JP2011208788A - 作業車の旋回伝動装置 - Google Patents
作業車の旋回伝動装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011208788A JP2011208788A JP2010079633A JP2010079633A JP2011208788A JP 2011208788 A JP2011208788 A JP 2011208788A JP 2010079633 A JP2010079633 A JP 2010079633A JP 2010079633 A JP2010079633 A JP 2010079633A JP 2011208788 A JP2011208788 A JP 2011208788A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- friction plate
- pressing portion
- support shaft
- transmission device
- elastic member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Retarders (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Abstract
【解決手段】スライド部材73に設けられ、第一摩擦板74a又は第二摩擦板74bを支軸71に沿って押圧可能な移動押圧部77と、ミッションケースMC側の部材であり、移動押圧部77と対向する静止押圧部74dと、が第一摩擦板74a及び第二摩擦板74bを挟圧するよう構成した湿式多板クラッチ74と、支軸71に沿って圧縮弾性変形可能であって支軸71を中心とする円周上において弾性力を発揮する弾性部材31と、を備え、移動押圧部77の押圧により第一摩擦板74aと第二摩擦板74bとが隙間なく整列した後に、移動押圧部77と静止押庄部74dとによる狭圧力が、弾性部材31を介して第一摩擦板74a及び第二摩擦板74bのうち少なくとも何れか一方に作用するよう構成した。
【選択図】図4
Description
本発明に係るコンバインは、稲、麦などを収穫する自脱型のコンバインであって、図1に示すごとく、機体の骨格である機体フレーム1と、機体を支持する左右一対のクローラ式の走行装置2(特に区別する場合には、左側の走行装置を2L,右側の走行装置を2Rと表記する)と、機体フレーム1の前部に連結された刈取部3と、機体フレーム1の後側に設けた脱穀装置4及びグレンタンク5と、を備えている。脱穀装置4は、フィードチェーン9を機体の左横側に備えている。また、機体フレーム1の前側には、機体右側に運転座席を有する運転部6を備えてある。
エンジンEの駆動力が走行装置2、刈取部3、脱穀装置4に伝達される伝動系を図2に基づいて説明する。
図2乃至図4に基づき、旋回伝動装置62について詳述する。旋回伝動装置62は、運転部6に設けられた「操向操作具」としての操向レバー8(図3参照)が操作されることにより動作する。旋回伝動装置62の作動によって、走行装置2へのエンジンEの駆動力の伝達系の切断と、その伝達系を切断した上での走行装置2へのブレーキとを、左右の走行装置2L,2Rに対して左右各別に行うことができる。即ち、旋回伝動装置62は、左右の走行装置2L,2Rに対して駆動速度差を与えるものである。これにより、コンバインの運転者は旋回時に後述する「緩旋回」及び「信地旋回」を選択して行うことができる。
サイドブレーキ74は、操向レバー8の操作に基づいて左右の走行装置2R,2Lに対して各別にブレーキをかける。左側のサイドブレーキ74がブレーキ入り状態となることによって、左側への信地旋回が可能であり、右側のサイドブレーキ74がブレーキ入り状態となることによって、右側への信地旋回が可能である。左右のサイドブレーキ74は左右対称な構成であるため、ここでは左側のサイドブレーキ74の構成についてのみ説明し、右側のサイドブレーキ74の構成については説明しない。なお、サイドブレーキ74を含む旋回伝動装置62は、ミッションケースMC等で囲い込んでオイルバスとしてある。
皿バネ31は、環状であって、その外径が中心軸の一方向に向けて拡径(または縮径)している。皿バネ31は、中心軸方向で圧縮可能であり、圧縮量に基づいて弾性力を発揮する。また、皿バネ31は、円周方向で連続しているため、圧縮される際にその円周方向に圧縮力を分散させ、圧縮力が作用する部分付近では広範囲に圧縮変形量が大きく、圧縮力が作用する部分から離れた部分においては圧縮変形量が小さい、という性質を持つ。
