JP2011220211A - 燃料デリバリパイプにおけるプレッシャレギュレータの取付構造 - Google Patents

燃料デリバリパイプにおけるプレッシャレギュレータの取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2011220211A
JP2011220211A JP2010089709A JP2010089709A JP2011220211A JP 2011220211 A JP2011220211 A JP 2011220211A JP 2010089709 A JP2010089709 A JP 2010089709A JP 2010089709 A JP2010089709 A JP 2010089709A JP 2011220211 A JP2011220211 A JP 2011220211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
delivery pipe
regulator
fuel delivery
pressure regulator
leaf spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010089709A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5651367B2 (ja
Inventor
Shigeki Harada
成樹 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruyasu Industries Co Ltd
Original Assignee
Maruyasu Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruyasu Industries Co Ltd filed Critical Maruyasu Industries Co Ltd
Priority to JP2010089709A priority Critical patent/JP5651367B2/ja
Publication of JP2011220211A publication Critical patent/JP2011220211A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5651367B2 publication Critical patent/JP5651367B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】リターン配管を有する燃料デリバリパイプにおいて、部品の製造単価及び組付工数を減少させて、製造コストを低減させる。
【解決手段】
燃料デリバリパイプ10には第1円筒部17aと第1フランジ部17bAよりなる板金プレス製品のレギュレータソケット17,17Aを液密に固着し、プレッシャレギュレータ20には第2円筒部23aと第2フランジ部23bよりなるレギュレータブラケット23,23Aを液密に固着し、第2円筒部を第1円筒部内に液密に嵌合し、第1及び第2フランジ部を重合させてプレッシャレギュレータを燃料デリバリパイプに連結し、合成樹脂により一体成形されたクリップ30,40により、第1及び第2フランジ部を互いに係止させて、プレッシャレギュレータを燃料デリバリパイプに取り付ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子制御燃料噴射式エンジンに燃料を供給するのに使用する燃料デリバリパイプ、特にリターン配管を有する燃料デリバリパイプに関する。
この種の燃料デリバリパイプには、例えば下記特許文献1に開示されたように、燃料分配管(燃料デリバリパイプ)には電磁式の燃料噴射弁が連結される燃料入口孔(ソケット)が形成され、燃料分配管の一端には鍛造品などのユニオンボデイを設けてユニオンナットによりプレッシャーレギュレタを液密に取り付けたものがある。燃料タンク内の燃料は燃料ポンプにより昇圧されて燃料分配管に供給され、この燃料はプレッシャーレギュレタにより調圧され、この調圧に伴って生じる余剰燃料はプレッシャーレギュレタのリターン孔からリターン燃料配管を介して燃料タンク内へ還流される。
特許第4074941号公報(段落〔0011〕、段落〔0012〕、段落〔0018〕、図1〜図3)。
この特許文献1の技術では、プレッシャーレギュレタは鍛造品などのユニオンボデイ及びユニオンナットにより燃料分配管に液密に取り付けているので、部品の製造単価及び組立ラインにおける組み付けに要する工数が増大して、プレッシャレギュレータを備えた燃料デリバリパイプによる燃料供給システム全体の製造コストが増大するという問題がある。また燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの連結は、それぞれフランジを設けてこの両者を2本のボルトにより液密に連結することも考えられるが、各ボルトは仮止めしてインパクトレンチにより締結しているので、やはり組み付け工数が増大して製造コストが増大することは避けられない。本発明はこのような各問題を解決することを目的とする。
このために、請求項1の発明による燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造は、コントロールユニットにより制御されて開閉される燃料噴射弁が連結される複数のソケット及びプレッシャレギュレータが設けられた燃料デリバリパイプであって、燃料タンク内の燃料が燃料ポンプにより加圧されて燃料供給管を介して供給されるとともに、燃料デリバリパイプ内の燃料の圧力が所定の値を越えればプレッシャレギュレータから燃料還流管を介して燃料タンクに戻されて、燃料デリバリパイプ内の圧力が所定の値に保たれるようにした燃料デリバリパイプにおいて、燃料デリバリパイプには第1円筒部と第1フランジ部よりなる板金プレス製品のレギュレータソケットを液密に固着して第1円筒部と燃料デリバリパイプの内部を互いに連通させ、プレッシャレギュレータのケーシング本体には第2円筒部と第2フランジ部よりなるレギュレータブラケットを液密に固着して第2円筒部に軸線方向に形成した貫通孔をケーシング本体の内部に連通させ、レギュレータブラケットの第2円筒部の外周面はレギュレータソケットの第1円筒部の内周面に液密に嵌合されて、レギュレータソケットとレギュレータブラケットの各フランジ部は互いに重合当接され、レギュレータソケットとレギュレータブラケットの各フランジ部の厚さの和となる長さとほゞ同じ距離を隔てて互いに平行に配置された1対の厚板部と、それらの外側縁の一部を連結する側壁部よりなるコ字断面形状のクリップを弾性のある合成樹脂により一体成形し、1対の厚板部の少なくとも何れか一方の一部には片持ちの板ばね部を一体的に形成するとともに、この板ばね部の先端部は厚板部の内面より内方に突出させ、レギュレータソケットとレギュレータブラケットの各フランジ部の少なくとも何れか一方には板ばね部の先端部と係合可能な係止穴を形成し、前述のように重合当接した両フランジ部の外縁部を、クリップの1対の厚板部の間に挟み、板ばね部を撓ませて1対の厚板部の間に押し込み、各板ばね部の先端部が係止穴に達したところで各板ばね部をその弾性により復元させその先端部を係止穴に係合させて抜け止めしたことを特徴とするものである。
