JP2011201621A - 広域災害復旧支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】地震発生時の昇降機復旧作業において、復旧作業を効率良く実施でき、リアルタイムに復旧状況を把握できる広域災害復旧支援システムの提供。
【解決手段】地震発生時に、監視端末装置3が記憶する昇降機の運転状態を収集する監視センター装置4が、監視端末装置3の監視コードを記憶する顧客情報記憶部42aと、昇降機の運転状態を記憶する監視情報記憶部42cと、復旧作業実施時に顧客ビル内に設置された1台の昇降機を監視する監視端末装置3が発信する点検信号を受信し、点検信号に含まれる監視コードに基づいて、顧客情報記憶部42aに記憶されるデータを検索して、顧客ビル内に設置された昇降機に設けられた監視端末装置3の監視コードを抽出し、抽出した監視コードが付与された監視端末装置3から復旧作業の実施後における昇降機の運転状態を収集し、監視情報記憶部42cの運転状態を更新する制御部41とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、広域災害復旧支援システムに係り、特に昇降機の地震時復旧作業に好適な広域災害復旧支援システムに関する。
一般に、地震が発生した場合、被災地域に複数設定された代表監視端末装置が地震感知器作動を検出し、これを監視センター装置に通知することにより、監視センター装置にて被災地域を特定する。監視センター装置は、特定された被災地域に設置される全ての監視端末装置に一般回線を介して接続し、エレベーターやエスカレーター等の昇降機の運転状態を収集し、収集した昇降機の運転状態に加え、ビル用途等によって優先順位を決定して巡回リストを作成する。ここで、巡回リストは、被災地域にある営業所等の保全作業員の出動拠点に備えられた入力端末装置や、保全作業員が携帯する保全用携帯端末装置にて確認が可能である。これにより、被災地域にある営業所等の出動拠点で待機している保全作業員に地震管制運転が完了して休止中にある昇降機を連絡するか、または保全作業員が携帯する保全用携帯端末装置により輻輳規制に関わらない通信網を介して、巡回リスト、および昇降機の運転状態を確認しながら復旧作業を行い、復旧が完了したか否かを登録することで、復旧進捗状況が管理される。
従来、昇降機の復旧作業が完了した場合、保全作業員は営業所等の出動拠点の受電対応者へ連絡し、受電対応者が営業所等の出動拠点に備えられた入力端末装置を用いて完了登録を行っている。また、営業所等の出動拠点での受電対応者の数を上回る復旧連絡がなされた場合には、保全作業員が復旧連絡できなくなるため、予め昇降機毎に付与される管理番号、および監視センター装置に接続を行う際の識別アドレスを符号化したコードを記載したステッカーを昇降機に貼り付けておき、保全作業員が携帯する保全用携帯端末装置によって、コードの読み取りと解析を行って、監視センターに復旧完了の登録を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−131370号公報
しかしながら、新しく納入されて稼働する昇降機へのステッカー貼付け作業が増加する中で、ステッカーの貼り忘れが発生したり、顧客事情によりステッカーの貼り付けができない場合等はコードを読み取ることができないので、復旧完了の登録を行うことができない等の問題がある。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、地震発生時の昇降機復旧作業において、被災地域の昇降機の復旧状況を短時間で効率良く把握できる広域災害復旧支援システムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の広域災害復旧支援システムは、顧客ビル内に設置される複数の昇降機のそれぞれに設けられ、前記複数の昇降機の運転状態を監視して記憶する複数の監視端末装置と、地震発生時に、前記複数の監視端末装置が記憶する前記複数の昇降機の前記運転状態を、一般回線を介して