JP2011203827A - 画像処理装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 撮像画像から、ボケ量及びブレ量を把握しやすい画像を得ること。
【解決手段】 撮像手段から被写体の撮像画像を取得する取得手段と、前記撮像画像に対してケプストラム変換を行い、ケプストラム画像を取得する第一の変換手段と、前記ケプストラム画像に対して極座標変換を行い、極座標変換画像を取得する第二の変換手段とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像画像に対して画像処理を行う画像処理装置および方法に関するものである。
昨今のデジタルカメラやデジタルカムコーダーの普及により、デジタル方式による静止画像および動画像を撮影することが広く普及してきている。デジタル方式によって撮影された画像は、ソフトウェアやファームウェアなどによる演算処理を用いることにより、画像処理を容易に施すことが出来る。画像処理としては、例えば、レンズの収差補正やダイナミックレンジの調整などが挙げられる。このような技術はコンピューテーショナルフォトグラフィーと呼ばれ、研究が行われている。
コンピューテーショナルフォトグラフィー技術の一つとして、画像内のボケ量およびブレ量を測定する技術がある。
ボケ量とは、レンズによって結像する、撮像素子上の錯乱円径が、最小錯乱円径(フォーカスの合っている状態)よりもどれだけ大きくなったかを示すものである。ボケ量は、被写体と撮像素子との距離がフォーカス位置からずれるに従い、増加する。ボケ量が増加すると撮像画像上では錯乱円径が大きくなり、画像全体がぼけた状態になる。
ブレ量とは、撮影時にカメラ全体が動いてしまい画像全体が手ブレのように撮影されてしまう状態の画像と、カメラが完全に静止した状態で撮影した状態の画像を比べたときの多重のズレの度合いである。
ボケ量およびズレ量が大きい画像は、欠陥画像と見なされることが多い。よって、ボケ量およびズレ量を把握し、ボケ量およびズレ量を取り除くことにより、適切な復元画像を得ることが出来る。ボケ画像やブレ画像を復元するためには、ボケ量およびズレ量を把握する必要がある。
ボケ量やブレ量を示すボケカーネル及びブレカーネルは、ボケ・ブレの特性を表現する点像分布関数(Point Spread Function, PSF)で表すことが可能である。よって、画像中のボケ量・ブレ量を推定する手法は、PSFの推定手法となり、以下に示す通り、いくつかの手法が提案されている。
非特許文献1では、撮影画像の対数振幅スペクトル上に現れる暗い円環の半径からボケのPSF推定を行うことが開示されている。
非特許文献2では、対数振幅スペクトル上の輝度こう配のベクトル分布を用いてボケのPSF推定を行うことが開示されている。
非特許文献3では、対数振幅スペクトル上の負の極値を画像処理によって接続する線分を求めることで、ブレのPSF推定を行うことが開示されている。
D.B.Genny,"Determination of optical transfer function by inspection of frequency−domain plot,"J.Opt.Soc.Am.,vol.63,pp.1571−1577,1973. 電子情報通信学会論文誌 D Vol.J90−D No.10 pp.2848−2857 対数振幅スペクトル上の輝度こう配ベクトル分布を利用したノイズに頑健な焦点ずれPSF推定 坂野盛彦、末竹規哲、内野英治 ViEW2008 ビジョン技術の実利用ワークショップ(2008.12.4−5横浜)ケプストラムに基づいたブレ画像補正 小山田雄仁、浅井春香、齋藤英雄、太田垣康二、江口満男 慶応義塾大学理工学部、ライトロン株式会社
しかしながら、上記先行技術文献に開示されている従来の手法には、以下の課題があった。
非特許文献1は、ボケ量の推定を行うことが可能となっているが、PSFが円径であることを前提としている。よって、ブレが発生した場合に発生する非円径なPSFに対して適切な処理を行うことが出来ず、ブレ量を正確に定することが出来ない。
非特許文献2は、非特許文献1と同様に、ボケを考慮したPSFの対数振幅スペクトルの輝度こう配情報を元に算出している。よって、ブレの発生を考慮したモデルとはなっていない。
非特許文献3は、ブレが発生した場合のPSFを推定する手法であるが、直線ぶれに近い状態で撮影した場合を想定したPSFの探索手法である。よって、ブレとボケが同時に発生する場合に、正確なPSFを測定することは困難である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、撮像画像から、ボケ量及びブレ量を把握しやすい画像を得ることを目的とする。
