JP2011215849A - 圧力制御装置及びその連結方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】駆動回転軸J2を位置決めする固定架台50が設けられ、固定架台50には、ケーシング14を、従動回転軸J1が駆動回転軸J2に連結可能な位置で位置決めする支持部53と、従動回転軸J1の位置を駆動回転軸J2の位置に一致させた状態で、ケーシング14を駆動回転軸J2の側へ案内する案内部54とが設けられ、従動回転軸J1と駆動回転軸J2とを連結する回転軸連結部16が設けられる。
【選択図】図4
Description
圧力設定部であるパイロット弁は、通常、バネ荷重の調整により設定圧力を変更設定自在な圧力設定バネと、圧力設定バネに加えるバネ荷重を調整自在な圧力調整ネジを備えて構成されており、この圧力調整ネジを回転させる従動駆動軸を、当該従動回転軸をケーシングの外部に突出した状態で有する構造が採用されている。
調整部には、駆動用のモータ等を備えた駆動部が設けられており、この駆動部により駆動回転軸を回転させ、駆動回転軸により回転させる状態で従動回転軸の回転位置を調整することで、圧力調整ネジの位置が調整されて、前述のバネ荷重を調整することができる(特許文献1を参照)。当該圧力制御装置では、パイロット弁のケーシングと調整部のケーシングとがボルト等の締結具で連結されるとともに、従動回転軸と駆動回転軸とを連結部材等により連結している。
上記特許文献1に開示の技術では、パイロット弁と圧力調整装置の接続時の位置決め、及び相対回転角度合わせ(正面合わせ)作業については、防爆ケース46とパイロット弁の接合部で別途位置決めの調整機能が必要であった。連結部(カップリング)の連結作業については、ロックピン68や連結ピン67の挿入・固定作業が必要であった。校正作業については、パイロット弁を手動操作用ハンドルで回しながら従動回転軸と駆動回転軸の互いの固定ポイント合わせを行う場合が多いが、そうするためには、連結ピン67から固定リング(Eリング)を外し、連結ピン67を抜取る必要があった。また、角度合わせは180°単位でしか調整できなかった。
即ち、従動回転軸と駆動回転軸との連結では、作業者は、従動回転軸と駆動回転軸とを連結に際して、従動回転軸と駆動回転軸との心出し状態に注意を払いながら、軸心に沿った方向において、駆動回転軸及び従動回転軸を位置決めした状態で、上記パイロット弁と圧力調整装置の接続時の位置決め、上記相対回転角度合わせ(正面合わせ)作業、上記連結部(カップリング)の連結作業、及び上記校正作業を行う必要があった。このため、作業者に対して、必要以上の負担となっていた。
前記ケーシングを前記従動回転軸が前記駆動回転軸に連結可能な位置で位置決めする支持部が設けられた固定架台により前記駆動回転軸を位置決めし、
前記固定架台に設けられる案内部により、前記従動回転軸の軸心を前記駆動回転軸の軸心に一致させた状態で、前記ケーシングを前記駆動回転軸の側へ案内して、前記支持部により前記駆動回転軸の軸心方向で位置決めし、
回転軸連結部を前記従動回転軸から前記駆動回転軸に亘って装着して、前記従動回転軸と前記駆動回転軸とを連結する点にある。
即ち、作業者は、回転軸連結部を従動回転軸から駆動回転軸に亘って装着する際、従動回転軸と駆動回転軸とが心出しされ、且つ、駆動回転軸の軸心方向で従動回転軸が駆動回転軸に対して位置決めされた状態で、上記相対回転角度合わせ(正面合わせ)作業、上記連結部(カップリング)の連結作業、及び上記校正作業等の装着作業を行うことができる。これにより、作業者は、回転軸連結部を装着するにあたって、心出しや位置決めを意識することなく、簡易に装着作業を行え、その連結作業性を向上することができる。
以上より、従動回転軸と駆動回転軸とを適切に心出し、且つ軸心に沿った方向で従動回転軸を駆動回転軸に対して適切に位置決めさせた状態で、従動回転軸を駆動回転軸に連結できる連結方法を実現できる。
