JP2011202609A - ガスの加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】筒部を有するケース内に、筒部との間に通路を形成する内挿部材が挿入され、通路を流通するガスを加熱するためのPTC素子が筒部の外周に配設されるガスの加熱装置において、ガス通路を流通するガスのPTC素子による加熱性能を高める。
【解決手段】内挿部材74の外周に複数の凹部86が形成される。
【選択図】 図2
【解決手段】内挿部材74の外周に複数の凹部86が形成される。
【選択図】 図2
Description
本発明は、筒部を有するケース内に、前記筒部との間に通路を形成する内挿部材が挿入され、前記通路を流通するガスを加熱するためのPTC素子が、前記筒部の外周に配設されるガスの加熱装置に関する。
LPG燃料用レギュレータの上流側でPTC素子の発熱によってLPG燃料を加熱するために、ケースが備える筒部と、該筒部内に配置される筒状の内挿部材との間に通路が形成され、その通路を流通するガスを加熱するためのPTC素子が、ケースの外面に取付けられるようにしたものが、特許文献1で知られている。
ところが、上記特許文献1で開示されたものでは、ケースの筒部内面ならびに内挿部材の外面は平滑面であり、PTC素子の発熱によるガスの加熱性能が優れているとは言えず、加熱性能の向上が望まれる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ガス通路を流通するガスのPTC素子による加熱性能を高めたガスの加熱装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、筒部を有するケース内に、前記筒部との間に通路を形成する内挿部材が挿入され、前記通路を流通するガスを加熱するためのPTC素子が、前記筒部の外周に配設されるガスの加熱装置において、前記内挿部材の外周に複数の凹部が形成されることを特徴とする。
なお実施の形態の往路80aおよび復路80bが本発明の通路に対応する。
本発明によれば、ケースの筒部および内挿部材間の通路を流通するガスの一部は、内挿部材の外周の凹部に流入して一時的に保持されるので、凹部に入らずに流通するガスに比べて昇温されることになり、その昇温したガスの一部がが通路側に流出するので、通路を流通する大部分のガスの流れも昇温することになり、加熱性能が向上することになる。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図1〜図10を参照しながら説明する。
先ず図1において、このLPG燃料用減圧弁は、LPG燃料を減圧してエンジン(図示せず)に供給するためのものであり、弁機構15と、該弁機構15を開閉駆動するためのダイヤフラム16とを備える。
弁機構15の弁ハウジング21は、ボディ17と、該ボディ17の一面に締結されるガス通路用カバー部材18と、前記ボディ17の他面に締結される加熱流体通路用カバー部材19と、前記ボディ17に螺合される弁座部材20とで構成され、前記ダイヤフラム16の周縁部を前記ガス通路用カバー部材18との間に挟持するダイヤフラムカバー22と、前記ボディ17、ガス通路用カバー部材18および加熱流体通路用カバー部材19とは複数ずつのボルト23…およびナット24…で共締めされる。
前記弁機構15は、ボディ17に収容されるものであり、高圧ガス通路25に通じる弁室26に臨むとともに弁孔27を中央部に開口させた弁座28に着座可能な弁体29と、弁座28よりも下流側のガス圧力に応じて作動するダイヤフラム16に連結されて弁体29に連なる弁軸30とを有する。
前記ボディ17には、該ボディ17の中央部に配置される円筒部17aが設けられ、該円筒部17aには、一端をボディ17の一面側に開放するとともに他端を端壁32で閉じた有底の取付け孔31が、端壁32側に向かうにつれて段階的に小径となる段付き形状で設けられる。
前記弁座部材20は、半径方向内方に張り出す鍔部20aを一端に有して円筒状に形成されており、前記鍔部20aの中央に、弁孔27を中央部に開口させた環状の弁座28が形成される。この弁座部材20は、ボディ17に螺合することで前記取付け孔31の軸方向中間部に挿入、固定され、弁座部材20の外周には前記取付け孔31の軸方向中間部内面に弾発的に接触する環状の第1シール部材33が装着される。