収集する監視センター装置と、を備える広域災害復旧支援システムにおいて、前記監視センター装置は、前記複数の監視端末装置のそれぞれに付与される、各監視端末装置を識別するための監視コードを記憶する顧客情報記憶部と、収集された前記昇降機の運転状態を記憶する監視情報記憶部と、前記顧客ビル内に設置された複数台の昇降機の内の1台の昇降機を監視する前記監視端末装置が発信する復旧作業を実施したことを示す点検信号を受信すると、前記点検信号に含まれる、前記1台の昇降機の監視端末装置に付与された監視コードに基づいて、前記顧客情報記憶部に記憶されるデータを検索して、前記顧客ビル内に設置された昇降機に設けられた監視端末装置に付与された監視コードを抽出し、抽出した監視コードを付与された監視端末装置から前記復旧作業の実施後における昇降機の運転状態を前記一般回線を介して収集し、収集された前記運転状態に、前記監視情報記憶部に記憶された運転状態データを更新する制御部と、を備えることを特徴としている。
また、本発明に係る広域災害復旧支援システムは、複数の顧客ビルの各々に設置される昇降機に設けられ、前記昇降機の運転状態を監視して記憶する監視端末装置と、地震発生時に、前記監視端末装置が記憶する前記昇降機の運転状態を、一般回線を介して収集する監視センター装置と、を備える広域災害復旧支援システムにおいて、前記監視センター装置は、前記複数の顧客ビルの各々に設置される前記昇降機に設けられる前記監視端末装置に付与される、前記監視端末装置を識別するための監視コードを記憶する顧客情報記憶部と、収集された前記昇降機の運転状態を記憶する監視情報記憶部と、前記複数の顧客ビルの内、復旧作業が実施された顧客ビルに設置される一の昇降機を監視する監視端末装置が発信する、復旧作業を実施したことを示す点検信号を受信すると、前記点検信号に含まれる、前記一の昇降機の前記監視端末装置に付与された監視コードに基づいて、前記顧客情報記憶部に記憶されるデータを検索して、前記復旧作業が実施された顧客ビルに設置される昇降機の台数を判定し、判定された前記台数が1台の場合、前記点検信号に基づいて、前記監視情報記憶部に記憶された運転状態データを更新して復旧登録し、判定された前記台数が2台以上の場合、前記点検信号に含まれる前記一の昇降機の監視端末装置に付与された前記監視コードに基づいて、前記顧客情報記憶部に記憶されるデータを検索して、前記復旧作業が実施された顧客ビル内に設置された昇降機に設けられた監視端末装置に付与された監視コードを抽出し、抽出した監視コードを付与された監視端末装置から前記復旧作業の実施後における昇降機の運転状態を前記一般回線を介して収集し、収集された前記運転状態に、前記監視情報記憶部に記憶された運転状態データを更新して復旧登録する制御部と、を備えることを特徴としている。
本発明の広域災害復旧支援システムは、地震発生時の昇降機復旧作業の完了登録を正確、かつ迅速に行うことができ、リアルタイムに進捗管理が可能となる。特に、建物に複数の昇降機が設置されている場合に、1台だけ点検操作を実施すれば、該当する建物に設置されている全ての昇降機の運転状態を収集することができるため、復旧完了登録の手間を省くことができる。
本発明に係る広域災害復旧支援システムの一実施形態の構成を示す図である。 図1に示す本実施形態に備えられる顧客情報記憶部に記憶されるデータ構成の一例を示す図である。 図1に示す本実施形態に備えられる点検信号記憶部のデータ構成の一例を示す図である。 図1に示す本実施形態に備えられる監視情報記憶部のデータ構成の一例を示す図である。 図1に示す本実施形態に備えられる巡回リスト記憶部のデータ構成の一例を示す図である。 本実施形態の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る広域災害復旧支援システムを実施するための形態を図に基づいて説明する。
