JP2011196466A - 継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】抜け止め機構を備えた樹脂製の継手において、嵌め込みによって連結されている連結部のがたつきを抑えることができるとともに、耐曲げ性能及び耐引抜性能を向上させることができる継手を提供する。
【解決手段】筒状をなす継手本体11の端部内周には透明樹脂で形成された連結筒体13が嵌合され、継手本体11に設けられた係合凹部12には連結筒体13の係合凸部14が係合されて連結部が形成されている。連結筒体13内には樹脂パイプ28が差し込まれる差込空間29を有し、連結筒体13の外端部には差し込まれた樹脂パイプ28を抜け止めする抜け止め機構が設けられている。そして、連結筒体13の係合凸部14より先端側には継手本体11の径方向に膨出する突起としての環状突条52を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば給水系や給湯系の配管システムに用いられる継手に関し、さらに詳しくは継手本体と樹脂パイプが差し込まれる連結筒体との経時的な相対移動を抑え、耐曲げ性能及び耐引抜性能を向上させることができる継手に関する。
従来、給水系や給湯系の配管システムにおいて、樹脂パイプを差し込むだけで接続することができ、差し込まれた樹脂パイプは抜け止め機構により抜け止め保持される、いわゆるワンプッシュ式の継手が知られている。この種の継手として、例えば次のような継手が知られている(特許文献1を参照)。すなわち、該継手は継手基体内にパイプ保持リングを内蔵するようにキャップを装着したものであり、具体的には、継手基体に内筒が形成されるとともに、その内筒を覆うように外筒が固着され、該外筒の先端にパイプ保持リングを嵌め込み、キャップを装着したものである。
特開2006−329225号公報
一般に合成樹脂は金属に比べて成形性、取扱性等が容易でかつ安価であることから、継手の材料として使用されている。しかしながら、特許文献1に記載されている継手では、継手基体、内筒、外筒及びキャップが樹脂で形成されていると考えられ、内筒と外筒との間及び外筒とキャップとの間が凹凸に基づく嵌め込みによって連結されている。この場合、樹脂で形成されている各部材が経時的に劣化して収縮したり、変形したりすることから、互いに連結されている内筒と外筒との間及び外筒とキャップとの間には隙間が生ずる。その結果、継手にがたつきが発生したり、さらには耐曲げ性能や耐引抜性能が低下したりするという問題があった。
そこで本発明の目的とするところは、抜け止め機構を備えた樹脂製の継手において、嵌め込みによって連結されている連結部のがたつきを抑えることができるとともに、耐曲げ性能及び耐引抜性能を向上させることができる継手を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の継手は、筒状をなす継手本体の端部内周には透明樹脂で形成された連結筒体が嵌合され、継手本体に設けられた係合凹部には連結筒体の係合凸部が係合されて連結部を形成するとともに、連結筒体内にはパイプが差し込まれる差込空間を有し、連結筒体の外端部には差し込まれたパイプを抜け止めする抜け止め機構を備え、前記連結筒体の係合凸部より先端側には継手本体の径方向に膨出する突起を備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の継手は、請求項1に係る発明において、前記継手本体の径方向における突起の高さは、係合凸部の高さより低く設定されていることを特徴とする。
請求項3に記載の継手は、請求項2に係る発明において、前記継手本体の軸線方向における突起と係合凸部との間隔は、継手本体内への連結筒体の挿入時に係合凸部が継手本体の端部に接触したとき、突起が係合凹部内に位置するように設定されることを特徴とする。
請求項4に記載の継手は、請求項1から請求項3のいずれか1項に係る発明において、前記突起は、継手本体の内周面に圧接される頂部の基端側に角部を有していることを特徴とする。
請求項5に記載の継手は、請求項1から請求項4のいずれか1項に係る発明において、前記突起は、継手本体の内周面に圧接される頂部が平坦面であることを特徴とする。
請求項6に記載の継手は、請求項1から請求項5のいずれか1項に係る発明において、前記継手本体に連結筒体が連結された状態で継手本体の端部外周面には継手本体と連結筒体との連結を保持する保持環が装着され、該保持環の端部に曲げ形成された係止爪が継手本体の端部に切欠き形成された係止段部に係止されていることを特徴とする。
