JP2011197130A - 棚札表示器 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示部に衝撃が加わった際に当該表示部への衝撃力を十分に緩和することが可能な技術を提供する。
【解決手段】棚札表示器100は、表示面101と成る第1表面と当該第1表面とは反対側の第2表面とを有する表示パネル1と、表示パネル1の第2表面に取り付けられた弾性体5とを備えている。棚札表示器100では、弾性体5の弾性により、表示パネル1の表示面101に衝撃Fが加わった際に表示パネル1が傾動することによって表示パネル1への衝撃力を緩和し、その後、表示パネル1が元の姿勢に復帰する。
【選択図】図15

Description

本発明は、可視的に情報を表示し、かつ表示情報が可変の棚札表示器に関する。
従来から様々な装置において表示部が使用されている。例えば特許文献1に記載の電子棚札システム(ESLシステム/Electronic Shelf Label System)の電子棚札では、ドットマトリクス方式の表示部が使用されている。また、特許文献2には液晶表示器を備える電子機器が開示されており、特許文献3には液晶表示器を備える携帯情報端末が開示されている。
特開2004−265196号公報 特開平8−32257号公報 特開2009−63802号公報
さて、表示部が破損することを防止するために、表示部に衝撃が加わった際に当該表示部への衝撃力を緩和することが望まれる。
そこで、本発明は上記の点に鑑みて成されたものであり、表示部に衝撃が加わった際に当該表示部への衝撃力を十分に緩和することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、可視的に情報を表示し、かつ表示情報が可変の棚札表示器であって、表示面と成る第1表面と当該第1表面とは反対側の第2表面とを有する表示部と、前記表示部の前記第2表面の少なくとも1箇所に取り付けられた弾性体とを備え、前記少なくとも1箇所に取り付けられた弾性体の弾性により、前記表示部の前記第1表面に衝撃が加わった際に前記表示部が傾動することによって当該表示部への衝撃力を緩和し、その後、前記表示部が元の姿勢に復帰する。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の棚札表示器であって、第3表面と当該第3表面とは反対側の第4表面とを有し、前記表示部を制御する制御部が搭載された制御基板と、前記制御基板の前記第4表面上に設けられた電池と、前記表示部、前記弾性体、前記制御基板及び前記電池を収納し、その内部に前記電池を入れるための開口部を表面に有するケースと、前記開口部を覆うように前記ケースに貼り付けられたシールとをさらに備え、前記少なくとも1箇所に取り付けられた弾性体は、前記表示部の前記第2表面と前記制御基板の前記第3表面との間に位置し、前記表示部を前記制御基板に取り付ける取付部材として機能する。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の棚札表示器であって、前記表示部の傾動の範囲を制限する制限部材をさらに備える。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の棚札表示器であって、前記少なくとも1箇所に取り付けられた弾性体は、前記表示部の前記第2表面において、周端部を除いた箇所に取り付けられている。
また、請求項5の発明は、請求項4に記載の棚札表示器であって、前記少なくとも1箇所に取り付けられた弾性体は、前記表示部の前記第2表面の中央部に取り付けられている。
また、請求項6の発明は、請求項4及び請求項5のいずれか一つに記載の棚札表示器であって、前記少なくとも1箇所に取り付けられた弾性体は、複数箇所にそれぞれ取り付けられた複数の弾性体で構成されている。
また、請求項7の発明は、前記少なくとも1箇所に取り付けられた弾性体は、前記表示部の前記第2表面の2箇所にそれぞれ取り付けられた2つの弾性体で構成されており、前記2つの弾性体は、前記表示部の前記第2表面の周端部に対して、当該第2表面の中央を間に挟んで互いに対向するように取り付けられている。
ここで、本発明において、棚札表示器とは、典型的には、複数の商品を相互に識別するためのものであって、商品の近傍に取り付けられ、当該商品を識別するための情報を可視的に表示し、かつ表示情報が可変の表示器である。より一般的には、棚札表示器とは、多数の対象を相互に識別するためのものであって、対象の近傍に又は当該対象に取り付けられ、当該対象を識別するための情報を可視的に表示し、かつ表示情報が可変の表示器である。
請求項1乃至請求項7の発明によれば、表示部に衝撃が加わった際には当該表示部が傾動するため、表示部において衝撃が加わった部分を十分に変位させることが可能となる。よって、表示部への衝撃力を十分に緩和することができる。その結果、表示部の破損を確実に防止することができる。
特に、請求項3の発明によれば、表示部の傾動の範囲を制限する制限部材が設けられているため、表示部が傾動することによって制御基板が電池を外側に押して、当該電池がケースの開口部から飛び出ることを防止することができる。
特に、請求項4の発明によれば、弾性体が、表示部の第2表面において周端部を除いた箇所に取り付けられているため、表示部の第1表面の周端部のどの部分に衝撃が加わったとしても、表示部が十分に傾動するようになる。よって、表示部がより破損しにくくなる。
特に、請求項5の発明によれば、弾性体が表示部の第2表面の中央部に取り付けられているため、表示部の第1表面の周端部のどの部分に衝撃が加わったとしても、より均等に表示部が傾動するようになる。よって、表示部の第1表面のうち特定部分が衝撃に弱くなることを抑制できる。その結果、表示部がより破損しにくくなる。
