JP2011226751A - 霙状シャーベット氷連続自動製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】適正な塩分濃度を有する溶液中で、笊状逆円錐型内釜容器による氷塊の破砕・攪拌を連続稼動する事により、微細化された氷が多数の笊状逆円錐型内釜容器壁孔から遠心分力により放出され溶液中に混入する、これを繰り返すことにより塩分濃度に対応した温度のシャーベット氷が製造される。
尚、塩分濃度の設定については溶媒量と固形氷量並びに溶質量(塩化ナトリム)を予め質量比で投入し微調整については温度並びに塩分濃度を監視することにより自動的に各加減制御を行う本シャーベット氷連続自動製造装置を提供する事により解決を図る。
【選択図】図1−1
Description
この固形氷(氷柱)を生産現場各工程において最適な寸法に裁断・破砕し其の侭生鮮水産物に混入し冷却の具として来た。
この循環を繰返す事により氷核の量と体積を増加氷成分の溶液に対する割合を調整する方式。
シャーベット氷を用いて鮮魚を活き〆や冷却保存をする場合、漁獲量に対応した効率的シャーベット氷の供給量即ち「適量」が、又、魚の種類、大きさ、生息する海域の海水塩分濃度並びに必要とされる冷却温度等に応じた「適性」をシャーベット氷に反映する必要がある。特に国内沿岸漁業に見られる少量多魚種の漁業に於ける各地現場においては小まめに塩分濃度の調整が必要で、且つ、それらを最短時間で対処する必要性がある。
上述の従来の技術においては基本的には貯蔵された一定量の溶液そのものを容器内冷却する、若しくは貯蔵溶液を別置き冷却機で循環冷却する為いずれの場合もシャーベット氷の生成、製造は貯蔵溶液単位で単一的に生産される。本発明では、より小回りが効き「適量」、「適性」、を確保する為の方法を課題とした。
鮮魚の鮮度維持は活魚の確保から冷却保存までの時間を如何に短縮するかが生命線であり鮮魚としての商品価値は其の時点で決定すると言っても過言ではない。
上述した通りシャーベット氷を製造する上で「適量・適性」を確保しつつ必要な時に速やかに供給可能な「適時性」を有する製造装置が要求される。
其の点に於いて本発明は従来方式の製造方法での溶液の仕込からシャーベット氷の生成完了までの時間を、溶液中に於いて氷塊を微細氷化し溶液と混入する時間に置き換えて短縮し「適時性」を確保することを課題とした。
加えて、「適時性」の確保はシャーベット氷を大量に製造・保管する要素が大幅に割愛される事に繋がりランニングコスト低減の観点についても本発明では課題としている。
生鮮生産物の生産現場に於ける鮮度維持・冷却保存には現在に於いても真水若しくは海水を用いて製造される固形氷(氷柱)による冷却が主流であり国内主要生産拠点には数多くの製氷設備が整備されている。
本発明案件の装置には専用の氷塊製造手段を備えており自動的に氷塊を製造・投入する方式を主とするが、同時に既存の他の製氷機による既製の真水氷をも併用出来る工夫を採用している、この事は本発明の機能拡大にも繋がる、即ち既存設備を有機的に取り込む可能性を持たす事により装置の拡大メリット、設備投資の効率化、更には保守活動上の共通化による効率化が図れると解釈し課題とした。
