JP2011226443A - エンジンの廃熱制御装置 - Google Patents

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隆修 河野
Motomasa Iizuka
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Abstract

【課題】熱利用要求に応じた廃熱制御を実施しつつ、廃熱制御の実施に伴うエンジン運転効率の低下等の不都合を最小限に抑える。
【解決手段】ECU40は、エンジン冷却水の熱利用要求に基づいてエンジンの廃熱量を制御する。すなわち、ECU40は、エンジン10の気筒内における気流強度を調整する気流調整手段として、TCV24の開度を調整する手段を備え、エンジン冷却水の熱利用要求があったことを検出した場合に、その熱利用要求に基づいて気流調整手段により気流強度を調整することにより、エンジン廃熱量を制御する。このとき、エンジン冷却水の熱利用要求に基づく要求熱量が大きいほど、気流強度を大きくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱利用要求に基づいてエンジンの廃熱量を制御するエンジンの廃熱制御装置に関するものである。
車載エンジンにおいて、燃料の燃焼に伴い発生する燃焼エネルギには、車両走行に用いられる運動エネルギ以外に熱エネルギが多く含まれており、その熱エネルギを利用してエンジンの暖機や車室内の暖房等が行われている。例えば、エンジン冷却水に含まれるエンジン廃熱を回収し、その回収した廃熱を利用して暖房を行う構成が知られている。
また、エンジン運転中において、点火時期や吸排気バルブのバルブ開閉タイミングを制御することでエンジン廃熱量を増加させ、これによりエンジンや触媒の暖機を促進する技術が各種提案されている(例えば、特許文献1や特許文献2参照)。さらに、エンジン冷却水の温度上昇を点火時期の過進角によって行うことで、気筒内から排出される未燃燃料の減少を図ることが提案されている(例えば、特許文献3参照)。この特許文献3に記載のものでは、点火過進角に併せて気筒内に生起される気流を増強させることにより、混合気の着火性や燃焼安定性の低下を抑制するようにしている。
実公平2−96476号公報 特開2000−240547号公報 特開2008−202569号公報
ところで、エンジン廃熱量を増加させる場合、その廃熱増加に伴いエンジン運転効率が低下する(燃費が悪化する)ことが考えられる。しかしながら、上記特許文献1〜3では、廃熱増加に際しての燃費悪化については考慮されておらず、廃熱増加により燃費性能が過剰に悪化してしまう等の不都合が生じることが懸念される。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、熱利用要求に応じた廃熱制御を実施することができ、しかも廃熱制御の実施に伴う燃費悪化を極力抑制することができるエンジンの廃熱制御装置を提供することを主たる目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
本発明は、エンジンの廃熱を再利用する廃熱再利用システムに適用され、エンジン冷却水の熱利用要求に基づいて前記エンジンの廃熱量を制御するエンジンの廃熱制御装置に関するものである。そして、請求項1に記載の発明は、前記熱利用要求があったことを検出する要求検出手段と、前記エンジンの気筒内における気流強度を調整する気流調整手段と、前記要求検出手段により前記熱利用要求があったことが検出された場合に、その熱利用要求に基づいて前記気流調整手段により気流強度を調整することで前記廃熱量を制御する廃熱制御手段と、を備えることを特徴とする。
熱利用要求に伴いエンジン廃熱の要求熱量が増加した場合、燃費悪化を極力抑制しつつ廃熱増加を行うのが望ましい。本発明者らは、エンジン気筒内における気流強度に着目し、その気流強度とエンジン廃熱量(冷却水熱量)と燃費性能との関係について鋭意検討した結果、気流強度を調整することにより冷却水熱量を調整できるとともに、燃料増加量に対する冷却水熱の増加量が気流強度によって相違することを見出した。これに鑑み、上記構成のとおりエンジン冷却水の熱利用要求に応じて気流強度を調整することにより、熱利用要求に応じた廃熱制御を実施することができ、しかも廃熱制御の実施に伴う燃費悪化を極力抑制することができる。
