JP2011229714A - ステント - Google Patents

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Abstract

【課題】マーカを構成する放射線不透過材料の使用量を減らしても検出されやすいマーカを有するステントを提供する。
【解決手段】ステントのマーカ固定部3には、マーカ2が配置される配置孔3aがマーカ固定部3の厚さ方向に貫通するように形成され、配置孔3aには、配置孔3aの径方向内側に向かって突出する凸部3bが形成されている。マーカ固定部3の厚さ方向における凸部3bの断面形状は、マーカ固定部3の一方の表面3dからマーカ固定部3の中間部3cに向かうにしたがって配置孔3aの径方向内側に傾斜する第1傾斜辺3hと、マーカ固定部3の他方の表面3fから中間部3cに向かうにしたがって配置孔3aの径方向内側に傾斜する第2傾斜辺3jとを有する略三角形状に形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、血管、気管、大腸あるいは胆管等の人体内の管状部分を内側から広げるためのステントに関する。
従来、血管等の人体内の管状部分を内側から広げるためのステントが広く利用されている。この種のステントとして、人体内に配置されるステントの位置決めや位置確認をX線等の放射線を用いて行うために、金やプラチナ等の放射線不透過材料で形成されたマーカが固定されているステントが知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のステントでは、円筒状の内周面を有するマーカの配置孔がマーカの固定部分を貫通するように形成されている。この配置孔の両端部には、面取り部が形成されており、この面取り部によって、配置孔に固定されるマーカの抜け落ちが防止されている。
特許第4292710号公報(段落0174、図32等参照)
上述のように、マーカは、人体内に配置されるステントの位置決めやステントの位置確認を放射線を用いて行うために固定されるものであるため、検出されやすくなっていることが好ましい。一方で、マーカに用いられる放射線不透過材料は、金やプラチナ等の高価な材料であるため、ステントのコストを低減するためには、放射線不透過材料の使用量を減らすことが好ましい。
そこで、本発明の課題は、マーカを構成する放射線不透過材料の使用量を減らしても検出されやすいマーカを有するステントを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のステントは、人体内の管状部分を内側から広げるためのステントにおいて、放射線不透過性材料で形成されたマーカと、マーカが固定されるマーカ固定部とを備え、マーカ固定部には、マーカが配置される配置孔がマーカ固定部の厚さ方向に貫通するように形成され、配置孔の周方向における配置孔の少なくとも一部には、配置孔の径方向内側に向かって突出する凸部が形成され、マーカ固定部の厚さ方向における凸部の断面形状は、マーカ固定部の厚さ方向におけるマーカ固定部の一方の表面からマーカ固定部の厚さ方向におけるマーカ固定部の中間部に向かうにしたがって配置孔の径方向内側に傾斜する第1傾斜辺と、マーカ固定部の厚さ方向におけるマーカ固定部の他方の表面からマーカ固定部の中間部に向かうにしたがって配置孔の径方向内側に傾斜する第2傾斜辺とを有する略三角形状、または、一方の表面からマーカ固定部の厚さ方向における一方の表面寄りの第1の中間位置に向かうにしたがって配置孔の径方向内側に傾斜する第3傾斜辺と、他方の表面からマーカ固定部の厚さ方向における他方の表面寄りの第2の中間位置に向かうにしたがって配置孔の径方向内側に傾斜する第4傾斜辺と、第1の中間位置と第2の中間位置とを結ぶ凸曲線とを有する略山形状、あるいは、一方の表面と他方の表面とを結ぶ凸曲線状に形成されていることを特徴とする。
本発明のステントでは、マーカが配置される配置孔の周方向における配置孔の少なくとも一部には、配置孔の径方向内側に向かって突出する凸部が形成されている。そのため、配置孔に配置されるマーカの体積を凸部の分だけ減らすことができ、マーカを構成する放射線不透過材料の使用量を減らすことができる。また、本発明では、マーカ固定部の厚さ方向における凸部の断面形状は、マーカ固定部の厚さ方向におけるマーカ固定部の一方の表面からマーカ固定部の中間部に向かうにしたがって配置孔の径方向内側に傾斜する第1傾斜辺と、マーカ固定部の厚さ方向におけるマーカ固定部の他方の表面からマーカ固定部の中間部に向かうにしたがって配置孔の径方向内側に傾斜する第2傾斜辺とを有する略三角形状、または、一方の表面からマーカ固定部の厚さ方向における一方の表面寄りの第1の中間位置に向かうにしたがって配置孔の径方向内側に傾斜する第3傾斜辺と、他方の表面からマーカ固定部の厚さ方向における他方の表面寄りの第2の中間位置に向かうにしたがって配置孔の径方向内側に傾斜する第4傾斜辺と、第1の中間位置と第2の中間位置とを結ぶ凸曲線とを有する略山形状、あるいは、一方の表面と他方の表面とを結ぶ凸曲線状に形成されている。そのため、マーカ固定部の一方の表面および他方の表面における配置孔の開口部の径を比較的大きくすることが可能になる。したがって、配置孔に配置されるマーカの体積を減らしても、マーカ固定部の一方の表面および他方の表面でのマーカの表面積を大きくすることが可能になる。その結果、本発明では、マーカを構成する放射線不透過材料の使用量を減らしても、マーカは検出されやすくなる。
