JP2011197004A - 時計ムーブメント用の制御・設定デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】既知の従来技術による制限がなく、より実用的でありかつプレート上で占有する空間がより少ない時計ムーブメントのための新しいデバイスおよび新しい制御方法を提案すること。
【解決手段】時計ムーブメントが香箱93と、制御部材102と、設定部材103と、機械式ディスプレイ手段23、23’、108、109、109’、109”、110’、110”、110’’’とを含む。制御部材102は、時計ムーブメントの動作モード(A、B、C、D)を選択することができ、ディスプレイ手段は、現在の動作モードを表示するために制御部材102に連結される第1のディスプレイ手段23、23’を有し、設定部材103は、選択された動作モードに応じて少なくとも3つの別個の機能を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、機械式時計ムーブメントのための制御・設定デバイスに関する。本発明は、特に、アラーム・ウォッチ・タイプの機械式腕時計に適する。
クラウン(竜頭)およびプルアウト・ピースに基づいた設定デバイスが知られており、ここでは、プルアウト・ピースの位置に応じてクラウンを回転させることによって複数の機能が決定される。
作動カムを使用するクロノグラフ制御デバイスも知られており、ここでは、プッシュ・ボタン機能によりクロノグラフの異なる動作モードを決定することができる。
このタイプの制御・設定機構の欠点は、使用者が現在どの動作モードかを知ることが不可能であることであり、それにより、モード間における指示が比較的非実用的になってしまい、誤った取り扱いの原因となる可能性がある。
さらに電気機械式ウォッチが知られており、ここでは、多くの場合はプッシュ・ボタンである第1の制御部材を使用して異なるモードが選択され、1つまたは複数の別のプッシュ・ボタンを使用してパラメータが設定される。このタイプの機構は、より直感的な指示を与えることができるという利点があるが、設定機能がウォッチの中間部の異なる位置に配置される多数の専用の制御部材を必要とするような、機械式ムーブメントまたはモジュールには適用され得ない。また、このような空間の要求条件により、十分な場所がないためにプレート内に追加のモジュールを容易に組み込むことができなくなる。
本発明の目的は、既知の従来技術による制限がなく、より実用的でありかつプレート上で占有する空間がより少ない時計ムーブメントのための新しいデバイスおよび新しい制御方法を提案することである。
これらの目的は、香箱と、制御部材と、設定部材と、機械式ディスプレイ手段とを含み、その制御部材によって時計ムーブメントの動作モードの選択ができ、ディスプレイ手段には制御部材に連結されて現在の動作モードを表示する第1のディスプレイ手段が含まれている時計ムーブメントであって、設定部材は、選択された動作モードに応じて少なくとも3つの別個の機能を実行できることを特徴とする、時計ムーブメントによって達成される。
これらの目的は、香箱と、時計ムーブメントの動作モードの選択を可能にする制御部材と、設定部材と、現在の動作モードを表示するために制御部材に連結される第1のディスプレイ手段を有する機械式ディスプレイ手段とを含む時計ムーブメントのための制御方法によって達成され、その方法には、
−上記制御部材を使用して、上記第1の設定モードを設定するための第1の動作モードを選択する第1のステップと;
−上記設定部材を使用して第1の時間関連パラメータを選択する第1のステップと;
−上記制御部材を使用して第2の動作モードを選択する第2のステップと;
−上記設定部材を使用して、上記第1の時間関連パラメータとは異なる第2の時間関連パラメータを設定する第2のステップと;
−上記制御部材を使用して第3の動作モードを選択する第3のステップと;
−上記設定部材を使用して上記時計ムーブメントの香箱を巻き上げる第3のステップと
が含まれる。
提案した解決策の1つの利点は、設定部材および制御部材が連結されることで、単一の設定部材で複数の機能を実行でき、それによりプレート上において別の時計モジュールのための空間を空け得ることである。
また、現在のモードを即時に表示できることで、設定部材によって実行される機能を決定できるようになる。したがって、提案した解決策では設定が簡単かつ短時間であり、電子部品を一切使用せずに済み、動作モードおよび設定ステップが即時に表示され、特にユーザ・フレンドリである。
提案した解決策のさらなる利点は、専用の設定部材および制御部材が存在することで、それらの使用がはるかに直感的になることである。どの動作モードが選択されても設定部材は1つの軸方向位置のみを有することから、モードを変更する際にクラウンの面倒な操作を必要とする従来のプルアウト機構よりその使用が容易となる。
ここでの記述では本発明の例示の実装形態が与えられ、これは添付図面に図示されている。
本発明の好適な変形形態による制御・設定デバイスを有するウォッチを示す図である。 A〜Cは、巻き上げ位置にある、本発明の好適な変形形態によるアラーム・デバイスの釈放(レリーズ)機構を示す斜視図、上面図および断面図である。 A〜Cは,釈放位置にある、本発明の好適な変形形態によるアラーム・デバイスの釈放機構を示す斜視図、上面図および断面図である。 A〜Cは、本発明の好適な変形形態によるアラーム・デバイスの、特に、アラーム釈放日付を設定するためのギヤ・トレイン(輪列)を示す斜視図、上面図および断面図である。 A〜Cは、本発明の好適な変形形態によるアラーム・デバイスの、特に、アラーム釈放時刻を設定するためのギヤ・トレインを示す斜視図、上面図および断面図である。 A,Bは、図4AおよびBの、特に、動作モードを選択および表示するための制御機構および釈放日付を設定するためのギヤ・トレイン上にある針を示す詳細図である。 A,Bは、図5AおよびBの、特に、動作モードを選択および表示するための制御機構およびアラーム釈放時刻を設定するためのギヤ・トレイン上にある針を示す詳細図である。 A,Bは、本発明の好適な変形形態に従って使用される時打ち用香箱を巻き上げるためのギヤ・トレインを示す斜視図および上面図である。 ベーシック・ムーブメントの日付を修正するためのかつ本発明による好適な変形形態によるアラーム・デバイスにベーシック・ムーブメントを連結するためのギヤ・トレインを示す、それぞれ文字板側およびムーブメント側から見た斜視図である。 ベーシック・ムーブメントの日付を修正するためのかつ本発明による好適な変形形態によるアラーム・デバイスにベーシック・ムーブメントを連結するためのギヤ・トレインを示す、それぞれ文字板側およびムーブメント側から見た上面図である。 ベーシック・ムーブメントの日付を修正するためのかつ本発明による好適な変形形態によるアラーム・デバイスにベーシック・ムーブメントを連結するためのギヤ・トレインを示す、それぞれ文字板側およびムーブメント側から見た斜視図である。 ベーシック・ムーブメントの日付を修正するためのかつ本発明による好適な変形形態によるアラーム・デバイスにベーシック・ムーブメントを連結するためのギヤ・トレインを示す、それぞれ文字板側およびムーブメント側から見た上面図である。
