JP2011212945A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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雄治 坂野
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Abstract

【課題】記録動作に復帰するまでの時間が長くなったり、インクが不吐出になったりすることなく、ジャム処理作業の作業性を高める。
【解決手段】インクジェット記録装置10は、記録ヘッドユニット14と、搬送部ユニット16と、担持面72aが吐出面に対して対向する第1態様と、担持面72aが吐出面に対して離間する第2態様とをとり得るように、記録ヘッドユニット14と搬送部ユニット16とを連結するヒンジ24(連結機構)と、筐体12と、を備え、記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16は、担持面72aが第1態様となる状態で筐体12内における第1位置E1に位置づけられるとともに、引出し方向Yにおける互いの位置関係を保持しながら筐体12の外部における第2位置E2に引出し口38を通して引き出し可能であり、さらに、担持面72aが第2態様をとり得る状態で第2位置E2に位置づけられることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、インク吐出口が形成された吐出面を有するインクジェット記録ヘッドと、インクジェット記録ヘッドに被記録媒体を搬送する搬送部ユニットとを備える、インクジェット記録装置に関する。
一般的なインクジェット記録装置(プリンタ、コピー機等)では、筐体の内部にインクジェット記録ヘッド、搬送部ユニットおよび給紙カセット等が収容されており、給紙カセットに収容された用紙が、搬送部ユニットによってインクジェット記録ヘッドに対向する位置に搬送され、インクジェット記録ヘッドのインク吐出口から吐出されたインクによって用紙の表面に画像が記録される。そして、インクジェット記録ヘッドと搬送部ユニットとの間に位置する領域で紙詰まり(すなわちジャム)が発生したときには、詰まった用紙を手作業で除去するようにしていたが、当該領域には、手を入れるための十分な広さがないことから、その作業は容易ではなかった。
そこで、従来より、ジャム処理を容易に行うための様々な技術が提案されており、その一例が特許文献1に記載されている。この先行技術は、インクジェットヘッド(120)のフェイス面(145)にキャップ(122)を装着し、その後、搬送ベルト(107)等を筐体の外部に引き出すことによって、用紙を除去するようにしたものである。なお、上記括弧内数字は、特許文献1に記載された参照番号に対応している(以下、同じ。)。
特開平10−91053(段落[0056]、図8参照)
特許文献1に記載された先行技術では、インクジェットヘッド(120)を筐体の内部に残したまま、搬送ベルト(107)等を筐体の外部に引き出すようにしていたので、搬送ベルト(107)等を引き出すときには、搬送ベルト(107)の担持面に載った用紙がフェイス面(145)に装着されたキャップ(122)に当たって筐体の内部に落下するおそれがあり、落下した用紙を除去する作業が困難になる場合があった。
また、フェイス面(145)にキャップ(122)を装着する工程を省略した場合には、搬送ベルト(107)等を引き出す際に、担持面に載った用紙がフェイス面(145)を擦るため、インク吐出口が紙粉で詰まって、インクが不吐出になるおそれがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ジャム処理に際し、筐体の内部に用紙が落下することを抑制、または、用紙がフェイス面に擦ることを抑制できる、インクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るインクジェット記録装置は、インク吐出口が形成された吐出面を有するインクジェット記録ヘッドを備えた記録ヘッドユニットと、被記録媒体を担持する担持面を有するとともに、その担持面に担持された被記録媒体を搬送する搬送部ユニットと、前記担持面が前記吐出面に対して対向する第1態様と、この第1態様の場合よりも前記担持面が前記吐出面に対して離間する第2態様とをとり得るように、前記記録ヘッドユニットと前記搬送部ユニットとを連結する連結機構と、前記記録ヘッドユニットと前記搬送部ユニットとを内部に収容するとともに、前記記録ヘッドユニットと前記搬送部ユニットとを外部に引き出すための引出し口を有する筐体と、を備え、前記記録ヘッドユニットおよび前記搬送部ユニットは、前記担持面が前記第1態様となる状態で前記筐体内における被記録媒体への記録を実行する第1位置に位置づけられるとともに、引出し方向における互いの位置関係を保持しながら前記筐体の外部における第2位置に前記引出し口を通して引き出し可能であり、さらに、前記担持面が前記第2態様をとり得る状態で前記第2位置に位置づけられることを特徴とする。
