JP2011210042A - 画像処理装置及び方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】地図範囲設定部52は、地図範囲として設定する。地図取得部53は、地図範囲を少なくとも含む地図のデータを取得する。グループ領域区分部54は、地図のデータを用いて、地図範囲上で識別表示されるオブジェクトの境界線を特定する。画像分類部55は、撮像画像記憶部62に記憶されている複数の撮像画像のデータを、各々の撮像位置に応じて、複数のグループ領域の何れかに分類する。分類情報生成部56は、画像分類部55の分類結果に基づいて、各種各様の分類情報を生成する。地図情報画像生成部57は、地図上の複数のグループ領域に対して分類情報を重畳した地図情報画像のデータを生成する。表示制御部58は、当該地図情報画像を表示部18に表示させる。
【選択図】図2
Description
しかしながら、ユーザにとっては、撮像画像の記録数が増加する程、所望の撮像画像を探索したり、撮像画像を整理するための操作が困難になっていく。
そこで、このような操作の困難性を低減すべく、例えば特許文献1,2には、撮像位置が近いという基準で複数の撮像画像を幾つかのグループに分類して、当該グループの中で代表的な撮像位置だけを地図上に識別表示する技術が開示されている。
このため、ユーザにとっては、分類後の各グループと、地図との対応関係を認識することが困難になる。従って、特許文献1,2に記載の技術を用いた分類の結果を用いても、所望の撮像画像を探索したり、撮像画像を整理するためのユーザの操作の困難性が充分に低減したとはいい難い。
しかしながら、当該従来の別の技術と、特許文献1,2に記載の技術とを組み合わせたとしても、地域名称とは対応しない領域を単位として撮像画像を分類することはできない。その結果、例えば、地図縮尺や撮像位置の分布の大小に応じて柔軟に撮像画像を分類したり、ラスター地図とベクター地図との差異を考慮して撮像画像の分類することができない。
所定の地図のデータに基づいて、前記地図上で識別表示されるオブジェクトの境界線を特定し、特定された前記境界線で囲まれる領域をグループ領域として、前記地図上の領域を複数のグループ領域に区分する区分手段と、
複数の撮像画像のデータを、各々の撮像位置に応じて、前記区分手段に区分された前記複数のグループ領域の何れかに属するように分類する分類手段と、
を備える画像処理装置を提供する。
RAM13にはまた、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
フォーカスレンズは、イメージセンサの受光面に被写体像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。
光学レンズ部にはまた、必要に応じて、焦点、露出、ホワイトバランス等の設定パラメータを調整する周辺回路が設けられる。
光電変換素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子等から構成される。光電変換素子には、光学レンズ部から被写体像が入射される。そこで、光電変換素子は、一定時間毎に被写体像を光電変換(撮像)して画像信号を蓄積し、蓄積した画像信号をアナログ信号としてAFEに順次供給する。
AFEは、このアナログの画像信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理等の各種信号処理を実行する。各種信号処理によって、ディジタル信号が生成され、撮像部16の出力信号として出力される。
なお、以下、撮像部16の出力信号を、「撮像画像のデータ」と呼ぶ。従って、撮像部16からは撮像画像のデータが出力されて、CPU11等に適宜供給される。
表示部18は、液晶ディスプレイ等で構成され、各種画像を表示する。
記憶部19は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、撮像部16から出力された撮像画像のデータを一時的に記憶する。また、記憶部19は、各種画像処理に必要な各種データ、例えば、画像のデータ、各種フラグの値、閾値等も記憶する。
