JP2011216365A - 着脱冶具 - Google Patents

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Abstract

【課題】端子に確実かつ安定的に仮設電源装置を接続させ、取り外すことができる着脱冶具を提供する。
【解決手段】負荷ケーブル22の圧着端子221a,222a自体ではなく締結部材である十字穴付きなべねじ322の頭部322aに磁性部72を嵌着させることとしたのでより広い接触面積を確保し、磁力による安定した接続を図ることができる。また、十字穴付きなべねじ322の頭部322aの溝322aaに嵌合する突起721aを磁性部72の凹面形状721に設けたので、その突起721aが溝322aaに引っかかって反力を生じ、磁性部72が頭部322aの表面を滑るのを止めることができる。これにより確実に第1及び第2の端子32,33への第2の直流電源装置5の接続を図ることができる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、負荷が接続された端子に仮設電源装置を接続及び取り外し可能とする着脱冶具に関する。
従来、既設電源装置への仮設電源装置の並列接続は、例えば既設電源装置から負荷に接続されている電源ケーブルの被覆をカッターナイフ等で切り取り、導電部を露出させ、同様に露出させた仮設電源装置からの電源ケーブルの先端を接続していた。
しかしながら、上述の方法では電源ケーブルには電流が流れており、被覆を切り取るために刃物を使用するなど大きな危険が伴う等の問題があった。
そこで、ボルトにより導電部に締結されている電源側ケーブル端子または負荷側ケーブル端子に、電磁力による電磁接触子の移動により導電接触子を圧着させて、直流電源からの直流電力を導電接触子を介して電源側ケーブル端子または負荷側ケーブル端子に供給してなる仮設電源接続装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−66780号公報(段落[0005]及び図5、図6)
しかしながら、特許文献1に記載のように導電接触子を負荷側ケーブル端子などに圧着させて、直流電源からの直流電力を導電接触子を介して電源側ケーブル端子または負荷側ケーブル端子に供給すると以下の問題が生じ得る。
ボルトにより導電部に締結されている負荷側ケーブル端子などには、導電接触子を圧着させる面積が極めて少なく、接続が不完全となる他、圧着される導電接触子の保持そのものが容易でないという問題が考えられる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、端子に確実かつ安定的に仮設電源装置を接続させ、取り外すことができる着脱冶具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る着脱冶具は、磁性部と、本体部とを具備する。
着脱冶具は、負荷の圧着端子が接続された端子に仮設電源装置を接続及び取り外し可能とするものである。
前記端子は、端子部材とねじとを有し、前記ねじは、頭部と前記頭部より径が小さく前記端子部材を通る足部とを有し、前記頭部と前記端子部材との間に前記圧着端子を挟むようにして前記圧着端子を前記端子部材に圧着する。
磁性部は、前記頭部を覆う凹面形状を有し、磁力により前記頭部に前記凹面形状を嵌着可能である。
本体部は、前記磁性部と前記仮設電源装置とを導通させる。
着脱冶具は、前記磁性部を前記頭部に嵌着することで前記頭部と前記仮設電源装置とを導通させる。
ここで、負荷の圧着端子が接続された端子は、基板表面に配置された端子部材の上に後述する負荷ケーブルの圧着端子を載せて、その上からねじの足部を圧着端子及び端子部材を通して基板に螺着することで、負荷ケーブルの圧着端子が端子部材に圧着されることとなる。例えば端子が第1から第4の端子を有し、第1及び第2の端子に負荷ケーブルの圧着端子が接続され、第3及び第4の端子に既設電源装置が接続されているとする。このとき、第1の端子と第3の端子とが各々の端子部材で導通しており、第2の端子と第4の端子も同様であるとすると、負荷には第1から第4の端子を介して既設電源装置からの電流が流れることとなる。なお、第1から第4の端子を有するとし、それに負荷と既設電源装置とが接続されているとしたが、勿論、その組合せが複数あっても良く、例えば第1及び第2の端子を含む複数の端子が負荷側に並び、それと対向するように既設電源装置側に第3及び第4の端子を含む複数の端子が並んでいても良い。
磁性部は、その凹面形状によりねじの頭部を覆い、その形状と磁力により当該頭部に嵌着し、安定した接続を可能とする。例えばねじの頭部が半球状の形状であれば、その頭部に磁力によりしっかり固定するために当該頭部が密着するような半球状に凹んだ凹面形状を有することが望ましい。これによりねじの頭部に当該凹面形状を持つ磁性部を嵌着可能である。また、頭部が多角柱状の形状であれば、上記凹面形状は当該多角柱状に凹んだ凹面形状であることが好ましい。なお、磁性部は磁性体であることは勿論であるが、導電性もあることが必要である。ねじも同様に磁性体でありかつ、導電性が必要である。
