JP2011217624A - 施肥装置付き乗用田植機 - Google Patents

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Masayuki Kosakata
誠之 小坂田
Akifumi Tsubakimoto
彰史 椿本
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Abstract

【課題】残留肥料排出作業を軽作業化するとともに、残留肥料の排出作業を効率良く行うこと。
【解決手段】走行装置の後方に植付装置を連結すると共に、走行装置に設けた座席の背後に左右幅方向に伸延する施肥装置を載設した施肥装置付き乗用田植機において、前記施肥装置は、その伸延方向に沿わせて連設した複数の繰り出し部及び各繰り出し部に連通連設したホッパー部を具備する可動側施肥部と、走行装置に固定した固定側施肥部とを備えて、前記可動側施肥部は、隣接するホッパー部同士を連通させるとともに、一側端部に位置するホッパー部の外側壁にホッパー部内に残留する肥料を排出するための排出部を設け、前記可動側施肥部と前記固定側施肥部との間には移動機構を介設するとともに、移動機構は、可動側施肥部を外側方へ移動偏倚自在となして、移動偏倚された可動側施肥部が自重で傾動して排出部を下方へ指向させるように構成した。
【選択図】図7

Description

施肥装置を傾倒させることで、施肥装置に残留している肥料を排出させるようにした施肥装置付き乗用田植機に関する。
従来、施肥装置付き乗用田植機の一形態として、走行装置の後方に植付装置を連結すると共に、走行装置に設けた座席の背後に施肥装置を載設したものがある。かかる乗用田植機では、植付装置による苗の植付作業と施肥装置による肥料の施肥作業を同時に行うことができるようにしている。
そして、施肥装置は、左右幅方向に複数の繰り出し部を連設し、各繰り出し部には複数のホッパー部をそれぞれ連通連設して構成している。各ホッパー部内に収容した肥料は各繰り出し部を通して繰り出すようにしている。
また、一側端部に位置するホッパー部の外側壁には、ホッパー部内に残留する肥料を排出するための排出部を設けている。そして、施肥装置は、排出部側に回動支点を設けて、反対側を持ち上げることで傾動可能としている。
このようにして、施肥装置は、一側端部を持ち上げて傾動させることで、傾斜姿勢となすことができるようにしている。そして、傾斜姿勢の下端側に位置する排出部を開放させることで、左右幅方向に連通する各ホッパー部内に残留している肥料を、排出部を通して排出することができるようにしている。
特開2009−65904
ところが、前記した施肥装置付き乗用田植機では、残留肥料を排出する作業として、施肥装置の一側端部を人力により持ち上げて傾斜姿勢となす必要性があるが、体力に劣る婦女子や老人にとっては施肥装置が重量物であるため、かかる残留肥料排出作業が重作業(重労働)となっている。
そこで、本発明は、上記課題を解決すべく、体力に劣る婦女子や老人でも楽に施肥装置を傾動させて残留肥料排出作業を行うことができる施肥装置付き乗用田植機を提供することを目的とする。
本発明は、課題を解決するための手段として、次のように構成したことを特徴とする。
請求項1記載の発明に係る施肥装置付き乗用田植機は、走行装置の後方に植付装置を連結すると共に、走行装置に設けた座席の背後に左右幅方向に伸延する施肥装置を載設した施肥装置付き乗用田植機において、前記施肥装置は、その伸延方向に沿わせて連設した複数の繰り出し部及び各繰り出し部に連通連設したホッパー部を具備する可動側施肥部と、走行装置に固定した固定側施肥部とを備えて、前記可動側施肥部は、隣接するホッパー部同士を連通させるとともに、一側端部に位置するホッパー部の外側壁にホッパー部内に残留する肥料を排出するための排出部を設け、前記可動側施肥部と前記固定側施肥部との間には移動機構を介設するとともに、移動機構は、可動側施肥部を外側方へ移動偏倚自在となして、移動偏倚された可動側施肥部が自重で傾動して排出部を下方へ指向させるように構成したことを特徴とする。
