JP2011205243A - 情報処理装置、会議システム、情報処理方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
情報処理装置、会議システム、情報処理方法及びコンピュータプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】音声認識結果に基づいて、会議進行の妨害になると判断される内容の発言を行なった会議参加者の画像データ及び音声データの送受信を制御し、他の会議参加者への不快感、違和感を抑制することができる情報処理装置、該情報処理装置を含む会議システム、情報処理方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】複数の語句を予め記憶している記憶手段を備える情報処理装置で、音声のデータを受信し、受信した音声を認識して文字列に変換し、変換した文字列に前記複数の語句の何れか1つが含まれているか否かを判定し(ステップS305)、該判定の結果に応じて、前記受信した音声の送信の可否を制御する(ステップS310、313)。
【選択図】図9
【解決手段】複数の語句を予め記憶している記憶手段を備える情報処理装置で、音声のデータを受信し、受信した音声を認識して文字列に変換し、変換した文字列に前記複数の語句の何れか1つが含まれているか否かを判定し(ステップS305)、該判定の結果に応じて、前記受信した音声の送信の可否を制御する(ステップS310、313)。
【選択図】図9
Description
本発明は、複数の情報処理装置間でカメラによって撮像された画像又はマイクロフォンにて集音された音声を送信しあい、遠隔にあっても会議参加者間での会議を実現できる会議システムに関する。特に、会議参加者の音声を認識し、認識結果に基づいて、会議進行の妨害になると判断される内容の発言を行なった会議参加者の画像データ及び音声データの送受信を制御し、他の会議参加者への不快感、違和感を抑制することができる情報処理装置、該情報処理装置を含む会議システム、情報処理方法及びコンピュータプログラムに関する。
通信技術、画像処理技術等の発展に伴い、遠隔の二拠点又は三拠点以上の複数拠点に夫々設置された複数の情報処理装置間でネットワークを介して会議ができるテレビ会議システムが実現されている。大容量データの送受信が可能であることから、端末装置にて集音される音声のデータを他の端末装置へ送信して複数の端末装置にて発言者の発言を共有するのみならず、各端末装置にて会議参加者を撮影し、撮影した映像データを他の端末装置へ送信することによって、表情、身振りなどを交えた会議が実現できる会議システム(所謂Web会議システム)が実用化されている。
従来の会議システムでは、各情報処理装置が電話番号又はIP(Internet Protocol)アドレスを指定して他の情報処理装置と直接的に接続を確立し、2つの情報処理装置が1対1で音声データ及び画像データを交換することで実現されてきた。3つ以上の情報処理装置間での会議システムを実現する場合には、1台の情報処理装置を親機とし、他の複数の情報処理装置を子機として、複数の子機が夫々親機との接続を確立し、親機が子機間のデータ交換を中継する。
より多くの拠点間での会議システムを実現するためには、複数の情報処理装置をMCU(Multipoint Control Unit:多地点接続装置)へ、スター型に接続し、情報処理装置間のデータ交換をMCUが中継する構成がある。MCUを用いた会議システムでは、会議システムに参加することが可能な情報処理装置(拠点)の数は、MCUの性能、即ち接続できる情報処理装置の数(例えば通信ポートの数)に依存する。
また、多くの拠点間での会議システムを実現するためには、LAN(Local Area Network)又はインターネット等の通信網を介し、会議参加者が使用する情報処理装置がクライアント装置としてサーバ装置と接続する構成にて、サーバ装置にてデータ交換を中継する構成もある。このようなサーバ・クライアントシステムの構成では、サーバ装置の処理能力及びネットワークの通信速度(使用可能帯域幅)の制限があるものの、MCUを用いた構成と比較して、会議システムに参加する拠点数(情報処理装置の数)を容易に増減させることができるなどの利点がある。
このように、MCUを利用する構成でも、サーバ・クライアントシステムの構成でも、各情報処理装置を会議参加者が一人一人(又は少数人で)利用して会議を実現することができる。このとき、各情報処理装置には、共有画面を表示する液晶パネル、有機ELパネルなどを利用したディスプレイ、装置を使用する会議参加者を撮影するカメラ、装置を使用する会議参加者の発言を集音するマイクロフォン及び音声を出力するスピーカ等が備えられる。そして情報処理装置は、撮影した映像(画像)のデータ及び集音した音声のデータをMCU又はサーバ装置を介して送受信する。これにより、会議参加者同士の発言、表情、身振りなどを共有して会議を行なうことができる。
例えば、特許文献1には、音声及び画像を交換する会議システムを利用し、異なる文化圏の会議参加者間で会議を実施する場合に、会議参加者の動作解析を行い、複数の参加者間の動作が相互に適切となるように、代替動作や静止画像を表示することによって表示画像を修正する発明が開示されている。また、特許文献2には、電子会議発言整理装置で会議参加者の発言を音声認識し文字情報に変換して表示する際に、会議の発言に関係のない不要語を削除して表示装置に表示するとともに記録するから、表示装置の発言内容が見やすくなり、議事録情報修正のための時間が削減できる発明が開示されている。
遠隔地にいながら、複数拠点間で相手の音声・画像を確認しつつ会議を実現できる会議システム及びその周辺技術により、人々の間でのコミュニケーション向上に大きな役割を果たしている。逆に、会議参加者の音声・画像を送受信する会議システムでは、会議参加者の音声・画像がリアルタイムで他の会議参加者へ伝わる。これにより、他の媒体を介したコミュニケーションでは存在しなかった様々な問題及び懸念が発生する場合がある。
例えば、会議参加者は会議の場に相応しくない発言を頻繁に行なう場合、他の会議参加者に不快感を与えることがある。さらに、参加者の発言中に他の参加者が執拗に割り込んで発言を行なう場合、会議の進行が妨害されることもある。
特許文献1に開示されている技術では、ある文化圏の会議参加者の動作が他の文化圏参加者でも社会的に適切とされる動作に修正するが、会議進行を妨げる発言を制限することについては、記載されていない。また、特許文献2に開示されている技術では、会議参加者の発言を整理する際に、会議の発言に関係のない不要語を削除するが、会議進行を妨げる発言を会議中に制限することについては、記載されていない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、音声認識結果に基づいて、会議進行の妨害になると判断される内容の発言を行なった会議参加者の画像データ及び音声データの送受信を制御し、他の会議参加者への不快感、違和感を抑制することができる情報処理装置、該情報処理装置を含む会議システム、情報処理方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る情報処理装置は、複数の語句を予め記憶している記憶手段と、音声のデータを入出力する入出力手段と、入力したデータに係る音声を認識して文字列に変換する音声認識手段と、変換した文字列に前記複数の語句の何れか1つが含まれているか否かを判定する判定手段と、該判定手段の判定結果に応じて、前記入力した音声のデータの出力の可否を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る情報処理装置は、前記変換した文字列に前記複数の語句の何れか1つが含まれていると前記判定手段が判定した回数を計数する計数手段をさらに備え、前記制御手段は、該計数手段が計数した回数に基づいて、前記入力した音声のデータの出力の可否を制御することを特徴とする。
本発明に係る情報処理装置は、前記計数した回数が所定の時間内に変化しなかった場合、前記計数手段は、該回数をクリアすることを特徴とする。
本発明に係る情報処理装置は、前記入力した音声の発言者を特定する特定手段と、該特定手段で特定された発言者が所定の権限を持っているか否かを判断する判断手段とをさらに備え、前記発言者が所定の権限を持っていると判断した場合、前記制御手段は、前記入力した音声のデータの出力を許可するように制御することを特徴とする。
本発明に係る情報処理装置は、前記文字列を形態素解析し、解析した結果得られる1又は複数の形態素の内、予め設定された条件を満たす形態素を抽出する抽出手段と、抽出した形態素を前記語句として前記記憶手段に記憶する登録手段とをさらに備えることを特徴とする。
本発明に係る情報処理装置は、前記入出力手段は複数の出力元からの音声のデータを入力可能に構成されており、入力した音声のデータの出力タイミングを特定する特定手段と、該特定手段の特定結果に基づいて、前記入力した音声のデータが他の出力元からの音声のデータの入力中に入力されたか否かを判断する判断手段と、入力中に入力されたと前記判断手段が判断した場合、前記判定手段が否と判定した回数を計数する計数手段とをさらに備え、前記制御手段は、該計数手段が計数した回数に基づいて、前記入力した音声のデータの出力の可否を制御することを特徴とする。
