JP2011223945A - 飼料用米の加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】籾を脱ぷした後、混合米から玄米を選別し、更に玄米を消化し易いように分粒化することが可能な飼料用米の加工装置を提供する。
【解決手段】加工装置1は、脱ぷファン10を備えた脱ぷ部2と、混合米用ホッパー7と風選室20とを備えた選別部と、破砕ファン13を備えた分粒化部3とより構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、飼料用米の加工装置に係り、特には生籾から細粒に分粒化した玄米を得ることが可能な飼料用米の加工装置に関する。
近年、家畜用飼料として各種の濃厚飼料が用いられているが、その濃厚飼料の略90%が飼料用穀物として輸入されている。このため、飼料の自給率の改善が喫緊の課題となっている。一方、主食としての米の需要が低下したため、水田面積が縮小して、休耕田や放置田が増えている。従って、稲作農家が飼料用米を作付けすることにより、休耕田や放置田の面積が縮小されると共に、その飼料用米によって飼料の自給率が高まることが可能となる。
一般に、飼料用米は、籾、籾付き状態で潰れた玄米、籾殻と玄米と少量の籾との混合米、玄米、破砕された玄米等の様々な状態で家畜に与えられる。採卵鶏や肉用鶏等は、飼料用米が籾の状態であっても消化に問題はない。ところが、肥育豚、肉用牛、乳用牛等にとって、籾は消化し難いものである。ただし、多少の籾が混入した飼料用米は、反芻動物である肉用牛や乳用牛にとって消化不良を起こすほどではない。しかし、籾が混入した飼料用米は、肥育豚にとっては消化不良を起こすものとなる。即ち、飼料用米の消化率の向上のためには、肥育豚にとってはもとより、肉用牛や乳用牛にとっても、籾を脱ぷした玄米が好ましい。更に、その玄米を数個に分粒したものがより好ましい。
特許文献1に開示されている「衝撃脱ぷ揺動選別装置」は、籾を脱ぷする衝撃脱ぷ部と混合米から玄米を選別する揺動選別部とを備えている。衝撃脱ぷ部では、籾が、回転翼の遠心力により放射状に飛ばされて、ケース内周のライニング板に衝突するようになっている。そして、籾は、衝突時の衝撃力により脱ぷ処理される。また、風選室では、選別板における空気流入部の上側に庇部が設けられている。この庇部に受け止められることにより、混合米が空気流入口を目詰まりさせることが防止される。
特許文献2に開示されている「飼料イネの籾破砕装置」は、互いに逆方向に回転する一対の破砕ローラを備えている。それぞれの破砕ローラの外周面にはV字形の溝が形成されている。また、一方の破砕ローラの回転軸は移動不能に支持されているが、他方の破砕ローラの回転軸は水平方向に移動可能に支持されている。更に、移動可能な破砕ローラは、一方の破砕ローラ側に向かって圧縮用バネにより付勢されている。このため、籾は、破砕ローラ間を通過する際に圧縮用バネの圧縮力を受けて破砕される。
特開2003−260376号公報 特開2007−68499号公報
特許文献1の装置によれば、籾は脱ぷされた後、籾殻と玄米とに分けられ、玄米のみが得られるようになっている。しかし、この装置で得られる玄米を、消化率が向上した飼料用米とするためには、玄米を別の装置により破砕する必要がある。従って、複数の装置が必要であると共に、複数の装置の処理工程の間に一時貯留工程も必要となり、工程が煩雑となる。
特許文献2の装置によれば、特許文献1の装置とは異なり、籾は、破砕されるので、イネソフトグレインサイレージ(以下イネSGSと称する)にとって問題とはならない。しかし、この破砕された籾は、飼料用米として肥育豚に与えられた場合、籾殻付のために消化し難いものであることには変わりがない。また、籾に農薬が付着している場合には、その農薬が家畜の体内に蓄積されることがある。このような家畜の肉を食することは、人の健康にとって好ましいものではない。
本発明は、このような問題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、生籾を脱ぷした後、混合米から玄米を選別し、更に玄米を消化し易いように分粒化することが可能な飼料用米の加工装置を提供することにある。
上記問題を解決するために請求項1に記載の飼料用米の加工装置の発明は、生籾から細粒に分粒化された玄米の状態で飼料用米を得るための加工装置であって、籾を脱ぷする脱ぷ部と、脱ぷされた混合米から玄米を選別する選別部と、前記玄米を砕いて分粒する分粒化部とを備えたことを特徴とするものである。
