JP2011224788A - 熱可塑性樹脂ストランド用吸引式水切り装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吸引ノズル8のノズル穴13の両側に形成された入口側及び出口側吸引スリット30,31に可動式に設けられ吸引空気の流量を調整するための第1、第2吸引空気調整体15,15aとを備え、各吸引空気調整体15,15aの移動により各吸引スリット30,31の開口面積を変化させる構成。
【選択図】図1
Description
すなわち、図5において、押出機1のダイ2から押出された複数のストランド3はストランドバス4の冷却水5内を経て吸引ノズル体6の入口側ガイドロール7、吸引ノズル8及び出口側ガイドロール9を経た後にストランドカッタ10でペレットに切断されるように構成されている。
すなわち、前記吸引ノズル体6の入口側ガイドロール7、吸引ノズル8及び出口側ガイドロール9は、平面的にみて互いに平行に配列され、吸引ノズル8には吸引タンク8A、吸引ブロア11及び排気パイプ12が接続されている。
前記吸引タンク8Aには、吸引した水分を排出するためのドレン10aが設けられている。
この吸引された冷却水5と空気は吸引タンク8Aにより分離され、冷却水5はドレン10aから、空気は吸引ブロア11を通り排気パイプ12から各々排出される。
前述のように、冷却水5が除去されたストランド3は出口側ガイドロール9に支えられてストランドカッタ10に送られる。
すなわち、前述の図5から図9に示される従来構成の場合、従来の吸引式水切り装置では吸引ノズル8の溝部にのみノズル穴13が設けられていた。生産運転中は熱可塑性樹脂ストランド3が溝部を通過するが、その際熱可塑性樹脂ストランと3自身が吸引ノズル8の溝部に設けられたノズル穴13の大部分を塞いでしまい、ノズル穴13の開口面積が小さくなっていた。そのため、少量の空気しか吸引ノズル8内に吸引されず、ストランド3の周囲に十分な空気流れが発生しない場合があった。
そのため、十分な冷却水5の吸引が行われず、熱可塑性樹脂ストランド3の表面に多量の冷却水5が付着した状態でストランドカッタ9に送られるために、製品樹脂に水分が残留するという問題があった。
また、図10で示される従来構成においては、ストランド3の上方及び下方から層状のエアーが送られるが、層状であるため、ストランド3の動きによっては十分にエアーが当らないことがあり、完全に冷却水を除去することは困難であった。
また、図11で示される従来構成においては、ストランド3上に上方から冷却水を噴射し、その後、ストランド3上にエアーを吹付ける構成であるため、ストランド3の裏側の冷却水除去が難しく、ペレットの品質向上が困難であった。
すなわち、押出機から押出されたストランドが吸引ノズル体の吸引スリットを通過する際に、前記ストランドに付着している冷却水をエアーで吸引して除去し、ストランドカッタに送るようにした熱可塑性樹脂ストランド用吸引式水切り装置において、前記吸引ノズルのノズル穴の両側に形成された入口側吸引スリット及び出口側吸引スリットと、前記入口側及び出口側吸引スリットに可動式に設けられ吸引空気の流量を調整するための第1、第2吸引空気調整体とを備え、前記各吸引空気調整体の移動により前記各吸引スリットの開口面積を変化させ、前記各吸引スリットの吸引空気の流量を可変とすることにより、ストランドの近傍に十分な流速を持った吸引空気を発生させることができ、その結果、空気と共にストランドの表面に付着した冷却水を十分吸引でき、水切り装置の水切り能力が向上し、製品樹脂への残留水分を減らすことができる。
また、前記第1、第2吸引空気調整体は、板体よりなることにより、この板体の移動のみで吸引空気の流量を可変とできる。
また、前記第1、第2吸引空気調整体は、網体よりなることにより、この網の抵抗によって吸引空気の流量を可変とできる。
尚、従来例と同一又は同等部分については、同一符号を用いて説明する。
また、図5の従来例は、本発明における構成と概略同一であるため、これを援用するものとする。
前記吸引ノズル8は、その上面において軸方向に沿い所定間隔で角状のノズル孔13が配列され、この各ノズル孔13の両側には、軸方向Aに沿って連続する長手形状の入口側及び出口側吸引スリット30,31が形成されており、この各吸引スリット30,31の構成は、図3及び図4で示される具体的拡大構成のように、一対のゲートすなわち、第1、第2吸引空気調整体15,15aを有して設けられている。