本発明に係る会議システムは、音声を集音する集音装置、及び集音した音声のデータを送受信する送受信手段を備える第1情報処理装置複数と、複数の第1情報処理装置に接続され、第1情報処理装置間で送受信される音声のデータを中継する第2情報処理装置とを含み、複数の第1情報処理装置間で共通の音声を出力させるようにして情報を共有させ、会議を実現させる会議システムにおいて、前記第2情報処理装置は、複数の語句を予め記憶している記憶手段と、各第1情報処理装置から音声のデータを受信する受信手段と、受信したデータに係る音声を認識して文字列に変換する音声認識手段と、変換した文字列に前記複数の語句の何れか1つが含まれているか否かを判定する判定手段と、該判定手段の判定結果に応じて、前記受信した音声のデータの中継を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る会議システムは、前記制御手段は、前記受信した音声のデータを他の第1情報処理装置への送信の可否を制御することを特徴とする。
本発明に係る会議システムは、前記制御手段は、前記受信した音声の送信元である前記第1情報処理装置へ、前記音声の集音の可否を指示することを特徴とする。
本発明に係る情報処理方法は、複数の語句を予め記憶している記憶手段を備える情報処理装置で、音声のデータを入出力する情報処理方法において、入力したデータに係る音声を認識して文字列に変換し、変換した文字列に前記複数の語句の何れか1つが含まれているか否かを判定し、該判定の結果に応じて、前記入力した音声のデータの出力の可否を制御することを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、複数の語句を予め記憶している記憶手段を備えるコンピュータに、音声のデータを入出力するコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、入力した音声のデータに係る音声を認識して文字列に変換する音声認識ステップと、変換した文字列に前記複数の語句の何れか1つが含まれているか否かを判定する判定ステップと、該判定ステップの判定結果に応じて、前記入力した音声のデータの出力の可否を制御する制御ステップとを実行させることを特徴とする。
本発明では、情報処理装置は、会議の本筋から離れた無関係な内容の発言、忌避されるべき不適切発言、個人攻撃的な発言に係る語句が予め登録されており、会議参加者の音声を受信し、受信した音声を認識して前記所定の語句が含まれているか否かを判定する。
判定結果に応じて、該会議参加者の音声の送信を制御する。これにより、会議進行の妨害になる発言に関係する特定の会議参加者音声が他の会議参加者の端末装置への送信を制限することができる。また、会議参加者の画像も撮像する場合、情報処理装置は判定結果に応じて、音声とともに該会議参加者の画像の送信を制御してもよい。これにより、不適切発言に関係する特定の会議参加者の画像・音声が他の会議参加者の端末装置への送信を制限することができる。
判定結果に応じて、該会議参加者の音声の送信を制御する。これにより、会議進行の妨害になる発言に関係する特定の会議参加者音声が他の会議参加者の端末装置への送信を制限することができる。また、会議参加者の画像も撮像する場合、情報処理装置は判定結果に応じて、音声とともに該会議参加者の画像の送信を制御してもよい。これにより、不適切発言に関係する特定の会議参加者の画像・音声が他の会議参加者の端末装置への送信を制限することができる。
また、本発明では、判定結果に応じて、当該会議参加者の画像・音声の取り込みの可否を該会議端末装置へ指示することにより、不適切発言に関係する特定の会議参加者の画像・音声の撮像・集音を抑制してもよい。
本発明では、前記受信した音声に前記所定の語句が含まれていると前記判定手段が判定した回数を計数し、該計数手段が計数した回数が所定の回数を超過した場合、会議の本筋から離れ、会議進行の妨害になる発言が繰り返されたと判定し、該会議参加者の画像・音声の送信を制限する。
本発明では、制限すべきである発言は、該発言者の前回制限すべきである発言から所定の時間が経過したかどうかを判定し、所定の時間が経過していないと判定した場合、前記回数をインクリメントし、所定の時間が経過したと判定した場合、該回数をリセットする。
本発明では、前記受信した音声の発言者を特定し、該発言者が議長又は権限を与えられた会議参加者である場合、前記判定手段による判定を行わず、前記制御手段は、前記受信した音声の送信を許可するように制御することができる。さらに、その発言を形態素解析し、解析した結果得られる1又は複数の形態素の内、予め設定された条件を満たす形態素を抽出し、前記記憶手段が記憶している前記語句へ追加して登録し、次の不適切発言の有無の判断に使用する。これにより、新規に不適切語句が追加登録され、制止事項や禁止事項に関係する妨害になる発言が再発生した場合の判断に使用することができる。
本発明では、前記送受信手段は複数の送信元からの音声を受信可能に構成されており、受信した音声の送信タイミングを特定し、特定結果に応じて、前記受信した音声は他の送信元からの音声の受信中に受信したか否か、つまり他の発言者の発言中に発した割り込みであるか否かを検出する。割り込みであると検出した場合、その発言に所定の語句が含まれているかどうかを判別することで、該発言は相槌発言であるか否かを判別する。相槌発言ではないと判別した場合、割り込み発言の回数を計数し、計数した回数に応じて、該会議参加者の画像・音声の送信を制御する構成を採ることにより、会議進行の妨害になる発言に関係する特定の会議参加者の画像・音声が他の会議参加者の端末装置へ送信されることを抑制することができる。
本発明による場合、会議進行の妨害になる発言に関係する特定の会議参加者の画像・音声が他の会議参加者の端末装置への送信を抑制し、他の会議参加者へ与える可能性がある不快感、違和感を抑制し、快適な会議システムを実現できる。また、画像・音声を含んだ大容量データの送受信による通信回線の負荷増大及びサーバ装置の処理負荷を緩和できる。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
なお、以下の実施の形態では、本発明に係る情報処理装置を端末装置に用い、複数の端末装置を用いて音声、映像及び画像の共有を実現する会議システムについて説明する。
なお、以下の実施の形態では、本発明に係る情報処理装置を端末装置に用い、複数の端末装置を用いて音声、映像及び画像の共有を実現する会議システムについて説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の会議システムの構成を示す構成図である。会議システムは、会議参加者が夫々用いる端末装置1,1,…と、端末装置1,1,…が接続されるネットワーク2と、端末装置1,1,…間での画像(映像)及び音声の送受信及び共有を実現する会議サーバ装置3とを含んで構成される。
図1は、実施の形態1の会議システムの構成を示す構成図である。会議システムは、会議参加者が夫々用いる端末装置1,1,…と、端末装置1,1,…が接続されるネットワーク2と、端末装置1,1,…間での画像(映像)及び音声の送受信及び共有を実現する会議サーバ装置3とを含んで構成される。
端末装置1,1,…及び会議サーバ装置3が接続されるネットワーク2は、会議が行なわれる組織の組織内LANでもよいし、インターネットなどの公衆通信網でもよい。端末装置1,1,…が会議サーバ装置3との接続の認証を受け、認証された端末装置1,1,…が会議サーバ装置3から共有の画像(映像)及び音声の情報を送受信し、受信した画像(映像)及び音声を出力することにより、他の端末装置1,…と画像(映像)及び音声を共有し、ネットワークを介した会議を実現する。
なお、会議サーバ装置3は、複数の異なる会議1及び会議2を並列的に実現させることができる。会議サーバ装置3は、端末装置1,1,…を夫々グループ会議1及び会議2に対応付けて認識し、各グループ内で端末装置1,1,…間の画像(映像)及び音声の中継を夫々で独立に行なうことが可能である。
図2は、実施の形態1の会議システムを構成する会議サーバ装置3の内部構成を示すブロック図である。
会議サーバ装置3は、サーバコンピュータを用い、制御部30と、一時記憶部31と、記憶部32と、符号化・復号処理部34と、画像処理部35と、音声処理部36と、通信処理部37と、ネットワークI/F部38とを備える。
制御部30にはCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)等の演算処理装置を用い、記憶部32に記憶されている会議サーバ用プログラム3Pを一時記憶部31に読み出して実行することにより、サーバコンピュータを、本実施の形態1における会議サーバ装置3として動作させる。
一時記憶部31にはSRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などのRAMを用いて、上述のように読み出される会議サーバ用プログラム3Pが一時的に読み出されると共に、制御部30の処理によって発生する情報が一時的に記憶される。
記憶部32には、ハードディスク又はSSD(Solid State Drive)等の外部記憶装置を用いる。記憶部32には、上述の会議サーバ用プログラム3Pが記憶されている。また記憶部32には、会議参加者が用いる端末装置1,1,…の認証を行なうための認証データが記憶されている。更に、会議サーバ装置3の記憶部32には、電子会議に用いられる共有ドキュメントデータ、認証データ、音声認識データ、発言制御データなどを会議情報DB33として記憶されている。
符号化・復号処理部34は、エンコーダ・デコーダチップを用い、H.261、H.263、H.264又はMPEG(Moving Picture Experts Group)等の規格に基づく画像(映像)の符号化を行なう画像符号化部、及び符号化された画像を復号する符号処理部を含む。また符号化・復号処理部34は、G.711、G.722、G.728、G.729又はMPEGAudioなどの規格に基づく音声の符号化を行なう音声符号化部、及び符号化された音声を復号する音声復号処理部を含む。