上記構成によれば、加工装置は、脱ぷ部と、選別部と、分粒化部とを備えている。この加工装置に投入された生籾は脱ぷされて、籾殻と玄米と少量の籾とが混合した混合米となる。そして、選別部において混合米から選別された玄米は、分粒化部で数粒の細粒に分粒される。このように、乾燥工程を経ない生籾から細粒に分粒化された玄米の状態で飼料用米を得ることが、1台の加工装置により行われる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の飼料用米の加工装置において、前記選別部は、前記混合米のホッパーと、そのホッパーから流下する前記混合米から玄米を風選する風選室とを備え、前記ホッパーには、前記玄米が偏って流下することを防止するための偏流下防止手段が設けられたことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の飼料用米の加工装置において、前記選別部において前記玄米が接触する部位には、玄米や糠の付着を防止するための難付着処理が施されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の飼料用米の加工装置において、前記分粒化部は、ケーシングと、そのケーシング内に回転自在に支持された破砕ファンとを備え、前記玄米が衝突する前記ケーシングの内周面には凹凸部が形成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、脱ぷ部と、選別部と、分粒化部とを備え、乾燥工程を経ない生籾から細粒に分粒化された玄米の状態で飼料用米を得ることができる飼料用米の加工装置を提供することができる。また、乾燥工程を省くことができるので乾燥に係るエネルギーの節約に寄与し、且つ一台の装置で上記飼料用米を得ることができるので加工工数の低減を実現することができる。
第1実施形態の加工装置の全体を示す斜視図。 同加工装置の構成を示す一部断面図。 同加工装置を示す平面図。 第1実施形態の脱ぷ部を示す一部断面図。 第1実施形態の分粒化部を示す一部断面図。 第1実施形態の振分板を示す平面図。 図6におけるA矢視図。 第1実施形態のローラを示す断面図。 同ローラを示す斜視図。 第1実施形態の分粒化部のケーシングを示す斜視図。 同ケーシングの変形例を示す斜視図。 第2実施形態のローラを示す斜視図。 第3実施形態の振分風車を示す側面図。 図13におけるB−B矢視断面図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図11を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態の加工装置1は、基体1aの外部に突出するように脱ぷ部2と分粒化部3とが設けられている。脱ぷ部2の上部には、生籾を投入するための籾供給ホッパー4が設けられている。なお、ハンドル4aの操作により、図示しないシャッターを開閉させて、籾供給ホッパー4から脱ぷ部2を構成するケーシング12内へ、生籾を移動させたり、その移動を停止させたりすることができる。籾殻用ダクト5は、混合米から選別された籾殻を機外へ放出するために設けられている。分粒化部3のケーシング31には加工米用ダクト6が連結されている。この加工米用ダクト6から、数粒に分粒された玄米が放出される。
次に図2〜図5を用いて、脱ぷ部2と、混合米用ホッパー7と風選室20とよりなる選別部と、分粒化部3とのそれぞれの構成を説明する。
図2及び図4に示すように、脱ぷ部2のケーシング12内において、放射状に配置された複数の羽根部10aを備えた脱ぷファン10が、軸11に回転自在に支持されている。この軸11は、プーリー11a及び図示しないベルトを介して、回転力を受けて回転する。そして、籾供給ホッパー4の開口部4bと羽根部10aの内側の開口部12eとは連通している。ケーシング12の環状内周面には、ウレタン製板状体のライナー12aが内張りされている。ケーシング12とダクト12bとの連結部近傍において、ライナー12aは環状内周面から接線方向に方向を変えている。そして、後述するように混合米が送出口12dから空気流K1と共に送り出される。