前項に記載の燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造において、クリップの1対の厚板部の少なくとも何れか一方には側壁部の中央部側が開いたコ字状の切抜き孔を形成してその間に側壁部の中央部側からコ字断面の開放側に延びる板ばね部を形成し、この板ばね部の根元側の内面は厚板部の内面とほゞ一致させるとともにその先端部は厚板部の内面より内方に突出して係止穴内に係合する突起とすることが好ましい。
前項に記載の燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造において、板ばね部の先端部の突起の頂面は、板ばね部の先端側から側壁部の中央部側に進むにつれて高さが増大するように傾斜させるとともに自由状態ではその先端はそれが形成される厚板部の内面とほゞ一致させ、側壁部の中央部側となる突起の後縁は板ばね部の根元側の内面からほゞ垂直に立ち上がる面とすることが好ましい。
前項に記載の燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造において、係止穴は丸穴とし、これと係合する突起の後縁の平面形状は係止穴の半径とほゞ同じ半径の円弧状とすることが好ましい。
また、請求項1に記載の燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造において、クリップの1対の厚板部の少なくとも何れか一方にはコ字断面の開放側が開いたコ字状の切抜き孔を形成して、その間にコ字断面の開放側から側壁部の中央部側に延びる板ばね部を形成し、この板ばね部の内面は根元側では厚板部の内面と一致させるとともに側壁部の中央部側に進むにつれて厚板部の内面より内方に突出するように傾斜させ、板ばね部の先端縁は厚板部の内面に対しほゞ直交する面とすることが好ましい。
また前各項に記載の燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造において、レギュレータソケットとレギュレータブラケットの各フランジ部は互いに反対方向に突出する1対の張出し部を有する同一形状とするとともに、係止穴はレギュレータソケットとレギュレータブラケットの各フランジ部の少なくとも何れか一方の張出し部の先端部に形成し、クリップの側壁部は略U字状とし、各クリップは、その厚板部により互いに重合当接した各フランジ部の張出し部の先端縁を挟んで各板ばね部の先端部を係止穴に係合させるとともに、U字状の側壁部により各フランジ部の張出し部の先端縁の周縁の三方を囲むようにすることが好ましい。
請求項1の発明の燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造によれば、燃料デリバリパイプには第1円筒部と第1フランジ部よりなる板金プレス製品のレギュレータソケットを液密に固着して第1円筒部と燃料デリバリパイプの内部を互いに連通させ、プレッシャレギュレータのケーシング本体には第2円筒部と第2フランジ部よりなるレギュレータブラケットを液密に固着して第2円筒部に軸線方向に形成した貫通孔をケーシング本体の内部に連通させ、レギュレータブラケットの第2円筒部の外周面はレギュレータソケットの第1円筒部の内周面に液密に嵌合されて、レギュレータソケットとレギュレータブラケットの各フランジ部は互いに重合当接され、レギュレータソケットとレギュレータブラケットの各フランジ部の厚さの和となる長さとほゞ同じ距離を隔てて互いに平行に配置された1対の厚板部と、それらの外側縁の一部を連結する側壁部よりなるコ字断面形状のクリップを弾性のある合成樹脂により一体成形し、1対の厚板部の少なくとも何れか一方の一部には片持ちの板ばね部を一体的に形成するとともに、この板ばね部の先端部は厚板部の内面より内方に突出させ、レギュレータソケットとレギュレータブラケットの各フランジ部の少なくとも何れか一方には板ばね部の先端部と係合可能な係止穴を形成し、前述のように重合当接した両フランジ部の外縁部を、クリップの1対の厚板部の間に挟み、板ばね部を撓ませて1対の厚板部の間に押し込み、各板ばね部の先端部が係止穴に達したところで各板ばね部をその弾性により復元させその先端部を係止穴に係合させて抜け止めすることにより、プレッシャレギュレータを燃料デリバリパイプに取り付けており、これにより重合当接したレギュレータソケットとレギュレータブラケットの各フランジ部の外縁を複数のクリップの1対の厚板部の間に挟んで押し込むだけで、プレッシャレギュレータは燃料デリバリパイプに取り付けられるので、取り付けに要する工数を削減することができる。また燃料デリバリパイプに設けるレギュレータソケットは板金プレス製品とし、クリップは合成樹脂による一体成形品として、鍛造及び/または切削加工品であるユニオンボデイ及びユニオンナットあるいは2本の取付ボルトを不要としたので、部品の製造単価を削減することができる。これにより、プレッシャレギュレータを備えた燃料デリバリパイプによる燃料供給システム全体の製造コストを削減することができ、また通常は鋼材よりなるユニオンボデイ及びユニオンナットあるいは2本の取付ボルトの代わりに合成樹脂製のクリップを採用しているので軽量化を実現することもできる。
前項に記載の燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造において、クリップの1対の厚板部の少なくとも何れか一方には側壁部の中央部側が開いたコ字状の切抜き孔を形成してその間に側壁部の中央部側からコ字断面の開放側に延びる板ばね部を形成し、この板ばね部の根元側の内面は厚板部の内面とほゞ一致させるとともにその先端部は厚板部の内面より内方に突出して係止穴内に係合する突起とした請求項2の発明によれば、前項の発明と同様、部品の製造単価を削減して、プレッシャレギュレータを備えた燃料デリバリパイプによる燃料供給システム全体の製造コストを削減することができ、また軽量化を実現することもできる。