また、ねじの頭部により圧着端子をその下の端子部材に圧着して最も安定的に導通できるのは、当該頭部が直接接する圧着端子の部分であると考えられる。したがって、できるだけ当該頭部を大きくし、当該頭部が接していない圧着端子の部分を小さくすることが複数の端子を併設する場合に特に必要とされる。一方、磁力により安定して接続するには、できるだけ接触面積を広くすることが必要であるが、上記のように負荷ケーブルの圧着端子がねじからはみ出る面積よりねじの頭部の方がより広い面積を有している。したがって、当該ねじの頭部の方が、ねじからはみ出る圧着端子より安定的に磁力で接続できる。以上から負荷ケーブルの圧着端子自体ではなく締結部材であるねじの頭部に磁性部を嵌着させることでより安定した接続を確保したものである。
本体部は、例えば作業者が掴み易いように太めの保持部と、それより細く当該保持部と磁性部とをつなぐ連結部と、保持部と連結部とを貫通し磁性部と仮設電源装置とを導通させる導通部材とを備える。これにより、仮設電源装置からの電流は当該導通部材を通り、磁性部に流れることとなるので、保持部などを絶縁材料で形成でき、安全に作業ができる。
したがって、着脱冶具は仮設電源装置からの電流が本体部の導通部材を流れて磁性部まで届き、磁性部をねじの頭部に嵌着することで当該磁性部からねじの頭部まで仮設電源装置の電流が更に流れることになる。
これにより、例えば上記したように第1及び第2の端子に負荷ケーブルの圧着端子が接続され、第3及び第4の端子に既設電源装置が接続されているとする。このときに当該第1及び第2の端子の各々のねじの頭部に仮設電源装置が接続された着脱冶具の磁性部を一つずつ嵌着すれば、当該既設電源装置を無停電で新しい電源装置に取替えることが可能となる。また、仮設電源装置を第1の端子と第2の端子とに接続するので、第3の端子及び第4の端子に接続されている既設電源装置取り外しの邪魔にもならない。
前記頭部は、前記足部と反対側面に溝を有し、前記磁性部は、前記溝に嵌合する突起を前記凹面形状に有してもよい。
ねじは、例えば十字穴付きなべねじであれば、その半球状の頭部にはプラスねじ回しで回せるように十字穴を形成する溝が設けられている。したがって、この溝に丁度収まる十字状の突起を磁性部の当該頭部を覆う凹面形状に設けることで、磁性部の嵌着をより確実なものとすることができる。特に半球状の頭部の場合、磁力だけの吸着力だと着脱冶具に何らかの大きな外力が働くと磁性部による磁力がその外力に負けて頭部の面を滑ってしまい着脱冶具が外れてしまう可能性がある。これに対し、溝に嵌合する突起が磁性部にあると、その突起が溝に引っかかって反力を生じ、当該滑りを止めることができ、より確実に端子への仮設電源装置の接続を図ることができる。
なお、突起は頭部の溝の全体に嵌合する必要は必ずしもなく、例えば十字状の溝であれば交差する直線状の突起の内の一つの直線状の突起でもよいし、十字状の溝の各端部近くに嵌合する4つの突起であってもよい。これにより、例えば一つの直線状の突起であればマイナスねじにも対応できるし、4つの突起であれば多少サイズの異なる十字状の溝にも横滑りせずしっかり嵌着できることとなる。
前記磁性部は、前記頭部の形状に合わせて交換可能に前記本体部に保持されてもよい。
上記したようにねじの頭部は、半球状または多角柱状の頭部やプラスねじ(十字穴付きなべねじ)、マイナスねじなど複数の種類がある。したがって、着脱冶具の磁性部は当該頭部に確実に嵌着するためには通常、複数の形状を備える必要があり、着脱冶具を本体部と磁性部に分けて当該磁性部を本体部に着脱可能としてねじの形状に合わせて交換可能としたものである。これにより、ねじの頭部の形状毎に異なる着脱冶具を用意しなくても済みコスト軽減や作業性を向上できることになる。
前記負荷は、前記圧着端子を備える負荷ケーブルを有し、前記本体部は、前記負荷ケーブルに固定する固定バンドを有してもよい。
負荷は、例えば回路等の直流負荷自体と当該直流負荷に接続された負荷ケーブルとからなり、当該負荷ケーブルの圧着端子が端子に接続されている。着脱冶具の本体部には例えば帯状の固定バンドが設けられており、その固定バンドを当該着脱冶具の磁性部が嵌着されたねじに接続された負荷ケーブルに巻きつけて、或は縛り付けて当該着脱冶具を固定する。
これにより、万が一ねじとの嵌着が不十分であったり、何かしらの予想外の外力が働いてもその着脱冶具が給電中に外れたりすることを防ぎ、負荷の停電、別回路とのショート等の不具合の発生を防止することができる。
前記磁性部は、前記凹面形状の凹みの深さを前記頭部の高さより小さくしてもよい。
例えばねじの頭部が半球状であるときに磁性部がその半球状の高さと全く同じ大きさの深さの凹面形状を有するとすると、製造誤差やねじの螺着加減などにより磁性部の凹面形状の深さの方が頭部の高さより若干大きい場合が生じえる。この場合、磁性部を当該頭部に被せると磁性部が圧着対象である圧着端子の表面に接触する場合が起こり、磁性部による頭部への嵌着が不十分となる虞が生じる。
そこで例えば、ねじの頭部の高さより小さく磁性部の凹面形状の深さを形成しておけば、製造誤差やねじの螺着加減などにより凹面形状の深さが若干大きくなっても圧着対象である圧着端子の表面に接触する可能性を軽減でき、ねじへの磁性部の嵌着がより確実となる。
以上のように、本発明では、端子に確実かつ安定的に仮設電源装置を接続させ、取り外すことができる。
