JP2011217020A - 動画像復号装置及び動画像復号方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダウンデコード時に縮小画像にノイズが発生することを抑制する。
【解決手段】IDCT部11は、逆量子化後のDCT係数を入力し、高周波数成分の係数を削減したIDCT出力f1と、高周波数成分の係数を含むIDCT出力f2とを生成し、動き補償部12は、IDCT出力f1とIDCT出力f2のそれぞれを用いて動き補償を行い、復号画像m1,m2を生成し、判定部13は、復号画像m1,m2から、画像縮小時のノイズの発生可能性を判定し、選択部14は判定部13での判定結果に基づき、メモリ書き込み時に縮小対象となる復号画像を、復号画像m1,m2の何れか一方から選択する。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画像復号装置及び動画像復号方法に関する。
動画像復号装置に入力されたビデオストリーム(符号化された動画像データ)を復号及び表示する際、入力ビデオストリームの画像サイズに対して要求される出力画像が小さい(たとえば、表示装置の解像度が低い)場合、画像サイズを縮小する必要がある。
その方法の1つとして、入力ビデオストリームの画像サイズに対して、規格で定められた通りそのままの解像度で復号し、最終的に得られた復号フレームを要求される出力画像サイズに縮小して表示する方法がある。
もう1つの方法として、ダウンデコードがある。ダウンデコードは、入力ビデオストリームに対して、入力ビデオストリームの画像サイズより小さいサイズで復号処理を行い、最終的に得られた復号フレームを、要求される画像サイズに変換して表示するものである。
後者の手法では、通常のデコード処理に比べて、フレームメモリサイズを小さくすることができるため、動画像復号装置とフレームメモリとの間のメモリ帯域及びメモリ容量を削減することができる。
ダウンデコード方法の1つとして、復号したフレーム画像をフレーム間予測のために一旦メモリに保持する際に、フレーム画像をダウンサンプリングして縮小し、読み出し時にフレーム画像を元の画像サイズに拡大する手法がある。この手法では、逆離散コサイン変換(IDCT:Inverse Discrete Cosine Transform)、動き補償(MC:Motion Compensation)は通常の入力ビデオストリームの画像サイズで行われる。
特開2002−112195号公報
しかしながら、前述した従来のダウンデコード方法では、フレーム画像をメモリに書き出す際、フレーム画像を縮小するが、その際に高周波数成分の影響で、縮小画像に折り返しノイズが含まれてしまう場合があった。そのため、IDCT時に高周波数成分の係数をカットすることが考えられる。ただし、一様に高周波数成分の係数をカットすると、エッジが強い部分(文字の輪郭や輝度差の大きい境界付近)においては、エッジ周辺の本来平坦な部分にリンギングノイズやモスキートノイズなどが発生する問題があった。
上記の点を鑑みて、本発明は、ダウンデコード時のノイズの発生を抑制可能な動画像復号装置及び動画像復号方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、以下のような動画像復号装置が提供される。
この動画像復号装置は、逆量子化後の離散コサイン変換係数を入力し、高周波数成分の係数を削減した第1の逆離散コサイン変換出力と、高周波数成分の係数を含む第2の逆離散コサイン変換出力とを生成する逆離散コサイン変換部と、前記第1の逆離散コサイン変換出力と前記第2の逆離散コサイン変換出力のそれぞれを用いて動き補償を行い、第1の復号画像と第2の復号画像を生成する動き補償部と、前記第1の復号画像及び前記第2の復号画像から、画像縮小時のノイズの発生可能性を判定する判定部と、前記判定部での判定結果に基づき、メモリ書き込み時に縮小対象となる復号画像を、前記第1の復号画像または前記第2の復号画像の何れか一方から選択する選択部と、を有する。
開示の動画像復号装置及び動画像復号方法によれば、ダウンデコード時のノイズの発生を抑制できる。
