JP2011196352A - 排気冷却用アダプタ及び内燃機関排気系 - Google Patents

排気冷却用アダプタ及び内燃機関排気系 Download PDF

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Abstract

【課題】排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する排気経路において排気全体に対する冷却性能を高めることができる排気冷却用アダプタ及び内燃機関排気系の提供。
【解決手段】内燃機関2の各バンク8,10用の排気冷却用アダプタ28,36では排気ポート26,34からの排気の吹き当たりが強い鉛直方向上方の内周面50a,70aでは対応するウォータジャケット44,64における冷却水通路44a,64aの通路容積を、高さや幅により大きくした構成としている。冷却水通路44a,64a側では多量の冷却水の存在により排気との間で温度差を大きい状態に維持できる。このことにより、多量の熱量を迅速に冷却水側に吸収させることができ、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させている。通路容積以外に、冷却水流量、冷却水流速、凹凸などにより熱伝達量を大きくしても良い。このことにより課題を達成できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタ及び排気冷却用アダプタを配置した内燃機関排気系に関する。
内燃機関排気系での熱害を防止するために排気を冷却する技術が知られている(例えば特許文献1〜3参照)。
特許文献1では、シリンダヘッドと排気分岐管との間に排気冷却用アダプタを配置している。特許文献2ではシリンダヘッドにおいて排気ポートの外壁形状をウォータジャケット内で波形状とすることで排気に対する冷却効率を高くしている。特許文献3ではシリンダヘッドにおいてウォータジャケット内面の表面粗さを調節して重点冷却部の冷却性を高めている。
実開昭64−15718号公報(第1頁、図2〜5) 実開昭63−93412号公報(第1頁、図1,2) 特開2002−221080号公報(第3〜4頁、図1,2)
内燃機関の燃焼室から排出される排気は排気経路において均一な流れではなく、排気ポートの向きやその形状、排気ポートとこれに接続される排気冷却用アダプタとの配置関係、あるいは排気冷却用アダプタ自身の形状により、排気の流れが不均一となったり、排気の吹き当たりが生じたりする。
このため、排気を冷却する排気冷却用アダプタの内面にて排気から吸収すべき熱量の程度が領域によって偏り、排気冷却用アダプタにて排気全体を十分に冷却できなくなるおそれがある。
特許文献1の排気冷却用アダプタでは、内燃機関の排気ポートから排出される排気を、排気通路の全周に渡って均一に冷却している。このような均一冷却では、前述した偏りが生じている場合に、前記一部領域において十分に排気を冷却することができないので、排気全体に対する冷却性能を十分に高くすることができない。
排気ポートについての冷却構成を開示している特許文献2,3についても、排気ポートを均一に冷却することが前提であり、吸収すべき熱量が偏っている場合に、排気全体の冷却性能を高くするための有効な手法となるとは言えない。
本発明は、排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する排気経路において排気全体に対する冷却性能を高めることができる排気冷却用アダプタ及び内燃機関排気系を提供することを目的とするものである。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用・効果について記載する。
請求項1に記載の排気冷却用アダプタは、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、前記排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域に対応する冷却水通路では、他の領域に対応する冷却水通路に比較して、通路容積を大きくしたことを特徴とする。
排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域では他の領域に比較して伝熱量が多くなり、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
そこで本発明の排気冷却用アダプタでは、排気の吹き当たりが強い領域では、他の領域に比較して、対応する冷却水通路の通路容積を大きくした構成としている。このように冷却水通路の通路容積に差を設けていることにより、排気の吹き当たりが強い領域に対応する冷却水通路では他の領域に対応する冷却水通路よりも冷却水が多量に存在するため、多量の熱量を迅速に冷却水側に吸収させることができる。
上述したごとく本発明の排気冷却用アダプタでは、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する排気経路において排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
請求項2に記載の排気冷却用アダプタは、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、前記排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域に対応する冷却水通路では、他の領域に対応する冷却水通路に比較して、冷却水流量を大きくしたことを特徴とする。
排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域では他の領域に比較して伝熱量が多くなり、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
