JP2011214498A - オイルリリーフバルブ - Google Patents
オイルリリーフバルブ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011214498A JP2011214498A JP2010083148A JP2010083148A JP2011214498A JP 2011214498 A JP2011214498 A JP 2011214498A JP 2010083148 A JP2010083148 A JP 2010083148A JP 2010083148 A JP2010083148 A JP 2010083148A JP 2011214498 A JP2011214498 A JP 2011214498A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- control
- hydraulic
- relief valve
- clutch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims abstract description 41
- 230000029058 respiratory gaseous exchange Effects 0.000 claims abstract description 15
- 239000003921 oil Substances 0.000 claims description 352
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 claims description 47
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 45
- 230000001050 lubricating effect Effects 0.000 claims description 26
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 claims 1
- 230000002401 inhibitory effect Effects 0.000 abstract 1
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 28
- 230000010349 pulsation Effects 0.000 description 15
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 description 8
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 8
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 5
- 230000002000 scavenging effect Effects 0.000 description 5
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 5
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 3
- 238000013016 damping Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 3
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000002828 fuel tank Substances 0.000 description 2
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 241000282472 Canis lupus familiaris Species 0.000 description 1
- LGDAGYXJBDILKZ-UHFFFAOYSA-N [2-methyl-1,1-dioxo-3-(pyridin-2-ylcarbamoyl)-1$l^{6},2-benzothiazin-4-yl] 2,2-dimethylpropanoate Chemical compound CC(C)(C)C(=O)OC=1C2=CC=CC=C2S(=O)(=O)N(C)C=1C(=O)NC1=CC=CC=N1 LGDAGYXJBDILKZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 1
- 230000033228 biological regulation Effects 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
【解決手段】内燃機関により駆動されるオイルポンプの下流に設けられ、前記オイルポンプにより発生する油圧により制御側シリンダ260内を摺動する制御側ピストン261と、シリンダ側面260Bに設けた制御側リリーフ穴265とを有し、前記オイルポンプの吐出圧が所定値より高圧の時、制御側リリーフ穴265からオイルを逃がして油圧を制限する制御側リリーフバルブ71において、制御側ピストン261の背面のシリンダ端面260Cを閉塞すると共にシリンダ端面260Cに制御側ピストン261の摺動を制限する息継ぎ穴267を設けた。
