JP2011220004A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレード、及び車体下方のブレードアームが、非使用時に邪魔にならないようにすることができる作業車両を提供する。
【解決手段】トラクタは、走行車体と、ドーザ作業機3と、を備えている。走行車体は、補強フレーム17を備えている。ドーザ作業機3は、走行車体の下方に配置されるブレードアーム30と、ブレードアーム30の先端に配置されるブレード31と、を備える。そして、補強フレーム17及びブレードアーム30に対して軸支ピン18を挿通させることにより、当該ブレードアーム30を軸支している。軸支ピン18は、補強フレーム17及びブレードアーム30から抜くことができる。これにより、ブレードアーム30を、走行車体に対し着脱可能に構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ドーザ作業機を備えた作業車両に関する。詳細には、主に、ブレードアームと車体との連結部分の構成に関する。
従来から、走行車体に補強フレームを設け、前記補強フレームを介して前記走行車体の前部にドーザ作業機を取り付けた構成の作業車両が知られている。
例えば特許文献1に記載されている作業車両において、車体下部に配置されたドーザフレーム(補強フレーム)は、ミッションケース側部の左右ブラケット、及びリアアクスルケースに取り付けられている。そして、車体下方に配置されたフロントフレーム(ブレードアーム)を前記ドーザフレーム(補強フレーム)に軸支させるとともに、当該フロントフレーム(ブレードアーム)の先端にフロントドーザ(ブレード)を取り付けるように構成されている。
特開2009−83525号公報
特許文献1のようにブレードアームが車体下方に配置される構成とした場合、ドーザ作業機を用いない作業(例えば、車体の後方に設けた耕耘作業機を用いる耕耘作業)を行う際に、当該ドーザ作業機が邪魔になる場合がある。具体的には、軟弱地などで作業を行う際に、ブレードアーム及びブレードが土中に入った状態となってしまい、作業の操作性が悪くなるおそれがある。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、ブレード、及び車体下方のブレードアームが、非使用時に邪魔にならないようにすることができる作業車両を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下のように構成された作業車両が提供される。即ち、この作業車両は、走行車体と、ドーザ作業機と、を備える。ドーザ作業機は、少なくともその一部が前記走行車体の下方に配置されるブレードアームと、前記ブレードアームの先端に配置されるブレードと、を備える。そして、前記ブレードアームは、前記走行車体に対し着脱可能に構成されている。
このように、ドーザ作業機を走行車体に対し着脱可能に構成することにより、当該ドーザ作業機を使用しない場合には、当該ドーザ作業機を走行車体から取り外しておくことができる。これにより、ドーザ作業機を使用しない場合における作業性を向上させることができる。
上記の作業車両において、前記走行車体は、フロア部と、前記フロア部の下方に配置された左右一対の補強フレームと、を備え、前記ブレードアームは、前記補強フレームに対して着脱可能に構成されていることが好ましい。
このように、走行車体下方に配置されたブレードアームを、フロア下部に配置された補強フレームに対して取り付けるように構成することにより、ドーザ作業機の取り付け構造をコンパクトに構成することができる。
上記の作業車両は、以下のように構成されることが好ましい。即ち、この作業車両は、前記補強フレームに回転可能に支持された位置決めフックと、前記位置決めフックを回転操作するフック操作部と、を備える。前記補強フレームには、軸支ピンを通すことが可能な挿通孔が形成される。また、前記ブレードアームの端部のうち、前記ブレードが取り付けられた側とは反対側の端部には、ボス部と、当該ボス部と軸線を一致させて形成されるとともに前記軸支ピンを通すことが可能な軸孔と、が設けられる。そして、前記位置決めフックに前記ボス部を引っ掛けた状態で、前記位置決めフックを回転させることにより、前記挿通孔及び前記軸孔に対して前記軸支ピンを通すことができる位置まで前記ブレードアームを移動させることが可能に構成されている。
このように、位置決めフックによって補強フレームとブレードアームとの位置合わせを行うことができるので、ドーザ作業機の取り付けを容易に行うことができる。