本発明に係る広域災害復旧支援システムの一実施形態は、簡単のために、一つの顧客ビルに設置される一台の昇降機を示すが、顧客ビル内に複数台の昇降機が設置されていても良い。また、本実施形態は、複数の顧客ビルの各々に一台または複数台の昇降機が設置されている場合にも、適用できる。これらの場合、後述の図1に示す監視端末装置3は昇降機毎に設けられ、地震感知器1は顧客ビル毎に設けられる。
本実施形態では、図1に示すように、1は地震感知器、2は昇降機制御装置、3は監視端末装置であり、昇降機を備える顧客ビル内に設置される。ここで、地震感知器1は、昇降機を有する建物に付設され、予め設定された一定以上の縦揺れ及び横揺れを感知すると縦揺れ及び横揺れによる地震感知信号を出力する。昇降機制御装置2は、通常運転状態の昇降機を、地震感知信号の種類に応じて、走行中の昇降機を最寄階へ所定時間停止させたり、運転休止状態にしたりする。4は監視端末装置3と一般回線6を介して接続され、監視端末装置3から送信された昇降機の異常信号や点検信号を受信し、また昇降機の運転状態を収集して管理する監視センター装置である。監視センター装置4は、顧客ビルとは地理的に離れた監視センタービル内に設置され、一般回線6を介して昇降機を遠隔的に監視する。
5は監視センター装置4と社内ネットワーク7を介して接続されると共に、営業所等の保全作業員の出動拠点に備えられ、監視センター装置4で管理される情報の表示、また顧客の住所や昇降機監視仕様等の顧客の管理情報や監視端末装置3から受信した異常信号に対する復旧作業等の対応情報を入力する入力端末装置である。8は監視センター装置4と輻輳規制に関わらない通信網9を介して接続され、監視センター装置4で管理される情報の表示、また顧客の住所や昇降機監視仕様等の顧客の管理情報や監視端末装置3から受信した異常信号に対する復旧作業等の対応情報を入力する保全用携帯端末装置である。
21は昇降機制御装置2の制御部、22は昇降機制御装置2の記憶部、31は監視端末装置3の制御部、32は監視端末装置3の記憶部、33は監視端末装置3の通信部、41は収集した昇降機の運転状態とビル用途等によって優先順位を決定して巡回リストを作成する監視センター装置4の制御部、42は監視センター装置4の記憶部である。
監視センター装置4の記憶部42において、42aは顧客の名称、建物用途、監視端末装置3の電話番号、どの地域に設置されている昇降機かを判断するための地域コード等の顧客情報を記憶する顧客情報記憶部、42bは監視端末装置3から通知された昇降機の点検信号を記憶する点検信号記憶部、42cは監視端末装置3から通知された昇降機の異常信号や異常復旧信号等の監視情報を記憶する監視情報記憶部、42dは昇降機の運転状態と優先順位から決定された巡回リストを記憶する巡回リスト記憶部である。
監視センター装置4において、43aは監視センター装置4と監視端末装置3間のデータ通信を行う通信部、43bは監視センター装置4と入力端末装置5間のデータ通信を行う通信部、43cは監視センター装置4と保全用携帯端末装置8間のデータ通信を行う通信部、44は監視センター装置4の表示部、45は監視センター装置4の入力部である。さらに、51は入力端末装置5の制御部、52は入力端末装置5と監視センター装置4間のデータ通信を行う通信部、53は入力端末装置5の表示部、54は入力端末装置5の入力部、81は保全用携帯端末装置8の制御部、82は保全用携帯端末装置8と監視センター装置4間のデータ通信を行う通信部、83は保全用携帯端末装置8の表示部、84は保全用携帯端末装置8の入力部である。なお、各制御部としては、マイクロコンピュータ等の演算処理装置が適用される。また、各記憶部としては、半導体メモリや磁気記憶装置等の記憶装置が適用され、通信部としては、通信制御回路等の通信制御装置が適用される。
昇降機制御装置2の制御部21は、常時あるいは継続的に昇降機の運転状態を監視し、閉じ込めや停電等の故障状態を検出して、検出結果を運転状態データとして記憶部22に記憶する。そして、制御部21は、記憶された検出結果を監視端末装置3の制御部31に送信し、制御部31は受信した検出結果を運転状態データとして記憶部32に記憶する。さらに、制御部31は、監視センター装置4から指令信号を受信すると、通信部33を制御して、記憶された運転状態データを、一般回線6を介して監視センター装置4に送信する。
また、昇降機制御装置2の制御部21は、地震発生時に、地震感知器1の作動通知を監視端末装置3の制御部31に送信する。制御部31は、通信部33を制御して、受信した作動通知を一般回線6を介して監視センター装置4へ送信する。監視センター装置4では、通信部43aにおいて地震感知器1の作動通知を受信すると、制御部41が、通信部43aを制御して、監視端末装置3の記憶部32に記憶された運転状態データを読み出すための指令信号を一般回線6を介して監視端末装置3へ送信する。監視端末装置3においては、通信部33で指令信号を受信すると、制御部31が記憶部32に記憶されている昇降機の運転状態データを読み出す。制御部31は、読み出した運転状態データを、通信部33を制御して一般回線6を介して監視センター装置4へ送信する。
監視センター装置4では、通信部43aにおいて運転状態データを受信すると、制御部41が、受信した運転状態データを、記憶部42における監視情報記憶部42cに、後述する監視情報データ(図4)として記憶する。さらに、制御部41は、監視情報記憶部42cに記憶された監視情報データや、後述する顧客情報データ(図2)における建物用途(例えば「病院」)に基づいて、復旧作業の優先順位を算出して後述する巡回リスト(図5)を作成する。この巡回リストデータは、制御部41によって、記憶部42における巡回リスト記憶部42dに記憶される。そして、制御部41は、記憶された巡回リストデータを、通信部43bを制御し、社内ネットワーク7を介して保全作業員の出動拠点に備えられる入力端末装置5に送信すると共に、通信部43cを制御して保全用携帯端末装置8に送信する。送信された巡回リストに従って、保全作業員は昇降機の復旧作業を実施する。
次に、本実施形態による被災地域の昇降機運転状態の管理について述べるが、まず図1に示す監視センター装置4の記憶部42に記憶されるデータの構成について説明する。
図2は図1に示す本実施形態に備えられる顧客情報記憶部に記憶されるデータ構成の一例を示す図、図3は図1に示す本実施形態に備えられる点検信号記憶部のデータ構成の一例を示す図、図4は図1に示す本実施形態に備えられる監視情報記憶部のデータ構成の一例を示す図、図5は図1に示す本実施形態に備えられる巡回リスト記憶部のデータ構成の一例を示す図である。
図2に示すように、顧客情報42a1は、顧客を管理する管理番号42a2と、顧客名42a3と、建物用途42a4と、顧客がどの地域に在るかを判断するための地域コード42a5と、監視端末装置3毎に付与される監視コード42a6と、顧客住所42a7と、監視端末装置3の電話番号42a8とから構成されている。
図3に示すように、点検信号は、保全作業員が、復旧作業完了時に監視センターに対し復旧登録するために、監視端末装置3等を操作して監視センター装置4へ送信される。点検信号データ42b1は、顧客を管理する管理番号42b2と、顧客名42b3と、その顧客がどの地域に在るかを判断するための地域コード42b4と、監視端末装置毎に付与される監視コード42b5と、点検信号が通知された日時42b6と、通知された点検信号名称42b7とから構成される。点検信号は、監視端末装置の監視コードと点検信号名称を含む。この場合、点検信号の監視コードに基づき、顧客情報記憶部42aに記憶された顧客情報42a1を参照して特定される、管理番号42a2、顧客名42a3、地域コード42a5がそれぞれ管理番号42b2、顧客名42b3、地域コード42b4として点検信号記憶部42bに記憶される。なお、点検信号が、監視コードと点検信号名称の他に、管理番号、顧客名、地域コードを含んでいても良い。この場合は、点検信号に含まれる管理番号、顧客名、地域コード、監視コード、信号名称がそれぞれ管理番号42b2、顧客名42b3、地域コード42b4、監視コード42b5、点検信号名称42b7として点検信号記憶部42bに記憶される。