また前記取付け孔31の他端を閉じる前記端壁32には、一端を前記弁座部材20の軸方向中間部に対応する位置に配置して前記円筒部17a内の中央部に配置される内側円筒部17bの他端が一体に連設されており、この内側円筒部17bの内径よりも小径である有底のガイド孔34が、内側円筒部17bに同軸に連なるようにして前記端壁32に設けられる。
前記内側円筒部17bには、半径方向外方に張り出す鍔部29aを一端に有する弁体29が摺動可能に嵌合され、該弁体29の外周に摺接する環状の第2シール部材35が前記内側円筒部17bの一端寄り内面に装着され、第2シール部材35の内側円筒部17bからの離脱を阻止する環状のリテーナ36が内側円筒部17bの開口端に嵌合、固定され、鍔部29aが前記リテーナ36に当接することで弁体29の弁座28から離反する側への移動端が規制される。
ところで前記弁体29は、ダイヤフラム16によって軸方向に駆動されるのであるが、ダイヤフラム16の作動に対する弁体29の追従性を高めるために、前記内側円筒部17b内で前記端壁32および前記弁体29間には、前記鍔部29aを前記弁座28に近接させる側に前記弁体29を付勢するコイル状のばね37が縮設され、このばね37のセット荷重は、弁体29をダイヤフラム16に追従させるだけのごく小さな値に設定される。また前記鍔部29aには、前記弁座28に着座し得る環状の第3シール部材38が装着される。
前記弁体29には、該弁体29を同軸に貫通する弁軸30の中間部が結合されており、この弁軸30の一端側は前記弁孔27を緩く貫通して前記ダイヤフラム16に連結され、弁軸30の他端部は前記ガイド孔34に摺動可能に嵌合される。
而して前記円筒部17aの中間部に気密に挿入、固定される弁座部材20と、前記端壁32との間で前記内側円筒部17bの周囲に弁室26が形成される。
ガス通路用カバー部材18は、ボディ17における円筒部17aの一端部を嵌合せしめるようにしてボディ17の外周部に締結されており、前記円筒部17aの内側で前記ボディ17および前記ガス通路用カバー部材18間には、前記弁孔27に通じる減圧室40が形成される。またガス通路用カバー部材18の中央部には、前記弁孔27と同軸にして減圧室40側に延びる案内筒部18aが一体に設けられる。
前記案内筒部18aには、前記ダイヤフラム16の中央部に結合されるダイヤフラムロッド41が摺動可能に嵌合され、ダイヤフラムロッド41の外周には案内筒部18aの内周に摺接する環状の第4シール部材42が装着され、このダイヤフラムロッド41に弁軸30の一端が連結される。
前記ダイヤフラムロッド41には、第1リテーナ43を前記ダイヤフラム16の一面中央部との間に挟むものであり、このダイヤフラムロッド41に同軸に設けられる軸部41aが、前記ダイヤフラム16ならびに該ダイヤフラム16の他面中央部に当接する第2リテーナ44を貫通し、前記軸部41aをかしめて第2リテーナ44に係合することで、ダイヤフラムロッド41が前記ダイヤフラム16の中央部との間に第1および第2リテーナ43,44を挟むようにしてダイヤフラム16の中央部に結合されることになる。
ところで前記ガス通路用カバー部材18およびダイヤフラム16の一面間には圧力作用室45が形成され、ダイヤフラム16の他面およびダイヤフラムカバー22間にはばね室46が形成されるものであり、前記ダイヤフラム16は前記圧力作用室45の容積を減少させる側にコイル状のダイヤフラムばね47で付勢されるのであるが、ダイヤフラムばね47のばね荷重は調整可能である。
前記ダイヤフラムロッド41が備える41aの先端には、調整ねじ48が、前記ばね室46内で軸線まわりの回転を可能として嵌合、支持され、前記調整ねじ48の回転軸線と同軸の軸線まわりの回転を不能として前記ダイヤフラムカバー22の内周に係合するものの前記軸線方向の移動を可能として前記ばね室46に収容されるばね受け部材49の内周に前記調整ねじ48が螺合される。
前記ばね受け部材49および前記ダイヤフラムカバー22間に前記ダイヤフラムばね47が縮設され、前記調整ねじ48に対向した位置で前記ダイヤフラムカバー22に工具挿入孔50が設けられ、該工具挿入孔50を閉じるキャップ51が前記ダイヤフラムカバー22に取付けられる。
また前記ダイヤフラムカバー22には、ばね室46内に通じる負圧導入管(図示せず)が設けられており、この負圧導入管には、エンジンの吸気負圧を導く管路(図示せず)が接続される。
前記ボディ17には、該ボディ17に一体に設けられた前記円筒部17aを囲む円形のガス通路用溝52がボディ17の一面に開口するようにして設けられ、このガス通路用溝52を覆うようにしてボディ17の一面に取付けられるガス通路用カバー部材18と、前記ガス通路用溝52とで低圧ガス通路53が構成され、該低圧ガス通路53よりも外方でボディ17およびガス通路用カバー部材18間には、環状の第5シール部材54が介装される。