図1は、そのケースがいかなる作動機能または表示機能のための電子部品を一切含まない、純粋な機械式ウォッチ101の文字板および中間部を示している。ウォッチ101は、図8Aおよび8Bにおいて後で説明されるエネルギー源93としての香箱を含むアラーム・デバイスと、複数のクラウン103、105およびプッシュ・ボタン102、104とを備えるアラーム・ウォッチである。第1のクラウン−プッシュ・ボタンのペア105、104はアラーム・ウォッチ101のベーシック(時刻側)・ムーブメントに関連付けられており、第2のクラウン−プッシュ・ボタンのペア103、102はアラーム・デバイスに関連付けられている。プッシュ・ボタン102によって制御されかつクラウン103によって設定されるアラーム・デバイスは、より一般的には時計ムーブメントに関連するが、ここではベーシック・ムーブメントとは別個のアラーム・モジュールに適用される本発明の好適な実施形態である。したがって、以下で説明するこの好適な実施形態によると、時計ムーブメントは、香箱と、制御部材と、設定部材と、ディスプレイ手段とを含むモジュールであり、そのディスプレイ手段は、好適な実施形態によれば、ディスプレイ第1手段およびディスプレイ第2手段を含み、当該ディスプレイ第1手段は、ウォッチの動作モード・ディスプレイに関連付けられ、以下で説明する要素23、23’および108によって形成されており、そして、ディスプレイ第2手段は、以下で説明する要素109、109’、109”によって形成され、ここでは釈放日付109’である第1の時刻設定パラメータに関連付けられているアラーム釈放日付値を設定することを目的とした手段と、および第2の時刻設定パラメータをなすアラーム釈放時刻を設定することを目的とした手段110、110’、110”、110’’’と、に分けられる。
この好適な実施形態によると、以下で説明するアラーム・モジュールは時打ちデバイスを作動させるが、振動アラームを作動させてもよく、すなわち、本質的には必ずしも音を発生させる必要はない。また、2つの別個の時刻関連パラメータを設定するために同一の設定部材103を使用することが別のタイプのパラメータに適用され得ることは明らかであろう。
ウォッチ文字板上には、中央から延びているウォッチ・ムーブメントの針、すなわち時針106、分針106’および秒針106”を見ることができる。3時のところには、開口部107と、後の図、特に図2A、B、Cおよび9A、B、C、Dに図示されているクロス(スター車)14およびホイール15とが存在しており、開口部107を通して、各々が駆動手段を備える別個のディスク上に位置される十の位107’および一の位107”の分離されたディスプレイによって形成される日付を見ることができる。
文字板上の9時のところには、日付値に対応するマーキングを含む環状スケール109”が存在する。針109が、アラーム釈放のために選択される日付値109’を指し、それによりアラーム・デバイスが作動される日が決定される。環状スケール109”によって形成されるリングの内面には、アラーム・ウォッチの動作モードを表示する開口部108が存在する。図1では、アイコンによって表示されるモードがアラーム・デバイスの停止モードDに対応している。モード・ディスプレイ・ディスク23’の全体を示している特に図8Aおよび8Bを参照して後で分かるように、以下で説明するアラーム・ウォッチは別個の4つの動作モードA、B、CおよびDを含む。これらのモードは、作動モードAと、釈放日付設定モードB(針109を介して表示される)と、文字板上の6時のところに位置される開口部110内に表示される釈放時刻設定モードC(ここに説明する実施形態では、アラーム・デバイスのアラーム釈放に連動した(ここでは15分目盛りの)時刻表示を有するリング110”が開口部を通るようにスクロールできる)と、および、アラームを作動させることができない停止モードDとである。アラームを設定するときに選択される時刻値は、数値によって、あるいは、開口部の中央110’における明確に異なる30分表示または15分表示(直感的に読めるように、15分表示が30分表示よりも小さくされる)によって、のいずれかで表示される。しかし、アラーム設定時刻110’が容易に読み取れて確認できるならば、別のディスプレイ・タイプが想定されてもよい。リング110”に作用する割出し要素111を介して、開口部110を通るように段階的にスクロールすることが好適である。当業者であれば、この目盛りを15分未満の値に調整することが可能であること、また別法として所望の釈放時刻値110’にゆっくり進むディスプレイを使用することも可能であると言うことを理解するであろう。文字板上の2つの異なる位置に配置される針109およびディスク110”によって形成される2つの専用の指示手段が存在することにより、各設定パラメータを直感的に容易に読むことが可能となる。さらに、針がリングに対向している、2つの異なるタイプのインジケータを有する分離されたディスプレイは、設定される値を読むときにパラメータが容易に区別され得ることも意味している。
アラーム・ウォッチ101の中間部は2つのプッシュ・ボタン102および104を担持する。プッシュ・ボタン104は日付値を修正するためのものであり、日付値はプッシュ・ボタン104に圧力が加えられるごとに1ずつ増加していく。日付の修正、ならびに、針106、106’および106”によって現在の時刻を表示することを可能にするベーシック・ムーブメントとの連結は図9A、B、C、Dを参照して詳細に説明される。プッシュ・ボタン102は制御部材であり、押されるたびに、特に図6A、6B、7A、7Bおよび8A、8Bを参照して後で説明する特定のギヤ・トレインを介して開口部108内のディスプレイを変化させる。説明する好適な実施形態によると、モードが変更されることにより、異なる4つのアイコン(そのうちの2つが、時刻関連のパラメータ、ここでは日付109’および釈放時刻110’の設定に関連付けられており、残りの2つがアラームの作動または停止のいずれかに関連付けられている)を含むディスプレイ・ディスク23’が回転される。上記を読めば、モードを変更するためのおよび説明するアラーム・ウォッチ101のパラメータを設定するための制御機構が、例としてカウントダウン・カウンタまたはクロノグラフ機構のアラーム釈放などの別の機能のために設定される他の別個の時刻関連パラメータ(例えば、時刻、分、月相)を例えば必要とするような別のタイプの時計モジュール内でも再現され得ることは明白であろう。
また、プッシュ・ボタン102が押されるごとに各モードが変更され、それにより、特に後の図8A、8Bに図示されている時打ち用香箱93を巻き上げることまたは日付値109’を調整することまたは釈放時刻値110を調整することのいずれかを行うことができるクラウン103を設定する機能が影響を受ける。したがって、制御部材として機能するプッシュ・ボタン102とは異なる設定部材として機能するクラウン103の機能が選択されたモードに応じて変化することは明らかである。すなわち、部材102および103は連結されており、それにより、説明するアラーム・デバイスを特に直感的な手法で設定および作動することが可能となる。というのは、各日付設定モードまたは時刻設定モードの開始を同時に表示することができ、その後、アラーム・デバイスを作動するためにブッシュ・ボタンに圧力を加えるごとに設定ステップが行われるからである。香箱を巻き上げることがアラーム・デバイスを設定するステップとみなされる場合、アラームは、香箱を巻き上げて日付を設定して時刻を設定するためにプッシュ・ボタンを押してクラウン103を回転させることを交互に行う一連の3ステップを通して作動されることに留意されたい。この一連のステップはいかなる順序で行われてもよく、すなわち、決まった設定ステップから開始される必要はない。しかし、説明する実施形態では、一連のモードは所定の順序、すなわちA、D、B、Cの順序で実施される。モードAおよびDでは時打ち用香箱93を巻き上げることが可能であり、ここではそれぞれ、アラームを起動させることまたは停止させることのいずれかが行われる。図3Aに図示されるアラーム・デバイス起動ステップA1は、アラーム釈放時刻110’を設定した後にプッシュ・ボタン102を押すことによって釈放アーム10を枢動させることである。これにより、アラーム・ウォッチ101の使用者はアラーム作動モードAを開始することになる。
このクラウン103を設定部材として使用することの利点は、選択した時刻関連パラメータをいずれの方向、すなわち増加方向または減少方向でも設定できることである。また、日付109’および時刻110’の別々のアラーム釈放値が異なる位置にあることにより、直感的に連続して設定を行うことが可能になり、この場合設定値を瞬時に見ることができる。2つの設定モードBおよびCを含む動作モードを同時に表示することは、設定する必要がある時刻関連パラメータを調整および視認することを非常に実用的にするのに貢献する。また、釈放日付値109’のディスプレイの配置は十の位の表示107’および一の位の表示107”によって形成されるベーシック・ムーブメントの日付の反対側であり、これらはそれぞれ文字板上の9時および3時のところに配置され、それにより、これらの日付値を非常に素早く比較して容易に読むことが可能となる。また、アラームを釈放するための109を介したディスプレイ・モードと現在の日付の数値ディスプレイとを別個のものとすることにより、表示されている日付値を認識する際の混乱が一切防止される。使用者が最も頻繁に見る指示でありかつ使用者が自然に最初に焦点を合わせる、必要なものである現在の日付は数値を用いることで容易に表示される。
