JP2011227170A - 画像処理装置、画像表示システムおよび画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者と使用者以外の人との間で、見える画像を異ならせることができる画像表示システムを提供することを目的とする。
【解決手段】新たな投写画像として表示すべき画像である投写画像Pを示す第1画像データD1と、投写画像Pを構成する色の一部の明度を下げ、明度を下げた部分で投写画像P上に付加情報を示す付加画像AD1を描いた画像である第2画像を示す第2画像データD2と、の差分データである第3画像データD3を算出し、差分データD3と第1画像データとに基づいて、第1投写第1投写画像PAおよび第2投写第2投写画像PBにおいて付加画像と対応する部分の明度を合計した明度が、第1画像において付加画像と対応する部分である第1部分像の明度と同じ明度となるように、第1投写第1投写画像PAおよび第2投写第2投写画像PBにおいて付加画像と対応する部分の明度を相補的に異ならせ、投写画像データを作成する。
【選択図】図5
【解決手段】新たな投写画像として表示すべき画像である投写画像Pを示す第1画像データD1と、投写画像Pを構成する色の一部の明度を下げ、明度を下げた部分で投写画像P上に付加情報を示す付加画像AD1を描いた画像である第2画像を示す第2画像データD2と、の差分データである第3画像データD3を算出し、差分データD3と第1画像データとに基づいて、第1投写第1投写画像PAおよび第2投写第2投写画像PBにおいて付加画像と対応する部分の明度を合計した明度が、第1画像において付加画像と対応する部分である第1部分像の明度と同じ明度となるように、第1投写第1投写画像PAおよび第2投写第2投写画像PBにおいて付加画像と対応する部分の明度を相補的に異ならせ、投写画像データを作成する。
【選択図】図5
Description
本発明は、画像処理装置、画像表示システムおよび画像処理方法に関するものである。
従来、展示会や学会、会議等のプレゼンテーションに、あるいはホームシアター等にプロジェクターが用いられている(例えば、特許文献1参照)。近年では、店頭広告などにもプロジェクターの使用用途が広がっている。プロジェクターを用いると、ディスプレイなどの直視型表示装置よりも大画面表示が容易であるため、より多人数に対して同じ画像を見せることが可能であり利便性が高い。
ところで、例えばプレゼンテーションの場面において、発表者は、聴講者に対して表示するプレゼンテーション画像と同時に、発表の際に確認するメモや、発表開始からの経過時間など、種々の情報をみる必要がある。このような場面で、手元のメモや演台上の時計などを見ることとすると、その都度スクリーンから視線を外す必要があるため使用感が悪い。
プレゼンテーション画像と同時に、メモや経過時間などを含む画像を発表者だけが見ることができる状態で表示することができれば、このような使用感を向上させることができる。しかし通常のプロジェクターは、1つの映像信号を受け取り映像信号が示す画像をスクリーンなどの被投写面に表示するため、メモ等の画像を投写表示すると、発表者だけでなく聴講者にも見えてしまい、プレゼンテーション画像の邪魔となる。
このように、プロジェクターによる画像表示の際、通常の表示画像と共に、特定の人だけが見ることができる画像を表示したいという要求は存在するものの、実現する手段がなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、使用者と使用者以外の人との間で、見える画像を異ならせることができる画像表示システムを提供することを目的とする。また、上記画像表示システムから投写される投写画像を示す投写画像データを作成する画像処理装置および画像処理方法を提供することをあわせて目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の画像処理装置は、画像形成光学系で形成された第1投写画像および第2投写画像を被投写面上で重畳させて投写することにより、1つの新たな投写画像を表示する画像表示システムに入力される、前記第1投写画像および前記第2投写画像を示す投写画像データを作成する画像処理装置であって、前記新たな投写画像として表示すべき画像である第1画像を示す第1画像データと、前記第1画像を構成する一部の色の明度を下げ、明度を下げた部分で前記第1画像上に付加情報を示す付加画像を描いた画像である第2画像を示す第2画像データと、の差分データを算出し、前記差分データと前記第1画像データとに基づいて、前記第1投写画像および前記第2投写画像において前記付加画像と対応する部分の明度を合計した明度が、前記第1画像において前記付加画像と対応する部分である第1部分像の明度と同じ明度となるように、前記第1投写画像および前記第2投写画像において前記付加画像と対応する部分の明度を相補的に異ならせ、前記投写画像データを作成することを特徴とする。
この構成によれば、差分データに基づいて付加画像のみを抽出することができるため、2つの投写画像において付加画像と対応する部分(第1部分像)の明度を、相補的に異ならせた2つの投写画像データを作成することができる。
ここで、「第1画像を構成する一部の色の明度」とは、第1画像のうち白表示されている部分においては、白表示するための色光であるR(赤)、G(緑)、B(青)の色の少なくとも一部の色光の明度を下げることを意味している。全ての色光の明度を下げてグレー表示としても良く、R光,B光の明度を下げてG光のみで表示することとしても良い。
本発明においては、前記第1画像における前記第1部分像を除く部分を第2部分像とし、前記第1投写画像および前記第2投写画像において、前記第2部分像と対応する部分の明度を合計した明度が、前記第2部分像の明度と同じ明度となるように、前記第1投写画像および前記第2投写画像において前記第2部分像と対応する部分の明度を相補的に異ならせ、前記投写画像データを作成することが好ましい。