画像処理部35は、制御部30からの指示により、複数の端末装置1,1,…から夫々送信された複数の画像データに基づき画像を合成する処理を実現する。画像処理部35は他に、記憶部32に記憶してある会議情報DB33の内、各端末装置1,1,…にて表示対象となるドキュメントデータを受け付け、該ドキュメントデータを画像に変換して出力する機能を有する。また、画像処理部35は、画像の拡大縮小、エッジ強調又は色調整などの各種画像処理を行なうことが可能である。
音声処理部36は、制御部30からの指示により、複数の端末装置1,1,…から夫々送信された複数の音声データに基づき音声を合成する処理を実現する。音声処理部36は他に、ノイズ除去又は音量調整等の各種音声処理を行なうことが可能である。
通信処理部37は、会議サーバ装置3のネットワーク2を介した通信を実現させる。通信処理部37は、ネットワーク2に接続されたネットワークカードを用いたネットワークI/F部38と接続されており、ネットワーク2を介して端末装置1,1,…との間の画像又は音声を送受信するときのパケット化、パケットからの情報の読み取りを行なう。制御部30は、通信処理部37により画像(映像)及び音声の送受信を行なうことができる。実施の形態1の会議システムを実現するために、通信処理部37による画像・音声を送受信するための通信プロトコルは、H.323、SIP(Session Initiation Protocol)、又はHTTP(Hypertext Transfer Protocol )などのプロトコルを用いればよい。通信プロトコルはこれらに限られない。なお、ネットワークI/F部38はアンテナを含み、通信処理部37は無線通信を行なうように構成されてもよい。
端末装置1には、タブレット内蔵ディスプレイを搭載した会議システム専用端末を用いる。端末装置1は、扁平な略直方体形状の筐体13を有し、正面131とする1つの広面に設けられた矩形の開口部にディスプレイ114(タブレット113)が露出している。また、正面131には、カメラ115及びスピーカ117が露出するように設けられている。なお端末装置1の広面の面積は例えばA4サイズ程度であり、端末装置1はユーザが把持して使用することが可能な程度に軽量に構成されている。
図3は、実施の形態1の会議システムを構成する端末装置1の内部構成を示すブロック図である。端末装置1は、制御部100と、一時記憶部101と、記憶部102と、入力処理部103と、表示処理部104と、映像処理部105と、入力音声処理部106と、出力音声処理部107と、通信処理部108と、無線通信処理部109と、読取部110と、符号化・復号処理部120とを備える。端末装置1は更に、内蔵又は外部接続により、タブレット113と、ディスプレイ114と、カメラ115と、マイクロフォン(図中及び以下、マイクという)116と、スピーカ117と、ネットワークI/F部118と、無線通信部119とを備える。
制御部100は、CPU又はMPU等の演算処理装置を用い、記憶部102に記憶されている会議端末用プログラム1Pを一時記憶部101に読み出して実行する。
一時記憶部101にはSRAM又はDRAMなどのRAMを用いる。一時記憶部101には、上述のように読み出される会議端末用プログラム1Pが記憶されると共に、制御部100の処理によって発生する情報が記憶される。
記憶部102には、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)又はフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを用いる。記憶部102には、端末装置1の機能を実現するためのプログラム及びデータが予め記憶されている。他に、端末装置1における他のアプリケーションソフトウェアプログラムが記憶されていてもよい。記憶部102にはハードディスク又はSSDなどの外部装置を用いてもよい。
入力処理部103には、ディスプレイ114上に内蔵され、端末用ペン4による文字入力又は図形入力のための操作を受け付けるタブレット113が接続されている。入力処理部103は、端末装置1の会議参加者の操作により入力されるボタン(クリックボタン)の押下情報、ディスプレイに表示中の画面内における位置を示す座標情報などの情報を受け付け、入力操作の有無及び入力操作の内容を判断して制御部100へ通知する。なお、入力処理部103には図示しないマウス、又はキーボードなどのポインティングデバイス(入力装置)が接続されており、それらのポインティングデバイスにて受け付けた操作に応じた信号を入力してもよい。
表示処理部104には、液晶パネル、又は有機ELなどを用いるタッチパネル型のディスプレイ114が接続されている。制御部100は、表示処理部104を介し、ディスプレイ114に会議端末用のアプリケーション画面を出力し、アプリケーション画面内に共有させる画像(映像)を表示させる。共有させる画像には、後述するように会議サーバ装置3から受信した他の端末装置1,1,…から送信された画像も含まれる。会議サーバ装置3から送信される画像が、H.261、H.263、H.264、MPEGなどの規格にて符号化されている場合、制御部100は画像を符号化・復号処理部120へ与えて、復号してから表示処理部104に出力する。
映像処理部105には、ビデオカードを用いる。映像処理部105は、端末装置1が備えるカメラ115に接続され、カメラ115の動作の制御を行なうと共に、カメラ115にて撮像された映像データを取得する。カメラ115は、端末装置1の筐体に設けられたディスプレイ114の上方に、ユーザの顔又は上半身を撮像する方向へ向けて搭載されている。カメラ115は、1秒間に数十回又は数百回等の頻度で撮像し、それらの画像信号を連続して映像データとして映像処理部105へ出力する。映像処理部105は、カメラ115から取得した映像データを符号化・復号処理部120へ出力し、H.261、H.263、H.264、MPEGなどの映像規格のデータへ変換(符号化)する処理を行なってもよい。
入力音声処理部106は、端末装置1が備えるマイク116に接続され、マイク116によって集音された音声をサンプリングしてデジタル音声データへ変換し、制御部100へ出力するA/D変換機能を有する。入力音声処理部106は、集音された音声の信号レベルの調整及び帯域制限等の処理を行なうミキサ、及び、エコー部分を除去するエコーキャンセラを内蔵していてもよい。なお、入力音声処理部106は、集音音声を符号化・復号処理部120へ出力し、G.711、G.722、G.728、G.729又はMPEGAudioなどの規格の音声データへ符号化する処理を行なってもよい。
出力音声処理部107は、端末装置1が備えるスピーカ117に接続される。出力音声処理部107は、制御部100から音声データが与えられた場合に、音声としてスピーカ117から出力させるようにD/A変換機能を有する。なお、会議サーバ装置3から送信される音声データがG.711、G.722、G.728、G.729又はMPEGAudioなどの規格により符号化されている場合は、制御部100は音声データを符号化・復号処理部120へ与えて復号してからスピーカ117へ出力する。
通信処理部108は、端末装置1のネットワーク2を介した通信を実現させる。詳細には、通信処理部108は、ネットワーク2に接続されたネットワークカードを用いたネットワークI/F部118と接続されており、ネットワーク2を介して送受信される情報のパケット化、パケットからの情報の読み取りなどを行なう。制御部100は、通信処理部108により画像(映像)及び音声のデータの送受信を行なうことができる。
なお、通信プロトコルは、会議サーバ装置3の通信処理部37における通信プロトコルに対応する。
なお、通信プロトコルは、会議サーバ装置3の通信処理部37における通信プロトコルに対応する。
無線通信処理部109は、端末装置1に備えられる無線通信部119と接続されており、端末用ペン4との無線通信を実現させる。無線通信処理部109は、端末用ペン4から発せられる無線信号を受信し、受信した信号から情報を取得して制御部100へ通知する。無線通信処理部109は、制御部100から与えられた情報を示す信号を生成し、無線通信部119から出力させてもよい。なお、無線通信処理部109及び無線通信部119は、赤外線通信にて信号を送受信するようにしてもよい。
符号化・復号処理部120は、エンコーダ・デコーダチップを用い、H.261、H.263、H.264又はMPEG等の規格に基づく映像(画像)の符号化・復号処理、及び、G.711、G.722、G.728、G.729又はMPEGAudioなどの規格に基づく音声の符号化・復号処理を実現する。制御部100は、会議サーバ装置3から符号化された映像、音声、又は多重化された映像のデータを受信した場合、符号化・復号処理部120へ与えて復号する。なお映像(画像)及び音声の規格は上述の例以外のものであってもよい。
読取部110は、CD−ROM、DVD、ブルーレイディスク又はフレキシブルディスクなどである記録媒体10から情報を読み取ることが可能である。制御部100は、読取部110により記録媒体10に記録されているデータを一時記憶部101に記憶するか、又は記憶部102に記録する。記録媒体10には、コンピュータを本発明に係る情報処理装置として動作させる会議端末用プログラム10Pが記録されている。記憶部102に記録されている会議端末用プログラム1Pは、記録媒体10から制御部100が読み出した会議端末用プログラム10Pの複製であってもよい。