上記の作業車両は、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記走行車体の前部には、前記ブレードを昇降する昇降シリンダと、前記昇降シリンダの一端を支持する支持フレームと、が設けられる。そして、前記昇降シリンダの他端は、前記ブレードアームに対して着脱可能に構成される。
このように、昇降シリンダをブレードアームから取り外すことが可能に構成されているので、ドーザ作業機を走行車体から完全に切り離すことができる。
本発明の一実施形態に係るトラクタの全体的な構成を示す側面図。 ドーザ作業機、ドーザ取付部及びドーザ昇降部の構成を示す斜視図。 ドーザ作業機、ドーザ取付部及びドーザ昇降部の分解斜視図。 ブレードアームに対するブレードの取付機構を示す分解斜視図。 (a)ブレードアームに対するブレードの取付機構を示す側面図。(b)取付フックをブレード取付ピンに引っ掛けた様子を示す側面図。 位置決め機構の様子を示す斜視図。 ブレードアームが補強フレームに対して位置決めされた様子を示す斜視図。 位置決めフック及びフック操作具の構成を示す斜視図。 (a)位置決めフックにボス部を引っ掛けた様子を示す側面断面図。(b)位置決めフックを回転させてボス部を移動させた様子を示す側面断面図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る作業車両としてのトラクタの側面図を示す。このトラクタ1は、走行車体2と、ドーザ作業機3と、を備えている。
走行車体2は、オペレータが搭乗する運転座席4、運転座席4に座ったオペレータが足を置くスペースであるフロア部5、オペレータが操向操作を行うためのステアリングハンドル6、等を備えている。また、走行車体2は、運転座席4の前方に配置されたエンジン8、フロア部5の下方に配置されたミッションケース9、ミッションケース9の前方に配置されたフロントアクスルケース10、ミッションケース9の後方に配置されたリアアクスルケース11、左右一対の前輪12、左右一対の後輪13等を備えている。
ドーザ作業機3は、走行車体2の下方(より正確に言えば、エンジン8、ミッションケース9、フロントアクスルケース10等の下方)に配置されたブレードアーム30と、当該ブレードアーム30の前側の端部に配置されたブレード31と、を備えている。
エンジン8が出力する駆動力は、ミッションケース9内の変速装置で変速された後、リアアクスルケース11に伝達される。リアアクスルケース11に伝達された駆動力は、リアアクスルケース11から車体左右方向に突出する後車軸11aに伝達される。後車軸11aには後輪13が取り付けられている。以上の構成で、後輪13を駆動(後輪駆動)することにより、走行車体2を所望の速度で走行させることができる。なお、走行車体2は後輪駆動と四輪駆動とを切り替え可能に構成されている。四輪駆動に切り替えた場合、変速装置で変速された駆動力は、フロントアクスルケース10及びリアアクスルケース11に伝達されるようになっている。フロントアクスルケース10に伝達された駆動力は、当該フロントアクスルケース10から車体左右方向に突出する前車軸10aに伝達される。前車軸10aには、前輪12が取り付けられている。以上の構成で、前輪12及び後輪13を駆動(四輪駆動)することにより、走行車体2を所望の速度で走行させることができる。
また、走行車体2は、ドーザ作業機3のブレードアーム30の後側端部を着脱可能に支持するドーザ取付部15と、前記ドーザ作業機3のブレード31を上下に昇降するためのドーザ昇降部16と、を備えている。このドーザ取付部15の構成を、図2に示す。なお、図2以降の図面は、ドーザ作業機3、ドーザ取付部15及びドーザ昇降部16等をより良く図示するため、走行車体2の構成の大部分を省略して示している。
ドーザ取付部15は、フロア部5の下方において車体前後方向に沿って配置された補強フレーム17と、軸支ピン18と、位置決め機構19と、を備えている。前記補強フレーム17の前側の端部は、ミッションケース9の側面にボルト止めされたステー20に対してボルト止めされている。一方、補強フレーム17の後側の端部は、リアアクスルケース11に対してボルト止めされたステー21に対してボルト止めされている。なお、図2に示すように、補強フレーム17、ステー20,21は、左右一対で設けられている。軸支ピン18は、ブレードアーム30の後側の端部を、補強フレーム17に対して回転可能に軸支する。これにより、ドーザ作業機3を、ブレードアーム30の後端部を中心として回動させることができる。なお、位置決め機構19については後述する。
