JP2011211639A - 音響用振動板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイヤフラム部とエッジ部との接合界面の剥離を防止して耐久性を向上させることができる音響用振動板の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】電気信号又は音波を受けて振動するダイヤフラム部2と、ダイヤフラム部2の外周に周設されてダイヤフラム部2を支持するエッジ部3と、を備える音響用振動板1の製造方法において、ダイヤフラム部2の外周部には、ダイヤフラム部2の振動部21の外縁に沿って周設された内側接合筒部20が突設され、エッジ部3の内周部には、内側接合筒部20の外周に周設された外側接合筒部30が突設されており、外側接合筒部30の内周面と内側接合筒部20の外周面とを接合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スピーカーやマイクロホンに装着される音響用振動板の製造方法に関するものである。
従来、スピーカー用の振動板として、例えば下記特許文献1に記載されているような、電気信号を受けて振動する円形のダイヤフラム部と、そのダイヤフラム部の外周に周設されてダイヤフラム部を支持する円環状のエッジ部と、を備えた構成が知られている。上記したエッジ部には、スピーカー外部側に向けて膨出されていると共に周方向に沿って延設されたロール部と、ロール部の内縁から内方に向けて突出した内フランジと、ロール部の外縁から外方に向けて突出した外フランジと、が備えられている。また、上記したダイヤフラム部は、スピーカー外部側(音波が放出される側)に向かって漸次拡径されたテーパー状に形成されている。上記した構成の振動板の製造方法としては、ダイヤフラム部の外周部分をエッジ部の内フランジに重ね合わせて接合することで形成されている。
特開2007−325221号公報
しかしながら、上記した従来の音響用振動板の製造方法では、ダイヤフラム部の変位時にダイヤフラム部とエッジ部との接合界面に応力が集中し、しかも、その応力が一点集中するため最大応力が大きくなりやすい。このため、ダイヤフラム部とエッジ部との接合界面が剥離しやすく、耐久性に改善の余地がある。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、ダイヤフラム部とエッジ部との接合界面の剥離を防止して耐久性を向上させることができる音響用振動板の製造方法を提供することを目的としている。
本発明に係る音響用振動板の製造方法は、電気信号又は音波を受けて振動するダイヤフラム部と、該ダイヤフラム部の外周に周設されて該ダイヤフラム部を支持するエッジ部と、を備える音響用振動板の製造方法において、前記ダイヤフラム部の外周部には、該ダイヤフラム部の振動部の外縁に沿って周設された内側接合筒部が突設され、前記エッジ部の内周部には、前記内側接合筒部の外周に周設された外側接合筒部が突設されており、該外側接合筒部の内周面と前記内側接合筒部の外周面とを接合することを特徴としている。
このような特徴により、ダイヤフラム部の変位時に応力の集中する部分が、外側接合筒部の内周面と内側接合筒部の外周面との接合界面から離れた位置になり、接合界面に作用する応力が低減される。しかも、その応力集中部が比較的広い範囲に分散されるので、応力集中部における最大応力が小さくなる。さらに、外側接合筒部の内周面と内側接合筒部の外周面とが接合されているので、大きな接合面積が確保される。
また、本発明に係る音響用振動板の製造方法は、前記ダイヤフラム部を成形する一次成形工程と、前記エッジ部を成形する二次成形工程と、を備える二色成形によって形成し、該二色成形によって前記外側接合筒部の内周面と前記内側接合筒部の外周面とを接合することが好ましい。
これにより、少ない工数で外側接合筒部の内周面と内側接合筒部の外周面とが確実に接合される。
また、本発明に係る音響用振動板の製造方法は、前記内側接合筒部が、前記二色成形におけるコア金型側に向けて突出されていることが好ましい。
これにより、ダイヤフラム部の内側接合筒部の内周面がコア金型によって形成され、内側接合筒部の内周面がコア金型に接合された状態となる。よって、二色成形における一次成形の型開き時に、ダイヤフラム部がコア金型に強固に保持されてキャビティ金型から離型されやすい。
また、本発明に係る音響用振動板の製造方法は、前記外側接合筒部が、前記二色成形におけるキャビティ金型側に向けて突出されていることが好ましい。