この構成では、記録ヘッドユニットおよび搬送部ユニットが筐体の内部における第1位置に位置するときに、担持面が吐出面に対して対向する第1態様をとるので、担持面に載った被記録媒体にインク吐出口からインクを吐出して画像を記録することができる。
そして、記録ヘッドユニットおよび搬送部ユニットを筐体の外部の第2位置に引き出すときに、引出し方向における互いの位置関係を保持することができるので、筐体の内部に用紙が落下することを抑制、または、用紙が吐出面に擦ることを抑制できる。
さらに、記録ヘッドユニットおよび搬送部ユニットが第2位置において第2態様をとったときに、担持面が吐出面に対して離間するので、担持面と吐出面との間、或いはその近傍に詰まった被記録媒体を、吐出面を擦らないように除去することができる。
本発明によれば、上記の構成によって、ジャム処理の際に、筐体の内部に用紙が落下することを抑制、または、用紙が吐出面に擦ることを抑制できる。
図1は第1実施形態に係るインクジェット記録装置の構成(第1態様)を示す斜視図である。 図2は図1におけるII−II線断面図である。 図3は図1におけるIII−III線断面図である。 図4は記録ヘッドユニットおよび搬送部ユニットの構成を示す正面図である。 図5は第1実施形態に係るインクジェット記録装置のジャム処理工程を示す工程図であり、(A)は、引出し口を開く工程を示す断面図、(B)は、記録ヘッドユニットおよび搬送部ユニットを第2位置に引き出す工程を示す断面図、(C)は、第2位置において「第2態様」をとる工程を示す断面図である。 図6はインクジェット記録装置10の「第2態様」をとったときの状態を示す正面図である。 図7は第2実施形態に係るインクジェット記録装置のジャム処理工程を示す工程図であり、(A)は、引出し口を開く工程を示す断面図、(B)は、記録ヘッドユニットおよび搬送部ユニットを第2位置に引き出す工程を示す断面図、(C)は、第2位置において「第2態様」をとる工程を示す断面図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態に係るインクジェット記録装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の各実施形態では、本発明をライン式のインクジェットプリンタに適用しているが、本発明は、シリアル式のインクジェットプリンタにも適用可能であり、また、ファクシミリやコピー機等にも適用可能である。
(第1実施形態)
[インクジェット記録装置の全体構成]
図1は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置10の構成を示す斜視図であり、図2は、図1におけるII−II線断面図であり、図3は、図1におけるIII−III線断面図である。
図1〜3に示すように、インクジェット記録装置10は、筐体12を有しており、筐体12の内部には、「被記録媒体」としての用紙Pに画像を記録する記録ヘッドユニット14と、記録ヘッドユニット14に用紙Pを搬送する搬送部ユニット16と、用紙Pを収容する給紙カセット18とが、上から下にこの順で収容されている。また、筐体12の内部には、給紙カセット18から搬送部ユニット16に用紙Pを供給する給紙部20と、搬送部ユニット16から筐体12の上面(天板部34f)に用紙Pを排出する排紙部22とが設けられており、これによって、給紙カセット18から筐体12の上面(天板部34f)に至る略S状の用紙搬送経路R(図3)が構成されている。
そして、図2に示すように、記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16には、「連結機構」としてのヒンジ24と、ロック部26と、ストッパ部28とが設けられており、さらに、図3に示すように、搬送部ユニット16には、用紙Pを押さえる押え部30が設けられている。
[筐体の構成]