本発明の一実施形態に係る直流電源装置取替えシステムを示すブロック図である。 各端子に負荷ケーブル及び電源ケーブルが接続された状態を示す概略斜視図である。 図2の一部断面図である。 (a)は着脱冶具に電源ケーブルを接続した状態の概略斜視図であり、(b)は本体部から磁性部を取り外した状態の概略斜視図である。 第1の端子または第2の端子に着脱冶具が嵌着した状態の概略断面図である。 着脱冶具を用いて第1の直流電源装置を第3の直流電源装置に無停電で取替える方法のフローチャートである。 第1の直流電源装置を取替える前の状態を示すブロック図である。 第2の端子に第2の電源部のマイナス側に接続された着脱冶具を接続した状態のブロック図である。 第1、第2の端子に第2の電源部のプラス側に接続された着脱冶具、マイナス側に接続された着脱冶具を接続した状態のブロック図である。 第1、第2の端子に第2の電源部のプラス側に接続された着脱冶具、マイナス側に接続された着脱冶具を接続した状態の概略斜視図である。 第1の直流電源装置のスイッチを切った状態のブロック図である。 第1の直流電源装置を取り外した状態のブロック図である。 第3及び第4の端子に第3の直流電源装置を接続した状態のブロック図である。 第1及び第2の端子から第2の直流電源装置を外した状態のブロック図である。 (a)は、本発明の他の実施形態に係る着脱冶具と電源ケーブルを示す概略図であり、(b)は、着脱冶具の磁性部を本体部から外した状態を示す概略図である。 固定バンドを負荷ケーブルに巻きつけた状態を示す概略図である。 本発明の他の実施形態に係る着脱冶具の磁性部を示す概略図である。 磁性部が六角ボルトに嵌着された状態を示す概略断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下実施形態を説明するにあたっては本着脱冶具が用いられた直流電源装置取替えシステムを使って説明するが、勿論、本着脱冶具が用いられるのは当該直流電源装置取替えシステムに限られるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る直流電源装置取替えシステムを示すブロック図である。
直流電源装置取替えシステム1は、負荷2と、当該負荷2の後述する圧着端子が接続された端子としての第1及び第2の端子32,33とその第1の端子32に導通した第3の端子34及び第2の端子33に導通した第4の端子35とを備えた端子台3とを備える。また、直流電源装置取替えシステム1はその第3及び第4の端子34,35に接続された第1の直流電源装置4と、その第1及び第2の端子32,33に接続可能な仮設電源装置としての第2の直流電源装置5とを備える。さらに直流電源装置取替えシステム1は、第1の直流電源装置4と取替え可能な第3の直流電源装置6と、第2の直流電源装置5を第1及び第2の端子32,33に接続及び取り外し可能とする着脱冶具7,7を備える。
図2は、各端子に負荷ケーブル及び電源ケーブルが接続された状態を示す概略斜視図である。
負荷2は、図1に示すように直流負荷21とその直流負荷21に接続された負荷ケーブル22を備え、当該負荷ケーブル22はプラス側負荷ケーブル221とマイナス側負荷ケーブル222とを有する。また、プラス側負荷ケーブル221の一端には図2に示すように圧着端子221aが備えられており、マイナス側負荷ケーブル222の一端には圧着端子222aが備えられている。
端子台3は、例えば図2に示すように基板31と、当該基板31上に設けられた第1の端子から第4の端子32、33,34,35とを備えている。また、第1の端子32は第3の端子34と、第2の端子33は第4の端子35と夫々後述するように導通している。
図3は、図2の一部断面図である。
第1の端子32は、例えば図2及び図3に示すように基板31に配置された薄板状の端子部材としての第1端子部材321と、当該第1端子部材321に設けられた孔を通し基板31に螺着可能なねじとしての十字穴付きなべねじ322とを備えている。当該十字穴付きなべねじ322は、半球状の頭部322aと当該頭部に続く足部322bとを有する。頭部322aと第1端子部材321との間にプラス側負荷ケーブル221の板状の圧着端子221aを挟んで足部322bを基板31に螺着すると、プラス側負荷ケーブル221の圧着端子221aは第1端子部材321に圧着され、当該第1端子部材321に導通する。
同じく端子としての第2の端子33は、例えば図2及び図5に示すように第1の端子32と同様に、基板31に配置された端子部材としての第2端子部材331と、当該基板31に螺着可能なねじとしての十字穴付きなべねじ332とを備える。また、当該十字穴付きなべねじ332は、半球状の頭部332aと当該頭部に続く足部332bとを有する。頭部332aと第2端子部材331との間にマイナス側負荷ケーブル222の板状の圧着端子222aを挟んで足部332bを基板31に螺着すると、圧着端子222aは第2端子部材331に圧着され、当該第2端子部材331に導通する。
第1の直流電源装置4は、図1に示すように第1の電源部41と、当該第1の電源部41の電流を第3及び第4の端子34,35に供給する電源ケーブル42とを備えている。第1の電源部41には例えば出力電圧108ボルトのバッテリー411と、そのバッテリー411の電流の供給をオン、オフするスイッチ412と、オン、オフされた電流を電源ケーブル42に接続するプラス側コネクタ413及びマイナス側コネクタ414を有する。また、電源ケーブル42には、プラス側電源ケーブル421とマイナス側電源ケーブル422とを有する。そのプラス側電源ケーブル421の一端には、プラス側コネクタ413に接続する図示しないコネクタとその反対側に例えば図2に示すように第3の端子34に接続する板状の圧着端子421aを備えている。さらにマイナス側電源ケーブル422の一端には、マイナス側コネクタ414に接続する図示しないコネクタとその反対側に板状の圧着端子422aを備えている。