そこで本発明の排気冷却用アダプタでは、排気の吹き当たりが強い領域では、他の領域に比較して、対応する冷却水通路における冷却水流量を大きくした構成としている。このように冷却水流量に差を設けていることにより、排気の吹き当たりが強い領域では他の領域よりも冷却水通路において多量に流れる冷却水により多量の熱量を迅速に冷却水側に吸収させることができる。
上述したごとく本発明の排気冷却用アダプタでは、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する排気経路において排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
請求項3に記載の排気冷却用アダプタは、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、前記排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域又はこの領域に対応する冷却水通路では、他の領域又は他の領域に対応する冷却水通路に比較して、前記排気通路の内面又は前記冷却水通路における排気通路側の内面の面積を、大きくしたことを特徴とする。
排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域では他の領域に比較して伝熱量が多くなり、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
そこで本発明の排気冷却用アダプタでは、排気の吹き当たりが強い領域では、他の領域に比較して、排気通路の内面又は対応する冷却水通路における排気通路側の内面の面積を大きくした構成としている。このように伝熱に影響する排気通路の内面又は冷却水通路の内面の面積に差を設けていることにより、排気の吹き当たりが強い領域では他の領域よりも熱量移動が促進され、他の領域に比較して多量の熱量を迅速に冷却水側に移動させることができる。
上述したごとく本発明の排気冷却用アダプタでは、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する排気経路において排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
請求項4に記載の排気冷却用アダプタは、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、前記排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域に対応する冷却水通路では、他の領域に対応する冷却水通路に比較して、冷却水流速を高くしたことを特徴とする。
排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域では他の領域に比較して伝熱量が多くなり、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
そこで本発明の排気冷却用アダプタは、排気の吹き当たりが強い領域では、他の領域に比較して、対応する冷却水通路における冷却水流速を高くした構成としている。このように冷却水流速に差を設けていることにより、排気の吹き当たりが強い領域では他の領域よりも、冷却水通路を単位時間に多量の冷却水が通過するため、多量の熱量を迅速に冷却水により搬出させることができる。
上述したごとく本発明の排気冷却用アダプタでは、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する排気経路において排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
請求項5に記載の排気冷却用アダプタは、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、前記排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域に対応する冷却水通路では、前記排気通路側の内面に凹凸を形成したことを特徴とする。
排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域では他の領域に比較して伝熱量が多くなり、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
そこで本発明の排気冷却用アダプタは、排気の吹き当たりが強い領域では、対応する冷却水通路において排気通路側の内面に凹凸を形成した構成としている。このように凹凸が設けられていると冷却水通路の内面から冷却水への熱量の移動が迅速となる。したがって排気の吹き当たりが強い領域では他の領域よりも熱量移動が促進され、他の領域に比較して多量の熱量を迅速に冷却水側に移動させることができる。
上述したごとく本発明の排気冷却用アダプタでは、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する排気経路において排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
請求項6に記載の排気冷却用アダプタは、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、前記排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域では、前記排気通路の内面に凹凸を形成したことを特徴とする。
排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域では他の領域に比較して伝熱量が多くなり、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