具体的には、請求項2に記載の発明のように、前記要求熱量が大きいほど前記気流強度を大きくする。気流の強化により噴射燃料の霧化が促進され、これにより燃焼効率が向上して燃焼温度が高くなると考えられる。また、燃焼温度と冷却水熱量とは相関関係にあり、燃焼温度が高いほど冷却水熱量が高くなる。さらに、気流強化によって気筒内の撹拌が促進され、その結果、燃焼に伴い発生する熱エネルギを気筒壁面へ効率よく伝達できる、つまり冷却水側への熱伝達率を向上できると考えられる。また、熱伝達率と冷却水熱量とは相関関係にあり、熱伝達率が高いほど冷却水熱量が高くなる。これらのことから、気流強化を行うことにより、冷却水熱量を高めることができると言える。
請求項3に記載の発明では、前記廃熱制御手段が、前記気流調整手段により前記廃熱量を制御する第1制御手段と、前記エンジンの吸気弁の開弁期間と排気弁の開弁期間とのオーバーラップ量を調整するオーバーラップ量調整手段、及び前記エンジンの点火時期を制御する点火制御手段の少なくともいずれかにより前記廃熱量を制御する第2制御手段とを有するとともに、前記第1制御手段による廃熱制御によって前記熱利用要求に対する要求熱量を満足できるか否かを判定する判定手段を備える構成とする。そして、同判定手段により、前記第1制御手段による廃熱制御によって前記要求熱量を満足できると判定される場合に該第1制御手段により廃熱増加を実施し、前記第1制御手段による廃熱制御では前記要求熱量を満足できないと判定される場合に前記第1制御手段及び前記第2制御手段により廃熱増加を実施する。
エンジン廃熱量を調整する手段としては、エンジンの吸気弁の開弁期間と排気弁の開弁期間とのオーバーラップ量を調整することにより廃熱制御を行う手段や、エンジンの点火時期を制御することにより廃熱制御を行う手段がある。また、点火時期の変更によってエンジン廃熱量を増加させる場合、本発明者らの知見によれば、都度のエンジン運転状態において最高燃費となる最高効率時期(MBT)に対し、点火遅角するよりも点火進角した方が燃費悪化の程度を小さくできる。
ここで、気流強度の調整による廃熱制御では、点火進角制御やバルブ制御による廃熱制御に比べ、ノッキングの発生やドライバビリティ悪化などといった不都合が生じにくいと考えられる。その点に鑑み、本発明では、要求熱量を満足できる限り、気流調整による廃熱制御を優先して実施する。
一方、気流強度の調整により増加可能な廃熱量には上限があり、その上限に起因して、気流強度による廃熱制御のみでは要求熱量を満足できないことが考えられる。その点、上記構成によれば、気流強度の調整による廃熱制御のみでは要求熱量を満足できないと判定される場合、気流強度の調整に加え、点火時期制御及びバルブ制御により廃熱量を制御する。この場合、気流強化によって燃焼安定性が向上し、燃焼安定性が向上した分、点火時期の進角余裕やバルブオーバーラップ量の増加余裕をより多く確保できる。その結果、冷却水熱量の更なる増大が可能となる。
廃熱制御システムの概要を示す構成図。 気流強化ありの場合と気流強化なしの場合との熱勘定を比較する図。 点火遅角した場合と点火遅角しない場合との熱勘定を比較する図。 燃料消費量及び冷却水熱量についての点火時期特性を示す図。 燃焼温度と冷却水熱量との関係を示す図。 燃料消費量及び冷却水熱量についての点火時期特性を示す図。 廃熱制御の処理手順を示すフローチャート。 TCV開口率と冷却水熱増加量との関係を示す図。
以下、火花点火式の多気筒ガソリンエンジンを搭載した車両に本発明を具体化した実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態の廃熱制御システム(廃熱再利用システム)の概要を示す構成図である。
図1において、エンジン10には、吸気管11と排気管12とが接続されており、吸気管11には気筒内への吸入空気量を調整するためのスロットルバルブ13が設けられている。スロットルバルブ13は、モータ等からなるスロットルアクチュエータ14により電気的に開閉駆動される空気量調整手段である。スロットルアクチュエータ14にはスロットルバルブ13の開度(スロットル開度)を検出するためのスロットルセンサが内蔵されている。
エンジン10は、同エンジン10の各気筒に燃料を噴射供給する燃料噴射手段としてのインジェクタ15と、気筒ごとに設けられた点火プラグ16に点火火花を発生させる点火手段としてのイグナイタ(点火装置)17と、吸排気の各バルブの開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整手段としての吸気側バルブ駆動機構18及び排気側バルブ駆動機構19とを備えている。本実施形態では、吸気ポート噴射式エンジンを採用しており、インジェクタ15が吸気ポート近傍に設けられる構成としているが、これに代えて、直噴式エンジンを採用し、インジェクタ15が各気筒のシリンダヘッド等に設けられる構成としてもよい。