通信部20は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
GPS部21は、GPS(Global Positioning System)用の複数の衛星からGPS信号を受信して、このGPS信号に基づいて撮像装置1の現在位置を示す緯度及び経度の情報(以下、「GPS位置情報」と呼ぶ)を生成する。
即ち、撮像装置1は、地図上で識別表示されるオブジェクト(道路や建築物等の構成要素)の境界線を特定し、特定された境界線で囲まれる領域をグループ領域として、地図上の領域を複数のグループ領域に区分する。
撮像装置1は、複数の撮像画像のデータを、各々の撮像位置に応じて、複数のグループ領域の何れかに属するように分類する。
撮像装置1は、地図上の複数のグループ領域に対して、各々に分類された撮像画像に関する情報(以下、「分類情報」と呼ぶ)を重畳した画像のデータを生成する。なお、このような画像を、以下、「地図情報画像」と呼ぶ。
そして、撮像装置1は、地図情報画像を表示部18に表示させる。
このような一連の処理が、地図情報表示処理である。
また、地図記憶部61及び撮像画像記憶部62は、図1に示す構成のうち、撮像装置1のRAM13若しくは記憶部19、又はリムーバブルメディア31内の一領域として構成されている。
より具体的には本実施形態では、撮像画像のデータは、Exif(Exchangeable Image File Format)形式の所定のファイルに含められる。なお、このような撮像画像のデータを含むファイルを、以下、「撮像画像ファイル」と呼ぶ。撮像画像ファイルには、撮像画像のデータの他、当該撮像画像に関する各種メタ情報を含めることが可能である。そこで、本実施形態では、撮像時点のGPS位置情報が、撮像位置を示すメタ情報として撮像画像ファイルに含められる。そして、このような撮像画像ファイルが、撮像画像記憶部62に記憶される。
地図範囲の形状は、特に限定されないが、本実施形態では説明の簡略上、図3に示すように「矩形」であるとする。
図3においては、座標は経度と緯度とで示されている。このため、図3の地図範囲の説明の範囲内では、座標は「(経度、座標)」と表現する。
図3の例では、左上端の座標PLUが(経度N1、緯度E1)であり、右上端の座標PRUが(経度N1、緯度E2)であり、左下端の座標PLDが(経度N2、緯度E1)であり、右下端の座標PRDが(経度N2、緯度E2)である範囲が、地図範囲として設定されている。
なお、オブジェクト71乃至77は、後述する図4の説明に用いるために便宜上図3に描画されているものであって、地図範囲設定部52によって地図範囲が設定された段階では特定されていない場合がある。
本実施形態では、ユーザは、次のような第1及び第2の指定手法のうち所望の指定手法を選択的に用いて、地図範囲を指定することができるものとする。
なお、ここでいう対角線両端座標を直接指定するとは、撮像装置1にとって対角線両端座標が直接指定されたと認識できることを意味し、ユーザの操作内容自体は特に限定されない。即ち、ユーザの操作としては、対角線両端座標の緯度及び経度を直接入力するという操作のみならず、ズーム倍率等が多段階に設定されている場合に所望の段階のズーム倍率を選択操作する等、各種各様の操作が含まれる。
なお、確認画像指定手法が用いられる場合に、ユーザが1枚以上の撮像画像を指定する操作の手法は、特に限定されない。例えば、撮像装置1は、撮像画像記憶部62に記憶されている撮像画像ファイルを示すフォルダを表示部18に表示させ、ユーザは、表示されたフォルダの中から所望のフォルダを指定操作する、といった手法を採用することができる。また例えば、撮像装置1は、撮像画像記憶部62に記憶されている撮像画像ファイルのメタ情報、例えば撮像日時等を表示部18に表示させ、ユーザは、表示されたメタ情報の中から所望のメタ情報を指定操作する、といった手法を採用することができる。