これにより、二色成形における一次成形の際、キャビティ金型に外側接合筒部の成形空間に挿入する薄肉の中子を突設させる必要がないため、成形精度が確保しやすく中子破損の虞も軽減される。
本発明に係る音響用振動板の製造方法によれば、ダイヤフラム部の変位時における応力集中部がダイヤフラム部とエッジ部との接合界面から離れた位置になると共にその応力集中部における最大応力が小さくなり、さらに、ダイヤフラム部とエッジ部との接合面積が大きく確保されるので、ダイヤフラム部とエッジ部との接合界面の剥離を防止することができ、音響用振動板の耐久性を向上させることができる。
本発明の実施の形態を説明するための音響用振動板の断面図である。 本発明の実施の形態を説明するための音響用振動板の部分断面図である。 本発明の実施の形態を説明するための音響用振動板の製造工程を示した断面図である。 本発明の実施の形態を説明するための音響用振動板の製造工程を示した断面図である。 本発明の変形例を説明するための音響用振動板の部分断面図である。
以下、本発明に係る音響用振動板の製造方法の実施の形態について、図面に基いて説明する。
図1に示す音響用振動板1は、電気信号を音波に変換するスピーカー用の振動板であり、電気信号を受けてスピーカーの外部側に向けて音波を放射する部材である。
なお、図1における上側が音響用振動板1の表面側、つまりスピーカーの外部側であり、図1における下側が音響用振動板1の裏面側、つまりスピーカーの内部側である。以下、スピーカー外部側を「上側」とし、スピーカー内部側を「下側」として説明する。また、図1に示す一点鎖線Oは、後述するダイヤフラム部2及びエッジ部3の中心軸線を示しており、以下、単に「軸線O」と記す。また、この軸線Oに沿った方向を「軸方向」とし、軸線Oに直交する方向を「径方向」とし、軸線O回りの方向を「周方向」とする。
まず、音響用振動板1の構成について説明する。
図1、図2に示すように、音響用振動板1は、フレーム10の内側に嵌合されて装着される部材であり、この音響用振動板1の概略構成としては、電気信号を受けて振動するダイヤフラム部2と、そのダイヤフラム部2の外周に周設されてダイヤフラム部2を支持するエッジ部3と、そのエッジ部3の外周部の上に配設されたガスケット部4と、を備えている。この音響用振動板1は、ダイヤフラム部2及びガスケット部4を一次成形品とすると共にエッジ部3を二次成形品とする二色成形により一体に形成されている。
ダイヤフラム部2は、合成樹脂からなる平面視略円形の隔壁部であり、このダイヤフラム部2の外周部には、軸方向に延在する内側接合筒部20が突設されている。詳しく説明すると、ダイヤフラム部2には、上側に向かってドーム状(球面状)に膨出した板状の振動部21と、振動部21の外縁から上記した二色成形におけるコア金型51(図3、図4に示す。)側、つまり上側に向かって突出した内側接合筒部20と、が備えられている。内側接合筒部20は、振動部21の外縁に沿って全周に亘って周設された略円筒形状の筒部であり、この内側接合筒部20の高さHは、振動部21の厚さdの2倍から20倍(2d〜20d)となっている。また、振動部21の上面には、平面視において振動部21の中心部分から放射状に延在する複数の図示せぬ凸リブが形成されている。
エッジ部3は、ダイヤフラム部2の外周面(内側接合筒部20)に沿って全周に亘って周設された平面視略円環状のリング部であり、このエッジ部3の内周部には、軸方向に延在する外側接合筒部30が突設されている。詳しく説明すると、エッジ部3は、上記したダイヤフラム部2よりも変形し易い軟質の合成樹脂からなり、このエッジ部3には、縦断面視において湾曲形状のロール部31と、上記した内側接合筒部20の外周に周設された外側接合筒部30と、ガスケット部4を支持する支持部32と、が備えられている。
ロール部31は、軸方向上側に向けて膨出した縦断面視略逆U字状の膨出部であり、周方向全周に亘って延設されて平面視略円環状に形成されている。このロール部31の内周部は、外側接合筒部30の上端部の外周面から立ち上げられており、ロール部31の内縁が、内側接合筒部20と外側接合筒部30との接合界面Sよりも径方向外側に位置している。また、ロール部31の外周部は、後述する支持部32の筒部33の上端部の内周面から立ち上げられている。
外側接合筒部30は、略円筒形状の筒部であり、上記した内側接合筒部20の外周面に沿って全周に亘って周設されている。また、外側接合筒部30は、ロール部31の内縁から上記した二色成形におけるキャビティ金型61、62(図3、図4に示す。)側、つまり下側に向けて突出されている。この外側接合筒部30の上下端面は内側接合筒部20の上下端面とそれぞれ面一に形成されている。すなわち、この外側接合筒部30の高さHは、振動部21の厚さdの2倍から20倍(2d〜20d)となっている。また、この外側接合筒部30の内周面は、上記した二色成形によって内側接合筒部20の外周面に接合(例えば熱融着)されており、これにより、ダイヤフラム部2とエッジ部3とが一体化されている。なお、これら内側接合筒部20及び外側接合筒部30の下方にコイル11が配設されている。
