JP2011229143A - 折り返しモノポールアンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化が可能であり、且つ、一対のアンテナ素子を接近させて配置させた場合のアンテナ素子間相互結合を低減してアンテナ効率を向上可能な折り返しモノポールアンテナを提供する。
【解決手段】折り返しモノポールアンテナは、グラウンド板1と第1・第2折り返しモノポールアンテナ素子2,3とブリッジ部4とから構成される。第1折り返しモノポールアンテナ素子2と第2折り返しモノポールアンテナ素子3とは、第1給電部21及び第1短絡部22を通る直線と、第2給電部31及び第2短絡部32を通る平行な直線間の中心線を通りグラウンド板に垂直な面に面対称となるようにグラウンド板の上に配置される。ブリッジ部4は、第1及び第2折り返しモノポールアンテナ素子の間を短絡するものであり、短絡部からブリッジ部が接続される接続点までとブリッジ部の電気的な長さの合計が略λ/4となるように構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は折り返しモノポールアンテナに関し、特に、アンテナ素子間相互結合を抑制した折り返しモノポールアンテナに関する。
近年、次世代の高速移動通信に向けて、複数のアンテナを必要とするアダプティブアンテナやMIMO(Multiple Input Multiple Output)等の開発が進められている。このような複数のアンテナを必要とするシステムを、例えば携帯端末のような小型の筐体に内蔵するには、各アンテナを接近させて配置する必要が生じる。このとき、同一周波数帯の各アンテナを接近させて配置すると、アンテナ素子間相互結合が強く生じてしまい、アンテナ特性に大きな影響を及ぼしてしまう。このような背景から、アンテナ素子間相互結合を低減する手法が種々考えられている。
例えば、特許文献1には、逆Fアンテナとマイクロストリップアンテナを近接して配置し、それぞれ放射電極を90度で交差するように配置させてアンテナ素子間相互結合を低減する手法が開示されている。また、特許文献2には、アンテナ素子間に誘電体セパレータを設けることでアンテナ素子間相互結合を低減する手法が開示されている。その他、パッチアンテナ素子間にスロットを設けたものや金属壁を設けたもの、電磁バンドギャップを設けたもの等も存在する。
さらに、非特許文献1には、2つの平面逆Fアンテナ素子の各給電部又は短絡部の間を吊り線(サスペンデッドライン)により短絡し、アンテナ素子間相互結合を低減する手法が開示されている。
一方、本願出願人と同一の出願人による特許文献3には、給電部と短絡部がグラウンド板の短辺と平行な直線上に並ぶように配置されたL字型折り返しモノポールアンテナ素子が複数配置されたアンテナに対して、放射素子の給電部側にブリッジ部を設けることで、アンテナ素子間相互結合を低減する手法が開示されている。このアンテナは、逆Fアンテナ素子等に比べて小型化が可能であり、さらにアンテナ素子間相互結合を調整してアンテナの特性劣化を改善できるとしている。
特開平11−312923号公報 特表2006−517073号公報 特開2009−206847号公報
アリュー・ジャロ(Aliou Diallo)、セロ・ラクシー(Cyril Luxey)ら、「Study and Reduction of the Mutual Coupling Between Two Mobile Phone PIFAs Operating in the DCS1800 and UMTS Bands」、IEEE TRANSACTIONS ON ANTENNAS AND PROPAGATION, VOL. 54, NO. 11、2006年11月11日、p.3063−3074
しかしながら、従来技術のうち、逆Fアンテナ素子を用いたものについては、アンテナ素子間相互結合を十分に抑制できるものではなかった。また、パッチアンテナにスロットや金属壁等を設けたものについては、パッチアンテナの特性上、単一方向への指向性アンテナのみに適用可能なものであった。さらに、このようなものでは、セパレータやスロット、電磁バンドギャップを設けるための空間が必要となり、グラウンド板上に電子回路等を配置するスペースが少なくなってしまっていた。また、アンテナ装置の高さが増すという問題もあった。
さらに、非特許文献1に開示の吊り線によりアンテナ素子間を短絡したものについても、アンテナ素子の形状は平面逆Fアンテナ素子に限定されるものであり、他の形状のアンテナ素子の場合については何ら開示するものでは無かった。
また、特許文献3に開示のL字型折り返しモノポールアンテナ素子については、アンテナ素子を配置するのに実装面積がある程度大きいため、小型化に限界があった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、小型化が可能であり、且つ、一対のアンテナ素子を接近させて配置させた場合のアンテナ素子間相互結合を低減してアンテナ効率を向上可能な折り返しモノポールアンテナを提供しようとするものである。