請求項7に記載の継手は、請求項6に係る発明において、前記保持環は、継手本体に連結筒体が連結された状態で、係合凸部及び突起の双方の外周部を覆うように装着されていることを特徴とする。
本発明の継手では、継手本体の端部内周には透明樹脂で形成された連結筒体が嵌合され、継手本体の係合凹部には連結筒体の係合凸部が係合されて連結部が形成されるとともに、連結筒体の係合凸部より先端側には継手本体の径方向に膨出する突起を備えている。このため、連結筒体が継手本体内に嵌め込まれて係合凸部が係合凹部に係合されたとき、突起は継手本体の内周面に圧接される。従って、継手本体及び連結筒体を形成する樹脂が経時的に劣化して収縮したり、変形したりしても、継手本体と連結筒体とは相対移動が規制され、連結部の機能が維持される。
よって、本発明の継手によれば、嵌め込みによって連結されている連結部のがたつきを抑えることができるとともに、耐曲げ性能及び耐引抜性能を向上させることができる。
本発明の第1実施形態における継手を示す半縦断面図。 継手の連結部を拡大して示す断面図。 継手の作用を示す図であって、連結筒体の係合凸部が継手本体の端部内周に接触した状態を示す部分拡大断面図。 図3の状態から連結筒体を継手本体内にさらに挿入した状態を示す部分拡大断面図。 図1の5−5線における断面図。 継手の作用を示し、継手本体に連結筒体が連結された状態で、保持環を装着する状態を示す部分拡大断面図。 継手の差込空間に樹脂パイプを差し込む状態を示す部分拡大断面図。 本発明の第2実施形態における継手を示す縦断面図。 継手の連結部を拡大して示す断面図。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図7に基づいて詳細に説明する。
図1及び図5に示すように、継手10を構成する継手本体11は、ゴムが混入されたポリフェニレンサルファイド(PPS)等のゴム入りの合成樹脂により略円筒状に形成され、その両外端部内周面にはそれぞれ環状の係合凹部12が設けられている。継手本体11の両端側には一対の連結筒体13が嵌合され、それらの内端部外周面に設けられた係合凸部14が前記継手本体11の係合凹部12に係合されて連結され、連結部が構成されている。
図2に示すように、両連結筒体13の内端部外周面には継手本体11の径方向yに膨出する突起として円環状をなす環状突条52が設けられ、継手本体11の内周面に圧接されるようになっている。この環状突条52は断面台形状に形成され、その頂部が平坦面53であるとともに頂部の基端側に断面直角の角部54を有している。さらに、環状突条52の先端面は傾斜面55となり、後端面は継手本体11の径方向yに延びる垂直面56となっている。連結筒体13が継手本体11に組付けられた状態では、環状突条52が継手本体11の内周面に圧接されることにより、連結部における隙間の発生が防止され、継手本体11の軸線方向x外方への引抜力に対する耐性を発現することができるとともに、曲げ応力に対する耐性を発現することができる。
環状突条52の径方向yにおける高さは係合凸部14の高さより低く設定され、継手本体11内周面に対する環状突条52の摺接抵抗を抑え、継手本体11内へ連結筒体13を挿入しやすくしている。この環状突条52の高さは、連結筒体13及び継手本体11を形成する樹脂の劣化(熱劣化)による収縮を考慮し、その分だけ予め大きく設定される。また、軸線方向xにおける環状突条52と係合凸部14との間隔は、継手本体11内への連結筒体13の挿入時に係合凸部14が継手本体11の端部に接触したとき、環状突条52が係合凹部12内に位置するように設定される(図3を参照)。この場合、連結筒体13の挿入時に継手本体11の内周面に対する環状突条52の摺接抵抗を抑えることができ、連結筒体13の挿入が容易になる。
図1に示すように、継手本体11の両外端側の外周面には保持環17を支持する支持受け面18が凹設されるとともに、その内端部には係合段差による当接面19が設けられ、外端部には係止段部20が切欠き形成されている。そして、支持受け面18上には円筒状をなす保持環17が外嵌され、その内端部が継手本体11の当接面19に当接され、外端部の内周側へ折曲げられた係止爪21が係止段部20に係止されている。この保持環17により、継手本体11と連結筒体13との連結部の連結が保持されるように構成されている。