前記回転軸連結部には、前記従動回転軸を外嵌固定する第1外嵌固定部材と、前記駆動回転軸を外嵌固定する第2外嵌固定部材とが設けられ、前記第2外嵌固定部材には、外部からの回転操作により前記駆動回転軸に対して前記回転軸連結部を外嵌固定する、又は外嵌固定を解除する回転操作部が設けられ、
前記第1外嵌固定部材を前記従動回転軸に外嵌固定させ、前記支持部により前記ケーシングを支持している状態で、前記回転操作部を操作して、前記第2外嵌固定部材を前記第2回転軸に外嵌固定させる点にある。
また、回転操作部を回転操作して第2外嵌固定部材の駆動回転軸に対する外嵌固定を解除することで、従動回転軸と駆動回転軸との回転角を合わせる操作(校正操作)が容易となる。
前記回転軸連結部には、前記従動回転軸を外嵌固定する第1外嵌固定部材と、前記従動回転軸をその軸心周りで回転操作可能な手動回転操作部材と、前記手動回転操作部材を支持するとともに前記駆動回転軸を外嵌固定する第2外嵌固定部材とが設けられ、
前記第1外嵌固定部材と前記手動回転操作部材とは、連結及び分離可能に構成され、
前記支持部には、前記駆動回転軸の軸径方向で、前記第1外嵌固定部材の径より大きい口径の開口部が設けられ、
前記手動回転操作部材及び前記第2外嵌固定部材を前記駆動回転軸上に載置し、
前記第1外嵌固定部材が外嵌固定された前記従動回転軸を前記開口部に挿入し、前記ケーシングを前記支持部により支持し、
前記ケーシングを前記支持部により支持している状態で、前記第1外嵌固定部材と前記手動回転操作部材とを連結させ、前記第2外嵌固定部材を前記駆動回転軸に外嵌固定して、前記従動回転軸と前記駆動回転軸とを連結する点にある。
また、支持部は、ケーシングを支持するものであり、小径のケーシングも支持する場合があるため、支持部に設けられる開口部は、なるべく小径にすることがこのましい。
上記特徴構成によれば、回転軸連結部において、第1外嵌固定部材と、手動回転操作部材とが、連結及び分離可能に構成されている。これにより、作業者は、手動回転操作部材及び第2外嵌固定部材を駆動回転軸の上に載置した状態で、従動回転軸に外嵌固定した第1外嵌固定部材を、支持部に設けられた開口部に挿入した後に、第1外嵌固定部材と手動回転操作部材とを連結させて、第2外嵌固定部材を駆動回転軸に外嵌固定することで、従動回転軸と駆動回転軸とを連結させる。
以上より、開口部は、比較的大径の手動回転操作部材を挿入させる必要がなく、開口部の口径は、第1外嵌固定部材が外嵌固定された従動回転軸を挿入できる程度の比較的小径にすることができる。この結果、開口部が設けられている支持部は、比較的小径のケーシングをも支持できる。
また、上記特徴構成によれば、第1外嵌固定部材を予め従動回転軸に外嵌固定させておくことができるので、従動回転軸と駆動回転軸とを連結する際の作業操作性を向上させることができる。
流体流路の二次側圧力を設定圧力に制御する圧力制御弁と、その圧力制御弁の前記設定圧力を変更設定する圧力設定部とが設けられ、前記圧力設定部は、バネ荷重の調整により前記設定圧力を変更設定自在な圧力設定バネと、前記圧力設定バネに加えるバネ荷重を調整自在な圧力調整ネジを回転自在な従動回転軸とを有するケーシングを備えるとともに、駆動部により回転駆動され前記従動回転軸へ回転を伝達する駆動回転軸を備える圧力制御装置であって、
前記駆動回転軸を位置決めする固定架台が設けられ、
前記固定架台には、前記ケーシングを、前記従動回転軸が前記駆動回転軸に連結可能な位置で位置決めする支持部と、
前記従動回転軸の位置を前記駆動回転軸の位置に一致させた状態で、前記ケーシングを前記駆動回転軸の側へ案内する案内部とが設けられ、
前記従動回転軸と前記駆動回転軸とを連結する回転軸連結部が設けられている点にある。
即ち、案内部が、従動回転軸の軸心と駆動回転軸の軸心とを一致させた状態で、ケーシングを駆動回転軸の側へ導くとともに、支持部が、従動回転軸を駆動回転軸へ連結可能な位置に、ケーシングを位置決めする。これにより、作業者は、軸の心出しや位置決めを意識することなく、従動回転軸から駆動回転軸に亘って回転軸連結部を装着して、従動回転軸と駆動回転軸を連結できる。