【選択図】図7
Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で油圧の変動を抑えることが可能なオイルリリーフバルブを提供することを目的とする。
この構成によれば、オイルリリーフバルブのシリンダに設けた息継ぎ穴によってピストンの摺動を制限し、オイルリリーフバルブの脈動を抑制できるため、簡単な構造で油圧の変動を抑えることが可能なオイルリリーフバルブを提供することができる。
この場合、オイルリリーフバルブが、油圧クラッチの制御用油圧回路に制御油を供給するオイルポンプの下流に設けられるため、油圧クラッチに供給される制御油の脈動が抑制され、油圧クラッチの制御性を向上させることができる。このため、油圧クラッチによる発進・変速フィーリングを向上できる。
この場合、内燃機関の制御油及び潤滑油を共用することができる。
また、前記油圧クラッチ(151a、151b)を接続するための油圧ピストン(57)には前記制御油用油圧ポンプ(70)から制御油が供給され、キャンセラ室(62a、62b)には前記潤滑油用油圧ポンプ(80)からの潤滑油が供給される構成としても良い。
この場合、高圧が必要とされないキャンセラ室用のオイルとして、内燃機関の潤滑油を用いるため、潤滑油の油路をキャンセラ室への油路と共用できる。また、キャンセラ室用に供給される潤滑油が油圧ピストンの制御油に影響しないため、油圧ピストンの動作を安定させることができる。
この場合、高圧が必要とされないキャンセラ室用のオイルとして、油圧クラッチを支持する軸に設けた歯車に供給される潤滑油を用いるため、軸内の油路をキャンセラ室への油路と共用できる。
この場合、高圧が必要とされないキャンセラ室用のオイルとして、クランクシャフトのジャーナルベアリングを潤滑した後の油路の潤滑油を用いるため、キャンセラ室への油路を共用できる。
この場合、オイルリリーフバルブによって油圧クラッチに供給される制御油の脈動を抑制できるため、油圧クラッチの素早い切り換えが求められるツインクラッチ式変速機の断続の制御性を向上でき、油圧クラッチによる発進・変速フィーリングを向上できる。
また、前記息継ぎ穴の径(G1)は、(穴の径(G1))/(オイルリリーフバルブのピストン径(G2))=0.2以下に設定されても良い。
この場合、息継ぎ穴の径/オイルリリーフバルブのピストン径=0.2以下に設定したため、減衰効果によりピストンの動きを抑制することで油圧の脈動を抑制できる。
また、オイルリリーフバルブが、油圧クラッチの制御用油圧回路に設けられるため、油圧クラッチの制御油の脈動が抑制され、油圧クラッチの制御性を向上できる。
さらに、キャンセラ室用のオイルとして、内燃機関の潤滑油を用いるため、潤滑油の油路をキャンセラ室への油路と共用できる。また、キャンセラ室用に供給される潤滑油が油圧ピストンの制御油に影響しないため、油圧ピストンの動作を安定させることができる。
さらにまた、キャンセラ室用のオイルとして、油圧クラッチを支持する軸に設けた歯車に供給される潤滑油を用いるため、軸内の油路をキャンセラ室への油路と共用できる。
また、油圧クラッチの素早い切り換えが求められるツインクラッチ式変速機の断続の制御性を向上でき、油圧クラッチによる発進・変速フィーリングを向上できる。
さらに、減衰効果によりピストンの動きを抑制することで油圧の脈動を抑制できる。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車を示す側面図である。なお、以下の説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は車体に対してのものとする。
自動二輪車100の車体フレーム111は、車体前部に位置するヘッドパイプ112と、このヘッドパイプ112から車体中央まで後方に延びる左右一対のメインフレーム114と、メインフレーム114の後端部から下方に延びる左右一対のピボットプレート115と、メインフレーム114の後端部から車体後部まで延びるリヤフレーム(不図示)とを備えている。ヘッドパイプ112には、フロントフォーク116が回動自在に取付けられ、このフロントフォーク116の下端に前輪117が回転自在に支持されている。ヘッドパイプ112の上部には、操舵用ハンドル118が取付けられている。
フロントバンクBfとリヤバンクBrとの間には側面視でV字状に形成された空間であるVバンク空間Kが形成されている。
クランクケース3は上下割りで構成され、上クランクケース3Uと下クランクケース3Lとを有している。クランク軸2はクランクケース3U,3Lにより挟まれるようにして回転自在に軸支され、上クランクケース3Uには、それぞれ左右に2気筒が配列される前シリンダブロック3fと後シリンダブロック3rとが、側面視でV字をなすように斜め上方に延出されて一体に形成されている。
また、オイルパン3Gには、オイルパン3Gに貯留されているオイルの油温を検出して後述するECUに出力する油温計135が設けられている。油温計135は、オイルパン3Gの側壁を貫通するように外側から取り付けられ、油温を検出するセンサ部がオイルパン3G内に臨んでいる。