また、本発明では、マーカ固定部の一方の表面および他方の表面における配置孔の開口部の径を比較的大きくすることが可能になるため、配置孔へのマーカの配置作業や固定作業が容易になる。さらに、本発明では、マーカ固定部の厚さ方向における凸部の断面形状が略三角形状、または、略山形状、あるいは、凸曲線状に形成されているため、配置孔からのマーカの抜け落ちを防止することが可能になる。
本発明において、配置孔は、マーカ固定部の厚さ方向から見たときの形状が略円形状となるように形成され、凸部は、マーカの形状が略鼓状になるように、配置孔の周方向の全域に形成されていることが好ましい。このように構成すると、マーカを構成する放射線不透過材料の使用量を効果的に減らすことができる。また、このように構成すると、配置孔からマーカがより抜け落ちにくくなるため、配置孔からのマーカの抜け落ちを確実に防止することが可能になる。
また、上記の課題を解決するため、本発明のステントは、人体内の管状部分を内側から広げるためのステントにおいて、放射線不透過性材料で形成されるマーカと、マーカが固定されるマーカ固定部とを備え、マーカ固定部には、マーカが配置される配置孔がマーカ固定部の厚さ方向に貫通するように形成され、配置孔の周方向における配置孔の少なくとも一部には、配置孔の径方向外側に向かって窪む凹部が形成され、マーカ固定部の厚さ方向における凹部の断面形状は、マーカ固定部の厚さ方向におけるマーカ固定部の一方の表面からマーカ固定部の厚さ方向におけるマーカ固定部の中間部に向かうにしたがって配置孔の径方向外側に傾斜する第5傾斜辺と、マーカ固定部の厚さ方向におけるマーカ固定部の他方の表面からマーカ固定部の中間部に向かうにしたがって配置孔の径方向外側に傾斜する第6傾斜辺とを有する略三角形状、または、一方の表面からマーカ固定部の厚さ方向における一方の表面寄りの第1の中間位置に向かうにしたがって配置孔の径方向外側に傾斜する第7傾斜辺と、他方の表面からマーカ固定部の厚さ方向における他方の表面寄りの第2の中間位置に向かうにしたがって配置孔の径方向外側に傾斜する第8傾斜辺と、第1の中間位置と第2の中間位置とを結ぶ凹曲線とを有する略山形状、あるいは、一方の表面と他方の表面とを結ぶ凹曲線状に形成されていることを特徴とする。
本発明のステントでは、マーカが配置される配置孔の周方向における配置孔の少なくとも一部には、配置孔の径方向外側に向かって窪む凹部が形成され、マーカ固定部の厚さ方向における凹部の断面形状は、マーカ固定部の厚さ方向におけるマーカ固定部の一方の表面からマーカ固定部の中間部に向かうにしたがって配置孔の径方向外側に傾斜する第5傾斜辺と、マーカ固定部の厚さ方向におけるマーカ固定部の他方の表面からマーカ固定部の中間部に向かうにしたがって配置孔の径方向外側に傾斜する第6傾斜辺とを有する略三角形状、または、一方の表面からマーカ固定部の厚さ方向における一方の表面寄りの第1の中間位置に向かうにしたがって配置孔の径方向外側に傾斜する第7傾斜辺と、他方の表面からマーカ固定部の厚さ方向における他方の表面寄りの第2の中間位置に向かうにしたがって配置孔の径方向外側に傾斜する第8傾斜辺と、第1の中間位置と第2の中間位置とを結ぶ凹曲線とを有する略山形状、あるいは、一方の表面と他方の表面とを結ぶ凹曲線状に形成されている。そのため、マーカ固定部の一方の表面および他方の表面における配置孔の開口部の径を小さくし、かつ、マーカ固定部の厚さ方向におけるマーカ固定部の中間部における配置孔の径を大きくすることが可能になる。したがって、配置孔の開口部の径を小さくした分だけ配置孔に配置されるマーカの体積を減らすことができ、マーカを構成する放射線不透過材料の使用量を減らすことができる。また、マーカ固定部の中間部における配置孔の径を大きくすることが可能になるため、マーカ固定部の中間部におけるマーカの断面積を大きくすることが可能になる。その結果、本発明では、マーカを構成する放射線不透過材料の使用量を減らしても、マーカは検出されやすくなる。
また、本発明では、マーカ固定部の厚さ方向における凹部の断面形状が略三角形状、または、略山形状、あるいは、凸曲線状に形成されているため、配置孔からのマーカの抜け落ちを防止することが可能になる。
