JP2011223797A - 充電ボックス - Google Patents

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Naoto Fukui
直人 福井
Hiroki Yoshihisa
浩樹 吉久
Hiroshi Hida
博 緋田
Emi Ichimaru
恵美 一丸
Kunimasa Makuuchi
邦昌 幕内
Kohei Fujinaka
康平 藤中
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Abstract

【課題】電気自転車等のバッテリーを屋外で充電可能であり、ボックス内の温度が上昇しやすい夏場においてもボックス内に熱が籠りにくい充電ボックスを提供する。
【解決手段】電気自転車等のバッテリーを充電するための充電装置44を設置可能な充電ボックス10において、箱体状の本体部11と、前記本体部11の正面開口に開閉可能に設けられた扉体35と、を備え、前記本体部11の上面に排気部13を設け、この排気部13の上端に排気口15を開口させるとともに、前記本体部11の下面に、給気口18を開口させ、更に、前記排気口15を覆うカバー体33を設けた。
【選択図】図3

Description

この発明は、電気自転車等のバッテリーを充電するための充電装置を設置可能な充電ボックスに関するものである。
従来、電気自転車において、バッテリーを車体に着脱自在に取付け、このバッテリーを車体から取り外した上で充電器に接続して充電を行うものが知られている(例えば、特許文献1)。
また、こうした電気自転車のバッテリーを充電するものではないものの、電気自動車の充電を行うための装置として、電気自動車用の充電システムや充電用の機能ポールが提案されている(特許文献2、3参照)。
実公昭58−8637号公報 特開平9−107605号公報 特許第3261357号公報
ところで、上記した特許文献2又は3に記載されたような充電システムや機能ポールを使用すれば、電気自転車のバッテリーを屋内に持ち運ぶことなく屋外で充電を行うことも不可能ではない。しかしながら、上記した特許文献2又は3に記載の発明には充電器の配置スペースが設けられていないため、バッテリーケースを車体から取り外した上で充電器に接続して充電を行う際には、これらの装置が風雨に晒されることになり、また、防犯上の問題もあった。
なお、特許文献2記載の発明においては、充電ボックスの大きさを大きくすることで充電器を配置することも不可能ではないものの、ボックス内に熱が籠ってしまうため、特に夏場においてボックス内の温度がバッテリーの使用環境温度を容易に超えてしまうことが予想される。
そこで、本発明は、電気自転車等のバッテリーを屋外で充電可能であり、ボックス内の温度が上昇しやすい夏場においてもボックス内に熱が籠りにくい充電ボックスを提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、以下の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載の充電ボックスは、電気自転車等のバッテリーを充電するための充電装置を設置可能な充電ボックスであって、箱体状の本体部と、前記本体部の正面開口に開閉可能に設けられた扉体と、を備え、前記本体部の上面には、排気部が設けられて、この排気部の上端で排気口が開口するとともに、前記本体部の下面には、給気口が開口しており、更に、前記排気口を覆うカバー体を備えたことを特徴とする。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記排気口及び前記給気口をメッシュ部材により覆ったことを特徴とする。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記本体部の下面上方に、通気孔を有する通気台座を設け、この通気台座の上に前記充電装置を設置可能としたことを特徴とする。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記本体部は、中空状の取付体に固定されていることを特徴とする。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記カバー体は、前記本体部と別体に設けられて前記取付体に固定されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、本体部の上面には排気部が凸設されるとともに、この排気部の上端で排気口が開口し、本体部の下面には給気口が開口している。すなわち、上下方向に通風路が形成され、自然換気がされるようになっている。このため、ボックス内に熱が籠りにくくなっており、ボックス内の温度が上昇しやすい夏場においても充電機器等をボックス内に長時間収容することができるようになっている。