そこで本発明の排気冷却用アダプタは、排気の吹き当たりが強い領域では、排気通路の内面に凹凸を形成した構成としている。このように凹凸が設けられていると排気から排気通路の壁内への熱量の移動が迅速となり、このことにより冷却水への熱量の移動も迅速となる。したがって排気の吹き当たりが強い領域では他の領域よりも熱量移動が促進され、他の領域に比較して多量の熱量を迅速に冷却水側に移動させることができる。
上述したごとく本発明の排気冷却用アダプタでは、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する排気経路において排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
請求項7に記載の排気冷却用アダプタは、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、前記排気ポートと排気冷却用アダプタの前記排気通路との接続は軸線間が非平行状態でなされるものであり、前記排気通路の内面にて前記排気ポートに対向するように斜めに向いている領域に対応する冷却水通路では、他の領域に対応する冷却水通路に比較して、通路容積を大きくしたことを特徴とする。
排気通路の内面において、排気ポートに対向するように斜めに向いている領域は、他の領域に比較して排気ポートからの排気流を受ける面になることから伝熱量が多くなり、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
そこで本発明の排気冷却用アダプタは、排気ポートに対向するように斜めに向いている領域では、他の領域に比較して、対応する冷却水通路の通路容積を大きくした構成としている。このように冷却水通路の通路容積に差を設けていることにより、排気ポートに対向するように斜めに向いている領域では他の領域よりも、冷却水通路に冷却水が多量に存在するため、多量の熱量を迅速に冷却水側に吸収させることができる。
上述したごとく本発明の排気冷却用アダプタでは、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する排気経路において排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
請求項8に記載の排気冷却用アダプタは、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、前記排気ポートと排気冷却用アダプタの前記排気通路との接続は軸線間が非平行状態でなされるものであり、前記排気通路の内面にて前記排気ポートに対向するように斜めに向いている領域に対応する冷却水通路では、他の領域に対応する冷却水通路に比較して、冷却水流量を大きくしたことを特徴とする。
排気通路の内面において、排気ポートに対向するように斜めに向いている領域は、他の領域に比較して排気ポートからの排気流を受ける面になることから伝熱量が多くなり、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
そこで本発明の排気冷却用アダプタは、排気ポートに対向するように斜めに向いている領域では、他の領域に比較して、対応する冷却水通路における冷却水流量を大きくした構成としている。このように冷却水流量に差を設けていることにより、排気ポートに対向するように斜めに向いている領域では他の領域よりも冷却水通路に冷却水が多量に流れるため、多量の熱量を迅速に冷却水側に吸収させることができる。
上述したごとく本発明の排気冷却用アダプタでは、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する排気経路において排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
請求項9に記載の排気冷却用アダプタは、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、前記排気ポートと排気冷却用アダプタの前記排気通路との接続は軸線間が非平行状態でなされるものであり、前記排気通路の内面にて前記排気ポートに対向するように斜めに向いている領域又はこの領域に対応する冷却水通路では、他の領域又は他の領域に対応する冷却水通路に比較して、前記排気通路の内面又は前記冷却水通路における排気通路側の内面の面積を、大きくしたことを特徴とする。
排気通路の内面において、排気ポートに対向するように斜めに向いている領域は、他の領域に比較して排気ポートからの排気流を受ける面になることから伝熱量が多くなり、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
そこで本発明の排気冷却用アダプタは、排気ポートに対向するように斜めに向いている領域では、他の領域に比較して、排気通路の内面又は対応する冷却水通路における排気通路側の内面の面積を大きくした構成としている。このように伝熱に影響する排気通路の内面又は冷却水通路の内面の面積に差を設けていることにより、排気ポートに対向するように斜めに向いている領域では他の領域よりも熱量移動が促進され、他の領域に比較して多量の熱量を迅速に冷却水側に移動させることができる。
上述したごとく本発明の排気冷却用アダプタでは、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する排気経路において排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
請求項10に記載の排気冷却用アダプタは、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、前記排気ポートと排気冷却用アダプタの前記排気通路との接続は軸線間が非平行状態でなされるものであり、前記排気通路の内面にて前記排気ポートに対向するように斜めに向いている領域に対応する冷却水通路では、他の領域に対応する冷却水通路に比較して、冷却水流速を高くしたことを特徴とする。
排気通路の内面において、排気ポートに対向するように斜めに向いている領域は、他の領域に比較して排気ポートからの排気流を受ける面になることから伝熱量が多くなり、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