かかる施肥装置付き乗用田植機では、可動側施肥部が自重で傾動して傾斜姿勢を採るとともに、排出部を下方へ指向させることができる。そのため、ホッパー部内に残留する肥料を傾斜方向に滑動させて排出部から排出することができる。したがって、残留肥料の排出作業を効率良く行うことができる。しかも、可動側施肥部を傾斜姿勢となす操作負担を軽減することができて、残留肥料排出作業を軽作業化することができる。残留肥料排出作業が終了した後は移動機構を反対の手順を辿りながら操作することで、可動側施肥部は楽に復元される。
請求項2記載の発明に係る施肥装置付き乗用田植機は、請求項1記載の発明に係る施肥装置付き乗用田植機であって、前記移動機構は、前記可動側施肥部を前記固定側施肥部に対して接続・分離させる接続・分離機構部と、固定側施肥部から分離された可動側施肥部を外側方へ移動偏倚させる移動偏倚機構部とを具備して、前記接続・分離機構部の外側端部に移動偏倚機構部の中途部を枢支して枢支部となし、その枢支部を支点として偏倚された可動側施肥部が自重で傾動するように構成したことを特徴とする。
かかる施肥装置付き乗用田植機では、移動機構が具備する接続・分離機構部と移動偏倚機構部を協働させることで堅実に可動側施肥部を傾動させることができて、排出部から残留肥料を排出することによる残留肥料排出作業の効率化と軽作業化を同時に実現することができる。
請求項3記載の発明に係る施肥装置付き乗用田植機は、請求項2記載の発明にかかる施肥装置付き乗用田植機であって、前記接続・分離機構部は、前記可動側施肥部を上昇させて前記固定側施肥部から分離させるとともに、可動側施肥部を下降させて固定側施肥部に接続させる昇降機構体と、昇降機構体に連動連設した踏み込み操作体とを具備して、踏み込み操作体の踏み込み操作に昇降機構体の上昇動作を連動させたことを特徴とする。
かかる施肥装置付き乗用田植機では、残留肥料排出作業における操作を、踏み込み操作体への踏み込み操作と、踏み込み操作に伴って固定側施肥部から分離された可動側施肥部を外側方へ移動偏倚させる操作だけにとどめることができる。ここで、踏み込み操作は踏み込み操作体を足で踏み込むだけの楽な作業であり、また、移動偏倚操作は可動側施肥部を外側方へスライドさせる楽な作業である。その後は、可動側施肥部が自重で傾動して排出姿勢である傾斜姿勢を採るため、作業者の肉体的負担は大幅に軽減することができる。その結果、体力に劣る婦女子や老人でも作業者として残留肥料排出作業を軽快に行うことができる。
本発明は次の効果を奏する。すなわち、本発明では、可動側施肥部と固定側施肥部との間に、可動側施肥部が自重で傾動して傾斜姿勢を採るとともに、排出部を下方へ指向させることができる移動機構を介設しているため、肉体労働である残留肥料排出作業の肉体的負担を大幅に軽減することができる。したがって、可動側施肥部を傾動させることで排出部から残留肥料を排出することによる残留肥料排出作業の効率化と軽作業化を同時に実現することができる。
乗用田植機の左側面図。 施肥装置の接続姿勢における断面右側面説明図。 施肥装置の分離姿勢における断面右側面説明図。 施肥装置の接続姿勢における正面説明図。 施肥装置の分離姿勢における正面説明図。 施肥装置の移動偏倚姿勢における正面説明図。 施肥装置の傾斜姿勢における正面説明図。 排出部の正面断面説明図。 繰り出し部の部分側面断面説明図。 ガスケットの側面断面図。
図1に示すAは、本発明に係る施肥装置Mを装備する乗用田植機である。乗用田植機Aは、図1に示すように、牽引車としての走行装置1の後方に昇降機構2を介して植付装置3を昇降自在に取り付けている。そして、走行装置1の後部に施肥装置Mを載設している。かかる乗用田植機Aは、圃場内を走行しながら複数(本実施形態では8条)の苗の植付作業並びに施肥作業を行うようにしている。