しかも前記円筒部17aの周方向一箇所には、該円筒部17a内に形成される減圧室40を前記低圧ガス通路53に連通せしめるようにした開口部(図示せず)が設けられており、前記減圧室40は前記低圧ガス通路53に連通する。
前記減圧室40から前記低圧ガス通路53に流出したLPG燃料は、前記円筒部17aの周囲をほぼ一周するように低圧ガス通路53内を流通するものであり、前記ガス通路用カバー部材18には、前記低圧ガス通路53に通じるガス出口管55が設けられる。また前記ガス通路用カバー部材18には、前記ガス出口管55の近傍で低圧ガス通路53内に突入されるリリーフ弁56が設けられており、このリリーフ弁56は、前記低圧ガス通路53内に通じる弁孔57を先端閉塞部に有して有底円筒状に形成されるとともに低圧ガス通路53内に突入するようにして前記ガス通路用カバー部材18に一体に設けられる弁ハウジング58と、前記弁孔57を閉じ得るシール部59を先端に有して前記弁ハウジング58に摺動可能に嵌合される弁体60と、接続管部61aを一体に有して前記弁ハウジング58の開口端に圧入等で嵌合、固定される蓋部材61と、該蓋部材61および前記弁体60間に縮設されるばね62とで構成され、前記弁体60は、前記弁孔57を開放した状態では弁孔57から放出されるLPG燃料を前記接続管部61a側に流通させ得るように形成される。
また前記低圧ガス通路53内の圧力を、前記ダイヤフラム16の一面が臨む圧力作用室45に作用せしめるための連通路63を形成するようにして前記低圧ガス通路53内に突入する筒部64が、前記ガス通路用カバー部材18に一体に設けられる。
前記ボディ17の前記低圧ガス通路53とは反対側の他面には加熱流体通路用溝65が設けられ、前記加熱流体通路用溝65を覆って前記ボディ17の他面に取付けられる加熱流体通路用カバー部材19と、前記加熱流体通路用溝65とで、高圧ガス通路25、弁室26および低圧ガス通路53に隣接する加熱流体通路66が形成され、加熱流体通路66の外側で前記ボディ17および加熱流体通路用カバー部材19間に環状の第6シール部材67が介装される。
前記加熱流体通路66にはエンジン冷却水が導入されるものであり、高圧ガス通路25、弁室26および低圧ガス通路53を流通するLPG燃料に前記エンジン冷却水からの熱がボディ17を介して伝達される。
ところで、ボディ17には、該ボディ17の側面に開口する入口通路71が設けられており、この入口通路71は、前記ボディ17の側面に取付けられるPTCヒータユニット72を介して前記高圧ガス通路25に接続される。
図2〜図4を併せて参照して、PTCヒータユニット72は、筒部73aならびに該筒部73aの一端を閉じる端壁部73bを有して有底筒状に形成されるとともに前記ボディ17の側面に締結される金属製のケース73と、前記ボディ17の入口通路71および高圧ガス通路25間を結ぶガス通路80を前記ケース73との間に形成するようにして該ケース73内に挿入される内挿部材74と、前記ケース73の外面のうち少なくとも前記筒部73aの外面に配設されるPTC素子75,75…,76と、それらのPTC素子75,75…,76を保持して前記ケース73に装着されるPTC保持部材77と、前記各PTC素子75,75…,76に共通に接続される通電部材78を有するとともに前記PTC素子75,75…,76およびPTC保持部材77をケース73との間に挟んで該ケース73を覆う通電部側集合体79とから成り、この実施の形態においてPTC素子75,75…は筒部73aの外周に配設され、PTC素子76は前記端壁部73bの外面に配設される。
図5を併せて参照して、前記ケース73は、筒部73aと、該筒部73aの一端を閉じる端壁部73bと、前記筒部73aの他端から半径方向外側方に張り出すフランジ部73cとを一体に有し、前記フランジ部73cがボディ17の側面との間に環状の第7シール部材81を介在させるようにして複数本たとえば4本のボルトで前記ボディ17に締結され、前記フランジ部73cには、前記各ボルトを挿通せしめるための複数個たとえば4個の挿通孔82,82…が設けられる。
前記筒部73aの外周面は、平板状であるPTC素子75,75…を当接、支持するための平坦な複数個たとえば6個の支持面83,83…を形成するようにして多角形状たとえば正六角形の横断面形状を有するように形成されるものであり、筒部73aの外周面に配置される複数の前記PTC素子75,75…も筒部73aの軸線に沿う方向から見て正六角形状に配置されることになる。またケース73における端壁部73bの外面も、平板状であるPTC素子76を当接、支持するようにして平坦面に形成される。
