JP2011196423A - ロボットとそれに用いられるアクチュエータおよび偏平型波動歯車装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】応力集中に起因する耐久性の低下を抑制しながら、小型化を図ることが可能な偏平型波動歯車装置を備えるロボットを提供する。
【解決手段】このロボット100のロボットアーム1の関節部22を回動させるアーム回動装置50(アクチュエータ)は、内歯31aが形成された剛性内歯歯車31と、外歯33aが形成された可撓性外歯歯車35と、可撓性外歯歯車35を半径方向に撓ませて外歯33aを内歯31aに噛み合わせるとともに、噛み合わせ位置を円周方向に移動させることにより剛性内歯歯車31および可撓性外歯歯車35の間に相対回転運動を発生させる波動発生器32とを含んでいる。また、可撓性外歯歯車35は、凹部33bを有する胴部33と、胴部33とは別個に設けられ、胴部33の凹部33bに対して相対的に半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合する突出部34aを有する円板部34とを含んでいる。
【選択図】図3
【解決手段】このロボット100のロボットアーム1の関節部22を回動させるアーム回動装置50(アクチュエータ)は、内歯31aが形成された剛性内歯歯車31と、外歯33aが形成された可撓性外歯歯車35と、可撓性外歯歯車35を半径方向に撓ませて外歯33aを内歯31aに噛み合わせるとともに、噛み合わせ位置を円周方向に移動させることにより剛性内歯歯車31および可撓性外歯歯車35の間に相対回転運動を発生させる波動発生器32とを含んでいる。また、可撓性外歯歯車35は、凹部33bを有する胴部33と、胴部33とは別個に設けられ、胴部33の凹部33bに対して相対的に半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合する突出部34aを有する円板部34とを含んでいる。
【選択図】図3
Description
本発明は、ロボットとそれに用いられるアクチュエータおよび偏平型波動歯車装置に関する。
従来、環状の剛性内歯歯車と、剛性内歯歯車と噛み合い可能な可撓性外歯歯車とを備える偏平型波動歯車装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、内周面に内歯が形成された環状の剛性内歯歯車と、剛性内歯歯車の内側に配置され、剛性内歯歯車の内歯に噛み合い可能な外歯が形成された可撓性外歯歯車と、可撓性外歯歯車の内側に配置される楕円形の波動発生器とを備えた偏平型波動歯車装置が開示されている。この偏平型波動歯車装置では、可撓性外歯歯車の胴部は、楕円状のたわみ変形を繰り返すので、胴部とダイヤフラムとを接続する曲面部分に繰り返し応力集中が発生する。
しかしながら、従来技術では、胴部の外歯が形成されている部分とダイヤフラムとの間の距離を所定の大きさ以上の大きさに設定して応力集中を緩和するように構成して、応力集中に起因する耐久性の低下を抑制することが可能である一方、可撓性外歯歯車の胴部の軸方向の長さを所定の大きさ以上の長さにする必要があるため、その分、偏平型波動歯車装置が大型化するという不都合がある。このため、従来の偏平型波動歯車装置では、小型化を図るのが困難であるという問題点がある。また、このような従来の偏平型波動歯車装置を、ロボットの関節部分に設置されるモータと減速機とからなるアクチュエータの減速機として用いる場合には、アクチュエータが大型化するとともに、ロボットの関節部分が大型化してしまうため、アクチュエータおよびロボットの小型化を図るのが困難になるという問題点もある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、応力集中に起因する耐久性の低下を抑制しながら、小型化を図ることが可能な偏平型波動歯車装置、アクチュエータおよびそれらを用いたロボットを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるロボットは、関節を有するロボットアームと、ロボットアームの関節を回動させるアクチュエータとを備え、アクチュエータは、内周面に内歯が形成された環状の剛性内歯歯車と、剛性内歯歯車の内歯に噛み合い可能な外歯が外周面に形成された可撓性外歯歯車と、可撓性外歯歯車を半径方向に撓ませて、部分的に複数箇所で外歯を内歯に噛み合わせるとともに、噛み合わせ位置を円周方向に移動させることにより剛性内歯歯車および可撓性外歯歯車の間に相対回転運動を発生させる波動発生器とを含み、可撓性外歯歯車は、第1係合部を有する胴部と、胴部とは別個に設けられ、胴部の第1係合部に対して相対的に半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合する第2係合部を有する平板部とを含む。
この発明の第1の局面によるロボットでは、上記のように、アクチュエータの可撓性外歯歯車を、胴部と、胴部とは別個に設けられた平板部とを含むように構成することによって、胴部と平板部とが一体的に設けられている場合と異なり、胴部が波動発生器により半径方向に変形された場合にも、胴部とは別個に設けられた平板部は変形しないので、胴部と平板部との接続部分(係合部分)に応力集中が生じない。これにより、応力集中を緩和するために可撓性外歯歯車の胴部の軸方向の長さを所定の大きさ以上にする必要がないので、応力集中に起因する耐久性の低下を抑制しながら、可撓性外歯歯車の胴部の軸方向の長さを小さくすることができる。その結果、アクチュエータを小型化することができるので、ロボットの小型化を図ることができる。また、胴部に、第1係合部を設けるとともに、平板部に、胴部の第1係合部に対して相対的に半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合する第2係合部を設けることによって、胴部のたわみ変形時に平板部の第2係合部が胴部の第1係合部に対して相対的に半径方向に移動するので、胴部のみを半径方向にたわみ変形させることができる。これにより、胴部のたわみ変形を平板部に伝達することなく、胴部の回転力のみを平板部に伝達することができる。
