JP2011225965A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型の重たい基板を大気から遮断して加熱処理またはその上に膜を形成したい製造工程がある。そのためには、大型の真空装置を必要とし、基板の搬送移動は大掛かりになり、デバイス製造のコストを押し上げていた。
【解決手段】加熱した高温の加圧ガスを加熱したプレートの溝から基板に向けてライン状に吹き付ける。当該ガスは基板を支持しながら加熱する。吹き出し溝に挟まれて配置した排気溝から当該ガスは排気される。この構造は大気の進入を遮蔽し、またプレート内部からのガスが大気に放出されるのを遮蔽する。この遮蔽構造は1mを超える重たい基板であっても、それを1)浮上させて支持し、2)気体で断熱し、3)ガスで加熱し、4)大気から遮蔽して熱処理または成膜処理を常圧で行うことを可能にし、製造コストを押し下げる。
【選択図】 図11

Description

本発明は、大面積基板上に電子デバイスを安価に作製する技術に関する。
一般に、基板に膜を形成して作製するデバイスの中には、その基板が1m級の大型のものがある。例えば、ガラスや樹脂、金属シートの基板を用いるデバイスがある。ガラス基板上に成長させた薄膜を具備したデバイスとしては、液晶表示デバイス(LCD)や有機EL(エレクトロミネセンス)表示デバイス、太陽電池等のいわゆる大面積電子デバイスである。
薄膜はいずれのデバイスにおいてもアモルファス膜や結晶膜、絶縁膜、導電膜、保護膜として用いられる。これらの膜を形成するには真空チャンバーの中で低温に基板を保持して成膜可能なプラズマ化学気相成長(CVD)の膜が用いられる。この膜はプラズマ分解で生成されるガス種を吸着しながら成長するので水素や酸素などの希望しない不純物を含み、吸湿もしやすく緻密性で劣る。
これを改良するために、プラズマのビームやレーザー光でアニールして不純物を除去するする技術がある(特許文献1)。また,絶縁膜であるなら減圧を用いる化学気相成長(CVD)が確立された方法であるが減圧を用いるので装置が高価になる。このために、別の方法で基板上に形成した膜を加熱する方法が取られる。例えば、目的の膜材料を溶かした溶液状のものを回転塗布(スピンオンと言う)やスリット塗布、スプレー塗布などの方式で基板に成膜して、それを200〜500℃で加熱して成膜できる材料がある。
絶縁膜としては、例えば有機ポリマーや無機のポリマー、またはこれらの混合したポリマー塗布膜がある。導電膜としては、例えばAlの入ったZnO膜の塗布膜がある。銅(Cu)や銀(Ag)の微粒子を分散材で囲い、それを溶剤に溶かして塗布する金属塗布膜がある。結晶膜としては、例えば化合物半導体であるカルコパイライト結晶CIGS(Cu,In、Ga,Seの化合物)やkesterite結晶 (Cu-Zn-Sn-S-Seの化合物)の塗布膜がある。これらの塗布膜は10cmから2mくらいの基板の上に塗布して用いたい。
安価に製造するために基板がガラスであったり耐熱樹脂であったりする。これらの膜は基板の温度を上げることによりその上に塗布された膜をアニールして用いる。しかし基板が1mないし2m、またはそれ以上に大きい場合、一様に均一に基板温度を上げることは困難である。例えば炉の中でアニールするとき、数時間の時間が許されるならば基板のいたるところで温度の違いが起きない。この対応では、単位時間当たりの生産枚数が低下するという課題が生じる。
基板が耐熱性に劣る樹脂である場合には特にアニールは困難である。プラズマジェットやレーザーを用いて基板を低温に維持したままアニールすることが提案され行われているが、大面積の基板では生産性に劣るという課題がある(特許文献1及び2)。
本発明は真空やプラズマを用いないで空気を遮断しながら大面積基板の上に電子デバイスを安価に作製する技術に関する。例えばガラス基板の上に塗布した材料のアニールに関する。例えばガラス基板の上に結晶材料を化学気相成長させる技術に関する。特に大型のガラス基板に塗布したシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、導電膜、または多元の化合物膜等を含む塗布膜をアニールして膜を改質する装置に関する。
特開2006−06130号公報 特開2006−278625号公報
電子デバイスに用いる良質の材料を形成するには大気を遮断する必要がある。安価に製造するために、重たい大型の基板を用いそれを移動搬送しなくてはならない。安価にするために真空をつかわず、大気圧下でそれを行いたい。
真空を用いると装置が大型になり、搬送を含めた構造が複雑となり設備コストが高い。均一な膜形成のためには大型の基板を均一に加熱する必要あるが、それを短時間に行わねばならない。
一般的には基板を加熱するには炉を用いる。炉では雰囲気のガスから熱を伝えるので、一枚いれても多数枚いれても基板の周辺と中心部では温度の上がり方が違う。また、周辺と中心の温度が限界を超えて異なるとガラスならば、割れる。これを回避するために時間をかけてゆっくり温度を上げなくてはならない。これには生産性の低下のほかに、他の工程のタイミングと合わないという課題がある。
安価に膜形成するには基板に塗布した膜をアニールする方法がある。また、純度の高い膜を得るにはガスを加熱分解する化学気相成長がある。どの方法も空気を遮断して行う必要があるが、空気遮断のために真空を用いたくない。以上のように、重たい大型基板の上に膜を形成するには、基板を容易に支え、安価に移動や搬送すること、大気を遮断すること、均一に加熱すること、これらを同時に解決する必要がある。
本発明は、上述の課題を解決し、大面積基板上に電子デバイスを安価に作製できる基板処理装置を提供するものである。
本発明は、加圧ガスが加熱されて高温加圧ガスが作られ、当該高温加圧ガスが片面に形成された吹き出し溝から吹き出るプレートが備えられ、当該プレート片面と対向して基板があり、当該プレート片面の当該吹き出し溝から吹き出たガスが基板とプレート片面に挟まれた空間領域を通過することにより、基板の表面を大気から遮断し、同時に基板を加熱する加熱遮蔽機構において、当該高温加圧ガスを排出する排出溝が当該プレート片面にあり、基板の加熱と大気遮断を同時に行うプレートを備えたことを特徴とする装置である。
また、本発明では、前記プレート片面に配置する前記吹き出し溝、または排出溝、または両方の溝の一部または全部がリング状であることを特徴とする。
本発明では、前記プレート片面に配置する前記吹き出し溝と排出溝が複数あることを特徴とする。
また、本発明は、前記プレート片面に配置する前記吹き出し溝が少なくとも2溝あり、当該2溝に前記排出溝が挟まれてある吹き出しと排出のセット構造があることを特徴とする。
本発明では、前記セット構造が複数備えてあることを特徴とする。
また、本発明は、複数個の前記プレートが基板の片面または両面に備えられてあることを特徴とする。
さらに、本発明では、前記排出溝から排出されるガスの圧力と前記高温加圧ガスの圧力を制御する機構を備え、当該加圧ガスの圧力より当該排出ガスの圧力を低く制御する、または大気圧より陰圧に制御することを特徴とする。
本発明は、前記プレートの材料がステンレス鋼やアルミニュウム、窒化チタン(TiN)などの金属、またはカーボングラファイト、または石英、またはセラミクス、またはこれらを組み合わせた材料であることを特徴とする。
また、本発明は、前記プレートを備え、処理ガスとしてターシャルブチルシラン(t-C4H9SiH3)とジシラン(Si)、モノシラン(SiH)を含む熱分解する処理ガスを、またはシランと酸化ガス(酸素やNOなど)の系、シランと窒化ガス(NHなど)の系、トリメチルガリュームTMGaとトリメチルアルミニュームTMAlとトリメチルインジュームアミンTMIn:amineとアンモニアNH3の4元の系を含む化合物を形成させる処理ガスの系を用いて膜を化学気相成長させることを特徴とする装置である。
