JP2011221229A - 表示システム、表示方法、およびディスプレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】入力される映像信号に基づいて好ましい表示モードにて映像を表示することができる表示システム、表示方法、およびディスプレイを提供する。
【解決手段】表示システム1は、複数の画面114A,114Bと、複数の画面を制御するためのシステムコントローラとを備える。システムコントローラは、複数の画面間における所定のポイントの画素値が同じであるか否かを判断し、複数の画面間で所定のポイントの画素値が同じであると判断したときに、複数の画面に1つの映像を拡大して表示させ、複数の画面間で所定のポイントの画素値が異なると判断したときに、複数の画面の各々に映像を独立して表示させる。
【選択図】図2
【解決手段】表示システム1は、複数の画面114A,114Bと、複数の画面を制御するためのシステムコントローラとを備える。システムコントローラは、複数の画面間における所定のポイントの画素値が同じであるか否かを判断し、複数の画面間で所定のポイントの画素値が同じであると判断したときに、複数の画面に1つの映像を拡大して表示させ、複数の画面間で所定のポイントの画素値が異なると判断したときに、複数の画面の各々に映像を独立して表示させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、入力される映像信号に基づいて映像を表示するための表示システム、表示方法、および表示装置に関し、特に複数の画面が表示している内容に基づいて当該複数の画面を制御するための表示システム、表示方法、およびディスプレイに関する。
複数の画面を制御するための技術が知られている。たとえば、複数のディスプレイを用いて、あたかも1つのディスプレイであるかのように、1つの映像を拡大して表示させる技術(エンラージ表示機能)が知られている。
より詳細には、特開平7−261721号公報(特許文献1)には、マルチ映像システムが開示されている。特開平7−261721号公報(特許文献1)によると、映像信号及び文字情報等を入力し、信号処理し、デジタル映像信号を出力するマスターパソコンと、該デジタル映像信号を複数分配する映像分配装置と、該分配されるデジタル映像信号を記憶し、部分拡大等の信号処理する複数のパソコンと、該複数のパソコンからの映像出力信号を表示し、表示部が隣接するように配置する複数のモニタとで構成される。入力する映像信号とマスターパソコンのキーボード等の入力手段より入力する情報、または、記憶装置に記憶する情報等を処理し、マスターパソコンにより複数のパソコンを制御して、表示位置等を変えて、複数のモニタで表示するようにしている。
また、特開平4−280291号公報(特許文献2)には、マルチ映像システムが開示されている。特開平4−280291号公報(特許文献2)によると、供給された映像信号に所定の処理を行う画像処理部と表示画面部とから構成され複数種類の走査周波数の映像信号に対応して映像表示が可能とされた複数個の映像表示処理手段を有し、この各映像表示処理手段の各表示画面部が隣接するように配列されてマルチモニタ画面とされるようにシステムを構成する。
しかしながら、複数のディスプレイが、それぞれ、複数種類の映像を表示するモード(通常モード)と、複数のディスプレイが、まるで1つのディスプレイであるかのように、1種類の映像を拡大して表示するモード(エンラージモード)とが考えられる。いずれの表示モードが好ましいかは、それぞれのディスプレイに入力される映像信号、すなわちそれぞれのディスプレイに表示されるべき映像によって異なるものである。そのため、複数のディスプレイのユーザ(管理者)は、表示される映像を確認しながら、上記のいずれの表示モードによって映像を表示することが好ましいかを判断したり、表示モードを設定したり切り替えたりする必要があった。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、入力される映像信号に基づいて好ましい表示モードにて映像を表示することができる表示システム、表示方法、およびディスプレイを提供することである。
この発明のある局面に従うと、表示システムが提供される。表示システムは、複数の画面と、複数の画面を制御するためのシステムコントローラとを備える。システムコントローラは、複数の画面間における所定のポイントの画素値が同じであるか否かを判断し、複数の画面間で所定のポイントの画素値が同じであると判断したときに、複数の画面に1つの映像を拡大して表示させ、複数の画面間で所定のポイントの画素値が異なると判断したときに、複数の画面の各々に映像を独立して表示させる。
好ましくは、システムコントローラは、複数の画面間で所定のポイントの画素値の差が所定値未満である場合に、複数の画面間で所定のポイントの画素値が同じであると判断し、複数の画面間で所定のポイントの画素値の差が所定値以上である場合に、複数の画面間で所定のポイントの画素値が異なると判断する。
好ましくは、システムコントローラは、複数の画面間で入力される映像の解像度が同じであるか否かを判断し、複数の画面間で入力される映像の解像度が同じであると判断したときに、画素値に関する判断を実行し、複数の画面間で入力される映像の解像度が異なると判断したときに、複数の画面の各々に1つの映像を独立して表示させる。
好ましくは、複数の画面の何れか1つは、システムコントローラと共にディスプレイに含まれる。複数の画面のその他の画面の各々は、システムコントローラからの指令に基づいて画面を制御するためのコントローラと共にディスプレイに含まれている。
好ましくは、複数の画面の各々は、システムコントローラからの指令に基づいて画面を制御するためのコントローラと共にディスプレイに含まれている。
複数の画面の各々は、複数の所定のポイントを含む。
この発明の別の局面に従うと、複数の画面と、複数の画面を制御するためのシステムコントローラと、を含む表示システムにおける表示方法が提供される。システムコントローラが、複数の画面間における所定のポイントの画素値が同じであるか否かを判断するステップと、システムコントローラが、複数の画面間で所定のポイントの画素値が同じであると判断したときに、複数の画面に1つの映像を拡大して表示させるステップと、システムコントローラが、複数の画面間で所定のポイントの画素値が異なると判断したときに、複数の画面の各々に映像を独立して表示させるステップとを備える。
この発明の別の局面に従うと、複数の画面と、複数の画面を制御するためのシステムコントローラと、を含む表示システムにおける表示方法が提供される。システムコントローラが、複数の画面間における所定のポイントの画素値が同じであるか否かを判断するステップと、システムコントローラが、複数の画面間で所定のポイントの画素値が同じであると判断したときに、複数の画面に1つの映像を拡大して表示させるステップと、システムコントローラが、複数の画面間で所定のポイントの画素値が異なると判断したときに、複数の画面の各々に映像を独立して表示させるステップとを備える。
この発明の別の局面に従うと、他のディスプレイと通信可能なディスプレイが提供される。ディスプレイは、ディスプレイと他のディスプレイとを制御するためのシステムコントローラを備える。システムコントローラは、ディスプレイの画面と他のディスプレイの画面との間における所定のポイントの画素値が同じであるか否かを判断し、ディスプレイの画面と他のディスプレイの画面との間で所定のポイントの画素値が同じであると判断したときに、複数の画面に1つの映像を拡大して表示させ、ディスプレイの画面と他のディスプレイの画面との間で所定のポイントの画素値が異なると判断したときに、複数の画面の各々に映像を独立して表示させる。
以上のように、この発明によれば、入力される映像信号に基づいて好ましい表示モードにて映像を表示することができる表示システム、表示方法、およびディスプレイが提供される。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<表示システム1の動作概要>
まず、本実施の形態に係る表示システムの全体構成について説明する。以下で説明される本実施の形態に係る表示システムは、複数のディスプレイを含むものである。しかしながら、1つのディスプレイが、互いに独立して映像を表示可能な複数のエリアを含むものであってもよい。
まず、本実施の形態に係る表示システムの全体構成について説明する。以下で説明される本実施の形態に係る表示システムは、複数のディスプレイを含むものである。しかしながら、1つのディスプレイが、互いに独立して映像を表示可能な複数のエリアを含むものであってもよい。