支持部32は、ガスケット部4の内周面及び下端面に沿って縦断面視略L字状に屈曲された板部であり、ロール部31の外縁に沿って全周に亘って延設されて平面視円環状に形成されている。この支持部32には、ロール部31の外縁から下側に向かって突出した円筒形状の筒部33と、筒部33の下端から径方向外側に突出したフランジ部34と、が備えられている。筒部33は、ガスケット部4の下部の内周面に沿って形成されており、フランジ部34は、ガスケット部4の下端面に沿って形成されている。
ガスケット部4は、フレーム10の内側に嵌合される円筒形状のリング体である。このガスケット部4は、ダイヤフラム部2と同じ合成樹脂からなり、ダイヤフラム部2と同時に成形して形成される。また、上記した二色成形により、ガスケット部4の下部の内周面が上記した支持部32の筒部33の外周面に接合(例えば熱融着)されていると共に、ガスケット部4の下端面が上記した支持部32のフランジ部34の上面に接合(例えば熱融着)されており、これにより、ガスケット部4とエッジ部3とが一体化されている。
次に、上記した構成からなる音響用振動板1の製造方法について説明する。
まず、図3に示すように、コア金型51と一次キャビティ金型61によって一次成形品であるダイヤフラム部2及びガスケット部4を成形する一次成形工程を行う。
詳しく説明すると、まず、図3(a)に示すように、可動側型板50に固定されたコア金型51を固定側型板60に固定された一次キャビティ金型61に対向させた後、可動側型板50を固定側型板60側に向かって前進(下降)させ、一次キャビティ金型61とコア金型51の各合わせ面同士を密着させる型閉工程を行う。これにより、コア金型51と一次キャビティ金型61との間に、ダイヤフラム部2及びガスケット部4をそれぞれ成形する成形空間が形成される。
続いて、図3(b)に示すように、固定側型板60から一次キャビティ金型61の成形面にかけて貫通したゲート64から流動性を有する樹脂材料を射出して上記した成形空間に当該樹脂材料を充填する射出工程を行う。これにより、一次成形品であるダイヤフラム部2及びガスケット部4がそれぞれ成形される。
ところで、エッジ部3の外側接合筒部30(図4に示す。)が一次キャビティ金型61側に向かって突出した形状となっているので、一次キャビティ金型61に薄肉の中子を突設させる必要がなく、一次キャビティ金型61には肉厚の中子61aが突設されている。これにより、上記した型閉工程時や射出工程時に中子61aが変形したり破損したりしにくい。
続いて、図3(c)に示すように、上記したダイヤフラム部2及びガスケット部4の樹脂が硬化した後、可動側型板50を固定側型板60から離間する方向に後退(上昇)させ、一次キャビティ金型61とコア金型51とを離間させる型開工程を行う。このとき、一次成形品であるダイヤフラム部2及びガスケット部4は、コア金型51に保持されてコア金型51と共に移動する。これにより、ダイヤフラム部2及びガスケット部4から一次キャビティ金型61が離型される。またこのとき、ダイヤフラム部2の内側接合筒部20がコア金型51側に向かって突出しており、内側接合筒部20の内周面がコア金型51に接合されているので、ダイヤフラム部2がコア金型51に強固に保持されて一次キャビティ金型61から離型されやすい。
次に、図4に示すように、コア金型51と二次キャビティ金型62によって二次成形品であるエッジ部3を成形する二次成形工程を行う。
詳しく説明すると、まず、図4(a)に示すように、可動側型板50に固定されたコア金型51を固定側型板60に固定された二次キャビティ金型62に対向させた後、可動側型板50を固定側型板60側に向かって前進(下降)させ、二次キャビティ金型62とコア金型51の各合わせ面同士を密着させる型閉工程を行う。これにより、コア金型51と二次キャビティ金型62との間に、エッジ部3を成形する成形空間が形成されると共に、上記したコア金型51に保持されたダイヤフラム部2及びガスケット部4が挟み込まれる。
