JP2011218461A - ハイブリッド式走間剪断機およびその制御方法 - Google Patents

ハイブリッド式走間剪断機およびその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モータにかかる過負荷を防止することのできるハイブリッド式走間剪断機および制御方法を提供する。
【解決手段】剪断刃10,20を加速、減速する第1駆動源50と、剪断刃10,20に剪断力を伝える第2駆動源60と、第1駆動源50を剪断速度まで加速し、剪断速度同調後にフリーランにし、剪断後に減速させるように制御する第1制御装置52と、第2駆動源を剪断速度に同調するように制御する、制御応答性が低い第2制御装置62とを備える。クラッチ63連結時に速度が変化したり、剪断により速度が低下したりしても、速度の制御を行わないので、第1駆動源50にかかる過負荷を防止することができる。剪断により速度低下しても、剪断速度に同調するように急加速しないので、第2駆動源60にかかる過負荷を防止することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、ハイブリッド式走間剪断機およびその制御方法に関する。さらに詳しくは、金属材料の圧延工程において金属材料を止めることなく走間で所定の長さに剪断する走間剪断機であって、複数台のモータによって駆動されるハイブリッド式走間剪断機、およびその制御方法に関する。
従来の走間剪断機の駆動方式には大きく二つの方式が採用されている。その一つはクラッチブレーキ方式と称される駆動方式で、あらかじめモータで剪断速度付近まで加速してあるフライホイールと、剪断刃を取り付けたギヤとをクラッチで連結することにより剪断刃の加速、剪断を行い、その後にクラッチを切り離してブレーキで減速、停止する方式である。もう一つはスタートストップ方式と称される駆動方式で、フライホイールを含め全体をモータで加速、剪断、減速、停止させる方式である。
クラッチブレーキ方式は、フライホイールにあらかじめ蓄えた回転運動エネルギーを剪断に使え、かつモータの急速な加減速動作が不要なため、比較的小型のモータが使用できる。しかし、この方式の場合、加速、減速をクラッチおよびブレーキで行うため、精密な剪断の制御が難しく、また、クラッチやブレーキの摩耗が避けられないため、これらの保守に手間がかかるという問題がある。
一方スタートストップ方式は、加速、減速をモータで行うので、精密な剪断の制御が可能であり、クラッチやブレーキの摩耗の問題もない。しかし、この方式の場合、フライホイールを含め全体を加速、減速する必要があるため、比較的大型のモータが必要になるという問題がある。
そこで、クラッチブレーキ方式の利点とスタートストップ方式の利点を併せ持ったハイブリッド方式の走間剪断機が考案されている(特許文献1)。図8に示すように、特許文献1記載のハイブリッド式走間剪断機は、噛合関係にある一対のギヤ111、121と、かかる一対のギヤの回転軸112、122に支持体113、123を介して取付けた一対の剪断刃114、124と、かかる一対のギヤ111、121の駆動系とを備え、駆動系により一対のギヤ111、121を回転させ、これにより一対の剪断刃114、124を回転させて、走行中の被剪断材を剪断するようにした走間剪断機である。起動および制動用のモータ132をピニオン134に常時接続した第1駆動系131と、モータ142の駆動によるフライホイール144の回転をクラッチ145を介してピニオン146に隨時接続するようにした第2駆動系141とを備え、第1駆動系のピニオン134と第2駆動系のピニオン146とを一対のギヤ111、121に噛合させている。
以上のような構成のハイブリッド式走間剪断機において剪断を行う場合には、あらかじめ第2駆動系141のモータ142を作動させ、フライホイール144を被剪断材の走行速度に同調させた速度で回転させておく。そしてまず、剪断を必要とするタイミングに合わせて第1駆動系131のモータ132を作動させ、ピニオン134を起動させて、一対のギヤ111、121と共に一対の剪断刃114、124を起動させ、その速度を被剪断材の走行速度に同調させる。つぎに、一対の剪断刃114、124の速度とフライホイール144の速度とが同調したとき、第2駆動系141のクラッチ145を連結し、一対の剪断刃114、124を走行中の被剪断材に対しその走行速度に同調させた速度で上下から切り込ませて、被剪断材を剪断する。かくして剪断後、第2駆動系141のクラッチ145を切り離し、第1駆動系131のモータ132を停止させる。これにより、ピニオン134を制動し、一対のギヤ111、121と共に一対の剪断刃114、124を制動して、元の待機位置または剪断開始角度から1回転以内に停止させる。以下は、剪断の都度、この繰り返しである。
