JP2011228294A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池システムにおいて、燃料電池側電圧変換器が故障しても、共連れ故障が発生することを抑制することである。
【解決手段】燃料電池システム10は、燃料電池30と負荷である2つのインバータ36,38、2つの回転電機40,42との間に設けられるFC電圧変換器28と、蓄電装置20と負荷との間に設けられるBAT電圧変換器24と、FC電圧変換器28の故障を検出する故障信号を取得し、その取得に従ってFC電圧変換器28の動作を遮断する第1遮断信号を出力するFCDC−ECU50と、第1遮断信号をFC電圧変換器28に伝送するFC遮断信号線73と、FC遮断信号線73に接続されるディジタル通信回線であって、第1遮断信号と同じ内容の第2遮断信号を、所定の制御装置に伝送する同時遮断信号線74とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに係り、特に、燃料電池と負荷との間と、蓄電装置と負荷との間とに、それぞれ電圧変換器が設けられる燃料電池システムに関する。
例えば、燃料電池を搭載する車両では、燃料電池のほかに蓄電装置を備え、燃料電池の始動の際、あるいは、燃料電池の出力だけでは車両が要求する電力をまかなえないとき、この蓄電装置から必要な電力を供給することが行われる。この場合、燃料電池も蓄電装置も、負荷である回転電機等の動作に適した電圧でないことも多いので、燃料電池と負荷の間に燃料電池コンバータ、すなわち燃料電池側の電圧変換器が設けられ、また蓄電装置と負荷との間にバッテリコンバータ、すなわち蓄電装置側の電圧変換器が設けられる。
例えば、特許文献1には、燃料電池と負荷の間に燃料電池コンバータ、バッテリと負荷の間にバッテリコンバータがそれぞれ設けられている燃料電池システムにおいて、例えば燃料電池コンバータを構成する主スイッチに過電流が流れ、スイッチング素子がオープン故障してしまうと、モータやバッテリに大電流が流れ、モータ等に接続されるインバータやバッテリに接続されるバッテリコンバータに過電圧が発生し、これによってインバータやバッテリコンバータ等も故障するいわゆる共連れ故障が発生することが指摘されている。ここでは、燃料電池コンバータに過電流が流れることを検出すると、インバータ電圧を、インバータやバッテリコンバータを構成する素子の破壊電圧よりも低い過電圧閾値以下に制限することが述べられている。
特開2009−283172号公報
特許文献1に述べられているように、燃料電池システムで負荷への電力供給の大半を担っている燃料電池コンバータに故障が発生し過電流等が生じると、いわゆる共連れ故障によってバッテリコンバータやインバータが故障することが生じる。そのような共連れ故障を回避するため、特許文献1のようにインバータ電圧を制限することもできるが、燃料電池コンバータの動作を遮断、すなわち停止し、それとともにバッテリコンバータの動作も遮断することが考えられる。
この場合に、燃料電池コンバータに故障が発生したときに燃料電池コンバータの動作を遮断することは、燃料電池コンバータの内部に適当なセンサを設けること等によって可能である。すなわち、センサ等を用いて、ハードウェア的に、すなわち、ソフトウェア的な時間経過を要せずに、故障検出とほぼ同時に、燃料電池コンバータの動作遮断を行うことが可能である。
燃料電池コンバータの故障検出の結果を用いて、例えば、バッテリコンバータの動作遮断を行うことは容易ではない。すなわち、燃料電池コンバータの制御装置から上位の統合制御装置を経由してバッテリコンバータの制御装置に信号を伝送するのは、ソフトウェア的な信号処理を行うことから、時間遅れがかなり生じる可能性があるからである。
本発明の目的は、燃料電池側電圧変換器が故障しても、共連れ故障が発生することを抑制できる燃料電池システムを提供することである。
本発明に係る燃料電池システムは、負荷に接続される燃料電池と、燃料電池と負荷との間に設けられ、燃料電池の端子間電圧と負荷側の電圧との間の電圧変換を行うFC電圧変換器と、燃料電池から負荷に至る放電経路に設けられ、燃料電池と並列接続される蓄電装置と、蓄電装置と負荷との間に設けられ、蓄電装置の端子間電圧と負荷側の電圧との間の電圧変換を行うバッテリ電圧変換器と、FC電圧変換器の故障を検出する故障信号を取得し、その取得に従ってFC電圧変換器の動作を遮断する第1遮断信号を出力するFCDC制御装置と、第1遮断信号をFC電圧変換器に伝送するFC遮断信号線と、FC遮断信号線に接続されるディジタル通信回線であって、第1遮断信号と同じ内容の第2遮断信号を、所定の制御装置に伝送する同時遮断信号線と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る燃料電池システムにおいて、同時遮断信号線が接続され、同時遮断信号線によって伝送される第2遮断信号を取得し、その取得に従ってバッテリ電圧変換器の動作を遮断するバッテリDC制御装置を備えることが好ましい。
また、本発明に係る燃料電池システムにおいて、同時遮断信号線が接続され、同時遮断信号線によって伝送される第2遮断信号を取得し、その取得に従って負荷の動作を遮断する負荷制御装置を備えることが好ましい。
また、本発明に係る燃料電池システムにおいて、同時遮断信号線が接続され、同時遮断信号線によって伝送される第2遮断信号を取得し、その取得に従って負荷の動作を遮断させる第3遮断信号を伝送する統合制御装置と、統合制御装置から伝送される第3遮断信号を取得し、その取得に従って負荷の動作を遮断する負荷制御装置と、を備えることが好ましい。
また、本発明に係る燃料電池システムにおいて、同時遮断信号線が接続され、同時遮断信号線によって伝送される第2遮断信号を割込信号として取得し、その割込信号の取得に従って負荷の動作を遮断させる第3遮断信号を出力して伝送する統合制御装置と、統合制御装置から伝送される第3遮断信号を取得し、その取得に従って負荷の動作を遮断する負荷制御装置と、を備えることが好ましい。
本発明に係る燃料電池システムにおいて、負荷の動作を制御する負荷制御装置と、FCDC制御装置との間、負荷制御装置との間のそれぞれについて内部バスで接続され、燃料電池システムの動作を全体として制御する統合制御装置と、を備え、FCDC制御装置は、FC電圧変換器の故障を検出する故障信号の取得に従ってFC電圧変換器の動作を遮断する第1遮断信号を出力し、故障信号がなくなったときに第1遮断信号の出力解除を行い、統合制御装置は、FCDC制御装置から、FC電圧変換器が第1遮断信号を出力したこと、および第1遮断信号の出力解除を行ったことに関する情報を受け取る受信手段と、受信手段が受け取った第1遮断信号に関する情報に基いて負荷制御装置に対する指令信号を生成する指令生成部と、内部バスを介して、生成された指令信号を負荷制御装置に伝送する送信手段と、を含むことが好ましい。
本発明に係る燃料電池システムにおいて、受信手段は、同時遮断信号線によって伝送される第2遮断信号を受け取る入力端子と、指令生成部に接続される出力端子を有する入力バッファ回路であることが好ましい。
