JP2011199850A - 時分割複信mimoシステムの校正方法および装置 - Google Patents

時分割複信mimoシステムの校正方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】TDD MIMOシステムの校正時間の低減。
【解決手段】基地局とユーザ端末のいずれか一方を校正側として決定し、他方を第2側として決定し、校正側にはM(M>1)本のアンテナが設けられ、第2側にはN(N>1)本のアンテナが設けられ、校正側から第2側までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行い、かつ、第2側から校正側までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行い、第2側は、その推定した、校正側のアンテナのうち1つであるアンテナIから第2側までのすべてのリンク情報を校正側に報告し、校正側はM本のアンテナに対して自己校正を行って、自己調整係数を得、校正側は、自己調整係数と、第2側から報告されたアンテナIから第2側までのすべてのリンク情報とに基づいて、校正係数を決定する、ことを含む。
【選択図】図5

Description

本発明は無線通信分野に関し、特に、時分割複信(TDD)MIMOシステムの校正方法および装置に関する。
情報理論から明らかになるように、マルチパス無線チャネルでは、適切な時空間符号を用いる多入力多出力(MIMO)システムが、SISOシステムより大きな容量を提供することができる。MIMOアンテナの配置で動作すると、MIMOシステムは、帯域幅を増加しない場合で、情報伝送レートをSISOシステムの2倍に引き上げることができるため、周波数利用効率を極めて向上させる。
MIMOに基づく移動通信システムにおいて、複数の送信アンテナから信号を同時に送信する。システムの伝送レートおよび伝送性能を向上させるために、チャネル環境によって空間分割多重(SDM)、時空間符号化(STC)、および時空間合成送信などの技術を採用することができる。具体的に、MIMO技術は、送信/受信ダイバーシティと空間多重とに大きく分かれる。ここで、ダイバーシティ技術は、チャネルフェージングを克服することに用いられる。受信ダイバーシティ技術について、同じ情報付きの信号が異なる経路によって送信され、受信側でデータシンボルの複数の独立フェージングの複製品を得ることができ、より高い受信信頼性を得ることができる。例えば、スローレイリーフェージングチャネルにおいて、システムが1本の送信アンテナ、N本の受信アンテナを用いるとき、信号はN個の異なる経路によって送信される。各受信アンテナ間でフェージングが独立する場合、得られる最大ダイバーシティ利得はNとなる。同様に、送信ダイバーシティ技術も複数の経路の利得を利用してシステムの信頼性を向上させるものである。例えば、M本の送信アンテナ、N本の受信アンテナを備えるシステムにおいて、アンテナペア間の経路利得が独立に均一分布するレイリーフェージングである場合、得られる最大ダイバーシティ利得はM*Nとなる。ここからわかるように、MIMOシステムに使用されるアンテナ数が多いほど、得られるダイバーシティ利得が大きくなり、システム全体の信頼性も高くなる。
しかし、VBLAST構成を用いるMIMOシステムについて、送信アンテナ数の増加につれて、受信側の信号検出の複雑度も指数的に増加している。従って、従来のMIMOシステムは、低次MIMO(即ち、送信アンテナ数が4以下であるMIMO)を用いる場合が多い。
従来方法では、高次MIMOシステムの校正係数を推定する過程は、図1に示すように、以下のステップを含む。説明すべきところとして、下記の過程では、基地局とUEのいずれか一方をA側と呼び、他方をB側と呼び、言い換えれば、送信機をA側と呼び、受信機をB側と呼ぶ。
ステップ101で、A側からB側までのリンクに対してチャネル推定を行う。実現過程は図2(a)と(b)を参照する。
該高次MIMOシステムにおいて、A側とB側のアンテナ数はいずれも8であるとする。そのため、ステップ101は、8個のタイムスロットを使用する必要がある。ここで、タイムスロット1の動作は、図2(a)に示す通りである。A側のアンテナ1のアンテナスイッチを信号送信側に接続することにより、アンテナ1と送信信号とが接続され、ほかのアンテナスイッチを切断する。このとき、アンテナ1のみが信号送信に用いられる。A側のアンテナ1から送信された信号を受信するために、B側の全てのアンテナスイッチを信号受信側に接続する。
同様に、タイムスロット2において、A側のアンテナ2から信号を送信して、B側の全てのアンテナで受信する。このように類推すると、タイムスロット8の動作は、図2(b)に示す通りである。A側のアンテナ8のアンテナスイッチを信号送信側に接続し、ほかのアンテナスイッチを切断する。A側のアンテナ8から送信された信号を受信するために、B側の全てのアンテナスイッチを信号受信側に接続する。
ステップ102で、B側からA側までのリンクに対してチャネル推定を行う。実現過程は図3(a)と(b)を参照する。