なお実施の形態1では、端末装置1はタッチパネル型のディスプレイ114を搭載した専用端末を用いる構成とした。しかしながら、これに限らず汎用的なパーソナルコンピュータに、カメラ及びスピーカを接続し、キーボードのほかにペンタブレットを接続する構成でもよい。更には、ディスプレイにカメラ、スピーカ及びネットワークカードを接続し、後述するような制御部100の機能を実現する装置を接続する構成でも実現できる。会議システムは、構成が上述したように異なる端末装置1を含んでもよい。端末装置1は、少なくとも会議サーバ装置3との間で通信を行なう機能、ユーザなどの撮像を行なう機能、画像(映像)を表示する機能及び音声を入出力する機能等を備える装置であればよい。
以下、本実施の形態の会議システムでの会議処理の詳細を、フローチャートを参照して説明する。実施の形態1は、会議の参加者が端末装置1にて発言する場合の処理の例を説明する。図4は、実施の形態1の会議システムを構成する会議サーバ3によって行なわれる処理の手順の一例を示すフローチャートである。
電子会議を開始した場合、参加者は各端末装置1で発言し、発言者の音声・画像を入力する端末装置1は、入力音声を、マイクロホン116を介して受け付ける。受け付けた入力音声は入力音声処理部106により音声データとして取得されて符号化される。符号化された音声データが通信処理部108によりパケット化されてネットワークI/F部118からネットワーク2を介して会議サーバ装置3へ送信される。
会議サーバ装置3は、端末装置1、1…から画像及び音声データを受信する(ステップS101)。会議サーバ装置3の制御部30は、会議参加者による発言の有無を判定する(ステップS102)。会議参加者による発言がない場合(ステップS102:NO)、ステップS107へ処理が進む。制御部30は、電子会議が終了したか否かを判定する(ステップS107)。制御部30は、電子会議が終了していないと判定した場合(ステップS107:NO)、ステップS101に処理を戻し、端末装置1、1…からの画像及び音声データの受信と、会議参加者による発言の有無の判定と、会議の終了か否かの判定とを繰り返し行なう。
一方、会議参加者による発言があると判定した場合(ステップS102:YES)、制御部30は発言者を特定し、特定した発言者の識別情報、例えば発言者の参加者ID「A」を保持する(ステップS103)。ここで、発言者の特定は、会議サーバ装置3が有する記憶部32に記憶されている認証情報と照合することで行なう。
次に、制御部30は、割り込み発言に係る処理(ステップS104)、不適切発言に係る処理(ステップS105)、及び否定・攻撃的発言に係る処理(ステップS106)を行なう。そして、制御部30は、電子会議が終了したか否かを判定する(ステップS107)。電子会議が終了していないと判定した場合(ステップS107:NO)、ステップS101に処理を戻し、上述のステップS101〜S107の処理を繰り返し行なう。電子会議が終了したと判定した場合(ステップS107:YES)、制御部30は電子会議のための制御処理を終了する。
以下、図4に示した割り込み発言に係る処理(ステップS104)、不適切発言に係る処理(ステップS105)、及び否定・攻撃的発言に係る処理(ステップS106)の詳細を、フローチャートを参照して説明する。
図5は実施の形態1の会議システムを構成する端末装置1及び会議サーバ装置3によって行なわれる割り込み発言に係る処理の具体例を模式的に示す説明図である。図6は、実施の形態1の会議システムを構成する会議サーバ装置3の制御部30が実行する割り込み発言に係る処理の手順の一例を示すフローチャートである。図7は実施の形態1に係る割り込み発言を管理するための割り込み発言管理テーブルの一例を示す概念図である。以下、本実施の形態1の割り込み発言に係る処理の詳細を、図5〜図7を参照して説明する。なお、図6のフローチャートに示す処理手順は、図4の処理手順の内のステップS104の詳細に対応する。
会議サーバ装置3の制御部30は、該発言のタイミングを検出して保持する(ステップS201)。そして、制御部30は、検出したタイミングに基づいて、該発言が他の参加者による発言中になされた割り込み発言であるか否かを判定する(ステップS202)。具体的には、会議サーバ装置3は、複数の端末装置1と接続されており、該複数の端末装置1から会議参加者の発言のデータを受信可能である。制御部30、複数の端末装置1から会議参加者の発言のデータ受信した場合、それぞれの発言のタイミングを検出して保持する。ある音声が他の送信元からの音声の受信中に受信したと判断した場合、制御部30、該音声の発言は他の参加者による発言中になされた割り込み発言であると判断する。例えば、図5に示したように、参加者Aの発言中に参加者Bの発言を受信した場合、制御部30は、参加者Bの発言は割り込み発言であると判断する。
制御部30は、前記発言が他の参加者による発言中になされた割り込み発言であると判定した場合(ステップS202:YES)、該発言が相槌発言かどうかを判定する(ステップS203)。相槌発言は、会議サーバ装置3が有する記憶部32に記憶されている会議情報DB33に含まれている相槌ワードと照合することで判定される。相槌発言ではないと判定した場合(ステップS203:NO)、制御部30は、割り込み発言管理テーブル200に係る該参加者のレコードを読み出して、該発言者の前回の割り込み発言から所定の時間が経過したかどうかを判定する(ステップS204)。所定の時間が経過していないと判定した場合(ステップS204:NO)、制御部30は、該参加者の割り込み発言の回数をインクリメントし(ステップS205)、インクリメントした割り込み発言の回数とステップS201で検出したタイミングで、割り込み発言管理テーブル200に記憶されている該参加者のレコードを更新する(ステップS206)。所定の時間が経過したと判定した場合(ステップS204:YES)、制御部30は、割り込み発言管理テーブル200に記憶されている該参加者のレコードについて、割り込み発言の回数を1、割り込み発言の日時をステップS201で検出したタイミングに書き換えて、更新する(ステップS206)。なお、ステップS204にて割り込み発言管理テーブル200から該参加者のレコードが読み出されなかった場合、制御部30は「否」と判定し(ステップS204:NO)、割り込み発言の回数を0から1にインクリメントし(ステップS205)、該参加者のレコードを割り込み発言管理テーブル200に追加する(ステップS206)。
具体的には、図7に示すように、割り込み発言管理テーブル200には、参加者ID、端末装置ID、割り込み発言の回数、割り込み発言の日時が関連付けて記憶されている。制御部30は発言者の参加者識別情報に基づいて、割り込み発言管理テーブル200から該発言者の割り込み発言レコードを検索する。例えば、制御部30は、発言者の参加者ID「B」により、図7(a)に示した割り込み発言管理テーブル200から、対応する割り込み発言の回数「2」及び割り込み発言の日時「2010/02/20/14:07:30」を検索する。制御部30は、検索した割り込み発言の日時とステップS201で検出した発言のタイミングとの時間差を算出し、算出した時間差が所定の時間(例えば2分間)を超えたか否かを判定する(ステップS204)。該時間差が前記所定の時間を超えていないと判定した場合(ステップS204:NO)、図7(b)に示したように、制御部30は、該参加者「B」の割り込み発言の回数をインクリメントし(ステップS205)、インクリメントした割り込み発言の回数「3」、及びステップS201で検出した発言のタイミングで、割り込み発言管理テーブル200に記憶されている参加者「B」の割り込み発言に係るレコードを書き換えることで、参加者「B」の割り込み発言に係るレコードを更新する(ステップS206)。一方、算出した時間差が所定の時間を超えたと判定した場合(ステップS204:YES)、図7(c)に示したように、制御部30は、割り込み発言管理テーブル200に記憶されている発言者「B」に係るレコードについて、割り込み発言の回数を「1」、割り込み発言の日時をステップS201で検出した発言のタイミングに書き換えることで、参加者「B」の割り込み発言に係るレコードを更新する(ステップS206)。なお、ステップS204にて割り込み発言管理テーブル200から発言者「B」の割り込み発言に係るレコードを検索されなかった場合、制御部30は「否」と判定する(ステップS204:NO)。図7(c)に示したように、制御部30は、割り込み発言の回数を0から1にインクリメントし(ステップS205)、割り込み発言の日時をステップS201で検出した発言のタイミング、参加者IDを「B」、端末装置IDを端末装置1から受信した認証情報に含まれている端末ID「1b」にして、参加者「B」の割り込み発言に係るレコードを割り込み発言管理テーブル200に追加する(ステップS206)。
次に、図6のフローチャートに戻り説明を続ける。制御部30は、割り込み発言回数が所定の回数を超過したか否かを判定する(ステップS207)。制御部30は、割り込み発言回数が所定の回数を超過したと判定した場合(ステップS207:YES)、該端末装置1からの画像及び音声データの他端末装置への配信を停止し(ステップS208)、処理を終了する。
割り込み発言回数が所定の回数を超過していないと判定した場合(ステップS207:NO)、制御部30は、該端末装置1からの画像及び音声の他の端末装置1への配信が停止されているときには、該端末装置1からの画像及び音声のデータの配信を開始し、送信中では継続し(ステップS211)、処理を終了する。
