JP2011203788A - Usbホスト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】USBデバイスとの間の通信方式を任意のタイミングでUSB2.0に準拠した方式やUSB1.1に準拠した方式に任意に切り替え可能なUSBホスト装置の提供。
【解決手段】カラオケ装置は、待機状態にある場合、USBコントローラが備えるEHCIホストコントローラを利用して、USB2.0で規定されたHSモードでUSBモデムとの通信を行う。一方、カラオケ装置が稼働状態になった場合、OHCIホストコントローラよる制御への切り替えをUSBコントローラに対して指令し(S405〜S415)、さらに、OHCIホストコントローラを介してUSBモデムに対してバスリセットを発行する(S420)。これにより、以降は、USBコントローラが有するOHCIホストコントローラを利用して、USB1.1で規定されたFSモードでUSBモデムとの通信を行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、USB(Universal Serial Bus)規格に準拠した方式で、USBデバイスとの通信を行うUSBホスト装置に関する。
従来、初期状態ではUSB2.0に準拠した方式でUSBホスト装置と通信を行う一方、その後、USB1.1に準拠した方式でUSBホスト装置と通信を行う状態に切り替えることも可能なUSBデバイスが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−62748号公報
しかし、上記特許文献1に記載の技術は、USBホスト装置側から送られてくる所定の指令を受けた場合にフラグをONにする仕組みや、USBホスト装置へ返す応答をフラグに応じて切り替える仕組みなどを、USBデバイス側に実装することが必須になる。
そのため、上記のような仕組みが実装されていない一般的なUSBデバイスを利用することが前提となる場合、上記特許文献1に記載の技術を採用することはできない、という問題があった。
また、上記のような仕組みが実装された特殊なUSBデバイスを利用すれば、所期の効果は得られるものの、そのような特殊なUSBデバイスを製造する場合、一般的なUSBデバイスほど量産効果によるコストダウンを期待できなかった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、USBデバイス側に特殊な構成を追加しなくても、USBデバイスをUSBポートに接続したままで、USBデバイスとの間の通信方式を任意のタイミングでUSB2.0に準拠した方式やUSB1.1に準拠した方式に任意に切り替え可能なUSBホスト装置を提供することにある。
以下、本発明において採用した構成について説明する。
請求項1に記載のUSBホスト装置は、USB(Universal Serial Bus)規格に準拠した方式で、USBデバイスと通信を行うUSBホスト装置であって、USB1.1に準拠した方式でUSBデバイスとの通信を制御する第一ホストコントローラ部、及びUSB2.0に準拠した方式でUSBデバイスとの通信を制御する第二ホストコントローラ部を有し、いずれか一方のホストコントローラ部による制御中に他方のホストコントローラ部による制御への切り替えが指令されると、前記一方のホストコントローラ部による制御を中止するとともに前記他方のホストコントローラ部による制御を開始するUSBコントローラと、前記USBコントローラを利用してUSB2.0に対応した第一USBデバイスとの通信を実行する第一処理部として機能可能で、前記第一処理部とは異なる所定の処理を実行する第二処理部としても機能可能で、前記第一処理部及び前記第二処理部を並列に機能させることが可能な制御手段とを備え、前記第一処理部は、前記第二処理部が並列に機能し得る状態にある場合に、前記第一USBデバイスとの通信を、前記第二ホストコントローラ部を利用してUSB2.0で規定されたHS(High Speed)モードで実行する状態となっていたら、前記第一ホストコントローラ部による制御への切り替えを前記USBコントローラに対して指令し、当該指令を受けた前記USBコントローラが前記第一ホストコントローラ部による制御を開始したら、さらに、前記USBコントローラに対してバスリセットの発行を指令し、当該指令を受けた前記USBコントローラが前記第一ホストコントローラ部を介して前記第一USBデバイスに対してバスリセットを発行することで、前記第一USBデバイスがUSB1.1に対応した第一USBデバイスであると前記第一ホストコントローラ部が認識したら、以降は、前記第一ホストコントローラを利用してUSB1.1で規定されたFS(Full Speed)モードで前記第一USBデバイスとの通信を実行することを特徴とする。
このように構成されたUSBホスト装置によれば、第二処理部が並列に機能し得る状態にある場合に、第一処理部では、第一USBデバイスとの間の通信モードを、HSモードからFSモードに切り替えることができる。したがって、第一処理部において必要となる処理能力を低下させることができ、その分だけ第二処理部での処理能力を高め、第二処理部においてより高度な処理を実現できるようになる。
しかも、上記のようなモード切り替えを実現するに当たって、第一USBデバイス側には、何ら特殊な構成を追加する必要がなく、例えば、市販されているごく一般的なUSB2.0対応デバイスであっても、そのようなUSBデバイスを上記第一USBデバイスとして採用することができる。
より詳しく説明すると、第一USBデバイスとの間の通信モードをHSモードからFSモードに切り替える際、第一処理部は、第一ホストコントローラ部による制御への切り替えをUSBコントローラに対して指令する。この指令を受けたUSBコントローラは、第二ホストコントローラ部による制御を中止するとともに第一ホストコントローラ部による制御を開始する。