前項に記載の燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造において、板ばね部の先端部の突起の頂面は、板ばね部の先端側から側壁部の中央部側に進むにつれて高さが増大するように傾斜させるとともに自由状態ではその先端はそれが形成される厚板部の内面とほゞ一致させ、側壁部の中央部側となる突起の後縁は板ばね部の根元側の内面からほゞ垂直に立ち上がる面とした請求項3の発明によれば、重合当接したレギュレータソケットとレギュレータブラケットの各フランジ部の外縁部を複数のクリップの1対の厚板部の間に挟んで外側から押し込めば、傾斜した突起の頂面が第1または第2フランジ部の外縁部に当たって板ばね部は自由状態から自動的に外向きに撓められ、突起が第1または第2フランジ部の係止穴の位置に達すれば突起は係止穴内に係合されて、板ばね部はその弾性により自由状態に復元されるので、燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取り付けはきわめて容易である。またこの取り付け状態では、板ばね部からほゞ垂直に立ち上がる突起の後縁が係止穴に係合され、クリップを引き抜く向きに外力が加わってもクリップが外れるおそれはないので、第1及び第2フランジ部に対するクリップの取り付けは一層確実なものとなる。
前項に記載の燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造において、係止穴は丸穴とし、これと係合する突起の後縁の平面形状は係止穴の半径とほゞ同じ半径の円弧状とした請求項4の発明によれば、係止穴の加工は簡単となり、突起の後縁はほゞ全面において係止穴の内面に当接されるのでクリップの耐久性を高めることができる。
また、請求項1に記載の燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造において、クリップの1対の厚板部の少なくとも何れか一方にはコ字断面の開放側が開いたコ字状の切抜き孔を形成して、その間にコ字断面の開放側から側壁部の中央部側に延びる板ばね部を形成し、この板ばね部の内面は根元側では厚板部の内面と一致させるとともに側壁部の中央部側に進むにつれて厚板部の内面より内方に突出するように傾斜させ、板ばね部の先端縁は厚板部の内面に対しほゞ直交する面とした請求項5の発明によれば、重合当接したレギュレータソケットとレギュレータブラケットの各フランジ部の外縁部を複数のクリップの1対の厚板部の間に挟んで外側から押し込めば、傾斜した板ばね部の内面が第1または第2フランジ部の外縁部に当たって板ばね部は自由状態から自動的に外向きに撓められ、板ばね部の先端縁が第1または第2フランジ部の係止穴の位置に達すればこの先端部は係止穴内に係合されて、板ばね部はその弾性により自由状態に復元されるので、燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取り付けはきわめて容易である。またこの取り付け状態では、厚板部42の内面に対しほゞ直交する板ばね部の先端縁は係止穴に係合され、クリップを引き抜く向きに外力が加わってもクリップが外れるおそれはないので、第1及び第2フランジ部に対するクリップの取り付けは一層確実なものとなる。
また前各項に記載の燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造において、レギュレータソケットとレギュレータブラケットの各フランジ部は互いに反対方向に突出する1対の張出し部を有する同一形状とするとともに、係止穴はレギュレータソケットとレギュレータブラケットの各フランジ部の少なくとも何れか一方の張出し部の先端部に形成し、クリップの側壁部は略U字状とし、各クリップは、その厚板部により互いに重合当接した各フランジ部の張出し部の先端縁を挟んで各板ばね部の先端部を係止穴に係合させるとともに、U字状の側壁部により各フランジ部の張出し部の先端縁の周縁の三方を囲むようにした請求項6の発明によれば、レギュレータソケットとレギュレータブラケットの各フランジ部は、それらの張出し部の先端縁の周縁の三方がクリップの側壁部により囲まれており、レギュレータソケットの第1円筒部に嵌合されたレギュレータブラケットの第2円筒部を中心としてプレッシャレギュレータが燃料デリバリパイプに対し回動することは阻止されるので、燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取り付けは一層確実なものとなる。
本発明による燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造の第1実施形態における、燃料デリバリパイプの全体構造を示す平面図である。 図1に示す第1実施形態における燃料デリバリパイプの全体構造の正面図である。 図1に示す第1実施形態における、プレッシャレギュレータは3A−3A線に沿って、燃料デリバリパイプは3B−3B線に沿って切断された断面図である。 図1に示す第1実施形態のレギュレータソケット単体の平面図である。 図1に示す第1実施形態のレギュレータブラケット単体の平面図である。 図1に示す第1実施形態のクリップの平面図である。 図6の7−7線に沿った断面図である。 図7の8−8線に沿った断面図である。 図6の左側面図である。 本発明による燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造の第2実施形態の、図3に相当する断面図である。 図10に示す第2実施形態の、図4に相当する断面図である。 図10に示す第2実施形態の、図5に相当する断面図である。 図10に示す第2実施形態の、図6に相当する断面図である。 図10に示す第2実施形態の、図7に相当する断面図である。
先ず、図1〜図9により、本発明による燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造の第1実施形態の説明をする。主として図1〜図3に示すように、この第1実施形態の燃料デリバリパイプ10は、下部ケース11と、その上側全体を液密に覆って下部ケース11との間に内部空間を形成する上部ケース12により構成されている。下部ケース11の底壁11aの下面には4個のソケット14及び2個の取付ブラケット19が固着され、上部ケース12の天井壁12aの一端側にはパルセーションダンパ13のホルダ13a及び燃料供給管15が液密に固着され、天井壁12aの他端側には燃料還流管16が設けられたプレッシャレギュレータ20がレギュレータソケット17を介してクリップ30により着脱可能に取り付けられている。クリップ30を除く各部材11,12,13a〜17,19及びプレッシャレギュレータ20の主要部は鋼材よりなり、防錆のために予めニッケルメッキがされている。