本発明の実施の形態に係る棚札表示器が店舗内で使用されている様子を示す図である。 本発明の実施の形態に係る棚札表示器を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る棚札表示器を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る棚札表示器を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る棚札表示器の表示例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る表示パネル及び制御基板を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る表示パネル及び制御基板を示す背面図である。 本発明の実施の形態に係る表示パネル及び制御基板を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る表示パネルを示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る背面側ケースを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る背面側ケースを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る背面側ケースに保護シールが貼られている様子を示す図である。 本発明の実施の形態に係る棚札表示器を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る棚札表示器を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る棚札表示器に衝撃が加わった様子を示す図である。 表示パネルの周端部の変位可能量と弾性体の厚みとの関係を示す図である。 本発明の実施の形態に係る弾性体の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る弾性体の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る弾性体の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る弾性体の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る弾性体の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る弾性体の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る弾性体の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る第1通信用透明部の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る第1通信用透明部の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る第1通信用透明部の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る第1通信用透明部の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る第1通信用透明部の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る第1通信用透明部の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る表示パネルの下端部が破損する様子を示す図である。 本発明の実施の形態に係る背面側ケースの変形例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る背面側ケースの変形例を示す図である。 集光レンズとして機能する、背面側ケースの凸部を示す斜視図である。 本発明の棚札表示器の変形例を示す断面図である。
図1は、本発明での典型的な棚札表示器が、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店舗で使用されている様子の一例を示す図である。図1に示されるように、棚札表示器100は、商品300の近傍に位置するように商品棚200に取り付けられる。そして、棚札表示器100は、その近傍に位置する商品300を識別するための情報を含む、当該商品300に関する商品情報を表示する。棚札表示器100は、例えば、商品300を識別するための商品名、商品300の売価、商品300に関する広告などを表示する。棚札表示器100は、商品300ごとに商品情報を管理するサーバ装置と通信することが可能となっている。棚札表示器100には、当該サーバ装置から、当該棚札表示器100に対応する商品300に係る商品情報が通信装置を介して送信される。そして、棚札表示器100は、サーバ装置から受信した商品情報を表示する。したがって、サーバ装置から棚札表示器100に送信される商品情報が変化すると、当該棚札表示器100の表示情報は変化することになる。棚札表示器100は、店舗内において、商品棚200以外にも、商品300が載置されたワゴンや、商品300が陳列された、冷蔵用あるいは冷凍用ショーケースに取り付けられることがある。
ここで、本発明において、棚札表示器とは、典型的には、上述の特許文献1の電子棚札システムの電子棚札のように、多数の商品を相互に識別するためのものであって、商品の近傍に取り付けられ、当該商品を識別するための情報を可視的に表示し、かつ表示情報が可変の表示器である。より一般的には、棚札表示器とは、多数の対象を相互に識別するためのものであって、対象の近傍に又は当該対象に取り付けられ、当該対象を識別するための情報を可視的に表示し、かつ表示情報が可変の表示器である。
本実施の形態では、本発明に係る棚札表示器の典型例として、図1に示されるように、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店舗で使用される棚札表示器100について説明する。
図2は棚札表示器100を示す正面図である。図3は棚札表示器100を示す斜視図である。図4は、棚札表示器100を下側側面から見た際の当該棚札表示器100を示す側面図である。図2〜4に示されるように、棚札表示器100は、可視的に情報を表示し、かつ表示情報が可変の表示パネル1と、外部のサーバ装置と光通信を行う光通信部2と、光通信部2が搭載された制御基板3と、表示パネル1、光通信部2及び制御基板3を収納する外装ケース4とを備えている。
