JP2011209251A - 車高検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車高を検出する車高検出装置10において、車体に固定され、車両周辺の測定対象物までの水平距離Aを測定するソナー40と、車体に固定され、車両周辺の測定対象物を撮像するカメラ30と、撮像された測定対象物の所定部の画像データ,水平距離A,及びソナー40とカメラ30との位置関係データ(B,β)に基づいて、測定対象物の所定部に対するカメラ30の地上高Hを算出し、この地上高Hから車高を算出するECU20と、を備えた。
【選択図】図3
Description
例えば、特許文献1に記載のヘッドランプの光軸制御装置では、クロスメンバ下部に地面に向けて複数の超音波センサ(車高センサ)が配置されている。また、特許文献2に記載の駐車支援装置では、車両後方下部に地面に向けて超音波センサ(車高センサ)が設けられている。特許文献1及び2では、超音波センサを用いることにより、地面との距離を音波を用いて測定することで、直接的に車高を求めることができる。
また、特許文献3に記載の駐車支援装置では、スタビライザに、車高センサが設けられている。特許文献3の車高センサでは、スタビライザの回転角度を検出することで、車高を検出することができる。
図1に示すように、本実施形態の車両1は、車両1の車高及び前後方向の傾斜角度を算出する車高検出装置10を備えている。
車高検出装置10は、車両に搭載されたECU20と、車両後部に固定されたバックモニタ用のカメラ30と、カメラ30周辺のバンパー付近に固定された複数のソナー40(40a,40b,40c,40d)とを備えている。
ソナー40は、所定の指向性を有する超音波センサであり、車両周辺の物体(測定対象物)との水平距離を測定し、水平距離測定データをECU20へ送出する距離測定手段である。ソナー40は、カメラ30よりも下側で、地面に近い位置に配置されている。
ECU20は、カメラ30から受け取った画像データを画像処理する画像処理部21、画像パターンマッチング処理に用いる画像パターンを記憶した画像パターン記憶部22、ソナー40から水平距離測定データを受け取り水平距離データに変換するソナー計測部23、各種学習値,設定値及び算出値を記憶する記憶部24、車両1の車高及び傾斜角度を算出する車高・傾斜角度算出部25を備えている。また、ソナー計測部23は、車速センサ52から車速データを受け取る。
また、車高・傾斜角度算出部25からは、車高・傾斜角度利用機器54へ車高及び傾斜角度データが送出される。車高及び傾斜角度データを利用する車高・傾斜角度利用機器54は、例えば、ヘッドライト光軸制御システム、バックミラー角度制御システム、車高調整システム、燃料計制御システム、サスペンションダンパーシステム等である。
この画像データは、カメラ30の撮像レンズ部30aのレンズ種類に応じて適宜に画像変換されたものであってよい。図4では、車両1の後方右寄り(画像データ中では左寄り)に測定対象物である支柱2が撮像されている。
図4では、車高が低くなった状態で撮像した支柱2が実線で示されている。また、このときの消失点は仮想の点Vの位置に移動し、支柱2の特定点P0も点P(X,Y)へ移動する。
図5は、側方から見た車両1と支柱2との位置関係を示している。また、図6は、平面視におけるカメラ30,ソナー40(40c),支柱2の位置関係を示している。なお、図5及び図6では、荷物等の積載により、車高が低くなった状態を示している。
以下では、距離測定手段としてソナー40cが用いられ、ソナー40cとカメラ30との組合せで車高等を算出する場合について説明する。
ソナー40cと支柱2との水平距離Aは、ソナー40cにより測定される。
また、水平距離Cは、点Q(カメラ30)と特定点Pとを結ぶ線PQの水平距離である。
以上のように、ECU20(画像処理部21)は、画像データを画像処理して特定点Pを特定することにより、角度X及びYを求めることができる。
上述の水平距離A、水平距離B、水平距離C、角度α(α=90°−X)、角度βとの関係は、式(1)で表される。
まず、測定基準状態から徐々に積載物を搭載していき、車高及び傾斜角度を実測すると共に、車高及び傾斜角度を各水平距離Lにおける地面部分の見下ろし角度Yに関連付けて、対応関係データテーブルを記憶部24に記憶させておく。
そして、ECU20は、上記算出処理において、水平距離L及び角度Yを求め、このデータ組合せに基づいて、上記対応関係データテーブルを参照することにより、車高H及び傾斜角度Rcを直接的に求めることができる。
画像パターン記憶部22には、一般的な路面画像パターンや、道路標識のパイプ,縁石,車止め等の測定対象物の画像パターンがテンプレートとして記憶されている。
ECU20(画像処理部21)は、カメラ30からの画像データを画像処理して、画像データのうち輝度信号が異なっている領域を、測定対象物の候補領域として抽出する。そして、ECU20(画像処理部21)は、この候補領域に画像パターンをマッチングさせることにより、候補領域がどの測定対象物であるのかを特定する。このとき、画像データに路面画像パターンをマッチングさせて、路面画像パターンとマッチングする度合が高い領域を画像データから除外して画像範囲を絞ることで、効率的に候補領域を特定するように構成してもよい。
本実施形態では、カメラ30は、単一又は単眼のカメラであるので、画像データ中の物体が、地面に直接設置されているのか、他の支持部材によって支持され宙に浮いた状態となっているのかを区別するのが難しい。
さらに、本実施形態では、カメラ30が単眼のものであったが、カメラ30としてステレオカメラを使用することで、複数台のカメラを用いたのと同じ効果を得ることができる。
以下に説明する処理は、車速センサ52からの車速データがゼロより大きい速度を示している場合に適用され、特定的には、車両1が高速道路等の平坦な道路上を走行中であって、測定対象物がカメラ30の撮像範囲にない場合に好適に適用することができる。
ECU20(画像処理部21)は、画像処理により画像データ中で所定長さ以上直線状に延びる領域である道路の路肩線、横断歩道、中央線、路側帯、反射板の並び等を認識し、これらを延長した交点の位置(画像データ中の座標)を算出する。この交点が消失点Vに該当する。図7の例では、道路の路肩線60a,60b、及び、車線区画線(中央線)60cが認識され、これらが消失点Vを特定するために用いられる。
ECU20(画像処理部21)は、この角度Yと車高H及び傾斜角度Rcとの対応関係データを記憶しており、この対応関係データを利用して、角度Yから車高H及び傾斜角度Rcを算出することができる。
この処理フローは、所定時間毎に繰り返し行われ、車高H及び傾斜角度Rc並びにそれぞれの平均値が算出される。
なお、記憶された車高H及び傾斜角度Rc並びにそれぞれの平均値は、車高及び傾斜角度が変化する可能性のあるイベント(例えば、エンジンスタート、ドア開閉等)が発生すると、リセットされる。例えば、エンジンスタート前やドア開閉により、乗員の乗り降りや、積載物の積み下ろし等が行われる可能性があるため、車高及び傾斜角度が変化する可能性がある。これらのイベントは、ECU20が、エンジンスタート信号、ドア開閉信号等を受け取ることにより判定することができる。そして、リセット後には、車両1が移動し停止及び発車する毎に、以下の処理フローが繰り返し行われることで、新たに車高H及び傾斜角度Rc並びにそれぞれの平均値が算出され、記憶される。
車両1が停止していれば(ステップS1;Yes)、ECU20(ソナー計測部23)は、各ソナー40a〜40dから水平距離測定データを取得する(ステップS2)。
一方、物体が検出された場合(ステップS3;Yes)、ECU20(画像処理部21)は、水平距離測定時のカメラ30からの画像データを取得する(ステップS4)。
なお、候補領域を抽出した後、画像パターンとのマッチングは必ずしもを行わなくてもよい。マッチングを行わない場合、ECU20(画像処理部21)は、抽出した候補領域を測定対象物とみなして、前端を特定する。
なお、算出された車高H及び傾斜角度Rcが、これまでに記憶されている値と統計学的に大きく異なる場合は、測定対象物を誤認したおそれがあるので、そのような算出値は除外し、記憶部24に記憶しないようにしてもよい。
そして、ECU20(車高・傾斜角度算出部25)は、求めた車高及び傾斜角度の平均値を各種の車高・傾斜角度利用機器へ送信し(ステップS11)、処理を終了する。
次いで、ECU20(車高・傾斜角度算出部25)は、算出した車高及び傾斜角度を車高・傾斜角度利用機器へ送信し(ステップS11)、処理を終了する。
2 支柱(測定対象物)
10 車高検出装置
21 画像処理部
22 画像パターン記憶部
23 ソナー計測部
24 記憶部
25 車高・傾斜角度算出部
30 カメラ
30a 撮像レンズ部
40、40a−40d ソナー
Claims (4)
- 車高を検出する車高検出装置において、
車体に固定され、車両周辺の測定対象物までの水平距離を測定する距離測定手段と、
前記車体に固定され、車両周辺の前記測定対象物を撮像する撮像手段と、
撮像された前記測定対象物の所定部の画像データ,前記水平距離,及び前記距離測定手段と前記撮像手段との位置関係データに基づいて、前記測定対象物の所定部に対する撮像手段の地上高を算出し、この地上高から車高を算出する車高算出手段と、を備えたことを特徴とする車高検出装置。 - 前記測定対象物の所定部は、前記測定対象物の地面との接触部であることを特徴とする請求項1に記載の車高検出装置。
- 前記車高算出手段は、前記画像データに基づいて、前記撮像手段の撮像部から見た前記所定部の上下方向角度を算出し、前記水平距離と前記位置関係データに基づいて、前記撮像手段の撮像部の光軸方向における前記撮像手段と前記所定部との間の第2の水平距離を算出し、前記上下方向角度及び前記第2の水平距離を用いて、前記地上高を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の車高検出装置。
- 前記車高算出手段は、前記画像データに基づいて、前記撮像手段の撮像部から見た前記測定対象物の所定部の左右方向角度を算出し、この左右方向角度を更に用いて前記第2の水平距離を算出することを特徴とする請求項3に記載の車高検出装置。
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