ダクト12bの端部の吹出し口12cは混合米用ホッパー7内に突出している。混合米用ホッパー7は、断面5角形をした箱状体であり、上部は網状体で形成された通風部7aとなっている。通風部7aを含む混合米用ホッパー7の内壁面は、難付着処理として、フッ素樹脂がコーティングされている。
また、混合米用ホッパー7内において、吹出し口12cの対向位置には、偏流下防止手段としての振分板8が配置され、振分板8は支持体8aにより支持されている。吹出し口12cに対向する側の振分板8の表面には、フッ素樹脂がコーティングされている。更に、混合米用ホッパー7の底部は、対向配置された斜壁7b、7cにより形成されている。斜壁7b、7cのそれぞれは、水平方向に対して40度以上の角度の傾斜面である。斜壁7bと斜壁7cとの隙間は、混合米が流下する開口となっている。その開口部には偏流下防止手段としてのローラ9が配置されている。振分板8とローラ9との詳細は、後述する。
混合米用ホッパー7の下方には、風選室20が設けられて、複数の選別板20aが配置されている。その選別板20aの表面には、フッ素樹脂がコーティングされている。そして、風選室20の下方には、玄米が落下する玄米用ホッパー14が設けられている。また、図2に示す風選室20の図示左下方には、図示しない籾殻用ファンが設けられている。風選室20の籾殻は、この籾殻用ファンに吸引される空気流Kによって風路21を介して下方へ移動させられる。更に、籾殻は、籾殻用ファンにより籾殻用ダクト5を介して加工装置1外へ放出される。なお、風路21は開度を調節できるようになっているので、その開度により空気流Kの強さを調節することができる。
図2及び図5に示すように、分粒化部3のケーシング31内において、放射状に配置された複数の羽根部13aを備えた破砕ファン13が、軸15に回転自在に支持されている。この軸15は、軸受部15bにより回転自在に支持されると共に、プーリー15a及び図示しないベルトを介して、回転力を受けて回転する。玄米用ホッパー14の開口部14aと羽根部13aの内側の開口部13bとは連通している。ケーシング31の環状内周面に内張りされているライナー32の詳細については後述する。そして、ケーシング31と加工米用ダクト6とは送出口31aを介して連結している。
次に、振分板8と、ローラ9と、ケーシング31のライナー32とについて、それぞれの詳細を説明する。
図6及び図7に示すように、振分板8は2枚の傾斜板81、82により形成されている。傾斜板81と傾斜板82とは、振分板8の中心部8bにおいて互いに傾いて結合されて、全体として吹出し口12cに対して突状となっている。また、振分板8は、その中心部が吹出し口12cから吹出す空気流K1の中心に対応する位置に配置され、且つ空気流K1の流れを下向きの空気流K2に変えるように下向きに傾いて配置されている。このため、空気流K1は、下向きの空気流K2となると共に、左右に振り分けられた空気流K3となる。
図8及び図9に示すように、ローラ9の軸部9bには軸方向に平行に延びる複数(本実施形態では12枚)のフィン9aが形成されている。そして、ローラ9は、図示しない駆動軸に支持され、図8の矢印Yに示すように時計方向に回転するようになっている。また、フィン9a及び軸部9bは、フッ素樹脂がコーティングされていることが好ましい。
図10に示すように、ライナー32には、ケーシング31の環状内周面を凹凸部とするための突条部33が複数形成されている。本実施形態では、円周方向に同一の傾きとなるように配置された突条部33aと、突条部33aとは異なる傾きとなるように配置された突条部33bとにより突条部33が構成されている。そして、ライナー32は、送出部34の近傍において円周方向から離れる方向に方向を変えている。
図11に示すものは、ライナー32の変形例である。このライナー32には、円周方向に直交する方向に沿った断面山形の突条部36が、所定間隔で形成されている。この突条部36の断面形状を、半円状又は放物線状等の曲線で構成することも可能である。また、突条部36と内周面37とを曲面で連結することも可能である。
次に、本実施形態の加工装置1の作用について説明する。
籾供給ホッパー4の生籾は、脱ぷファン10の開口部12eに落下した後、回転する羽根部10aの遠心力を受けて、ケーシング12のライナー12aに衝突する。そして、生籾は玄米と籾殻と少量の籾とに脱ぷ(分離)される。この時、水分含有率が30%程度の籾であっても、ウレタン製のライナー12aにより、脱ぷ率80%以上に脱ぷされる。そして、玄米と籾殻と少量の籾との混合米は、脱ぷファン10の回転により生じた空気流と共に送出口12dからダクト12b内へ送られ、吹出し口12cから混合米用ホッパー7内へ供給される。