この冷却水5が表面に付着した熱可塑性樹脂のストランド3は入口側ガイドロール7により支えられ、吸引ノズル8に設けられた溝部8aを通る。
吸引ノズル8の溝部8aにはノズル穴13が設けられ、ノズル穴13の入口側及び出口側の両側に入口側吸引スリット30及び出口側吸引スリット31の開口面積を調整できる第1、第2吸引空気調整体15,15aが設けられている。
前記吸引ブロア11によって吸引タンク8A及び吸引ノズル8は負圧となっているため、開口面積の広い各吸引スリット30,31近傍には十分な流量・流速を持った吸引空気17が発生する。
前記ストランド3は十分な流量・流速を持った吸引空気17が通過するため、ストランド3の表面に付着した冷却水5は空気と共に吸引ノズル8内部へ吸引される。
この吸引された冷却水5と空気は吸引タンク8Aにより分離され、冷却水5はドレン10aから、空気は吸引ブロア11を通り排気パイプ12からそれぞれ排出される。
吸引式水切り装置20により、付着した水分を十分取り除かれたストランド3は、出口側ガイドロール9に支えられストランドカッタ10に運ばれる。
従来の吸引ノズル8では溝部8aのノズル穴13しか開口部がないが、本発明の吸引ノズル8ではさらに各吸引スリット30,31が設置されているため開口面積は大きくなる。そのため、本発明の吸引ノズル8は従来の吸引ノズル8と比較して大きい吸引空気17の流量を得ることができる。
この吸引空気17の流量が大きくなると、それを通過するストランド3近傍の吸引空気17の流速も高くなり、ストランド3表面に付着した冷却水5も空気と共に吸引され易くなる。その結果、本発明の吸引ノズル8では高い水切り効果が得られる。
尚、生産運転時の生産量や熱可塑性樹脂の温度によって適した吸引空気17の速度は異なるため、各吸引空気調整体15,15aを用いて各吸引スリット30,31の開度を調整することにより、最適な吸引速度に調整することが可能である。
また、各吸引スリット30,31には十分な開口面積が確保されているため、熱可塑性樹脂ストランド3が例え各吸引スリット30,31に接触しても吸引空気17の流量が低下することはない。また、各吸引スリット30,31の表面よりも各吸引空気調整体15,15aの表面の方がその肉厚分だけ高くなっているため、ストランド3が各吸引スリット30,31に触れることがなく、各吸引スリット30,31の形状が常に維持される。
なお、各吸引スリット30,31の代わりに金網を使用してもよい。
また、一定の真空度に達した場合に大気との流路を開くリリーフバルブを、吸引ノズル1又は吸引タンク8Aに設置してもよい。
以上のように、各吸引スリット30,31を設置し、またその開口面積を調整できる各吸引空気調整体15,15aを設けることにより、吸引式水切り装置の水切り能力が向上する。
2 ダイ
3 ストランド
4 ストランドバス
5 冷却水
6 吸引ノズル体
7 入口側ガイドロール
8 吸引ノズル
8A 吸引タンク
9 出口側ガイドロール
10 ストランドカッタ
11 吸引ブロア
13 ノズル孔
15,15a 第1、第2吸引空気調整体(ゲート)
17 吸引空気
20 吸引式水切り装置
30,31 入口側及び出口側吸引スリット
Claims (3)
- 押出機(1)から押出されたストランド(3)が吸引ノズル体(6)の吸引スリット(30)を通過する際に、前記ストランド(3)に付着している冷却水(5)をエアで吸引して除去し、ストランドカッタ(10)に送るようにした熱可塑性樹脂ストランド用吸引式水切り装置において、
前記吸引ノズル(8)のノズル穴(13)の両側に形成された入口側吸引スリット(30)及び出口側吸引スリット(31)と、前記入口側及び出口側吸引スリット(30,31)に可動式に設けられ吸引空気の流量を調整するための第1、第2吸引空気調整体(15,15a)とを備え、
前記各吸引空気調整体(15,15a)の移動により前記各吸引スリット(30,31)の開口面積を変化させ、前記各吸引スリット(30,31)の吸引空気の流量を可変とすることを特徴とする熱可塑性樹脂ストランド用吸引式水切り装置。 - 前記第1、第2吸引空気調整体(15,15a)は、板体よりなることを特徴とする請求項1記載の熱可塑性樹脂ストランド用吸引式水切り装置。
- 前記第1、第2吸引空気調整体(15,15a)は、網体よりなることを特徴とする請求項1記載の熱可塑性樹脂ストランド用吸引式水切り装置。
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