そこで本発明の排気冷却用アダプタは、排気ポートに対向するように斜めに向いている領域では、他の領域に比較して、対応する冷却水通路における冷却水流速を高くした構成としている。このように冷却水流速に差を設けていることにより、排気ポートに対向するように斜めに向いている領域では他の領域よりも冷却水通路を単位時間に多量の冷却水が通過するため、多量の熱量を迅速に冷却水により搬出させることができる。
上述したごとく本発明の排気冷却用アダプタでは、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する排気経路において排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
請求項11に記載の排気冷却用アダプタでは、請求項4又は10に記載の排気冷却用アダプタにおいて、前記他の領域に対応する冷却水通路に冷却水の絞り機構を設けて冷却水流速を低下させることで、相対的に、前記排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域又は前記排気通路の内面にて前記排気ポートに対向するように斜めに向いている領域に対応する冷却水通路の冷却水流速を高くしたことを特徴とする。
このように冷却水の絞り機構を利用して、排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域又は排気通路の内面にて前記排気ポートに対向するように斜めに向いている領域に対応する冷却水通路での冷却水流速を、相対的に高くすることで冷却水流高速化を行っても良く、前述した作用・効果が実現できる。
請求項12に記載の排気冷却用アダプタは、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、前記排気ポートと排気冷却用アダプタの前記排気通路との接続は軸線間が非平行状態でなされるものであり、前記排気通路の内面にて前記排気ポートに対向するように斜めに向いている領域に対応する冷却水通路では、前記排気通路側の内面に凹凸を形成したことを特徴とする。
排気通路の内面において排気ポートに対向するように斜めに向いている領域は、他の領域に比較して排気ポートからの排気流を受ける面になることから伝熱量が多くなり、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
そこで本発明の排気冷却用アダプタは、排気ポートに対向するように斜めに向いている領域では、対応する冷却水通路において排気通路側の内面に凹凸を形成した構成としている。このように凹凸が設けられていると冷却水通路の内面から冷却水への熱量の移動が迅速となる。したがって排気ポートに対向するように斜めに向いている領域では他の領域よりも熱量移動が促進され、他の領域に比較して多量の熱量を迅速に冷却水側に移動させることができる。
上述したごとく本発明の排気冷却用アダプタでは、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する排気経路において排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
請求項13に記載の排気冷却用アダプタは、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、前記排気ポートと排気冷却用アダプタの前記排気通路との接続は軸線間が非平行状態でなされるものであり、前記排気通路の内面にて前記排気ポートに対向するように斜めに向いている領域では、前記排気通路の内面に凹凸を形成したことを特徴とする。
排気通路の内面において、排気ポートに対向するように斜めに向いている領域は、他の領域に比較して排気ポートからの排気流を受ける面になることから伝熱量が多くなり、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
そこで本発明の排気冷却用アダプタは、排気ポートに対向するように斜めに向いている領域では、排気通路の内面に凹凸を形成した構成としている。このように凹凸が設けられていると排気から排気通路の壁内への熱量の移動が迅速となり、このことにより冷却水への熱量の移動も迅速となる。したがって排気ポートに対向するように斜めに向いている領域では他の領域よりも熱量移動が促進され、他の領域に比較して多量の熱量を迅速に冷却水側に移動させることができる。
上述したごとく本発明の排気冷却用アダプタでは、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する排気経路において排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
請求項14に記載の排気冷却用アダプタでは、請求項5又は12に記載の排気冷却用アダプタにおいて、前記冷却水通路は中子を用いて鋳造により形成されたものであり、この中子の表面形状により前記冷却水通路の内面における凹凸が形成されたものであることを特徴とする。
排気冷却用アダプタの冷却水通路は、鋳造の場合は中子を用いることにより形成できる。この鋳造時に用いる中子の表面形状によって、冷却水通路の内面において、前述した排気の吹き当たりが強い領域や排気ポートに対向するように斜めに向いている領域に対応した冷却水通路の内面において、該当する位置に凹凸を容易に形成できる。
請求項15に記載の排気冷却用アダプタでは、請求項6又は13に記載の排気冷却用アダプタにおいて、前記排気通路は中子を用いて鋳造により形成されたものであり、この中子の表面形状により前記排気通路の内面における凹凸が形成されたものであることを特徴とする。
排気冷却用アダプタの排気通路は、鋳造の場合は中子を用いることにより形成できる。この鋳造時に用いる中子の表面形状によって、排気通路の内面において、前述した排気の吹き当たりが強い領域や排気ポートに対向するように斜めに向いている領域に、凹凸を容易に形成できる。