このように、第1駆動系131のモータ132は、剪断時にギヤ111、121および剪断刃114、124を加速し、剪断完了後に減速、停止をさせるスタートストップ方式の役割を担い、第2駆動系141のモータ142は常時回転してフライホイール144に回転運動エネルギーを蓄積し、剪断時にその蓄積した回転エネルギーをギヤ111、121および剪断刃114、124に伝達するクラッチブレーキ方式の役割を担う。
そのため、ハイブリッド方式では、クラッチブレーキ方式に比べ、精密な剪断の制御が可能であり、またスタートストップ方式に比べ、小型のモータが使用できる。
しかるに、第2駆動系141にはフライホイール144が接続されているが、第1駆動系131には接続されていないので、第1駆動系131と第2駆動系141の慣性力は大きく異なっている。モータ回転数が同調した後に第1駆動系131と第2駆動系141をクラッチ145で連結するが、モータ132、142の回転数が完全には同調しておらず回転数に差がある時にクラッチ145を連結した場合に、第2駆動系141の慣性力の方が大きいため、第2駆動系141から第1駆動系131のモータ132へとトルクが伝達されることとなる。この場合、モータ132は第2駆動系141からのトルク流入のため制御が効かず、結果として過負荷になるという問題がある。また、剪断には大きな力が必要であるので、剪断時にもモータ132に過負荷がかかるという問題がある。
特開2007−245250号公報
本発明は上記事情に鑑み、モータにかかる過負荷を防止することのできるハイブリッド式走間剪断機および制御方法を提供することを目的とする。
第1発明のハイブリッド式走間剪断機は、剪断刃と、該剪断刃を駆動する駆動機構部を備え、前記駆動機構部には、剪断刃を加速、減速する第1駆動源が接続されており、剪断刃に剪断力を伝える第2駆動源がクラッチを介して接続されているハイブリッド式走間剪断機であって、前記第1駆動源を剪断速度まで加速し、剪断速度同調後にフリーランにし、剪断後に減速させるように制御する前記第1制御装置を備え、前記クラッチは、前記第1駆動源がフリーランのときに連結するものであることを特徴とする。
第2発明のハイブリッド式走間剪断機は、第1発明において、前記第2駆動源を剪断速度に同調するように制御する第2制御装置を備え、該第2制御装置は、前記第2駆動源が剪断間隔の間に剪断速度への同調が完了する範囲内で、制御応答性が低いものであることを特徴とする。
第3発明のハイブリッド式走間剪断機の制御方法は、剪断刃と、該剪断刃を駆動する駆動機構部を備え、前記駆動機構部には、剪断刃を加速、減速する第1駆動源が接続されており、剪断刃に剪断力を伝える第2駆動源がクラッチを介して接続されているハイブリッド式走間剪断機において、前記第1駆動源を剪断速度まで加速し、剪断速度同調後にフリーランにし、前記第1駆動源がフリーランになった後に前記クラッチを連結し、前記第2駆動源の剪断力で剪断し、剪断後に前記クラッチを切り離し、前記第1駆動源を減速させることを特徴とする。
第1発明によれば、第1駆動源がフリーランのときにクラッチが連結し、剪断するので、クラッチ連結時に速度が変化したり、剪断により速度が低下したりしても、速度の制御を行わないので、第1駆動源にかかる過負荷を防止することができ、第1駆動源が故障することを防ぐことができる。
第2発明によれば、第2制御装置の制御応答性が鈍いので、剪断により第2駆動源が速度低下しても、剪断速度に同調するように急加速しないので、第2駆動源にかかる過負荷を防止することができ、第2駆動源が故障することを防ぐことができる。
第3発明によれば、第1駆動源がフリーランのときにクラッチが連結し、剪断するので、クラッチ連結時に速度が変化したり、剪断により速度が低下したりしても、速度の制御を行わないので、第1駆動源にかかる過負荷を防止することができ、第1駆動源が故障することを防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係るハイブリッド式走間剪断機の平面図である。 同ハイブリッド式走間剪断機の正面図である。 同ハイブリッド式走間剪断機の側面図である。 図2におけるIV‐IV線矢視断面図である。 図2におけるV‐V線矢視断面図である。 第1制御装置および第2制御装置のブロック線図である。 ハイブリッド式走間剪断機の制御方法の説明図である。 従来技術のハイブリッド式走間剪断機の説明図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1、図2、図3に示すように、本発明の一実施形態に係るハイブリッド式走間剪断機Aは、上下一対の剪断刃10,20と、その剪断刃10,20を駆動する駆動機構部30と、その駆動機構部30に接続された第1駆動源50および第2駆動源60を備えている。