本発明に係る燃料電池システムにおいて、受信手段は、FCDC制御装置と統合制御装置とを接続する内部バスであることがこのましい。
本発明に係る燃料電池システムにおいて、指令生成部は、負荷の動作を遮断状態から駆動可能状態に復帰させる復帰指令信号を生成し、負荷制御装置に伝送される第2遮断信号について、生成した復帰指令出力信号を用いて、負荷制御装置への伝送を止める遮断信号停止回路を含むことが好ましい。
本発明に係る燃料電池システムにおいて、統合制御装置は、第2遮断信号の伝送を受け取るために負荷制御装置に設けられる接続部の状態信号を統合制御装置に帰還する帰還信号線と、統合制御装置とFCDC制御装置との間の内部バスを経由してFCDC制御装置に応答信号を要求する断線テスト信号を出力し、FCDC制御装置から接続部と帰還信号線を介して統合制御装置に戻る応答信号の有無によって、FCDC制御装置から接続部に至る経路の断線の有無を判断する断線判断部と、を含むことが好ましい。
上記構成により、燃料電池システムは、FC電圧変換器の故障を検出する故障信号を取得し、その取得に従ってFC電圧変換器の動作を遮断する第1遮断信号を出力し、その第1遮断信号をFC電圧変換器に伝送するFC遮断信号線に、ディジタル通信回線である同時遮断信号線が接続される。そして、その同時遮断信号線によって、第1遮断信号と同じ内容の第2遮断信号が所定の制御装置に伝送される。このように、ソフトウェア的な信号処理を介さずに、FC遮断信号線に同時遮断信号線が接続されるので、第1遮断信号と同じ内容の第2遮断信号がハードウェア的に、所定の制御装置に伝達されるので、処理の時間遅れによる共連れ故障を効果的に抑制できる。
また、燃料電池システムにおいて、同時遮断信号線は、バッテリDC制御装置に接続され、同時遮断信号線によって伝送される第2遮断信号によって、バッテリ電圧変換器の動作が遮断される。このようにして、ハードウェア的な第2遮断信号の伝送によって、FC電圧変換器が故障すると、ほぼ同時にバッテリ電圧変換器の動作を遮断することが可能になる。
また、燃料電池システムにおいて、同時遮断信号線は、負荷制御装置に接続され、同時遮断信号線によって伝送される第2遮断信号によって、負荷の動作が遮断される。これによって、負荷による電力消費もほぼ同時に抑制されるので、燃料電池からの電力供給が途絶えることを補償するために蓄電装置から過剰に電力を持ち出すこともなく、電力バランスが崩れることを抑制でき、共連れ故障を抑制できる。
また、燃料電池システムにおいて、同時遮断信号線は、統合制御装置に接続され、同時遮断信号線によって伝送される第2遮断信号によって、負荷の動作を遮断させる第3遮断信号が出力される。そして、この第3遮断信号が統合制御装置から負荷制御装置に伝送され、負荷制御装置は、この第3遮断信号によって、負荷の動作を遮断する。これによって、負荷による電力消費もほぼ同時に抑制されるので、蓄電装置における電力バランスが崩れることを抑制でき、共連れ故障を抑制できる。
また、燃料電池システムにおいて、同時遮断信号線は、統合制御装置の割込信号検出機能の部分に接続され、同時遮断信号線によって伝送される第2遮断信号を割込信号として取得し、その割込信号の取得に従って負荷の動作を遮断させる第3遮断信号を出力して負荷制御装置に伝送する。負荷制御装置は、この第3遮断信号によって、負荷の動作を遮断する。割込信号処理は、ソフトウェア的な処理ではあるが最優先の迅速な処理が実行されるので、負荷による電力消費もほぼ同時に抑制されるので、蓄電装置における電力バランスが崩れることを抑制でき、共連れ故障を抑制できる。
また、燃料電池システムにおいて、FCDC制御装置は、FC電圧変換器の故障信号を取得するとFC電圧変換器の動作を遮断する第1遮断信号を出力し、故障信号がなくなったときに第1遮断信号の出力解除を行う。そして、統合制御装置は、FCDC制御装置から、FC電圧変換器が第1遮断信号を出力したこと、および第1遮断信号の出力解除を行ったことに関する情報を受け取り、それに基づいて、負荷制御装置に対する指令信号を生成し、内部バスを介して、負荷制御装置に伝送する。これによって、例えば、第1遮断信号の出力解除が行われたとき、統合制御装置の制御の下で負荷の駆動が可能になるようにできる。
また、燃料電池システムにおいて、受信手段は、同時遮断信号線によって伝送される第2遮断信号を受け取る入力端子と、指令生成部に接続される出力端子を有する入力バッファ回路である。ハードウェア的な入力バッファ回路を介して第2遮断信号が統合制御装置に伝送されるので、迅速に負荷制御装置に指令信号を与えることができる。
また、燃料電池システムにおいて、受信手段は、FCDC制御装置と統合制御装置とを接続する内部バスである。既に設けられている内部バスを用いて、例えば、第1遮断信号の出力解除が行われたとき、統合制御装置の制御の下で負荷の駆動が可能になるようにできる。
また、燃料電池システムにおいて、指令生成部は、負荷の動作を遮断状態から駆動可能状態に復帰させる復帰指令信号を生成し、これを用いて、負荷制御装置に伝送される第2遮断信号について負荷制御装置への伝送を止める。例えば、FC電圧変換器が故障中であっても、蓄電装置を用いて負荷を駆動できる場合に、この復帰指令信号を用いれば、負荷を駆動できる。
また、燃料電池システムにおいて、統合制御装置は、第2遮断信号の伝送を受け取るために負荷制御装置に設けられる接続部の状態信号を統合制御装置に帰還する帰還信号線を含む。そして、内部バスを経由してFCDC制御装置に応答信号を要求する断線テスト信号を出力し、FCDC制御装置から接続部と帰還信号線を介して統合制御装置に戻る応答信号の有無によって、FCDC制御装置から接続部に至る経路の断線の有無を判断する。これによって、信号系の信頼性を確保できる。
本発明に係る実施の形態の燃料電池システムの構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態の燃料電池システムの他の構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態の燃料電池システムのさらに他の構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態の燃料電池システムの別の構成を説明する図である。 図4の構成の変形例を説明する図である。 図4の構成の他の変形例を説明する図である。 図4の構成のさらに他の変形例を説明する図である。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下では、燃料電池システムを車両に搭載するものとして説明するが、車両以外の移動体に搭載するものでもよく、また、据え置き型の燃料電池システムであってもよい。また、燃料電池システムにおける負荷として、車両に搭載される2台の回転電機と、これに接続される2つのインバータを説明するが、燃料電池によって発電される電力等が供給されるものであればよく、回路、アクチュエータ、電気機器等を問わない。回転電機の台数等も2台以外のものであってもよい。