本発明において、配置孔は、マーカ固定部の厚さ方向から見たときの形状が略円形状となるように形成され、凹部は、マーカ固定部の厚さ方向におけるマーカの断面形状が略六角形状または略長円形状あるいは略楕円形状となるように、配置孔の周方向の全域に形成されていることが好ましい。このように構成すると、マーカを構成する放射線不透過材料の使用量を効果的に減らすことができる。また、このように構成すると、配置孔からマーカがより抜け落ちにくくなるため、配置孔からのマーカの抜け落ちを確実に防止することが可能になる。
本発明において、配置孔は、管状部材をレーザ加工してステントを製造するためのレーザ加工装置であって、管状部材の中心軸を第1軸とし、第1軸に直交する所定の軸を第2軸としたときに、管状部材を第1軸回りに回転させる第1回転機構と、管状部材に向かってレーザを照射するレーザヘッドを第2軸回りに回転させる第2回転機構と、レーザヘッドに対して管状部材を互いに直交する3方向へ相対移動させる移動機構とを有するレーザ加工装置によって形成されることが好ましい。すなわち、配置孔は、5軸レーザ加工装置によって形成されることが好ましい。この場合には、配置孔をレーザ加工で形成する際に、管状部材を把持する把持機構が管状部材を把持し直さなくても、凸部または凹部を有する配置孔を形成することが可能になる。したがって、配置孔の加工精度を高めることが可能になる。また、配置孔の加工工程が容易になる。
以上のように、本発明のステントでは、マーカを構成する放射線不透過材料の使用量を減らしても、マーカは検出されやすくなる。
本発明の実施の形態にかかるステントの概略斜視図である。 図1のE部の拡大図である。 (A)は図2のF−F断面の断面図であり、(B)は(A)に示す配置孔にマーカを取り付けた状態を示す断面図である。 図1に示すステントを加工するためのレーザ加工装置の斜視図である。 (A)は本発明の変形例1にかかる配置孔の断面図であり、(B)は(A)の配置孔にマーカを取り付けた状態を示す断面図である。 (A)は本発明の変形例2にかかる配置孔の断面図であり、(B)は(A)の配置孔にマーカを取り付けた状態を示す断面図である。 (A)は本発明の変形例3にかかる配置孔の断面図であり、(B)は(A)の配置孔にマーカを取り付けた状態を示す断面図である。 本発明の変形例4にかかる配置孔にマーカを取り付けた状態を示す断面図である。 (A)は本発明の変形例5にかかる配置孔の断面図であり、(B)は(A)の配置孔にマーカを取り付けた状態を示す断面図である。 本発明の他の実施の形態にかかる配置孔を示す平面図である。 本発明の他の実施の形態にかかる配置孔の断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(ステントの構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるステント1の概略斜視図である。図2は、図1のE部の拡大図である。図3(A)は、図2のF−F断面の断面図であり、図3(B)は、図3(A)に示す配置孔3aにマーカ2を取り付けた状態を示す断面図である。なお、図2では、マーカ2の図示を省略している。
ステント1は、血管、気管、大腸あるいは胆管等の人体内の管状部分の内側に配置されて、管状部分を内側から広げるためのものである。本形態のステント1は、たとえば、胆管の内部に配置される体内留置型のステントであり、全体として略円筒状に形成されている。このステント1は、たとえば、ニッケルチタン合金で形成されている。また、ステント1の側面は、図1に示すように略網目状に形成されている。なお、ステント1は、ステンレス鋼等の他の材料で形成されても良い。
X線等の放射線を用いて人体内に配置されるステント1の位置決めや位置確認を行うため、ステント1には、放射線を透過しない放射線不透過材料で形成されるマーカ2が固定されている。マーカ2は、たとえば、金、白金、パラジウム、タンタルあるいはタングステン等によって形成されている。このマーカ2は、たとえば、ステント1の軸方向の端部に形成されるマーカ固定部3に固定されている。なお、マーカ固定部3は、ステント1の軸方向における中間位置に形成されても良い。
図2、図3に示すように、マーカ固定部3には、マーカ2が配置される配置孔3aが形成されている。配置孔3aは、マーカ固定部3の厚さ方向となるV方向でマーカ固定部3を貫通するように形成されている。マーカ2は、カシメや溶接等によって配置孔3aに固定されており、配置孔3aには、マーカ2が充填されている。また、配置孔3aは、V方向から見たときの形状が略円形状となるように形成されている。配置孔3aには、配置孔3aの径方向内側に向かって突出する凸部3bが形成されている。