表示パネル1は、ドットマトリクス方式の不揮発性表示部であって、例えば電子ペーパで構成されている。電子ペーパ等の不揮発性表示部では、駆動電力を与えることなく表示内容を保持することができる。表示パネル1は、マトリクス表示を行うため、文字、記号及び図形を表示することが可能である。
光通信部2は、サーバ装置と例えば赤外線通信を行う。これにより、棚札表示器100は、サーバ装置から、対応する商品に係る商品情報を受け取ることができる。光通信部2は、受信部たる受光部20と、送信部たる発光部21とを備えている。受光部20は、例えばフォトダイオード及びアンプで構成されており、発光部21は例えばLEDで構成されている。
外装ケース4は、前面側ケース40と背面側ケース41とが組み合わされて構成されている。前面側ケース40及び背面側ケース41のそれぞれは、一方の主面が開口した箱形形状を成している。外装ケース4は例えば樹脂で形成されている。外装ケース4の左右方向の側面及び上下方向の側面には、棚札表示器100の周縁に沿って溝42が形成されている。この溝42は、棚札表示器100を商品棚等に固定するために利用される。例えば、棚札表示器100を商品棚に固定取り付けするための部材(什器)が、溝42を利用して棚札表示器100に取り付けられる。
前面側ケース40の前面には、表示用透明部400及び第1通信用透明部401が設けられている。表示用透明部400は、前面側ケース40の前面の大部分を占めており、当該前面において、周端部を除く部分に形成されている。表示パネル1の表示面は、この表示用透明部400を通じて、外装ケース4の前面側から視認可能となっている。
第1通信用透明部401は、前面側ケース40の前面の下側端部において、中央よりもやや端側に形成されている。光通信部2の受光部20及び発光部21は、第1通信用透明部401を通じて、外装ケース4の前面側から視認可能となっている。また、前面側ケース40の下側側面には、図3,4に示されるように、第1通信用透明部401と繋がった第2通信用透明部402が設けられている。光通信部2の受光部20及び発光部21は、第2通信用透明部402を通じて、外装ケース4の下側の側面側からも視認可能となっている。
図5は棚札表示器100の表示例を示す図である。図5に示されるように、棚札表示器100の表示パネル1の表示面には、当該棚札表示器100に対応する商品に関する商品情報が表示される。例えば、表示パネル1の表示面には、商品名1a、商品コード1b、売価1c、内容量1d、商品に関する広告1eが表示される。商品名1a及び商品コード1bは、商品を識別するための情報であって、消費者や店舗の店員は、棚札表示器100に表示される商品名1aや商品コード1bによって、当該棚札表示器100に対応付けられている商品を特定することができる。
図6〜8は表示パネル1及び制御基板3の構造を示す図である。本実施の形態に係る棚札表示器100では、表示パネル1と制御基板3とは重ね合わされた状態で外装ケース4内に収納される。図6は、外装ケース4内に収納される状態での表示パネル1及び制御基板3を表示パネル1側から見た際のそれらの構造を示す平面図である。図7は、外装ケース4内に収納される状態での表示パネル1及び制御基板3を制御基板3側から見た際のそれらの構造を示す平面図である。図8は、図6に示される矢視Bから見た際の表示パネル1及び制御基板3を拡大して示す側面図である。
図6〜8に示されるように、表示パネル1は、表示面側の透明基板10と、背面側の透明基板11とを備えている。透明基板10,11のそれぞれは、例えば板状のガラス基板であって、透明基板10,11は所定の間隔を隔てて互いに平行に配置されている。透明基板10,11の左右方向の長さは略同一に設定されているが、それらの上下方向の長さは、透明基板11の方が長く設定されている。そして、透明基板10,11は、それらの上方端面が揃えられ、かつ左右方向の端面が揃えられた状態で互いに重ね合わされている。したがって、表示パネル1を表示面側から見た際には、図6に示されるように、透明基板11の下側端部が、透明基板10から露出している。
図9は表示パネル1の断面構造を拡大して示す図である。図9に示されるように、2つの透明基板10,11で挟まれた空間は隔壁12によって複数の空間に区分されており、この複数の空間のそれぞれが一つの画素13として機能する。表示面側から表示パネル1を見た場合、複数の画素13はマトリクス状に配置されている。そして、表示面側から表示パネル1を見た際の、透明基板10,11が重なっている領域が表示領域となる。
各画素13においては、透明基板10,11の内側主面に、ITO(Indium Tin Oxide)などで構成された電極14,15がそれぞれ設けられている。そして、各画素13において、電極14,15及び隔壁12で囲まれた空間内には、流体と粒子の特性を兼ね備えた両者の中間状態の物質で構成される2種類の粒子が封入されている。これら2種類の粒子のうちの一方は黒色の黒色粒子16であり、他方は白色の白色粒子17となっている。黒色粒子16は比較的高電位に帯電しており、白色粒子17は比較的低電位に帯電している。
このような構成の画素13において、表示面側の電極14の電位よりも背面側の電極15の電位が高くなるように電極14,15間に電圧を与えると、クーロン力により、高電位に帯電した黒色粒子16が表示面側に移動し、低電位に帯電した白色粒子17が背面側に移動する。このような画素13を表示面側から見ると、当該画素13は黒色に見える。
一方で、背面側の電極15の電位よりも表示面側の電極14の電位が高くなるように電極14,15間に電圧を与えると、クーロン力により、高電位に帯電した黒色粒子16が背面側に移動し、低電位に帯電した白色粒子17が表示面側に移動する。このような画素13を表示面側から見ると、当該画素13は白色に見える。
このように電極14,15間に与える電圧を画素13ごとに制御することにより、各画素13の発色/非発色状態を個別に切り替えることができる。これにより、表示パネル1は、各種の画像を表示することができ、その表示情報の書き替えが可能となっている。また、黒色粒子16及び白色粒子17の性質により駆動電力が供給されない状態においても、黒色粒子16及び白色粒子17の位置は保持される。このため、表示パネル1への駆動電力の非供給状態においても、表示内容が維持されることになる。