この構成によれば、2つの投写画像において第1部分像以外の部分(第2部分像)の明度を、相補的に異ならせた2つの投写画像データを作成することができる。そのため、作成できる第1投写画像および第2投写画像の自由度が高くなる。
この構成によれば、2つの投写画像において第1部分像以外の部分(第2部分像)の明度を、相補的に異ならせた2つの投写画像データを作成することができる。そのため、作成できる第1投写画像および第2投写画像の自由度が高くなる。
本発明においては、前記差分データと前記第2画像データとを、前記第1投写画像を示す第1投写画像データ、および前記第2投写画像を示す第2投写画像データとすることが望ましい。
この構成によれば、軽い計算処理の負荷で投写画像データを作成することができる。
この構成によれば、軽い計算処理の負荷で投写画像データを作成することができる。
また、本発明の画像表示システムは、上述の画像処理装置と、前記画像処理装置から供給される投写画像データに基づいて、前記第1投写画像および前記第2投写画像を形成する画像形成光学系と、前記第1投写画像と前記第2投写画像とを、被投写面上に重畳させて前記新たな投写画像を表示する投写光学系と、前記新たな投写画像を観察する際に、前記被投写面上に投写された前記第1投写画像と前記第2投写画像とのうち、いずれか一方の投写画像を選択的に透過させ、使用者に前記一方の投写画像のみを認識させる画像分離手段と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、画像分離手段を用いる使用する使用者は、画像分離手段によって分離された画像を観察し、使用者以外の画像分離手段を用いない人は、第1投写画像と第2投写画像とが重畳して表示された画像を観察することとなる。したがって、使用者と使用者以外の人との間で、見える画像を異ならせることができる画像表示システムを提供することが可能となる。
本発明においては、前記画像形成光学系は、前記第1投写画像を形成する第1画像形成光学系と、前記第2投写画像を形成する第2画像形成光学系と、を有し、前記画像分離手段は、s偏光またはp偏光のいずれか一方の直線偏光のみを透過する偏光素子が、使用者の目に対応する位置に設けられた分光メガネであり、前記第1画像形成光学系は、前記分光メガネの前記偏光素子を透過する直線偏光で、前記第1投写画像を示す画像光を形成し、前記第2画像形成光学系は、前記分光メガネの前記偏光素子に遮断される直線偏光で、前記第2投写画像を示す画像光を形成することが望ましい。
この構成によれば、画像分離手段には電源や駆動装置が不要であるため軽く、使用者が良好な使用感を得られる画像表示システムとすることができる。
この構成によれば、画像分離手段には電源や駆動装置が不要であるため軽く、使用者が良好な使用感を得られる画像表示システムとすることができる。
本発明においては、前記画像分離手段は、光を透過させる状態と遮断する状態とを印加電圧に応じて交互に繰り返す液晶シャッターが、使用者の目に対応する位置に設けられた分光メガネであり、前記第1投写画像を示す画像光が、前記分光メガネの前記液晶シャッターが光を透過する期間に同期して投写され、前記第2投写画像を示す画像光が、前記分光メガネの前記液晶シャッターが光を遮断する期間に同期して投写されることが望ましい。
この構成によれば、第1画像形成光学系と第2画像形成光学系とが同じ構成であっても、画像投写のタイミングを異ならせることで目的を達することができる。したがって、例えば同じ構成のプロジェクターを2台用い、各プロジェクターが有する画像形成光学系をそれぞれ第1画像形成光学系および第2画像形成光学系とすることができるため、汎用のプロジェクターを用いて目的とする画像表示が可能となり、システムを安価に構成することができる。
本発明においては、前記画像処理装置は、前記第1投写画像と前記第2投写画像との表示切替に対応するタイミング信号を発信する発信部を有し、前記分光メガネは、前記タイミング信号を受信する受信部を有することが望ましい。
この構成によれば、投写表示されている画像と、分光メガネの左右シャッターの切り替えと、をズレなく行うことができる。
この構成によれば、投写表示されている画像と、分光メガネの左右シャッターの切り替えと、をズレなく行うことができる。
本発明においては、前記第1投写画像を形成する第1画像形成光学系と、前記第2投写画像を形成する第2画像形成光学系と、前記第1投写画像と前記第2投写画像とを、前記被投写面上で重畳するように投写する投写光学系とを備えるプロジェクターを有することが望ましい。
所謂6板式のプロジェクターを用いることで、装置構成を簡略化することができるとともに、第1投写画像と第2投写画像とを重畳して投写表示することが容易となる。
所謂6板式のプロジェクターを用いることで、装置構成を簡略化することができるとともに、第1投写画像と第2投写画像とを重畳して投写表示することが容易となる。
また、本発明の画像処理方法は、画像形成光学系で形成された第1投写画像および第2投写画像を、被投写面上に重畳させながら投写することにより、1つの新たな投写画像を表示する画像表示システムに入力される、前記第1投写画像および前記第2投写画像を示す投写画像データを作成する画像処理方法であって、前記新たな投写画像として表示すべき画像である第1画像を示す第1画像データと、前記第1画像の一部の明度を下げ、明度を下げた部分で前記第1画像上に付加情報を示す付加画像を描いた画像である第2画像を示す第2画像データと、の差分データを算出し、前記差分データと前記第1画像データとに基づいて、前記第1投写画像および前記第2投写画像において前記付加画像と対応する部分の明度を合計した明度が、前記第1画像において前記付加画像と対応する部分である第1部分像の明度と同じ明度となるように、前記第1投写画像および前記第2投写画像において前記付加画像と対応する部分の明度を相補的に異ならせて前記投写画像データを作成することを特徴とする。