籾殻は、玄米に比較して軽いので、混合米用ホッパー7内で散乱する空気流に散らばされながら、混合米用ホッパー7内を落下する。吹出し口12cから吹き出る空気流の一部は、通風部7aから外部へ排気される。このため、空気流が籾殻の落下を妨げることはない。そして、籾殻は、斜壁7bと斜壁7cとの間の開口部から風選室20へと落下する。ところが、玄米は、比較的重いため、吹出し口12cから吹出されて直進する傾向がある。そして、直進した玄米は、吹出し口12cに対向する振分板8により、左右及び下方に散らされる。
脱ぷされた玄米は、従来型の籾摺り機により脱ぷされた水分含有率が16%以下の玄米とは異なり、水分を多く含んでいる。このため、玄米が、偏った状態で混合米用ホッパー7の内壁面に連続して当たる場合、その内壁面に付着した玄米の粉や糠により、やがては玄米が内壁面に付着するようになる。ところが、吹出し口12cから吹出された玄米は、振分板8により左右及び下方に散らされる。このため、玄米は混合米用ホッパー7内の特定部位に集中しないので、玄米の粉や糠の付着量の低減や付着の遅延が可能となる。更に、フッ素樹脂コーティングにより、付着量の低減化や付着の遅延化がより確実に行われる。従って、玄米は、40度以上の傾斜面であると共にフッ素樹脂コーティングが施された斜壁7b、7cを滑り落ちて風選室20へ滞りなく落下することができる。
混合米用ホッパー7内を流下した玄米は、回転するローラ9のフィン9aにより、斜壁7b、7cの開口部においてブリッジ状態に滞留することなく、スムーズに風選室20へと送り出される。
そして、風選室20においては、従来技術と同様に、図示しない籾殻排出用のファンにより生じた空気流Kによって、玄米と籾殻とが選別される。ここで選別された玄米は、玄米用ホッパー14内に落下した後、破砕ファン13の開口部13bに供給される。
開口部13bに供給された玄米は、回転する破砕ファン13の羽根部13aによる遠心力を受けて、ライナー32に衝突する。衝突した玄米は、ライナー32の突条部33又は突条部36により、衝撃力を受けて数粒に分粒される。また、少量の籾が、玄米と共にライナー32に衝突して、脱ぷされる。脱ぷされた玄米は同時に分粒される。従って、分粒された玄米と、脱ぷ及び分粒された少量の籾とが、加工米用ダクト6を介して図示しないホッパーに供給される。
従って、上記第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、加工装置1を、脱ぷファン10を備えた脱ぷ部2と、混合米用ホッパー7と風選室20とを備えた選別部と、破砕ファン13を備えた分粒化部3とで構成した。このため、乾燥工程を経ない生籾から数粒に分粒化された玄米の状態で飼料用米を得ることができる。また、一台の装置で飼料用米の加工ができるので加工工数の低減を実現することができる。
(2)上記実施形態では、脱ぷファン10の遠心力を受けた籾を、ウレタン製板状体のライナー12aに衝突させて、籾殻と玄米とを分離する脱ぷを行うようにした。このため、水分含有率が30%程度の籾であっても、脱ぷ率80%以上に脱ぷすることができる。このため、完熟期の籾を乾燥工程を経ないで加工することができるので、乾燥工程に必要なエネルギーを節約することができる。
(3)上記実施形態では、混合米用ホッパー7内において、混合米が吹出される吹出し口12cに対向する位置に振分板8を設けた。このため、吹出し口12cから吹出された玄米は振分板8により左右及び下方に散らされるので、玄米が中央に偏った状態で混合米用ホッパー7の内壁面に当たることを防止できる。従って、内壁面の偏った部位に玄米の粉や糠が付着することを防止できるので、玄米が内壁面を滑り落ちるための滑り性を維持することができる。
(4)上記実施形態では、斜壁7b、7cのそれぞれが、水平方向に対して40度以上の角度の傾斜面であるようにした。このため、水分含有率の高い玄米は、斜壁7b、7cのそれぞれにおいて、容易に滑り落ちることができる。