前記回転軸連結部には、前記従動回転軸を外嵌固定する第1外嵌固定部材と、前記駆動回転軸を外嵌固定する第2外嵌固定部材とが設けられ、前記第2外嵌固定部材には、外部からの回転操作により前記駆動回転軸に対して前記回転軸連結部を外嵌固定する、又は外嵌固定を解除する回転操作部が設けられている点にある。
即ち、第1外嵌固定部材が従動回転軸を外嵌固定している状態で、回転操作部が、外部からの回転操作という簡易な操作で、第2外嵌固定部材を駆動回転軸に外嵌固定するので、従動回転軸と駆動回転軸とを簡易に連結できる。
また、回転操作部を回転操作して第2外嵌固定部材の駆動回転軸に対する外嵌固定を解除することで、従動回転軸と駆動回転軸との回転角を合わせる操作(校正作業)が容易となる。
前記回転軸連結部には、前記従動回転軸を外嵌固定する第1外嵌固定部材と、前記従動回転軸をその軸心周りで回転操作可能な手動回転操作部材と、前記手動回転操作部材を支持するとともに前記駆動回転軸を外嵌固定する第2外嵌固定部材とが設けられ、
前記第1外嵌固定部材と前記手動回転操作部材とは、連結及び分離可能に構成され、
前記支持部には、前記駆動回転軸の軸径方向で、前記第1外嵌固定部材の径より大きい口径の開口部が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、回転軸連結部を、第1外嵌固定部材と、手動回転操作部材との間で分離して、第1外嵌固定部材を従動回転軸に外嵌固定させるとともに、手動回転操作部材及び第2外嵌固定部材を駆動回転軸に載置させることができる。
即ち、開口部には、回転軸連結部を構成する部材のうち、手動回転操作部材は挿入されず、第1外嵌固定部材のみが挿入される。これにより、開口部の口径を、第1外嵌固定部材のみが挿入可能な比較的小径のものとできる。この結果、開口部が設けられる支持部は、比較的小径のケーシングをも支持することができる。
前記回転軸連結部には、前記第1外嵌固定部材と前記手動回転操作部材とを、前記駆動回転軸の軸径方向にて摺動可能に連結する摺動連結部材が設けられている点にある。
これにより、使用に伴って、従動回転軸の軸心と駆動回転軸の軸心とがズレた場合であっても、従動回転軸と駆動回転軸との連結を適切に維持することができる。
前記固定架台には、前記支持部により支持されている前記ケーシングの前記従動回転軸の軸心方向での前記支持部からの離脱を阻止する位置決め固定機構を備え、
前記位置決め固定機構が働く状態で、前記ケーシングを前記従動回転軸の軸心周りで回転可能とする点にある。
本発明に係る圧力制御装置、及びその連結方法の実施形態を図面に基づいて説明する。
この圧力制御装置は、図1又は図2に示す様に、流体流路1の二次側圧力を設定圧力に調整する圧力制御弁2と、その圧力制御弁2の設定圧力を変更設定する圧力設定部3とを備えて構成されている。そして、圧力設定部3は、具体的には、流体流路1の二次側圧力が設定圧力になるように圧力制御弁2に駆動圧を供給するパイロット弁4から構成されている。詳細は後述するが、本発明の圧力制御装置は、当該パイロット弁4の設定を調整することにより圧力制御弁2の設定圧力を変更設定するように構成されている。
流体流路1の二次側圧力が設定圧力よりも低下すると、第1の二次側圧力導入路5にて流体流路1の二次側に連通接続されたパイロット弁4の第3室H3の圧力が低下し、圧力設定バネG2の付勢力により第2ダイヤフラムD2が第3室H3側に変位する。これにより、パイロット弁4の第2弁体B2が開き側に動作され、一次側圧力導入路7を通して第4室H4に流体流路1の一次側圧力が導入されて、第4室H4の圧力が上昇する。そして、その圧力上昇した第4室H4の圧力が駆動圧導入路8を通して圧力制御弁2の第2室H2に駆動圧として供給されて、第2室H2の圧力も上昇し、第1室H1と第2室H2との圧力差により第1ダイヤフラムD1が第1室H1側に変位する。よって、圧力制御弁2の第1弁体B1が開き側に動作され、流体流路1の二次側圧力を上昇させて二次側圧力を設定圧力に調整する。