本発明は、前記処理ガスの導入口を並べて配置し、複数の場所から前記処理ガスを導入することを特徴とする。
また、本発明は、前記プレートを備え、処理ガスとしては熱分解しない窒素やアルゴンの不活性ガスの処理ガスを、または酸素や亜酸化窒素,水の処理ガスを、または塩素やフッ素を含むガス例えばHCLやNF,HFのガスの処理ガスを、または水素の処理ガスを、または5族または3族の元素を含むガス例えば、NH、POClやフォスフィンPH,ジボランB、トリエチルアルミニュームの処理ガスを、または6族の元素を含むガスセレン化水素HSeや硫化水素HSの処理ガスを用いて基板アニールすることを特徴とするアニール装置である。
さらに、本発明においては、前記処理ガスの導入口を並べて配置し、複数の場所から前記処理ガスを導入することを特徴とする。
前記基板がガラス基板であってもよい。
また、前記基板がガラス基板を他の材料の基板の上に載せた積層基板であってもよい。
さらに、前記ガラス基板の幅が前記パネルの幅より小さいことが望ましい。
また、前記基板が屈曲可能な基板であり、ロールから供給されてロールに巻き取られるように構成できる。
本発明は、前記屈曲可能基板がアルミニュームやステンレス鋼を含む金属、またはガラス、または樹脂、またはそれらの複合材であることを特徴とする。
本発明は特に大型のガラス基板の表面を廉価に熱処理する装置の発明である。
請求項1乃至4に係る発明によれば、ガラス基板の表面を加熱処理して、また室温の大気に取り出すときの障害を除くことが可能である。
基板表面を加圧ガスが覆う効果は、大気の進入遮断である。真空装置を使い空気を遮断することは従来から可能であるが、大掛かりな装置となりコストが高い。
本発明では加熱して高温の加圧ガスを作り、これを高温ガスビームとして前記プレートの溝から基板に向けて吹き付ける。このとき吹き出したガスを排出溝から排出する。高温加圧ガスは基板に衝突する流線を作る。この流線を横切れないために、外部からの進入ガスは阻止される。また混入したガスは希釈されて基板表面から排出される。
混入するガスがアニールユニットからでる処理ガスであっても、大気側から進入した大気であっても、希釈され排出される。したがって、前記プレートにアニールユニットを備えた場合であっても、CVDユニットを備えた場合であっても、当該プレートはこれらのユニットを大気から遮蔽すると同時に、これらユニットからの処理ガスを大気側に放出させない基板処理装置が可能である。
請求項5乃至7に係る発明によれば、前記の遮蔽をより完全に行うことができる。陰圧にすることにより、大気の進入はより完全に遮蔽できる。
請求項8に係る発明によれば、室温から400℃程度の加熱であれば、アルミニュームでプレート製作した装置が可能である。600℃程度までならステンレス鋼が適している。さらに高温で利用するときは、耐熱特性に優れたセラミクスやカーボングラファイトが利用できる。
請求項9乃至12に係る発明によれば、真空装置を用いずに、大型のガラス基板の上に塗布した材料や、または他の方法で形成した材料を予定したガス雰囲気の中で空気を遮断してアニールすることが可能である。また、真空装置を用いずに、CVDガスの処理ガスを導入して大型ガラス基板の上に所望の膜を成長させることが可能である。
請求項13乃至15に係る発明によれば加熱したときのガラス基板の変形と反りを抑止し、ガラスの割れるのを防止する。また膜成長させるとき、全面に膜を成長させるのを可能にする。
請求項16および17に記載の発明によれば基板は屈曲可能な基板であるので、基板がロールから供給されてロールに巻き取られる装置が可能となる。屈曲可能基板がアルミニュームやステンレス鋼を含む金属、またはガラス、または樹脂、またはそれらの複合材も使用できる。
図1は基板の高温加圧気密搬送ユニットの断面の基本模式図である。 図2は基板の高温加圧気密ユニットの断面の基本模式図である。 図3は基板と気密ガス吹き出しプレートの平面の模式図である。 図4(A)は気密ガス吹き出しプレートの平面図である。また、図4(B)は吹き出しプレート41のX1X1断面図である。図4(C)は図4(A)の気密ガス吹き出しプレートの裏面図であって、図4(D)は図4(A)の気密ガス吹き出しプレートのX2X2の断面図である。 図5は複数の気密ガス吹き出しプレートを備えた高温加圧気密基板搬送ユニットの断面模式図である。 図6(A)はガス処理ユニットの断面模式図である。また、図6(B)はガス処理ユニットのガス吹き出し面側からみた平面模式図である。 図7は高温加圧気密ガスによる大気遮蔽機構を備えたCVD装置の断面模式図である。 図8(A)はCVDユニットの断面図である。図8(B)はCVDユニットのX2X2断面図である。 図9は高温加圧気密の基板遮蔽機構を備えたアニール装置の断面模式図である。 図10(A)はアニールユニットの断面模式図である。図10(B)はアニールユニットのX3X3断面図である。 図11(A)はアニールユニットの断面模式図である。図11(B)はX4X4の断面図である。 図12はアニールユニットの断面模式図である。 図13はガス処理ユニットと高温加圧気密ガスによる大気遮蔽機構と、基板をロールからロールに巻き取る基板搬送機構を備えた装置の断面模式図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、これら添付図面中、同一または相当部分には同一符号を付した。
図1に課題を解決する本発明の基本構造を示す。基板は上下に配置された気密ガス吹き出しプレートから吹き出す高温加圧気密ガスで支持され、閉じ込められて、また加熱される。
基板11がサポートローラー12の上に置かれてある。基板11の上下には、上部気密ガス吹き出しプレート13と下部気密ガス吹き出しプレート14が置かれている。気密ガス導入口15から高温に加熱された加圧のガス、即ち高温加圧気密ガス上16が導入される。
同じく、下からは高温加圧気密ガス下17が導入される。上部気密ガス吹き出しプレート13のガス吹き出し面には吹き出し溝18が形成されてある。吹き出し溝18には吹き出し孔19を通じて高温加圧気密ガスが吹き出される。孔は例えば0.5mm以下の小さい孔であり溝当たり1個であっても十分である。孔19からは圧力は伝わるが流量は孔19のサイズで制限される。
孔サイズで流量が制限されるので、設計した流量しかガスは流れない。下部も同様である。この上下の吹き出しプレート13,14の間に基板11がある。基板11が上に押されると、上部のプレート13と基板の隙間が小さくなり、圧力が上がる。圧力が上がると押しもどされる。
下部に対しても同じである。基板11は、上部と下部の気密ガス吹き出しプレート13,14間の空間に保持される。プレート13,14と基板は触れないので、これは接触摩擦の無いベアリング機構として作用する。重たい大型の基板であっても2つのガス圧力で支えられる。接触摩擦がないので基板を動かすことが容易に可能である。基板はガス圧で支えられていてプレートに接触しないように、回転ローラーで運ばれても良い。
加圧であるのでガスはプレートと基板の間の隙間を通して大気圧の雰囲気にむかい漏れていく流れができる。この流れが大気の進入を遮蔽する。導入ガスは加圧であると同時に高温に加熱されているので、気密ガス吹き出しプレート13,14と共に基板を加熱する。到達温度は吹き出しプレートと基板の放熱と高温加圧気密ガスによる熱の伝達のバランスできまる。
断熱材などの保温断熱機構を付加することにより、またヒ-ター加熱を追加することにより、所望の温度に基板を加熱することが可能である。以上のように上下に配置された高温加圧の気密ガス吹き出しプレート13,14は1)基板を支えること、2)容易に基板を移動搬送すること、3)基板表面を空気から遮断すること、4)基板を加熱すること、の4つの機能を持つ。