また、排気口を覆うカバー体を備えているため、上方に向けて開口する排気口からの雨水の浸入を防ぐことが可能となっている。
また、請求項2に記載の発明は上記の通りであり、排気口及び給気口をメッシュ部材により覆ったため、開口部から虫や埃などが入り込むことを防ぐことができる。
また、請求項3に記載の発明は上記の通りであり、本体部の下面上方に、通気孔を有する通気台座を設け、この通気台座の上に充電装置を設置可能としたため、ボックスの底部が2重の通気構造となっている。このため、充電装置を設置した場合でも、通風のための開口を完全に塞ぐことがなく、通気性を確保できる。
また、請求項4に記載の発明は上記の通りであり、本体部は、中空状の取付体に固定されているため、充電機器のコード類を取付体内に配線できるので、ボックス内での充電作業を安全に行えるようになっている。
また、請求項5に記載の発明は上記の通りであり、カバー体は、本体部と別体に設けられて取付体に固定されているため、本体部とカバー体とを直接的に結合する必要がなく、本体部とカバー体との間に通風可能な空間を大きく確保できるようになっている。
本発明の実施の形態であって、充電ボックスを備えた機能ポールの正面図である。 本発明の実施の形態であって、充電ボックスを備えた機能ポールの側面図である。 本発明の実施の形態であって、充電ボックスの(a)正面図、(b)側面図である。 本発明の実施の形態であって、カバー体を取り外した充電ボックスの(a)平面図、(b)正面図、(c)底面図である。 本発明の実施の形態であって、充電ボックスの横断面図(図3(a)のA−A断面図)である。 本発明の実施の形態であって、扉体を取り外した充電ボックスの正面図である。 本発明の実施の形態であって、充電ボックスの縦断面図(図3(a)のB−B断面図)である。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。
(充電ボックス10)
本実施形態に係る充電ボックス10は、電気自転車等のバッテリーを充電するための充電装置を設置可能なものであり、図1に示すように、機能ポールに取り付けられている。なお、この機能ポールには、充電ボックス10の上方に郵便受け42や図示しないインターホンなどが設けられている。
この充電ボックス10は、箱体状の本体部11と、前記本体部11の正面開口に開閉可能に設けられた扉体35と、前記本体部11の上方に設けられたカバー体33と、を備えている。
(本体部11)
本体部11は、図4に示すように、上面に筒状の排気部13が凸設された箱体状であり、内部に充電装置を収容可能なものである。この本体部11は、図示しないビス孔が側面部に設けられており、このビス孔を使用して両側の2本のポール40(取付体)の内側壁41にビスで固定されるものである。なお、この2本のポール40は中空状に形成されており、後述するように、充電ボックス10内部に配置された装置のコード類は、ポール40の内部を通って配線されるようになっている。
この本体部11の下面は、図4(c)に示すように、四辺縁部を除く略全面が開口して給気口18を形成している。この給気口18には、ステンレス製の給気部金網19(メッシュ部材)が貼り付けられており、これにより、給気口18は給気部金網19で覆われるようになっている。なお、この底面には、扉体35側の縁の中央付近に底面切欠き20が設けられている。この底面切欠き20は、後述するように、扉体35を閉めた状態でもケーブル等を外部に導くことができるようにするためのものである。
また、前述したように、この本体部11の上面には、排気部13が凸設されており、この排気部13の上端には排気口15が開口している。図4(a)に示すように、この排気口15にも、ステンレス製の排気部金網16(メッシュ部材)が貼り付けられており、これにより、排気口15は排気部金網16で覆われるようになっている。この排気部金網16は、上記した給気部金網19と同じ部材を使用してもよいし、底面側の給気部金網19には排気部金網16よりも強度の高い網体を使用することしてもよい。