地図のデータの取得先は、特に限定されないが、本実施形態では、原則として、地図記憶部61であるとする。ただし、地図記憶部61に目的の地図のデータが記憶されていない場合には、本実施形態では、地図取得部53は、通信部20を制御して、インターネット等の地図のデータを配信するWebサイトにアクセスして、目的の地図のデータをダウンロードするものとする。なお、このようにしてダウンロードされた地図のデータは、地図記憶部61に記憶される。
そして、グループ領域区分部54は、特定された境界線で囲まれる領域をグループ領域として、地図範囲上の領域を複数のグループ領域に区分する。
この場合、グループ領域区分部54は、図4に示すように、図3の地図範囲上の領域を複数のグループ領域A乃至Kに区分する。即ち、図4は、図3の地図範囲内で区分された複数のグループ領域A乃至Kを示している。
ここで、分類対象の撮像画像のデータは、その撮像位置が地図範囲内に存在するものである。従って、地図範囲の指定手法として、確認画像指定手法が採用されている場合には、ユーザが指定した1以上の撮像画像の全てのデータが分類対象になる。これに対して、直接座標指定手法が採用されている場合には、画像分類部55は、撮像画像記憶部62に記憶されている複数の撮像画像のデータの中から、その撮像位置が地図範囲内に存在するものを分類対象として選定する。
なお、テーブル自体の記憶場所は、特に限定されず、図1に示す構成のうち、撮像装置1のRAM13や記憶部19であってもよいし、或いはまたリムーバブルメディア31であってもよい。
図5は、画像分類部55による分類結果が格納されるテーブルの構造の一例を示している。
所定の行の「ファイル名」には、当該行に対応する撮像画像のデータが含まれる撮像画像ファイルの名称が格納される。
所定の行の「X座標」には、当該行に対応する撮像画像の撮像位置の表示部18の座標のうち、X座標が格納される。所定の行の「Y座標」には、当該行に対応する撮像画像の撮像位置の表示部18の座標のうち、Y座標が格納される。
例えば本実施形態では、表示部18の座標系は、有効画素のうち左上端の画素の位置を原点(0,0)とし、水平右方向の軸をX軸として、垂直下方向の軸をY軸とするように構築されている。そして、表示部18の水平方向の画素数は640画素とされ、垂直方向の画素数は480画素とされている。このため、「X座標」には、表示部18のX座標が取り得る0乃至639の範囲内の値が格納され、「Y座標」には、表示部18のY座標が取り得る0乃至479の範囲内の値が格納される。
所定の行の「グループ領域」には、当該行に対応する撮像画像の分類結果、即ち、当該撮像画像のデータが分類されたグループ領域の略称が格納されている。図5の例では、図4に示すグループ領域A乃至Kのうち、撮像位置が含まれるグループ領域の略称(A乃至Kのうちの何れかのアルファベット)が、「グループ領域」に格納される。
この場合、本実施形態では、各分類情報は、表示部18に表示させるシンボル等のデータ(以下、「シンボルデータ」と呼ぶ)や、表示部18の表示位置の座標を示すデータ(以下、「座標データ」と呼ぶ)等で構成されるものとする。即ち、本明細書において、分類情報を地図の画像の上に重畳して表示すると表現した場合、その表現は、当該分類情報に含まれるシンボルデータにより表現されるシンボル等を、地図の画像のうち、当該分類情報に含まれる座標データにより示される座標の位置に重畳して表示することを意味する。
即ち、撮像位置情報は、画像分類部55による分類対象となった撮像画像のデータ毎に生成され、●(黒丸印)のシンボルデータと、表示部18における表示座標を示すデータとから構成されている。ここで、表示座標は、撮像画像の撮像位置を示す表示部18の座標であるとする。
具体的例として図5のテーブルに基づいて、「ファイル名」が「fileα」の撮像画像ファイル毎に、撮像位置情報が生成されるものとする。ここで、αは、正確には001乃至010の整数値であるが、説明の便宜上0乃至10であるものとする。また、「ファイル名」が「fileα」の撮像画像ファイルに対応する撮像位置情報を、以下符号を付して、「撮像位置情報Sk」と呼ぶ。この場合、図5の1乃至10行目の各々に対応する撮像画像ファイル(file0乃至10の各々)に対して、撮像位置情報S1乃至S10の各々が生成されることになる(後述する図6参照)。
