JP2011204785A - 不揮発性記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】データの消去または書き込み時の誤動作を防止することができる不揮発性記憶装置を提供する。
【解決手段】抵抗変化層RWを有する不揮発性記憶装置において、抵抗変化層RWは、金属酸化膜に、25at%以下の濃度で、金属酸化膜を構成する金属元素に比して電気陰性度の大きな元素が含まれる膜によって構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、不揮発性記憶装置に関する。
近年、不揮発性記憶装置として、電気的に書換え可能な抵抗変化素子の抵抗値情報、たとえば高抵抗状態と低抵抗状態と、を不揮発に記憶するReRAM(Resistive Random Access Memory)が注目されている。このようなReRAMは、たとえば、記憶素子としての抵抗変化素子と、ダイオードなどの整流素子とが直列に接続された抵抗変化型メモリセルが、第1の方向に並行して延在する複数のビット線と、第1の方向に垂直な第2の方向に並行して延在するワード線との交差部に、アレイ状に配列して構成される(たとえば、特許文献1参照)。
抵抗変化素子は、金属酸化物からなる絶縁体薄膜を2枚の金属電極で挟んだ構造を有しており、金属電極間に電圧または電流を印加することによって、高抵抗状態から低抵抗状態へ、または低抵抗状態から高抵抗状態へ抵抗変化させることが可能な素子である。そして、この可逆的な抵抗値情報をデータとして記憶する。ここで、高抵抗状態から低抵抗状態にすることをセット処理といい、低抵抗状態から高抵抗状態にすることをリセット処理という。
このような抵抗変化型メモリには、電流、電圧の印加方向が一方向で、セット処理およびリセット処理の両方を行えるユニポーラ型と、電流、電圧の印加方向がセット処理およびリセット処理で逆方向となるバイポーラ型とがある。前者は、遷移金属と酸素の二元素から成る二元系の遷移金属酸化物を使用したものに多く見られ、後者は、酸素を含めて三元素以上から構成される三元系以上の酸化物を使用したものに多く見られる(たとえば、非特許文献1参照)。
ところで、ユニポーラ型のものでは、リセット処理時には、たとえばセット処理時よりも低い電圧を、セット処理時よりも長時間印加することによって、可変抵抗素子を高抵抗のリセット状態に遷移させる。その際、リセット処理のための電流は、抵抗変化型メモリのドライバ、電流・電圧源回路、配線の寄生抵抗および選択された抵抗変化型メモリセルを負荷抵抗として流れる。リセット処理前のセット状態では、低抵抗状態であるから大きな電流が流れるが、リセット処理時には高抵抗状態に遷移するため、他の負荷抵抗との関係で可変抵抗素子の両端電圧が瞬間的に上昇する。このとき、可変抵抗素子の両端電圧がセット電圧を超えてしまうと、抵抗変化素子は再び低抵抗のセット状態に遷移してしまいリセット処理できないという問題が発生する可能性がある(たとえば、特許文献2参照)。
特開2009−99200号公報 特開2009−157982号公報
澤彰仁著、「遷移金属酸化物による抵抗変化型不揮発性メモリ(ReRAM)」、応用物理、第75巻、第9号、2006年、p.1109
本発明は、データの消去または書き込み時の誤動作を防止することができる不揮発性記憶装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、不揮発性記憶層を有する不揮発性記憶装置において、前記不揮発性記憶層は、金属酸化膜に、25at%以下の濃度で、前記金属酸化膜を構成する金属元素に比して電気陰性度の大きな元素が含まれる膜によって構成されることを特徴とする不揮発性記憶装置が提供される。
本発明によれば、データの消去または書き込み時の誤動作を防止することができる不揮発性記憶装置を提供することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態による不揮発性記憶装置のメモリセルアレイ構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置の構造の一例を模式的に示す断面図である。 図3は、抵抗変化素子における高抵抗状態と低抵抗状態との間の遷移状態のモデルを模式的に示す図である。 図4は、一般的な抵抗変化型メモリの電流−電圧特性を示す図である。 図5は、誤セット問題を説明する図である。 図6は、電圧マージンのスイッチ回数依存性を模式的に示す図である。 図7は、電気陰性度の大きな元素の濃度と電圧マージンとの関係の一例を示す図である。 図8−1は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その1)。 図8−2は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その2)。 図8−3は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その3)。 図8−4は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その4)。 