JP2011225685A - ガス化発電システム - Google Patents

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裕昭 脇坂
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Abstract

【課題】余剰ガス燃焼装置でのパイロットバーナーの燃料消費量を低減して燃料コストを低減することができるガス化発電システムを提供する。
【解決手段】誘引ブロワ11のガス出口部におけるバイオガスの圧力Pを検出する圧力センサ40を設けて、ガス化炉コントローラ37に、エンジン発電装置13への供給に適したバイオガスの供給圧力P0を設定し、ガス化炉コントローラ37が、圧力センサ40で検出されたバイオガスの吐出圧力Pが供給圧力P0以下である場合に、誘引ブロワ11の回転数を上昇させるようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、可燃性ガスを生成して発電するガス化発電システムに関し、特に、可燃性ガスの余剰分を燃焼する余剰ガス燃焼装置を備えるガス化発電システムに関する。
従来より、バイオマス等の固体炭素質材料をガス化炉で加熱してバイオガス等の可燃性ガスを生成し、該バイオガスをエンジン発電装置で燃焼して発電する一方、前記ガス化炉で生成したバイオガスのうち、このエンジン発電装置に供給しなかった余剰分を余剰ガス燃焼装置で燃焼するガス化発電システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
前記ガス化発電システムでは、前記ガス化炉からのバイオガスが誘引ブロワで前記エンジン発電装置側及び前記余剰ガス燃焼装置側に誘引される。この誘引ブロワからのバイオガスは、前記エンジン発電装置に第一ガス通路で導入される一方、余剰分のバイオガスは、この第一ガス通路から分岐する第二ガス通路で前記余剰ガス燃焼装置に導入される。該余剰ガス燃焼装置では、余剰分のバイオガスが液化石油ガス(LPガス)等を燃料とするパイロットバーナーで点火されて燃焼される。
また、前記第二ガス通路には、バタフライバルブやリリーフバルブ等のバルブが設けられる。そして、余剰ガス燃焼装置に供給される余剰分のバイオガスの量が、このバルブで制御されることにより、前記第一ガス通路内のバイオガスが、エンジン発電装置への供給に適した圧力に制御される。
特開2009−249600号公報
しかしながら、前記ガス化発電システムでは、前記誘引ブロワからのバイオガスの量が少なくなると、該誘引ブロワからのバイオガスの全てを前記エンジン発電装置に供給することにより、前記エンジン発電装置への供給に適したバイオガスの圧力を維持しようとするため、余剰分のバイオガスが発生しない場合がある。そして、余剰分のバイオガスが発生しない場合、余剰ガス燃焼装置では、バイオガスが持続して燃焼(以下「自燃」という。)できないため、前記パイロットバーナーを常時点火させることになり、該パイロットバーナーの燃料消費量が増加して燃料コストが増加する、という問題があった。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、余剰ガス燃焼装置でのパイロットバーナーの燃料消費量を低減して燃料コストを低減することができるガス化発電システムを提供する。
本発明の解決しようとする課題は以上のとおりであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、固体炭素質材料を加熱して可燃性ガスを生成するガス化炉と、該可燃性ガスを燃焼して発電するエンジン発電装置と、前記ガス化炉で生成された可燃性ガスのうち該エンジン発電装置に供給されなかった余剰分を、パイロットバーナーで点火して燃焼する余剰ガス燃焼装置と、前記ガス化炉からの可燃性ガスを前記エンジン発電装置側及び前記余剰ガス燃焼装置側に誘引する誘引ブロワと、前記誘引ブロワの回転数を制御する制御装置と、を備えるガス化発電システムにおいて、前記誘引ブロワのガス出口部における可燃性ガスの圧力を検出する圧力検出手段が設けられ、前記制御装置には、前記エンジン発電装置への供給に適した可燃性ガスの供給圧力が設定され、前記制御装置は、前記圧力検出手段で検出された可燃性ガスの圧力が前記供給圧力以下であると判断した場合に、前記誘引ブロワの回転数を上昇させるものである。
