JP2011208882A - 気液熱交換型冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機の回転数の変動に伴う冷凍能力の変動を抑えるとともに、圧縮機出口での冷媒の吐出温度の上昇を抑えて冷凍機油の劣化を防ぐことができる気液熱交換型冷凍装置を提供すること。
【解決手段】圧縮機1、凝縮器2、熱交制御弁3、気液熱交換器4、膨張弁5及び蒸発器6を冷媒配管L1〜L5によって直列に接続して閉ループの冷媒循環回路を構成して成る気液熱交換型冷凍装置において、冷媒循環回路の圧縮機1と凝縮器2の間に吐出温度センサ7を設けるとともに、熱交制御弁3と気液熱交換器4との間に圧力センサ8を設け、吐出温度センサ7によって検出される圧縮機1の出口での冷媒温度と圧力センサ8によって検出される熱交制御弁3の出口での冷媒圧力に基づいて熱交制御弁3の開度を制御するコントローラ(制御手段)10を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、凝縮器にて凝縮した冷媒と蒸発器にて蒸発した冷媒と気液熱交換器において互いに熱交換させて各冷媒をそれぞれ過冷却及び過熱することによって冷凍能力を高めるようにした気液熱交換型冷凍装置に関するものである。
一般に冷凍装置は、圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器を冷媒配管によって直列に接続して閉ループの冷媒循環回路を構成するものであって、圧縮機によって圧縮された高圧のガス冷媒を凝縮器での放熱によって液化させて高圧の液冷媒とし、この液冷媒を膨張弁によって膨張(等エンタルピ膨張)させて減圧した後、沸点の下がった低圧の液冷媒を蒸発器において蒸発させ、蒸発に必要な蒸発潜熱を庫内等から奪うことによって庫内等を冷却するものである。
斯かる冷凍装置の冷凍能力或いは成績係数(COP)を向上させる方法として、冷媒循環回路の凝縮器と膨張弁との間に気液熱交換器を設け、凝縮器にて凝縮した冷媒と蒸発器にて蒸発した冷媒とを気液熱交換器において互いに熱交換させて各冷媒をそれぞれ過冷却及び過熱する方法が知られている。
ところで、特許文献1には、気液熱交換器を備えた冷凍空調装置において、冷媒循環回路の凝縮器と気液熱交換器の間及び気液熱交換器と蒸発器の間に膨張弁をそれぞれ設け、凝縮器出口の冷媒温度と圧縮機入口の冷媒温度に基づいて膨張弁の開度を制御し、蒸発器出口での冷媒の乾き度を所定の目標値に保つことによって高効率な運転を実現するとともに、蒸発器が乾くことに起因する露飛び等の不具合を解消する提案がなされている。
特開2009−162388号公報
ところで、特許文献1において提案された冷凍空調装置を冷凍車のように圧縮機の回転数が大きく変動する環境下で運転した場合、気液熱交換器の熱交換性能が圧縮機の回転数の変動に伴って大きく変化する。例えば、圧縮機の回転数が低下すると冷媒循環量が減少し、気液熱交換器での熱交換量不足による冷却不良が発生し、逆に圧縮機の回転数が増加すると冷媒循環量が増大し、熱交換量過多による圧縮機出口での冷媒の吐出温度の上昇を招き、冷凍機油が劣化する等の問題が発生する。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、圧縮機の回転数の変動に伴う冷凍能力の変動を抑えるとともに、圧縮機出口での冷媒の吐出温度の上昇を抑えて冷凍機油の劣化を防ぐことができる気液熱交換型冷凍装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、少なくとも圧縮機、凝縮器、熱交制御弁、気液熱交換器、膨張弁及び蒸発器を冷媒配管によって直列に接続して閉ループの冷媒循環回路を構成し、前記凝縮器にて凝縮した後に前記熱交制御弁によって減圧された冷媒と前記蒸発器にて蒸発した冷媒とを前記気液熱交換器において熱交換させて各冷媒をそれぞれ過冷却及び過熱するようにした