この変速機Mはツインクラッチ式変速機である。この変速機Mは、内シャフト41m及び外シャフト41nからなる二重構造のメイン軸41と、該メイン軸41と平行に配置されるカウンタ軸42及び出力軸43と、メイン軸41及びカウンタ軸42に跨って配置される上記変速ギヤ群m1〜m6、n1〜n6と、メイン軸41の右端部に同軸配置されるツインクラッチ126と、該ツインクラッチ126に作動用油圧を供給する制御用油圧回路68(図5参照)とを有してなる。メイン軸41、カウンタ軸42、変速ギヤ群m1〜m6、n1〜n6及び出力軸43からなる集合体をトランスミッションとする。
外シャフト41nは内シャフト41mよりも短く、その左端部はミッションケース122の左右中間部で終端する。外シャフト41nにおける右側壁122bよりも左方に位置する部位には、偶数変速段(2、4速、6速)に対応する駆動ギヤm2,m4,m6が支持される。一方、内シャフト41mにおける外シャフト41nの左端部よりも左方に位置する部位には、奇数変速段(1、3、5速)に対応する駆動ギヤm1,m3,m5が支持される。
出力軸43の左端部には、駆動傘歯車148が一体的に設けられ、駆動傘歯車148は、軸部149の前端に一体に設けられた被動傘歯車149aに噛み合う。軸部149は、車体の前後方向に延びるドライブシャフト123(図1)に連結され、これによって、出力軸43の回転がドライブシャフト123に伝達される。
このツインクラッチ126は、互いに同軸に隣接配置される油圧式の第1及び第2ディスククラッチ(以下、単にクラッチということがある)151a,151b(油圧クラッチ)を有し、これらクラッチ151a,151bに内外シャフト41m,41nが同軸に連結される。第1ディスククラッチ151aは内シャフト41mに設けられ、第2ディスククラッチ151bは外シャフト41nに設けられている。
クラッチ151a,151bが共有するクラッチアウタ156には、クランク軸2のプライマリドライブギヤ158aに噛み合うプライマリドリブンギヤ158が同軸に設けられ、これらギヤ158,158aを介して、クラッチアウタ156にクランク軸2からの回転駆動力が入力される。クラッチアウタ156に入力された回転動力は、クラッチ151a,151bの断続状態に応じて内外シャフト41m,41nに個別に伝達される。
スライドギヤm4にはダボD7が設けられ、ダボD7はフリーギヤm6のダボ穴D8に結合可能である。スライドギヤn6には、両側にダボD9,D10が設けられ、一方のダボD9はフリーギヤn2のダボ穴D11に結合可能、他方のダボD10はフリーギヤn4のダボ穴D12に結合可能である。
各スライドギヤは、4つのシフトフォーク(不図示)によってスライド操作される。
以下、第2ディスククラッチ151bについて詳細に説明する。また、第1ディスククラッチ151aは、第2ディスククラッチ151bと略同一構造で構成され、第2ディスククラッチ151bに対して対称な位置関係で内シャフト41mに設けられており、第1ディスククラッチ151aについての詳細な説明は省略する。
第2ディスククラッチ151bは、外シャフト41nの外周面に固定される円板状のクラッチセンター55と、クラッチセンター55に対向する円板状のクラッチピストンガイド56と、クラッチセンター55とクラッチピストンガイド56との間に設けられる円板状のクラッチピストン57(油圧ピストン)と、クラッチピストン57とクラッチセンター55との間に設けられるキャンセラープレート58と、クラッチセンター55の受圧板部55Aとクラッチピストン57の加圧板部57Aとの間に設けられる駆動摩擦板59及び被動摩擦板60とを備えて構成されている。
また、第2ディスククラッチ151bは、クラッチピストン57とキャンセラープレート58とによって画成された第2側キャンセラ室62b(キャンセラ室)を有し、この第2側キャンセラ室62bには、潤滑油が供給される。第2側キャンセラ室62bには、クラッチピストン57を、第2側制御油圧室61bの油圧に抗してクラッチピストンガイド56側に付勢する戻しばね63が複数設けられている。
すなわち、ツインクラッチ126では、第1及び第2側制御油圧室61a,61bに油圧が供給されると、第1及び第2ディスククラッチ151a,151bがそれぞれ接続状態とされ、第1及び第2側制御油圧室61a,61bの油圧が解除されると、第1及び第2ディスククラッチ151a,151bが切断状態となる。
このように、ツインクラッチ126では、遠心力を受けた第1及び第2側制御油圧室61a,61bの制御油がクラッチピストン57に作用する力を、同じく遠心力を受けた第1及び第2側キャンセラ室62a,62bの潤滑油の力によって相殺できるため、遠心力がツインクラッチ126の動作に影響することを防止できる。また、第1及び第2側キャンセラ室62a,62b内の潤滑油は、遠心力を作用させるために利用されるものであり、高圧である必要が無く、第1及び第2側制御油圧室61a,61bに供給される制御油の油圧よりも低圧で供給される。
また、内外シャフト41m,41nには、第2側キャンセラ室62bに接続されるキャンセラ油路67が形成されており、有底のシャフト内油路65の潤滑油の一部は、キャンセラ油路67を通って第2側キャンセラ室62bに供給される。