この方法によれば、差分データに基づいて付加画像のみを抽出することができるため、2つの投写画像において付加画像と対応する部分(第1部分像)の明度を、相補的に異ならせた2つの投写画像データを作成することができる。
[第1実施形態]
以下、図1〜図7を参照しながら、本発明の実施形態に係る画像処理装置、画像表示システムおよび画像処理方法について説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。
以下、図1〜図7を参照しながら、本発明の実施形態に係る画像処理装置、画像表示システムおよび画像処理方法について説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。
図1〜3は、本実施形態の画像表示システムを示す概略図であり、図1は画像表示システム1Aの全体構成を示す概略図、図2は画像表示システム1Aが備えるプロジェクターの画像形成素子を示す概略断面図、図3は画像表示システム1Aが備える画像分離手段4を示す説明図である。
図1に示すように、本実施形態の画像表示システム1Aは、複数台のプロジェクター2、画像処理装置3、および分光メガネ(画像分離手段)4を備えている。図では、画像表示システム1Aを用いてプレゼンテーションを行う様子を示しており、聴講者X1に対して、被投写面Sに投写する画像を参照しながら、発表者(使用者)X2が発表を行う場合を示している。
プロジェクター2は、図1では2台配置されていることとしているが、数や配置についてはこれに限らない。ここでは、説明の便宜上、プロジェクター2として第1のプロジェクター21、第2のプロジェクター22が設けられていることとする。また、各プロジェクター21,22は、投写画像を形成するための画像形成素子をそれぞれ有している。画像形成素子としては、液晶ライトバルブやDMD(デジタルミラーデバイス)等を用いることができる。ここでは、画像形成素子として液晶ライトバルブを有するものとする。
液晶ライトバルブは、例えば図2に示すように、不図示の画素電極、共通電極、配向膜等を有する一対の基板201,202、およびシール材203に囲まれた空間に封止された液晶層204を有している。一対の基板201,202の液晶層204とは反対側には、偏光素子205,206が直交ニコル配置または平行ニコル配置で設けられている。
第1のプロジェクター21と第2のプロジェクター22とは、互いに振動方向が直交する直線偏光を射出して投写画像を形成するように設計されている。すなわち、第1のプロジェクター21が有する液晶ライトバルブは、透過光(画像光)がs偏光となるように偏光素子が設けられており、第2のプロジェクター22が有する液晶ライトバルブは、透過光(画像光)がp偏光となるように偏光素子が設けられている。もちろん第1のプロジェクター21がp偏光、第2のプロジェクター22がs偏光を射出することとしてもかまわない。
第1のプロジェクター21は、画像処理装置3から入力された画像データに基づいて、第1投写画像PAを被投写面S上に表示する。また、第2のプロジェクター22は、画像処理装置3から入力された画像データに基づいて、第2投写画像PBを被投写面S上に表示する。
第1のプロジェクター21が有する液晶ライトバルブからの画像光はs偏光であるため、第1投写画像PAを形成する画像光はs偏光である。一方、第2のプロジェクター22が有する液晶ライトバルブからの画像光はp偏光であるため、第2投写画像PBを形成する画像光はp偏光である。聴講者X1には、第1投写画像PAと第2投写画像PBとが重なった1つの投写画像Pとして認識される。
画像処理装置3は、信号源9から入力される画像データから、各プロジェクターが投写表示する画像PA及びPBに対応した画像データを作成する。第1,第2のプロジェクター21,22は、画像処理装置3から入力された画像データに基づいて、被投写面S上に画像を表示する。
すなわち、画像処理装置3は、第1投写画像PAを示す画像データを第1のプロジェクター21に出力する。同様に、画像処理装置3は、第2投写画像PBを示す画像データを第2のプロジェクター22に出力する。
分光メガネ4は、発表者X2が装着するメガネ状の装置であり、本体41の両眼に対応する部分に、p偏光を透過させる偏光レンズ42が設けられている。すなわち、分光メガネ4を装着し、偏光レンズ42を介して投写画像Pを観察すると、s偏光の画像光で形成された第1投写画像PAは偏光レンズ42で遮られ、p偏光の画像光で形成された第2投写画像PBのみが偏光レンズ42を透過する。したがって、分光メガネ4を装着する発表者X2には、第2投写画像PBのみが認識されることとなる。
次に、図4,5を用いて、本実施形態の画像表示システム1Aで投写表示する第1投写画像PAおよび第2投写画像PBについて説明する。
図4は、画像処理装置3に入力される画像データが示す画像を説明する説明図である。図4(a)は、聴講者X1が観察する投写画像(新たな投写画像)P、図4(b)は、発表者X2が観察する画像(第2投写画像)PBの例を示す図である。第2投写画像PBは、投写画像Pにコメントや時間表示などの付加画像ADが加えられた画像となっている。画像処理装置3には、これら投写画像Pを示す第1画像データD1および第2投写画像PBを示す第2画像データD2が入力される。
図5は、画像処理装置3における画像処理を説明する説明図である。画像処理装置3では、入力される第1画像データD1および第2画像データD2から第1のプロジェクター21、第2のプロジェクター22に入力する投写画像データを作成する。