板状の制御基板3には、光通信部2以外にも制御部30が搭載されている。制御部30は、CPUやメモリ等で構成されており、光通信部2や表示パネル1を制御する。光通信部2は、制御基板3の表示パネル1側の主面の下端部に搭載されている。制御部30は、制御基板3の表示パネル1側の主面とは反対側の主面に搭載されている。光通信部2は、図6に示されるように、表示パネル1を表示面側から見た平面視において、透明基板11における、透明基板10から露出している部分の背後に視認可能に配置されている。
後述するように、外装ケース4内には、棚札表示器100の電源を供給するボタン電池が収納される。制御基板3の表示パネル1側の主面とは反対側の主面には、このボタン電池のマイナス電極と接触するマイナス電極端子31と、当該ボタン電池のプラス電極と接触するプラス電極端子32とが搭載されている。なお図8では、マイナス電極端子31及びプラス電極端子32の図示は省略している。
制御基板3と表示パネル1との間には弾性体5が存在しており、当該弾性体5によって表示パネル1は制御基板3に取り付けられている。弾性体5は、例えば、表面に粘着性を有するウレタンで構成されている。図7に示されるように、弾性体5は、制御基板3を介してマイナス電極端子31と対向するように配置されている。弾性体5は、表示パネル1の背面において、周端部を除いた箇所に取り付けられている。
制御基板3の外形は、略正方形であって、表示パネル1の外形、より具体的には表示パネル1の透明基板11の外形よりも小さくなっている。そして、制御基板3は、表示パネル1の背後に完全に隠れるように配置されている。
本実施の形態に係る棚札表示器100では、表示パネル1と制御基板3とはフラットケーブル6で互いに電気的に接続されている。フラットケーブル6は、複数の導線が帯状に束ねられた帯状ケーブルの一種であって、湾曲自在に形成されている。表示パネル1と、当該表示パネル1に重ね合わされた制御基板3とは、湾曲した状態のフラットケーブル6で互いに電気的に接続されている。
フラットケーブル6の一端は、透明基板11の透明基板10側の主面の下端部に接続されている。当該下端部には、表示パネル1の複数の画素13に設けられた電極14,15に電気的に接続された図示しない複数の接続電極が形成されており、フラットケーブル6の一端では、当該複数の接続電極に対して、フラットケーブル6を構成する複数の導線が直付けされている。これにより、接続コネクタ等の、フラットケーブル6と表示パネル1とを電気的に接続するための接続部品は不要となる。そして、透明基板11の透明基板10側の主面の下端部には、フラットケーブル6の一端と透明基板11の接続電極との接続箇所を覆うように保護樹脂7が形成されている。
一方で、フラットケーブル6の他端は、制御基板3における、表示パネル1とは反対側の主面の下端部に接続されている。当該下端部には、制御部30に電気的に接続された図示しない複数の接続電極が設けられており、フラットケーブル6の他端では、当該複数の接続電極に対して、フラットケーブル6を構成する複数の導線が直付けされている。これにより、フラットケーブル6と制御基板3とを電気的に接続するための接続部品を制御基板3に搭載する必要がなくなる。
本実施の形態に係る棚札表示器100では、外装ケース4内にボタン電池が設けられており、このボタン電池から、表示パネル1、光通信部2及び制御部30に電源が供給される。このボタン電池は、外装ケース4の背面側から取り出すことが可能であって、棚札表示器100はボタン電池を交換できるように構成されている。
図10は外装ケース4の背面側ケース41を外側から見た際の当該背面側ケース41の構造を示す斜視図である。図11は背面側ケース41を内側から見た際の当該背面側ケース41の構造を示す斜視図である。
図11に示されるように、背面側ケース41の内側主面410では、その左右方向の中央部411が外側に押し出されたようになっている。そのため、図10に示されるように、背面側ケース41の外側主面450の左右方向の中央部451が外側に突出している。この中央部451には、外装ケース4内のボタン電池や電子部品を外部から保護する保護シール8が貼り付けられる。中央部451における、保護シール8が貼り付けられる領域を「シール貼り付け領域452」と呼ぶ。図12は、中央部451に保護シール8が貼り付けられている様子を示す図である。図10に示されるように、シール貼り付け領域452は、保護シール8の厚みの分だけ少し凹んでいる。したがって、背面側ケース41に保護シール8を貼り付けた際に、背面側ケース41と保護シール8との境界に段差が発生することを抑制でき、保護シール8が剥がれにくくなる。シール貼り付け領域452には略円形の開口部460が設けられている。ボタン電池は、この開口部460から外装ケース4内に入れられる。
背面側ケース41の内側主面410の中央部411には、制御基板3上でのボタン電池の位置を決めるための位置決め隔壁420が、開口部460を取り囲むように設けられている。また、中央部411には、背面側ケース41を下側にしたときに、外装ケース4内において制御基板3を支持する5つの支持部430〜434が設けられている。3つの支持部430〜432は、位置決め隔壁420とともに、開口部460を取り囲むように設けられている。残りの2つの支持部433,434は、中央部411の周縁に沿って上下方向に並んで設けられている。制御基板3は、背面側ケース41の内側主面410の中央部411と対向するように外装ケース4内に収納される。なお、位置決め隔壁420における、支持部430側の端部420aは、少し背が高くなっており、この端部420aにおいても制御基板3は支持される。
また、背面側ケース41の内側主面410には、背面側ケース41の側壁部分415に沿って、表示パネル1の傾動の範囲を制限する制限部材である傾動制限隔壁440が設けられている。傾動制限隔壁440は、背面側ケース41の側壁部分415のうち、上側の側壁部分及び左右方向の側壁部分と少し隙間を空けて対向するようにコ字状に形成されている。この傾動制限隔壁440の役割については後で詳細に説明する。
図13は、外装ケース4内にボタン電池9が収納されている様子を示す図である。図13は、図10の矢視C−Cに相当する位置での棚札表示器100の断面構造を示している。ただし、プラス電極端子32については、ボタン電池9との位置関係が明確となるように、側面図としている。図13では前面側ケース40が下側になるように棚札表示器100を示している。