図1及び図5に示すように、前記連結筒体13は、非晶性ナイロン樹脂(非晶性ポリアミド樹脂)等の透明樹脂により六角筒状(正六角筒状)に形成され、内部を透視できるように構成されている。該連結筒体13は角筒状であればよく、四角筒状、八角筒状等の形状であってもよい。連結筒体13の外周部の周方向6箇所には軸線方向xに延びる稜線部22が設けられ、その稜線部22上を保持環17特にその係止爪21が摺動するようになっている。稜線部22の頂部は面取りされて面取り部22aとなり、保持環17の係止爪21が摺動しやすいようになっている。
この稜線部22においては、外端22b側が内端22c側より低くなるように構成され、保持環17の特に係止爪21が外端22b上を摺動する際の摺動抵抗を低減させるように構成されている。稜線部22の外端22bと内端22cとの間には傾斜面22dが形成され、保持環17が稜線部22の外端22bから傾斜面22dを経て内端22cに乗り上げるように構成されている。稜線部22の内端22cは支持受け面18上に支持された保持環17の係止爪21に係止されるようになっている。連結筒体13の稜線部22以外の外面は平滑面51となっており、その平滑面51から内部を透視できるようになっている。前記継手本体11の係止段部20と連結筒体13の稜線部22の内端22cとにより保持溝23が形成され、その保持溝23に保持環17の係止爪21が入り込んで抜け止め保持されるようになっている。
継手本体11内にはステンレス鋼(SUS304、SUS316等)、青銅、アルミニウム等の金属により形成されたインサート部材24が継手本体11の両外端側から挿入され、両内端部の折曲片24aが継手本体11の内周側へ突出する環状壁25に当接している。このインサート部材24は、金属の板材をプレス絞り加工により抜き成形して円筒状に形成されている。該インサート部材24は、継手本体11内に装着されたときに内端側から外端側に向かうに従って縮径される複数の段部26を有している。係る段部26は、内端側から第1段部26a、第2段部26b、第3段部26c及び第4段部26dよりなっている。第4段部26dの軸線方向のほぼ中央部には、周方向に角度90度間隔で4つの係合孔27が透設されている。
連結筒体13の内周面とインサート部材24の外周面との間には、樹脂パイプ28が差し込まれる差込空間29が形成されている。インサート部材24の第1段部26aと継手本体11との間には、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)等のゴムにより形成されたシールリング30が嵌着され、インサート部材24の内端部と継手本体11の内周面との間のシール性が確保されるようになっている。樹脂パイプ28は、ポリオレフィン(架橋ポリエチレン、ポリブテン等)等の合成樹脂により形成されている。インサート部材24の内側空間は、水などの流体が流通する流通孔31となっている。
インサート部材24の第2段部26b上で継手本体11と連結筒体13との間には、前記シールリング30を押える押え部材32が介在されている。この押え部材32はその径方向中央部が肉厚に形成されて厚肉部33となり、該厚肉部33の内端面でシールリング30を押えるようになっている。押え部材32の内周面には周方向に角度90度毎の4箇所に膨出部34が設けられ、インサート部材24が挿通された状態で押え部材32がインサート部材24の外周面に圧着される。
インサート部材24の第3段部26c及び第4段部26dに跨る位置には、扁平な波型形状を有するシール材35が嵌着されている。インサート部材24の開口端部外周にはシール材35を抜け止め規制する規制部材36が取着されている。該規制部材36の内周面にはインサート部材24の係合孔27に係合する図示しない係合突起が設けられ、規制部材36がインサート部材24に固定されている。規制部材36の外端側内周面にはインサート部材24の外端部に係合するストッパ部37が突出形成されている。
前記連結筒体13の外端側の外周面には雄ねじ40が螺刻され、ガラス繊維強化ナイロン樹脂製のキャップ(締付ナット)41の雌ねじ43が螺合され、キャップ41が連結筒体13に連結されるようになっている。連結筒体13の外端面とキャップ41の内周面(内端面)との間には、ステンレス鋼等の金属で形成され樹脂パイプ28を抜け止めする抜け止めリング44が介装されている。該抜け止めリング44の内周部には抜け止め片44aが斜め方向に突出形成され、樹脂パイプ28の外周部に食い込んで樹脂パイプ28を抜け止めするようになっている。
該抜け止めリング44とキャップ41の内周の斜面45との間には、割りリング46が介在され、抜け止め片44aの傾斜角度を保持するように構成されている。該割りリング46の外端部には、キャップ41の斜面45と同じ傾斜角度をもつ傾斜面47が設けられ、樹脂パイプ28の引き抜き方向への力により抜け止め片44aを介して割りリング46が軸線方向x外方へ力を受けたとき、割りリング46を縮径させるように構成されている。そして、割りリング46の内周面に形成された締付面48が樹脂パイプ28を締付けるようになっている。上記の抜け止めリング44、割りリング46、キャップ41等によって樹脂パイプ28の抜け止め機構が構成されている。
前記樹脂パイプ28の差込空間29には、樹脂パイプ28の先端面に押圧されて樹脂パイプ28の差し込みを案内する差込ガイド49が配置されている。該差込ガイド49はCリング状に形成され、拡縮可能に構成されている。割りリング46の内周面には係合用段差50が設けられ、該係合用段差50に差込ガイド49の外端面の外周部が係合され、差込ガイド49が抜け止め保持されている。
上記のように、継手10は係合凹部12を有する継手本体11、係合凸部14及び環状突条52を有する連結筒体13、保持環17、抜け止め機構等によって構成されている。
次に、以上のように構成された継手10についてその作用を説明する。
さて、図3に示すように、連結筒体13を継手本体11に連結する場合には、連結筒体13の内端部を継手本体11の端部内周に挿入すると、連結筒体13の係合凸部14が継手本体11の端部内周のテーパ面11aに摺接する。このとき、連結筒体13の環状突条52は継手本体11の係合凹部12内に位置している。連結筒体13を継手本体11内へさらに挿入すると、図4に示すように係合凸部14が継手本体11の端部を拡径させながら進行する。同時に、環状突条52は継手本体11の内周面に次第に強く圧接されながら進行する。
図2に示すように、連結筒体13がさらに継手本体11内に挿入されて係合凸部14が係合凹部12に係合すると、継手本体11の端部は縮径して元の位置に復元する。このとき、環状突条52は継手本体11の内周面に圧接されてその頂部が継手本体11の内周面に若干食い込む。そのため、連結筒体13と継手本体11とは相対移動が規制される。さらに、例えば樹脂パイプ28に作用した引抜力が抜け止め機構及びキャップ41を介して連結筒体13に加えられたとき、環状突条52の頂部の角部54が継手本体11の内周部に食い込んで踏ん張ることができる。その上、例えば樹脂パイプ28に作用した径方向yへの曲げ応力が連結筒体13に加えられたとき、環状突条52の頂部の平坦面53が継手本体11の内周面を押圧して曲げ応力に対する耐性を発現することができる。
続いて、図6に示すように、係合凸部14を係合凹部12に係合した後、保持環17を連結筒体13の外端側から嵌挿し、その内端部が継手本体11の支持受け面18上に位置するように移動させる。このとき、連結筒体13は六角筒状に形成されているため、保持環17の係止爪21は連結筒体13の稜線部22上を摺動する。従って、連結筒体13の平滑面51に傷が付くことを防止でき、平滑面51から内部を良好に透視することができる。
図7に示すように、保持環17をさらに嵌挿すると、その内端部が継手本体11の当接面19に当接すると同時に、外端部が継手本体11の係止段部20に係止される。その後、樹脂パイプ28を差込空間29に差し込むと、樹脂パイプ28の内端が差込ガイド49に案内されて差し込まれ、差込ガイド49の内端部が押え部材32に当接する。このようにして、図1に示すように、継手10の両端部に2つの樹脂パイプ28が接続される。
以上の第1実施形態によって発揮される効果について、以下にまとめて記載する。
(1) 本実施形態の継手10では、継手本体11の端部内周の係合凹部12に連結筒体13の係合凸部14が係合されて連結部が形成されるとともに、係合凸部14より先端側には径方向yに膨出する環状突条52を備えている。このため、連結筒体13が継手本体11内に嵌め込まれて係合凸部14が係合凹部12に係合されたとき、環状突条52は継手本体11の内周面に圧接される。従って、継手本体11及び連結筒体13を形成する樹脂が経時的に劣化して収縮や変形を起こしても、継手本体11と連結筒体13とは相対移動せず、連結部の機能が維持される。
よって、第1実施形態の継手10によれば、長期間使用した後に、嵌め込みによって連結されている連結部のがたつきを抑えることができるとともに、耐曲げ性能及び耐引抜性能を向上させることができる。
(2) 継手本体11の径方向yにおける環状突条52の高さが係合凸部14の高さより低く設定されていることにより、継手本体11内周面に対する連結筒体13の摺接抵抗を低減させることができ、継手本体11内への連結筒体13の挿入を円滑に行うことができる。