吸気側及び排気側の各バルブ駆動機構18,19は、エンジン10の出力軸としてのクランク軸に対する吸気側及び排気側の各カム軸の進角量を調整するものである。吸気側バルブ駆動機構18によれば、吸気バルブの開閉タイミングが進角側又は遅角側に変更され、排気側バルブ駆動機構19によれば、排気バルブの開閉タイミングが進角側又は遅角側に変更される。また、吸排気バルブの開閉タイミングが変更されることにより、吸気バルブの開弁期間と排気バルブの開弁期間とがオーバーラップする際のバルブオーバーラップ量(以下、単にオーバーラップ量ともいう)が変更される。
吸気管11において、インジェクタ15の上流側には、吸気通路を上下に仕切る仕切板21が気筒毎に設けられ、この仕切板21によって上側通路22と下側通路23とが吸気通路に形成されている。各気筒の下側通路23の入口部には、下側通路23を開閉するタンブル制御弁(TCV)24がそれぞれ配置されている。TCV24は、モータ等からなるアクチュエータ25により電気的に開閉駆動されることで、エンジン10の気筒内における気流強度を調整する気流調整手段である。このTCV24によれば、閉弁側への駆動によって、気筒内において縦方向の吸気旋回流を発生させる。
排気管12には、排気中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサ26が設けられている。また、酸素濃度センサ26の下流側には、排気浄化装置としての触媒27が設けられている。触媒27は例えば三元触媒であり、排気が通過する際に排気中の有害成分等を浄化する。
次に、エンジン10の冷却系の構成について説明する。
エンジン10のシリンダブロックやシリンダヘッドの内部にはウォータジャケット31が形成されており、このウォータジャケット31に冷却水が循環供給されることでエンジン10の冷却が行われるようになっている。ウォータジャケット31内の冷却水の温度(冷却水温)は水温センサ32により検出される。ウォータジャケット31には冷却水配管等からなる循環経路33が接続されており、その循環経路33には、冷却水を循環させるためのウォータポンプ34が設けられている。ウォータポンプ34は例えばエンジン10の回転に伴い駆動される機械式ポンプであるが、電動式ポンプであってもよい。また、ウォータポンプ34により冷却水量が調整できる構成であってもよい。
循環経路33は、エンジン10(ウォータジャケット31)の出口側においてヒータコア35に向けて延び、ヒータコア35を経由して再びエンジン10に戻るようにして設けられている。ヒータコア35には、図示しないブロアファンから空調風が送り込まれるようになっており、空調風がヒータコア35又はその付近を通過することで、ヒータコア35からの受熱により空調風が加熱され、温風が車室内に供給される。
循環経路33は、ヒータコア35の下流側で二方に分岐され、その一方の循環経路33Aに大気放熱部としてのラジエータ36が設けられている。また、循環経路33の分岐部には、冷却水温度に応じて作動することで冷却水の流路を変更するサーモスタット37が設けられている。したがって、冷却水が低温(サーモスタット作動温度未満)である場合には、ラジエータ36側への冷却水の流入がサーモスタット37により阻止され、冷却水はラジエータ36で放熱されることなく循環経路33内を循環する。例えば、エンジン10の暖機完了前(暖機運転時)にはラジエータ36での冷却水の冷却(放熱)が抑制される。また、冷却水が高温(サーモスタット作動温度以上)になると、ラジエータ36側への冷却水の流入がサーモスタット37により許容され、冷却水はラジエータ36で放熱されつつ循環経路33内を循環する。これにより、エンジン運転状態下において冷却水が適温(例えば80℃程度)で維持される。
本制御システムは、エンジン制御の中枢をなすECU(電子制御装置)40を備えており、そのECU40によりエンジン10の運転に関する各種制御が実施される。すなわち、ECU40は、周知の通りCPU、ROM、RAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成され、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じてエンジン10の各種制御を実施する。本システムでは、エンジン運転状態を検出するための運転状態検出手段として、エンジン回転速度を検出する回転速度センサ41、吸入空気量や吸気管負圧といったエンジン負荷を検出する負荷センサ42等を備えており、これら各センサ41,42や上述した酸素濃度センサ26、水温センサ32等の各検出信号がECU40に適宜入力される。