上述した本発明の目的を達成するために、本発明による折り返しモノポールアンテナは、導体からなるグラウンド板と、グラウンド板上に配置される第1給電部及び第1短絡部と、グラウンド板上に配置される第2給電部及び第2短絡部であって、第2給電部と第2短絡部を通る直線が第1給電部と第1短絡部を通る直線と平行な直線上に配置され、且つ、第1給電部及び第1短絡部と、第2給電部及び第2短絡部とが、平行な直線間の中心線に対して線対称となるように配置される、第2給電部及び第2短絡部と、グラウンド板の上に配置され、第1給電部から延在し第1短絡部でグラウンド板に短絡される第1折り返しモノポールアンテナ素子と、第2給電部から延在し第2短絡部でグラウンド板に短絡される第2折り返しモノポールアンテナ素子であって、第1折り返しモノポールアンテナ素子と第2折り返しモノポールアンテナ素子が、平行な直線間の中心線を通りグラウンド板に垂直な面に面対称となるようにグラウンド板の上に配置される、第2折り返しモノポールアンテナ素子と、第1折り返しモノポールアンテナ素子と第2折り返しモノポールアンテナ素子との間を短絡するブリッジ部であって、第1短絡部又は第2短絡部からブリッジ部が接続される接続点までの電気的な長さとブリッジ部の電気的な長さの合計が略λ・n/4(但し、λは所望の共振周波数の波長、nは奇数)となるように構成されるブリッジ部と、を具備するものである。
ここで、第1折り返しモノポールアンテナ素子は、第1給電部からグラウンド板に対して垂直方向に立ち上がり、第2給電部方向とは反対方向に曲がりグラウンド板の端部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に再度立ち上がり、第1給電部方向に曲がり第1給電部からの総延長が所望の共振周波数の約4分の1波長となるまでグラウンド板に平行に延在し、第1短絡部方向に曲がり第1短絡部の上までグラウンド板に平行に延在し、第2短絡部方向とは反対方向に曲がりグラウンド板の端部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に立ち下がり、第1短絡部方向に曲がり第1短絡部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に再度立ち下がり、第1短絡部に接続され、第2折り返しモノポールアンテナ素子は、第2給電部からグラウンド板に対して垂直方向に立ち上がり、第1給電部方向とは反対方向に曲がりグラウンド板の端部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に再度立ち上がり、第2給電部方向に曲がり第2給電部からの総延長が所望の共振周波数の約4分の1波長となるまでグラウンド板に平行に延在し、第2短絡部方向に曲がり第2短絡部の上までグラウンド板に平行に延在し、第1短絡部方向とは反対方向に曲がりグラウンド板の端部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に立ち下がり、第2短絡部方向に曲がり第2短絡部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に再度立ち下がり、第2短絡部に接続されるものであれば良い。
また、本発明による他の折り返しモノポールアンテナは、グラウンド板と、グラウンド板上に配置される第1給電部及び第1短絡部と、グラウンド板上に配置される第2給電部及び第2短絡部であって、第2給電部と第2短絡部を通る直線が第1給電部と第1短絡部を通る直線と垂直な直線上に配置され、且つ、第1給電部及び第1短絡部と、第2給電部及び第2短絡部とが、垂直な直線間を二分する中心線に対して線対称となるように配置される、第2給電部及び第2短絡部と、グラウンド板の上に配置され、第1給電部から延在し第1短絡部でグラウンド板に短絡される第1折り返しモノポールアンテナ素子と、第2給電部から延在し第2短絡部でグラウンド板に短絡される第2折り返しモノポールアンテナ素子であって、第1折り返しモノポールアンテナ素子と第2折り返しモノポールアンテナ素子が、垂直な直線間を二分する中心線を通りグラウンド板に垂直な面に面対称となるようにグラウンド板の上に配置される、第2折り返しモノポールアンテナ素子と、第1折り返しモノポールアンテナ素子と第2折り返しモノポールアンテナ素子との間を短絡するブリッジ部であって、第1短絡部又は第2短絡部からブリッジ部が接続される接続点までの電気的な長さとブリッジ部の電気的な長さの合計が略λ・n/4(但し、λは所望の共振周波数の波長、nは奇数)となるように構成されるブリッジ部と、を具備するものである。
ここで、第1折り返しモノポールアンテナ素子は、第1給電部からグラウンド板に対して垂直方向に立ち上がり、第1給電部と第1短絡部を通る直線と垂直な直線方向且つ第2給電部方向とは反対方向に曲がりグラウンド板の端部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に再度立ち上がり、第1給電部方向に曲がり第1給電部からの総延長が所望の共振周波数の約4分の1波長となるまでグラウンド板に平行に延在し、第1短絡部方向に曲がり第1短絡部の上までグラウンド板に平行に延在し、第1給電部と第1短絡部を通る直線と垂直な直線方向且つ第2給電部方向とは反対方向に曲がりグラウンド板の端部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に立ち下がり、第1短絡部方向に曲がり第1短絡部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に再度立ち下がり、第1短絡部に接続され、第2折り返しモノポールアンテナ素子は、第2給電部からグラウンド板に対して垂直方向に立ち上がり、第2給電部と第2短絡部を通る直線と垂直な直線方向且つ第1給電部方向とは反