走行装置1は、図1に示すように、前部に配設したミッションケース10と後部に配設したリヤアクスルケース11との間に、前後方向に伸延する連結フレーム12を介設して車体フレーム13を形成している。ミッションケース10には左右一対の前車輪14を連動連結している。リヤアクスルケース11には左右一対の後車輪15を連動連結している。連結フレーム12上にはエンジン16等からなる原動機部17を搭載して、エンジン16にミッションケース10を連動連結している。これら車体フレーム13と原動機部17の上方には車体カバー体18を被覆状に張設している。車体カバー体18上の前部にはハンドルコラム20を立設し、ハンドルコラム20の上端面部にハンドル21を取り付けている。車体カバー体18上の中途部には座席22を載設している。座席22の後方である車体カバー体18上の後部には施肥装置Mを載設している。
植付装置3は、植付ミッションケース30の上方に支持フレーム31を介して苗載台32を前高後低の傾斜姿勢にて左右方向に往復摺動自在に配設している。植付ミッションケース30の下方にはフロート33を配設している。34はフロート33に取り付けた作溝器であり、作溝器34は圃場を作溝して多数(本実施形態では8条)の条溝を形成し、各条溝に施肥装置Mから間欠的に繰り出される肥料を放出(施肥)するようにしている。
昇降機構2は、昇降リンク35と昇降シリンダとローリングシリンダ(これらは図示せず)を具備して、昇降機構2により走行装置1の後方に植付装置3を前後方向の軸線廻りにローリング自在かつ昇降自在に連結している。
施肥装置Mは、図1〜図7に示すように、一方向(本実施形態では左右方向)に伸延する支持フレーム部40にその伸延方向に沿わせて複数(本実施形態では8個)の繰り出し部50を取り付け、各繰り出し部50の上端開口部には複数(本実施形態では6個)のホッパー部60をそれぞれ連通連設する一方、各繰り出し部50の下端開口部には複数(本実施形態では6個)の施肥ホース部70(図1参照)をそれぞれ連通連結している。
ここで、各繰り出し部50は、図2及び図3に示すように、前記した支持フレーム部40に取り付けた下部側繰り出し体51と、後述する各ホッパー部60に連通連設した上部側繰り出し体52とに分離・接合自在に形成している。
そして、支持フレーム部40と下部側繰り出し体51と施肥ホース部70とで固定側施肥部80を形成している。また、一側(本実施形態では左側)に配置した複数(本実施形態では4個)のホッパー部60同士を隣接方向に一体的に連通連設し、各ホッパー部60の下端部に各上部側繰り出し体52を連通連設して一側可動側施肥部としての左側可動側施肥部81を形成している。一方、他側(本実施形態では右側)に配置した複数(本実施形態では4個)のホッパー部60同士を隣接方向に一体的に連通連設し、各ホッパー部60の下端部に各上部側繰り出し体52を連通連設して他側可動側施肥部としての右側可動側施肥部82を形成している。また、両可動側施肥部81,82の外側端部には、それぞれ内部に残留する肥料を排出するための排出部90,90を設けている。
左側可動側施肥部81は、支持フレーム部40との間に移動機構100を介設している。また、右側可動側施肥部82も、支持フレーム部40との間に別個の移動機構100を介設している。なお、左側可動側施肥部81と右側可動側施肥部82は同様に構成して左右線対称に配設している。そこで、以下に施肥装置Mの左側半部の構成について説明して、右側半部の構成の説明は省略する。
移動機構100は、図2〜図7に示すように、左側可動側施肥部81を固定側施肥部80に対して接続・分離させる接続・分離機構部110と、固定側施肥部80から分離された左側可動側施肥部81を外側方へ移動偏倚させる移動偏倚機構部120とを具備している。接続・分離機構部110は、左側可動側施肥部81を上昇させて固定側施肥部80から分離させるとともに、左側可動側施肥部81を下降させて固定側施肥部80に接続させる昇降機構体111と、昇降機構体111に連動連設した踏み込み操作体112とを具備している。そして、踏み込み操作体112の踏み込み操作に昇降機構体111の上昇動作を連動させている。接続・分離機構部110の外側端部には移動偏倚機構部120の中途部を枢支して枢支部121となしている。そして、枢支部121を支点として外側方(左側方)へ移動偏倚自在に偏倚された左側可動側施肥部81は、自重で傾動して排出部90を下方へ指向させるようにしている。