同様に、ステップ102も8個のタイムスロットを使用する必要がある。ここで、タイムスロット1の動作は、図3(a)に示す通りである。B側のアンテナ1から信号を送信させて、A側の全てのアンテナで該信号を受信するようにする。タイムスロット8の動作は、図3(b)に示す通りである。
ステップ103で、A側は受信された信号をB側に報告し(実現過程は図4を参照)、B側は校正係数(calibration factor)を算出する。この時、A側から送信されたものは、該側で推定されたBからAまでのリンクのチャネル情報である。もちろん、該ステップでは、B側からA側に報告して、A側が校正係数を算出するようにしてもよい。
ここからわかるように、(8,8)のシステムにおいて、ステップ101を実行するには8個のタイムスロットが必要となり、ステップ102では8個のタイムスロットが必要となり、ステップ103では8個のタイムスロットが必要となる。つまり、従来技術の方法によって、全ての校正係数を推定するために、合計24個のタイムスロットが必要となる。高次MIMOシステムのアンテナ数が大きいため、これに応じて校正時間も長くなる。しかし、未来の移動通信システムについて、高次MIMOシステムの利用は、重要な検討内容の1つとなる。MIMOシステム(特に高次MIMOシステム)における校正時間を如何に低減するかが、解決すべき課題となる。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、校正性能が従来方法に近いとともに、従来方法より少ない校正時間がかかる時分割複信(TDD)多入力多出力(MIMO)システムにおける校正方法および装置を提供している。
上記の目的を達成するために、本発明は下記の具体的な解決手段によって実現されるものである。
時分割複信MIMOシステムの校正方法であって、基地局とユーザ端末のいずれか一方を校正側として決定し、基地局とユーザ端末の他方を第2側として決定し、前記校正側にはM(M>1)本のアンテナが設けられ、前記第2側にはN(N>1)本のアンテナが設けられ、校正側から第2側までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行い、かつ、第2側から校正側までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行い、第2側は、その推定した、校正側のアンテナのうち1つであるアンテナIから第2側までのすべてのリンク情報を前記校正側に報告し、校正側は前記M本のアンテナに対して自己校正を行って、自己調整係数を得、前記校正側は、前記自己調整係数と、第2側から報告された、前記校正側のアンテナのうち1つであるアンテナIから第2側までのすべてのリンク情報とに基づいて、校正係数を決定する、ことを含む。
前記校正側が前記M本のアンテナに対して自己校正を行って、自己調整係数を得ることは、校正側のアンテナiのスイッチを信号送信側に接続し、校正側のアンテナkのスイッチを信号受信側に接続し、アンテナiの信号送信側からテスト信号を送信した後に、アンテナkの信号受信側で第1信号を受信し、校正側のアンテナkのスイッチを信号送信側に接続し、校正側のアンテナiのスイッチを信号受信側に接続し、アンテナkの信号送信側から前記テスト信号を送信した後に、アンテナiの信号受信側で第2信号を受信し、第1信号と第2信号とを比較して、アンテナkとアンテナiとの間の自己調整係数
を得る、ことを含み、ここで、i=1,...,M;k=1,...,Mであり、かつi≠kであり、Rはアンテナiの受信係数であり、Tはアンテナiの送信係数であり、Rはアンテナkの受信係数であり、Tはアンテナkの送信係数である。
前記校正側は、起動後に前記M本のアンテナ間の自己校正を行う。
前記校正側が前記M本のアンテナに対して自己校正を行って、自己調整係数を得ることは、校正側のアンテナiから第2側までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行うとき、校正側のアンテナiのスイッチを信号送信側に接続し、校正側のアンテナkの信号受信側で信号の受信を行って、第1信号を得、校正側のアンテナkから第2側までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行うとき、校正側のアンテナkのスイッチを信号送信側に接続し、校正側のアンテナiの信号受信側で信号の受信を行って、第2信号を得、第1信号と第2信号とを比較して、アンテナkとアンテナiとの間の自己調整係数
を得る、ことを含み、ここで、i=1,...,M;k=1,...,Mであり、かつi≠kであり、Rはアンテナiの受信係数であり、Tはアンテナiの送信係数であり、Rはアンテナkの受信係数であり、Tはアンテナkの送信係数である。
前記第2側が、その推定した、校正側のアンテナのうち1つであるアンテナIから第2側までのすべてのリンク情報を前記校正側に報告することは、第2側が、数式