第1の実施の形態に係る動画像復号装置の主要部の構成を示す図である。 ダウンデコードを行う動画像復号装置の一例の全体構成を示す図である。 ダウンデコード時のIDCT/MC部及び縮小部の処理の流れを示す一例のフローチャートである。 変換行列Tを示す図である。 IDCTの具体的な処理の流れを示す模式図である。 判定処理の一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る動画像復号装置における、IDCT/MC部の一例の構成を示す図である。 マクロブロックの2行に対して動き補償を行う様子を示す図である。 評価画像に対するダウンデコード結果を示す図である。 図9の線分A上の輝度値を示すグラフである。 別の評価画像に対するダウンデコード結果を示す図である。 図11の線分B上の輝度値を示すグラフである。
以下、本発明の動画像復号装置及び動画像復号方法の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る動画像復号装置の主要部の構成を示す図である。
また、図2は、ダウンデコードを行う動画像復号装置の一例の全体構成を示す図である。
なお、以下ではMPEG(Moving Picture Experts Group)−2規格を前提に説明を行うが、これに限定されることはなく、たとえば、MPEG−1でも同様に適用が可能である。
まず、図2を用いて動画像復号装置10の全体構成を説明する。動画像復号装置10は、図2に示すように、全体制御部21、可変長符号復号部22、逆量子化部23、フレーム内/フレーム間予測部24、IDCT/MC部25、拡大部26、縮小部27を有している。
全体制御部21は、動画像復号装置10の各部を制御する。可変長符号復号部22は、可変長符号化されている入力ストリームを復号する。逆量子化部23は、可変長符号復号部22から出力される量子化データを逆量子化する。フレーム内/フレーム間予測部24は、フレーム内/フレーム間予測を行い、予測画像をIDCT/MC部25に供給する。IDCT/MC部25は、逆量子化後の画像データに対してIDCTと動き補償を行い、復号データを出力する。縮小部27は復号データを縮小してメモリ30に書き込む。拡大部26は、メモリ30に書き込まれた縮小画像を拡大して、フレーム間予測のための参照画像としてフレーム内/フレーム間予測部24に供給する。
実際に携帯端末などにおける表示装置に動画像を表示させる際には、スケーラ31がメモリ30に格納された画像のサイズを、表示装置の表示サイズに合わせて変更し、図示しない表示装置に出力する。
図1に示す各部は、たとえば、IDCT/MC部25に含まれる。図1に示すように、本実施の形態の動画像復号装置10は、IDCT部11、動き補償部12、判定部13、選択部14を有している。
ここで、IDCT部11は逆量子化後のDCT係数を入力し、高周波数成分の係数を削減した(高周波数成分係数カット有の)IDCT出力f1と、高周波数成分の係数を含む(高周波数成分係数カット無の)IDCT出力f2とを生成する。
動き補償部12は、図2に示したフレーム内/フレーム間予測部24から予測画像を入力して、IDCT出力f1,f2のそれぞれを用いて動き補償を行い、IDCT出力f1から復号画像m1、IDCT出力f2から復号画像m2を生成する。
判定部13は、復号画像m1,m2を検証し、画像縮小時にノイズが発生する可能性があるか否かを判定する。
選択部14は、判定部13での判定結果に基づき、メモリ30への書き込み時に縮小部27で縮小対象となる復号画像を、復号画像m1,m2の何れか一方から選択し、出力する。
このように動画像復号装置10は、高周波数成分係数カット有のIDCT出力f1から得られる復号画像m1と、高周波数成分係数カット無のIDCT出力f2から得られる復号画像m2から縮小時のノイズ発生可能性を判定し、縮小する復号画像を選択している。これによって、図示しないディスプレイに表示する縮小画像に、折り返しノイズやリンギングノイズ、モスキートノイズなどが発生することを抑制することができる。
以下、図1、図2で示した動画像復号装置10を用いた動画像復号方法を、より具体的に説明する。
図3は、ダウンデコード時のIDCT/MC部及び縮小部の処理の流れを示す一例のフローチャートである。
図1に示したIDCT部11に逆量子化後のDCT係数が入力されると、IDCTが行われ、2種のIDCT出力f1,f2が生成される(ステップS1)。
IDCT処理は、以下の式で表される。
f=tT×F×T (1)