図4に示すように、監視情報42c1は、顧客を管理する管理番号42c2と、顧客名42c3と、顧客がどの地域に在るかを判断するための地域コード42c4と、前述したように監視センター装置4が地震感知器1の作動通知を受信後に監視端末装置3から昇降機の運転状態を読み出すことが完了したか否かを管理する状態読み出し42c5と、読み出した運転状態データを管理する運転状態42c6と、監視端末装置3から受信した、閉じ込めや停電に関して通知されたりタイマー動作から所定時間経過によって通知されたりする通報情報42c7と、通報情報42c7を受信した時刻を示す受信時刻42c8と、異常な状態が復旧した時刻を示す復旧時刻42c9とから構成される。
また、図5に示すように、巡回リスト42d1は、作業の優先順序を示す作業ランク42d2と、同じ作業ランクの中での順番を示す作業順序42d3と、顧客を管理する管理番号42d4と、顧客名42d5と、顧客住所42d6と、監視端末装置3から受信した閉じ込めや地震計動作等の異常信号名称42d7と、異常信号を受信した時刻を示す異常受信時刻42d8と、点検信号を受信した時刻を示す点検受信時刻42d9と、復旧した時刻を示す復旧時刻42d10とから構成される。
次に、本実施形態の動作を説明する。
図6は本実施形態の動作を示すフローチャートであり、図6に示す破線1−1で囲まれたフローチャートは保全作業員の復旧作業フローの一例である。また、図6に示す破線1−2で囲まれたフローは監視センター装置4の処理フローの一例である。
まず、地震等の広域災害が発生した場合、保全作業員は図5に示したように巡回リスト42d1に従って昇降機が停止している顧客ビルに出動する。現地到着後に入館許可等を得て建物内に入り(ステップ2)、建物の被害状況を確認する(ステップ3)。建物がひどく損傷していなければ、昇降機の停止状態やピット内の確認を行う(ステップ4)。昇降機やピット内に障害が認められない場合、昇降機を低速運転に切り替えて、低速運転を実施する(ステップ5)。低速運転が正常に行える状態であることを確認した後、地震感知器1をリセットして復帰状態とし(ステップ6)、昇降機1台の復旧作業を完了する。ここで、建物内にまだ復旧していない昇降機がある場合はステップ2から1台目と同様に作業を実施する(ステップ7)。
建物内の全ての昇降機に対して復旧作業完了となった場合、保全作業員は、いずれか1台の昇降機にて点検操作を実施し、監視センター装置4に点検信号を通知する(ステップ8)。点検操作としては、乗りかご内の操作盤等に設けられた非常呼び出し用ボタンの押し下げや、保守作業員が携帯する携帯端末装置8や監視端末装置3の操作が適用できる。これらの点検操作により監視端末装置3の制御部31が点検信号送信指令を受けると、制御部31は、通信部33を制御して、一般回線6を介して図3で説明したような点検信号を監視センター装置4へ送信する。点検操作完了後、次に巡回する顧客ビルがある場合、保守作業員は次の顧客ビルに移動する(ステップ9,10)。
監視センター装置4では、通信部43aにおいて点検信号を受信すると(ステップ11)、制御部41は、点検信号データ42b1を点検信号記憶部42bに記憶すると共に、図示されない広域災害情報に基づいて現在広域災害発生中か否かを判定する(ステップ12)。ここで、広域災害情報は、各種専門機関(気象庁や自治体等)から発信され、一般回線6を介して監視センター装置4によって受信され、記憶部42の図示されない記憶領域に記憶される。制御部41は、この記憶領域を検索して、広域災害情報の有無によって広域災害発生中か否かを判定する。
広域災害発生中であると判定した場合に、監視センター装置4は、通知された点検信号と顧客情報等から、被災地域の顧客ビルに設置されている昇降機の監視端末装置3からの信号か否かを判断する(ステップ13)。具体的には、制御部41が、顧客情報記憶部42aに記憶されている顧客情報を検索して、点検信号記憶部42bに記憶されている点検信号データに含まれる監視コードに対応する地域コードを抽出する。さらに、制御部41は、抽出された地域コードの示す顧客ビルの所在地域が、図示されない記憶領域に記憶される広域災害情報が示す被災地域に含まれているか否かを判定することによって、被災地域の顧客ビルに設置されている昇降機からの信号か否かを判断する(ステップ13)。
被災地域の顧客ビルに設置されている昇降機から送信された点検信号であると判断されていた場合、監視センター装置4の制御部41は、顧客情報を検索して建物内に設置されている昇降機が何台あるかを算出する(ステップ14)。ここで、制御部41は、顧客情報を検索して、点検信号記憶部42bに記憶されている点検信号データに含まれる監視コードに対応する顧客名を判定する。さらに、制御部41は、判定された顧客名と同じ顧客名を、顧客情報を検索して抽出し、抽出された個数と点検信号に対応する昇降機1台との和により昇降機台数を算出する。
制御部41は、算出された昇降機台数により、顧客ビルに設置されている昇降機が1台であるか、あるいは1台でないか、すなわち2台以上かを判定する(ステップ15)。顧客ビルに昇降機が1台しかないと判定された場合は、点検信号を受信していることで復旧と判断し、復旧完了登録を行う(ステップ16)。すなわち、監視センター装置4の制御部41は、点検信号記憶部42bに記憶されている点検信号データを参照し、点検信号データ中の点検信号受信日時を抽出し、抽出された点検信号受信日時を監視情報42c1における復旧時刻42c9として監視情報記憶部42cに記憶すると共に、巡回リストデータ42d1中の復旧時刻42d10として巡回リスト記憶部42dに記憶する。また、制御部41は、監視情報42c1における運転状態42c6を復旧完了あるいは正常を示すデータに書き換える。
また、ステップ15において、建物内に昇降機が2台以上設置されていると判定された場合、監視センター装置4は、一般回線6を介して監視端末装置3から、正常に復旧した昇降機の運転状態(正常)を収集し(ステップ17)、これを最新の運転状態として監視情報記憶部42cに登録し、監視情報データを更新する(ステップ18)。
ここで、監視センター装置4において、制御部41が、通信部43aを制御して、監視端末装置3の記憶部32に記憶された運転状態データを読み出すための指令信号を一般回線6を介して監視端末装置3へ送信する。このとき、制御部41は、ステップ14において抽出された、点検信号記憶部42bに記憶されている点検信号データに含まれる監視コードに対応する顧客名と同じ顧客名に対応する監視コードを有する監視端末装置3と、点検信号記憶部42bに記憶されている点検信号データに含まれる監視コードを有する監視端末装置3とに対して指令信号を送信する。各監視端末装置3においては、通信部33で指令信号を受信すると、制御部31が記憶部32に記憶されている昇降機の運転状態データを読み出す。制御部31は、読み出した運転状態データを、通信部33を制御して一般回線6を介して監視センター装置4へ送信する。
監視センター装置4では、通信部43aにおいて運転状態データを受信すると、制御部41が、受信した運転状態データを、最新の運転状態として記憶部42における監視情報記憶部42cに記憶し、監視情報データを更新する。このとき、昇降機の復旧が完了していれば、監視情報記憶部42cに記憶される監視情報42c1において、運転状態42c6が復旧完了あるいは正常を示すデータに更新されると共に、復旧時刻42c9が登録される。また、制御部41は、巡回リスト記憶部42dにおける対応する巡回リストデータにも復旧時刻42d10を登録する。なお、収集した運転状態が異常の場合は、復旧完了とせずに運転状態を登録し、登録間違いが発生しないようにする。
なお、ステップ15において顧客ビルの昇降機が一台のみと判定された場合においても、上述した2台以上の場合と同様に、監視端末装置3から、正常に復旧した昇降機の運転状態(正常)を収集し、これを最新の運転状態として監視情報記憶部42cに登録し、監視情報データを更新しても良い。
本実施形態によれば、顧客ビルが複数台の昇降機を備える場合であっても、一台の昇降機について点検信号を発信すれば、複数台の昇降機の監視端末装置3から運転状態を読み出すことにより、全台数の復旧登録を行うことができる。このため、地震発生時に昇降機復旧作業完了登録の作業時間を低減し、かつ正確に復旧完了登録を行うことができる。また、復旧状況の進捗管理をリアルタイムに行うことができる。