ECU40は、上述した各種センサから各々検出信号を入力し、それらの各種検出信号に基づいてインジェクタ15による燃料噴射制御、イグナイタ17による点火時期制御、バルブ駆動機構18,19によるバルブタイミング制御、スロットルバルブ13(スロットルアクチュエータ14)による空気量制御、TCV24(アクチュエータ25)による吸気流制御等を実施する。上記の各種制御は、基本的には、都度のエンジン運転状態においてエンジン10の最高効率(最高燃費)が得られるようにして適合データ等に基づいて実施される。
点火時期制御について具体的には、都度のエンジン回転速度やエンジン負荷等といったエンジン運転状態に関するパラメータに基づいて、トルクが最大となる点火時期(MBT:Minimum Advance for Best Torque)に最も近い点火時期を、ノック限界を超えない範囲において都度設定する。すなわち、ECU40は、基本的には都度のエンジン運転状態において最高燃費となる最高効率時期(最適点火時期)を都度の点火時期として設定しており、その最適点火時期としてMBT又はノック限界のうち遅角側を設定している。
また、バルブタイミング制御については、エンジン回転速度やエンジン負荷等といったエンジン運転状態に関するパラメータに基づいてバルブオーバーラップ量を可変に設定し、これにより、吸気通路への既燃ガスの吹き返し量(内部EGR量)を調整したり、実圧縮比の増加や膨張比の増加を図ったりしている。具体的には、例えば中負荷運転時において、必要に応じてバルブオーバーラップ量を増大させて内部EGRを実施することにより、燃焼温度を低下させてNOxの排出を低減させるようにしている。
本制御システムでは、エンジン10において燃料の燃焼により生じる燃料燃焼エネルギのうち、熱損失分となる熱エネルギ(運動エネルギ以外のエネルギ)を再利用することで、システム全体としての燃費改善を図るようにしている。つまり、ECU40は、都度の熱利用要求に基づいてエンジン10の廃熱制御を実施する。熱利用要求としては、主にエンジン冷却水の熱利用の要求や、エンジン10の排気系での熱利用の要求があり、具体的には、前者には暖房要求が含まれ、後者には触媒暖機要求が含まれる。
ところで、近年、エンジン10の熱効率の向上に伴い、エンジン廃熱として機関本体側で冷却水に回収される熱量が少なく、エンジン冷却水の熱利用の要求があった場合に、その要求を満たすことができないおそれがある。具体的には、例えば暖房要求があった場合、機関本体側でエンジン冷却水によって回収される熱量が少ないことに起因して暖房熱が不足し、その結果、暖房要求を満たすことができないおそれがある。
そこで、本システムのECU40は、エンジン10の熱エネルギ(熱損失)である廃熱量(発生熱量)を増加又は減少させる廃熱調整手段を備えており、暖房要求等といったエンジン冷却水の熱利用要求があった場合、その熱利用要求に応じて、同手段によりエンジン廃熱量を調整している。
本廃熱制御においては、
・点火時期をMBTに対して進角側又は遅角側に変更すると廃熱量が増加すること
・バルブオーバーラップ量を増大させると廃熱量が増加すること
を利用して冷却水熱量の増加を図る構成としている。ここで、点火時期制御による廃熱増加について、本発明者らの知見によれば、点火時期をMBTに対して遅角側に変更するよりも進角側に変更する方が、冷却水熱量を増加させたときの燃費の悪化をより抑制可能である。そこで、点火時期制御による廃熱制御では、基本的には点火時期をMBTに対して進角側に変更することによりエンジン廃熱を増加させるようにしている。
その一方で、エンジン運転状態等の条件によっては、点火時期の進角側への変更やバルブタイミングの変更を実施できない場合が生じる。すなわち、MBTがノック限界よりも進角側にある場合には、そのノック限界によって点火時期をMBTに対して進角できず、かかる場合、点火進角による廃熱増加の実施が制限される。また、今現在のエンジン運転状態によっては、内部EGRの実施に起因してドライバビリティが悪化する場合があり、この場合には内部EGR増加による廃熱増加の実施が制限されることとなる。
本発明者らは、エンジン熱効率の低下を極力抑えつつ冷却水熱量を増加させるための手段として、TCV24の開閉制御に着目した。すなわち、TCV24を閉弁側に制御した場合、吸気の流路断面積が小さくなることにより吸気通路内の吸気の流速が速められ、その結果、気筒内においてタンブル流(縦方向の吸気旋回流)の強度が増大される。また、気筒内の気流強度が増大された場合には、噴射燃料の霧化が促進され、その結果、燃焼効率が向上し燃焼温度が上昇する。この燃焼温度と熱量Qとの関係は、下記の式(1)で表されることから、燃焼温度の向上によって、エンジン冷却水の熱量Qが増大されることが分かる。換言すれば、噴射燃料の霧化の促進によって未燃燃料の排出が抑制され(未燃損失が少なくなり)、その分、冷却損失が多くなる。