対方向に曲がりグラウンド板の端部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に再度立ち上がり、第2給電部方向に曲がり第2給電部からの総延長が所望の共振周波数の約4分の1波長となるまでグラウンド板に平行に延在し、第2短絡部方向に曲がり第2短絡部の上までグラウンド板に平行に延在し、第2給電部と第2短絡部を通る直線と垂直な直線方向且つ第1給電部方向とは反対方向に曲がりグラウンド板の端部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に立ち下がり、第2短絡部方向に曲がり第2短絡部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に再度立ち下がり、第2短絡部に接続されるものであれば良い。
また、第1短絡部から第1折り返しモノポールアンテナ素子の接続点を通ってブリッジ部を介して、第2折り返しモノポールアンテナ素子の接続点を通って第2折り返しモノポールアンテナ素子から第2短絡部までの電気的な長さが、第1折り返しモノポールアンテナ素子の第1給電部又は第2折り返しモノポールアンテナ素子の第2給電部から折り返すまでの往路又は折り返した後の帰路の電気的な長さに略等しいものであれば良い。
本発明の折り返しモノポールアンテナには、小型化が可能であり、且つ、一対のアンテナ素子を接近させて配置させた場合のアンテナ素子間相互結合を低減してアンテナ効率を向上可能であるという利点がある。
図1は、本発明の第1実施例の折り返しモノポールアンテナの構成を説明するための概略斜視図である。 図2は、図1に示される本発明の第1実施例の折り返しモノポールアンテナの一部を拡大した概略斜視図である。 図3は、本発明の折り返しモノポールアンテナのリターンロスとアンテナ素子間相互結合量の周波数特性を示すグラフである。 図4は、本発明の折り返しモノポールアンテナのアンテナ効率の周波数特性を示すグラフである。 図5は、本発明の折り返しモノポールアンテナの放射パターンを示すグラフである。 図6は、本発明の第2実施例の折り返しモノポールアンテナの構成を説明するための概略斜視図である。 図7は、本発明の第1実施例の折り返しモノポールアンテナの他の変形例を説明するための概略斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を図示例と共に説明する。図1は、本発明の第1実施例の折り返しモノポールアンテナの構成を説明するための概略斜視図である。また、図2は、図1に示される折り返しモノポールアンテナの一部を拡大した概略斜視図である。図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。なお、図2は図1に示される方向とは反対方向から見た場合の斜視図である。図示の通り、本発明の折り返しモノポールアンテナは、グラウンド板1と、第1折り返しモノポールアンテナ素子2と、第2折り返しモノポールアンテナ素子3と、ブリッジ部4とから主に構成されるものである。なお、各図に示されるXYZ軸座標は、説明の都合上付したものである。
グラウンド板1は、導体からなるものであり、例えば携帯端末の基板に相当するものである。なお、図示例ではグラウンド板1の大きさは例えば携帯端末を想定した大きさのものを示したが、本発明はこれに限定されず、アンテナと共振させるためにある程度の大きさを有していれば良い。また、グラウンド板1は、回路基板上にグラウンドパターンとして設けられるものであっても良い。
そして、第1折り返しモノポールアンテナ素子2及び第2折り返しモノポールアンテナ素子3が、グラウンド板1上に配置されている。折り返しモノポールアンテナ素子2,3は、例えば複数バンドやMIMO(Multiple Input Multiple Output)等の複数チャンネルを実現するために複数設けられるものである。各折り返しモノポールアンテナ素子は、それぞれ給電部と短絡部に接続されている。
ここで、給電部と短絡部についてより詳細に説明する。第1折り返しモノポールアンテナ素子2用の第1給電部21及び第1短絡部22が、グラウンド板1上に配置されている。同様に、第2折り返しモノポールアンテナ素子3用の第2給電部31及び第1短絡部32も、グラウンド板1上に配置されている。図示の通り、第2給電部31と第2短絡部32は、これらを通る直線が、第1給電部21と第1短絡部22を通る直線と平行な直線上に配置されている(Y軸方向に平行な直線上に配置されている)。また、第1給電部21及び第1短絡部22と、第2給電部31及び第2短絡部32とは、平行な直線間の中心線Cに対して線対称となるように配置されている。即ち、グラウンド板1の中心線Cを中心に左右対称に各給電部及び各短絡部が配置されている。
第1折り返しモノポールアンテナ素子2は、上述のように配置された第1給電部21から延在し、第1短絡部22でグラウンド板1に短絡されている。同様に、第2折り返しモノポールアンテナ素子3も、上述のように配置された第2給電部31から延在し、第2短絡部32でグラウンド板1に短絡されている。また、第1折り返しモノポールアンテナ素子2と第2折り返しモノポールアンテナ素子3は、中心線Cを通りグラウンド板1に垂直な面に面対称となるようにグラウンド板1の上に配置されている。