ただし、USBコントローラが第一ホストコントローラ部による制御を開始したとき、第一USBデバイスは、すでにUSB2.0に対応したデバイスとして機能している状態にある。そのため、USBコントローラが、単に第一ホストコントローラ部による制御を開始しても、それだけでは第一USBデバイスをUSB1.1に対応したデバイスとして認識することができず、その場合、USBコントローラは、第一ホストコントローラ部による制御を中止するとともに第二ホストコントローラ部による制御を行う状態に復帰してしまう。
この点について、さらに詳しく説明すると、一般に、USB1.1に対応したUSBデバイスの場合、その仕様上、USBデバイス側に設けられたプルアップ抵抗の接続位置に基づいて、FS(Full Speed)モードで動作可能なデバイスか、LS(Low Speed)モードでしか動作しないデバイスかを判定可能となっている。
また、USB2.0に対応したUSBデバイスの場合も、USB1.1との互換性を確保するため、初期状態ではプルアップ抵抗の接続位置に基づく判断が可能となっており、USBホスト装置からは、FS(Full Speed)モードで動作可能なデバイスとして認識される。
しかし、USBホスト装置及びUSBデバイスの双方がUSB2.0に対応している場合、プルアップ抵抗の接続位置に基づいて、FS(Full Speed)モードで動作可能なUSBデバイスであるとUSBホスト装置から認識された後、さらに双方が情報交換を行うことで、USB2.0で規定されたHS(High Speed)モードの利用が可能かどうかを確認する。そして、HSモードの利用が可能な場合は、上述したプルアップ抵抗をオフにした上で、HSモードでの通信を行う状態に移行する。
USB2.0が、以上のような仕様になっている都合上、第一USBデバイスがすでにUSB2.0に対応したデバイスとして機能している状態にある場合、先に説明した通り、単にUSBコントローラが第一ホストコントローラ部による制御を開始しても、USBコントローラとしては、プルアップ抵抗の接続位置によるモード判定ができない。
すなわち、単にUSBコントローラが第一ホストコントローラ部による制御を開始することで、USBホスト装置だけが単独でUSB1.1対応の機器に切り替わっても、USBホスト装置側としては、USB2.0対応の作動状態になっている第一USBデバイスを、USB1.1に対応したデバイスとして認識することはできないのである。
そこで、本発明においては、USBコントローラが、単に第一ホストコントローラ部による制御を開始するだけではなく、USBコントローラが、第一ホストコントローラ部による制御を開始した後、さらに、制御手段からの指令に基づき、第一ホストコントローラ部を介して第一USBデバイスに対してバスリセットを発行するように構成した。
そのため、第一USBデバイスは、バスリセットイベントの発生に伴って初期状態に戻り、第一ホストコントローラ部による制御を開始したUSBコントローラとの間で、ネゴシエーションを開始する。その結果、第一ホストコントローラ部は、第一USBデバイスをUSB1.1に対応したUSBデバイスと認識し、以降は、USBコントローラが有する第一ホストコントローラを利用して、FSモードで第一USBデバイスとの通信を行う状態に切り替わることになる。
つまり、USBコントローラが第一ホストコントローラ部による制御を開始することで、USBホスト装置がUSB1.1対応の機器に切り替わるとともに、USBホスト装置側が第一USBデバイスの認識に失敗する前にバスリセットを発行することで、USB2.0対応の作動状態になっている第一USBデバイスを初期状態に戻すのである。これにより、USBホスト装置及び第一USBデバイスは、双方がUSB1.1に準拠した手順でネゴシエーションを行うことになり、最終的にFSモードでの通信が可能となるのである。
以上説明したように、本発明のUSBホスト装置によれば、上記のようなUSBデバイスの仕様上の特性を利用することにより、USBホスト装置側での制御にて、第一USBデバイスとの間の通信モードを、HSモードからFSモードに切り替えることができる。
したがって、第二処理部が並列に機能し得る状態にある場合には、USBホスト装置側の都合で、第一USBデバイスとの間の通信モードを、HSモードからFSモードに切り替えることができる。
しかも、そのようなモード切り替えを実現するに当たって、第一USBデバイス側には、何ら特殊な構成を追加する必要がなく、例えば、市販されているごく一般的なUSB2.0対応デバイスであっても、そのようなデバイスを対象に、HSモードからFSモードへの切り替え制御を実現できる。
したがって、特殊な仕組みを持ったUSBデバイスを利用する場合に比べ、より安価なUSBデバイスでも利用可能となるので、HSモードからFSモードへの切り替え制御を実現可能なシステムを、より低コストで構築することができるようになる。
請求項2に記載のUSBホスト装置は、請求項1に記載のUSBホスト装置において、前記第一処理部は、前記第二処理部が並列に機能し得る状態にない場合に、前記第一USBデバイスとの通信を、前記第一ホストコントローラ部を利用して前記FSモードで実行する状態となっていたら、前記第二ホストコントローラ部による制御への切り替えを前記USBコントローラに対して指令し、当該指令を受けた前記USBコントローラが前記第二ホストコントローラ部を介して前記第一USBデバイスに対してバスリセットを発行することで、前記第一USBデバイスがUSB2.0に対応した第一USBデバイスであると前記第二ホストコントローラ部が認識したら、以降は、前記第二ホストコントローラを利用して前記HSモードで前記第一USBデバイスとの通信を実行することを特徴とする。
このように構成されたUSBホスト装置によれば、第二処理部が並列に機能し得ない状態にある場合に、第一処理部では、第一USBデバイスとの間の通信モードを、FSモードからHSモードに切り替えることができる。したがって、第二処理部での処理に起因する負荷がかからない状態においては、第一処理部での通信性能を向上させることができる。
