JP2011202395A - 墜落防止用手摺 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】平面視L字型であり、鉛直柱11と水平桟12で構成した基礎枠1と、基礎枠1の鉛直柱11にヒンジで取り付けた扉3と、基礎枠1の下部に取り付けた車輪2と、基礎枠1の側面に取り付けた中空の筒体であって、筒の中心軸を水平に取り付けた嵌合筒5とより構成する。
【選択図】図1
Description
この覆工板は、夜間の資材投入時などには開放する。
そのために開口部の周囲には墜落防止用の手摺を設置する。
この墜落防止用の手摺は、作業員の安全を確保できる強固な構造であるだけでなく、限られた時間内に、手間をかけずに設置でき、撤去できる構造でなければならない。
従来にはそのような用途を目的とした養生装置として特許文献1記載のような発明が存在する。
この蓋は覆工板を兼ねているために、十分な強度の板である必要があり、そのために蓋の重量が大きくなり、簡単に設置することができず、労力を要する。
さらに本発明の墜落防止用手摺は、上記の構成の墜落防止用手摺を第一の墜落防止用手摺とし、さらに、平面視L字型であり、鉛直柱と水平桟で構成した基礎枠と、基礎枠の下部に取り付けた車輪と、基礎枠の側面に取り付けた中空の筒体であって、筒の中心軸を水平に取り付けた嵌合筒とより構成した墜落防止用手摺を第二の墜落防止用手摺とし、第一と第二の墜落防止用手摺の間を、嵌合筒に貫通したパイプで連続して組み立てたことを特徴としたものである。
<1> 時間制限を受ける工事において、設置場所への移動、撤去のための移動が簡単であって、短時間のうちに設置し、短時間のうちに撤去することができる。
<2> 開口部の大きさは一定ではないが、本発明の構造であれば開口部の寸法に応じて簡単に調整でき、どのような寸法の開口部にも適用することができる。
<3> 扉が付いているために、開口部側に立ち入る作業員は、水平桟をまたぐ必要がなく、安全に立ち入ることができる。
<4> パイプやクランプで組み立てる簡易な手摺に比較して、基礎枠が強固であるから、きわめて安全性が高い。
<5> どこの位置にも基礎枠の水平桟が位置しているから、安全帯を確実に係合することができ、安全である。
<6> 基礎枠の下部にはほとんど隙間がないために、開口部から部品や資材が落下することがない。
本発明の墜落防止用の手摺は基礎枠1によって構成する。
この基礎枠1は、平面視L字型である。
すなわち複数本の平行した鉛直柱11と、それらの鉛直柱11の間を連結する複数段の水平桟12によって井桁状に組み立てて構成する。
鉛直柱11や水平桟12は、鋼製の角パイプを使用して組み立てる。
角パイプとして、その断面寸法が5cm以下のものを使用すると、安全帯のフックを係合することが容易である。
基礎枠1の高さは、後述する車輪2の高さを含めて、110cm程度とすることが好ましい。
この高さは、作業員への安全性と、クレーンなどの旋回の高さなどを勘案して決定する。
基礎枠1の鉛直柱11には、ヒンジで扉3を取り付ける。
扉3はロックによって、鉛直柱11に係合することができる。
ただし扉3の上にも水平桟12を配置しておく。
これは、万一扉3のロックをし忘れても、作業員が転落することのないようにするためである。
扉3は基礎枠1のL字の内側に向けて開閉するように取り付ける。
すなわち本発明の墜落防止用の手摺を開口部の周囲に設置した場合に、開口部側に開くように取り付ける。
これは、外開きであると、人や車両に接触する可能性があること、および後述するように、パイプや足場板などを外側に取り付ける際に扉3が干渉しないようにするためである。
基礎枠1の下部には車輪2を取り付ける。
この車輪2は、通常の事務用の椅子の脚の車輪2のように、鉛直のピンの周囲を自由に回転できる構成のものと採用する。
さらに車輪2には足踏みロックを取り付けて、位置が決まってからの妄動を阻止する。
基礎枠1の下に車輪2を取り付けることによって、基礎枠1の下に空間が生じてしまい、その隙間から開口部内に物が落下すると危険である。
そのために、車輪2の高さによってできた基礎枠1の裾の部分には金網枠4などを配置して隙間を閉塞する。
基礎枠1の側面には、嵌合筒5を取り付ける。
この嵌合筒5は中空の筒体であって、筒の中心軸を水平にして基礎枠1の鉛直柱11、あるいは水平桟12に取り付ける。
この嵌合筒5の内径は、後述するパイプ6の外径よりも多少大きい寸法の筒体を使用する。
最下段の嵌合筒5は、基礎枠1の下端の水平桟12よりも多少上方に設置することも可能である。
このように構成すると、最下段の嵌合筒5に貫通させてパイプ6に、鋼製足場板7を吊り下げることができる。
基礎枠1の側面には、嵌合筒5と同軸線上にクランプ8を取り付ける。
このクランプ8はパイプ6を把持して締め付ける市販の部材である。
このクランプ8の内部にパイプ6を貫通して締め付ければ、パイプ6の抜け出しや妄動を阻止することができる。
基礎枠1の内隅部の内側に、ロックピン9を設ける。
このロックピン9はいわゆるフランス落としの構造のものを採用する。
覆工板aには、その隅部に吊り上げのための穴が開口してあるので、この穴にピン9を落として、基礎枠1と覆工板aを結合して基礎枠1の移動を阻止する。
移動時にはピン9を90度回転させて穴から抜き出して、基礎枠1と覆工板aとの結合を解除する。
以上説明した墜落防止用の手摺を第一の墜落防止用の手摺とすると、別に第二の墜落防止用の手摺を用意して使用することもできる。
この第二の墜落防止用の手摺は、前記の第一墜落防止用の手摺とほぼ同様の構造である。
ただし扉3を設けない点のみが第一の墜落防止用の手摺と相違する。
このように第二の墜落防止用の手摺はすべての基礎枠1を単に鉛直柱11と水平桟12とを井桁状に組み合わせただけの構造であるから、簡易で安価である。
覆工板aを取り外した開口部bは矩形である。
そこで開口部bの四隅に本発明の墜落防止用の手摺を移動して配置する。
この移動作業は、基礎枠1の下に車輪2があるので、人力で容易に移動して配置することができる。
四隅に配置したら足踏みロックを作動して移動を拘束する。
次に、嵌合筒5とクランプ8の内部にパイプ6を貫通し、クランプ8で把持して固定する。
最下段のパイプ6と地表面との間には空間ができるから、その位置には鋼製の足場板7などをパイプ6から吊り下げて取り付ける。
こうして開口部bの四隅に配置した墜落防止用の手摺と墜落防止用の手摺との間を、パイプ6で接続して全体を一体化して開口部bを包囲する。
上記した第一の墜落防止用の手摺を開口部bの対角線の位置に配置し、他の対角線の位置には第二の墜落防止用の手摺を配置することもできる。
このように配置すると、対角線上の二か所だけに扉3を設けた状態で組み立てることができ、経済的である。
11:鉛直柱
12:水平桟
2:車輪
3:扉
4:金網枠
5:嵌合筒
6:パイプ
7:足場板
8:クランプ
a:覆工板
b:開口部
Claims (2)
- 平面視L字型であり、鉛直柱と水平桟で構成した基礎枠と、
基礎枠の鉛直柱にヒンジで取り付けた扉と、
基礎枠の下部に取り付けた車輪と、
基礎枠の側面に取り付けた中空の筒体であって、筒の中心軸を水平に取り付けた嵌合筒とより構成した、
墜落防止用手摺。
- 請求項1記載の墜落防止用手摺を第一の墜落防止用手摺とし、
さらに、平面視L字型であり、鉛直柱と水平桟で構成した基礎枠と、
基礎枠の下部に取り付けた車輪と、
基礎枠の側面に取り付けた中空の筒体であって、筒の中心軸を水平に取り付けた嵌合筒とより構成した墜落防止用手摺を第二の墜落防止用手摺とし、第一と第二の墜落防止用手摺の間を、嵌合筒に貫通したパイプで連続して組み立てて構成した、
墜落防止用手摺。
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JP2010070154A JP5484146B2 (ja) | 2010-03-25 | 2010-03-25 | 墜落防止用手摺 |
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Family Applications (1)
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Citations (4)
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JPS5015713Y1 (ja) * | 1970-07-24 | 1975-05-16 | ||
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JPH10196128A (ja) * | 1997-01-14 | 1998-07-28 | Taisei Corp | 建築用安全柵 |
JPH10227134A (ja) * | 1997-02-13 | 1998-08-25 | Moriyasu Shokai:Kk | 覆工板開口部用防護枠体 |
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2010
- 2010-03-25 JP JP2010070154A patent/JP5484146B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10227134A (ja) * | 1997-02-13 | 1998-08-25 | Moriyasu Shokai:Kk | 覆工板開口部用防護枠体 |
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