図1〜図3に示すように、燃料デリバリパイプ10の全体的平面形状は、パルセーションダンパ13及びプレッシャレギュレータ20を設ける両端部の幅を広くし、中間部は周辺の部品との干渉を避けるために段状に幅を狭くした形状である。燃料デリバリパイプ10の下部ケース11は、平坦な底壁11aとその全周から立ち上がる一定高さの外周フランジ11bからなる板金加工による一体成形品である。上部ケース12は、下部ケース11の外周フランジ11bの全周の外側にわずかの隙間をおいて嵌合可能な外周壁12bと、その上側を閉じる天井壁12aよりなる板金加工による一体成形品である。天井壁12aの他端側に形成した円錐台状の膨出部12cの頂壁12c1には、レギュレータソケット17を取り付けるための大きい丸穴12c2が形成されている。
図3及び図4に示すように、プレッシャレギュレータ20を取り付けるためのレギュレータソケット17は、第1円筒部17aと第1フランジ部17bよりなる板金プレス製品で、第1円筒部17aの底壁には連通穴17a1が形成され、第1フランジ部17bは平面形状がやや先細で先端縁が円弧状に形成された互いに反対方向に突出する1対の張出し部17b1を有している。このレギュレータソケット17は、上部ケース12の膨出部12cの頂壁12c1の丸穴12c2内に第1円筒部17aが挿入され、第1円筒部17aの周辺部となる第1フランジ部17bの中央部がろう付けにより頂壁12c1に液密に固着されている。また上部ケース12の天井壁12aの一端側には燃料デリバリパイプ10の内部空間の圧力の脈動を吸収するパルセーションダンパ13を保持する筒状のホルダ13a及び燃料供給管15の一端がろう付けにより液密に固着されている。また下部ケース11の底壁11aの下面には、燃料デリバリパイプ10の内部空間に連通される4個のソケット14及びそれぞれ取付穴19aを有する2個の略Z形のブラケット19がろう付けにより固着されている。このように各部材14,19が固着された下部ケース11の外周フランジ11bの外側に、各部材13a,15,17が固着された上部ケース12の外周壁12bが嵌合されて液密にろう付け固着されている。この下部ケース11、上部ケース12及び各部材13a〜15,17,19のろう付けは、上述のように2段階に分けて行う代わりに、下部ケース11、上部ケース12及び各部材13a〜15,17,19を治具により同時に仮組み付けし、必要箇所に置きろうを施して、炉中ろう付けより同時に行うようにしてもよい。なおパルセーションダンパ13は下半部がホルダ13a内に保持され、複数の爪部13bを折り曲げることにより燃料デリバリパイプ10にかしめ止めされる。
図1〜図3に示すように、プレッシャレギュレータ20のケーシングは、ケーシング本体21とキャップ部22よりなり、ケーシング本体21の外周面の一部にはレギュレータブラケット23を設けるための平面部21aが形成されている。レギュレータブラケット23は、第2円筒部23aと第2フランジ部23bよりなる鋼材製の部材で、第2フランジ部23bは燃料デリバリパイプ10にろう付け固着されるレギュレータソケット17の第1フランジ部17bと実質的に同一輪郭形状で、1対の張出し部23b1を有する厚板状であり、その中央から一方に突出する第2円筒部23aはレギュレータソケット17の第1円筒部17aの内面に多少の隙間をおいて嵌合可能で、貫通孔23a1が同軸的に形成されている。このレギュレータブラケット23は、第2円筒部23aと反対側となる第2フランジ部23bの中央部がケーシング本体21の平面部21aに当接されて液密にろう付け固着され、平面部21aの一部には貫通孔23a1をケーシング本体21の内部空間に連通する開口が形成されている。図3に示すように、プレッシャレギュレータ20に固着されたレギュレータブラケット23の第2円筒部23aは、その外周に形成された環状溝にシールリング25を装着して、燃料デリバリパイプ10に固着されたレギュレータソケット17の第1円筒部17aの内面に液密かつ離脱可能に嵌合され、後述するクリップ30により、レギュレータブラケット23をレギュレータソケット17に対し抜け止めすることにより、プレッシャレギュレータ20は燃料デリバリパイプ10に取り付けられる。この取付状態ではケーシング本体21の内部空間は、貫通孔23a1及び連通穴17a1を介して燃料デリバリパイプ10の内部空間に連通される。第2フランジ部23bの各張出し部23b1の先端の円弧状部の中心には円形の係止穴23b2が形成されている。
プレッシャレギュレータ20のケーシング本体21とキャップ部22の間は可撓性のダイヤフラム(図示省略)により気密に仕切られ、キャップ部22の内部は連通管24により大気に連通されている。またキャップ部22と反対側となるケーシング本体21の端面の中央には燃料デリバリパイプ10の内部の燃料の一部を燃料タンク(図示省略)に戻す燃料還流管16が設けられている。燃料デリバリパイプ10の内部に連通される貫通孔23a1と燃料還流管16の間となるケーシング本体21の内部には、ケーシング本体21とキャップ部22の間に設けた可撓性のダイヤフラムにより作動される制御弁が設けられ、燃料ポンプ(図示省略)により加圧されて燃料供給管15を介して燃料デリバリパイプ10内に供給される燃料の圧力が所定の値を越えれば、ダイヤフラムにより作動される制御弁が開いて燃料デリバリパイプ10内の燃料は燃料タンクに戻され、これにより燃料デリバリパイプ10の内部の圧力は所定の値に保たれる。
次に図6〜図9により第1実施形態のクリップ30の説明をする。クリップ30は、レギュレータソケット17及びレギュレータブラケット23の第1及び第2フランジ部17b,23bの張出し部17b1,23b1の先端縁の三方を多少の隙間をおいて囲む、開口側が多少開いたU字状の側壁部31と、その両側を閉じる1対の厚板部32,33よりなるコ字断面形状の一体成形品である。側壁部31と両厚板部32,33の厚さはほゞ同一であり、ポリアミド樹脂などの弾性を有する合成樹脂により型成形されていおり、使用するポリアミド樹脂は必要ならばガラス繊維を混入して補強してもよい。互いに平行に配置された厚板部32,33の間の距離はレギュレータソケット17とレギュレータブラケット23の各フランジ部17b,23bの厚さの和とほゞ同一あるいはそれよりわずかに大である。クリップ30の一方の厚板部32には側壁部31の中央部側が開いたコ字状の切抜き孔34が形成されて、その間に側壁部31の中央部側が片持ち支持されてコ字断面の開放側に延びる板ばね部35が形成されている。