まず、図6に基づいて、サイドブレーキ74の各状態を説明する。クラッチギア73が、図4に示す右側のサイドブレーキ74の状態、即ち、センタギア72と完全に咬み合っている状態から、操向レバー8の操作に基づいてサイドブレーキ74の側へ徐々に移動すると、クラッチギア73とセンタギア72との咬み合いが外れる。これにより、エンジンEからの駆動力は遮断され、コンバインは緩旋回する。さらにクラッチギア73がサイドブレーキ74の側に移動すると、フランジ部73dがバネ収容部材77に接触し、バネ収容部材77に収容された皿バネ31の小径側によってスラストカラー32が押圧される。そして、クラッチギア73の移動に追従してスラストカラー32が移動し、最もクラッチギア73の側の摩擦板と接触する。その後は、クラッチギア73の移動によって第一摩擦板74aと第二摩擦板74bとの隙間が詰められていく。最終的に、図4に示す左側のサイドブレーキ74の状態のように、第一摩擦板74aと第二摩擦板74bとの隙間が無くなる。この状態までは、第一摩擦板74aと第二摩擦板74bとには狭圧力が作用せず、第一摩擦板74aと第二摩擦板74bとは相対回転自在である。このサイドブレーキ74がブレーキ制動していない状態が「クラッチ切り状態」としてのブレーキ切り状態である。また、ブレーキ切り状態の間、皿バネ31は圧縮変形しない。
皿バネ31は、半ブレーキ状態においてその機能を発揮する。半ブレーキ状態(図4に示す左側のサイドブレーキ74の状態)では、第一摩擦板74aと第二摩擦板74bとの間に隙間が無い。よって、皿バネ31はバネ収容部材77とスラストカラー32とによって挟まれて、クラッチギア73の押圧力によって圧縮変形する。皿バネ31は、圧縮されるとその円周方向に圧縮力(クラッチギア73の押圧力)を分散させて圧縮変形する。圧縮力が作用する大径側と凹部77aとの接触部付近での皿バネ31の圧縮変形量は大きく、圧縮力が作用する部分から離れた部分における皿バネ31の圧縮変形量は小さい。よって、フランジ部73d(クラッチギア73)の傾きやフランジ部73dの押圧する面の凹凸によってフランジ部73dの一部分が摩擦板の側に突出していても、その突出部分との接触箇所において皿バネ31が大きく圧縮され、クラッチギア73の傾き等の影響が緩和された状態で押圧力がスラストカラー32に伝わる。即ち、皿バネ31とスラストカラー32とが、全周に亘って均等に接触するようになり、また、少なくともある部分で面接触するようになる。この結果、スラストカラー32が摩擦板に適切な姿勢で接触し、片当たりによる異音は発生しない。
上述の実施形態において、皿バネ31は、バネ収容部材77と最もバネ収容部材77に近い摩擦板との間に設けたが、これに限られない。例えば、図7に示すごとく、皿バネ31は、静止押圧部74dと最も静止押圧部74dに近い摩擦板との間に設け、同様にスラストカラー32を皿バネ31と最も静止押圧部74dの側の摩擦板との間に設けても良い。摩擦板に作用する狭圧力は、クラッチギア73による押圧力と、その押圧力の反作用である静止押圧部74dによる押圧力と、によるものであるため、このように構成しても同様の効果が得られる。なお、本実施形態においては、スラストカラー32は、突設部74cにスライド移動可能にスプライン嵌合されることとなる。
上述の実施形態において、弾性部材として皿バネ31を用いた例を示したが、皿バネ31の代わりに、支軸71を中心とする円周上に複数のコイルスプリング33を均等配置して弾性部材としても良い。この場合は、コイルスプリング33の数が多いほど好適である。コイルスプリング33は、フランジ部73dと最もフランジ部73dに近い摩擦板との間に設けても、図8に示すごとく、静止押圧部74dと最も静止押圧部74dに近い摩擦板との間に設けても良い。
(1)上述の実施形態において、操向操作具として操向レバー8を備えたコンバインを説明したが、操向操作具はステアリングハンドルであっても良い。
8 操向レバー(操向操作具)
31 皿バネ(弾性部材)
32 スラストカラー(板部材)
33 コイルスプリング(弾性部材)
62 旋回伝動装置
64 駆動伝達ギア
71 支軸
72 センタギア(駆動ギア)
73 クラッチギア(スライド部材)
74 サイドブレーキ(湿式多板クラッチ)
74a 第一摩擦板
74b 第二摩擦板
74c 突設部(ミッションケースの側の部材)
74d 静止押圧部
77 バネ収容部材(移動押圧部)
E エンジン
MC ミッションケース
Claims (8)
- 操向換作具の操作に基づき、各別に駆動可能な左右一対の走行装置を備えた作業車の旋回伝動装置であって、
ミッションケースに架設された支軸に支持されて、エンジンの駆動力によって回転駆動する駆動ギアと、
前記駆動ギアの左右両側において、夫々前記支軸に相対回転可能に外装されると共に、左右一対の前記走行装置に夫々連係する左右一対の駆動伝達ギアと各別に常時咬み合いつつ、前記操向操作具の操作によって前記支軸に沿って相対移動して前記駆動ギアと各別に咬み合い可能な左右一対のスライド部材と、
前記駆動ギアの左右両側において、前記スライド部材に対してスライド移動自在に係合された第一摩擦板及び前記ミッションケースの側の部材に対してスライド移動自在に係合された第二摩擦板を複数枚交互に配設して有すると共に、前記スライド部材と前記駆動ギアとの咬み合いが外れた後に前記スライド部材が前記駆動ギアから離間することによって、前記スライド部材に設けられると共に前記第一摩擦板または前記第二摩擦板を前記支軸に沿って押庄可能な移動押圧部と、前記ミッションケースの側の部材であって前記移動押圧部と対向する静止押圧部と、が前記第一摩擦板及び前記第二摩擦板を挟圧するよう構成してある左右一対の湿式多板クラッチと、
前記支軸に沿って圧縮弾性変形可能であって前記支軸を中心とする円周上において弾性力を発揮する弾性部材と、を備え、
前記移動押圧部の押圧により前記第一摩擦板と前記第二摩擦板とが隙間なく整列した後に、前記移動押圧部と前記静止押庄部とによる狭圧力が、前記弾性部材を介して前記第一摩擦板及び前記第二摩擦板のうち少なくとも何れか一方に作用するよう構成してある作業車の旋回伝動装置。 - 前記第一摩擦板と前記第二摩擦板との相対回転が停止するまでは、前記狭圧力が前記弾性部材のみを介して作用するよう、前記弾性部材の弾性係数を設定してある請求項1に記載の作業車の旋回伝動装置。
- 前記移動押圧部と、前記第一摩擦板及び前記第二摩擦板のうち最も前記移動押圧部の側の摩擦板と、の間に前記弾性部材を配設してある請求項1または2に記載の作業車の旋回伝動装置。
- 前記支軸を中心とする環状の板部材を、前記スライド部材に対してスライド移動自在に係合すると共に、前記弾性部材と前記最も移動押圧部の側の摩擦板との間に介装してある請求項3に記載の作業車の旋回伝動装置。
- 前記静止押圧部と、前記第一摩擦板及び前記第二摩擦板のうち最も前記静止押圧部の側の摩擦板と、の間に前記弾性部材を配設してある請求項1または2に記載の作業車の旋回伝動装置。
- 前記支軸を中心とする環状の板部材を、前記ミッションケースの側の部材に対してスライド移動自在に係合すると共に、前記弾性部材と前記最も静止押圧部の側の摩擦板との間に介装してある請求項5に記載の作業車の旋回伝動装置。
- 前記弾性部材が、前記支軸を中心とする環状の皿バネである請求項1から6の何れか一項に記載の作業車の旋回伝動装置。
- 前記弾性部材が、前記支軸を中心とする円周上に均等に配設された複数のコイルスプリングである請求項1から6の何れか一項に記載の作業車の旋回伝動装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010079633A JP2011208788A (ja) | 2010-03-30 | 2010-03-30 | 作業車の旋回伝動装置 |
KR1020110022609A KR101911952B1 (ko) | 2010-03-30 | 2011-03-15 | 작업차의 선회 전동 장치 및 콤바인 |
CN2011200858669U CN201980291U (zh) | 2010-03-30 | 2011-03-29 | 作业车的旋转传动装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010079633A JP2011208788A (ja) | 2010-03-30 | 2010-03-30 | 作業車の旋回伝動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011208788A true JP2011208788A (ja) | 2011-10-20 |
Family
ID=44607756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010079633A Pending JP2011208788A (ja) | 2010-03-30 | 2010-03-30 | 作業車の旋回伝動装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011208788A (ja) |
CN (1) | CN201980291U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016117543A1 (ja) * | 2015-01-19 | 2016-07-28 | 株式会社神崎高級工機製作所 | 車両操向システム |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6068867U (ja) * | 1983-10-18 | 1985-05-16 | セイレイ工業株式会社 | 走行作業機のサイドクラツチ兼ブレ−キ装置 |
JPS6234226U (ja) * | 1985-08-16 | 1987-02-28 | ||
JPH049374U (ja) * | 1990-05-16 | 1992-01-28 |
-
2010
- 2010-03-30 JP JP2010079633A patent/JP2011208788A/ja active Pending
-
2011
- 2011-03-29 CN CN2011200858669U patent/CN201980291U/zh not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6068867U (ja) * | 1983-10-18 | 1985-05-16 | セイレイ工業株式会社 | 走行作業機のサイドクラツチ兼ブレ−キ装置 |
JPS6234226U (ja) * | 1985-08-16 | 1987-02-28 | ||
JPH049374U (ja) * | 1990-05-16 | 1992-01-28 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN201980291U (zh) | 2011-09-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1042623B1 (en) | Drive mechanism for infinitely-variable-transmission | |
JP5409804B2 (ja) | 駆動アッセンブリ | |
US8430787B2 (en) | Power transmission device for work vehicle | |
US20120214627A1 (en) | Belt-type stepless transmission | |
EP1715219B1 (en) | Differential limiter | |
JP5670821B2 (ja) | コンバインの変速装置 | |
JP5063760B2 (ja) | フォークリフト | |
CN111186295B (zh) | 用于四轮驱动车辆的分动器 | |
JP2011208788A (ja) | 作業車の旋回伝動装置 | |
JP5411775B2 (ja) | 作業車の旋回伝動装置 | |
WO2012128020A1 (ja) | 車両用モータ駆動装置および自動車 | |
US20120285765A1 (en) | Continuously variable steering apparatus | |
CN116710680A (zh) | 用于车辆的电驱动装置 | |
CN116710681A (zh) | 用于车辆的电驱动装置的变速结构和包括其的电驱动装置 | |
JP5639445B2 (ja) | 作業車両の動力伝達構造 | |
KR102666858B1 (ko) | 동력 전달 장치, 변속 장치 및 차축 케이스의 고정 구조 | |
JP2018003916A (ja) | 動力伝動装置 | |
JP4162559B2 (ja) | 作業車の作業用伝動構造 | |
JP2011162122A (ja) | 作業車の旋回伝動装置 | |
JP2013184561A (ja) | コンバインのトランスミッション | |
JP6643946B2 (ja) | 油圧式クラッチ装置及びトラクター | |
JP2012101614A (ja) | 作業車両の動力伝達構造 | |
JP5854865B2 (ja) | 車軸駆動装置 | |
JP2018179275A (ja) | 車両用動力伝達装置 | |
JP4848978B2 (ja) | ベルト式無段変速機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120327 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120809 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120816 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121015 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20121108 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130207 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20130208 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20130304 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20130426 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20130802 |