ここでfはIDCT出力、Fは入力されたDCT係数、Tは変換行列、tTはTの転置行列であり、いずれも8×8の行列である。たとえば、MPEG−2の場合、変換行列Tは以下の値となる。
図4は、変換行列Tを示す図である。
ここで、A=√2/2×cos(π/4)、B=√2/2×cos(π/16)、C=√2/2×cos(π/8)、D=√2/2×cos(3π/16)、E=√2/2×cos(π/4)である。また、F=√2/2×cos(5π/16)、G=√2/2×cos(3π/8)、H=√2/2×cos(7π/16)である。
式(1)は、水平方向1次元でのIDCT演算(F1=F×T)と、垂直方向1次元でのIDCT演算(f=tT×F1)に分解して求められる。
入力されるDCT係数Fのうち、第0列から第3列の成分をFl、第4列から第7列の成分をFhとすると、以下の式が成り立つ。
F=Fl+Fh (2)
ここで、Flは第4列から第7列の係数値を0とし高周波数成分の係数をカットしたDCT係数に相当する。Fhは第0列から第3列の係数値を0としたものである。式(2)を式(1)に代入すると、以下のようになる。
f=tT×{(Fl×T)+(Fh×T)} (3)
前述した高周波数成分係数カット無のIDCT出力f2は、式(3)で表される。高周波数成分係数カット有のIDCT出力f1は、以下の式(4)で表される。
f1=tT×(Fl×T) (4)
したがって、式(3),(4)より、高周波数成分係数カット有のIDCT出力f1と高周波数成分カット無のIDCT出力f2は、以下のような処理フローで算出される。
図5は、IDCTの具体的な処理の流れを示す模式図である。
8×8画素のIDCT係数FがIDCT部11に入力されると、まず、水平方向1次元でのIDCTが行われ、式(3)の行列Fl×T及び行列Fh×Tが出力される(ステップS11)。
続いて、IDCT部11は、行列Fl×Tに対して転置を行い(ステップS12)、垂直方向1次元でのIDCTを行う(ステップS13)。これにより、式(4)が演算され、高周波数成分係数カット有のIDCT出力f1が得られる。
一方、IDCT部11は、行列Fh×Tに対して転置を行い(ステップS14)、行列Fl×Tの転置の結果と加算し(ステップS15)、垂直1次元方向でのIDCTを行う(ステップS16)。これにより、式(3)が演算され、高周波数成分係数カット無のIDCT出力f2が得られる。
以上が、図3で示したIDCT処理(ステップS1)の内容である。次に、動き補償部12は、IDCT出力f1,f2のそれぞれを用いて動き補償を行い、2種の復号画像m1,m2を生成する(ステップS2)。ここでは、動き補償部12は、フレーム内/フレーム間予測部24から出力される予測画像の各画素値に対して、IDCT出力f1,f2の各係数値を加算することで、復号画像m1,m2を得る。
なお、入力されるマクロブロックが、画面内予測で処理するものである場合には、動き補償は不要であるので、ステップS2の処理はスキップされる。
次に、判定部13は、復号画像m1,m2から、画像縮小時のノイズの発生可能性を判定する(ステップS3)。
たとえば、復号画像m1,m2にエッジが強い部分があると、高周波数成分の係数をカットした復号画像m1では、エッジ周辺の本来平坦な部分にリンギングノイズやモスキートノイズが発生する可能性がある。そのため、判定部13は、高周波数成分の係数をカットしない復号画像m2を選択部14に選択させるようにする。
また、縮小部27で縮小した画像に折り返しノイズやモアレなどが発生する可能性を判定するため、判定部13は、メモリ30に書き出す画素の変動値(画素間の差分の絶対値)を算出する。変動値が大きいと、高周波数成分の影響で縮小した画像に折り返しノイズやモアレなどが発生する可能性がある。その場合、たとえば、判定部13は、高周波数成分の係数をカットした復号画像m1を選択部14に選択させるようにする。
縮小部27で、復号画像を水平方向1/2、垂直方向1/1で縮小する場合、判定部13は以下のような判定処理を行う。
図6は、判定処理の一例を示すフローチャートである。
判定部13は、まず、8×8画素の復号画像m1,m2から、判定対象として、水平ラインの8画素を入力する(ステップS21)。次に、判定部13は、復号画像m1の水平ラインの8画素に対して、画素レベル範囲Rを算出する(ステップS22)。ここでは、判定部13は、水平8画素の画素レベルの最大値−画素レベルの最小値を、画素レベル範囲Rとして算出する。画素レベル範囲Rは、エッジが強いかどうかを判定するための情報である。エッジが強い部分では、画素値の変動が大きいため、画素レベル範囲Rが大きくなる傾向がある。