一方、ケーシング14の第1回転軸J1が突出している側(図3で矢印Z方向下側)には、第2回転軸J2(駆動回転軸の一例)と、当該第2回転軸J2を回転駆動させる駆動部11と、駆動部11の作動を制御して設定圧力を変更設定する制御部(図示せず)と、上記第2回転軸J2を貫通させた状態で駆動部11及び制御部を内部に収納する収納部15とが設けられている。駆動部11は、二次側圧力として設定されるべき調整信号を受けて、第2回転軸J2を調整信号に対応する分だけ回転駆動し、第2回転軸J2の軸心方向(図3の矢印Z方向)において、圧力調整ネジ13の位置を調整する。従って、この収納部15内に備えられる前記駆動部11を含む機構が、先に説明した調整部としての働きをする。
本発明の圧力制御装置では、第1回転軸J1と第2回転軸J2とを心出しし、且つ両軸心に沿った方向で連結可能に位置決めした状態で、第1回転軸J1と第2回転軸J2とを連結できるように構成されている。即ち、作業者は、軸の心出しや両軸心に沿った方向(図2、4で矢印Z方向)における位置決めを意識することなく、第1回転軸J1と第2回転軸J2とを連結できる。そこで、以下では、その構成を詳細に説明する。
固定架台50は、設置面(図示せず)に接地して鉛直方向上向き(図4で矢印Z方向で上向き)に延びる状態で収納部15の周囲に分散配置されている脚部51(本実施形態では、4つ;図4では2つのみ図示)と、当該脚部51に支持されるとともにケーシング14の下方側端部52を支持可能な支持部53と、当該支持部53から上方側(図4の矢印Z方向で上方側)へ延び、第1回転軸J1と第2回転軸J2との軸心を一致させる姿勢で、ケーシング14を第2回転軸J2の側へ案内する案内部54とが設けられ、支持部53には、第2回転軸J2の軸心方向(図4で矢印Z方向)において、第1回転軸J1を挿入可能な開口部58が設けられている。
さらに、固定架台50には、収納部15の上方側(図4の矢印Z方向で上側)の端部を外嵌固定する収納部外嵌固定部55が設けられている。また、収納部外嵌固定部55には、当該収納部外嵌固定部55と支持部53とを連結する複数の連結部56(本実施形態では4つ;図4では2つのみ図示)が設けられている。これにより、収納部15の第2回転軸J2が、固定架台50に対して位置決めされることとなる。
当該案内部54によりケーシング14を案内することにより、第2回転軸J2の軸方向視で、環状の壁部54aの中心に位置する第2回転軸J2の軸心に対し、ケーシング14の略中央に設けられる第1回転軸J1の軸心を一致させることができ、第1回転軸J1と第2回転軸J2との心出しが行われる。
より詳細には、当該支持部53は、第2回転軸J2の軸方向視で、環状に形成されており、ケーシング14の下方側端部52の周縁に当接する状態で、ケーシング14を支持する。さらに、第2回転軸J2の軸方向視で、当該環状の支持部53の内側には、開口部58が設けられており、当該開口部58は、後述する回転軸連結部16を外嵌固定した第1回転軸J1が挿入可能に構成されている。これにより、支持部53が、ケーシング14を支持している状態で、回転軸連結部16を外嵌固定した第1回転軸J1を、第2回転軸J2に対して連結可能な位置に位置決めする。
回転軸連結部16は、詳細は後述するが、第1回転軸J1に外嵌固定される第1外嵌固定部材17と、第2回転軸J2に外嵌固定される第2外嵌固定部材21とを備えている。当該第2外嵌固定部材21には、外部からの回転操作により第2外嵌固定部材21を第2回転軸J2に外嵌固定する、又は外嵌固定を解除する回転レバー21a(回転操作部の一例)が設けられている。
作業者は、第1回転軸J1に第1外嵌固定部材17を外嵌固定して、第1回転軸J1に回転軸連結部16を連結している状態で、ケーシング14を案内部54に案内させて、ケーシング14を支持部53により支持させる。これにより、作業者は、第1回転軸J1と第2回転軸J2とが心出しされ、且つ第2回転軸J2の軸心方向(図4で矢印Z方向)で第1回転軸J1が第2回転軸J2に対して位置決めされた状態で、回転レバー21aを回転操作するだけで、第2外嵌固定部材21を第2回転軸J2に外嵌固定させ、第1回転軸J1と第2回転軸J2とを連結できる。この結果、作業者は、第1回転軸J1と第2回転軸J2とを連結する際に、軸の心出しや位置決めを特別意識することなく、回転レバー21aの回転操作という比較的簡易な操作により、第1回転軸J1と第2回転軸J2とを連結できる。