最後に、図1のアラーム・ウォッチは、日の裏輪列および針106、106’、106”を駆動させるベーシック・ムーブメントの香箱を巻き上げることまたは上記針を設定することのいずれかのための別のクラウン105を含む。クラウン105の機能は好適にはプルアウト・ピースの位置によって決定されるが、日付はプッシュ・ボタン104を使用して設定されることから、ここでは2つの位置のみが必要となる。
図2A、BおよびCは、好適な実施形態によるアラーム・モジュールの釈放デバイスを複数の図で示しており、それぞれ斜視図、上面図および断面図である。この実施形態によると、アラームは、ここではゴングであるがベルや別の任意のタイプの音響要素の形態をとっていてもよい音響要素92に作用する時打ちハンマー9を必然的に含む時打ちデバイスから構成される。この図には図示されないが後の図8Aおよび8Bの図で見られるように、アラーム・デバイスは時打ち用香箱93および時打ち用パレット91をさらに含み、それにより、アラーム・ウォッチの製造業者が必要とする一定の時刻において時打ち動作が継続され得るようになる。リピータの振動数、時打ちデバイスの作動時刻および発せられる音の強さは、時打ち用香箱93で得られるエネルギーによって、すなわち、時打ち用香箱93が時打ち用車セット(図示されないが、香箱からのエネルギーを時打ち用パレットへと分配するがんぎ車として機能する)にもたらす慣性モーメントと時打ちハンマー9の慣性モーメントとによって決定される。これらのパラメータは、時打ちが約1分間継続するように設定され得る。図に示される好適な実施形態によると、時打ち用パレット91は時打ちハンマー9と一体である。
図2Aおよび2Cは、請求項2または3のいずれかによる、日付の一の位107”および十の位107’のためのモータ手段を示しており、これらはそれぞれ、従来通りに、10個の歯を有する車15と4つの枝部を備えるスター車14とから構成される。車15は日付の一の位107”の値を有するディスクを駆動させ、スター車14は日付の十の位107’の値を有するディスクを駆動させる。スター車14および車15は、個別の弾性割出し要素14’および15’によって一定の間隔で割り出されるよう、要素15/15’および14/14’は、異なる平面において噛合している。車15はベーシック・ムーブメントによって駆動される第1の日付車11に噛合され、第1の日付車11は、日付の十の位を一定の間隔で回転させるためにさらには31から1へ変更するために、わずかに下の平面にある一連の4つの歯13を並行駆動する。4つの歯の各々は十の位のスター車14に噛合される。また、さらに低い位置に、本発明によるアラーム・デバイスの設定日付用車2に噛合される別の日付車12が示されており、釈放手段(図2Aを参照して後で説明される参照符号2、2’、3、3’、4、4’、5、6、6’、7、7’、8、8’、10)の第1の要素を形成している。この釈放手段は日付値109’に関連付けられているだけでなく、釈放時刻110’にも関連付けられている。この釈放手段は、ばね4’、6’によってそれぞれ回される、互いに異なる日付用トリガー要素4および時刻用トリガー要素6を含む。トリガー要素4は、(日付に関連付けられた)第1の釈放用車3が、(日付車12を介してウォッチ・ムーブメントに連結される)設定日付用車2に対して垂直に移動するのを可能にする。一変形形態によると、設定日付用車2として日付車12を直接に使用することも可能である。しかし、その場合、以下で分かるようにこの車がオリフィスまたは突出要素を有する必要があることから、特別な加工問題が生じ、さらには、複数に重ねられる車によって形成される日付プログラミング用車に組み込む際に特に垂直方向の空間に関して制限が生じる。第1の釈放用車3は、日付用トリガー要素4により設定日付用車2上に押圧されるため、この第1の釈放用車3は、釈放時に設定日付用車2の止め2’が貫通できる凹部3’を含んでいる。凹部および/または止め3’、2’が互いに協働すること、およびこれらの位置が車2、3のそれぞれの上で対向することは明白であろう。
説明するアラーム・デバイスの釈放手段(図2AからCおよび後の図の参照符号2、2’、3、3’、4、4’、5、6、6’、7、7’、8、8’、10)は、時刻用トリガー要素6によって設定時刻用車8に押圧される第2の釈放用車7を含み、時刻用トリガー要素6、トリガー要素4と同様に、第1の釈放用車2が垂直に移動するのを可能にする。設定時刻用車8は、後の図9AからDに図示される時計ムーブメントの時針車1061、1061’に連結される。車2および3と同様に、第2の釈放用車7および設定時刻用車8は、それぞれ、互いに協働する凹部7’および止め8’を含む。しかし突出部は、これらの車のいずれにも配置されてもよい。第1の釈放用車3および第2の釈放用車7は、日付用釈放要素4を介して互いに運動学的に接続され、日付用釈放要素4は、その一端が第2の釈放用車7と一体の釈放バー5の下に位置する、潜在的に弾性な枢動部品の形態となる。図示される釈放手段は時刻用釈放要素6を含み、その時刻用釈放要素6は、第1の端部が第2の釈放用車7に固定され、第2の端部には(時打ちハンマー9の第2のグリップ要素9’に係合され得る)第1のグリップ要素6”が取り付けられる、好適には弾性の枢動部品の形態となる。ハンマー9’および時刻用釈放要素6それぞれのグリップ要素は図2Bおよび2Cで特に明確に示されている。これらは係合または永久的保持に適した任意の形態をとることができる。好適な実施形態では、ハンマー9または時刻用釈放要素6のいずれかに配置されるオス/メス要素が選択される。釈放要素4、6の構成の代替形態として、例えばレバー機構を介して、アラームに対して設定された日付109’および時刻110’において時打ち用パレット92が釈放されるのを可能にする別の任意の釈放機構も想定され得る。
図2A、2Bおよび2Cのすべての図から分かるように、アラーム・デバイスは、時打ちデバイスの巻き上げ、そして、釈放をできる釈放アーム10を含む。釈放アーム10は、後の図4から分かるように釈放バー5の下に配置され、アラーム・デバイスの、図2A、BおよびCに図示されたアラーム起動モードAを除いたすべてのモードにおいて、設定機能に関連する。すなわち、モードAでは、釈放アームは後の図3A、BおよびCで分かるように車2/3および7/8が互いに対して垂直に移動するのを可能にする釈放位置にある。また、釈放アーム10は、図6から8を参照して作動カム22と共に説明される制御カムと協働するヒール10’を含む。作動カム22は後の図6から8に見られるステージ224のところに位置されるカムを介してアーム10のための制御デバイスとして機能し、アーム10はプッシュ・ボタン102が操作されることによって釈放される。以下で分かるように、作動カム22はアラーム・デバイスの動作モードA、B、C、Dを決定する。アーム10の釈放は、モードAが開始されることおよびアラーム・デバイスを起動するステップA1に対応しており、同様に、アーム10が釈放されている状態においてすなわちモードAにおいてアーム10が係合することは、停止モードDの開始に対応しており、停止モードの開始のためにプッシュ・ボタン102を操作することは、停止ステップD1に対応する。これらのステップA1およびD1は図3A、B、Cに矢印で示されている。釈放アーム10は説明する実施形態によると時打ち用モジュールを起動することおよびそれとは別個に停止することに使用されるが、この釈放アーム10は香箱によって動力を供給される任意のギヤ・トレインに対して使用されてよいことを理解されたい。図2Bは第3の日付車16および関連する割出し要素16’を示している。第3の日付車16はプッシュ・ボタン104を使用して現在の日付値を修正するのに使用される。この修正は図9AからDを参照して後で説明する。