ボタン電池9は略円柱形状を成している。ボタン電池9では、第1主面9a及び側面9cがプラス電極を構成しており、第1主面9aとは反対側の第2主面9bがマイナス電極となっている。図13に示されるように、制御基板3上のプラス電極端子32及びマイナス電極端子31は、ボタン電池9の側面9c及び第2主面9bとそれぞれ接触する。
本実施の形態に係る棚札表示器100では、開口部460を覆ってシール貼り付け領域452に貼り付けられる保護シール8と、外装ケース4内に収納されたボタン電池9との隙間にスペーサ480が設けられている。スペーサ480は、ボタン電池9の第1主面9aと接触するようにして開口部460の大部分を埋める板状部分であって、背面側ケース41と一体成形されている。スペーサ480は、背面側ケース41における、保護シール8が貼り付けられる部分と同じ厚さであって、スペーサ480の外側主面は、シール貼り付け領域452と段差が生じないように、当該シール貼り付け領域452と同一平面内に位置している。
スペーサ480は、背面側ケース41から開口部460内に延びる可撓性の首部480aと、当該首部480aに繋がり、開口部460内に設けられた本体部480bとで構成されている。本体部480bをめくり上げようとすると、可撓性の首部480aが撓んで、本体部480bがめくり上がり、開口部460の大部分が露出するようになる。この状態で、ボタン電池9を開口部460から外装ケース4内に入れて収納する。
本体部480bの周縁には、首部480aと対向する位置に切り欠き部分480dが設けられている。この切り欠き部分40dに治具等を挿入し、当該治具等によって本体部480bを裏面から押し上げることによって、本体部480bを簡単にめくり上げることができる。よって、ボタン電池9の外装ケース4内への収納が容易となる。
本体部480bの中央部分には円形の検査用穴480cが形成されており、この検査用穴480cによって、ボタン電池9の第1主面9aが露出している。したがって、検査用穴480cに電圧測定用のプローブを挿入して、当該プローブをボタン電池9の第1主面9aに接触させることによって、ボタン電池9のプラス電極の電位を簡単に測定することができる。
開口部460の周縁には、当該開口部460内に突出する2つの突起部470が設けられている。これらの突起部470は、背面側ケース41と一体成形されており、シール貼り付け領域452よりも外側には突出しないようになっている。2つの突起部470は、スペーサ480の切り欠き部分480dの近傍に位置している。ボタン電池9が外装ケース4内に収納された状態では、2つの突起部470は、ボタン電池9の第1主面9aの周端部上に位置しており、当該周端部に当接している。
背面側ケース41は、ボタン電池9における第1主面9aの周端部上に位置し、当該周端部に当接する当接壁部490を有している。当接壁部490は、スペーサ480の首部480aと繋がっており、2つの突起部470に対してスペーサ480を挟んで対向する位置に設けられている。したがって、ボタン電池9の周端部では、一部が当接壁部490によって制御基板3側に押さえつけられるとともに、当該一部と対向する他の部分が2つの突起部470によって制御基板3側に押さえつけられる。これにより、ボタン電池9が外装ケース4内で固定され、ボタン電池9が開口部460から飛び出ることを防止することができる。プラス電極端子32は当接壁部490の下方に配置されている。
ボタン電池9が外装ケース4内に収納されると、ボタン電池9は、背面側ケース41の内側主面410に設けられた位置決め隔壁420によってその周囲が取り囲まれるようになる。これにより、ボタン電池9の位置が制御基板3上でずれることを防止できる。
このように、本実施の形態では、ボタン電池9の第1主面9aを突起部470及び当接壁部490で押さえており、保護シール8は突起部470及び当接壁部490の上から貼り付けられるため、ボタン電池9の第1主面9aと、保護シール8との間に隙間が生じる。この隙間が生じた状態では、保護シール8と背面側ケース41との接触面積が小さく、保護シール8が剥がれやすくなる。さらには、保護シール8におけるボタン電池9上方の部分が押されると、保護シール8の周端部がめくれ上がり、保護シール8が剥がれやすくなる。
そこで、上述のように、ボタン電池9と保護シール8との間の隙間にスペーサ480を配置する。これにより、保護シール8と、それが貼り付けられる領域との接触面積を増大することができ、保護シール8が剥がれにくくなる。その結果、ボタン電池9等の外装ケース4内部の部品を外部から確実に保護することができる。
<棚札表示器の衝撃緩和機能>
本実施の形態に係る棚札表示器100では、表示部である表示パネル1に取り付けられた弾性体5の弾性により、表示パネル1の表示面(表示パネル1の透明基板10における前面側ケース40側の主面)に衝撃が加わった際に表示パネル1が傾動することによって表示パネル1への衝撃力を緩和し、その後、表示パネル1が元の姿勢に復帰するようになっている。以下、この棚札表示器100の衝撃力緩和機能について詳細に説明する。
図14は、図2の矢視A−Aでの棚札表示器100の断面構造を拡大して示す図である。図14では、図の煩雑さを避けるために、制御基板3に搭載されている部品の図示を省略している。また、背面側ケース41に関して、衝撃力緩和機能に関係しない部分については簡素化して図示している。
図14に示されるように、前面側ケース40は、上述の表示用透明部400を含む前面部分140と、当該前面部分140の周端部141から立ち上がる側壁部分150とで構成されている。前面部分140における、表示用透明部400を取り囲む周端部141は、第1通信用透明部401を除いて2重構造となっている。また、側壁部分150も第2通信用透明部402を除いて2重構造となっている。周端部141の内側部分141a及び側壁部分150の内側部分150aはともに透明であって、周端部141の外側部分141b及び側壁部分150の外側部分150bはともに不透明である。側壁部分150の内側部分150aは、前面部分140の周端部141の内側部分141aから立ち上がっており、側壁部分150の外側部分150bは、前面部分140の周端部141の外側部分141bから立ち上がっている。側壁部分150では、外側部分150bよりも内側部分150aの方が高くなっている。内側部分150aは、背面側ケース41の側壁部分415と、背面側ケース41の内側主面410に設けられた傾動制限隔壁440との間の隙間に挿入されるように、当該内側主面410にまで達している。