図9−1は、第2の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その1)。 図9−2は、第2の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その2)。 図9−3は、第2の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その3)。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施の形態にかかる不揮発性記憶装置を詳細に説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の実施の形態で用いられる不揮発性記憶装置の断面図は模式的なものであり、層の厚みと幅との関係や各層の厚みの比率などは現実のものとは異なる。さらに、以下で示す膜厚は一例であり、これに限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態による不揮発性記憶装置のメモリセルアレイ構成の一例を示す図である。この図において、紙面の左右方向をX方向とし、紙面内のX方向に垂直な方向をY方向とする。X方向(行方向)に延在する複数のワード線WLと、ワード線WLとは異なる高さにY方向(列方向)に延在する複数のビット線BLとが、互いに交差して配設され、これらの各交差部に抵抗変化素子VRと整流素子Dとが直列に接続された抵抗変化型メモリセル(以下、単にメモリセルともいう)MCが配置される。この例では、抵抗変化素子VRは一端がビット線BLに接続され、他端が整流素子Dを介してワード線WLに接続されている。また、第1の実施の形態では、ユニポーラ型の不揮発性記憶装置を例に挙げて説明する。
図2は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置の構造の一例を模式的に示す断面図である。この図は、たとえば図1のY方向に沿ったあるビット線BL上の断面の一部の様子を示している。X方向に延在するワード線WL上には、メモリセルMCを構成する整流素子Dと抵抗変化素子VRが積層され、抵抗変化素子VR上にY方向に延在するビット線BLが形成されている。
整流素子Dは、ショットキーダイオードやPN接合ダイオード、PINダイオードなどの整流作用を有する材料からなり、ワード線WL上に形成される。ここでは、整流素子Dは、ワード線WL側から厚さ約20nmのN型ポリシリコン膜DN、厚さ約110nmのI型ポリシリコン膜DI、厚さ約20nmのP型ポリシリコン膜DPを順に積層させたPIN構造を有するポリシリコン層によって構成される場合を例示している。また、この例では、整流素子Dは、ビット線BLからワード線WLに向けて電流を流すように配置されている。
抵抗変化素子VRは、下部電極層BE、不揮発性記憶層としての抵抗変化層RWおよび上部電極層TEと、を有する。下部電極層BEと上部電極層TEは、抵抗変化層RWと反応して抵抗変化層RWの可変抵抗性を損なわない金属材料または金属窒化物材料からなる。このような下部電極層BEとして、たとえば、Pt,Au,Ag,Ru,Ir,Co,Al,Ti,W,Mo,Taなどから選択される少なくとも1つの金属材料、またはTi,W,Mo,Taなどから選択される少なくとも1つの金属材料の窒化物を用いることができる。上部電極層TEまたは下部電極層BEは、場合によっては省略することが可能である。
抵抗変化層RWは、電圧値と印加時間の制御により、高抵抗状態と低抵抗状態とを切り換えることができる金属酸化膜に、金属酸化膜を構成する金属元素に比して電気陰性度の大きな元素(以下、単に電気陰性度の大きな元素という)が均一に混ざった状態の薄膜によって構成される。金属酸化膜として、たとえばHf,Zr,Co,Al,Mn,Ti,Taなどの元素を少なくとも1種以上含む金属酸化膜を例示することができる。また、電気陰性度の大きな元素として、SiまたはAlなどの元素を例示することができる。不揮発性記憶装置として使用する際には、抵抗変化層RWには、酸素欠損が導入されており、電気的な伝導経路であるフィラメントが局所的に形成されている。
ここで、抵抗変化型メモリにおける高抵抗状態と低抵抗状態との間の遷移について説明する。図3は、抵抗変化素子における高抵抗状態と低抵抗状態との間の遷移状態のモデルを模式的に示す図であり、図4は、一般的な抵抗変化型メモリの電流−電圧特性を示す図である。図4において、横軸は、抵抗変化素子VRに印加する電圧V(V)を示し、縦軸は、抵抗変化素子VRに流れる電流I(A)を示す。また、この図において、曲線の傾きが大きいほど、抵抗が小さいことを示している。
一般的に、抵抗変化型メモリを形成した直後では、抵抗変化層RWは絶縁体の状態にあるので、メモリセルMC(上部電極層TEと下部電極層BEとの間)に高電圧を印加して低抵抗化するフォーミング処理が行われる。図3(a)に示されるように、フォーミング処理によって、メモリセルMCにはフィラメントFと呼ばれる電流経路が生じる。このフィラメントFは、抵抗変化層RW内での酸素欠損の領域が連なって形成されるものと考えられている。そのために低抵抗となる。このフォーミング処理が施されると、メモリセルMCは、不揮発性記憶素子として機能することが可能となる。
フォーミング処理後は低抵抗状態にあるので、抵抗変化層RWを高抵抗化するリセット処理が行われる。リセット処理では、図4(a)のRESETに示されるように、メモリセルMCに電圧を印加していき、所定の電流量IR0になると、抵抗変化層RWがジュール熱によって高抵抗化する。これは、図3(b)に示されるように、陽極、すなわち上部電極層TE、からフィラメントFに酸素が供給されること、すなわちフィラメントFが酸化されることによるものであると考えられる。このリセット処理が行われる電圧をリセット電圧VR0という。
一方、リセット処理によって高抵抗状態となったメモリセルMCに対しては、抵抗変化層RWを低抵抗化するセット処理が行われる。セット処理では、図4(a)のSETに示されるように、メモリセルMCにリセット電圧VR0よりも大きな電圧を印加していき、所定の電流量IS0になると、抵抗変化層RWが低抵抗化する。これは、図3(c)に示されるように、陽極、すなわち上部電極層TE、近傍のフィラメントFで酸素欠損が生じることによるものであると考えられる。このセット処理が行われる電圧をセット電圧VS0という。
また、このようなリセット処理またはセット処理を行ったメモリセルMCに対して、読み出し電圧VReadを印加すると、高抵抗状態と低抵抗状態とでは抵抗変化層RWに流れる電流値が異なる。たとえば、高抵抗状態(リセット処理後の状態)の電流値をIoffとし、低抵抗状態(セット処理後の状態)の電流値をIonとすると、これらの電流値Ioff,Ionを検出することで、そのメモリセルMCが高抵抗状態にあるのか、低抵抗状態にあるのかを判断することができる。このように、リセット処理とセット処理によって高抵抗状態/低抵抗状態を作り出して抵抗値情報を記憶し、メモリセルMCに流れる電流差を検出することでメモリとして機能させるようにしている。
なお、図4(a)において、抵抗変化層RWのセット電圧VS0とリセット電圧VR0との差を電圧マージンといい、図4(a)の場合には、電圧マージンはΔVm0となっている。
図5は、誤セット問題を説明する図である。このグラフは、図4において、横軸に電圧をとり、縦軸に電流をとっている。ここで、1つのメモリセルMCにかかる電圧をEとし、抵抗変化層RW以外(整流素子Dなど)の抵抗をRとし、抵抗変化層RWに印加される電圧をVとし、抵抗変化層RWに流れる電流をIとすると、抵抗変化層RW以外の周辺回路や配線等の寄生抵抗などの負荷特性として、次式(1)、(2)が得られる。
E=V+RI ・・・(1)
I=(E−V)/R ・・・(2)
図5中の直線LL,LHは、(2)式を表している。直線LLは、抵抗変化層RWがセット処理後の低抵抗状態にある場合の抵抗変化層RW以外の負荷特性を示し、直線LHは、抵抗変化層RWがリセット処理後の高抵抗状態にある場合の抵抗変化層RW以外の負荷特性を示している。また、図5中の曲線Sは、抵抗変化層RWのI−V特性を示している。このI−V特性は、図4(a)に示したものである。ここでは、リセット処理後の抵抗変化層RW以外の負荷特性の直線LHと、抵抗変化層RWのI−V特性曲線Sとがセット電圧Vset以上の領域の点Pで交わっている場合が示されている。
このような場合に、データのリセット処理時には、たとえばセット電圧Vsetよりも低いリセット電圧Vresetをセット時よりも長時間印加することによって、抵抗変化層RWに流れる電流によってジュール熱を発生させる。リセットされる瞬間には、抵抗変化層RWが高抵抗状態に遷移するため、抵抗変化層RWへの印加電圧が瞬間的に上昇する。その際、抵抗変化層RWの両端電圧がセット電圧Vsetを超えてしまうと、抵抗変化層RWは再びセット状態となり、低抵抗状態に遷移してしまい高抵抗状態にリセットできないという誤セット問題が発生する。
このような誤セット問題は、図5に示されるように、抵抗変化層RWのI−V特性曲線Sにおいて、電圧マージン、すなわちセット電圧Vsetとリセット電圧Vresetとの差を広げることによって解消することができる。
第1の実施の形態では、抵抗変化層RWを構成する金属酸化膜に、電気陰性度の大きな元素を均一に混ぜるようにしている。電気陰性度は、酸素の離脱しにくさを表しており、電気陰性度が大きい元素ほど、酸素が離脱し難い傾向にある。そのため、電気陰性度の大きな元素が抵抗変化層RWに含まれると、セット処理時には、電気陰性度の大きな元素が含まれない場合に比して、酸素が離脱し難い状態(活性化エネルギが大きい状態)となる。その結果、図4(b)に示されるように、セット電圧VSが電気陰性度の大きな元素を含まない抵抗変化層RWの場合のセット電圧VS0に比して上がる。
一方、リセット処理時には、電気陰性度の大きな元素の影響によって、電気陰性度の大きな元素が含まれない場合に比して、酸素と結合しやすい状態(活性化エネルギが小さい状態)となる。その結果、リセット電圧VRが電気陰性度の大きな元素を含まない抵抗変化層RWの場合のリセット電圧VR0に比して下がる。