第3の端子34は、例えば図2及び図3に示すように第1の端子32と同様、基板31に配置された第3端子部材341と、当該基板31に螺着可能な十字穴付きなべねじ342とを備え、当該十字穴付きなべねじ342は、半球状の頭部342aと足部342bとを有する。頭部342aと第3端子部材341との間にプラス側電源ケーブル421の板状の圧着端子421aを挟んで足部342bを基板31に螺着すると、圧着端子421aは第3端子部材341に圧着され,当該第3端子部材341に導通する。ここで、第1端子部材321と第3端子部材341とは導通しているので、結局、第1の直流電源装置4からの電流は第3の端子34及び第1の端子32を介して負荷2に流れることが可能となる。
第4の端子35は、図2に示すように第3の端子34と同様、基板31に配置された第4端子部材351と、当該基板31に螺着可能な十字穴付きなべねじ352とを備え、当該十字穴付きなべねじ352は、半球状の頭部352aと図示しない足部とを有する。頭部352aと第4端子部材351との間にマイナス側電源ケーブル422の板状の圧着端子422aを挟んで足部を基板31に螺着すると、圧着端子422aは第4端子部材351に圧着され、当該第4端子部材351に導通する。ここで、第2端子部材331と第4端子部材351とは導通しているので、結局、負荷2からの電流は第2の端子33及び第4の端子35を介して第1の直流電源装置4に流れることが可能となる。
第2の直流電源装置5は、図1に示すように第2の電源部51と、当該第2の電源部51の電流を供給する電源ケーブル52とを備えている。
ここで、第2の電源部51には例えば出力電圧108ボルトのバッテリー511と、そのバッテリー511のプラス側に接続され第2の電源部51の電源電圧Eを調整する調整部512と、外部からの電流を阻止する整流素子513とを有する。また、当該整流素子513に接続されたコネクタ514と、バッテリー511のマイナス側に接続されたコネクタ515とを備えている。当該調整部512には例えばシリコンダイオードの電圧降下などを利用した電圧調整回路が用いられている。
また、第2の電源部51の電源電圧Eは第1の電源部41の電源電圧であるEより低く(E<E)なるように調整部512で設定されている。したがって、第2の直流電源装置5が第1及び第2の端子32,33に着脱冶具7により第1の直流電源装置4と並列接続されても、当該電圧差と電流の流入を防ぐ整流素子513とを備えるので、直流電源装置のダメージや消耗を防止することができる。
整流素子513は、接続された調整部512からの電流は流すが、逆方向に流れ込む電流は当該調整部512へ流さないものであり、例えば逆流防止ダイオードが用いられる。
図4(a)は、着脱冶具に電源ケーブルを接続した状態の概略斜視図であり、図4(b)は、本体部から磁性部を取り外した状態の概略斜視図である。
電源ケーブル52は、プラス側電源ケーブル521とマイナス側電源ケーブル522とを備え、例えば図4に示すように当該プラス側電源ケーブル521の一端にコネクタ521a、他端にコネクタ521bを有し、マイナス側電源ケーブル522の一端にコネクタ522a、他端にコネクタ522bを有する。これによって、第2の電源部側のコネクタ514,515にコネクタ521b、522bが接続され、後述する着脱冶具7に残りのコネクタ521aと522aが接続され、第2の電源部51からの電流が着脱冶具7に流れることとなる。
着脱冶具7は、例えば図4に示すように電源ケーブルのコネクタ521aまたは522aが接続される本体部71と、当該本体部71に着脱可能で第1の端子32と第2の端子33に嵌着可能な磁性部72とを備えている。
本体部71は、例えば図4(a)に示すように作業者が掴み易いように太めの保持部711と、それより細く保持部711と磁性部72とをつなぐ連結部712と、当該保持部711及び連結部712を貫通する導通部材713とを備える。
保持部711は、プラス側電源ケーブル521のコネクタ521aに接続する図示しないコネクタを有し、導通部材713は、その図示しないコネクタと磁性部72とを導通する。また、保持部711と連結部712の少なくとも表面は絶縁材により形成されており、磁性部72を螺着可能なように連結部712の先端表面はねじ部712aが設けられている。
図5は、第1の端子または第2の端子に着脱冶具が嵌着した状態の概略断面図である。
磁性部72は、第1の端子32や第2の端子33との接触面が、例えば図4及び図5に示すように第1の端子32の十字穴付きなべねじ322の頭部322aを覆うことができるように連結部712側の反対側が凹面形状721をなしている。当該頭部322aの頭頂部には十字状の溝322aaが形成されているので、その溝322aaに丁度収まる十字状の突起721aが当該凹面形状721の中央に設けられている。
これにより、着脱冶具7に何らかの大きな外力が働き、磁性部72の凹面形状721が頭部322aを滑ろうとしても突起721aが溝322aaに引っかかり反力を生じさせるので、当該滑りを止めることができる。したがって、第1及び第2の端子32,33により確実に着脱冶具7を嵌着できる。また、磁性部72は磁性を帯びており導電性を有する必要があるので、例えば鉄等の金属で形成されている。
さらに負荷ケーブルの圧着端子221a,222aを第1及び第2端子部材321,331に圧着して導通させるためには、図2のような十字穴付きなべねじ322、332に限られるものではない。例えばマイナスねじでもよく、その場合、磁性部72は図4(b)に示すようにマイナス状の突起721bが上述した凹面形状721の中央に形成され、当該マイナスねじの頭部を確実に嵌着できるようになっている。