一方、ステップS202において、前記発言が他の参加者による発言中になされた割り込み発言ではないと判定した場合(ステップS202:NO)、又は、ステップS203において、相槌発言であると判定した場合(ステップS203:YES)、制御部30は、該発言者の前回の割り込み発言から所定の時間が経過したかどうかを判定する(ステップS209)。所定の時間が経過していないと判定した場合(ステップS209:NO)、制御部30は、該端末装置1からの画像及び音声のデータの配信を開始又は継続し(ステップS211)、処理を終了する。一方、所定の時間が経過したと判定した場合(ステップS209:YES)、制御部30は、割り込み発言管理テーブル200に係る該参加者のレコードについて、割り込み発言の回数を0にクリアして、リセットする(ステップS210)。制御部30は、該端末装置1からの画像及び音声のデータの配信を開始又は継続し(ステップS211)、処理を終了する。
具体的には、制御部30は発言者の参加者識別情報に基づいて、割り込み発言管理テーブル200から該発言者の割り込み発言レコードを検索する。例えば、発言者の参加者ID「B」により、図7(a)に示した割り込み管理テーブル200から、対応する割り込み回数「2」及び割り込み日時「2010/02/20/14:07:30」を検索する。検索した割り込み日時とステップS201で検出した発言のタイミングとの時間差を算出し、算出した時間差が所定の時間(例えば2分間)を超えたか否かを判定する(ステップS209)。該時間差が前記所定の時間を超えたと判定した場合(ステップS209:YES)、図7(d)に示したように、該参加者「B」の割り込み発言の回数を「0」、割り込み発言の日時を「−」にクリアすることで、割り込み発言管理テーブル200に記憶されている参加者「B」の割り込み発言に係るレコードをリセットする(ステップS210)。一方、割り込み発言管理テーブル200から該発言者の割り込み発言に係るレコードを検索されなかった場合、又は算出した時間差が所定の時間を超えていないと判定した場合(ステップS209:NO)、割り込み発言管理テーブル200の更新を行わない。
図8は実施の形態1の会議システムを構成する端末装置1及び会議サーバ装置3によって行なわれる不適切発言に係る処理の具体例を模式的に示す説明図である。図9は、実施の形態1の会議システムを構成する会議サーバ装置3の制御部30が実行する不適切発言に係る処理の手順の一例を示すフローチャートである。図10は実施の形態1に係る不適切発言を管理するための不適切発言管理テーブルの一例を示す概念図である。以下、本実施の形態1の不適切発言に係る処理の詳細を、図8〜図10を参照して説明する。なお、図9のフローチャートに示す処理手順は、図4の処理手順の内のステップS105の詳細に対応する。
会議サーバ装置3の制御部30は、図4のステップS103にて特定した発言者は議長あるいは権限を与えられた会議参加者であるか否かを判定し(ステップS301)、議長あるいは権限を与えられた会議参加者であると判定した場合(ステップS301:YES)、その発言は不適切ワードを指定する発言であるか否かを判定する(ステップS302)。不適切ワードを指定する発言であると判定した場合(ステップS302:YES)、制御部30は、指定された不適切ワードを前記発言から抽出し、会議サーバ装置3が有する記憶部32に記憶されている会議情報DB33に登録する(ステップS303)。このとき、処理がステップS313へ進む。不適切ワードを指定する発言ではないと判定した場合(ステップS302:NO)、制御部30は、該端末装置1からの画像及び音声の他の端末装置1への配信が停止されているときには、該端末装置1からの画像及び音声のデータの配信を開始し、送信中では継続し(ステップS313)、処理を終了する。
ここでの不適切ワードを指定する発言であるか否かの判定は、例えば、「もう○○の話はやめよう」「△△の話は禁止します」のように議長あるいは権限を与えられた会議参加者による不適切ワードを指定する発言である場合、制御部30は、発言者が議長あるいは権限を与えられた会議参加者であると検出し、該発言を音声認識し、形態素解析を行ない、形態素に分別する。制御部30は、得られた形態素の文字列に不適切ワードを指定する語句が含まれているか否かを判別する。不適切ワードを指定する語句は、会議サーバ装置3が有する記憶部32に記憶されている会議情報DB33に含まれている不適切ワード指定用の語句と照合することで判定される。該発言に「やめよう」、「禁止します」のような不適切ワードを指定する語句を含んでいるので、制御部30は、該発言は不適切ワードを指定する発言であると判定し、指定された不適切ワード前記発言から抽出して会議情報DB33に登録する。
一方、議長あるいは権限を与えられた会議参加者でないと判定した場合(ステップS301:NO)、制御部30は該発言のタイミングを検出して保持する(ステップS304)。そして、制御部30は、発言に不適切ワードが含まれているか否かを判定する(ステップS305)。不適切ワードは、会議サーバ装置3が有する記憶部32に記憶されている会議情報DB33に含まれている不適切ワードと照合することで判定される。例えば、図8に示したように、参加者Cの発言中に会議に不適切ワードを含んでいる場合、制御部30は、参加者Cの発言は不適切発言であると判定する。
不適切ワードが含まれていると判定した場合(ステップS305:YES)、制御部30は、不適切発言管理テーブル300から該発言者のレコードを読み出して、該発言者の前回の不適切発言から所定の時間が経過したかどうかを判定する(ステップS306)。所定の時間が経過していないと判定した場合(ステップS306:NO)、制御部30は、該参加者の不適切発言の回数をインクリメントし(ステップS307)、インクリメントした不適切発言の回数及びステップS304で検出したタイミングで、不適切発言管理テーブル300に記憶されている該参加者のレコードを更新する(ステップS308)。所定の時間が経過したと判定した場合(ステップS306:YES)、制御部30は、不適切発言管理テーブル300に記憶されている該参加者のレコードについて、不適切発言の回数を1、不適切発言の日時をステップS304で検出したタイミングに書き換えて、更新する(ステップS308)。なお、ステップS306にて不適切発言管理テーブル300から該参加者のレコードが読み出されなかった場合、制御部30は「否」と判定し(ステップS306:NO)、不適切発言の回数を0から1にインクリメントし(ステップS307)、該参加者のレコードを不適切発言管理テーブル300に追加する(ステップS308)。
具体的には、図10に示すように、不適切発言管理テーブル300には、参加者ID、端末装置ID、不適切発言の回数、不適切発言の日時が関連付けて記憶されている。制御部30は発言者の参加者識別情報に基づいて、不適切発言管理テーブル300から該発言者の不適切発言レコードを検索する。例えば、制御部30発言者の参加者ID「C」により、図10(a)に示した不適切発言管理テーブル300から、対応する不適切発言の回数「2」及び不適切発言の日時「2010/02/20/14:23:30」を検索する。制御部30は、検索した不適切発言の日時とステップS304で検出した発言のタイミングとの時間差を算出し、算出した時間差が所定の時間(例えば10分間)を超えたか否かを判定する(ステップS306)。該時間差が前記所定の時間を超えていないと判定した場合(ステップS306:NO)、図10(b)に示したように、制御部30は該参加者「C」の不適切発言の回数をインクリメントし(ステップS307)、インクリメントした不適切発言の回数「3」、及びステップS304で検出した発言のタイミングで、不適切発言管理テーブル300に記憶されている参加者「C」の不適切発言に係るレコードを書き換えることで、参加者「C」の不適切発言に係るレコードを更新する(ステップS308)。一方、算出した時間差が所定の時間を超えたと判定した場合(ステップS306:YES)、図10(c)に示したように、制御部30は、不適切発言管理テーブル300に記憶されている参加者「C」に係るレコードについて、不適切発言の回数を「1」、不適切発言の日時をステップS304で検出した発言のタイミングに書き換えることで、参加者「C」の不適切発言に係るレコードを更新する(ステップS308)。なお、ステップS306にて不適切発言管理テーブル300から参加者「C」のレコードが読み出されなかった場合、制御部30は「否」と判定し(ステップS306:NO)、不適切発言の回数を0から1にインクリメントし(ステップS307)、不適切発言の日時をステップS304で検出した発言のタイミング、参加者IDを「C」、端末装置IDを端末装置1から受信した認証情報に含まれている端末装置IDの「1c」にして、参加者「C」の不適切発言に係るレコードを不適切発言管理テーブル300に追加する(ステップS308)。
次に、図9のフローチャートに戻り説明を続ける。制御部30は、不適切発言回数が所定の回数を超過したか否かを判定する(ステップS309)。制御部30は、不適切発言回数が所定の回数を超過したと判定した場合(ステップS309:YES)、該端末装置1からの画像及び音声データの他端末装置への配信を停止し(ステップS310)、処理を終了する。不適切発言回数が所定の回数を超過していないと判定した場合(ステップS309:NO)、制御部30は、該端末装置1からの画像及び音声のデータの配信を開始又は継続し(ステップS313)、処理を終了する。
一方、不適切ワードが含まれてないと判定した場合(ステップS305:NO)、制御部30は、該発言者の前回の不適切発言から所定の時間が経過したかどうかを判定する(ステップS311)。所定の時間が経過していないと判定した場合(ステップS311:NO)、制御部30は、該端末装置1からの画像及び音声のデータの配信を開始又は継続し(ステップS313)、処理を終了する。一方、所定の時間が経過したと判定した場合(ステップS311:YES)、制御部30は、不適切発言管理テーブル300に記憶されている該参加者のレコードについて、不適切発言の回数を0にクリアして、リセットする(ステップS312)。制御部30は、該端末装置1からの画像及び音声のデータの配信を開始又は継続し(ステップS313)、処理を終了する。