さらに、判定部13は、復号画像m1の水平8画素の画素間のレベル差の絶対値がβ(たとえば、10程度)以上の数cnt1を算出する(ステップS23)。
同様に、判定部13は、復号画像m2の水平8画素の画素間のレベル差の絶対値がβ以上の数cnt2を算出する(ステップS24)。
そして、判定部13は、画素レベル範囲Rの最大値R_max、cnt1の最大値cnt1_max及び、cnt2の最大値cnt2_maxを更新し(ステップS25)、判定対象の全ての水平ラインについて処理を終えたか否かを判定する(ステップS26)。全ての水平ラインについて処理を終えていない場合、判定部13は、復号画像m1,m2の次の水平8画素を入力してステップS21〜S26の処理を繰り返す。
全ての水平ラインについての処理が終了すると、判定部13は、R_maxが所定の閾値α(たとえば、80程度)よりも大きいか否かを判定する(ステップS27)。ここで、R_maxが所定の閾値αよりも大きい場合には、判定部13は、復号画像m1,m2ではエッジが強いと判定し、復号画像m2を選択させる選択信号を選択部14に対して出力する(ステップS28)。
ステップS27の処理で、R_maxが所定の閾値αより大きくない場合、判定部13は、cnt1_maxがcnt2_maxより小さいか否かを判定する(ステップS29)。ここで、cnt1_maxがcnt2_maxより小さい場合、判定部13は、画素間変動が小さい復号画像m1を選択させる選択信号を選択部14に対して出力する(ステップS30)。また、cnt1_maxがcnt2_maxより小さくない場合、判定部13は、復号画像m2を選択させる選択信号を選択部14に対して出力する。
以上が、図3で示したステップS3のノイズ発生可能性の判定処理の内容である。その後、選択部14は、判定部13からの選択信号をもとに、復号画像m1,m2の何れか1つを選択して縮小部27へ供給する(ステップS4)。縮小部27は、選択部14から供給された復号画像m1,m2の何れかに対して、たとえば、ダウンサンプリングにより、画素を間引くことで縮小して(ステップS5)、メモリ30に書き込む。
その後、メモリ30に書き込まれた縮小画像は、フレーム間予測における参照画像として読み出される際には、拡大部26にてアップサンプリングされ、フレーム内/フレーム間予測部24に供給される。
このように、本実施の形態の動画像復号装置10及び動画像復号方法では、復号画像m1,m2から縮小時のノイズ発生可能性を判定し、縮小する復号画像を選択している。これによって、縮小画像に、折り返しノイズやリンギングノイズ、モスキートノイズなどが発生することを抑制することができる。
(第2の実施の形態)
図7は、第2の実施の形態に係る動画像復号装置における、IDCT/MC部の一例の構成を示す図である。IDCT/MC部以外の構成については、図2で示した動画像復号装置10の構成と同じであり、図示を省略している。
IDCT/MC部25aは、制御部50、1次元IDCT部51、Fl転置RAM(Random Access Memory)52、Fh転置RAM53、加算器54、選択回路55、1次元IDCT部56、加算器57、RAM58、判定回路59を有している。
制御部50は、1次元IDCT部51,56や判定回路59などを制御するとともに、選択回路55に対して選択信号を供給する。1次元IDCT部51は、水平方向の1次元IDCT処理を行う。Fl転置RAM52は、高周波数成分の係数をカットしたDCT係数Flに対して1次元IDCT処理を行った結果を格納し、読み出す時に転置を行う。Fh転置RAM53は、低周波数成分の係数をカットしたDCT係数Fhに対して1次元IDCT処理を行った結果を格納し、読み出す時に転置を行う。加算器54は、Fl転置RAM52とFh転置RAM53からそれぞれ転置された出力を加算した結果を出力する。