PTC保持部材77は、前記ケース73における端壁部73bの外周に軸方向外方から対向する第1環状部77aと、前記ケース73における筒部73aの他端を囲繞してフランジ部73cに当接される第2環状部77bと、前記筒部73aの外周の前記各支持面83,83…相互間に配置されて第1および第2環状部77a,77b間を結ぶ複数個たとば6個の連結部77c,77c…とを一体に有して合成樹脂により形成されるものであり、第1および第2環状部77a,77b間で各連結部77c,77c…相互間には、筒部73aの支持面83,83…に当接、支持される複数のPTC素子75,75…を保持するための矩形の保持孔84,84…が形成され、第1環状部77aは、端壁部73bの外面に当接、支持されるPTC素子76を保持するための矩形の保持孔85を形成する。
図6を併せて参照して、前記内挿部材74は、前記ケース73内の中心部に同軸に配置される中央軸部74aと、前記筒部73a内をその長手方向と直交する平面内で少なくとも2つ(この実施の形態では2つ)に分割するようにして前記中央軸部74aの一直径線に沿って該中央軸部74aから両側に突出する仕切り板部74bと、前記中央軸部74aの軸方向に間隔をあけた位置から半径方向外方に張り出す複数の鍔部74c,74c…とを一体に有する。
ところでケース73における筒部73aの内周面は、その外周面に対応して正六角形の横断面形状を有するように形成されるものであり、前記内挿部材74をケース73内に挿入したときに、前記仕切り板部74bの両端は、筒部73aの内周面のうち相互に対向する角部にそれぞれ当接する。また内挿部材74が備える複数の鍔部74c,74c…のうちケース73の端壁部73bに内方から対向する鍔部74cには、筒部73aの内周面のうち相互に対向する二面に両端を当接させるようにして前記仕切り板部74bと直交する方向に直線状に延びる位置決め突部74dと、前記仕切り板74bの一端が当接する角部に当接係合する位置決め突部74eとが設けられる。また複数の前記鍔部74c,74c…のうちボディ17側に最も近接する鍔部74cには、筒部73aの内周面のうち前記位置決め突部74dが両端を当接させる二面にそれぞれ当接する一対の位置決め突部74f,74fが突設される。
このようにして、前記内挿部材74は前記ケース73内に周方向位置を定めて挿入されることになり、ケース73および内挿部材74間に形成されるガス通路80は、前記内挿部材74に設けられた仕切り板部74bによって、前記筒部73aの開口端側から前記端壁部73b側に向かう往路80aと、前記端壁部73b側から前記筒部73aの開口端側に向かう復路80bとに分けられることになる。
しかも内挿部材74の外周には、該内挿部材74が備える複数の鍔部74c,74c…によって各鍔部74c,74c…相互間に配置されるようにして複数の凹部86,86…が形成される。
ところでケース73のフランジ部73cおよびボディ17の側面間に介装される第7シール部材81は前記筒部73aよりも大径のリング状にしてボディ17の側面に設けられるシール溝87に装着されるものであり、前記シール溝87で囲まれる部分で前記ボディ17の側面には、図7で示すように、入口通路71の端部を開口せしめる入口側凹部88と、高圧ガス通路25の端部を開口せしめる出口側凹部89とが、それらの凹部88,89間に隔壁90を介在させるようにして設けられる。
前記隔壁90は、前記内挿部材74の仕切り板部74bに対応して配置されるものであり、内挿部材74が備える複数の前記鍔部74c,74c…のうちボディ17側に最も近接する鍔部74cには、前記隔壁90に当接する当接突部74gと、前記隔壁90を両側から挟むようにして前記当接突部74gの両側に一対ずつ配置される2組の突部74h,74h…とが突設される。
而して内挿部材74を内挿せしめた前記ケース73をボディ17の側面に締結したときには、内挿部材74はケース73の端壁部73bおよびボディ17間に挟持、固定され、ケース73および内挿部材74間に形成されるガス通路80の往路80aは前記入口側凹部88に連通し、前記ガス通路80の復路80bは前記出口側凹部89に連通することになる。