Q=h×ΔT …(1)
ここで、ΔTは放熱側(エンジンブロック側)と受熱側(冷却水側)との温度差を示す。
また、気筒内の気流強度が増大されることで、燃焼によって発生した排ガスの撹拌が促進され、その結果、燃焼に伴う熱エネルギを気筒壁面へ効率よく伝達することができ、冷却水側への熱伝達率が向上する。この熱伝達率hと熱量Qとの関係は、上記の式(1)のとおりであり、熱伝達率hの向上によって、エンジン冷却水の熱量Qが増大される。
図2は、気流強化を実施した場合と実施しない場合との熱勘定を比較した図である。同図では、エンジン回転速度及び軸出力一定の所定条件(本実施形態ではエンジン回転速度1400rpm、出力40Nm)において発生熱量がどのようなものに費やされたかの割合を示している。なお、図中、(a)は、気流強化を実施しない場合(本実施形態ではTCV24が全開状態の場合)であり、(b)は、気流強化を実施した場合(本実施形態ではTCV24の開口率が10%の場合)を示している。また、(a)及び(b)では、点火時期をMBTとし、バルブオーバーラップ量(VOL量)を適合点としてある。
エンジン10の燃焼による熱エネルギは、エンジン軸出力以外に、ポンプ損失やフリクション損失、冷却損失、排気損失、その他(未燃損失や時間損失など)として消費される。各損失について気流強化する場合としない場合とを比較すると、気流強化する場合には、気流強化しない場合に比べて、上記の所定条件において冷却損失が0.6kW上昇し、その他(特に、未燃損失や時間損失)が0.3kW減少している。また、排気損失については、気流強化の実施の有無によってさほど変わらない。つまり、気流強化を実施することにより、排気損失に対する冷却損失の比率が大きくなる。
この場合の気流強化に伴う冷却損失の増加は、熱伝達率h及び温度差ΔTの増大に伴う熱量Qの上昇に起因するものであり、未燃損失や時間損失の減少は、噴射燃料の霧化促進による燃焼促進に起因するものと考えられる。なお、気流強化する場合には、気流強化しない場合に比べてポンプ損失が0.15kW上昇しているが、これは気流増大によって圧力損失が大きくなったことに起因するものと考えられる。また、気流強化する場合には、気流強化しない場合に比べて燃料消費量が増加しており、上記所定条件では0.45kW分増加している。
ここで、気流強化によって冷却水熱量を増加させる場合の燃費について、他の廃熱調整手段による廃熱増加の場合と比較する。ここでは、点火遅角により廃熱増加を実施する場合と比較する。
図3は、点火時期を燃費最良点とした場合とそれよりも点火遅角した場合との熱勘定を比較する図である。図3では、図2と同様に、エンジン回転速度及び軸出力一定の所定条件(本実施形態ではエンジン回転速度1400rpm、出力40Nm)において発生熱量がどのようなものに費やされたかの割合を示している。図中、(a)は、点火遅角を燃費最良点とした場合(MBTとした場合)であり、(b)は、燃費最良点から点火遅角する場合(本実施形態ではMBTから20°CA遅角した場合)を示している。また、(a)及び(b)では、VOL量を適合点としてある。
各損失について、点火遅角前である(a)と点火遅角後である(b)とを比較すると、図3に示すように、点火遅角後では点火遅角前に比べて冷却損失が0.45kW上昇し、かつ排気損失が0.8kW上昇する。つまり、点火遅角により冷却水熱量を増加させる場合には、冷却損失の上昇に伴い排気損失が増大し、その結果、点火遅角前に比べて燃料消費量が1.3kW分増加する。この場合、点火遅角を実施することにより、排気損失に対する冷却損失の比率が小さくなる。
気流強化により冷却損失を増大させる場合(図2)と、点火遅角により冷却損失を増大させる場合(図3)とを比較すると、前者の場合、冷却損失の増加と同時に、燃焼改善による未燃損失や時間損失の低減が生じるため、燃料消費量の増加分(+0.45kW)は冷却損失の増加分(+0.6kW)よりも小さいものとなっている。これに対し、後者の場合、冷却損失の増加と同時に排気損失の増加が生じるため、燃料消費量の増加分(+1.3kW)は冷却損失の増加分(+0.45kW)よりも大きいものとなっている。
さらに、燃料消費量の増加分に対する冷却水熱量の増加分の比率を表す熱源効率η[%](下記式(2)参照)を両者で比較すると、点火遅角による廃熱増加では熱源効率ηが58%であるのに対し、気流強化による廃熱増加では130%である。よって、燃料消費量(燃費)の観点からすると、点火遅角より冷却損失の増加を図るよりも、気流強化により冷却損失の増加を図る方が望ましい。
η[%]=冷却水熱量増加量ΔQ/燃料増加量Δqf×100 …(2)