このような構造を有する前面側ケース40では、前面部分140の周端部141の2重構造により、前面部分140の内側の面が、表示用透明部400が形成されている部分だけ凹んでいる。つまり、表示用透明部400の内側の面は、当該表示用透明部400を取り囲む周端部141の内側の面よりも凹んでいる。そして、表示パネル1は、その表示面101の周端部が、前面側ケース40の周端部141の内側の面(内側部分141aの内側の面)に当接するように外装ケース4内に収納されている。これにより、表示パネル1と表示用透明部400との間に隙間160が形成される。
このように、表示パネル1と表示用透明部400との間に隙間160を設けることによって、表示パネル1と表示用透明部400とが擦れることを防止できる。したがって、表示パネル1と表示用透明部400とが擦れることによって表示パネル1や表示用透明部400が傷つくことを防止できる。
図15は、棚札表示器100の前面に衝撃が加わった様子を示す図である。棚札表示器100の前面にショッピングカート等が衝突すると、図15に示されるように、棚札表示器100の前面に衝撃Fが加わるようになる。そうすると、透明樹脂で形成された表示用透明部400が凹んで、表示パネル1の表示面101にも衝撃Fが加わるようになる。表示パネル1の表示面101に衝撃Fが加わると、弾性体5が撓んで、表示パネル1が傾動するようになる。これにより、表示パネル1に対する衝撃Fを逃がすことができ、表示パネル1に加わる衝撃力を緩和することができる。その後、弾性体5は元の状態に戻り、図14に示されるように、表示パネル1の姿勢は元の姿勢に戻るようになる。
このように、本実施の形態に係る棚札表示器100では、表示パネル1に衝撃が加わった際には、より詳細には、表示パネル1のうち弾性体5が取り付けられている部分以外の部分に衝撃が加わった際には、表示パネル1が傾動する。そのため、表示パネル1において、衝撃が加わった部分を十分に変位させることができる。よって、表示パネル1への衝撃力を十分に緩和することができる。その結果、表示パネル1の破損を確実に防止することができる。
また本実施の形態では、弾性体5が、表示パネル1の背面において、周端部を除いた箇所に取り付けられているため、表示パネル1の表示面の周端部のどの部分に衝撃が加わったとしても、表示パネル1が十分に傾動するようになる。よって、表示パネル1がより破損しにくくなる。
<表示パネルの傾動範囲の制限>
上述のように、本実施の形態に係る棚札表示器100では、ボタン電池9を外装ケース内4に入れるための開口部460が背面側ケース41に設けられている。表示パネル1に衝撃が加わり、弾性体5が撓んで表示パネル1が傾動すると、制御基板3がボタン電池9を外側に押して、ボタン電池9が開口部460から飛び出す可能がある。
そこで、本実施の形態では、表示パネル1の傾動範囲を制限する傾動制限隔壁440が背面側ケース41の内側主面410に設けられている。上述の図14に示されるように、傾動制限隔壁440は、表示パネル1の周端部の下方において、当該周端部と隙間を空けて配置されている。これにより、表示パネル1がある程度傾動すると、表示パネル1の周端部が傾動制限隔壁440に当たるようになる。その結果、表示パネル1が必要以上に傾動して、ボタン電池9が開口部460から飛び出ることを防止できる。表示パネル1と傾動制限隔壁440との隙間の距離は、突起部470がボタン電池9を制御基板3側に押さえつける力、保護シール8の粘着性及びスペーサ480の首部480aの可撓性などを考慮して、表示パネル1が傾動した際にボタン電池9が開口部460から飛び出さないような値に設定される。
なお、表示パネル1が傾動した際にボタン電池9が開口部460から飛び出さない範囲で傾動制限隔壁440の高さを調整することによって、図16に示されるように、棚札表示器100の厚み方向D1において表示パネル1の周端部102が変位することができる量α(以後、「変位可能量α」と呼ぶ)を、弾性体5の厚みβよりも大きくする方が望ましい。これにより、表示パネル1の傾動範囲を広くとることができ、表示パネル1への衝撃力を十分に吸収することができる。
<各種変形例>
<弾性体の変形例>
上記の例では、表示パネル1の背面において、周端部を除くように1つの弾性体5を取り付けたが(図6等参照)、周端部を除くように複数箇所に複数の弾性体5をそれぞれ取り付けても良い。
また図17に示されるように、表示パネル1の背面の中央部に弾性体5を取り付けても良い。図17及び後述の図18〜23には、表示パネル1を表示面101側から見た際の当該表示パネル1の平面図が示されている。
このように、表示パネル1の背面の中央部に弾性体5を取り付けることによって、表示パネル1の表示面101の周端部のどの部分に衝撃が加わった場合であっても、より均等に表示パネル1を傾動させることができる。よって、表示パネル1の表示面101のうち特定部分が衝撃に弱くなることを防止できる。その結果、表示パネル1がより破損しにくくなる。なお、表示パネル1の背面の中央部の複数箇所に複数の弾性体5をそれぞれ取り付けてもよい。
また上記の例では、表示パネル1の背面の周端部を避けて弾性体5を当該背面に取り付けていたが、図19〜21に示されるように、表示パネル1の背面の周端部に対して、当該背面の中央を間に挟んで互いに対向するように取り付けても良い。
図19の例では、2つの弾性体5が、表示パネル1の背面の左右方向の両端部にそれぞれ取り付けられている。この場合には、表示パネル1の表示面101の上側端部及び下側端部に衝撃が加わった際には、表示パネル1を十分に傾動させることができる。
図20の例では、2つの弾性体5が、表示パネル1の背面の上下方向の両端部にそれぞれ取り付けられている。この場合には、表示パネル1の表示面101の左右方向の端部に衝撃が加わった際には、表示パネル1を十分に傾動させることができる。
図21の例では、2つの弾性体5が、表示パネル1の背面において、対角線上に位置する2つの角部にそれぞれ設けられている。この場合には、表示パネル1の表示面101の4つの角部のうち、弾性体5が反対側に存在しない角部101aに衝撃が加わった際には、表示パネル1を十分に傾動させることができる。なお、図21に示される弾性体5の配置の代わりに、表示パネル1の背面において、もう一方の対角線上に位置する2つの角部に、2つの弾性体5をそれぞれ取り付けてもよい。