図2は基板11を動かさない場合の例である。基板が固定されていて、基板の上に配置された気密ガス吹き出しプレートが相対的に移動する。基板は加熱されるとともに、表面は大気から遮蔽される。
この場合基板11を載せる基板支持台21が固定されてある。基板支持台21にはヒーター22が備えられ、基板11を加熱できる。基板11の上には気密ガス導入口25から高温に加熱された加圧のガス、即ち高温加圧気密ガス上26が導入される。
気密ガス吹き出しプレート23のガス吹き出し面には吹き出し溝18が形成されてある。吹き出し溝18には吹き出し孔19を通じて高温加圧気密ガス上26が吹き出される。基板11と吹き出しプレート23の間の隙間を通り大気圧の方向に向かって加圧ガスは漏れて流れていく。内部と外部の圧力差があるのでこの流れは有効に空気を遮断する。この流れは高温であるので空気を遮断しながら基板11を表面から加熱する。
基板11はヒーター22で加熱されているので、基板の表面と裏面は高温に加熱される。相対的に吹き出しプレート23が移動することで基板11を空気遮断しながら基板表面を移動できる。以上のように上に配置された移動できる高温加圧の気密ガス吹き出しプレート23は、1)固定された基板表面を空気から遮断しながら移動すること、2)同時に基板を加熱しながら移動できること、の機能を持つ。
図3には基板11と気密ガス吹き出しプレート31の平面の模式図を示す。気密ガス吹き出しプレートは基板より大きく横断する。基板は高温のガスで支持されて回転駆動装置で移動する。
吹き出しプレート31は基板11を覆うように配置され、吹き出し溝18(図示せず)は基板の移動方向と直角な方向に基板より大きい。基板はサポートローラー32の上にありプレートよりはみ出した部分で基板11を支える。基板11は高温加圧の気密ガス16,17で支えられているので、回転式の基板駆動装置33で移動できる。駆動装置33の回転接触部分は高温の基板に接触するので、耐熱性のある材料、例えば金属で構成する。また、ローラーに基板が食い込む溝があり、それで上下位置が支持固定されるようになっていても良い。
図4に気密ガス吹き出しプレート41の溝構造の例を示す。図4(A)は気密ガス吹き出しプレート41の平面図である。気密ガス導入口42から高温の加圧ガスを導入する。高温のガスは高温に加熱された材料に垂直に衝突を繰り返す流路をガスが通り抜けることで生成させる。
図4(B)は気密ガス導入口42を含むX1X1断面図である。高温加圧気密ガスが導入されて高温ガスが流れ出る。吹き出し溝45には導入溝43と吹き出し孔44を通じて高温加圧ガスG40が漏れ出る。導入溝43はここでは一個であるが、枝に分岐していても、平面状に広がっていても良い。
吹き出し孔44は例えば0.5mmの直径である。小さな孔であるので、孔の大きさで高温加圧ガスG40の単位時間当たりのガス流出量は制限される。即ち、圧力に依存した定流量でガスは漏れる。溝が基板により閉塞される方向に隙間が狭くなると圧力上昇する。従って孔を通して圧力が伝わる。基板と溝の隙間が十分に狭いとき、隙間に依存して漏れ出るガスの流量が決まる。このときの圧力は隙間制限領域にあるということができる。基板が離れて隙間が大きいと孔のサイズが制限する流量の漏れ流量となる。即ち、流量が制限されて加圧ガスが突出しないので、安全である。
図4(C)に当該プレート41の裏面を示す。ここには、吹き出し溝形状の例が示されている。リング状の吹き出し溝46の中にライン状の吹き出し溝47が孤立して形成されてある。吹き出し孔44は複数用意されているが、連結された一つの空間を溝が形成するこの場合、1個でも良い。溝はプレートの変形圧力を考慮して、形や大きさ、リング状とライン状の組み合わせなど自由に設計できる。
図4(D)はX2X2断面図である。当該プレート41では基板を大気から気密に遮断する使用温度領域により、材質を選択する。400℃までの温度ならアルミニューム等の金属が好適である。600℃までならステンレス鋼が好適である。600℃以上では耐熱性の材料、例えばセラミクス、石英、カーボングラファイトなどが好適である。セラミクスとしてはSiCやAlNが好適である。高温ガスは当該プレートを加熱するが放熱により温度が低下するので、必要に応じて断熱材で断熱保温する。
また必要に応じて加熱ヒーターを備えてプレート自身を加熱し所望の温度のガスが吹き出るように設計する。ここでは、吹き出し溝を設計して配置したが、溝を配置せず複数の孔を離散させて吹き出し面に配置して、孔からガスを吹き出させても良い。
図5は複数の気密ガス吹き出しプレートを備えた高温加圧気密基板搬送ユニット50の断面模式図である。基板は上下に配置した気密ガス吹き出しプレートからの高温加圧気密ガスで支持されると同時に加熱されて、大気から遮断されて移動する。
なお、基板の上と下を区別して述べるときは番号のあとにそれぞれT,Bをつけて区別する。基板11の上下に気密ガス吹き出しプレート上51Tと気密ガスの吹き出しプレート下51Bが配置されて高温加圧気密ガスの吹き出しプレートのペアPP1を形成する。
左側から当該ペアをプレートペアPP1、PP2、PP3とする。基板は上下からプレートペアPP1,PP2,PP3で加熱されながら気密ガスG51T,G51BとG52T,G52BとG53T,G53Bに挟まれてある。プレートペアの温度はそれぞれに備えられた熱電対53で測定されて、その温度は制御されている。
プレートペアの上に配置されたプレート温度はT51T,T52T,T53Tとし、下に配置されたプレート温度はT51B,T52B,T53Bと記した。それぞれの温度は独立に制御できる。上のプレートの温度と下のプレート温度は一致させて制御することも、異なる温度で制御することもできる。
プレート51T,53Tに挟まれたプレート52Tとプレート51B,53Bに挟まれたプレート52Bは加熱ヒーター55T,55Bを備えている。加熱ヒーター55により、基板に近い場所で吹き付けるガスの温度を任意に制御する。加熱ヒーター55により、左右のプレート51,53の温度T51、T53より挟まれてあるプレート52の温度T52を高くすることができる。
例えば、上下のプレートが同じ温度に制御された当該基板搬送ユニットに基板が左から挿入されて移動するとき、基板は低い温度のT51を通過し、次に高い温度のT52を通過し、再び低い温度のT53を通過する。即ち、基板を低い温度から加熱し、中間で高い温度で加熱し、再び低い温度で取り出す制御が可能である。
プレートに導入するガスの圧力は、流量とともにプレートのガス吹き出し面と基板の隙間の間隔を決める。基板の材質や重さなどを考慮して制御する。また圧力差はガスの流れの方向を決める。
図5に図示した例の場合、左右のプレート51,53は中心のプレート52と離れて描いてある。プレートの周りが大気のとき、高温加圧気密のガスは大気の中に出る。左右のプレートを中心のプレートに密着させて構成したときは中心のプレート52から左右のプレート51,53に向かってガスの流れを作ることができる。このときは中心にあるプレート52の導入ガスの圧力を左右のプレート51,53のガス圧力より高く設定する。上下のガス圧力差は基板を上下に変形または反らせる圧力になる。この変形を防止するには上下のプレートに入れるガスの圧力は同じにすることが望ましい。
プレートに入れる高温加圧気密のガスは酸化を防ぐときは不活性ガスである。不活性ガスとしては窒素やアルゴンである。プレートの温度と材質によっては空気でも良い。空気のとき、乾燥させた空気でも水分を加えた空気でも良い。当該基板搬送ユニットで搬送したとき、基板11は加熱される。膜を形成してある基板11を搬送したとき、膜は加熱されて膜からガスが放出することがある。この放出ガスはプレートに入れた高温加圧気密ガスとともにプレートから流れ出る。