図3AからCは、すべての要素が上記の図2A、B、Cで図示されるのと同じである、同一の時打ち起動モードAにおけるアラーム・デバイスを上記の図2A、B、Cと同じ図で示すものであるが、図3AからCでは時打ち動作が釈放された瞬間を示している。釈放は、各釈放パラメータに関連付けられた釈放それぞれに対して「連鎖的」に(すなわちこの場合は最初に日付、次いでアラームに対して選択された時刻に対して)行われる。選択された日付109’になると、第1の釈放用車3が矢印A2で図示される垂直方向の移動によって設定日付用車2上に押圧される。同時に、日付用トリガー要素4も矢印A4に沿って下げられる。このステップが実行され、選択した時刻110’になると、第2の釈放用車7が矢印A4で図示される垂直方向の移動によって設定日付用車2上に押圧される。同時に、時刻用トリガー要素6も矢印A5に沿って下げられ、それによりハンマー9が釈放されて時打ちが行われる。現在の日付が釈放日付値109’と等しくなくなると、設定日付用車の止め2’が第1の釈放用車を押し戻し、同様に現在の時刻が釈放時刻値110’と等しくなくなると、設定時刻用車の止め8’が第2の釈放用車を押し戻し、その結果、デバイスが前の図2A、B、Cに図示された位置にくるようになる。すなわち、アラームは、単に特定の時刻というだけでは釈放されず、特定の日というだけでも釈放されない。これは、これらの条件が共に確認されたときのみ、すなわち少なくとも月に一度繰り返される。
変形形態をここで詳細に説明したり図示したりすることはないが、この連鎖的な機構を用いると、設定月用車を備える第3の釈放用車またはさらには設定年用車(0から9までの一の位の車)を備える第4の釈放用車を連結することにより、設定月またはさらには設定年のためのあるいは他の時刻関連パラメータのための追加の釈放ステージを追加することも想定できる。
図示した好適な実施形態におけるアラーム・デバイスの動作は、プッシュ・ボタン102を押すことによって特定の停止モードDを起動させることに対応するアラーム・デバイスの停止ステップD1を含んでよい。この停止ステップD1は、アラーム・デバイスが実際に釈放されていること、ハンマー9の発振周波数、ならびに、日付用トリガー要素6のグリップ要素6”およびハンマー9”の配置とは無関係にいつでも実行され得、時打ち動作が行われている場合でもモードDが起動されると瞬時に時打ち動作を停止することが可能である。アラーム・ウォッチ101のモードが行われる順番にもよるが、停止ステップD1は、現在の動作モードが開口部108内の時打ちアイコンで示されるアラーム起動モードAである間にプッシュ・ボタン102が圧力を加えられることに対応している。停止モードDは、図1の開口部108に表された斜線付きの時打ちアイコンのディスプレイによって示される。
以下の図4A、B、C、5A、B、C、6A、B、7A、Bおよび8A、Bの説明では、釈放手段は図2A、B、Cで示された手段と完全に同じであり、これらの図の参照符号を図2A、B、Cに対して与えられた参照符号および説明に照らし合わせることにより明確に理解できることから、再び詳細に説明することはない。
図4A、BおよびCは、それぞれ斜視図、上面図および断面図であり、図3A〜3Cと同様の3つの図の組合せで表された、好適な実施形態によるアラーム釈放デバイスを示しており、ここでは、アラーム・デバイスの釈放日付値109’を設定するモードBが示されている。この動作モードでは、ならびに、アラーム・デバイスの時刻設定モードCおよび停止モードDでは、釈放アーム10は時刻の釈放用車7の隣の釈放バー5の下に配置され、それにより上記釈放用車7は水平方向においてロックされて下げられない。したがって、時刻用トリガー要素6がハンマー9を釈放することはなく、時打ち動作が作動されることが防止される。第1の釈放用車3の設定トレインは図4Aおよび4Cで詳細に説明される。断面図では明確に示されない。
釈放日付値109’設定トレインは、ピニオン31’が取り付けられた第1の車31を含み、そのピニオン31’は第2の中間車32に噛合し、その中間車32は第3の車33に噛合して、より高い平面に位置した釈放日付ディスプレイ針109を駆動させる。第3の車33の回転は弾性割出し要素33’によって日付の一の位ごとに一定の間隔とされる。車33、32、31’、31および3の歯数は、第3の車33の回転角度が第1の釈放用車3に正確に伝達されそれにより上記車が完全に一致して動作されるように、選択される。これを達成するために、例えば、車33およびピニオン31’の歯数ならびに車31および3の歯数が等しくなるように選択することが可能である。その場合、車33およびピニオン31’の角速度は車31および3と等しくなる。というのは、第1の車31およびピニオン31’の角速度も等しく、車3の角速度と第3の車33の角速度が等しくなるからである。さらに、ギヤ・トレインは第4の車34および第5の車35によって拡張され、第4の車34は第3の車33に噛合され、第5の車35は車34に噛合される。さらに、第5の車35は、クラウン103から始まる第2の車であるレバー車2522に噛合され、このレバー車2522は、同一のレバー251に位置される、動作モードに応じて向きが異なる、具体的には設定モードである動作モードBおよびCの間で向きが異なる第1のレバー車2511に噛合される。このレバーは、図4AからCに図示される、釈放日付値109’を設定するための動作モードBでは、上述した要素31〜35によって形成される日付設定ギヤ・トレインに向かうように向きを変えられる。最終的に、設定モードBおよびCの両方に共通して、第1のレバー車2511は設定用車26に噛合され、設定用車26は、それに噛合される第1のカップリング・ギヤ241と、従来から時打ち用香箱93を巻き上げるのに使用されている一方向噛合用のブレゲ歯(Breguet toothing)が取り付けられた第2のカップリング・ギヤ242とから形成される摺動ピニオンに噛合される。設定用クラウンのステム1033の第1のカップリング・ギヤ241および第2のカップリング・ギヤ242によって形成される摺動ピニオンの位置は、図6A、Bから8A、Bを特に参照して後で示される枢動カップリング要素24の位置によって決定される。最後に、使用者がクラウン103を回すことによって回転するように作動される設定用クラウン車1031がステム1033の端部のところに見られる。釈放日付値109’設定トレインは、その上にレバー251が係合され得る第1の運動学的チェーンを形成する。
図5A、BおよびCは、斜視図、上面図および断面図であり、図4A〜4Cと同様の3つの図の組合せで表された、好適な実施形態によるアラーム釈放デバイスを示しており、ここでは、アラーム・デバイスの釈放時刻110’を設定するモードCが示されている。この動作モードでは、ならびに、アラーム・デバイスの日付設定モードBおよび停止モードDでは、釈放アーム10は時刻用釈放用車7の隣の釈放バー5の下に配置され、それにより上記釈放用車は水平方向においてロックされて下げられないようになる。しかし、釈放バー5は、図5Aおよび5Bには示されているが図5Cには示されておらず、図5Cでは、釈放用車7と設定時刻用車8との間の空間が明瞭に示されているが、時刻用トリガー要素6の上にある釈放バー5が示されておらず、釈放トリガー要素6の上には時刻表示を有するリング110”が見られる。
