JP2011206360A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】無駄なエネルギーの消費を十分に抑制するとともに、効率的に掃除を行うことが可能な使い勝手の良い電気掃除機を提供すること。
【解決手段】吸引風を発生する電動送風機と、電動送風機への入力を制御する制御部とを有する掃除機本体と、被清掃面の塵埃を吸引する吸込具と、ホースと、延長管と、を備え、吸込具には、吸込具が障害物に衝突した強さを検知する複数の障害物検知部が設けられており、制御部は、複数の障害物検知部からの信号に基づき、吸込具が衝突した障害物を判断し、電動送風機の入力を制御する電気掃除機。
【選択図】図1
【解決手段】吸引風を発生する電動送風機と、電動送風機への入力を制御する制御部とを有する掃除機本体と、被清掃面の塵埃を吸引する吸込具と、ホースと、延長管と、を備え、吸込具には、吸込具が障害物に衝突した強さを検知する複数の障害物検知部が設けられており、制御部は、複数の障害物検知部からの信号に基づき、吸込具が衝突した障害物を判断し、電動送風機の入力を制御する電気掃除機。
【選択図】図1
Description
本発明は、一般家庭において使用される電気掃除機に関する。
従来、この種の電気掃除機においては、吸込具が障害物に接触したことを検出する検知部が吸込具に設けられており、検知部により吸込具が障害物に接触したことが検知された場合、電動送風機の入力を増大させる構成を有する電気掃除機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような従来の電気掃除機としては、例えば、図8に示す構成を有する電気掃除機が提案されている。
図8に示すように、吸込具210の下面には、被清掃面の塵埃を吸引する吸込口211が設けられており、この吸込口211内には、被清掃面の塵埃を掻き上げる回転ブラシ212が設けられている。また、吸込具210の前面には、吸込口211と略同じ幅の開口213が設けられており、この開口213は、吸込具210の前面に設けられた閉塞体214により開閉されるように構成されている。閉塞体214は、その上方に設けられ、ゴム等で作られたバンパー216と一体に形成されており、バンパー216の前部が障害物によって後方に押し込まれたときに、前上方向に折れ上がって開口213を開放するように構成されている。吸込具210内には、バンパー216の前部が後方に押し込まれた時にオンに切り替わる壁面検出スイッチ218が設けられている。
このような構成において、使用者が掃除を行っている時、バンパー9の前部が壁などの障害物に接触し後方に押し込まれた場合、閉塞体214が前上方向に折れ上がって開口213を開放するとともに、壁面検出スイッチ10がオンされ、制御部は、掃除機本体内の電動送風機や吸込具210内の回転ブラシ212を駆動するブラシモータの入力を増加させるように構成されている。
しかしながら、上記従来の電気掃除機においては、無駄なエネルギーの消費を十分に抑えるという観点からは未だ改善の余地があった。
一般的に、使用者の生活空間においては、タンスや壁等の大きな障害物の周囲に最も塵埃が溜まりしやすく、テーブルの脚や椅子の脚等の小さな障害物の周囲には、タンスや壁等の大きな障害物の周囲ほどではないものの、障害物の無いところに比べやや塵埃が溜まりやすくなっている。
上記従来の電気掃除機においては、吸込具に設けられた壁面検出スイッチが押し込まれることで、吸込具が壁面等の障害物に衝突したことを検知し、吸込具が壁面等の障害物に衝突したことを検知した場合、一律の大きさで電動送風機の入力を増加させるものであるため、吸込具が障害物に衝突したことは判断できるが、吸込具が衝突した障害物の種類までは判断できなかった。
また、塵埃が多量に溜まりやすいタンスや壁等の大きな障害物の周囲において充分な電動送風機の入力が得られるように電動送風機の入力を設定した場合、タンスや壁等の大きな障害物の周囲ほど塵埃は溜まらないようなテーブルや椅子の脚元等の小さな障害物の周囲においては、無駄なエネルギーを消費してしまう場合があることを本発明者らは見出した。
さらに、テーブルや椅子の脚元等の小さな障害物の周囲において充分な電動送風機の入力が得られるように電動送風機の入力を設定した場合、塵埃が多量に溜まりやすいタンスや壁等の大きな障害物の周囲において充分な電動送風機の入力が得られず、効率的に掃除を行うことができない場合があることを本発明者らは見出した。
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、無駄なエネルギーの消費を十分に抑制することができるとともに、効率的に掃除を行うことができる使い勝手の良い電気掃除機を提供することを目的とする。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、吸引風を発生する電動送風機と、電動送風機への入力を制御する制御部とを有する掃除機本体と、下面に吸引口が設けられており、被清掃面の塵埃を吸引する吸込具と、一端が掃除機本体に接続されるホースと、一端がホースの他端に接続され、他端が吸込具に接続される延長管と、を備え、吸込具には、吸込具が障害物に衝突した強さを検知する複数の障害物検知部が設けられており、制御部は、複数の障害物検知部からの信号に基づき、吸込具が衝突した障害物を判断し、電動送風機の入力を制御する電気掃除機を提供する。