なお、上記した突起は頭部の溝の全体に嵌合する必要は必ずしもなく、例えば十字状の溝322aaであれば交差する二つの直線状の突起の内の一つの直線状の突起721bでもよいし、十字状の溝322aaの4つの端部近くに嵌合する4つの突起であってもよい。これにより、例えば一つの直線状の突起であればマイナスねじにも対応できるし、4つの突起であれば多少サイズの異なる十字状の溝にも横滑りせずしっかり嵌着できることとなる。
また、図5に示すように磁性部72は圧着端子221a,222a表面に当接しない程度に若干離間して嵌着されることが好ましい。
例えば、ねじが十字穴付きなべねじ322であるときに磁性部72がその頭部322aの高さと全く同じ大きさの深さの凹面形状721を有するとする。そうすると、そのねじの製造誤差やねじの螺着加減などにより磁性部72の凹面形状721の深さの方が頭部322aの高さより若干大きい場合が生じえる。この場合、磁性部72を当該頭部322aに被せると磁性部72が圧着対象である圧着端子221aの表面に接触する場合が起こり、磁性部72による頭部322aへの嵌着が不十分となる虞が生じる。
そこで例えば、十字穴付きなべねじ322の頭部322aの高さ(最大高さ)より小さく磁性部72の凹面形状721の深さ(最大深さ)を形成する。そうすれば製造誤差やねじの螺着加減などにより凹面形状721の深さが頭部322aの高さより若干大きくなっても圧着対象である圧着端子221aの表面に接触する可能性を軽減できる。これにより十字穴付きなべねじ322への磁性部72の嵌着がより確実となる。
第3の直流電源装置6は、例えば図1に示すように第3の電源部61と、当該第3の電源部61の電流を第3及び第4の端子34,35に供給する電源ケーブル62とを備えている。電源部61には例えば出力電圧108ボルトのバッテリー611と、そのバッテリー611の電流を電源ケーブル62に接続するプラス側コネクタ612及びマイナス側コネクタ613を有する。また、電源ケーブル62には、プラス側電源ケーブル621とマイナス側電源ケーブル622とを有する。そのプラス側電源ケーブル621の一端には、プラス側コネクタ612に接続する図示しないコネクタとその反対側に第3の端子34に接続する圧着端子621aを備えている。さらにマイナス側電源ケーブル622の一端には、マイナス側コネクタ613に接続する図示しないコネクタとその反対側に圧着端子622aを備えている。
また、第3の電源部61の電源電圧Eは第2の電源部51の電源電圧であるEより高く(E<E)設定されている。したがって、第3の直流電源装置6が図13に示すように第1の直流電源装置4が取り外された第3及び第4の端子34,35に接続され、負荷2に対して第2の直流電源装置5と並列接続となっても、当該電圧差と電流の流入を防ぐ整流素子513とによって、直流電源装置のダメージや消耗を防止できる。
以上のように、負荷ケーブル22の圧着端子221a,222a自体ではなく締結部材である十字穴付きなべねじ322の頭部322aに磁性部72を嵌着させることとしたのでより広い接触面積を確保し、磁力による安定した接続を図ることができる。
また、十字穴付きなべねじ322の頭部322aの溝322aaに嵌合する突起721aが磁性部72の凹面形状721にあるので、その突起721aが溝322aaに引っかかって反力を生じ、磁性部72が頭部322aの表面を滑るのを止めることができる。これにより確実に第1及び第2の端子32,33への第2の直流電源装置5の接続を図ることができる。
さらに十字穴付きなべねじ322の頭部322aの高さより小さく磁性部72の凹面形状721の深さを形成しておけば、製造誤差やねじの螺着加減などにより凹面形状721の深さが若干大きくなっても圧着端子221aの表面に接触する可能性を軽減できる。これにより十字穴付きなべねじ322への磁性部72の嵌着がより確実となる。
また、第2の直流電源装置5の電源電圧Eを第1及び第3の直流電源装置4,6の夫々の電源電圧であるE,Eより低くし、かつ、電流の流入を防ぐ整流素子513を備えることとしたので、詳しくは後述するが直流電源装置のダメージや消耗を防止しながら無停電で直流電源装置を取替えられる。
次に、本着脱冶具を用いて第1の直流電源装置を第3の直流電源装置に無停電で取替える方法及び動作について説明する。
図6は、着脱冶具を用いて第1の直流電源装置を第3の直流電源装置に無停電で取替える方法のフローチャートである。
図7は、第1の直流電源装置を取替える前の状態を示すブロック図である。
まず、前提として直流電源取替えシステム1は、図7のように第1の直流電源装置4が第3の端子及び第4の端子34,35に接続され、負荷2が第1の端子及び第2の端子32,33に接続されている。
最初に、第1の直流電源装置4の第1の電源部41の電源電圧E及び第3の直流電源装置6の第3の電源部61の電源電圧Eを計測する(ST101)。そして、第2の直流電源装置5の第2の電源部51の電源電圧Eを調整部512によりE<EかつE<Eとなるように調整する(ST102)。ここで、Eの下限値としては用いられる直流負荷21によって異なるが、少なくとも直流負荷21に要請される最低電圧以上であることが当然必要とされる。
次に、図4(a)(b)に示すように二つの着脱冶具7,7の本体部71に十字状の突起721aが凹面形状721に形成された磁性部72を夫々螺着して固定する。そして、内一つの本体部71のコネクタに第2の直流電源装置5のプラス側電源ケーブル521のコネクタ521aを接続し、残りの本体部71のコネクタにマイナス側電源ケーブル522のコネクタ522aを接続する。さらにE<EかつE<Eとなるように調整した第2の直流電源装置5の第2の電源部51のコネクタ515にマイナス側電源ケーブル522のコネクタ522bを接続する(ST103)。