ドーザ昇降部16は、車体前方に配置されたシリンダ支持フレーム22及び昇降シリンダ23を備えている。シリンダ支持フレーム22は、エンジン8等を支持するための車体フレーム24に対してボルト止めされている。昇降シリンダ23は、油圧シリンダとして構成されており、その一端側(上側の端部)はシリンダ支持フレーム22に支持されている。一方、昇降シリンダ23の他端(下側の端部)は、ブレードアーム30の前側の端部近傍において当該ブレードアーム30に形成されたシリンダ接続部32に接続されている。
以上の構成で、昇降シリンダ23を駆動することにより、ブレードアーム30が、その後側の端部(軸支ピン18で軸支されている部分)を中心として回動駆動される。この結果、前記ブレードアーム30の前側の端部に取り付けられたブレード31を上下に昇降することができる。
図3等に示すように、ブレードアーム30は、ドーザ取付部15及びドーザ昇降部16から取り外し可能に構成されている。このように構成することにより、走行車体2に対してドーザ作業機3を着脱自在とすることができるので、当該ドーザ作業機3を使用しない場合には走行車体2から取り外しておくことができる。また、図3等に示すように、ブレード31は、ブレードアーム30に対して着脱可能に構成されている。
まず、ドーザ昇降部16に対するブレードアーム30の取付構造について説明する。図3に示すように、ブレードアーム30は、略前後方向に沿って配置された左右一対の前後フレーム37と、当該前後フレーム37の前側端部に接続され、かつ車体略左右方向に沿って配置された横フレーム38と、から主に形成されている。前述のように、ブレードアーム30の前側の端部近傍には、シリンダ接続部32が形成されている。より具体的に説明すると、前記シリンダ接続部32は、横フレーム38の左右方向略中央部に形成されている。なお、このシリンダ接続部32の位置は、ブレード31を取り付けた状態におけるドーザ作業機3の略重心位置となっている。
なお、左右一対の前後フレーム37の間は、補強部材56a,56bによって連結されている。図3等に示すように、補強部材56bはプレート状の部材として構成されており、その上面に泥などが溜まらないようにするためのドロ抜き孔56cが形成されている。また、左右一対の補強部材56d,56eが、前後フレーム37,37と横フレーム38とを接続するように配置されている。
シリンダ接続部32は、図3に示すシリンダ係止ピン33を挿通することが可能に形成されている。一方、図3に示すように、昇降シリンダ23の下側の端部には、ドーザ接続部34が形成されている。このドーザ接続部34は、前記シリンダ係止ピン33を挿通させることが可能に構成されている。
以上の構成で、シリンダ接続部32及びドーザ接続部34を位置合わせしたうえで、当該シリンダ接続部32及びドーザ接続部34に対してシリンダ係止ピン33を挿通させることにより、ブレードアーム30に対して昇降シリンダ23を接続することができる。また、前記シリンダ係止ピン33をシリンダ接続部32及びドーザ接続部34から抜くことにより、昇降シリンダ23からブレードアーム30を取り外すことができる。このように、シリンダ係止ピン33によって昇降シリンダ23及びブレードアーム30を接続するという簡単な構成で、ドーザ作業機3と昇降シリンダ23とを着脱可能とすることができる。
なお、シリンダ係止ピン33には、その軸線方向と直交する方向に、抜け防止のための図略のロックピンを挿入できるように構成されている。シリンダ接続部32及びドーザ接続部34に対してシリンダ係止ピン33を挿通させた状態で、当該シリンダ係止ピン33に対して前記ロックピンを挿入することにより、シリンダ係止ピン33がシリンダ接続部32及びドーザ接続部34から抜けないようにロックすることができる。
ところで、ドーザ作業機3を走行車体2に取り付けない場合、昇降シリンダ23の下側の端部(ドーザ接続部34)が仮に固定されていないとすると、走行車体2の走行時に昇降シリンダ23が振り回されてしまう。そこで、図3に示すように、シリンダ支持フレーム22には、前記ドーザ接続部34を仮固定することが可能なシリンダ端部固定部35が形成されている。
次に、ブレードアーム30に対するブレード31の取付構造について説明する。図4等に示すように、横フレーム38の左右の端部のそれぞれには、ブレード取付部36が配置されている。このブレード取付部36は、間隔を空けて平行に配置された2枚の支持板39,39と、当該2つの支持板39,39に挿通させたブレード取付ピン40と、から構成されている。なお、2枚の支持板39,39の間には、補強部材41が配置されている。一方、ブレード31の後部には、前記ブレード取付部36に対応して設けられた左右一対の取付フック42が固定されている。この取付フック42の一部は、逆U字状のフック部として形成されている。