以下、より詳細の折り返しモノポールアンテナ素子の構成について説明する。図2を参照すると、第1折り返しモノポールアンテナ素子2は、まず、第1給電部21からグラウンド板に対して垂直方向(Z軸方向)に立ち上がる。そして、第2給電部31方向とは反対方向(−X軸方向)に曲がりグラウンド板1の端部の上までグラウンド板1に平行に延在する。次に、グラウンド板1に対して垂直方向(Z軸方向)に再度立ち上がり、第1給電部21方向(X軸方向)に曲がり第1給電部21からの総延長が所望の共振周波数の約4分の1波長となるまでグラウンド板1に平行に延在する。そして、第1短絡部22方向(Y軸方向)に曲がり第1短絡部22と第2短絡部32を通る直線の上までグラウンド板1に平行に延在する。その後、第2短絡部32方向とは反対方向(−X軸方向)に曲がりグラウンド板1の端部の上までグラウンド板1に平行に延在する。そして、グラウンド板1に対して垂直方向(−Z軸方向)に立ち下がり、第1短絡部22方向(X軸方向)に曲がり第1短絡部22の上までグラウンド板1に平行に延在する。最後に、グラウンド板1に対して垂直方向(−Z軸方向)に再度立ち下がり、第1短絡部22に接続されることで、第1折り返しモノポールアンテナ素子2が構成されている。
同様に、第2折り返しモノポールアンテナ素子3は、まず、第2給電部31からグラウンド板1に対して垂直方向(Z軸方向)に立ち上がる。そして、第1給電部方向21とは反対方向(X軸方向)に曲がりグラウンド板1の端部の上までグラウンド板1に平行に延在する。次に、グラウンド板1に対して垂直方向(Z軸方向)に再度立ち上がり、第2給電部31方向(−X軸方向)に曲がり第2給電部31からの総延長が所望の共振周波数の約4分の1波長となるまでグラウンド板1に平行に延在する。そして、第2短絡部32方向(Y軸方向)に曲がり第1短絡部22と第2短絡部32を通る直線の上までグラウンド板1に平行に延在する。その後、第1短絡部22方向とは反対方向(X軸方向)に曲がりグラウンド板1の端部の上までグラウンド板1に平行に延在する。そして、グラウンド板1に対して垂直方向(−Z軸方向)に立ち下がり、第2短絡部32方向(−X軸方向)に曲がり第2短絡部32の上までグラウンド板1に平行に延在する。最後に、グラウンド板1に対して垂直方向(−Z軸方向)に再度立ち下がり、第2短絡部32に接続されることで、第2折り返しモノポールアンテナ素子3が構成されている。
これらの第1折り返しモノポールアンテナ素子2と第2折り返しモノポールアンテナ素子3は、正面(Y軸方向)から見るとC字形を対向配置させて対称にしたような形状となっている。また、各アンテナ素子の給電部及び短絡部は、それぞれ近接して配置されると共に、アンテナ素子の給電部から経路が最も遠い部分、即ち、各アンテナ素子の往路と帰路の間の折り返す部分が、所定の間隔が設けられて配置されている。また、第1折り返しモノポールアンテナ素子2と第2折り返しモノポールアンテナ素子3は、それぞれ共振周波数に応じてアンテナ素子全長が決定されている。即ち、例えばアンテナ素子全長は、共振周波数の約2分の1波長分の電気的な長さに決定されれば良い。
なお、各折り返しモノポールアンテナ素子は、一連の配線からなっていれば良いため、1本の導線を折り曲げて形成しても良いし、例えば多層基板等により、スルーホール等を用いて折り返すように配線をパターンニング形成しても良い。なお、配線幅については、例えば1mm程度であれば良い。
そして、本発明の最も特徴的な部分であるブリッジ部4は、第1折り返しモノポールアンテナ素子2と第2折り返しモノポールアンテナ素子3との間を短絡するものである。ここで、本発明で用いられる上述のような形状の一対の折り返しモノポールアンテナ素子に対しては、ブリッジ部4は、第1短絡部22からブリッジ部4が接続される接続点C1までの電気的な長さと、ブリッジ部4の電気的な長さdの合計が略λ/4(但し、λは所望の共振周波数の波長)となるように構成される。また、第2短絡部32からブリッジ部4が接続される接続点C2までの電気的な長さと、ブリッジ部4の電気的な長さdの合計が略λ/4であっても良い。具体的には、図示例では、接続点C1,C2はそれぞれ第1短絡部22及び第2短絡部32に近い側に配置されており、第1短絡部22から接続点C1までの電気的な長さ、又は第2短絡部32から接続点C2までの電気的な長さと、ブリッジ部4の電気的な長さの合計が略λ/4となるように構成されている。また、図示例では、接続点C1,C2は、中心線Cに対して線対称となるように配置されている。また、図示例では、ブリッジ部はグラウンド板に対して水平方向に接続される例を示したが、本発明はこれに限定されず、垂直方向に接続されても良い。
このように、上述のような形状の一対の折り返しモノポールアンテナ素子に対して、ブリッジ部4により第1折り返しモノポールアンテナ素子2と第2折り返しモノポールアンテナ素子3との間を、所定の条件に基づき構成されたブリッジ部により短絡することで、アンテナ素子間相互結合を大幅に低減でき、アンテナ効率を向上させることが可能となる。なお、アンテナ素子間相互結合の量は、ブリッジ部4の電気的な長さdにより概ね調整可能である。