請求項16に記載の排気冷却用アダプタは、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、前記排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域に対応する冷却水通路では、他の領域に対応する冷却水通路に比較して、冷却能力を高くしたことを特徴とする。
排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域では他の領域に比較して伝熱量が多くなり、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
そこで本発明の排気冷却用アダプタは、排気の吹き当たりが強い領域では、他の領域に比較して、対応する冷却水通路による冷却能力を高くした構成としている。このように冷却能力に差を設けていることにより、排気の吹き当たりが強い領域では他の領域よりも冷却水側への熱量移動が促進される。
上述したごとく本発明の排気冷却用アダプタでは、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する排気経路において排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
請求項17に記載の排気冷却用アダプタは、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、前記排気ポートと排気冷却用アダプタの前記排気通路との接続は軸線間が非平行状態でなされるものであり、前記排気通路の内面にて前記排気ポートに対向するように斜めに向いている領域に対応する冷却水通路では、他の領域に対応する冷却水通路に比較して、冷却能力を高くしたことを特徴とする。
排気通路の内面において、排気ポートに対向するように斜めに向いている領域は、他の領域に比較して排気ポートからの排気流を受ける面になることから伝熱量が多くなり、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
そこで本発明の排気冷却用アダプタは、排気ポートに対向するように斜めに向いている領域では、他の領域に比較して、対応する冷却水通路による冷却能力を高くした構成としている。このように冷却能力に差を設けていることにより、排気ポートに対向するように斜めに向いている領域では他の領域よりも冷却水側への熱量移動が促進される。
上述したごとく本発明の排気冷却用アダプタでは、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する排気経路において排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
請求項18に記載の内燃機関排気系では、請求項1〜17のいずれか一項に記載の排気冷却用アダプタを、シリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置したことを特徴とする。
本発明の内燃機関排気系では、前述した排気冷却用アダプタのいずれかが、シリンダヘッドの排気ポートと排気分岐管との間に配置されている。前述した排気冷却用アダプタは排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、内燃機関排気系にて排気から吸収すべき熱量に偏りが存在しても、排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
請求項19に記載の内燃機関排気系は、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタが、前記排気ポートの軸線に対して前記排気通路の軸線が鉛直方向下方側に屈曲した状態で配置されている内燃機関排気系であって、前記排気冷却用アダプタにおいて、前記排気通路の鉛直方向上方領域に対応する冷却水通路では、鉛直方向下方領域に対応する冷却水通路に比較して、通路容積を大きくしたことを特徴とする。
排気冷却用アダプタにおける排気通路は、シリンダヘッドの排気ポートに対して、鉛直方向下方に屈曲した状態に配置されている。このため鉛直方向上方領域は排気が吹き当たる。したがって排気冷却用アダプタの排気通路において鉛直方向上方領域は集中的な伝熱が生じ、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
そこで本発明の内燃機関排気系は、排気冷却用アダプタにおいて排気通路の鉛直方向上方領域では鉛直方向下方領域に比較して、対応する冷却水通路の通路容積を大きくした構成としている。このように冷却水通路の通路容積に差を設けていることにより、鉛直方向上方領域では鉛直方向下方領域よりも冷却水通路に冷却水が多量に存在するため、多量の熱量を迅速に冷却水側に吸収させることができる。
上述したごとく本発明の内燃機関排気系では、排気冷却用アダプタにて、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、内燃機関排気系にて排気から吸収すべき熱量に偏りが存在しても、排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
請求項20に記載の内燃機関排気系は、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタが、前記排気ポートの軸線に対して前記排気通路の軸線が鉛直方向下方側に屈曲した状態で配置されている内燃機関排気系であって、前記排気冷却用アダプタにおいて、前記排気通路の鉛直方向上方領域に対応する冷却水通路では、鉛直方向下方領域に対応する冷却水通路に比較して、冷却水流量を大きくしたことを特徴とする。