前記2枚の支持板39,39の間隔は、取付フック42を差し入れることができる程度の間隔となっている。従って、図5に示すように、取付フック42を2枚の支持板39,39の間に入れて、前記フック部をブレード取付ピン40に引っ掛けることができる。また、図5(a)に示すように、取付フック42には、ブレード係止ピン43(図4を参照のこと)を挿通可能な挿通孔42aが形成されている。一方、支持板39,39には、ブレード係止ピン43を挿通可能な挿通孔39aが形成されている。
以上の構成で、取付フック42の前記フック部をブレード取付ピン40に引っ掛け、かつ、挿通孔42a,39aを位置合わせした状態で、当該挿通孔42a及び挿通孔39aにブレード係止ピン43を挿通させることにより、ブレードアーム30に対してブレード31を固定することができる。また、ブレード係止ピン43を挿通孔42a,39aから抜き、更にブレード取付ピン40から取付フック42を外すことにより、ブレードアーム30からブレード31を取り外すことができる。
また、図5(a)等に示すように、取付フック42には、当接部42bが形成されている。この当接部42bは、前記フック部よりも下側に形成されている。当接部42bは、取付フック42をブレード取付ピン40に引っ掛けた際に、横フレーム38の前面(より正確には補強部材41の前面)に対して当接する(図5(b)を参照のこと)ように構成されている。そして、図5(b)に示すように、当接部42bが横フレーム38の前面に当接した状態では、取付フック42側の挿通孔42aと、支持板39側の挿通孔39aと、が位置合わせされるように構成されている。即ち、当接部42bは、位置合わせのためのストッパとして機能する。以上のような構成により、ブレード取付ピン40に取付フック42を引っ掛けただけで、挿通孔42a,39aが位置決めされるので、ブレード係止ピン43を挿通させることができる。
なお、図4に示すように、前記ブレード取付ピン40の一側の端部40aは、支持板39から車体側方に向かって突出している。一方、ブレード係止ピン43の一側の端部には、板状のストッパ部材57が固定されている。このストッパ部材57には、固定孔57aが形成されている。そして、挿通孔42a,39aに対してブレード係止ピン43を挿通させると、ストッパ部材57の固定孔57aに対してブレード取付ピン40の端部40aが挿入されるように構成されている。このブレード取付ピン40の端部40aには、当該ブレード取付ピン40の軸線方向と直交する方向に、抜け防止のためのロックピン58(図4等には図示を省略)を挿入できるように構成されている。このロックピン58が挿入された状態を、図1に示す。ストッパ部材57の固定孔57aにブレード取付ピン40の端部40aを挿入した状態で、当該端部40aにロックピン58を挿入することにより、ブレード取付ピン40からストッパ部材57が抜けないようにロックすることができる。これにより、挿通孔42a,39aから、ブレード係止ピン43が抜けてしまうことを防止できる。
なお、ブレードアーム30にブレード31を取り付けた状態でドーザ作業機3を上昇させると、ブレード31は、ブレード取付ピン40を中心として図5の時計回りに回転しようとする(ブレード31の重心が、ブレード取付ピン40よりも図5の右側に位置しているため)。ここで仮に、上記のようにブレード31が回転した場合、取付フック42側の挿通孔42aと、支持板39側の挿通孔39aと、の位置がズレようとするため、当該挿通孔42a,39aに挿通されているブレード係止ピン43に対して剪断力が掛かる。即ち、ドーザ作業機3を上昇させている間は、ブレード係止ピン43に対して常にストレスが掛かることになってしまう。この点、本実施形態では、当接部42bが横フレーム38の前面に当接してストッパとして機能することにより、ブレード31が図5の時計回りに回転することが無いように構成されている。これにより、ブレード係止ピン43に掛かるストレスを低減し、当該ブレード係止ピン43の耐久性を向上させることができる。
次に、ドーザ取付部15に対するブレードアーム30の取付構造について説明する。図3及び図6等に示すように、ブレードアーム30の後側端部(より正確には前後フレーム37の後端部)には、車体左右方向に突出するボス部45が形成されている。また、このボス部45と軸線を一致させて、軸孔45aが車体左右方向に沿って形成されている。この軸孔45aは、軸支ピン18(図7を参照のこと)を挿通させることができるように形成されている。