以下では、燃料電池システムに含まれる制御装置として、燃料電池側の電圧変換器の動作を制御するものと、蓄電装置側の電圧変換器の動作を制御するものと、これらの動作を全体として制御するものを説明するが、これらは説明のための例示であって、相互の間がソフトウェア的に信号処理する複数の制御機能を備えるものであればよい。すなわち、3つの制御装置でなくてもよく、また、そのうちの1つの制御装置の中に複数の制御機能が含まれるものであってもよい。
以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、車両に搭載される燃料電池システム10の構成を示す図である。特に、ここでは、燃料電池側の電圧変換器28に故障が生じたときに、他の電気機器等に共連れ故障が発生することを抑制するために必要な構成が示されている。
この燃料電池システム10は、車両に搭載される電気的負荷である2つの回転電機40,42と、これらに接続される2つのインバータ36,38に必要な電力を供給するために、図1ではFCとして示されている燃料電池30と、蓄電装置20とを備えるシステムである。
この燃料電池システム10は、2次電池である蓄電装置20と、燃料電池30とが負荷に対し並列に接続され、負荷との間に、図1ではBAT電圧変換器24として示される蓄電装置側の電圧変換器と、FC電圧変換器28として示される燃料電池側の電圧変換器を含む。そして、ここでは、FC電圧変換器28の動作を制御するものとして、図1ではFCDC−ECU50として示されるFC電圧変換器制御装置と、BAT電圧変換器24と2つのインバータ36,38の動作を制御するものとして、MG−ECU54として示されるBAT・MG制御装置と、PM−ECU56として示される統合制御装置が設けられる。
蓄電装置20は、充放電可能な高電圧2次電池であって、例えば、燃料電池30の始動時、あるいは燃料電池30の出力が負荷の要求電力に不足するとき等に、負荷に電力を供給する機能を有する。なお、負荷とは、車両に搭載されて、電気エネルギで動作するものを指すので、2台の回転電機40,42、2つインバータ36,38以外にも、図1では図示されていないが、例えば、燃料電池30に関連して説明するように、燃料電池用の補機等も含むものである。
このように、蓄電装置20は、燃料電池30とともに負荷に対して電力を供給する電力源となるものであるので、燃料電池30から負荷に至る放電経路に設けられて、燃料電池30に並列接続されて配置される。
かかる蓄電装置20としては、例えば、約200Vから約300Vの端子電圧を有するリチウムイオン組電池あるいはニッケル水素組電池、またはキャパシタ等を用いることができる。なお、蓄電装置20はいわゆる高電圧バッテリであり、単にバッテリとして述べる場合には、この蓄電装置20を指すことが多い。したがって、以下では、蓄電装置20を必要に応じてバッテリと呼ぶものとする。
BAT電圧変換器24は、蓄電装置20と負荷との間に設けられ、蓄電装置20の端子間電圧と負荷側の電圧との間の電圧変換を行う機能を有するコンバータ回路である。BATは、蓄電装置20であるバッテリを示すBatteryの省略表記である。以下では、蓄電装置20に関することを、必要に応じてBATと呼ぶものとする。電圧変換器のことは、上記のように単にコンバータ、あるいはDC/DCコンバータと呼ばれることがあるので、BAT電圧変換器のことを、BATDC/DCコンバータと呼んでもよい。
かかるBAT電圧変換器24としては、リアクトルとスイッチング素子とを含む双方向型コンバータを用いることができる。BAT電圧変換器24の動作は、MG−ECU54に含まれるBATDC制御部によって制御される。なお、BATDCとは、上記のBATDC/DCコンバータを省略して表記したものである。
蓄電装置20と、BAT電圧変換器24との間に設けられる平滑コンデンサ22は、蓄電装置20側における電圧、電流の変動を抑制するために用いられる容量素子である。
燃料電池30は、燃料電池セルを複数組み合わせて、約200Vから約300V程度の高電圧の発電電力を取り出せるように構成された一種の組電池で、燃料電池スタックと呼ばれる。ここで、各燃料電池セルは、アノード側に燃料ガスとして水素を供給し、カソード側に酸化ガスとして空気を供給し、固体高分子膜である電解質膜を通しての電池化学反応によって必要な電力を取り出す機能を有する。
燃料ガス供給源32は、ここでは燃料ガスである水素を、燃料電池30の運転に応じた圧力と流量で燃料電池30のアノード側に供給する機能を有するものである。燃料ガス供給源32は、高圧水素タンク、レギュレータ、その他の要素を含んで構成される。
酸化ガス供給源34は、ここでは酸化ガスである酸素を含む大気を、燃料電池30の運転に応じた圧力と流量に調整して、燃料電池30のカソード側に供給する機能を有するものである。燃料ガス供給源32は、大気を取り込むフィルタ、エアコンプレッサ、その他の要素を含んで構成される。
なお、燃料電池30の運転には、上記燃料ガス供給源32、酸化ガス供給源34のほかに、酸化ガス等を適当な湿度に保持する加湿器、使用済みガスを処理して排気する希釈器、冷却ポンプを含む冷却系、これらに付随する各種制御弁等が用いられる。これらのうち、電力供給によって作動する機器は、燃料電池用補機と呼ばれることがあるが、これらの機器の電力も、燃料電池30、蓄電装置20から適当な電圧に変換されたものが供給される。これらの機器の動作電圧は、回転電機40,42の動作電圧より低いので、BAT電圧変換器24、FC電圧変換器28とは別の低電圧用の電圧変換器が用いられる。
FC電圧変換器28は、燃料電池30と負荷との間に設けられ、燃料電池30の端子間電圧と負荷側の電圧との間の電圧変換を行う機能を有するコンバータ回路である。FCは、燃料電池30を示すFuel Cellの省略表記である。以下では、燃料電池30に関することを、必要に応じてFCと呼ぶものとする。
かかるFC電圧変換器28としては、BAT電圧変換器24と同様に、リアクトルとスイッチング素子とを含む双方向型コンバータを用いることができる。FC電圧変換器28の動作は、FCDC−ECU50によって制御される。なお、FCDCとは、上記のBATDCと同様に、FCDC/DCコンバータを省略して表記したものである。
FC電圧変換器28と、BAT電圧変換器24との間に設けられる平滑コンデンサ26は、蓄電装置20と燃料電池30とを含む電源部と負荷との間に設けられ、電源部と負荷との間における電圧、電流の変動を抑制するために用いられる容量素子である。平滑コンデンサ26は、FC電圧変換器28と、BAT電圧変換器24とを接続するための共通の正極側母線と負極側母線との間に配置接続される。
2つのインバータ36,38は、MG−ECU54の制御の下で、高電圧直流電力を交流三相駆動電力に変換し、回転電機40,42に供給する機能と、逆に回転電機40,42からの交流三相回生電力を高電圧直流充電電力に変換する機能とを有する回路である。図1では、2つの回転電機40,42をMG1、MG2と示すように区別することに対応し、MG1として示される回転電機40に接続される方を、MG1インバータ36、MG2として示される回転電機42に接続される方を、MG2インバータ38としてある。