なお、この排気部13の開口縁は、図4(b)に示すように、水平方向にフランジ状部17を形成しており、これにより、雨水などの吹き上がりが排気口15内に入り込むのを防止するようになっている。
(カバー体33)
カバー体33は、本体部11の排気口15を覆うものであり、図3に示すように、下面を開口させた蓋状部材である。このカバー体33は、前記した本体部11とは別体に設けられており、本体部11とは別に両側の2本のポール40の内側壁41にビスで固定されている。本実施形態に係る充電ボックス10は、このように本体部11とカバー体33とを直接的に結合させないことにより、本体部11とカバー体33との間に通風可能な空間を大きく確保し、排気性能を向上させるように形成されている。
このカバー体33の四方壁は、図3に示すように、排気口15の高さよりも下方まで設けられているため、排気口15をすっぽりと覆うように形成されている。このため、排気口15からの雨水の浸入を確実に防げるように形成されている。
また、図3(b)に示すように、このカバー体33の上面は傾斜屋根34となっている。このため、カバー体33の上面を雨水が流れるようになっており、雨水が溜まることがないように形成されている。
なお、このカバー体33は、上記したように本体部11とは別体に設けられているものの、図1及び図2に示すように、正面、背面及び側面が略面一となるように形成されているので、あたかも一体物のように形成されている。このため、排気部13などが目立つことがなく、すっきりとしたデザインとすることができる。また、図1及び図2に示すような機能ポールに組み込んだ場合でも、特に目立つことがなく、他の物品との調和がとり易いものとなっている。
(扉体35)
扉体35は、図1及び2に示すように、本体部11の正面開口に開閉可能に設けられるものである。この扉体35は、ダイヤル錠により施錠が可能となっており、このダイヤル錠を備えた把手36を押引することにより、左右に回動可能に取り付けられている。
このように、扉体35にはダイヤル錠が設けられているので、充電ボックス10の使用中に扉体35を開けられたり、充電ボックス10を他人に勝手に使用されたりするのを防止することができるようになっている。
(通気台座21)
通気台座21は、本体部11の下面上方に設けられるものであり、その上に充電装置44を設置可能とするためのものである。
この通気台座21の上面は、図7に示すように、略水平に設けられた水平部22の扉体35側の端が、徐々に下方に傾斜して傾斜部24を形成している。
ここで、水平部22は、図5に示すように、パンチングメタルで構成されて通気孔23を形成したものである。この通気台座21は、このように通気孔23を形成することにより、下方の給気口18からの上方向への通風を遮断しないようになっている。
また、この通気台座21は、図5に示すように、扉体35側の縁部中央に台座切欠き25が設けられており、扉体35を開放したときに、この台座切欠き25が扉体35側に開口するようになっている。この台座切欠き25は、前述した底面切欠き20の上方に形成されているため、扉体35を閉めた状態でも、台座切欠き25及び底面切欠き20にケーブル等を通すことで、該ケーブル等を外部に導くことができるようになっている。
なお、前述した傾斜部24は、このようにケーブル等を外部に導く際に、ケーブル等を沿わせて流すことができるようにするために設けられたものである。
(充電ボックス10の内部構造)
次に、充電ボックス10の内部構造について説明する。
本実施形態に係る充電ボックス10の内部には、図6に示すように、200V用コンセントユニット30、100V用コンセントユニット31、タイマースイッチ32が設けられている。
なお、タイマースイッチ32は、200V用コンセントユニット30と接続コードを介して接続されるものであり、設定された時間が経過した後に給電が開始するように設定できるものである。このタイマースイッチ32を使用すれば、例えば料金的に有利な深夜電力を利用するように設定することもできる。
これらの200V用コンセントユニット30、100V用コンセントユニット31、及びタイマースイッチ32は、図6に示すように、本体部11の内側壁に固定されている。そして、これらの装置が固定された本体部11の側壁の、これらの装置の裏側に当たる部分には、図示しない貫通孔が設けられている。また、この本体部11の貫通孔と連通するように、ポール40の内側壁41にも孔が設けられている。このため、これらの装置の背面側から伸びるこれらの装置のコード類が、本体部11の貫通孔及びポール40の内側壁41の孔を貫通し、中空のポール40の内部へと配線されるようになっている。