(3) 継手本体11の軸線方向xにおける環状突条52と係合凸部14との間隔は、継手本体11内への連結筒体13の挿入時に係合凸部14が継手本体11の端部内周のテーパ面11aに接触したとき、環状突条52が係合凹部12内に位置するように設定されている。このため、連結筒体13の挿入時に環状突条52が継手本体11の内周面を押圧することによる摺接抵抗の増大を抑制することができ、継手本体11内への連結筒体13の挿入を一層円滑に行うことができる。
(4) 環状突条52は、継手本体11の内周面に圧接される頂部の基端側に角部54を有していることにより、継手本体11に対する連結筒体13の連結後に連結筒体13が軸線方向x外方へ引抜き力を受けたとき、頂部の角部54が継手本体11の内周部に食い込む。このため、継手本体11に対する連結筒体13の連結部の連結が強固になり、軸線方向x外方への引抜き力を十分に受け止めることができ、継手10の耐引抜性能を向上させることができる。
(5) 環状突条52は、継手本体の内周面に圧接される頂部が平坦面53であることにより、継手本体11の内周面に圧接される環状突条52の頂部の面積が拡大される。このため、継手本体11に対する連結筒体13の連結後に連結筒体13が径方向yに曲げ応力を受けたとき、その曲げ応力を環状突条52の平坦面53の広い面積で受け止めることができ、継手10の耐曲げ性能を向上させることができる。
(6) 継手本体11に連結筒体13が連結された状態で継手本体11の端部外周面には継手本体11と連結筒体13との連結を保持する保持環17が装着され、該保持環17の外端部に曲げ形成された係止爪21が継手本体11の端部に切欠き形成された係止段部20に係止されている。このため、継手本体11と連結筒体13との連結部の連結を強固に保持することができる。
(7) 保持環17は、継手本体11に連結筒体13が連結された状態で、係合凸部14及び環状突条52の双方の外周部を覆うように装着されている。このため、継手本体11と連結筒体13との連結部の連結を一層強固に保持することができるとともに、環状突条52に基づくがたつきの抑制を効果的に行うことができ、耐曲げ性能及び耐引抜性能を有効に発揮することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図8及び図9に基づいて説明する。この第2実施形態においては、第1実施形態と異なる部分について主に説明する。
図8及び図9に示すように、この第2実施形態ではインサート部材24に代えて、継手本体11の両端内周に内筒部57が突出形成されている。各内筒部57の外周面には一対の環状溝58が凹設され、シール部材59が嵌着されて内筒部57と樹脂パイプ28との間のシール性が保持されている。なお、シールリング30、押え部材32、規制部材36等は設けられていない。
図9に示すように、連結筒体13の係合凸部14より先端外周面には円環状の環状突条52aが設けられている。この環状突条52aは断面円弧状に形成され、その径方向yにおける高さは係合凸部14の高さより低く設定されている。さらに、軸線方向xにおける環状突条52aと係合凸部14との間隔は、継手本体11内への連結筒体13の挿入時に係合凸部14が継手本体11端部のテーパ面11aに接触したとき、環状突条52aが係合凹部12内に位置するように設定されている。
従って、第2実施形態では、環状突条52aが断面円弧状に形成されていることから、連結筒体13を継手本体11内に挿入する際に継手本体11の内周面に対する環状突条52aの摺接性が良く、連結筒体13の挿入を円滑に行うことができる。また、継手10には、インサート部材24、シールリング30、押え部材32、規制部材36等は設けられておらず、継手本体11と一体形成された内筒部57に環状溝58を設けてシール部材59を嵌着させる構成を採用したことから、継手10の構成を簡易化することができる。
なお、前記両実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 第1実施形態における環状突条52に代えて第2実施形態の環状突条52aを設けることができ、第2実施形態の環状突条52aに代えて第1実施形態の環状突条52を設けることができる。
・ 両実施形態の環状突条52,52aを、断面三角形状、断面五角形状等の形状に形成することもできる。
・ 両実施形態の環状突条52,52aを複数条設けることも可能である。その場合、環状突条52,52a間の間隔、各環状突条52,52aの高さ、平坦面53の面積等は目的に応じて適宜設定することができる。