上記課題を鑑み、本願発明の画像処理装置は、撮像手段から被写体の撮像画像を取得する取得手段と、前記撮像画像に対してケプストラム変換を行い、ケプストラム画像を取得する第一の変換手段と、前記ケプストラム画像に対して極座標変換を行い、極座標変換画像を取得する第二の変換手段とを有することを特徴とする。
本願発明の画像処理装置によれば、ボケ量およびブレ量を把握しやすい画像を得ることが出来る。
ボケ量およびブレ量を算出するフローを示した図である。 ボケ画像を示した図である。 ケプストラム画像を示した図である。 Log−Polar変換画像及びそのヒストグラムを示した図である。 Log−Polar変換画像の横方向のヒストグラムを示した図である。 ヒストグラムの指数値とボケ画像の関係図を示した図である。 ブレ画像を示した図である。 ブレ量の判定を模式的に示した図である。 画像復元処理のフローを示した図である。 本実施形態における装置全体の構成を示した図である。
図10は、本実施形態の撮像画像のボケ量およびブレ量を推定するための画像処理装置全体の構成のブロック図である。
本実施形態における画像処理装置は、観測画像を撮影するための観測画像撮影部1021、光学伝達特性算出部1022、距離演算部・最適光学特性演算部1006、ボケ復元部1007、リフォーカス画像演算部1008から構成されている。
観測画像撮影部1021は、光学レンズ1001、光通過部1002、光電気変換部1003から構成されている。
光レンズ1001は、従来のフィルムカメラやデジタルカメラとほぼ同様のレンズを用いて、光1009を集光させる機能を持っている。光レンズ1001によって集光された光は、光通過部1002を用いて絞られる。
光通過部1002によって絞られた光1009は、光電気変換部203によって電気信号に変換され、観測画像im1012として撮影される。
そして、ボケ量・ブレ量推定部1006、ボケ復元部1007及びリフォーカス画像演算部1008の引数として渡される。
光電気変換部1003は、CCDセンサーやCMOSセンサー等を用いて光の結像の状態を電気信号に変換する。光伝達特性算出部1022は、被写体との距離による光学伝達特性(PSF)を算出する手段である。
光学伝達特性は、数式を用いて算出を行っても良いし、テーブルとして離散値を保持しても良い。尚、本実施形態では、離散値を補間する手法を用いているが、類似する他の手法を用いても良い。ボケ量・ブレ量推定部1006は、観測画像imを用いて距離画像1013の算出を行う。
また、ボケ量・ブレ量推定部1006は、ボケ量解析手段およびズレ量解析手段として機能し、本実施形態で後述するボケ量及びブレ量の算出アルゴリズムに基づく処理を行う。
ボケ復元部1007は、ボケ量・ブレ量推定部1006から距離画像及び観測画像imデータを受け、これらのデータから、合焦画像1014の算出を行い、合焦画像を取得する。
リフォーカス画像演算部1008は、合焦画像1018及び距離画像1016のデータを受け、ぼかしたい領域に任意のボケを付加することで、リフォーカス画像1015の算出を行う。
リフォーカス画像演算部1008は、リフォーカス画像1015の生成時に、カメラパラメータ(フォーカス距離やFナンバーなど)を設定して、様々なレンズと被写界深度に対応した画像を生成することが可能である。
本実施形態では、距離画像と合焦画像から任意のフォーカス位置の画像や任意の被写界深度の画像、更に収差を再現した画像などのリフォーカス画像を作成することが出来る。本実施形態では、1006で示されるボケ量・ブレ量推定部の実施例を後述する。
ボケ量・ブレ量推定部1006以外の部分は、公知の手法を用いて実現しても良い。
図1は、本実施形態におけるボケ量及びブレ量の算出手法の概略を示す図である。尚、図1に示す各ステップは、主に、図10におけるボケ量・ブレ量推定部1006が行う。各ステップの一部は、コンピュータを画像処理装置として機能させるためのコンピュータプログラムでも代替可能である。
(ステップ100)まず、最初に処理の対象となる、被写体を撮像手段で撮像した撮像画像をロードする。本工程では、デジタルによる静止画像や動画像の1フレームの画像情報などを読み込む処理を行う。
(ステップ101)本工程では、ステップ100で取得された撮像画像に対してフーリエ変換を行う。この処理によって画像の周波数領域のパワースペクトルを得る事が出来る。
(ステップ102)次に、ボケ量・ブレ量推定部1006が第一の変換手段として機能し、得られた周波数パワースペクトルの絶対値の対数を算出し、デジタル画像の周波数スペクトルを対数軸にした算出結果を計算する。