選択回路55は、制御部50の選択信号に応じて、Fl転置RAM52の出力か、加算器54の出力の何れかを選択して、後段の1次元IDCT部56に出力する。1次元IDCT部56は、垂直方向の1次元IDCT処理を行う。加算器57は、フレーム内/フレーム間予測部24から供給される予測画像の各画素に対して、1次元IDCT部56から出力されるIDCT出力の各IDCT係数を加算して動き補償を行う。RAM58は、動き補償によって生成された復号画像を保持する。判定回路59は、RAM58に記憶される高周波数成分係数カット有のIDCT出力から生成された復号画像と、高周波数成分係数カット無のIDCT出力から生成された復号画像を検証し、どちらを復号画像として出力すべきか判定する。
上記の選択回路55は、図1で示した選択部14と同様に、判定回路59(図1の判定部13と対応)での判定結果に基づき、縮小部27で縮小対象となる復号画像を選択させるためのものである。ただし、選択回路55は、2種の1次元IDCTの結果の何れかを選択して後段の1次元IDCTを行わせることで、最終的な復号画像を選択するものである。このような構成とすることにより、後述の理由によりIDCT処理の演算量を削減できる。
以下、IDCT/MC部25aの動作を説明する。
8×8のIDCT係数Fが1次元IDCT部51に入力されると、水平方向の1次元でのIDCTが行われ、式(3)の行列Fl×T及び行列Fh×Tが出力され、それぞれ、Fl転置RAM52、Fh転置RAM53に書き込まれる。
続いて、Fl転置RAM52から行列Fl×Tが転置されて読み出され、選択回路55の一方の入力端子に入力される。また、Fh転置RAM53から行列Fh×Tが転置されて読み出され、加算器54によってFl転置RAM52の出力と足し合わされて選択回路55の他方の入力端子に入力される。
その後、選択回路55は、制御部50からの選択信号により、Fl転置RAM52からの出力か、加算器54での加算結果の何れか一方の1次元IDCT出力を選択して、1次元IDCT部56に供給する。1次元IDCT部56は、選択回路55で選択された1次元IDCT出力に対して垂直方向の1次元でのIDCTを行う。なお、このとき、1次元IDCT部56は、i行j列(i=8,j=8)行列のうち、ノイズ判定に必要な一部、たとえば、第0行と第4行の2行に対して1次元IDCT処理を行う。1次元IDCT部56からのIDCT出力は加算器57で予測画像と足し合わされ、RAM58に記憶される。
次に、制御部50は、選択回路55に対して他方の1次元IDCT出力を選択させ、同様に、1次元IDCT部56で垂直方向の1次元でのIDCTを行わせる。1次元IDCT部56からのIDCT出力は加算器57で予測画像と足し合わされ、RAM58に記憶される。
図8は、マクロブロックの2行に対して動き補償を行う様子を示す図である。
ここで、白抜きのブロック(第0行と第4行)が処理対象のIDCT係数及び画素を示し、斜線のブロックが処理対象としないIDCT係数及び画素を示している。
高周波数成分係数カット有のIDCT出力及び高周波数成分係数カット無IDCT出力の第0行及び第4行に対して、予測画像の第0行及び第4行の画素を加算して、復号画像m1,m2を得ている。
以上の処理によって、RAM58には、高周波数成分係数カット有のIDCT出力から求められた復号画像m1と、高周波数成分係数カット無のIDCT出力から求められた復号画像m2が保持される。ここで判定回路59は、図8に示すように、それぞれの復号画像m1,m2の第0行及び第4行の画素を用いて、図6に示したような判定処理を行い、復号画像m1,m2のどちらを出力させるか判定する。
この判定結果をもとに、制御部50は、選択回路55に対して、Fl転置RAM52からの出力か、加算器54での加算結果の何れか一方の1次元IDCT出力を選択させる。なお、このとき1次元IDCT部51,56は、最初のIDCT処理で選択されなかった残りの部分(第1〜3行と第5〜7行)についてのIDCT処理を行う。そして、同様に加算器57により動き補償が行われ、RAM58に復号画像が保持され、予め保持されていた第2、第4行の復号画像と合わせて出力される。
上記のように、第2の実施の形態では、1次元IDCT部56において、8行×2でIDCT処理を行わず、2行×2+6行でIDCT処理を行う。これにより、8行全てに対して、高周波数成分係数カット有のIDCT出力と、高周波数成分係数カット無のIDCT出力を演算する場合よりも、全体の演算量を削減することができる。
次に、以上説明してきた第1及び第2の実施の形態の動画像復号装置の効果を説明する。
ここでは、ある評価画像に対して、高周波数成分係数カット無でのIDCT処理を行った場合、高周波数成分係数カット有でのIDCT処理を行った場合、本実施の形態の処理でのIDCT処理を行った場合の3種のダウンデコード結果を比較する。