この放出ガスが有害であることもある。また、高温加圧気密ガスに所望のガスを混入させて基板を加熱処理することも自由にできる。このとき、この混入ガスに燃焼性があったり、または人体に有害な場合もある。
この場合、プレートから吹き出たガスは当該装置から漏れないようにケースで覆い、ケースの中にあるガスを排気する必要がある。
高温加圧気密ガスに混入させるガスとしては、1)酸化させる目的で酸素や亜酸化窒素,水などがある。また混入させるガスとしては2)基板表面をクリーニングする目的で塩素やフッ素を含むガス、例えばHCLやNF,HFなどがある。また混入させるガスとしては3)還元する目的で水素がある。また混入させるガスとしては4)不純物を拡散させ半導体をドーピングする目的で5族または3族の元素を含むガスとして例えばPOClやフォスフィンPH,アンモニアNH,ジボランB、トリメチルアルミニュームTMAlなどがある。また混入させるガスとしては5)反応させて化合物を作る目的で、5族元素や6族の元素を含むガスとしてアンモニアNH、セレン化水素HSeや硫化水素HSなどがある。
ここでは、プレートペアが3つある例を示したが、目的や基板の大きさに合わせてその数は自由に選べる。
図6(A)に基板を高温ガスで熱処理する、またはガスから膜を形成させるガス処理部を内部に備えるガス処理ユニット60の断面模式図を示す。高温加圧気密ガス吹き出しプレートがあり、それに囲まれてガス処理部がある。ガス処理部では所望の処理ガスが基板に衝突して排気口から排気される。所望のガスを選ぶことで大型基板の表面を加熱ガス処理する。
基板11の上に気密ガス吹き出しプレート61、63とリング状に吹き出す高温加圧気密ガス吹き出しプレート62を備えたガス処理部64が断熱材65を介してケース66に収納されてある。当該プレート61,63の温度はT61,T63である。当該吹き出しプレート62の温度はT62Rである。数字あとのRはリング形状をしている部品に係わることを強調する意味である。断熱材65は空間でも良い。
ケース66はプレート61、62,63を収納するとともに、ガス処理ユニット内部に放出されるガスを密閉して、排出口79を通してそれを排出する。加圧気密ガスがケースの外に出る場所でも器壁を伝わり大気はケースの内部に侵入する。高温加圧気密ガスは進入した大気を希釈する。当該大気混入した高温加圧気密ガスは排出口から排出されるので、一定の大気濃度以下にプレートと基板の間は制御される。
高温加圧気密ガスの吹き出しによる大気進入の抑止と大気混入した気密ガスの排出を大気遮蔽構造のセットとすると、このセットを繰り返す構造により大気を効果的に遮蔽できる。効果的な遮蔽構造を実施例3と4に示した。
高温加圧気密ガスG67が高温加圧気密ガス吹き出しプレート62に導入される。各プレートにヒーターを組み込み再度導入したガスを加熱して温度を制御しても良い(図6では当該ヒーターは示してない)。処理ガス68は排気口69と通じて排気される。当該ガス処理ユニット60をガス吹き出し面側から見た平面図を図6(B)に示す。
図6(B)では、基板との隙間からガス漏れ出し、基板は吹き出すガスで支えられる状態を示している。
リング状に高温加圧ガス吹き出しプレート62から吹き出たガスは外部に漏れてプレートの内部を大気から遮蔽する。高温であるので、基板表面は当該ガスで加熱される。
ガス処理部64には処理ガス68が導入されて基板表面に当たったあと排気口69から排気される。処理ガス68は例えば加熱されて熱分解し、膜を形成するガスである。処理ガス68は例えば酸化したり、還元したり、反応したり、拡散したり、エッチングしたりするガスである。
熱分解するガスとしては、シラン(例えば、モノシラン、ジシラン、有機シラン)やゲルマンガスがある。2種類以上の互いに化合するガス系を導入して化合物を形成させることが可能である。それらのガス系としては例えばシランと酸化ガス(酸素やNOなど)の系、シランと窒化ガス(NHなど)の系、Ga-Al-In-N化合物半導体を成長させるガスの系、例えばトリメチルガリューム(TMGa)とトリメチルアルミニューム(TMAl)とトリメチルインジュームアミン(TMIn:amine)とアンモニア(NH)の系がある。
また基板を加熱する目的であれば処理ガス68は不活性ガス、例えば窒素やアルゴンであっても良い。還元する目的であれば処理ガス68は水素である。エッチングする目的であれば、ハロゲン(F,Cl,I)を含むNFやHF,HClなどのガスである。拡散させる目的であれば、処理ガス68は3族元素を含むガス(例えば、B),5族元素を含むガス(例えば,NH,POCl,PH)または6族元素を含むガス(例えば、HSe,HS)である。
処理ガス68はこのほか、酸化させる目的で酸素や亜酸化窒素,水であってよい。
処理ガス68の温度は目的に合わせて高温加圧気密ガスの吹き出しプレート62の温度T62Rより高い温度にして導入する。また吹き出しプレート61、63の温度T61,T63の温度は高温加圧気密ガスの吹き出しプレート62の温度T62Rより低い。
当該ガス処理ユニットは基板11の上を相対移動するので、基板は吹き出しプレートからのガスで加熱されガス処理されて、また冷える。図示してない基板の下の設置された下部ヒーターで基板11は下からも加熱される。
下部ヒーターは別の吹き出しプレートで構成し、そのガスで支持して加熱しても良い。また、下部ヒーターは移動方向に分割されたヒーターでも良い。ガス処理部が通過するとき、基板が反らないように下部ヒーターの温度はその通過とともに制御して変化させる。図6ではガス処理部が基板に対して移動したが、基板が移動するように設計してもよい。
実施例1を図7により説明する。図7では、基板は大気から遮蔽されて搬送され同時に化学気相成長(CVD)の処理がされる。基板11が支持台70に置かれてある。支持台70には断熱材77で断熱されてゾーンヒ-ター75が備えられている。各のゾーンヒーター75には熱電対TCが備えられ、n番ゾーンヒーター75nの温度T75nが測定されて、温度が制御される。基板11は汚染防止のための変形しない板76の上に置かれる。基板11の上に膜を成長させる化学気相成長(CVDという)ユニット72と高温加圧気密ガス吹き出しプレート71と73がある。当該ガス吹き出しプレート71,73には高温の加圧ガスG71,G73が導入されて、当該プレートを加熱する。各プレートにはヒ-ター74が備えられて、プレート71,73の温度T71T,T73Tを任意に制御できる。当該プレートの吹き出し溝45に吹き出し孔43を通じて当該高温加圧ガスが吹き付けて漏れ出る。
吹き付けて横方向に漏れた当該ガスはプレートと基板の空隙を通り外にでる。当該ガスは熱を基板に伝えるので、基板は裏のゾーンヒーター75と当該ガスで加熱される。流線を横切れないので吹き付けの衝突流れと空隙を流れ出るガスの流れは大気の侵入を遮蔽して基板表面を大気から遮断する。即ち当該ガスが基板11の表面を密閉する。
ガス吹き出しプレート71,73は放熱するので、放熱を防止する断熱材77が備えられ、ユニットケース78に収納されている。断熱材77は熱設計によっては空間でも良い。ユニットケース78には排気ポート79が備えられユニットケース78の中を排気できる。吹き出しプレート71,73と基板の距離は高さセンサーS70で測定されて制御される。
CVDユニット72にはCVDのための熱分解反応ガスG70が導入される。例えばシリコン膜を成長させるとき当該ガスはシラン、ドーピングガスを含むキャリアーガスである。ユニットケース78は基板の上を移動する。移動するときゾーンヒーター75の温度はCVDユニット72の位置にあわせて変化する。CVDユニットがn番目のゾーンヒ-ター75nの上を通過するとき、ゾーンヒーター75nの温度T75nが高い温度になり、遠ざかると低い温度に制御される。
動作を説明するために、CVDユニット72の構造を図8に示す。従来のCVDの装置においては、ガスは加熱せず基板を加熱する。本発明では基板を加熱する以外にCVDのための熱分解反応ガス70も加熱する。