ここまでの演算は、ケプストラム変換(Cepstrum)と呼ばれており、このときの座標系をケフレンシー領域(Quefrency)と呼ぶ。これは、フーリエ変換された画像の座標系を周波数領域(Frequency)と呼ぶのに対応している。得られた画像は、一般的にケプストラム画像を呼ばれ、ケプストラム画像内の低ケプストラム領域(高輝度領域)は、撮像画像のボケ量およびズレ量を示している。撮像画像のボケ量が大きいほど、低ケプストラム領域は大きくなる。また、撮像画像のブレ量が小さいと低ケプストラム領域の形状はほぼ円形になるが、撮像画像のブレ量が大きくなるに従い、低ケプストラム領域の形状が歪む。
(ステップ103)102までの演算で、デジタル画像のパワーケプストラム像が得られる。このデジタル画像データ(ケプストラム画像)に対して、本ステップでは、ボケ量・ブレ量推定部1006が第二の変換手段として機能し、Log−Polar変換を行う。Log−Polar変換は、ケプストラム画像の低ケプストラム領域内の点を中心点として行う。これはパワーケプストラム像の特徴を明確にするためで、こうして得られたパワーケプストラム像をLog−Polar変換したデータを用いてボケ量とブレ量の推定を行う。尚、本ステップにけるLog−Polar変換は、他の極座標変換で代替することも可能である。
次に、ステップ103で得られた極座標変換画像を用いて、ボケ量およびズレ量の推定を行う。ボケ量の推定は、以下のステップ104からステップ106までの処理により行われる。また、ブレ量の推定は、以下のステップ107からステップ109までの処理により行われる。
(ステップ104)ボケ量の推定には、まず、103で得られた極座標変換画像に対して、横方向(極座標変換画像の円周方向)に輝度値のヒストグラムを作成する。
(ステップ105)次に、ステップ104で取得されたヒストグラムの尖度を算出する。算出されたヒストグラムの尖度から、ボケを示す値を得る事が出来る。例えば、ヒストグラムの尖度が所定値よりも小さい場合、撮像画像のボケ量が大きいと推定することが可能である。
(ステップ106)最後に、105で取得されたボケ量を示す値から、実際のボケ量に換算することで、デジタル画像のボケ量を推定する。
(ステップ107)ブレ量の推定に関しては、103で得られたデータに対して、縦方向(極座標変換画像の半径方向)にヒストグラムを作成する。
(ステップ108)そして、ヒストグラムの最大値と最小値の算出、およびその位置を算出する。
(ステップ109)ステップ109の算出結果を用いて、ブレ量を推定する。例えば、ヒストグラムの最大値が所定値以上である場合は、所定の角度方向の範囲内に、撮像画像がブレていると推定することが可能になる。
以上の説明のように、ケプストラム画像に対してLog−Polar変換を行うことにより、撮像画像のボケ量およびズレ量を推定しやすい極座標変換画像を取得することが出来る。
続いて、上記実施形態の詳細な処理について説明する。まず、図2〜図8を用いて、本実施形態の効果を説明する。
図2〜図8の画像は、256×256ピクセルの静止画像に対して行った結果を図示しているが、例えば、32×32ピクセルの領域などの局所領域毎に処理を行っても同様の効果を得ることができる。
そのため、大きな画像(XGAやSXGAなど)は、局所域でのボケ量の算出を行い、その処理を画像全体に対して行うことで、画像の局所域でのボケ量を求めることが可能である。
ただし、選択した局所域にエッジや模様などが写っている場合にのみ可能であり、何も写っていない(空間周波数が低い)局所域では、正確なボケ量を算出することは出来ない。そのため、以降の説明は、選択された局所域内には、エッジや模様などの高周波成分が存在するという仮定に基づく。高周波成分の存在は、キャニーフィルターやソーベルフィルタなどを用いてエッジを検出することで判断でき、局所域でのボケ量・ブレ量の算出可否を判定することが出来る。
図2は、撮像画像のボケ画像を示した図である。図2のaは、フォーカスが完全に合っている状態で撮影された画像である。このフォーカスの合っている画像である図2aが32×32の大きさのPSFによってボケ撮影されると、図2のb〜dに示されるような画像になる。
図2bは、PSFがN(0,0.5)の正規分布によるボケ撮像画像を示している。このときのPSFは、図2eである。
図2cは、PSFがN(0,1.0)の正規分布によるボケ撮影画像を示している。このときのPSFは、図2fである。
図2dは、PSFがN(0,1.5)の正規分布によるボケ撮影画像を示している。このときのPSFは、図2gである。各撮影像の右下に、そのフーリエ変換されたときの画像を合わせて示している。
図3では、撮影画像である図2のa〜dをそれぞれケフレンシー領域におけるケプストラム画像として示したものである。フォーカスが合っている場合は、中央の1点となる。この演算は、図1のステップ101及びステップ102によって算出された結果である。