また、以下で説明される本実施の形態に係る表示システムでは、1つのディスプレイ(マスターディスプレイ)が、他のディスプレイ(スレーブディスプレイ)を制御するものである。しかしながら、ディスプレイとは異なる他の装置(パーソナルコンピュータやサーバ)が、全てのディスプレイを制御するものであってもよい。
図1および図2は、本実施の形態に係る表示システム1の外観を示す概略図である。より詳細には、図1は、表示システム1に含まれる4つのディスプレイ100A,100B,100C,100Dのそれぞれが異なる映像を表示する状態を示すイメージ図である。換言すれば、図1は、4つのディスプレイ100A,100B,100C,100Dのそれぞれに異なる映像信号が入力された状態を示すイメージ図である。
図2は、表示システム1に含まれる4つのディスプレイ100A,100B,100C,100Dのそれぞれが同じ映像を表示する状態を示すイメージ図である。換言すれば、図2は、4つのディスプレイ100A,100B,100C,100Dのそれぞれに同じ映像信号が入力された状態を示すイメージ図である。
図1および図2を参照して、本実施の形態に係る表示システム1においては、第1のディスプレイ100Aが、表示システム1を制御するためのマスターディスプレイである。一方、第2のディスプレイ100Bと第3のディスプレイ100Cと第4のディスプレイ100Dとは、第1のディスプレイ100Aによって制御されるスレーブディスプレイである。
第1のディスプレイ100Aの画面114Aと、第2のディスプレイ100Bの画面114Bと、第3のディスプレイ100Cの画面114Cと、第4のディスプレイ100Dの画面114Dには、予め画素値を測定するための測定位置(所定のポイント)が設定されている。画素値とは、たとえば、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)のそれぞれに関する輝度値(たとえば、0〜255)をいう。
本実施の形態においては、各々の画面114A,114B,114C,114Dに4つの測定位置が設定されている。ただし、各々の画面114A,114B,114C,114Dに設定される測定位置の個数は、4つに限定するものではない。
本実施の形態においては、ディスプレイ100A,100B,100C,100Dの画面114A,114B,114C,114Dの各々のサイズは、1920dot×1080dotである。そして、画面114A,114B,114C,114Dにおける測定位置Aの座標は、(480,270)である。測定位置Bの座標は、(1440,270)である。測定位置Cの座標は、(480,810)である。測定位置Dの座標は、(1440,810)である。すなわち、画素値を測定するための測定位置は、全ての画面114A,114B,114C,114Dの間で同じ場所である。
本実施の形態においては、測定位置の各々は、1つの画素のみを含む。しかしながら、測定位置(所定のポイント)は、複数個の画素を含むエリアであってもよい。この場合には、当該エリアの画素値のR,G,Bそれぞれの平均値などを画素値として利用することができる。
第1のディスプレイ100Aは、画面114Aの測定位置A,B,C,Dの各々の画素値を取得する。より詳細には、第1のディスプレイ100Aに入力される映像信号に基づいて、当該映像信号によって表わされる映像を画面114Aに表示したと仮定した場合の、測定位置A,B,C,Dの各々の画素値を取得する。同様にして、第1のディスプレイ100Aは、第2のディスプレイ100Bから、画面114Bの測定位置A,B,C,Dの各々の画素値を取得する。第1のディスプレイ100Aは、第3のディスプレイ100Cから、画面114Cの測定位置A,B,C,Dの各々の画素値を取得する。
第1のディスプレイ100Aは、第4のディスプレイ100Dから、画面114Dの測定位置A,B,C,Dの各々の画素値を取得する。そして、第1のディスプレイ100Aは、画面114Aの測定位置Aの画素値と、画面114Bの測定位置Aの画素値と、画面114Cの測定位置Aの画素値と、画面114Dの測定位置Aの画素値とが同じであるか否かを判断する。なお、第1のディスプレイ100Aは、画素値の差異が所定値未満である場合には、画素値が同じであると判断してもよい。
同様に、第1のディスプレイ100Aは、画面114A,114B,114C,114Dの測定位置Bの画素値が同じであるか否かを判断する。第1のディスプレイ100Aは、画面114A,114B,114C,114Dの測定位置Cの画素値が同じであるか否かを判断する。第1のディスプレイ100Aは、画面114A,114B,114C,114Dの測定位置Dの画素値が同じであるか否かを判断する。
図1(a)を参照して、画面114A,114B,114C,114Dの測定位置Aの画素値が全て同じではない場合、画面114A,114B,114C,114Dの測定位置Bの画素値が全て同じではない場合、画面114A,114B,114C,114Dの測定位置Cの画素値が全て同じではない場合、または画面114A,114B,114C,114Dの測定位置Dの画素値が全て同じではない場合、ディスプレイ100A,100B,100C,100Dのいずれかに、他のディスプレイと異なる映像信号が入力されている可能性が高い。
この場合、図1(b)を参照して、第1のディスプレイ100Aは、ディスプレイ100A,100B,100C,100Dの各々に、独立して(別々に)、入力される映像信号に基づいて映像を表示させる。すなわち、第1のディスプレイ100Aは、入力される映像信号に基づいて、当該映像信号によって表わされる映像を画面114Aの全面に表示する。第2のディスプレイ100Bは、第1のディスプレイ100Aからの制御信号に応じて、入力される映像信号に基づいて、当該映像信号によって表わされる映像を画面114Bの全面に表示する。第3のディスプレイ100Cは、第1のディスプレイ100Aからの制御信号に応じて、入力される映像信号に基づいて、当該映像信号によって表わされる映像を画面114Cの全面に表示する。第4のディスプレイ100Dは、第1のディスプレイ100Aからの制御信号に応じて、入力される映像信号に基づいて、当該映像信号によって表わされる映像を画面114Dの全面に表示する。
一方、図2(a)を参照して、画面114A,114B,114C,114Dの測定位置Aの画素値が全て同じであって、画面114A,114B,114C,114Dの測定位置Bの画素値が全て同じであって、画面114A,114B,114C,114Dの測定位置Cの画素値が全て同じであって、画面114A,114B,114C,114Dの測定位置Dの画素値が全て同じである場合、全てのディスプレイ100A,100B,100C,100Dに同じ映像信号が入力されている可能性が高い。この判断に関する信頼度は、画素値の差異のための所定値の大きさを調整することによって、調整することができる。
この場合、図2(b)を参照して、第1のディスプレイ100Aは、ディスプレイ100A,100B,100C,100Dに、1つのディスプレイとして、入力される映像信号に基づいて1つの映像を拡大して表示させる(エンラージ表示)。すなわち、表示システム1の左上に配置される第1のディスプレイ100Aは、入力される映像信号に基づいて、当該映像信号によって表わされる映像の左上部分を拡大して、画面114Aの全面に表示する。表示システム1の右上に配置される第2のディスプレイ100Bは、第1のディスプレイ100Aからの制御信号に応じて、入力される映像信号に基づいて、当該映像信号によって表わされる映像の右上部分を拡大して、画面114Bの全面に表示する。表示システム1の左下に配置される第3のディスプレイ100Cは、第1のディスプレイ100Aからの制御信号に応じて、入力される映像信号に基づいて、当該映像信号によって表わされる映像の左下部分を拡大して、画面114Cの全面に表示する。表示システム1の右下に配置される第4のディスプレイ100Dは、第1のディスプレイ100Aからの制御信号に応じて、入力される映像信号に基づいて、当該映像信号によって表わされる映像の右下部分を拡大して、画面114Dの全面に表示する。
このように、本実施の形態に係る表示システム1は、複数のディスプレイ100A,100B,100C,100Dのそれぞれに入力される映像信号に基づいて、当該複数のディスプレイ100A,100B,100C,100Dの測定位置A,B,C,Dの画素値が同じであるか否かを判断する。そして、表示システム1は、測定位置A,B,C,Dの画素値が、当該複数のディスプレイ100A,100B,100C,100D間で同じである場合に、複数のディスプレイを用いて1つの映像をエンラージ表示する。表示システム1は、測定位置A,B,C,Dの画素値が、当該複数のディスプレイ100A,100B,100C,100D間で同じでない場合に、複数のディスプレイ100A,100B,100C,100Dの各々に1つの映像を表示させる。すなわち、複数のディスプレイ100A,100B,100C,100Dの各々が、独立して(別々に)、1つの映像を表示する。