図8を併せて参照して、前記通電部材78は、前記ケース73における端壁部73bの外方に筒部73aと同軸に配置される環状の集合部78aと、該集合部78aの外周から前記筒部73aの長手方向に延びるとともに該筒部73aの外周に配設される複数のPTC素子75,75…に個別にかつ弾発的に接触する複数の第1電極部78b,78b…と、前記集合部78aの内周から内側に延びるとともに前記端壁部73bの外面に配設されるPTC素子76に弾発的に接触する第2電極部78cと、複数の第1電極部78b,78b…のうち相互に隣接する一対の第1電極部78b,78b間の中央部で前記集合部78aに一端が連設されて集合部78aの半径方向外方に延びる端子部78dとを備え、前記端子部78dが配置される部分を除く第1電極部78b,78b…相互間の中央で前記集合部78aの外周には位置決め突部78e,78e…が側方に突出するようにして設けられる。
この通電部材78は、円筒状の通電部材保持筒91およびキャップ92で保持される。合成樹脂から成る前記通電部材保持筒91は、複数の第1電極部78b,78b…を内周面で保持するようにして円筒状に形成されており、この通電部材保持筒91の一端には前記通電部材78の周方向位置を定めるべく前記端子部78dおよび前記位置決め突部78e,78e…を嵌合せしめる複数の位置決め用切欠き93,93…が設けられる。
また通電部材保持筒91の他端寄り内面には、第1電極部78b,78b…の先端を当接、支持させる電極保持部91a…が一体に突設され、通電部材保持筒91の他端には半径方向外方に張り出すフランジ部91bが一体に設けられる。而してケース73の筒部73aを囲繞する前記通電部材保持筒91の前記フランジ部91bと、ケース73のフランジ部73cとの間には環状の第8シール部材94が介装される。
前記通電部材保持筒91の軸方向一端部には、合成樹脂から成る前記キャップ92が嵌合されるものであり、このキャップ92の周方向複数箇所に一体に突設される突部92a,92a…と、前記通電部材保持筒91の一端との間に前記通電部材78の前記集合部78aが挟み込まれる。またキャップ92には、通電部材78における第2電極部78cの先端を当接、支持させる電極保持部92bが一体に突設される。
図9において、前記通電部材78が、その端子部78dの一部を外側方に突出させるようにして通電部材保持筒91およびキャップ92で保持された状態で、前記通電部材保持筒91およびキャップ92が、合成樹脂から成るモールド部95でキャップ92の一部を外部に臨ませるようにしつつ覆われることによって、前記通電部材78、前記通電部材保持筒91、前記キャップ92および前記モールド部95から成る通電部側集合体79が構成される。しかも通電部側集合体79の前記モールド部95には、前記端子部78dの一部をコネクタ端子として配置するコネクタ部95aが一体に形成されるとともに、ケース73のフランジ部73cに第8シール部材94を介在させて結合するためのフランジ部95bが一体に形成される。
図10において、前記通電部側集合体79には、複数のPTC素子75,75…を筒部73aの外周に配置するとともに端壁部73bの外面にPTC素子76を配置した状態にあるケース73の筒部73aと、前記PTC素子75,75…,76を保持してケース73に装着されるPTC保持部材77とが嵌合される。
しかも前記ケース73のフランジ部73cには、一対の金属製カラー96,96が圧入されており、ケース73のフランジ部73cには、前記カラー96…に対応してねじ孔97,97…が設けられる。而して前記カラー96…に挿通されるボルト98,98をねじ孔97…に螺合して締めつけることにより、ケース73に通電部側集合体79が結合される。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、ボディ17に設けられる入口通路71および高圧ガス通路25間に介設されるPTCヒータユニット72において、筒部73aと、該筒部73aの一端を閉じる端壁部73bとを有して有底筒状に形成されるケース73内をLPG燃料が流通し、そのLPG燃料を加熱するためのPTC素子75,75…,76が前記ケース73の外面のうち少なくとも筒部73aの外周に配設されるのであるが、前記筒部73aの開口端側から前記端壁部73b側に向かう往路80aならびに前記端壁部73b側から前記筒部73aの開口端側に向かう復路80bを有するガス通路80を、ケース73の筒部73aおよび端壁部73bとの間に形成する内挿部材74がケース73内に挿入される。
したがってLPG燃料は、ガス通路80の往路80aおよび復路80bの両方でケース73の一部を構成する筒部73a側から熱を受けることになり、ケース73における筒部73aの外周ならびにケース73における端壁部73bの外面にそれぞれ配設されるPTC素子75,75…,76からの熱をLPG燃料に伝達する伝熱面積を大きくし、ケース73内に内挿部材74を挿入するだけの簡単な構造で、PTC素子75,75…,76からの熱をLPG燃料に効率よく伝達することができる。