図3a〜dのケフレンシー領域のケプストラム画像は、非常に特徴量が小さいため、このデータからボケ量を測定することは難しい。そこで、図2で得られた撮影画像のケフレンシー領域におけるケプストラム画像a〜dをそれぞれLog−Polar変換する。
図4は、Log−Polar変換の演算結果を示した図である。図4のa〜dは、図3a〜dのデータのLog−Polar変換を行った結果である。
このようにLog−Polar変換によって特徴量を判別しやすい形に変換する。そして、図4a〜dのデータに対して、横方向(極座標変換画像の円周方向)に輝度値のヒストグラムを算出した結果が図4eで示すグラフである。図5では、図4のeのグラフに関して詳細を説明する。
図5は、図4で得られたLog−Polar変換された撮影画像の横方向(極座標変換画像の円周方向)ヒストグラムを作成した図である。
501は、フォーカスが合っているときの画像のヒストグラム最大値である。
502は、PSFがN(0,0.5)の正規分布のときに撮影されるボケ画像のヒストグラム最大値である。503は、PSFがN(0,1.0)の正規分布のときに撮影されるボケ画像のヒストグラム最大値である。504は、PSFがN(0,1.5)の正規分布のときに撮影されるボケ画像のヒストグラム最大値である。以上の演算は、図1のステップ104の演算に対応している。
図5から明らかなように、ヒストグラムの形状と分布は、PSFのボケ量である分散値と相関関係がある。そこで、この相関性を容易に評価するために、各ヒストグラムの尖度を算出し、判定を行う。
尚、本実施形態では、ヒストグラムの評価に尖度を用いたが、例えば、ヒストグラムの最大値やヒストグラムの広がりなど、他の指標を用いて評価しても良い。
図6では、図5の各ヒストグラムに対して、尖度を算出し、一つのグラフにまとめた結果を示す。尖度は、図5で示されるヒストグラムの分布の尖り具合を示す値であり、正規分布N(0,0)の尖度を0とする。
正規分布N(0,0)と比較をしたときの尖り具合を算出するものであり、正規分布よりも尖り具合が低いと、値は大きくなる。本演算は、図1の105及び106の演算に対応するものである。ヒストグラム501〜504の尖度の結果を、縦方向に示し、ボケ度(PSFの正規分布の分散と相関がある)を横方向に示したグラフである。
この図から、501で示されるフォーカスの合っている状態の撮影画像から得られたヒストグラムの尖度は、高い数値を示す(601)。
PSFの分散値が、増加するにしたがって、ヒストグラムの尖度は低下する(602〜604)。つまり、図5のヒストグラムの尖度からボケ量を算出することが可能となる。
以上に示すような演算を行うことにより、撮影画像のボケ量を得る事が出来る。
次に、ブレ量の算出について述べる。
図7は、ブレを含む画像を示している。図7aは、前述の図2cで示されているPSFが1.0σの分散によって撮影されるボケ画像である。このボケ画像とブレ画像の比較に関して説明する。図7aの撮影画像のパワーケプストラムをLog−Polar変換した画像を図7dに示す。図7cは、ブレ画像が発生するときのブレカーネル(ブレの軌跡)を示している。このようなブレカーネルのときに、撮影されるブレ画像は、図7bに示されるような画像となる。
画像の右下には、周波数領域でのブレ画像を示している。
このブレ画像である図7bの撮影画像のパワーケプストラムをLog−Polar変換した画像を図7eに示す。図7の演算操作は、図1の101〜103によって算出された結果である。
次にブレ量の解析方法に関して述べる。
図8は、ブレの判定について説明している図である。図8aは、N(0,1.0)の正規分布の状態でボケ撮影した画像の、パワーケプストラムのLog−Polar変換像を示している。これを縦方向にヒストグラムを作成する。こうして得られるヒストグラムが、図8cに示されるグラフである。このヒストグラムの横軸は、0〜2π[rad]のブレの方向を示している。そして、縦方向は、ブレ量を示している。尚、縦方向にヒストグラムを作成する場合、正方画素による影響を取り除いた状態でヒストグラムを作成している。これは、ブラーカーネルが小さく、正方画素でデジタル化されているために、図8aのように、正方画素の対角方向にあたる1/2π[rad]やπ[rad]に相当する方向が大きな値になり、正方画素の辺方向にあたる1/4π[rad]や3/2π[rad]に相当する方向が小さい値になる。これを考慮して正規化したヒストグラムを801に示す。
ブレが存在しない場合、このヒストグラムは、801に示すように平らになる。ブレ量を含む場合、図8bのような撮影画像のパワーケプストラムのLog−Polar変換画像になる。
この縦方向ヒストグラムには、図8dに示されるヒストグラムのように顕著な特徴量が現れる。図8cと同様に正方画素による影響を取り除いたヒストグラムは、802のようになる。