請求項2においては、前記余剰ガス燃焼装置には、ガス通路と、該ガス通路から分岐するバイパス通路とで、可燃性ガスが導入可能とされるものである。
請求項3においては、前記バイパス通路のガス出口部は、前記ガス通路のガス出口部の近傍に配置されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、誘引ブロワの回転数が上昇することにより、誘引ブロワからの可燃性ガスの量が増加して、余剰分の可燃性ガスが余剰ガス燃焼装置に安定的に供給される。従って、余剰ガス燃焼装置で可燃性ガスを自燃させ、余剰ガス燃焼装置でのパイロットバーナーの燃料消費量を低減して燃料コストを低減することができる。
請求項2においては、ガス通路で可燃性ガスが余剰ガス燃焼装置に導入されない場合でも、バイパス通路で可燃性ガスが余剰ガス燃焼装置に導入される。従って、可燃性ガスを余剰ガス燃焼装置に確実に導入して余剰ガス燃焼装置で可燃性ガスを自燃させ、余剰ガス燃焼装置でのパイロットバーナーの燃料消費量を低減して燃料コストを低減することができる。
請求項3においては、第二ガス通路のガス出口部からの火炎が消えていても、バイパス通路のガス出口部からの火炎が点いていれば、第二ガス通路による可燃性ガスの導入が再開された場合に、パイロットバーナーに代わってバイパス通路のガス出口部からの火炎で、第二ガス通路のガス出口部からの可燃性ガスが点火される。従って、余剰ガス燃焼装置でのパイロットバーナーの燃料消費量を低減して燃料コストを低減することができる。
本発明の一実施形態に係るガス化発電システムを示す図。 水封槽を示す側面断面図。 水位調整槽を示す側面断面図。 ガス化炉コントローラ及びエンジン発電装置コントローラの制御ブロックを示す図。 ガス化炉コントローラの制御フローを示す図。
以下、本発明を実施するための形態について図面に基づき説明する。
先ず、本発明の一実施形態に係るガス化発電システム1の全体構成について、図1により説明する。
ガス化発電システム1は、投入ホッパ2、投入コンベア3、ガス化炉4、サイクロン5、熱交換器6、冷却塔7、貯水槽8、スクラバー9、フィルター10、誘引ブロワ11、前処理ユニット12、エンジン発電装置13、水封槽14、余剰ガス燃焼装置15等で構成される。ガス化炉4で生成された可燃性ガスとしてのバイオガスは、サイクロン5、熱交換器6、スクラバー9、フィルター10、誘引ブロワ11の順に流れ、誘引ブロワ11の下流側でエンジン発電装置13側と余剰ガス燃焼装置15側とに分岐して流れる。
投入ホッパ2には、固体炭素質材料としてのバイオマスが貯溜されており、投入ホッパ2内のバイオマスが投入コンベア3でガス化炉4内に投入される。前記固体炭素質材料としては、家畜排泄物、食品廃棄物、紙、黒液、下水汚泥、木質系廃材・未利用材、農作物非食用部、資源作物等のバイオマス以外に、石炭等の化石燃料も用いられる。
ガス化炉4では、バイオマスが不完全燃焼されて、バイオガスが生成される。生成されたバイオガスは、ガス管16でサイクロン5に導入される。このバイオガスは、一酸化炭素を主成分とする可燃性ガスであり、該バイオガスには、ススやタール、塵等の不純物が含まれる。
サイクロン5では、バイオガスに含まれる比較的大きな塵等が、遠心分離によって除去される。サイクロン5で大きな塵等が除去されたバイオガスは、ガス管17で熱交換器6に導入される。
熱交換器6内には、バイオガスが流れる図示せぬガス管が設けられており、該ガス管内のバイオガスが、洗浄水で洗浄、冷却されると共に、該ガス管の周囲を流れる冷却水で冷却される。熱交換器6で洗浄、冷却されたバイオガスは、ガス管18でスクラバー9に導入される。
スクラバー9内には、洗浄水が貯溜されており、バイオガスがスクラバー9内の洗浄水中を潜ることにより、洗浄、冷却される。スクラバー9で洗浄、冷却されたバイオガスは、ガス管25でフィルター10に導入される。
フィルター10では、バイオガスに含まれる比較的小さな塵等が、濾過によって除去される。フィルター10で塵等が除去されたバイオガスは、ガス管28で誘引ブロワ11に導入される。