によって、アンテナIを校正側の最も信頼性の高いアンテナとして決定し、該最も信頼性の高いアンテナから第2側までのすべてのリンク情報を前記校正側に報告する、ことを含み、ここで、前記heff(i,j)は校正側のアンテナiから第2側のアンテナjまでのリンク情報であり、i=1,...,M;j=1,...,Nである。
前記校正側が前記M本のアンテナに対して自己校正を行って、自己調整係数を得ることは、校正側のアンテナIのスイッチを信号送信側に接続し、校正側のアンテナkのスイッチを信号受信側に接続し、アンテナIの信号送信側からテスト信号を送信した後に、アンテナkの信号受信側で第1信号を受信し、校正側のアンテナkのスイッチを信号送信側に接続し、校正側のアンテナiのスイッチを信号受信側に接続し、アンテナkの信号送信側から前記テスト信号を送信した後に、アンテナIの信号受信側で第2信号を受信し、第1信号と第2信号とを比較して、アンテナkとアンテナIとの間の自己調整係数
を得る、ことを含み、ここで、k=1,...,Mであり、かつk≠Iであり、RはアンテナIの受信係数であり、TはアンテナIの送信係数であり、Rはアンテナkの受信係数であり、Tはアンテナkの送信係数である。
前記校正側が前記M本のアンテナに対して自己校正を行って、自己調整係数を得ることは、校正側のアンテナIから第2側までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行うとき、校正側のアンテナIのスイッチを信号送信側に接続し、校正側のアンテナkの信号受信側で信号の受信を行って、第1信号を得、校正側のアンテナkから第2側までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行うとき、校正側のアンテナkのスイッチを信号送信側に接続し、校正側のアンテナIの信号受信側で信号の受信を行って、第2信号を得、第1信号と第2信号とを比較して、アンテナkとアンテナIとの間の自己調整係数
を得る、ことを含み、ここで、k=1,...,Mであり、かつk≠Iであり、RはアンテナIの受信係数であり、TはアンテナIの送信係数であり、Rはアンテナkの受信係数であり、Tはアンテナkの送信係数である。
前記校正側が、前記自己調整係数と、第2側から報告された、前記校正側のアンテナのうち1つであるアンテナIから第2側までのすべてのリンク情報とに基づいて、校正係数を決定することは、校正側が、第2側から校正側までのすべてのリンクに対するリンク情報と、第2側から報告された、前記校正側のアンテナのうち1つであるアンテナIから第2側までのすべてのリンク情報とに基づいて、アンテナIに関連する校正係数αI,j(j=1,...,N)を決定し、校正側が、数式
によって、アンテナkに関連する校正係数を決定する、ことを含む。
時分割複信MIMOシステムに用いられる基地局であって、ユーザ端末から該基地局までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行うチャネル推定ユニットと、自局のM本のアンテナに対して自己校正を行って、自己調整係数を得る自己校正ユニットと、前記ユーザ端末から報告された、該基地局のアンテナのうち1つであるアンテナIから前記ユーザ端末までのすべてのリンク情報を受信し、該リンク情報と前記自己調整係数とに基づいて、校正係数を決定する校正係数決定ユニットと、を含む。
前記自己校正ユニットは、該基地局のアンテナiのスイッチを信号送信側に接続し、該基地局のアンテナkのスイッチを信号受信側に接続し、アンテナiの信号送信側からテスト信号を送信してアンテナkの信号受信側で第1信号を受信するように制御し、かつ、該基地局のアンテナkのスイッチを信号送信側に接続し、該基地局のアンテナiのスイッチを信号受信側に接続し、アンテナkの信号送信側から前記テスト信号を送信してアンテナiの信号受信側で第2信号を受信するように制御するテスト信号送受信モジュールと、第1信号と第2信号とを比較して、アンテナkとアンテナiとの間の自己調整係数
を得る自己調整係数生成モジュールと、を含み、ここで、i=1,...,M;k=1,...,Mであり、かつi≠kであり、Rはアンテナiの受信係数であり、Tはアンテナiの送信係数であり、Rはアンテナkの受信係数であり、Tはアンテナkの送信係数である。
前記自己校正ユニットは、該基地局のアンテナiからユーザ端末までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行うとき、該基地局のアンテナkの信号受信側で信号の受信を行って、第1信号を得、かつ、該基地局のアンテナkからユーザ端末までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行うとき、該基地局のアンテナiの信号受信側で信号の受信を行って、第2信号を得るテスト信号送受信モジュールと、第1信号と第2信号とを比較し、アンテナkとアンテナiとの間の自己調整係数
を得る自己調整係数生成モジュールと、を含み、ここで、i=1,...,M;k=1,...,Mであり、かつi≠kであり、Rはアンテナiの受信係数であり、Tはアンテナiの送信係数であり、Rはアンテナkの受信係数であり、Tはアンテナkの送信係数である。