本形態の凸部3bは、配置孔3aの周方向の全域に形成されている。また、凸部3bは、配置孔3aに充填されるマーカ2の形状が略鼓状となるように(具体的には、その側面が三角形状に窪む略鼓状となるように)形成されている。すなわち、図3(A)に示すように、V方向におけるマーカ固定部3の中間部3cからV方向におけるマーカ固定部3の一方の表面3dに向かって広がる円錐台状の円錐台面3eと、中間部3cからV方向におけるマーカ固定部3の他方の表面3fに向かって広がる円錐台状の円錐台面3gとによって配置孔3aの内周面が構成されるように、凸部3bが形成されている。
すなわち、マーカ固定部3の厚さ方向(V方向)における凸部3bの断面形状(具体的には、配置孔3aの中心を通過する断面における凸部3bの形状)は、一方の表面3dから中間部3cに向かうにしたがって配置孔3aの径方向内側に傾斜する第1傾斜辺3hと、他方の表面3fから中間部3cに向かうにしたがって配置孔3aの径方向内側に傾斜する第2傾斜辺3jとを有する略三角形状に形成されている。本形態では、V方向における凸部3bの断面形状は、第1傾斜辺3hの長さと第2傾斜辺3jの長さとが等しい略二等辺三角形状となっている。なお、第1傾斜辺3hの長さと第2傾斜辺3jの長さとは等しくなくても良い。
(ステントを加工するためのレーザ加工装置の概略構成)
図4は、図1に示すステント1を加工するためのレーザ加工装置20の斜視図である。以下の説明では、図4に示すように、互いに直交する3方向のそれぞれをX方向、Y方向およびZ方向とする。なお、本形態では、Z方向が上下方向と一致する。
ステント1は、たとえば、図4に示すレーザ加工装置20で加工される。レーザ加工装置20は、所定の加工工程を経た後にステント1となる管状部材21を把持する把持機構22と、管状部材21に向かってレーザを照射するレーザヘッド23とを備えている。管状部材21は、長尺状に形成されており、その軸方向とX方向とが略一致するように配置されている。
また、レーザ加工装置20は、把持機構22をX方向へ移動させる第1移動機構24と、把持機構22をY方向へ移動させる第2移動機構25と、レーザヘッド23をZ方向へ移動させる(上下動させる)第3移動機構26とを備えている。第1移動機構24、第2移動機構25および第3移動機構26は、たとえば、回転型のモータと、モータの出力軸に連結される送りネジと、送りネジに螺合するナット部材等を備えている。あるいは、第1移動機構24、第2移動機構25および第3移動機構26は、たとえば、リニアモータである。
把持機構22は、管状部材21の先端側を回転可能に把持する先端側把持部27と、管状部材21の基端側を回転可能に把持する基端側把持部28とを備えている。先端側把持部27は、管状部材21の先端側を把持するチャックと、X方向を回転軸の方向としてチャックを回転させる(すなわち、θ1方向にチャックを回転させる)回転機構とを備えている。基端側把持部28は、管状部材21の後端を把持するノズルと、X方向を回転軸の方向としてノズルを回転させる(すなわち、θ1方向にノズルを回転させる)回転機構とを備えている。この基端側把持部28は、先端側把持部27に対してX方向に相対移動可能となっている。
把持機構22は、支持板29に載置されている。支持板29は、第1移動機構24によってX方向へ移動可能となっている。第1移動機構24は、支持板30に載置されている。支持板30は、第2移動機構25によって、Y方向へ移動可能となっている。
レーザヘッド23は、レーザの照射口が下側を向くように、支持板31に取り付けられている。支持板31には、Y方向を出力軸の軸方向として配置されるモータ32が連結されており、レーザヘッド23は、支持板31とともに、Y方向を回転軸の方向として回転可能となっている。すなわち、レーザヘッド23は、θ2方向に回転可能となっている。モータ32は、支持板33に取り付けられている。支持板33は、第3移動機構26によってZ方向へ移動可能となっている。
このように、レーザ加工装置20は、レーザヘッド23に対して管状部材21を、X、Y、Z、θ1およびθ2の5軸方向へ相対移動可能な5軸レーザ加工装置である。ステント1の側面の網目形状や配置孔3aは、管状部材21をX方向やY方向へ送りながらθ1方向へ回転させるとともに、管状部材21にレーザを照射するレーザヘッド23をZ方向へ送りながらθ2方向へ回転させることで形成される。なお、本形態では、管状部材21の中心軸が第1軸であり、モータ32の中心軸が第2軸である。また、先端側把持部27が有する回転機構と基端側把持部28が有する回転機構とによって、管状部材21を第1軸回りに回転させる第1回転機構が構成され、モータ32がレーザヘッド23を第2軸回りに回転させる第2回転機構となっている。また、第1移動機構24、第2移動機構25および第3移動機構26によって、レーザヘッド23に対して管状部材21を互いに直交する3方向へ相対移動させる移動機構が構成されている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、配置孔3aに、その径方向内側に向かって突出する凸部3bが形成されている。そのため、配置孔3aに充填されるマーカ2の体積を凸部3bの分だけ減らすことができ、マーカ2を構成する放射線不透過材料の使用量を減らすことができる。特に本形態では、配置孔3aの周方向の全域に凸部3bが形成されているため、マーカ2を構成する放射線不透過材料の使用量を効果的に減らすことができる。