ここで、ブリッジ部4の電気的な長さdを決定する接続点C1,C2の位置についてより詳細に説明する。図2の例では、アンテナ素子間相互結合の量を最も低減するためには、第1短絡部22から第1折り返しモノポールアンテナ素子2の接続点C1を通ってブリッジ部4を介して、第2折り返しモノポールアンテナ素子3の接続点C2までの電気的な長さが、第1折り返しモノポールアンテナ素子2の第1給電部21から折り返すまでの往路の電気的な長さに略等しいことが好ましい。また、第1折り返しモノポールアンテナ素子2の折り返すまでの往路の電気的な長さではなく、折り返した後の帰路の電気的な長さに略等しく構成されても良い。さらに、第2折り返しモノポールアンテナ素子3の第2給電部31から折り返すまでの往路又は折り返した後の帰路の電気的な長さを基準にしても良い。即ち、ブリッジ部4の電気的な長さdと、ブリッジ部4の各接続点C1,C2から各短絡部22,32までの電気的な長さの合計が、折り返しモノポールアンテナ素子の全長の約半分の電気的な長さに略等しくなるように、各接続点C1,C2の位置が決定されることが好ましい。したがって、例えば折り返しモノポールアンテナ素子の全長が共振周波数の約2分の1波長分(λ/2)の電気的な長さであれば、往路又は帰路の電気的な長さは約4分の1波長分(λ/4)の電気的な長さになるため、ブリッジ部4の電気的な長さdと、ブリッジ部4の各接続点C1,C2から各短絡部22,32までの電気的な長さの合計も、約4分の1波長分(λ/4)の電気的な長さとなるように各寸法が決定されれば良い。
このように構成された本発明の折り返しモノポールアンテナは、例えば上述の特許文献3に記載のアンテナ素子に比べて、体積比で約50%以上も小型化が可能である。また、本発明の折り返しモノポールアンテナは、一対のアンテナ素子を接近させて配置した場合であっても、アンテナ素子間相互結合を低減することができ、アンテナ効率を向上させることができる。
以下、本発明の第1実施例の折り返しモノポールアンテナの共振周波数を2GHzとして設計した場合の特性について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、本発明の折り返しモノポールアンテナのリターンロスとアンテナ素子間相互結合量の周波数特性を示すグラフである。また、図4は、本発明の折り返しモノポールアンテナのアンテナ効率の周波数特性を示すグラフである。図中、「W/o Bridge」がブリッジ部を設けない場合の特性であり、「With Bridge」が本発明のようにブリッジ部を設けた場合の特性である。また、図3において、S11がリターンロスの特性であり、S21がアンテナ素子間相互結合量の特性である。図3から分かるように、アンテナ素子間相互結合量(S21)は、ブリッジ部の有無により、共振周波数の2GHz付近で約17dB程度も低減できていることが分かる。さらに、広帯域にわたってアンテナ素子間相互結合が抑制されていることも分かる。また、図4から分かるように、アンテナ効率についても、ブリッジ部の有無により、共振周波数の2GHz付近で約12%程度も向上していることが分かる。なお、リターンロス(S11)については、−10dB以下であれば問題ないレベルであり、本発明の場合についても十分な特性となっている。
また、本発明の第1実施例の折り返しモノポールアンテナの放射パターンについて、図5を用いて説明する。図5は、本発明の折り返しモノポールアンテナの放射パターンを示すグラフである。図中、「W/o Bridge」がブリッジ部を設けない場合の特性であり、「With Bridge」が本発明のようにブリッジ部を設けた場合の特性である。図5から分かるように、ブリッジ部の有無によって放射パターンに大きな変化はないが、本発明のようにブリッジ部を設けることにより、利得が向上していることが分かる。
次に、本発明の第2実施例の折り返しモノポールアンテナについて説明する。図6は、本発明の第2実施例の折り返しモノポールアンテナの構成を説明するための概略斜視図である。図中、図1と同一の符号を付した部分は概ね同一物を表わしており、アンテナ素子全長等、基本的には第1実施例のものと同様である。本発明の第1実施例の折り返しモノポールアンテナでは、一対の折り返しモノポールアンテナ素子を横並びに配置したものであったが、第2実施例の折り返しモノポールアンテナは、一対の折り返しモノポールアンテナ素子がL字型になるようにグラウンド板の角に配置されるものである。
即ち、第1実施例では第2給電部と第2短絡部を通る直線が第1給電部と第1短絡部を通る直線と平行な関係を有していたが、第2実施例では、図示の通り、第2給電部31aと第2短絡部32aを通る直線が第1給電部21aと第1短絡部22aを通る直線と垂直な関係を有している。また、第1給電部21a及び第1短絡部22aと、第2給電部31a及び第2短絡部32aとが、垂直な直線間を二分する中心線C'に対して線対称となるように配置されている。
また、第1折り返しモノポールアンテナ素子2aと第2折り返しモノポールアンテナ素子3aとの関係についても、第1実施例では中心線を通りグラウンド板に垂直な面に面対称となるように配置される関係を有していたが、第2実施例では、図示の通り、中心線C'を通りグラウンド板1aに垂直な面に面対称となるようにグラウンド板1aの上に配置されている。