請求項3に記載のUSBホスト装置は、請求項2に記載のUSBホスト装置において、前記第一処理部は、前記HSモードから前記FSモードへの切り替えを行う際には、当該切り替えの対象となるUSBポートに関する情報を記憶手段に記憶させ、前記FSモードから前記HSモードへの切り替えを行う際には、当該切り替えの対象となるUSBポートに関する情報が前記記憶手段に記憶されているか否かを確認して、記憶されている場合に、前記FSモードから前記HSモードへの切り替えを行うことを特徴とする。
このように構成されたUSBホスト装置によれば、第一USBデバイスとの間の通信モードを、過去にHSモードからFSモードに切り替えたことがあるUSBデバイスだけを対象に、FSモードからHSモードへの切り替えを行うことができる。したがって、過去にHSモードからFSモードに切り替えたことがないUSBデバイスであるにもかかわらず、誤ってFSモードからHSモードへの切り替えを行ってしまうのを、未然に防止することができる。
請求項4に記載のUSBホスト装置は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のUSBホスト装置において、所定のON操作が行われた場合に、利用者から見た見かけ上の状態を待機状態から稼働状態に切り替える一方、所定のOFF操作が行われた場合に、利用者から見た見かけ上の状態を前記稼働状態から前記待機状態に切り替える状態切替手段を備えており、前記第二処理部は、前記見かけ上の状態が前記待機状態とされた場合に、機能し得ない状態となる一方、前記見かけ上の状態が前記稼働状態とされた場合に、機能し得る状態となり、前記第一処理部は、前記見かけ上の状態が前記稼働状態となっている場合に、前記第二処理部が並列に機能し得る状態にあると判断する一方、前記見かけ上の装置状態が前記待機状態となっている場合に、前記第二処理部が並列に機能し得ない状態にあると判断することを特徴とする。
このように構成されたUSBホスト装置によれば、利用者から見た見かけ上の状態が稼働状態になっている場合には、第二処理部での処理を優先的に処理できる。したがって、例えば、利用者が体感する処理速度に影響がない機能に関する処理を第一処理部で処理する一方、利用者が体感する処理速度に影響がある機能に関する処理を第二処理部で処理することで、利用者にとっては処理速度が向上したように感じられる。また、利用者から見た見かけ上の状態が待機状態になっている場合には、第二処理部での処理が不要なので、その分、第一処理部での通信性能を向上させることができる。
請求項5に記載のUSBホスト装置は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のUSBホスト装置において、前記第二処理部は、前記所定の処理として、前記USBコントローラが備える前記第二ホストコントローラ部を利用して前記HSモードでUSB2.0に対応した第二USBデバイスとの通信を実行することを特徴とする。
このように構成されたUSBホスト装置によれば、第二処理部がHSモードで第二USBデバイスと通信を行う場合に、第一処理部がFSモードで第一USBデバイスと通信を行うことで、USBコントローラにかかる負荷を、第一ホストコントローラ部と第二ホストコントローラ部に分散させることができる。
すなわち、第二処理部がHSモードで第二USBデバイスと通信を行う場合に、第一処理部がHSモードで第一USBデバイスとの通信を継続すると、USBコントローラにかかる負荷は第二ホストコントローラ部側に集中するが、上記構成により、このような負荷集中を回避できる。
したがって、第二ホストコントローラ部においてデータ入出力の調停が必要となる機会は減少することになり、USBコントローラが備えるハードウェア資源を効率良く利用することができる。
請求項6に記載のUSBホスト装置は、請求項5に記載のUSBホスト装置において、前記第一USBデバイスは、通信先と制御手段の間に介在して、前記制御手段から受信したデータを前記通信先へ無線通信で送信するとともに、前記通信先から無線通信で受信したデータを前記制御手段へと送信する無線方式のUSBモデムデバイスであり、前記第一処理部は、前記USBモデムデバイスを介して前記通信先から楽曲データを取得する処理を実行可能に構成されており、前記第二USBデバイスは、楽曲データに基づいて演奏音を発生させるUSB音源デバイスで、前記第二処理部は、前記USB音源デバイスを制御して演奏音を発生させる処理を実行可能に構成されていることを特徴とする。
このように構成されたUSBホスト装置は、例えば、カラオケ装置として利用するのに好適なものであり、利用者から見かけ上の状態が稼働状態になっている場合には、通信先からのデータ取得処理よりも、楽曲の演奏処理を優先的に処理できる。
したがって、カラオケ利用者にとっては、カラオケ装置を利用するときに体感する処理速度(カラオケ装置の応答性能など)が向上する。また、見かけ上の状態が待機状態になっている場合には、カラオケ利用者がカラオケ装置としての利用をしていないときなので、楽曲の演奏処理は不要であり、その分、通信先からのデータ取得処理において、通信性能を向上させることができる。
USBホスト装置及びUSBデバイスを内蔵するカラオケ装置と、そのカラオケ装置の通信先となる機器を示すブロック図。 USBコントローラを示すブロック図。 USBデバイスのスピードを変更する処理のフローチャート。 USBデバイスのスピード変更が可能か否かを判断する処理のフローチャート。 USBデバイスとの通信を一旦中断する処理のフローチャート。 (a)はカーネルサブルーチン#1のフローチャート、(b)はカーネルサブルーチン#2のフローチャート。 スピード変更後のUSBデバイスとの通信を再開する処理のフローチャート。
次に、本発明の実施形態について一例を挙げて説明する。
[カラオケ装置と、その通信先機器の構成]
図1に示すカラオケ装置1は、本発明の一実施形態に相当するUSBホスト装置1A、USBモデム1B、USBストレージ1C、及びUSB音源1DなどのUSBデバイス群、HDD(ハードディスク装置)5、表示部7などを内蔵する装置である。