かかる2つのインバータ36,38は、スイッチング素子とダイオード等を含む回路で構成することができる。2つのインバータ36,38の動作は、MG−ECU54に含まれる負荷制御部によって制御される。
2つの回転電機40,42は、車両に搭載されるモータ・ジェネレータ(M/G)であって、電力が供給されるときはモータとして機能し、制動時には発電機として機能する三相同期型回転電機である。
図1では、2つの回転電機40,42を区別して、MG1として示される回転電機40と、MG2として示される回転電機42が図示されている。例えば、燃料電池システム10が搭載される車両がエンジンを備えていないときは、MG1として示される回転電機40を前輪駆動用、MG2として示される回転電機42を後輪駆動用とすることができる。エンジンを搭載する車両のときは、MG1として示される回転電機40は、エンジンに接続され、主として発電機として用いられて交流電力を発電し、MG1インバータ36によって直流電力に変換されて蓄電装置20を充電する機能を有する。MG2として示される回転電機42は、主として車両の力行時の走行駆動に用いられ、燃料電池30、蓄電装置20の直流電力をMG2インバータ38によって変換された交流電力によって作動する機能を有する。また、回転電機42は、車両の制動時にはその回生エネルギを回収して、MG2インバータ38によって直流電力に変換し蓄電装置20を充電する機能も有する。このときには、回転電機42は発電機として機能することになる。
次に、燃料電池システム10に用いられる制御装置について説明する。燃料電池システム10は、制御装置として、複数の電気制御ユニット(Electric Control Unit:ECU)を備える。ここでは、FC電圧変換器28に故障が発生したときにとられる処理に関連するものとして、FCDC−ECU50と、MG−ECU54と、PM−ECU56が示されている。また、図1では、各制御装置について、FC電圧変換器28に故障が発生したときにとられる処理に関連する要素のみを抜き出して示してある。これらの制御装置は、車両搭載に適したコンピュータで構成できる。
FCDC−ECU50は、FC電圧変換器28の動作を制御する機能を有する制御装置である。すなわち、利用者が要求する車両の状態に応じて、燃料電池30によって発電される電力を適当な電圧の電力に変換し、負荷に供給する機能を有する。具体的には、FC電圧変換器28を構成するスイッチング素子のオンオフのタイミング等を制御して、燃料電池30の端子間電圧と負荷側の電圧との間の電圧変換を行わせる処理を実行する。
FC電圧変換器28に故障が発生したときの処理は、以下の内容で実行される。すなわち、FC電圧変換器28には、スイッチング素子の短絡故障、オープン故障等で、過大電圧、過少電圧、過大電流、過少電流等の状態となることを検出するための各種センサ等が設けられる。そして、これらのセンサの検出データは、検出信号線70によってFCDC−ECU52を構成するFCDC−CPU52に伝送される。
FCDC−CPU52は、高速論理演算等を実行するプロセッサで、ここで、各種センサの検出値に基いて、FC電圧変換器28に故障が発生したか否かの判断が行われる。FCDC−CPU52によってFC電圧変換器28に故障が発生したと判断されると、FC電圧変換器28の動作を遮断する第1遮断信号が出力される。
FC遮断信号線73は、FCDC−CPU52が出力する第1遮断信号をFC電圧変換器28側に伝送するための信号線である。第1遮断信号が1つの場合は、FC遮断信号線73は1本ですむので、これをFC電圧変換器28の動作遮断スイッチ等の動作遮断手段に、直接に接続するものとしてもよい。このときには、FCDC−CPU52が出力した第1遮断信号そのもので、FC電圧変換器28の動作を直接的に遮断することができる。
FC電圧変換器28に設けられる故障検出のためのセンサが複数ある場合には、第1遮断信号を1つにまとめずに、FC電圧変換器28に備えられる各種センサの検出信号ごととすることがよい。こうすることで、各種センサの間で故障検出のタイミングにずれがあっても、最初に検出した信号をそのまま第1遮断信号に含めることができる。図1の例では、4本の検出信号線70に対応して、FCDC−CPU52から4本のFC遮断信号線73が出ていることが示されている。この4本のFC遮断信号線のそれぞれは、4本の検出信号線70を介して伝送された4つの検出信号のそれぞれに対応する第1遮断信号を伝達するためのものである。
4本のFC遮断信号線73は、OR回路に接続される。このようにすることで、FCDC−CPUが出力した4つの第1遮断信号が、それぞれの故障検出タイミングがそのまま保存されて伝送され、その中で最初に故障を検出したタイミングで、OR回路から制御信号が出力される。制御信号線72は、OR回路とFC電圧変換器の動作遮断手段とを直接的に接続する信号線である。
このような構成によって、FC電圧変換器28における各種センサの検出値は、それぞれの専用の検出信号線70でFCDC−CPU52に伝送されて、ここで例えば予め設定されている故障判断閾値と比較され、ディジタル値の第1遮断信号がそれぞれ故障検出のタイミングに従って個別に出力される。そして、これ以降は、(個別のFC遮断信号線73)−OR回路−(1本の制御信号線72)−(FC電圧変換器28の動作遮断手段)と、ハードウェアによって第1遮断信号が伝達される。したがって、FCDC−CPU52においてFC電圧変換器28の故障を検出するのとほぼ同時に、FC電圧変換器28の動作を遮断することができる。
FCDC−ECU50において、4本の同時遮断信号線74は、FC電圧変換器28が故障してその動作が遮断されるときに、BAT電圧変換器24、2つのインバータ36,38をほぼ同時に遮断するための信号を伝送するための信号線である。具体的には、4本の同時遮断信号線74は、4本のFC遮断信号線73のそれぞれに接続されるディジタル通信回線である。すなわち、同時遮断信号線74は、第1遮断信号と同じ内容の信号を、BAT電圧変換器24、2つのインバータ36,38の動作を遮断できる制御装置に伝送する機能を有する。この第1遮断信号と同じ内容の信号のことを、第1遮断信号と区別して、第2遮断信号と呼ぶことにすると、同時遮断信号線74は、第2遮断信号を伝達する信号線である。
4本のFC遮断信号線73がOR回路に入力されたように、ここでも、4本の同時遮断信号線74がOR回路に入力される。このようにすることで、FCDC−CPUが出力した4つの第1遮断信号と同じ内容の4つの第2遮断信号について、それぞれの故障検出タイミングがそのまま保存されて伝送され、その中で最初に故障を検出したタイミングで、OR回路から制御信号が出力される。OR回路は単純なハードウェアであるので、これを経由した制御信号線80は、第2遮断信号と同等の制御信号を伝送する信号線で、同時遮断信号線74と同等の信号線である。制御信号線80は、図1の場合、次に説明するMG−ECU54に接続される。
MG−ECU54は、2つの機能を有する制御装置である。1つの機能は、BAT電圧変換器24の動作を制御する機能である。この機能を実行する部分がBATDC制御部あるいはバッテリDC制御装置と呼ぶことができる部分である。もう1つの機能は、負荷である2つのインバータ36,38の動作を制御する機能である。この機能を実行する部分が負荷制御部あるいは負荷制御装置と呼ぶことができる部分である。
