JP2011211549A - 光中継増幅器、光通信システム及び光通信方法 - Google Patents

光中継増幅器、光通信システム及び光通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】狭帯域の透過特性を有する光バンドパスフィルタの利用を可能とし、光増幅デバイスで発生する雑音を抑制できる光中継増幅器、これを備える光通信システム、及び該光通信システムの光通信方法を提供することを目的とする。
【解決手段】光中継増幅器1は、入力される光信号を増幅する中継増幅部5と、所定の透過帯域幅を持ち、中継増幅部5で増幅された光信号が結合される光バンドパスフィルタ6と、入力される光信号の波長と光バンドパスフィルタ6の透過帯域幅の中心波長との波長差を監視する波長判定部9と、中継増幅部5と光バンドパスフィルタ6との間に配置され、波長判定部9が監視する波長差が所定の規定値より大きいときに、中継増幅部5で増幅された光信号の波長が光バンドパスフィルタ6の透過帯域幅に含まれるように該光信号の波長を変換する波長変換部8と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、光アクセスシステムを長延化するための光中継増幅器、これを備える光通信システム、及び該光通信システムにおける光通信方法に関するものである。
近年、PON(Passive Optical Network)方式による光アクセスシステムの導入が世界で主流となって導入されている(例えば、非特許文献1を参照。)。これらPON方式は、アクセス線路内に設置された光スプリッタを介して、1台の終端装置(OLT:Optical Line Terminal)と複数のユーザ宅に設置された宅内装置(ONU:Optical Network Unit)とを接続することが可能となり、非常に経済性の高い光アクセス方式である。PON方式においては、各ユーザで光スプリッタによってパワーをシェアするため、伝送距離の拡大が困難であった。また、地方部などの低需要地域では光アクセスサービスの提供可能エリアを拡大し、PONシステムにおける伝送距離(収容可能エリア)を拡大し、より広いエリアをカバーし、より多くのユーザを収容する必要がある。これら、PON方式において伝送距離を拡大するには、光アクセス線路中に光中継増幅器を配置し、線路である光ファイバや光スプリッタによって受けた損失を補償する方法が一般的に有用である。
図1は、光中継増幅器1を備える長距離PONシステムの構成例である。光中継増幅器1には通信事業者のビル内におかれる装置であるOLT2と、各ユーザの宅内におかれる装置であるONU3が、それぞれの光アクセス線路4によって接続されている。ユーザ端末と、通信事業者ビルに設置され接続点と繋がる通信網との間で主信号の送受信は、ONU3とOLT2、またその間を接続している1心の光ファイバからなる光アクセス線路4、および光中継増幅器1を介して行われる。ONU3からOLT2へ向かう信号の流れでは、ONU3はユーザ端末からの主信号を光信号として光アクセス線路4に送信する機能、OLT2はONU3から送信されてきた光信号を受信する機能を有する。また、逆にOLT2からONU3へ向かう信号の流れでは、ONU3はOLT2から送信されてきた光信号を受信する機能、OLT2はONU3からの要求に応じて通信網から流れてきたデータ信号を光信号として、光アクセス区間に送信する機能を有する。
OLT2からONU3間の光信号は時分割多重されているため、1台のOLT2に複数のONU3を接続することが可能である。また、OLT2とONU3がそれぞれ送信する光信号の波長帯は異なり、1本の光ファイバで双方向の通信が可能となる。OLT2では各ONU3へ送信する光信号の時分割多重タイミングの制御や、光信号の多重分離を行う。
光中継増幅器1は、OLT2とONU3が送信する上りと下りの両光信号をそれぞれ光増幅し、光ファイバによる伝送損失や光スプリッタからの損失によって減衰した光信号のパワーレベルを補償している。また、ONU3からOLT2へ向かう上り信号においては、使用されている波長帯が光ファイバから受ける損失が大きいことや、ONU3に内蔵されている送信機の影響により、光中継増幅器1として用いる光増幅デバイスによる雑音の影響を顕著に受ける。
光増幅器を適用した光中継システムでは、システム全体で大きく次の4つの雑音の影響を受ける。
(1)光信号自体によるショット雑音