また、本形態では、配置孔3aの内周面は、2個の円錐台面3e、3gによって構成されており、凸部3bは、配置孔3aに充填されるマーカ2が略鼓状となるように形成されている。そのため、一方の表面3dにおける配置孔3aの開口部3kの径および他方の表面3fにおける配置孔3aの開口部3mの径を大きくすることができ、配置孔3aに充填されるマーカ2の体積を減らしても、一方の表面3dおよび他方の表面3fでのマーカ2の表面積を大きくすることができる。したがって、本形態では、マーカ2を構成する放射線不透過材料の使用量を減らしても、マーカ2は検出されやすくなる。
また、本形態では、開口部3k、3mの径を大きくすることができるため、配置孔3aへのマーカ2の配置作業および固定作業が容易になる。また、本形態では、配置孔3aに充填されるマーカ2が略鼓状となるように凸部3bが形成されているため、配置孔3aからのマーカ2の抜け落ちを防止することが可能になる。特に本形態では、配置孔3aの周方向の全域に凸部3bが形成されているため、配置孔3aからマーカ2がより抜け落ちにくくなり、配置孔3aからのマーカ2の抜け落ちを確実に防止することが可能になる。
なお、以上の効果をより効果的に得るためには、一方の表面3dに対する第1傾斜辺3hの傾斜角度α1、および、他方の表面3fに対する第2傾斜辺3jの傾斜角度α2は、45°よりも小さくなっていることが好ましい。
本形態では、配置孔3aは、5軸レーザ加工装置であるレーザ加工装置20によって形成されている。そのため、配置孔3aをレーザ加工で形成する際に、把持機構22が管状部材21を把持し直さなくても、凸部3bを有する配置孔3aを形成することができる。すなわち、1工程(1チャック)のレーザ加工で凸部3bを有する配置孔3aを形成することができる。したがって、本形態では、配置孔3aの加工精度を高めることが可能になる。また、配置孔3aの加工工程が容易になる。
(配置孔の変形例1)
図5(A)は、本発明の変形例1にかかる配置孔4aの断面図であり、図5(B)は、(A)の配置孔4aにマーカ2を取り付けた状態を示す断面図である。
マーカ固定部3には、上述した配置孔3aに代えて、図5に示すように、配置孔4aが形成されても良い。配置孔4aは、V方向から見たときの形状が略円形状となるように形成されている。また、配置孔4aには、配置孔4aの径方向内側に向かって突出する凸部4bが形成されている。
凸部4bは、配置孔4aの周方向の全域に形成されている。また、凸部4bは、配置孔4aに充填されるマーカ2の形状が略鼓状となるように(具体的には、その側面が略山形状に窪む略鼓状となるように)形成されている。すなわち、図4(A)に示すように、V方向におけるマーカ固定部3の、一方の表面3d寄りの第1の中間位置4pから一方の表面3dに向かって広がる円錐台状の円錐台面4eと、V方向におけるマーカ固定部3の、他方の表面3f寄りの第2の中間位置4qから他方の表面3fに向かって広がる円錐台状の円錐台面4gと、円錐台面4eと円錐台面4gとを繋ぐ凸曲面4rとによって配置孔4aの内周面が構成されるように、凸部4bが形成されている。
すなわち、マーカ固定部3の厚さ方向における凸部4bの断面形状(具体的には、配置孔4aの中心を通過する断面における凸部4bの形状)は、一方の表面3dから第1の中間位置4pに向かうにしたがって配置孔4aの径方向内側に傾斜する第3傾斜辺4hと、他方の表面3fから第2の中間位置4qに向かうにしたがって配置孔4aの径方向内側に傾斜する第4傾斜辺4jと、第1の中間位置4pと第2の中間位置4qとを結ぶ凸曲線4sとを有する略山形状となっている。図5に示す例では、第3傾斜辺4hの長さと第4傾斜辺4jの長さとが等しくなっているが、第3傾斜辺4hの長さと第4傾斜辺4jの長さとは等しくなくても良い。
配置孔3aに代えて配置孔4aがマーカ固定部3に形成されている場合であっても、上述した形態と同様の効果を得ることができる。
(配置孔の変形例2)
図6(A)は、本発明の変形例2にかかる配置孔5aの断面図であり、図6(B)は、(A)の配置孔5aにマーカ2を取り付けた状態を示す断面図である。