ここで、熱交換器6に供給される冷却水は、冷却塔7に貯溜されており、冷却塔7内の冷却水は、配水管19で熱交換器6に導入される。そして、配水管19内の冷却水は、ポンプ20で熱交換器6側に圧送され、熱交換器6でバイオガスを冷却した冷却水は、配水管21で冷却塔7に導出される。
また、熱交換器6及びスクラバー9に供給される洗浄水は、貯水槽8に貯溜されており、貯水槽8内の洗浄水は、配水管22で熱交換器6に導入されると共に、配水管22から分岐する配水管26でスクラバー9に導入される。そして、配水管22内の洗浄水は、ポンプ23で熱交換器6側及びスクラバー9側に圧送され、熱交換器6でバイオガスを洗浄、冷却した洗浄水は、配水管24で貯水槽8に導出される一方、スクラバー9でバイオガスを洗浄、冷却した洗浄水は、配水管27で貯水槽8に導出される。
さて、誘引ブロワ11では、誘引ブロワ11上流側のバイオガスが吸入されて下流側に吐出される。つまり、誘引ブロワ11の上流側は負圧となる一方、誘引ブロワ11の下流側は正圧となるため、誘引ブロワ11上流側のバイオガスが誘引ブロワ11で下流側に誘引される。
そして、誘引ブロワ11で誘引されたバイオガスは、第一ガス管29でエンジン発電装置13に導入される。一方、余剰分のバイオガス(ガス化炉4で生成されたバイオガスのうちエンジン発電装置13に供給されなかった余剰分)は、第一ガス管29から分岐する第二ガス管30で余剰ガス燃焼装置15に導入される。
エンジン発電装置13は、バイオガスを燃料とするガスエンジン、該ガスエンジンで駆動される発電装置等で構成される。本実施形態に係るエンジン発電装置13は、前記発電装置で発電すると共に、前記ガスエンジンの排熱を給湯や空調等に利用するコージェネレーションシステムとされる。エンジン発電装置13には、前処理ユニット12で不純物が除去されたバイオガスが供給される。
余剰ガス燃焼装置15では、余剰分のバイオガスが燃焼される。そして、余剰ガス燃焼装置15の上流側で第二ガス管30の途中には、水封槽14が設けられる。
次に、水封槽14について、図2により説明する。
図2に示すように、水封槽14内には、所定の水位まで水が封入されている。水封槽14内の水位は、水位調整槽31(図3参照)によって、最低水位Hminから最高水位Hmaxまで(水位調整範囲ΔH=Hmax−Hmin)調整可能とされる。水封槽14の側面には、最高水位Hmaxを超えた余分な水を排出するオーバーフロー管34が設けられる。つまり、オーバーフロー管34の上端部の高さが、水封槽14の最高水位Hmaxとなる。
そして、水封槽14の上流側には、上流側ガス管301が配置される一方、水封槽14の下流側には、下流側ガス管302が配置される。つまり、上流側ガス管301と下流側ガス管302とで、第二ガス管30が構成される。
上流側ガス管301は、第一ガス管29(図1参照)側から水封槽14側に略水平に延出されて水封槽14内に挿入される。第一ガス管29と水封槽14とは、上流側ガス管301を介して連通される。水封槽14内では、上流側ガス管301が下方に折り曲げられて略垂直に延出され、上流側ガス管301のガス出口部301Aは、水中で開口(下向きに開口)される。ガス出口部301Aは、水封槽14内の水面よりも低い位置(水深H1)に配置される。
そして、ガス出口部301A近傍における上流側ガス管301の管壁には、ガス出口部301Aから近い順に、下ガス孔301B・301B・・・、上ガス孔301C・301C・・・が形成される。上ガス孔301C・301C・・・及び下ガス孔301B・301B・・・は、いずれも上流側ガス管301の円周方向に沿って配置される。上ガス孔301C・301C・・・の高さは、最低水位Hminの高さと一致する。
また、水封槽14の上部側面には、下流側ガス管302のガス入口部302Aが接続される。水封槽14(水封槽14内の水面上の空間)と余剰ガス燃焼装置15とは、下流側ガス管302を介して連通される。下流側ガス管302は、水封槽14の上部側面から余剰ガス燃焼装置15側に略水平に延出され、下方に折れ曲げられて略垂直に延出される。該略垂直に延出された下流側ガス管302は、余剰ガス燃焼装置15側に折り曲げられて略水平に延出され、余剰ガス燃焼装置15の下部側面から内部に挿入されて上方に折り曲げられる。