なお、図2においては第1駆動源50および第2駆動源60を、図3においては第2駆動源60を省略してある。
駆動機構部30は筐体31と、筐体31内の複数のギヤで構成されている。図4に示すように、筐体31の下部には、第1ピニオンギヤ32、フリーギヤ33、下剪断刃ギヤ34、フリーギヤ35、第2ピニオンギヤ36が、隣接するギヤが噛合うようにこの順番で水平に配置されている。さらに図5に示すように、下剪断刃ギヤ34の上方には、フリーギヤ37、フリーギヤ38、上剪断刃ギヤ39が、隣接するギヤが噛合うように下から上へとこの順番で垂直に配置されている。すなわち、図2に示すように、ギヤ32〜39は正面視逆T字となるように筐体31内に配置されている。したがって、第1ピニオンギヤ32もしくは第2ピニオンギヤ36を回転させることによって、下剪断刃ギヤ34および上剪断刃ギヤ39を回転させることができる。
図2および図5に示すように、上剪断刃ギヤ39のシャフト49の正面側の一端にはリンク11が接合されており、このリンク11の先端には上剪断刃取付部材12が揺動自在に取り付けられている。また、この上剪断刃取付部材12もリンクとなっており、その先端は筐体31に揺動自在に取り付けられたリンク13の先端と連結されている。同様に、下剪断刃ギヤ34のシャフト44の正面側の一端にはリンク21が接合されており、このリンク21の先端には下剪断刃取付部材22が揺動自在に取り付けられている。この下剪断刃取付部材22もリンクとなっており、その先端は筐体31に揺動自在に取り付けられたリンク23の先端と連結されている。さらに、上剪断刃取付部材12の下方に上剪断刃10が、下剪断刃取付部材22の上方に下剪断刃20が、被剪断材が流れるパスラインP上で噛合うように取り付けられている。
このような構成とすることで、上剪断刃ギヤ39および下剪断刃ギヤ34が回転すると、上剪断刃10および下剪断刃20がパスラインP上を被剪断材と供に走行しながら、被剪断材を上下から挟んで、剪断することができる。また、リンク11〜13および21〜23により、上剪断刃10および下剪断刃20がパスラインP上を走行しながら、その角度を変え、パスラインPに対して垂直に上下運動をすることができ、上剪断刃10および下剪断刃20が噛み合わさって剪断することができる。
図4に示すように、第1ピニオンギヤ32のシャフト42の背面側の一端には第1駆動源50が接続されている。第1駆動源50は加速モータ51と第1制御装置52とを備えており、加速モータ51のシャフトとシャフト42が接続されている。第1制御装置52は加速モータ51の加速・減速を制御する制御装置である。
一方、第2ピニオンギヤ36のシャフト46の背面側の一端には第2駆動源60が接続されている。図1に示すように、第2駆動源60はフライホイールモータ61(以下「FWモータ」という。)と第2制御装置62と、クラッチ63が内蔵されたフライホイール64とを備えている。FWモータ61とフライホイール64はベルト65で連結されており、FWモータ61の回転をフライホイール64に伝達し、フライホイール64に回転運動エネルギーを蓄えることができるようになっている。また、クラッチ63はフライホイール64と出力シャフト66とを接続しており、出力シャフト66とシャフト46が接続されている。したがって、クラッチ63を連結すると、フライホイール64の回転運動エネルギーを第2ピニオンギヤ36に伝達することができる。第2制御装置62はFWモータ61の加速・減速を制御する制御装置である。
第1制御装置52および第2制御装置62としては、例えば図6に示すようなフィードバック回路が用いられる。
具体的には、第1制御装置52は、加速モータ51の目標回転速度ωを出力する回転速度指令手段71と、加速モータ51の回転速度ωを検出する回転速度検出器72と、目標回転速度ωから回転速度ωを減算する減算器73と、減算器73の減算結果に比例する電圧v(=K×(ω−ω))を加速モータ51に供給するアンプ74から構成される。