また、第2仕切り部材206内の油路は、クラッチ側シャフト内油路204から径方向外側に貫通する油路213、第1ディスククラッチ151aのクラッチセンター55及びクラッチピストン57を貫通する油路155を介して、第1側制御油圧室61aに繋がっている。
さらに、第3油室203は、第1ディスククラッチ151aのクラッチセンター55を貫通する油路159を介して、第1側キャンセラ室62aに繋がっている。
内燃機関1の潤滑装置は、大別して2系統の油圧回路を有し、ツインクラッチ126に制御油を供給する制御用油圧回路68と、クランク軸2の周辺、変速機M、及び、動弁装置10等を潤滑する潤滑用油圧回路69とを有している。
制御用油圧ポンプ70は油路74に設けられ、油路74において制御用油圧ポンプ70の下流側には、オイルパン3Gに繋がる制御側バイパス油路76が設けられており、制御側リリーフバルブ71は、制御側バイパス油路76に配置されている。オイルフィルター72は、制御用油圧ポンプ70の下流側に設けられている。
潤滑油が供給される潤滑対象としては、変速機側被潤滑部53と、エンジン側被潤滑部54とがある。変速機側被潤滑部53は、メイン軸41及びカウンタ軸42を備え、メイン軸41においては、シャフト内油路65(図4参照)にオイルが供給される。また、エンジン側被潤滑部54は、クランク軸2を軸支する複数のジャーナルベアリング54a、各コンロッド7f,7r、クランク軸2と一体に回転する発電機54b、ピストン6にオイルを噴射するピストンジェット54c、及び、カムシャフト25等により構成されている。
分岐油路85bに流れたオイルは、変速機側被潤滑部53を潤滑し、その後、キャンセラ油供給油路86bを通って第2側キャンセラ室62bに供給される。詳細には、図4に示したシャフト内油路65及びキャンセラ油路67は、キャンセラ油供給油路86bの一部であり、シャフト内油路65を利用して第2側キャンセラ室62bにオイルが供給される。第2側キャンセラ室62bには高い油圧が必要ないため、シャフト内油路65に供給されるオイルを第2側キャンセラ室62b用のオイルとして用いることができる。
すなわち、各駆動歯車m1〜m6等にオイルを供給するために設けられたシャフト内油路65によって第2側キャンセラ室62bにオイルを供給するため、油路を共用でき、油路の構造を簡単にすることができる。
また、キャンセラ油供給油路86aにオリフィス88を設けることで油圧が低下するため、第1側キャンセラ室62aへ必要以上に高い油圧が供給されることを防止できる。
また、制御用油圧回路68が制御用油圧ポンプ70を有し、潤滑用油圧回路69が潤滑用油圧ポンプ80を有し、制御用油圧回路68と潤滑用油圧回路69とが互いに独立した油路となっている。このため、制御用油圧回路68の油圧が潤滑用油圧回路69の油圧の変動等に影響されることを防止でき、クラッチピストン57の動作を安定させることができる。
図6に示すように、オイルポンプ50は、駆動チェーン45(図2参照)を介して回転させられるポンプ軸50A、及び、ポンプ軸50Aを収容するポンプケース94を有し、ポンプ軸50Aには、被動歯車50Bの側から順に、制御用油圧ポンプ70のローター95A、潤滑用油圧ポンプ80のローター95B、及び、スカベンジングポンプ91のローター95Cが設けられている。すなわち、オイルポンプ50はポンプケース94内に、制御用油圧ポンプ70、潤滑用油圧ポンプ80及びスカベンジングポンプ91を備えたオイルポンプである。
潤滑側リリーフバルブ81は、ポンプケース94内において、潤滑用油圧ポンプ80のローター95Bの近傍に設けられており、ポンプケース94内に設けられる潤滑側シリンダ96と、潤滑側シリンダ96内を摺動する潤滑側ピストン97とを有している。
図6及び図7に示すように、ポンプケース94において制御用油圧ポンプ70のローター95Aの近傍には、円筒状に形成された制御側リリーフバルブ71を収容するリリーフバルブ収容部254が形成されている。リリーフバルブ収容部254は、有底の略円筒状の空間であり、入口側に設けられて制御側リリーフバルブ71の外周面に当接する保持部255と、制御側リリーフバルブ71を軸方向に受ける底部256と、保持部255と底部256との間において制御側リリーフバルブ71の外周面との間に隙間を形成する隙間部257とを有している。
ポンプケース94は、リリーフバルブ収容部254を塞ぐ着脱可能な蓋体259を有し、制御側リリーフバルブ71は、リリーフバルブ収容部254に収容された後、蓋体259が固定されることで、リリーフバルブ収容部254に固定される。詳細には、蓋体259には複数のリブ259Aが形成されており、制御側リリーフバルブ71はリブ259Aによって押圧されて軸方向に位置決めされている。蓋体259及びリブ259Aと制御側リリーフバルブ71との間には空間が形成されており、この空間は、制御用油圧ポンプ70と制御側リリーフバルブ71とを繋ぐ上流側バイパス油路76Aとなっている。
制御側シリンダ260は上流側バイパス油路76Aに連通する導入口260Aを軸方向の一端に有し、導入口260A側には、制御側ピストン261の軸方向の位置を規制する規制ピン263が、制御側シリンダ260の軸方向に直交するように設けられている。