そして、余剰ガス燃焼装置15内の下流側ガス管302の端部には、バーナー部302Bが設けられる。また、余剰ガス燃焼装置15の側面には、バーナー部302Bから吐出されるバイオガスに点火するパイロットバーナー35が設けられる。
一方、上流側ガス管301の水平部分には、バイパス管33の一端部が接続される。バイパス管33は、第二ガス管30の上流側ガス管301から分岐し、上流側ガス管301の水平部分から下方に略垂直に延出され、余剰ガス燃焼装置15側に折り曲げられて略水平に延出される。該略水平に延出されたバイパス管33は、余剰ガス燃焼装置15の下側で上方に折り曲げられる。
そして、バイパス管33の他端部には、吐出管36の一端部が接続され、吐出管36の他端部は、余剰ガス燃焼装置15の下側から内部に挿入される。吐出管36の他端部は、第二ガス管30(下流側ガス管302)のバーナー部302B近傍に配置される。
このような構成により、水封槽14には、上流側ガス管301でバイオガスが導入される。上流側ガス管301内のバイオガスは、ガス出口部301A、下ガス孔301B・301B・・・及び上ガス孔301C・301C・・・から、水封槽14内の水中に吐出される。
ここで、上流側ガス管301から吐出されるバイオガスには、水封槽14内の水圧が作用する。つまり、水封槽14内の水の単位体積重量をγw、ガス出口部301A位置での水深をH1、下ガス孔301B・301B・・・位置での水深をH2、上ガス孔301C・301C・・・位置での水深をH3とすると、ガス出口部301Aから吐出されるバイオガスには、水圧P1(=γw×H1)、下ガス孔301B・301B・・・から吐出されるバイオガスには、水圧P2(=γw×H2)、上ガス孔301C・301C・・・から吐出されるバイオガスには、水圧P3(=γw×H3)が作用する。
こうして、上流側ガス管301から吐出されるバイオガスに、水封槽14内の水圧が作用することにより、余剰ガス燃焼装置15へのバイオガスの供給量が減少することになる。そうすると、エンジン発電装置13へのバイオガスの供給量が増加するため、第一ガス管29内のバイオガスの圧力が上昇する。
そして、前記上流側ガス管301から吐出されたバイオガスは、水封槽14内の水面上に浮上して、ガス入口部302Aから下流側ガス管302内に流れ込む。そして、下流側ガス管302内のバイオガスは、バーナー部302Bから吐出されて、余剰ガス燃焼装置15に導入される。
こうして、バーナー部302Bから吐出されたバイオガスは、パイロットバーナー35で点火されて余剰ガス燃焼装置15で燃焼される。
また、上流側ガス管301内のバイオガスの一部は、バイパス管33内に流れ込む。バイパス管33内のバイオガスは、吐出管36から吐出されて、余剰ガス燃焼装置15に導入される。つまり、第二ガス管30(上流側ガス管301)内のバイオガスが、バイパス管33で水封槽14を経由せずに(水封槽14を迂回して)余剰ガス燃焼装置15に導入される。
こうして、吐出管36から吐出されたバイオガスは、パイロットバーナー35で点火されて余剰ガス燃焼装置15で燃焼される。
次に、水位調整槽31について、図3により説明する。
図3に示すように、水位調整槽31には、水封槽14に供給される水が貯溜されている。水位調整槽31と水封槽14とは、弁321付きの連通管32を介して連通される。水位調整槽31内の水位と水封槽14内の水位とは、弁321が開いた連通管32を介して平衡する。
そして、水位調整槽31には、水位調整槽31内に水を供給する給水管311、及び水位調整槽31内の水を排出する排水管312が設けられる。給水管311には、ボールタップ付きの弁(図示省略)が設けられており、水位調整槽31内の水位が設定水位よりも低くなると、該弁が開いて給水管311からの水が水位調整槽31内に供給される。その後、水位調整槽31内の水位が設定水位になると、該弁が閉じて給水管311からの水の供給が停止する。