より具体的に説明すると、固定側施肥部80はその基部を支持フレーム部40が形成している。すなわち、支持フレーム部40は、前後方向に長手状に形成した左右一対の取付体41上に、左右方向に直状に伸延する前後一対の下部フレーム形成体42を横架している。両下部フレーム形成体42に左右一対の板状フレーム形成体43の下側面部を架設状に取り付けて起立状となしている。両板状フレーム形成体43の前・後上側面部間に、左右方向に直状に伸延する前後一対の上部フレーム形成体44を横架して立体枠状に形成している。45は左右方向に直状に伸延する円管状の圧送風ダクトであり、圧送風ダクト45の左側端にはブロワー等の圧送風供給部(図示せず)を連通連設している。
前後一対の上部フレーム形成体44には接続・分離機構部110を取り付けている。すなわち、接続・分離機構部110は、前後一対の上部フレーム形成体44にそれぞれ前後一対の昇降機構体111を介してスライド支持体113を取り付けている。そして、図2及び図4に示すように、スライド支持体113を上部フレーム形成体44に近接させた下降位置(a)と、図3及び図5に示すように、スライド支持体113を上部フレーム形成体44から上方へ離隔させた上昇位置(b)とに位置変更自在としている。
各昇降機構体111は、上部フレーム形成体44に上下方向に伸延する複数(本実施形態では3本)の昇降アーム114の基端部を左右方向に間隔を開けて枢軸115を介して枢支している。
スライド支持体113は、左右方向に伸延する横長四角形枠状の支持本片116と、支持本片116の前後側縁部からそれぞれ立ち上げて形成した前後側の立ち上げ片117と、前後側の立ち上げ片117の外側端部(左側端部)にフック状に形成した係合片118とを具備している。そして、前後一対の昇降機構体111を形成する昇降アーム114の先端部に連結ピン119を介してスライド支持体113の一部を形成する前後側の立ち上げ片117を連結している。
踏み込み操作体112は、最内側に位置する昇降アーム114の基端部に左右方向に伸延させて形成したペダルアーム130の基端部を連設している。そして、ペダルアーム130の先端部にペダル131を取り付けている。このようにして、ペダル131を上方から下方へ踏み込み操作すると、両昇降機構体111を介してスライド支持体113が下降位置(a)から上昇位置(b)まで上昇するようにしている。132はペダルアーム係止片であり、ペダルアーム係止片132は踏み込み操作したペダルアーム130を係止して、スライド支持体113を上昇位置(b)に保持するようにしている。
移動偏倚機構部120は、図2〜図4に示すように、左右方向に伸延する横長四角形枠状の機構部本片122と、機構部本片122の前後側縁部からそれぞれ立ち上げて形成した前後側の立ち上げ片123と、前後側の立ち上げ片123の内側部と中途部にそれぞれ取り付けたスライド片124,125とを具備している。そして、前後側の立ち上げ片123は、スライド支持体113の一部を形成する前後側の立ち上げ片117の内側に配置するとともに、前後側の立ち上げ片117の上端縁部間にスライド片124,125を介して左右方向にスライド自在に架設している。
上記のように構成した移動偏倚機構部120に左側可動側施肥部81を取り付けて、移動偏倚機構部120を介して左側可動側施肥部81を外側方(左側方)へ移動可能としている。そして、中途部のスライド片125は、図6に示すように、スライド支持体113の係合片118に係合して、枢支部121を形成するようにしている。ここで、中途部のスライド片125は、左側可動側施肥部81の左右重心位置よりも内側方(右側方)の位置に取り付けている。そうすることで、枢支部121では、図7に示すように、左側可動側施肥部81が自重で傾動して、その外側端部(左側端部)に設けた排出部90が下方を指向するようにしている。そして、後述するように、排出部90を開放することで、左側可動側施肥部81のホッパー部60内に残留する肥料を楽に排出することができるようにしている。また、残留肥料排出作業が終了した後は移動機構100を反対の手順を辿りながら操作することで、左側可動側施肥部81は楽に復元される。