前記校正係数決定ユニットは、受信された前記ユーザ端末から報告された、該基地局のアンテナのうち1つであるアンテナIから前記ユーザ端末までのすべてのリンク情報と、前記チャネル推定ユニットから提供された、ユーザ端末から該基地局までのすべてのリンクに対するチャネル推定とに基づいて、アンテナIに関連する校正係数αI,j(j=1,...,N)を決定し、数式
によって、アンテナkに関連する校正係数を決定する。
時分割複信MIMOシステムに用いられるユーザ端末であって、基地局から該ユーザ端末までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行うチャネル推定ユニットと、自局のM本のアンテナに対して自己校正を行って、自己調整係数を得る自己校正ユニットと、前記基地局から報告された、該ユーザ端末のアンテナのうち1つであるアンテナIから前記基地局までのすべてのリンク情報を受信し、該リンク情報と前記自己調整係数とに基づいて、校正係数を決定する校正係数決定ユニットと、を含む。
従来技術のMIMOシステムにおける校正の実現方法のフローチャートである。 従来技術におけるAからBまでのチャネル推定の実現を示す図である。 従来技術におけるAからBまでのチャネル推定の実現を示す図である。 従来技術におけるBからAまでのチャネル推定の実現を示す図である。 従来技術におけるBからAまでのチャネル推定の実現を示す図である。 従来技術におけるAからBへ報告することの実現を示す図である。 本発明の一実施例に係るMIMOシステムにおける校正の実現方法のフローチャートである。 本発明の一実施例におけるBからAへ報告することの実現を示す図である。 本発明の方法と従来方法とのチャネル推定の性能比較を示す図である。 本発明の方法と従来方法とのチャネル推定の性能比較を示す図である。 本発明の方法と従来方法とのビット誤り率の性能比較を示す図である。
本発明の目的、解決手段およびメリットをさらに明確にするために、以下、図面を参照して実施例を挙げながら、本発明をさらに詳しく説明する。
以下の説明で設定されるシステムモデルとして、受信側はN本のアンテナを備え、送信側はM本のアンテナを備える。ここで、送信側は基地局(eNB)であってよく、ユーザ端末(UE)であってもよい。送信側は基地局であるとき、受信側はUEである。送信側はUEであるとき、受信側は基地局である。基地局とUEとの間の信号伝送は双方向なものであり、UEから基地局までの上りリンク信号もあれば、基地局からUEまでの下りリンク信号もある。そのため、基地局とUEのいずれか一方をA側と呼び、他方をB側と呼ぶことができる。説明すべきところとして、受信側と送信側のアンテナ数は任意の数であってよく、かつ受信側のアンテナ数と送信側のアンテナ数とは関係しなく、例えば、受信側に2本のみのアンテナを設けるが、送信側に4本のアンテナを設けることができる。
これに応じて、A側からB側までの信号yABは数式1に示し、B側からA側までの信号yBAは数式2に示す。
[数式1]
[数式2]
ここで、HはN×Mのチャネル行列を表し、RとTはそれぞれ受信係数行列と送信係数行列を表し、例えば、RはB側の受信係数行列を表し、RはA側の受信係数行列を表す。sは送信されたシンボルベクトルを表し、nは白色ガウス雑音ベクトルを表し、yは受信側で受信された信号ベクトルを表す。
具体的に、
である。
MIMOシステムにおいて、有効チャネルパラメータが
に定義され、ここで、i=1,...,M;j=1,...,Nである。
さらに、時分割複信MIMOシステムにおいて、上り・下りチャネルに同じ周波数および異なるタイムスロットを用いるため、その上り・下りチャネルは対称のものと考えられる。しかし、実際の応用では、ベースバンドから無線周波数までの過程において、信号が例えばアンプ、フィルターなどの多くのデバイスを通過するせいで、その線形特性が破壊され、非線形誤差が生じて、上り・下りチャネルの対称性に影響が与えられる。この非線形誤差は、ランダム変数と見なしてよく、起動時に生成しかつ相対的に固定するものであり、普通、温度が大幅に変化する場合だけで変化する。従って、通信前に誤差校正を行って校正係数を得る限り、TDDシステムのチャネル対称の特徴を依然として利用することができる。一般的に、該校正係数は長期間で変化が発生しない。
つまり、MIMOシステムに対して校正を行って、下記の受信係数と送信係数との比を得る。即ち、
であり、ここで、i=1,...,M;j=1,...,Nである。
これにより、1つのリンクの有効チャネルパラメータ
を知った後に、校正係数αi,jに基づいてバックチャネルパラメータ
を得ることができ、即ち、
である。
TDDシステムの特徴を考えると、校正速度を向上させ、校正時間を低減させるために、本発明の実施例では、改善された校正方法を提供している。その具体的な過程は図5を参照する。
ステップ500で、A側は、自局の複数本のアンテナ間の校正を行って、自己調整係数(self−adjustment factor)を得る。
本発明の具体的な実現では、A側が自己調整係数を取得する過程は以下の通りである。