このような構成により、給水管311で水位調整槽31内に水が供給されると、水位調整槽31内の水位が上昇すると共に、弁321が開いた連通管32で水位調整槽31内の水が水封槽14に導入されて、水封槽14内の水位も上昇する。そうすると、第二ガス管30では、バイオガスが余剰ガス燃焼装置15側に流れ難く(上流側ガス管301内のバイオガスが水封槽14内に吐出され難く)なって、余剰ガス燃焼装置15へのバイオガスの供給量が減少する一方、エンジン発電装置13へのバイオガスの供給量が増加して、第一ガス管29内のバイオガスの圧力が上昇する。
一方、排水管312で水位調整槽31内の水が排出されると、水位調整槽31内の水位が低下すると共に、弁321が開いた連通管32で水封槽14内の水が水位調整槽31に導出されて、水封槽14内の水位も低下する。そうすると、第二ガス管30では、バイオガスが余剰ガス燃焼装置15側に流れ易く(上流側ガス管301内のバイオガスが水封槽14内に吐出され易く)なって、余剰ガス燃焼装置15へのバイオガスの供給量が増加する一方、エンジン発電装置13へのバイオガスの供給量が減少して、第一ガス管29内のバイオガスの圧力が低下する。
なお、オーバーフロー管34の上端面の高さを変更可能に構成して、水封槽14内の水位を低下させることもできる。
次に、ガス化炉コントローラ37及びエンジン発電装置コントローラ38について、図4により説明する。
図4に示すように、ガス化発電システム1には、ガス化炉コントローラ37及びエンジン発電装置コントローラ38が設けられる。ガス化炉コントローラ37とエンジン発電装置コントローラ38とは、通信可能に接続される。
エンジン発電装置コントローラ38は、中央処理装置、記憶装置等で構成される。エンジン発電装置コントローラ38には、エンジン発電装置13、並びに第一ガス管29に設けられるガスコントロールバルブ46及び遮断弁47・47が接続される。
エンジン発電装置13の運転状態は、エンジン発電装置コントローラ38で制御される。エンジン発電装置コントローラ38には、エンジン発電装置13からの各種検出信号が送信される。
ガスコントロールバルブ46には、エンジン発電装置コントローラ38からの制御信号が送信される。該制御信号に基づいて、ガスコントロールバルブ46の開度が変更されることにより、エンジン発電装置13へのバイオガスの供給量が制御される。
遮断弁47・47には、エンジン発電装置コントローラ38からの制御信号が送信される。該制御信号に基づいて、遮断弁47・47が開かれることにより、ガスコントロールバルブ46にバイオガスが供給される。
ガス化炉コントローラ37は、中央処理装置、記憶装置等で構成される。ガス化炉コントローラ37では、エンジン発電装置13への供給に適したバイオガスの供給圧力(以下単に「供給圧力」という。)P0、及び図示せぬ電源から誘引ブロワ11に供給される電力の周波数(誘引ブロワ11の回転数)が設定される。ガス化炉コントローラ37には、ガス化炉4、インバータ39、圧力センサ40、第一火炎センサ41、第二火炎センサ42、遮断弁43・43、パイロットバーナー35の点火トランス44、及び余剰ガス燃焼装置用ブロワ45が接続される。
ガス化炉4の運転状態は、ガス化炉コントローラ37で制御される。ガス化炉4には、ガス化炉コントローラ37からの制御信号が送信されると共に、ガス化炉4からの各種検出信号がガス化炉コントローラ37に送信される。
インバータ39には、ガス化炉コントローラ37からの制御信号が送信される。該制御信号に基づいて、誘引ブロワ11に供給される電力の周波数がインバータ39で増減されることにより、誘引ブロワ11の回転数が制御される。
圧力センサ40では、誘引ブロワ11のガス出口部におけるバイオガスの圧力(以下「吐出圧力」という。)Pが検出される。つまり、圧力センサ40では、エンジン発電装置13側と余剰ガス燃焼装置15側とに分岐する前のバイオガスの圧力が検出される。圧力センサ40の検出信号は、ガス化炉コントローラ37に送信される。
第一火炎センサ41は、バーナー部302Bからの火炎及び吐出管36からの火炎の両方を検出可能な位置に配置される。第一火炎センサ41で該両火炎のうち何れか一方が検出されると、第一火炎センサ41の検出信号がガス化炉コントローラ37に送信される。第一火炎センサ41としては、温度センサ、紫外線(UV)センサ、整流式センサが用いられる。