なお、図1および図2においては、表示システム1が、マトリクス状に配置される4つのディスプレイ100A,100B,100C,100Dを含む場合について説明した。しかしながら、表示システム1は、他の個数のディスプレイを含むものであってもよい。たとえば、上記および下記の構成は、図3に示すような、9つのディスプレイ100A,100B,100C,100D,100E,100F,100G,100H,100Iを含む表示システム1に適用することができる。
すなわち、第1のディスプレイ100Aは、9つのディスプレイ100A,100B,100C,100D,100E,100F,100G,100H,100Iのそれぞれに入力される映像信号に基づいて、当該9つのディスプレイの測定位置A,B,C,Dの画素値が同じであるか否かを判断する。そして、図3(a)に示すように、測定位置A,B,C,Dの画素値が当該9つのディスプレイ間で同じである場合に、図3(b)に示すように、第1のディスプレイ100Aは、9つのディスプレイを用いて1つの映像をエンラージ表示する。測定位置A,B,C,Dの画素値が、当該9つのディスプレイ間で同じでない場合に、9つのディスプレイの各々に1つの映像を表示させる。
以下、このような機能を実現するための構成について詳述する。
<表示システム1の第1のディスプレイ100Aのハードウェア構成>
以下では、表示システム1の具体的構成の一態様について説明する。まず、マスターディスプレイである第1のディスプレイ100Aの構成について説明する。図4は、本実施の形態に係る第1のディスプレイ100Aの構成を表わすブロック図である。
<表示システム1の第1のディスプレイ100Aのハードウェア構成>
以下では、表示システム1の具体的構成の一態様について説明する。まず、マスターディスプレイである第1のディスプレイ100Aの構成について説明する。図4は、本実施の形態に係る第1のディスプレイ100Aの構成を表わすブロック図である。
図4を参照して、第1のディスプレイ100Aは、主たる構成要素として、第1の映像入力端子111Aと、第1の映像入力処理部112Aと、第1の信号変換処理部101Aと、第1の映像出力処理部113Aと、第1の画面114Aと、システムコントローラ115Aと、ディスプレイインターフェイス108Aと、PCインターフェイス109Aとを含む。
第1の映像入力処理部112Aは、第1の映像入力端子111Aからの第1の映像信号を受け付けて、当該第1の映像信号をシステムコントローラ115Aと第1の信号変換処理部101Aとに入力する。
第1の信号変換処理部101Aは、処理部102Aと、通信部103Aと、RGBデータへの変換部104Aと、RGBデータの読み出し部105Aと、変換されたRGBデータを一時的に格納するバッファ106Aとを含む。
処理部102Aは、映像入力処理部112Aからの映像信号に基づいて、第1のディスプレイ100Aに入力されている映像の解像度を取得する。処理部102Aは、通信部103Aを介して、システムコントローラ115Aへと第1のディスプレイ100Aの解像度を受け渡す。
処理部102Aは、映像入力処理部112Aからの映像信号に基づいて、第1のディスプレイ100Aに入力されている映像が第1の画面114Aに表示された際における、測定位置A,B,C,Dの画素値を取得する。処理部102Aは、通信部103Aを介して、システムコントローラ115Aへと測定位置A,B,C,Dの画素値を受け渡す。
第1の映像出力処理部113Aは、制御部117Aからの第1のモード(通常モード)を指定するための信号に基づいて、第1の画面114Aに第1の映像を表示させる。第1の映像出力処理部113Aは、制御部117Aからの第2のモード(エンラージモード)を指定するための信号に基づいて、第1の画面114Aの全体に第1の映像の左上部分を表示させる。
より詳細には、第1の映像出力処理部113Aは、処理部125Aと、通信部126Aと、位置設定部127Aと、拡大部129Aとを含む。通信部126Aは、システムコントローラ115Aの通信部116Aから第1あるいは第2のモードの指定を受信する。位置設定部127Aは、第1の画面114Aのうちの第1の映像を表示すべき範囲を決定する。
拡大部129Aは、第1のモードの指定に基づいて、第1の映像を拡大して第1の画面114A全体に表示させる。拡大部129Aは、第2のモードの指定に基づいて、第1の映像の左上部を拡大して第1の画面114A全体に表示させる。より詳細には、拡大部129Aは、ディスプレイのIDと、表示システム1に含まれるディスプレイの個数を示す情報(NumOfMulti)とに基づいて、入力される映像のどの部分を何倍に拡大すべきかを取得することができる。
第1の画面114Aは、第1の映像出力処理部113Aから入力される第1の映像信号に基づいて第1の映像あるいは第1の映像の左上部を表示する。
システムコントローラ115Aは、通信部116Aと、制御部117Aと、記憶部118Aとを含む。
通信部116Aは、第1の映像入力処理部112Aからの映像信号と、第1の信号変換処理部101Aからの解像度および画素値とを制御部117Aに入力する。通信部116Aは、制御部117Aからの指令や情報を、第1の映像出力処理部113Aに入力する。通信部116Aは、ディスプレイインターフェイス108AとPCインターフェイス109Aとを介して、外部の機器からの指令や情報を制御部117Aに入力したり、制御部117Aからの指令や情報を外部の機器に送信したりする。
制御部117Aは、CPU(Central Processing Unit)などによって実現される。制御部117Aは、記憶部118Aのプログラムを実行することによって、第1のディスプレイ100Aの各部を制御する。ここでいうプログラムとは、たとえば、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
制御部117Aは、ディスプレイインターフェイス108Aと、PCインターフェイス109Aとを用いて、PC150(図6を参照。)や他のディスプレイ102B〜102Nとデータを送受信し合う。たとえば、制御部117Aは、他のディスプレイ102B〜102Nから入力映像の解像度や測定位置の画素値を受信したり、他のディスプレイ102B〜102Nへとモードを指定するための信号を送信したりする。なお、制御部117Aは、図示しないスイッチやリモコン信号送受信部などを介して、ユーザから各種の命令を受け付ける。
より詳細には、制御部117Aは、通信部116Aを介して、信号変換処理部101Aから、第1のディスプレイ100Aに入力されている映像の解像度を取得して、記憶部118Aに格納する。制御部117Aは、通信部116Aを介して、信号変換処理部101Aから、第1のディスプレイ100Aに入力されている映像が第1の画面114Aに表示された際における、測定位置A,B,C,Dの画素値を取得して、記憶部118Aに格納する。
制御部117Aは、ディスプレイインターフェイス108Aを用いて、他のディスプレイ100B〜100Nに入力されている映像の解像度を取得して、記憶部118Aに格納する。制御部117Aは、ディスプレイインターフェイス108Aを用いて、他のディスプレイ100B〜100Nに入力されている映像が、それぞれの画面114に表示された際における、測定位置A,B,C,Dの画素値を取得して、記憶部118Aに格納する。
記憶部118Aは、SRAM(Static Random Access Memory)、NV−RAM、ハードディスク、ROM(Read Only Memory)、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどによって実現される。記憶部118は、制御部117Aによって実行されるプログラムや、制御部117Aによるプログラムの実行により生成されたデータ(モードをするための情報)などを記憶する。
より詳細には、記憶部118Aは、第1のディスプレイ100Aの第1の映像入力端子111Aに入力される第1の映像信号に対応する横の画素数Reso_H(0)および縦の画素数Reso_V(0)を記憶する。記憶部118Aは、表示システム1に含まれる他のディスプレイ100B〜100Nの映像入力端子に入力される映像信号に対応する横の画素数Reso_H(n)および縦の画素数Reso_V(n)も記憶する。