(2)受信器回路での熱雑音
(3)光増幅器が放出する自然放出光(ASE:Amplified Spontaneous Emission)と光信号によるビート雑音
(4)複数の光増幅器を接続した場合に各光増幅器からの自然放出光同士によるビート雑音
なお、(3)の光信号と自然放出光によるビート雑音の影響を抑圧することはその性質上困難とされている。
これら雑音の影響により、増幅光中継器によって増幅された光信号の品質は劣化し、伝送距離を制限する大きな要因となる。このため、これら雑音の影響を抑圧し伝送距離を確保するために、光増幅後に光バンドパスフィルタを挿入することは一般的な構成である。例えば、海底ケーブルや基幹網で使用されている長距離光伝送システムは、(4)の自然放出光同士のビート雑音の影響を抑えるために、透過帯域幅の非常に狭い光バンドパスフィルタを挿入している。
ITU−T勧告G.984.6
しかし、PONシステムはシステムの構成上や経済性の観点から、狭帯域な透過帯域幅を有する光バンドパスフィルタを適用することが難しい。また、PONにおける上り信号波長は、光ファイバの零分散波長帯である1260〜1360nmの、100nmにわたる波長帯が割り当てられており、さらに各ユーザ宅に設置されたONUに使用されている送信器の性能や使用環境などにより1310nmを基準としつつも、バラつきのある波長でOLTに送信されている。このため、PONシステムでは広帯域な透過帯域幅を有する光バンドパスフィルタ備える必要がある。すなわち、伝送距離を拡大する目的のための光中継増幅器を備える光アクセスシステムにおいては上記のような問題から、光中継増幅器から発生される雑音が長距離PONシステムを構成する際のネットワーク設計自由度を制限しているという課題がある。
そこで、上記課題を解決するために、本発明は、狭帯域の透過特性を有する光バンドパスフィルタの利用を可能とし、光増幅デバイスで発生する雑音を抑制できる光中継増幅器、これを備える光通信システム、及び該光通信システムの光通信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る光中継増幅器は、使用する光バンドパスフィルタの透過帯域幅とONUからの上り光信号の波長との波長差を監視しつつ、当該波長差が所定の規定値を超えた場合には、当該波長を光バンドパスフィルタの透過帯域幅に含むような波長に変換する構成とした。
具体的には、本発明に係る光中継増幅器は、入力される光信号を増幅する中継増幅部と、所定の透過帯域幅を持ち、前記中継増幅部で増幅された前記光信号が結合される光バンドパスフィルタと、入力される前記光信号の波長と前記光バンドパスフィルタの透過帯域幅の中心波長との波長差を監視する波長判定部と、前記中継増幅部と光バンドパスフィルタとの間に配置され、前記波長判定部が監視する前記波長差が所定の規定値より大きいときに、前記中継増幅部で増幅された前記光信号の波長が前記光バンドパスフィルタの透過帯域幅に含まれるように該光信号の波長を変換する波長変換部と、を備える。
本光中継増幅器は、波長変換部で光信号の波長を光バンドパスフィルタの中心波長に変換できるため、光バンドパスフィルタを狭帯域とすることができる。従って、本発明は、狭帯域の透過特性を有する光バンドパスフィルタの利用を可能とし、光増幅デバイスで発生する雑音を抑制できる光中継増幅器を提供することができる。
本発明に係る光中継増幅器は、前記中継増幅部で増幅された前記光信号の光強度を一定に調整し、前記波長変換部に結合する光強度調整部をさらに備える。
光信号の波長変換を安定的に行うには、波長変換器へ入力する光信号の光強度にバラつきがあるのは好ましくない。本光中継増幅器は、光強度調整部が光強度を一定にするため、光強度が安定した光信号を波長変換器に供給することができ、波長変換器で安定した波長変換動作を行うことができる。
本発明に係る光中継増幅器の前記波長変換部は、プローブ光を出力する光源と、前記光源からの前記プローブ光に基づき、前記中継増幅部で増幅された前記光信号の波長を変換する波長変換素子と、前記光源と前記波長変換素子との間に配置され、前記プローブ光の透過と遮断を行う可変アッテネータと、を有する。
本発明に係る光中継増幅器の前記光バンドパスフィルタは、透過帯域幅を可変でき、前記波長変換部の前記光源は、前記プローブ光の波長を可変できる。
本光中継増幅器は、将来、異なる波長でさらに高速な光アクセスサービスや、新しいサービスが導入される際にも適応できる。