これらのうち、USBホスト装置1Aは、周知のCPU3A、ROM3B、RAM3Cなどを備える制御部3(本発明でいう制御手段の一例に相当。)、及びUSBコントローラ10などを備えている。
上述したUSBデバイス群は、USBコントローラ10を介してUSBホスト装置1Aに接続されている。また、カラオケ装置1は、二つの外部USBポート1E,1Fを備えており、これらの外部USBポート1E,1FもUSBコントローラ10を介してUSBホスト装置1Aに接続されている。
USBコントローラ10は、図2に示すように、PCIバスインターフェース11、アービター12、OHCI(Open Host Controller Interface)ホストコントローラ13A,13B、EHCI(Enhanced Host Controller Interface)ホストコントローラ14、ルートハブ15、USB物理層16などを備える。なお、本実施形態においては、これらの構成が1チップ上に集積された市販品(EHCI仕様USBホストLSI、製品名:μPD720101、NECエレクトロニクス株式会社製)を使用している。
これらのうち、OHCIホストコントローラ13A,13Bは、USB1.1で規定されたFSモード(通信速度:12Mbps)及びLSモード(通信速度:1.5Mbps)での通信を制御するコントローラである。また、EHCIホストコントローラ14は、USB2.0で規定されたHSモード(通信速度:480Mbps)での通信を制御するコントローラである。
ルートハブ15は、USB物理層16が有する5つのUSBポートと、上述のOHCIホストコントローラ13A,13BないしEHCIホストコントローラ14との接続を制御している。このルートハブ15によって、上記5つのUSBポートは、それぞれがOHCI側又はEHCI側のいずれかに選択的に接続される。また、上述のOHCIホストコントローラ13A,13BないしEHCIホストコントローラ14とPCIバスインターフェース11との接続は、アービター12によって調停される。
また、図1に示したUSBモデム1Bは、3G方式で無線通信が可能な装置で、このUSBモデム1Bを利用して、カラオケ装置1は、無線通信網21を介して楽曲配信用サーバ22と通信可能となっている。
USBストレージ1Cは、何らかの原因でHDD5からプログラムを読み込むことができない状況に陥った場合に(例えば、HDD5が故障した場合)に、その代替手段として機能するデバイスである。
すなわち、カラオケ装置1の起動時には、通常、HDD5からOS(Operating System;本実施形態においてはLinux(登録商標))や各種プログラムが制御部3に読み込まれる。
ただし、そのような通常の起動ができない緊急時には、USBストレージ1CからOSや各種プログラムが読み込まれることで、一部の機能に制限は生じるものの、主要な機能は利用可能となる仕組みになっている。
USB音源1Dは、HDD5又はUSBストレージ1Cに格納された楽曲データに基づいて演奏音を発生させる装置である。
HDD5は、上述した通り、OSや各種プログラムを格納する装置で、シリアルATA方式のインターフェースを介して制御部3に接続されている。
表示部7は、各種情報を表示する装置で、この表示部7には、様々な発光部(例えば、液晶ディスプレイのバックライトやイルミネーション等)が設けられている。これらの発光部は、カラオケ装置1が待機状態にある場合には消灯しており、リモコン操作等によりカラオケ装置1の電源ON操作が行われてカラオケ装置1が稼働状態になった場合に点灯する。
ただし、上述した待機状態及び稼働状態は、カラオケ装置1の利用者から見た見かけ上の状態であり、待機状態になっている場合でも、制御部3は、必要に応じて各種内部処理を実行し得る状態にある。
例えば、カラオケ装置1が待機状態にある場合でも、カラオケ装置1は、USBモデム1Bを利用して楽曲配信用サーバ22との通信を行い、楽曲配信用サーバ22から楽曲データを取得してHDD5に格納する処理などを実行している。
この他、カラオケ装置1は、外部USBポート1Eに接続されたUSBシリアルケーブル23を介して、集中管理装置24とも通信可能になっている。集中管理装置24は、カラオケ装置1の利用状況や課金に関する情報を管理する装置である。
[USBデバイスのスピード変更処理]
次に、USBデバイスのスピード変更処理について説明する。以下に説明する「USBデバイスのスピード変更処理」は、カラオケ装置1において、制御部3にかかる負荷が増大し得る状態にある場合には、制御部3にかかる負荷を軽減するために実行される。また、制御部3にかかる負荷が増大し得ない状態にある場合には、処理速度(USBデバイスとの通信速度)の向上を図るために実行される。
具体例を交えて説明すれば、例えば、カラオケ装置1が上述した待機状態にある場合には、楽曲の演奏やそれに伴う映像の再生などを行う可能性がない。そのため、待機状態であれば、USB音源1Dの制御に伴う負荷に関し、制御部3にかかる負荷が増大し得ない状態にあるといえる。
そこで、この場合、USB音源1Dの制御が不要な分だけ、制御部3には余力があるので、この状態において楽曲配信用サーバ22との通信を行う際には、USBモデム1Bとの通信モードとしてUSB2.0で規定されたHSモードを利用する。
ただし、このカラオケ装置1の場合、楽曲配信用サーバ22との通信を開始する時点で、USBモデム1Bとの通信モードとして、USB1.1で規定されたFSモードが設定されていることがある。
そのため、このような場合に、以下に説明する「USBデバイスのスピード変更処理」を実行することにより、USBモデム1Bとの通信モードをFSモードからHSモードに切り替える。その結果、楽曲配信用サーバ22との通信速度を向上させることができることになる。
逆に、例えば、カラオケ装置1が上述した稼働状態にある場合には、楽曲の演奏やそれに伴う映像の再生などを行う可能性がある。そのため、稼働状態であれば、USB音源1Dの制御に伴う負荷に関し、制御部3にかかる負荷が増大し得る状態にあるといえる。この場合、USB音源1Dの制御に伴う負荷が制御部3にかかり、その結果として、万一制御部3に余力がなくなるようなことがあれば、楽曲の演奏やそれに伴う映像の再生などに悪影響が及ぶおそれもある。