記憶部118Aは、各ディスプレイ100A〜100Nの画面114A〜114Nの測定位置Aの、R(レッド)の輝度値Point_R(0)(n)と、G(レッド)の輝度値Point_G(0)(n)と、B(ブルー)の輝度値Point_B(0)(n)とを記憶する。同様に、記憶部118Aは、各ディスプレイ100A〜100Nの画面114A〜114Nの測定位置BのR,G,Bの輝度値も記憶する。記憶部118Aは、各ディスプレイ100A〜100Nの画面114A〜114Nの測定位置CのR,G,Bの輝度値も記憶する。記憶部118Aは、各ディスプレイ100A〜100Nの画面114A〜114Nの測定位置DのR,G,Bの輝度値も記憶する。前述したように、本実施の形態においては、各画面114A〜114Nの測定位置は4つとしているが、これに限定するものではない。
また、記憶部118Aは、表示システム1に含まれるディスプレイの個数NumOfMultiや、第1のディスプレイ100AのID(識別情報)などを記憶する。
制御部117Aは、記憶部118Aのデータを参照して、複数の画面114A〜114Nの測定位置Aの画素値が同じであるか否かを判断する。なお、制御部117Aは、画素値の差異が所定値未満である場合には、画素値が同じであると判断してもよい。同様に、制御部117Aは、複数の画面114A〜114Nの測定位置Bの画素値が同じであるか否かを判断する。制御部117Aは、複数の画面114A〜114Nの測定位置Cの画素値が同じであるか否かを判断する。制御部117Aは、複数の画面114A〜114Nの測定位置Dの画素値が同じであるか否かを判断する。
図1(a)に示すように、制御部117Aは、複数の画面114A〜114Nの測定位置Aの画素値が全て同じでない場合、複数の画面114A〜114Nの測定位置Bの画素値が全て同じでない場合、複数の画面114A〜114Nの測定位置Cの画素値が全て同じでない場合、または複数の画面114A〜114Nの測定位置Dの画素値が全て同じでない場合、ディスプレイ100B〜100Nの各々に、第1のモードを指定するための信号を送信する。
制御部117Aは、第1の映像出力処理部113Aにも、第1のモードを指定するための信号を送信する。これによって、図1(b)に示すように、複数のディスプレイ100A〜100Nの各々は、画面114A〜114Nの全面に、独立して、1つの映像を表示する。
一方、図2(a)を参照して、制御部117Aは、複数の画面114A〜114Nの測定位置Aの画素値が全て同じであって、複数の画面114A〜114Nの測定位置Bの画素値が全て同じであって、複数の画面114A〜114Nの測定位置Cの画素値が全て同じであって、複数の画面114A〜114Nの測定位置Dの画素値が全て同じである場合、ディスプレイ100B〜100Nの各々に、第2のモードを指定するための信号を送信する。
制御部117Aは、映像出力処理部113Aにも、第2のモードを指定するための信号を送信する。
より詳細には、本実施の形態に係る制御部117Aは、第2のモードを指定するための信号とともに、入力される映像のどの部分を表示すべきかを決定するための情報を送信する。たとえば、個数NumOfMultiが4である場合、制御部117Aは、IDが2のディスプレイに信号を送信するときには、映像の右上の1/4を指定するための情報を送信する。たとえば、個数NumOfMultiが9である場合、制御部117Aは、IDが7のディスプレイに信号を送信するときには、映像の左下の1/9のエリアを指定するための情報を送信する。
これによって、図2(b)または図3(b)に示すように、複数のディスプレイ100A〜100Nは、画面114A〜114Nの全面に、1つの映像を表示することができる。すなわち、複数のディスプレイ100A〜100Nの映像出力処理部113A〜113Nが、入力された映像信号と上記の情報とに基づいて、当該映像信号に対応する映像の一部を画面114A〜114Nの全面に表示する。
<表示システム1の第2のディスプレイ100Bのハードウェア構成>
次に、スレーブディスプレイである第2のディスプレイ100Bの構成について説明する。なお、第3のディスプレイ100C〜第Nのディスプレイ100Nの構成は、第2のディスプレイ100Bと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。なお、システムコントローラ115Aが、第1のディスプレイ100A〜第Nのディスプレイ100Nに含まれない場合における、第1のディスプレイ100Aの構成も、第2のディスプレイ100Bと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
次に、スレーブディスプレイである第2のディスプレイ100Bの構成について説明する。なお、第3のディスプレイ100C〜第Nのディスプレイ100Nの構成は、第2のディスプレイ100Bと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。なお、システムコントローラ115Aが、第1のディスプレイ100A〜第Nのディスプレイ100Nに含まれない場合における、第1のディスプレイ100Aの構成も、第2のディスプレイ100Bと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
図5は、本実施の形態に係る第2のディスプレイ100Bの構成を表わすブロック図である。図5を参照して、第2のディスプレイ100Bは、主たる構成要素として、第2の映像入力端子111Bと、第2の映像入力処理部112Bと、第2の信号変換処理部101Bと、第2の映像出力処理部113Bと、第2の画面114Bと、第2のコントローラ115Bと、下流ディスプレイインターフェイス108Bと、上流ディスプレイインターフェイス109Bとを含む。
第2の映像入力処理部112Bは、第2の映像入力端子111Bからの第2の映像信号を受け付けて、当該第2の映像信号を第2のコントローラ115Bと第2の信号変換処理部101Bとに入力する。
第2の信号変換処理部101Bは、処理部102Bと、通信部103Bと、RGBデータへの変換部104Bと、RGBデータの読み出し部105Bと、変換されたRGBデータを一時的に格納するバッファ106Bとを含む。
処理部102Bは、映像入力処理部112Bからの映像信号に基づいて、第2のディスプレイ100Bに入力されている映像の解像度を取得する。処理部102Bは、通信部103Bを介して、コントローラ115Bへと解像度を受け渡す。
処理部102Bは、映像入力処理部112Bからの映像信号に基づいて、第2のディスプレイ100Bに入力されている映像が第2の画面114Bに表示された際における、測定位置A,B,C,Dの画素値を取得する。処理部102Bは、通信部103Bを介して、コントローラ115Bへと測定位置A,B,C,Dの画素値を受け渡す。
第2の映像出力処理部113Bは、制御部117Bからの第1のモードを指定するための信号に基づいて、第2の画面114Bの全体に第2の映像を表示させる。第2の映像出力処理部113Bは、制御部117Bからの第2のモードを指定するための信号に基づいて、第2の画面114Bの全体に第2の映像の右上部分を表示させる。
より詳細には、第2の映像出力処理部113Bは、処理部125Bと、通信部126Bと、位置設定部127Bと、拡大部129Bとを含む。通信部126Bは、コントローラ115Bの通信部116Bから第1あるいは第2のモードの指定を受信する。位置設定部127Bは、第2の画面114Bのうちの第2の映像を表示すべき範囲を決定する。
拡大部129Bは、第1のモードの指定に基づいて、第2の映像を拡大して第2の画面114B全体に表示させる。拡大部129Bは、第2のモードの指定に基づいて、第2の映像の右上部を拡大して第2の画面114B全体に表示させる。より詳細には、拡大部129Bは、ディスプレイのIDと、表示システム1に含まれるディスプレイの個数を示す情報(NumOfMulti)とに基づいて、入力される映像のどの部分を何倍に拡大すべきかを取得することができる。
第2の画面114Bは、第2の映像入力端子111Bに入力される第2の映像信号に基づいて第2の映像あるいは第2の映像の右上部を表示する。
コントローラ115Bは、通信部116Bと、制御部117Bと、記憶部118Bとを含む。
通信部116Bは、第2の映像入力処理部112Bからの映像信号と、第2の信号変換処理部101Bからの解像度および画素値とを制御部117Bに入力する。通信部116Bは、制御部117Bからの指令や情報を、第2の映像出力処理部113Bに入力する。通信部116Bは、下流ディスプレイインターフェイス108Bと上流ディスプレイインターフェイス109Bとを介して、外部の機器からの指令や情報を制御部117Bに入力したり、制御部117Bからの指令や情報を外部の機器に送信したりする。