一方、左右の補強フレーム17,17には、それぞれ挿通孔17aが形成されている。この挿通孔17aは、前記軸支ピン18を挿通させることができるように形成されている。また、左右の補強フレーム17,17同士の間隔は、ブレードアーム30の前記ボス部45が形成された部分を、車体左右方向で挟み込むことができる程度の間隔とされている。
そして、前記ボス部45を左右の補強フレーム17,17で挟み込み、左右の補強フレーム17,17に形成された挿通孔17aと、ブレードアーム30側の軸孔45aと、を位置合わせした状態で、図7のごとく、軸支ピン18を、前記挿通孔17a及び軸孔45aに対して車体左右方向に挿通させる。これにより、ブレードアーム30の後側の端部を、左右の補強フレーム17,17によって回転可能に支持することができる。なお、前記軸孔45a及び挿通孔17aから軸支ピン18を抜くことにより、補強フレーム17からブレードアーム30を取り外すことができる。このように、軸支ピンによってブレードアーム30を軸支するという簡単な構成で、補強フレーム17に対してブレードアーム30を着脱可能とすることができる。
次に、左右の補強フレーム17,17に形成された挿通孔17aと、ブレードアーム30側の軸孔45aと、の位置合わせを行うための位置決め機構19について説明する。
図6に示すように、位置決め機構19は、位置決めフック51と、フック操作部52と、フック操作軸53と、位置決め当接部材54と、から構成されている。図6に示すように、位置決めフック51は、左右で対になって設けられている。また、位置決め当接部材54も、(図6には片側しか図示されていないが)左右で対になって設けられている。
図8に示すように、位置決めフック51及びフック操作部52は、フック操作軸53に固定されている。位置決めフック51は、略U字状に形成されており、当該U字の一端側がフック操作軸53に固定されている。一方、フック操作部52は、細長いレバー状の部材として構成されており、その一端がフック操作軸53に固定されている。図6及び図7に示すように、フック操作軸53は、補強フレーム17に対して回転可能に支持されている。またフック操作部52は、補強フレーム17よりも車体左右方向外側に配置されている。これにより、作業者が、走行車体2の側方からフック操作部52を操作し易くなっている。作業者は、フック操作部52を回転操作することにより、位置決めフック51を回転させることができる。
2つの前記位置決めフック51,51は、補強フレーム17よりも車体左右方向内側に配置されている。この位置決めフック51,51は、それぞれ、ブレードアーム30のボス部45を引っ掛けることができるように構成されている。そして、図9(a)に示すように位置決めフック51にボス部45を引っ掛けた状態で、フック操作部52を図9の反時計回りに回転操作することにより、図9(b)に示すごとくボス部45を上方に向かって移動させることができるようになっている。
図6に示すように、補強フレーム17の車体左右方向内側には、前記位置決め当接部材54が配置されている。図9(a)に示すように、位置決め当接部材54は、前記挿通孔17aの近傍に配置されており、当該挿通孔17aの上側において逆U字状に形成された当接壁54aを有している。そして、この逆U字状の部分にボス部45が入り込むことにより、前記挿通孔17aと軸孔45aとが位置合わせされるように構成されている。
以上のように構成された作業車両において、走行車体2に対してドーザ作業機を取り付ける作業について具体的に説明する。
まず、ドーザ作業機3を地面に置き、走行車体2をドーザ作業機3の上で停止させる。続いて、作業者は、昇降シリンダ23をシリンダ接続部32に接続する。ここで、昇降シリンダ23は、その上側の端部を中心にしてある程度回動することができる。従って、ドーザ作業機3に対して走行車体2を正確に位置合わせしなくても、昇降シリンダ23をシリンダ接続部32に接続することができる。また、シリンダ係止ピン33を挿通させるだけで昇降シリンダ23とシリンダ接続部32を接続することができるので、例えばボルトやナットによって接続する構成と比べて、容易かつ速やかに取付作業を行うことができる。
続いて、昇降シリンダ23を若干駆動させ、ドーザ作業機3を若干上昇させる。すると、地面に置かれていたブレードアーム30の後側の端部が、若干持ち上がる。これにより、ブレードアーム30の後側端部に形成されたボス部45が持ち上がるので、当該ボス部45を、位置決めフック51に対して引っ掛けることが容易になる。