そこで、この状態において、楽曲配信用サーバ22との通信を行う際には、USBモデム1Bとの通信モードとして、上述のFSモードを利用する。ただし、このカラオケ装置1の場合、楽曲配信用サーバ22との通信を開始する時点で、USBモデム1Bとの通信モードとして上述のHSモードが設定されていることがある。
そのため、このような場合に、以下に説明する「USBデバイスのスピード変更処理」を実行することにより、USBモデム1Bとの通信モードをHSモードからFSモードに切り替える。その結果、制御部3にかかる負荷を軽減できることになる。
なお、以上説明した事例は、楽曲配信用サーバ22との通信開始を契機として、その時点でカラオケ装置1が待機状態か稼働状態かを判断するとともに、USBモデム1Bの通信モードを判断する事例である。この場合、二つの判断結果の組み合わせから、必要があれば以下に説明する「USBデバイスのスピード変更処理」を実行し、USBモデム1Bの通信モードを切り替えることになる。
また、カラオケ装置1の状態が、待機状態及び稼働状態のうち、いずれか一方の状態から他方の状態に切り替わったことを契機として、楽曲配信用サーバ22との通信中か否かを判断するとともに、USBモデム1Bの通信モードを判断することもある。
この場合も、二つの判断結果の組み合わせから、必要があれば以下に説明する「USBデバイスのスピード変更処理」を実行し、USBモデム1Bの通信モードを切り替えることになる。
さらに、以上の事例は、FSモードに切り替えることでUSBモデム1Bとの通信にかかる負荷を軽減したり、HSモードに切り替えることでUSBモデム1Bとの通信を高速化したりする事例であるが、USBモデム1B以外の事例も考え得る。
例えば、FSモードに切り替えることでUSBストレージ1Cとの通信にかかる負荷を軽減したり、HSモードに切り替えることでUSBストレージ1Cとの通信を高速化したりすることができる。
また、FSモードに切り替えることで集中管理装置24との通信にかかる負荷を軽減したり、HSモードに切り替えることで集中管理装置24との通信を高速化したりすることもできる。
これらの切り替えを行っても、制御部3にかかる負荷を増減調整できるので、カラオケ装置1が稼働状態となったときには、USBストレージ1Cや集中管理装置24との通信にかかる負荷を軽減する、といった対応が可能となるのである。
次に、以上説明したようなUSBデバイスのスピード変更処理について、その詳細を図3〜図7のフローチャートに基づいて説明する。
この処理を開始すると、制御部3は、図3に示すように、スピードの変更対象として指定されたUSBデバイスは、現在スピード変更が可能な状態にあるか否かを判断する処理を実行する(S105)。このS105の詳細は、図4に示す通りである。
図4に示す処理では、指定のデバイスがUSBデバイスでなければ(S205:いいえ)、図4に示す処理を終了し、不可能である旨の戻り値を返す。一方、指定のデバイスがUSBデバイスであれば(S205:はい)、指定のデバイスがUSB−HUB経由で接続されたデバイスである場合(S210:はい)、図4に示す処理を終了し、不可能である旨の戻り値を返す。
一方、指定のデバイスがUSB−HUB経由で接続されたデバイスではない場合(S210:いいえ)、矛盾があるか否かの判断がなされる(S215)。具体例を挙げれば、例えば、すでにUSB1.1のFSモードとなっているのにUSB1.1のFSモードへの変更要求であったり、すでにUSB2.0のHSモードとなっているのにUSB2.0のHSモードへの変更要求であったりすれば、これらは矛盾すると判断される。
また、後述する処理の中では、USB2.0のHSモードからUSB1.1のFSモードへの変更が行われた場合に、そのような変更が行われたことを「USBスピード変更テーブル」に記録する。
そのため、変更要求がUSB1.1のFSモードからUSB2.0のHSモードへの変更要求であれば、「USBスピード変更テーブル」に記録が残っているか否かを調べ、記録が残っていなければ矛盾するとの判断がなされる。
そして、変更要求とUSBスピードなどが矛盾する場合には(S215:矛盾する)、図4に示す処理を終了し、不可能である旨の戻り値を返す。一方、変更要求とUSBスピードなどが矛盾しない場合(S215:矛盾しない)、指定のデバイスがUSBストレージであれば(S220:はい)、クローズできないファイルがある場合は(S225:はい)、図4に示す処理を終了し、不可能である旨の戻り値を返す。一方、クローズできないファイルがない場合は(S225:いいえ)、図4に示す処理を終了し、可能である旨の戻り値を返す。
また、指定のデバイスがUSBストレージではなかった場合(S220:いいえ)、指定のデバイスがUSBシリアルであれば(S230:はい)、図4に示す処理を終了し、可能である旨の戻り値を返す。一方、指定のデバイスがUSBシリアルではなかった場合(S230:いいえ)、指定のデバイスがUSBモデムであれば(S235:はい)、図4に示す処理を終了し、可能である旨の戻り値を返す。また、指定のデバイスがUSBモデムではなかった場合は(S235:いいえ)、図4に示す処理を終了し、不可能である旨の戻り値を返す。
以上のようにして図4に示す処理を終了すると、図3に示すS105においては、不可能である旨の戻り値が返された場合(S105:不可能)、図3に示す処理はエラー終了する。一方、可能である旨の戻り値が返された場合(S105:可能)、制御部3は、指定のUSBデバイスとの通信を一旦中断する処理を実行する(S110)。このS110の詳細は、図5に示す通りである。
すなわち、図5に示す処理では、指定のデバイスがUSBストレージである場合(S305:はい)、USBストレージ上にオープン中のファイルがあれば(S310:ある)、USBストレージ上の全てのファイルをクローズして(S315)、S320へと進む。一方、USBストレージ上にオープン中のファイルがない場合は(S310:ない)、S320へと進む。