これによって、図4に示されるように、電気陰性度の大きな元素を含む金属酸化膜からなる抵抗変化層RWの電圧マージンΔVmは、電気陰性度の大きな元素を含まない場合の電圧マージンΔVm0よりも大きくなる。つまり、第1の実施の形態では、電気陰性度の大きな元素を均一に混合した金属酸化膜を抵抗変化層RWに用いることで、電圧マージンΔVmを広げることを可能にし、上述した誤セット問題の発生を抑制することができる。
図6は、電圧マージンのスイッチ回数依存性を模式的に示す図である。この図で、横軸は、抵抗変化層RWのスイッチング回数を示し、縦軸は、抵抗変化層RWの電圧マージンΔVm(V)を示している。また、この図で、点線で囲まれた領域は、抵抗変化層RWをHfO膜のみで構成した場合の一般的な電圧マージンのスイッチ回数依存性を示し、実線で囲まれた領域は、抵抗変化層RWを、Siを均一に混合したHfO膜で構成した場合の一般的な電圧マージンのスイッチ回数依存性を示している。この図に示されるように、抵抗変化層RWに電気陰性度の大きな元素が含まれる場合には、電圧マージンが上昇する傾向にあることがわかる。また、図示しないが、HfO膜に導入するSiの濃度を増加させていくと、徐々にスイッチングし難くなる傾向にあるが、HfO膜中のSi濃度が25at%までは、上記したように抵抗変化層RWの電圧マージンΔVm(V)の増大が確認される。なお、Siが25at%よりも多く含まれると、スイッチングが極めて困難になるので、望ましくない。また、ここでは、HfO膜にSiを混ぜた場合を示したが、Zr,Co,Al,Mn,Ti,Taなどの酸化膜にSiを混ぜた場合にも同様の傾向が得られる。さらに、Hf,Zr,Mn,Ti,Taなどの酸化膜にAlを混ぜた場合にも同様の傾向が得られる。
図7は、電気陰性度の大きな元素の濃度と電圧マージンとの関係の一例を示す図である。この図では、抵抗変化層RWとしてHfO膜を用い、電気陰性度の大きな元素としてSiをHfO膜中に均一に分散させた場合を示している。また、この図において、横軸は、HfO膜中のSi濃度(at%)であり、縦軸は電圧マージンΔVm(V)を示している。なお、ここでは、電圧マージンΔVmとして、複数の実験の結果による電圧マージンΔVmの平均値を示している。
この図に示されるように、SiをHfO膜に導入しない場合に比して、3at%以上5at%以下の割合でSiをHfO膜に混ぜた場合には、0.15V〜0.25V程度電圧マージンΔVmが拡大することがわかる。すなわち、HfO膜にSiを3〜5at%の割合で導入する場合には、電圧マージンΔVmを拡大することができるので望ましい。なお、ここでは、HfO膜にSiを混ぜた場合を示したが、Zr,Co,Al,Mn,Ti,Taなどの酸化膜にSiを混ぜた場合にも同様の傾向が得られる。また、Hf,Zr,Mn,Ti,Taなどの酸化膜にAlを混ぜた場合にも同様の傾向が得られる。
ところで、図3(a)のフォーミング処理のときに、メモリセルMCに必要以上に高い電圧が印加されると、形成されるフィラメントFの径が太くなる。フィラメントFの径が太くなると、リセット処理で供給される酸素によって、フィラメントを再酸化することが困難となり、スイッチ動作ができなくなる。全メモリセルMCの数に対するスイッチ動作が可能なメモリセルの数の割合をスイッチ確率といい、不揮発性記憶装置のスイッチ確率を高めるためには、特にフォーミング処理時に形成するフィラメントFの径を、リセット処理時の再酸化によっても高抵抗化できない事態が生じない程度に制御することが重要となる。
上記したように、第1の実施の形態では、抵抗変化層RWを構成する金属酸化膜に電気陰性度の大きな元素を混合するようにしたので、たとえばフォーミング処理時に、金属酸化膜のみからなる場合に比して、酸素が離脱しにくい状態となる。その結果、フィラメントFの径が必要以上に太くなることが抑制され、金属酸化膜のみからなる場合に比して、スイッチ確率を高くすることができる。
つぎに、このような構造の不揮発性記憶装置の製造方法について説明する。図8−1〜図8−4は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である。なお、ここでは、図1のワード線WLに沿った断面で、複数のメモリセルMCが形成される場合を例に挙げて説明する。
まず、図8−1(a)に示されるように、図示しないSi基板などの基板上に第1の層間絶縁膜10を形成し、この第1の層間絶縁膜10にX方向に延在する第1の配線11(ワード線WL)を、ダマシン法などの方法によって形成する。なお、この第1の層間絶縁膜10の下層の基板には、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)トランジスタなどの素子が形成されている。ついで、第1の配線11が形成された第1の層間絶縁膜10上に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などの成膜法によって、厚さ約20nmのN型アモルファスシリコン膜211A、厚さ約110nmのI型アモルファスシリコン膜212Aおよび厚さ約20nmのP型アモルファスシリコン膜213Aを順に堆積させて、整流層21を形成する。N型アモルファスシリコン膜211Aは、P(リン)などのN型不純物を導入しながらシリコン膜を堆積することによって得られ、I型アモルファスシリコン膜212Aは、不純物を導入しない環境でシリコン膜を堆積することによって得られ、P型アモルファスシリコン膜213Aは、B(ホウ素)などのP型不純物を導入しながらシリコン膜を堆積することによって得られる。
ついで、図8−1(b)に示されるように、スパッタ法やCVD法などの方法によって、整流層21上に5nm程度の厚さの下部電極層22を形成する。続けて、スパッタ法やCVD法などの方法によって、下部電極層22上に、2nm程度の厚さのシリコン酸化膜からなる拡散源膜23Aと、8nm程度の厚さのたとえばHfO膜からなる金属酸化膜23Bとを積層させる。拡散源膜23Aは、金属酸化膜23Bを構成する金属元素よりも電気陰性度の大きな元素を含む膜からなり、シリコン酸化膜のほかにアルミナ膜などを用いることができる。さらに、金属酸化膜23B上にスパッタ法やCVD法などの成膜法によって、窒化チタン膜からなる5nmの厚さの上部電極層24を形成する。
その後、スパッタ法などの成膜法によって、上部電極層24上に、キャップ膜25を形成する(図8−1(c))。このキャップ膜25として、ここではW膜を用いるものとする。キャップ膜25は、メモリセルMCと上層の第2の配線31とを接続するとともに、エッチング時のストッパ膜として機能させるためにプロセス上導入される導電性材料からなる膜である。
ついで、キャップ膜25上に図示しないレジストを塗布し、リソグラフィ技術によって所望のパターンとなるようにパターニングして、マスクを形成する。そして、図8−2(a)に示されるように、RIE(Reactive Ion Etching)法などの異方性エッチングによって、図示しないレジストをマスクとして、キャップ膜25、上部電極層24、金属酸化膜23B、拡散源膜23A、下部電極層22および整流層21を加工して、柱状のメモリセルパターンが二次元的に配置されたメモリセルアレイパターンを形成する。このとき、柱状の各メモリセルパターンは、第1の配線11上に整流層21、下部電極層22、金属酸化膜23B、拡散源膜23A、上部電極層24およびキャップ膜25が順に積層された構造となる。
その後、図8−2(b)に示されるように、柱状に加工されたメモリセルパターン間を埋め、キャップ膜25の上面よりも高くなるように第2の層間絶縁膜20を堆積する。ここでは、たとえばプラズマCVD法によって形成されるHDP−USG(High density Plasma−Undoped Silicate Glasses)膜を第2の層間絶縁膜20として堆積する。そして、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法などの方法によって、キャップ膜25の上面が露出するまで第2の層間絶縁膜20の上面を平坦化する。ここで、キャップ膜25を形成せずに平坦化を行った場合には、第2の層間絶縁膜20の上面の後退とともに、上部電極層24や金属酸化膜23BをCMP処理してしまう可能性がある。上部電極層24や金属酸化膜23BをCMP処理してしまうと、メモリセルの特性が変化してしまう可能性があり、好ましくない。そこで、上部電極層24上にキャップ膜25を形成することによって、上部電極層24がCMP処理されてしまうことを防ぎ、特性の劣化を防止している。
ついで、キャップ膜25と第2の層間絶縁膜20上に、図示しない第3の層間絶縁膜を形成し、上面を平坦化する。その後、レジスト材料を第3の層間絶縁膜上に塗布し、リソグラフィ技術によって、メモリセルパターンの形成位置上で第2の配線31(ビット線BL)と対応した開口形状となるようにマスクを形成する。さらに、図8−3に示されるように、このマスクを用いてキャップ膜25が露出するまで第3の層間絶縁膜をRIE法などの方法でエッチングして、第2の配線形成用の溝を形成し、Wなどのメタル材料を埋め込んで、Y方向に延在する第2の配線31(ビット線BL)を形成する。以上によって、1層目のメモリセルアレイが形成される。
なお、この後、図8−3に示されるように、上記の工程を必要回数だけ繰り返し行って、互いに直交する上下の配線間にメモリセルが挟持された構造を多層化してもよい。図8−3では、2層形成した場合を示している。2層目のメモリ層は、第2の配線31(ビット線BL)上に、整流層41、下部電極層42、拡散源膜43A、金属酸化膜43B、上部電極層44およびキャップ膜45が、柱状のメモリセルパターンに加工され、各メモリセルパターン間に第4の層間絶縁膜40が埋め込まれている。また、第4の層間絶縁膜40上には、第5の層間絶縁膜50が形成され、第5の層間絶縁膜50にはダマシン法によって、第3の配線51(ワード線WL)がX方向に延在するように埋め込まれて形成される。
2層目のメモリ層の場合には、上層が第3の配線51(ワード線WL)となるので、ビット線BLからワード線WL方向に電流が流れるように整流層41が形成される。すなわち、整流層41は、第2の配線31上に、P型アモルファスシリコン膜413A、I型アモルファスシリコン膜412AおよびN型アモルファスシリコン膜411Aが順に積層された構造を有する。以上によって、2層目のメモリセルアレイが形成される。さらに、多層構造を形成する場合には、上記した手順と同様の手順で、奇数層目のメモリセルアレイは、上記1層目のメモリセルアレイと同様の構造を有し、偶数層目のメモリセルアレイは、上記2層目のメモリセルアレイと同様の構造を有するように形成すればよい。このようにして、上下に隣接するメモリセルアレイ間で、ビット線またはワード線が共有された構造となる。
そして、図8−4に示されるように、たとえば700〜800℃程度の温度で熱処理を行い、アモルファスシリコン膜211A〜213A,411A〜413Aで形成された整流層21を結晶化させるとともに活性化させ、N型ポリシリコン膜211,411、I型ポリシリコン膜212,412、P型ポリシリコン膜213,413を形成する。また、この熱処理によって、拡散源膜23Aと金属酸化膜23Bとの間と拡散源膜43Aと金属酸化膜43Bとの間で拡散が生じ、電気陰性度がHfよりも大きなSiが金属酸化膜23B中に混ざった状態の抵抗変化層23が形成される。なお、熱処理時間は、電気陰性度の大きな元素が抵抗変化層23内で均一となるような時間に制御される。以上によって、不揮発性記憶装置が得られる。
なお、上述した説明では、配線11,21上に、整流層21,41と抵抗変化層23,43がこの順で積層される場合を示したが、配線11,21上に抵抗変化層23,43と整流層21,41の順に積層されるようにしてもよい。また、上述した説明では、抵抗変化層の形成方法として、拡散源膜23A,43Aを先に形成した後、金属酸化膜23B,43Bを形成しているが、形成順序としては逆でもよい。さらに、整流層としてPIN接合構造の半導体層を用いる場合を示したが、PN接合構造やショットキー接合構造などのダイオードを用いてもよいし、MIM(Metal-Insulator-Meta)構造やSIS(Silicon-Insulator-Silicon)構造などを用いてもよい。
また、上述した説明では、ユニポーラ型の抵抗変化型メモリの場合を例に挙げて説明したが、バイポーラ型の抵抗変化型メモリの場合にも第1の実施の形態を適用することができる。
第1の実施の形態では、抵抗変化層RWを、金属酸化膜に、金属酸化膜を構成する金属元素よりも電気陰性度の大きな元素を均一に混合した膜によって構成した。これによって、電気陰性度の大きな元素の影響によって、電気陰性度の大きな元素を含まない金属酸化膜の場合に比して、セット電圧が上昇し、リセット電圧が低下し、両者の電圧の差である電圧マージンが拡大する。その結果、図5に示されるような誤セット問題の発生を抑制することができるという効果を有する。
また、電圧マージンが拡大するので、図4に示されるように、読み出し電圧における低抵抗状態のときと高抵抗状態のときの抵抗値の比(Ron/Roff比)が、電気陰性度の大きな元素を含まない金属酸化膜の場合に比して大きくなり、抵抗値情報の読み出し誤差を抑制することができるという効果も有する。
さらに、電気陰性度の大きな元素が金属酸化膜に均一に含まれることによって、酸素が離脱しにくくなり、データ保持特性が、金属酸化膜のみから構成される場合に比して改善されるとともに、リードディスターブにも強くなるという効果を有する。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、抵抗変化層は、金属酸化膜に、金属酸化膜を構成する金属元素よりも電気陰性度の大きな元素が均一に混合した状態の膜である場合を説明した。第2の実施の形態では、抵抗変化層は、金属酸化膜を構成する金属元素よりも電気陰性度の大きな元素が濃度勾配をもって金属酸化膜中に存在する状態の膜である場合について説明する。
第2の実施の形態による抵抗変化型メモリの構造も、第1の実施の形態の図2と同じ構造を有する。抵抗変化型メモリがユニポーラ型の構造を有する場合には、抵抗変化層RWは、金属酸化膜に、金属酸化膜を構成する金属元素よりも電気陰性度の大きな元素の濃度が陰極側(下部電極層BE側)から陽極側(上部電極層TE側)に向けて小さくなるように制御された薄膜で構成される。つまり、電気陰性度の大きな元素は、抵抗変化層RWに流れる電流の方向に沿って抵抗変化層RW内で濃度勾配を有している。なお、抵抗変化素子VRにおいては、電流の流れる方向を基準にして、上流側の電極を陽極といい、下流側の電極を陰極という。そのため、図2の例では、下部電極層BEは陰極となり、上部電極層TEは陽極となる。
このように、陰極側に電気陰性度の大きな元素の濃度が高くなるように配置することによって、陰極側から供給される酸素が電気陰性度の大きな元素によって捕らえられることになる。特に、陰極側で電気陰性度の大きな元素の濃度が高いので、陰極側から供給される酸素を効率的に捕獲し、抵抗変化層RW内を上部電極層TE側に酸素が拡散しにくくなり、フィラメントFが酸化されてしまうことを防ぐ。
また、抵抗変化型メモリがバイポーラ型の構造を有する場合には、抵抗変化層RW中での電気陰性度の大きな元素の濃度が、陰極側から陽極側に向けて小さくなるようにしてもよいし、逆に陽極側から陰極側に向けて小さくなるようにしてもよい。
つぎに、このような構造の不揮発性記憶装置の製造方法について説明する。図9−1〜図9−3は、第2の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である。第1の実施の形態の図8−1〜図8−2と同様の手順で、1層目のメモリセルアレイを形成する。なお、ここでは、ワード線(第1の配線11)からビット線(第2の配線31)に向けて電流を流すように、整流層21は、第1の配線11側にN型アモルファスシリコン膜211Aが形成される構造となっているので、下部電極層22は、P型アモルファスシリコン膜213A上に形成されることになる。つまり、下部電極層22は陰極となる。そのため、下部電極層22上に拡散源膜23Aを形成している。
ついで、図9−1(a)に示されるように、第2の配線31が埋め込まれた第3の層間絶縁膜上に、整流層41、下部電極層42、金属酸化膜43B、拡散源膜43A、上部電極層44およびキャップ膜45を、CVD法やスパッタ法などの方法で成膜する。
ここで形成される2層目のメモリセルアレイの場合には、上層にワード線(図示しない第3の配線)が形成されるので、ビット線からワード線に電流を流すためには、1層目のメモリセルアレイでの電流の方向とは異なる方向に電流が流れるように整流層41が形成される。すなわち、整流層41は、第2の配線31が埋め込まれた第3の層間絶縁膜上に、P型アモルファスシリコン膜413A、I型アモルファスシリコン膜412AおよびN型アモルファスシリコン膜411Aが順に積層された構造を有する。
また、整流層41の電流を流す向きが1層目のメモリセルアレイとは異なるので、2層目の下部電極層42は陽極となり、上部電極層44は陰極となる。その結果、拡散源膜43Aは、1層目のメモリセルアレイとは異なり、陰極である上部電極層44側に形成されることになる。なお、このような製造方法が適用されるのは、ユニポーラ型の不揮発性記憶装置の場合であり、バイポーラ型の不揮発性記憶装置の場合には、拡散源膜23A,43Aを陰極側に持ってきてもよいし、陽極側に持ってきてもよい。
その後、キャップ膜45上に図示しないレジストを塗布し、リソグラフィ技術によって所望のパターンとなるようにパターニングして、マスクを形成する。そして、図9−1(b)に示されるように、RIE法などの異方性エッチングによって、図示しないレジストをマスクとして、キャップ膜45、上部電極層44、金属酸化膜43B、拡散源膜43A、下部電極層42および整流層41を加工して、柱状のメモリセルパターンが二次元的に配置されたメモリセルアレイパターンを形成する。このとき、柱状の各メモリセルパターンは、第2の配線31上に整流層41、下部電極層42、金属酸化膜43B、拡散源膜43A、上部電極層44およびキャップ膜45が順に積層された構造となる。
その後、図9−2に示されるように、柱状に加工されたメモリセルパターン間を埋め、キャップ膜25の上面よりも高くなるように第4の層間絶縁膜40を堆積した後、CMP法などの方法によって、キャップ膜45の上面が露出するまで第4の層間絶縁膜40の上面を平坦化する。
ついで、キャップ膜45と第4の層間絶縁膜40上に、図示しない第5の層間絶縁膜を形成し、上面を平坦化する。その後、レジストを第5の層間絶縁膜上に塗布し、リソグラフィ技術によって、メモリセルパターンの形成位置上で第3の配線(ワード線WL)と対応した開口形状となるようにマスクを形成する。さらに、図9−3に示されるように、このマスクを用いてキャップ膜45が露出するまで第5の層間絶縁膜をRIE法などのエッチング法でエッチングして、第3の配線形成用の溝を形成し、Wなどのメタル材料を埋め込んで、X方向に延在する第3の配線51(ワード線WL)を形成する。以上によって、2層目のメモリセルアレイが形成される。
なお、この後、上記の工程を必要回数だけ繰り返し行って、互いに直交する上下の配線間にメモリセルが挟持された構造を多層化してもよい。この場合、奇数層目のメモリセルアレイは、上記1層目のメモリセルアレイと同様の構造を有し、偶数層目のメモリセルアレイは、上記2層目のメモリセルアレイと同様の構造を有するように形成すればよい。このようにして、上下に隣接するメモリセルアレイ間で、ビット線またはワード線が共有された構造となる。なお、ここでは、メモリセルアレイが2層積層された場合を示している。
そして、第1の実施の形態の図8−4に示されるように、たとえば700〜800℃程度の温度で熱処理を行い、アモルファスシリコン膜211A〜213A,411A〜413Aで形成された整流層21を結晶化させるとともに活性化させ、N型ポリシリコン膜211,411、I型ポリシリコン膜212,412、P型ポリシリコン膜213,413を形成する。また、この熱処理によって、拡散源膜23Aと金属酸化膜23Bとの間と拡散源膜43Aと金属酸化膜43Bとの間で拡散が生じる。このときの熱処理温度を、第1の実施の形態の場合より短くすることで、電気陰性度がHfよりも大きなSiの濃度が陰極(下部電極層22、上部電極層44)から陽極(上部電極層24、下部電極層42)に向かうにつれて小さくなる抵抗変化層23,43が形成される。以上によって、不揮発性記憶装置が得られる。
なお、上述した説明では、配線11,21上に、整流層21,41と抵抗変化層23,43がこの順で積層される場合を示したが、配線11,21上に抵抗変化層23,43と整流層21,41の順に積層されるようにしてもよい。また、上述した説明では、整流層としてPIN接合構造の半導体層を用いる場合を示したが、PN接合構造やショットキー接合構造などのダイオードを用いてもよいし、MIM構造やSIS構造などを用いてもよい。
さらに、抵抗変化層23,43の形成方法として、上記したように、陰極側に拡散源膜23A,43Aを形成し、陽極側に金属酸化膜23B、43Bを形成する場合のほかに、下部電極層22,42上にALD(Atomic Layer Deposition)法によって、拡散源膜23A,43Aと金属酸化膜23B,43Bとを数nmずつ交互に積層させ、熱処理を行うことによって、抵抗変化層23,43に電気陰性度の大きな元素が陰極から陽極に向かって徐々に減少する濃度勾配を形成することができる。
また、不揮発性記憶装置の製造方法は、上記したものに限られるものではない。たとえば、第1の配線層、第1の整流層、第1の下部電極層、第1の抵抗変化層、第1の上部電極層および第1のキャップ膜を形成した後、第1のキャップ膜から第1の配線層までを第1の方向に延在するラインアンドスペースパターン状に加工する。ついで、加工した構造物間に層間絶縁膜を埋め込み、第1のキャップ膜が露出した状態の層間絶縁膜上に第2の配線層、第2の整流層、第2の下部電極層、第2の抵抗変化層、第2の上部電極層および第2のキャップ膜を形成し、第2のキャップ膜から第1の整流層までを、第1の方向に直交する第2の方向に延在するラインアンドスペースパターン状に加工し、加工した構造物間に層間絶縁膜を埋め込む。このような処理を複数回行い、最後は、下層のキャップ膜が露出した層間絶縁膜上に配線層を形成し、下層に形成したラインアンドスペースパターンとは異なる方向のラインアンドスペース状に直下の配線層の上に形成される整流層までを加工し、加工した構造物間に層間絶縁膜を埋め込む。これによって、互いに直交する上下の配線層の交差位置に整流層、下部電極層、抵抗変化層、上部電極層およびキャップ膜が柱状に加工された抵抗変化型メモリセルが挟持された構造の不揮発性記憶装置を得ることができる。
第2の実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
10…第1の層間絶縁膜、11…第1の配線、20…第2の層間絶縁膜、21,41…整流層、22,42…下部電極層、23,43…抵抗変化層、23A,43A…拡散源膜、23B,43B…金属酸化膜、24,44…上部電極層、25,45…キャップ膜、31…第2の配線、40…第4の層間絶縁膜、50…第5の層間絶縁膜、51…第3の配線、211A,411A…N型アモルファスシリコン膜、212A,412A…I型アモルファスシリコン膜、213A,413A…P型アモルファスシリコン膜、BE…下部電極層、BL…ビット線、D…整流素子、DI…I型ポリシリコン膜、DN…N型ポリシリコン膜、DP…P型ポリシリコン膜、F…フィラメント、MC…メモリセル、RW…抵抗変化層、TE…上部電極層、WL…ワード線。

Claims (8)

  1. 不揮発性記憶層を有する不揮発性記憶装置において、
    前記不揮発性記憶層は、金属酸化膜に、25at%以下の濃度で、前記金属酸化膜を構成する金属元素に比して電気陰性度の大きな元素が含まれる膜によって構成されることを特徴とする不揮発性記憶装置。
  2. 前記電気陰性度の大きな元素は、前記金属酸化膜に、3at%以上5at%以下の濃度で含まれることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性記憶装置。
  3. 前記電気陰性度の大きな元素は、前記金属酸化膜に均一に含まれることを特徴とする請求項1または2に記載の不揮発性記憶装置。
  4. 前記電気陰性度の大きな元素は、前記不揮発性記憶層に流れる電流の方向に沿って濃度勾配を有するように、前記金属酸化膜内に含まれることを特徴とする請求項1または2に記載の不揮発性記憶装置。
  5. 前記不揮発性記憶層に直列に接続される整流層をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の不揮発性記憶装置。
  6. 前記不揮発性記憶層に直列に接続される整流層をさらに備え、
    前記不揮発性記憶層は、前記整流層によって規定される電流の方向の上流側から下流側に向かって、前記電気陰性度の大きな元素の濃度が高くなるように配置されることを特徴とする請求項4に記載の不揮発性記憶装置。
  7. 前記金属酸化膜は、Hf,Zr,Co,Al,Mn、Ti,Taからなる群から選択される少なくとも1つの金属元素を含む酸化膜であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の不揮発性記憶装置。
  8. 前記電気陰性度の大きな元素は、SiおよびAlのうちの少なくとも一方であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の不揮発性記憶装置。
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