MG−ECU54に含まれるBATDC制御部は、上記のように、BAT電圧変換器24の動作を制御する機能を有する。すなわち、燃料電池30の始動時、燃料電池30の出力が車両に要求される要求出力値に不足するとき等に、燃料電池30の状態等に応じて、蓄電装置20の出力電力を適当な電圧の電力に変換し、負荷に供給する機能を有する。具体的には、BAT電圧変換器24を構成するスイッチング素子のオンオフのタイミング等を制御して、蓄電装置20の端子間電圧と負荷側の電圧との間の電圧変換を行わせる処理を実行する。
MG−ECU54に含まれる負荷制御部は、上記のように、2つのインバータ36,38の動作を制御する機能を有する。すなわち、利用者が要求する車両の状態に応じた回転電機40,42の駆動状態となるように、2つのインバータ36,38の動作状態を制御する。具体的には、2つのインバータ36,38のそれぞれについて、それらを構成するスイッチング素子のオンオフのタイミング等を制御して、回転電機40,42の駆動信号の制御を行う。
MG−ECU54において、FC電圧変換器28に故障が発生したときの処理は、以下の内容で実行される。すなわち、FCDC−ECU50の4本の同時遮断信号線74が入力されるOR回路から出力される制御信号が伝送される制御信号線80が、3つのOR回路のそれぞれの入力側に接続される。
1つのOR回路は、BATDC制御部に属するもので、その出力がBAT電圧変換器24の動作遮断スイッチ等の動作遮断手段に接続される回路である。図1の例では、2入力OR回路とされ、その一方側の入力端子に制御信号線80が接続される。もう一方の入力端子には、図示されていないが、BATDC制御部内で形成される遮断制御信号が入力されるものとできる。このような遮断制御信号が形成されないときは、制御信号線80を直接的にBAT電圧変換器24の動作遮断手段に接続するものとできる。
他の2つのOR回路は、負荷制御部に属するもので、それぞれの出力が、2つのインバータ36,38のそれぞれの動作遮断手段に接続される回路である。これら2つのOR回路は、図1の例では、2入力OR回路とされ、その一方側の入力端子に、制御信号線80がそれぞれ接続される。もう一方の入力端子には、次に説明するPM−ECU56からの統合制御信号線76がそれぞれ接続される。
上記のように、制御信号線80によって伝送される第2遮断信号は、第1遮断信号と同じ内容の信号である。したがって、例えば、BAT電圧変換器24には、(制御信号線80)−OR回路−(BAT電圧変換器24の動作遮断手段)と、ハードウェアによって第2遮断信号が伝達される。したがって、FCDC−CPU52においてFC電圧変換器28の故障を検出するのとほぼ同時に、BAT電圧変換器24の動作を遮断することができる。
同様に、インバータ36には、(制御信号線80)−OR回路−(インバータ36の動作遮断手段)と、ハードウェアによって第2遮断信号が伝達され、インバータ38にも、(制御信号線80)−OR回路−(インバータ38の動作遮断手段)と、ハードウェアによって第2遮断信号が伝達される。したがって、FCDC−CPU52においてFC電圧変換器28の故障を検出するのとほぼ同時に、2つのインバータ36,38の動作が遮断され、これによって、2つの回転電機40,42の動作も遮断される。
このように、第2遮断信号によって、負荷である2つのインバータ36,38、2つの回転電機40,42の動作が遮断される。これによって、負荷による電力消費もほぼ同時に抑制されるので、燃料電池30からの電力供給が途絶えることを補償するために蓄電装置20から過剰に電力を持ち出すこともなく、電力バランスが崩れることを抑制でき、共連れ故障を抑制できる。
PM−ECU56は、燃料電池システム10の動作を全体として統合的に制御する統合制御装置である。図1では、FCDC−ECU50の動作と、MG−ECU54の動作を統合的に制御する制御装置として示されている。PM−ECU56とFCDC−ECU50の間、PM−ECU56とMG−ECU54の間は、内部バスで接続され、ソフトウェア的な信号処理によって各種の信号の伝送が行われる。
燃料電池システム10における異常検出を処理する機能として、PM−ECU56に含まれるPM−CPU60には、異常割込検出・出力部60が設けられる。この異常割込検出・出力部は、燃料電池システム10において異常状態検出信号が出力されると、他のタスク処理に割り込んでその異常状態検出尊号を取得し、それに応じて遮断信号を出力する機能を有する。
PM−ECU56においては、図1に示されるように、この遮断信号がOR回路に入力され、他の制御信号と比較されてタイミングの速い方が出力される。通常は、異常割込検出・出力部60からの遮断信号が速いタイングで出力されるので、このOR回路からの出力は多くの場合、この異常割込検出・出力部60からの遮断信号である。そこで、このOR回路の出力信号を、上記の第1遮断信号、第2遮断信号と区別して、第3遮断信号と呼ぶことができる。統合制御信号線76は、この第3遮断信号が伝送される信号線である。この統合制御信号線76が、MG−ECU54に含まれる負荷制御部の2つのOR回路にそれぞれ入力される。
このように、異常割込検出・出力部60から出力される信号に基く第3遮断信号がMG−ECU54に含まれる負荷制御部の2つのOR回路にそれぞれ入力されるが、異常割込検出・出力部60までの信号伝送に時間がかかるので、制御信号線80によって伝送される第2遮断信号の方が速く伝送される。したがって、図1の例では、異常割込検出・出力部60はほとんど機能していないことになる。
上記のように、PM−ECU56とFCDC−ECU50の間、PM−ECU56とMG−ECU54の間は、内部バスで接続されている。このように内部バスを用いて、FCDC−ECU50からのFC電圧変換器28の故障検出信号を、PM−ECU56を経由してMG−ECU54に伝送すると、その伝送に要する時間によっては、共連れ故障が生じることがあり、これが本発明の解決しようとする課題である。上記のように、FC遮断信号線73に同時遮断信号線74を接続し、同時遮断信号線74によって伝送される第2遮断信号を制御信号線80によって、ハードウェア的に、MG−ECU54に伝送することで、この課題が解決される。
上記では、同時遮断信号線74が接続されるOR回路の出力が伝送される制御信号線80が、直接的に、MG−ECU54の3つのOR回路に接続されるものとして説明した。図2は、その制御信号線80に代えて、同時遮断信号線74が接続されるOR回路の出力が伝送される制御信号線82が、直接的に、PM−ECU56における統合制御信号線76を出力とするOR回路に接続する構成を有する燃料電池システム12を示す図である。制御信号線82は、制御信号線80と同様に、同時遮断信号線74と同等の制御信号線である。
この構成は、統合制御装置であるPM−ECU56が、制御信号線82を介して第2遮断信号を取得し、OR回路に入力し、その出力を第3遮断信号として、統合制御信号線76によってMG−ECU54の負荷制御部の2つのOR回路に入力するものである。