上記第1の局面によるロボットにおいて、好ましくは、胴部の第1係合部は、胴部の平板部側に設けられた凹部または凸部の一方を含み、平板部の第2係合部は、凹部または凸部の一方からなる第1係合部に対して相対的に半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合する凹部または凸部の他方を含む。このように構成すれば、凹部または凸部の一方からなる胴部の第1係合部と、胴部の第1係合部に対して相対的に半径方向に移動可能な凹部または凸部の他方からなる平板部の第2係合部とにより、胴部が波動発生器により半径方向に変形された場合にも、容易に、胴部のみを半径方向に変形させることができる。
上記凹部または凸部のいずれかからなる第1係合部および第2係合部を有する構成において、好ましくは、胴部の第1係合部は、凹部からなるとともに、平板部の第2係合部は、凸部からなり、平板部の第2係合部を構成する凸部は、半径方向に突出する突出部を含み、胴部の第1係合部を構成する凹部は、胴部の平板部側の端部に設けられ、突出部に対して半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合可能な切り欠き状の凹部を含む。このように構成すれば、胴部が波動発生器により半径方向に変形された場合に、凹部と突出部との係合状態を維持した状態で、胴部の切り欠き状の凹部が平板部の突出部に沿って半径方向にスライド移動されるので、容易に、胴部のみを半径方向に変形させることができる。
上記第1係合部は凹部からなるとともに第2係合部は凸部からなる構成において、好ましくは、平板部の突出部は、少なくとも円周方向に撓み変形可能なバネ部を含むとともに、バネ部が撓み変形した状態で、切り欠き状の凹部に対して円周方向に接触して係合するように構成されている。このように構成すれば、平板部の突出部のバネ部により胴部の切り欠き状の凹部を常時円周方向に付勢することができるので、可撓性外歯歯車の胴部と剛性内歯歯車との相対回転運動時に胴部の切り欠き状の凹部と平板部の突出部との間にガタ(バックラッシ)が生じるのを抑制することができる。
この場合において、好ましくは、平板部の突出部は、少なくとも円周方向に撓み変形可能なアーチ状の板バネ部を含むとともに、アーチ状の板バネ部が撓み変形した状態で、切り欠き状の凹部に対して円周方向に接触して係合するように構成されている。このように構成すれば、少なくとも円周方向に撓み変形可能なアーチ状の板バネ部により、容易に、切り欠き状の凹部を常時円周方向に付勢することができるので、容易に、胴部の切り欠き状の凹部と平板部の突出部との間にガタ(バックラッシ)が生じるのを抑制することができる。
上記第1の局面によるロボットにおいて、好ましくは、胴部の第1係合部と、平板部の第2係合部とは、第1係合部および第2係合部とは別個に設けられた弾性部材を介して係合するとともに、弾性部材が弾性変形された状態で第1係合部と第2係合部との間に介在されるように構成されている。このように構成すれば、胴部の第1係合部および平板部の第2係合部とは別個に設けられた弾性部材を介して第1係合部と第2係合部とを係合することにより、平板部を弾性材料で構成する必要がなく、別個に設けた弾性部材により、胴部と平板部とのガタ(バックラッシ)が生じるのを抑制することができる。
この場合において、好ましくは、胴部の第1係合部は、凹部からなり、平板部の第2係合部は、凸部からなり、弾性部材は、平板部の第2係合部を構成する凸部の周囲を取り囲むように凸部に装着されるとともに、凸部と凹部との間に位置する部分が弾性変形された状態で凸部と凹部との間に介在されるように構成されている。このように構成すれば、弾性部材を凸部の周囲を取り囲むように装着することにより、凸部とは別個に設けられた弾性部材を容易に凸部に装着することができるとともに、凸部を取り囲む弾性部材により、容易に、胴部の凹部と平板部の凸部との間にガタ(バックラッシ)が生じるのを抑制することができる。
上記第1の局面によるロボットにおいて、好ましくは、アクチュエータは、波動発生器を駆動するモータをさらに含む。このように構成すれば、モータにより、容易に、剛性内歯歯車と可撓性外歯歯車と波動発生器とからなる偏平型歯車装置をロボットアームの関節の減速機として駆動することができる。
上記第1の局面によるロボットにおいて、好ましくは、胴部の第1係合部は、円周方向に沿って等角度間隔で複数設けられており、平板部の第2係合部は、複数の第1係合部に対応するように等角度間隔で複数設けられている。このように構成すれば、胴部の第1係合部および平板部の第2係合部が等角度間隔で複数設けられていることにより、胴部が回転された際の回転力を均等に平板部に伝達することができる。
この発明の第2の局面における偏平型波動歯車装置は、内周面に内歯が形成された環状の剛性内歯歯車と、剛性内歯歯車の内歯に噛み合い可能な外歯が外周面に形成された可撓性外歯歯車と、可撓性外歯歯車を半径方向に撓ませて、部分的に複数箇所で外歯を内歯に噛み合わせるとともに、噛み合わせ位置を円周方向に移動させることにより剛性内歯歯車および可撓性外歯歯車の間に相対回転運動を発生させる波動発生器とを備え、可撓性外歯歯車は、第1係合部を有する胴部と、胴部とは別個に設けられ、胴部の第1係合部に対して相対的に半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合する第2係合部を有する平板部とを含む。