本発明に係る光通信システムは、OLTと、前記OLTへ上りの光信号を送信するONUと、前記OLTと前記ONUとの間に配置され、前記ONUからの上りの光信号を増幅する請求項1から4のいずれかに記載の光中継増幅器と、を備える。
光通信システムは、前述の光中継増幅器を備えるため、狭帯域の透過特性を有する光バンドパスフィルタの利用を可能とし、光増幅デバイスで発生する雑音を抑制できる光通信システムを提供することができる。
本発明に係る光通信方法は、ONUからOLTへの上り光信号を光中継増幅器で増幅する際に、光中継増幅器内にある光バンドパスフィルタの透過帯域幅の中心波長と前記光信号の波長との波長差を監視し、前記波長差が所定の規定値より大きいときに、光中継増幅器内の中継増幅部で増幅された前記光信号の波長が前記光バンドパスフィルタの透過帯域幅に含まれるように該光信号の波長を変換し、前記光バンドパスフィルタに結合する。
本光通信方法は、光信号の波長を光バンドパスフィルタの中心波長に変換できるため、光バンドパスフィルタを狭帯域とすることができる。従って、本発明は、狭帯域の透過特性を有する光バンドパスフィルタの利用を可能とし、光増幅デバイスで発生する雑音を抑制できる光通信方法を提供することができる。
本発明に係る光通信方法は、前記中継増幅部で増幅された前記光信号の光強度を一定に調整した後に該光信号の波長を変換する。
本光通信方法は、本光中継増幅器は、光強度調整部が光強度を一定にするため、光強度が安定した光信号を波長変換器に供給することができ、波長変換器で安定した波長変換動作を行うことができる。
本発明に係る光通信方法は、波長変換素子に入力されるプローブ光を可変アッテネータで透過又は遮断し、前記光信号の波長を変換する又は無変換とする。
本発明に係る光中継増幅器監視方法は、前記光バンドパスフィルタの透過帯域幅を可変し、前記プローブ光の波長を可変して、増幅可能な光信号の波長帯域を変更することを特徴とする。
本光通信方法は、将来、異なる波長でさらに高速な光アクセスサービスや、新しいサービスが導入される際にも適応できる。
本発明は、狭帯域の透過特性を有する光バンドパスフィルタの利用を可能とし、光増幅デバイスで発生する雑音を抑制できる光中継増幅器、これを備える光通信システム、及び該光通信システムの光通信方法を提供することができる。
従来の光中継増幅器を備える光通信システムを説明する図である。 本発明に係る光中継増幅器を備える光通信システムを説明する図である。 本発明に係る光中継増幅器の構成を説明する図である。 本発明に係る光通信方法を説明するフローチャートである。 本発明に係る光中継増幅器の構成を説明する図である。 本発明に係る光中継増幅器の構成を説明する図である。 波長判定による波長変換の可否フローを説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
図2は、本実施形態の光通信システムを説明する図である。光通信システムは、OLT2と、OLT2へ上りの光信号を送信するONU3と、OLT2とONU3との間に配置され、ONU3からの上りの光信号を増幅する光中継増幅器1と、を備える。
光中継増幅器1は、入力される光信号を増幅する中継増幅部5と、所定の透過帯域幅を持ち、中継増幅部5で増幅された光信号が結合される光バンドパスフィルタ6と、入力される光信号の波長と光バンドパスフィルタ6の透過帯域幅の中心波長との波長差を監視する波長判定部9と、中継増幅部5と光バンドパスフィルタ6との間に配置され、波長判定部9が監視する波長差が所定の規定値より大きいときに、中継増幅部5で増幅された光信号の波長が光バンドパスフィルタ6の透過帯域幅に含まれるように該光信号の波長を変換する波長変換部8と、を備える。
ONU3と光中継増幅器1との間、及びOLT2と光中継増幅器1との間は、光アクセス線路4である光ファイバによって接続される。また、制御回路10は、波長変換部8と接続しており、波長変換部8を制御する信号を送信する。
図4は、本実施形態の光通信方法を説明するフローチャートである。本実施形態の光通信方法は、ONU3からOLT2への上り光信号を光中継増幅器1で増幅する際に、光中継増幅器1内にある光バンドパスフィルタ6の透過帯域幅の中心波長と前記光信号の波長との波長差を監視しており、前記波長差が所定の規定値より大きいときに、光中継増幅器1内の中継増幅部5で増幅された前記光信号の波長が光バンドパスフィルタ6の透過帯域幅に含まれるように該光信号の波長を変換し、光バンドパスフィルタ6に結合する。