具体的には、制御部30は発言者の参加者識別情報に基づいて、不適切発言管理テーブル300から該発言者の不適切発言レコードを検索する。例えば、発言者の参加者ID「C」により、図10(a)に示した不適切発言管理テーブル300から、対応する不適切発言の回数「2」及び不適切発言の日時「2010/02/20/14:23:30」を検索する。検索した不適切発言の日時とステップS304で検出した発言のタイミングとの時間差を算出し、算出した時間差が所定の時間(例えば10分間)を超えたか否かを判定する(ステップS311)。該時間差が前記所定の時間を超えたと判定した場合(ステップS311:YES)、図10(d)に示したように、該参加者「C」の不適切発言の回数を「0」、不適切発言の日時を「−」にクリアすることで、不適切発言管理テーブル300に記憶されている参加者「C」の不適切発言に係るレコードをリセットする(ステップS312)。一方、不適切発言管理テーブル300から該発言者の不適切発言に係るレコードを検索されなかった場合、又は算出した時間差が所定の時間を超えていないと判定した場合(ステップS311:NO)、不適切発言管理テーブル300の更新を行わない。
図11は実施の形態1の会議システムを構成する端末装置1及び会議サーバ装置3によって行なわれる否定・攻撃的発言に係る処理の具体例を模式的に示す説明図である。図12は、実施の形態1の会議システムを構成する会議サーバ装置3の制御部30が実行する否定・攻撃的発言に係る処理の手順の一例を示すフローチャートである。図13は実施の形態1に係る否定・攻撃的発言を管理するための否定・攻撃的発言管理テーブルの一例を示す概念図である。以下、本実施の形態1の否定・攻撃的発言に係る処理の詳細を、図11〜図13を参照して説明する。なお、図12のフローチャートに示す処理手順は、図4の処理手順の内のステップS106の詳細に対応する。
会議サーバ装置3の制御部30は、該発言のタイミングを検出して保持する(ステップS401)。そして、制御部30は、発言に否定・攻撃的ワードが含まれているか否かを判定する(ステップS402)。否定・攻撃的ワードは、会議サーバ装置3が有する記憶部32に記憶されている会議情報DB33に含まれている否定・攻撃的ワードと照合することで判定される。例えば、図11に示したように、参加者Bの発言中に会議に否定・攻撃的ワードを含んでいる場合、制御部30は、参加者Bの発言は否定・攻撃的発言であると判定する。
否定・攻撃的ワードが含まれていると判定した場合(ステップS402:YES)、制御部30は、該発言者の前回の否定・攻撃的発言から所定の時間が経過したかどうかを判定する(ステップS403)。所定の時間が経過していないと判定した場合(ステップS403:NO)、制御部30は、該参加者の否定・攻撃的発言の回数をインクリメントし(ステップS404)、インクリメントした否定・攻撃的発言の回数及びステップS401で検出したタイミングで、否定・攻撃的発言管理テーブル400に記憶されている該参加者のレコードを更新する(ステップS405)。所定の時間が経過したと判定した場合(ステップS403:YES)、制御部30は、否定・攻撃的発言管理テーブル400に記憶されている該参加者のレコードについて、否定・攻撃的発言の回数を1、否定・攻撃的発言の日時をステップS401で検出したタイミングに書き換えて、更新する(ステップS405)。一方、ステップS403にて否定・攻撃的発言管理テーブル400から該参加者のレコードが読み出されなかった場合、制御部30は「否」と判定し(ステップS403:NO)、否定・攻撃的発言の回数を0から1にインクリメントし(ステップS404)、該参加者のレコードを否定・攻撃的発言管理テーブル400に追加する(ステップS405)。
具体的には、図13に示すように、否定・攻撃的発言管理テーブル400には、参加者ID、端末装置ID、否定・攻撃的発言の回数、否定・攻撃的発言の日時が関連付けて記憶されている。制御部30は発言者の参加者識別情報に基づいて、否定・攻撃的発言管理テーブル400から該発言者の否定・攻撃的発言レコードを検索する。例えば、制御部30は、発言者の参加者ID「B」により、図13(a)に示した否定・攻撃的発言管理テーブル400から、対応する否定・攻撃的発言の回数「2」及び否定・攻撃的発言の日時「2010/02/20/14:45:30」を検索する。制御部30は、検索した否定・攻撃的発言の日時とステップS401で検出した発言のタイミングとの時間差を算出し、算出した時間差が所定の時間を超えたか否かを判定する(ステップS403)。該時間差が前記所定の時間(例えば5分間)を超えていないと判定した場合(ステップS403:NO)、図13(b)に示したように、制御部30は、該参加者「B」の否定・攻撃的発言の回数をインクリメントし(ステップS404)、インクリメントした否定・攻撃的発言の回数「3」、及びステップS401で検出した発言のタイミングで、否定・攻撃的発言管理テーブル400に記憶されている参加者「B」の否定・攻撃的発言に係るレコードを書き換えることで、参加者「B」の否定・攻撃的発言に係るレコードを更新する(ステップS405)。一方、算出した時間差が所定の時間を超えたと判定した場合(ステップS403:YES)、図13(c)に示したように、制御部30は、否定・攻撃的発言管理テーブル400に記憶されている参加者「B」に係るレコードについて、否定・攻撃的発言の回数を「1」、否定・攻撃的発言の日時をステップS401で検出した発言のタイミングに書き換えることで、参加者「B」の否定・攻撃的発言に係るレコードを更新する(ステップS405)。なお、ステップS403にて否定・攻撃的発言管理テーブル400から参加者「B」のレコードが読み出されなかった場合、制御部30は「否」と判定する(ステップS403:NO)。図13(c)に示したように、制御部30は、制御部30は、割り込み発言の回数を0から1にインクリメントし(ステップS404)、割り込み発言の日時をステップS401で検出した発言のタイミング、参加者IDを「B」、端末装置IDを端末装置1から受信した認証情報に含まれている端末ID「1b」にして、参加者「B」の否定・攻撃的発言に係るレコードを否定・攻撃的発言管理テーブル400に追加する(ステップS405)。
次に、図12のフローチャートに戻り説明を続ける。制御部30は、否定・攻撃的発言回数が所定の回数を超過したか否かを判定する(ステップS406)。制御部30は、否定・攻撃的発言回数が所定の回数を超過したと判定した場合(ステップS406:YES)、該端末装置1からの画像及び音声データの他端末装置への配信を停止し(ステップS407)、処理を終了する。否定・攻撃的発言回数が所定の回数を超過していないと判定した場合(ステップS406:NO)、制御部30は、該端末装置1からの画像及び音声の他の端末装置1への配信が停止されているときには、該端末装置1からの画像及び音声のデータの配信を開始し、送信中では継続し(ステップS410)、処理を終了する。
一方、否定・攻撃的発言ではないと判定した場合(ステップS402:NO)、制御部30は、該発言者の前回の否定・攻撃的発言から所定の時間が経過したかどうかを判定する(ステップS408)。所定の時間が経過していないと判定した場合(ステップS408:NO)、制御部30は、該端末装置1からの画像及び音声のデータの配信を開始又は継続し(ステップS410)、処理を終了する。一方、所定の時間が経過したと判定した場合(ステップS408:YES)、制御部30は、否定・攻撃的発言管理テーブル400に記憶されている該参加者のレコードについて、否定・攻撃的発言の回数を0にクリアして、リセットする(ステップS409)。制御部30は、該端末装置1からの画像及び音声のデータの配信を開始又は継続し(ステップS410)、処理を終了する。
具体的には、制御部30は発言者の参加者識別情報に基づいて、否定・攻撃的発言管理テーブル400から該発言者の否定・攻撃的発言レコードを検索する。例えば、発言者の参加者ID「B」により、図13(a)に示した否定・攻撃的発言管理テーブル400から、対応する否定・攻撃的発言の回数「2」及び否定・攻撃的発言の日時「2010/02/20/14:45:30」を検索する。検索した否定・攻撃的発言の日時とステップS401で検出した発言のタイミングとの時間差を算出し、算出した時間差が所定の時間(例えば5分間)を超えたか否かを判定する(ステップS408)。該時間差が前記所定の時間を超えたと判定した場合(ステップS408:YES)、図13(d)に示したように、該参加者「B」の否定・攻撃的発言の回数を「0」、否定・攻撃的発言の日時を「−」にクリアすることで、否定・攻撃的発言管理テーブル400に記憶されている参加者「B」の否定・攻撃的発言に係るレコードをリセットする(ステップS409)。一方、否定・攻撃的発言管理テーブル400から該発言者の否定・攻撃的発言に係るレコードを検索されなかった場合、又は算出した時間差が所定の時間を超えていないと判定した場合(ステップS408:NO)、否定・攻撃的発言管理テーブル400の更新を行わない。
以上、図面に基づいて会議サーバ装置3の制御部30が実行する割り込み発言に係る処理、不適切発言に係る処理、及び否定・攻撃的発言に係る処理の手順を詳述したが、本発明はこれに限らず、制御部30は、割り込み発言に係る処理、不適切発言に係る処理、及び否定・攻撃的発言に係る処理の何れか1つ又は2つを行なってもよい。また、以上、不適切発言に係る処理、及び否定・攻撃的発言に係る処理が会議サーバ装置3側で行われることについて説明した。しかしながら本発明はこれに限らず、不適切発言に係る処理、及び否定・攻撃的発言に係る処理が端末装置1側で行なわれてもよい。このとき、発言の制御データなどを端末装置1の記憶部102に予め記憶することは好ましい。