気流強化による冷却損失増加の燃費について更に検討する。図4は、燃料消費量qf及び冷却水熱量Qについての点火時期特性を示す図である。図4のうち、(a)は点火時期と燃料消費量qfとの関係を示し、(b)は点火時期と冷却水熱量Qとの関係を示している。また、図中、L1は気流強化を実施しない場合(本実施形態ではTCV24が全開状態の場合)を示し、L2は気流強化を実施する場合(本実施形態ではTCV24の開口率が10%の場合)を示している。なお、図4では、エンジン回転速度及び軸出力が一定の所定条件(本実施形態ではエンジン回転速度1400rpm、出力40Nm)において、VOL量を一定とした場合について示してある。この場合、点火時期のノック限界はMBT(図中の白丸印)よりも進角側に位置している。
図4に示すように、点火時期をMBTで制御する場合に燃料消費量qfが最小(極小)となり、冷却水熱量Qが最小(極小)となる。また、点火時期をMBTに対して進角側又は遅角側に変更した場合、その変更量が大きいほど冷却水熱量Qが増大し、かつ燃料消費量qfが増大する。ここで、所定燃料量qf1で発生する冷却水熱量Qを比較すると、図4に示すように、気流強化する場合(L2)には気流強化しない場合(L1)に比べて冷却水熱量QがQMだけ高くなり、具体的には、上記所定条件の場合であれば0.3kW高くなる。このことから、気流強化を実施することによって、噴射燃料の単位量当たりで得られる冷却水熱量が多くなることが分かる。換言すれば、気流強化を実施した場合には、所望量の冷却水熱量を得るのに必要な燃料消費量を少なくすることができる。
気流強化の実施の有無による冷却水熱量の相違は、燃焼温度Tと冷却水熱量Qとの関係においても現れる。すなわち、燃焼温度Tに対する冷却水熱量Qは、図5に示すように、燃焼温度Tが高いほど冷却水熱量Qが高くなるが、この関係において、気流強化ありの場合には、気流強化なしの場合に比べて、いずれの燃焼温度Tにおいても冷却水熱量Qが高くなっている。
本実施形態では、気流強化による廃熱増加では熱利用要求を満たすことができない場合、気流強化と、気流強化以外の廃熱調整手段、具体的には、点火進角及びVOL量増加の少なくともいずれかとを組み合わせることにより、エンジン冷却水に回収される熱量を増加させるようにしている。
図6は、燃料消費量qf及び冷却水熱量Qについての点火時期特性を示す図であり、(a)は点火時期と燃料消費量qfとの関係を示し、(b)は点火時期と冷却水熱量Qとの関係を示している。図6では、L3が、気流強化を実施し(本実施形態ではTCV24の開口率を10%とし)、かつVOL量をL2の場合よりも30°CA大きくした場合の点火時期特性を示す以外は上記の図4と同じである。
図6において、所定燃料量qf1で発生する冷却水熱量を比較すると、気流強化のみの場合(L2)よりも、気流強化とVOL増大とを組み合わせた場合(L3)の方が、冷却水熱量QがQNだけ高くなっており、具体的には、上記所定条件の場合であれば0.5kW高くなる。つまり、廃熱増加に際し、気流強化とVOL増大とを組み合わせることにより、冷却水に回収される熱量をL1の場合(廃熱増加前)に対して0.8kW高めることができる。
なお、気流強化と点火進角とを組み合わせた場合にも同様のことが言え、この場合には、気流強化のみを実施する場合に比べ、冷却水に回収される熱量を増大させることができる。これは、気流強化によって燃焼安定性が向上しており、燃焼安定性が向上した分、VOL量の変更余裕や点火時期の進角余裕が大きくなることが推測される。つまり、VOL増大や点火進角の実施に併せて気流強化を行うことにより、エンジン運転状態によるVOL増大又は点火進角の実施制限が緩和され、その結果、冷却水熱量を更に増大させることが可能になる。
次に、本システムの廃熱制御について図7のフローチャートを用いて説明する。この処理は、ECU40により所定周期毎に実行される。
図7において、まずステップS101では、例えば暖房要求などといったエンジン冷却水の熱利用要求が生じているか否かを判定する。なお、暖房要求は、車室内の暖房が開始される場合や車室内温度を上昇させる場合に発生するものであり、車両搭乗者の操作又は自動空調制御の制御指令に基づき発生する。このステップS101では、エンジン冷却水の熱利用要求が生じていることを条件にステップS102へ進む。
ステップS102では、エンジン冷却水の熱利用要求に伴い発生させるべきエンジン廃熱量の要求値として要求熱量を算出する。要求熱量は、冷却水温Twや冷却水流量、ブロアファン回転速度、外気混入量、外気温、エアコン設定温度、エアコン噴出し温度等のうちの一つ又は複数のパラメータに基づいて算出する。