図8(A)にCVDユニットの断面を示す。プレートから吹き付ける加熱されたガスが基板を大気から遮蔽し、同時に加熱する。加熱されたCVDガスが遮蔽された基板表面に衝突する。
熱分解反応ガスの導入口81よりCVDのための熱分解反応ガスがキャリアーガスとともに導入される。ここでは当該熱分解反応ガス70はCVDガスと呼ぶ。CVDガスを基板に吹き付けて膜を成長させる機構であるCVDガス照射シャワーユニット82はシャワーヒーター83で加熱されて、熱電対84で測定されるその温度T80は制御されてある。断熱材85で放熱を抑制してCVDガス照射シャワーユニット82の温度を制御する。
シリコンを成長させるときシランガスをCVDガス導入口81から導入する。シランとしてモノシラン(SiH)を使用するときはその温度はキャリアーガスの流量に依存するが、例えば500〜580℃が適切である。ターシャルブチルシラン(t-C4H9SiH3)を用いるときは540℃以下に制御できる。基板80に衝突しシランは基板80からも加熱されて、熱分解しシリコン膜を基板の上に成長させる。
基板80はガラスである。ガラス基板80はゾーンヒーター75で加熱されていて、表と裏の温度を近付けて反らせないように制御する。その温度は500〜650℃の間で制御する。基板80とCVDガス照射シャワーユニット82との間を通りぬけて、反応したあとのガスは2つの排気ポ−ト86,87から排気される。CVDガス照射シャワーユニット82の周囲にはリング状の吹き出し溝88を備えた高温加圧気密ガス吹き出しプレート89が備えられてある。
当該プレート89に導入する高温加圧気密ガスG80Rは不活性ガス、ここでは、窒素である。吹き出し孔44を通じてリング状吹き出し溝88から高温に加熱された窒素ガスが漏れ出る。当該気密ガスは基板の表面と当該プレートの空隙を通り、CVDガス照射シャワーユニット82の側にもプレート89の外にも流れ出る。プレート89の外に向かう流れは、外部大気の流入を阻止するように作用する。CVDガス照射シャワーユニット側に向かう内向きの流れはCVDガスの流出を阻止するとともに、薄めて排気ポートに向かう流れを作る。流線は互いに横切らないので、薄める流れはCVDガス照射シャワーユニット直下のCVDの反応空間を囲うので、器壁にシリコン膜が付くのを阻止するように作用する。
プレート89の温度T80Rはプレートヒーター83Rで制御する。図8(A)のX2X2断面を図8(B)に示す。加熱されるCVDガスが、ここでは3箇所から導入されて基板を照射し膜を形成する。当該ユニット部で膜形成された基板は移動し搬送される。当該ガスは基板表面側から排気ポートを通じて排気される。
プレート89の温度T80RはCVDガス照射シャワーユニット82の温度T801、T802,T803より高く設定する。高く設定することで、流路を形成する器壁には膜状に膜が形成されて、粉を生成させない方向に作用する。
CVDガス照射シャワーユニット82には、この場合3つのCVDガス導入口81が備えられ、対応する3つの熱電対84で測定される対応するCVDガス照射シャワーユニット82の位置の温度T801、T802、T803は3つの異なる対応するシャワーユニットヒーター83で制御される。導入するCVDガスG801、G802、G803は同じ組成であっても異なる組成に制御しても良い。それぞれの当該ガスの流量は基板上で均一な成長速度が得られるように調整する。Si膜を成長させるとき、CVDガスは熱分解ガスである。例えばモノシラン(SiH)、またはターシャルブチルシラン(t-C4H9SiH3)とともにキャリアーガスである水素または窒素、またはこれらの混合ガスがCVDガスである。620℃で静止させたガラス基板を加熱すると、モノシランと水素キャリアーガスの流量に応じて100〜500nm/minの成長速度が制御できた。
排気ポート86、87はプレート89に接続されて加熱されている。排気ポート86、87は加熱されているので、排気ポートには粉の生成が起きにくい。排出方向に流路に沿って温度が高くなるように、温度を制御することは、粉の生成を抑制するように作用する。ここでは、CVDガスとしてシランの例を示した。化合物膜を成長させるときは他のガスを選ぶことができる。GaとInとAlとNとMgの元素で構成する化合物膜を成長させるときは、キャリアーガスとしての窒素または水素のほかに、化学式TMGa、TEGa、TMAl、TMIn、TMIn:amine、Cp2Mg、NHのガスの中からガスを選ぶことができる。プレート71、73、CVDユニット72を収納したユニットケース78とともに基板の支持台70は図示しない閉じたチャンバーに収納されて、大気濃度を低くするための窒素置換がされてある。
実施例の2を図9に示す。図9は高温加圧気密の基板加熱遮蔽機構を備えたアニール装置の断面模式図である。基板は大気から遮蔽されて搬送され同時にアニールの処理がされる。アニールユニットが2つの高温加圧気密ガス吹き出しプレートに挟まれて備えられている。
具体的には、基板はガラス基板91を載せた、ガラス板より大きい支持基板90である。支持基板90の表には高温加圧気密ガス吹き出しプレート92T1、92T3があり、その裏面には高温加圧気密ガス吹き出しプレート92B1、92B2、92B3がある。
吹き出しプレート92T1と92T3に挟まれてアニールユニット93がある。高温加圧気密ガス吹き出しプレートの温度はプレート別に備えられた熱電対94で測定されて、その温度はT91T、T93T、T91B、T92B、T93Bである。それぞれのプレートには高温加圧気密ガスG91T、G93T、G91B、G92B、G93Bが導入されて、各プレートの溝から吹き出て基板に当たり漏れ出る。
当該気密ガスは例えば窒素である。当該気密ガスはその他の不活性ガス、アルゴンなどでも良い。また当該気密ガスは還元性のある水素や酸化作用のある酸素発生ガスを含んでいても良い。また当該気密ガスは水分やニ酸化炭素を含んでいても良い。また目的に依存して当該ガスは空気を用いることも可能である。
アニールユニット93とプレート92は断熱材96を介してステンレス製のケース97に収納されている。当該ケースには排気ポート98が設けられ、排気ができる。当該高温加圧気密ガスと接する材料は使用するガスや化学作用、到達させる温度などによって、選択する。当該材料はアルミニュームやステンレス、窒化チタンなどの金属、石英、セラミクス、あるいはこれらの複合材料から選べる。ここでは、プレート92T1、92T3、92B1、92B3はアルミニュームで構成される。プレート92B2はステンレス製である。
プレート92B2にはヒーター線によるヒーター99が備えられ、追加加熱ができる。各プレートから吹き出た高温加圧気密の窒素ガスはガラス基板91の温度を上げるとともに、支持基板90をプレートから離して支える。
当該窒素ガスはプレートと支持基板の隙間を通じて流れ出て、大気の進入を防止する。即ち、当該プレートは支持基板を1)ガスで加熱し、2)ガスで基板を支持し、3)基板表面を大気から遮蔽する。
各プレートの温度T91T、T91B、T93T、T93Bを、例えば200℃、T92Bを350℃とする。ガラス基板を、それに接触して回転する回転基板送り機95で移動させる。特定の場所に注目すると、基板は次第に温度が上がり、中心部で350℃に到達して、再び低下する。
アニールユニット93の断面模式図を図10(A)に示す。プレートからの加熱されたガスが基板を大気から遮蔽し、同時に加熱する。ヒートビーム発射器からの加熱されたガスが遮蔽された基板表面に衝突し基板を加熱する。
ヒートビーム発射器102にはパイプを介してガス加熱器100が備えられている。アニールガス導入口101からアニールガスが導入されてガス加熱器100で加熱される。ガス加熱器100で加熱されたガスはパイプで導かれてヒートビーム発射器102のヒートビーム発射スリット104にいたる。放熱による温度低下を防止するために断熱材103が備えられてある。