PM−ECU56のOR回路のもう一方の入力は、異常割込検出・出力部60の出力であるので、制御信号線82によって伝送される第2遮断信号の異常検出タイミングの方が速い。したがって、この構成によれば、内部バスを経由して処理される異常割込検出・出力部60からの遮断信号のタイミングよりも速く、負荷である2つのインバータ36,38の動作を遮断でき、2つの回転電機40,42の動作を遮断できる。これによって、負荷による電力消費もほぼ同時に抑制されるので、燃料電池30からの電力供給が途絶えることを補償するために蓄電装置20から過剰に電力を持ち出すこともなく、電力バランスが崩れることを抑制でき、共連れ故障を抑制できる。
図3は、図1の制御信号線80、図2の制御信号線82に代えて、同時遮断信号線74が接続されるOR回路の出力が伝送される制御信号線84が、直接的に、PM−ECU56に含まれるPM−CPU58の異常割込検出・出力部60に入力される構成を有する燃料電池システム14を示す図である。制御信号線84は、制御信号線80、制御信号線82と同様に、同時遮断信号線74と同等の制御信号線である。
この構成によれば、異常検出信号が内部バスを経由して異常割込検出・出力部60へ入力されるのではなく、第2遮断信号を伝送する制御信号線84が、ハードウェア的に、直接的に、異常割込検出・出力部60の入力端子に接続される。そして、異常割込検出・出力部60の出力は、OR回路を経由したのち、第3遮断信号とされる。上記のように、第3遮断信号を伝送する統合制御信号線76は、MG−ECU54の負荷制御部の2つのOR回路に接続される。
したがって、この構成によれば、内部バスを経由して処理される異常割込検出・出力部60からの遮断信号のタイミングよりも速く、負荷である2つのインバータ36,38の動作を遮断でき、2つの回転電機40,42の動作を遮断できる。これによって、負荷による電力消費もほぼ同時に抑制されるので、燃料電池30からの電力供給が途絶えることを補償するために蓄電装置20から過剰に電力を持ち出すこともなく、電力バランスが崩れることを抑制でき、共連れ故障を抑制できる。
上記では、FC電圧変換器28の故障が検出するのとほぼ同時に、2つのインバータ36,38の動作が遮断され、これによって、2つの回転電機40,42の動作も遮断される。この処理は、統合制御装置であるPM−ECU56の判断を待たずに迅速に行われる。ここで、例えば、FC電圧変換器28の故障が回復すると、これとほぼ同時に、2つのインバータ36,38の動作が復帰し、これによって、2つの回転電機40,42も駆動することになる。このときもPM−ECU56の判断を経由していない。
したがって、2つのインバータ36,38の動作が遮断されて車両が停止し、その後、2つのインバータ36,38の動作が復帰すると、車両あるいは燃料電池システム12,14,16の状況に関わらず、急に車両が走行することになる。これは、車両に搭載される燃料電池システム12,14,16の全体の動作を制御するPM−ECU56の判断を経由していないためである。これらのことから、燃料電池システム12,14,16の全体の観点から、遮断状態からの復帰には、PM−ECU56の判断を経由することが好ましい。
図4は、負荷である回転電機40,42の駆動復帰について、PM−ECU56の判断を経由する構成の燃料電池システム16の様子を説明する図である。この図は、図2の構成を一部変更したものである。すなわち、同時遮断信号線74が接続されるOR回路の出力が伝送される制御線82が、直接的に、PM−ECU56における統合制御信号線76を出力とするOR回路100に接続されることは、図2と同様である。ここでは、FCDC−ECU50とPM−ECU56を接続する内部バス102を経由して、PM−ECU58は、FCDC−ECU50からFC電圧変換器28に関する情報を受け取る。その意味で、内部バス102は、FC電圧変換器28に関する情報を受け取る受信手段であるが、すでにFCDC−ECU50とPM−ECU56に設けられているので、あらたに受信手段が必要となるわけではない。
FC電圧変換器28に関する情報には、FCDC−ECU50が、FC電圧変換器28の故障を検出する故障信号の取得に従ってFC電圧変換器28の動作を遮断する第1遮断信号を出力し、故障信号がなくなったときに第1遮断信号の出力解除を行ったことに関する情報を含む。
PM−ECU56に含まれるPM−CPU58は、指令生成部104を備える。指令生成部104は、内部バス102を介して受け取った第1遮断信号に関する情報に基いて、MG−ECU54に対する指令信号を生成する機能を有する。指令信号は、PM−ECU56とMG−ECU54を接続する内部バス106によってMG−ECU54に伝送される。内部バス106は、指令信号の送信手段に相当するが、すでにFCDC−ECU50とPM−ECU56に設けられているので、あらたに送信手段が必要となるわけではない。
PM−ECU56は、車両に搭載される燃料電池システム16の動作の全体を制御する機能を有するので、走行状態等の車両の状態に応じて、燃料電池30の稼動、FCDC電圧変換器28の作動、BAT電圧変換器24の動作、回転電機40,42の稼動等を制御する。したがって、MG−ECU54に対する指令信号には、回転電機40,42の稼動に関する指令が含まれる。
例えば、FC電圧変換器28の故障で一旦回転電機40,42の稼動停止を行った後、FC電圧変換器28の故障が回復しても、車両の状況によっては直ちに回転電機40,42を駆動する必要がない場合等がある。あるいは、回転電機40,42を再駆動する前に、PM−ECU56が処理しなければならない手順等がある場合がある。PM−ECU56は、MG−ECU54に対する指令信号を用いることで、MG−ECU54の動作を適切に制御し、回転電機40,42の駆動復帰を燃料電池システム16の全体から見て適切なものとすることができる。
図5は、PM−ECU56が、FC電圧変換器28に関する情報を内部バス経由ではなく、第2遮断信号から直接取得する構成の燃料電池システム17の様子を説明する図である。ここでは、同時遮断信号線74が接続されるOR回路の出力が伝送される制御信号線82が、直接的に、PM−ECU56における統合制御信号線76を出力とするOR回路100に接続されると共に、入力バッファ回路108に接続される。
入力バッファ回路108は、同時遮断信号線74によって伝送される第2遮断信号を受け取る入力端子と、指令生成部104に接続される出力端子を有し、FC電圧変換器28に関する情報の受信手段である。図4の内部バス102との違いは、内部バス102は既にFCDC−ECU50とPM−ECU56との間に設けられているものを利用できるが、新たに入力バッファ回路108を設ける必要があることである。しかし、入力バッファ回路108がハードウェア的構成であるので、内部バス102経由よりも第2遮断信号を迅速に指令生成部104に伝達することができる。伝達される内容は、第2遮断信号であるので、指令生成部104は、第2遮断信号の状態を判断して、FCDC−ECU59が第1遮断信号を出力しているのか、第1遮断信号の出力解除をしたのかを判断する必要がある。