A側のアンテナiのスイッチを信号送信側に接続し、A側のアンテナkのスイッチを信号受信側に接続する。このように、アンテナiのTxから送信された信号は、アンテナkのRx側で受信でき、S1と記す。
A側のアンテナkのスイッチを信号送信側に接続し、A側のアンテナiのスイッチを信号受信側に接続する。このように、アンテナkのTxから送信された信号は、アンテナiのRx側で受信でき、S2と記す。
アンテナiのTxから送信された信号と、アンテナkのTxから送信されたテスト信号とはいずれもSであるとすると、
であり、
であり、
を得る。ここで、i=1,...,M;k=1,...,Mかつi≠kである。説明すべきところとして、該具体的な実現では、B側の全てのアンテナスイッチが切断状態にある。
本発明の別の具体的な実現では、ステップ501において、A側のアンテナiのスイッチを信号送信側に接続し、B側の全てのアンテナに信号を送信するとともに、A側のアンテナkの信号受信側で信号の受信を行い、次に、A側のアンテナkのスイッチを信号送信側に接続し、B側の全てのアンテナに信号を送信するとともに、A側のアンテナiの信号受信側で信号の受信を行うことにより(この時、A側のほかの全てのアンテナのスイッチは切断される)、自己調整係数
を算出するようにしてよい。
ステップ501で、AからBまでのリンクに対してチャネル推定を行う。該ステップは、ステップ101と同じである。具体的に、タイムスロット1に
を得、タイムスロット2に
を得、このように類推する。
ステップ502で、BからAまでのリンクに対してチャネル推定を行う。該ステップは、ステップ102と同じである。具体的に、タイムスロット1に
を得、タイムスロット2に
を得、このように類推する。
ステップ503で、B側は、受信されたA側のアンテナのうち1つのアンテナ(アンテナIとする)からの信号をA側に報告し、A側は、ステップ500で得られた自己調整係数に基づいて、全ての校正係数を算出する。具体的に、以下の通りである。
5031で、B側は、トレーニングで最も信頼性の高いアンテナを選択し、例えば、数式
によって、アンテナIを決定する。もちろん、B側は、必ずしも最も信頼性の高いアンテナの選択を行う必要がなく、任意の1本のアンテナIを選択して、受信されたA側のアンテナIからの信号を報告するようにしてよい。
5032で、A側は、B側から報告された信号と自局のチャネル推定とに基づいて、アンテナIの校正係数
を決定する。B側がA側に報告したのはA側のアンテナ2の信号、即ち
であるとすると、
によって、A側のアンテナ2に関連する校正係数を算出することができる。
5033で、A側は、アンテナIに関連する校正係数
と自己調整係数
とに基づいて、ほかの校正係数αk,j(k=1,...,Mかつk≠I)を算出する。
説明すべきところとして、ステップ500の実行タイミングは比較的に柔軟であり、例えば、起動時に実行するようにしてよく、ステップ501と同時に実行するようにしてもよく、ステップ503でA側がB側の報告を受信した後に実行するようにしてもよい。自己調整係数を得ることは、ステップ503で校正係数を算出する前にさえあればよい。また、走査でA側の全てのアンテナの自己調整係数を得るようにしてよく、ステップ503でA側がB側で選択されたアンテナIを決定した後に、βk,Iだけを算出するようにしてもよい。なお、iとkは校正側の任意のアンテナを指すものであり、一定の範囲(例えば1〜M)にある。Iは校正側の特定のアンテナを指すものである。第2側から報告されたものは、アンテナIの情報である。jは第2側の任意のアンテナを指すものであり、一定の範囲(例えば1〜N)にある。
同様に(8,8)のシステムを例として、ステップ500における自己校正通信が自側で行われるため、通信時間コストは無視してもよい(例えば、携帯電話は起動後に短時間で自己校正を行う)。ステップ501では8個のタイムスロットが必要となり、ステップ502では8個のタイムスロットが必要となり、ステップ503の報告には1つのタイムスロットが必要となる(図6を参照)。従って、合計17個のタイムスロットだけで全ての校正係数を推定することができる。ここからわかるように、報告ステップは、従来方法(図4を参照)と比べて、87.5%の時間が節約される。
以下、本発明の実施例と従来方法との性能比較のシミュレーション曲線を示す。ここで、図7(a)と図7(b)は、チャネル推定の最小平均二乗誤差(MMSE:Minimum−Mean−Squared−Error)性能の比較である。具体的に、図7(a)では、軽度誤差の場合、即ち、遅延が0.1個のシンボル周期であり、位相ずれが2度であり、振幅誤差が1%である場合が考えられる。図7(b)では、最悪誤差の場合、即ち、遅延が0.5個のシンボル周期であり、位相ずれが20度であり、振幅誤差が10%である場合が考えられる。図8はビット誤り率(BER:Bit error rate)性能の比較である。
シミュレーション結果からわかるように、本発明の実施例に係る校正方法は、実現が簡単であって、校正時間の面で極めて大きな優位性を有するだけでなく、性能上で従来方法と大きく異ならない。
さらに、本発明の実施例では、時分割複信MIMOシステムに用いられる基地局が提供されている。該基地局は、ユーザ端末から該基地局までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行うチャネル推定ユニットと、自局のM本のアンテナに対して自己校正を行って、自己調整係数を得る自己校正ユニットと、前記ユーザ端末から報告された、該基地局のアンテナのうち1つであるアンテナIから前記ユーザ端末までのすべてのリンク情報を受信し、該リンク情報と前記自己調整係数とに基づいて、校正係数を決定する校正係数決定ユニットと、を含む。
前記自己校正ユニットは、該基地局のアンテナiのスイッチを信号送信側に接続し、該基地局のアンテナkのスイッチを信号受信側に接続し、アンテナiの信号送信側からテスト信号を送信してアンテナkの信号受信側で第1信号を受信するように制御し、かつ、該基地局のアンテナkのスイッチを信号送信側に接続し、該基地局のアンテナiのスイッチを信号受信側に接続し、アンテナkの信号送信側から前記テスト信号を送信してアンテナiの信号受信側で第2信号を受信するように制御するテスト信号送受信モジュールと、第1信号と第2信号とを比較して、アンテナkとアンテナiとの間の自己調整係数
を得る自己調整係数生成モジュールと、を含み、ここで、i=1,...,M;k=1,...,Mであり、かつi≠kであり、Rはアンテナiの受信係数であり、Tはアンテナiの送信係数であり、Rはアンテナkの受信係数であり、Tはアンテナkの送信係数である。
前記自己校正ユニットは、該基地局のアンテナiからユーザ端末までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行うとき、該基地局のアンテナkの信号受信側で信号の受信を行って、第1信号を得、かつ、該基地局のアンテナkからユーザ端末までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行うとき、該基地局のアンテナiの信号受信側で信号の受信を行って、第2信号を得るテスト信号送受信モジュールと、第1信号と第2信号とを比較し、アンテナkとアンテナiとの間の自己調整係数
を得る自己調整係数生成モジュールと、を含み、ここで、i=1,...,M;k=1,...,Mであり、かつi≠kであり、Rはアンテナiの受信係数であり、Tはアンテナiの送信係数であり、Rはアンテナkの受信係数であり、Tはアンテナkの送信係数である。
前記校正係数決定ユニットは、受信された前記ユーザ端末から報告された、該基地局のアンテナのうち1つであるアンテナIから前記ユーザ端末までのすべてのリンク情報と、前記チャネル推定ユニットから提供された、ユーザ端末から該基地局までのすべてのリンクに対するチャネル推定とに基づいて、アンテナIに関連する校正係数αI,j(j=1,...,N)を決定し、数式
によって、アンテナkに関連する校正係数を決定する。
さらに、本発明の実施例では、時分割複信MIMOシステムに用いられるユーザ端末が提供されている。該ユーザ端末は、基地局から該ユーザ端末までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行うチャネル推定ユニットと、自局のM本のアンテナに対して自己校正を行って、自己調整係数を得る自己校正ユニットと、前記基地局から報告された、該ユーザ端末のアンテナのうち1つであるアンテナIから前記基地局までのすべてのリンク情報を受信し、該リンク情報と前記自己調整係数とに基づいて、校正係数を決定する校正係数決定ユニットと、を含む。
説明すべきところとして、ユーザ端末と基地局のいずれか一方を校正側とすることができる。ユーザ端末を校正側とする場合、校正側の内部構成(例えば、自己校正ユニットおよび校正係数決定ユニット)は、基地局を校正側とする場合と類似している。校正側としてのユーザ端末は、第2側としての基地局との情報やり取りを行う必要がある点で異なる。
上記は、本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明の精神と原則内で行われる種々の修正、均等置換え、改善などは全て本発明の保護範囲内に含まれるべきである。

Claims (13)

  1. 時分割複信MIMOシステムの校正方法であって、
    基地局とユーザ端末のいずれか一方を校正側として決定し、基地局とユーザ端末の他方を第2側として決定し、前記校正側にはM(M>1)本のアンテナが設けられ、前記第2側にはN(N>1)本のアンテナが設けられ、
    校正側から第2側までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行い、かつ、第2側から校正側までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行い、
    第2側は、その推定した、校正側のアンテナのうち1つであるアンテナIから第2側までのすべてのリンク情報を前記校正側に報告し、
    校正側は前記M本のアンテナに対して自己校正を行って、自己調整係数を得、
    前記校正側は、前記自己調整係数と、第2側から報告された、前記校正側のアンテナのうち1つであるアンテナIから第2側までのすべてのリンク情報とに基づいて、校正係数を決定する、
    ことを含むことを特徴とする方法。
  2. 前記校正側が前記M本のアンテナに対して自己校正を行って、自己調整係数を得ることは、
    校正側のアンテナiのスイッチを信号送信側に接続し、校正側のアンテナkのスイッチを信号受信側に接続し、アンテナiの信号送信側からテスト信号を送信した後に、アンテナkの信号受信側で第1信号を受信し、
    校正側のアンテナkのスイッチを信号送信側に接続し、校正側のアンテナiのスイッチを信号受信側に接続し、アンテナkの信号送信側から前記テスト信号を送信した後に、アンテナiの信号受信側で第2信号を受信し、
    第1信号と第2信号とを比較して、アンテナkとアンテナiとの間の自己調整係数
    を得る、ことを含み、
    ここで、i=1,...,M;k=1,...,Mであり、かつi≠kであり、Rはアンテナiの受信係数であり、Tはアンテナiの送信係数であり、Rはアンテナkの受信係数であり、Tはアンテナkの送信係数である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記校正側は、起動後に前記M本のアンテナ間の自己校正を行う、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記校正側が前記M本のアンテナに対して自己校正を行って、自己調整係数を得ることは、
    校正側のアンテナiから第2側までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行うとき、校正側のアンテナiのスイッチを信号送信側に接続し、校正側のアンテナkの信号受信側で信号の受信を行って、第1信号を得、
    校正側のアンテナkから第2側までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行うとき、校正側のアンテナkのスイッチを信号送信側に接続し、校正側のアンテナiの信号受信側で信号の受信を行って、第2信号を得、
    第1信号と第2信号とを比較して、アンテナkとアンテナiとの間の自己調整係数
    を得る、ことを含み、
    ここで、i=1,...,M;k=1,...,Mであり、かつi≠kであり、Rはアンテナiの受信係数であり、Tはアンテナiの送信係数であり、Rはアンテナkの受信係数であり、Tはアンテナkの送信係数である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記第2側が、その推定した、校正側のアンテナのうち1つであるアンテナIから第2側までのすべてのリンク情報を前記校正側に報告することは、
    第2側が、数式
    によって、アンテナIを校正側の最も信頼性の高いアンテナとして決定し、該最も信頼性の高いアンテナから第2側までのすべてのリンク情報を前記校正側に報告する、ことを含み、
    ここで、前記heff(i,j)は校正側のアンテナiから第2側のアンテナjまでのリンク情報であり、i=1,...,M;j=1,...,Nである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記校正側が前記M本のアンテナに対して自己校正を行って、自己調整係数を得ることは、
    校正側のアンテナIのスイッチを信号送信側に接続し、校正側のアンテナkのスイッチを信号受信側に接続し、アンテナIの信号送信側からテスト信号を送信した後に、アンテナkの信号受信側で第1信号を受信し、
    校正側のアンテナkのスイッチを信号送信側に接続し、校正側のアンテナiのスイッチを信号受信側に接続し、アンテナkの信号送信側から前記テスト信号を送信した後に、アンテナIの信号受信側で第2信号を受信し、
    第1信号と第2信号とを比較して、アンテナkとアンテナIとの間の自己調整係数
    を得る、ことを含み、
    ここで、k=1,...,Mであり、かつk≠Iであり、RはアンテナIの受信係数であり、TはアンテナIの送信係数であり、Rはアンテナkの受信係数であり、Tはアンテナkの送信係数である、
    ことを特徴とする請求項1または5に記載の方法。
  7. 前記校正側が前記M本のアンテナに対して自己校正を行って、自己調整係数を得ることは、
    校正側のアンテナIから第2側までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行うとき、校正側のアンテナIのスイッチを信号送信側に接続し、校正側のアンテナkの信号受信側で信号の受信を行って、第1信号を得、
    校正側のアンテナkから第2側までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行うとき、校正側のアンテナkのスイッチを信号送信側に接続し、校正側のアンテナIの信号受信側で信号の受信を行って、第2信号を得、
    第1信号と第2信号とを比較して、アンテナkとアンテナIとの間の自己調整係数
    を得る、ことを含み、
    ここで、k=1,...,Mであり、かつk≠Iであり、RはアンテナIの受信係数であり、TはアンテナIの送信係数であり、Rはアンテナkの受信係数であり、Tはアンテナkの送信係数である、
    ことを特徴とする請求項1または5に記載の方法。
  8. 前記校正側が、前記自己調整係数と、第2側から報告された、前記校正側のアンテナのうち1つであるアンテナIから第2側までのすべてのリンク情報とに基づいて、校正係数を決定することは、
    校正側が、第2側から校正側までのすべてのリンクに対するリンク情報と、第2側から報告された、前記校正側のアンテナのうち1つであるアンテナIから第2側までのすべてのリンク情報とに基づいて、アンテナIに関連する校正係数αI,j(j=1,...,N)を決定し、
    校正側が、数式
    によって、アンテナkに関連する校正係数を決定する、
    ことを含むことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の方法。
  9. 時分割複信MIMOシステムに用いられる基地局であって、
    ユーザ端末から該基地局までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行うチャネル推定ユニットと、
    自局のM本のアンテナに対して自己校正を行って、自己調整係数を得る自己校正ユニットと、
    前記ユーザ端末から報告された、該基地局のアンテナのうち1つであるアンテナIから前記ユーザ端末までのすべてのリンク情報を受信し、該リンク情報と前記自己調整係数とに基づいて、校正係数を決定する校正係数決定ユニットと、
    を含むことを特徴とする基地局。
  10. 前記自己校正ユニットは、
    該基地局のアンテナiのスイッチを信号送信側に接続し、該基地局のアンテナkのスイッチを信号受信側に接続し、アンテナiの信号送信側からテスト信号を送信してアンテナkの信号受信側で第1信号を受信するように制御し、かつ、該基地局のアンテナkのスイッチを信号送信側に接続し、該基地局のアンテナiのスイッチを信号受信側に接続し、アンテナkの信号送信側から前記テスト信号を送信してアンテナiの信号受信側で第2信号を受信するように制御するテスト信号送受信モジュールと、
    第1信号と第2信号とを比較して、アンテナkとアンテナiとの間の自己調整係数
    を得る自己調整係数生成モジュールと、を含み、
    ここで、i=1,...,M;k=1,...,Mであり、かつi≠kであり、Rはアンテナiの受信係数であり、Tはアンテナiの送信係数であり、Rはアンテナkの受信係数であり、Tはアンテナkの送信係数である、
    ことを特徴とする請求項9に記載の基地局。
  11. 前記自己校正ユニットは、
    該基地局のアンテナiからユーザ端末までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行うとき、該基地局のアンテナkの信号受信側で信号の受信を行って、第1信号を得、かつ、該基地局のアンテナkからユーザ端末までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行うとき、該基地局のアンテナiの信号受信側で信号の受信を行って、第2信号を得るテスト信号送受信モジュールと、
    第1信号と第2信号とを比較し、アンテナkとアンテナiとの間の自己調整係数
    を得る自己調整係数生成モジュールと、を含み、
    ここで、i=1,...,M;k=1,...,Mであり、かつi≠kであり、Rはアンテナiの受信係数であり、Tはアンテナiの送信係数であり、Rはアンテナkの受信係数であり、Tはアンテナkの送信係数である、
    ことを特徴とする請求項9に記載の基地局。
  12. 前記校正係数決定ユニットは、
    受信された前記ユーザ端末から報告された、該基地局のアンテナのうち1つであるアンテナIから前記ユーザ端末までのすべてのリンク情報と、前記チャネル推定ユニットから提供された、ユーザ端末から該基地局までのすべてのリンクに対するチャネル推定とに基づいて、アンテナIに関連する校正係数αI,j(j=1,...,N)を決定し、
    数式
    によって、アンテナkに関連する校正係数を決定する、
    ことを特徴とする請求項10または11に記載の基地局。
  13. 時分割複信MIMOシステムに用いられるユーザ端末であって、
    基地局から該ユーザ端末までのすべてのリンクに対してチャネル推定を行うチャネル推定ユニットと、
    自局のM本のアンテナに対して自己校正を行って、自己調整係数を得る自己校正ユニットと、
    前記基地局から報告された、該ユーザ端末のアンテナのうち1つであるアンテナIから前記基地局までのすべてのリンク情報を受信し、該リンク情報と前記自己調整係数とに基づいて、校正係数を決定する校正係数決定ユニットと、
    を含むことを特徴とするユーザ端末。
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