制御部117Bは、CPU(Central Processing Unit)などによって実現される。制御部117Bは、記憶部118Bのプログラムを実行することによって、第2のディスプレイ100Bの各部を制御する。ここでいうプログラムとは、たとえば、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
制御部117Bは、下流ディスプレイインターフェイス108Bと、上流ディスプレイインターフェイス109Bとを用いて、他のディスプレイ102A,102C〜102Nとデータを送受信し合う。たとえば、制御部117Bは、他のディスプレイ102C〜102Nから映像の解像度や測定位置の画素値を受信したり、第1のディスプレイ100Aに解像度と画素値とを送信したりする。制御部117Bは、第1のディスプレイ100Aからモードを指定するための信号を受信したり、他のディスプレイ102C〜102Nへとモードを指定するための信号を送信したりする。なお、制御部117Bは、図示しないスイッチやリモコン信号送受信部などを介して、ユーザから各種の命令を受け付ける。
より詳細には、制御部117Bは、通信部116Bを介して、信号変換処理部101Bから、第2のディスプレイ100Bに入力されている映像の解像度を取得して、第1のディスプレイ100Aに送信する。制御部117Bは、通信部116Bを介して、信号変換処理部101Bから、第2のディスプレイ100Bに入力されている映像が第2の画面114Bに表示された際における、測定位置A,B,C,Dの画素値を取得して、第1のディスプレイ100Aに送信する。
記憶部118Bは、表示システム1に含まれるディスプレイの個数NumOfMultiや、第2のディスプレイ100BのID(識別情報)などを記憶する。
図1(a)を参照して、制御部117Bは、第1のディスプレイ100Aから第1のモードを指定するための信号を受信する。これによって、図1(b)に示すように、複数のディスプレイ100A〜100Nの各々は、画面114A〜114Nに、独立的に、1つの映像を表示する。
一方、図2(a)または図3(a)を参照して、制御部117Bは、第1のディスプレイ100Aから第2のモードを指定するための信号を受信する。これによって、図2(b)または図3(b)に示すように、複数のディスプレイ100A〜100Nは、画面114A〜114Nの全面に、1つの映像を表示する。
<表示システム1のネットワーク構成>
ここで、本実施の形態に係る、表示システム1のネットワーク構成について説明する。図6は、本実施の形態に係る表示システム1のネットワーク構成を示すイメージ図である。
ここで、本実施の形態に係る、表示システム1のネットワーク構成について説明する。図6は、本実施の形態に係る表示システム1のネットワーク構成を示すイメージ図である。
図6を参照して、第1のディスプレイ100A(ID=1)の下流ディスプレイインターフェイス108Aは、第2のディスプレイ100B(ID=2)の上流ディスプレイインターフェイス109Bに接続される。第2のディスプレイ100B(ID=2)の下流ディスプレイインターフェイス108Bは、第3のディスプレイ100C(ID=3)の上流ディスプレイインターフェイス109Cに接続される。第3のディスプレイ100C(ID=3)の下流ディスプレイインターフェイス108Cは、第4のディスプレイ100D(ID=4)の上流ディスプレイインターフェイス109Dに接続される。
なお、第1のディスプレイ100A(ID=1)のPCインターフェイス109Aは、表示システム1の管理コンピュータ150などに接続されている。表示システム1の管理者は、管理コンピュータ150を用いて、ディスプレイ100A,100B,100C,100Dを制御することができる。
このように、本実施の形態に係る表示システム1においては、デイジーチェーンが採用されており、管理コンピュータ150や第1のディスプレイ100Aからの指令が、バケツリレーのように伝達されていく。しかしながら、管理コンピュータ150や第1のディスプレイ100Aが、他のディスプレイ100B〜100Nに直接的に接続されていてもよい。
また、前述したように、たとえば、管理コンピュータ150が、マスターディスプレイの役割を果たしてもよい。より詳細には、システムコントローラ115Aが、第1のディスプレイ100A〜第Nのディスプレイ100Nに含まれない場合、管理コンピュータ150がシステムコントローラ115Aの役割を担ってもよい。この場合は、第1のディスプレイ100Aの構成は、第2のディスプレイ100Bと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
<マスターディスプレイの制御>
以下では、本実施の形態に係る表示システム1に関して、マスターディスプレイである第1のディスプレイ100Aにおける処理手順について説明する。図7は、本実施の形態に係る表示システム1における第1のディスプレイ100Aにおける処理手順を示す第1のフローチャートである。図8は、本実施の形態に係る表示システム1における第1のディスプレイ100Aにおける処理手順を示す第2のフローチャートである。図9は、本実施の形態に係る表示システム1における第1のディスプレイ100Aにおける処理手順を示す第3のフローチャートである。
以下では、本実施の形態に係る表示システム1に関して、マスターディスプレイである第1のディスプレイ100Aにおける処理手順について説明する。図7は、本実施の形態に係る表示システム1における第1のディスプレイ100Aにおける処理手順を示す第1のフローチャートである。図8は、本実施の形態に係る表示システム1における第1のディスプレイ100Aにおける処理手順を示す第2のフローチャートである。図9は、本実施の形態に係る表示システム1における第1のディスプレイ100Aにおける処理手順を示す第3のフローチャートである。
図7から図9を参照して、制御部117Aは、監視用のタイマーをセットする(ステップS102)。制御部117Aは、表示システム1に含まれるディスプレイ100A〜100Nの個数NumOfMultiが1より大きいか否かを判断する(ステップS104)。制御部117Aは、表示システム1に含まれるディスプレイ100A〜100Nの個数NumOfMultiが1以下である場合(ステップS104においてNOである場合)、ステップS102からの処理を繰り返す。
一方、制御部117Aは、表示システム1に含まれるディスプレイ100A〜100Nの個数NumOfMultiが1より大きい場合(ステップS104においてYESである場合)、タイマーを参照して、ステップS102から所定の時間が経過したか否かを判断する(ステップS106)。制御部117Aは、ステップS102から所定の時間が経過していない場合(ステップS106においてNOである場合)、ステップS106からの処理を繰り返す。
制御部117Aは、ステップS102から所定の時間が経過した場合(ステップS106においてYESである場合)、信号変換処理部101Aから、第1のディスプレイ100Aに入力された映像信号の解像度を取得する。制御部117Aは、記憶部118AのReso_H(0)に水平解像度を代入し、Reso_V(0)に垂直解像度を代入する(ステップS108)。
制御部117Aは、変数WkIDに2を代入する(ステップS110)。制御部117Aは、変数Indexに1を代入する(ステップS112)。
制御部117Aは、ディスプレイインターフェイス108Aを用いて、対象となるディスプレイに、解像度を取得するためのコマンドを送信する(ステップS114)。制御部117Aは、対象となるディスプレイから解像度を受信したか否かを判断する(ステップS116)。制御部117Aは、対象となるディスプレイから解像度を受信していない場合(ステップS116においてNOである場合)、ステップS116からの処理を繰り返す。
制御部117Aは、対象となるディスプレイから解像度を受信した場合(ステップS116においてYESである場合)、記憶部118のReso_H(Index)に対象となるディスプレイの水平解像度を代入し、記憶部118のReso_V(Index)に対象となるディスプレイの垂直解像度を代入する(ステップS118)。
制御部117Aは、変数WkIDをインクリメントする(ステップS120)。制御部117Aは、変数Indexをインクリメントする(ステップS122)。制御部117Aは、変数WkIDがディスプレイの個数NumOfMultiよりも大きいか否かを判断する(ステップS124)。制御部117Aは、変数WkIDがディスプレイの個数NumOfMulti以下である場合(ステップS124においてNOである場合)、ステップS114からの処理を繰り返す。