指令生成部104は、図4で説明したのと同様に、受け取ったFC電圧変換器28に関する情報に基いて、MG−ECU54に対する指令信号を生成する機能を有する。図4と同様に、指令信号は、PM−ECU56とMG−ECU54を接続する内部バス106によってMG−ECU54に伝送される。
図4、図5においては、指令生成部104は内部バス106を介してMG−ECU54に指令を送信する。図6に示す燃料電池システム18は、これに加え、指令生成部104がOR回路100に入力される第2遮断信号のMG−ECU54への伝送を停止させる機能を有する。この機能は、PM−ECU56の判断で行われる。例えば、FC電圧変換器28の故障が継続中であるが、蓄電装置20によって回転電機40,42を駆動できると判断できるときなどである。このようにすることで、第1遮断信号が出力解除とならなくても、蓄電装置20の状態等に基づいて、車両を走行させることができる。
具体的には、PM−ECU56が、蓄電装置20の状態等を取得して、負荷の駆動を復帰させて可能と判断することに基づいて、指令生成部104は、復帰指令出力信号を出力する。出力された復帰指令出力信号は、制御信号線110を介してAND回路112に入力される。
図6のAND回路112は、復帰指令出力信号と、第2遮断信号とが入力される。AND回路112の出力は、OR回路100の入力となる。この場合、復帰指令出力信号は、第2遮断信号を停止しないノーマル状態でHレベルとされ、第2遮断信号を停止するときにLレベルとされる。したがって、ノーマル状態では、AND回路112は第2遮断信号をそのままスルーさせてOR回路100に伝送する。このように、AND回路112は、MG−ECU54に伝送される第2遮断信号について、指令生成部104が生成した復帰指令出力信号を用いて、MG−ECU54への伝送を止める遮断信号停止回路としての機能を有する。
したがって、指令生成部104がMG−ECU54に対して回転電機40,42の駆動に関する指令を内部バス106を介してMG−ECU54に伝送するよりも迅速に、第2遮断信号のMG−ECU54への伝送を止める。これによって、第2遮断信号があっても、回転電機40,42を駆動可能な状態にすることができ、MG−ECU54が指令生成部104から回転電機40,42の駆動に関する指令を受け取ると、ただちに、回転電機40,42を停止状態から駆動状態とすることができる。
図7は、上記の信号経路に関する断線の診断を可能とする燃料電池システム19の構成を説明する図である。ここでは、図6の構成に加え、第2遮断信号の伝送を受け取るためにMG−ECU54に設けられる接続部114の状態信号をPM−CPU58に帰還する帰還信号線120が設けられる。断線の診断は、FCDC−ECU50からこの接続部114に至る信号経路について行うことができる。なお、FCDC電圧変換器28の動作が遮断されると、動力源を停止するため、この断線診断は、車両の通常走行中でなく、初期診断のとき等に実施される。
PM−CPU58の断線判断部118は、2つの信号経路の断線について判断する機能を有する。1つの信号経路は、FCDC−ECU50から制御信号線82を経由し、入力バッファ回路108を通ってPM−CPU58に至るものである。もう1つの信号経路は、FCDC−ECU50から制御信号線82を経由し、AND回路112とOR回路100を通って接続部114に至る経路である。そのために、断線判断部118は、PM−ECU56とFCDC−ECU50との間に設けられる内部バス116を用いる。この内部バス116は、図4で説明した内部バス102と同様にPM−ECU56とFCDC−ECU50との間に設けられるものであるが、断線診断のために用いられるので、図4の内部バス102と区別して符号を異ならせてある。
FCDC−ECU50から制御信号線82を経由し、入力バッファ回路108を通ってPM−CPU58に至る信号経路の断線判断の手順は次のようにして行われる。最初に、断線判断部118は、内部バス116を用いて、FCDC−CMU50に応答用要求を付した断線テスト信号を送信する。断線テスト信号は、PM−CPU58で予め作成した信号である。例えば、Hレベルの信号、あるいは、所定のパルス幅を有するパルス信号を断線テスト信号として用いることができる。応答要求とは、この断線テスト信号を受信したならば、制御信号線82を介して、その断線テスト信号をそのまま返信するように、との要求である。
したがって、内部バス116が正常に接続されているときは、FCDC−ECU50はこの断線テスト信号を受信し、その応答要求に従い、制御信号線82を介してその断線テスト信号をPM−ECU56に送り返す。制御信号線82が正常に接続されていれば、その返信された断線テスト信号は入力バッファ回路108に入力される。そして、入力バッファ回路108が正常であれば、入力バッファ回路108からその断線テスト信号が出力される。入力バッファ回路108とPM−CPU58との間の接続が正常であれば、その断線テスト信号はPM−CPU58の断線判断部118に伝送される。
そこで、断線判断部118は、送信した断線テスト信号が、誤差の範囲で同じ内容として送り返されて来た場合に、FCDC−ECU50から制御信号線82を経由し、入力バッファ回路108を通ってPM−CPU58に至る信号経路に断線はない、と判断する。送信した断線テスト信号が送り返されて来ない場合は、上記信号経路のどこかに断線があると判断する。送り返されてもその内容が送信した断線テスト信号と異なる場合は、上記信号経路のどこかに不具合があると判断する。このようにして、FCDC−ECU50から制御信号線82を経由し、入力バッファ回路108を通ってPM−CPU58に至る信号経路の断線判断が行われる。
FCDC−ECU50から制御信号線82を経由し、AND回路112とOR回路100を通って接続部114に至る信号経路の断線判断は以下の手順で行われる。最初に、断線判断部118は、内部バス116を用いて、FCDC−CMU50に応答用要求を付した断線テスト信号を送信する。この内容は、FCDC−ECU50から制御信号線82を経由し、入力バッファ回路108を通ってPM−CPU58に至る信号経路の断線判断の場合と同様である。したがって、内部バス116が正常に接続されているときは、FCDC−ECU50はこの断線テスト信号を受信し、その応答要求に従い、制御信号線82を介してその断線テスト信号をPM−ECU56に送り返すことも同様である。
送り返された断線テスト信号は、上記で説明したように入力バッファ回路108に入力される。その他に、制御信号線82が正常にAND回路112に接続されていれば、送り返された断線テスト信号がAND回路112に入力される。そして、指令生成部104から制御信号線110を介して入力される復帰指令出力信号がHレベルのときは、そのままOR回路100に断線テスト信号が伝送される。したがって、AND回路112とOR回路100が正常に接続されていれば、OR回路100は、PM−CPU58からの信号に関わらず、断線テスト信号を出力する。OR回路100が接続部114に正常に接続されていれば、断線テスト信号は接続部114に伝送される。