しかも内挿部材74には、筒部73a内をその長手方向と直交する平面内で2つに分割して前記往路80aおよび前記復路80bを形成する仕切り板部74bが設けられるので、往路80aおよび復路80bの形成が容易である。
また内挿部材74の外周には複数の凹部86,86…が形成されるので、ケース73の筒部73aおよび内挿部材74間の往路80aおよび復路80bを流通するLPG燃料の一部は、内挿部材74の外周の凹部86,86…に流入して一時的に保持されることになり、凹部86,86…に流入したLPG燃料は、凹部86,86…に入らずに流通するLPG燃料に比べて昇温されることになり、その昇温したLPG燃料の一部が往路80aおよび復路80b側に流出するので、往路80aおよび復路80bを流通する大部分のLPG燃料の流れも昇温することになり、加熱性能が向上することになる。
またケース73における筒部73aの外周に複数のPTC素子75,75…が配設され、ケース73の端壁部73bの外面にPTC素子76が配設されるので、LPG燃料をより効果的に加熱することができる。
さらに前記PTC素子75,75…,76に共通に接続される通電部材78が、ケース73における端壁部73bの外方に前記筒部73aと同軸に配置される環状の集合部78aと、該集合部78aの外周から前記筒部73aの長手方向に延びるとともに該筒部73aの外周に配設される複数のPTC素子75,75…に個別にかつ弾発的に接触する複数の第1電極部78b,78b…と、前記集合部78aの内周から内側に延びるとともに前記端壁部73bの外面に配設されるPTC素子76に弾発的に接触する第2電極部78cと、前記集合部78aに一端が連設される端子部78dとを備えるものであり、複数のPTC素子75,75…,76への通電構造を簡単化することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば本発明は、LPG燃料だけでなく、ケース内を流通するガスをPTC素子で加熱するようにしたガスの加熱装置に広く適用することができる。
73・・・ケース
73a・・・筒部
74・・・内挿部材
80a・・・通路である往路
80b・・・通路である復路
86・・・凹部
73a・・・筒部
74・・・内挿部材
80a・・・通路である往路
80b・・・通路である復路
86・・・凹部
Claims (1)
- 筒部(73a)を有するケース(73)内に、前記筒部(73a)との間に通路(80a,80b)を形成する内挿部材(74)が挿入され、前記通路(80a,80b)を流通するガスを加熱するためのPTC素子(75)が、前記筒部(73)の外周に配設されるガスの加熱装置において、前記内挿部材(74)の外周に複数の凹部(86)が形成されることを特徴とするガスの加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010071620A JP2011202609A (ja) | 2010-03-26 | 2010-03-26 | ガスの加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010071620A JP2011202609A (ja) | 2010-03-26 | 2010-03-26 | ガスの加熱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011202609A true JP2011202609A (ja) | 2011-10-13 |
Family
ID=44879501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010071620A Pending JP2011202609A (ja) | 2010-03-26 | 2010-03-26 | ガスの加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011202609A (ja) |
-
2010
- 2010-03-26 JP JP2010071620A patent/JP2011202609A/ja active Pending
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