第2制御装置62は、回転速度指令手段71がFWモータ61の目標回転速度ω1を出力し、回転速度検出器72がFWモータ61の回転速度ωを検出する以外は第1制御装置52と同様である。
ところで、第2駆動源60にはフライホイール64が接続されているが、第1駆動源50には接続されていないので、第1駆動源50と第2駆動源60の慣性力は大きく異なっている。また後述のごとく、第1駆動源50は剪断刃10,20を加速・減速するのに用いられ、第2駆動源60はフライホイール64を一定速度に保つために用いられ、それぞれ用途が異なる。そのため、第1制御装置52と第2制御装置62にはそれぞれ異なる制御応答性を持たせる必要がある。
第1駆動源50は慣性力が小さく加減速レートが大きいので、第1制御装置52の制御応答性は高くする必要がある。一方、第2駆動源60は慣性力が大きく加減速レートが小さいので、第2制御装置62の制御応答性は低くてもよい。
ここで、制御応答性が高い・低いとは、図6に示すフィードバック回路においては、アンプ74のゲインKが大きい・小さいことと対応する。すなわち、ゲインKが大きければ、アンプ74は回転速度の差分(ω−ω)に対して大きな電圧vを供給するため、目標回転速度ωに到達するまでの時定数が短くなり、制御応答性が高くなる。また、ゲインKが小さければ、アンプ74は回転速度の差分(ω−ω)に対して小さな電圧vを供給するため、目標回転速度ωに到達するまでの時定数が長くなり、制御応答性が低くなる。
なお、第1制御装置52および第2制御装置62は、図6に示すフィードバック回路に限られず、PID制御回路など、その他のモータの回転速度を制御できる装置を用いることができる。
また、第2制御装置62は、少なくとも剪断間隔(剪断から次の剪断までの時間間隔)の間に、剪断により速度低下したFWモータ61を剪断速度へ同調できる程度の制御応答性が必要である。剪断間隔の間に、FWモータ61が剪断速度へ同調しなければ、フライホイール64に十分な回転運動エネルギーを蓄えることができず、剪断刃10,20に十分な剪断力を伝えることができないからである。
つぎに、ハイブリッド式走間剪断機Aの制御方法について図7に基づき説明する。
(1)剪断前は、加速モータ51は停止しており、加速モータ51で動作が制御されている剪断刃10,20は被剪断材に影響しない待機位置に停止している。FWモータ61は、第2制御装置62により、常にパスラインP上の被剪断材の剪断速度に同調するように制御されており、フライホイール64に回転運動エネルギーを蓄えている。この時クラッチ63は切り離された状態である。
(2)剪断信号が発せられると、第1制御装置52より加速指令が加速モータ51に伝達され、加速モータ51は被剪断材の剪断速度と同調した回転速度まで加速する。同時に、加速モータ51は慣性力の小さい剪断刃10,20および駆動機構部30を加速させ、剪断刃10,20の速度を被剪断材の剪断速度と同調させる。
(3)加速モータ51が剪断速度に同調すると、加速モータ51をフリーランの状態にする。ここで、フリーランとはモータの制御を行わず、電力供給を行わないことをいう。したがって、そのままにしておけば、駆動機構部30のベアリングの摩擦抵抗などで減速する状態となる。
(4)加速モータ51をフリーランにした後にクラッチ63を連結する。このとき、FWモータ61の回転速度と加速モータ51の回転速度は、共に剪断速度に同調しているため、理想的にはクラッチ63を連結しても両モータ61,51の回転速度は変わらない。しかし、制御装置52,62の誤差などによりモータ61,51の回転速度が完全には同調していない場合にクラッチ63を連結すると、慣性力の小さい第1駆動源50の加速モータ51の回転速度が慣性力の大きい第2駆動源60のFWモータ61の回転速度に引きずられ変化する。これは、第2駆動源60の慣性力の方が大きいため、クラッチ63連結時の慣性力の変動に伴い、第2駆動源60から第1駆動源50の加速モータ51へとトルクが伝達されるためである。例えば、クラッチ63連結前の加速モータ51の回転速度がFWモータ61の回転速度よりも速い場合は、クラッチ63連結後の加速モータ51は回転速度が遅くなる。逆に、クラッチ63連結前の加速モータ51の回転速度がFWモータ61の回転速度よりも遅い場合は、クラッチ63連結後の加速モータ51は回転速度が速くなる。
このように、加速モータ51は、第2駆動源60に追従して回転速度が変化することになるが、フリーランの状態であり、剪断速度に同調するように加速・減速しないので、加速モータ51に電力を供給する回路側に過大な電流が流れるなど過負荷がかかることを防止することができる。