このように、貫通孔59、締結具T、及び凹部60が、ケーシング14を位置決め固定する位置決め固定機構として機能する。
回転軸連結部16は、上述した様に、第1回転軸J1を外嵌固定する第1外嵌固定部材17と、第2回転軸J2を外嵌固定する第2外嵌固定部材21とを備え、当該第1回転軸J1と第2回転軸J2の間には、図5に示すように、第1外嵌固定部材17を水平面に沿う第1方向(図4で矢印X1の方向)に摺動自在に支持する第1摺動支持部材18(摺動支持部材の一例)と、第1摺動支持部材18を水平面において第1方向に直交する第2方向(図4で矢印X2の方向)に摺動自在に支持する第2摺動支持部材19(摺動支持部材の一例)と、第1回転軸J1を手動で回転操作する手動回転操作部材20とが設けられている。
即ち、上記構成によれば、第1回転軸J1の軸方向(図4で矢印Z方向)で、手動回転操作部材20が、回転操作レバー21aを有する第2外嵌固定部材21よりも第1回転軸J1側に設けられている。これにより、回転レバー21aを回転操作という簡単な操作にて、手動回転操作部材20を第1回転軸J1に固定させた状態で、第1回転軸J1と第2回転軸J2との連結を解除して、手動回転操作部材20の回転操作により、第1回転軸J1を回転操作して、適切に校正(回転角度位置合わせ)を行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態を、図6に基づいて説明する。第2実施形態に係る圧力制御装置、及びその連結方法では、第2回転軸J2の軸径方向(図6で矢印Z方向)において、パイロット弁4が比較的小径であっても、当該パイロット弁4(ケーシング14)を適切に案内しながらも位置決めできる点を、特徴とする。
そこで以下では、その圧力制御装置の構成、及びその連結方法について説明し、その他の構成については説明を割愛することがある。
さらに、固定架台50には、収納部15の上方側(図6の矢印Z方向で上側)の端部を外嵌固定する収納部外嵌固定部55が設けられている。また、収納部外嵌固定部55には、当該収納部外嵌固定部55と支持部53とを、第2回転軸J2の軸径方向(図6で矢印X方向)でその軸心(図6で直線Y)を中心として分散配置されている連結部56(本実施形態では、4つ;図6では2つのみ図示)が設けられている。これにより、収納部15の第2回転軸J2が、固定架台50に対して位置決めされることとなる。以上の構成については、第1実施形態と変わるところがない。
回転軸連結部16は、第1実施形態でも述べたように、第1回転軸J1を外嵌固定する第1外嵌固定部材17と、第1外嵌固定部材17を水平面に沿う第1方向(図4で矢印X1方向)に摺動自在に支持する第1摺動支持部材18(摺動支持部材の一例)と、第1摺動支持部材18を水平面において第1方向に直交する第2方向(図4で矢印X2方向)に摺動自在に支持する第2摺動支持部材19(摺動支持部材の一例)と、第1回転軸J1を手動で回転操作する手動回転操作部材20と、第2回転軸J2を外嵌固定する第2外嵌固定部材21とを備えて構成されている。
ここで、回転軸連結部16を構成する部材のうち、手動回転操作部材20は、第2回転軸J2の軸径方向(図6の矢印Z方向)で、第1回転軸J1を小さい力で回転可能なように大径に構成されており、その他の部材は比較的小径に構成されている。
当該第2実施形態では、第1外嵌固定部材17と手動回転操作部材20を分離した状態で、第1外嵌固定部材17を第1回転軸J1に外嵌固定させると共に、手動回転操作部材20及び第2外嵌固定部材21を、開口部58の第2回転軸J2側(図6の矢印Zの下方側)で、第2回転軸J2に載置させている。
第1摺動支持部材18及び第2摺動支持部材19は、第1外嵌固定部材17、又は手動回転操作部材20のいずれにも連結させることができるが、本実施形態では、図6に示すように、第1摺動支持部材18及び第2摺動支持部材19の双方を、手動回転操作部材20に連結させている。