図8は、第2の端子に第2の電源部のマイナス側に接続された着脱冶具を接続した状態のブロック図である。
マイナス側電源ケーブル522に接続された着脱冶具7の凹面形状721の部分を第2の端子33の十字穴付きなべねじ332の半球状の頭部332aに当該磁性部72の磁力を利用して嵌着させる(ST104)。この際、図2に示すように第2の端子33の十字穴付きなべねじの頭部332aには、十字状の溝332aaが形成されており、図5のように磁性部72の凹面形状721の十字状の突起721aが当該溝332aaに嵌りこみ、安定的に接続状態を維持できる。
即ち、図5に示すように負荷ケーブル22の圧着端子221a,222a自体ではなく締結部材である十字穴付きなべねじ332の頭部332aに磁性部72を嵌着させることとしたのでより広い接触面積を確保し、磁力による安定した接続を図ることができる。また、十字穴付きなべねじ332の頭部332aの溝332aaに嵌合する突起721aが磁性部72の凹面形状721にあるので、その突起721aが溝332aaに引っかかって反力を生じ、磁性部72が頭部332aの表面を滑るのを止めることができる。
この状態は図2の当初の状態と第2の端子33に着脱冶具7が接続されている点が異なるが、当該接続されているのは負荷2のマイナス側である第2の端子33に第2の直流電源装置5のマイナス側のみが接続されているのに過ぎない。従って、負荷2には相変わらず第1の直流電源装置41からの電流が流れる一方、当該第1の直流電源装置41から第2の電源部51への電流の流れもなく、逆に第2の電源部51から第1の直流電源装置41への電流の流れもない。
図9は、第1、第2の端子に第2の電源部のプラス側に接続された着脱冶具、マイナス側に接続された着脱冶具を接続した状態のブロック図であり、図10はその状態の概略斜視図である。
次に、第2の直流電源装置5の第2の電源部51のコネクタ514にプラス側電源ケーブル521のコネクタ521bを接続する(ST105)。そしてプラス側電源ケーブル521に接続された着脱冶具7の凹面形状721の部分を第1の端子32の十字穴付きなべねじ322の半球状の頭部322aに当該磁性部72の磁力を利用して嵌着させる(ST106)。この際、十字穴付きなべねじ322の頭部322aには、十字状の溝322aaが形成されており、図5に示すように第2の端子33と同様に磁性部72の凹面形状721の十字状の突起721aが当該溝322aaに嵌りこみ、安定的に接続状態を維持できる。
上記の接続により、図9、図10に示すように第1の直流電源装置4と第2の直流電源装置5とは第1の端子32と第2の端子33とに並列接続されることとなる。しかし、第1の直流電源装置4の電源電圧Eは第2の直流電源装置5の電源電圧Eより高いので、第1の端子32の電位は第2の直流電源装置5の着脱冶具7の電位より高くなり、第2の直流電源装置5からは当該第1の端子32へ電流が流れない。逆に第1の直流電源装置4から第1の端子32を介して第2の直流電源装置5へ電流は、当該第2の直流電源装置の整流素子513、例えばダイオードによって止められるので流れない。
したがって、第2の直流電源装置5を第1及び第2の端子32,33に接続しても当該第2の直流電源装置5から電流は流れず、第1の直流電源装置4から相変わらず電流が負荷2に一定供給されることとなり、不要な第2の直流電源装置5の消耗を防ぐことができる。さらに第2の直流電源装置5に第1の直流電源装置4から電流が流れ込まないので、当該第2の直流電源装置5がダメージを受けることもないし、負荷2への電圧、電流が変化することもない。
また、上記のようにマイナス側電源ケーブル522の着脱冶具7を第2の端子33に嵌着した後、プラス側電源ケーブル521の着脱冶具7を第1の端子32に嵌着することで、万が一、第2の直流電源装置5の電流が流れても無用な事故を防ぐことができる。
図11は、第1の直流電源装置のスイッチを切った状態のブロック図である。
次に、第1の直流電源装置4のスイッチ412を切る(ST107)と、第3の端子34に導通している第1の端子32にはそれまで第1の直流電源装置4により供給された電流が無くなる。その結果、それまで第1の端子32の電位の方が第2の直流電源装置5による電位より高いため第1の端子32に流れなかった第2の直流電源装置5による電流が着脱冶具7を介して流れるようになり、それが負荷2に流れる。
すなわち、第2の直流電源装置5は少なくとも第1の直流電源装置4の電流供給を停止するときには第1及び第2の端子32,33に接続されているので、第3及び第4の端子側で第1の直流電源装置4が外されるか否かに関わらず負荷2には電流が停電せず流れる。
図12は、第1の直流電源装置を取り外した状態のブロック図である。
第3及び第4の端子34,35から第1の直流電源装置4を取り外す(ST108)。即ち、図10に示す第3及び第4の端子34,35の十字穴付きなべねじ342,352を基板31からねじ回し等で外し、電源ケーブル42の圧着端子421a,422aを第3及び第4端子部材341,351から外す。この際、既に第1及び第2の端子32,33には第2の直流電源装置5が接続されており、負荷2へは当該第2の直流電源装置5からの電流が流れているので、電源ケーブル42の圧着端子421a,422aを外しても停電はしない。