(図1)に示すとおり、本体フレーム(1)と、氷塊を連続的に製造する為に本体フレーム(1)に取り付けられた氷塊連続製造手段(4)と同氷塊連続製造手段により製造された氷塊をディジタル式氷塊質量計(7)の計量を経てマイコン(15)の出力制御信号(15b)により駆動制御される水車型電動回転式氷塊送出し機構(4b)を備えた氷塊一時貯留手段(4a)並びに外部投入氷塊一時貯留手段(5)から送出される氷塊を受容し破砕・攪拌する羽(3a)と同回転軸(3b)を有する笊状逆円錐型内釜容器(3)を内側底部に備えた容器であって、溶媒(16a)並びに溶質をディジタル式溶質質量計(8)の計量を経てマイコン(15)の出力制御信号により駆動制御される水車型電動回転式溶質送出し機構(6a)を備えた溶質一時貯留手段(6)から送出される溶質を併せて受容するシャーベット氷受容器(2)と前述の笊状逆円錐型内釜容器(3)の中心にあり水密性(3c)を保ちながらシャーベット氷受容器(2)の底部を貫通し破砕・攪拌羽(3a)と直結した回転軸(3b)を回転させる回転手段(3d)を具備してなる霙状シャーベット氷連続自動製造装置。
本発明に係る霙状シャーベット氷連続自動製造装置は、基本的には骨格状フレームの本体フレーム(図1)の1と、同フレームに取り付けられた氷塊連続製造手段(図1)の4と、同手段により製造された氷塊を一時的に貯留する氷塊一時貯留手段(図1)の4aと、内側底部に氷塊を破砕・攪拌する為の羽(図1)の3aを備えた笊状逆円錐型内釜容器(図1)の3並びに同容器を擁するシャーベット氷受容器(図1)の2と笊状逆円錐型内釜容器の中心にあり水密手段(図1)の3cにより水密性を保ちながらシャーベット氷受容器底部を貫通し破砕・撹拌羽(図1)の3aと直結し回転軸同3bを回転させる回転手段(図1)の3d等によって構成されている。
連続氷塊製造手段4は単相100ボルト若しくは三相200ボルトを入力電源とする一般市販の連続自動製氷手段を採用している。
製造される氷塊は不定形の7〜8mm粒状氷から50〜60mmの立方体をなす氷塊等が主であり製氷は連続且つ自動的に行われ、取り出しに関しては落下方式にて氷塊一時貯留手段(図1)の4aに貯留される。
氷塊の質量が予め設定してある規定値に達した時点でディジタル式氷塊質量計(図1)の7の出力信号がマイコン入力部(図1)の15bに送られ、同マイコン出力部(図1)の15aから送達される出力制御信号により水車型電動回転式氷塊送出し機構(図1)の4bの駆動が停止、同時にマイコンからの出力制御信号により電磁弁(図1)の7a開放がなされ氷塊は下部笊状逆円錐型内釜容器(図1)の3に送出される。
又、同時にマイコン出力部から送達される出力制御信号により循環ポンプ(図1)の13aが駆動及び電磁弁(図1)の14a、14bの開放作動によりシャーベット容器に蓄積されている溶媒をディジタル式氷塊質量計(図1)の7に流入させ氷塊送出を円滑にする。
本発明においては凝固点降下並びに霙状シャーベット氷の温度調整の為溶質として主として塩化ナトリウムを使用する。
適当なる量の塩化ナトリウムを同一時貯留手段(図1)の6に貯留し水車型電動回転式溶質送出し機構(図1)の6aの駆動により下部のディジタル式溶質質量計(図1)の8に蓄積される。
(図1)の溶媒は主として水道水を用いる、水道元栓からの溶媒は電磁弁(図1)の12並びにディジタル式溶媒流量計(図1)の11を経てシャーベット氷受容器に流入する。
溶質を含む溶媒はシャーベット氷受容器(図1)の2に規定の溶液質量として満たされ、同時にシャーベット氷受容器底部に固定された笊状逆円錐型内釜容器(図1)の3の内部にあっても同容器の多数の笊状逆円錐型内釜容器壁面孔(図1)▲2▼の18から溶液が進入し水位はシャーベット氷受容器(図1)の2の水位と同じ水位に保たれる。
同時にマイコン出力制御信号により回転手段(図1)の3dが駆動し回転軸(図1)の3bを経て破砕・攪拌羽(図1)の3aに1000rpm〜3000rpmの回転が伝えられ氷塊の破砕がなされ氷塊は直径約1mm以下の氷粒となる。