そして、支持部53に設けられる開口部58の口径を、比較的小径にできるので、第2回転軸J2の軸径方向(図6で矢印X方向)で、比較的小径のケーシング14を有するパイロット弁4をも、支持部53にて支持することできる。
作業者は、第1回転軸J1を第2回転軸J2に連結する場合、まず、回転軸連結部16を構成する部材のうち、第1外嵌固定部材17を第1回転軸J1に外嵌固定させるとともに、手動回転操作部材20、及び第2外嵌固定部材21を、開口部58の第2回転軸側(図6の矢印Z方向で下方側)で、第2回転軸J2に載置する。
このとき、第1摺動支持部材18及び第2摺動支持部材19は、第1外嵌固定部材17、又は手動回転操作部材20のいずれにも連結させることができるが、本実施形態では、図6に示すように、第1摺動支持部材18及び第2摺動支持部材19の双方を、手動回転操作部材20に連結させている。
次に、第1回転軸J1に第1外嵌固定部材17を外嵌固定させた状態で、ケーシング14を案内部54に案内させるとともに、第1回転軸J1及び第1外嵌固定部材17を支持部53の開口部58を介して、第2回転軸J2の側へ導く。
支持部53によりケーシング14の下方側端部52が支持された状態で、第1外嵌固定部材17と、手動回転操作部材20及び第2外嵌固定部材21とを、第1摺動支持部材18及び第2摺動支持部材19を介した状態で連結する(図6に二点鎖線で示す状態)。
そして、第2外嵌固定部材21を第2回転軸J2に外嵌固定させることにより、第1回転軸J1と第2回転軸J2とを連結する。
(A) 上記第2実施形態では、第1回転軸J1を、開口部58を介して第2回転軸J2の側へ導くときには、開口部58は、回転軸連結部16を構成する部材のうち、第1外嵌固定部材17のみを挿入するものとした。しかしながら、第1外嵌固定部材17は、第1摺動支持部材18及び第2摺動支持部材19を連結した状態で、第1回転軸J1に外嵌固定することができる。この場合、開口部58には、第1外嵌固定部材17、第1摺動支持部材18、及び第2摺動支持部材19が挿入されることとなるので、開口部58の口径は、第1外嵌固定部材17、第1摺動支持部材18、及び第2摺動支持部材19を、挿入可能な口径に設定される。この場合であっても、開口部58には、比較的大径の手動回転操作部材20を挿入されることがないため、その口径を比較的小径に設定することができる。
2 圧力制御弁
3 圧力設定部
10 圧力調整ネジ
11 駆動部
16 回転軸連結部
17 第1外嵌固定部材
18 第1摺動支持部材(摺動支持部材の一例)
19 第2摺動支持部材(摺動支持部材の一例)
20 手動回転操作部材
21 第2外嵌固定部材
50 固定架台
53 支持部
54 案内部
58 開口部
59 貫通孔(位置決め固定機構の一例)
60 凹部(位置決め固定機構の一例)
T 締結具(位置決め固定機構の一例)
G2 圧力設定バネ
J1 第1回転軸(従動回転軸の一例)
J2 第2回転軸(駆動回転軸の一例)
Claims (8)
- 流体流路の二次側圧力を設定圧力に制御する圧力制御弁と、その圧力制御弁の前記設定圧力を変更設定する圧力設定部とが設けられ、前記圧力設定部は、バネ荷重の調整により前記設定圧力を変更設定自在な圧力設定バネと、前記圧力設定バネに加えるバネ荷重を調整自在な圧力調整ネジを回転自在な従動回転軸とを有するケーシングを備えるとともに、駆動部により回転駆動され前記従動回転軸へ回転を伝達する駆動回転軸を備える圧力制御装置において、前記従動回転軸に前記駆動回転軸を連結する連結方法であって、
前記ケーシングを前記従動回転軸が前記駆動回転軸に連結可能な位置で位置決めする支持部が設けられた固定架台により前記駆動回転軸を位置決めし、
前記固定架台に設けられる案内部により、前記従動回転軸の軸心を前記駆動回転軸の軸心に一致させた状態で、前記ケーシングを前記駆動回転軸の側へ案内して、前記支持部により前記駆動回転軸の軸心方向で位置決めし、