当該スリット104からは加熱されたアニールガスがビーム状に発射される。これをヒートビーム呼ぶ。発射されたヒートビーム109はガラス基板105に衝突して、熱をガラス基板105に与える。淀み層がないので、この熱伝達の効率は高い。ヒートビーム発射器102にはヒーター線106が備えられて、当該発射器の温度を制御する。
ヒートビーム発射器102は600℃を超えるときは熱変形の少ないSiCをコートしたカーボングラファイト、またはセラミクスで構成する。600℃以下の温度であれば当該発射器102の材質はステンレスやアルミニューム、窒化チタンをコーテイングしたステンレスなどの金属であっても良い。当該ヒートビーム発射器が金属やカーボングラファイトのとき当該ヒーター線のかわりに誘導加熱のコイルが備えられていて、誘導加熱で加熱しても良い。当該発射器102の温度は熱電対で測定されてT100Tである。
上記アニールガスは目的や温度範囲に応じて選ぶ。当該アニールガスはその他の不活性ガスのArやHeであっても良い。また当該アニールガスは空気、水、二酸化炭素、水素を含むガスであっても良い。ヒートビーム発射器の材料として金属を選ぶとき酸化されて緻密な酸化膜を生じる金属を選ぶと、空気が当該ガスとして使える。そのような金属はステンレス鋼のSUS316やアルミニュームである。
ヒートビーム発射器102の周囲にはリング状の吹き出し溝を備えた高温加圧気密ガス吹き出しプレート89が備えられてある。当該気密ガスは不活性ガス、例えば窒素である。吹き出し孔44を通じてリング状吹き出し溝88から高温に加熱された窒素ガスが漏れ出る。当該気密ガスはガラス基板105と支持板90の表面と当該プレートの空隙を通り、ヒートビーム発射器側にもプレートの外にも流れ出る。
プレート89の外に向かう流れは、外部大気の流入を阻止するように作用する。ヒートビーム発射器102の側に向かう内向きの流れはヒートビームのガスの流出を阻止するとともに、薄めて排気ポートに向かう流れを作る。温度を制御するためにここのプレート89にヒーターを備えても良い。
アニールユニットのX3X3断面図を図10(B)に示す。加熱されるアニールガスが、ここでは3箇所から導入されてガス加熱器で加熱される。加熱された当該ガスはヒートビーム発射器より基板に衝突し基板をアニールする。当該ユニットでアニールされた基板は移動し搬送される。当該ガスは基板表面側から排気ポートを通じて排気される。
ヒートビーム発射器102には、この場合3つのガス加熱器がH101、H102、H103が備えられ、対応する3つの熱電対108で測定されるヒートビーム発射器の温度はT101T、T102T、T103Tである。導入するアニールガスA101、A102、A103は同じ組成であっても異なる組成のガスであっても良い。
アニールする目的、例えばアモルファスシリコンを結晶化する目的であれば窒素を加熱して吹きつける。この目的では窒素を850℃に加熱して吹き付けることによりアモルファスシリコンは結晶化した。結晶化は520cm−1のラマンスペクトルピークで確認できた。
ガラス基板は熱歪で反ったり割れたりする。割れないようにするためには、ヒートビーム109の幅W1よりガラス基板105の幅W2が小さいことが必要条件であった。
他の材料のアニールの目的では酸化済や還元剤となるガスを選ぶことができる。また目的によってはセレン化水素や硫化水素などの添加剤を窒素で希釈して吹き付けて、それらを構成原子とする結晶の組成を安定化させるアニールが可能である。排気ポート86、87はプレート89に接続されている。
実施例の3を図11に示す。図11(A)はアニールユニット断面模式図である。図10に示したヒートビーム発射器102が後述する大気遮蔽構造のプレート117を備えているのが図11に示すアニールユニット111である。プレートからの加熱されたガスが基板を大気から遮蔽する。加熱されたガスが2重の吹き出し溝から吹き出し、その間に排出溝が配置されてある。吹き出し溝から吹き出た高温加圧ガスが排出溝から排出される。
プレート117は高温加圧気密ガスのリング状吹き出し溝112R1、112R3の間にリング状の排出溝112R2を備えている。高温加圧気密ガスの導入口117R10、117R30、117R11、117R31から高温加圧気密ガスとしての窒素ガスが導入されて、当該高温加圧気密ガスは基板105に向けて吹き出し溝より吹き出る。
吹き出たガスの一部はリング状排出溝112R2より排出されて、排出口117R20、117R21より排出される。この実施例の場合、吹き出し溝が2溝あり、排出溝が1溝ある。これは遮蔽機構の1セットである。吹き出し溝と排出溝の溝数と当該セットの数は自由に設計できる。
排出溝112R2は吹き出した加圧ガスとともに混入した大気を排出する。このため大気がアニールユニット111の中心部に進入するのを抑止する。またアニールユニット111で導入するアニールガスが高温加圧気密ガスに混入したとき、当該混入ガスが大気側に放出されるのを抑制する。
排出口117R20、117R21、117R22、117R23の排出圧力は高温加圧ガスの導入口117R10、117R11、117R12、117R13、117R30、117R31、117R32、117R33の圧力より低い条件であればよく、大気圧より陽圧または陰圧に制御する。陰圧に制御するときは、上記排出口は真空ポンプに接続されて高温加圧気密ガスを吸引する。
前記プレート117はステンレス鋼で作製したが、温度領域に応じて他の金属、例えばアルミニュームや窒化チタン(TiN)でコーティングした金属であっても良い。また、プレート材料は金属以外にセラミクスやカーボングラファイト、石英でも良い。また、これら材料の組み合わせでもよい。高温加圧気密ガスの運ぶ熱で前記プレートは加熱される。この温度が不足のときは、当該プレートをヒーター線などで加熱しても良い。
当該アニールユニット111が有毒ガスや燃焼性のアニールガスを用いるとき、当該有毒ガスが高温加圧気密ガスに混入する。そのとき、当該有毒ガスを安全に排気するために当該排出口は排気用のポンプまたは除害設備に接続される。
本実施例では図10に示したヒートビーム発射器102と大気遮蔽構造プレート117を組み合わせた実施例を述べたが、当該プレート117と図7に示したCVDガス照射シャワーユニット82を組み合わせても良い。ガラス基板を載せた支持基板90またはガラス基板105の基板を移動させ、当該アニールユニット111または当該CVDユニットを備えてガラス基板を処理する装置においては、当該プレートは当該基板の片面、あるいは両面に複数個備えることは自由に設計できる。
本実施例では吹き出し溝と排出溝の幅や深さは場所によって任意に設計できる。
本実施例ではプレート117の中心にヒートビーム発射器102を備えたアニールユニットを述べたが、高温加圧ガスでガラス基板105を十分にアニール処理できれば当該発射器102は無くても良い。また、前記吹き出しの2溝と前記排出溝はリング状である実施例を述べたが、内側1溝と排出溝をリング状、外側溝をライン状(直線状)であっても、また全溝をライン状の溝で並べても良い。
実施例の4を図12に示す。図12では、大気の進入を抑止する高温加圧気密ガスの吹き出し溝と排気溝がセットで片面に複数配置された大気遮蔽構造のプレートとヒートビーム発射器をアニールユニットは備えた例を示している。
ヒートビーム発射器102と基板を加熱し大気遮蔽構造のプレート127を備えたアニールユニット121を図12に示した。プレート127には高温加圧の気密ガスの吹き出し溝112R1、112R3、112S5、112S7がプレートの片面に配置されている。当該吹き出し溝に挟まれて排出溝112R2、112S4、112S6が配置されている。符号Rはリング状の溝であること、符号Sはストレートライン(直線)状の溝であることを示す。