この板ばね部35の根元側の内面は前記厚板部32の内面の延長とほゞ一致させ、板ばね部35の先端部は厚板部32の内面より内方に突出する突起35aとなっている。板ばね部35の背面35dは厚板部32の外面より多少低くして板ばね部35の弾性を調整している。板ばね部35の突起35aの内面側となる頂面35bは、先端側から側壁部31の中央部側に進むにつれて高さが増大するように傾斜しており、頂面35bの先端部は自由状態では、それが形成される厚板部32の内面とほゞ一致させているが、図示のように厚板部32の内面より若干外側としてもよい。側壁部31の中央部側となる突起35aの後縁35cは板ばね部35からほゞ垂直に立ち上がる面としている。側壁部31の中央部に設けた窓孔36は、このほゞ垂直に立ち上がる面を形成するためのものである。この第1実施形態では、突起35aの頂面35bは、先端側の一部を厚板部32の内面とほゞ一致させ、その残りの部分を平面状に傾斜させたが、頂面35b全体を側壁部31の中央部側に進むにつれて平面状に傾斜させてもよいし、断面が一定の凹円弧面状に傾斜させてもよい。
前述のように、プレッシャレギュレータ20に固着されたレギュレータブラケット23の第2円筒部23aを、燃料デリバリパイプ10に固着されたレギュレータソケット17の第1円筒部17aの内面に液密に嵌合し、レギュレータソケット17とレギュレータブラケット23の第1及び第2フランジ部17b,23bを互いに重合当接させた状態で、各フランジ部17b,23bの各張出し部17b1,23b1の先端縁をクリップ30の1対の厚板部32,33の間に挟んで押し込めば、突起35aの傾斜した頂面35bが第1または第2フランジ部17bに当たって板ばね部35は自由状態から自動的に外向きに撓められ、突起35aが第1または第2フランジ部17bの係止穴23b2の位置に達すれば、板ばね部35はその弾性により自由状態に復元されて突起35aは係止穴23b2内に係合されるので、燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取り付けはきわめて容易であり、取り付けに要する工数を削減することができる。また燃料デリバリパイプに設けるレギュレータソケット17は板金プレス製品とし、クリップ30は合成樹脂による一体成形品として、鍛造及び/または切削加工品であるユニオンボデイ及びユニオンナットあるいは2本の取付ボルトを不要としたので、部品の製造単価を削減することができる。これにより、プレッシャレギュレータを備えた燃料デリバリパイプによる燃料供給システム全体の製造コストを削減することができ、また通常は鋼材よりなる従来のユニオンボデイ及びユニオンナットあるいは2本の取付ボルトの代わりに合成樹脂製のクリップ30を採用しているので軽量化を実現することもできる。
またこの取り付け状態では、板ばね部35からほゞ垂直に立ち上がる突起35aの後縁35cが係止穴23b2に係合され、クリップ30を引き抜く向きの力が加わってもクリップ30が外れるおそれはなく、また燃料圧などにより第1及び第2フランジ部17b,23bが離れる向きの力が加わってもその力はクリップ30の1対の厚板部32,33により受け止められ、板ばね部35が開くことはないので、第1及び第2フランジ部17b,23bに対するクリップ30の取り付けはきわめて確実なものとなる。なお燃料デリバリパイプ10からプレッシャレギュレータ20を取り外すためにクリップ30を離脱させるには、ねじ回しなどの先端を切抜き孔34内に挿入し、板ばね部35の先端部をこじ開ければよい。
上述した第1実施形態では、第2フランジ部23bの先端部に形成する係止穴23b2は丸穴としたので加工は容易であり、これと係合するクリップ30の突起35aの後縁35cの平面形状は係止穴23b2の半径とほゞ同じ半径の円弧状として、係合状態では突起35aの後縁35cはほゞ全面において係止穴23b2の内面と当接するようにしており、突起35aの後縁35cと係止穴23b2の間の局部的面圧が増大することはないのでクリップ30の耐久性は高められる。
また上述した第1実施形態では、クリップ30は、側壁部31をU字状として厚板部32,33の三方を連結しているので、クリップ30の強度は大となる。また、クリップ30によりプレッシャレギュレータ20を燃料デリバリパイプ10に係止した状態では、U字状の側壁部31により各フランジ部の張出し部17b1,23b1の先端縁の周縁の三方を囲むようにしており、このようにすればプレッシャレギュレータ20に外力が加わった場合でも、レギュレータソケット17の第1円筒部17aに嵌合されたレギュレータブラケット23の第2円筒部23aを中心としてプレッシャレギュレータ20が燃料デリバリパイプ10に対し回動することは阻止されるので、燃料デリバリパイプ10に対するプレッシャレギュレータ20の取り付けは確実なものとなる。なお上述した第1実施形態では各クリップ30は1個ずつ独立した部品としたが、図1の二点鎖線に示すように2個のクリップ30を成形の際にバンド30Aにより連結させてもよく、そのようにすれば2個のクリップ30を1動作で取り出すことができるので、取り付けに要する工数をさらに削減することができる。
次に、図10〜図14により、本発明による燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造の第2実施形態の説明をする。この第2実施形態はレギュレータソケット17A及びレギュレータブラケット23Aの第1及び第2フランジ部17bA,23bAを円形としてそれぞれに3個の係止穴17b3,23b3を形成し、クリップ40は互いに平行に配置された1対の厚板部42の一側を連結する側壁部41を平板状として、各厚板部42のそれぞれに板ばね部44を設けた点が第1実施形態と異なっている。それ以外の燃料デリバリパイプ10、プレッシャレギュレータ20、ホルダ13a等の構成は上述した第1実施形態と実質的に同じであるので、主として上述した相違点につき説明する。
図10及び図11に示すように、レギュレータソケット17Aは、第1円筒部17aと第1フランジ部17bAよりなる板金プレス製品で、第1フランジ部17bAは円形でその周縁の多少内側には3個の係止穴17b3が等角度間隔で形成されている。第1円筒部17aは第1実施形態と実質的に同一である。このレギュレータソケット17Aは、第1実施形態と同様、上部ケース12の膨出部12cの頂壁12c1の丸穴12c2内に第1円筒部17aが挿入され、第1円筒部17aの周辺部となる第1フランジ部17bAの中央部がろう付けにより頂壁12c1に液密に固着されている。係止穴13b3は内側の半部が半円形で外側の半部がコ字形の異形の穴である。