(5)上記実施形態では、斜壁7b、7cの開口部にローラ9を設けた。このため、混合米用ホッパー7内を流下した玄米は、回転するローラ9のフィン9aにより、開口部においてブリッジ状態に滞留することなく、スムーズに風選室20へと送り出されることができる。
(6)上記実施形態では、混合米用ホッパー7の内壁面、振分板8及びローラ9の表面をフッ素樹脂でコーティングした。このため、水分含有率の高い玄米であっても、途中の部位に付着して留まることなく、容易に風選室20へ流下することができる。
(7)上記実施形態では、分粒化部3のケーシング31の環状内周面には、突条部33、36のいずれかを形成したライナー32を内張りした。このため、環状内周面に形成された凹凸部に玄米を衝突させて、玄米を数粒に分粒することができる。従って、家畜にとって消化し易い飼料用米とすることができると共に、イネSGSとしても好適な玄米を得ることができる。また、脱ぷ部2において脱ぷされなかった少量の籾は、ライナー32に対する衝突により脱ぷされるので、飼料用米に未脱ぷの籾が混入する率を大幅に減少することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を、第1実施形態と異なる部分を中心に図12を用いて説明する。
偏流下防止手段としての本実施形態のローラ90は、ローラ9とは異なり、螺旋状のフィン90a、90bを備えている。図12に示すように、軸部90cには、複数(本実施形態では12)枚の右螺子状のフィン90aと左螺子状のフィン90bとのそれぞれが、中央で連結するように形成されている。
このローラ90を、図12の右側から見て時計方向に回転させた場合、混合米はローラ90の中央側から両端側へ送られながら、風選室20へ送り出される。このため、振分板8を設けない場合のように、吹出し口12cから吹出された玄米が中央に偏って落下しても、玄米はローラ90によって左右に振り分けられる。従って、玄米は、籾殻と共に、風選室20内へ偏ることなく分散して落下するので、玄米と籾殻との風選を効果的に行うことができる。
なお、図示しないが、上記螺子状フィンの向きを逆向きとして、フィン90a、90bのそれぞれを左螺子状と右螺子状とすることも可能である。このローラ90を上記と同様に時計方向に回転させれば、混合米は両端側から中央側へ移動しながら風選室20へ落下する。従って、大型の混合米用ホッパー7を用いると共に、振分板8により混合米を左右に散らすようにした場合、混合米を中央側へ移動させることができる。このため、開口部を拡大する必要がなく、適宜大きさの開口部から風選室20へ混合米を落下させて、籾殻と玄米との選別に対して風力を効果的に作用させることができる。更に、螺子状のフィン90aとフィン90bとの間に直線状のフィン9aを配置するようにしてもよい。
そして、この第2実施形態においては、第1の実施形態における効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(8)上記実施形態では、複数(本実施形態では12)枚の右螺子状のフィン90aと左螺子状のフィン90bとを備えたローラ90を、斜壁7b、7cによる開口部に設けた。このため、図12の右側から見て時計方向に回転するローラ90により、混合米をローラ90の中央側から両端側へ送りながら、風選室20へ送り出すことができる。従って、振分板8を設けない場合であっても、玄米が中央に偏ってブリッジ状に開口部を塞ぐことを防止することができる。
(9)上記実施形態では、別例として、ローラ90が、左螺子状のフィン90aと右螺子状のフィン90bを備えるようにした。このため、上記と同方向に回転するローラ90により、混合米を、ローラ90の両端側から中央側へ送りながら、風選室20へ送り出すことができる。従って、大型の混合米用ホッパー7を用いると共に、振分板8により混合米を左右に散らすようにした場合であっても、適宜大きさの開口部から風選室20へ混合米を落下させて、籾殻と玄米との選別に対して風力を効果的に作用させることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明を具体化した第3実施形態を、第1、2実施形態と異なる部分を中心に図13及び図14を用いて説明する。
偏流下防止手段としての本実施形態の振分風車50は、軸部52に複数(本実施形態では4枚)の羽根51を備えたものである。軸部52は、混合米用ホッパー7の内壁面に固定された支持軸53に回転自在に支持されている。