次に、排出部90について具体的に説明する。すなわち、排出部90は、図7及び図8に示すように、外側端部(左側端部)に配置したホッパー部60の外側壁(左側壁)61に開口状に形成した排出口部62と、排出口部62の周縁部に沿わせて連設した収納枠体91と、収納枠体91に出し入れ自在に取り付けた排出案内体92と、排出案内体92を出し入れするために収納枠体91を開閉蓋する内・外側開閉蓋体93,94とから構成している。そして、内側開閉蓋体93と外側開閉蓋体94は、排出案内体92の基端開口縁部95の外側方に位置させて収納枠体91に開閉蓋自在に取り付けている。しかも、収納枠体91内において、閉蓋した内側開閉蓋体93と外側開閉蓋体94との間に案内体収容空間96を形成している。案内体収容空間96内には排出案内体92の基端開口縁部95を除く残余の部分を折り畳み状態にて収納可能となしている。
排出口部62は、ホッパー部60の外側壁(左側壁)61の周縁部をわずかに残す程度に大きく四角形に開口させて形成している。収納枠体91は排出口部62の周縁部に沿わせて四角形枠状に形成すると共に、案内体収容空間96、すなわち排出案内体92を収納する空間を確保可能な左右幅に形成している。
排出案内体92は、柔軟性素材(例えば、ナイロン)により筒状に形成すると共に、排出口部62の周縁部に沿わせて形成した収納枠体91の内周縁部に基端開口縁部95の外周縁部を連設している。従って、排出口部62を形成したホッパー部60と排出案内体92とは収納枠体91を介して連通している。そして、排出案内体92は伸縮自在、本実施形態ではジグザグ状に折り畳むことで短縮状態となして排出案内体92内に形成した案内体収容空間96内に収納可能である。また、展開状に伸張させることで伸張状態となして、排出案内体92の先端開口部97の配設位置の自由度を確保することができる。すなわち、排出案内体92を伸張状態にて垂下させた使用姿勢(図7参照)と折り畳み状態にて収納した不使用姿勢(図8参照)とに姿勢変更自在となしている。従って、図7に示す残留肥料Hの排出作業時には排出案内体92を回収容器K内に向けて伸張状態に垂下させた使用姿勢となすことで、残留肥料Hを回収容器K内に堅実に回収することができる。また、排出作業が終了した後は、排出案内体92を短縮状態に折り畳んで収納した不使用姿勢となすことで、排出案内体92が後続の作業に支障となることがない。そのため、排出口部62から排出される残留肥料Hの排出位置の自由度と排出作業の簡易性及び堅実性が高まって、排出作業性能が向上する。
内側開閉蓋体93は、収納枠体91の内周面に沿わせて四角形板状に形成して、収納枠体91の下部に横架した枢軸98に下縁部を連設している。枢軸98は、前後方向に伸延させて収納枠体91から前後に突出状に横架して枢支している。枢軸98の突出一側端部には上方へ立ち上がり状に伸延する操作体99を形成している。操作体99の上端には収納枠体91の側壁側に突出する係止片140を形成し、係止片140を収納枠体91の側壁に設けた係止受け片141に係脱可能としている。枢軸98の突出他側端部の周面には弾性付勢体としてのスプリング142(図2及び図3参照)を巻回して、同スプリング142により係止片140を係止受け片141に係止させる方向に弾性付勢している。このようにして、内側開閉蓋体93は、起立姿勢にて収納枠体91の内側を閉蓋する閉蓋姿勢(c)と、横臥姿勢にて収納枠体91の内側を開蓋する開蓋姿勢(d)とに姿勢変更自在としている。そして、閉蓋姿勢(c)では操作体99の係止片140を収納枠体91に設けた係止受け片141に係止させると共に、係止方向に係止片140をスプリング142により弾性付勢することで、内側開閉蓋体93を閉蓋姿勢(c)に保持することができる。また、開蓋姿勢(d)にする際には、操作体99の係止片140を収納枠体91に設けた係止受け片141からスプリング142の弾性付勢力に抗して離脱させる(後退させて引き抜く)と共に、枢軸98の軸線廻りに操作体99を外側方へ回動させることで、内側開閉蓋体93を開蓋姿勢(d)である横臥姿勢となすことができる。