即ち、画像1枚情報は、グループ領域区分部54によって区分された複数のグループ領域のうち、1枚の撮像画像を含むグループ領域に対して生成され、●(黒丸印)のシンボルデータと、表示部18における表示座標を示すデータとから構成されている。
ここで、表示座標は、当該グループ領域内の表示部18の座標であれば足り、例えばグループ領域内の中心の座標でもよい。ただし、本実施形態では、表示座標として、当該グループ領域に含まれる1枚の撮像画像の撮像位置を示す表示部18の座標が採用されているものとする。
ここで、具体例として図5のテーブルに基づいて画像1枚情報が生成されるものとして、βが、グループ領域の略称A乃至Kのうちの何れかのアルファベットを示すものとする。この場合、グループ領域βに対応する画像1枚情報を、以下符号を付して、「画像1枚情報Sβ」と呼ぶ。図5のテーブルによれば、1枚の撮像画像を含むグループ領域は、グループ領域I及びHである。このため、グループ領域I及びHの各々に対して、画像1枚情報SI及びSHが生成されることになる(後述する図7参照)。
即ち、画像複数枚情報は、グループ領域区分部54によって区分された複数のグループ領域のうち、複数枚の撮像画像を含むグループ領域に対して生成され、★(黒星印)のシンボルデータと、表示部18における表示座標を示すデータとから構成されている。
ここで、表示座標は、当該グループ領域内の表示部18の座標であれば足り、例えばグループ領域内の中心の座標でもよい。ただし、本実施形態では、表示座標として、当該グループ領域に含まれる複数の撮像画像のうち代表する1枚の撮像位置を示す表示部18の座標が採用されているものとする。
ここで、具体例として図5のテーブルに基づいて画像複数枚情報が生成されるものとして、γが、グループ領域の略称A乃至Kのうちの何れかのアルファベットを示すものとする。この場合、グループ領域γに対応する画像複数枚情報を、以下符号を付して、「画像複数枚情報Sγ」と呼ぶ。図5のテーブルによれば、複数枚の撮像画像を含むグループ領域は、グループ領域B、C、及びKである。このため、グループ領域B、C、及びKの各々に対して、画像複数枚情報SB、SC、及びSKが生成されることになる(後述する図7参照)。
そこで、地図情報画像生成部57は、当該地図上の複数のグループ領域に対して当該分類情報を重畳した画像、即ち地図情報画像のデータを生成して、表示制御部58に供給する。
図6の地図情報画像81は、上述した図3に示す地図の上に、上述した撮像位置情報S1乃至S10の各々が重畳された画像である。
このような地図情報画像81等、全ての撮像画像の各々に対応する各撮像位置情報が重畳された地図情報画像をまとめて、以下、「全地点表示画像」と呼ぶ。
ユーザは、全地点表示画像を表示部18に表示させる選択をすることで、地図範囲に含まれる全ての撮像画像の各々の撮像位置の分布状態を視認することができる。
一方、図7の地図情報画像82は、上述した図3に示す地図の上に、上述した画像1枚情報SI及びSH、並びに画像複数枚情報SB、SC、及びSKの各々が重畳された画像である。
このような地図情報画像82等、画像1枚情報又は画像複数枚情報が重畳された地図情報画像をまとめて、以下、「グループ表示画像」と呼ぶ。
ユーザは、グループ表示画像を表示部18に表示させる選択をすることで、地図範囲に含まれる撮像画像の分布状態を、複数のグループ領域毎の観点で視認することができる。
図8及び図9は、地図情報表示処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS2において、地図範囲設定部52は、指定された対角線両端座標に基づいて地図範囲を設定する。
ステップS3において、地図範囲設定部52は、確認表示の対象として指示された1以上の撮像画像を選択する。なお、図2には図示しないが、選択対象は、撮像画像記憶部62にデータとして記憶されている撮像画像である。
ステップS4において、地図範囲設定部52は、ステップS3の処理で選択された1以上の撮像画像の撮像位置の全てを含む範囲を、地図範囲として設定する。
ステップS5において、地図取得部53は、指定された地図範囲をカバーする地図のデータが地図記憶部61に記憶されているか否かを判定する。
ステップS6において、地図取得部53は、通信部20を制御して、地図のデータの配信サイトにアクセス可能か否かを判定する。
地図のデータの配信サイトにアクセス不能な場合、地図取得部53は、ステップS6においてNOであると判定し、ステップS7において、図2には図示しないが表示制御部58を制御して、地図のデータが無い旨のメッセージを表示部18に表示させる。その後、処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、当該メッセージを視認したユーザは、操作部17を操作して別の地図範囲を指定し、当該指定を受けて、ステップS1以降の処理が繰り返し実行される。
これに対して、地図のデータの配信サイトにアクセス可能な場合、地図取得部53は、ステップS6においてYESであると判定し、ステップS8において、指定された地図範囲をカバーする地図のデータをダウンロードする。なお、ダウンロードされた地図のデータは、グループ領域区分部54に供給されると共に地図記憶部61に記憶される。
本実施形態では、地図のデータの形式としては、上述したように、ベクター地図とラスター地図とが採用されている。
ベクター地図とは、地図の中で道路や施設などのオブジェクトに対応する表示用のデータが、地図の他の要素を表す表示用のデータから予め分離されている地図をいう。さらに、ベクター地図の各オブジェクトに対応する表示用のデータは有向線分のデータ、又はベクトルデータの集合体で構成され、道幅や規模等に対応するオブジェクトに関連する属性情報が付加されている。
一方、ラスター地図とは、地図の中で道路や施設等のオブジェクトに対応する表示用のデータが、地図の他の要素を表す表示用のデータから予め分離されておらず、表示用のデータを1以上の枚数の地図の画像を表すデータで構成している地図をいう。
ステップS10において、グループ領域区分部54は、ベクター地図のデータに基づいて、指定された地図範囲に応じて表示すべき道路や施設を選択する。即ち、指定された地図範囲が狭いほど、狭い道路や小さい施設(建築物等)まで表示されるため、これらの狭い道路や小さい施設まで選択される。
このベクター地図による表示処理は一般的な技術なので詳細な説明は省略するが、グループ領域区分部54は、例えば、各道路や施設に付加されている道幅や規模を示す属性情報に基づいて、地図範囲に応じた表示対象オブジェクトの選択を行う。
ステップS11において、グループ領域区分部54は、図2には図示しないが表示制御部58を制御して、ベクター地図のデータに基づいて、指定された地図範囲の地図を表示部18に表示させ、当該地図上に、ステップS10の処理で選択された道路や施設を表示させる。
ステップS12において、グループ領域区分部54は、ベクター地図のデータに基づいて、ステップS10の処理で選択された道路や施設(それらの境界線)で囲まれる各領域を、グループ領域に設定する。
このように、ベクター地図の場合は、地図範囲に応じて表示対象となる道路や施設を変化させているので、グループ領域を区分するための道路や施設を、表示対象となる道路や施設と同一にすることで、地図表示に応じてグループ領域の区分をスムーズに変化させることが可能になる。しかしながら、必ずしも、表示対象となる道路や施設と、グループ領域を区分するための道路や施設とを同一にする必要は特に無い。
これに対して、地図のデータの形式がラスター地図である場合、ステップS9においてNOであると判定されて、次のようなステップS13乃至S16の処理が実行されることによって、グループ領域が設定される。
ステップS14において、グループ領域区分部54は、指定された地図範囲に応じて、後述するステップS17の画像認識処理により抽出すべき道路の太さや施設の大きさを設定する。即ち、指定された地図範囲が狭いほど、狭い道路や小さい施設まで抽出されるため、これらの狭い道路を示す太さや小さい施設を示す大きさが設定される。
ステップS15において、グループ領域区分部54は、ステップS14の処理で設定された抽出条件に応じた画像認識処理によって地図上の道路や施設を抽出する。即ち、ステップS14の処理で設定された抽出条件とは、抽出すべき道路の太さや施設の大きさを意味する。従って、ラスター地図のデータに対して画像認識処理が施されることによって、抽出すべき太さ以上の道路に対応する領域のデータや、抽出すべき大きさ以上の施設に対応する領域のデータが抽出される。
ステップS16において、グループ領域区分部54は、ステップS15の処理で抽出された道路や施設(それらの境界線)で囲まれる各領域を、グループ領域に設定する。
即ち、ベクター地図のように、道路の道幅や施設の規模を示す情報が付加されていない場合であっても、地図範囲に応じた道幅や規模の道路や施設を境界線としてグループ領域を設定することが可能となる。
このため、分類情報生成部56は、画像分類部55の分類結果に基づいて、複数のグループ領域毎に、画像1枚情報又は画像複数枚情報を生成する。
なお、画像1枚情報又は画像複数枚情報を示すシンボル、即ち、地図に重畳されて表示されるシンボルは、グループ領域に属する1以上の撮像画像を代表して示すシンボルであるため、以下、「代表シンボル」と呼ぶ。
即ち、複数のグループ領域毎に、●(黒丸印)を代表シンボルとする画像1枚情報、又は、★(黒星印)を代表シンボルとする画像複数枚情報が生成される。
これにより、処理はステップS17からステップS18に進む。
ステップS19において、表示制御部58は、図2には図示しないが、このような代表シンボルの選択の操作があったか否かを判定する。
ステップS20において、表示制御部58は、図2には図示しないが、選択された代表シンボルに対応するグループ領域内の1以上の撮像画像を一覧表示する。
即ち、本実施形態では、撮像画像のデータは、撮像画像ファイルに含められている。当該撮像画像ファイルは、Exif形式であるため、撮像画像のサムネイル画像のデータも含められている。このため、図2には図示はしないが、選択された代表シンボルに対応するグループ領域内の1以上の撮像画像のサムネイル画像のデータが取得され、これらのデータに基づいて、1以上の撮像画像の一覧表示が行われる。
これにより、処理はステップS21に進む。ただし、ステップS21以降の処理については後述する。
ユーザからの確認終了指示がなされていない場合、ステップS21においてNOであると判定されて、処理は図8のステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、ユーザからの確認終了指示がなされるまでの間、ステップS1乃至S21のループ処理が繰り返される。
その後、ユーザが、操作部17を操作して確認終了指示をすると、ステップS21においてYESであると判定されて、地図情報表示処理は終了となる。
そして、本実施形態の撮像装置1は、複数の撮像画像のデータを、各々の撮像位置に応じて、区分された複数のグループ領域の何れかに属するように分類することができる。
これにより、住所(国、都道府県、市町村、番地等)等の地域名称に対応して明確に区分けされていない領域であっても、境界線の座標さえ特定できれば、撮影画像を分類する際の境界線として利用することが可能になる。よって、このような境界線を用いることによって、地域名称とは対応しない領域を単位として複数の撮像画像を地図上で分類することが可能になる。
本実施形態の撮像装置1は、ベクター地図であると判定した場合、設定された地図範囲に応じて、表示すべきオブジェクトを選定し、選定されたオブジェクトを、境界線を特定するオブジェクトとして採用することができる。
これに対して、本実施形態の撮像装置1は、ラスター地図であると判定した場合、地図のデータに対して画像認識処理を施し、画像認識処理の結果に基づいてオブジェクトを認識することができる。
このようにして、予め座標データを持たない道路や施設のオブジェクトが含まれるラスター地図、即ち、画像情報として提供されるラスター地図であっても、地図上で識別表示可能なものであれば、撮影画像を分類する際の境界線として利用することが可能になる。
さらに、タッチペン機能等、当該地図が表示されている表示部18に対してユーザが手書き操作で書き込んだ情報を受け付ける機能を、撮像装置1が有している場合がある。このような場合には、グループ領域区分部54は、画像認識処理の一部として、ユーザが手書きで書き込んだ線情報を境界線として特定することができる。
さらにまた、ラスター地図のデータに、分離可能な文字情報が含まれている場合がある。このような場合には、グループ領域区分部54は、文字情報を除外した地図のデータに基づいて、文字情報を除外した地図上の領域を複数のグループ領域に区分することもできる。
しかしながら、地図上に重畳される代表シンボルは、図8及び図9の例に特に限定されない。例えば、グループ領域に含まれる撮像画像の数を、単純に「1枚」と「複数枚」といった2種類に区分するのではなく、K種類(Kは、グループ領域に含まれ得る撮像画像の最大枚数以下の整数値)に区分してもよい。例えば、K=3として、「1枚」、「少数枚」、及び「多数枚」といった3種類に区分してもよい。この場合、地図情報画像生成部57は、K種類の代表シンボルの各々を地図上に重畳させることができる。
また、地図情報画像生成部57は、代表シンボル(分類情報)のみならず、各種各様の情報を地図上に重畳するようにしてもよい。例えば、地図情報画像生成部57は、境界線を示す線情報として、通常の線よりも太くしたり色を変えた線情報を地図上に重畳してもよい。また例えば、地図情報画像生成部57は、グループ領域を示す情報、例えばグループ名等を地図上に重畳させて、図4に示すような地図情報画像のデータを生成してもよい。
さらにまた、表示部18に表示させる地図情報画像の種類は、図8及び図9の例ではグループ表示画像としているが、特にこれに限定されない。例えば、表示部18は、別の種類、例えば図6に示すような全地点表示画像等を地図情報画像として表示してもよい。この場合、ユーザが、操作部17を操作することで、任意の一の種類から任意の別の一の種類に表示を更新する指示をできるようにしてもよい。
Claims (16)
- 所定の地図のデータに基づいて、前記地図上で識別表示されるオブジェクトの境界線を特定し、特定された前記境界線で囲まれる領域をグループ領域として、前記地図上の領域を複数のグループ領域に区分する区分手段と、
複数の撮像画像のデータを、各々の撮像位置に応じて、前記区分手段に区分された前記複数のグループ領域の何れかに属するように分類する分類手段と、
を備える画像処理装置。 - 表示対象となる地図範囲を設定する設定手段をさらに備え、
前記区分手段は、前記地図のうち、前記設定手段により設定された前記地図範囲内の領域を前記複数のグループ領域に区分する、
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記設定手段は、前記分類手段による分類の対象となる前記複数の撮像画像のデータが予め指定された場合、指定された前記複数の撮像画像の各々の撮像位置を全て含む範囲内で、前記地図範囲を設定する、
請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記分類手段は、前記設定手段により設定された前記地図範囲に応じて、前記境界線を特定する前記オブジェクトを変更する
請求項2又は3に記載の画像処理装置。 - 前記オブジェクトは、道路又は建築物であり、
前記分類手段は、前記設定手段により設定された前記地図範囲に応じて、幅の異なる道路又は接地面積が異なる建築物を採用する、
請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記地図のデータの形式は、各オブジェクトに対応するデータが地図の他の要素を表すデータから予め分離されているベクター地図であり、
前記区分手段は、前記設定手段により設定された前記地図範囲に応じて、各オブジェクトに対応するデータを参照して、前記境界線を特定するオブジェクトを選択する、
請求項2乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置。 - 前記地図のデータの形式は、各オブジェクトに対して属性情報が付加されているベクター地図であり、