一方、制御部117Aは、変数WkIDがディスプレイの個数NumOfMultiよりも大きい場合(ステップS124においてYESである場合)、変数Indexに1を代入する(ステップS126)。制御部117Aは、記憶部118を参照して、Reso_H(0)=Reso_H(Index)であるか否かを判断する(ステップS128)。
制御部117Aは、Reso_H(0)=Reso_H(Index)でない場合(ステップS128においてNOである場合)、ディスプレイインターフェイス108Aを用いて、全ディスプレイに拡大表示を解除するための命令(第1のモードを指定するための命令)を送信する(ステップS130)。制御部117Aは、ステップS102からの処理を繰り返す。
制御部117Aは、Reso_H(0)=Reso_H(Index)である場合(ステップS128においてYESである場合)、記憶部118を参照して、Reso_V(0)=Reso_V(Index)であるか否かを判断する(ステップS132)。制御部117Aは、Reso_V(0)=Reso_V(Index)でない場合(ステップS132においてNOである場合)、ディスプレイインターフェイス108Aを用いて、全ディスプレイに拡大表示を解除するための命令(第1のモードを指定するための命令)を送信する(ステップS130)。制御部117Aは、ステップS102からの処理を繰り返す。
ここで、図10は、第4のディスプレイ100Dの映像の解像度が第1のディスプレイ100Aと異なる場合の、複数のディスプレイ100A,100B,100C,100Dの画面遷移を示すイメージ図である。ディスプレイ100A,100B,100C,100Dが1つの映像を表示している場合に、図10(a)に示すように、第4のディスプレイ100Dに入力される映像信号が変更される場合がある。
すなわち、第4のディスプレイ100Dの解像度のみが、他のディスプレイ100A,100B,100Cのそれと異なる場合がある。このとき、ステップS128またはステップS132において、制御部117AはNOと判断する。その結果、図10(b)に示すように、ディスプレイ100A,100B,100C,100Dの各々が、自身に入力された映像信号に基づいて、独立して映像を表示するようになる。
図8および図9に戻って、制御部117Aは、Reso_V(0)=Reso_V(Index)である場合(ステップS132においてYESである場合)、変数Indexをインクリメントする(ステップS134)。制御部117Aは、変数Indexがディスプレイの個数NumOfMulti以上であるか否かを判断する(ステップS136)。制御部117Aは、変数Indexがディスプレイの個数NumOfMulti以上でない場合(ステップS136においてNOである場合)、ステップS128からの処理を繰り返す。
制御部117Aは、変数Indexがディスプレイの個数NumOfMulti以上である場合(ステップS136においてYESである場合)、記憶部118のPoint_R(0)(0)に測定位置A(480,270)のR(レッド)の輝度値を代入する(ステップS138)。同様に、制御部117Aは、記憶部118のPoint_G(0)(0)に測定位置A(480,270)のG(グリーン)の輝度値を代入する。また、制御部117Aは、記憶部118のPoint_B(0)(0)に測定位置A(480,270)のB(ブルー)の輝度値を代入する。
制御部117Aは、変数WkIDに2を代入する(ステップS140)。制御部117Aは、変数Indexに1を代入する(ステップS142)。
制御部117Aは、ディスプレイインターフェイス108Aを用いて、対象となるディスプレイに測定位置Aの画素値を取得するためのコマンドを送信する(ステップS144)。制御部117Aは、対象とディスプレイから画素値を受信したか否かを判断する(ステップS146)。制御部117Aは、対象とディスプレイから画素値を受信していない場合(ステップS146においてNOである場合)、ステップS146からの処理を繰り返す。
制御部117Aは、対象となるディスプレイから測定位置Aの画素値を受信した場合(ステップS146においてYESである場合)、記憶部118のPoint_R(0)(Index)に対象となるディスプレイにおける測定位置A(480,270)のR(レッド)の輝度値を代入する(ステップS148)。同様に、制御部117Aは、記憶部118のPoint_G(0)(Index)に対象となるディスプレイにおける測定位置A(480,270)のG(グリーン)の輝度値を代入する。また、制御部117Aは、記憶部118のPoint_B(0)(Index)に測定位置A(480,270)のB(ブルー)の輝度値を代入する。
制御部117Aは、変数WkIDをインクリメントする(ステップS150)。制御部117Aは、変数Indexをインクリメントする(ステップS152)。制御部117Aは、変数WkIDがディスプレイの個数NumOfMultiより大きいか否かを判断する(ステップS154)。制御部117Aは、変数WkIDがディスプレイの個数NumOfMulti以下である場合(ステップS154においてNOである場合)、ステップS144からの処理を繰り返す。
制御部117Aは、変数WkIDがディスプレイの個数NumOfMultiより大きい場合(ステップS154においてYESである場合)、変数Indexに1を代入する(ステップS156)。制御部117Aは、記憶部118Aを参照して、Point_R(0)(0)とPoint_R(0)(Index)との差異が、20以下であるか否かを判断する(ステップS158)。
制御部117Aは、当該差異が20よりも大きい場合(ステップS158においてNOである場合)、ディスプレイインターフェイス108Aを用いて、全ディスプレイに拡大表示を解除するための命令(第1のモードを指定するための命令)を送信する(ステップS160)。制御部117Aは、ステップS102からの処理を繰り返す。
制御部117Aは、当該差異が20以下である場合(ステップS158においてYESである場合)、記憶部118Aを参照して、Point_G(0)(0)とPoint_G(0)(Index)との差異が、20以下であるか否かを判断する(ステップS162)。
制御部117Aは、当該差異が20よりも大きい場合(ステップS162においてNOである場合)、ディスプレイインターフェイス108Aを用いて、全ディスプレイに拡大表示を解除するための命令(第1のモードを指定するための命令)を送信する(ステップS160)。制御部117Aは、ステップS102からの処理を繰り返す。
制御部117Aは、当該差異が20以下である場合(ステップS162においてYESである場合)、記憶部118Aを参照して、Point_B(0)(0)とPoint_B(0)(Index)との差異が、20以下であるか否かを判断する(ステップS164)。
制御部117Aは、当該差異が20よりも大きい場合(ステップS164においてNOである場合)、ディスプレイインターフェイス108Aを用いて、全ディスプレイに拡大表示を解除するための命令(第1のモードを指定するための命令)を送信する(ステップS160)。制御部117Aは、ステップS102からの処理を繰り返す。
制御部117Aは、当該差異が20以下である場合(ステップS164においてYESである場合)、変数Indexをインクリメントする(ステップS166)。制御部117Aは、変数Indexがディスプレイの個数NumOfMulti以上であるか否かを判断する(ステップS168)。制御部117Aは、変数Indexがディスプレイの個数NumOfMulti以上でない場合(ステップS168においてNOである場合)、ステップS158からの処理を繰り返す。
制御部117Aは、変数Indexがディスプレイの個数NumOfMulti以上である場合(ステップS168においてYESである場合)、測定位置B〜Dについて、ステップS138からの処理を繰り返す(ステップS170)。すなわち、制御部117Aは、測定位置B〜DにおけるRGBの全てに対応する差異が20以下であるか否かを判断することになる(ステップS172)。
なお、いずれかの測定位置におけるいずれかの色の輝度値の差異が20を超える場合(ステップS172においてNOである場合)、制御部117Aは、ディスプレイインターフェイス108Aを用いて、全ディスプレイに拡大表示を解除するための命令(第1のモードを指定するための命令)を送信する(ステップS160)。制御部117Aは、ステップS102からの処理を繰り返す。
ここで、図11は、第2のディスプレイ100Bと第3のディスプレイ100Cの映像が第1のディスプレイ100Aと異なる場合の、複数のディスプレイ100A,100B,100C,100Dの画面遷移を示すイメージ図である。ディスプレイ100A,100B,100C,100Dが1つの映像を表示している場合に、図11(a)に示すように、第2のディスプレイ100Bや第3のディスプレイ100Cに入力される映像信号が変更される場合がある。