この発明の第2の局面による偏平型波動歯車装置では、上記のように、可撓性外歯歯車を、胴部と、胴部とは別個に設けられた平板部とを含むように構成することによって、胴部と平板部とが一体的に設けられている場合と異なり、胴部が波動発生器により半径方向に変形された場合にも、胴部とは別個に設けられた平板部は変形しないので、胴部と平板部との接続部分(係合部分)に応力集中が生じない。これにより、応力集中を緩和するために可撓性外歯歯車の胴部の軸方向の長さを所定の大きさ以上にする必要がないので、応力集中に起因する耐久性の低下を抑制しながら、可撓性外歯歯車の胴部の軸方向の長さを小さくすることができる。その結果、偏平型波動歯車装置を小型化することができる。また、胴部に、第1係合部を設けるとともに、平板部に、胴部の第1係合部に対して相対的に半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合する第2係合部を設けることによって、胴部のたわみ変形時に平板部の第2係合部が胴部の第1係合部に対して相対的に半径方向に移動するので、胴部のみを半径方向にたわみ変形させることができる。これにより、胴部のたわみ変形を平板部に伝達することなく、胴部の回転力のみを平板部に伝達することができる。
この発明の第3の局面におけるアクチュエータは、内周面に内歯が形成された環状の剛性内歯歯車と、剛性内歯歯車の内歯に噛み合い可能な外歯が外周面に形成された可撓性外歯歯車と、可撓性外歯歯車を半径方向に撓ませて、部分的に複数箇所で外歯を内歯に噛み合わせるとともに、噛み合わせ位置を円周方向に移動させることにより剛性内歯歯車および可撓性外歯歯車の間に相対回転運動を発生させる波動発生器と、波動発生器を駆動するモータとを備え、可撓性外歯歯車は、第1係合部を有する胴部と、胴部とは別個に設けられ、胴部の第1係合部に対して相対的に半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合する第2係合部を有する平板部とを含む。
この発明の第3の局面によるアクチュエータでは、上記のように、可撓性外歯歯車を、胴部と、胴部とは別個に設けられた平板部とを含むように構成することによって、胴部と平板部とが一体的に設けられている場合と異なり、胴部が波動発生器により半径方向に変形された場合にも、胴部とは別個に設けられた平板部は変形しないので、胴部と平板部との接続部分(係合部分)に応力集中が生じない。これにより、応力集中を緩和するために可撓性外歯歯車の胴部の軸方向の長さを所定の大きさ以上にする必要がないので、応力集中に起因する耐久性の低下を抑制しながら、可撓性外歯歯車の胴部の軸方向の長さを小さくすることができる。その結果、偏平型波動歯車装置を小型化することができるので、その分、アクチュエータの小型化を図ることができる。また、胴部に、第1係合部を設けるとともに、平板部に、胴部の第1係合部に対して相対的に半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合する第2係合部を設けることによって、胴部のたわみ変形時に平板部の第2係合部が胴部の第1係合部に対して相対的に半径方向に移動するので、胴部のみを半径方向にたわみ変形させることができる。これにより、胴部のたわみ変形を平板部に伝達することなく、胴部の回転力のみを平板部に伝達することができる。また、波動発生器を駆動するモータを設けることによって、モータにより、容易に、剛性内歯歯車と可撓性外歯歯車と波動発生器とからなる偏平型歯車装置を駆動することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図8を参照して、本発明の第1実施形態によるロボット100の構造について説明する。
図1〜図8を参照して、本発明の第1実施形態によるロボット100の構造について説明する。
第1実施形態によるロボット100は、図1に示すように、ロボットアーム1と、ロボットアーム1を支持する胴体2とにより構成されている。ロボットアーム1は、複数(第1実施形態では7つ)のアーム10、11、12、13、14、15および16により構成されている。胴体2側のアーム10は、胴体2の接続部分に対して回転軸L1を中心に回転可能に取り付けられている。また、複数のアーム10〜16は、図2に示すように、所定の方向に屈曲または回転可能なように関節部20、21、22および23によって接続されている。なお、関節部20〜23は、本発明の「関節」の一例である。
具体的には、図1および図2に示すように、アーム11は、関節部20を介してアーム10に接続されており、アーム10に対して回転軸L2を中心に屈曲(回動)されるように構成されている。また、アーム12は、関節部21を介してアーム11に接続されており、アーム11に対して回転軸L3(図1参照)を中心に回転されるように構成されている。また、アーム13は、関節部22を介してアーム12に接続されており、アーム12に対して回転軸L4を中心に屈曲(回動)されるように構成されている。また、アーム14は、関節部23を介してアーム13に接続されており、アーム13に対して回転軸L3を中心に回転されるように構成されている。また、アーム14には、回転軸L5を中心に屈曲(回動)されるようにアーム15が取り付けられている。また、アーム15には、回転軸L6を中心に回動されるようにアーム16が取り付けられている。