図9は、評価画像に対するダウンデコード結果を示す図である。左から、高周波数成分係数カット無でのIDCT処理を行った場合、高周波数成分係数カット有でのIDCT処理を行った場合、本実施の形態の処理でのIDCT処理を行った場合のダウンデコード結果を示している。
また、図10は、図9の線分A上の輝度値を示すグラフである。横軸が線分A上の画素、縦軸が輝度値を示している。
図9、図10に示すように、高周波数成分係数カット有の場合には、エッジ境界付近(図10の画素2〜5付近)においてリンギングノイズが発生していることが分かる。これに対して、本実施の形態の動画像復号装置では、判定処理によって、エッジが強い部分がある復号画像については、高周波数成分係数カット無でIDCT処理された復号画像が選択される。そのため、図9、図10に示すように、リンギングノイズの発生が抑制される。この場合、本実施の形態の動画像復号装置では、高周波数数成分係数カット無のダウンデコード結果と同等の結果が得られる。
図11は、別の評価画像に対するダウンデコード結果を示す図である。左から、高周波数成分係数カット無でのIDCT処理を行った場合、高周波数成分係数カット有でのIDCT処理を行った場合、本実施の形態の処理でのIDCT処理を行った場合のダウンデコード結果を示している。
また、図12は、図11の線分B上の輝度値を示すグラフである。横軸が線分B上の画素、縦軸が輝度値を示している。
図11、図12に示すように、高周波数成分係数カット無の場合には、折り返しノイズが見られる。これに対して、本実施の形態の動画像復号装置では、判定処理によって、画素の変動値が大きい場合、折り返しノイズの発生を抑制可能な高周波数成分係数カット有でIDCT処理された復号画像が選択される。そのため、図11、図10に示すように、折り返しノイズの発生が抑制される。この場合、本実施の形態の動画像復号装置では、高周波数成分カット有のダウンデコード結果と同等の結果が得られる。
以上のように、本実施の形態の動画像復号装置を用いることで、ダウンデコード対象の画像に応じたノイズの発生を抑制できる。
以上、実施の形態に基づき、本発明の動画像復号装置及び動画像復号方法の一観点について説明してきたが、これらは一例にすぎず、上記の記載に限定されるものではない。
以上説明した複数の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) 逆量子化後の離散コサイン変換係数を入力し、高周波数成分の係数を削減した第1の逆離散コサイン変換出力と、高周波数成分の係数を含む第2の逆離散コサイン変換出力とを生成する逆離散コサイン変換部と、
前記第1の逆離散コサイン変換出力と前記第2の逆離散コサイン変換出力のそれぞれを用いて動き補償を行い、第1の復号画像と第2の復号画像を生成する動き補償部と、
前記第1の復号画像及び前記第2の復号画像から、画像縮小時のノイズの発生可能性を判定する判定部と、
前記判定部での判定結果に基づき、メモリ書き込み時に縮小対象となる復号画像を、前記第1の復号画像または前記第2の復号画像の何れか一方から選択する選択部と、
を有することを特徴とする動画像復号装置。
(付記2) 前記逆離散コサイン変換部は、それぞれ水平方向または垂直方向の1次元逆離散コサイン変換を行う2段の1次元逆離散コサイン変換部を有し、前記選択部は、前記判定結果に基づき、後段の前記1次元逆離散コサイン変換部に対して、前記第1の逆離散コサイン変換出力と、前記第2の逆離散コサイン変換出力の何れを生成させるか選択することを特徴とする付記1記載の動画像復号装置。
(付記3) 前記逆離散コサイン変換部は、入力される前記離散コサイン変換係数の一部を用いて前記第1の逆離散コサイン変換出力または前記第2の逆離散コサイン変換出力を生成し、前記判定部は、当該第1の逆離散コサイン変換出力及び当該第2の逆離散コサイン変換出力をもとに生成された前記第1の復号画像及び前記第2の復号画像から、前記ノイズの発生可能性を判定することを特徴とする付記1または2に記載の動画像復号装置。
(付記4) 前記逆離散コサイン変換部は、前記判定結果をもとに、前記第1の逆離散コサイン変換出力または前記第2の逆離散コサイン変換出力の何れか一方を、残りの前記離散コサイン変換係数を用いて生成することを特徴とする付記3記載の動画像復号装置。