すなわち、第2のディスプレイ100Bの測定位置A,B,C,Dの画素値が、第1のディスプレイ100Aのそれらと異なる場合がある。このとき、ステップS158、ステップS162、ステップS164、またはステップS172において、制御部117AがNOと判断する。その結果、図11(b)に示すように、ディスプレイ100A,100B,100C,100Dの各々が、自身に入力された映像信号に基づいて、独立して映像を表示するようになる。
図9に戻って、複数のディスプレイ100A,100B,100C,100D間の測定位置B〜DにおけるRGBの全てに対応する差異が20以下である場合(ステップS172においてYESである場合)、制御部117Aは、ディスプレイインターフェイス108Aを用いて、全ディスプレイに拡大表示するための命令(第2のモードを指定するための命令)を送信する(ステップS174)。
第1のディスプレイ100Aにおいては、制御部117Aは、ディスプレイの個数NumOfMultiの平方根を計算することによって、拡大倍率を計算する(ステップS176)。制御部117Aは、各ディスプレイ100A,100B,100D,100DのIDと、表示システム1に含まれるディスプレイの個数NumOfMultiとに基づいて、水平方向の画像の開始位置や、垂直方向の画像の開始位置を計算する。
たとえば、3×3の表示システム(9個のディスプレイを含む。)においては、制御部117Aは、以下の式(1)に基づいて、水平方向の画像の開始位置を計算する(ステップS178)。
水平方向の画像の開始位置=(1920/拡大倍率)×((ID−1)/拡大倍率の剰余)…(1)
制御部117Aは、以下の式(2)に基づいて、垂直方向の画像の開始位置を計算する(ステップS180)。
制御部117Aは、以下の式(2)に基づいて、垂直方向の画像の開始位置を計算する(ステップS180)。
垂直方向の画像の開始位置=(1080/拡大倍率)×((ID−1)/拡大倍率)…(2)
制御部117Aは、映像出力処理部113Aに拡大倍率と、水平方向開始位置と、垂直方向開始位置を示す情報を送信する。第1の画面114Aは、映像信号に基づいて映像の左上部を拡大表示する。
制御部117Aは、映像出力処理部113Aに拡大倍率と、水平方向開始位置と、垂直方向開始位置を示す情報を送信する。第1の画面114Aは、映像信号に基づいて映像の左上部を拡大表示する。
ここで、図12は、第1〜第4のディスプレイ100A,100B,100C,100Dの映像が全て同じである場合の、複数のディスプレイ100A,100B,100C,100Dの画面遷移を示すイメージ図である。図12(a)に示すように、ディスプレイ100A,100B,100C,100Dの各々が1つの映像を表示しており、それらの映像が全て同じ映像信号に基づく場合がある。
このとき、ステップS172において、制御部117AはYESと判断する。その結果、図12(b)に示すように、ディスプレイ100A,100B,100C,100Dは、自身に入力された映像信号に基づいて、全体として、1つの大きな映像を表示するようになる。
<スレーブディスプレイの制御>
以下では、本実施の形態に係る表示システム1に関して、スレーブディスプレイである第2のディスプレイ100Bにおける処理手順について説明する。図13は、本実施の形態に係る表示システム1における第2のディスプレイ100Bにおける処理手順を示すフローチャートである。
以下では、本実施の形態に係る表示システム1に関して、スレーブディスプレイである第2のディスプレイ100Bにおける処理手順について説明する。図13は、本実施の形態に係る表示システム1における第2のディスプレイ100Bにおける処理手順を示すフローチャートである。
なお、第3のディスプレイ100Cや第4のディスプレイ100Dにおける処理手順は、第2のディスプレイ100Bのそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。また、システムコントローラ115Aが、第1のディスプレイ100A〜第Nのディスプレイ100Nに含まれない場合における、第1のディスプレイ100Aの処理手順も、第2のディスプレイ100Bのそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
図13を参照して、制御部117Bは、下流ディスプレイインターフェイス108Bを介して、下流のディスプレイからデータを受信したか否かを判断する(ステップS202)。制御部117Bは、下流のディスプレイからデータを受信した場合(ステップS202においてYESである場合)、上流ディスプレイインターフェイス109Bを介して、当該データを上流側のディスプレイに転送する(ステップS204)。たとえば、第2のディスプレイ100Bは、第3のディスプレイ100Cから受信したデータを、第1のディスプレイ100Aへと転送する。制御部117Bは、ステップS202からの処理を繰り返す。
制御部117Bは、下流のディスプレイからデータを受信しなかった場合(ステップS202においてNOである場合)、上流ディスプレイインターフェイス109Bを介して、第1のディスプレイ100Aからのデータを受信したか否かを判断する(ステップS206)。制御部117Bは、第1のディスプレイ100Aからのデータを受信しなかった場合(ステップS206においてNOである場合)、ステップS202からの処理を繰り返す。
制御部117Bは、上流ディスプレイインターフェイス109Bを介して、第1のディスプレイ100Aからのデータを受信した場合(ステップS206においてYESである場合)、当該データが他のディスプレイに対する命令であるか否かを判断する(ステップS208)。制御部117Bは、当該データが他のディスプレイに対する命令である場合(ステップS208においてYESである場合)、下流ディスプレイインターフェイス108Bを介して、第1のディスプレイ100Aから受信したデータを下流のディスプレイに転送する(ステップS210)。制御部117Bは、ステップS202からの処理を繰り返す。
制御部117Bは、当該データが他のディスプレイに対する命令でない場合(ステップS208においてNOである場合)、当該データが解像度を取得するための命令であるか否かを判断する(ステップS212)。制御部117Bは、当該データが解像度を取得するための命令である場合(ステップS212においてYESである場合)、入力されている映像信号に基づいて、解像度を取得する。制御部117Bは、上流ディスプレイインターフェイス109Bを用いて、解像度を第1のディスプレイ100Aに送信する(ステップS214)。制御部117Bは、ステップS202からの処理を繰り返す。
制御部117Bは、当該データが解像度を取得するための命令でない場合(ステップS212においてNOである場合)、当該データが画素値を取得するための命令であるか否かを判断する(ステップS216)。制御部117Bは、当該データが画素値を取得するための命令である場合(ステップS216においてYESである場合)、入力されている映像信号に基づいて、測定位置A,B,C,Dにおける画素値を取得する。制御部117Bは、上流ディスプレイインターフェイス109Bを用いて、測定位置A,B,C,Dの画素値を第1のディスプレイ100Aに送信する(ステップS218)。制御部117Bは、ステップS202からの処理を繰り返す。
制御部117Bは、当該データが画素値を取得するための命令でない場合(ステップS216においてNOである場合)、当該データが拡大表示を解除するための命令(第1のモードを指定するための命令)であるか否かを判断する(ステップS220)。制御部117Bは、当該データが拡大表示を解除するための命令である場合(ステップS220においてYESである場合)、映像出力処理部113Bに拡大表示を解除するための命令を受け渡す(ステップS222)。制御部117Bは、ステップS202からの処理を繰り返す。
制御部117Bは、当該データが拡大表示を解除するための命令でない場合(ステップS220においてNOである場合)、当該データが拡大表示するための命令(第2のモードを指定するための命令)であるか否かを判断する(ステップS224)。制御部117Bは、当該データが拡大表示するための命令である場合(ステップS224においてYESである場合)、映像出力処理部113Bに拡大表示するための命令を受け渡す(ステップS226)。制御部117Bは、ステップS202からの処理を繰り返す。
<通常の表示システムとの比較>