S320では、USBストレージがマウント中であれば(S320:はい)、後述する処理において再マウントするためにマウント状態を記憶し、USBストレージをアンマウントし(S325)、図5に示す処理を終了する。また、USBストレージがマウント中でなければ(S320:いいえ)、そのまま図5に示す処理を終了する。
さて一方、S305において、指定のデバイスがUSBストレージではない場合(S305:いいえ)、指定のデバイスがUSBシリアルであれば(S330:はい)、制御部3は、フロー制御をOFF状態にして通信相手に一時通信停止を要求する(S335)。そして、シリアルポートをクローズして(S340)、図5に示す処理を終了する。
また、S330において、指定のデバイスがUSBシリアルではない場合(S330:いいえ)、指定のデバイスがUSBモデムでなければ(S345:いいえ)、図5に示す処理をエラー終了する。一方、指定のデバイスがUSBモデムである場合(S345:はい)、S350へ進む。
ここで、モデム通信中である場合は(S350:はい)、モデム通信中だったことを記憶して、モデム通信の切断を実行してから(S355)、S360へと進む。また、モデム通信中でない場合は(S350:いいえ)、そのままS360へと進む。そして、シリアルポートをクローズして(S360)、図5に示す処理を終了する。
図5に示す処理を終了すると、図3のS115へと進む。ここで、USB2.0からUSB1.1への切り替えである場合(S115:USB2.0→1.1)、カーネルサブルーチン#1をコールする(S120)。また、USB1.1からUSB2.0への切り替えである場合(S115:USB1.1→2.0)、カーネルサブルーチン#2をコールする(S125)。これらS120,S125の詳細は、図6(a)及び同図(b)に示す通りである。
すなわち、図6(a)に示すカーネルサブルーチン#1を開始すると、制御部3は、まず、EHCIのポートステータスレジスタをリードし、変数ehci_pstat_valに格納する(S405)。
そして、変数ehci_pstat_valのPORT_OWNERビット(0x00002000の位置)を1にして(S415)、変数ehci_pstat_valの値をEHCIのポートステータスレジスタにライトする(S415)。これらS405〜S415の処理の結果、ポートオーナーがEHCIからOHCIに切り替わる。
このような切り替えが行われた際、OHCIホストコントローラ13A(又は13B)は、USB1.1対応のUSBデバイスが接続されていれば、そのUSBデバイスが有するプルアップ抵抗の接続位置に基づいて、そのUSBデバイスがFSモード対応機器なのかLSモード対応機器なのかを認識する。
しかし、本実施形態の場合、指定のデバイスは、すでにUSBホスト装置1Aとのネゴシエーションが完了して、USB2.0対応機器として稼働している状態にあり、指定のデバイス側では、プルアップ抵抗がOFFにされている。そのため、このままでは、OHCIホストコントローラ13A(又は13B)としては、FSモード対応のUSBデバイス及びLSモード対応のUSBデバイスのいずれも認識することができない。
そこで、制御部3は、S415を実行した後、定数RH_PS_PRS(0x00000010)をOHCIのポートステータスレジスタにライトして(S420)、図6(a)に示した処理を終了する。
このS420により、USBホスト装置1Aから指定のデバイスに対し、バスリセットが発行されることになり、これに伴い、指定のデバイスは、初期状態に戻る。そのため、USBホスト装置1Aと指定のデバイスは、USB2.0に準拠した手順でネゴシエーションを開始する。
具体的には、USBホスト装置1Aと指定のデバイスが、USB2.0に準拠した手順でネゴシエーションを開始すると、まず、指定のデバイスは、USB1.1に準拠したFSモード対応機器として振る舞う。その際、指定のデバイス側では、プルアップ抵抗がFSモード対応の接続位置(信号線D+側)に接続され、これにより、指定のデバイスがFSモード対応機器であることを、USBホスト装置1A側へと伝達する。
一方、USBホスト装置1A側では、USB1.1に準拠して通信を制御するOHCIホストコントローラ13A(又は13B)が機能する状態に切り替わっている。そのため、上記のような状況になれば、指定のデバイスを、USB1.1に準拠したFSモード対応機器として認識する。
その結果、USBホスト装置1Aと指定のデバイスは、USB1.1に準拠した手順でネゴシエーションを進めることになる。つまり、USBホスト装置1A及び指定のデバイスは、双方ともUSB2.0対応機器としては機能せず、USB1.1のFSモード対応機器として機能する状態になる。
一方、図6(b)に示すカーネルサブルーチン#2を開始すると、制御部3は、まず、EHCIのポートステータスレジスタをリードし、変数ehci_pstat_valに格納する(S505)。そして、変数ehci_pstat_valのPORT_OWNERビット(0x00002000の位置)を0にして(S510)、変数ehci_pstat_valの値をEHCIのポートステータスレジスタにライトし(S515)、図6(b)に示した処理を終了する。
このS515により、ポートオーナーがEHCIに切り替わり、自動的にバスリセットがかかる。そのため、USBホスト装置1Aと指定のデバイスは、USB2.0に準拠した手順でネゴシエーションを開始する。
なお、以上のようにしてカーネルサブルーチン#1,#2を終えると、図3のS120,S125を終えたことになる。S120を終えた場合には、USBポートを「USBスピード変更テーブル」に記憶して(S130)、S135へと進む。図3のS125を終えた場合は、そのままS135へと進む。
S135では、スピード変更後のデバイスが出現するのを待機し(S135:いいえ)、タイムアウトになれば(S135:タイムアウト)、図3に示す処理をエラー終了する。一方、スピード変更後のデバイスが出現したら(S135:はい)、スピード変更後のUSBデバイスとの通信を再開する処理を実行する(S140)。このS140は、詳しくは図7に示す処理となる。