これにより、制御部は、吸込具が衝突した障害物に応じて電動送風機の入力を制御するため、無駄なエネルギーの消費を十分に抑制することができるとともに、効率的に掃除を行うことが可能な使い勝手の良い電気掃除機を提供することができる。
本発明の電気掃除機によれば、無駄なエネルギーの消費を十分に抑制することができるとともに、効率的に掃除を行うことができる使い勝手の良い電気掃除機を提供することができる。
第1の発明は、吸引風を発生する電動送風機と、電動送風機への入力を制御する制御部とを有する掃除機本体と、下面に吸引口が設けられており、被清掃面の塵埃を吸引する吸
込具と、一端が掃除機本体に接続されるホースと、一端がホースの他端に接続され、他端が吸込具に接続される延長管と、を備え、吸込具には、吸込具が障害物に衝突した強さを検知する複数の障害物検知部が設けられており、制御部は、複数の障害物検知部からの信号に基づき、吸込具が衝突した障害物を判断し、電動送風機の入力を制御する電気掃除機としたものである。
込具と、一端が掃除機本体に接続されるホースと、一端がホースの他端に接続され、他端が吸込具に接続される延長管と、を備え、吸込具には、吸込具が障害物に衝突した強さを検知する複数の障害物検知部が設けられており、制御部は、複数の障害物検知部からの信号に基づき、吸込具が衝突した障害物を判断し、電動送風機の入力を制御する電気掃除機としたものである。
これにより、制御部は、吸込具が衝突した障害物に応じて電動送風機の入力を制御するため、無駄なエネルギーの消費を十分に抑制することができるとともに、効率的に掃除を行うことが可能な使い勝手の良い電気掃除機を提供することができる。
第2の発明は、特に第1の発明において、制御部は、障害物検知部のうちの何れか1つからの信号が第1の基準値以上である場合には、第1の所定時間が経過するまで電動送風機の入力を第1の入力値に増加させる構成としたものである。
これにより、制御部は、障害物検知部からの信号により、吸込具が衝突した障害物を判断することができる。また、制御部は、障害物検知部からの信号が第1の基準値以上である場合に、第1の所定時間が経過するまで電動送風機の入力を第1の入力値に増加させるため、無駄な電力の消費を十分に抑制することができる。
第3の発明は、特に第2の発明において、制御部は、障害物検知部のうち少なくとも2つからの信号がともに第1の基準値以上である場合には、第1の所定時間が経過するまで、電動送風機の入力を第1の入力値よりも高い第2の入力値に増加させる構成としたものである。
これにより、制御部は、障害物検知部からの信号により、吸込具が衝突した障害物を判断することができる。また、制御部は、障害物検知部からの信号が第1の基準値以上である場合に、第1の所定時間が経過するまで電動送風機の入力を第2の入力値に増加させるため、無駄な電力の消費を十分に抑制することができるとともに、塵埃を十分に吸引し効率的に掃除を行うことができる。
第4の発明は、特に第2の発明において、制御部は、障害物検知部のうち少なくとも2つからの信号がともに第1の基準値以上である場合には、前記第1の所定時間よりも長い第2の所定時間が経過するまで、前記電動送風機の入力を前記第1の入力値に増加させる構成としたものである。
これにより、制御部は、障害物検知部からの信号により、吸込具が衝突した障害物を判断することができる。また、制御部は、障害物検知部からの信号が第1の基準値以上である場合に、第2の所定時間が経過するまで電動送風機の入力を第1の入力値に増加させるため、無駄な電力の消費を十分に抑制することができるとともに、塵埃を十分に吸引し効率的に掃除を行うことができる。
第5の発明は、特に第1〜第4の発明において、障害物検知部は、吸込具の前方に少なくとも2つ設けられている構成をしたものである。
これにより、制御部は、吸込具の前面に衝突した障害物を精度よく判断することができる。
第6の発明は、特に第1〜第4の発明において、障害物検知部は、少なくとも吸込具の前方の両端部に設けられている構成としたものである。
これにより、制御部は、吸込具の前面及び側面に衝突した障害物を、少ない障害物検知部で精度よく判断することができる。
第7の発明は、特に第1〜第4の発明において、障害物検知部は、少なくとも吸込具の前方及び吸込具の両側に設けられている構成としたものである。
これにより、制御部は、吸込具の前面及び側面に衝突した障害物を精度よく判断することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の電気掃除機の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号付し、重複する説明は省略する。
(実施の形態1)
本発明の電気掃除機の実施の形態1について、図1〜図3を用いて説明する。
本発明の電気掃除機の実施の形態1について、図1〜図3を用いて説明する。
図1は、本発明の電気掃除機の実施の形態1を示す概観図である。また、図2は、本発明の電気掃除機の実施の形態1における吸込具を示す概略図である。さらに、図3は、本発明の電気掃除機の実施の形態1における掃除機本体、ホース、及び吸込具の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、電気掃除機100は、主として、掃除機本体1と、ホース4と、延長管と6と、下面に吸入口(図示せず)が設けられた吸込具7とから構成されている。
掃除機本体1は、主として、被清掃面の塵埃を吸引する吸引風を発生させる電動送風機2と、この電動送風機2よりも吸引側に配置されており、電動送風機2によって吸引された塵埃を捕集する集塵部(図示せず)と、電動送風機2の入力を制御する制御部3とから構成されている。
掃除機本体1の前方には、ホース4が着脱自在に接続されている。また、ホース4の他端には、使用者が電動送風機2を動作させる運転モード(例えば強・中・弱・停止等の吸込み力)を選択する操作部5が設けられている。ホース4の操作部5が設けられている他端側には、延長管6の一端が着脱自在に接続されている。延長管6の他端は吸込具7に接続されており、吸込具7から吸込まれた塵埃を含む吸引風は、延長管6、ホース4を介して掃除基本体1内の集塵部(図示せず)に集塵される。
図1及ぶ図2に示すように、吸込具7の内部の前方の上部には、吸込具7が壁等の障害物に衝突したことを検出するための第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cが設けられている。この第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cは、通常モールドされた電子部品で構成されており、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cの内部に塵埃が侵入しない構成となっている。
図2に示すように、第1の障害物検知部8aは、吸込具7の前方の上部の中央部に配置されており、第2の障害物検知部8b及び第3の障害物検知部8cは、吸込具7の前方の上部の第1の障害物検知部8aの左右に配置されている。また、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cは、等間隔に配置されている。さらに、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cは、被清掃面から吸引された塵埃が通過する通風路とは隔離された場所に配置されている。これにより、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物
検知部8cに塵埃が直接かかることを防止することができ、吸込具7を長期間使用した場合においても、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cを正常に動作させることができる。さらに、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cを構成する電子部品の表面にポッティング等の保護材を塗布することにより、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cに塵埃が直接かかり、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cが正常に動作しなくなることをさらに十分に抑制することができる。
検知部8cに塵埃が直接かかることを防止することができ、吸込具7を長期間使用した場合においても、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cを正常に動作させることができる。さらに、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cを構成する電子部品の表面にポッティング等の保護材を塗布することにより、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cに塵埃が直接かかり、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cが正常に動作しなくなることをさらに十分に抑制することができる。
ここで、本実施の形態における「前方」とは、吸込具7の図1に示す矢印A側であり、使用者が被清掃面を掃除する際に、吸込具7を前進操作する側である。また、本実施の形態における「左右」及び「両側」とは、図2に示す矢印B及びC側であり、吸込具7を前進操作している使用者から吸込具7をみて、右側が図2に示す矢印B側であり、左側が図2に示す矢印C側である。
図3に示すように、制御部3は、使用者が任意に選択した電動送風機2を動作させる運転モード(例えば強・中・弱・停止等の吸込み力)の信号と、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cからの各信号とに基づき、電動送風機2の入力を制御する。
以上のように構成された電気掃除機について、以下、その動作及び作用を説明する。
通常、使用者が被清掃面の掃除を行う場合、使用者は、吸込具7を前後に動作させて被清掃面の塵埃を吸込具7により吸引する。この際に、吸込具7が壁や机の脚等の障害物に衝突する場合がある。吸込具7が障害物に衝突した場合、吸込具7に衝撃が加わるのと同時に、吸込具7の内部に設けられた第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cにも衝撃が加わる。
第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cに衝撃が加わると、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cの内部にある圧電セラミックに圧力がかかり、電荷が発生する。この電荷量は、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cに加わった衝撃の大きさに比例して発生する。この電荷量は、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8c内で、電圧に変換及び増幅された後、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cからの信号として制御部3に送信される。制御部3は、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cからの信号に基づき、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cに加わった衝撃の大きさを判断し、吸込具7が障害物に衝突したかどうかを判断する。また、制御部3は、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cからの信号に基づき、吸込具7が衝突して障害物を判断する。そして、制御部3は、吸込具7が障害物に衝突したと判断した場合には、吸込具7が衝突して障害物に応じて電動送風機2の入力を増加させる制御を行う。
以下に制御部3における制御動作について図4及び図5を加えて説明する。
図4は、本発明の電気掃除機の実施の形態1における吸込具の一部が障害物に衝突した場合のタイミングチャートである。また、図5は、本発明の電気掃除機の実施の形態1における吸込具全体が障害物に衝突した場合のタイミングチャートである。ここで、図4及び図5中の「標準」とは、使用者が操作部5により任意に選択している電動送風機2の入
力である。
力である。
吸込具7がテーブルの脚や椅子の脚等の障害物に衝突した場合、吸込具7の前面の一部がテーブルの脚や椅子の脚等の障害物に衝突する。この場合、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cのうち、吸込具7の障害物に衝突した部分に近い位置に設けられているものからの信号が大きくなる。
例えば、吸込具7の中央部がテーブルの脚や椅子の脚等の障害物に衝突した場合、図4(a)に示すように、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cから制御部3に送られる信号のうち、第1の障害物検知部8aからの信号が最も大きくなり、その他の障害物検知部からの信号は小さくなる。
一方、吸込具7がタンスや壁等の障害物に衝突した場合、吸込具7の前面の略全面がタンスや壁等の障害物に衝突する。この場合、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cから制御部3に送られる信号は、略同じになる。
例えば、吸込具7がタンスや壁等の障害物に衝突した場合、図5(a)に示すように、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cから制御部3に送られる信号は、略同じになる。
これにより、制御部3は、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cからの信号により、吸込具7がどのような障害物に衝突したのかということを判断することができる。
制御部3は、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cからの信号により、吸込具7が衝突した障害物を判断した後、吸込具7が衝突した障害物に応じて、電動送風機2の入力を制御する。
例えば、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cから制御部3に送られる信号の全てが第1の基準値である電圧値Aよりも小さい場合、制御部3は、吸込具7が障害物に衝突していないと判断し、使用者により選択されている電動送風機2の入力を維持する制御を行う。
また、例えば、図4(a)に示すように、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cから制御部3に送られる信号のうち、第1の障害物検知部8aからの信号のみが第1の基準値である電圧値A以上となった場合、制御部3は、吸込具7の前面の中央部がテーブルの脚や椅子の脚等の障害物に衝突したと判断する。そして、制御部3は、電動送風機2の入力を使用者により選択されている入力(図4及び図5中の「標準」)から、使用者により選択されている入力よりも高い入力である第1の入力値(図4及び図5中の「強1」)へと増加させる。
電動送風機2の入力を「強1」に増加させる時間としては、第1の障害物検知部8aからの信号が電圧値A以上となった時間T0から予め定められた終了時間T1までの第1の所定時間としている。第1の所定時間が経過した後、制御部3は、使用者により選択された電動送風機2の入力に戻すように電動送風機2の入力を制御する。
さらに、図5(a)に示すように、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cから制御部3に送られる信号の全てが第1の基準値である電圧値A以上となった場合、制御部3は、吸込具7の前面の略全面が壁等の障害物に衝突したと判断する。そして、制御部3は、使用者により選択されている入力(図4及び図5
中の「標準」)から第1の入力値(図4及び図5中の「強1」)よりも高い入力である第2の入力値(図4及び図5中の「強2」)に電動送風機2の入力を増加させる。
中の「標準」)から第1の入力値(図4及び図5中の「強1」)よりも高い入力である第2の入力値(図4及び図5中の「強2」)に電動送風機2の入力を増加させる。
電動送風機2の入力を「強2」に増加させる時間としては、第1の障害物検知部8aからの信号が電圧値A以上となった時間T0から予め定められた終了時間T1までの第1の所定時間としている。第1の所定時間が経過した後、制御部3は、使用者により選択された電動送風機2の入力に戻すように電動送風機2の入力を制御する。
また、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cから制御部3に送られる信号のうちの2つの障害物検知部からの信号が第1の基準値である電圧値A以上となった場合、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cから制御部3に送られる信号に基づき、吸込具7の前面の第1の障害物検知部8a及び第2の障害物検知部8b、第1の障害物検知部8a及び第3の障害物検知部8c、第1の障害物検知部8aと第2の障害物検知部8bとの間、第1の障害物検知部8aと第3の障害物検知部8cとの間、または、第2の障害物検知部8b及び第3の障害物検知部8cのいずれかに対応する部分が障害物に衝突したと判断する。そして、制御部3は、電動送風機2の入力を使用者により選択されている入力(図4及び図5中の「標準」)から、使用者により選択されている入力よりも高い入力である第1の入力値(図4及び図5中の「強1」)へと増加させる。
ここで、「第1の基準値」、「第1の入力値」、「第2の入力値」、及び「第1の所定時間」は、使用者の性別、年齢、腕力、被清掃面の種類、被清掃面上の塵埃量などにより決定されるもので、これらを考慮して、実験、シミュレーション、及びモニターのうちの何れかにより予め求めて設定しておいてもよい。
以上より、制御部3は、吸込具7が衝突した障害物を判断し、吸込具7が衝突した障害物に応じて、電動送風機2の入力を制御するため、無駄なエネルギーの消費を十分に抑制することができるとともに、効率的に掃除を行うことができる。
なお、本実施の形態においては、電動送風機2の入力を「強1」に増加させる時間と電動送風機2の入力を「強2」に増加させる時間とを同一の第1の所定時間としているが、電動送風機2の入力を「強1」に増加させる時間と電動送風機2の入力を「強2」に増加させる時間とは異なっていてもよい。
また、本実施の形態においては、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cが吸込具7に設けられている形態について説明したが、障害物検知部は、複数設けられていればよい。これにより、制御部は、更に精度よく障害物を判断することができる。
さらに、本実施の形態においては、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cから制御部3に送られる信号のうち、第1の障害物検知部8aからの信号のみが第1の基準値である電圧値A以上となった場合、制御部3は、吸込具7の前面の中央部がテーブルの脚や椅子の脚等の障害物に衝突したと判断し、電動送風機2の入力を第1の入力値に増加させるように制御しているが、制御部3は、電動送風機2の入力を第1の入力値に増加させる時間を長くするように制御してもよい。
図4(b)に示すように、制御部3は、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cから制御部3に送られる信号のうち、第1の障害物検知部8aからの信号のみが第1の基準値である電圧値A以上となった場合、電動送風機2の入力を「強1」に増加させる時間が第1の所定時間よりも長くなるように終了時間T2
を設定している。これにより、さらに塵埃を十分に吸引し効率的に掃除を行うことができる。
を設定している。これにより、さらに塵埃を十分に吸引し効率的に掃除を行うことができる。
また、本実施の形態においては、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cから制御部3に送られる信号の全てが第1の基準値である電圧値A以上となった場合、制御部3は、吸込具7の前面の略全面がタンスや壁等の障害物に衝突したと判断し、使用者により選択されている入力から第1の入力値よりも高い入力である第2の入力値に電動送風機2の入力を増加させるように制御しているが、制御部3は、電動送風機2の入力を第1の入力値に増加させる時間を長くするように制御してもよい。
図5(b)に示すように、制御部3は、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cから制御部3に送られる信号の全てが第1の基準値である電圧値A以上となった場合、電動送風機2の入力を「強1」に増加させる時間が第1の所定時間よりも長くなるように終了時間T3を設定し、この開始時間T0から終了時間T3までの第2の所定時間の間、電動送風機2の入力を「強1」に増加させる制御を行う。
これにより、電動送風機2の入力を「強1」よりも高い「強2」へと増加させる制御を行った場合と同様に、塵埃を十分に吸引することができ、効率的な掃除を行うことができる。
ここで、「第2の所定時間」は、使用者の性別、年齢、腕力、被清掃面の種類、被清掃面上の塵埃量などにより決定されるもので、これらを考慮して、実験、シミュレーション、及びモニターのうちの何れかにより予め求めて設定しておいてもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について、図6及び図7を加えて説明する。なお、上述した実施の形態1と重複する構成については、説明を省略する。
本発明の実施の形態2について、図6及び図7を加えて説明する。なお、上述した実施の形態1と重複する構成については、説明を省略する。
図6は、本発明の電気掃除機の実施の形態2における吸込具を示す概略図である。また、図7は、本発明の電気掃除機の実施の形態2におけるタイミングチャートである。ここで、図6中の「標準」とは、使用者が操作部5により任意に選択している電動送風機2の入力である。
図6に示すように、第1の障害物検知部8aは、吸込具7の前方の上部の中央部に配置されており、第2の障害物検知部8b及び第3の障害物検知部8cは、吸込具7の両側に配置されている。
使用者が部屋の隅以外の壁際を掃除している場合、吸込具7の前面が壁に衝突する。この場合、図7(a)に示すように、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cのうち、第1の障害物検知部8aからの信号が大きくなる。
また、使用者が部屋の隅を掃除している場合、吸込具7の前面と、吸込具7の両側面のうちの何れか1面とが壁に衝突する。この場合、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cのうち、第1の障害物検知部8aと、第2の障害物検知部8b及び第3の障害物検知部8cのうちの吸込具7が壁に衝突した側に設けられている障害物検知部とからの信号が大きくなる。
例えば、使用者が部屋の隅を掃除している際に、吸込具7の前面と吸込具7の右側面と
壁に衝突した場合、図7(b)に示すように、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cから制御部3に送られる信号のうち、第1の障害物検知部8a及び第2の障害物検知部8bからの信号が大きくなる。
壁に衝突した場合、図7(b)に示すように、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cから制御部3に送られる信号のうち、第1の障害物検知部8a及び第2の障害物検知部8bからの信号が大きくなる。
これにより、制御部3は、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cからの信号により、使用者が部屋の隅を掃除しているのか、部屋の隅以外の壁際を掃除しているのかを判断することができる。
制御部3は、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cからの信号により、使用者が部屋の隅を掃除しているのか、部屋の隅以外の壁際を掃除しているのかを判断した後、それぞれの場所に応じて、電動送風機2の入力を制御する。
例えば、図7(a)に示すように、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cから制御部3に送られる信号のうち、第1の障害物検知部8aからの信号のみが第1の基準値である電圧値A以上となった場合、制御部3は、使用者が部屋の隅以外の壁際を掃除していると判断する。そして、制御部3は、電動送風機2の入力を使用者により選択されている入力(図7中の「標準」)から、使用者により選択されている入力よりも高い入力である第1の入力値(図7中の「強1」)へと増加させる。
電動送風機2の入力を「強1」に増加させる時間としては、第1の障害物検知部8aからの信号が電圧値A以上となった時間T0から予め定められた終了時間T1までの第1の所定時間としている。第1の所定時間が経過した後、制御部3は、使用者により選択された電動送風機2の入力に戻すように電動送風機2の入力を制御する。
また、図7(b)に示すように、第1の障害物検知部8a、第2の障害物検知部8b、及び第3の障害物検知部8cから制御部3に送られる信号のうち、第1の障害物検知部8a及び第2の障害物検知部8bからの信号が第1の基準値である電圧値A以上となった場合、制御部3は、使用者が部屋の隅を掃除していると判断する。そして、制御部3は、電動送風機2の入力を使用者により選択されている入力(図7中の「標準」)から、第1の入力値(図7中の「強1」)よりも高い入力である第2の入力値(図7中の「強2」)へと増加させる。
電動送風機2の入力を「強2」に増加させる時間としては、第1の障害物検知部8aからの信号が電圧値A以上となった時間T0から予め定められた終了時間T1までの第1の所定時間としている。第1の所定時間が経過した後、制御部3は、使用者により選択された電動送風機2の入力に戻すように電動送風機2の入力を制御する。
なお、本実施の形態においては、電動送風機2の入力を「強1」に増加させる時間と電動送風機2の入力を「強2」に増加させる時間とを同一の第1の所定時間としているが、電動送風機2の入力を「強1」に増加させる時間と電動送風機2の入力を「強2」に増加させる時間とは異なっていてもよい。
また、制御部3が、使用者が部屋の隅を掃除していると判断した場合には、電動送風機2の入力を「強2」に増加させる時間を長くしてもよく、電動送風機2の入力を「強2」よりも高い入力値にしてもよい。
さらに、本実施の形態においては、第1の障害物検知部8aは、吸込具7の前方の上部の中央部に配置されており、第2の障害物検知部8b及び第3の障害物検知部8cは、吸
込具7の両側に配置されている構成について説明したが、障害物検知部は、吸込具7の前方の両端部に配置されていてもよい。これにより、制御部は、吸込具の前面及び側面に衝突した障害物を、少ない障害物検知部で精度よく判断することができる。
込具7の両側に配置されている構成について説明したが、障害物検知部は、吸込具7の前方の両端部に配置されていてもよい。これにより、制御部は、吸込具の前面及び側面に衝突した障害物を、少ない障害物検知部で精度よく判断することができる。
以上のように本発明に係る電気掃除機は、吸込具が障害物に衝突したことにより障害物の種類を判断し状況に応じた制御を行うものであるため、家庭用の電気掃除機だけでなく、業務用の電気掃除機への応用展開も有用である。
1 電気掃除機本体
2 電動送風機
3 制御部
4 ホース
5 操作部
6 延長管
7 吸込具
8a 第1の障害物検知部
8b 第2の障害物検知部
8c 第3の障害物検知部
2 電動送風機
3 制御部
4 ホース
5 操作部
6 延長管
7 吸込具
8a 第1の障害物検知部
8b 第2の障害物検知部
8c 第3の障害物検知部
Claims (7)
- 吸引風を発生する電動送風機と、前記電動送風機への入力を制御する制御部とを有する掃除機本体と、
下面に吸引口が設けられており、被清掃面の塵埃を吸引する吸込具と、
一端が前記掃除機本体に接続されるホースと、
一端が前記ホースの他端に接続され、他端が前記吸込具に接続される延長管と、を備え、
前記吸込具には、前記吸込具が障害物に衝突した強さを検知する複数の障害物検知部が設けられており、
前記制御部は、前記複数の障害物検知部からの信号に基づき、前記吸込具が衝突した前記障害物を判断し、前記電動送風機の入力を制御する
電気掃除機。 - 前記制御部は、前記障害物検知部のうちの何れか1つからの信号が第1の基準値以上である場合には、第1の所定時間が経過するまで前記電動送風機の入力を第1の入力値に増加させる請求項1に記載の電気掃除機。
- 前記制御部は、前記障害物検知部のうち少なくとも2つからの信号がともに前記第1の基準値以上である場合には、前記第1の所定時間が経過するまで、前記電動送風機の入力を前記第1の入力値よりも高い第2の入力値に増加させる請求項2に記載の電気掃除機。
- 前記制御部は、前記障害物検知部のうち少なくとも2つからの信号がともに前記第1の基準値以上である場合には、前記第1の所定時間よりも長い第2の所定時間が経過するまで、前記電動送風機の入力を前記第1の入力値に増加させる請求項2に記載の電気掃除機。
- 前記障害物検知部は、前記吸込具の前方に少なくとも2つ設けられている請求項1〜4のうちの何れか1項に記載の電気掃除機。
- 前記障害物検知部は、少なくとも前記吸込具の前方の両端部に設けられている請求項1〜4のうちの何れか1項に記載の電気掃除機。
- 前記障害物検知部は、少なくとも前記吸込具の前方及び前記吸込具の両側に設けられている請求項1〜4のうちの何れか1項に記載の電気掃除機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010078368A JP2011206360A (ja) | 2010-03-30 | 2010-03-30 | 電気掃除機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010078368A JP2011206360A (ja) | 2010-03-30 | 2010-03-30 | 電気掃除機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011206360A true JP2011206360A (ja) | 2011-10-20 |
Family
ID=44938133
Family Applications (1)
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JP2010078368A Pending JP2011206360A (ja) | 2010-03-30 | 2010-03-30 | 電気掃除機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2011206360A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022065765A1 (ko) * | 2020-09-23 | 2022-03-31 | 엘지전자 주식회사 | 흡입 노즐, 흡입 노즐을 포함하는 청소기, 및 청소기의 제어 방법 |
-
2010
- 2010-03-30 JP JP2010078368A patent/JP2011206360A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022065765A1 (ko) * | 2020-09-23 | 2022-03-31 | 엘지전자 주식회사 | 흡입 노즐, 흡입 노즐을 포함하는 청소기, 및 청소기의 제어 방법 |
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