具体的には、画像処理装置3において、第1画像データD1と第2画像データD2との差分データを算出し、付加画像AD1の反転画像である付加画像(第1部分像)AD2のみからなる第3画像データ(第1部分像データ)D3を算出する。算出にあたっては、各画像データに含まれるR(赤),G(緑),B(青)の各成分について算出し、画像データ全体についての算出を行う。
このように得られる第3画像データD3が示す付加画像AD2は、投写画像Pにおいて付加画像AD1と対応する部分の画像となっている。したがって、第3画像データD3が示す画像と、第2画像データD2が示す画像とを重ね合わせると、付加画像AD1と付加画像AD2とが相補的に重なり合うことで、第2画像データD2が示す画像中の付加画像AD1が消え、全体として投写画像Pとなる。
このようにして得られる第3画像データD3および第2画像データD2は、それぞれ図1に示す第1のプロジェクター21および第2のプロジェクター22に入力され、第1のプロジェクター21からは第3画像データD3に基づく第1投写画像PAが、第2のプロジェクター22からは第2画像データD2に基づく第2投写画像PBが、それぞれ投写される。
すなわち、図1に示す画像表示システム1Aを用いると、聴講者X1は、第1投写画像PAと第2投写画像PBとが重畳して表示された投写画像Pを観察し、発表者X2は、分光メガネ4によって分離された第2投写画像PBを観察することとなる。したがって、プレゼンテーション目的で画像表示システム1Aを用いる場合に、第2投写画像PBに発表開始からの経過時間や、表示している画像の補足説明コメントなどの付加情報を含む画像を表示しておくと、発表を聴講する聴講者X1には余計な画像を見せることなく、発表者X2のみが所望の情報を得ることが可能となる。
以上のような構成の画像表示システム1Aによれば、使用者と使用者以外の人との間で、見える画像を異ならせることができる画像表示システムを提供することが可能となる。
また、以上のような構成の画像処理装置3によれば、差分データに基づいて付加画像AD1のみを抽出することができるため、2つの投写画像において付加画像AD1と対応する部分の明度を、相補的に異ならせた2つの投写画像データを作成することができる。さらに、以上のような画像処理方法では、確実に付加画像AD1と対応する部分の明度を、相補的に異ならせた2つの投写画像データを作成することができる。
(変形例)
また、本実施形態で示した画像処理装置3における画像処理は一例であって、他の画像処理に基づき第1のプロジェクター21、第2のプロジェクター22から投写する画像の画像データを算出することもできる。図6,7は、画像処理装置3における画像処理の変形例を示す説明図である。
また、本実施形態で示した画像処理装置3における画像処理は一例であって、他の画像処理に基づき第1のプロジェクター21、第2のプロジェクター22から投写する画像の画像データを算出することもできる。図6,7は、画像処理装置3における画像処理の変形例を示す説明図である。
(変形例1)
図6に示すように、画像処理装置3において図5で示した処理と同様にして第2画像データD2、第3画像データD3を算出した後、これらの画像データに対して更に画像処理を行う。
図6に示すように、画像処理装置3において図5で示した処理と同様にして第2画像データD2、第3画像データD3を算出した後、これらの画像データに対して更に画像処理を行う。
まず、投写画像Pの最小輝度を0、最大輝度を1とし、投写画像P内の像を明るさ0〜1の範囲内で表示することとする。そして、第2画像データD2から付加画像AD1を除いた部分の像(第2部分像)を抽出し、当該第2部分像の明るさを所定の明るさLbkから1までの範囲(Lbk〜1)に圧縮して再現した像と、付加画像AD2を示す第3画像データD3との和を第4画像データD4として算出する。
また、第2部分像の明るさを0から所定の明るさLbkまでの範囲(0〜Lbk)に圧縮して再現した像と、第2画像データD2における付加画像AD1を示す画像データとの和を第5画像データD5として算出する。
具体的には、投写画像Pを示す第1画像データD1における任意の画素の明度(階調値)をImage1(x,y)、第2画像データD2における任意の画素の明度をImage2(x,y)、第4画像データD4において対応する画素の明度をImage_PJ1(x,y)、第5画像データD5において対応する画素の明度をImage_PJ2(x,y)とした場合に、以下の式(1)(2)で示される関係を満たすように、各画像データを算出する。
Image_PJ2(x,y)=Lbk×Image2(x,y) …(1)
Image_PJ1(x,y)=(1-Lbk)×Image1(x,y)+Lbk−Image_PJ2(x,y) …(2)
Image_PJ2(x,y)=Lbk×Image2(x,y) …(1)
Image_PJ1(x,y)=(1-Lbk)×Image1(x,y)+Lbk−Image_PJ2(x,y) …(2)
このようにして得られた第4画像データD4は、図1に示す第1のプロジェクター21に、第5画像データD5は第2のプロジェクター22に、それぞれ入力され、第1のプロジェクター21からは第4画像データD4に基づく第1投写画像PAが、第2のプロジェクター22からは第5画像データD5に基づく第2投写画像PBが、それぞれ投写される。
(変形例2)
図6では、第2画像データD2から付加画像AD1を除いた像である第2部分像の明るさを変化させたが、付加画像AD1,AD2の明るさを変化させることとしても良い。
図6では、第2画像データD2から付加画像AD1を除いた像である第2部分像の明るさを変化させたが、付加画像AD1,AD2の明るさを変化させることとしても良い。
図7に示すように、画像処理装置3において図5で示した処理と同様にして第2画像データD2、第3画像データD3を算出した後、投写画像Pの最小輝度を0、最大輝度を1とする。そして、第3画像データD3が示す付加画像AD2の明るさを、Lbk〜1の範囲に圧縮して再現した像(付加画像AD3)を示す画像データを第6画像データD6として算出する。