図2及び図4を用いて、光通信システムの動作及び光通信方法を説明する。ONU3と中継増幅部5との間には光方向性結合器7が挿入されており、ONU3からの光信号は2つに分波される。光信号の一方は中継増幅部5に結合される。光信号の他方は受信器(PD)12に結合される(ステップS01)。PD12に入力された光信号は電気信号に変換され、波長判定部9に入力される。波長判定部9は光信号の波長をモニタリングし(ステップS02)、波長判定部9に接続されている光バンドパスフィルタ6の透過帯域幅の中心波長とONU3からの光信号の波長との波長差を導出する(ステップS03)。波長判定部9は制御回路10にも接続されており、導出した波長差を通知する。
制御回路10は、通知された波長差と設定されている規定値とを比較し、ONU3からの光信号を波長変換する必要があるか否かを判定する(ステップS04)。波長変換が必要でない場合、制御回路10は、波長変換部8に波長変換動作をさせず、光信号を光バンドパスフィルタ6へ透過させる。一方、波長変換が必要な場合は、制御回路10は、波長判定部9で導出された波長差を補償するように波長変換部8に波長変換をさせる(ステップS05)。
図3は、本実施形態の光中継増幅器1の構成を説明する図である。図3を用いて波長変換部8の波長変換の動作について述べる。波長変換部8は、波長変換素子8a及び光源8bを有する。一般的に光信号の波長変換は、光ファイバ中での光の非線形光学効果によって実現される。非線形光学効果とは四光波混合(FWM:Four Wave Mixing)や相互位相変調(XPM:Cross Phase Modulation)、相互利得変調(XGM:Cross Gain Modulation)などの、光の非線形性による物理現象のことである。これら波長変換を行う際には、光の非線形性が強い波長変換素子が一般的に用いられる。また、非線形光学効果を起こすには強い光入力パワーが必要であるため、高出力な半導体レーザ、または高出力の光増幅器などによって、強められた光を波長変換素子に入力する必要がある。光中継増幅器1は波長変換部8前に中継増幅部5を設置しているため、波長変換部8に十分な光パワーの光信号を入力可能である。
波長変換時に、波長変換後の波長を決定する重要なパラメータとなるのが、光信号とは別に波長変換素子8aに入力されるプローブ光である。制御回路10は、入力された光信号に波長変換の必要があると判定した場合、光源8bに波長変換素子8aへプローブ光を入射させる。光源8bは、例えば、レーザダイオード(LD)である。
そして、光中継増幅器1は、中継増幅部5で増幅された光信号の光強度を一定に調整し、波長変換部8に結合する光強度調整部(ALC)11をさらに備える。
波長変換時に、波長変換部8への入力信号強度にバラつきがあるのは好ましくない。波長変換部8が安定した波長変換動作を行うには、安定した光強度の光信号を供給する必要がある。このため、中継増幅部5の後段にALC11を接続する。ALC11は中継増幅部5で増幅された光信号を高速で減衰する機能を持ち、光強度の揃った光信号を波長変換部8へ入力できる。
以上の説明のように、本実施形態の光通信システムは、ONU3から送信される光信号に波長のばらつきが存在しても、波長変換部8で光信号の波長を光バンドパスフィルタ6の透過波長と一致する波長に変換することができる。このことで、光バンドパスフィルタ6の透過帯域幅を狭帯域化することができ、従来の光アクセスシステムで困難であった自然放出光同士のビート雑音の影響を抑制でき、大幅に送距離の延伸が可能となる。
また、本実施形態の光通信システムは、長距離PONシステムのような光アクセスシステムの経済性と収容効率を高め、都市部と地方部のデジタルデバイド解消を可能とし、光ファイバ通信の長距離伝送を可能とする。
さらに、本実施形態の光通信システムは、波長変換部8が光信号を単一波長に変換することで、上りにおいてはOLT2の、下りにおいてはONU3の受信器における要求条件(最少受信感度や受信感度ダイナミックレンジ)を緩和し、システム構成デバイスの経済化に貢献可能である。
(光中継増幅器の第1実施例)
図5は、光中継増幅器1の第1実施例を説明する図である。図6の光中継増幅器1の波長変換部8は、プローブ光を出力する光源8bと、光源8bからのプローブ光に基づき、中継増幅部5で増幅された光信号の波長を変換する波長変換素子8aと、光源8bと波長変換素子8aとの間に配置され、プローブ光の透過と遮断を行う可変アッテネータ8cと、を有する。