(付記5) 前記判定部は、前記第1の復号画像において判定対象ラインごとに算出した前記判定対象ラインの画素の画素レベル範囲において、全判定対象ラインの前記画素レベル範囲の最大値が閾値を上回る場合には、前記選択部に前記第2の復号画像を選択させるための選択信号を出力することを特徴とする付記1乃至4の何れか一項に記載の動画像復号装置。
(付記6) 前記判定部は、前記第1の復号画像の判定対象ラインごとに算出した所定の画素間のレベル差が閾値以上の画素数において、全判定対象ラインの前記画素数の最大値が、前記第2の復号画像における前記最大値よりも小さい場合に、前記選択部に前記第1の復号画像を選択させるための選択信号を出力することを特徴とする付記1乃至5の何れか一項に記載の動画像復号装置。
(付記7) 逆量子化後の離散コサイン変換係数を入力し、高周波数成分の係数を削減した第1の逆離散コサイン変換出力と、高周波数成分の係数を含む第2の逆離散コサイン変換出力とを生成し、
前記第1の逆離散コサイン変換出力と前記第2の逆離散コサイン変換出力のそれぞれを用いて動き補償を行い、第1の復号画像と第2の復号画像を生成し、
前記第1の復号画像及び前記第2の復号画像から、画像縮小時のノイズの発生可能性を判定し、
判定結果に基づき、メモリ書き込み時に縮小対象となる復号画像を、前記第1の復号画像または前記第2の復号画像の何れか一方から選択することを特徴とする動画像復号方法。
10 動画像復号装置
11 IDCT部
12 動き補償部
13 判定部
14 選択部
f1,f2 IDCT出力
m1,m2 復号画像

Claims (5)

  1. 逆量子化後の離散コサイン変換係数を入力し、高周波数成分の係数を削減した第1の逆離散コサイン変換出力と、高周波数成分の係数を含む第2の逆離散コサイン変換出力とを生成する逆離散コサイン変換部と、
    前記第1の逆離散コサイン変換出力と前記第2の逆離散コサイン変換出力のそれぞれを用いて動き補償を行い、第1の復号画像と第2の復号画像を生成する動き補償部と、
    前記第1の復号画像及び前記第2の復号画像から、画像縮小時のノイズの発生可能性を判定する判定部と、
    前記判定部での判定結果に基づき、メモリ書き込み時に縮小対象となる復号画像を、前記第1の復号画像または前記第2の復号画像の何れか一方から選択する選択部と、
    を有することを特徴とする動画像復号装置。
  2. 前記逆離散コサイン変換部は、それぞれ水平方向または垂直方向の1次元逆離散コサイン変換を行う2段の1次元逆離散コサイン変換部を有し、前記選択部は、前記判定結果に基づき、後段の前記1次元逆離散コサイン変換部に対して、前記第1の逆離散コサイン変換出力と、前記第2の逆離散コサイン変換出力の何れを生成させるか選択することを特徴とする請求項1記載の動画像復号装置。
  3. 前記逆離散コサイン変換部は、入力される前記離散コサイン変換係数の一部を用いて前記第1の逆離散コサイン変換出力または前記第2の逆離散コサイン変換出力を生成し、前記判定部は、当該第1の逆離散コサイン変換出力及び当該第2の逆離散コサイン変換出力をもとに生成された前記第1の復号画像及び前記第2の復号画像から、前記ノイズの発生可能性を判定することを特徴とする請求項1または2に記載の動画像復号装置。
  4. 前記逆離散コサイン変換部は、前記判定結果をもとに、前記第1の逆離散コサイン変換出力または前記第2の逆離散コサイン変換出力の何れか一方を、残りの前記離散コサイン変換係数を用いて生成することを特徴とする請求項3記載の動画像復号装置。
  5. 逆量子化後の離散コサイン変換係数を入力し、高周波数成分の係数を削減した第1の逆離散コサイン変換出力と、高周波数成分の係数を含む第2の逆離散コサイン変換出力とを生成し、
    前記第1の逆離散コサイン変換出力と前記第2の逆離散コサイン変換出力のそれぞれを用いて動き補償を行い、第1の復号画像と第2の復号画像を生成し、
    前記第1の復号画像及び前記第2の復号画像から、画像縮小時のノイズの発生可能性を判定し、
    判定結果に基づき、メモリ書き込み時に縮小対象となる復号画像を、前記第1の復号画像または前記第2の復号画像の何れか一方から選択することを特徴とする動画像復号方法。
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