図5Aは、第2の釈放用車7に直接に噛合される、第2の釈放用車の設定トレインの第1の車71を含む釈放時刻値110’設定トレインを斜視図で示している。この車71は第2の釈放用車72の設定トレインの第2の車に噛合され、第2の釈放用車72は設定モードCが起動されている間は第2のレバー車2512に噛合される。この第2のレバー車2512を設定用クラウン車1031上に噛合させるシステムは設定モードBのところで説明したシステムと同じである。すなわち、第2のレバー車2512は、同一のレバー251上に位置される第1のレバー車251上に噛合され、第1のレバー車2511は設定用車26上に噛合され、設定用車26は、設定用車26上に噛合される第1のカップリング・ギヤ241と、従来から時打ち用香箱93を巻き上げるのに使用されている一方向噛合用のブレゲ歯が取り付けられた第2のカップリング・ギヤ242とによって形成される摺動ピニオン上に噛合される。設定用クラウン1033のステムの第1のカップリング・ギヤ241および第2のカップリング・ギヤ242によって形成される摺動ピニオンの位置は、図6A、Bから8A、Bを特に参照して後で示される枢動カップリング要素24の位置によって決定され、その位置は動作モードBおよびCにおいて同じである。ステム1033の端部のところに位置される設定用クラウン車1031は使用者がクラウン103を回すことによって回転するように起動される。釈放時刻値110’設定トレインは、その上にレバー251が係合され得る第2の運動学的チェーンを形成する。
図5Aはまた、釈放時刻表示110’を有するリングの内歯の近傍にあるギヤ・トレインを示しており、これは、内歯に噛合された割出し要素111により段階的に回転するように起動される。図の残りの部分は、同一平面で釈放時刻リング73の設定トレインの第1の車に噛合される釈放用車72の設定トレインの第2の車を分解図で示しており、これは、車73と同軸でありより高い平面に位置される釈放時刻リング73’の設定トレインの第2の車と一体に回転される。車73’は釈放時刻リング74の設定トレインの第3の車に同一平面で噛合され、釈放時刻リング74は、釈放時刻表示110’を有するリングの内歯の平面に位置されかつ車73と同軸である釈放時刻リング74’の設定トレインの第4の車と一体に回転され、釈放時刻リング74’は内歯に噛合されている。車73、73’および74、74’が同軸に構成されることによりプレート上の空間が節約されるが、これには垂直方向により多くの空間が必要になるという欠点がある。ギヤ・トレインのギヤ比は、釈放時刻表示を有するリング110’の一回転が第2の釈放用車7の一回転と一致するように、決定される。
図5Bは、図2A、B、Cを参照して既に詳細に説明した釈放手段に加えて、図5Aで図示したものと同じ第2の釈放用車7の設定トレインと釈放表示時刻110’を有する時刻リングとを示している。しかし、トレインの種々の要素の平面位置による平面は、この上面図では確認できない。上面図は、単に、種々の要素のギヤ比(第2の釈放用車7の位置の設定に関連する第1の運動学的サブ・チェーンを形成する71−72−2512と、釈放時刻値110”を含むリングの位置の設定に関連付けられる第2の運動学的サブ・チェーンを形成する72−73/73’−74/74’−110”のギヤ比)を示すものである。マーキング73/73’および74/74’は、2つの要素が同軸であり一体に回転するけれども、各要素が異なるギヤ面にあることを表している。図5A、B、Cに図示される好適な実施形態では、釈放時刻表示を有するリング110”上に短線が使用されており、この表示は図1の表示とは異なる形態となっていることに留意されたい。当業者により、釈放時刻110’を明確に決定する任意の表示タイプが選択されてよい。
図6Aおよび6Bはそれぞれ、作動カム22に基づく制御デバイスを図示した、本発明の好適な実施形態によるアラーム・デバイスの斜視図および上面図を示す。これらの図は、モードの選択、レバー251の位置によるモードの示唆、図1で視認できる開口部108内のモードのディスプレイ、および、クラウン103の機能をプッシュ・ボタン102を使用して選択されたモードへ関連付けることを説明している。図6Aおよび6Bは、図4AからCと同じモードすなわち釈放日付設定モードBにあるアラーム・デバイスを示している。図4A〜4Cの3つの図の組合せに基づいて既に説明したように、モードBでは、レバーは、第2のレバー車2512が第1の釈放用車35の設定トレインの第5の車上に噛合されるように、位置決めされる。この位置は、重ねられた5つのステージから形成される作動カムのステージ22上に位置されるレバー枢動部品25の制御カムによって制御される。すぐ上にあるステージ223は枢動カップリング要素24のための制御カムのステージであり、第1のカップリング・ギヤ241および第2のカップリング・ギヤ242によって形成される摺動ピニオンの位置を決定する。結果的に、このステージは、時打ち用香箱93が巻き上げられるのを可能にするために、図4Aおよび4Bには示されないが図6Aおよび6Bに示されるカップリング車1032を第1のカップリング・ギヤ241に交互に連結させる。すなわち、第2のカップリング・ギヤ242を設定用車に連結する。結果的に、香箱93が巻き上げられるモードと設定が行われるモードは、各々が摺動ピニオンの異なる位置に対応しているため、互いに混在しないことは明白である。ステージ223のすぐ上にあるステージは、釈放アーム10のヒール10’に作用するカムを含む、釈放アーム10を制御するためのステージ224である。結果的に、このステージはアラームの起動および停止を制御する。作動カム22のスタックの頂部にある最後のステージ225は独立してモード表示を制御することに対応しており、ステージ225の車は、アラーム・デバイスの動作モードを示すアイコンを有するディスク23’の車と一体に回転する車23に噛合される。図6Aおよび6Bで示されない車23’は後の図7Aおよび7Bに示されている。見易さのため、釈放日付インジケータ針109の日付表示を有する環状スケール109”は図6Bには示されているが、図6Aには示されない。最後の、底部ステージ221は、作動カム22をプッシュ・ボタン102によって起動されるこはぜ21に噛合させるステージであり、これらの図ではそのステム1021のみが示されている。
図6Aで分かるように、底部ステージ221の歯は、プッシュ・ボタン102に圧力が加えられることでステムが動かされてこはぜ21が起動されそれにより作動カム22が反時計方向に回転されるように、構成される。したがって、ステージ225内の車により、ディスク23’が時計回りに回転され、それによりモードが開口部108を通ってスクロールされる。ステージ25内の車と車23のギヤ比は、プッシュ・ボタン102が起動されるごとにモード・ディスプレイ・ディスク23’が時計回りに4分の1だけ回転されてそれにより以下の順番:停止モードD、日付設定モードB、時刻設定モードC、そして起動モードA、でモードを次々に切り替えるように、決定される。モードがスクロールされる際、ステージ222、223および224上に位置されるカムの各々が2つの別個の位置にくるのを観察することができ、4つのピリオドを含む起動モデルが得られる。各ステージの以下の段階をそれぞれ”0”および”1”とする。
222:
0=要素1032−241が噛合される、時打ち用香箱93を巻き上げるための枢動部品24の位置;
1=要素242−26が噛合される、時刻関連パラメータを設定するための枢動部品の位置;
223:
0=要素2512−35が噛合される、日付設定トレイン上に噛合するためのレバーの位置;
1=要素2512−72が噛合される、時刻設定トレイン上に噛合するためのレバーの位置;
224:
0=巻き上げられてロック位置にあるアーム;
1=釈放位置にあるアーム(アラーム・デバイスのモードA)。
したがって、作動カム22の全体の状態は以下の表のようにまとめることができる。ここでは、各ステージの状態の変化は底部ステージ221の1つの歯の角変位に一致する。図示される好適な実施形態によると、底部ステージの車は12個の歯を有することから、12の状態が示される。しかし、当業者であれば、観察される周期性に関して、任意の数のピリオドに一致する歯数が選択され得ることを理解できるであろう。
222: 0110 0110 0110
223: 1100 1100 1100
224: 0001 0001 0001