図1〜3に示すように、筐体12は、上記の各部品を収容する略直方体状の本体部34と、本体部34の上面から上方に突出して形成され、排紙部22の一部を収容する略直方体状の突出部36とを有している。
図1に示すように、本体部34は、平面視略四角形の底板部34aと、底板部34aの周縁部から立ち上がって形成された4枚の側板部34b〜34eと、天板部34fとを有しており、筐体12の上面を構成する天板部34fが、排紙部22から排出される用紙Pを受ける「排紙トレイ」となっている。また、図2に示すように、筐体12の前部に位置する側板部34bには、記録ヘッドユニット14と搬送部ユニット16とを外部に引き出すための第1引出し口38と、給紙カセット18を外部に引き出すための第2引出し口40とが形成されている。そして、第1引出し口38の下部内縁には、第1引出し口38を開閉する第1蓋体42が第1ヒンジ44を介して取り付けられており、第2引出し口40の下部内縁には、第2引出し口40を開閉する第2蓋体46が第2ヒンジ48を介して取り付けられている。
さらに、図2および図3に示すように、本体部34の内部には、記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16が位置する上側領域S1と給紙カセット18が位置する下側領域S2とを仕切る仕切板50が設けられており、上側領域S1には、記録ヘッドユニット14を、用紙Pの搬送方向(以下、「搬送方向X」という。)に対して直交する方向に案内するとともに、これを水平に支持する「第1支持部」としての一対のガイドレール52が設けられている。なお、以下の説明では、搬送方向Xに対して直交する方向のうち、記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16を第1引出し口38から引き出す方向を「引出し方向Y」という。
図3に示すように、突出部36は、「排紙トレイ」としての天板部34fの端縁から立ち上がって形成された側板部36aを有しており、側板部36aには、用紙搬送経路Rを搬送されてきた用紙Pを筐体12の上面(天板部34f)に排出する長孔状の排紙口54が天板部34fに対して平行方向に延びて形成されている。
[記録ヘッドユニット]
図1および図3に示すように、記録ヘッドユニット14は、パーソナルコンピュータ等のような画像入力装置(図示省略)等から与えられた画像情報に基づいて、用紙Pに画像を記録する部分であり、異なる色(本実施形態では、シアン、イエロー、マゼンダおよびブラックの4色)のインクを収容する複数(本実施形態では4個)のインクカートリッジ56a〜56d(図1)と、インクカートリッジ56a〜56dから供給されたインクを用紙Pに向けて吐出する複数(本実施形態では4個)のインクジェット記録ヘッド58a〜58dと、インクカートリッジ56a〜56dのインクをインクジェット記録ヘッド58a〜58dに供給するインクチューブ(図示省略)と、ホルダ60とを有している。
図1に示すように、インクジェット記録ヘッド58a〜58dのそれぞれは、搬送方向Xに対して直交する方向に延びるライン式の記録ヘッドであり、図4に示すように、複数のインク吐出口(図示省略)が形成された吐出面62a〜62dを有している。そして、インクジェット記録ヘッド58a〜58dのそれぞれが、吐出面62a〜62dが水平面に対して平行になるようにして、搬送方向Xに対して平行方向に並んで配置されている。
図1および図3に示すように、ホルダ60は、インクカートリッジ56a〜56dとインクジェット記録ヘッド58a〜58dとを、相互の位置関係を保持しながら支持する支持部材であり、下面に開口部(図示省略)を有する箱状のホルダ本体64を有している。そして、図2および図3に示すように、ホルダ本体64における引出し方向Yに対する直交方向の一方側面64aおよび他方側面64bのそれぞれには、ガイドレール52に形成された長孔52aに嵌合される2つのガイドローラ66a,66bが、引出し方向Yに対して平行方向に間隔を隔てて設けられている。
本実施形態における搬送方向Xおよび引出し方向Yは、水平面に対して平行方向であり、長孔52aが延びる方向も、水平面に対して平行方向である。したがって、2つのガイドローラ66a,66bがガイドレール52(第1支持部)の長孔52aに嵌合されることによって、ヘッドユニット14が、吐出面62a〜62dを水平に保持しながら、長孔52aに沿って移動可能となる。