・ 両実施形態の環状突条52,52aに代えて、突起を例えば周方向に90度間隔をおいて4箇所、周方向に60度間隔をおいて6箇所等の複数箇所に設けることも可能である。
・ 前記継手本体11等をポリアセタール(POM)、ポリフタルアミド(PPA)、ポリフェニルサルホン(PPSU)等の合成樹脂(エンジニアリングプラスチック)によって形成することができる。また、連結筒体13を透明樹脂であるポリカーボネート、PPSU、PES(ポリエーテルサルホン)、PSU(ポリサルホン)等の合成樹脂によって形成することができる。
・ 実施形態では継手本体11の両端部に樹脂パイプ28を接続するタイプの継手10に具体化したが、継手本体11の一端部に樹脂パイプ28を接続し、他端部は水栓金具に接続するタイプの継手10に具体化することもできる。
・ パイプとして、樹脂パイプ28のほかに銅パイプ等の軟らかい金属製のパイプを使用することもできる。
・ 継手10を、給水系パイプや給湯系パイプのほか、床暖房用パイプ、ロードヒーティング用パイプ等の接続に使用することもできる。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ) 前記継手本体はゴム入りの樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の継手。このように構成した場合、請求項1から請求項6のいずれかに係る発明の効果に加えて、継手本体内への連結筒体の挿入を円滑に行うことができるとともに、継手本体内周面に対する連結筒体の突起の食い込み性を高めて継手の耐曲げ性能及び耐引抜性能を向上させることができる。
(ロ) 前記連結筒体は非晶性ポリアミド樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の継手。このように構成した場合、請求項1から請求項6のいずれかに係る発明の効果に加えて、連結筒体の突起の収縮を抑えることができ、継手の耐曲げ性能及び耐引抜性能を一層向上させることができる。
10…継手、11…継手本体、12…連結部を構成する係合凹部、13…連結筒体、14…連結部を構成する係合凸部、17…保持環、20…係止段部、21…係止爪、28…樹脂パイプ、29…差込空間、44…抜け止め機構を構成する抜け止めリング、52,52a…突起としての環状突条、53…平坦面、54…角部、x…軸線方向、y…径方向。

Claims (7)

  1. 筒状をなす継手本体の端部内周には透明樹脂で形成された連結筒体が嵌合され、継手本体に設けられた係合凹部には連結筒体の係合凸部が係合されて連結部を形成するとともに、連結筒体内にはパイプが差し込まれる差込空間を有し、連結筒体の外端部には差し込まれたパイプを抜け止めする抜け止め機構を備え、
    前記連結筒体の係合凸部より先端側には継手本体の径方向に膨出する突起を備えていることを特徴とする継手。
  2. 前記継手本体の径方向における突起の高さは、係合凸部の高さより低く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の継手。
  3. 前記継手本体の軸線方向における突起と係合凸部との間隔は、継手本体内への連結筒体の挿入時に係合凸部が継手本体の端部に接触したとき、突起が係合凹部内に位置するように設定されることを特徴とする請求項2に記載の継手。
  4. 前記突起は、継手本体の内周面に圧接される頂部の基端側に角部を有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の継手。
  5. 前記突起は、継手本体の内周面に圧接される頂部が平坦面であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の継手。
  6. 前記継手本体に連結筒体が連結された状態で継手本体の端部外周面には継手本体と連結筒体との連結を保持する保持環が装着され、該保持環の端部に曲げ形成された係止爪が継手本体の端部に切欠き形成された係止段部に係止されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の継手。
  7. 前記保持環は、継手本体に連結筒体が連結された状態で、係合凸部及び突起の双方の外周部を覆うように装着されていることを特徴とする請求項6に記載の継手。
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