ここで、第1実施形態では、図2に示すように、アーム12とアーム13とを接続する関節(関節部22)には、アーム12に対してアーム13を屈曲(回動)させるアーム回動装置50が設けられている。なお、アーム回動装置50は、本発明の「アクチュエータ」の一例である。このアーム回動装置50は、アーム13側に固定された偏平型波動歯車装置30と、アーム12側に固定されたモータ40とにより構成されている。また、アーム回動装置50は、アーム12側に固定されたモータ40が駆動された場合に、モータ40のモータ軸(図示せず)の回転をアーム13側に固定された偏平型波動歯車装置30により減速させてアーム13側に伝達するように構成されている。
偏平型波動歯車装置30は、図3〜図6に示すように、アーム12(図2参照)側(矢印Z2方向側)に固定され、内歯31aが内周面部に形成された環状の剛性内歯歯車31と、モータ40(図2参照)の駆動に伴って回転駆動される波動発生器32と、波動発生器32の外周部分に嵌め合わされる胴部33および円板部34により構成される可撓性外歯歯車35とを含んでいる。なお、円板部34は、本発明の「平板部」の一例である。
剛性内歯歯車31の内周面部は、円形形状に形成されている。また、剛性内歯歯車31の内歯31aは、図3に示すように、剛性内歯歯車31の内周面部全体に渡って円周方向に隣接するように複数形成されている。この内歯31aの歯数は、後述する可撓性外歯歯車35の外歯33aの歯数よりも2枚程度多くなるように構成されている。
波動発生器32は、円筒形状の胴部33の内側に配置されている。また、波動発生器32は、楕円形状の外周面を有している。具体的には、波動発生器32は、図3、図6および図7に示すように、楕円形状の外周面を有する波動プラグ32aと、波動プラグ32aの外周部分に嵌め合わされた波動ベアリング32bとを含んでいる。波動ベアリング32bは、波動プラグ32aに固定された内輪部32cと、ボール32dと、弾性変形可能な外輪部32eとにより構成されている。波動プラグ32aは、モータ40の駆動に伴って回転されるように構成されている。また、波動ベアリング32bの外輪部32eは、回転される楕円形状の波動プラグ32aの形状を反映するように、内輪部32cおよびボール32dを介して弾性変形可能に構成されている。
ここで、第1実施形態では、可撓性外歯歯車35は、円筒形状の胴部33と、胴部33とは別個に設けられ、胴部33の開口の一方側(図2のアーム13側(矢印Z1方向側))に配置される金属製の円板部34とにより構成されている。可撓性外歯歯車35の胴部33は、環状の剛性内歯歯車31の内側に配置されている。また、可撓性外歯歯車35の胴部33の外周面部には、剛性内歯歯車31の内歯31aと噛み合い可能な複数の外歯33aが形成されている。また、可撓性外歯歯車35の胴部33は、図5、図7および図8に示すように、波動発生器32が駆動された場合に、嵌め合わされている波動発生器32の波動ベアリング32bの外輪部32eの外周面形状を反映するようにたわみ変形(弾性変形)されるように構成されている。つまり、胴部33は、波動発生器32の楕円形状の外周面形状に沿って楕円形状にたわみ変形される。
このように、剛性内歯歯車31の内側に配置された胴部33が波動発生器32の楕円形状の外周面形状を反映するように楕円形状に変形されることによって、楕円形状の長手方向の両端部近傍の2箇所の外歯33aのみが、剛性内歯歯車31の内歯31aと部分的に(図5および図7の領域A参照)噛み合うように構成されている。これにより、波動発生器32の回転に伴って可撓性外歯歯車35の胴部33の外歯33aと剛性内歯歯車31の内歯31a(図3参照)との噛み合わせ位置(図5および図7の領域A)を、円周方向に移動させることが可能となる。この際、外歯33aの歯数が内歯31a(図3参照)の歯数よりも2枚程度少ないので、波動発生器32の波動プラグ32aが360度回転されると、外歯33aの歯数と内歯31aの歯数の差分に応じて、剛性内歯歯車31(図3参照)に対して可撓性外歯歯車35が微小量だけ波動プラグ32aの回転方向と逆方向に相対的に回転される。これにより、モータ40の回転運動を減速して可撓性外歯歯車35に伝達することが可能となる。
また、図3〜図6に示すように、可撓性外歯歯車35の胴部33の円板部34側の矢印Z1方向(図3参照)側の端部には、矢印Z2方向に窪む切り欠き状の凹部33bが4つ形成されている。これら切り欠き状の凹部33bは、後述する円板部34の突出部34aに対して半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合するように構成されている。なお、凹部33bは、本発明の「第1係合部」の一例である。また、4つの凹部33bは、円周方向に沿って等角度(約90度)間隔で胴部33の円板部34側の端部に形成されている。また、各々の凹部33bは、凹部33bの円周方向の両側面33cが互いに平行に対向するように形成されている。
また、第1実施形態では、胴部33とは別個に設けられた円板部34は、波動発生器32の波動プラグ32aの回転に伴って、胴部33と共に回転されるように構成されている。また、円板部34には、胴部33の凹部33bが半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合される突出部34aが形成されている。この突出部34aは、半径方向の外側に向かって突出するように形成されている。なお、突出部34aは、本発明の「第2係合部」および「凸部」の一例である。また、突出部34aは、突出部34aの円周方向の両側面34bが半径方向の外側に向かって互いに平行に延びるように構成されている。また、図4および図5に示すように、円板部34の突出部34aの幅W1は、胴部33の凹部33bの幅W2よりも若干小さくなるように形成されている。これにより、胴部33が半径方向にたわみ変形された場合にも、胴部33の凹部33bを、円板部34の突出部34aに対して相対的に半径方向にスムーズに移動させることが可能となる。