また、記録ヘッドユニット14を第1引出し口38から最大に引き出した状態(図5(B))では、ガイドローラ66aが長孔52aの端部内面に当接され、それ以上の引き出しが禁止されるので、記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16が第1引出し口38から引き出されたときでも、ガイドローラ66aよりも後方に設けられたヒンジ24は、必ず筐体12の内部に位置することになる。
なお、ホルダ本体64の形状は、箱状に限定されるものではなく、たとえば、上面にも開口部を有する枠状であってもよい。
[搬送部ユニット]
図4は記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16の構成を示す正面図である。
図4に示すように、搬送部ユニット16は、搬送方向Xに対して平行方向に間隔を隔てて、互いに平行に配置された2本のローラ70a,70bと、2本のローラ70a,70b間に環状に掛け渡された搬送ベルト72と、これらを保持するホルダ74とを有している。
ローラ70a,70bは、搬送ベルト72を弛みなく支持する円柱状の部材であり、ローラ70a,70bの少なくと一方の回転軸には、筐体12の内部に配置されたモータ(図示省略)の出力軸がカップリングを介して着脱可能に接続されている。つまり、搬送部ユニット16が筐体12の内部の所定位置(後述の第1位置E1)に位置するときには、ローラ70a,70bの少なくと一方の回転軸がモータの出力軸に接続され、搬送部ユニット16が筐体12の外部に引き出されるときには、ローラ70a,70bの少なくと一方の回転軸がモータの出力軸から切り離されるようになっている。
搬送ベルト72は、用紙Pを担持する担持面72aを有する無端ベルトであり、筐体12の内部では、上方を向いた担持面72aが吐出面62a〜62dに対向して水平に配置されている。したがって、モータで搬送ベルト72を回転させることによって、担持面72aに載せられた用紙Pを、吐出面62a〜62dに対向する位置に水平方向から順次搬送することができる。
ホルダ74は、ローラ70a,70bと搬送ベルト72とを、相互の位置関係を保持しながら支持する支持部材であり、上面に開口部(図示省略)を有する箱状のホルダ本体78を有している。また、ホルダ本体78の内部には、給紙部20の少なくとも一部(上側部分100b等)が取り付けられており、ホルダ本体78の開口部には、複数(本実施形態では5本)の押え部30が、搬送方向Xに対して平行方向に並べて配置されている。
なお、ホルダ本体78の形状は、箱状に限定されるものではなく、たとえば、下面にも開口部を有する枠状であってもよい。また、本実施形態では、「ベルト式」の搬送部ユニット16を用いているが、「ローラ式」の搬送部ユニット(図示省略)を用いるようにしてもよい。
[ヒンジ等の構成]
図2に示すように、「連結機構」としてのヒンジ24は、搬送部ユニット16における引出し方向Yの後端部と、記録ヘッドユニット14における引出し方向Yの後端部とを回動自在に連結するものであり、ヒンジ24の軸線(図示省略)は、搬送方向Xに対して平行方向に延びるように設計されている。そして、ヒンジ24の近傍には、記録ヘッドユニット14に対する搬送部ユニット16の所定角度以上の回動を禁止するとともに、搬送部ユニット16を傾斜した状態で支持する「第2支持部」としてのストッパ部28が設けられている。さらに、搬送部ユニット16における引出し方向Yの先端部には、ロック部26が設けられており、記録ヘッドユニット14における引出し方向Yの先端部には、ロック部26が着脱可能に係止される係止部80が設けられている。
したがって、ロック部26が係止部80に係止されることによって、担持面72a(図4)が、吐出面62a〜62dに対向している態様(以下、「第1態様」という。)となり、一方、係止部80に対するロック部26の係止が解除されることによって、担持面72aが、第1態様の場合よりも吐出面62a〜62dに対して離間する態様(以下、「第2態様」という。)となる。
なお、「連結機構」は、記録ヘッドユニット14と搬送部ユニット16とを、担持面72aが「第1態様」と「第2態様」とをとり得るように連結するものであればよく、ヒンジ24に限定されるものではない。たとえば、搬送部ユニット16に「回動軸」を設けるとともに、記録ヘッドユニット14に「軸受け部」を設け、記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16を引き出したときに、「軸受け部」に「回転軸」を係合させて「連結機構」を構成してもよい。
[押え部の構成]
図4に示すように、押え部30は、搬送部ユニット16の担持面72aから離間し、かつ、当該担持面72aに対向して配置された棒状の部材であり、押え部30の両端部は脚部84を介してホルダ本体78の上端部に固定されている。押え部30は、担持面72aが「第2態様(図5(C)、図6)」をとったときに、記録ヘッドユニット14と搬送部ユニット16との間に位置する領域で詰まった用紙Pを押して、これを搬送部ユニット16側に移動させる部材である。担持面72aが「第1態様(図4)」をとったときは、押え部30は、インクジェット記録ヘッド58a〜58dの側方であって、かつ、吐出面62a〜62dよりも上方に位置する退避スペースTに退避される。したがって、記録動作においては、搬送部ユニット16で搬送される用紙Pが押え部30に引っ掛かることはなく、押え部30が記録動作の妨げになるのを防止することができる。
なお、押え部30は、担持面72aから離間し、かつ、担持面72aに対向した状態で搬送部ユニット16に設けられていればよく、その形状は、棒状の他、板状やフック状等であってもよい。また、脚部84は、ホルダ本体78と一体に形成されてもよい。
[給紙カセット]
給紙カセット18は、図2に示すように、上面に開口部90aを有する箱状のカセット本体90と、カセット本体90の底部に設けられ、コイルバネ等(図示省略)によって持ち上げられる用紙受け部92と、カセット本体90の内部に固定的に設けられ、用紙Pにおける引出し方向Yの先方側の側縁に当接する位置決め部93と、カセット本体90の内部に位置調整可能に設けられ、用紙Pにおける引出し方向Yの後方側の側縁をガイドするガイド部94とを有している。
つまり、位置決め部93は、用紙Pのサイズにかかわらず、引出し方向Yの先方側の側縁をカセット本体90の内部の所定の基準位置Fに位置決めするように構成されており、ガイド部94は、用紙Pのサイズに応じて、引出し方向Yの後方側の側縁をガイドするように構成されている。したがって、給紙カセット18の内部においては、用紙Pのサイズにかかわらず、常に引出し方向Yの先方側の基準位置Fに用紙Pの一方の側縁が位置することになり、当該用紙Pが給紙部20を経て搬送部ユニット16に供給されたときには、担持面72aにおける引出し方向Yの先方側に用紙Pが位置することになる。
[給紙部および排紙部の構成]
給紙部20は、図3に示すように、給紙経路100、ピックアップローラ102、給紙ローラ104、分離ローラ106および搬送ローラ108a,108b等を有している。給紙経路100は、搬送部ユニット16のホルダ74よりも下方に位置する下側部分100aと、当該ホルダ74の内部に位置する上側部分100bとに分割されており、下側部分100aが筐体12の内部に取り付けられており、上側部分100bがホルダ74の内部に取り付けられている。また、搬送ローラ108a,108bが、ホルダ74の内部に取り付けられている。
そして、記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16が、筐体12の内部の用紙Pへの記録を実行する位置(以下、「第1位置E1」という。)に位置づけられたときには、下側部分100aと上側部分100bとが互いに連続され、給紙部20がその給紙機能を発揮できるようになる。一方、記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16が、筐体12の外部に引き出された位置(以下、「第2位置E2」という。)に位置づけられるときには、下側部分100aと上側部分100bとが互いに分離され、下側部分100aが筐体12の内部に残される。したがって、記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16を引き出すときには、下側部分100aが第1引出し口38の下部内縁に引っ掛かるのを防止することができる。また、担持面72aが「第2態様」をとるときには、下側部分100aが搬送部ユニット16を下方に回動させる妨げになるのを防止することができる。
なお、給紙経路100は、必ずしも分割されている必要はなく、第1引出し口38をより広く形成したような場合には、下側部分100aと上側部分100bとが一体に形成されてもよい。
排紙部22は、図3に示すように、排紙経路110、搬送ローラ112a,112bおよび排紙ローラ114a,114bを有しており、排紙経路110の出口が排紙口54に連通されている。
[記録動作]
インクジェット記録装置10を用いて用紙Pに画像を記録する際には、図2に示すように、ロック部26が係止部80に係止されることによって、担持面72aが吐出面62a〜62dに対向する「第1態様(図4)」となり、その状態で記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16が筐体12の内部における第1位置E1に位置づけられる。また、給紙カセット18の内部に用紙Pが収容され、引出し方向Yにおける用紙Pの位置が位置決め部93によって規定される。
そして、記録動作が開始されると、図3に示すように、ピックアップローラ102によって給紙カセット18から用紙Pが取り出され、この用紙Pが給紙経路100を経て、搬送部ユニット16の担持面72aに与えられ、搬送ベルト72の回転に伴って吐出面62a〜62dに対向する位置に順次搬送される。そして、吐出面62a〜62dに形成された複数のインク吐出口(図示省略)からインクが吐出されることによって用紙Pの表面に画像が記録され、画像が記録された用紙Pが排紙経路110を経て「排紙トレイ」としての天板部34fに排出される。
[ジャム処理動作]
図5はインクジェット記録装置10のジャム処理工程を示す工程図であり、(A)は、第1引出し口38を開く工程を示す断面図、(B)は、記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16を第2位置E2に引き出す工程を示す断面図、(C)は、第2位置E2において「第2態様」をとる工程を示す断面図である。また、図6はインクジェット記録装置10の「第2態様」をとったときの状態を示す正面図である。
ジャム検知装置(図示省略)等によって、記録ヘッドユニット14と搬送部ユニット16との間に位置する領域でジャムが発生したことが分かると、ユーザは、図5(A)に示すように、第1蓋体42を引き倒して第1引出し口38を開放する。そして、図5(B)に示すように、記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16を、引出し方向Yにおける互いの位置関係を「連結機構」としてのヒンジ24で保持しながら第1引出し口38から引き出して、これらを第2位置E2に位置決めする。続いて、図5(C)および図6に示すように、係止部80に対するロック部26の係止を解除するとともに、搬送部ユニット16を下方に回動させて、記録ヘッドユニット14と搬送部ユニット16との間にジャム処理のための空間S3を確保する。その後、空間S3に手を入れて、詰まった用紙Pを除去する。
[インクジェット記録装置の効果]
図5(B)に示すように、本実施形態によれば、記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16を、引出し方向Yにおける互いの位置関係を保持しながら第2位置E2まで引き出すことができ、第2位置E2において、担持面72aが、第1態様の場合よりも吐出面62a〜62dに対して離間する「第2態様」をとることができるので、担持面72aに載った用紙Pが吐出面62a〜62dを擦るのを防止することができる。
また、図5(B),(C)に示すように、記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16が第2位置E2に位置づけられたときには、ヒンジ24が筐体12の内部に位置するので、記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16の一部も筐体12の内部に位置することになる。したがって、筐体12の外部に突出する部分の重量を小さくして、インクジェット記録装置10の転倒を防止することができるとともに、筐体12の外部に突出する部分の長さを短くして、筐体12の外部に確保すべき作業空間を小さくすることができる。
また、図6に示すように、担持面72aにおいては、常に引出し方向Yの先方側に用紙Pが位置するので、空間S3の開口部から近い位置に用紙Pが位置することになり、空間S3の奥部の狭くなった箇所に用紙Pが位置する場合よりも、ジャム処理の作業性を高めることができる。なお、図6では、用紙Pが位置する領域を斜線で示している。
また、図6に示すように、担持面72aが「第2態様」をとるときには、ジャムが発生した用紙Pを、押え部30で押さえることによって搬送部ユニット16側に移動させることができるので、ジャム処理の際には、用紙Pが吐出面62a〜62dを擦るのを効果的に防止することができる。
また、図5(C)に示すように、担持面72aが「第2態様」をとるときには、第2位置E2に位置する記録ヘッドユニット14を、「第1支持部」としてのガイドレール52によって吐出面62a〜62d(図4)を水平にした状態で支持することができるとともに、第2位置E2に位置する搬送部ユニット16を、「第2支持部」としてのストッパ部28によって傾斜した状態で支持することができるので、記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16を手で支持する必要がなく、ジャム処理作業を容易に行うことができる。
そして、図5(A)〜(C)に示すように、記録ヘッドユニット14を、常に吐出面62a〜62d(図4)を水平にした状態で支持することができるので、インクジェット記録ヘッド58a〜58dの内部の圧力バランスが崩れるのを防止することができる。
さらに、図6に示すように、記録ヘッドユニット14を引き出すときでも、インクジェット記録ヘッド58a〜58dとインクカートリッジ56a〜56dとの位置関係をホルダ60によって一定に保持することができるので、これらを連結するインクチューブの引き回しを簡略化することができる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係るインクジェット記録装置120のジャム処理工程を示す工程図であり、(A)は、第1引出し口122を開く工程を示す断面図、(B)は、記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16を第2位置E2に引き出す工程を示す断面図、(C)は、第2位置E2において「第2態様」をとる工程を示す断面図である。
第2実施形態に係るインクジェット記録装置120では、引出し方向Yが搬送方向Xに対して平行方向であり、ヒンジ24の軸線(図示省略)が、搬送方向Xに対して直交方向に延びるように設計されている。そして、記録ヘッドユニット14においては、複数のインクカートリッジ56a〜56dが、引出し方向Yの先方側に、引出し方向Yに対して直交する方向に並んで配置されている。
したがって、第2実施形態によれば、記録ヘッドユニット14を第1引出し口122から筐体12の外部に引き出したときに、複数のインクカートリッジ56a〜56dの全てが筐体12の外部に位置することとなり、ジャム処理だけでなく、インクカートリッジ56a〜56dの交換を行うこともできる。つまり、図7(B)の状態でインクカートリッジ56a〜56dの交換を行うことができ、図7(C)の状態でジャム処理を行うことができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、第2位置E2に位置する記録ヘッドユニット14を「第1支持部」としてのガイドレール52で支持するとともに、第2位置E2に位置する搬送部ユニット16を「第2支持部」としてのストッパ部28で支持するようにしているが、「第1支持部」および「第2支持部」の構成は、これらに限定されるものではない。たとえば、記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16に脚部を形成し、この脚部をインクジェット記録装置の設置面と同じ設置面に立てるようにしてもよい。また、「第1支持部」および「第2支持部」は、必ずしも必要ではなく、上記設置面や手で支持するようにしてもよい。
また、記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16を第2位置E2まで引き出した後に、担持面72aが「第2態様」をとるときには、搬送部ユニット16を水平に保持した状態で、記録ヘッドユニット14を手で持ち上げるようにしてもよいし、搬送部ユニット16を下方に回動させるとともに、記録ヘッドユニット14を手で持ち上げるようにしてもよい。
そして、「第1態様」から「第2態様」に移行するときには、記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16を第2位置E2に引き出しつつ、これらの少なくとも一方を、筐体12に設けられたガイド(図示省略)で案内しながら徐々に開くようにしてもよい。この場合、ロック部26は不要である。
さらに、第1実施形態(図5)および第2実施形態(図7)では、ヒンジ24の軸線が、記録ヘッドユニット14および搬送部ユニット16の引出し方向Yに対して直交方向に延びているが、この軸線は、引出し方向Yに対して平行方向に延びていてもよい。この場合、記録ヘッドユニット14の全ておよび搬送部ユニット16の全てが筐体12の外部に引き出される必要がある。
E1… 第1位置
E2… 第2位置
P… 用紙