1 地震感知器
2 昇降機制御装置
3 監視端末装置
4 監視センター装置
5 入力端末装置
6 一般回線
7 社内ネットワーク
8 保全用携帯端末装置
9 通信網
21,31,41,51,81 制御部
22,32,42 記憶部
42a 顧客情報記憶部
42b 点検信号記憶部
42c 監視情報記憶部
42d 巡回リスト記憶部
33,43a,43b,43c,52,82 通信部
44,53,83 表示部
45,54,84 入力部

Claims (2)

  1. 顧客ビル内に設置される複数の昇降機のそれぞれに設けられ、前記複数の昇降機の運転状態を監視して記憶する複数の監視端末装置と、
    地震発生時に、前記複数の監視端末装置が記憶する前記複数の昇降機の前記運転状態を、一般回線を介して収集する監視センター装置と、
    を備える広域災害復旧支援システムにおいて、
    前記監視センター装置は、
    前記複数の監視端末装置のそれぞれに付与される、各監視端末装置を識別するための監視コードを記憶する顧客情報記憶部と、
    収集された前記昇降機の運転状態を記憶する監視情報記憶部と、
    前記顧客ビル内に設置された複数台の昇降機の内の1台の昇降機を監視する前記監視端末装置が発信する復旧作業を実施したことを示す点検信号を受信すると、前記点検信号に含まれる、前記1台の昇降機の監視端末装置に付与された監視コードに基づいて、前記顧客情報記憶部に記憶されるデータを検索して、前記顧客ビル内に設置された昇降機に設けられた監視端末装置に付与された監視コードを抽出し、抽出した監視コードを付与された監視端末装置から前記復旧作業の実施後における昇降機の運転状態を前記一般回線を介して収集し、収集された前記運転状態に、前記監視情報記憶部に記憶された運転状態データを更新する制御部と、
    を備えることを特徴とする広域災害復旧支援システム。
  2. 複数の顧客ビルの各々に設置される昇降機に設けられ、前記昇降機の運転状態を監視して記憶する監視端末装置と、
    地震発生時に、前記監視端末装置が記憶する前記昇降機の運転状態を、一般回線を介して収集する監視センター装置と、
    を備える広域災害復旧支援システムにおいて、
    前記監視センター装置は、
    前記複数の顧客ビルの各々に設置される前記昇降機に設けられる前記監視端末装置に付与される、前記監視端末装置を識別するための監視コードを記憶する顧客情報記憶部と、
    収集された前記昇降機の運転状態を記憶する監視情報記憶部と、
    前記複数の顧客ビルの内、復旧作業が実施された顧客ビルに設置される一の昇降機を監視する監視端末装置が発信する、復旧作業を実施したことを示す点検信号を受信すると、前記点検信号に含まれる、前記一の昇降機の前記監視端末装置に付与された監視コードに基づいて、前記顧客情報記憶部に記憶されるデータを検索して、前記復旧作業が実施された顧客ビルに設置される昇降機の台数を判定し、判定された前記台数が1台の場合、前記点検信号に基づいて、前記監視情報記憶部に記憶された運転状態データを更新して復旧登録し、判定された前記台数が2台以上の場合、前記点検信号に含まれる前記一の昇降機の監視端末装置に付与された前記監視コードに基づいて、前記顧客情報記憶部に記憶されるデータを検索して、前記復旧作業が実施された顧客ビル内に設置された昇降機に設けられた監視端末装置に付与された監視コードを抽出し、抽出した監視コードを付与された監視端末装置から前記復旧作業の実施後における昇降機の運転状態を前記一般回線を介して収集し、収集された前記運転状態に、前記監視情報記憶部に記憶された運転状態データを更新して復旧登録する制御部と、
    を備えることを特徴とする広域災害復旧支援システム。
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