同様に、第2画像データD2が示す画像のうち付加画像AD1の明るさを0〜Lbkの範囲に圧縮して再現した像(付加画像AD4)を示す画像データを第7画像データD7として算出する。
具体的には、投写画像Pを示す第1画像データD1における任意の画素の明度(階調値)をImage1(x,y)、第2画像データD2における任意の画素の明度をImage2(x,y)、第6画像データD6において対応する画素の明度をImage_PJ1(x,y)、第7画像データD7において対応する画素の明度をImage_PJ2(x,y)とした場合に、以下の式(3)(4)で示される関係を満たすように、各画像データを算出する。
Image_PJ1(x,y)={(1-Lbk)×Image1(x,y)+Lbk}×{1−Image_PJ2(x,y)} …(3)
Image_PJ2(x,y)={(1-Lbk)×Image1(x,y)+Lbk}×Image_PJ2(x,y)} …(4)
Image_PJ1(x,y)={(1-Lbk)×Image1(x,y)+Lbk}×{1−Image_PJ2(x,y)} …(3)
Image_PJ2(x,y)={(1-Lbk)×Image1(x,y)+Lbk}×Image_PJ2(x,y)} …(4)
このようにして得られた第6画像データD6は、図1に示す第1のプロジェクター21に、第7画像データD7は第2のプロジェクター22に、それぞれ入力され、第1のプロジェクター21からは第6画像データD6に基づく第1投写画像PAが、第2のプロジェクター22からは第7画像データD7に基づく第2投写画像PBが、それぞれ投写される。
このようにして得られた画像データであっても、本実施形態の画像表示システム1Aにおいて用いることで、使用者と使用者以外の人との間で、見える画像を異ならせることができる。
[第2実施形態]
図8〜10は、本発明の第2実施形態に係る画像表示システム1Bの説明図である。本実施形態の画像表示システム1Bは、第1実施形態の画像表示システム1Aと一部共通している。異なるのは主として、分光メガネ(画像分離手段)5が偏光を利用して分光するものではなく液晶シャッターを利用したものであることと、第1投写画像PA,PBを時分割で表示することである。したがって、本実施形態において第1実施形態と共通する構成要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図8〜10は、本発明の第2実施形態に係る画像表示システム1Bの説明図である。本実施形態の画像表示システム1Bは、第1実施形態の画像表示システム1Aと一部共通している。異なるのは主として、分光メガネ(画像分離手段)5が偏光を利用して分光するものではなく液晶シャッターを利用したものであることと、第1投写画像PA,PBを時分割で表示することである。したがって、本実施形態において第1実施形態と共通する構成要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図8は画像表示システム1Bの全体構成を示す概略図であり、図1に対応する図である。図に示すように、発表者X2は、分光メガネ5を装着して投写画像Pを見ることとしている。
画像表示システム1Bは、第1投写画像PA,PBを所定のタイミングで交互に表示する。この第1投写画像PA,PBの切替のタイミングは人間の目では認識出来ない速さであるため、聴講者X1には、被投写面Sに投写された第1投写画像PA,PBは重畳する投写画像Pとして認識される。また画像処理装置3は、第1投写画像PA,PBの切替のタイミングを分光メガネ5に向けて発信するタイミング信号発信部(発信部)31を有している。
図9に示すように、分光メガネ5は、発表者X2が装着するメガネ状の装置であり、本体51の両眼に対応する部分に、光透過および光遮断の切替を行うことが可能な液晶シャッター52が設けられている。ここでは、電圧印加により光を遮断するノーマリーホワイトの液晶素子を用いることとする。もちろん、電圧印加により光を透過するノーマリーブラックの液晶素子を用いることもできる。
また、本体51には、タイミング信号発信機31から発信されたタイミング信号を受信するタイミング信号受信部(受信部)53が形成されている。液晶シャッター52では、受信するタイミング信号に併せて光透過と光遮断とを交互に繰り返す。
図10は、画像表示システム1Bの動作を示す説明図である。図に示すように、画像表示システム1Bでは、画像表示において、例えば60Hzで表示する際の1フレームに対して、半分の時間でタイミング信号が供給され、プロジェクター21,22からはタイミング信号に応じて交互に画像表示を行っている。
このタイミング信号は画像処理装置3において形成される。形成されるタイミング信号は、プロジェクター21,22に入力される第1,第2投写画像データに含まれていることとしても良く、独立した信号データであっても良い。ここでは、1ピッチが1フレームの半分の長さのタイミング信号が含まれていることとしている。
また、このタイミング信号は、分光メガネ5に送信されるタイミング信号と同期している。そのため、投写表示されている画像と、分光メガネの左右シャッターの切り替えと、をズレなく行うことができる。
分光メガネ5の液晶シャッター52では、第1のプロジェクター21の画像表示と同期して電圧が印加され、光遮断状態となる。すなわち、分光メガネ5を装着し、液晶シャッター52を介して投写画像Pを観察すると、プロジェクター21から射出された画像光が示す第1投写画像PAは液晶シャッター52で遮られ、プロジェクター22から射出された画像光が示す第2投写画像PBのみが液晶シャッター52を透過する。したがって、分光メガネ5を装着する発表者X2には、第2投写画像PBのみが認識されることとなる。