第二火炎センサ42は、吐出管36からの火炎のみ検出可能な位置に配置される。つまり、第二火炎センサ42は、吐出管36からの火炎を検出可能、かつバーナー部302Bからの火炎を検出不可能な位置に配置される。第二火炎センサ42で吐出管36からの火炎が検出されると、第二火炎センサ42からの検出信号がガス化炉コントローラ37に送信される。第二火炎センサ41としては、温度センサ、紫外線(UV)センサ、整流式センサが用いられる。
遮断弁43・43は、パイロットバーナー35に燃料としてのLPガスを導入するガス管48に設けられる。遮断弁43・43には、ガス化炉コントローラ37からの制御信号が送信される。該制御信号に基づいて、遮断弁43・43が開かれることにより、パイロットバーナー35にLPガスが供給される。
点火トランス44には、ガス化炉コントローラ37からの制御信号が送信される。該制御信号に基づいて、図示せぬ電源からの電圧が点火トランス44で昇圧されて放電されることにより、パイロットバーナー35からのLPガスに点火される。
余剰ガス燃焼装置用ブロワ45には、ガス化炉コントローラ37からの制御信号が送信される。該制御信号に基づいて、余剰ガス燃焼装置用ブロワ45で余剰ガス燃焼装置15内に空気が導入されることにより、余剰ガス燃焼装置15内に残留する可燃性のガスが追放(プレパージ)される。
次に、ガス化炉コントローラ37の制御内容について、図5により説明する。
ステップ1において、誘引ブロワ11の運転開始前の準備として、供給圧力P0、及び運転開始時の誘引ブロワ11に供給される電力の周波数(以下「初期周波数」という。)F0が設定される。
ステップ2において、ステップ1で設定された初期周波数F0に係る制御信号がインバータ39に送信されることにより、該制御信号に基づいて、誘引ブロワ11に供給される電力がインバータ39で初期周波数F0に変更されて、初期周波数F0に応じた回転数で誘引ブロワ11が起動される。
ステップ3において、運転開始後の誘引ブロワに供給される電力の周波数(以下単に「運転周波数」という。)がFnに設定される。
ステップ4において、ステップ3で設定された運転周波数Fnに係る制御信号がインバータ39に送信されることにより、該制御信号に基づいて、インバータ39で運転周波数がFnに変更されて、一定の運転周波数Fnに応じた回転数Nnで誘引ブロワ11が運転される。
ステップ5において、圧力センサ40からの検出信号によって、吐出圧力Pがガス化炉コントローラ37で把握される。
ステップ6において、ステップ5で検出された吐出圧力Pが供給圧力P0以下であるか否かが、ガス化炉コントローラ37で判断される。そして、吐出圧力Pが供給圧力P0よりも大きいと判断された場合は、ステップ4に移行して、一定の運転周波数Fnに応じた回転数Nnによる誘引ブロワ11の運転が継続される。一方、吐出圧力Pが供給圧力P0以下であると判断された場合は、ステップ7へ移行する。
ステップ7において、運転周波数Fnが増加されることになってステップ3に移行する。
ステップ3において、運転周波数Fが増加されて、運転周波数がFn+1に設定される。この運転周波数Fから運転周波数Fn+1への増加は、運転周波数Fに一定の増加量を加える、又は運転周波数Fに供給圧力P0と吐出圧力Pとの差(P0−P)に比例して定められる増加量を加えること以外に、運転周波数Fに増加率を掛けることにより行われる。
その後、ステップ4において、ステップ3で設定された運転周波数Fn+1に係る制御信号がインバータ39に送信されることにより、該制御信号に基づいて、インバータ39で運転周波数がFn+1に変更されて、一定の運転周波数Fn+1に応じた回転数Nn+1で誘引ブロワ11が運転される。つまり、誘引ブロワ11の回転数がNnからNn+1に上昇する。その後、ステップ5以降が繰り返される。