例えば、ブレの大きい方向で、ヒストグラム802は最大値を示し、ブレの少ない方向で、ヒストグラムは最小となる。
図8dの例では、803で示される方向では、極大となり、804で示される方向では、極小となる。そのため、803で示される方向である0[rad]とπ[rad]の方向にブレ量を生じていることが判る。この結論は、図7cのブレカーネルの形状と一致する。また、このときのブレ量の数量は、805で示されるように、極大値803と極小値804の差と相関関係がある。このような演算手法によって、ブレ量の方向と量を求めることが出来る。この演算は、図1の107〜109によって算出された結果である。以上のように、ボケ量及びブレ量を推定することが可能である。
次に、推定されたボケ量及びブレ量を用いた画像復元処理に関して述べる。
図9は、画像復元処理のフローチャートを示した図である。
画像復元処理は、900から開始される。901で、デジタル画像を撮影する。
前述の通り、デジタル画像は、デジタルカメラやデジタルカムコーダーなどを用いて撮影することが可能である。901で得られたデジタル画像に対して、局所領域を抽出し(902)、その局所域に関して前述の通り、ブレ量及びボケ量の推定を行う(903)。
次に、903にて得られたボケカーネルやブレカーネルで示されるPSFを用いて、デコンボリューション処理を行うことで、画像復元処理904を実行する。画像の全領域に対してブレ・ボケ復元処理が終了すれば906に進み、まだなら902に戻って、同じ処理を繰り返す(905)。このようにして、ボケ画像及びブレ画像の画像復元処理を行う。

Claims (8)

  1. 撮像手段から被写体の撮像画像を取得する取得手段と、
    前記撮像画像に対してケプストラム変換を行い、ケプストラム画像を取得する第一の変換手段と、
    前記ケプストラム画像に対して極座標変換を行い、極座標変換画像を取得する第二の変換手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第二の変換手段は、前記ケプストラム画像の低ケプストラム領域内の点を中心点として、前記ケプストラム画像に対して極座標変換を行い、前記極座標変換画像を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記極座標変換は、Log−Polar変換であることを特徴とする請求項1もしくは2のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  4. 前記極座標変換画像の角度方向に輝度値のヒストグラムを取得し、当該取得されたヒストグラムに基づき、前記撮像画像のボケ量を取得するボケ量解析手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記ボケ量解析手段は、前記ヒストグラムの尖度に基づき、前記撮像画像のボケ量を取得することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 所定の角度の範囲で、前記極座標変換画像の半径方向に輝度値のヒストグラムを取得し、当該取得されたヒストグラムに基づき、当該所定の角度の範囲内における前記撮像画像のズレ量を取得するズレ量解析手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 取得手段が、撮像手段から被写体の撮像画像を取得する取得工程と、
    第一の変換手段が、前記撮像画像に対してケプストラム変換を行い、ケプストラム画像を取得する第一の変換工程と、
    第二の変換手段が、前記ケプストラム画像に対して極座標変換を行い、極座標変換画像を取得する第二の変換工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  8. コンピュータを、
    撮像手段から被写体の撮像画像を取得する取得手段と、
    前記撮像画像に対してケプストラム変換を行い、ケプストラム画像を取得する第一の変換手段と、
    前記ケプストラム画像に対して極座標変換を行い、極座標変換画像を取得する第二の変換手段とを有することを特徴とする画像処理装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
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JP2021064201A (ja) * 2019-10-15 2021-04-22 朝日航洋株式会社 画像検査方法、画像検査装置、及び画像検査プログラム

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