すなわち、図8に示す画像表示システム1Bを用いても、聴講者X1は、第1投写画像PAと第2投写画像PBとが重畳して表示された投写画像Pを観察し、発表者X2は、分光メガネ5によって分離された第2投写画像PBを観察することとなる。
このような構成の画像表示システム1Bによれば、第1画像形成光学系と第2画像形成光学系とが同じ構成であっても、画像投写のタイミングを異ならせることで目的とする画像を表示することができるため、汎用のプロジェクターを用いて目的とする画像表示が可能となり、システムを安価に構成することができる。
なお、本実施形態においては、2台のプロジェクター21,22を交互に用いて第1投写画像PAと第2投写画像PBとを時分割表示することとしたが、これに限らず、1台のプロジェクターで交互に投写表示することとしても良い。
また、本実施形態においては、1ピッチが1フレームの半分の長さのタイミング信号を用いることとしたが、聴講者X1には2つの投写画像PA,PBが重畳した投写画像Pが認識され、発表者X2には第2投写画像PBが認識されるだけ十分な表示時間が確保できるならば、均等に半分でなくても良い。
[第3実施形態]
図11は、本発明の第3実施形態に係る画像表示システムが有するプロジェクター23の説明図である。本実施形態の画像表示システムは、第1,2実施形態の画像表示システムと一部共通している。異なるのは、第1,2実施形態の画像表示システムが2つのプロジェクターを有しているのに対し、本実施形態の画像表示システムが有するプロジェクター23は、2つの画像形成光学系(画像形成エンジン)を有し、これら2つの画像形成光学系が協働して1つの画像を表示する構成を有していることである。したがって、本実施形態において第1実施形態と共通する構成要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図11は、本発明の第3実施形態に係る画像表示システムが有するプロジェクター23の説明図である。本実施形態の画像表示システムは、第1,2実施形態の画像表示システムと一部共通している。異なるのは、第1,2実施形態の画像表示システムが2つのプロジェクターを有しているのに対し、本実施形態の画像表示システムが有するプロジェクター23は、2つの画像形成光学系(画像形成エンジン)を有し、これら2つの画像形成光学系が協働して1つの画像を表示する構成を有していることである。したがって、本実施形態において第1実施形態と共通する構成要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図11は、本実施形態のプロジェクターの概略構成図である。本実施形態のプロジェクター23は、R,G,Bの3色について2組ずつ、計6組の液晶ライトバルブを備えた、いわゆる6板式のプロジェクターである。なお、以下の各図面においては、構成要素を見やすくするため、構成要素に応じて寸法の比率や縮尺を異ならせることがある。
図に示すように、プロジェクター23は、光源から射出された光を入力される画像信号に応じて変調し、画像光を形成する2つの画像形成光学系112A,12Bと、画像形成光学系12A,12Bにて形成された画像光を投写する投写光学系13と、を備えている。
画像形成光学系12A,12Bは、形成した画像光の射出方向と投写光学系13による画像光の投写方向とが略平行となるように配置された画像形成光学系12Aと、形成した画像光の射出方向と投写光学系13による画像光の投写方向とが略直交するように配置された画像形成光学系12Bと、で構成されている。各画像形成光学系12A,12Bは、照明光学系14と、色分離光学系15と、リレー光学系16と、電気光学装置17A,17Bと、を備えている。
照明光学系14は、光源19から射出された光を被照明領域で結像させるものであり、光源19と、第1レンズアレイ111と、第2レンズアレイ112と、重畳レンズ113と、を備えている。光源19は、図示は省略するが、放射状の光線を射出する光源ランプと、光源ランプから射出された放射光を反射して所定位置に収束させるリフレクターと、リフレクターによって収束される光を照明光軸Aに対して平行化する平行化凹レンズとを備えている。
第1レンズアレイ111と第2レンズアレイ112とは、互いに対応する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有しており、第1レンズアレイ111は、光源19から入射した光を複数の部分光に分割して、第2レンズアレイ112の近傍に結像させる。また、第2レンズアレイ112は、光路の後段に位置する重畳レンズ113とともに、第1レンズアレイ111の各小レンズから射出された像を、後述する電気光学装置17A,17Bの液晶パネルの画像形成領域に結像させる。
なお、第2レンズアレイ112から射出した各部分光は、第2レンズアレイ112と、重畳レンズ113との間に配置される偏光変換素子(図示略)によって略1種類の偏光方向を有する直線偏光に変換される。また、画像形成光学系112Aにおける偏光変換素子によって変換される直線偏光と、画像形成光学系112Bにおける偏光変換素子によって変換される直線偏光とは、互いに異なる種類の偏光方向を有する直線偏光となっている。
色分離光学系15は、2枚のダイクロイックミラー115,116と、反射ミラー117と、を備えており、ダイクロイックミラー115,116によって、照明光学系14から射出された複数の部分光を赤色光(R光)、緑色光(G光)、青色光(B光)の3色の色光に分離する機能を有している。リレー光学系16は、入射側レンズ119、リレーレンズ120、および反射ミラー121,122を備えており、色分離光学系15で分離され、他の色光に比べて光路の長い青色光を青色光用の液晶ライトバルブ124Bまで導く機能を有している。