また、円板部34の突出部34aは、図3および図5に示すように、4つの胴部33の凹部33bと対応するように、円周方向に沿って等角度(約90度)間隔で4つ設けられている。
また、円板部34には、6つの開口部34cが円周方向に等角度(約60度)間隔で形成されている。これら開口部34cを介して円板部34をアーム13に固定することによって、波動発生器32の波動プラグ32aに入力された回転を可撓性外歯歯車35により減速してアーム13側に伝達することが可能となる。
上記した構成を有する偏平型波動歯車装置30の動作としては、図8に示すように、楕円形状の波動プラグ32aがモータ40(図2参照)により回転されることにより、波動プラグ32aの楕円形状の長軸方向がX方向に位置する場合には、可撓性外歯歯車35の胴部33は、図8のBに示すように、X方向に延びるようにたわみ変形される。この場合、X方向の両端部の領域300aおよび300bにおいては、胴部33の凹部33bは、円板部34の突出部34aの両側面34bに沿って半径方向の外側に向かってスライドされる。また、楕円形状の波動プラグ32aがモータ40により回転されることにより、波動プラグ32aの楕円形状の長軸方向がY方向に位置する場合には、可撓性外歯歯車35の胴部33は、図8のCに示すように、Y方向に延びるようにたわみ変形される。この場合、X方向の両端部の領域300aおよび300bにおいては、胴部33の凹部33bは、円板部34の突出部34aの両側面34bに沿って半径方向の内側に向かってスライドされる。
第1実施形態では、上記のように、アーム回動装置50の可撓性外歯歯車35を、胴部33と、胴部33とは別個に設けられた円板部34とを含むように構成することによって、胴部33と円板部34とが一体的に設けられている場合と異なり、胴部33が波動発生器32により半径方向に変形された場合にも、胴部33とは別個に設けられた円板部34は変形しないので、胴部33と円板部34との接続部分(係合部分)に応力集中が生じない。これにより、応力集中を緩和するために可撓性外歯歯車35の胴部33の軸方向の長さを所定の大きさ以上にする必要がないので、応力集中に起因する耐久性の低下を抑制しながら、可撓性外歯歯車35の胴部33の軸方向の長さを小さくすることができる。その結果、アーム回動装置50を小型化することができるので、ロボット100の小型化を図ることができる。また、胴部33に、凹部33bを設けるとともに、円板部34に、胴部33の凹部33bに対して相対的に半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合する突出部34aを設けることによって、胴部33のたわみ変形時に円板部34の突出部34aが胴部33の凹部33bに対して相対的に半径方向に移動するので、胴部33のみを半径方向にたわみ変形させることができる。これにより、胴部33のたわみ変形を円板部34に伝達することなく、胴部33の回転力のみを円板部34に伝達することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、胴部33の凹部33bを、突出部34aに対して半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合可能な切り欠き状に形成することによって、胴部33が波動発生器32により半径方向に変形された場合に、凹部33bと突出部34aとの係合状態を維持した状態で、胴部33bの切り欠き状の凹部33bが突出部34aに沿って半径方向にスライド移動されるので、容易に、胴部33のみを半径方向に変形させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、胴部33の凹部33bを、円周方向に沿って等角度間隔で複数設けるとともに、円板部34の突出部34aを、複数の凹部33bに対応するように等角度間隔で複数設けることによって、胴部33が回転された際の回転力を均等に円板部34に伝達することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、アーム回動装置50に、波動発生器32を駆動するモータ40を設けることによって、モータ40により、容易に、剛性内歯歯車31と可撓性外歯歯車35と波動発生器32とからなる偏平型歯車装置30をロボットアーム1の関節部22の減速機として駆動することができる。
(第2実施形態)
次に、図9および図10を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、円板部134の突出部134aに円周方向に撓み変形可能な板バネ部134dを設けることにより、突出部134aが胴部33の凹部33bに対して円周方向に常時付勢して係合される構成について説明する。
次に、図9および図10を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、円板部134の突出部134aに円周方向に撓み変形可能な板バネ部134dを設けることにより、突出部134aが胴部33の凹部33bに対して円周方向に常時付勢して係合される構成について説明する。
第2実施形態によるロボットの可撓性外歯歯車135(図10参照)の円板部134は、図9に示すように、胴部33とは別個に(別体で)設けられているとともに、胴部33と共に回転されるように構成されている。なお、円板部134は、本発明の「平板部」の一例である。また、円板部134には、胴部33の凹部33bに対して相対的に半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合可能な半径方向に突出する突出部134aが形成されている。なお、突出部134aは、本発明の「第2係合部」および「凸部」の一例である。