より具体的には、第1折り返しモノポールアンテナ素子2aは、第1給電部21aからグラウンド板1aに対して垂直方向(Z軸方向)に立ち上がる。そして、第1給電部21aと第1短絡部22aを通る直線と垂直な直線方向且つ第2給電部31a方向とは反対方向(−Y軸方向)に曲がりグラウンド板1aの端部の上までグラウンド板1aに平行に延在する。次に、グラウンド板1aに対して垂直方向(Z軸方向)に再度立ち上がり、第1給電部21a方向(Y軸方向)に曲がり第1給電部21aからの総延長が所望の共振周波数の約4分の1波長となるまでグラウンド板1aに平行に延在する。そして、第1短絡部22a方向(−X軸方向)に曲がり第1短絡部22aと第2短絡部32aを通る直線の上までグラウンド板1aに平行に延在する。その後、第1給電部21aと第1短絡部22aを通る直線と垂直な直線方向且つ第2給電部31a方向とは反対方向(−Y軸方向)に曲がりグラウンド板1aの端部の上までグラウンド板1aに平行に延在する。そして、グラウンド板1aに対して垂直方向(−Z軸方向)に立ち下がり、第1短絡部22a方向(Y軸方向)に曲がり第1短絡部22aの上までグラウンド板1aに平行に延在する。最後に、グラウンド板1aに対して垂直方向(−Z軸方向)に再度立ち下がり、第1短絡部22aに接続されることで、第1折り返しモノポールアンテナ素子2aが構成されている。
同様に、第2折り返しモノポールアンテナ素子3aは、第2給電部31aからグラウンド板1aに対して垂直方向(Z軸方向)に立ち上がる。そして、第2給電部31aと第2短絡部32aを通る直線と垂直な直線方向且つ第1給電部21a方向とは反対方向(X軸方向)に曲がりグラウンド板1aの端部の上までグラウンド板1aに平行に延在する。次に、グラウンド板1aに対して垂直方向(Z軸方向)に再度立ち上がり、第2給電部31a方向(−X軸方向)に曲がり第2給電部31aからの総延長が所望の共振周波数の約4分の1波長となるまでグラウンド板1aに平行に延在する。そして、第2短絡部32a方向(Y軸方向)に曲がり第1短絡部22aと第2短絡部32aを通る直線の上までグラウンド板1aに平行に延在する。その後、第2給電部31aと第2短絡部32aを通る直線と垂直な直線方向且つ第1給電部21a方向とは反対方向(X軸方向)に曲がりグラウンド板1aの端部の上までグラウンド板1aに平行に延在する。そして、グラウンド板1aに対して垂直方向(−Z軸方向)に立ち下がり、第2短絡部32a方向(−X軸方向)に曲がり第2短絡部32aの上までグラウンド板1aに平行に延在する。最後に、グラウンド板1aに対して垂直方向(−Z軸方向)に再度立ち下がり、第2短絡部32aに接続されることで、第2折り返しモノポールアンテナ素子3aが構成されている。
そして、第2実施例でも、ブリッジ部4aが、第1折り返しモノポールアンテナ素子2aと第2折り返しモノポールアンテナ素子3aとの間を短絡するように接続されている。即ち、ブリッジ部4aは、第1短絡部又は第2短絡部からブリッジ部が接続される接続点までの電気的な長さとブリッジ部の電気的な長さの合計が略λ/4となるように構成されている。図示例では、第1短絡部22aに近い側の接続点C1と第2短絡部32aに近い側の接続点C2の間に接続されている。
また、ブリッジ部4aの電気的な長さについても、第1実施例の場合と同様である。即ち、アンテナ素子間相互結合の量を最も低減するためには、第1短絡部22aから第1折り返しモノポールアンテナ素子2aの接続点C1を通ってブリッジ部4aを介して、第2折り返しモノポールアンテナ素子3aの接続点C2を通って第2折り返しモノポールアンテナ素子3aから第2短絡部32aまでの電気的な長さが、第1折り返しモノポールアンテナ素子2aの第1給電部21aから折り返すまでの往路の電気的な長さに略等しいことが好ましい。また、第1折り返しモノポールアンテナ素子2aの折り返すまでの往路の電気的な長さではなく、折り返した後の帰路の電気的な長さに略等しく構成されても良い。さらに、第2折り返しモノポールアンテナ素子3aの第2給電部31aから折り返すまでの往路又は折り返した後の帰路の電気的な長さを基準にしても良い。即ち、ブリッジ部4aの電気的な長さと、ブリッジ部4aの各接続点C1,C2から各短絡部22a,32aまでの電気的な長さの合計が、折り返しモノポールアンテナ素子の全長の約半分の電気的な長さに略等しくなるように、各接続点C1,C2の位置が決定されることが好ましい。
ここで、アンテナ素子はグラウンド板1aの端部の上まで延在することが好ましいが、図6ではグラウンド板1aが図1や図2と比べて短く示されている。例えばグラウンド板1aが回路基板上に設けられる場合には、基板自体はもっと大きくても良く、基板上に設けられるグラウンドパターンが図示のように所定の大きさになっており、この端部の上までアンテナ素子が延在するように構成されていれば良い。
本発明の折り返しモノポールアンテナでは、第2実施例のようにL字型に一対の折り返しモノポールアンテナ素子を配置した場合であっても、第1実施例と同様、ブリッジ部により第1折り返しモノポールアンテナ素子と第2折り返しモノポールアンテナ素子との間を短絡部側に近い側で短絡することにより、アンテナ素子間相互結合を大幅に低減でき、アンテナ効率を向上させることが可能となる。
次に、ブリッジ部の接続点を短絡部から遠い側に接続した場合の例について説明する。図2や図6に示される例では、ブリッジ部は短絡部に近い側の接続点に接続される例であり、ブリッジ部が短絡部から接続点までの電気的な長さとブリッジ部の電気的な長さの合計が、具体的には略λ/4となるように構成されているものであった。次の例は、これが略λ・3/4となるものである。図7は、本発明の第1実施例の折り返しモノポールアンテナの他の変形例を説明するための概略斜視図である。図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
図7における本発明の折り返しモノポールアンテナは、図示の通り、第1給電部21及び第2給電部31がグラウンド板1の端部側に配置され、第1短絡部22及び第2短絡部32がグラウンド板1の端部から遠い側に配置されている。そして、ブリッジ部4の接続点C1,C2は、第1給電部21及び第2給電部31側に配置されている。