そして、図6に示すように、この充電ボックス10の内部には、電気自転車等の充電装置44及びバッテリー43を配置できるスペースが確保されているため、上記したようなコンセントユニット30,31のコンセントに充電装置44の電源ケーブル45を繋ぎ、バッテリー43の充電ができるようになっている。なお、このとき、充電装置44及びバッテリー43は、図6に示すように、通気台座21の上に載置されることとなる。
ところで、図7に示すように、充電ボックス10の下部においては、給気口18の上に通気孔23を有する通気台座21が設けられており、2重の通気構造となっている。このため、充電装置44を設置した場合でも、通風のための開口を完全に塞ぐことがなく、通気性を確保できるようになっている。また、充電ボックス10の上部においては、排気部13の内部に排気路14が形成されるとともに、排気部13の上端で排気口15が開口しているため、充電ボックス10内部の温かい空気が排気路14を通って外部へ排出される。
このように、本実施形態に係る充電ボックス10によれば、上下方向に通風路が形成され、自然換気がされる。このため、充電ボックス10内に熱が籠りにくくなっており、充電ボックス10内の温度が上昇しやすい夏場においても充電機器44等を充電ボックス10内に長時間収容することができる。
また、排気口15及び給気口18をメッシュ部材16,19により覆ったため、通気性能を確保しつつも、開口部から虫や埃などが入り込むことを防ぐことができる。
また、上述したように、充電ボックス10の下部は通気台座21が設けられることによって2重の通気構造となっているが、この通気台座21を設けたことの効果は、通気性能の向上だけではない。すなわち、上げ底としたことにより、充電装置44に雨水の下からの跳ね返りがかからないようにもなっている。
なお、上記した実施形態においては、本体部11とカバー体33とを別体として設け、かつ、それぞれ別々にポール40の内側壁41に固定することとしたが、これに限らない。すなわち、本体部11とカバー体33とを一体的に設けても良いし、別体の本体部11とカバー体33とを直接的に結合して使用することとしても良い。
また、上記した実施形態においては、充電ボックス10を使用して電気自転車のバッテリー43を充電する例を説明したが、これに限らない。すなわち、電気自転車の充電や、芝刈り機等の屋外電源としても使用することができる。
10 充電ボックス
11 本体部
13 排気部
14 排気路
15 排気口
16 排気部金網(メッシュ部材)
17 フランジ状部
18 給気口
19 給気部金網(メッシュ部材)
20 底面切欠き
21 通気台座
22 水平部
23 通気孔
24 傾斜部
25 台座切欠き
30 200V用コンセントユニット
31 100V用コンセントユニット
32 タイマースイッチ
33 カバー体
34 傾斜屋根
35 扉体
36 把手
40 ポール(取付体)
41 内側壁
42 郵便受け
43 バッテリー
44 充電装置
45 電源ケーブル

Claims (5)

  1. 電気自転車等のバッテリーを充電するための充電装置を設置可能な充電ボックスであって、
    箱体状の本体部と、前記本体部の正面開口に開閉可能に設けられた扉体と、を備え、
    前記本体部の上面には、排気部が設けられて、この排気部の上端で排気口が開口するとともに、
    前記本体部の下面には、給気口が開口しており、
    更に、前記排気口を覆うカバー体を備えたことを特徴とする、充電ボックス。
  2. 前記排気口及び前記給気口をメッシュ部材により覆ったことを特徴とする、請求項1記載の充電ボックス。
  3. 前記本体部の下面上方に、通気孔を有する通気台座を設け、この通気台座の上に前記充電装置を設置可能としたことを特徴とする、請求項1又は2記載の充電ボックス。
  4. 前記本体部は、中空状の取付体に固定されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の充電ボックス。
  5. 前記カバー体は、前記本体部と別体に設けられて前記取付体に固定されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の充電ボックス。
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