一方、端末装置1の制御部100は、会議サーバ装置3から送信される画像及び音声のデータを受信した場合、以下のようにディスプレイ114及びスピーカ117から出力させる処理を実行する。図14は、実施の形態1の端末装置1の画像及び音声のデータの受信時における処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理は、制御部100により、図4に示した処理と並行して行なわれる。
制御部100は、会議サーバ装置3から、ネットワークI/F部118を介して画像及び音声のデータを受信したか否かを判断する(ステップS501)。データを受信したと判断した場合(S501:YES)、制御部100は、受信した画像及び音声の多重化されたデータを符号化・復号処理部120へ与えて分離し、夫々復号して得られる画像を表示処理部104に与え、ディスプレイ114に表示させる(ステップS502)。制御部100は、同様にして符号化・復号処理部120にて復号して得られる音声を出力音声処理部107に与えてスピーカ117から出力させる(ステップS503)。このとき制御部100は処理を次のステップS506へ進める。
一方、ステップS501にてデータを受信していないと判断した場合(S501:NO)、制御部100は表示処理部104へ指示してディスプレイ114に所定の画像(例えばブルーバック)を表示させ(ステップS504)、出力音声処理部107によりスピーカ117からの音声の出力を停止させ(ステップS505)、処理をステップS506へ進める。
制御部100は、音声を出力させた場合及び音声の出力を停止させた場合のいずれでも、会議が終了したか否かを判断する(ステップS506)。会議が終了していないと判断した場合(S506:NO)、制御部100は、処理をステップS501へ戻してデータを受信する。
制御部100は、ステップS506にて会議が終了したと判断した場合(S506:YES)、受信時の処理を終了する。
このような構成により、端末装置1からの会議参加者による発言を検出し、会議進行の妨害になる発言が繰り返されていた場合には、会議サーバ装置3は、該端末装置1からのその会議参加者を撮像した画像、及び会議参加者から発せられる音声の他の端末装置1への送信を禁止する。これにより、会議進行の妨害になる画像及び音声が他の会議参加者の端末装置1へ届かないようにすることができ、快適な会議システムを実現することができる。また、妨害になる発言を繰り返した会議参加者を撮像した画像、及び集音した音声のデータの送信を禁止することにより、不要なデータが送受信されることを回避することができ、ネットワーク2の通信負荷増大及び会議サーバ装置3の中継処理の負荷増大を抑制することができる。
なお実施の形態1では、端末装置1は会議参加者を撮像した画像及び集音した音声をいずれも送信し、会議進行の妨害になる発言の繰り返しが検出された場合には、会議サーバ装置3は他の端末装置1への該画像及び音声の両方の送信を禁止する構成とした。しかしながら本発明はこれに限らず、端末装置1は通常は画像又は音声のいずれも会議サーバ装置3へ送信し、会議進行の妨害になる発言の繰り返しが検出された場合には、会議サーバ装置3は該端末装置1からの画像又は音声の一方のみを他の端末装置1への送信することを禁止するようにしてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態2では、参加者による会議進行の妨害になる発言の繰り返しが検出された場合、カメラの撮像方向又はマイクの集音方向を変更する制御により、他の会議参加者に不快感を覚えさせる画像又は音声の送信を回避する。
実施の形態2では、参加者による会議進行の妨害になる発言の繰り返しが検出された場合、カメラの撮像方向又はマイクの集音方向を変更する制御により、他の会議参加者に不快感を覚えさせる画像又は音声の送信を回避する。
実施の形態2における会議システムは、会議参加者が夫々用いる端末装置5,5,…と、端末装置5,5,…が接続されるネットワーク2と、端末装置5,5,…間での画像(映像)及び音声の送受信及び共有を実現する会議サーバ装置3とを含んで構成される。つまり、端末装置5を含むことが実施の形態1と異なり、ネットワーク2及び会議サーバ装置3を含むことは実施の形態1の構成と同様である。したがって、以下の説明では実施の形態1の構成と共通する装置及び内部構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
端末装置5は、実施の形態1における端末装置1同様、タブレット内蔵ディスプレイを搭載した会議システム専用端末を用い、外観も同様である。
図15は、実施の形態2の会議システムを構成する端末装置5の内部構成を示すブロック図である。
端末装置5は、制御部500と、一時記憶部501と、記憶部502と、入力処理部503と、表示処理部504と、映像処理部505と、入力音声処理部506と、出力音声処理部507と、通信処理部508と、無線通信処理部509と、読取部510と、符号化・復号処理部520とを備える。端末装置5は更に、内蔵又は外部接続により、タブレット513と、ディスプレイ514と、カメラ515と、マイク516と、スピーカ517と、ネットワークI/F部518と、無線通信部519とに加え、駆動部530及び角度調整部531とを備える。
端末装置5が備える各構成部の内、駆動部530及び角度調整部531の構成、並びに制御部500による処理の詳細以外は、実施の形態1の端末装置1の各構成部と同様である。したがって、それらの詳細な説明は省略する。
駆動部530は、制御部500からの指示に基づき、角度調整部531へ制御信号を出力する。また、角度調整部531の現状を示す信号を取得して制御部500へ通知する機能を有していてもよい。
実施の形態2におけるカメラ515は、端末装置5の筐体53内部にて動かされること可能に支持されている。マイク516は高い指向性を有し、端末装置5の筐体53内部にて動かされること可能に支持されている。角度調整部531は、筐体53の内部におけるカメラ515、マイク516の支持部に、接するように配置され、ステッピングモータなどの機構を含み、駆動部530からの制御信号に従ってカメラ515、マイク516の撮像方向、集音方向を変更する。
制御部500は、記憶部502に記憶してある会議端末用プログラム5Pを読み出して実行することにより、会議開始時には端末装置5を使用する会議参加者へ向けて撮像してする。会議サーバ装置3から係る指示を受信した場合、制御部500は、会議参加者の画像・音声が取り込まないようにカメラ515の撮像方向、マイク516の集音方向を変更させる。
会議サーバ装置3での会議処理は、割り込み発言に係る処理、不適切発言に係る処理、及び否定・攻撃的発言に係る処理以外は、会議サーバ装置3での会議処理と同様である。したがって、以下実施の形態2の会議サーバ装置3の制御部30による割り込み発言に係る処理、不適切発言に係る処理、及び否定・攻撃的発言に係る処理について説明する。
図16は実施の形態2の会議システムを構成する会議サーバ装置3の制御部30が実行する割り込み発言に係る処理の手順の一例を示すフローチャートである。図17は実施の形態2の会議システムを構成する会議サーバ装置3の制御部30が実行する不適切発言に係る処理の手順の一例を示すフローチャートである。図18は実施の形態2の会議システムを構成する会議サーバ装置3の制御部30が実行する否定・攻撃的発言に係る処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順の内、実施の形態1の図6、図9、図12に示した処理手順と共通する手順には同一のステップ番号を付して詳細な説明を省略する。
図16のフローチャートに示した処理手順には、図6のステップS208に係る端末装置1からのデータの配信の停止に代わりに、制御部30は、参加者の画像・音声を取り込まないよう、端末装置5に対してカメラ515およびマイク516の制御信号を送信する(ステップS212)。具体的には、制御部30は、端末装置5を使用している参加者を写さないようカメラ515の向きを調整し、また、端末装置5を使用している参加者の音声を拾わないようにマイク516の向きを調整する制御信号を送信する。また、図6のステップS211に係る端末装置1からのデータの配信の開始又は継続に代わりに、制御部30は、参加者の画像・音声を取り込むよう、端末装置5に対してカメラ515およびマイク516の制御信号を送信する(ステップS213)。具体的には、制御部30は、端末装置5を使用している参加者を写るようにカメラ515の向きを調整し、また、端末装置5を使用している参加者の音声を拾うようにマイク516の向きを調整する制御信号を送信する。
図17のステップS314、図18のステップS411に係る処理は、それぞれ図16のステップS212に係る処理と同様、図17のステップS315、図18のステップS412に係る処理は、それぞれ図16のステップS213に係る処理と同様であり、詳細な説明を省略する。
図19は、実施の形態2の端末装置5の画像及び音声のデータ送信時における処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順の内、実施の形態1の図14に示した処理手順と共通する手順には同一のステップ番号を付して詳細な説明を省略する。