気液熱交換型冷凍装置において、前記冷媒循環回路の前記圧縮機と前記凝縮器の間に吐出温度センサを設けるとともに、前記熱交制御弁と前記気液熱交換器との間に圧力センサを設け、前記吐出温度センサによって検出される圧縮機出口の冷媒温度と前記圧力センサによって検出される熱交制御弁出口の冷媒圧力に基づいて前記熱交制御弁の開度を制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記制御手段は、前記圧縮機の回転数が低下すると前記熱交制御弁の開度を絞り、前記圧縮機の回転数が増加すると前記熱交制御弁の開度を大きくすることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記制御手段は、前記吐出温度センサによって検出される圧縮機出口の冷媒温度が設定値を超えると、前記熱交制御弁の開度を、該熱交制御弁で減圧された後に前記気液熱交換器を通過した冷媒が気液混合状態を維持する値まで絞ることを特徴とする。
請求項1及び2記載の発明によれば、圧縮機の回転数が低下すると熱交制御弁の開度を絞るようにしたため、気液熱交換器を流れる冷媒の流速が上がって熱交換量が増え、この熱交換量の増加によって、回転数低下による冷媒循環量の減少に伴う気液熱交換器での熱交換量の減少を補償することができ、熱交換量不足による冷却不良を抑制することができる。
又、圧縮機の回転数が増加すると熱交制御弁の開度を大きくするようにしたため、気液熱交換器を流れる冷媒の流速が下がって熱交換量が減少し、この熱交換量の減少によって、回転数増大による冷媒循環量の増加に伴う気液熱交換器での熱交換量の増加を補償することができ、熱交換量過多による圧縮機出口での冷媒の吐出温度の上昇を抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、圧縮機出口の冷媒温度が設定値を超えると、熱交制御弁で減圧された後に気液熱交換器を通過した冷媒が気液混合状態を維持する値まで熱交制御弁の開度を大きく絞るようにしたため、気液熱交換器を気液二層流として通過する冷媒と蒸発器からのガス冷媒との温度差が小さくなり、気液熱交換器での両冷媒の熱交換量が低く抑えられる。このため、圧縮機入口での冷媒の過熱度が低く抑えられ、圧縮機出口での冷媒の吐出温度の上昇が抑制されて冷凍機油の劣化が防がれる。
本発明に係る気液熱交換型冷凍装置の冷媒回路図である。 本発明に係る気液熱交換型冷凍装置において圧縮機回転数の変動に応じて熱交制御弁の開度を制御した場合の冷媒の状態変化を示すモリエル線図である。 気液熱交換器における凝縮液冷媒の流速と伝熱性能との関係を示す図である。 本発明に係る気液熱交換型冷凍装置において圧縮機出口での冷媒の吐出温度が設定置を超えたときに熱交制御弁の開度を制御した場合の冷媒の状態変化を示すモリエル線図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る気液熱交換型冷凍装置の冷媒回路図であり、図示の気液熱交換型冷凍装置においては、圧縮機1、凝縮器2、熱交制御弁3、気液熱交換器4、膨張弁5及び蒸発器6が冷媒配管L1,L2,L3,L4,L5によって直列に接続されて閉ループの冷媒循環回路が形成されている。ここで、熱交制御弁3は、凝縮器2と気液熱交換器4とを接続する冷媒配管L2に設けられ、膨張弁5は、気液熱交換器4と蒸発器6とを接続する冷媒配管L3に設けられている。尚、熱交制御弁3は、開度が無段階に制御される電子制御弁で構成されている。
又、本発明に係る気液熱交換型冷凍装置においては、圧縮機1と凝縮器2を接続する冷媒配管L1には吐出温度センサ7が設けられ、冷媒配管L2の熱交制御弁3と気液熱交換器4の間には圧力センサ8が設けられ、蒸発器6と気液熱交換器4とを接続する冷媒配管L4には蒸発温度センサ9が設けられており、これらの吐出温度センサ7と圧力センサ8及び蒸発温度センサ9は制御手段であるコントローラ10に電気的に接続されている。更に、電子制御弁で構成された熱交制御弁3はコントローラ10に電気的に接続されており、後述のように熱交制御弁3はコントローラ10からの制御信号によってその開度が制御される。
次に、本発明に係る気液熱交換型冷凍機の作用を図2に示すモリエル線図(P−i線図)を用いて以下に説明する。
圧縮機1が駆動源である不図示のエンジンによって回転駆動されると、図2にaにて示す状態(圧力P、エンタルピi)にあるガス冷媒が圧縮機1によって圧縮されて図2にbにて示す状態(圧力P、エンタルピi)の高温高圧のガス冷媒となり(圧縮行程)、このガス冷媒は冷媒配管L1を通って凝縮器2へと導入される。尚、このときの圧縮機1の圧縮動力W(熱量換算)は(i−i)で表わされる。
凝縮器2では、高温高圧のガス冷媒が外気に凝縮熱Qを放出して図2のb→cへと状態変化(相変化)して液化し(凝縮行程)、図2にcにて示す状態(圧力P、エンタルピi3)の高圧液冷媒となる。尚、このときの放熱量(凝縮熱)Qは(i−i)で表わされる。
そして、上述のように凝縮器2において液化した高圧液冷媒は、図2において例えばBにて示す経路(条件)を経て状態変化する。即ち、凝縮器2において液化した高圧液冷媒は、冷媒配管L2を通って熱交制御弁3に至り、該熱交制御弁3によって圧力Pまで減圧されて断熱膨張(等エンタルピ膨張)し(膨張行程)、図2にdにて示す状態(圧力P、エンタルピi)となって、その一部がガス化する。
上述のように一部がガス化した冷媒は、冷媒配管L2を通って気液熱交換器4に導入されるが、この気液熱交換器4には後述のように蒸発器6において蒸発して気化したガス冷媒が冷媒配管L4を経て導入されているため、冷媒配管L2から気液熱交換器4へと導入された冷媒(一部がガス化した冷媒)は蒸発器6にて蒸発して冷媒配管L4から導入される温度の低いガス冷媒との熱交換によって過冷却され、図2にeにて示す状態(圧力P、エンタルピi)の液冷媒となる。尚、この場合の過冷却熱量ΔQは(i−i)で表わされる。
そして、上述のように気液熱交換器4において過冷却された液冷媒は、膨張弁5を通過することによって再度減圧されて断熱膨張(等エンタルピ膨張)し(膨張行程)、図2のfにて示す状態(圧力P、エンタルピi)へと状態変化してその一部がガス化し、減圧されることによって沸点が下がる。このように膨張弁5によって減圧されて沸点が下がった冷媒は、冷媒配管L3から蒸発器6へと導入され、該蒸発器6を流れる過程で周囲から蒸発熱Qを奪って蒸発してf→g(圧力P、エンタルピi)へと状態変化してガス化する(蒸発行程)。このときの蒸発熱量Q1は(i−i)で表わされるが、前述のように膨張弁5で減圧される前の冷媒は気液熱交換器4においてΔQ(=i−i)だけ過冷却されているため、この過冷却分の熱量ΔQだけ蒸発熱量が増加し、その増加分ΔQだけ冷凍能力が高められる。
その後、蒸発器6にて蒸発した低圧ガス冷媒は、前述のように冷媒配管L4から気液熱交換器4を流れる過程で冷媒配管L2から気液熱交換器4へと導入される高圧冷媒の過冷却に供されるために温度が上昇し、圧縮機1に吸入される段階では図2に示すg→a(圧力P、エンタルピi)へと変化して図示の熱量ΔQ(=i−i)だけ過熱される。そして、この過熱されたガス冷媒は、圧縮機1によって再度圧縮され、以後は冷媒の上記と同様の状態変化が繰り返される。
而して、本発明に係る気液熱交換型冷凍装置においては、以上説明した冷凍サイクルが繰り返され、蒸発器6での低温液冷媒の蒸発に伴う吸熱によって所要の冷凍が行われるが、圧縮機1から吐出されるガス冷媒の温度は吐出温度センサ7によって検出され、凝縮器2によって凝縮された後に熱交制御弁3によって減圧された冷媒の圧力は圧力センサ8によって検出され、これらの検出値はコントローラ10へと送信される。すると、コントローラ10は、吐出温度センサ7によって検出される圧縮機1の出口における冷媒温度と圧力センサ8によって検出される熱交制御弁3の出口における冷媒圧力に基づいて熱交制御弁3の開度を制御する。
具体的には、圧縮機1の回転数が低下すると熱交制御弁3の開度を絞り、逆に圧縮機1の回転数が増加すると熱交制御弁3の開度を大きくする。又、吐出温度センサ7によって検出される圧縮機1の出口における冷媒温度が設定値を超えると、前記熱交制御弁3の開度を、該熱交制御弁3で減圧された後に気液熱交換器4を通過した冷媒が気液混合状態を維持する値まで絞る(図4参照)。
本発明に係る気液熱交換器型冷凍装置を例えば冷凍車に搭載した場合、エンジンによって駆動される圧縮機1の回転数は冷凍車の走行状態によって変動する。
例えば、圧縮機1の回転数が低下すると冷媒循環回路における冷媒の循環量が減少するために冷凍能力が低下するが、この場合は前述のようにコントローラ10は熱交制御弁3の開度を絞るようにしたため、気液熱交換器4を流れる冷媒の流速が上がって熱交換量が増え、この熱交換量の増加によって、回転数低下による冷媒循環量の減少に伴う気液熱交換器4での熱交換量の減少が補償され、熱交換量不足による冷却不良が抑制される。
ここで、凝縮器2において液化した高圧液冷媒が熱交制御弁3から気液熱交換器4を経て膨張弁5へと流れるときの状態変化を例えば図2にB,C,Dにて示す。Bにて示す状態で運転している場合には熱交制御弁3によって圧力がPからPへと減圧されるが、圧縮機1の回転数が低下すると、その回転数の低下の度合いに応じて熱交制御弁3を絞って図2のC,Dにて示すように圧力P’,P”(P>P’>P”)まで減圧すれば、気液熱交換器4を流れる冷媒の流速が上がって図示のように熱交換量が増えるため、前述のように熱交換量不足による冷却不良を抑制することができる。
図3に気液熱交換器4における冷媒の流速(m/s)と伝熱性能KA(W/K)との関係を示すが、伝熱性能(熱交換量)KAは冷媒の流速の増加と共に増大することが分かる。
ここで、熱交制御弁3を用いないで気液熱交換器4において冷媒を過冷却した後に膨張弁5によって膨張させた場合の過程(条件)を図2にAにて示すが、この過程Aを経て冷媒を状態変化させた場合を基準として各過程B,C,Dを経て冷媒を状態変化させたときの冷媒の流速と気液熱交換器4での熱交換量及び性能アップ率をシミュレーションによって求めると表1に示すような結果が得られた。
Figure 2011208882
表1の結果から明らかなように、圧縮機1の回転数が低下した場合に熱交制御弁3を絞ると流速が増大して気液熱交換器4での交換熱量が増え、結果的に性能がアップして冷凍能力が高められることが分かる。
逆に、圧縮機1の回転数が増加すると冷媒循環量が増大し、気液熱交換器4での交換熱量過多による圧縮機1の出口における冷媒の吐出温度が上昇し、冷凍機油が劣化する等の問題が発生するため、前述のようにコントローラ10は熱交制御弁3を開いてその開度が大きくなるよう制御する。
例えば、図2のDにて示す状態で運転している場合には熱交制御弁3によって圧力がP2からP”へと減圧されるが、圧縮機1の回転数が増加すると、その回転数の増加の度合いに応じて熱交制御弁3を開いて図2のC,Bにて示すように圧力P’,P(P”<P’<P)まで減圧すれば、気液熱交換器4を流れる冷媒の流速が下がって図示のように熱交換量が減少するため、熱交換量過多による圧縮機1の出口での冷媒の吐出温度の上昇が抑えられて冷凍油の劣化が防がれる。
表1の結果から明らかなように、圧縮機1の回転数が増加した場合に熱交制御弁3を開くと流速が減少して気液熱交換器4での交換熱量が減少し、結果的に性能がダウンして冷凍能力が下がることが分かる。
そして、本発明に係る気液熱交換型冷凍装置においては、吐出温度センサ7によって検出される圧縮機1の出口での冷媒温度が設定値を超えると、前述のようにコントローラ10は熱交制御弁3の開度を、該熱交制御弁3で減圧された後に気液熱交換器4を通過した冷媒が気液混合状態を維持する値まで絞るようにしている。
例えば、凝縮器2において液化した高圧液冷媒が熱交制御弁3から気液熱交換器4を経て膨張弁5へと流れるときの状態変化を例えば図4にB,C,Dにて示すが、凝縮器2において液化した高圧液冷媒を熱交制御弁3を絞ることによって圧力PからP’,P”へと大きく減圧させれば、Bにて示す状態で運転している場合には熱交制御弁3によって圧力がPからPへと減圧されるが、圧縮機1の回転数が低下すると、その回転数の低下の度合いに応じて熱交制御弁3を絞って図2のC,Dにて示すように圧力P3’,P3”(P”<P’<P)まで減圧すれば、熱交制御弁3で減圧された後に気液熱交換器4を通過した冷媒が気液混合状態を維持する。
上述のように熱交制御弁3で減圧された後に気液熱交換器4を通過した冷媒が気液混合状態を維持すると、気液熱交換器4を気液二層流として通過する冷媒と蒸発器6から冷媒配管L4を経て気液熱交換器4へと導入されるガス冷媒との温度差が小さくなり、気液熱交換器4での両冷媒の熱交換量が低く抑えられる。このため、圧縮機1の入口での冷媒の過熱度が低く抑えられ、圧縮機1の出口での冷媒の吐出温度の上昇が抑制されて冷凍機油の劣化が防がれる。
ここで、熱交制御弁を用いないで気液熱交換器4において冷媒を過冷却した後に膨張弁5によって膨張させた場合の過程を図4にAにて示すが、この過程Aを経て冷媒を状態変化させた場合を基準として各過程B,C,Dを経て冷媒を状態変化させたときの冷媒の流速と気液熱交換器4での熱交換量及び性能アップ率をシミュレーションによって求めると表2に示すような結果が得られた。
Figure 2011208882
表2の結果から明らかなように、吐出温度センサ7によって検出される圧縮機1の出口での冷媒温度が設定値を超えた場合に熱交制御弁3を大きく絞ると、冷媒の流速が増大する反面、気液熱交換器4を気液二層流として通過する冷媒と蒸発器6から冷媒配管L4を経て気液熱交換器4へと導入されるガス冷媒との温度差が小さくなるため、結果的に気液熱交換器4での両冷媒の熱交換量が低く抑えられ、冷凍能力が低下することが分かる。
以上のように、本発明によれば、圧縮機1の回転数の変動に伴う冷凍能力の変動を抑えるとともに、圧縮機1の出口での冷媒の吐出温度の上昇を抑えて冷凍機油の劣化を防ぐことができるという効果が得られる。
1 圧縮機
2 凝縮器
3 熱交制御弁
4 気液熱交換器
5 膨張弁
6 蒸発器
7 吐出温度センサ
8 圧力センサ
9 蒸発温度センサ
10 コントローラ(制御手段)
L1〜L5 冷媒配管

Claims (3)

  1. 少なくとも圧縮機、凝縮器、熱交制御弁、気液熱交換器、膨張弁及び蒸発器を冷媒配管によって直列に接続して閉ループの冷媒循環回路を構成し、前記凝縮器にて凝縮した後に前記熱交制御弁によって減圧された冷媒と前記蒸発器にて蒸発した冷媒とを前記気液熱交換器において熱交換させて各冷媒をそれぞれ過冷却及び過熱するようにした気液熱交換型冷凍装置において、
    前記冷媒循環回路の前記圧縮機と前記凝縮器の間に吐出温度センサを設けるとともに、前記熱交制御弁と前記気液熱交換器との間に圧力センサを設け、前記吐出温度センサによって検出される圧縮機出口の冷媒温度と前記圧力センサによって検出される熱交制御弁出口の冷媒圧力に基づいて前記熱交制御弁の開度を制御する制御手段を設けたことを特徴とする気液熱交換型冷凍装置。
  2. 前記制御手段は、前記圧縮機の回転数が低下すると前記熱交制御弁の開度を絞り、前記圧縮機の回転数が増加すると前記熱交制御弁の開度を大きくすることを特徴とする請求項1記載の気液熱交換型冷凍装置。
  3. 前記制御手段は、前記吐出温度センサによって検出される圧縮機出口の冷媒温度が設定値を超えると、前記熱交制御弁の開度を、該熱交制御弁で減圧された後に前記気液熱交換器を通過した冷媒が気液混合状態を維持する値まで絞ることを特徴とする請求項1記載の気液熱交換型冷凍装置。
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