カラムを読み取るごとに、底部ステージ車221が4つの歯の分だけ増加するとシステムの異なる状態(010、110、100、001)が繰り返されることは明白である。したがって、4つの状態の各々はシステムの異なるモードに対応している(010=停止モードD;110=日付設定モードB、1つ目の”1”はシステムが設定モードであることを示し、2つ目の”1”は実施される設定のタイプを示す、100=時刻設定モードC、最後に、001=上記アラーム・デバイスの起動モードA)。ステージ222および223のカム上の起動位置または停止位置は、クラウン103によって実行される機能が何に決定されたかを示す(0=巻き上げること、1=設定、ここでは、11=1つ目のタイプの巻き上げ、10=2つ目のタイプの設定)。
設定モードB、Cおよび起動モードAが分離される制御方法を説明している図示されるここでの好適な実施形態に当てはまることであるが、例えば、ステージ222の値が1である場合、設定中にアラームが誤って釈放されることがないようにステージ224の値が0であることが好ましいなどの、動作の制限がシステムに適用されてもよいことは当業者であれば理解するであろう。記載される作動カム22を用いて別の制限を想定することもでき、それにより、考えられるモードの数を8にすることが可能となる(カムが配置される各ステージ(222、223、224のそれぞれ)に対して想定される2つづつの状態(ステージ数3までの累乗))。
このタイプの作動カム22を使用することの利点は、作動カム22が、集中化された制御部材からシステムの状態を管理することができ、集中化された制御部材の構成をプレート上で決定することができることである。この制御部材が単一のプッシュ・ボタン102によって起動されることにより、圧力を1回加えることが1回のモード変更ステップに対応しているので、モードを直感的にスクロールすることが可能となる。この構成では、決定された機能に対して専用の設定部材を使用することが回避される。本発明の好適な実施形態によると、クラウン103は3つの異なる機構を実行する。別の設定トレインへ変更することを、日付値109’ならびに時刻と分を組み合わせた時刻値110”に適用するだけでなく、別の独立した時刻関連パラメータに適用できることを当業者であれば理解するであろう。
図7Aおよび7Bはそれぞれ、前の図と同じ本発明の好適な実施形態によるアラーム・デバイスの斜視図および上面図を示している。ここでは、制御デバイスの図は、時刻設定モードC、すなわち図5AからCと同じモードを決定している作動カム22に基づいており、レバー251は、第2のレバー車2512が第2の釈放用車72の設定トレインの第2の車上に噛合されるように、方向付けられている。図5A、Bと図7A、Bとの1つ目の大きな違いは、図6Aおよび6Bを参照して既に説明したようにアラーム・デバイスの動作モードを制御する作動カム22が追加されていることに関する。図7Aおよび7Bでは制御レバーの枢動部品25の位置が図6Aおよび6Bでの位置と異なっており、レバーは、第2の釈放用車72の設定トレイン上の第2の車に所望される通りに噛合されるようにわずかに上方に方向付けられている。この向きの違いは例えば図6Bおよび7Bを比較すると特に明確に示される。図5A、Bと図7A、Bとの2つ目の大きな違いは、そのほぼ全体が示されているモード・ディスプレイ車23’の図に関する。図8AおよびBですべてのアイコンを見ることができるため、この要素の詳細な説明は本発明の説明において後でこれらの図を参照して行う。他のすべての要素は図5AおよびBの要素と同じであるため、図7AおよびBは図5A、Bに対して既に与えられた上記の説明から明確となる。
図8Aおよび8Bはそれぞれ、前の図と同じ本発明の好適な実施形態によるアラーム・デバイスの斜視図および上面図を示しており、制御デバイスは、ここでは時打ち用香箱93を巻き上げることが可能となるモードAまたはDの一方における作動カム22に基づいて図示されている。これらの図8Aおよび8Bはさらに香箱93用の巻き上げ用トレインの全体を図示しており、この巻き上げ用トレインはクラウン車1031およびカップリング車1032から始まって、ステム1033上に設置された摺動ピニオンの第1のカップリング・ギヤ241にこの場合ではブレゲ歯によって正確に連結されており、反対方向に噛合させることが一切ないように、巻き上げ用香箱93の方向となるように設定された所定の回転方向で車1032を噛合させることを可能にする。この巻き上げ用トレインはクラウン車901上に噛合されることで延長され、さらにクラウン車901は、低い平面で噛合されている第1の香箱巻き上げ用車902と同軸であり一体に回転される第2の香箱巻き上げ用車902’上に噛合されている。第1の香箱巻き上げ用車902は、第4の香箱巻き上げ用車903’と同軸で一体に回転される第3の香箱巻き上げ用車903上に噛合され、第4の香箱巻き上げ用車903’は低い平面で第5の香箱巻き上げ用車904に噛合され、第5の香箱巻き上げ用車904は、図8Bに明確に示されている香箱ラチェット車93”に噛合される。したがって、クラウン103は、説明する好適な実施形態ではベーシック・ムーブメントの方向とは異なるように選択される、巻き上げ用香箱93の方向に対応する所定の方向に起動され、それにより、アラーム・デバイスが作動されるときにパワー・リザーブが減少することが回避される。香箱93に蓄積されるエネルギーはアラーム・デバイスが作動されるときに釈放され、このとき、時打ちトレインは香箱の外歯93’に噛合されている。しかし、エスケープメントとして機能する時打ち用車セットは示されておらず、図ではハンマー9に固定された時打ち用パレット91のみを見ることができる。
上記の説明で既に指摘したように、説明するアラーム・デバイスの釈放手段(参照符号2、2’、3、3’、4、4’、5、6、6’、7、7’、8、8’、10)は前の図で既に説明していることから、図8Aおよび8Cにおいて詳細に説明しない。香箱93用の巻き上げ用トレインに隣接するこの釈放手段の図は、これらの要素の相対的な位置付けおよびプレート上に生まれる空間を示している。第1の巻き上げ用車902および第2の巻き上げ用車902’ならびに第3の車903および第4の車903’が同軸に配置されることにより、プレートの平面内で必要となる空間を明確に減少させることが可能となる。
図8Aはモード・ディスプレイ・ディスク23’全体を示しており、各々が1つの動作モードを表している以下の4つのアイコンを示している。すなわち、それぞれ、
−斜線が入ったベル: モードD、停止モード。
このモードは、上で説明したように、時打ち動作が実際に起動されることとは無関係に起動され得る。
−”day”を表す”d”: 釈放日付109’を設定するためのモードB。
これは、ステム1021が接続されているプッシュ・ボタン102に圧力が加えられて次いでこはぜ21により作動カム22が反時計回りに回転するように駆動されそれによりディスプレイ・ディスク23’が固定されている車23が時計回りに回転されることで、モードDの後にくるモードである。このモードでは、クラウン103は釈放日付値109’を設定することができる。また、設定は両方の方向に可能である。すなわち、クラウン103を第1の方向に回転させることで弾性割出し要素33’を介して段階的に針109が第1の方向に回転され、クラウンを反対方向に回転させることで針109が反対方向に回転される。この機能により設定操作が非常に簡単になる。
−”hour”を表す”h”: 釈放時刻110’を設定するためのモードC。
これは、プッシュ・ボタン102にもう一度圧力が加えられることで、モードBの後にくるモードである。このモードでは、クラウン103は、説明する実施形態によると正確に15分で釈放時刻値を設定することができる。さらに、設定の方向は両方に可能である。すなわち、クラウン103を第1の方向に回転させることで割出し要素111を介して釈放時刻値110”を有するリングが第1の方向に段階的に回転され、クラウンを反対方向に回転させることでリングが反対方向に回転される。この機能によりやはり設定操作が非常に簡単になり、釈放時刻を示す開口部110およびインデックス110’’’が6時のところにあり、釈放日付値109’を指す針109が9時のところにあることで、パラメータを設定するディスプレイが分離され、機能を表示することが容易になる。また、同一の設定部材すなわちクラウン103を用いて各時刻関連パラメータを連続的に設定することは電子ウォッチのように非常に直感的である。