作業者は、ボス部45を位置決めフック51に引っ掛けると、図9(b)のごとく、フック操作部52を(図9の反時計回りに)回転操作する。すると、ボス部45を引っ掛けた状態の位置決めフック51が回動する結果、ボス部45が上向きに移動する。これにより、位置決め当接部材54に形成された当接壁54aの逆U字状の部分に、前記ボス部45が入り込む。この結果、挿通孔17aと軸孔45aとが位置決めされる。
この状態で、作業者は、図7に示すごとく、挿通孔17a及び軸孔45aに軸支ピン18を挿通させることができる。これにより、ブレードアーム30が、補強フレーム17に対して軸支される。このように、軸支ピン18を挿通させるだけでブレードアーム30を補強フレーム17に対して取り付けることができるので、例えばボルトやナットによって取り付ける構成と比べて、容易かつ速やかに取付作業を行うことができる。
なお、軸支ピンの一側の端部には、ストッパ部材55が固定されている。図7に示すように、ストッパ部材55には、固定孔55aが形成されている。一方、図7に示すように、フック操作部52には、車体左右方向一側に突出する固定突起52aが形成されている。そして、挿通孔17a及び軸孔45aを位置決めした状態で、当該挿通孔17a及び軸孔45aに軸支ピン18を挿通させると、固定孔55aに固定突起52aが挿入されるように構成されている。固定孔55aに挿通された固定突起52aには、抜け防止のためのロックピン59(図7等には図示を省略)を取り付けることができるようになっている。このロックピン59が挿入された状態を、図1に示す。以上のように固定孔55aに対して固定突起52aを挿通させ、更にロックピンによってロックすることにより、軸支ピン18がフック操作部52に対して固定されるので、当該軸支ピン18が挿通孔17a及び軸孔45aから抜けてしまうことを防止できる。また、フック操作部52が軸支ピン18に対して固定されるので、走行車体2の走行中に、フック操作部52及び位置決めフック51が、フック操作軸53を中心にして揺れ動いてしまうことを防止できる。これにより、走行時の騒音等を低減することができる。
以上で説明したように、本実施形態のトラクタ1は、走行車体2と、ドーザ作業機3と、を備えている。ドーザ作業機3は、走行車体2の下方に配置されるブレードアーム30と、ブレードアーム30の先端に配置されるブレード31と、を備える。そして、ブレードアーム30は、走行車体2に対し着脱可能に構成されている。
このように、ドーザ作業機3を走行車体2に対し着脱可能に構成することにより、当該ドーザ作業機3を使用しない場合には、当該ドーザ作業機3を走行車体2から取り外しておくことができる。これにより、ドーザ作業機3を使用しない場合における作業性を向上させることができる。
また、本実施形態のトラクタ1は、フロア部5と、フロア部5の下方に配置された左右一対の補強フレーム17と、を備え、ブレードアーム30は、補強フレーム17に対して着脱可能に構成されている。
このように、走行車体2の下方に配置されたブレードアーム30を、フロア部5の下方に配置された補強フレーム17に対して取り付けるように構成することにより、ドーザ作業機3の取り付け構造をコンパクトに構成することができる。
また、本実施形態のトラクタ1は、補強フレーム17に回転可能に支持された位置決めフック51と、位置決めフック51を回転操作するフック操作部52と、を備えている。補強フレーム17には、軸支ピン18を通すことが可能な挿通孔17aが形成される。また、ブレードアーム30の端部のうち、ブレード31が取り付けられた側とは反対側の端部(後側の端部)には、ボス部45と、当該ボス部45と軸線を一致させて形成されるとともに軸支ピン18を通すことが可能な軸孔45aと、が設けられる。そして、位置決めフック51にボス部45を引っ掛けた状態で、位置決めフック51を回転させることにより、挿通孔17a及び軸孔45aに対して軸支ピン18を通すことができる位置までブレードアーム30を移動させることが可能に構成されている。
このように、位置決めフック51によって補強フレーム17とブレードアーム30との位置合わせを行うことができるので、ドーザ作業機3の取り付けを容易に行うことができる。
また、本実施形態のトラクタ1は、以下のように構成されている。即ち、走行車体2の前部には、ブレード31を昇降する昇降シリンダ23と、昇降シリンダ23の一端を支持するシリンダ支持フレーム22と、が設けられる。そして、昇降シリンダ23の他端は、ブレードアーム30に対して着脱可能に構成される。