この場合、ブリッジ部4は、折り返しモノポールアンテナ素子2,3の全長(λ/2)の約半分の電気的な長さ(λ/4)に、折り返しモノポールアンテナ素子の全長(λ/2)を加えた電気的な長さ(λ・3/4)になるように構成されている。短絡部から遠い側、即ち、給電部側に近い位置にブリッジ部を接続する場合には、ブリッジ部の電気的な長さを調整することで、短絡部からブリッジ部が接続される接続点までの電気的な長さとブリッジ部の電気的な長さの合計がλ・3/4となるようにすれば良い。なお、図示例では、ブリッジ部4の接続点C1,C2が各給電部21,31側に配置される例を示したが、本発明はこれに限定されず、図2や図6に示される例のように、接続点が各短絡部側に配置されるものであっても良い。この場合でも、短絡部からブリッジ部が接続される接続点までの電気的な長さとブリッジ部の電気的な長さの合計がλ・3/4となるようにブリッジ部の電気的な長さを調整すれば良い。
このように、本発明の折り返しモノポールアンテナでは、短絡部からブリッジ部が接続される接続点までの電気的な長さとブリッジ部の電気的な長さの合計が、略λ/4又はλ・3/4となるように構成されれば良い。
そして、配置するスペースが許されるようであれば、短絡部からブリッジ部が接続される接続点までの電気的な長さとブリッジ部の電気的な長さの合計は、λ・n/4(但し、nは奇数)の電気的な長さとなるように構成することも可能である。即ち、本発明において、ブリッジ部は、λ・1/4,λ・3/4,λ・5/4・・・というように、1/4に対して1/2ずつ伸びた位置に、一対の折り返しモノポールアンテナ素子間のアンテナ素子間相互結合が低くなる点が存在する特徴を有している。なお、図示例では、ブリッジ部4がグラウンド板1上からはみ出していない状態のものを示したが、本発明はこれに限定されず、グラウンド板1上を越えてブリッジ部が設けられるものであっても良い。
また、給電部側に近い位置にブリッジ部を接続するようにした例は、図6に示される第2実施例のような折り返しモノポールアンテナ素子がL字型になるようにグラウンド板の角に配置されるものであっても適用可能である。この場合、例えば図6において、給電部21a,31a側に近い位置にブリッジ部4aが接続され、グラウンド板1aの内側のスペース上でブリッジ部4aの電気的な長さを調整し、短絡部22a,32aからブリッジ部4aが接続される接続点までの電気的な長さとブリッジ部4aの電気的な長さの合計が、略λ・3/4となるように構成されれば良い。
なお、本発明の折り返しモノポールアンテナは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 グラウンド板
2 第1折り返しモノポールアンテナ素子
3 第2折り返しモノポールアンテナ素子
4 ブリッジ部
21 第1給電部
22 第1短絡部
31 第2給電部
32 第2短絡部

Claims (5)

  1. 導体からなるグラウンド板と、
    前記グラウンド板上に配置される第1給電部及び第1短絡部と、
    前記グラウンド板上に配置される第2給電部及び第2短絡部であって、第2給電部と第2短絡部を通る直線が第1給電部と第1短絡部を通る直線と平行な直線上に配置され、且つ、第1給電部及び第1短絡部と、第2給電部及び第2短絡部とが、平行な直線間の中心線に対して線対称となるように配置される、第2給電部及び第2短絡部と、
    前記グラウンド板の上に配置され、第1給電部から延在し第1短絡部でグラウンド板に短絡される第1折り返しモノポールアンテナ素子と、
    第2給電部から延在し第2短絡部でグラウンド板に短絡される第2折り返しモノポールアンテナ素子であって、第1折り返しモノポールアンテナ素子と第2折り返しモノポールアンテナ素子が、前記平行な直線間の中心線を通りグラウンド板に垂直な面に面対称となるようにグラウンド板の上に配置される、第2折り返しモノポールアンテナ素子と、
    第1折り返しモノポールアンテナ素子と第2折り返しモノポールアンテナ素子との間を短絡するブリッジ部であって、第1短絡部又は第2短絡部からブリッジ部が接続される接続点までの電気的な長さとブリッジ部の電気的な長さの合計が略λ・n/4(但し、λは所望の共振周波数の波長、nは奇数)となるように構成されるブリッジ部と、
    を具備することを特徴とする折り返しモノポールアンテナ。
  2. 請求項1に記載の折り返しモノポールアンテナにおいて、
    前記第1折り返しモノポールアンテナ素子は、第1給電部からグラウンド板に対して垂直方向に立ち上がり、第2給電部方向とは反対方向に曲がりグラウンド板の端部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に再度立ち上がり、第1給電部方向に曲がり第1給電部からの総延長が所望の共振周波数の約4分の1波長となるまでグラウンド板に平行に延在し、第1短絡部方向に曲がり第1短絡部と第2短絡部を通る直線の上までグラウンド板に平行に延在し、第2短絡部方向とは反対方向に曲がりグラウンド板の端部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に立ち下がり、第1短絡部方向に曲がり第1短絡部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に再度立ち下がり、第1短絡部に接続され、