しかし、モードCでは、釈放アームが依然として釈放バー5の下に位置されており、それにより、釈放時刻車7が垂直方向に移動されることさらには時打ちハンマー9が釈放されることが一切防止されるため、第2の設定が実行されても、アラーム・デバイスは依然として起動されず、アラームを起動させるには追加的な別個の起動ステップA1を実行する必要がある。代替の実施形態によると、この起動ステップA1が必要ではなく、決定される最後のパラメータの設定モードが起動されることにより同時に時打ちデバイスが起動されることが想定されてもよい。しかし、この解決策は、設定操作の際にアラームが誤って釈放される可能性があるという欠点があるため、設定ステップにおいて釈放時刻関連パラメータが現在の時刻に一致することが一切ないことが保証される必要がある場合にはその使用がより困難となる。したがって、別個の起動ステップA1を含む好適な解決策の方が設定の容易さが改善される。
−ベル: プッシュ・ボタン102を押すことによって前のモードCから起動されるアラーム起動モードAを示している。このようにプッシュ・ボタン102に圧力を加えることはアラームを起動させるのに必要となる起動ステップA1であり、それにより釈放バー5の下にある釈放アームが釈放される。しかし、説明する実施形態によると、この起動ステップA1でも、本発明によるアラーム・デバイスがベル音(ringing)または別の任意の警告を発生させることを確実なものとするには不十分であることに留意されたい。これは、香箱93が巻き上げられる方向にクラウン103を追加的に起動させる場合にのみ達成され得る。しかし、この起動は前に実行されており、上で説明したように時打ち用香箱93を巻き上げるのを可能するためにモードAにする必要はないことから、巻き上げステップは停止モードD内で実行されてもよい。しかし、時打ち動作がベーシック・ムーブメントの香箱を使用するような代替の実施形態では、この巻き上げ操作は、パワー・リザーブを過剰に使用するのを回避するために単に望ましいというだけでなく必要なものである。この場合、アラーム・デバイスを動作できるようにするための唯一の条件は、アラームが起動されたときにベーシック時計ムーブメント自体が動作されることである。
また、すべての設定モードA、B、C、Dが起動されていることが開口部108内のディスク23’上の対応するアイコンを介して同時に表示されることで、デバイスの使用がより実用的になる。クラウン103の機能を決定するモードを起動させた後にクラウン103を使用するごとに、設定が連続的に実行され、プッシュ・ボタン102に圧力を加えることでクラウン103が回転される。したがって、説明する好適な実施形態によると、アラームを起動するには、設定ステップの前または後で、プッシュ・ボタン102に3回連続で圧力を加えてその各々において香箱を巻き上げるために少なくとも3回設定用クラウン103を起動させることが必要であり、さらに、別個の2つの時刻関連パラメータ、ここでは釈放日付値109’および釈放時刻値110’を設定する2つのステップが必要である。
図9A、Bは、ベーシック・ムーブメントの日の裏輪列と設定時刻用車8との間のカップリング・トレインならびに文字板上およびムーブメント側のそれぞれのベーシック・ムーブメントの日付修正トレインの斜視図である。図9CおよびDは、図AおよびBと同じ図をそれぞれ上面図で示している。これらの図の目的は、設定日付用車2が図1に見られるウォッチ文字板の開口部107内に表示される日付にどのようにして一致するか、さらには設定時刻用車8がやはり日の裏輪列にどのようにして一致するかを説明することである。
図9AおよびBは図1では2時のところに位置されているプッシュ・ボタン104のステムを示しており、これは開口部107内に表示される日付を設定するためのものである。設定操作は1ずつ段階的に増加させる動作であり、これは、プッシュ・ボタン104に圧力を1回加えることに相当する。ベーシック・ムーブメントの日付設定レバー1041がプッシュ・ボタン104のステムの底部に枢動可能に固定されており、このレバーはベーシック・ムーブメントの日付設定こはぜ1042に作用する。このこはぜ1042は、ベーシック・ムーブメント16の第3の歯付き日付プログラミング用車の歯を駆動させて一歯ずつ増加させる。割出し要素14’、15’および16’は図9A、B、C、Dには示されていないが、これらは、要素14、15および16の各々を単位的に一定間隔で回転させ、その位置は割出し要素14’、15’および16’によって確保される。車18が回転されることにより車11および歯13が回転され、それにより、車15およびスター14を介して、開口部107内に表示される一の位107”および十の位107’の値が増加される。日付の一の位が、24時刻車と一体でありベーシック・ムーブメントの第1の時針車1061に噛合されておりベーシック・ムーブメントの日付設定こはぜ1042に作用する割出し・カム1043’を介して、ベーシック・ムーブメントによって毎日一定間隔で回転される。割出し・カム1043’がベーシック・ムーブメントの第3の歯付き日付プログラミング用車16を1ずつ増加させ、それにより、前の段落で説明したように、開口部107内に表示される一の位107”の値を増加させる。割出し・カム1043’は図9Bおよび9Dで特に明確に示されている。
設定日付用車2は、図9Aで特に明確に示されるように、ベーシック・ムーブメントの第2の歯付き日付プログラミング用車12を設定日付用車2と相互に噛合させることにより、ベーシック・ムーブメントの日付に一致する。重ねられた設定日付用車2および第1の釈放用車3の上面図を示している図9Bおよび9Dでは、これらの2つの車は区別することができないため、これらの車は2/3の参照符号が付されている。
ベーシック・ムーブメントは、異なる平面に位置される別個の2つの時針車:第1の時針車1061、および、日の裏輪列に噛合されるより大きな第2の時針車1061’、を含む。第1の時針車1061は24時刻車1043上に噛合され、24時刻車1043はさらに、設定時刻用車8に噛合される伝達車(transmission wheel)1062上に噛合される。したがって、伝達車1062は中間車として機能し、ベーシック・ムーブメントの時針106および分針106”がクラウン105を介して設定されているときでも設定時刻用車8が24時刻車1043に永続的に一致するのを保証する。
本発明により説明されるアラーム・モジュールを制御および設定する方法では、プッシュ・ボタン102を使用してモード(A、B、C、D)を起動してクラウン103を使用して時刻関連パラメータを設定することにより、単一の専用の制御部材および設定部材を含むことができる電気機械式ウォッチが取り扱うような既知の手法と同様に、アラーム・ウォッチを特に効率的に取り扱うことが可能になる。したがって、この解決策は、全体が機械式であるウォッチ内にこの種の環境を模倣することを提案する。しかし、クラウンにより、回転方向に応じて、設定に使用される時刻関連パラメータ(この場合、日付および時刻)を増加させて設定することおよび減少させて設定することも可能になる。このように、このタイプの機械部材を使用することには、所望の設定値を得るのに一方の方向に限定されないことで設定が迅速になるという追加的な利点がある。
ベーシック・ムーブメントに連結されるアラーム・モジュールに関連させて本発明を説明してきたが、プッシュ・ボタン102、クラウン103および作動カム22の組合せを使用する記載されるデバイスおよび制御方法は、説明した4つのモードA、B、CおよびDより多い動作モードを決定することもでき、香箱によって動力を供給される任意のタイプのギヤ・トレインを起動または停止するのにも使用され得、上記ギヤ・トレイン上で種々のタイプの設定を実行することができる。使用の実用性に悪影響が出ない限りにおいて、プッシュ・ボタンおよびクラウンを別のタイプの制御部材および設定部材に置き換えることも想定可能である。クラウンおよびプッシュ・ボタンは、例えば、ウォッチの中間部に配置される刻み付き部品に置き換えられてもよい。