回転軸連結部を前記従動回転軸から前記駆動回転軸に亘って装着して、前記従動回転軸と前記駆動回転軸とを連結する連結方法。 - 前記回転軸連結部には、前記従動回転軸を外嵌固定する第1外嵌固定部材と、前記駆動回転軸を外嵌固定する第2外嵌固定部材とが設けられ、前記第2外嵌固定部材には、外部からの回転操作により前記駆動回転軸に対して前記回転軸連結部を外嵌固定する、又は外嵌固定を解除する回転操作部が設けられ、
前記第1外嵌固定部材を前記従動回転軸に外嵌固定させ、前記支持部により前記ケーシングを支持している状態で、前記回転操作部を操作して、前記第2外嵌固定部材を前記第2回転軸に外嵌固定させる請求項1に記載の連結方法。 - 前記回転軸連結部には、前記従動回転軸を外嵌固定する第1外嵌固定部材と、前記従動回転軸をその軸心周りで回転操作可能な手動回転操作部材と、前記手動回転操作部材を支持するとともに前記駆動回転軸を外嵌固定する第2外嵌固定部材とが設けられ、
前記第1外嵌固定部材と前記手動回転操作部材とは、連結及び分離可能に構成され、
前記支持部には、前記駆動回転軸の軸径方向で、前記第1外嵌固定部材の径より大きい口径の開口部が設けられ、
前記手動回転操作部材及び前記第2外嵌固定部材を前記駆動回転軸上に載置し、
前記第1外嵌固定部材が外嵌固定された前記従動回転軸を前記開口部に挿入し、前記ケーシングを前記支持部により支持し、
前記ケーシングを前記支持部により支持している状態で、前記第1外嵌固定部材と前記手動回転操作部材とを連結させ、前記第2外嵌固定部材を前記駆動回転軸に外嵌固定して、前記従動回転軸と前記駆動回転軸とを連結する請求項1に記載の連結方法。 - 流体流路の二次側圧力を設定圧力に制御する圧力制御弁と、その圧力制御弁の前記設定圧力を変更設定する圧力設定部とが設けられ、前記圧力設定部は、バネ荷重の調整により前記設定圧力を変更設定自在な圧力設定バネと、前記圧力設定バネに加えるバネ荷重を調整自在な圧力調整ネジを回転自在な従動回転軸とを有するケーシングを備えるとともに、駆動部により回転駆動され前記従動回転軸へ回転を伝達する駆動回転軸を備える圧力制御装置であって、
前記駆動回転軸を位置決めする固定架台が設けられ、
前記固定架台には、前記ケーシングを、前記従動回転軸が前記駆動回転軸に連結可能な位置で位置決めする支持部と、
前記従動回転軸の位置を前記駆動回転軸の位置に一致させた状態で、前記ケーシングを前記駆動回転軸の側へ案内する案内部とが設けられ、
前記従動回転軸と前記駆動回転軸とを連結する回転軸連結部が設けられている圧力制御装置。 - 前記回転軸連結部には、前記従動回転軸を外嵌固定する第1外嵌固定部材と、前記駆動回転軸を外嵌固定する第2外嵌固定部材とが設けられ、前記第2外嵌固定部材には、外部からの回転操作により前記駆動回転軸に対して前記回転軸連結部を外嵌固定する、又は外嵌固定を解除する回転操作部が設けられている請求項4に記載の圧力制御装置。
- 前記回転軸連結部には、前記従動回転軸を外嵌固定する第1外嵌固定部材と、前記従動回転軸をその軸心周りで回転操作可能な手動回転操作部材と、前記手動回転操作部材を支持するとともに前記駆動回転軸を外嵌固定する第2外嵌固定部材とが設けられ、
前記第1外嵌固定部材と前記手動回転操作部材とは、連結及び分離可能に構成され、
前記支持部には、前記駆動回転軸の軸径方向で、前記第1外嵌固定部材の径より大きい口径の開口部が設けられている請求項4に記載の圧力制御装置。 - 前記回転軸連結部には、前記第1外嵌固定部材と前記手動回転操作部材とを、前記駆動回転軸の軸径方向にて摺動可能に連結する摺動連結部材が設けられている請求項6に記載の圧力制御装置。
- 前記固定架台には、前記支持部により支持されている前記ケーシングの前記従動回転軸の軸心方向での前記支持部からの離脱を阻止する位置決め固定機構を備え、
前記位置決め固定機構が働く状態で、前記ケーシングを前記従動回転軸の軸心周りで回転可能とする請求項4乃至7の何れか一項に記載の圧力制御装置。
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