外側開閉蓋体94は、収納枠体91外周面に沿わせて四角形板状に形成した本体150と、本体150の周囲に沿わせて形成した縁部151とから形成している。そして、収納枠体91の上縁部に本体150の上端縁部を枢支連結している。このようにして、外側開閉蓋体94は、垂下姿勢にて収納枠体91の外側を閉蓋する閉蓋姿勢(e)と、上方へ跳ね上げた姿勢にて収納枠体91の外側を開蓋する開蓋姿勢(f)とに姿勢変更自在としている。ここで、閉蓋姿勢(e)では、外側開閉蓋体94の下側縁部152が、収納枠体91の下面部153に設けた係止片154に係合する。
上記のように構成した内側開閉蓋体93と外側開閉蓋体94の間には案内体収容空間96が形成されるようにして、案内体収容空間96内に排出案内体92を折り畳み状態にて収納可能となしている。すなわち、内側開閉蓋体93を閉蓋姿勢(c)となすことで、前記排出口部62を閉塞すると共に収納枠体91の内側を閉蓋することができる。この際、排出案内体92の基端開口縁部95を除く残余の部分を案内体収容空間96側に配置することができる。そして、伸長状態の排出案内体92を折り畳み状態となして、案内体収容空間96内に収納する。続いて、外側開閉蓋体94を閉蓋姿勢(e)となす。このようにして、案内体収容空間96内に排出案内体92を構造簡易にしてコンパクトにかつ簡単に収納して不使用状態となすことができる。また、案内体収容空間96内から排出案内体92を引き出す際には上記した収納手順と反対の手順をたどることで簡単に引き出して使用状態となすことができる。しかも、排出部90には内・外側開閉蓋体93,94を設けているため、排出部90の閉蓋性を良好に確保することができる。
次に、繰り出し部50について具体的に説明する。すなわち、各繰り出し部50は、図2及び図3に示すように、前記した上部側繰り出し体52と下部側繰り出し体51とを、分離・接合自在に形成している。ここで、上部側繰り出し体52は、直上方に配設したホッパー部60に連通連設して、前記した左ないしは右側可動側施肥部81,82の一部を形成している。一方、下部側繰り出し体51は、前記した支持フレーム部40と後述する施肥ホース部70とで固定側施肥部80を形成している。また、図2及び図3に示すように、隣接するホッパー部60,60同士の側壁63は大きく切り欠いて、側壁63に左右方向に連通する連通口64を形成している。
上部側繰り出し体52は、搬入ケース160と機構ケース161と繰り出しケース162とを上下方向に順次連通連結して形成している。
搬入ケース160は、上下面が開口する四角形枠状に形成した上端接続片163と、上端接続片163の下端周縁から後下方へ向けて漸次縮径状に伸延させて漏斗状に形成したケース本片164とから形成している。そして、ホッパー部60の下部形成体65の下端開口部165に上端接続片163を嵌入させて接続している。また、ケース本片164の左右側面部は、略鉛直面となして、水平断面四角形状となしている。かかる搬入ケース160内には、ホッパー部60から繰り出し部50に肥料を自重で自然落下させて搬入する搬入路167を形成している。施肥作業後には、この搬入ケース160の搬入路167内に肥料が残留することがあり、この搬入路167内に残留した残留肥料を前記した排出部90から簡単かつ堅実に、しかも、迅速に排出可能としている。
機構ケース161は、目皿170を収容する目皿収容ケース片171と、上記目皿170を繰り出し駆動させる駆動機構172を収容する駆動ケース片173とを具備している。目皿収容ケース片171は搬入ケース160の下端に前部を連通連設している。174は下端開口部である。駆動ケース片173は目皿収容ケース片171の中央部から上方へ突出状に形成して、搬入ケース160の背後に配置している。駆動ケース片173内に収容している駆動機構172は、上下方向に軸線を向けた繰り出し軸175を前高後低の傾斜姿勢にてその軸線廻りに回動自在に設けている。そして、繰り出し軸175の上端部にベベルギヤ176,176を介して繰り出し作動軸(図示せず)の中途部を連動連結している。また、繰り出し軸175の中途部には目皿170の回転中心部を取り付けている。