    前記第2折り返しモノポールアンテナ素子は、第2給電部からグラウンド板に対して垂直方向に立ち上がり、第1給電部方向とは反対方向に曲がりグラウンド板の端部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に再度立ち上がり、第2給電部方向に曲がり第2給電部からの総延長が所望の共振周波数の約4分の1波長となるまでグラウンド板に平行に延在し、第2短絡部方向に曲がり第1短絡部と第2短絡部を通る直線の上までグラウンド板に平行に延在し、第1短絡部方向とは反対方向に曲がりグラウンド板の端部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に立ち下がり、第2短絡部方向に曲がり第2短絡部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に再度立ち下がり、第2短絡部に接続される、
    ことを特徴とする折り返しモノポールアンテナ。
  3. 導体からなるグラウンド板と、
    前記グラウンド板上に配置される第1給電部及び第1短絡部と、
    前記グラウンド板上に配置される第2給電部及び第2短絡部であって、第2給電部と第2短絡部を通る直線が第1給電部と第1短絡部を通る直線と垂直な直線上に配置され、且つ、第1給電部及び第1短絡部と、第2給電部及び第2短絡部とが、前記垂直な直線間を二分する中心線に対して線対称となるように配置される、第2給電部及び第2短絡部と、
    前記グラウンド板の上に配置され、第1給電部から延在し第1短絡部でグラウンド板に短絡される第1折り返しモノポールアンテナ素子と、
    第2給電部から延在し第2短絡部でグラウンド板に短絡される第2折り返しモノポールアンテナ素子であって、第1折り返しモノポールアンテナ素子と第2折り返しモノポールアンテナ素子が、前記垂直な直線間を二分する中心線を通りグラウンド板に垂直な面に面対称となるようにグラウンド板の上に配置される、第2折り返しモノポールアンテナ素子と、
    第1折り返しモノポールアンテナ素子と第2折り返しモノポールアンテナ素子との間を短絡するブリッジ部であって、第1短絡部又は第2短絡部からブリッジ部が接続される接続点までの電気的な長さとブリッジ部の電気的な長さの合計が略λ・n/4(但し、λは所望の共振周波数の波長、nは奇数)となるように構成されるブリッジ部と、
    を具備することを特徴とする折り返しモノポールアンテナ。
  4. 請求項3に記載の折り返しモノポールアンテナにおいて、
    前記第1折り返しモノポールアンテナ素子は、第1給電部からグラウンド板に対して垂直方向に立ち上がり、第1給電部と第1短絡部を通る直線と垂直な直線方向且つ第2給電部方向とは反対方向に曲がりグラウンド板の端部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に再度立ち上がり、第1給電部方向に曲がり第1給電部からの総延長が所望の共振周波数の約4分の1波長となるまでグラウンド板に平行に延在し、第1短絡部方向に曲がり第1短絡部と第2短絡部を通る直線の上までグラウンド板に平行に延在し、第1給電部と第1短絡部を通る直線と垂直な直線方向且つ第2給電部方向とは反対方向に曲がりグラウンド板の端部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に立ち下がり、第1短絡部方向に曲がり第1短絡部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に再度立ち下がり、第1短絡部に接続され、
    前記第2折り返しモノポールアンテナ素子は、第2給電部からグラウンド板に対して垂直方向に立ち上がり、第2給電部と第2短絡部を通る直線と垂直な直線方向且つ第1給電部方向とは反対方向に曲がりグラウンド板の端部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に再度立ち上がり、第2給電部方向に曲がり第2給電部からの総延長が所望の共振周波数の約4分の1波長となるまでグラウンド板に平行に延在し、第2短絡部方向に曲がり第1短絡部と第2短絡部を通る直線の上までグラウンド板に平行に延在し、第2給電部と第2短絡部を通る直線と垂直な直線方向且つ第1給電部方向とは反対方向に曲がりグラウンド板の端部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に立ち下がり、第2短絡部方向に曲がり第2短絡部の上までグラウンド板に平行に延在し、グラウンド板に対して垂直方向に再度立ち下がり、第2短絡部に接続される、
    ことを特徴とする折り返しモノポールアンテナ。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の折り返しモノポールアンテナにおいて、前記第1短絡部から第1折り返しモノポールアンテナ素子の接続点を通ってブリッジ部を介して、第2折り返しモノポールアンテナ素子の接続点を通って第2折り返しモノポールアンテナ素子から第2短絡部までの電気的な長さが、第1折り返しモノポールアンテナ素子の第1給電部又は第2折り返しモノポールアンテナ素子の第2給電部から折り返すまでの往路又は折り返した後の帰路の電気的な長さに略等しいことを特徴とする折り返しモノポールアンテナ。
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