前記区分手段は、各オブジェクトに付加されている属性情報に基づいて前記境界線を特定するオブジェクトを選択する、
請求項6に記載の画像処理装置。 - 前記区分手段は、前記設定手段により設定された前記地図範囲に応じて、表示すべきオブジェクトを選定し、選定された前記オブジェクトを、前記境界線を特定する前記オブジェクトとして採用する、
請求項6又は7に記載の画像処理装置。 - 前記地図のデータの形式は、各オブジェクトに対応するデータが他の要素を表すデータからから分離されていない画像データとして与えられているラスター地図であり、
前記区分手段は、前記地図のデータである画像のデータに対して画像認識処理を施し、前記画像認識処理の結果に基づいて前記オブジェクトを認識する、
請求項2乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置。 - 前記区分手段は、前記画像認識処理の結果に基づいて前記オブジェクトの幅若しくは規模を認識し、この認識結果に基づいて前記境界線を特定するオブジェクトを選択する、
請求項9に記載の画像処理装置。 - 前記区分手段は、
前記地図のデータの形式がベクター地図であるかラスター地図であるか否かを判定し、
前記ベクター地図であると判定した場合、前記設定手段により設定された前記地図範囲に応じて、表示すべきオブジェクトを選定し、選定された前記オブジェクトを、前記境界線を特定する前記オブジェクトとして採用し、
前記ラスター地図であると判断した場合、前記地図のデータに対して画像認識処理を施し、前記画像認識処理の結果に基づいて前記オブジェクトを認識する、
請求項2乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置。 - 前記地図を表示する表示手段と、
前記地図が表示されている前記表示手段に対して、ユーザが手書きで情報を書きこむ操作を受け付ける操作手段と、
を備え、
前記区分手段は、前記画像認識処理の一部として、さらに、前記ユーザが手書きで書き込んで前記操作手段により受け付けられた線情報を前記境界線として特定する、
請求項9乃至11の何れか1項に記載の画像処理装置。 - 前記地図のデータは、分離可能な文字情報が含まれており、
前記区分手段は、前記文字情報を除外した前記地図のデータに基づいて、前記文字情報を除外した前記地図上の領域を複数のグループ領域に区分する、
請求項9乃至11の何れか1項に記載の画像処理装置。 - 前記分類手段の分類の結果に基づいて、グループ領域に属する1以上の撮像画像のデータを代表する代表シンボルのデータを含む分類情報を、前記複数のグループ領域毎に生成する分類情報生成手段と、
前記分類情報生成手段により生成された前記分類情報と前記地図のデータとに基づいて、前記地図に対して、前記代表シンボルを前記複数のグループ領域が存在する位置に重畳した地図情報画像のデータを生成する地図情報画像生成手段と、
をさらに備える請求項1乃至10の何れか1項に記載の画像処理装置。 - 画像処理装置が、所定の地図のデータを対象として画像処理を実行する画像処理方法において、
所定の地図のデータに基づいて、前記地図上で識別表示されるオブジェクトの境界線を特定し、特定された前記境界線で囲まれる領域をグループ領域として、前記地図上の領域を複数のグループ領域に区分する区分ステップと、
複数の撮像画像のデータを、各々の撮像位置に応じて、区分された前記複数のグループ領域の何れかに属するように分類する分類ステップと、
を含む画像処理方法。 - 画像処理装置に対して、所定の地図のデータを対象とする画像処理の実行を制御するコンピュータに、
所定の地図のデータに基づいて、前記地図上で識別表示されるオブジェクトの境界線を特定し、特定された前記境界線で囲まれる領域をグループ領域として、前記地図上の領域を複数のグループ領域に区分する区分機能と、
複数の撮像画像のデータを、各々の撮像位置に応じて、区分された前記複数のグループ領域の何れかに属するように分類する分類機能と、
を実現させるプログラム。
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