各吹き出し溝にそれぞれに圧力緩衝室118を介して連通した高温加圧気密ガス導入口117R10、117R11、117R30、117R31、117S50、117S51、117S70、117S71より高温加圧気密ガスが導入される。
各排出溝からは、それぞれ圧力緩衝室118を介して連通した排出口117R20、117R21、117S40、117S41、117S60、117S61より高温加圧気密ガスが排出される。R、Sの符号はそれぞれリング状溝、ストレートライン状の溝に連通していることを示す。ガス導入口には圧力計が接続されてそのガス圧力P1、P3、P5、P7が測定される。排出口に圧力計が接続されて、そのガス圧力P2、P4、P6が測定される。それぞれの圧力は圧力制御と流量制御で制御される。
排出ガス圧力はポンプ排気制御または排出抵抗で制御される。排出口はポンプに接続しないで、ガス除害装置に接続されていても良い。排出ガスの圧力は隣り合う吹き出しガス圧力より低く制御される。この条件で排気ガス圧力は大気圧より陰圧であっても陽圧であってもよい。アニールユニット121全体はケース(図示しない)に収納されてケース内部は排気される。
当該プレート片面には前記吹き出し溝が7溝あり、当該7溝に挟まれて前記排出溝が3溝ある。吹き出し溝に挟まれた排出溝がこの実施例では3セットある。
吹き出した高温加圧気密ガスは支持基板90とガラス基板105とプレート127の隙間を通り、排出溝から排出される。この排出のために外部から進入した大気は3段階で薄められて進入が抑止される。また、アニールユニット121内部にヒートビームとして吹き出したガスは3段階で薄められ、外部放出が抑止される。抑止効果は吹き出す高温加圧気密ガスの圧力と流量、排気ガスの流量と圧力で調整する。
プレート127は高温加圧気密ガスで加熱されるが、温度が不足のときはヒーターを備えることは自由に設計できる。プレート127は基板の片面、両面に複数個備えることは目的と効果に合わせて自由に設計できる。
また実施例ではプレート127にヒートビーム発射器102を組み合わせたアニールユニット121の例を示したが、ヒートビーム発射器に代えてCVDガス照射シャワーユニット82を組み合わせてもよい。このときはプレート127とCVDガス照射シャワーユニット82を備えたCVDユニットが構成される。
図7と図9に示した装置のCVDユニットまたはアニールユニットに代えて前記プレート127を備えた装置はガラス基板表面を大気からより効果的に遮蔽して加熱できる。当該装置は真空で基板全体を覆うことなく基板表面を大気から遮蔽するので、1mまたは2mを超える大型ガラス基板でも加熱処理できる。
ガラス基板を加熱するとき、ガラス基板を横切るように温度が一様であることが、ガラス基板を割らない反らせない条件である。
従って、ガラス基板105を前記プレートは横切るように大きい。ガラス基板を載せる支持基板90はガラス基板の重力変形を抑止して、またプレートとの遮蔽条件を一定に維持し、またガラスの温度均一性を改善する。CVD膜を成長させるとき、大気遮蔽効果を支持基板が行い、ガラス全面に膜を成長させる。
実施例の5を図13に示す。この図では、基板は大気から遮蔽されて搬送され同時にガス処理される。ガス処理はガス処理ユニットに応じて化学気相成長(CVD)の処理またはアニール処理される実施例を示した。
図13では、ガス処理ユニット131と基板132の上下に備えられた高温加圧気密ガスによる大気遮蔽プレート133T、133B、134T、134B、131Bと、基板132をロール135からロール136に巻き取る基板搬送機構を備えた装置の断面模式図である。ガス処理ユニット131はCVDユニットであってもアニールユニットであっても良い。ここではCVDユニットである。
大気遮蔽プレート133T、133B、134T、134B、131Bの格プレートにより基板132は大気から遮蔽されて中心のCVDガス処理部に挿入される。基板132はCVDユニット部131で処理され再び大気に送り出される。基板132は屈曲可能な材料である。例えば、膜厚10〜100μmのアルミニュームフォイルである。フォイル基板としては市販のアルミニュームフォイルを用いた。アルミニュームの融点は640℃にあるので、処理温度はそれ以下でなくてはならないため、500ºCで分解するターシャルブチルゲルマニューム(ここではTBGと略す)をCVDガスG131として選んだ。
TBGはマイナス15℃に冷却されて300SCCMの水素でバブリングし4SLMの水素キャリアーとともにCVDユニット部に導入した。CVDユニット131はガスを制御された温度500ºCに加熱して分散機構で分散して基板としてのアルミニュームフォイルにあてる。加熱されたTBGは熱分解してゲルマニュームGeの膜が成長する。ガスG132は水素ガスである。この水素ガス132は、CVDガスG131を囲い、混合して膜堆積がこの吹き出し部分に起きにくくさせて、装置の清浄度を長持ちさせる。
アルミニュームフォイル132が自由にCVDユニット131を通過できるように、上下の大気遮蔽機構プレートの隙間を1mmと制御した。CVDユニットの排気系には残留酸素を測定する測定器があり(図示してない)、1mmの隙間があっても酸素濃度は測定限界0.0%以下であった。
この条件下では鏡面のゲルマニューム膜が成長した。成長速度は水素キャリアー流量とバブリング水素流量で制御可能で、1分間に10〜15nmに制御できた。
ここでは、屈曲可能でロール135からロール136に移動可能な基板としてアルミニュームフォイルを用いたが、その他の屈曲可能なステンレス鋼板やガラス基板、樹脂基板がその耐熱性にあわせて使用するのは自由に選べる。また、ここではTBGを用いたがその他のCVD原料ガスである、シラン(SiH4、Si2H6)や有機金属原料、ドーピングガス、酸化ガス、還元ガスが自由に選べる。
以上、詳述したように、本発明によれば、1mを超える大型基板であっても、その表面を大気から遮蔽し、均一に加熱し、搬送し、膜形成する製造装置の構造を提供する。大型の基板を用いる太陽電池やフラットパネル表示装置の製造を容易にさせる。
本発明は、大面積基板上に電子デバイスを安価に作製する場合に適用できる。
11 基板
12 サポートローラー
13 上部気密ガス吹き出しプレート
14 下部気密ガス吹き出しプレート
15 気密ガス導入口
16 高温加圧気密ガス上
17 高温加圧気密ガス下
18 吹き出し溝
19 吹き出し孔
21 基板支持台
22 ヒーター
23 気密ガス吹き出しプレート
24 漏れる高温加圧気密ガス
25 気密ガス導入口
26 高温加圧気密ガス
31 気密ガス吹き出しプレート
32 サポートローラー
33 回転式基板駆動装置
41 吹き出しプレート
42 気密ガス導入口
43 導入溝
44 吹き出し孔
45 吹き出し溝
46 リング状の吹き出し溝
47 ライン状の吹き出し溝
G40 高温加圧気密ガス
50 高温加圧気密基板搬送ユニット
51T、52T、53T 気密ガス吹き出しプレート上
51B、52B、53, 気密ガス吹き出しプレート下
54 熱電対
55T、55B 加熱ヒーター
G51T、G52T、G53T 高温加圧気密ガス
G51B、G52B、G53B 高温加圧気密ガス
T51T、T52T、T53T 上に配置されたプレート温度
T51B、T52B、T53B 下に配置されたプレート温度
PP1、PP2、PP3 プレートペア1、2、3
60 ガス処理ユニット
61 気密ガス吹き出しプレート
62 高温加圧気密ガスの吹き出しプレート
63 気密ガス吹き出しプレート
64 ガス処理部
65 断熱材
66 ケース
67 吹き出しリング溝
68 処理ガス
69 排気口
T61,T63 プレートの温度
T62R プレートの温度
G67 高温加圧気密ガス
70 支持台
71、73 気密ガス吹き出しプレート
72 CVDユニット
74 ヒーター
75 ゾーンヒーター
75n n番目のゾーンヒ-ター
76 変形しない基板
77 断熱材
78 ユニットケース
79 排気ポート
G70 熱分解反応ガス
G71、G72、G73 高温加圧気密ガス
S70 高さセンサー
T71T、T73T 上に配置されたプレート温度
T70R プレートの温度
T70T シャワープレートの温度
T75n n番目のゾーンヒ-ターの温度
TC 熱電対
80 基板
81 CVDガス導入口
82 CVDガス照射シャワーユニット
83 シャワーユニットヒーター
83R プレートヒーター
84 熱電対
85 断熱材
86、87 排気ポート
88 リング状吹き出し溝
89 高温加圧気密ガス吹き出しプレート
T80 CVDガス照射シャワーユニットの温度
T801、T802、T803 CVDガス照射シャワーユニットの温度
T80R プレート温度
G801、G802、G803 熱分解反応ガス
G80R 高温加圧気密ガスの窒素
90 支持板
91 ガラス基板
92T1、92T3 気密ガス吹き出しプレート
92B1、92B2、92B3 気密ガス吹き出しプレート
93 アニールユニット
94 熱電対
95 回転式基板送り機
96 断熱材
97 ケース
98 排気ポート
99 ヒーター
A90 アニールガス
H90 ガス加熱器
G91T、G93T 高温加圧気密ガス
G91B、G92B、G93B 高温加圧気密ガス
T91T、T93T プレートの温度
T91b、T92B、T93B プレートの温度
100 ガス加熱器
101 アニールガス導入口
102 ヒートビーム発射器
103 断熱材
104 ヒートビーム発射スリット
105 ガラス基板
106 ヒーター線
107R 高温加圧ガス導入口
108 熱電対
109 ヒートビーム
A101、A102、A103 アニ−ルガス
H101、H102、H103 ガス加熱器
T101T、T102T、T103T ヒートビーム発射器の各部温度
W1 ヒートビームの幅
W2 ガラス基板の幅
112R1、112R3 高温加圧気密ガス吹き出し溝
112S5、112S7 高温加圧の気密ガスの吹き出し溝
112R2、112S4、112S6 排出溝
111 アニールユニット
113R 排出溝
115 支持板
117 プレート
117R10、117R11、117R30、117R31、117S50、117S51、117S70,117S71高温加圧気密ガス導入口
117R20、117R21、117S40、117S41、117S60、117S61 排出口
P1、P3、P5、P7 高温加圧気密ガスの圧力
P2、P4、P6 排出ガスの圧力
118 孔を通して溝に連通した圧力緩衝室
121 アニールユニット
131 ガス処理ユニット
132 屈曲可能基板
133T、133B、134T、134B、131B 高温加圧気密ガスによる大気遮蔽プレート
135、136 ロール

Claims (17)

  1. 加圧ガスが加熱されて高温加圧ガスが作られ、当該高温加圧ガスが片面に形成された吹き出し溝から吹き出るプレートが備えられ、当該プレート片面と対向して基板があり、当該プレート片面の当該吹き出し溝から吹き出たガスが基板とプレート片面に挟まれた空間領域を通過することにより、基板の表面を大気から遮断し、同時に基板を加熱する加熱遮蔽機構において、当該高温加圧ガスを排出する排出溝が当該プレート片面にあり、基板の加熱と大気遮断を同時に行うプレートを備えたことを特徴とする装置。
  2. 前記プレート片面に配置する前記吹き出し溝、または排出溝、または両方の溝の一部または全部がリング状であることを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 前記プレート片面に配置する前記吹き出し溝と排出溝が複数あることを特徴とする請求項1または2記載の装置。
  4. 前記プレート片面に配置する前記吹き出し溝が少なくとも2溝あり、当該2溝に前記排出溝が挟まれてある吹き出しと排出のセット構造があることを特徴とする請求項1乃至3記載の装置。
  5. 前記セット構造が複数備えてあることを特徴とする請求項4記載の装置。
  6. 複数個の前記プレートが基板の片面または両面に備えられてあることを特徴とする請求項2乃至5記載の装置。
  7. 前記排出溝から排出されるガスの圧力と前記高温加圧ガスの圧力を制御する機構を備え、当該加圧ガスの圧力より当該排出ガスの圧力を低く制御する、または大気圧より陰圧に制御することを特徴とする請求項1乃至6記載の装置。
  8. 前記プレートの材料がステンレス鋼やアルミニュウム、窒化チタン(TiN)などの金属、またはカーボングラファイト、または石英、またはセラミクス、またはこれらを組み合わせた材料であることを特徴とする請求項1乃至7記載の装置。
  9. 前記プレートを備え、処理ガスとしてターシャルブチルシランt-C4H9SiH3とジシラン(Si)、モノシラン(SiH)を含む熱分解する処理ガスを、またはシランと酸化ガス(酸素やNOなど)の系、シランと窒化ガス(NHなど)の系、トリメチルガリュームTMGaとトリメチルアルミニュームTMAlとトリメチルインジュームアミンTMIn:amineとアンモニアNH3の4元の系を含む化合物を形成させる処理ガスの系を用いて膜を化学気相成長させることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  10. 前記処理ガスの導入口を並べて配置し、複数の場所から前記処理ガスを導入することを特徴とするとする請求項9記載の装置。
  11. 前記プレートを備え、処理ガスとしては熱分解しない窒素やアルゴンの不活性ガスの処理ガスを、または酸素や亜酸化窒素,水の処理ガスを、または塩素やフッ素を含むガス例えばHCLやNF、HFのガスの処理ガスを、または水素の処理ガスを、または5族または3族の元素を含むガス例えば、NH、POClやフォスフィンPH、ジボランB、トリエチルアルミニュームの処理ガスを、または6族の元素を含むガスセレン化水素HSeや硫化水素HSの処理ガスを用いて基板アニールすることを特徴とする請求項1に記載のアニール装置。
  12. 前記処理ガスの導入口を並べて配置し、複数の場所から前記処理ガスを導入することを特徴とするとする請求項11記載のアニール装置。
  13. 前記基板がガラス基板であることを特徴とするとする請求項1乃至12記載の装置。
  14. 前記基板がガラス基板を他の材料の基板の上に載せた積層基板であることを特徴とするとする請求項1乃至13記載の装置。
  15. 前記ガラス基板の幅が前記パネルの幅より小さいことを特徴とするとする請求項1乃至14記載の装置。
  16. 前記基板が屈曲可能な基板であり、ロールから供給されてロールに巻き取られることを特徴とする請求項1乃至12記載の装置。
  17. 前記屈曲可能基板がアルミニュームやステンレス鋼を含む金属、またはガラス、または樹脂、またはそれらの複合材であることを特徴とするとする請求項16記載の装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016222984A (ja) * 2015-06-01 2016-12-28 株式会社フィルテック ヒートビーム成膜装置
JP2017101271A (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 株式会社フィルテック 成膜装置
JP2017206734A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 株式会社フィルテック 膜形成方法

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