この際、色分離光学系15のダイクロイックミラー115では、照明光学系14から射出された光のうちの赤色光成分が透過する一方、緑色光成分と青色光成分とが反射する。ダイクロイックミラー115を透過した赤色光は、反射ミラー117で反射し、フィールドレンズ125を通って赤色光用の液晶ライトバルブ124Rに到達する。このフィールドレンズ125は、第2レンズアレイ112から射出された各部分光をその中心軸(主光線)に対して平行な光に変換するものである。緑色光用の液晶ライトバルブ124Gおよび液晶ライトバルブ124Bの光入射側に設けられたフィールドレンズ125も同様である。
ダイクロイックミラー115で反射した緑色光と青色光のうち、緑色光はダイクロイックミラー116によって反射し、フィールドレンズ125を通って液晶ライトバルブ124Gに到達する。一方、青色光はダイクロイックミラー116を透過してリレー光学系16を通り、さらにフィールドレンズ125を通って液晶ライトバルブ124Bに到達する。
電気光学装置17A,17Bは、入射した光を画像信号に応じて変調して画像光を形成するものであり、形成した画像光の射出方向と投写光学系13による画像光の投写方向とが略平行となるように配置された電気光学装置17Aと、形成した画像光の射出方向と投写光学系13による画像光の投写方向とが略直交するように配置された電気光学装置17Bと、で構成されている。
これら各電気光学装置17A,17Bは、3つの液晶ライトバルブと、各液晶ライトバルブ124R,124G,124Bの光入射側に配置される入射側偏光板(図示略)と、各液晶ライトバルブの光射出側に配置される射出側偏光板(図示略)と、クロスダイクロイックプリズム126(色合成光学系)と、を備えている。
入射側偏光板は、色分離光学系15で分離された各色光のうち、偏光変換素子で揃えられた偏光方向と略同一の偏光方向を有する偏光のみ透過させ、その他の光を吸収する。光変調素子としての液晶ライトバルブ124R,124G,124Bは入力される画像信号に応じて液晶パネル内の液晶の配向状態が制御されることで、入射側偏光板から入射された偏光の偏光方向を変調する。射出側偏光板は、液晶パネルを介して射出された光のうち、一定方向の偏光(例えば、入射側偏光板における光の透過軸と直交する偏光軸を有する光)を透過し、その他の光を吸収する。
色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム126は、各射出側偏光板から射出された各色光を合成して画像光を形成する。このクロスダイクロイックプリズム126は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状を有し、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、液晶ライトバルブ124Gから射出された緑色光を透過し、液晶ライトバルブ124R,124Bから射出された赤色光および青色光を反射する。これにより、赤色光、緑色光および青色光が合成された画像光(カラー画像)が形成される。
投写光学系13は、偏光ビームスプリッター(Polarized Beam Splitter, 以下、PBSと略記する)131と、投写レンズ132と、を備えている。PBS131は、2つの直角プリズムを貼り合わせて構成され、各直角プリズムを貼り合わせた界面に形成された誘電体偏光膜にて一方の偏光方向の光を透過させ、他方の偏光方向の光を反射させる。本実施形態では、画像形成光学系112Aから射出される画像光は誘電体偏光膜を透過し、画像形成光学系112Bから射出される画像光は誘電体偏光膜で反射されて、それぞれ投写レンズ132に導かれる。投写レンズ132は、筒状の鏡筒(図示略)内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成され、PBS131から射出される画像光をスクリーン等の被投写面Sに拡大投写する。
以上のような構成のプロジェクター23を有する画像表示システムによれば、用いるプロジェクターが1台で済むため、装置構成を簡略化することができるとともに、第1投写画像と第2投写画像とを重畳して投写表示することが容易となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、偏光を用いた分離方式、または時分割で液晶シャッターを駆動させる分離方式について説明を行ったが、分離方式はこれに限らない。他にも、第1のプロジェクター21と第2のプロジェクター22で、それぞれ形成する画像光に含まれるR光、G光、B光の波長を異ならせ、レンズ部分にいずれか一方(例えば第2のプロジェクター22)から射出される画像光に含まれる波長の光のみを選択的に透過させる波長選択フィルターを有する分光メガネを用いる分離方式(アナグリフ方式)を採用することとしても良い。
また、上記実施形態では、プレゼンテーションの場面において本発明の画像表示システムを用いることとして説明したが、用途はこれに限らない。例えば、店頭において広告を投写表示する電子看板(デジタルサイネージ)において用いると、一般の人には広告内容が見えるように第1投写画像と第2投写画像とを重畳させて投写し、メンテナンスを行う者には第2投写画像が示す、使用時間や内部温度などの機器情報を表示させることとして、広告内容の邪魔にならずに、必要な情報を表示させることができる。
1A,1B…画像表示システム、3…画像処理装置、4,5…分光メガネ(画像分離手段)、12A…第1画像形成光学系(画像形成光学系)、12B…第2画像形成光学系(画像形成光学系)、13…投写光学系、23…プロジェクター、31…タイミング信号発信部(発信部)、42…偏光レンズ(偏光素子)、52…液晶シャッター、53…タイミング信号受信部(受信部)、AD…付加画像、AD1〜AD4…付加画像と対応する部分、P…投写画像(新たな投写画像)、PA…第1投写画像、PB…第2投写画像、S…被投写面、
Claims (9)