ここで、第2実施形態では、図9および図10に示すように、金属製の円板部134の突出部134aの円周方向の両端部には、アーチ状の板バネ部134dが一体的に形成されている。このアーチ状の板バネ部134dは、端部が胴部33の矢印Z2方向側に向かうように湾曲している。なお、板バネ部134dは、本発明の「バネ部」の一例である。また、板バネ部134dは、円周方向にたわみ変形可能に構成されている。これにより、板バネ部134dは、図9に示すように、板バネ部134dが円周方向にたわみ変形した状態で、切り欠き状の凹部33b(図10参照)に対して円周方向に常時接触して係合している。つまり、この第2実施形態における突出部134aのたわみ変形しない状態の幅W3は、胴部33の凹部33bの幅W2(図10参照)よりも大きくなるように構成されており、板バネ部134dをたわみ変形させることにより突出部134aの幅W3を幅W2にまで小さくした状態で、突出部134aが胴部33の凹部33bに嵌め込まれている。なお、突出部134aが凹部33bに嵌め込まれた状態において、板バネ部134dの凹部33bに対する付勢力は、突出部134aが凹部33bに対して相対的に半径方向に移動可能な大きさの付勢力である。
また、円板部134の突出部134aは、4つの胴部33の凹部33bに対応するように、等角度(約90度)間隔で4つ設けられている。また、円板部134には、図9に示すように、6つの開口部134cが形成されている。これら6つの開口部134cは、それぞれ、円板部134の平板面上に円周方向に等角度(約60度)間隔で形成されている。これら開口部134cを介して円板部134をアーム13に固定することによって、波動発生器32の波動プラグ32aに入力された回転を可撓性外歯歯車135により減速してアーム13側に伝達することが可能となる。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、上記のように、円板部134の突出部134aに、円周方向に撓み変形可能なアーチ状の板バネ部134dを設けるとともに、アーチ状の板バネ部134dが撓み変形した状態で、突出部134aを、胴部33の切り欠き状の凹部33bに対して円周方向に接触して係合するように構成することによって、円板部134の突出部134aのアーチ状の板バネ部134dにより胴部33の切り欠き状の凹部33bを常時円周方向に付勢することができる。これにより、可撓性外歯歯車135の胴部33と剛性内歯歯車31との相対回転運動時に胴部33の切り欠き状の凹部33bと円板部134の突出部134aとの間にガタ(バックラッシ)が生じるのを抑制することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図11を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、上記第2実施形態とは異なり、円板部234の突出部234aと胴部33の凹部33bとを、突出部234aおよび凹部33bとは別個に設けられた弾性部材200を介して係合させる構成について説明する。
次に、図11を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、上記第2実施形態とは異なり、円板部234の突出部234aと胴部33の凹部33bとを、突出部234aおよび凹部33bとは別個に設けられた弾性部材200を介して係合させる構成について説明する。
この第3実施形態では、上記した第1および第2実施形態と同様、図11に示すように、金属製の円板部234は、胴部33とは別個に(別体で)設けられているとともに、胴部33と共に回転されるように構成されている。なお、円板部234は、本発明の「平板部」の一例である。また、円板部234には、胴部33の凹部33bに対して相対的に半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合可能な半径方向に突出する突出部234aが形成されている。なお、突出部234aは、本発明の「第2係合部」および「凸部」の一例である。
ここで、この第3実施形態では、胴部33の凹部33bと円板部234の突出部234aとは、ゴム製または弾性変形可能な樹脂製の弾性部材200を介して係合するように構成されている。具体的には、円板部234の突出部234aには、突出部234aの周囲を取り囲むように厚みt1の弾性部材200が取り付けられている。そして、弾性部材200は、胴部33に円板部234が組み込まれた場合に、胴部33の凹部33bと円板部234の突出部234aとの間に位置する部分が弾性変形された状態で突出部234aと凹部33bとの間に介在されている。つまり、この第3実施形態では、突出部234aの幅W4は、胴部33の凹部33bの幅W2よりも小さくなるように構成されているとともに、弾性部材200の厚みt1は、突出部234aと凹部33bとの間の隙間よりも大きくなるように構成されている。そして、弾性部材200の突出部234aと凹部33bとの間に位置する部分の厚みt1を、弾性部材200を弾性変形させることにより厚みt2にまで小さくした状態で、突出部234aが胴部33の凹部33bに嵌め込まれている。なお、突出部234aが凹部33bに嵌め込まれた状態において、弾性部材200の凹部33bに対する弾性力(付勢力)は、突出部234aが凹部33bに対して相対的に半径方向に移動可能な大きさの弾性力(付勢力)である。
なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第2実施形態と同様である。