帰還信号線120は、接続部114の状態をPM−CPU58に戻す。したがって、FCDC−ECU50から制御信号線82を経由し、AND回路112とOR回路100を通って接続部114に至る信号経路が正常であれば、送信された断線テスト信号が、PM−CPU58に戻される。
そこで、断線判断部118は、送信した断線テスト信号が、誤差の範囲で同じ内容として送り返されて来た場合に、FCDC−ECU50から制御信号線82を経由し、AND回路112とOR回路100を通って接続部114に至る信号経路に断線はない、と判断する。送信した断線テスト信号が送り返されて来ない場合は、上記信号経路のどこかに断線があると判断する。送り返されてもその内容が送信した断線テスト信号と異なる場合は、上記信号経路のどこかに不具合があると判断する。このようにして、FCDC−ECU50から制御信号線82を経由し、AND回路112とOR回路100を通って接続部114に至る信号経路の断線判断が行われる。
本発明に係る燃料電池システムは、燃料電池と負荷との間と、蓄電装置と負荷との間とに、それぞれ電圧変換器が設けられるシステムに利用できる。
10,12,14,16,17,18,19 燃料電池システム、20 蓄電装置、22,26 平滑コンデンサ、24 BAT電圧変換器、28 FC電圧変換器、30 燃料電池、32 燃料ガス供給源、34 酸化ガス供給源、36,38 インバータ、40,42 回転電機、50 FCDC−ECU、52 FCDC−CPU、54 MG−ECU、56 PM−ECU、58 PM−CPU、60 異常割込検出・出力部、70 検出信号線、72,80,82,84,110 制御信号線、73 FC遮断信号線、74 同時遮断信号線、76 統合制御信号線、100 OR回路、102,106,116 内部バス、104 指令生成部、108 入力バッファ回路、112 AND回路、114 接続部、118 断線判断部、120 帰還信号線。

Claims (10)

  1. 負荷に接続される燃料電池と、
    燃料電池と負荷との間に設けられ、燃料電池の端子間電圧と負荷側の電圧との間の電圧変換を行うFC電圧変換器と、
    燃料電池から負荷に至る放電経路に設けられ、燃料電池と並列接続される蓄電装置と、
    蓄電装置と負荷との間に設けられ、蓄電装置の端子間電圧と負荷側の電圧との間の電圧変換を行うバッテリ電圧変換器と、
    FC電圧変換器の故障を検出する故障信号を取得し、その取得に従ってFC電圧変換器の動作を遮断する第1遮断信号を出力するFCDC制御装置と、
    第1遮断信号をFC電圧変換器に伝送するFC遮断信号線と、
    FC遮断信号線に接続されるディジタル通信回線であって、第1遮断信号と同じ内容の第2遮断信号を、所定の制御装置に伝送する同時遮断信号線と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    同時遮断信号線が接続され、同時遮断信号線によって伝送される第2遮断信号を取得し、その取得に従ってバッテリ電圧変換器の動作を遮断するバッテリDC制御装置を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項2に記載の燃料電池システムにおいて、
    同時遮断信号線が接続され、同時遮断信号線によって伝送される第2遮断信号を取得し、その取得に従って負荷の動作を遮断する負荷制御装置を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    同時遮断信号線が接続され、同時遮断信号線によって伝送される第2遮断信号を取得し、その取得に従って負荷の動作を遮断させる第3遮断信号を伝送する統合制御装置と、
    統合制御装置から伝送される第3遮断信号を取得し、その取得に従って負荷の動作を遮断する負荷制御装置と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    同時遮断信号線が接続され、同時遮断信号線によって伝送される第2遮断信号を割込信号として取得し、その割込信号の取得に従って負荷の動作を遮断させる第3遮断信号を出力して伝送する統合制御装置と、
    統合制御装置から伝送される第3遮断信号を取得し、その取得に従って負荷の動作を遮断する負荷制御装置と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  6. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    負荷の動作を制御する負荷制御装置と、
    FCDC制御装置との間、負荷制御装置との間のそれぞれについて内部バスで接続され、燃料電池システムの動作を全体として制御する統合制御装置と、
    を備え、
    FCDC制御装置は、
    FC電圧変換器の故障を検出する故障信号の取得に従ってFC電圧変換器の動作を遮断する第1遮断信号を出力し、故障信号がなくなったときに第1遮断信号の出力解除を行い、
    統合制御装置は、
    FCDC制御装置から、FC電圧変換器が第1遮断信号を出力したこと、および第1遮断信号の出力解除を行ったことに関する情報を受け取る受信手段と、
    受信手段が受け取った第1遮断信号に関する情報に基いて負荷制御装置に対する指令信号を生成する指令生成部と、
    内部バスを介して、生成された指令信号を負荷制御装置に伝送する送信手段と、
    を含むことを特徴とする燃料電池システム。
  7. 請求項4に記載の燃料電池システムにおいて、
    受信手段は、同時遮断信号線によって伝送される第2遮断信号を受け取る入力端子と、指令生成部に接続される出力端子を有する入力バッファ回路であることを特徴とする燃料電池システム。
  8. 請求項5に記載の燃料電池システムにおいて、
    受信手段は、FCDC制御装置と統合制御装置とを接続する内部バスであることを特徴とする燃料電池システム。
  9. 請求項6に記載の燃料電池システムにおいて、
    指令生成部は、
    負荷の動作を遮断状態から駆動可能状態に復帰させる復帰指令信号を生成し、
    負荷制御装置に伝送される第2遮断信号について、生成した復帰指令出力信号を用いて、負荷制御装置への伝送を止める遮断信号停止回路を含むことを特徴とする燃料電池システム。
  10. 請求項7に記載の燃料電池システムにおいて、
    統合制御装置は、
    第2遮断信号の伝送を受け取るために負荷制御装置に設けられる接続部の状態信号を統合制御装置に帰還する帰還信号線と、
    統合制御装置とFCDC制御装置との間の内部バスを経由してFCDC制御装置に応答信号を要求する断線テスト信号を出力し、FCDC制御装置から接続部と帰還信号線を介して統合制御装置に戻る応答信号の有無によって、FCDC制御装置から接続部に至る経路の断線の有無を判断する断線判断部と、
    を含むことを特徴とする燃料電池システム。
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