例えば、現在日本で商用化されているGE−PONなど、各キャリアによって光アクセスに用いられる波長帯は若干異なるものの、キャリア内では大きな違いはない。例えばGE−PONにおいては上り信号波長帯に1310nmの波長が割り当てられ、すべてのONUがこれを基準に波長として上り信号を送信している。このようなネットワーク上に一種類のシステムのみが収容されている場合、波長変換素子8aへのプローブ光を出力する光源8bは、固定波長光源で十分である。例えばGE−PONシステムでは、中心波長が1310nmの固定波長光源を選ぶこととなる。
波長変換が必要ない場合、波長変換素子8aへのプローブ光の供給を止める必要がある。このため、可変アッテネータ8cを光源8bと波長変換素子8aとの間に挿入する。波長判定部9で波長変換の必要がないと判定された場合にのみ、可変アッテネータ8cは減衰値を高めプローブ光の入力を遮断する。波長変換素子8aは波長を維持したまま光信号を光バンドパスフィルタ6へ結合する。
一方、波長変換素子8aに入力される光信号に波長変換の必要がある場合は、可変アッテネータ8cは減衰値を0に高速で切り替え、1310nmの波長のプローブ光を波長変換素子8aに入力する。波長変換素子8aは、プローブ光に基づいて光信号の波長変換を行い、波長変換後の光信号を光バンドパスフィルタ6へ結合する。
(光中継増幅器の第2実施例)
将来、さらに高速な光アクセスサービスや、新しいサービスが開発された際に、既存の設備やシステムと共存されるように光アクセスシステムは構築されている。例えば、現在のGE−PONよりも10倍の速さの10GE−PONは、GE−PONとの共存を目的に、上り下りにお互いが共存可能な波長がそれぞれに割り当てられている。上り波長はGE−PONで1310nmが割り当てられ、10G−EPONが1270nmを割り当てられている。上記例以外にも、映像に次ぐ新しいサービスを展開するうえで新規な波長を使用することは十分考えられ、光アクセスシステムはそれらにも柔軟に対応することが要求される。
図6は、光中継増幅器1の第2実施例を説明する図である。図6の光中継増幅器1は、上記要求に対応するため、光バンドパスフィルタ6が透過帯域幅を可変でき、波長変換部8の光源8bがプローブ光の波長を可変できる。
図6の光中継増幅器1は、光バンドパスフィルタ6に可変バンドパスフィルタを用い、光源8bに可変波長LDを適用した。光信号の波長と光バンドパスフィルタ6の透過波長とを波長判定部9でモニタし、光信号がいずれの波長帯であるかを判断する。そして、必要に応じて光バンドパスフィルタ6の透過波長を切り替える。さらに、切り替えた後の光バンドパスフィルタ6の透過波長帯域幅の中心波長と光信号の波長との波長差を判定する。制御回路10は、波長差の判定結果を元に、波長変更後の光信号が所望の波長となるようにプローブ光の波長を決定して光源8bに指示する。さらに、制御回路10は、可変アッテネータ8cの減衰値を最適値に制御する。これにより、GE−PONや10G−EPON、またはそれらに次ぐ新しい波長を使用した場合においても、それぞれの信号が規定された波長で中継増幅部から送信されることによって、自然放出光の影響を抑圧し長距離の伝送が可能となる。
図7は波長変換の際における波長判定の流れを説明する図である。ALC11後段に接続してある光バンドパスフィルタ6の透過帯域幅の中心波長をWBPFcenter、3dB透過帯域幅をWBPF3dB、光信号の波長をWsignalとする。3dB透過帯域幅とは、信号のスペクトル強度がピークパワーから半分になるポイントであり、半値全幅とも呼ばれる。
本例においては、波長変換の必要可否を判断する基準を、光信号の中心波長が光バンドパスフィルタ6の3dB透過帯域幅から外れた場合とする。この場合、光信号の中心波長と光バンドパスフィルタ6の透過帯域幅の中心波長との波長差WaveDiffは光信号波長と中心透過波長より数1で示される。
Figure 2011211549
この時、波長変換の可否を判断する判定式として数2及び数3を用いる。
Figure 2011211549
Figure 2011211549