吹出し口12cから吹出された混合米が、空気流K1と共に当たることにより、振分風車50は回転する。そして、回転する羽根51の位置及び傾きによって、混合米は、空気流K4の流れのように放射方向或いは斜め後方へと方向を変えられる。このようにして、特に籾殻に比較して重い玄米を混合米用ホッパー7内において適宜振り分けることができる。
なお、上記実施形態では、支持軸53に軸部52を回転自在に支持させたが、図示しない回転制御手段を設けて、振分風車50の回転を制御するようにすることもできる。また、振分風車50を回転しないようにして、固定された4枚の羽根51のそれぞれの傾きにより、混合米を振り分けるようにすることもできる。これらの振分風車50の回転の停止を含む制御は、混合米用ホッパー7の形状及び大きさにより適宜決定される。
また、図14に示されるように、羽根51は、それぞれの間に隙間が生じない大きさとなっているが、羽根51を小さくして、隙間が生じるようにしてもよい。
そして、この第3実施形態においては、第1の実施形態における効果の一部に替えて、以下の効果を得ることができる。
(10)上記実施形態では、吹出し口12cに対向する位置に、偏流下防止手段としての振分風車50を設けた。このため、混合米を、放射方向或いは斜め後方へと方向を変えて振り分けることができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 混合米用ホッパー7に網状体の通風部7aを設けたが、通風部7aを設けずに非通風性の蓋体を設けること。
・ 振分板8を一対の傾斜板81、82により構成したが、1枚の平板状の傾斜板を用いること。又は、吹出し口12cに向かって凸曲面の1枚の傾斜板を用いること。
・ 偏流下防止手段として、混合米用ホッパー7の外面にバイブレータを設けること。このようにすれば、バイブレータの振動により、玄米の粉や糠の混合米用ホッパー7の内壁面における付着量を低減することができる。
・ 難付着処理として施したフッ素コーティングに替えて、自己潤滑性を有する樹脂板を内張りすること。更に、フッ素コーティング面や樹脂盤の表面を細かな凹凸面とすること。
・ ケーシング31の内周面を凹凸部とするための突条部33をライナー32に複数形成したが、ライナー32を内張りせずに、ケーシング31の内周面に直に突条部33或いは突条部36を形成すること。
・ ローラ9、90のフィン9a、90a、90bの数を12としたが、12以外の複数とすること。
・ 第3実施形態において、振分風車50の羽根51の数を4枚としたが、4枚以外の複数とすること。
さらに、上記実施形態より把握できる技術的思想について、それらの効果と共に以下に記載する。
(イ)前記ホッパーの内壁面が水平面に対して40度以上の傾斜面であることを特徴とする請求項2又は3に記載の飼料用米の加工装置。このように構成した場合、水分含有率が高い玄米であっても、玄米はホッパー内壁面に留まることなく滑り落ちることができる。
1…加工装置、2…脱ぷ部、3…分粒化部、12,31…ケーシング、13…破砕ファン、20…風選室、37…内周面。

Claims (4)

  1. 生籾から細粒に分粒化された玄米の状態で飼料用米を得るための加工装置であって、籾を脱ぷする脱ぷ部と、脱ぷされた混合米から玄米を選別する選別部と、前記玄米を砕いて分粒する分粒化部とを備えたことを特徴とする飼料用米の加工装置。
  2. 前記選別部は、前記混合米のホッパーと、そのホッパーから流下する前記混合米から玄米を風選する風選室とを備え、前記ホッパーには、前記玄米が偏って流下することを防止するための偏流下防止手段が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の飼料用米の加工装置。
  3. 前記選別部において前記玄米が接触する部位には、玄米や糠の付着を防止するための難付着処理が施されていることを特徴とする請求項2に記載の飼料用米の加工装置。
  4. 前記分粒化部は、ケーシングと、そのケーシング内に回転自在に支持された破砕ファンとを備え、前記玄米が衝突する前記ケーシングの内周面には凹凸部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の飼料用米の加工装置。
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