すなわち、上流側バイパス油路76Aの制御油の圧力が上記所定値よりも高圧になると、制御側ピストン261がシリンダ端面260C側に押しのけられて導入口260Aが制御側リリーフ穴265に連通し、制御油は、制御側リリーフ穴265、隙間部257及び下流側バイパス油路76Bを通ってオイルパン3Gに戻る。これにより、制御用油圧回路68の油圧が低下するため、制御用油圧回路68に必要以上の高圧の油圧が作用することが防止される。
ここで、オイルポンプ50の制御用油圧ポンプ70は、クランク軸2と同期して駆動されるため、内燃機関1の運転状況によっては頻繁に回転数が変動し、制御用油圧回路68の圧力の変化が大きくなる。これに伴って、制御側ピストン261の往復運動の速さや周期に変化が生じ、制御用油圧回路68内の制御油に多様に変化する脈動が発生することがある。
また、制御側ピストン261を中空に形成し、シリンダ内空間Sの容積を大きく確保したため、息継ぎ穴267を通る空気の抵抗によって制御側ピストン261の往復運動を安定的に減衰させることができる。
また、制御側リリーフバルブ71が、第1及び第2ディスククラッチ151a,151bの制御用油圧回路68に制御油を供給する制御用油圧ポンプ70の下流に設けられるため、第1及び第2ディスククラッチ151a,151bに供給される制御油の脈動が抑制され、第1及び第2ディスククラッチ151a,151bの制御性を向上させることができる。このため、第1及び第2ディスククラッチ151a,151bによる発進・変速フィーリングを向上できる。
さらに、高圧が必要とされない第1及び第2側キャンセラ室62a,62b用のオイルとして、潤滑用油圧ポンプ80により供給される内燃機関1の潤滑油を用いるため、潤滑油の油路を第1及び第2側キャンセラ室62a,62bへの油路と共用できる。また、第1及び第2側キャンセラ室62a,62b用に供給される潤滑油がクラッチピストン57の制御油に影響しないため、クラッチピストン57の動作を安定させることができる。
また、高圧が必要とされない第1側キャンセラ室62a用のオイルとして、クランク軸2のジャーナルベアリング54aを潤滑した後のキャンセラ油供給油路86aの潤滑油を用いるため、第1側キャンセラ室62aへの油路を共用できる。
さらに、(径G1)/径G2=0.2以下となるように径G1が設定されているため、減衰効果により制御側ピストン261の動きを抑制でき、油圧の脈動を抑制できる。
上記実施の形態では、制御側リリーフバルブ71は、ツインクラッチ126の断続を制御する制御用油圧回路68に設けられるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、制御側リリーフバルブ71は、油圧によって駆動されるアクチュエータによって吸排気バルブのリフト量等を可変させる可変動弁装置の制御用油圧回路に設けても良い。
また、上記実施の形態では、息継ぎ穴267は円形の穴であり、息継ぎ穴267の径G1は制御側ピストン261の径G2の20%以下であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。息継ぎ穴は、息継ぎ穴の開口面積と制御側ピストン261の断面積との比率が、円形の息継ぎ穴267の径G1が制御側ピストン261の径G2の20%以下である場合の息継ぎ穴267の開口面積と制御側ピストン261の断面積との比率に対応していれば、どのような形状であっても良い。
また、その他の自動二輪車100の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
2 クランク軸(クランクシャフト)
41 メイン軸(油圧クラッチを支持する軸)
50 オイルポンプ
54a ジャーナルベアリング
57 クラッチピストン(油圧ピストン)
62a 第1側キャンセラ室(キャンセラ室)
62b 第2側キャンセラ室(キャンセラ室)
65 シャフト内油路(同軸に設けた歯車に潤滑油を供給する油路)
68 制御用油圧回路
70 制御用油圧ポンプ
71 制御側リリーフバルブ(オイルリリーフバルブ)
80 潤滑用油圧ポンプ
88 オリフィス
151a 第1ディスククラッチ(油圧クラッチ)
151b 第2ディスククラッチ(油圧クラッチ)
260 制御側シリンダ(シリンダ)
260B シリンダ側面
260C シリンダ端面
261 制御側ピストン(ピストン)
265 制御側リリーフ穴(リリーフ穴)
267 息継ぎ穴
G1 径(穴の径)
G2 径(オイルリリーフバルブのピストン径)
m1〜m6 駆動歯車(歯車、歯車列)
M 変速機(ツインクラッチ式変速機)
Claims (8)
- 内燃機関(1)により駆動されるオイルポンプ(50)の下流に設けられ、前記オイルポンプ(50)により発生する油圧によりシリンダ(260)内を摺動するピストン(261)と、シリンダ側面(260B)に設けたリリーフ穴(265)とを有し、前記オイルポンプ(50)の吐出圧が所定値より高圧の時、前記リリーフ穴(265)からオイルを逃がして油圧を制限するオイルリリーフバルブにおいて、
前記ピストン(261)の背面のシリンダ端面(260C)を閉塞すると共に前記シリンダ端面(260C)に前記ピストン(261)の摺動を制限する息継ぎ穴(267)を設けたことを特徴とするオイルリリーフバルブ。 - 前記オイルリリーフバルブは前記内燃機関(1)と変速機(M)との間に設けられた油圧クラッチ(151a、151b)の制御用油圧回路(68)に制御油を供給するオイルポンプ(50)の下流に設けられていることを特徴とする請求項1記載のオイルリリーフバルブ。