続いて、図4(b)に示すように、固定側型板60から二次キャビティ金型62の成形面にかけて貫通したゲート63から流動性を有する樹脂材料を射出して上記した成形空間に当該樹脂材料を充填する射出工程を行う。これにより、二次成形品であるエッジ部3が成形される。このとき、例えば、上記した樹脂材料の熱によって、ダイヤフラム部2の内側接合筒部20の外周面、及び、ガスケット部4の下部の内周面並びに下端面がそれぞれ溶融する。これにより、エッジ部3の外側接合筒部30の内周面がダイヤフラム部2の内側接合筒部20の外周面に融着されると共に、エッジ部3の筒部33の外周面及びフランジ部34の上面がガスケット部4の下部の内周面及び下端面にそれぞれ融着され、エッジ部3がダイヤフラム部2及びガスケット部4と一体化されて音響用振動板1が形成される。
続いて、図4(c)に示すように、上記したエッジ部3の樹脂が硬化した後、可動側型板50を固定側型板60から離間する方向に後退(上昇)させ、二次キャビティ金型62とコア金型51とを離間させる型開工程を行う。このとき、音響用振動板1は、コア金型51に保持されてコア金型51と共に移動する。これにより、音響用振動板1から二次キャビティ金型62が離型される。また、音響用振動板1が二次キャビティ金型62から離型された後、可動側型板50に備えられた図示せぬエジェクタピンによって音響用振動板1を突き出す。これにより、コア金型51から音響用振動板1が離型される。
以上により、音響用振動板1の製造工程が完了する。
上記した音響用振動板1の製造方法によれば、ダイヤフラム部2の変位時における応力集中部が、エッジ部3のロール部31の内縁部分(図2に示すA部分)となり、外側接合筒部30の内周面と内側接合筒部20の外周面との接合界面Sから離れた位置になり、接合界面Sに作用する応力が、従来に比べて約9割程度低減される。しかも、その応力集中部が比較的広い範囲に分散されるので、応力集中部における最大応力が、従来に比べて約5割程度小さくなる。さらに、外側接合筒部30の内周面と内側接合筒部20の外周面とが接合されているので、大きな接合面積が確保される。したがって、ダイヤフラム部2とエッジ部3との接合界面Sの剥離を防止することができ、音響用振動板1の耐久性を向上させることができる。
また、ダイヤフラム部2及びガスケット部4を一次成形で形成した後、エッジ部3を二次成形で形成する二色成形によって音響用振動板1が形成されており、内側接合筒部20の外周面と外側接合筒部30の内周面とが二色成形によって接合されているので、少ない工数で外側接合筒部30の内周面と内側接合筒部20の外周面とが確実に接合される。したがって、音響用振動板1の耐久性を向上させることができると共に、音響用振動板1の生産性の向上を図ることができる。
また、内側接合筒部20がコア金型51側に向けて突出されていることで、一次成形における型開工程の際に、ダイヤフラム部2がコア金型51に強固に保持されて一次キャビティ金型61から離型されやすいので、一次成形の型開工程時においてコア金型51からダイヤフラム部2が離脱する不具合を防止することができる。
また、外側接合筒部30が一次キャビティ金型61側に向けて突出されていることで、一次キャビティ金型61に肉厚の中子61aが突設されているので、一次成形における型閉工程時や射出工程時に中子61aが変形したり破損したりしにくく、内側接合筒部20や外側接合筒部30の成形精度を向上させることができ、音響用振動板1の品質向上を図ることができる。
また、ロール部31の内周部が、外側接合筒部30の上端部の外周面から立ち上げられており、ロール部31の内縁が、内側接合筒部20と外側接合筒部30との接合界面Sよりも径方向外側に位置しているので、ダイヤフラム部2の変位時における応力集中部が接合界面Sから確実に離れた位置となる。これにより、ダイヤフラム部2とエッジ部3との接合界面Sの剥離を確実に防止することができる。
以上、本発明に係る音響用振動板の製造方法の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、エッジ部3の外側接合筒部30が下側(キャビティ金型61側)に向けて突出されているが、本発明は、図5に示すように、エッジ部103の外側接合筒部130がコア金型51側(図5における上側)に向けて突出された構成であってもよい。
また、上記した実施の形態では、エッジ部3の支持部32が縦断面視略L字状に屈曲された形状に形成されているが、本発明は、図5に示すように、エッジ部103のロール部131の外縁から径方向外側に突出した平板状の支持部132であってもよい。
また、上記した実施の形態では、エッジ部3の外側接合筒部30の外周面からロール部31の内周部が直接立ち上げられているが、本発明は、図5に示すように、エッジ部103の外側接合筒部130の外周面とロール部131の内縁との間に連結部135が介在されていてもよい。これにより、ダイヤフラム部2の変位時における応力集中部と内側接合筒部20と外側接合筒部30との接合界面Sとの距離が長くなり、接合界面Sに作用する応力をより小さく低減させることができ、上記接合界面Sの剥離を確実に防止することができる。