- 画像形成光学系で形成された第1投写画像および第2投写画像を被投写面上で重畳させて投写することにより、1つの新たな投写画像を表示する画像表示システムに入力される、前記第1投写画像および前記第2投写画像を示す投写画像データを作成する画像処理装置であって、
前記新たな投写画像として表示すべき画像である第1画像を示す第1画像データと、前記第1画像の一部の明度を下げ、明度を下げた部分で前記第1画像上に付加情報を示す付加画像を描いた画像である第2画像を示す第2画像データと、の差分データを算出し、
前記差分データと前記第1画像データとに基づいて、前記第1投写画像および前記第2投写画像において前記付加画像と対応する部分の明度を合計した明度が、前記第1画像において前記付加画像と対応する部分である第1部分像の明度と同じ明度となるように、前記第1投写画像および前記第2投写画像において前記付加画像と対応する部分の明度を相補的に異ならせ、前記投写画像データを作成することを特徴とする画像処理装置。 - 前記第1画像における前記第1部分像を除く部分を第2部分像とし、
前記第1投写画像および前記第2投写画像において、前記第2部分像と対応する部分の明度を合計した明度が、前記第2部分像の明度と同じ明度となるように、前記第1投写画像および前記第2投写画像において前記第2部分像と対応する部分の明度を相補的に異ならせ、前記投写画像データを作成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記差分データと前記第2画像データとを、前記第1投写画像を示す第1投写画像データ、および前記第2投写画像を示す第2投写画像データとすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
前記画像処理装置から供給される投写画像データに基づいて、前記第1投写画像および前記第2投写画像を形成する画像形成光学系と、
前記第1投写画像と前記第2投写画像とを、被投写面上に重畳させて前記新たな投写画像を表示する投写光学系と、
前記新たな投写画像を観察する際に、前記被投写面上に投写された前記第1投写画像と前記第2投写画像とのうち、いずれか一方の投写画像を選択的に透過させ、使用者に前記一方の投写画像のみを認識させる画像分離手段と、を有することを特徴とする画像表示システム。 - 前記画像形成光学系は、前記第1投写画像を形成する第1画像形成光学系と、前記第2投写画像を形成する第2画像形成光学系と、を有し、
前記画像分離手段は、s偏光またはp偏光のいずれか一方の直線偏光のみを透過する偏光素子が、使用者の目に対応する位置に設けられた分光メガネであり、
前記第1画像形成光学系は、前記分光メガネの前記偏光素子を透過する直線偏光で、前記第1投写画像を示す画像光を形成し、
前記第2画像形成光学系は、前記分光メガネの前記偏光素子に遮断される直線偏光で、前記第2投写画像を示す画像光を形成することを特徴とする請求項4に記載の画像表示システム。 - 前記画像分離手段は、光を透過させる状態と遮断する状態とを印加電圧に応じて交互に繰り返す液晶シャッターが、使用者の目に対応する位置に設けられた分光メガネであり、
前記第1投写画像を示す画像光が、前記分光メガネの前記液晶シャッターが光を透過する期間に同期して投写され、
前記第2投写画像を示す画像光が、前記分光メガネの前記液晶シャッターが光を遮断する期間に同期して投写されることを特徴とする請求項4に記載の画像表示システム。 - 前記画像処理装置は、前記第1投写画像と前記第2投写画像との表示切替に対応するタイミング信号を発信する発信部を有し、
前記分光メガネは、前記タイミング信号を受信する受信部を有することを特徴とする請求項6に記載の画像表示システム。 - 前記第1投写画像を形成する第1画像形成光学系と、前記第2投写画像を形成する第2画像形成光学系と、前記第1投写画像と前記第2投写画像とを、前記被投写面上で重畳するように投写する投写光学系とを備えるプロジェクターを有することを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の画像表示システム。
- 画像形成光学系で形成された第1投写画像および第2投写画像を、被投写面上に重畳させながら投写することにより、1つの新たな投写画像を表示する画像表示システムに入力される、前記第1投写画像および前記第2投写画像を示す投写画像データを作成する画像処理方法であって、
前記新たな投写画像として表示すべき画像である第1画像を示す第1画像データと、前記第1画像の一部の明度を下げ、明度を下げた部分で前記第1画像上に付加情報を示す付加画像を描いた画像である第2画像を示す第2画像データと、の差分データを算出し、
前記差分データと前記第1画像データとに基づいて、前記第1投写画像および前記第2投写画像において前記付加画像と対応する部分の明度を合計した明度が、前記第1画像において前記付加画像と対応する部分である第1部分像の明度と同じ明度となるように、前記第1投写画像および前記第2投写画像において前記付加画像と対応する部分の明度を相補的に異ならせて前記投写画像データを作成することを特徴とする画像処理方法。
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JP2010094762A JP2011227170A (ja) | 2010-04-16 | 2010-04-16 | 画像処理装置、画像表示システムおよび画像処理方法 |
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JP2010094762A JP2011227170A (ja) | 2010-04-16 | 2010-04-16 | 画像処理装置、画像表示システムおよび画像処理方法 |
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