また、図22に示されるように、弾性体5をL字状に構成して、表示パネル1の背面の周端部のうち、左右方向の一方端部と上下方向の一方端部に弾性体5を取り付けても良い。この場合には、表示パネル1の表示面101において、弾性体5が反対側に存在しない角部101bに衝撃が加わった際には、表示パネル1を十分に傾動させることができる。
また、図23に示されるように、弾性体5をコ字状に構成して、表示パネル1の背面側主面のうち、左右方向の片側半分の周端部に弾性体5を取り付けてもよい。この場合には、表示パネル1の表示面101のうち、弾性体5が反対側に存在しない、左右方向の一方端部に衝撃が加わった際には、表示パネル1を十分に傾動させることができる。
<棚札表示器の用途例>
上記の説明では、本発明に係る棚札表示器の典型例として、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店舗内で使用される棚札表示器100について説明したが、棚札表示器100を他の用途に使用しても良い。
例えば、多数の在庫商品を保管する工場内において、多数の在庫商品を相互に識別するために棚札表示器100を使用しても良い。この場合には、棚札表示器100は、在庫商品の近傍、例えば、在庫商品が並べられた棚や、在庫商品を工場内で運搬するための台車に取り付けられる。そして、棚札表示器100は、その近傍の在庫商品を識別するための情報、例えば当該在庫商品の商品名を可視的に表示する。
また、多数の部品を加工したり組み立てたりする製造工場内において、多数の部品を相互に識別するために棚札表示器100を使用しても良い。この場合には、棚札表示器100は、部品の近傍、例えば、部品が搭載されたトレーに取り付けられる。そして、棚札表示器100は、その近傍の部品を識別するための情報、例えば当該部品についての作業指示情報を可視的に表示する。
また、多数の人(医者、看護士、事務員)が働く病院内において、多数の人を相互に識別するために棚札表示器100を使用しても良い。この場合には、棚札表示器100は、人に取り付けられ、当該人を識別するための情報、例えば当該人の氏名を可視的に表示する。このように、棚札表示器100を名札代わりに使用しても良い。
<外装ケースへのレンズ機能の付加>
上述のように、光通信部2は、前面側ケース40の第1通信用透明部401を通じて外部からの光信号を受信する。そこで、第1通信用透明部401の形状を工夫して、当該第1通信用透明部401を集光レンズとして機能させる。これにより、光通信部2の受信性能が向上する。
図24〜29は、集光レンズとして機能する第1通信用透明部401の形状例を示す図である。図24〜29は、第1通信用透明部401の断面を含む、棚札表示器100の上下方向の断面構造を拡大して示している。
図24の例では、第1通信用透明部401の内側の面に1つの凹部を形成することによって第1通信用透明部401を集光レンズとして機能させている。図25の例では、第1通信用透明部401の内側の面に複数の凹部を形成することによって第1通信用透明部401を集光レンズとして機能させている。図26の例では、第1通信用透明部401の内側の面に1つの凸部を形成することによって第1通信用透明部401を集光レンズとして機能させている。
また図27の例では、第1通信用透明部401の内側及び外側の面のそれぞれに1つの凹部を形成することによって第1通信用透明部401を集光レンズとして機能させている。図28の例では、第1通信用透明部401の内側及び外側の面のそれぞれに複数の凹部を形成することによって第1通信用透明部401を集光レンズとして機能させている。図29の例では、第1通信用透明部401の内側及び外側の面のそれぞれに1つの凸部を形成することによって第1通信用透明部401を集光レンズとして機能させている。
このように、外装ケース4の一部を、光通信部2に光を集光する集光レンズとしているため、棚札表示器100の小型化を図りつつ、棚札表示器100の光通信性能を向上することができる。なお、前面側ケース40の側面の第2通信用透明部402についても、同様にして集光レンズとして機能するようにしてもよい。
<表示パネルの破損を防止する構造>
上述のように、表示パネル1は、表示面側の透明基板10に対して、その裏側から、それよりも大きい透明基板11を貼り合わせて構成されていることから、表示パネル1には、1枚の透明基板だけで構成されている部分が存在する。具体的には、図6,7に示されるように、表示パネル1の下端部は透明基板11だけで構成されており、当該下端部は薄くなっている。したがって、表示パネル1の表示面では、下端部が他の部分よりも奥側に位置するようになる(図8参照)。その結果、表示パネル1の表示面の下端部は、前面側ケース40の前面部分140の周端部141とは当たらなくなっている。このような構造を有する棚札表示器100が、その前面を下側にして床に落下すると、表示パネル1の下端部が破損することがある。図30はその様子を示す図である。図30では、表示パネル1及び前面側ケース40の上下方向の断面構造を示している。図30では、表示パネル1及び前面側ケース40の前面を下側に、それらの下端部を右側に示している。
図30に示されるように、表示パネル1の下端部(薄い部分)103は、前面側ケース40の内側主面と当接していないことから、棚札表示器100が、その前面を下側にして床に落下すると、表示パネル1の下端部103が、慣性力により下方に変位しようとして折れ曲がり、破損することがある。
そこで、表示パネル1の下端部103も、前面側ケース40の内側の面と当接するようにする。例えば、図31に示されるように、前面側ケース40の前面部分140の周端部141において、下側端部の内側部分141aを高く(厚く)して、当該内側部分141aが表示パネル1の下端部103と当接するようにする。あるいは、前面側ケース40の前面部分140の周端部141において、下側端部の内側部分141aの上にスペーサを設けて、当該スペーサが表示パネル1の下端部103と当接するようにする。これにより、棚札表示器100が、その前面を下側にして床に落下したとしても、表示パネル1の下端部103が破損することを防止することができる。