すなわち、まず、指定のデバイスがUSBストレージである場合(S605:はい)、マウント状態が記録されていれば(S610:はい)、記録を元にスピード変更後のUSBストレージをマウントする(S615)。
これにより、このUSBストレージは、アンマウントされた元のマウントポイントに再マウントされることになる。そして、不要となったマウント状態記録については、これを破棄して(S620)、図7に示す処理を終了する。なお、マウント状態が記録されていなければ(S610:いいえ)、そのまま図7に示す処理を終了する。
一方、S605において、指定のデバイスがUSBストレージではない場合(S605:いいえ)、指定のデバイスがUSBシリアルであれば(S625:はい)、シリアルポートをオープンする(S630)。そして、フロー制御をON状態にして、通信相手に通信再開可能を通知し(S635)、図7に示す処理を終了する。
また、S625において、指定のデバイスがUSBシリアルでない場合(S625:いいえ)、指定のデバイスがUSBモデムでなければ(S640:いいえ)、図7に示す処理をエラー終了する。一方、指定のデバイスがUSBモデムである場合(S640:はい)、シリアルポートをオープンする(S645)。
そして、スピード変更前にモデム通信中だった場合は(S650:はい)、モデム通信を再開して(S655)、図7に示す処理を終了する。なお、スピード変更前にモデム通信中でなければ(S650:いいえ)、そのまま図7に示す処理を終了する。
なお、以上のようにして図7に示す処理を終了したら、図3のS140を終え、「USBデバイスのスピード変更処理」が完了する。
[効果]
以上説明したカラオケ装置1によれば、カラオケ装置1が稼働状態となり、USB音源1Dの制御を行うタスク(本発明でいう第二処理部の一例に相当)が機能し得る場合、USBモデム1Bとの通信、USBストレージ1Cとの通信、あるいは集中管理装置24との通信などを制御するタスク(本発明でいう第一処理部の一例に相当)では、各USBデバイスとの間の通信モードを、USBデバイスをUSBコントローラのUSBポートに接続したままでHSモードからFSモードに切り替えることができる。
したがって、利用者がUSBデバイスをUSBポートに接続した当初の各USBデバイスとの通信に必要となる制御部3の処理能力を、目的に応じて低下させることができ、その分だけUSB技術の特徴である利便性を維持しつつ、USB音源1Dの制御に割り当て可能な処理能力を高めることができる。
また、カラオケ装置1が待機状態となり、USB音源1Dの制御を行うタスクが機能し得ない場合、上記各USBデバイスとの間の通信モードを、USBモデム1BをUSBコントローラのUSBポートに接続したままでFSモードからHSモードに切り替えることができる。したがって、USBの利便性を維持しつつ、各USBデバイスとの通信速度を向上させることができる。
しかも、このようなデバイスとの通信速度切り替えを行うに当たって、USBデバイス側には特殊な構成を付加しなくてもよいので、先行技術として例示した特許文献1に記載の技術とは異なり、一般的なUSBデバイスを利用して、本発明の構成を実現できる。
また、上記カラオケ装置1においては、S215において、過去にHSモードからFSモードに切り替えたことがあるUSBデバイスか否かを判断した上で、FSモードからHSモードへの切り替えを行っている。したがって、過去にHSモードからFSモードに切り替えたことがないUSBデバイスであるにもかかわらず、誤ってFSモードからHSモードへの切り替えを行ってしまうのを、未然に防止することができる。
さらに、上記カラオケ装置1においては、利用者から見た見かけ上の状態が稼働状態になっている場合には、USB音源1Dの制御を優先的に処理できる。したがって、利用者が体感する処理速度に影響がないUSBデバイス(例えば、USBモデム1B)との通信処理をUSB1.1で処理し、利用者が体感する処理速度に影響があるUSB音源1Dに対する制御をUSB2.0で処理することで、利用者にとっては処理速度が向上したように感じられる。また、利用者から見た見かけ上の状態が待機状態になっている場合には、USB音源1Dに対する制御が不要なので、その分、他のUSBデバイス(例えば、USBモデム1B)との通信処理における通信性能を向上させることができる。
また、上記カラオケ装置1において、HSモードでUSB音源1Dと通信を行う場合に、FSモードでUSBモデム1Bと通信を行うことで、USBコントローラ10にかかる負荷を、OHCIホストコントローラ13A,13B(本発明でいう第一ホストコントローラ部の一例に相当。)とEHCIホストコントローラ14(本発明でいう第二ホストコントローラ部の一例に相当。)に分散させることができる。したがって、EHCIホストコントローラ14だけに負荷が集中せず、USBコントローラ10が備えるハードウェア資源を効率良く利用することができる。
[変形例等]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、USBホスト装置1Aが、カラオケ装置1に組み込まれた例を示したが、カラオケ装置以外の様々な機能を持つUSBホスト装置においても、本発明の構成を採用することができる。
加えて、上記実施形態では、第一ホストコントローラ部として、二つのOHCIホストコントローラ13A,13Bを備え、第二ホストコントローラ部として、一つのEHCIホストコントローラ14を備える例を示したが、第一ホストコントローラ部の数は二つに限らず、一つ又は三つ以上となっていてもよい。また、OHCIホストコントローラに代えて、UHCI(Universal Host Controller Interface)コントローラを採用してもよい。