- 前記油圧クラッチ(151a、151b)の制御油は前記内燃機関(1)の潤滑油と共通のオイルが使用され、前記オイルポンプ(50)は、潤滑油供給用の潤滑油用油圧ポンプ(80)と制御油供給用の制御油用油圧ポンプ(70)とを個別に設け、前記オイルリリーフバルブは制御油用油圧ポンプ(70)の下流に設けられていることを特徴とする請求項2記載のオイルリリーフバルブ。
- 前記油圧クラッチ(151a、151b)を接続するための油圧ピストン(57)には前記制御油用油圧ポンプ(70)から制御油が供給され、キャンセラ室(62a、62b)には前記潤滑油用油圧ポンプ(80)からの潤滑油が供給されることを特徴とする請求項3記載のオイルリリーフバルブ。
- 前記キャンセラ室(62b)に供給される潤滑油は前記油圧クラッチ(151a、151b)を支持する軸(41)内に設けられ、該軸(41)と同軸に設けた歯車(m1〜m6)に潤滑油を供給する油路(65)から前記キャンセラ室(62b)に潤滑油が供給されることを特徴とする請求項4記載のオイルリリーフバルブ。
- 前記キャンセラ室(62a)に供給される潤滑油は、クランクシャフト(2)のジャーナルベアリング(54a)を潤滑した後の油路(86a)にオリフィス(88)を挿入して油圧を低下した後の潤滑油であることを特徴とする請求項4記載のオイルリリーフバルブ。
- 前記変速機(M)は2つの前記油圧クラッチ(151a、151b)に接続される歯車列(m1〜m6)を2つの前記油圧クラッチ(151a、151b)の切り換えによって変速するツインクラッチ式変速機であることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のオイルリリーフバルブ。
- 前記息継ぎ穴の径(G1)は、(穴の径(G1))/(オイルリリーフバルブのピストン径(G2))=0.2以下に設定したことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のオイルリリーフバルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010083148A JP5525892B2 (ja) | 2010-03-31 | 2010-03-31 | オイルリリーフバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010083148A JP5525892B2 (ja) | 2010-03-31 | 2010-03-31 | オイルリリーフバルブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011214498A true JP2011214498A (ja) | 2011-10-27 |
JP5525892B2 JP5525892B2 (ja) | 2014-06-18 |
Family
ID=44944481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010083148A Expired - Fee Related JP5525892B2 (ja) | 2010-03-31 | 2010-03-31 | オイルリリーフバルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5525892B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103791079A (zh) * | 2012-10-31 | 2014-05-14 | 现代自动车株式会社 | 用于车辆的自动变速器的液压输送系统 |
KR20140079131A (ko) * | 2012-12-18 | 2014-06-26 | 현대자동차주식회사 | 차량용 자동변속기의 유압공급시스템 |
CN108005746A (zh) * | 2017-12-29 | 2018-05-08 | 潍柴动力股份有限公司 | 一种发动机主油道限压阀及发动机 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63154709U (ja) * | 1987-03-30 | 1988-10-11 | ||
JPH0575411U (ja) * | 1992-03-13 | 1993-10-15 | 株式会社ユニシアジェックス | オイルポンプのリリーフ通路 |
JPH08158841A (ja) * | 1994-11-30 | 1996-06-18 | Aisin Seiki Co Ltd | オイルポンプ装置 |
JP2000186520A (ja) * | 1998-12-22 | 2000-07-04 | Hino Motors Ltd | 圧油供給回路 |
-
2010
- 2010-03-31 JP JP2010083148A patent/JP5525892B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63154709U (ja) * | 1987-03-30 | 1988-10-11 | ||