第3実施形態では、上記のように、胴部33の凹部33bと円板部234の突出部234aとを、凹部33bおよび突出部234aとは別個に設けられた弾性部材200を介して係合するとともに、弾性部材200が弾性変形された状態で凹部33bと突出部234aとの間に介在されるように構成することによって、円板部234を弾性材料で構成する必要がなく、別個に設けた弾性部材200により、胴部33と円板部234とのガタ(バックラッシ)が生じるのを抑制することができる。
また、第3実施形態では、上記のように、弾性部材200を、円板部234の突出部234aの周囲を取り囲むように装着することによって、突出部234aとは別個に設けられた弾性部材200を容易に突出部234aに装着することができる。また、突出部234aと凹部33bとの間に位置する部分が弾性変形された状態で突出部234aと凹部33bとの間に介在されるように配置することによって、突出部234aを取り囲む弾性部材200により、容易に、胴部33の凹部33bと円板部234の突出部234aとの間にガタ(バックラッシ)が生じるのを抑制することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、ロボットアームとロボットアームを支持する胴体とにより構成されたロボットに本発明を適用した例について示したが、本発明はこれに限られない。関節を有するロボットであれば、ロボットアームとロボットアームを支持する胴体とにより構成されたロボット以外のロボットに本発明を適用してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、偏平型波動歯車装置をロボットアームの関節部に設けた例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ロボットアームの関節部以外のたとえば減速装置などに本発明の偏平型波動歯車装置を設けてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、可撓性外歯歯車の胴部に切り欠き状の凹部を設けるとともに、可撓性外歯歯車の円板部に凹部と係合可能な凸部としての突出部を設けた例について示したが、本発明はこれに限られない。可撓性外歯歯車の円板部(平板部)に凹部を設けるとともに、可撓性外歯歯車の胴部に円板部(平板部)の凹部と係合可能な凸部(突出部)を設けるようにしてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、可撓性外歯歯車の胴部に、可撓性外歯歯車の円板部の凸部としての突出部に係合可能な切り欠き状の凹部を設ける例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、胴部が円板部に対して相対的に半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合可能であれば、たとえば、円板部の突出部を挿入可能な開口部(穴部)など、切り欠き状の凹部以外の係合部を胴部に設けてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、胴部の凹部および円板部の突出部を、それぞれ、円周方向に沿って等角度間隔で4つ設けた例について示したが、本発明はこれに限られない。胴部の凹部および円板部の突出部を、それぞれ、円周方向に沿って1つ設けてもよいし、等角度間隔で2つ、3つまたは5つ以上ずつ設けてもよい。また、胴部の凹部および円板部の突出部を、それぞれ、円周方向に沿って等角度間隔で設けなくてもよい。
また、上記第2実施形態では、円板部の突出部に円周方向に撓み変形可能なアーチ状の板バネ部を一体的に設けた例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、円周方向に撓み変形可能であれば、たとえば、円板部の突出部に円周方向に撓み変形可能なコイルバネを設けるなど、アーチ状の板バネ以外のバネ部を設けてもよい。また、バネ部を、円板部に一体的に設けずに、円板部とは別個に設けてもよい。
1 ロボットアーム
20〜23 関節部(関節)
30 偏平型波動歯車装置
31 剛性内歯歯車
31a 内歯
32 波動発生器
33 胴部
33a 外歯
33b 凹部(第1係合部)
34、134、234 円板部(平板部)
34a、134a、234a 突出部(第2係合部、凸部)
35、135 可撓性外歯歯車
40 モータ
50 アーム回動装置(アクチュエータ)
100 ロボット
134d 板バネ部(バネ部)
200 弾性部材
20〜23 関節部(関節)
30 偏平型波動歯車装置
31 剛性内歯歯車
31a 内歯
32 波動発生器
33 胴部
33a 外歯
33b 凹部(第1係合部)
34、134、234 円板部(平板部)
34a、134a、234a 突出部(第2係合部、凸部)
35、135 可撓性外歯歯車
40 モータ
50 アーム回動装置(アクチュエータ)
100 ロボット
134d 板バネ部(バネ部)
200 弾性部材
Claims (11)
- 関節を有するロボットアームと、
前記ロボットアームの関節を回動させるアクチュエータとを備え、
前記アクチュエータは、
内周面に内歯が形成された環状の剛性内歯歯車と、
前記剛性内歯歯車の内歯に噛み合い可能な外歯が外周面に形成された可撓性外歯歯車と、
前記可撓性外歯歯車を半径方向に撓ませて、部分的に複数箇所で外歯を内歯に噛み合わせるとともに、噛み合わせ位置を円周方向に移動させることにより前記剛性内歯歯車および前記可撓性外歯歯車の間に相対回転運動を発生させる波動発生器とを含み、
前記可撓性外歯歯車は、第1係合部を有する胴部と、前記胴部とは別個に設けられ、前記胴部の第1係合部に対して相対的に半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合する第2係合部を有する平板部とを含む、ロボット。 - 前記胴部の第1係合部は、前記胴部の前記平板部側に設けられた凹部または凸部の一方を含み、