制御部500は、ステップS501にてデータを受信していないと判断した場合(S501:NO)、ネットワーク2を介して会議サーバ装置3から撮像方向・集音方向を変更する制御信号を受信したか否かを判定する(ステップS507)。受信したと判定した場合(ステップS507:YES)、制御部500は、受信した制御信号が、該端末装置5を使用している会議参加者の画像及び音声を取り込まないようにするものであるか否かを判定する(ステップS508)。該端末装置5を使用している会議参加者の画像及び音声を取り込まないようにするものであると判定した場合(ステップS508:YES)、制御部500は、カメラ515の撮像方向を、端末装置5を使用している会議参加者を撮像しないように、駆動部530及び角度調整部531によって調整する(ステップS509)。また、制御部500は、マイク516の集音方向を、端末装置5を使用している会議参加者の発言を取り込まないように、駆動部530及び角度調整部531によって調整する(ステップS510)。
制御部500は、受信した制御信号が該端末装置5を使用している会議参加者の画像及び音声を取り込まないようにするものではないと判定した場合(ステップS508:NO)、制御部500は、カメラ515の撮像方向を、端末装置5を使用している会議参加者を撮像するように、駆動部530及び角度調整部531によって調整し(ステップS511)、マイク516の集音方向を、端末装置5を使用している会議参加者の発言を取り込むように、駆動部530及び角度調整部531によって調整する(ステップS512)。
なお、会議参加者へ向ける撮像方向及び集音方向は、初期的に設定してある筐体53の正面531に鉛直な方向である。駆動部530は会議参加者の顔を検知する機構を内蔵し、顔を捉える方向へ自動的に変更すべく制御信号を角度調整部531へ出力するようにしてもよい。
なお、会議参加者へ向ける撮像方向及び集音方向は、初期的に設定してある筐体53の正面531に鉛直な方向である。駆動部530は会議参加者の顔を検知する機構を内蔵し、顔を捉える方向へ自動的に変更すべく制御信号を角度調整部531へ出力するようにしてもよい。
一方、ステップS507にて撮像方向・集音方向の制御信号を受信していないと判断した場合(S507:NO)、制御部500は、表示処理部504へ指示してディスプレイ514に所定の画像(例えばブルーバック)を表示させ(ステップS513)、出力音声処理部507によりスピーカ517からの音声の出力を停止させ(ステップS514)、処理をステップS506へ進める。
このような構成により、端末装置5からの会議参加者による発言を検出し、会議進行の妨害になる発言が繰り返されていた場合には、会議サーバ装置3は、該端末装置5へ撮像方向・集音方向を変更する制御信号を送信する。これにより、会議進行の妨害になる発言を繰り返した参加者の画像及び音声を取り込まないようにすることができ、快適な会議システムを実現することができる。
実施の形態2では、会議進行の妨害になる発言の繰り返しを検出した場合、端末装置5の制御部500によってカメラ515の撮像方向及びマイク516の集音方向を変更させる制御を行なう構成とした。しかしながら本発明はこれに限らず、カメラ515の撮像方向及びマイク516の集音方向の何れか一方を変更させてもよい。または、特定の方向からの画像・音声を事後的に除去するかの処理を行なってもよい。
実施の形態2では、会議進行の妨害になる発言の繰り返しを検出した場合、端末装置5の制御部500によってカメラ515の撮像方向及びマイク516の集音方向を変更させる制御を行なう構成とした。しかしながら、本発明はこれに限らず、撮像及び集音を停止するようにしてもよい。不要なデータが送受信されることを回避することができ、ネットワーク2の通信負荷増大及び会議サーバ装置3の中継処理の負荷増大を抑制することができる。
なお、開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 端末装置(第1情報処理装置)
3 会議サーバ装置(情報処理装置、第2情報処理装置)
30 制御部(音声認識手段、判定手段と、計数手段、検出手段、制御手段)
32 記憶部(記憶手段)
37 通信処理部(入出力手段、送受信手段)
3P 会議サーバ用プログラム
3 会議サーバ装置(情報処理装置、第2情報処理装置)
30 制御部(音声認識手段、判定手段と、計数手段、検出手段、制御手段)
32 記憶部(記憶手段)
37 通信処理部(入出力手段、送受信手段)
3P 会議サーバ用プログラム
Claims (12)
- 複数の語句を予め記憶している記憶手段と、
音声のデータを入出力する入出力手段と、
入力したデータに係る音声を認識して文字列に変換する音声認識手段と、
変換した文字列に前記複数の語句の何れか1つが含まれているか否かを判定する判定手段と、
該判定手段の判定結果に応じて、前記入力した音声のデータの出力の可否を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記変換した文字列に前記複数の語句の何れか1つが含まれていると前記判定手段が判定した回数を計数する計数手段をさらに備え、
前記制御手段は、該計数手段が計数した回数に基づいて、前記入力した音声のデータの出力の可否を制御すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記計数した回数が所定の時間内に変化しなかった場合、前記計数手段は、該回数をクリアすること
を特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記入力した音声の発言者を特定する特定手段と、
該特定手段で特定された発言者が所定の権限を持っているか否かを判断する判断手段とをさらに備え、
前記発言者が所定の権限を持っていると判断した場合、前記制御手段は、前記入力した音声のデータの出力を許可するように制御すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記文字列を形態素解析し、解析した結果得られる1又は複数の形態素の内、予め設定された条件を満たす形態素を抽出する抽出手段と、
抽出した形態素を前記語句として前記記憶手段に記憶する登録手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記入出力手段は複数の出力元からの音声のデータを入力可能に構成されており、
入力した音声のデータの出力タイミングを特定する特定手段と、
該特定手段の特定結果に基づいて、前記入力した音声のデータが他の出力元からの音声のデータの入力中に入力されたか否かを判断する判断手段と、
入力中に入力されたと前記判断手段が判断した場合、前記判定手段が否と判定した回数を計数する計数手段とをさらに備え、
前記制御手段は、該計数手段が計数した回数に基づいて、前記入力した音声のデータの出力の可否を制御すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記計数した回数が所定の時間内に変化しなかった場合、前記計数手段は、該回数をクリアすること
を特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。 - 音声を集音する集音装置、及び集音した音声のデータを送受信する送受信手段を備える第1情報処理装置複数と、複数の第1情報処理装置に接続され、第1情報処理装置間で送受信される音声のデータを中継する第2情報処理装置とを含み、複数の第1情報処理装置間で共通の音声を出力させるようにして情報を共有させ、会議を実現させる会議システムにおいて、
前記第2情報処理装置は、
複数の語句を予め記憶している記憶手段と、
各第1情報処理装置から音声のデータを受信する受信手段と、
受信したデータに係る音声を認識して文字列に変換する音声認識手段と、
変換した文字列に前記複数の語句の何れか1つが含まれているか否かを判定する判定手段と、
該判定手段の判定結果に応じて、前記受信した音声のデータの中継を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする会議システム。 - 前記制御手段は、前記受信した音声のデータを他の第1情報処理装置への送信の可否を制御する
ことを特徴とする請求項8に記載の会議システム。 - 前記制御手段は、前記受信した音声の送信元である前記第1情報処理装置へ、前記音声の集音の可否を指示する
ことを特徴とする請求項8に記載の会議システム。 - 複数の語句を予め記憶している記憶手段を備える情報処理装置で、音声のデータを入出力する情報処理方法において、
入力したデータに係る音声を認識して文字列に変換し、
変換した文字列に前記複数の語句の何れか1つが含まれているか否かを判定し、
該判定の結果に応じて、前記入力した音声のデータの出力の可否を制御する
ことを特徴とする情報処理方法。 - 複数の語句を予め記憶している記憶手段を備えるコンピュータに、音声のデータを入出力するコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、
入力した音声のデータに係る音声を認識して文字列に変換する音声認識ステップと、
変換した文字列に前記複数の語句の何れか1つが含まれているか否かを判定する判定ステップと、
該判定ステップの判定結果に応じて、前記入力した音声のデータの出力の可否を制御する制御ステップと
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010068717A JP2011205243A (ja) | 2010-03-24 | 2010-03-24 | 情報処理装置、会議システム、情報処理方法及びコンピュータプログラム |
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- 2010-03-24 JP JP2010068717A patent/JP2011205243A/ja active Pending
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