図13は、第3及び第4の端子に第3の直流電源装置を接続した状態のブロック図である。
次に、図13に示すように第3及び第4の端子34,35に第3の直流電源装置6を接続する(ST109)。即ち、第3及び第4端子部材341,351と十字穴付きなべねじ342,352の頭部342a,352aとの間に電源ケーブル62の圧着端子621a,622aを挟むように当該十字穴付きなべねじ342,352を基板31に螺着する。
上記の接続により、第3の直流電源装置6は第1及び第2の端子32,33にも導通するので第2の直流電源装置5と第3の直流電源装置6とは第1の端子32と第2の端子33とに並列接続されることとなる。すると、第3の直流電源装置6の電源電圧Eは第2の直流電源装置5の電源電圧Eより高いので、それまでの第2の直流電源装置5の電源電圧Eによる第1の端子32の電位より、当該第3の直流電源装置6の電源電圧Eの電位の方が高いことになる。したがって、第3の直流電源装置6から第1の端子32に電流が流れ込み、第1の端子32の電位が第2の直流電源装置5の電源電圧Eによる電位より高くなり、第2の直流電源装置5からは当該第1の端子32へ電流が流れなくなる。
したがって、不要な第2の直流電源装置5の消耗を防ぐことができる。逆に第3の直流電源装置4から第1の端子32を介して第2の直流電源装置5へ電流は、当該第2の直流電源装置の整流素子513、例えばダイオードによって止められるので流れない。
図14は、第1及び第2の端子から第2の直流電源装置を外した状態のブロック図である。
最後に図14に示すように第1及び第2の端子32,33から第2の直流電源装置5を外す(ST110)ことで、第1の直流電源装置4を新しい第3の直流電源装置6に取替える作業が終了する。即ち、第1及び第2の端子32,33の十字穴付きなべねじ322,332の頭部322a,332aに嵌着されていた着脱冶具7,7を当該頭部322a,332aから外し、第2の直流電源装置5の第2の電源部51から電源ケーブル52を外して作業が終了する。
この際、第2の直流電源装置5から第1の端子32への電流の流れは止まっており、負荷2への電流の供給は第1の端子32を介して第3の直流電源装置6からとなっている。したがって、当該第2の直流電源装置5を第1及び第2の端子32,33から外しても負荷2へ電流の供給は停電することなく、第3の直流電源装置6からの所定の電流が流れることとなる。
以上から、第1、第2及び第3の直流電源装置4,5,6のダメージや無駄な消耗も無く、無停電で第1の直流電源装置4を新しい第3の直流電源装置6に取替えることが可能となる。
なお、上述の説明では負荷2と第1の直流電源装置4とそれらを接続する第1から第4の端子32〜35の組合せを一つとして説明したが、その組合せを複数有してもよい。第2の直流電源装置5の接続、第1の直流電源装置4の取り外し、第3の直流電源装置6の接続、第2の直流電源装置5の取り外しを順次その組合せごとに行うようにしてもよい。
これにより、第1の直流電源装置4が複数有る場合も一つしかない場合と同様に当該第1の直流電源装置4及び第3の直流電源装置6の電源電圧より低い電源電圧の第2の直流電源装置5により、無停電でかつ、安全で低コストに直流電源装置の交換が可能となる。勿論、一つ一つ直流電源装置を取替える必要はなく、複数の第1の直流電源装置4とその数に対応する第2の直流電源装置5、第3の直流電源装置6を一つのグループとして、当該グループごとに取替え作業をしても良い。
図15(a)は、本発明の他の実施形態に係る着脱冶具と電源ケーブルを示す概略図であり、図15(b)は、着脱冶具の磁性部を本体部から外した状態を示す概略図である。
ここで着脱冶具の本体部以外は、上述した着脱冶具7と同様であるので同一の符号を用いその説明は省略する。
本体部81は、例えば図15(a)に示すように作業者が掴み易いように太めの保持部811と、それより細く保持部811と磁性部72とをつなぐ連結部812と、その連結部812に一端が巻き付け固定された固定バンド813と、当該保持部811から連結部812を貫通する導通部材814とを備える。
保持部811は、プラス側電源ケーブル521のコネクタ521aに接続する図示しないコネクタを有し、導通部材814はその図示しないコネクタと磁性部72とを導通する。また、保持部811と連結部812の少なくとも表面は絶縁材により形成されており、図15(b)に示すように磁性部72を螺着可能なように連結部812の先端表面はねじ部812aが設けられている。
図16は、固定バンドを負荷ケーブルに巻きつけた状態を示す概略図である。
固定バンド813は、全体として帯状であり連結部812に巻き付けた側と反対側端部をマジックテープ(登録商標)のように着脱自在としている。これにより、例えば図16に示すようにマイナス側負荷ケーブル222の保護キャップ222bに外側から回り込んでその着脱自在の端部を連結部812に巻き付けた部分に固定することで、着脱冶具7を第2の端子33に確実に嵌着した状態を保持できる。また、接続すべき負荷ケーブル22に当該固定バンド813をつなぐことで接続の誤りを防止できる。
なお、図16では負荷ケーブル22の端子側部分が圧着端子222aから略垂直に曲がった状態で固定された保護キャップ222bが設けられているが、勿論、圧着端子222aから真っ直ぐそのまま略水平に固定されている保護キャップであっても良い。例えば図10のような場合でも固定バンド813により着脱冶具7を第2の端子33に確実に保持できる。但し、より好ましくは図16のように着脱冶具7の連結部812と固定すべき部分が略平行となっているほうが良い。また、図16ではマジックテープ(登録商標)を用いたが、単なる帯を縛って固定しても良い。