マーカ固定部3には、上述した配置孔3aに代えて、図6に示すように、配置孔5aが形成されても良い。配置孔5aは、V方向から見たときの形状が略円形状となるように形成されている。また、配置孔5aには、配置孔5aの径方向内側に向かって突出する凸部5bが形成されている。
凸部5bは、配置孔5aの周方向の全域に形成されている。また、凸部5bは、マーカ固定部3の一方の表面3dと他方の表面3fとを結ぶ凸曲面状に形成されている。すなわち、マーカ固定部3の厚さ方向における凸部5bの断面形状(具体的には、配置孔5aの中心を通過する断面における凸部5bの形状)は、一方の表面3dと他方の表面3fとを結ぶ凸曲線状に形成されている。そのため、配置孔5aに充填されるマーカ2の形状は、その側面が円弧状に窪む略鼓状となっている。なお、図6に示す例では、凸部5bの断面形状は、半円弧状の凸曲線となっているが、凸部5bの断面形状は、半円弧状以外の凸曲線となっていても良い。
配置孔3aに代えて配置孔5aがマーカ固定部3に形成されている場合であっても、上述した形態と同様の効果を得ることができる。
(配置孔の変形例3)
図7(A)は、本発明の変形例3にかかる配置孔6aの断面図であり、図7(B)は、(A)の配置孔6aにマーカ2を取り付けた状態を示す断面図である。
マーカ固定部3には、上述した配置孔3aに代えて、図7に示すように、配置孔6aが形成されても良い。配置孔6aは、V方向から見たときの形状が略円形状となるように形成されている。また、配置孔6aには、配置孔6aの径方向外側に向かって窪む凹部6bが形成されている。
凹部6bは、配置孔6aの周方向の全域に形成されている。また、図7(A)に示すように、マーカ固定部3の一方の表面3dからV方向におけるマーカ固定部3の中間部6cに向かって広がる円錐台状の円錐台面6eと、マーカ固定部3の他方の表面3fから中間部6cに向かって広がる円錐台状の円錐台面6gとによって配置孔6aの内周面が構成されるように、凹部6bが形成されている。
すなわち、マーカ固定部3の厚さ方向における凹部6bの断面形状(具体的には、配置孔6aの中心を通過する断面における凹部6bの形状)は、一方の表面3dから中間部6cに向かうにしたがって配置孔6aの径方向外側に傾斜する第5傾斜辺6hと、他方の表面3fから中間部6cに向かうにしたがって配置孔6aの径方向外側に傾斜する第6傾斜辺6jとを有する略三角形状に形成されている。本形態では、V方向における凹部6bの断面形状は、第5傾斜辺6hの長さと第6傾斜辺6jの長さとが等しい略二等辺三角形状となっている。また、配置孔6aに充填されるマーカ2のV方向における断面形状は、図7(B)に示すように、略六角形状となっている。なお、第5傾斜辺6hの長さと第6傾斜辺6jの長さとは等しくなくても良い。
配置孔3aに代えて配置孔6aがマーカ固定部3に形成されている場合であっても、上述した形態とほぼ同様の効果を得ることができる。すなわち、配置孔6aの内周面は、2個の円錐台面6e、6gによって構成されているため、一方の表面3dにおける配置孔6aの開口部6kおよび他方の表面3fにおける配置孔6aの開口部6mの径を小さくし、かつ、中間部6cにおける配置孔6aの径を大きくすることができる。したがって、開口部6k、6mの径を小さくした分だけ配置孔6aに充填されるマーカ2の体積を減らすことができ、マーカ2を構成する放射線不透過材料の使用量を減らすことができる。また、中間部6cにおける配置孔6aの径を大きくすることができるため、中間部6cにおけるマーカ2の断面積を大きくすることができる。その結果、この変形例3においても、マーカ2を構成する放射線不透過材料の使用量を減らしても、マーカ2は検出されやすくなる。また、変形例3では、V方向における凹部6bの断面形状が略三角形状となっているため、配置孔6aからのマーカ2の抜け落ちを防止することが可能になる。
なお、以上の効果をより効果的に得るためには、一方の表面3dに対する第5傾斜辺6hの傾斜角度α3、および、他方の表面3fに対する第6傾斜辺6jの傾斜角度α4は、45°よりも小さくなっていることが好ましい。
(配置孔の変形例4)
図8は、本発明の変形例4にかかる配置孔7aにマーカ2を取り付けた状態を示す断面図である。
マーカ固定部3には、上述した配置孔3aに代えて、図8に示すように、配置孔7aが形成されても良い。配置孔7aは、V方向から見たときの形状が略円形状となるように形成されている。また、配置孔7aには、配置孔7aの径方向外側に向かって窪む凹部7bが形成されている。