2 設定日付用車; 3 第1の釈放用車; 4 日付用トリガー要素;
5 釈放バー; 6 時刻用トリガー要素; 4’、6’ ばね;
6”、9’ グリップ要素; 7 第2の釈放用車; 8 設定時刻用車;
9 時打ちハンマー; 10 釈放アーム; 11 第1の日付車;
14 スター車; 14’、15’、16’、33’、111 割出し要素;
15、32 車; 21 こはぜ; 22 作動カム;
23’ モード・ディスプレイ・ディスク; 24 枢動カップリング要素;
26 設定用車; 31、71 第1の車; 72 第2の設定用車;
73、74 釈放時刻リング; 91 時打ち用パレット; 93 時打ち用香箱;
93’ 香箱の外歯; 102、104 プッシュ・ボタン;
103、105 クラウン; 106 時針; 106’ 分針; 106” 秒針;
107、108、110 開口部; 107’ 十の位; 107” 一の位;
109 針; 109’ 釈放日付値; 109” 環状スケール;
110’ アラーム設定時刻; 222、223、224、225 ステージ;
241、242 カップリング・ギヤ; 251 レバー; 901 クラウン車;
902、903、904 香箱巻き上げ用車; 1021、1033 ステム;
1031 設定用クラウン。

Claims (14)

  1. 香箱(93)と、制御部材(102)と、設定部材(103)と、機械式ディスプレイ手段(23、23’、108、109、109’、109”、110’、110”、110’’’)とを含み、前記制御部材(102)が前記時計ムーブメントの動作モード(A、B、C、D)の選択を可能とし、前記ディスプレイ手段が、現在の動作モードを表示するために前記制御部材(102)に連結される第1のディスプレイ手段(23、23’)を有する、時計ムーブメントであって、前記設定部材(103)が選択された動作モードに応じて少なくとも3つの別個の機能を実行することを特徴とする、時計ムーブメント。
  2. 前記香箱(93)、前記制御部材(102)、前記設定部材(103)および前記ディスプレイ手段(23、23’、108、109、109’、109”、110’、110”、110’’’)が、時計モジュールに専用のものであって時計のベーシック・ムーブメントのものとは別個のものである、ことを特徴とする、請求項1に記載の時計ムーブメント。
  3. 前記制御部材(102)がプッシュ・ボタンであり、前記設定部材(103)がクラウンである、請求項1または2に記載の時計ムーブメント。
  4. 前記設定部材により少なくとも2つの別個の時刻関連パラメータ(109’、110’)を設定することが可能となる、請求項1〜3のいずれかに記載の時計ムーブメント。
  5. 選択された時刻関連パラメータ値(109’、110’)を表示するために前記設定手段(103)に連結される第2のディスプレイ手段(109、109’、109”、110’、110”、110’’’)を含む時計ムーブメントにおいて、前記ディスプレイ手段が各時刻関連パラメータのための専用の指示手段(109、110”)を含み、前記指示手段(109、110)がウォッチ文字板上の別の位置に配置される、第2のディスプレイ手段を含む、請求項4に記載の時計ムーブメント。
  6. 前記制御部材(102)が、5つのステージ(221、222、223、224、225)を備える作動カム(22)に噛合されるこはぜ(21)に連結され、前記作動カム(22)の第1のステージ(225)が前記第1のディスプレイ手段(23、23’)を制御し、第2のステージ(224)が、前記香箱(93)によって動力を供給されるギヤ・トレインを作動および停止させるために釈放アーム(10)の枢動を制御し、第3のステージ(223)が設定部材(102)と連動するプルアウト・ピース(24)の位置を制御し、第4のステージ(222)が、第1または第2の時刻関連パラメータ(109’、110’)を設定するために、第1の運動学的チェーン(31、31’、32、33、34、35)または第2の運動学的チェーン(71、72)上の前記設定部材の噛合を方向決めするレバー(25)の位置を制御する、請求項1〜5のいずれかに記載の時計ムーブメント。
  7. アラーム・ウォッチ(101)のための、ベーシック・ムーブメントに連結されるアラーム・デバイスであって、そのアラーム機構が時打ちデバイスまたは振動アラームを釈放することができる、ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の時計ムーブメント。
  8. 前記アラーム機構の起動モード(A)および停止モード(D)を含めた少なくとも4つの別個の動作モード(A、B、C、D)を含むことを特徴とする、請求項7に記載の時計ムーブメント。
  9. 設定デバイスにより、アラームの起動とは別個の少なくとも2つの時刻関連パラメータ(109’、120’)を設定することおよび時打ち用香箱(93)を巻き上げることが可能である、請求項7または8に記載の時計ムーブメント。
  10. 香箱(93)と、制御部材(102)と、設定部材(103)と、機械式ディスプレイ手段(23、23’、108、109、109’、109”、110’、110”、110’’’)とを含む時計ムーブメントにおいて、前記制御部材(102)が前記時計ムーブメントの動作モードを選択することを可能にし、前記ディスプレイ手段(23、23’、108、109、109’、109”、110’、110”、110’’’)が、現在の動作モードを同時に表示するために前記制御部材(102)に連結される第1のディスプレイ手段(23、23’)を含む、時計ムーブメントを制御する方法であって:
    −前記制御部材(102)を使用して、前記第1の設定モードを設定するために第1の動作モード(B)を選択する第1のステップと;
    −前記設定部材(103)を使用して第1の時刻関連パラメータ(109’)を選択する第1のステップと;
    −前記制御部材を使用して、第2の動作モード(C)を選択する第2のステップと;
    −前記設定部材(103)を使用して、前記第1の時刻関連パラメータとは異なる第2の時刻関連パラメータ(110’)を設定する第2のステップと;
    −前記制御部材(102)を使用して第3の動作モード(A)を選択する第3のステップと;
    −前記設定部材(103)を使用して前記時計ムーブメントの前記香箱(93)を巻き上げる第3のステップと
    を含む方法。
  11. 連続する前記第1および第2の設定ステップの際に、前記時刻関連パラメータの設定値(109’、110”)が文字板上の別個の位置(109”、110)に同時に表示される、ことを特徴とする、請求項10に記載の時計ムーブメントを制御する方法。
  12. 前記動作モード(A、B、C、D)を選択する前記ステップがプッシュ・ボタン(102)を使用して実行され、時刻関連パラメータを設定する前記ステップがクラウン(103)を使用して実行され、前記クラウンにより、前記設定値(109’、110’)を決定するために増加させるまたは減少させる形で前記時刻関連パラメータを設定することが可能になる、請求項10または11のいずれかに記載の時計モジュールを制御する方法。
  13. 前記制御部材(102)が、前記香箱(93)によって動力を供給されるギヤ・トレインを停止するために前記時計ムーブメントの第4の動作モード(D)を選択することができ、前記香箱(93)を巻き上げる前記第3のステップが前記第4の動作モード(D)において実行されてもよい、請求項10から12までのいずれかに記載の時計モジュールを制御する方法。
  14. 前記時計ムーブメントが、ベーシック時計ムーブメントに連結される、アラーム・ウォッチ(102)のためのアラーム機構であり、前記アラーム機構が所定の時刻および日付に時打ちデバイスまたは振動アラームを釈放することができ、前記第1の設定ステップが日付値(109’)を決定し、前記第2の設定ステップが時刻値(110’)を決定する、請求項10から13までのいずれかに記載の時計ムーブメントを制御する方法。
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