なお、前面側ケース40の前面部分140の下端部に形成されている第1通信用透明部401を厚く形成して、第1通信用透明部401が表示パネル1の下端部103と当接するようにしても良い。この場合には、第1通信用透明部401の形状を工夫して、集光レンズとして機能するようにしても良い。図32は、表示パネル1の下端部103と当接しつつ、集光レンズとして機能する第1通信用透明部401を示す図である。図32には、第1通信用透明部401の断面を含む、前面側ケース40、表示パネル1及び制御基板3の上下方向の断面構造が示されている。図32に示される例では、第1通信用透明部401の内側の面に凸部401aを形成することによって第1通信用透明部401を集光レンズとして機能させている。なお、表示パネル1の下端部103が破損することをより確実に防止するためには、図33に示されるように、凸部401aの頂部401aaを平坦にすることが望ましい。
<光通信部の配置及び外装ケースの変形例>
図34は本変形例に係る棚札表示器100の上下方向の断面構造を示す図である。図34では、図の煩雑さを避けるために、外装ケース4を簡素化して図示している。また図34では、外装ケース4に収納されている部品のうち、表示パネル1、光通信部2及び制御基板3だけを示している。
図34に示されるように、本変形例に係る棚札表示器100では、光通信部2が、制御基板3の表示パネル1側の主面とは反対側の主面の下端部に搭載されている。したがって、外装ケース4の前面部分240に透明部分を設けたとしても、棚札表示器100の前面側から光通信部2を視認できない。よって、光通信部2は、棚札表示器100の外部からの光信号を受信しにくくなる。
そこで、外装ケース4において、表示用透明部400以外の部分を、拡散材が配合された樹脂で構成する。具体的には、外装ケース4の前面部分240のうち、表示用透明部400以外の部分、つまり前面部分240の周端部241と、外装ケース4の上下方向及び左右方向の側壁部分242と、外装ケース4の背面部分244とを、拡散材が配合された樹脂で構成する。これにより、外装ケース4の前面部分240の周端部241に照射された光260や、外装ケース4の側壁部分242に照射された光260が、外装ケース4内を通って、外装ケース4の背面部分244において、光通信部2と対向する対向部分245にまで導かれるようになる。そして、対向部分245まで導かれた光260は、光通信部2にまで達するようになる。
このように、外装ケース4において、表示用透明部400以外の部分を、拡散材が配合された樹脂で構成することによって、光通信部2は、制御基板3の表示パネル1側の主面とは反対側の主面に搭載されている場合であっても、サーバ装置と光通信することができる。
なお、外装ケース4において、光通信部2と対向する対向部分245については、上述の図24等の第1通信用透明部401と同様に、集光レンズとして機能するようにしても良い。これにより、棚札表示器100の光通信性能が向上する。図34では、集光レンズとして機能する対向部分245が示されている。
また、図34に示されるように、外装ケース4の背面部分244において、対向部分245以外の部分の内側及び外側の面のそれぞれに、反射材250を塗布することが好ましい。これにより、外装ケース4内を進む光260が外装ケース4の外側に漏れることを抑制できる。よって、外装ケース4に照射された光260を、光通信部2と対向する対向部分245にまで確実に導くことができる。よって、棚札表示器100の光通信性能が向上する。
1 表示パネル
3 制御基板
4 外装ケース
5 弾性体
8 保護シール
9 電池
30 制御部
100 棚札表示器
440 傾動制限隔壁
460 開口部

Claims (7)

  1. 可視的に情報を表示し、かつ表示情報が可変の棚札表示器であって、
    表示面と成る第1表面と当該第1表面とは反対側の第2表面とを有する表示部と、
    前記表示部の前記第2表面の少なくとも1箇所に取り付けられた弾性体と
    を備え、
    前記少なくとも1箇所に取り付けられた弾性体の弾性により、
    前記表示部の前記第1表面に衝撃が加わった際に前記表示部が傾動することによって当該表示部への衝撃力を緩和し、その後、前記表示部が元の姿勢に復帰する、棚札表示器。
  2. 請求項1に記載の棚札表示器であって、
    第3表面と当該第3表面とは反対側の第4表面とを有し、前記表示部を制御する制御部が搭載された制御基板と、
    前記制御基板の前記第4表面上に設けられた電池と、
    前記表示部、前記弾性体、前記制御基板及び前記電池を収納し、その内部に前記電池を入れるための開口部を表面に有するケースと、
    前記開口部を覆うように前記ケースに貼り付けられたシールと
    をさらに備え、
    前記少なくとも1箇所に取り付けられた弾性体は、前記表示部の前記第2表面と前記制御基板の前記第3表面との間に位置し、前記表示部を前記制御基板に取り付ける取付部材として機能する、棚札表示器。
  3. 請求項2に記載の棚札表示器であって、
    前記表示部の傾動の範囲を制限する制限部材をさらに備える、棚札表示器。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の棚札表示器であって、
    前記少なくとも1箇所に取り付けられた弾性体は、前記表示部の前記第2表面において、周端部を除いた箇所に取り付けられている、棚札表示器。
  5. 請求項4に記載の棚札表示器であって、
    前記少なくとも1箇所に取り付けられた弾性体は、前記表示部の前記第2表面の中央部に取り付けられている、棚札表示器。
  6. 請求項4及び請求項5のいずれか一つに記載の棚札表示器であって、
    前記少なくとも1箇所に取り付けられた弾性体は、複数箇所にそれぞれ取り付けられた複数の弾性体で構成されている、棚札表示器。
  7. 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の棚札表示器であって、
    前記少なくとも1箇所に取り付けられた弾性体は、前記表示部の前記第2表面の2箇所にそれぞれ取り付けられた2つの弾性体で構成されており、
    前記2つの弾性体は、前記表示部の前記第2表面の周端部に対して、当該第2表面の中央を間に挟んで互いに対向するように取り付けられている、棚札表示器。
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