R… 用紙搬送経路
S1… 上側領域
S2… 下側領域
S3… 空間
T… 退避スペース
X… 搬送方向
Y… 引出し方向
10… インクジェット記録装置
12… 筐体
14… 記録ヘッドユニット
16… 搬送部ユニット
18… 給紙カセット
20… 給紙部
22… 排紙部
24… ヒンジ(連結機構)
26… ロック部
28… ストッパ部(第2支持部)
30… 押え部
38… 第1引出し口
42… 第1蓋体
50… 仕切板
52a… 長孔
52… ガイドレール(第1支持部)
56a〜56d… インクカートリッジ
58a〜58d… インクジェット記録ヘッド
60… ホルダ
62a〜62d… 吐出面
66a,66b… ガイドローラ
70a,70b… ローラ
72a… 担持面
72… 搬送ベルト
74… ホルダ
80… 係止部
92… 位置決め部
94… ガイド部
120… インクジェット記録装置
122… 第1引出し口

Claims (7)

  1. インク吐出口が形成された吐出面を有するインクジェット記録ヘッドを備えた記録ヘッドユニットと、
    被記録媒体を担持する担持面を有するとともに、その担持面に担持された被記録媒体を搬送する搬送部ユニットと、
    前記担持面が前記吐出面に対して対向する第1態様と、この第1態様の場合よりも前記担持面が前記吐出面に対して離間する第2態様とをとり得るように、前記記録ヘッドユニットと前記搬送部ユニットとを連結する連結機構と、
    前記記録ヘッドユニットと前記搬送部ユニットとを内部に収容するとともに、前記記録ヘッドユニットと前記搬送部ユニットとを外部に引き出すための引出し口を有する筐体と、を備え、
    前記記録ヘッドユニットおよび前記搬送部ユニットは、
    前記担持面が前記第1態様となる状態で前記筐体内における被記録媒体への記録を実行する第1位置に位置づけられるとともに、引出し方向における互いの位置関係を保持しながら前記筐体の外部における第2位置に前記引出し口を通して引き出し可能であり、さらに、前記担持面が前記第2態様をとり得る状態で前記第2位置に位置づけられることを特徴とする、インクジェット記録装置。
  2. 前記連結機構は、記録ヘッドユニットと搬送部ユニットとを回動可能に連結するヒンジを有し、
    前記記録ヘッドユニットおよび前記搬送部ユニットが前記第2位置に位置するとき、前記ヒンジが前記筐体の内部に位置する、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記ヒンジの軸線が延びる方向は、前記搬送方向に対して平行方向である、請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記搬送部ユニットに供給される被記録媒体を収容する被記録媒体収容部をさらに備え、
    前記被記録媒体収容部は、被記録媒体の前記引出し方向の先方側に位置する側縁に当接して当該方向における被記録媒体の位置を規定する位置決め部と、被記録媒体の前記引出し方向の後方側に位置する側縁を被記録媒体のサイズに応じてガイドするガイド部とを有する、請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記担持面が前記第2態様をとるときに、前記第2位置において前記吐出面を水平にした状態で前記記録ヘッドユニットを支持する第1支持部と、
    前記担持面が前記第2態様をとるときに、前記第2位置において前記搬送部ユニットを傾斜させた状態で支持する第2支持部とをさらに備える、請求項1ないし4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記搬送部ユニットは、前記搬送部ユニットの担持面から離間し、かつ、当該担持面に対向して配置された押え部を有する、請求項1ないし5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記連結機構は、前記記録ヘッドユニットと前記搬送部ユニットとの前記引出し方向における位置関係を保持する、請求項1ないし6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016137672A (ja) * 2015-01-29 2016-08-04 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置

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