前記平板部の第2係合部は、前記凹部または前記凸部の一方からなる前記第1係合部に対して相対的に半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合する前記凹部または前記凸部の他方を含む、請求項1に記載のロボット。 - 前記胴部の第1係合部は、前記凹部からなるとともに、前記平板部の第2係合部は、前記凸部からなり、
前記平板部の第2係合部を構成する凸部は、半径方向に突出する突出部を含み、
前記胴部の第1係合部を構成する凹部は、前記胴部の前記平板部側の端部に設けられ、前記突出部に対して半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合可能な切り欠き状の凹部を含む、請求項2に記載のロボット。 - 前記平板部の突出部は、少なくとも円周方向に撓み変形可能なバネ部を含むとともに、前記バネ部が撓み変形した状態で、前記切り欠き状の凹部に対して円周方向に接触して係合するように構成されている、請求項3に記載のロボット。
- 前記平板部の突出部は、少なくとも円周方向に撓み変形可能なアーチ状の板バネ部を含むとともに、前記アーチ状の板バネ部が撓み変形した状態で、前記切り欠き状の凹部に対して円周方向に接触して係合するように構成されている、請求項4に記載のロボット。
- 前記胴部の第1係合部と、前記平板部の第2係合部とは、前記第1係合部および前記第2係合部とは別個に設けられた弾性部材を介して係合するとともに、前記弾性部材が弾性変形された状態で前記第1係合部と前記第2係合部との間に介在されるように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のロボット。
- 前記胴部の第1係合部は、凹部からなり、前記平板部の第2係合部は、凸部からなり、
前記弾性部材は、前記平板部の第2係合部を構成する前記凸部の周囲を取り囲むように前記凸部に装着されるとともに、前記凸部と前記凹部との間に位置する部分が弾性変形された状態で前記凸部と前記凹部との間に介在されるように構成されている、請求項6に記載のロボット。 - 前記胴部の第1係合部は、円周方向に沿って等角度間隔で複数設けられており、
前記平板部の第2係合部は、複数の前記第1係合部に対応するように等角度間隔で複数設けられている、請求項1〜7のいずれか1項に記載のロボット。 - 前記アクチュエータは、前記波動発生器を駆動するモータをさらに含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載のロボット。
- 内周面に内歯が形成された環状の剛性内歯歯車と、
前記剛性内歯歯車の内歯に噛み合い可能な外歯が外周面に形成された可撓性外歯歯車と、
前記可撓性外歯歯車を半径方向に撓ませて、部分的に複数箇所で外歯を内歯に噛み合わせるとともに、噛み合わせ位置を円周方向に移動させることにより前記剛性内歯歯車および前記可撓性外歯歯車の間に相対回転運動を発生させる波動発生器とを備え、
前記可撓性外歯歯車は、第1係合部を有する胴部と、前記胴部とは別個に設けられ、前記胴部の第1係合部に対して相対的に半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合する第2係合部を有する平板部とを含む、偏平型波動歯車装置。 - 内周面に内歯が形成された環状の剛性内歯歯車と、
前記剛性内歯歯車の内歯に噛み合い可能な外歯が外周面に形成された可撓性外歯歯車と、
前記可撓性外歯歯車を半径方向に撓ませて、部分的に複数箇所で外歯を内歯に噛み合わせるとともに、噛み合わせ位置を円周方向に移動させることにより前記剛性内歯歯車および前記可撓性外歯歯車の間に相対回転運動を発生させる波動発生器と、
前記波動発生器を駆動するモータとを備え、
前記可撓性外歯歯車は、第1係合部を有する胴部と、前記胴部とは別個に設けられ、前記胴部の第1係合部に対して相対的に半径方向に移動可能な状態で円周方向に係合する第2係合部を有する平板部とを含む、アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010062154A JP2011196423A (ja) | 2010-03-18 | 2010-03-18 | ロボットとそれに用いられるアクチュエータおよび偏平型波動歯車装置 |
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JP2010062154A JP2011196423A (ja) | 2010-03-18 | 2010-03-18 | ロボットとそれに用いられるアクチュエータおよび偏平型波動歯車装置 |
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JP (1) | JP2011196423A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104533735A (zh) * | 2015-01-06 | 2015-04-22 | 南京邮电大学 | 行李箱发电器 |
-
2010
- 2010-03-18 JP JP2010062154A patent/JP2011196423A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104533735A (zh) * | 2015-01-06 | 2015-04-22 | 南京邮电大学 | 行李箱发电器 |
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