1・・・カラオケ装置、1A・・・USBホスト装置、1B・・・USBモデム、1C・・・USBストレージ、1D・・・USB音源、1E,1F・・・外部USBポート、3・・・制御部、3A・・・CPU、3B・・・ROM、3C・・・RAM、5・・・HDD、7・・・表示部、10・・・USBコントローラ、11・・・PCIバスインターフェース、12・・・アービター、13A,13B・・・OHCIホストコントローラ、14・・・EHCIホストコントローラ、15・・・ルートハブ、16・・・USB物理層、21・・・無線通信網、22・・・楽曲配信用サーバ、23・・・USBシリアルケーブル、24・・・集中管理装置。

Claims (6)

  1. USB(Universal Serial Bus)規格に準拠した方式で、USBデバイスと通信を行うUSBホスト装置であって、
    USB1.1に準拠した方式でUSBデバイスとの通信を制御する第一ホストコントローラ部、及びUSB2.0に準拠した方式でUSBデバイスとの通信を制御する第二ホストコントローラ部を有し、いずれか一方のホストコントローラ部による制御中に他方のホストコントローラ部による制御への切り替えが指令されると、前記一方のホストコントローラ部による制御を中止するとともに前記他方のホストコントローラ部による制御を開始するUSBコントローラと、
    前記USBコントローラを利用してUSB2.0に対応した第一USBデバイスとの通信を実行する第一処理部として機能可能で、前記第一処理部とは異なる所定の処理を実行する第二処理部としても機能可能で、前記第一処理部及び前記第二処理部を並列に機能させることが可能な制御手段と
    を備え、
    前記第一処理部は、
    前記第二処理部が並列に機能し得る状態にある場合に、前記第一USBデバイスとの通信を、前記第二ホストコントローラ部を利用してUSB2.0で規定されたHS(High Speed)モードで実行する状態となっていたら、前記第一ホストコントローラ部による制御への切り替えを前記USBコントローラに対して指令し、
    当該指令を受けた前記USBコントローラが前記第一ホストコントローラ部による制御を開始したら、さらに、前記USBコントローラに対してバスリセットの発行を指令し、
    当該指令を受けた前記USBコントローラが前記第一ホストコントローラ部を介して前記第一USBデバイスに対してバスリセットを発行することで、前記第一USBデバイスがUSB1.1に対応した第一USBデバイスであると前記第一ホストコントローラ部が認識したら、以降は、前記第一ホストコントローラを利用してUSB1.1で規定されたFS(Full Speed)モードで前記第一USBデバイスとの通信を実行する
    ことを特徴とするUSBホスト装置。
  2. 前記第一処理部は、
    前記第二処理部が並列に機能し得る状態にない場合に、前記第一USBデバイスとの通信を、前記第一ホストコントローラ部を利用して前記FSモードで実行する状態となっていたら、前記第二ホストコントローラ部による制御への切り替えを前記USBコントローラに対して指令し、
    当該指令を受けた前記USBコントローラが前記第二ホストコントローラ部を介して前記第一USBデバイスに対してバスリセットを発行することで、前記第一USBデバイスがUSB2.0に対応した第一USBデバイスであると前記第二ホストコントローラ部が認識したら、以降は、前記第二ホストコントローラを利用して前記HSモードで前記第一USBデバイスとの通信を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載のUSBホスト装置。
  3. 前記第一処理部は、前記HSモードから前記FSモードへの切り替えを行う際には、当該切り替えの対象となるUSBポートに関する情報を記憶手段に記憶させ、
    前記FSモードから前記HSモードへの切り替えを行う際には、当該切り替えの対象となるUSBポートに関する情報が前記記憶手段に記憶されているか否かを確認して、記憶されている場合に、前記FSモードから前記HSモードへの切り替えを行う
    ことを特徴とする請求項2に記載のUSBホスト装置。
  4. 所定のON操作が行われた場合に、利用者から見た見かけ上の状態を待機状態から稼働状態に切り替える一方、所定のOFF操作が行われた場合に、利用者から見た見かけ上の状態を前記稼働状態から前記待機状態に切り替える状態切替手段を備えており、
    前記第二処理部は、前記見かけ上の状態が前記待機状態とされた場合に、機能し得ない状態となる一方、前記見かけ上の状態が前記稼働状態とされた場合に、機能し得る状態となり、
    前記第一処理部は、前記見かけ上の状態が前記稼働状態となっている場合に、前記第二処理部が並列に機能し得る状態にあると判断する一方、前記見かけ上の装置状態が前記待機状態となっている場合に、前記第二処理部が並列に機能し得ない状態にあると判断する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のUSBホスト装置。
  5. 前記第二処理部は、前記所定の処理として、前記USBコントローラが備える前記第二ホストコントローラ部を利用して前記HSモードでUSB2.0に対応した第二USBデバイスとの通信を実行する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のUSBホスト装置。
  6. 前記第一USBデバイスは、通信先と制御手段の間に介在して、前記制御手段から受信したデータを前記通信先へ無線通信で送信するとともに、前記通信先から無線通信で受信したデータを前記制御手段へと送信する無線方式のUSBモデムデバイスであり、前記第一処理部は、前記USBモデムデバイスを介して前記通信先から楽曲データを取得する処理を実行可能に構成されており、
    前記第二USBデバイスは、楽曲データに基づいて演奏音を発生させるUSB音源デバイスで、前記第二処理部は、前記USB音源デバイスを制御して演奏音を発生させる処理を実行可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のUSBホスト装置。
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