ステップS103では、今現在のエンジン運転状態(例えば、燃費最良点にて実施される通常のエンジン制御)で要求熱量を満足できるか否か、すなわち廃熱調整手段による廃熱制御によりエンジン廃熱量を増加させる必要がないか否かを判定する。そして、今現在のエンジン運転状態で要求熱量を満足できる場合には、廃熱調整手段による廃熱増加は不要であるとしてそのまま本処理を終了する。一方、要求熱量を満足できない場合には、以下のステップS104以降の処理を実行する。
ステップS104では、要求熱量に基づいてTCV24の開度を算出する。本実施形態では、TCV24の開度(開口率[%])と冷却水熱量の増加量ΔQとの関係を示すマップが予め設定して記憶してあり、同マップを用いて、要求熱量を満足できるTCV開度を算出する。
図8は、TCV24の開口率と冷却水熱量の増加量ΔQとの関係を示すマップである。図8によれば、TCV24の開口率を小さくするほど、すなわち気流強化の程度を大きくするほど、冷却水熱増加量ΔQが大きくなることが分かる。
図7の説明に戻り、ステップS105では、気流強化後において未だ熱量不足が生じる状態か否かを判定する。図8に示すように、TCV24の開口率の変更によって増加できる冷却水熱量には上限があり、例えば、今現在のTCV開度が全開状態(開口率100%)であり、TCV24を全開状態から閉弁側に変更する場合には、冷却水熱増加量ΔQを最大でΔQmaxだけ増加可能である。したがって、本実施形態では、今現在のエンジン運転状態での発生熱量と要求熱量との差がΔQmax以下であれば、気流強化によって要求熱量を満足できるものと判定し、その差がΔQmaxよりも大きい場合には、気流強化による冷却損失増加のみでは熱量不足が生じるものと判定する。
気流強化によって要求熱量を満足できる場合には、ステップS106を実行せずにステップS107へ進み、スロットル開度の増量補正値を算出する。この算出処理は、上記のとおり廃熱制御が実施された場合にその廃熱制御により低下したエンジン出力を増補するための処理の一つである。なお、TCV24の開度変更及び空気量の増量補正については、図示しない別ルーチンにより適宜実行される。
一方、気流強化後において熱量不足が生じる場合、つまり気流強化のみでは要求熱量を満足できない場合には、ステップS106へ進み、エンジン運転状態(エンジン回転速度、エンジン負荷等)及び要求熱量をパラメータとして、バルブオーバーラップ量(VOL量)及び点火進角量を算出する。本実施形態では、点火時期とVOL量と冷却水熱量との関係を示すマップがエンジン運転状態ごとに予め設定して記憶してあり、同マップを用いて、要求熱量を満足できるVOL量及び点火進角量をそれぞれ算出する。特に、本実施形態では、上記マップがTCV24の開口率ごとに予め記憶してあり、ステップS104で算出したTCV開口率に対応するマップによりVOL量及び点火進角量を算出する。
なお、点火進角制御及びバルブタイミング制御のいずれを用いて廃熱増加を実施するかは、熱利用要求を満たす範囲でエンジン運転効率の良い手段を1つ又は複数選択するものとしている。これにより、廃熱制御の実施に伴い生じるエンジン運転効率の低下等の不都合を最小限に抑えるようにしている。
その後、ステップS107においてスロットル開度の増量補正値を算出し、本処理を終了する。なお、算出したVOL量に基づくバルブタイミング制御及び算出した点火進角量に基づく点火時期制御については、図示しない別ルーチンにより適宜実行される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
エンジン冷却水の熱利用要求に応じて気流強度を調整することによりエンジン廃熱量を制御する構成としたため、具体的には、エンジン冷却水の熱利用要求に基づく要求熱量が大きいほど、気流強化を大きくする構成としたため、例えば点火遅角により冷却損失増加を行う場合に比べ、廃熱増加に伴う燃費悪化を抑制することができる。また、気流強化による冷却損失増加であれば、点火進角による場合やVOL量の増加による場合に比べて、エンジン運転状態の制限をさほど受けずに実施することができる。したがって、本実施形態によれば、熱利用要求に応じた廃熱制御を実施することができ、しかも廃熱制御の実施に伴う燃費悪化を極力抑制することができる。
気流強化による冷却損失増加により要求熱量を満足できる場合には、気流強化を優先して実施する構成としたため、廃熱増加に伴いノッキングの発生やドライバビリティ悪化などといった不都合が生じるのをできるだけ抑制することができる。また、気流強化による冷却損失増加によっては要求熱量を満足できない場合に、気流強化に加えて、点火時期制御及びバルブタイミング制御の少なくともいずれかを実施することにより廃熱増加を行う構成としたため、気流強化により燃焼安定性が向上した分、点火時期の進角余裕やバルブオーバーラップ量の増加余裕をより多く確保できる。その結果、冷却水熱量をより大きくすることができ、ひいてはドライバの熱利用要求を十分に満足できる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