また、上記した実施の形態では、ダイヤフラム部2が平面視円形に形成され、このダイヤフラム部2の振動部21が上側(スピーカーの外部側)に向けて膨出された球面形状に形成されているが、本発明は、ダイヤフラム部の形状は適宜変更可能であり、例えば、平面視楕円形状や矩形、その他の形状のダイヤフラム部であってもよく、或いは、平面状の振動部を有するダイヤフラム部や、上側(スピーカーの外部側)に向けて漸次拡径されたテーパー筒状の振動部を有するダイヤフラム部であってもよい。
また、上記した実施の形態では、エッジ部3のロール部31が上側(スピーカーの外部側)に向けて膨出されているが、本発明は、ロール部31が下側(スピーカーの内部側)に向けて膨出されていてもよい。さらに、本発明は、ロール部31が無いエッジ部であってもよく、エッジ部の形状は適宜変更可能である。
また、上記した実施の形態では、ガスケット部4が一体に形成された音響用振動板1について説明しているが、本発明は、ガスケット部4が省略された音響用振動板にすることも可能である。例えば、ガスケットを別部品にしてもよい。
また、上記した実施の形態では、ダイヤフラム部2の内側接合筒部20がコア金型51側に向けて突出されているが、本発明は、ダイヤフラム部2の内側接合筒部がキャビティ金型側に突出した構成にすることも可能である。
また、上記した実施の形態では、ダイヤフラム部2及びガスケット部4を一次成形で形成し、エッジ部3を二次成形で形成する二色成形によって音響用振動板1を成形しているが、本発明における音響用振動板を他の方法で形成することも可能であり、例えば、エッジ部を一次成形で形成し、ダイヤフラム部を二次成形で形成してもよい。さらに、本発明は、二色成形以外の方法で音響用振動板を形成することも可能であり、例えば、インサート成形で形成することも可能であり、或いは、ダイヤフラム部及びエッジ部をそれぞれ別々に成形した後、内側接合筒部と外側接合筒部とを接着剤で接着して音響用振動板を形成してもよい。
また、上記した実施の形態では、電気信号を音波に変換するスピーカー用の音響用振動板1について説明しているが、本発明は、音波を受けて振動して電気信号に変換するマイクロホン用の振動板であってもよい。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 音響用振動板
2 ダイヤフラム部
3、103 エッジ部
20 内側接合筒部
30、130 外側接合筒部
51 コア金型
61 一次キャビティ金型(キャビティ金型)
62 二次キャビティ金型(キャビティ金型)

Claims (4)

  1. 電気信号又は音波を受けて振動するダイヤフラム部と、該ダイヤフラム部の外周に周設されて該ダイヤフラム部を支持するエッジ部と、を備える音響用振動板の製造方法において、
    前記ダイヤフラム部の外周部には、該ダイヤフラム部の振動部の外縁に沿って周設された内側接合筒部が突設され、
    前記エッジ部の内周部には、前記内側接合筒部の外周に周設された外側接合筒部が突設されており、
    該外側接合筒部の内周面と前記内側接合筒部の外周面とを接合することを特徴とする音響用振動板の製造方法。
  2. 請求項1に記載の音響用振動板の製造方法において、
    前記ダイヤフラム部を成形する一次成形工程と、前記エッジ部を成形する二次成形工程と、を備える二色成形によって形成し、
    該二色成形によって前記外側接合筒部の内周面と前記内側接合筒部の外周面とを接合することを特徴とする音響用振動板の製造方法。
  3. 請求項2に記載の音響用振動板の製造方法において、
    前記内側接合筒部が、前記二色成形におけるコア金型側に向けて突出されていることを特徴とする音響用振動板の製造方法。
  4. 請求項2または3に記載の音響用振動板の製造方法において、
    前記外側接合筒部が、前記二色成形におけるキャビティ金型側に向けて突出されていることを特徴とする音響用振動板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101470094B1 (ko) * 2012-12-11 2014-12-15 현대자동차주식회사 브레이크 부스터 경량화를 위한 다이어프램

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