繰り出しケース162は、上記目皿収容ケース片171の下端開口部174に上端開口部180を着脱自在に連通連結している。そして、繰り出しケース162は上端開口部180から下方へ漸次縮径状の円形漏斗状に形成して、下端部に開口縁部としての円形の繰り出し口部181を形成している。繰り出し口部181の下端開口縁部には鍔状の上部側フランジ片182を形成している。183は繰り出し軸175の下端に取り付けた掻き落とし片である。
下部側繰り出し体51は、前後方向に伸延する管状体190と、管状体190の上周面中途部に連通連設した接続体191とから形成している。そして、管状体190は前端部を前記圧送風ダクト45の後周面中途部に連通連結している。また、管状体190は下周面中途部に取付片192を垂設し、同取付片192を介して後側の下部フレーム形成体42に管状体190の中途部を取り付けている。
接続体191は、図9に示すように、上下面が開口する短幅筒状に形成して、管状体190の上周面中途部に下端開口縁部を連通連設している。そして、接続体191は、左側可動側施肥部81の繰り出し姿勢において、上部側繰り出し体52の繰り出しケース162と同軸的に接続されるように、上端開口縁部204を開口させている。193は接続体191の上端開口縁部204の外周面に形成した下部側フランジ片である。
このようにして、左側可動側施肥部81を繰り出し姿勢となした際には、上部側繰り出し体52の下端開口縁部と下部側繰り出し体51の上端開口縁部とが上下方向に整合して、上部側繰り出し体52の上部側フランジ片182と下部側繰り出し体51の下部側フランジ片193とが後述するガスケット体195を介して上下に方向に対面して連通状態に接続されるようにしている。この際、各下部側繰り出し体51が各上部側繰り出し体52を下方から支持することになる。
前記上部側繰り出し体52の繰り出し口部181に取り付けているシール材としてのガスケット体195について説明する。すなわち、ガスケット体195は、図9及び図10に示すように、上部側繰り出し体52の下端開口縁部に形成した上部側フランジ片182に装着されるリング状の装着体196と、下部側繰り出し体51の上端開口縁部204に形成した下部側フランジ片193を離隔・密着自在に受けるリング状の受け体197とを具備している。そして、受け体197の受け面側には、同芯短幅筒状の内・外側密着片198,199を半径方向に間隔を開けて撓み変形自在に突設している。
より具体的に説明すると、本実施形態では装着体196と受け体197とをゴム素材(例えば、エチレンとプロピレン及び架橋用ジエンモノマーとの三元共重合体であるEPDM)で一体成形することができる。すなわち、上端から下端に向けて漸次拡径させてスカート状に形成した本体200の内周面において、上端周縁部にリング状の係止片201の外周縁部を一体に取り付けることで係止片201を本体200の内方へ張り出し状となした装着体196を形成すると共に、中途部周縁部にリング状の受け体197の外周縁部を一体に取り付け、受け体197の受け面側(下面)に同芯短幅筒状の内・外側密着片198,199の上端周縁部を一体に取り付けている。内・外側密着片198,199はそれぞれ上端から下端に向けて漸次拡径するスカート状に形成して、本体200内に配置すると共に本体200と略平行状態となしている。
このようにして、左側可動側施肥部81を繰り出し姿勢にした際には、上部側繰り出し体52に装着したガスケット体195の本体200が下部側繰り出し体51の開口縁部を上方から被覆する。そして、内・外側密着片198,199が下部側繰り出し体51の開口縁部によって、下方から押圧力を受ける。この際、内・外側密着片198,199はそれぞれ外方へ撓み変形して、各内・外側密着片198,199の内周面202,203が下部側繰り出し体51の上端面206に面接触するようにしている。従って、繰り出し姿勢で連通する上・下部側繰り出し体52,51の接続部の密封性をガスケット体195で良好に確保することができる。また、左可動側施肥部の繰り出し姿勢と排出姿勢との姿勢変更時に、分離と接合を繰り返す上・下部側繰り出し体52,51の上・下端開口縁部205,204同士を保護することができると共に、密閉性を良好に確保することができる。
また、左側可動側施肥部78が排出姿勢を採った場合には、前記上部側繰り出し体52の下端開口縁部204に取り付けたガスケット体195の受け体197が、下部側繰り出し体51の上端開口縁部から容易に離隔して、円滑に左側可動側施肥部78を排出姿勢となすことができる。
上部側繰り出し体52にガスケット体195を装着する際には、繰り出し口部181の下端外周縁部に形成した鍔状の上部側フランジ片182に、装着体196を装着する。この際、装着体196のリング状の係止片201が上部側フランジ片182の上周面に係止されて、係止片201の下周面と受け体197の上周面とで上部側フランジ片182の上・下周面を堅実に挟持する。従って、左側可動側施肥部81を繰り出し姿勢から排出姿勢に頻繁に姿勢変更した際にも、ガスケット体195は上部側繰り出し体52の上部側フランジ片182から容易に離脱することがない。
なお、ガスケット体195は、本実施形態では上記のように上部側繰り出し体52の下端開口縁部205に装着したが、下部側繰り出し体51の上端開口縁部204に装着することもできる。この場合はガスケット体195を上下反転させて使用することができる。
施肥ホース部70は、図1に示すように、施肥ホース体71の
基端を管状体190に接続用管体72を介して着脱自在に接続すると共に先端をフロート33に取り付けた作溝器34に接続している。このようにして、管状体190から間欠的に圧送された肥料は、施肥ホース体71を通して作溝器34で作溝された条溝に施肥されるようにしている。
A 乗用田植機
M 施肥装置
1 走行装置
2 昇降装置
3 植付装置
80 固定側施肥部
81 左側可動側施肥部
82 右側可動側施肥部
90 排出部
100 移動機構
110 接続・分離機構部
111 昇降機構体
112 踏み込み操作体
120 移動偏倚機構部

Claims (3)

  1. 走行装置の後方に植付装置を連結すると共に、走行装置に設けた座席の背後に左右幅方向に伸延する施肥装置を載設した施肥装置付き乗用田植機において、
    前記施肥装置は、その伸延方向に沿わせて連設した複数の繰り出し部及び各繰り出し部に連通連設したホッパー部を具備する可動側施肥部と、走行装置に固定した固定側施肥部とを備えて、
    前記可動側施肥部は、隣接するホッパー部同士を連通させるとともに、一側端部に位置するホッパー部の外側壁にホッパー部内に残留する肥料を排出するための排出部を設け、
    前記可動側施肥部と前記固定側施肥部との間には移動機構を介設するとともに、移動機構は、可動側施肥部を外側方へ移動偏倚自在となして、移動偏倚された可動側施肥部が自重で傾動して排出部を下方へ指向させるように構成したことを特徴とする施肥装置付き乗用田植機。
  2. 前記移動機構は、前記可動側施肥部を前記固定側施肥部に対して接続・分離させる接続・分離機構部と、固定側施肥部から分離された可動側施肥部を外側方へ移動偏倚させる移動偏倚機構部とを具備して、
    前記接続・分離機構部の外側端部に移動偏倚機構部の中途部を枢支して枢支部となし、その枢支部を支点として偏倚された可動側施肥部が自重で傾動するように構成したことを特徴とする請求項1記載の施肥装置付き乗用田植機。
  3. 前記接続・分離機構部は、前記可動側施肥部を上昇させて前記固定側施肥部から分離させるとともに、可動側施肥部を下降させて固定側施肥部に接続させる昇降機構体と、昇降機構体に連動連設した踏み込み操作体とを具備して、踏み込み操作体の踏み込み操作に昇降機構体の上昇動作を連動させたことを特徴とする請求項2記載の施肥装置付き乗用田植機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014147328A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Iseki & Co Ltd 苗移植機
JP2017055682A (ja) * 2015-09-14 2017-03-23 ヤンマー株式会社 粒状体散布装置

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