数2、数3では、波長差WaveDiffが、光バンドパスフィルタ6の3dB透過帯域幅内に位置しているかを判定している。数2では波長差WaveDiffが3dB透過帯域幅内に収まっているため、制御回路10は、波長変換を行わない決定をする。一方、数3では波長差WaveDiffが3dB透過帯域幅以上であるため、制御回路10は、波長変換を行う判断をする。これにより、波長がバラバラである信号が、波長変換によって光バンドパスフィルタ6の透過帯域幅内に整形されることとなる。また、今回の例では3dB透過帯域幅を判定の閾値として使用したが、10dB透過帯域幅や20dB透過帯域幅等、システム設計等によって変更することも可能である。
本実施形態で説明した光中継増幅器1は、従来の光増幅技術において問題となってきた雑音の影響を抑圧可能であり、また長距離系の伝送システムに用いられてきた狭帯域光バンドパスフィルタを挿入方式と違い、PONシステムに代表される光アクセス系への適用が可能である。また、図6のような光中継増幅器1とすることで、将来のPONシステムの高速化や、新サービスの導入などの際においても、柔軟に収容可能となるアクセスシステムの構築に貢献する。
1:光中継増幅器
2:OLT
3:ONU
4:光アクセス線路
5:中継増幅部
6:光バンドパスフィルタ
7:光方向性結合器
8:波長変換部
8a:波長変換素子
8b:光源
8c:可変アッテネータ
9:波長判定部
10:制御回路
11:ALC
12:PD

Claims (9)

  1. 入力される光信号を増幅する中継増幅部と、
    所定の透過帯域幅を持ち、前記中継増幅部で増幅された前記光信号が結合される光バンドパスフィルタと、
    入力される前記光信号の波長と前記光バンドパスフィルタの透過帯域幅の中心波長との波長差を監視する波長判定部と、
    前記中継増幅部と光バンドパスフィルタとの間に配置され、前記波長判定部が監視する前記波長差が所定の規定値より大きいときに、前記中継増幅部で増幅された前記光信号の波長が前記光バンドパスフィルタの透過帯域幅に含まれるように該光信号の波長を変換する波長変換部と、
    を備える光中継増幅器。
  2. 前記中継増幅部で増幅された前記光信号の光強度を一定に調整し、前記波長変換部に結合する光強度調整部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の光中継増幅器。
  3. 前記波長変換部は、
    プローブ光を出力する光源と、
    前記光源からの前記プローブ光に基づき、前記中継増幅部で増幅された前記光信号の波長を変換する波長変換素子と、
    前記光源と前記波長変換素子との間に配置され、前記プローブ光の透過と遮断を行う可変アッテネータと、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光中継増幅器。
  4. 前記光バンドパスフィルタは、透過帯域幅を可変でき、
    前記波長変換部の前記光源は、前記プローブ光の波長を可変できる
    ことを特徴とする請求項3に記載の光中継増幅器。
  5. OLT(Optical Line Terminal)と、
    前記OLTへ上りの光信号を送信するONU(Optical Network Unit)と、
    前記OLTと前記ONUとの間に配置され、前記ONUからの上りの光信号を増幅する請求項1から4のいずれかに記載の光中継増幅器と、
    を備える光通信システム。
  6. ONUからOLTへの上り光信号を光中継増幅器で増幅する際に、
    光中継増幅器内にある光バンドパスフィルタの透過帯域幅の中心波長と前記光信号の波長との波長差を監視し、前記波長差が所定の規定値より大きいときに、光中継増幅器内の中継増幅部で増幅された前記光信号の波長が前記光バンドパスフィルタの透過帯域幅に含まれるように該光信号の波長を変換し、前記光バンドパスフィルタに結合する光通信方法。
  7. 前記中継増幅部で増幅された前記光信号の光強度を一定に調整した後に該光信号の波長を変換することを特徴とする請求項6に記載の光通信方法。
  8. 波長変換素子に入力されるプローブ光を可変アッテネータで透過又は遮断し、前記光信号の波長を変換する又は無変換とすることを特徴とする請求項6又は7に記載の光通信方法。
  9. 前記光バンドパスフィルタの透過帯域幅を可変し、前記プローブ光の波長を可変して、増幅可能な光信号の波長帯域を変更することを特徴とする請求項8に記載の光通信方法。
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