JPH0575411U (ja) * | 1992-03-13 | 1993-10-15 | 株式会社ユニシアジェックス | オイルポンプのリリーフ通路 |
JPH08158841A (ja) * | 1994-11-30 | 1996-06-18 | Aisin Seiki Co Ltd | オイルポンプ装置 |
JP2000186520A (ja) * | 1998-12-22 | 2000-07-04 | Hino Motors Ltd | 圧油供給回路 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103791079A (zh) * | 2012-10-31 | 2014-05-14 | 现代自动车株式会社 | 用于车辆的自动变速器的液压输送系统 |
JP2014092265A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-19 | Hyundai Motor Company Co Ltd | 車両用自動変速機の油圧供給システム |
KR20140079131A (ko) * | 2012-12-18 | 2014-06-26 | 현대자동차주식회사 | 차량용 자동변속기의 유압공급시스템 |
KR101865720B1 (ko) * | 2012-12-18 | 2018-06-08 | 현대자동차 주식회사 | 차량용 자동변속기의 유압공급시스템 |
CN108005746A (zh) * | 2017-12-29 | 2018-05-08 | 潍柴动力股份有限公司 | 一种发动机主油道限压阀及发动机 |
CN108005746B (zh) * | 2017-12-29 | 2024-04-16 | 潍柴动力股份有限公司 | 一种发动机主油道限压阀及发动机 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5525892B2 (ja) | 2014-06-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10167908B2 (en) | Clutch actuator structure | |
US7559307B2 (en) | Oil filter mounting structure in internal combustion engine | |
JP5005484B2 (ja) | 鞍乗り型車両用パワーユニットにおけるクラッチ制御装置の配置構造 | |
JP5014047B2 (ja) | 鞍乗り型車両用パワーユニットにおけるシフトアクチュエータの配置構造 | |
US7673609B2 (en) | Internal combustion engine | |
EP2194243B1 (en) | Power unit for small-sized vehicle | |
JP5084449B2 (ja) | 小型車両用エンジン | |
JP2009083684A5 (ja) | ||
JP5689731B2 (ja) | 内燃機関用オイル供給装置 | |
JP5020765B2 (ja) | 自動二輪車用パワーユニット | |
JP4608536B2 (ja) | 自動二輪車用パワーユニット | |
JP2009083683A5 (ja) | ||
US20070251229A1 (en) | Transmission structure of power unit for vehicle | |
JP4357322B2 (ja) | 鞍乗り型車両用パワーユニット | |
JP2009085108A5 (ja) | ||
JP5525892B2 (ja) | オイルリリーフバルブ | |
JP3867837B2 (ja) | 内燃機関 | |
JP5123642B2 (ja) | 小型鞍乗り型車両 | |
JP2011196521A (ja) | 変速機用パーキングロック機構 | |
JP5758177B2 (ja) | 内燃機関 | |
JP5675467B2 (ja) | 内燃機関における油圧クラッチの供給油路構造 | |
US7717223B2 (en) | Output shaft of power unit | |
US7500460B2 (en) | Mounting structure for supporting a starter motor on an internal combustion engine | |
JP5873733B2 (ja) | 内燃機関のオイル噴射装置 | |
JP5025406B2 (ja) | 小型車両用パワーユニット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131029 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140401 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140414 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5525892 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |