JP2011205779A - 単独運転検出装置、分散型電源装置、系統連系システム、単独運転検出方法、及び系統連系制御方法 - Google Patents

単独運転検出装置、分散型電源装置、系統連系システム、単独運転検出方法、及び系統連系制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】系統に連系する各分散型電源装置の能動信号(無効電力変動信号)の変動周期が既知でない場合においても、能動信号による相互干渉を回避して、分散型電源装置における単独運転の発生を検出できる、単独運転検出装置を提供する。
【解決手段】無効電力変動方式が系統電圧を変動させることに着目し、これを分散型電源装置G2に設置した単独運転検出装置で系統の電圧変動ΔV2として検出し、この変動信号ΔV2を同期信号として利用することで、分散型電源装置G2では、この電圧変動ΔV2に同期する能動信号(無効電力変動信号)を系統に出力することができる。また、分散型電源装置G2は、他分散型電源装置の能動信号(無効電力変動信号)の有無を系統電圧変動量から判定し、自ら出力すべき能動信号のレベルを適切に調節することで、単独運転検出に必要な変動を確保すると同時に、常時系統電圧変動を抑制し、電力品質の低下を抑えることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば太陽光発電機、燃料電池発電機、ガスエンジン発電機、風力発電機や水力発電機等の分散型発電源(単に「発電源」とも呼ぶ)と系統電源(商用電源)間に配置され、前記発電源の系統連系運転中に、前記発電源の単独運転を検出する単独運転検出装置、および該単独運転検出装置を備える分散型電源装置に関する。
近年では、一般電力需用家の家屋に設置した太陽電池などの分散型発電源を、インバータを介して既存の電力系統(商用電力系統)と連系し、分散型発電源の発電量が家屋の電力利用量を越えた場合の余剰電力は系統側に送電(逆潮流)して電力会社に買い取ってもらい、発電源の発電量が家屋の電力利用量を下回った場合の不足電力は系統側からの電力供給で賄うという系統連系システムの普及が進んでいる。
このような系統連系システムにおいては、系統側の事故停電時や作業停電時など、系統電源からの電力供給が停止した場合に、分散型発電源によって配電線が逆充電されることに起因して感電や配電設備の破損などの可能性があるため、系統連系しているインバータの単独運転を検出した際に、系統とインバータとの連系を切断することで安全性を確保している。なお、インバータや当該インバータの制御装置、系統連系を切断するためのリレー装置など、分散型の発電源を系統連系するために必要な各種装置をオール・イン・ワンで収容するものをパワーコンディショナと呼び、1台の発電源に対して1台のパワーコンディショナが家屋の所定位置に配置されることが一般的である。また、太陽電池等の分散型発電源とパワーコンディショナとを含めて、分散型電源装置と呼ぶ。
運転検出方法は、受動的方式と能動的方式とに大別される。受動的方式とは、連系運転時から単独運転時に移行する際の連系点における電圧波形や位相、周波数などの変化を捉えることで単独運転を検出する方式である。単独運転検出方法には、例えば「電圧位相跳躍検出方式」や「周波数変化率検出方式」、「3次高調波電圧歪急増検出方式」などがある。「電圧位相跳躍検出方式」は、単独運転移行時に発電出力と負荷の不平衡による電圧位相の急変を検出する方式である。「周波数変化率検出方式」は、単独運転の発生の前後における供給電力と負荷の不平衡による周波数の変化を検出するものである。「3次高調波電圧歪急増検出方式」は、インバータ(逆変換装置)に電流制御形を用い、単独運転移行時に変圧器に依存する3次高調波電圧の急増を検出する方式である。
一方、能動的方式とは、積極的に分散型電源装置から系統側へ変動要素(無効電力、周波数等)を与えて、それら変動要素による連系点の変化(電圧波形や周波数等の変化)が単独運転時に大きく現れるようにすることで単独運転を検出する方式である。能動的方式には、例えば「周波数シフト方式」や「無効電力変動方式」、「高調波重畳方式」などがある。このうち、「周波数シフト方式」は、インバータの内部発信器等に周波数バイアスを与えておき、単独運転移行時に表れる周波数変化を検出する方式である。「無効電力変動方式」は、発電出力に周期的な無効電力変動を与えておき、単独運転移行時に表れる電圧変動等を検出する方式である。「高調波重畳方式」は、分散型電源装置の出力に基準となる高調波を重畳する方式である。
このうち、無効電力変動方式は、発電源の発電出力に周期的な無効電力変動を与えておき、単独運転移行時に現れる周期的な電圧変動や周波数変動を検出する方式である。この無効電力変動方式については、高圧連系用インバータ(数百kW級)が小中学校等に施設される数も増えており、今後は、無効電力変動方式が用いられることが多いと考えられる。しかしながら、系統に複数の分散型電源装置を連系する場合、各分散型電源装置の単独運転を検出するための外乱信号が相互干渉を起こし、検出感度を低下させ、単独運転を検出することができなくなる恐れがある。
これを解決するため、各分散型電源装置を有線で接続するか、あるいは、電波時計信号、AM/FMラジオの時刻信号、テレビ信号、GPS信号、電話回線の時刻信号、インターネットや電力線通信の同期信号を用いて、干渉を起こさない様、同期させる技術がある(特許文献1を参照)。
特開2006−262557号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の単独運転検出装置では、予め各分散型電源装置から注入される能動信号(無効電力変動信号)の周期が既知でない場合は、能動信号の同期を取ることができないという問題がある。さらに、何らかの通信回線や受信装置が必要なため設備コストが高くなり、分散型電源装置の普及を阻害させる要因ともなる。
本発明は、斯かる実情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、電力系統に連系する各分散型電源装置の能動信号(無効電力変動信号)の変動周期が既知でない場合においても、各分散型電源装置から出力される能動信号を同期させて相互干渉を回避し、分散型電源装置における単独運転の発生を検出することができる、単独運転検出装置、分散型電源装置、系統連系システム、単独運転検出方法、及び系統連系制御方法を提供することにある。
(1)本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の単独運転検出装置は、分散型電源装置の系統連系に用いられる単独運転検出装置であって、前記分散型電源装置を系統に連系させる連系点の電圧に基づいて電圧情報を検出する検出部と、前記電圧情報に基づいて、無効電力変動による前記連系点の周波数と電圧のいずれか1つ以上の変化を判定し、前記分散型電源装置が単独運転状態にあることを検出する判定部と、を備えることを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、能動信号(無効電力変動信号)が系統電圧を変動させることに着目し、これを各分散型電源装置に設置した単独運転検出装置で検出し、無効電力変動による連系点の周波数と電圧の変化を判定し、分散型電源装置(例えば、インバータ)が単独運転状態にあることを検出する。
これにより、系統に連系する各分散型電源装置の能動信号(無効電力変動信号)の変動周期が既知でない場合においても、各分散型電源装置から出力される能動信号による相互干渉を回避して、分散型電源装置における単独運転の発生を検出することができる。
(2)また、本発明の単独運転検出装置は、前記検出部は、前記検出された電圧情報に基づいて常時電圧変動を検出する電圧変動検出部と、前記検出された常時電圧変動に基づいて、前記系統に無効電力を変動させる信号として供給する能動信号の周期と位相を推定する位相・周期推定部と、を備えることを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、系統の常時電圧変動を検出し、この系統の常時電圧変動から能動信号(無効電力変動信号)の位相と周期を推定する。これにより、系統の常時電圧変動から能動信号の周期と位相を抽出することができる。
(3)また、本発明の単独運転検出装置は、前記電圧変動検出部は、前記系統に連系させる連系点における、前記常時電圧変動を検出することを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、電圧変動検出部は、系統との連系点の常時電圧変動を検出するようにしたので、これにより、系統の常時電圧変動を検出し、この系統の常時電圧変動から前記系統に連系されている他の分散型電源装置の能動信号(無効電力変動信号)の位相と周期を推定することができる。
(4)また、本発明の単独運転検出装置は、前記位相・周期推定部は、前記連系点の電圧情報からフィルタ処理を行って前記検出された常時電圧変動の周期と位相を推定することを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、連系点の電圧情報からフィルタ処理を行って電圧変動の周期と位相を推定するようにしたので、これにより、系統の常時電圧変動から前記系統に連系されている他の分散型電源装置の能動信号を容易に抽出することができる。
(5)また、本発明の単独運転検出装置は、前記推定された位相と周期に基づいて、前記検出された常時電圧変動と同期するように、前記系統に供給する能動信号を生成させる制御部と、前記制御部からの指令に応じて生成する前記能動信号を供給する変換部と、を備えることを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、制御部は、判定部により検出された能動信号(無効電力変動信号)の位相と周期に基づいて、該検出された能動信号(無効電力変動信号)と同期するように系統に供給する能動信号を生成する。変換部は、この指令信号に応じた能動信号を系統に供給する。
これにより、系統の能動信号(無効電力変動信号)と同期するようにして、系統に能動信号を供給することができる。
(6)また、本発明の単独運転検出装置は、前記制御部は、前記常時電圧変動の変動幅が所定の閾値より大きな値となるように、注入する前記能動信号の位相を調整する
ことを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、制御部が、分散型電源装置の単独運転状態の判定が可能になる大きさの能動信号(無効電力変動信号)を系統に入力するように調整するので、これにより、単独運転検出を確実に行うことができる。
(7)また、本発明の単独運転検出装置は、前記制御部は、所定の振幅の前記能動信号(無効電力変動信号)を、前記推定された位相との位相差が無くなるように注入させることを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、制御部が、所定の振幅の能動信号(無効電力変動信号)を、系統の電圧変動から推定された位相との位相差が無くなるように注入させる。これにより、他の分散型電源装置が注入する能動信号(無効電力変動信号)との相互干渉が生じることを回避することができる。
(8)また、本発明の単独運転検出装置は、前記検出された連系点の常時電圧変動の変動幅が、最大の値を示す場合の前記位相を初期位相とすることを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、前記推定した他分散型電源装置の無効電力信号の位相θの初期値を基に、ある一定の大きさの能動信号(無効電力変動信号)を、位相を変化してスキャンするように注入して行く。そして、連系点の電圧変動の変動幅が最大になる位相が推定位相と近傍であると推定する。その後、所定の振幅の能動信号(無効電力変動信号)を、推定された位相(初期位相)との位相差が無くなるように注入する。これにより、他の分散型電源装置が注入する能動信号(無効電力変動信号)との相互干渉が生じることを回避することができる。
(9)また、本発明の単独運転検出装置は、前記制御部は、前記連系点の常時電圧変動の変動幅が、予め定められる複数の位相において、最大の値を示す場合の前記位相を前記初期位相とする。
このような単独運転検出装置であれば、前記推定した他分散型電源装置の能動信号(無効電力変動信号)の位相θの初期値を基に、ある一定の大きさの能動信号(無効電力変動信号)を、予め定めた複数の位相により、能動信号の位相を変化してスキャンするように注入して行く。そして、連系点の常時電圧変動の変動幅が最大になる位相が推定位相の近傍であると推定する。その後、所定の振幅の能動信号(無効電力変動信号)を、推定された位相(初期位相)との位相差が無くなるように注入させる。これにより、他の分散型電源装置が注入する能動信号(無効電力変動信号)との相互干渉が生じることを回避することができる。
(10)また、本発明の単独運転検出装置は、前記制御部は、前記初期位相の前記推定位相に対する偏差が、予め定められる所定の範囲内にあることを判定することを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、長時間経過後、他分散型電源装置から注入される能動信号(無効電力変動信号)の位相がずれる等により、常時電圧変動の変動幅が当初の値から減少する場合が考えられる。この対策として、現在の他分散型電源装置から注入される能動信号(無効電力変動信号)の位相(初期位相)と、前回推定した推定位相との偏差が所定の範囲内であるか否かを検出する。
これにより、他分散型電源装置から注入される能動信号(無効電力変動信号)の位相と、自分散型電源装置が注入する能動信号(無効電力変動信号)との位相差を少なくすることができる。
(11)また、本発明の単独運転検出装置は、前記制御部は、前記初期位相の前記推定位相に対する偏差が、予め定められる所定の範囲にないと判定された場合、前記偏差が小さくなるように、前記初期位相の値を補正する。
このような単独運転検出装置であれば、長時間経過後、位相がずれる等により、常時電圧変動の変動幅が当初の値から減少する場合が考えられる。この対策として、制御部は、現在の推定の位相と、初期位相との偏差が所定の範囲内でない場合は、初期位相の推定手順を再度行い、偏差を補正する。
これにより、他分散型電源装置から注入される能動信号(無効電力変動信号)の位相と、自分散型電源装置が注入する能動信号(無効電力変動信号)との位相差を少なくすることができる。
(12)また、前記制御部は、前記常時電圧変動の変動幅が、予め定められた基準比率より低下した場合は、前記初期位相の設定を再び行わせることを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、長時間経過後、位相がずれる等により、常時電圧変動の変動幅が当初の値から減少する場合が考えられる。この対策として、制御部は、当初の変動幅から一定の値の低下(例えば70%以下)となった場合は、再度、初期位相の推定手順を行う再度行う。
これにより、他分散型電源装置から注入される能動信号(無効電力変動信号)の位相と、自分散型電源装置が注入する能動信号(無効電力変動信号)との位相差を少なくすることができる。
(13)また、前記制御部は、注入する無効電力変動量により、前記常時電圧変動の変動幅が予め定められた閾値より大きくなる場合には、前記検出した能動信号の振幅より、前記生成する能動信号の振幅を小さくするように制御する。
このような単独運転検出装置であれば、自分散型電源装置が注入する無効電力変動量により常時の電圧変動が大きくなり、電力品質の低下が懸念される場合がある。これを回避するために、検出した能動信号(無効電力変動信号)の振幅より、生成する能動信号(無効電力変動信号)の振幅を小さくするように制御する。
これにより、系統連系時の常時電圧変動が大きくなりすぎ、系統に悪影響(例えば、フリッカーが生じる等)を与えることを回避することができる。
(14)また、本発明の単独運転検出装置は、前記制御部は、前記単独運転状態に移行して、予め定められた基準値以上の周波数偏差が検出された場合、前記生成する能動信号の振幅を大きくするように制御することを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、常時は、他分散型電源装置の能動信号をマスター信号(やや強めの信号)、自分散型電源装置はスレーブ信号(弱めの信号)とする。そして、単独運転に移行した結果、周波数偏差が微少ながら発生した場合、例えば|Δf |≧0.05[Hz]となったときに、自分散型電源装置の能動信号を増大する。
これにより、系統連系時の常時電圧変動を抑えることができる。また、単独運転の発生時には、これを確実に検知できるようになる。
(15)また、本発明の単独運転検出装置は、前記常時電圧変動の大きさが、予め定められる第1基準レベルに満たないと判定された場合、他の分散型電源装置が起動していないと判定し、予め定められた一定の振幅値の能動信号(無効電力変動信号)を注入することを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、検出した常時電圧変動の大きさが、第1基準レベルよりも小さい場合、他の分散型電源装置が起動していないと判定し、予め定められた一定の振幅値の能動信号(無効電力変動信号)を注入する。
これにより、系統連系点で他分散型電源装置からの能動信号(無効電力変動信号)の注入が行われていないことを判定して、自分散型電源装置から系統に能動信号(無効電力変動信号)を注入することができる。
(16)本発明の単独運転検出装置は、前記検出部は、起動時に前記連系点の電圧を検出し、予め定められる所定の周期の範囲に含まれる、ある周期の電圧変動情報を抽出することを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、起動時に連系点の電圧(連系点電圧)を検出し、ある周期の電圧変動情報を抽出する。この電圧変動情報の抽出には、例えば、バンドパスフィルタやFFT、DFT等を使用する。
これにより、連系点電圧から、予め定められる所定の範囲に含まれる周期の電圧変動情報を抽出することができる。
(17)また、本発明の単独運転検出装置は、前記制御部は、前記電圧変動情報に基づいて前記電圧変動の大きさが前記第1基準レベル以上であると判定された場合、当該電圧変動に同期するように無効電力を変動させる能動信号を前記系統に注入することを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、検出された電圧変動の大きさが第1基準レベル以上であると判定された場合に、当該電圧変動に同期するように能動信号(無効電力変動信号)を注入する。
これにより、検出された電圧変動の大きさが第1基準レベル以上である場合に、この単の電圧変動に同期して能動信号(無効電力変動信号)を注入することができる。
(18)また、本発明の単独運転検出装置は、前記制御部は、前記能動信号を注入する際に、前記注入する能動信号の位相を保持した上で、前記注入する能動信号の振幅を徐々に増加させ、前記常時電圧変動の大きさが前記第1基準レベルよりも高い第2基準レベル(電力品質上許されるレベル)以下となる範囲で、一定振幅に固定する。
このような単独運転検出装置であれば、能動信号(無効電力変動信号)の注入にあたっては、能動信号(無効電力変動信号)の振幅を徐々に増加させ、連系点における電圧変動レベルが電力品質上許されるあるレベル(レベル2)以下になる範囲で、一定振幅に固定する。
これにより連系点電圧の常時電圧変動を、電力品質上許されるあるレベルに抑えることができる。
(19)また、本発明の単独運転検出装置は、前記注入する能動信号の振幅が前記一定振幅に固定された状態で、前記常時電圧変動の大きさが前記第2基準レベルよりも高い第3基準レベルを超えたことが検出された場合、前記単独運転状態であると判定することを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、能動信号(無効電力変動信号)の振幅が固定された状態で、電圧変動レベルがあるレベル(第3基準レベル)を超えれば単独運転を検出する。
これにより、系統に注入された能動信号(無効電力変動信号)の振幅の変化を検出して、単独運転の発生を容易に検出することができる。
(20)また、本発明の単独運転検出装置は、前記常時電圧変動の大きさが前記第2基準レベルよりも高い第3基準レベルを超えたことが検出された場合、前記能動信号の振幅を増加させ、前記第3基準レベルよりも高い第4基準レベルを超えたことが検出された場合、前記単独運転状態であると判定することを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、能動信号(無効電力変動信号)の振幅が固定された状態で、電圧変動レベルがあるレベル(第3基準レベル)を超えれば単独運転を検出し、能動信号(無効電力変動信号)の振幅を増加させ、さらにあるレベル(第4基準レベル)を超えれば単独運転を検出する。
これにより、単独運転が発生したことを、より確実に検知できる。
(21)また、本発明の単独運転検出装置は、前記起動時の能動信号を注入する前に、既に当該周期の常時電圧変動の大きさが前記第2基準レベル以上であれば、前記能動信号は注入しないことを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、起動時の能動信号の注入前に既に当該周期の電圧変動レベルが第2基準レベル以上であれば、能動信号は注入しない。
これにより、連系点電圧の常時電圧変動を、電力品質上許されるあるレベルに抑えることができる。
(22)また、本発明の単独運転検出装置は、前記常時電圧変動の大きさが、前記第2基準レベルを下回った場合、前記能動信号の注入を開始することを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、起動時の能動信号を注入する前に既に当該周期の電圧変動レベルが第2基準レベル以上であれば、能動信号は注入しない。ただし、絶えず電圧変動レベルを監視し、第2基準レベルを下回ったときに、能動信号(無効電力変動信号)の注入を開始する。
これにより、連系点電圧の常時電圧変動を、電力品質上許されるあるレベルに抑えることができる。
(23)また、本発明の単独運転検出装置は、前記能動信号を、振幅を固定して注入している状態で、前記電圧変動の大きさが前記第2基準レベルを上回った場合、徐々に前記能動信号の振幅を減少させて、前記常時電圧変動の大きさが前記第2基準レベル以下となるようにすることを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、能動信号を注入し振幅を固定している段階で、電圧変動レベルが第2基準レベルを上回ったときは、徐々に能動信号(無効電力変動信号)の振幅を低下させ、電圧変動レベルが第2基準レベル以下となるようにする。なお、能動信号の振幅を徐々に低下させるのは、実際の単独運転時に能動信号(無効電力変動信号)の振幅を急に低下さてしまうと、単独運転を検出しないケースが考えられるためである。
これにより、連系点電圧の常時電圧変動を、電力品質上許されるあるレベルに抑えることができる。
(24)また、本発明の単独運転検出装置は、前記第1基準レベルが、他の単独運転検出装置による能動信号の有無を判定する値であり、前記第2基準レベルが、電力品質を保証する上で許容される最大の値であり、前記第3基準レベルが、前記単独運転を検出する第1段階を示す値であり、前記第4基準レベルが、前記単独運転を検出する第2段階を示す値であり、前記第1基準レベル、前記第2基準レベル、前記第3基準レベル、前記第4基準レベルの順に高い値が設定されることを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、他の単独運転検出装置による能動信号(無効電力変動信号)の有無を判定する第1基準レベルと、電力品質を保証する上で許容される最大の値である第2基準レベルと、単独運転を検出する第1段階を示す第3基準レベルと、独運転を検出する第2段階を示す第4基準レベルを用いる(第1基準レベル<第2基準レベル<第3基準レベル<第4基準レベル)。
これにより、連系点電圧の常時電圧変動を電力品質上許されるあるレベルに抑えながら、能動信号(無効電力変動信号)の検出と注入、および単独運転検出を行うことができる。
(25)また、本発明の単独運転検出装置は、前記分散型電源装置の変動周期の期待値を予め定め、前記期待値と、前記推定された周期との偏差を判定する周期判定部と、前記周期の偏差の判定結果に基づいて、判定結果を出力する出力部と、を備えることを特徴とする。
このような単独運転検出装置であれば、例えば、事前に電力会社側に他分散型電源装置の変動周期を提供してもらい、自分散型電源装置で推定した周期とズレが無いことを確認する。
これにより、推定した周期が正確であることを確認することができ、能動信号(無効電力変動信号)の検出が正確に行われているか否かを検証することができる。
(26)また、本発明の単独運転検出装置は、前記出力部は、前記推定された周期が、前記期待値に対して所望の範囲にないと判定された場合に、異常状態を表示する。
これにより、能動信号(無効電力変動信号)の検出が正確に行われていない場合には、これを告知することができる。
(27)また、本発明の分散型電源装置は、上記のいずれかに記載の単独運転検出装置を備えることを特徴とする。
これにより、複数の分散型電源装置から注入される能動信号(無効電力変動信号)により相互干渉が発生することを回避することができる。
(28)また、本発明の系統連系システムは、上記に記載の分散型電源装置の複数が前記系統に連系されることを特徴とする。
これにより、各分散型電源装置から注入される能動信号(無効電力変動信号)による相互干渉を回避できる。
(29)また、本発明の単独運転検出方法は、分散型電源装置の系統連系に用いられる単独運転検出方法であって、前記分散型電源装置を系統に連系させる連系点の電圧に基づいて電圧情報を検出するステップと、前記電圧情報に基づいて、無効電力変動による前記連系点の周波数と電圧のいずれか1つ以上の変化を判定し、前記分散型電源装置が単独運転状態にあることを検出するステップと、を備えることを特徴とする。
(30)また、本発明の系統連系制御方法は、分散型電源装置の系統連系に用いられる系統連系制御方法であって、前記分散型電源装置を系統に連系させる連系点の電圧に基づいて電圧情報を検出するステップと、前記検出された電圧情報に基づいて常時電圧変動を検出するステップと、前記検出された常時電圧変動に基づいて無効電力変動信号の周期と位相を推定するステップと、前記推定された位相と周期に基づいて、前記検出された無効電力変動信号と同期するように、前記系統に供給する無効電力変動信号を能動信号として生成するステップと、を備えることを特徴とする。
本発明の単独運転検出装置によれば、系統に連系された他の分散型電源装置から注入される能動信号(無効電力変動信号)を常時系統電圧変動として捉え、これに同期した能動信号を出力するようにしたので、これにより、電力系統に連系する各分散型電源装置の能動信号(無効電力変動信号)の変動周期が既知でない場合においても、各分散型電源装置から出力される能動信号を同期させて相互干渉を回避できると共に、分散型電源装置における単独運転の発生を検出することができる。
本発明の実施形態における単独運転検出装置が用いられる系統連系システムの概略構成図である。 本実施形態における単独運転検出装置の第1の動作例(基本動作例)について説明するための図である。 本実施形態における単独運転検出装置の第2の動作例について説明するための図である。 本実施形態における単独運転検出装置の第1の構成例を示す図である。 本実施形態における単独運転検出装置の第2の構成例を示す図である。 本実施形態における単独運転検出装置の第3の構成例を示す図である。 本実施形態における単独運転判定部14における単独運転判定処理のロジックを示す図である。 能動信号(無効電力変動信号)の波形例を示す図である。 分散型電源装置となる2つの同期発電機が高圧配電系統に連系する例を示す図である。
図1は、本発明の実施形態の単独運転検出装置が用いられる系統連系システムの概略構成図である。この図1に示す系統連系システムにおいて、符号PSは系統電源、符号UWは超高圧送電線、符号STは配電用変圧器、符号CBは遮断器、符号HWは高圧配電線、符号HLは高圧側負荷、符号TRは柱上変圧器、符号LWは低圧配電線、符号LLは低圧側負荷、符号G1及びG2は分散型電源装置、符号PCS1及びPCS2は単独運転検出装置を含むパワーコンディショナ、符号PV1及びPV2は発電源(分散型発電源)である。
系統電源PSは、例えば火力発電所や原子力発電所などの発電所に相当し、発電した電力を超高圧電力に昇圧して超高圧送電線UWを介して配電用変圧器STの1次側に供給する。超高圧送電線UWは、系統電源PSと配電用変圧器STとを接続し、系統電源PSから配電用変圧器STへ超高圧電力を送電するために用いられる送電線である。
配電用変圧器STは、超高圧送電線UWを介して受電した超高圧電力を高圧電力(例えば6600V)に変換して遮断器CB及び高圧配電線HWを介して柱上変圧器TRの1次側に供給する。遮断器CBは、系統事故発生時などに高圧電力の供給(配電)を停止させるための開閉装置である。これら配電用変圧器ST及び遮断器CBは、配電用変電所内に設置されているものである。高圧配電線HWは、配電用変電所(配電用変圧器ST及び遮断器CB)と柱上変圧器TRとを接続し、配電用変圧器STから柱上変圧器TRへ高圧電力を配電するために用いられる配電線である。また、高圧側負荷HLは、高圧配電線HWに接続された全ての負荷である。
柱上変圧器TRは、高圧配電線HWを介して受電した高圧電力を一般電力需用家が利用可能な低圧電力(例えば100Vまたは200V)に変換して低圧配電線LWを介して一般電力需用家の家屋(図示省略)に供給する。低圧配電線LWは、柱上変圧器TRと一般電力需用家の家屋とを接続し、柱上変圧器TRから一般電力需用家の家屋へ低圧電力を配電するために用いられる配電線である。また、低圧側負荷LLは、低圧配電線LWに接続された全ての負荷である。
以上の系統電源PS、超高圧送電線UW、配電用変圧器ST、遮断器CB、高圧配電線HW、柱上変圧器TR及び低圧配電線LWによって既存の電力系統(商用電力系統)が構成されており、このような電力系統に対して分散型の発電源PV1及びPV2が各々に対となって設けられたパワーコンディショナPCS1及びPCS2を介して連系されている。
発電源PV1は、例えば一般電力需用家の家屋に設置された太陽電池であり、太陽光発電によって得られた直流電力をパワーコンディショナPCS1に供給する。発電源PV2は、例えば発電源PV1とは異なる一般電力需用家の家屋に設置された太陽電池であり、太陽光発電によって得られた直流電力をパワーコンディショナPCS2に供給する。なお、これら発電源PV1及びPV2は太陽電池に限らず、燃料電池などの他の発電源であっても良い。
パワーコンディショナPCS1は、発電源PV1に対となって一般電力需用家の家屋に設置されていると共に、低圧配電線LW上の連系点X1において既存の電力系統と連系(接続)されている。詳細は後述するが、このパワーコンディショナPCS1は内部にインバータを備えており、実際にはこのインバータを介して発電源PV1は系統連系されている。つまり、発電源PV1によって発電された直流電力は、パワーコンディショナPCS1内のインバータによって交流電力に変換されて電力系統側(低圧配電線LW)に送電(逆潮流)可能となっている。
パワーコンディショナPCS2は、発電源PV2に対となって一般電力需用家の家屋に設置されていると共に、低圧配電線LW上の連系点X2において既存の電力系統と連系(接続)されている。このパワーコンディショナPCS2も同様に内部にインバータを備えており、実際にはこのインバータを介して発電源PV2は系統連系されている。つまり、発電源PV2によって発電された直流電力は、パワーコンディショナPCS2内のインバータによって交流電力に変換されて電力系統側(低圧配電線LW)に送電(逆潮流)可能となっている。
図2は、本発明の実施形態の単独運転検出装置の第1の動作例(基本動作)について説明するための図である。この動作例は、図2(A)に示すように、低圧配電線LWに2つの分散型電源装置G1及びG2が連系されている例であり、分散型電源装置G1が、低圧配電線LWに微小に変動する能動信号(無効電力変動信号)(以下、単に「能動信号」とも呼ぶ)を注入している例である。このため、低圧配電線LWには、既に微小な常時電圧変動ΔVを生じている。そして、分散型電源装置G1は、単独運転の発生時に、周波数偏差または電圧変動ΔVが増大することを利用して単独運転を検出する。
この構成において、分散型電源装置G2は、既設の分散型電源装置G1から注入される無効電力変動信号による常時電圧変動ΔV(単に、電圧変動ΔVとも呼ぶ)の位相と周期(例えば、数秒〜10秒周期で変動)を推定する。具体的には、連系点X2の電圧V2を検出し、この連系点X2で生じている常時電圧変動である電圧変動ΔV2から能動信号の周期と位相を推定する。例えば、図2(B)は、横軸に時間を取り、連系点X2における電圧変動V2と、無効電力変動信号ΔQとを並べて示したものである。図2(B)に示すように、分散型電源装置G1から注入される無効電力変動ΔQにより、連系点X2に電圧変動ΔV2が生じるので、この電圧変動ΔV2を検出することにより、分散型電源装置G1から注入される無効電力変動ΔQの位相と周期を推定することができる。そして、分散型電源装置G2が、分散型電源装置G1と同期する能動信号(無効電力変動信号)を系統に注入すれば、2つの分散型電源装置G1及びG2から注入される無効電力変動信号による相互干渉を防止することができる。
また、図2(C)は、無効電力変動ΔQ(電圧変動ΔV2)の位相と周期の推定方法を示すフローチャートである。以下、図2(C)を参照して、この推定方法について説明する。推定手順として、まず連系点X2の電圧変動ΔVを検出し電圧情報を生成する(ステップS1)。そして、連系点X2の電圧情報からフィルタ処理(例えば、DFT(離散フーリエ変換:Discrete Fourier Transform))を行って(ステップS2)、電圧変動ΔV2の周期と位相を推定する(ステップS3)。次に、分散型電源装置G2からある一定の大きさの能動信号(無効電力変動信号)を、ステップS1で推定した位相を初期値としてスキャンするように注入して行く。そして、図2(D)に示すような、電圧変動ΔV2と、無効電力の注入位相θとの特性曲線を得る(ステップS5)。
それから、連系点X2の電圧変動の変動幅ΔV2が最大になる位相が推定位相と近傍であることを確認し、確認結果を必要に応じて補正する(例えば、事前に電力会社側に分散型電源装置G1の変動周期の情報の提供を受け、推定した周期とズレが無いことを確認するようにしてもよい)。上記ステップS1〜S5の手順を経て、分散型電源装置G2が同期注入すべき能動信号の位相と周期が決定される(ステップS6)。
なお、長時間経過後、分散型電源装置G1から注入される能動信号の位相がずれる等により、常時電圧変動の変動幅を示す電圧変動ΔV2が当初の値から減少する場合が考えられる。この対策として、当初の変動幅から一定量の低下(例えば70%以下)が生じた場合は、再度、上記手順を行うようにする。
また、分散型電源装置G2が注入する無効電力変動量により常時の電圧変動ΔV2が大きくなり、電力品質の低下が懸念される場合がある。その防止策としては、分散型電源装置G1の能動信号をマスター信号(やや強めの信号)、分散型電源装置G2はスレーブ信号(弱めの信号)とする。そして、単独運転に移行した結果、単独運転移行時に発電出力と負荷の不平衡により、周波数変化Δfが微少ながら発生した場合、例えば「|Δf|≧0.05[Hz]」となったときに、分散型電源装置G2の信号を増大するようにすれば系統連系時の常時電圧変動を抑え、かつ、単独運転を確実に検出することができる。
また、図3は、本発明の実施形態の単独運転検出装置の第2の動作例について説明するための図である。図2に示した第1の動作例(基本動作例)では、他分散型電源装置G1が予め存在するものとして、分散型電源装置G2が、他分散型電源装置G1から注入される能動信号を検出する例について説明したが、本実施形態の単独運転検出装置は、これに限定されない。本実施形態の単独運転検出装置では、他の分散型電源装置からの能動信号(無効電力変動信号)の有無自体を判定し、他分散型電源装置からの能動信号がある場合には、この能動信号(無効電力変動信号)の周期と位相を推定することができる。
すなわち、図3(A)に示す系統構成において、分散型電源装置G2が、起動時に連系点電圧V2を検出し、所定の範囲の周期(例えば、数秒〜10秒程度)の電圧変動情報を抽出し、他分散型電源装置による能動信号の有無を判定する。なお、この電圧変動の抽出は、バンドパスフィルタやFFT(Fast Fourier Transformation)またはDFTを用いて行われる。そして、他分散型電源装置G1からの能動信号があると判定した場合には、この能動信号(無効電力変動信号)の周期と位相を推定して、推定された周期と位相に同期した能動信号(無効電力変動信号)を系統に注入する。なお、他分散型電源装置G1から注入される能動信号の位相と周期の推定方法については、図2(C)のフローチャートに示した手順と同じである。
また、図3(B)は、電圧変動レベルによる無効電力変動信号の注入方法を示す図である。図3(B)においては、横軸に時間をとり、縦軸に連系点X2における電圧V2のレベルをとり、他分散型電源装置G1の能動信号による電圧変動Vaと、自分散型電源装置G2から連系点X2に無効電力変動信号を加えたときの電圧変動Vbとを示している。また、図3(B)において、電圧変動V2のレベル1(第1基準レベル)は他分散型電源装置による信号の有無を判断するレベルであり、レベル2(第2基準レベル)は電力品質上許容される最大電圧変動レベルであり、レベル3(第3基準レベル)は、後述する単独運転検出第1段のレベルであり、レベル4(第4基準レベル)は、単独運転検出第2段のレベルである(レベル1<レベル2<レベル3<レベル4)。なお、レベル1、レベル2、レベル3及びレベル4は、予め定められる閾値である。
そして、分散型電源装置G2では、上記電圧変動Vaがあるレベル(レベル1)に満たなければ、他の無効電力変動方式の電源が起動していないと判断し、自ら一定の大きさの能動信号(無効電力変動信号)を注入する。上記電圧変動Vaがあるレベル(レベル1)以上であれば、当該電圧変動Vaに同期するように能動信号(無効電力変動信号)を注入する。この無効電力変動信号の注入にあたっては、能動信号の振幅を徐々に増加させ、連系点における電圧変動レベルVbが電力品質上許されるあるレベル(レベル2)以下になる範囲で、一定振幅に固定する。能動信号の位相の推定については、図2に示す例と同様である。
そして、能動信号の振幅が固定された状態で、電圧変動レベルVbがあるレベル(レベル3)を超えれば単独運転を検出する。または、あるレベル(レベル3)を超えれば能動信号の振幅を増加させ、さらに電圧変動レベルVbがあるレベル(レベル4)を超えれば単独運転を検出する。また、起動時の無効電力変動信号の注入前に既に当該周期の電圧変動レベルVaがレベル2以上であれば、無効電力変動信号は注入しない。ただし、絶えず無効電力変動信号の変動レベルVbを監視し、変動レベルVbがレベル2を下回ったときに、変動信号の注入を開始する。
また、変動信号を注入し振幅を固定している段階で、電圧変動レベルVbがレベル2を上回ったときは、徐々に能動信号の振幅を低下させ、電圧変動レベルVbがレベル2以下となるようにする。このように、無効電力変動信号のレベルを徐々に低下させるのは、実際の単独運転時に能動信号の振幅を急に低下さてしまうと、単独運転を検出しないケースが考えられるためである。
また、図4は、本発明の実施形態の単独運転検出装置の第1の構成例を示す図である。この第1の構成例は、図2に示した分散型電源装置G2の第1の動作例(基本動作)を実現するための構成例であり、分散型電源装置G2a内の単独運転検出装置11とインバータからなるパワーコンディショナPCS2の内部構成を示した図である。
図4に示すように、パワーコンディショナPCS2は、連系スイッチ1、インバータ3、及び単独運転検出装置11(電圧計2を含む)を備えている。なお、他分散型電源装置G1は、無効電力変動信号を能動信号として注入して検出する分散型電源装置であればよく、その構成方法に制限はない。例えば、分散型電源装置G2aと同様な構成のものでもよい(後述する図5及び図6においても同様)。
連系スイッチ1は、単独運転判定部14から入力される解列信号に応じて、インバータ3と電力系統(低圧配電線LW)との連系(接続)を解列するスイッチである。ここで、「解列」とは、インバータ3と電力系統(低圧配電線LW)との電気的な接続を切断することを指す。電圧計2は、低圧配電線LWの連系点X2における電圧V2を検出し、電圧変動検出部12に連系点電圧V(t)として出力する。
単独運転検出装置11は、連系点電圧V(t)を基に、他分散型電源装置G1から注入された能動信号による電圧変動ΔV2の位相及び周期を推定し、自分散型電源装置G2から電力系統側へ注入すべき能動信号の位相及び振幅を決定するものであり、電圧変動検出部12、単独運転判定部14、位相・周期推定部15、能動信号生成部17、無効電力注入制御部18、及び周波数偏差検出部22を有している。
この電圧変動検出部12は、電圧計2から入力される連系点電圧V(t)を基に、連系点電圧V(t)に含まれる電圧変動ΔV2を検出する。この電圧変動ΔV2は、分散型電源装置G1から注入される無効電力変動ΔQにより発生する電圧変動であり、例えば、周期が数秒〜10秒程度で緩やかに変動するものである。この電圧変動検出部12は、連系点電圧V(t)に含まれる電圧変動ΔV2の検出結果を単独運転判定部14に出力する。なお、電圧変動検出部12では、連系点電圧V(t)に含まれる電圧変動ΔV2を検出する手段として、デジタル信号処理を行う場合には、DFT(離散フーリエ変換)やFFT(高速フーリエ変換)を行うデジタルフィルタを用いたフィルタ部13を備える。
位相・周期推定部15では、電圧変動検出部12により検出した電圧変動ΔV2を基に、この電圧変動ΔV2の電圧変動周期Tと位相θを推定する。この位相・周期推定部15は、位相スキャン部16を備える。位相スキャン部16により、パワーコンディショナPCS2からある一定の大きさの能動信号(無効電力)を、電圧変動ΔV2から推定した位相θを初期値としてスキャンするように注入して行く。この位相θのスキャンにおいては、能動信号生成部17に位相θと周期Tの指令信号を出力し、無効電力注入制御部18及びインバータ3を通して、低圧配電線LWに無効電力変動ΔQを注入して行く。
そして、図2(D)に示すような、電圧変動ΔV2と、無効電力の注入位相θとの特性データを得ることにより、連系点X2の常時電圧変動量(電圧変動)ΔV2が最大になる位相θと周期Tを決定する。位相・周期推定部15は、分散型電源装置G2aが同期注入すべき能動信号の位相θと周期Tを決定して、この決定した位相θと周期Tの信号を能動信号生成部17に出力する。
能動信号生成部17は、位相・周期推定部15から入力される位相θと周期Tの信号を基に、連系点X2に注入すべき能動信号(無効電力変動信号)の無効電力指令値(位相θm、周期Tm、及び振幅Vm)を決定し、この無効電力指令値の信号を無効電力注入制御部18に出力する。
無効電力注入制御部18は、能動信号生成部17から入力される無効電力指令値(電力系統側へ注入すべき能動信号)の位相θm、周期Tm、及び能動振幅Vmを基に、無効電力変動ΔV2に同期する能動信号が電力系統側へ注入されるようにインバータ3を制御するための制御信号、例えばPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成してインバータ3に出力する。
具体的には、無効電力注入制御部18は、無効電力指令値(位相θm、周期Tm、及び能動振幅Vm)に相当する無効電力変動信号がインバータ3から出力されるようにPWM信号を生成する。なお、この無効電力注入制御部18は、PWM信号の生成方式として正弦波・三角波比較方式を用い、正弦波の振幅及び周波数を変化させることで所望のPWM信号を生成する。
インバータ3は、発電源PV2から供給された直流電力を上記PWM信号に基づいて、内部のスイッチング素子(IGBT等のブリッジ回路内のスイッチング素子)をスイッチングすることにより交流電力に変換して電力系統(低圧配電線LW)に出力する。つまり、このインバータ3の出力電圧には有効電力に対して、能動信号(無効電力)となる無効電力が重畳することになる。
周波数偏差検出部22は、電圧計2から出力される電圧検出信号V(t)から、周波数偏差Δfを検出し単独運転判定部14に出力する。
単独運転判定部14は、電圧変動検出部12から入力される連系点電圧V(t)に含まれる電圧変動ΔVの検出結果、及び周波数偏差検出部22から出力される周波数偏差Δfの検出結果により、インバータ3の単独運転が発生したか否かを判定し、単独運転が発生したと判定した場合に連系スイッチ1をオフにする(解列する)ための解列信号を連系スイッチ1に出力する。この単独運転検出においては、単独運転時に、遮断器CBが開放され、高圧側のインピーダンス変動により、連系点X2(低圧配電線LW)の電圧変動ΔVが増大すること、あるいは連系点X2において周波数偏差が発生ることを利用して検出する。
図7は、この単独運転判定部14における単独運転判定処理の判定論理を示す図である。この図7において、ΔVkは連系点電圧V(t)に含まれる常時電圧変動量(電圧変動ΔV2)であり、例えば下記(1)式で表される。なお、下記(1)式において、ΔV_baseは過去100サイクルの電圧変動ΔV2の平均値であり、ΔV_nowは現在の電圧変動ΔV2であり、V1baseは基本波標準電圧(100Vまたは200V)である。このΔVkの絶対値|ΔVk|が閾値ΔVkth以上となった場合、OR回路30に理論値「1」を出力する。
また、図7において、Δfkは連系点の周波数偏差であり、下記(2)式で示すように、現在の周波数f_nowと基準周波数f_baseの差で表される。このΔfkの絶対値|Δfk|が閾値Δfkth以上(例えば、Δfkth=0.2Hz)となった場合、OR回路30に理論値「1」を出力する。
Figure 2011205779
この図7に示すように、単独運転判定処理では、ΔVk≧ΔVkth、|Δfk|≧Δfkthの2つの条件の内、少なくとも1つが成立した場合にOR回路30から論理「1」がタイマ31に出力され、タイマ31はその出力状態「1」が予め定められる規定時間継続した場合に、インバータ3の単独運転が発生したとの判定結果を出力する。単独運転判定部14は、上記のような単独運転判定処理を用いてインバータ3の単独運転発生を判定すると、連系スイッチ1をオフにする(解列する)ための解列信号を連系スイッチ1に出力する。これにより、インバータ3は電力系統から切断されるため、インバータ3の単独運転による電力系統の逆充電を防止し、安全性を確保することができる。なお、タイマ31は信号ΔVkとΔfkのそれぞれに対して個別に設けるようにしてもよい。
なお、図4では、図面の見易さと説明の簡略化のために、1つの柱上変圧器TRに対して2つの分散型電源装置G1及びG2aが系統連系されている構成を例示したが、1つの柱上変圧器TRに対して多数の分散型電源装置が並列に系統連系されていることもある。また、柱上変圧器TRも高圧配電線HWに複数接続されており、各々の柱上変圧器TRの低圧配電線LWに多数の分散型電源装置が並列に系統連系されている。このように、1つの柱上変圧器TRに対して多数の分散型電源装置が並列に系統連系されている場合は、最初に、系統に能動信号(無効電力変動信号)を注入した分散型電源装置による電圧変動を他の分散型電源装置が検出し、この電圧変動と同期した能動信号が他の分散型電源装置から注入されることになる。
また、図5は、本発明の実施形態の単独運転検出装置の第2の構成例を示す図である。図5に示す分散型電源装置G2bは、図4に示す分散型電源装置G2aと比較して、単独運転検出装置11内に、周期判定部19と、判定結果出力部20とを新たに追加した点だけが異なる。他の構成は図4に示す分散型電源装置G2aと同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
周期判定部19は、位相・周期推定部16おいて推定した連系点X2の常時電圧変動量(電圧変動)ΔV2の周期Tが、所定の基準周期Trefと一致する否かを判定する。この基準周期Trefは、事前に電力会社側に分散型電源装置G1の変動周期として情報を提供してもらうようにしてもよい。また、判定結果出力部20は、周期判定部19において、推定した周期が基準周期Trefと一致しないと判定された場合に、異常を知らせる信号(エラー信号)を出力する。これにより、推定した周期Tが正確であることを判定することができ、無効電力変動信号の検出が正確に行われているか否かを検証することができる。
また、図6は、本発明の実施形態の単独運転検出装置の第3の構成例を示す図である。図6に示す分散型電源装置G2cは、図5に示す分散型電源装置G2bと比較して、単独運転検出装置11内に、レベル制御部21を新たに追加した点と、周波数偏差検出部22で検出した周波数偏差Δfの信号が単独運転判定部14と、レベル制御部21と、能動信号生成部17に出力される点だけが異なる。他の構成は図5に示す分散型電源装置G2bと同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
レベル制御部21は、図3に示した分散型電源装置G2の動作(能動信号のレベル制御動作)を実現するための処理を行う。
前述したように、分散型電源装置G2cが注入する無効電力変動量により常時の電圧変動ΔV2が大きくなり、電力品質の低下が懸念される場合がある。その防止策としては、分散型電源装置G1の能動信号をマスター信号(やや強めの信号)、分散型電源装置G2cはスレーブ信号(弱めの信号)とすると好ましい。
また、単独運転に移行した結果、単独運転の発生の前後における連系点の周波数偏差Δfが微少ながら発生した場合、例えば「|Δf|≧0.05[Hz]」となったときに、これを周波数偏差検出部22により検出して能動信号生成部17(またはレベル制御部21)に通知し、分散型電源装置G2cから注入する能動信号を増大するようにすれば系統連系時の常時電圧変動を抑え、かつ、単独運転を確実に検出することができる。
以下、レベル制御部21における動作について説明する。図6において、電圧変動検出部12により検出された連系点X2の電圧変動ΔV2の信号は、レベル制御部21に入力される。レベル制御部21では、この電圧変動ΔV2を基に、他分散型電源装置からの注入された能動信号(無効電力変動信号)があるか否かを判定する。この注入有無の判定では、図の左側の電圧V2の電圧変動(電圧変動ΔV2)の波形図に示すように、電圧変動ΔV2のピーク値が、レベル1(例えば、0.1V(100V系))を超えている場合に他分散型電源装置による信号(無効電力変動信号)があると判定する。
そして、レベル制御部21では、上記電圧変動ΔV2がレベル1(第1基準レベル)に満たなければ、他の無効電力変動方式の電源が起動していないと判断し、自ら一定の大きさの能動信号(無効電力変動信号)を注入するように、能動信号生成部17に、位相θk、周期Tk、および振幅Vkを出力する。能動信号生成部17は、レベル制御部21から入力された位相θk、周期Tk、および振幅Vの信号を基に、連系点X2の無効電力変動に注入すべき能動信号(無効電力信号)の無効電力指令値指令値(位相θm、周期Tm、及び振幅Vm)を決定し、無効電力注入制御部18に出力する。
無効電力注入制御部18は、能動信号生成部17から入力される無効電力指令値(位相θm、周期Tm、及び能動振幅Vm)を基に、無効電力変動信号が電力系統側へ注入されるようにインバータ3を制御するための制御信号、例えばPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成してインバータ3に出力する。
一方、レベル制御部21は、電圧変動ΔV2がレベル1(第1基準レベル)以上であると判定した場合は、他分散型電源装置からの能動信号の注入があるものとして、能動信号生成部17に対して、位相・周期推定部15から出力される位相θ及び周期Tに同期するように指示する。この無効電力変動信号の注入にあたっては、能動信号生成部17は、能動信号の振幅を徐々に増加させ、連系点における電圧変動レベルが電力品質上許されるあるレベル2(第2基準レベル、例えば、100V系で1V)以下になる範囲で、一定振幅に固定する。
そして、単独運転判定部14は、能動信号の振幅が固定された状態で、電圧変動レベルΔV2がレベル3(第3基準レベル)を超えれば単独運転を検出する。または、レベル3を超えれば、能動信号決定部17(またはレベル制御部21を介して能動信号生成部17)に対して能動信号の振幅を増加させるように指示し、さらにあるレベル4(第4基準レベル)を超えれば単独運転を検出する。
なお、レベル制御部21は、起動時の無効電力変動信号の注入前に既に当該周期の電圧変動レベルがレベル2以上であれば、無効電力変動信号は注入しないように、能動信号生成部17に指示する。ただし、絶えず無効電力変動信号の変動レベル(電圧変動ΔV2)を監視し、レベル2を下回ったときに、変動信号の注入を開始するように指示する。
また、レベル制御部21は、変動信号を注入し振幅を固定している段階で、電圧変動レベルがレベル2を上回ったときは、徐々に能動信号の振幅を低下させ、電圧変動レベルがレベル2以下となるように、能動信号生成部17に指示する。このように、無効電力変動信号のレベルを徐々に低下させるのは、実際の単独運転時に能動信号の振幅を急に低下さてしまうと、単独運転を検出しないケースが考えられるためである。
このように、レベル制御部21では、系統に注入する能動信号のレベルを、他分散型電源装置から注入される能動信号のレベルに応じて、適切に制御するものである。
また、周波数偏差検出部22は、電圧計2から出力される電圧検出信号V(t)から、周波数変化を検出する。そして、単独運転に移行した結果、単独運転の前後の周波数に所定の基準値以上の偏差が発生した場合(例えば、周波数偏差Δfが|Δf|≧0.05[Hz]の場合)、この周波数変化の検出結果の信号を単独運転判定部14、レベル制御部21及び能動信号生成部17に向けて出力する。レベル制御部21及び能動信号生成部17では、周波数偏差検出部22からの信号を入力すると、能動信号の振幅を増大するように、無効電力指令値(電力系統側へ注入すべき能動信号の振幅の指令値)の能動振幅Vmを増大させる。
これにより、例えば、常時は、他分散型電源装置の能動信号をマスター信号(やや強めの信号)、自分散型電源装置はスレーブ信号(弱めの信号)とする。そして、単独運転に移行したときに、自分散型電源装置の能動信号の振幅を増大するようにできる。
また、図4、図5、及び図6に示す例では、分散型電源装置がインバータを用いて低圧の配電系統に連系する例について説明したが、本発明は、高圧の配電系統に接続される分散型発電機にも適用可能である。例えば、同期発電機が自動電圧調整器(AVR)に能動信号を印加して系統連系時に無効電力変動を発生する場合にも本発明の適用が可能である。
図9は、分散型電源装置となる2つの同期発電機SG1及びSG2が高圧配電系統に連系する例を示す図である。同期発電機SG1、SG2のそれぞれは、界磁電圧を調整するための自動電圧調整器AVR1,AVR2を有している。また、高圧配電線HWには、高圧側負荷HL1,HL2がそれぞれ接続されている。
図9に示す系統構成において、同期発電機SG1が本発明の方式を採用した発電機であり、同期発電機SG2は他発電機(無効電力変動方式の同期発電機)である。この同期発電機SG1には、同期発電機SG1と高圧配電線HWの連系点の電圧を検出し、自動電圧調整器AVR1を制御するための単独運転検出装置11が設けられている。
図9に示す単独運転検出装置11においては、同期発電機SG1の起動時に連系点電圧V(t)を検出し、所定の範囲の周期(例えば、数秒〜10秒程度)の電圧変動情報を抽出し、他の同期発電機SG2による能動信号(無効電力変動信号)の注入の有無を判定する。そして、同期発電機SG2から注入された能動信号があると判定した場合は、この能動信号の周期と位相を推定して、推定された周期と位相に同期した能動信号を系統に注入する。この能動信号の注入は、自動電圧調整器AVR1により界磁電圧を制御することにより行われる。すなわち、同期発電機の場合は、界磁電流を減少させると進み力率になり、界磁電流を増加させると遅れ力率になるので、自動電圧調整器AVR1により界磁電圧を変化させることにより所望の能動信号(無効電力変動信号)を配電系統に注入することができる。
この制御部単独運転検出装置11の構成は、図6に示す単独運転検出装置11と比較して、図6に示す無効電力注入制御部18が、図9に示す無効電力変動制御部18aに変わった点だけが異なり、他の構成は図6に示す単独運転検出装置11と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。無効電力変動制御部18aは、能動信号生成部17から入力される無効電力指令値(位相θm、周期Tm、及び能動振幅Vm)を基に、同期発電機SG1から能動信号(無効電力変動信号)が高圧系統側へ注入されるように、自動電圧調整器AVR1を制御する。その他の動作については、図6に示す単独運転検出装置の場合と同様である。
なお、図4、図5、図6及び図9に示す単独運転検出装置11は、内部にCPU、ROM、及びRAMを含むコンピュータシステムを有している。そして、上述した単独運転検出装置11内の各部の処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。
すなわち、単独運転検出装置11内の電圧変動検出部12、フィルタ部13、単独運転判定部14、位相・周期推定部15、位相スキャン部16、能動信号生成部17、無効電力注入制御部18、無効電力変動制御部18a、周期判定部19、判定結果出力部20、レベル制御部21、及び周波数偏差検出部22における、各処理の全部または一部は、CPU等の中央演算処理装置がROMやRAM等の主記憶装置に上記プログラムを読み出して、情報の加工、演算処理を実行することにより、実現されるものである。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上述した実施の形態では、系統に注入する能動信号(無効電力変動信号)が正弦波状に変化する信号の場合の例について説明したが、能動信号は、図8に示すように、正弦波に変化する他に、三角波状に変化してもよい。さらには、台形波や矩形波状に変化してもよい。
なお、ここで本発明と実施の形態の対応関係について補足して説明しておく。本発明における分散型電源装置は、分散型電源装置G2、G2a,G2b,G2cが対応する。また、本発明における系統連系システムは、例えば、図1に示すような、複数の分散型電源装置が低圧配電線に連系された系統連系システムが対応する。また、本発明における検出部は、電圧変動検出部12と位相・周期推定部15とが対応する。また、本発明における判定部は、単独運転判定部14が主に対応し、この単独運転判定部14と、この単独運転判定部14に信号を供給する部分とが対応する。また、本発明における制御部は、単独運転検出装置11(ただし、電圧計2を除く)が対応し、本発明における変換部は、インバータ3が相当する。
そして、上記実施形態において、分散型電源装置の系統連系に用いられる単独運転検出装置G2等は、系統の電圧に基づいて電圧情報を検出する検出部(電圧変動検出部12及び位相・周期推定部15)と、電圧情報に基づいて、無効電力変動による前記連系点の電圧変動の変化を判定し、インバータ3が単独運転状態にあることを検出する単独運転判定部14と、を備える。
また、上記実施形態において、検出部は、検出された電圧に基づいて常時電圧変動ΔV2を検出する電圧変動検出部12と、検出された常時電圧変動ΔV2に基づいて能動信号の周期と位相を推定する位相・周期推定部15と、を備える。
また、上記実施形態において、検出された位相と周期に基づいて、該検出された電圧変動と同期するように、系統に供給する能動信号を生成させる単独運転検出装置11と、単独運転検出装置11からの指令に応じて生成する前記能動信号を供給するインバータ3と、を備える。
このように、本実施形態の単独運転検出装置では、外乱信号として使用される無効電力変動(単独運転検出装置の能動的方式としては、無効電力変動方式および無効電力補償方式)が系統電圧を変動させることに着目し、これを各分散型電源装置に設置した単独運転検出装置で系統電圧変動として検出し、この変動信号を同期信号として利用することで、従来技術において必要であった通信回線や受信装置を使用せずに外乱信号を同期することができる。さらに、本実施形態の単独運転検出装置によれば、他の分散型電源装置の外乱信号の変動周期が既知でなくても、他の分散型電源装置から注入される能動信号の変動周期と位相を検出し、これに同期する外乱信号を出力することにより、能動信号による相互干渉が生じないようにできる。
また、他の分散型電源装置から注入される能動信号の有無を系統電圧変動量から判定し、自ら出力すべき外乱信号のレベルを適切に調節することで、単独運転検出に必要な変動幅を確保すると同時に、常時系統電圧変動を抑制し、電力品質の低下を抑えることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本実施形態の単独運転検出装置、及び分散型電源装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
PS・・・系統電源、UW・・・超高圧送電線、ST・・・配電用変圧器、
CB・・・遮断器、HW・・・高圧配電線、HL,HL1,HL2・・・高圧側負荷、
TR・・・柱上変圧器、LW・・・低圧配電線、LL・・・低圧側負荷、
G1,G2,G2a,G2b,G2c・・・分散型電源装置、
PCS1,PCS2・・・パワーコンディショナ、PV1,PV2・・・分散型発電源、
SG1,SG2・・・同期発電機、AVR1,AVR2・・・自動電圧調整器、
1・・・連系スイッチ、2・・・電圧計、3・・・インバータ、
11・・・単独運転検出装置、12・・・電圧変動検出部、13・・・フィルタ部、
14・・・単独運転判定部、15・・・位相・周期推定部、16・・・位相スキャン部、17・・・能動信号生成部、18・・・無効電力注入制御部、
18a・・・無効電力変動制御部、19・・・周期判定部、20・・・判定結果出力部、21・・・レベル制御部、22・・・周波数偏差検出部

Claims (30)

  1. 分散型電源装置の系統連系に用いられる単独運転検出装置であって、
    前記分散型電源装置を系統に連系させる連系点の電圧に基づいて電圧情報を検出する検出部と、
    前記電圧情報に基づいて、無効電力変動による前記連系点の周波数と電圧のいずれか1つ以上の変化を判定し、前記分散型電源装置が単独運転状態にあることを検出する判定部と、
    を備えることを特徴とする単独運転検出装置。
  2. 前記検出部は、
    前記検出された電圧情報に基づいて常時電圧変動を検出する電圧変動検出部と、
    前記検出された常時電圧変動に基づいて、前記系統に無効電力を変動させる信号として供給する能動信号の周期と位相を推定する位相・周期推定部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の単独運転検出装置。
  3. 前記電圧変動検出部は、
    前記系統に連系させる連系点における前記常時電圧変動を検出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の単独運転検出装置。
  4. 前記位相・周期推定部は、
    前記連系点の電圧情報からフィルタ処理を行って前記検出された常時電圧変動の周期と位相を推定する
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の単独運転検出装置。
  5. 前記推定された位相と周期に基づいて、前記検出された常時電圧変動と同期するように、前記系統に供給する能動信号を生成させる制御部と、
    前記制御部からの指令に応じて生成する前記能動信号を供給する変換部と、
    を備えることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の単独運転検出装置。
  6. 前記制御部は、
    前記常時電圧変動の変動幅が所定の閾値より大きな値となるように、注入する前記能動信号の位相を調整する
    ことを特徴とする請求項5に記載の単独運転検出装置。
  7. 前記制御部は、
    所定の振幅の前記能動信号を、前記推定された位相との位相差が無くなるように注入させる
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の単独運転検出装置。
  8. 前記制御部は、
    前記検出された連系点の常時電圧変動の変動幅が、最大の値を示す場合の前記位相を初期位相とする
    ことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載の単独運転検出装置。
  9. 前記制御部は、
    前記検出された連系点の常時電圧変動の変動幅が、予め定められる複数の位相において、最大の値を示す場合の前記位相を前記初期位相とする
    ことを特徴とする請求項5から請求項8のいずれかに記載の単独運転検出装置。
  10. 前記制御部は、
    前記初期位相の前記推定位相に対する偏差が、予め定められる所定の範囲内にあることを判定する
    ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の単独運転検出装置。
  11. 前記制御部は、
    前記初期位相の前記推定位相に対する偏差が、予め定められる所定の範囲にないと判定された場合、前記偏差が小さくなるように、前記初期位相の値を補正する
    ことを特徴とする請求項8から請求項10のいずれかに記載の単独運転検出装置。
  12. 前記制御部は、
    前記常時電圧変動の変動幅が、予め定められた基準比率より低下した場合は、前記初期位相の設定を再び行わせる
    ことを特徴とする請求項8から請求項11のいずれかに記載の単独運転検出装置。
  13. 前記制御部は、
    注入する無効電力変動量により、前記常時電圧変動の変動幅が予め定められた閾値より大きくなる場合には、前記検出した能動信号の振幅より、前記生成する能動信号の振幅を小さくするように制御する
    ことを特徴とする請求項5から請求項12のいずれかに記載の単独運転検出装置。
  14. 前記制御部は、
    前記単独運転状態に移行して、予め定められた基準値以上の周波数偏差が検出された場合、前記生成する能動信号の振幅を大きくするように制御する
    ことを特徴とする請求項5から請求項13のいずれかに記載の単独運転検出装置。
  15. 前記常時電圧変動の大きさが、予め定められる第1基準レベルに満たないと判定された場合、他の分散型電源装置が起動していないと判定し、予め定められた一定の振幅値の能動信号を注入する
    ことを特徴とする請求項2から請求項14のいずれかに記載の単独運転検出装置。
  16. 前記検出部は、
    起動時に前記連系点の電圧を検出し、予め定められる所定の周期の範囲に含まれる、ある周期の電圧変動情報を抽出する
    ことを特徴とする請求項1から請求項15のいずれかに記載の単独運転検出装置。
  17. 前記制御部は、
    前記電圧変動情報に基づいて前記電圧変動の大きさが前記第1基準レベル以上であると判定された場合、当該電圧変動に同期するように無効電力を変動させる能動信号を前記系統に注入する
    ことを特徴とする請求項15または請求項16に記載の単独運転検出装置。
  18. 前記制御部は、
    前記能動信号を注入する際に、前記注入する能動信号の位相を保持した上で、前記注入する能動信号の振幅を徐々に増加させ、前記常時電圧変動の大きさが前記第1基準レベルよりも高い第2基準レベル以下となる範囲で、一定振幅に固定する
    ことを特徴とする請求項15から請求項17のいずれかに記載の単独運転検出装置。
  19. 前記注入する能動信号の振幅が前記一定振幅に固定された状態で、
    前記常時電圧変動の大きさが前記第2基準レベルよりも高い第3基準レベルを超えたことが検出された場合、前記単独運転状態であると判定する
    ことを特徴とする請求項18に記載の単独運転検出装置。
  20. 前記常時電圧変動の大きさが前記第2基準レベルよりも高い第3基準レベルを超えたことが検出された場合、前記能動信号の振幅を増加させ、前記第3基準レベルよりも高い第4基準レベルを超えたことが検出された場合、前記単独運転状態であると判定する
    ことを特徴とする請求項18に記載の単独運転検出装置。
  21. 前記起動時の能動信号を注入する前に、既に当該周期の常時電圧変動の大きさが前記第2基準レベル以上であれば、前記能動信号は注入しない
    ことを特徴とする請求項18から請求項20のいずれかに記載の単独運転検出装置。
  22. 前記常時電圧変動の大きさが、前記第2基準レベルを下回った場合、前記能動信号の注入を開始する
    ことを特徴とする請求項18から請求項20のいずれかに記載の単独運転検出装置。
  23. 前記能動信号を、振幅を固定して注入している状態で、前記電圧変動の大きさが前記第2基準レベルを上回った場合、徐々に前記能動信号の振幅を減少させて、前記常時電圧変動の大きさが前記第2基準レベル以下となるようにする
    ことを特徴とする請求項18から請求項22のいずれかに記載の単独運転検出装置。
  24. 前記第1基準レベルが、他の単独運転検出装置による能動信号の有無を判定する値であり、
    前記第2基準レベルが、電力品質を保証する上で許容される最大の値であり、
    前記第3基準レベルが、前記単独運転を検出する第1段階を示す値であり、
    前記第4基準レベルが、前記単独運転を検出する第2段階を示す値であり、
    前記第1基準レベル、前記第2基準レベル、前記第3基準レベル、前記第4基準レベルの順に高い値が設定される
    ことを特徴とする請求項20から請求項23のいずれかに記載の単独運転検出装置。
  25. 前記制御部は、
    前記分散型電源装置の変動周期の期待値を予め定め、前記期待値と、前記推定された周期との偏差を判定する周期判定部と
    前記周期の偏差の判定結果に基づいて、判定結果を出力する判定結果出力部と、
    を備えることを特徴とする請求項5から請求項24のいずれかに記載の単独運転検出装置。
  26. 前記判定結果出力部は、
    前記推定された周期が、前記期待値に対して所望の範囲にないと判定された場合に、異常状態を表示する
    ことを特徴とする請求項25に記載の単独運転検出装置。
  27. 請求項1から請求項26のいずれかに記載の単独運転検出装置
    を備えることを特徴とする分散型電源装置。
  28. 請求項27に記載の分散型電源装置が前記系統に連系される
    ことを特徴とする系統連系システム。
  29. 分散型電源装置の系統連系に用いられる単独運転検出方法であって、
    前記分散型電源装置を系統に連系させる連系点の電圧に基づいて電圧情報を検出するステップと、
    前記電圧情報に基づいて、無効電力変動による前記連系点の周波数と電圧のいずれか1つ以上の変化を判定し、前記分散型電源装置が単独運転状態にあることを検出するステップと、
    を備えることを特徴とする単独運転検出方法。
  30. 分散型電源装置の系統連系に用いられる系統連系制御方法であって、
    前記分散型電源装置を系統に連系させる連系点の電圧に基づいて電圧情報を検出するステップと、
    前記検出された電圧情報に基づいて常時電圧変動を検出するステップと、
    前記検出された常時電圧変動に基づいて無効電力変動信号の周期と位相を推定するステップと、
    前記推定された位相と周期に基づいて、前記検出された無効電力変動信号と同期するように、前記系統に供給する無効電力変動信号を能動信号として生成するステップと、
    を備えることを特徴とする系統連系制御方法。
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