このように、昇降シリンダ23をブレードアーム30から取り外すことが可能に構成されているので、ドーザ作業機3を走行車体2から完全に切り離すことができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
本発明の構成は、トラクタに限らず、ドーザ作業機を備えた他の種類の作業車両にも適用することができる。
位置決め機構19は省略することもできる。ただし、本発明のようにドーザ作業機3を着脱可能とした場合、重量物であるドーザ作業機3を走行車体2に対して正確に位置決めする作業は一般的に困難であると考えられる。そこで、本実施形態のように位置決め機構19を備え、ドーザ作業機3を走行車体2に対して容易に位置決め可能とすることにより、ドーザ作業機3の取付作業が容易となるので、ドーザ作業機3を着脱可能にするという本発明の効果を特に好適に発揮することができる。
本実施形態では、図1に示すように、ブレードアーム30はその一部が走行車体2の下方にある構成となっている(ブレードアーム30の先端側は、走行車体2の前側端部よりも前方に突出している)が、ブレードアーム30の全体が走行車体2の下方に位置していても良い。
ブレードアーム30に対してブレード31を着脱可能にする構成は、省略することもできる。
上記実施形態では、補強フレーム17はステー20,21を介して固定される構成としたが、これに限らない。例えば、補強フレーム17を、ミッションケース9に対して直接ボルト止めする構成としても良い。
また、上記実施形態では、補強フレーム17に対してブレードアーム30を取り付ける構成としたが、これに限らない。例えば、補強フレーム17を省略し、車体フレーム24に対してブレードアーム30を直接取り付けるように構成しても良い。
上記実施形態では、昇降シリンダ23の一端はシリンダ支持フレーム22に支持される構成としたがこれに限らない。例えば、シリンダ支持フレーム22を省略し、昇降シリンダ23の一端を車体フレーム24に直接支持させるように構成しても良い。
1 トラクタ(作業車両)
2 走行車体
3 ドーザ作業機
5 フロア部
17 補強フレーム
17a 挿通孔
18 軸支ピン
19 位置決め機構
22 シリンダ支持フレーム(支持フレーム)
23 昇降シリンダ
30 ブレードアーム
31 ブレード
45 ボス部
45a 軸孔
51 位置決めフック
52 フック操作部

Claims (4)

  1. 走行車体と、
    ドーザ作業機と、
    を備え、
    前記ドーザ作業機は、
    少なくともその一部が前記走行車体の下方に配置されるブレードアームと、
    前記ブレードアームの先端に配置されるブレードと、
    を備え、
    前記ブレードアームは、前記走行車体に対し着脱可能に構成されていることを特徴とする作業車両。
  2. 請求項1に記載の作業車両であって、
    前記走行車体は、
    フロア部と、
    前記フロア部の下方に配置された左右一対の補強フレームと、
    を備え、
    前記ブレードアームは、前記補強フレームに対して着脱可能に構成されていることを特徴とする作業車両。
  3. 請求項2に記載の作業車両であって、
    前記補強フレームに回転可能に支持された位置決めフックと、
    前記位置決めフックを回転操作するフック操作部と、
    を備え、
    前記補強フレームには、軸支ピンを通すことが可能な挿通孔が形成され、
    前記ブレードアームの端部のうち、前記ブレードが取り付けられた側とは反対側の端部には、ボス部と、当該ボス部と軸線を一致させて形成されるとともに前記軸支ピンを通すことが可能な軸孔と、が設けられ、
    前記位置決めフックに前記ボス部を引っ掛けた状態で、前記位置決めフックを回転させることにより、前記挿通孔及び前記軸孔に対して前記軸支ピンを通すことができる位置まで前記ブレードアームを移動させることが可能に構成されていることを特徴とする作業車両。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の作業車両であって、
    前記走行車体の前部には、前記ブレードを昇降する昇降シリンダと、前記昇降シリンダの一端を支持する支持フレームと、が設けられ、
    前記昇降シリンダの他端は、前記ブレードアームに対して着脱可能に構成されることを特徴とする作業車両。
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