以上のように、本発明の一実施形態に係るガス化発電システム1は、バイオマスを加熱してバイオガスを生成するガス化炉4と、該バイオガスを燃焼して発電するエンジン発電装置13と、ガス化炉4で生成されたバイオガスのうちエンジン発電装置13に供給されなかった余剰分を、パイロットバーナー35で点火して燃焼する余剰ガス燃焼装置15と、ガス化炉4からのバイオガスをエンジン発電装置13側及び余剰ガス燃焼装置15側に誘引する誘引ブロワ11と、誘引ブロワ11の回転数を制御する制御装置としてのガス化炉コントローラ37と、を備えるガス化発電システム1において、誘引ブロワ11のガス出口部におけるバイオガスの圧力Pを検出する圧力検出手段としての圧力センサ40が設けられ、ガス化炉コントローラ37には、エンジン発電装置13への供給に適したバイオガスの供給圧力P0が設定され、ガス化炉コントローラ37は、圧力センサ40で検出されたバイオガスの吐出圧力Pが供給圧力P0以下であると判断した場合に、誘引ブロワ11の回転数を上昇させる。
このような構成により、誘引ブロワ11の回転数が上昇することにより、誘引ブロワ11からのバイオガスの量が増加して、余剰分のバイオガスが余剰ガス燃焼装置15に安定的に供給される。従って、余剰ガス燃焼装置15でバイオガスを自燃させ、余剰ガス燃焼装置15でのパイロットバーナー35の燃料消費量を低減して燃料コストを低減することができる。
そして、余剰ガス燃焼装置15には、ガス通路としての第二ガス管30と、第二ガス管30から分岐するバイパス通路としてのバイパス管33とで、バイオガスが導入可能とされる。
このような構成により、第二ガス管30でバイオガスが余剰ガス燃焼装置15に導入されない場合でも、バイパス管33でバイオガスが余剰ガス燃焼装置15に導入される。従って、バイオガスを余剰ガス燃焼装置15に確実に導入して余剰ガス燃焼装置15でバイオガスを自燃させ、余剰ガス燃焼装置15でのパイロットバーナー35の燃料消費量を低減して燃料コストを低減することができる。
また、バイパス管33のガス出口部としての吐出管36は、第二ガス管30のガス出口部としてのバーナー部302Bの近傍に配置される。
このような構成により、第二ガス管30のバーナー部302Bからの火炎が消えていても、バイパス管33の吐出管36からの火炎が点いていれば、第二ガス管30によるバイオガスの導入が再開された場合に、パイロットバーナー35に代わってバイパス管33の吐出管36からの火炎で、第二ガス管30のバーナー部302Bからのバイオガスが点火される。従って、余剰ガス燃焼装置15でのパイロットバーナー35の燃料消費量を低減して燃料コストを低減することができる。
1 ガス化発電システム
4 ガス化炉
11 誘引ブロワ
13 エンジン発電装置
15 余剰ガス燃焼装置
30 第二ガス管(ガス通路)
33 バイパス管(バイパス通路)
35 パイロットバーナー
36 吐出管(バイパス通路のガス出口部)
37 ガス化炉コントローラ(制御装置)
40 圧力センサ(圧力検出手段)
302B バーナー部(ガス通路のガス出口部)
P 圧力(誘引ブロワのガス出口部における可燃性ガスの圧力)
P0 供給圧力

Claims (3)

  1. 固体炭素質材料を加熱して可燃性ガスを生成するガス化炉と、
    該可燃性ガスを燃焼して発電するエンジン発電装置と、
    前記ガス化炉で生成された可燃性ガスのうち該エンジン発電装置に供給されなかった余剰分を、パイロットバーナーで点火して燃焼する余剰ガス燃焼装置と、
    前記ガス化炉からの可燃性ガスを前記エンジン発電装置側及び前記余剰ガス燃焼装置側に誘引する誘引ブロワと、
    前記誘引ブロワの回転数を制御する制御装置と、を備えるガス化発電システムにおいて、
    前記誘引ブロワのガス出口部における可燃性ガスの圧力を検出する圧力検出手段が設けられ、
    前記制御装置には、前記エンジン発電装置への供給に適した可燃性ガスの供給圧力が設定され、
    前記制御装置は、前記圧力検出手段で検出された可燃性ガスの圧力が前記供給圧力以下であると判断した場合に、前記誘引ブロワの回転数を上昇させることを特徴とするガス化発電システム。
  2. 前記余剰ガス燃焼装置には、ガス通路と、該ガス通路から分岐するバイパス通路とで、可燃性ガスが導入可能とされることを特徴とする請求項1に記載のガス化発電システム。
  3. 前記バイパス通路のガス出口部は、前記ガス通路のガス出口部の近傍に配置されることを特徴とする請求項2に記載のガス化発電システム。
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