以下では、本実施の形態に係る表示システム1と通常の表示システムとの違いについて説明する。図14は、通常の表示システムを示すイメージ図である。
以下では、本実施の形態に係る表示システム1と通常の表示システムとの違いについて説明する。図14は、通常の表示システムを示すイメージ図である。
図14を参照して、通常の表示システムに関しても、複数のディスプレイ200A,200B,200C,200Dが隣り合わせに(マトリクス状に)設置される。複数のディスプレイ200A,200B,200C,200Dは、それぞれ、管理コンピュータ250A,250B,250C,250Dによって制御される。つまり、複数のディスプレイ200A,200B,200C,200Dは、管理コンピュータから入力された映像信号をそのまま表示するものである。
図14(a)に示すように、通常の表示システムにおいては、管理コンピュータ250A,250B,250C,250Dの各々が、対応するディスプレイ200A,200B,200C,100Dに1つの映像を送信する。これによって、ディスプレイ200A,200B,200C,100Dの各々は、他のディスプレイとは異なる映像を表示することができる。
一方、図14(b)に示すように、ディスプレイ200A,200B,200C,100Dが、全体として1つの映像を表示する場合には、管理コンピュータ250A,250B,250C,250Dの各々が、対応するディスプレイ200A,200B,200C,100Dに、1つの映像の一部分のみを送信する、あるいは、1つの映像の一部分のみを表示するためのコマンドを送信する必要がある。
たとえば、映像を拡大表示する場合には、ユーザは、リモコンなどを使用して、ディスプレイ200A,200B,200C,100Dに対して、以下のような設定を行う必要がある。
ユーザは、ディスプレイ200Aの拡大表示設定をONする。そして、ユーザは、リモコンを介して、ディスプレイ200Aには、映像を4分割した左上部分を拡大して表示する旨のコマンドを送信する必要がある。
ユーザは、ディスプレイ200Bの拡大表示設定をONする。そして、ユーザは、リモコンを介して、ディスプレイ200Bには、映像を4分割した右上部分を拡大して表示する旨のコマンドを送信する必要がある。
ユーザは、ディスプレイ200Cの拡大表示設定をONする。そして、ユーザは、リモコンを介して、ディスプレイ200Cには、映像を4分割した左下部分を拡大して表示する旨のコマンドを送信する必要がある。
ユーザは、ディスプレイ200Dの拡大表示設定をONする。そして、ユーザは、リモコンを介して、ディスプレイ200Dには、映像を4分割した右下部分を拡大して表示する旨のコマンドを送信する必要がある。
逆に、映像を拡大表示しない場合には、ユーザは、リモコンなどを使用して、ディスプレイ200A,200B,200C,100Dに対して、拡大表示設定をOFFするためのコマンドを送信する必要がある。
本実施の形態に係る表示システム1は、測定位置A,B,C,Dの画素値が、当該複数のディスプレイ100A,100B,100C,100D間で同じである場合に、複数のディスプレイ全体で1つの映像を拡大して表示する。表示システム1は、測定位置A,B,C,Dの画素値が、当該複数のディスプレイ100A,100B,100C,100D間で同じでない場合に、複数のディスプレイ100A,100B,100C,100Dのそれぞれに、他のディスプレイとは独立して映像を表示させる。その結果、複数のディスプレイ100A,100B,100C,100Dのユーザ(管理者)は、表示される映像を確認することによって、上記のいずれの表示モードによって映像を表示することが好ましいかを判断したり、表示モードを設定したり切り替えたりする必要が無くなる。
<その他の実施の形態>
本発明は、システム(表示システム1)或いは装置(表示システム1)にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
本発明は、システム(表示システム1)或いは装置(表示システム1)にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード(ICメモリカード)、ROM(マスクROM、フラッシュEEPROMなど)などを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 表示システム、100A−100N ディスプレイ、A,B,C,D 測定位置、101 信号変換処理部、108,109 インターフェイス、111 映像入力端子、112 映像入力処理部、113 映像出力処理部、114A−114N 画面、115A システムコントローラ、115B 第2のコントローラ、116,126 通信部、117 制御部、118 記憶部、127 位置設定部、129 拡大部、150 管理コンピュータ。
Claims (8)
- 複数の画面と、
前記複数の画面を制御するためのシステムコントローラとを備え、
前記システムコントローラは、
前記複数の画面間における所定のポイントの画素値が同じであるか否かを判断し、
前記複数の画面間で前記所定のポイントの画素値が同じであると判断したときに、前記複数の画面に1つの映像を拡大して表示させ、
前記複数の画面間で前記所定のポイントの画素値が異なると判断したときに、前記複数の画面の各々に映像を独立して表示させる、表示システム。 - 前記システムコントローラは、
前記複数の画面間で前記所定のポイントの画素値の差が所定値未満である場合に、前記複数の画面間で前記所定のポイントの画素値が同じであると判断し、
前記複数の画面間で前記所定のポイントの画素値の差が所定値以上である場合に、前記複数の画面間で前記所定のポイントの画素値が異なると判断する、請求項1に記載の表示システム。 - 前記システムコントローラは、
前記複数の画面間で入力される映像の解像度が同じであるか否かを判断し、
前記複数の画面間で入力される映像の解像度が同じであると判断したときに、前記画素値に関する判断を実行し、
前記複数の画面間で入力される映像の解像度が異なると判断したときに、前記複数の画面の各々に1つの映像を独立して表示させる、請求項1または2に記載の表示システム。 - 前記複数の画面の何れか1つは、前記システムコントローラと共にディスプレイに含まれ、
前記複数の画面のその他の画面の各々は、前記システムコントローラからの指令に基づいて前記画面を制御するためのコントローラと共にディスプレイに含まれている、請求項1から3のいずれかに記載の表示システム。 - 前記複数の画面の各々は、前記システムコントローラからの指令に基づいて前記画面を制御するためのコントローラと共にディスプレイに含まれている、請求項1から3のいずれかに記載の表示システム。
- 前記複数の画面の各々は、複数の前記所定のポイントを含む、請求項1から5のいずれかに記載の表示システム。
- 複数の画面と、前記複数の画面を制御するためのシステムコントローラと、を含む表示システムにおける表示方法であって、
前記システムコントローラが、前記複数の画面間における所定のポイントの画素値が同じであるか否かを判断するステップと、
前記システムコントローラが、前記複数の画面間で前記所定のポイントの画素値が同じであると判断したときに、前記複数の画面に1つの映像を拡大して表示させるステップと、
前記システムコントローラが、前記複数の画面間で前記所定のポイントの画素値が異なると判断したときに、前記複数の画面の各々に映像を独立して表示させるステップとを備える、表示方法。 - 他のディスプレイと通信可能なディスプレイであって、
前記ディスプレイと前記他のディスプレイとを制御するためのシステムコントローラを備え、
前記システムコントローラは、
前記ディスプレイの画面と前記他のディスプレイの画面とにおける所定のポイントの画素値が同じであるか否かを判断し、
前記ディスプレイの画面と前記他のディスプレイの画面との間で前記所定のポイントの画素値が同じであると判断したときに、前記複数の画面に1つの映像を拡大して表示させ、
前記ディスプレイの画面と前記他のディスプレイの画面との間で前記所定のポイントの画素値が異なると判断したときに、前記複数の画面の各々に映像を独立して表示させる、ディスプレイ。
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-
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- 2010-04-08 JP JP2010089383A patent/JP2011221229A/ja not_active Withdrawn
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