また、図16に示すように第1の端子32に嵌着された着脱冶具7も第2の端子33に嵌着された着脱冶具7と同様に固定バンド813が備えられている。
図17は、本発明の他の実施形態に係る着脱冶具の磁性部を示す概略図であり、図18は当該磁性部が六角ボルトに嵌着された状態を示す概略断面図である。
ここで着脱冶具の磁性部以外は、上述した着脱冶具7と略同様であるので同一の符号を用いその説明は省略する。
上記第1及び第2の端子32,33では十字穴付きなべねじ322,332やマイナスねじを用いたが六角ボルト324,334でもよい。ただし、その場合磁性部92はその頭部324a,334aにしっかり嵌着可能であることが必要である。
したがって、磁性部92は、第1の端子32との接触面が六角ボルト324の頭部324aを覆うことができるように連結部713側と反対側に図17に示すような六角形に窪んだ凹面形状921を有している。また、磁性部92は着脱冶具7の導通部材713の先端部が図18に示すように六角ボルト324の頭部324aに直接当接可能なように中央に貫通孔922が設けられている。その貫通孔922に連結部712の先端部のねじ部712aが螺着され、凹面形状921側に図17(a)に示すように当該連結部712内の導通部材713の端部が現れる。これにより、第2の直流電源装置5を確実に第1及び第2の端子32,33に導通させることができる。尚、図18に示すように磁性部92は圧着部材221a,222a表面に当接しない程度に若干離間して嵌着されることが好ましい。圧着部材221a,222a表面に当接すると磁力による嵌着が不十分となる虞がある。
本発明に係る実施形態は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態が考えられる。
例えば上記の各実施形態に係る着脱冶具7は、いずれも一つの端子に一つの着脱冶具が嵌着される構成となっている。しかし、第1の端子32に磁性部72が嵌着してプラス側電源ケーブルに導通し、第2の端子33は別の磁性部72が嵌着してマイナス側電源ケーブルに導通するが、当該二つの磁性部は互いに絶縁されて一つの筺体に収納してもよい。これにより、当該二つの磁性部を備えた着脱冶具は一つの磁性部しかない場合よりも二箇所で磁力により嵌着するので、好ましい接続状態をより安定的に保持することが可能となる。
また、上記の各実施形態に係る第3の電源部61は、第1の電源部41のようなスイッチについて特に言及しなかったが、第1の電源部41と同様にスイッチを設けてもよい。逆に第1の電源部41にスイッチ412を設けないで第3及び第4の端子34,35から第1の直流電源装置4を取り外すことで当該第1の直流電源装置4からの電流の供給を停止してもよい。
また、上記各実施形態に係る電源装置はいずれも直流電源装置として説明したが、負荷に接続された端子に確実かつ安定的に仮設電源装置を接続させ、取り外すことができる着脱冶具を提供することにあり、係る仮設電源装置は交流電源装置であってもよい。
2…負荷
22…負荷ケーブル
221a,222a…圧着端子
32…第1の端子(端子に相当)
33…第2の端子(端子に相当)
321…第1端子部材(端子部材に相当)
331…第2端子部材(端子部材に相当)
322,332…十字穴付きなべねじ(ねじに相当)
322a,332a…頭部
322aa,332aa…溝
322b,332b…足部
5…第2の直流電源装置(仮設電源装置に相当)
7…着脱冶具
71,81…本体部
72,92…磁性部
721,921…凹面形状
721a,721b…突起
813…固定バンド

Claims (5)

  1. 負荷の圧着端子が接続された端子に仮設電源装置を接続及び取り外し可能とする着脱冶具であって、
    前記端子は、端子部材とねじとを有し、
    前記ねじは、頭部と前記頭部より径が小さく前記端子部材を通る足部とを有し、前記頭部と前記端子部材との間に前記圧着端子を挟むようにして前記圧着端子を前記端子部材に圧着し、
    前記頭部を覆う凹面形状を有し、磁力により前記頭部に前記凹面形状を嵌着可能な磁性部と、
    前記磁性部と前記仮設電源装置とを導通させる本体部と
    を具備し、
    前記磁性部を前記頭部に嵌着することで前記頭部と前記仮設電源装置とを導通させる着脱冶具。
  2. 請求項1に記載の着脱冶具であって、
    前記頭部は、前記足部と反対側面に溝を有し、
    前記磁性部は、前記溝に嵌合する突起を前記凹面形状に有する着脱冶具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の着脱冶具であって、
    前記磁性部は、前記頭部の形状に合わせて交換可能に前記本体部に保持される着脱冶具。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の着脱冶具であって、
    前記負荷は、前記圧着端子を備える負荷ケーブルを有し、
    前記本体部は、前記負荷ケーブルに固定する固定バンドを有する着脱冶具。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の着脱冶具であって、
    前記磁性部は、前記凹面形状の凹みの深さが前記頭部の高さより小さい着脱冶具。
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