また図10及び図12に示すように、レギュレータブラケット23Aは、第2円筒部23aと第2フランジ部23bAよりなる鋼材製の部材で、第2フランジ部23bAは第1フランジ部17bAと同径の円形で、第1フランジ部17bAの3個の係止穴17b3と同一位置に同様な異形状の3個の係止穴23b3が形成されている。第2円筒部23aは第1実施形態と実質的に同一である。第1実施形態と同様、レギュレータソケット17Aは、第2円筒部23aと反対側となる第2フランジ部23bAの中央部がケーシング本体21の平面部21aに当接されて液密にろう付け固着されている。
プレッシャレギュレータ20に固着されたレギュレータブラケット23Aの第2円筒部23aは、燃料デリバリパイプ10に固着されたレギュレータソケット17Aの第1円筒部17aの内面に、シールリング25を介して液密かつ離脱可能に嵌合され、クリップ40により、レギュレータブラケット23Aをレギュレータソケット17Aに対し抜け止めすることにより、プレッシャレギュレータ20は燃料デリバリパイプ10に取り付けられ、ケーシング本体21の内部空間は、貫通孔23a1及び連通穴17a1を介して燃料デリバリパイプ10の内部空間に連通される。
次に図13〜図14により第2実施形態のクリップ40の説明をする。クリップ40は、レギュレータソケット17Aとレギュレータブラケット23Aの各フランジ部17bA,23bAの厚さの和とほゞ同一あるいはそれよりわずかに大きい距離を隔てて互いに平行に配置された1対の厚板部42と、それらの対応する一側縁を一体的に連結するそれらとほゞ同じ厚さの平板状の側壁部41よりなる、コ字断面形状の一体成形品であり、第1実施形態と同様、ポリアミド樹脂などの弾性を有する合成樹脂により型成形されている。クリップ40の1対の厚板部42の何れにも、側壁部41側が開いたコ字状の切抜き孔43が形成されて、その間に側壁部41側が片持ち支持されてコ字断面の開放側に延びる板ばね部44が形成されている。この板ばね部44の内面44aはコ字断面側となる根元側では厚板部42の内面と一致させるとともに側壁部の中央部側に進むにつれて厚板部の内面より内方に突出するように傾斜させ、最も側壁部41側となる板ばね部44の先端縁44bは厚板部42の内面に対しほゞ直交する面としている。側壁部41の中央部に設けた2個の窓孔45は、この直交する面の厚板部42より内方に突出する部分を形成するためのものである。この第2実施形態では、板ばね部44の内面44aは根元側の一部を厚板部42の内面とほゞ一致させ、その残りの部分を断面が一定の凹円弧面状に傾斜させたが、凹円弧面状の代わりに平面状に傾斜させてもよいし、板ばね部44の内面44a全体を平面状に傾斜させてもよい。
前述のように、プレッシャレギュレータ20に固着されたレギュレータブラケット23Aの第2円筒部23aを、燃料デリバリパイプ10に固着されたレギュレータソケット17Aの第1円筒部17aの内面に液密に嵌合し、レギュレータソケット17Aとレギュレータブラケット23Aの第1及び第2フランジ部17bA,23bAを互いに重合当接させた状態で、各フランジ部17bA,23bAの外縁部をクリップ40の1対の厚板部42の間に挟んで外側から押し込めば、各板ばね部44の内面44aの傾斜した部分が第1及び第2フランジ部17bA,23bAに当たって板ばね部44は自由状態から自動的に外向きに撓められ、各先端縁44bが第1または第2フランジ部17bA,23bAの係止穴17b3,23b3の位置に達すれば、板ばね部44はその弾性により自由状態に復元されて各先端縁44bの係止穴17b3,23b3内に係合されるので、燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取り付けはきわめて容易であり、取り付けに要する工数を削減することができる。また燃料デリバリパイプ10に設けるレギュレータソケット17Aは板金プレス製品とし、クリップ40は合成樹脂による一体成形品として、鍛造及び/または切削加工品であるユニオンボデイ及びユニオンナットあるいは2本の取付ボルトを不要としたので、部品の製造単価を削減してプレッシャレギュレータを備えた燃料デリバリパイプによる燃料供給システム全体の製造コストを削減することができ、また通常は鋼材よりなるユニオンボデイ及びユニオンナットあるいは2本の取付ボルトの代わりに合成樹脂製のクリップ40を採用しているので軽量化を実現することもできる。
またこの取り付け状態では、板ばね部44の先端縁44bが係止穴17b3,23b3に係合され、クリップ40を引き抜く向きの力が加わってもクリップ40が外れるおそれはなく、また燃料圧などにより第1及び第2フランジ部17bA,23bAが離れる向きの力が加わってもその力はクリップ40の1対の厚板部42により受け止められ、板ばね部44が開くことはないので、第1及び第2フランジ部17bA,23bAに対するクリップ40の取り付けはきわめて確実なものとなる。なお燃料デリバリパイプ10からプレッシャレギュレータ20を取り外すためにクリップ40を離脱させるには、第1実施形態の場合と同様に、ねじ回しなどの先端を切抜き孔43内に挿入し、板ばね部44の先端部をこじ開ければよい。
また上述した第2実施形態では、クリップ40の1対の板ばね部44は、レギュレータソケット17A及びレギュレータブラケット23Aの第1及び第2フランジ部17bA,23bAの各係止穴17b3,23b3に係止されており、これによりプレッシャレギュレータ20に外力が加わった場合でも、レギュレータソケット17Aの第1円筒部17aに嵌合されたレギュレータブラケット23Aの第2円筒部23aを中心としてプレッシャレギュレータ20が燃料デリバリパイプ10に対し回動することは阻止されるので、燃料デリバリパイプ10に対するプレッシャレギュレータ20の取り付けは確実なものとなる。
上述した第1及び第2実施形態では、第1及び第2フランジ部の平面形状は互いに反対向きの突出する細長い形状及び円形状としたが、これに限られるものではなく、本発明はフランジ部の平面形状をT字形または十字形とし、夫々の先端部に板ばね部の先端部が係合される係止穴を設けて実施することもできる。
10…燃料デリバリパイプ、14…ソケット、15…燃料供給管、16…燃料還流管、17,17A…レギュレータソケット、17a…第1円筒部、17b,17bA…第1フランジ部、17bA1…張出し部、17b3…係止穴、20…プレッシャレギュレータ、23,23A…レギュレータブラケット、23a…第2円筒部、23a1…貫通孔、23b,23bA…第2フランジ部、23b1…張出し部、23b2,23b3…係止穴、30…クリップ、31…側壁部、32…厚板部、33…厚板部、34…切抜き孔、35…板ばね部、35a…突起、35b…頂面、35c…後縁、40…クリップ、41…側壁部、42…厚板部、43…切抜き孔、44…板ばね部、44a…内面、44b…先端縁。

Claims (6)

  1. コントロールユニットにより制御されて開閉される燃料噴射弁が連結される複数のソケット及びプレッシャレギュレータが設けられた燃料デリバリパイプであって、燃料タンク内の燃料が燃料ポンプにより加圧されて燃料供給管を介して供給されるとともに、前記燃料デリバリパイプ内の燃料の圧力が所定の値を越えれば前記プレッシャレギュレータから燃料還流管を介して前記燃料タンクに戻されて、前記燃料デリバリパイプ内の圧力が前記所定の値に保たれるようにした燃料デリバリパイプにおいて、
    前記燃料デリバリパイプには第1円筒部と第1フランジ部よりなる板金プレス製品のレギュレータソケットを液密に固着して前記第1円筒部と前記燃料デリバリパイプの内部を互いに連通させ、
    前記プレッシャレギュレータのケーシング本体には第2円筒部と第2フランジ部よりなるレギュレータブラケットを液密に固着して前記第2円筒部に軸線方向に形成した貫通孔を前記ケーシング本体の内部に連通させ、
    前記レギュレータブラケットの第2円筒部の外周面は前記レギュレータソケットの第1円筒部の内周面に液密に嵌合されて、前記レギュレータソケットとレギュレータブラケットの各フランジ部は互いに重合当接され、
    前記レギュレータソケットとレギュレータブラケットの各フランジ部の厚さの和となる長さとほゞ同じ距離を隔てて互いに平行に配置された1対の厚板部と、それらの外側縁の一部を連結する側壁部よりなるコ字断面形状のクリップを弾性のある合成樹脂により一体成形し、前記1対の厚板部の少なくとも何れか一方の一部には片持ちの板ばね部を一体的に形成するとともに、この板ばね部の先端部は前記厚板部の内面より内方に突出させ、
    前記レギュレータソケットとレギュレータブラケットの各フランジ部の少なくとも何れか一方には前記板ばね部の先端部と係合可能な係止穴を形成し、
    前述のように重合当接した前記両フランジ部の外縁部を、前記クリップの1対の厚板部の間に挟み、前記板ばね部を撓ませて前記1対の厚板部の間に押し込み、前記各板ばね部の先端部が前記係止穴に達したところで前記各板ばね部をその弾性により復元させその先端部を前記係止穴に係合させて抜け止めしたこと
    を特徴とする燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造。
  2. 請求項1に記載の燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造において、前記クリップの1対の厚板部の少なくとも何れか一方には前記側壁部の中央部側が開いたコ字状の切抜き孔を形成してその間に前記側壁部の中央部側から前記コ字断面の開放側に延びる前記板ばね部を形成し、この板ばね部の根元側の内面は前記厚板部の内面とほゞ一致させるとともにその先端部は前記厚板部の内面より内方に突出して前記係止穴内に係合する突起としたことを特徴とする燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造。
  3. 請求項2に記載の燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造において、前記板ばね部の先端部の突起の頂面は、前記板ばね部の先端側から前記側壁部の中央部側に進むにつれて高さが増大するように傾斜させるとともに自由状態ではその先端はそれが形成される厚板部の内面とほゞ一致させ、前記側壁部の中央部側となる前記突起の後縁は前記板ばね部の根元側の内面からほゞ垂直に立ち上がる面としたことを特徴とする燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造。
  4. 請求項3に記載の燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造において、前記係止穴は丸穴とし、これと係合する前記突起の後縁の平面形状は係止穴の半径とほゞ同じ半径の円弧状としたことを特徴とする燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造。
  5. 請求項1に記載の燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造において、前記クリップの1対の厚板部の少なくとも何れか一方には前記コ字断面の開放側が開いたコ字状の切抜き孔を形成して、その間に前記コ字断面の開放側から前記側壁部の中央部側に延びる前記板ばね部を形成し、この板ばね部の内面は根元側では前記厚板部の内面と一致させるとともに前記側壁部の中央部側に進むにつれて前記厚板部の内面より内方に突出するように傾斜させ、前記板ばね部の先端縁は前記厚板部の内面に対しほゞ直交する面としたことを特徴とする燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1個に記載の燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造において、前記レギュレータソケットとレギュレータブラケットの各フランジ部は互いに反対方向に突出する1対の張出し部を有する同一形状とするとともに、前記係止穴は前記レギュレータソケットとレギュレータブラケットの各フランジ部の少なくとも何れか一方の張出し部の先端部に形成し、前記クリップの側壁部は略U字状とし、前記各クリップは、その厚板部により互いに重合当接した前記各フランジ部の張出し部の先端縁を挟んで前記各板ばね部の先端部を前記係止穴に係合させるとともに、U字状の前記側壁部により前記各フランジ部の張出し部の先端縁の周縁の三方を囲んだことを特徴とする燃料デリバリパイプに対するプレッシャレギュレータの取付構造。
JP2010089709A 2010-04-08 2010-04-08 燃料デリバリパイプにおけるプレッシャレギュレータの取付構造 Expired - Fee Related JP5651367B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010089709A JP5651367B2 (ja) 2010-04-08 2010-04-08 燃料デリバリパイプにおけるプレッシャレギュレータの取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010089709A JP5651367B2 (ja) 2010-04-08 2010-04-08 燃料デリバリパイプにおけるプレッシャレギュレータの取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011220211A true JP2011220211A (ja) 2011-11-04
JP5651367B2 JP5651367B2 (ja) 2015-01-14

Family

ID=45037497

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010089709A Expired - Fee Related JP5651367B2 (ja) 2010-04-08 2010-04-08 燃料デリバリパイプにおけるプレッシャレギュレータの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5651367B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5816409U (ja) * 1981-07-27 1983-02-01 日本板硝子株式会社 光ダクトの組立構造
JPS61145350A (ja) * 1984-12-19 1986-07-03 ローベルト・ボツシユ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング 圧力制御装置
JPH0651514U (ja) * 1992-12-16 1994-07-15 株式会社ゼクセル 車両用空調装置のケース部材固定構造
JP4074941B2 (ja) * 2004-02-09 2008-04-16 株式会社ケーヒン 燃料噴射弁の取付け構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5816409U (ja) * 1981-07-27 1983-02-01 日本板硝子株式会社 光ダクトの組立構造
JPS61145350A (ja) * 1984-12-19 1986-07-03 ローベルト・ボツシユ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング 圧力制御装置
JPH0651514U (ja) * 1992-12-16 1994-07-15 株式会社ゼクセル 車両用空調装置のケース部材固定構造
JP4074941B2 (ja) * 2004-02-09 2008-04-16 株式会社ケーヒン 燃料噴射弁の取付け構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP5651367B2 (ja) 2015-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10400948B2 (en) Apparatus for regulating at least one fluid flow in a vehicle
CN102434722B (zh) 夹钳部件
US6886541B2 (en) Fuel pump module and method of assembly
US10124744B2 (en) Clip for fastening a panel on a support, method for implementing same, and motor vehicle equipment
US6321719B1 (en) Pressure damper for a pressure vessel
US11280435B2 (en) Profile clamp comprising a sealing element, sealing element for a profile clamp and conduit connection assembly comprising a profile clamp of this type
US6029694A (en) Diaphragm pressure regulating valve assembly
US20130320155A1 (en) Pipe attachment for vehicle
US20150369193A1 (en) High pressure fuel delivery pipe assembly for direct injection of fuel
KR19990082062A (ko) 연료 공급 시스템용 장치
JP5651367B2 (ja) 燃料デリバリパイプにおけるプレッシャレギュレータの取付構造
EP2860389B1 (en) Fuel injector assembly
EP2916017B1 (en) Noise reduction baffle and method for installing same
KR100930661B1 (ko) 자동차의 연료펌프 장착구조
JP4082738B2 (ja) 内燃機関の燃料装置用の装置
KR20070057929A (ko) 연료 공급 유닛용 압력 조절기
US9915236B1 (en) Fuel system component mounting assembly with retention member
US20220389849A1 (en) Muffler valve and muffler
CN109292000A (zh) 一种汽车护板安装支架
CN205714651U (zh) 制冷压缩机及弹性元件
US7975719B2 (en) Auxiliary side hose connection for dual chamber fuel tank
EP1605236B1 (en) Oil level gauge guide structure
CN111033095B (zh) 用于废气冷却器的密封装置
US8522753B2 (en) Holding element for holding an assembly in a holder, and fastening arrangement
CN101832206B (zh) 油泵托架总成

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140527

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141028

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5651367

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees