JP2011210218A - 出入管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者の認証状態を表示させることにより、本人の意図しない共連れ入室等の不正入室行為の発生を抑止できる出入管理システムを提供する。
【解決手段】利用者管理装置と、利用者に装着され利用者管理装置からの制御信号により表示を変更する表示装置と、出入口近傍の所定領域に表示装置が存在していることを検出し利用者管理装置に通知する所在検出装置とから構成され、利用者管理装置は、利用者と表示装置との対応関係を示す対応情報が保存されている記憶部と、移動する利用者が出入資格を有するか否かを認証する認証手段と、所在検出装置からの検出信号に基づいて、表示装置に対応する利用者が認証手段にて認証されているか否かを判定し、認証されていなければ未認証状態と判定する判定手段と、判定手段により未認証状態と判定された表示装置に非接触通信により未認証状態を表示させる表示制御手段とを有することを特徴とした出入管理システム。
【選択図】 図1

Description

本発明は、利用者の建物への入退館や建物内での入退室などを管理する出入管理システムに関し、特に利用者の認証時において利用者に認証操作を意識させないウォークスルー型の出入管理システムに関する。
従来、出入管理システムは、出入口付近に設置され、利用者の認証操作により利用者資格を認証する認証装置と、認証装置の認証結果に応じて扉の施解錠を制御する出入制御装置にて構成され、利用者の建物内での入退室等の出入を管理していた。近年では、更に、移動中の利用者を撮影し、撮影画像から利用者の顔を抽出し、抽出した顔画像とあらかじめ登録されている利用者資格を有する利用者の顔画像とを照合することにより、利用者資格を認証する認証装置を備え、利用者に認証操作を意識させずに入退室等を管理可能なウォークスルー型の出入管理システムが提案されている。(特許文献1)
特開2006−177086
しかしながら、従来のウォークスルー型の出入管理システムでは、入室資格を有する利用者であったとしても、当該利用者の顔がカメラ側を向いていなかったり、カメラからの死角に位置していたなどにより、正しく顔画像を撮影することができず、認証処理が完了しないことがあった。そのため、複数人が同時に入室等する場合、自らの認証処理が完了していないにもかかわらず、他の利用者の認証成功の結果によって解錠されたことにより誤って入室してしまい、本人が意図せずに共連れ状態となる問題があった。
そこで、本発明は、利用者に所持されるIDカード等に当該利用者の認証処理が完了したか否かを表示させることにより、本人及び周囲の利用者は相互に現在の認証状態を認識することができ、本人の意図しない共連れ入室等の不正入室行為の発生を抑止することを目的としたものである。
かかる課題を解決するために、利用者管理装置と、利用者に装着され前記利用者管理装置からの制御信号により表示を変更する表示装置と、出入口近傍の所定領域に前記表示装置が存在していることを検出し前記利用者管理装置に通知する所在検出装置とから構成される出入管理システムであって、前記利用者管理装置は、前記利用者と前記表示装置との対応関係を示す対応情報が保存されている記憶部と、移動する利用者が出入資格を有するか否かを認証する認証手段と、前記所在検出装置からの検出信号に基づいて、前記表示装置に対応する前記利用者が前記認証手段にて認証されているか否かを判定し、認証されていなければ未認証状態と判定する判定手段と、前記判定手段により未認証状態と判定された前記表示装置に非接触通信により未認証状態を表示させる表示制御手段とを有することを特徴とした出入管理システムを提供する。
上記構成により、利用者に所持されている表示装置が所定領域内で検出されると、当該利用者が未認証状態であるか否かが判定され、未認証状態であれば当該表示装置は未認証状態であることを示す表示となる。表示装置を所持する利用者およびその周囲の利用者は、表示装置の表示を確認することにより、認証処理が完了しているか否かを把握できる。したがって、利用者の意図しない共連れ入室等の不正入室行為の発生を抑止することができる。また、利用者は、例えば、カメラの方向に顔を傾けたり、歩行速度を変化させて他の利用者の陰にならないようにすることにより、カメラの死角とならないようにするといった行動をとることもできる。
また、上記出入管理システムにおいて、前記判定手段は、前記表示装置が未認証状態となった後に、前記認証手段により前記利用者の認証処理が完了すれば当該表示装置の未認証状態を解除する機能を有する。
上記判定手段により、未認証状態となった表示装置を所持する利用者の認証処理が完了すると、当該表示装置の未認証状態であることを示す表示が解除される。これにより、利用者およびその周囲の利用者は、表示装置の表示を確認することで、認証処理が完了していること把握できる。
更に、上記出入管理システムにおいて、前記利用者管理装置は、前記判定手段が前記表示装置が未認証状態となった後に、前記所在検出装置により当該表示装置が前記所定領域から出た旨の検出信号を受信すれば、当該表示装置の未認証状態を解除する機能を有し、前記表示装置は、未認証状態となった後に前記所定領域から出たことを検出すれば未認証状態を解除する機能を有する。
上記判定手段および表示装置により、未認証状態となった表示装置を所持する利用者の認証処理が完了しないまま、当該利用者が所定領域の外にでると、当該表示装置の未認証状態であることを示す表示が解除される。利用者が所定領域外に移動したということは、利用者が入室する意思がなくなったとみなす事ができるため、もはや意図しない共連れ状態となる心配はない。したがって、未認証状態である旨の表示をする必要がないと判断し、未認証状態であることを示す表示を解除することにより、表示装置の無駄な電力消費を低減させることができる。
また、本発明の好ましい態様では、前記認証手段は、移動する利用者の顔画像を取得し、当該顔画像により利用者を認証する上記出入管理システムとする。
上記のように、本発明の出入管理システムは、利用者に所持されるIDカード等に当該利用者の認証状態を表示することにより、利用者及び周囲の人物は相互に現在の認証状態を認識することができ、本人の意図しない共連れ入室等の不正入室行為の発生を抑止することができる。
実施例に係る出入管理システムの構成と運用イメージを模式的に示した図 出入制御装置の構成を示すブロック図 IDカードホルダの構成を示すブロック図 管理装置の構成を示すブロック図 画像認識装置の構成を示すブロック図 ホルダ状態テーブルを示す図 監視領域テーブルを示す図 出入制御装置における処理を示すフローチャート 管理装置における処理を示すフローチャート 通常状態のIDカードホルダにおける処理を示すフローチャート 未認証状態のIDカードホルダにおける処理を示すフローチャート
以下、本発明の一実施形態として、複数の室を有する建物に本発明に係る出入管理システムを適用した場合の実施例について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施例に係る出入管理システムの構成と運用イメージを模式的に示した図である。図1において、建物は、各室の利用者が共通に利用する共用通路、特定の利用者に制限された室A、室Bに区画されている。室Aおよび室Bと共用通路の間には、それぞれ電気錠付き扉D1、D2が設けられており、共用通路から室A又は室Bへの入室を制限している。電気錠付き扉D1、D2は、利用者の顔画像を取得し、当該顔画像から利用者が誰かを識別する画像認識装置CM1、CM2からの信号に基づいて、入室資格を有する利用者と認証できた場合にのみ電気錠を解錠するように、出入制御装置M1、M2により制御される。なお、電気錠付き扉D1、D2は、通常時は施錠状態に維持されている。
利用者はIDカードホルダ30を所持している。IDカードホルダ30は、無表示、入室許可状態、入室不許可状態、未認証状態の3種類の表示が可能な表示部34を有する。IDカードホルダ30には、IDカード3を収納することが可能である。なお、IDカードホルダ30は、複数の状態を同時に表示できる。
管理装置1は、例えば警備室や管理室などに設置され、通信網2を介して出入制御装置M1、M2および送受信装置R1、R2と接続されており、送受信装置R1、R2を介して無線通信により、IDカードホルダ30に対して表示部34の表示制御を行う。なお、送受信装置R1、R2は、出入口近傍の領域である監視領域C1、C2のみをIDカードホルダ30との無線通信可能領域としている。
次に、出入管理システムの概略動作を説明する。図1において、利用者Xは、室Aへの入室資格を有する者である。利用者Yは、室Aへの入室資格を有しているが、室Bへの入室資格を有しない者である。そして、利用者Zは、室Aへの入室資格を有するが、画像認識装置CM1から見て、利用者Xの陰に位置しているため、画像認識装置CM1の死角となっている者である。
利用者Xが、共用通路から室Aに入室する場合について説明する。前提として、共用通路内に所在する利用者に特段の制限をしていないので、IDカードホルダ30の表示部34は基本的に無表示の状態である。このため、室Aへの入室前の利用者Xが所持しているIDカードホルダ30の表示部34は無表示の状態である。
利用者Xは、室Aに入室するために共用通路を移動中、画像認識装置CM1により、利用者Xの顔画像が取得される。画像認識装置CM1は、取得した顔画像から利用者Xを識別し、接続されている出入制御装置M1に対し、利用者Xの識別コードを送信する。出入制御装置M1は、受信した識別コードが予め入室許可されている識別コードか否かを照合する。すなわち、予め記憶している入室許可を受けている識別コードと、画像認識装置CMから受信した識別コードとを照合し、合致していると入室資格があると認証する。ここでは、利用者Xは、室Aへの入室資格を有するので、接続されている電気錠付き扉D1に対して解錠信号を送信する。出入制御装置M1は、電気錠付き扉D1の解錠制御をするとともに、入室許可者である旨の認証結果を通信網2から管理装置1へ送信する。
電気錠付き扉D1は出入制御装置M1から解錠信号を受けた場合に所定時間だけ電気錠を解錠する。
一方、利用者Xが携行するIDカードホルダ30は、監視領域C1の内側に入ると、IDカードホルダ30ごとに付与されている自己のホルダIDを送受信装置R1へ送信する。ホルダIDを受信した送受信装置R1は、当該ホルダIDを通信網2経由で管理装置1に送信する。ホルダIDを受信した管理装置1は、利用者XのIDカードホルダ30が監視領域C1の内側に入ったことを検出する。
監視領域C1内で利用者XのIDカードホルダ30を検出すると、管理装置1は、利用者Xの認証処理が完了したか否かを確認する。上記のように、出入制御装置M2から既に入室許可者である旨の認証結果を受信している。そのため、管理装置1は、利用者XのIDカードホルダ30に対して、入室許可の表示命令を送受信装置R1経由で送信し、IDカードホルダ30の表示部34に入室許可状態を一定時間だけ表示させる。なお、利用者Xの識別コードとIDカードホルダ30のホルダIDとの対応関係は、後述するように管理装置1に予め記憶されている。
このようにして、利用者Xが、室Aに入室するときは、入室許可者であると認証され、電気錠が一定時間のみ解錠される。また、この際、利用者XのIDカードホルダ30は、入室許可状態を表すランプが点灯する。これにより、利用者Xは、室Aへの入室許可者であることを周囲の利用者に明示することができると共に、利用者X自身も室Aへ入室する権限を有していることを認識することができる。
次に、室Bへの入室資格を有さない利用者Yが、室Bに入室を試みた場合の動作について説明する。
利用者Yは、室Bに入室するために共用通路を移動中、画像認識装置CM2により識別される。画像認識装置CM2は、利用者Yの識別コードを出入制御装置M2へ送信する。出入制御装置M2は、受信した利用者Yの識別コードを照合し、利用者Yが室Bへの入室資格を有しないため、電気錠は解錠されず、管理装置1に当該認証結果を通信網2経由で送信する。
一方、利用者Yが携行するIDカードホルダ30は、監視領域C2の内側に入ると、IDカードホルダ30ごとに付与されている自己のホルダIDを送受信装置R2へ送信する。ホルダIDを受信した送受信装置R2は、当該ホルダIDを通信網2経由で管理装置1に送信する。ホルダIDを受信した管理装置1は、利用者YのIDカードホルダ30が監視領域C2の内側に入ったことを検出する。
監視領域C2内で利用者YのIDカードホルダ30を検出すると、管理装置1は、利用者Yの認証処理が完了したか否かを確認する。上記のように、出入制御装置M2から既に入室不許可者である旨の認証結果を受信している。そのため、管理装置1は、利用者YのIDカードホルダ30に対して、入室不許可の表示命令を送受信装置R2経由で送信し、IDカードホルダ30の表示部34に入室不許可状態を一定時間だけ表示させる。
これにより、利用者Yが室Bへの入室許可を受けていない者であることを周囲の利用者に明示することができると共に、利用者Y自身も室Bへ入室する権限を有していないことを認識することができる。
次に、室Aへの入室資格を有する利用者Zが、共用通路から室Aに入室する場合について説明する。
上記のように、利用者Zは利用者Xの後ろに位置しており、画像認識装置CM1からの死角となっている。そのため、画像認識装置CM1は、利用者Zの顔画像を適切に取得することができず、利用者Zを識別することができていない。
利用者Zが携行するIDカードホルダ30は、監視領域C1の内側に入ると、IDカードホルダ30ごとに付与されている自己のホルダIDを送受信装置R1へ送信する。ホルダIDを受信した送受信装置R1は、当該ホルダIDを通信網2経由で管理装置1に送信する。ホルダIDを受信した管理装置1は、利用者ZのIDカードホルダ30が監視領域C1の内側に入ったことを検出する。
監視領域C1内で利用者ZのIDカードホルダ30を検出すると、管理装置1は、利用者Zの認証処理が完了したか否かを確認する。上記のように、画像認識装置CM1による識別ができないため、管理装置1は出入制御装置M1から認証結果を受信していない。そのため、管理装置1は、利用者Zの認証処理が完了していないと判定し、利用者ZのIDカードホルダ30に対して、未認証状態の表示命令を送受信装置R1経由で送信し、IDカードホルダ30の表示部34に未認証状態を表示させる。
これにより、利用者Zが、まだ認証されていないことを、利用者Zだけでなく、周囲の利用者も気づくことができる。したがって、利用者Zは、自らの認証処理が完了していないにもかかわらず、利用者Xの認証の結果によって解錠されたことに伴い、誤って共連れ状態となる問題の発生を抑制することができる。また、利用者は、例えば、カメラの方向に顔を傾けたり、歩行速度を変化させて他の利用者の陰にならないようにすることにより、カメラの死角から抜け出すといった、認証処理が完了しない原因を取り除くための行動をとることもできる。
次に、利用者Zが未認証状態となっていることに気づき、認証処理が完了するよう、歩行速度を緩めることにより、画像認識装置CM1からの死角とならない位置に移動した場合の動作の概略について説明する。
利用者Zは、画像認識装置CM1からの死角とならない位置に移動したことにより、画像認識装置CM1により識別される。画像認識装置CM1は、利用者Zの識別コードを出入制御装置M1へ送信する。出入制御装置M1は、受信した利用者Zの識別コードを照合し、利用者Zが室Aへの入室資格を有するので、電気錠を解錠し、管理装置1に当該認証結果を通信網2経由で送信する。
管理装置1は、出入制御装置M1から、利用者Zが室Aへの入室許可者である旨の認証結果を受けると、利用者ZのIDカードホルダ30に対して、入室許可の表示命令を送受信装置R1経由で送信し、IDカードホルダ30の表示部34に未認証状態を消灯させ、入室許可状態を一定時間だけ表示させる。
このように、利用者Zの認証処理が完了することにより、利用者ZのIDカードホルダ30の未認証状態を解除することができる。したがって、利用者Zおよびその周囲の利用者は、IDカードホルダ30の表示を確認することにより、利用者Zの認証処理が完了していること把握できる。そして、利用者Zは、意図しない共連れ状態となる心配なく、室Aへ入室することができる。
次に、利用者Zが未認証状態のまま、監視領域C1の外に移動した場合の動作の概略について説明する。
利用者Zが監視領域C1の外側に移動すると、利用者ZのIDカードホルダ30は、送受信装置R1との通信が不能であると検出する。それをもって、IDカードホルダ30は、監視領域C1の外側に出たと判定し、未認証状態を示している表示部34を消灯させる。
このように、利用者Zが未認証状態であったとしても、監視領域C1の外に移動することによって、未認証状態を解除することができ、未認証状態を示している表示部34を消灯させることができる。なお、利用者Zが監視領域C1の外側に移動したということは、利用者Zが室Aへ入室する意思がなくなったとみなす事ができるため、もはや利用者Zの意図しない共連れ状態となる心配はない。そのため、未認証状態である旨の表示をする必要がないと判断でき、未認証状態を示している表示部34を消灯させることにより、IDカードホルダ30の無駄な電力消費を低減させることができる。
次に、本実施例の出入管理システムにおける各構成要素について、図2〜図7を参照して詳細に説明する。
以下の説明では、電気錠付き扉D1、D2を総称するときは電気錠付き扉Dといい、画像認識装置CM1、CM2を総称するときは画像認識装置CMといい、出入制御装置M1、M2を総称するときは、出入制御装置Mといい、送受信装置R1、R2を総称するときは送受信装置Rという。
なお、図1の構成では、電気錠付き扉Dごとに出入制御装置Mが設けられている。しかし、1つの出入制御装置Mが、複数の電気錠付き扉Dを集中管理するように構成されてもよい。
図4は、管理装置1の構成を示している。管理装置1は、コンピュータ機能を有しており、MPU等で構成される制御部40と、管理情報、処理プログラム、各種パラメータ、データ等を記憶する記憶部41と、通信網2に接続され各出入制御装置Mや送受信装置Rと通信を行うLAN通信I/F42とを備えている。
記憶部41には、管理情報として、ホルダ状態テーブル46、監視領域テーブル47が記憶されている。
ホルダ状態テーブル46は、図6に示されるように、各IDカードホルダ30を個別に識別できるホルダIDと、各IDカードホルダ30が貸与された利用者の識別コードと、各IDカードホルダ30のホルダ状態と、各IDカードホルダ30が検知された監視領域の識別名と、各IDカードホルダ30が検知された監視領域Cにおいて利用者の認証処理が完了したか否かを示す認証状態と、を対応づけるテーブルである。各IDカードホルダ30と利用者の識別コードとの対応については、IDカードホルダ30を利用者に貸与する際に管理者によって登録される。
ホルダ状態は、「通常状態」「入室許可状態」「入室不許可状態」「未認証状態」がある。「通常状態」は、正常に入室した利用者の所持するIDカードホルダ30に対して付与される状態である。「入室許可状態」は、認証OKと判定され、入室が許可された利用者の所持するIDカードホルダ30に対して付与される状態であり、一定時間経過すると通常状態に戻る。「入室不許可状態」は、認証NGと判定され、入室が許可されない利用者の所持するIDカードホルダ30に対して付与される状態であり、一定時間経過すると通常状態に戻る。「未認証状態」は、監視領域C内に存在する利用者について、認証処理が完了していない利用者のIDカードホルダ30に対して付与される状態である。なお、ホルダ状態テーブル46のホルダ状態フィールドへは、複数のホルダ状態を登録することができる。
認証状態は、各IDカードホルダ30が検知された監視領域Cにおける利用者の認証処理が完了したか否かを示すものである。利用者の認証処理が完了した場合、すなわち、出入制御装置Mから認証結果を受信した場合、当該利用者の識別コードに対応する認証状態レコードに「済」が登録される。認証状態に登録されている「済」は、ホルダ状態が「通常状態」に戻った場合にクリアされる。
監視領域テーブル47は、図7に示されるように、各送受信装置Rのアドレスコードと、各送受信装置Rの監視する監視領域Cの識別名と、各監視領域の手前の電気錠付き扉Dを解錠するための画像認識装置CMのアドレスコードとを対応づけるテーブルである。
制御部40は、出入制御装置Mおよび送受信装置Rからの情報から記憶部41のホルダ状態テーブル46および監視領域テーブル47を更新する判定手段43と、IDカードホルダ30に対して送受信装置R経由でホルダ状態の表示制御をする表示制御手段44とを有している。
判定手段43は、LAN通信I/F42経由で出入制御装置Mから受信する認証結果および送受信装置Rから受信する検出信号に基づいて、利用者が入室許可を受けているか否かを判定し、ホルダ状態テーブル46のホルダ状態および認証状態を更新する。すなわち、出入制御装置Mから受信した認証結果が認証OKとなった利用者の識別コードであれば、ホルダ状態テーブル46の該当する利用者識別コードに対応するホルダ状態を「入室許可状態」に、そして認証状態を「済」に更新する。他方、出入制御装置Mから受信した認証結果が認証NGとなった利用者の識別コードであれば、ホルダ状態テーブル46の該当する利用者識別コードに対応するホルダ状態を「入室不許可状態」に、そして認証状態を「済」に更新する。また、送受信装置Rから受信する検出信号により、IDカードホルダ30が監視領域C内で検出された際、当該IDカードホルダ30の認証状態が「済」でなければ、ホルダ状態テーブル46の該当するホルダIDに対応するホルダ状態を「未認証状態」に変更する。
なお、判定手段43は、LAN通信I/F42経由でIDカードホルダ30が監視領域Cに入った又は出たことを送受信装置Rが検出した情報を受信し、ホルダ状態テーブル46に検知された監視領域の識別名を登録している。
表示制御手段44は、ホルダ状態テーブル46を常時参照し、ホルダ状態が変化するとLAN通信I/Fおよび送受信装置R経由で状態変化をしたIDカードホルダ30の表示部34の制御をする。例えば、ホルダ状態が通常状態から入室許可状態に変化すると、当該IDカードホルダ30に対して、入室許可の表示命令を送信する。あるいは、通常状態から未認証状態に変化すると、当該IDカードホルダ30に対して、未認証の表示命令を送信する。
次に、送受信装置Rは、管理装置1とは有線接続されており、IDカードホルダ30の通信I/F33と無線通信するインターフェースをもっており、管理装置1からの表示指令やIDカードホルダ30からのホルダIDなどの信号を中継する。また、送受信装置Rは、出入口付近の監視領域C内にIDカードホルダ30が入ると無線通信を開始し、IDカードホルダ30と無線通信できたことをもってIDカードホルダ30が監視領域Cに入ったと判断し、無線通信不能になったことをもってIDカードホルダ30が監視領域Cから出たと判断し、管理装置1へIDカードホルダ30の検知信号を送信する。
図5は、画像認識装置CMの構成を示している。画像認識装置CMは、コンピュータ機能を有しており、MPU等で構成され画像認識装置CM全体を各種プログラムに基づいて制御する制御部50と、各画像認識装置CMを識別するアドレスコード、管理情報、処理プログラム、各種パラメータ、データ等を記憶する記憶部51と、出入制御装置Mに接続され通信を行う通信I/F52と、カメラ(図示せず)により画像データを取得する撮像部53とを備えている。
撮像部53のカメラは、天井など広範囲を撮影可能な位置に設置され、移動中の利用者を撮影する。記憶部51には、データとして、あらかじめ建物内の移動を許可されている人物の顔画像が登録されている。
制御部50は、撮像部53により取得した画像から色情報や濃淡パターンを用いて利用者の顔を抽出する。そして、抽出した顔画像と、記憶部51にあらかじめ登録されている建物内の移動を許可されている利用者の顔画像とを比較し、同一の利用者であるか否かを判断する。また、制御部50は、あらかじめ登録されている建物内の移動を許可されている利用者と同一の利用者であると判断すると、出入制御装置Mへ当該利用者の識別コードを送信する。
このように、本実施例では、利用者が誰であるかを識別する機能として、広範囲を撮影可能なカメラを用いて撮影された移動中の利用者の画像で当該利用者を識別する画像認識装置CMを利用することにより、利用者が立ち止まることなく入室資格の認証処理を完了することが可能なウォークスルー型の出入管理システムを構成している。
図2は、出入制御装置Mの構成を示している。出入制御装置Mは、コンピュータ機能を有しており、MPU等で構成され出入制御装置M全体を各種プログラムに基づいて制御する制御部20と、各出入制御装置Mを識別するアドレスコード、管理情報、処理プログラム、各種パラメータ、データ等を記憶する記憶部21と、管理対象の画像認識装置CMに接続され通信を行う認証装置I/F25と、通信網2に接続され他の出入制御装置Mや管理装置1と通信を行うLAN通信I/F22と、電気錠付き扉Dと接続される電気錠I/F27とを備えている。
記憶部21には、管理情報として、IDテーブル26を記憶している。IDテーブル26は、出入制御装置Mが管理している室への入室資格を有する利用者の識別コードを全て記憶したテーブルである。IDテーブル26は、画像認識装置CMにて識別された利用者の識別コードの照合に利用される。
制御部20は、画像認識装置CMから受信した利用者の識別コードとIDテーブル26に記憶されている識別コードとを照合し、識別コードが合致しているか否かにより利用者の通行可否を判定する判定手段23を有する。なお、判定手段23は、当該判定の結果である認証結果を、LAN通信I/F22を介して管理装置1に送信する。また、制御部20は、判定手段23にて利用者の通行を許可したときに、電気錠I/F27を介して電気錠付き扉Dを解錠させる電気錠制御手段24を備えている。
図3は、IDカードホルダ30の構成を示している。IDカードホルダ30は、他の利用者が表示部34を視認できるように身体に装着され、IDカード3を収納して使用される。IDカード3の収納方法については、如何なる方法でもよく、本発明の本質的なことでないので説明は省略する。
IDカードホルダ30はコンピュータの機能を有しており、MPU等から構成されIDカードホルダ30の全体を制御する制御部31と、各IDカードホルダ30を識別するホルダID、処理プログラム、各種パラメータなどを記憶する記憶部32と、送受信装置Rと無線通信するための通信I/F33と、LED等で構成される表示部34とを備えている。
なお、本実施例では、利用者が誰であるかを識別する用途として、IDカード3を用いてはいない。しかし、IDカード3を画像認識装置CMと併用することにより、より確実に利用者を識別するよう構成しても良い。この場合、IDカード3には各利用者に付与された識別コードが保存され、画像認識装置CMと共に設置されたカードリーダ(図示せず)により、当該識別コードが読み取たれる。
次に、図8〜図11のフローチャートを参照して、出入管理システムの処理を説明する。
まず、出入管理装置Mで行われる処理について図8のフローチャートを参照して説明する。図8に示すように、出入制御装置Mの制御部20は、画像認識装置CMより認証要求を受信したか否かを判定する(S10)。認証要求を受信していなければ(S10−No)、ステップS10を繰り返す。画像認識装置CMにより利用者が誰であるかを識別されると、識別コードを制御装置Mに送信し、これによりステップS10の判定がYesになる。そして、判定手段23が、認証要求に含まれる識別コードを照合する(S12)。ここで、判定手段23は、記憶部21のIDテーブル26を参照し、受信した識別コードが登録されているか否かを照合する。
受信された識別コードと一致する識別コードがIDテーブル26に登録されている場合(ステップS14−Yes)、認証結果がOKとなり、解錠許可の処理が行われる(S16)。解錠許可の処理では、出入制御装置Mは解錠制御を行う。解錠制御では、電気錠制御手段24が機能し、電気錠付き扉Dに解錠信号が送られる。電気錠付き扉Dでは、解錠信号に従い電気錠が解錠される。また、制御部20は、LAN通信I/F22を介して管理装置1に認証結果を送る。S16にて解錠許可の処理が行われたときは、ENDに進み、出入制御装置Mの処理を終了する。
ステップS12で、受信された識別コードがIDテーブル26中の識別コードと一致しない場合、認証結果がNGとなり(S14−No)、解錠不許可の処理が行われる(S18)。解錠不許可の処理では、電気錠は解錠されず、制御部20によりLAN通信I/F22を介して管理装置1に認証結果が送信される。S18にて解錠不許可の処理が行われたときは、ENDに進み、出入制御装置Mの処理を終了する。
次に、管理装置1で行われる処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。
図9に示すように、管理装置1の判定手段43は、監視領域CでIDカードホルダ30を検出したか否かを判定する(S20)。すなわち、判定手段43は、IDカードホルダ30が送受信装置Rと通信が可能な範囲に入った場合に送受信装置Rから送信される検知信号を受信すると、当該送受信装置Rに対応する監視領域CにおいてIDカードホルダ30を検出したと判定する(S20−Yes)。
具体的には、判定手段43において以下のようなIDカードホルダ30の検出処理が行われる。IDカードホルダ30が送受信装置Rとの通信可能な範囲である監視領域Cに入った場合、IDカードホルダ30は、送受信装置Rに自らのホルダIDを送信する。ホルダIDを受信した送受信装置Rは、当該ホルダIDと送受信装置R自身のアドレスコードとを検知信号として管理装置1に送信する。管理装置1は、判定手段43にて、記憶部41に記憶されている監視領域テーブル47を参照し、送受信装置Rのアドレスコードに対応する監視領域Cにて、ホルダIDに対応するIDカードホルダ30を検出したと判定する。
監視領域CにおいてIDカードホルダ30を検知した場合、進入処理が行われる(S22)。進入処理では、判定手段43は、ホルダ状態テーブル46を参照し、検知されたホルダIDにおける検知された監視領域フィールドに、当該検知された監視領域Cの識別名を書き込む。
ステップS22にて進入処理を実施した場合、判定手段43は、出入制御装置Mから認証結果を受信しているか否かを判定する(S24)。判定手段43は、ホルダ状態テーブル46を参照し、ステップ20にて検出したIDカードホルダ30のホルダIDに対応する認証状態フィールドを確認する。ここで、判定手段43は、認証状態が「済」となっていた場合、認証結果を受信している判定し、ステップS24の判定がYesになる。一方、判定手段43は、認証状態が「済」となっていない場合、認証結果を受信していないと判定し、ステップS24の判定がNoになる。
ステップS24にて、出入制御装置Mから認証結果を受信したと判定し(S24−Yes)、当該認証結果が認証OKである場合(S26−Yes)、入室許可状態への移行処理が行われる(S28)。入室許可状態への移行処理では、判定手段43は、ホルダ状態テーブル46を参照し、ステップS26で認証OKと判定された利用者の識別コードに対応するレコードのホルダ状態フィールドを「入室許可状態」に、認証状態フィールドを「済」に更新する。そして、表示制御手段44は、LAN通信I/F42を介して、当該識別コードに対応するホルダIDのIDカードホルダ30宛に「入室許可の表示命令」を送信する。
ステップS24にて、出入制御装置Mから認証結果を受信したと判定し(S24−Yes)、当該認証結果が認証NGである場合(S26−No)、入室不許可状態への移行処理が行われる(S30)。入室不許可状態への移行処理では、判定手段43は、ホルダ状態テーブル46を参照し、ステップS36で認証NGと判定された利用者の識別コードに対応するレコードのホルダ状態フィールドを「入室不許可状態」に、認証状態フィールドを「済」に更新する。そして、表示制御手段44は、LAN通信I/F42を介して、当該識別コードに対応するホルダIDのIDカードホルダ30宛に「入室不許可の表示命令」を送信する。なお、管理装置1から入室不許可の表示命令を受信した送受信装置Rは、宛先となるホルダIDを確認し、当該ホルダIDのIDカードホルダ30に対して、「入室不許可の表示命令」を送信する。
ステップS24にて、出入制御装置Mから認証結果を受信していない判定した場合(S24−No)、未認証状態への移行処理が行われる(S32)。未認証状態への移行処理では、判定手段43は、ホルダ状態テーブル46を参照し、ステップ20にて検出したIDカードホルダ30のホルダIDに対応するホルダ状態フィールドを「未認証状態」へと更新する。そして、表示制御手段44は、LAN通信I/F42を介して、当該ホルダIDのIDカードホルダ30宛に「未認証の表示命令」を送信する。
ステップS32にて未認証状態への移行処理を実施した場合、判定手段43は、ステップ20にて検知されたIDカードホルダ30が、ステップ20にて検知された監視領域Cの外側へ移動したか否かを判定する(S34)。すなわち、判定手段43は、送受信装置RとIDカードホルダ30との通信状態を監視し、両者における通信が遮断した場合、IDカードホルダ30が監視領域Cの外側へ移動したと判定する。具体的には、判定手段43は、送受信装置Rを介してIDカードホルダ30に定期的にポーリングし、IDカードホルダ30からのレスポンスを得られなかった場合に、IDカードホルダ30が監視領域Cの外へ移動したと判定する。または、送受信装置Rが定期的にポーリングし、IDカードホルダ30からのレスポンスを得られなかった場合に、当該結果を管理装置1に対して送信することによって、判定手段43はIDカードホルダ30が監視領域Cの外側へ移動したと判定してもよい。
ステップS34にて、IDカードホルダ30が監視領域Cの外側に移動しない場合(S34−No)、判定手段43は、ステップS20にて検出したIDカードホルダ30に対応する認証結果を、出入制御装置Mから受信したか否かを判定する(S36)。判定手段43は、出入制御装置Mから認証結果を受信したと判定した場合(S36−Yes)、ステップS26へ進む。一方、判定手段43は、IDカードホルダ30が監視領域Cの外側へ移動したと判定せず(S34−No)、出入制御装置Mから認証結果を受信しない場合(S36−No)、ステップS34に戻り、ステップS34とステップS36の処理を繰り返す。
ステップS34にて、IDカードホルダ30が監視領域Cの外側に移動した場合(S30−Yes)、退出処理が行われる(S32)。退出処理では、判定手段43は、ホルダ状態テーブル46を参照し、監視領域Cの外側に移動したIDカードホルダ30のホルダIDに対応するホルダ状態フィールドを「通常状態」へと更新し、検知された監視領域フィールド、認証状態フィールドをクリアする。
S28にて入室許可状態への移行処理が行われたとき、S30にて入室不許可状態への移行処理が行われたとき、S38にて退出処理が行われたときは、ENDに進み、処理を終了する。
次に、通常状態のIDカードホルダ30で行われる処理について図10のフローチャートを参照して説明する。
図10に示すように、IDカードホルダ30の制御部31は、IDカードホルダ30が監視領域Cの内側に移動したか否かを判定する(S60)。すなわち、制御部31は、送受信装置Rとの間における通信の状態を監視し、送受信装置Rとの通信が開始された場合、IDカードホルダ30が監視領域Cの内側に移動したと判定する。
IDカードホルダ30が監視領域Cの内側に移動したと判定された場合(S60−Yes)、進入処理が行われる(S62)。進入処理では、制御部31は、記憶部32に保存されているホルダIDを送受信装置Rに送信し、また、記憶部32に保存されている監視領域内フラグをONとする。なお、IDカードホルダ30が監視領域Cの内側に移動しない場合(S60−No)、ステップS60の処理を繰り返す。
制御部31は、監視領域内フラグがONとなったことを受けて、送受信装置Rからホルダ状態の表示命令を受信したか否かを判定する(S64)。送受信装置Rからホルダ状態の表示命令を受信せずに(S64−No)、当該監視領域Cの外側への移動を判定されない(S66−No)間、ステップS64とステップS66の処理を繰り返す。
一方、送受信装置Rからホルダ状態の表示命令を受信せずに(S64−No)、当該監視領域Cの外側への移動を判定した場合(S66−Yes)、退出処理が行われる(S68)。退出処理では、制御部31は、記憶部32に保存されている監視領域内フラグをOFFとする。退出処理が行われると、ステップS60に戻る。
ステップ64にて、ホルダ状態の表示命令を受信したと判定した場合(S64−Yes)、制御部31は、当該表示命令が「入室許可の表示命令」であるか否かを判定する(S70)。当該変更情報が、「入室許可の表示命令」である場合(S70−Yes)、記憶部32に保存されている入室許可状態を示すフラグをONとし、表示部34に対して「入室許可状態」を表すランプを点灯させる(S72)。
ステップ64にて受信したホルダ状態の表示命令が「入室不許可の表示命令」である場合(S70−No、S74−Yes)、制御部31は、記憶部32に保存されている入室不許可状態を示すフラグをONとし、表示部34に対して「入室不許可状態」を表すランプを点灯させる(S76)。
ステップ64にて受信したホルダ状態の表示命令が「未認証の表示命令」である場合(S70−No、S74−No)、制御部35は、記憶部32に保存されている未認証状態を示すフラグをONとし、表示部34に対して「未認証状態」を表すランプを点灯させる(S78)。なお、「入室許可状態」および「入室不許可状態」の表示は、一定時間後に消灯させる。
ステップS72、ステップS76、ステップS78にて、それぞれの状態を表すランプが点灯されると処理を終了する。
次に、現在のホルダ状態が「未認証状態」である場合におけるIDカードホルダ30で行われる処理について図11のフローチャートを参照して説明する。
図11に示すように、IDカードホルダ30の制御部31は、IDカードホルダ30が監視領域Cの外側に移動したか否かを判定する(S80)。すなわち、制御部31は、送受信装置Rとの間における通信の状態を監視し、送受信装置Rとの通信ができなくなった場合、IDカードホルダ30が監視領域Cの外側に移動したと判定する。
制御部31は、IDカードホルダ30が監視領域Cの外側に移動したと判定した場合(S80−Yes)、退出処理を行う。退出処理では、制御部31は、記憶部32に保存されている監視領域内フラグをOFFとし、未認証状態を示すフラグをOFFとする(S82)。
記憶部32に保存されている未認証状態を示すフラグがOFFとなったことを受けて、制御部31は、表示部34に対して「未認証状態」を表すランプを消灯させる(S84)。
ステップS80にて、IDカードホルダ30が監視領域Cの外側に移動したと判定しない場合(S80−No)、制御部31は、管理装置1から送受信装置Rを介して、「入室許可の表示命令」または「入室不許可の表示命令」を受信したか否かを判定する(S86)。制御部31は、ステップS80における監視領域C外への移動判定、およびステップS86における「入室許可の表示命令」または「入室不許可の表示命令」を受信したか否かを判定を、何れかがYesとなるまで繰り返す。
ステップ86にて、「入室許可の表示命令」または「入室不許可の表示命令」を受信したと判定すると(S86−Yes)、制御部31は、当該表示命令に応じたランプの点灯を行う。(S88)
すなわち、「入室許可の表示命令」を受信した場合、制御部31は、記憶部32に保存されている入室許可状態を示すフラグをONとして、表示部34に対して「入室許可状態」を表すランプを点灯させる。また、「入室不許可の表示命令」を受信した場合、制御部31は、記憶部32に保存されている入室不許可状態を示すフラグをONとして、表示部34に対して「入室不許可状態」を表すランプを点灯させる。その後、制御部31は、記憶部32に保存されている未認証状態を示すフラグをOFFとする。上記処理を終えると、ステップS84に進む。
ステップS84にて、未認証ランプの消灯が行われると、ENDに進み処理を終了する。
以上に本発明の実施の形態について説明した。
本実施の形態では、管理装置1、出入制御装置M、画像認識装置CMおよび送受信装置Rが、本発明の利用者管理装置として機能している。また、IDカードホルダ30が、本発明の表示装置として機能している。また、送受信装置Rが、本発明の所在検出装置として機能している。また、管理装置1の記憶部41が、本発明の記憶部として機能している。また、画像認識装置CMが、本発明の認証手段として機能している。また、管理装置1の判定手段43が、本発明の判定手段として機能している。また、管理装置1の表示制御手段44が、本発明の表示制御手段として機能している。
本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内で、更に種々の異なる実施例で実施されてもよいものである。また、実施例に記載した効果は、これに限定されるものではない。
上記実施例では、認証結果に基づいて、IDカードホルダ30の表示部34に入室許可状態または入室不許可状態を示すランプを一定時間だけ点灯させているが、これに限定されるものではない。例えば、室A、室Bの室内にも送受信装置Rを更に設置し、管理装置1およびIDカードホルダ30は、利用者が入室したか否かを検知する。そして、当該室内では、当該利用者のIDカードホルダ30の表示部34に対して、入室許可状態または入室不許可状態を示すランプを点灯させたままにしてもよい。これにより、室内にいる周囲の利用者に対して、当該利用者が入室許可者であることを常に明示することができる。
上記実施例では、IDカードホルダ30は、ステップS78にて未認証状態を示すランプのみを点灯させているが、これに限定されず、更にブザー等を鳴動させてもよい。この場合、IDカードホルダ30には、表示部34と共にブザー部が設けられ、制御部31と接続される。これにより、IDカードホルダ30を身体に装着せずに所持のみしている利用者による不正滞留行為を、周囲の利用者は警告音によって検知することができる。
上記実施例では、利用者が所持するIDカードホルダ30の表示部34により、入室許可状態、入室不許可状態、対応警告状態を表示させているが、これに限定されるものではない。例えば、入館バッジや社員バッジ等に表示部を設けることにより、入室許可状態等を表示させてもよい。
上記実施例では、監視領域Cを送受信装置RがIDカードホルダ30との通信できる範囲の領域としているが、これに限定されるものではない。例えば、監視領域Cを、送受信装置Rによって検出されるIDカードホルダ30の電波強度が、所定閾値以上である範囲の領域としてもよい。これにより、当該閾値を調整することで、監視領域Cの範囲を、本発明を実施する建物環境等に応じて適切な範囲へと調整することができる。
上記実施例では、送受信装置Rによって監視領域Cの内側に存在するIDカードホルダ30を検出し、更にIDカードホルダ30と非接触通信を行っているが、これに限定されるものではない。例えば、管理装置1に接続され、監視領域Cを含む領域を撮影している監視カメラによって、監視領域Cの内側に存在するIDカードホルダ30を検出してもよい。そして、送受信装置Rとは異なる非接触通信装置によってIDカードホルダ30との非接触通信を行ってもよい。
上記実施例では、利用者が誰であるかを識別する一機能として、広範囲を撮影可能なカメラを用いて撮影された移動中の利用者の画像で当該利用者を識別する画像認識装置CMを利用することにより、利用者が立ち止まることなく入室資格の認証処理を完了することが可能なウォークスルー型の出入管理システムを構成しているが、これに限定されるものではない。例えば、利用者に所持される無線タグ等の携帯型無線認証デバイスで、当該利用者を認証することにより、利用者が立ち止まることなく入室資格の認証処理を完了することが可能なウォークスルー型の出入管理システムを構成することができる。
X、Y、Z・・・利用者
D・・・電気錠付き扉
CM・・・画像認識装置
M・・・出入制御装置
R・・・送受信装置
C・・・監視領域
1・・・管理装置
2・・・通信網
3・・・IDカード
20・・・制御部
21・・・記憶部
22・・・LAN通信I/F
23・・・判定手段
24・・・電気錠制御手段
25・・・認証装置I/F
26・・・IDテーブル
27・・・電気錠I/F
30・・・IDカードホルダ
31・・・制御部
32・・・記憶部
33・・・通信I/F
34・・・表示部
35・・・表示制御手段
40・・・制御部
41・・・記憶部
42・・・LAN通信I/F
43・・・判定手段
44・・・表示制御手段
46・・・ホルダ状態テーブル
47・・・監視領域テーブル
50・・・制御部
51・・・記憶部
52・・・通信I/F
53・・・撮像部

Claims (4)

  1. 利用者管理装置と、利用者に装着され前記利用者管理装置からの制御信号により表示を変更する表示装置と、出入口近傍の所定領域に前記表示装置が存在していることを検出し前記利用者管理装置に通知する所在検出装置とから構成される出入管理システムであって、
    前記利用者管理装置は、
    前記利用者と前記表示装置との対応関係を示す対応情報が保存されている記憶部と、
    移動する利用者が出入資格を有するか否かを認証する認証手段と、
    前記所在検出装置からの検出信号に基づいて、前記表示装置に対応する前記利用者が前記認証手段にて認証されているか否かを判定し、認証されていなければ未認証状態と判定する判定手段と、
    前記判定手段により未認証状態と判定された前記表示装置に非接触通信により未認証状態を表示させる表示制御手段とを有することを特徴とした出入管理システム。
  2. 前記判定手段は、前記表示装置が未認証状態となった後に、前記認証手段により前記利用者の認証処理が完了すれば当該表示装置の未認証状態を解除する機能を有する請求項1に記載の出入管理システム。
  3. 前記利用者管理装置は、前記判定手段が前記表示装置が未認証状態となった後に、前記所在検出装置により当該表示装置が前記所定領域から出た旨の検出信号を受信すれば、当該表示装置の未認証状態を解除する機能を有し、
    前記表示装置は、未認証状態となった後に前記所定領域から出たことを検出すれば未認証状態を解除する機能を有する
    請求項1または請求項2に記載の出入管理システム。
  4. 前記認証手段は、移動する利用者の顔画像を取得し、当該顔画像により利用者を認証する請求項1から請求項3の何れか1項に記載の出入管理システム。
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