上述の通り、氷塊の送出、溶質の送出、溶媒の流入により笊状逆円錐型内釜容器内で破砕・攪拌を繰返す事により規定の質量の霙状シャーベット氷を得ることが出来るが、更に溶液の塩分濃度、同温度の精度を上げる為に(図1)の9並びに10のディジタル式塩分濃度計、及び同水温計の出力値をマイコン(図1)の15に伝達し同時に同マイコン出力制御信号(図1)を15bから水車型電動回転式溶質送出し機構6a並びに水車型電動回転式氷塊送出し機構4bに送り微調整を自動的に行う。
本発明案件は装置には専用の氷塊連続製造手段(図1)の4を備えており自動的に氷塊を投入する方式を主とするが、同時に既存の他の製氷機による既製の真水氷塊をも併用可能としてその機能性拡大を計る。
氷塊一時貯留手段(図1)の5に外部からの氷塊を貯留し同手段の底部の水車型電動回転式外部投入氷塊送出し機構(図1)の5aを駆動してディジタル式氷塊質量計(図1)の7に送出し、以降上述の連続氷塊製造手段から供給される氷塊の送出工程を辿る。
シャーベット氷受容器(図1)の2に蓄積された霙状シャーベット氷の取り出しはマイコン出力部(図1)15aからの出力制御信号により循環ポンプ同13a、及び13bの駆動と同時に電磁弁(図1)の14d、同14eの切り替えにより(図1)の16b、16cの矢印のとおり強制吐出される。
1 本体フレーム
2 シャーベット氷受容器
3 笊状逆円錐型内釜容器
3a 破砕・攪拌羽
3b 回転軸
3c 水密手段
3d 回転手段
4 連続氷塊製造手段
4a 氷塊一時貯留手段
4b 水車型電動回転式氷塊送出し機構
5a 水車型電動回転式外部投入氷塊送出し機構
6a 水車型電動回転式溶質送出し機構
5 外部氷塊一時貯留手段
6 溶質一時貯留手段
7、 ディジタル式氷塊質量計
8、 ディジタル式溶質質量計
7a、8a,12,14a、14b、14c、14d、14e 電磁弁
9 ディジタル式塩分濃度計
10 ディジタル式水温計
11 ディジタル式流量計
13a、13b 循環ポンプ
15 マイコン
15a マイコン入力部
15b マイコン出力部
16a 溶媒流入部
16b、16c シャーベット氷吐出部
17 管路
図1−2
18 笊状逆円錐型内釜容器壁面孔
19 破砕・攪拌羽
20 攪拌棒
Claims (1)
- (図1)に示す本体フレーム(1)と、氷塊を連続的に製造する為に本体フレーム(1)に取り付けられた氷塊連続製造手段(4)と同氷塊連続製造手段により製造された氷塊をディジタル式氷塊質量計(7)の計量を経てマイコン(15)の出力制御信号により駆動制御される水車型電動回転式氷塊送出し機構(4b)を備えた氷塊一時貯留手段(4a)並びに外部投入氷塊一時貯留手段(5)から送出される氷塊を受容し破砕・攪拌する羽(3a)と同回転軸(3b)を有する笊状逆円錐型内釜容器(3)を内側底部に備えた容器であって、溶媒(16a)並びに溶質をディジタル式溶質質量計(8)の計量を経てマイコン(15)の出力制御信号(15b)により駆動制御される水車型電動回転式溶質送出し機構(6a)を備えた溶質一時貯留手段(6)から送出される溶質を併せて受容するシャーベット氷受容器(2)と前述の笊状逆円錐型内釜容器(3)の中心にあり水密性(3c)を保ちながらシャーベット氷受容器(2)の底部を貫通し破砕・攪拌羽(3a)と直結した回転軸(3b)を回転させる回転手段(3d)を具備してなる霙状シャーベット氷連続自動製造装置。
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