凹部7bは、配置孔7aの周方向の全域に形成されている。また、凹部7bは、マーカ固定部3の一方の表面3dと他方の表面3fとを結ぶ凹曲面状に形成されている。すなわち、マーカ固定部3の厚さ方向における凹部7bの断面形状(具体的には、配置孔7aの中心を通過する断面における凹部7bの形状)は、一方の表面3dと他方の表面3fとを結ぶ凹曲線状に形成されている。そのため、配置孔7aに充填されるマーカ2のV方向における断面形状は、略長円形状となる。なお、図8に示す例では、凹部7bの断面形状は、半円弧状の凹曲線となっているが、凹部7bの断面形状は、半円弧状以外の凹曲線となっていても良い。
配置孔3aに代えて配置孔7aがマーカ固定部3に形成されている場合であっても、上述の変形例3と同様の効果を得ることができる。
(配置孔の変形例5)
図9(A)は、本発明の変形例5にかかる配置孔8aの断面図であり、図8(B)は、(A)の配置孔8aにマーカ2を取り付けた状態を示す断面図である。
マーカ固定部3には、上述した配置孔3aに代えて、図9に示すように、配置孔8aが形成されても良い。配置孔8aは、V方向から見たときの形状が略円形状となるように形成されている。また、配置孔8aには、配置孔8aの径方向外側に向かって窪む凹部8bが形成されている。
凸部8bは、配置孔8aの周方向の全域に形成されている。また、図9(A)に示すように、一方の表面3dからV方向におけるマーカ固定部3の、一方の表面3d寄りの第1の中間位置8pに向かって広がる円錐台状の円錐台面8eと、他方の表面3fからV方向におけるマーカ固定部3の、他方の表面3f寄りの第2の中間位置8qに向かって広がる円錐台状の円錐台面8gと、円錐台面8eと円錐台面8gとを繋ぐ凸曲面8rとによって配置孔8aの内周面が構成されるように、凸部8bが形成されている。
すなわち、マーカ固定部3の厚さ方向における凸部8bの断面形状(具体的には、配置孔8aの中心を通過する断面における凸部8bの形状)は、一方の表面3dから第1の中間位置8pに向かうにしたがって配置孔8aの径方向外側に傾斜する第7傾斜辺8hと、他方の表面3fから第2の中間位置8qに向かうにしたがって配置孔8aの径方向外側に傾斜する第8傾斜辺8jと、第1の中間位置8pと第2の中間位置8qとを結ぶ凸曲線8sとを有する略山形状となっている。図9に示す例では、第7傾斜辺8hの長さと第8傾斜辺8jの長さとが等しくなっているが、第7傾斜辺8hの長さと第8傾斜辺8jの長さとは等しくなくても良い。
配置孔3aに代えて配置孔8aがマーカ固定部3に形成されている場合であっても、上述の変形例3と同様の効果を得ることができる。
(他の実施の形態)
上述した形態では、配置孔3aは、V方向から見たときの形状が略円形状となるように形成されているが、配置孔3aは、V方向から見たときの形状が略四角形状等の多角形状となるように形成されても良い。たとえば、図10(A)に示すように、配置孔3aは、V方向から見たときの形状が略長方形状となるように形成されても良い。また、配置孔3aは、図10(B)に示すように、V方向から見たときの形状が略長円形状となるように形成されても良いし、V方向から見たときの形状が略楕円形状となるように形成されても良い。また、配置孔3aは、V方向から見たときの形状がその他の形状となるように形成されても良い。これらの場合にも、たとえば、配置孔3aには、その周方向の全域に、その径方向内側に向かって突出する凸部3bが形成される。
上述した形態では、凸部3bは、配置孔3aの周方向の全域に形成されているが、配置孔3aの周方向の一部に凸部3bが形成されても良い。たとえば、図10(A)に示すように、V方向から見たときの形状が略長方形状となるように配置孔3aが形成される場合に、図10(A)における配置孔3aの右側の内周側のみに凸部3bが形成されても良い。この場合には、図10(A)のG−G断面に相当する断面での配置孔3bの形状は、たとえば、図11の断面図に示す形状となる。すなわち、V方向における凸部3bの断面形状は、第1傾斜辺3hと、第2傾斜辺3jとを有する略三角形状となり、凸部3bが形成されていない部分の配置孔3aの断面形状は、V方向に平行な直線となる。
上述した形態では、配置孔3aは、5軸レーザ加工装置であるレーザ加工装置20によって形成されているが、配置孔3aは、5軸レーザ加工装置以外の多軸レーザ加工装置によって形成されても良い。また、上述した形態では、配置孔3aは、レーザ加工によって形成されているが、配置孔3aは、エッチング加工あるいは切削加工によって形成されても良い。
なお、上述した形態では、配置孔3aにマーカ2が充填されているが、配置孔3aにマーカ2が充填されずに、配置孔3aとマーカ2との間に隙間が形成されても良い。
1 ステント
2 マーカ
3 マーカ固定部
3a、4a、5a、6a、7a、8a 配置孔
3b、4b、5b 凸部
3c マーカ固定部の中間部
3d マーカ固定部の一方の表面
3f マーカ固定部の他方の表面
3h 第1傾斜辺
3j 第2傾斜辺
4h 第3傾斜辺
4j 第4傾斜辺
4p、8p 第1の中間位置
4q、8q 第2の中間位置
4s 凸曲線
6b、7b、8b 凹部