なおこのとき、FWモータ61も回転速度が若干変動するが、第2駆動源60は慣性力が大きいためほとんど影響がない。
クラッチ63を連結すると、剪断刃10,20は第2駆動源60で制御される状態となる。
(5)つぎに、剪断刃10,20が剪断位置に到達すると、被剪断材に対し上下から切り込んで被剪断材を剪断する。この際には、第2駆動源60のフライホイール64に蓄えられた回転運動エネルギーが剪断に使用される。剪断には大きな力が必要であるので、FWモータ61も加速モータ51も回転速度が低下する。
しかし、加速モータ51はフリーランの状態であり、剪断速度に同調するように加速・減速しないので、加速モータ51に電力を供給する回路側に過大な電流が流れるなど過負荷がかかることを防止することができる。
また、第2制御装置62の制御応答性が低いので、剪断速度に同調するように急加速しないので、FWモータ61に電力を供給する回路側に過大な電流が流れるなど過負荷がかかること防止することができる。
(6)剪断終了後クラッチ63が切り離される。速度低下したFWモータ61は、第2制御装置62の制御により、徐々に回転速度を増し、剪断速度に同調するように制御される。そして、フライホイール64に回転運動エネルギーを蓄えて、つぎの剪断に備える。
(7)クラッチ63を切り離した後に、第1制御装置52で加速モータ51の制御を再び行い、第1駆動源50で剪断刃10,20を制御するようにする。
加速モータ51は第1制御装置52より制動指令が伝達され、回転速度を減速し、剪断刃10,20を待機位置まで移動させた後停止する。
(8)剪断刃10,20を停止させた後は、加速モータ51を停止させておくことで、第1制御装置52で動作が制御されている剪断刃10,20を被剪断材に影響しない待機位置に停止させておく。
以降、(1)から(8)の動作を繰り返し、剪断を継続する。
以上の通り、剪断動作において、モータ51,61に過負荷がかかることを防止できるので、モータ51,61の故障することを防ぐことができる。
なお、駆動機構部30は本実施形態のようなギヤの構成とする必要はなく、クランク式やロータリー式などの限定もない。剪断刃に対して上記の第1駆動源50および第2駆動源60に相当する駆動源が接続されている構成であればよい。また、第1駆動源50、第2駆動源60の数もそれぞれ1つに限られず、その数を増やした実施形態でもよい。
鍛造プレスなどで、従来1台のモータで駆動させ、フライホイールをクラッチで接続・解放する方式の機器に関しては、本方式を採用することができる。
10 上剪断刃
20 下剪断刃
30 駆動機構部
50 第1駆動源
51 加速モータ
52 第1制御装置
60 第2駆動源
61 FWモータ
62 第2制御装置
63 クラッチ
64 フライホイール
A ハイブリッド式走間剪断機

Claims (3)

  1. 剪断刃と、該剪断刃を駆動する駆動機構部を備え、
    前記駆動機構部には、剪断刃を加速、減速する第1駆動源が接続されており、剪断刃に剪断力を伝える第2駆動源がクラッチを介して接続されているハイブリッド式走間剪断機であって、
    前記第1駆動源を剪断速度まで加速し、剪断速度同調後にフリーランにし、剪断後に減速させるように制御する前記第1制御装置を備え、
    前記クラッチは、前記第1駆動源がフリーランのときに連結するものである
    ことを特徴とするハイブリッド式走間剪断機。
  2. 前記第2駆動源を剪断速度に同調するように制御する第2制御装置を備え、
    該第2制御装置は、前記第2駆動源が剪断間隔の間に剪断速度への同調が完了する範囲内で、制御応答性が低いものである
    ことを特徴とする請求項1記載のハイブリッド式走間剪断機。
  3. 剪断刃と、該剪断刃を駆動する駆動機構部を備え、
    前記駆動機構部には、剪断刃を加速、減速する第1駆動源が接続されており、剪断刃に剪断力を伝える第2駆動源がクラッチを介して接続されているハイブリッド式走間剪断機において、
    前記第1駆動源を剪断速度まで加速し、剪断速度同調後にフリーランにし、
    前記第1駆動源がフリーランになった後に前記クラッチを連結し、前記第2駆動源の剪断力で剪断し、
    剪断後に前記クラッチを切り離し、前記第1駆動源を減速させる
    ことを特徴とするハイブリッド式走間剪断機の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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