・気流調整手段としてTCV24を備え、このTCV24の開度を調整することによりエンジン10の気筒内における気流強度を調整する構成としたが、これを変更する。例えば、気筒内において横方向の吸気旋回流を発生させるスワール制御弁を吸気通路に設け、このスワール制御弁の開閉制御により気筒内における気流強度を調整する。あるいは、エンジン10の各気筒に吸気バルブを複数備える構成において、その複数の吸気バルブのうちの一部の吸気バルブを閉弁したままにするか、各吸気バルブにおいてバルブリフト量を相違させることにより、気筒内における気流強度を増強する構成とする。この場合、例えば、吸気側バルブ駆動機構18として、コイルの通電/非通電により吸気バルブの開閉状態を切り替える電磁駆動式を採用し、これにより、バルブごとに所望のタイミングにてバルブ開閉可能とするか、又は吸気バルブのリフト量をバルブごとに調整可能な構成とする。また、バルブ駆動機構18として、エンジン10の回転に伴うカムの回転によってバルブリフト量を調整可能なカム駆動式を採用してもよい。具体的には、気流強化用のカムと通常運転用のカムとをカム軸に設けておくとともに、気流強化用として更に、複数の吸気バルブのバルブタイミング又はバルブリフト量を異なる態様で制御可能にカムを設けておく。その他、吸気バルブの開タイミングを、吸気上死点を基準に遅角側に変更する(吸気上死点を超えてから吸気バルブを開く)ことにより、気筒内における気流強化を増強してもよい。
・気流強化によって要求熱量を満足できる場合には気流強化による廃熱増加を実施し、気流強化だけでは要求熱量を満足できない場合に、気流強化による廃熱増加とその他の廃熱調整手段による廃熱増加(バルブタイミング制御及び点火時期制御の少なくともいずれかによる廃熱増加)とを組み合わせる構成としたが、これを変更し、要求熱量の大小に関わらず、気流強化による廃熱増加とその他の廃熱調整手段による廃熱増加とを組み合わせて廃熱増加を図る構成とする。また、その他の廃熱調整手段による廃熱増加を優先して実施するものとし、同手段では要求熱量を満足できない場合に気流強化による廃熱増加を組み合わせて実施する構成としてもよい。
10…エンジン、13…スロットルバルブ、15…インジェクタ、18,19…バルブ駆動機構、24…タンブル制御弁(TCV、気流調整手段)、33…循環経路、35…ヒータコア、40…ECU(要求検出手段、気流調整手段、廃熱制御手段、第1制御手段、第2制御手段、オーバーラップ量調整手段、点火制御手段、判定手段)。

Claims (3)

  1. エンジンの廃熱を再利用する廃熱再利用システムに適用され、エンジン冷却水の熱利用要求に基づいて前記エンジンの廃熱量を制御するエンジンの廃熱制御装置において、
    前記熱利用要求があったことを検出する要求検出手段と、
    前記エンジンの気筒内における気流強度を調整する気流調整手段と、
    前記要求検出手段により前記熱利用要求があったことが検出された場合に、その熱利用要求に基づいて前記気流調整手段により気流強度を調整することで前記廃熱量を制御する廃熱制御手段と、
    を備えることを特徴とするエンジンの廃熱制御装置。
  2. 前記廃熱制御手段は、前記熱利用要求に基づく要求熱量が大きいほど前記気流強度を大きくする請求項1に記載のエンジンの廃熱制御装置。
  3. 前記廃熱制御手段は、前記気流調整手段により前記廃熱量を制御する第1制御手段と、前記エンジンの吸気弁の開弁期間と排気弁の開弁期間とのオーバーラップ量を調整するオーバーラップ量調整手段、及び前記エンジンの点火時期を制御する点火制御手段の少なくともいずれかにより前記廃熱量を制御する第2制御手段とを有し、
    前記第1制御手段による廃熱制御によって前記熱利用要求に対する要求熱量を満足できるか否かを判定する判定手段を備え、
    同判定手段により、前記第1制御手段による廃熱制御によって前記要求熱量を満足できると判定される場合に該第1制御手段により廃熱増加を実施し、前記第1制御手段による廃熱制御では前記要求熱量を満足できないと判定される場合に前記第1制御手段及び前記第2制御手段により廃熱増加を実施する請求項1又は2に記載のエンジンの廃熱制御装置。
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