6c マーカ固定部の中間部
6h 第5傾斜辺
6j 第6傾斜辺
8h 第7傾斜辺
8j 第8傾斜辺
8s 凹曲線
20 レーザ加工装置
21 管状部材
24 第1移動機構(移動機構の一部)
25 第2移動機構(移動機構の一部)
26 第3移動機構(移動機構の一部)
V マーカ固定部の厚さ方向

Claims (5)

  1. 人体内の管状部分を内側から広げるためのステントにおいて、
    放射線不透過性材料で形成されたマーカと、前記マーカが固定されるマーカ固定部とを備え、
    前記マーカ固定部には、前記マーカが配置される配置孔が前記マーカ固定部の厚さ方向に貫通するように形成され、
    前記配置孔の周方向における前記配置孔の少なくとも一部には、前記配置孔の径方向内側に向かって突出する凸部が形成され、
    前記マーカ固定部の厚さ方向における前記凸部の断面形状は、前記マーカ固定部の厚さ方向における前記マーカ固定部の一方の表面から前記マーカ固定部の厚さ方向における前記マーカ固定部の中間部に向かうにしたがって前記配置孔の径方向内側に傾斜する第1傾斜辺と、前記マーカ固定部の厚さ方向における前記マーカ固定部の他方の表面から前記マーカ固定部の前記中間部に向かうにしたがって前記配置孔の径方向内側に傾斜する第2傾斜辺とを有する略三角形状、または、前記一方の表面から前記マーカ固定部の厚さ方向における前記一方の表面寄りの第1の中間位置に向かうにしたがって前記配置孔の径方向内側に傾斜する第3傾斜辺と、前記他方の表面から前記マーカ固定部の厚さ方向における前記他方の表面寄りの第2の中間位置に向かうにしたがって前記配置孔の径方向内側に傾斜する第4傾斜辺と、前記第1の中間位置と前記第2の中間位置とを結ぶ凸曲線とを有する略山形状、あるいは、前記一方の表面と前記他方の表面とを結ぶ凸曲線状に形成されていることを特徴とするステント。
  2. 前記配置孔は、前記マーカ固定部の厚さ方向から見たときの形状が略円形状となるように形成され、
    前記凸部は、前記マーカの形状が略鼓状になるように、前記配置孔の周方向の全域に形成されていることを特徴とする請求項1記載のステント。
  3. 人体内の管状部分を内側から広げるためのステントにおいて、
    放射線不透過性材料で形成されるマーカと、前記マーカが固定されるマーカ固定部とを備え、
    前記マーカ固定部には、前記マーカが配置される配置孔が前記マーカ固定部の厚さ方向に貫通するように形成され、
    前記配置孔の周方向における前記配置孔の少なくとも一部には、前記配置孔の径方向外側に向かって窪む凹部が形成され、
    前記マーカ固定部の厚さ方向における前記凹部の断面形状は、前記マーカ固定部の厚さ方向における前記マーカ固定部の一方の表面から前記マーカ固定部の厚さ方向における前記マーカ固定部の中間部に向かうにしたがって前記配置孔の径方向外側に傾斜する第5傾斜辺と、前記マーカ固定部の厚さ方向における前記マーカ固定部の他方の表面から前記マーカ固定部の前記中間部に向かうにしたがって前記配置孔の径方向外側に傾斜する第6傾斜辺とを有する略三角形状、または、前記一方の表面から前記マーカ固定部の厚さ方向における前記一方の表面寄りの第1の中間位置に向かうにしたがって前記配置孔の径方向外側に傾斜する第7傾斜辺と、前記他方の表面から前記マーカ固定部の厚さ方向における前記他方の表面寄りの第2の中間位置に向かうにしたがって前記配置孔の径方向外側に傾斜する第8傾斜辺と、前記第1の中間位置と前記第2の中間位置とを結ぶ凹曲線とを有する略山形状、あるいは、前記一方の表面と前記他方の表面とを結ぶ凹曲線状に形成されていることを特徴とするステント。
  4. 前記配置孔は、前記マーカ固定部の厚さ方向から見たときの形状が略円形状となるように形成され、
    前記凹部は、前記マーカ固定部の厚さ方向における前記マーカの断面形状が略六角形状または略長円形状あるいは略楕円形状となるように、前記配置孔の周方向の全域に形成されていることを特徴とする請求項3記載のステント。
  5. 前記配置孔は、管状部材をレーザ加工して前記ステントを製造するためのレーザ加工装置であって、前記管状部材の中心軸を第1軸とし、前記第1軸に直交する所定の軸を第2軸としたときに、前記管状部材を前記第1軸回りに回転させる第1回転機構と、前記管状部材に向かってレーザを照射するレーザヘッドを前記第2軸回りに回転させる第2回転機構と、前記レーザヘッドに対して前記管状部材を互いに直交する3方向へ相対移動させる移動機構とを有するレーザ加工装置によって形成されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のステント。
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