排気冷却用アダプタにおける排気通路は、シリンダヘッドの排気ポートに対して、鉛直方向下方に屈曲した状態に配置されている。このため鉛直方向上方領域は排気が吹き当たる。したがって排気冷却用アダプタの排気通路において鉛直方向上方領域は集中的な伝熱が生じ、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
そこで本発明の内燃機関排気系は、排気冷却用アダプタにおいて排気通路の鉛直方向上方領域では鉛直方向下方領域に比較して、対応する冷却水通路における冷却水流量を大きくした構成としている。このように冷却水流量に差を設けていることにより、鉛直方向上方領域では鉛直方向下方領域よりも冷却水通路を冷却水が多量に流れるため、多量の熱量を迅速に冷却水側に吸収させることができる。
上述したごとく本発明の内燃機関排気系では、排気冷却用アダプタにて、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、内燃機関排気系にて排気から吸収すべき熱量に偏りが存在しても、排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
請求項21に記載の内燃機関排気系は、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタが、前記排気ポートの軸線に対して前記排気通路の軸線が鉛直方向下方側に屈曲した状態で配置されている内燃機関排気系であって、前記排気冷却用アダプタにおいて、前記排気通路の鉛直方向上方領域又はこの領域に対応する冷却水通路では、鉛直方向下方領域又はこの領域に対応する冷却水通路に比較して、前記排気通路の内面又は前記冷却水通路における排気通路側の内面の面積を、大きくしたことを特徴とする。
排気冷却用アダプタにおける排気通路は、シリンダヘッドの排気ポートに対して、鉛直方向下方に屈曲した状態に配置されている。このため鉛直方向上方領域は排気が吹き当たる。したがって排気冷却用アダプタの排気通路において鉛直方向上方領域は集中的な伝熱が生じ、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
そこで本発明の内燃機関排気系は、排気冷却用アダプタにおいて排気通路の鉛直方向上方領域では鉛直方向下方領域に比較して排気通路の内面又は対応する冷却水通路の内面の面積を大きくした構成としている。このように伝熱に影響する排気通路の内面又は冷却水通路の内面の面積に差を設けていることにより、鉛直方向上方領域では鉛直方向下方領域よりも熱量移動が促進され、鉛直方向下方領域に比較して多量の熱量を迅速に冷却水側に移動させることができる。
上述したごとく本発明の内燃機関排気系では、排気冷却用アダプタにて、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、内燃機関排気系にて排気から吸収すべき熱量に偏りが存在しても、排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
請求項22に記載の内燃機関排気系は、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタが、前記排気ポートの軸線に対して前記排気通路の軸線が鉛直方向下方側に屈曲した状態で配置されている内燃機関排気系であって、前記排気冷却用アダプタにおいて、前記排気通路の鉛直方向上方領域に対応する冷却水通路では、鉛直方向下方領域に対応する冷却水通路に比較して、冷却水流速を高くしたことを特徴とする。
排気冷却用アダプタにおける排気通路は、シリンダヘッドの排気ポートに対して、鉛直方向下方に屈曲した状態に配置されている。このため鉛直方向上方領域は排気が吹き当たる。したがって排気冷却用アダプタの排気通路において鉛直方向上方領域は集中的な伝熱が生じ、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
そこで本発明の内燃機関排気系は、排気冷却用アダプタにおいて排気通路の鉛直方向上方領域では鉛直方向下方領域に比較して、対応する冷却水通路における冷却水流速を高くした構成としている。このように冷却水流速に差を設けていることにより、鉛直方向上方領域では鉛直方向下方領域よりも冷却水通路を単位時間に多量の冷却水が通過するため、多量の熱量を迅速に冷却水により搬出させることができる。
上述したごとく本発明の内燃機関排気系では、排気冷却用アダプタにて、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、内燃機関排気系にて排気から吸収すべき熱量に偏りが存在しても、排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
請求項23に記載の内燃機関排気系では、請求項22に記載の内燃機関排気系において、前記排気冷却用アダプタは、前記鉛直方向下方領域に対応する冷却水通路に冷却水の絞り機構を設けて冷却水流速を低下させることで、相対的に、前記鉛直方向上方領域に対応する冷却水通路における冷却水流速を高くしたことを特徴とする。
このように冷却水の絞り機構を利用して、相対的に、鉛直方向上方領域に対応する冷却水通路の冷却水流速を高くすることで冷却水流の高速化を行っても良く、前述した作用・効果が実現できる。
請求項24に記載の内燃機関排気系は、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタが、前記排気ポートの軸線に対して前記排気通路の軸線が鉛直方向下方側に屈曲した状態で配置されている内燃機関排気系であって、前記排気冷却用アダプタにおいて、前記排気通路の鉛直方向上方領域に対応する冷却水通路では、前記排気通路側の内面に凹凸を形成したことを特徴とする。
排気冷却用アダプタにおける排気通路は、シリンダヘッドの排気ポートに対して、鉛直方向下方に屈曲した状態に配置されている。このため鉛直方向上方領域は排気が吹き当たる。したがって排気冷却用アダプタの排気通路において鉛直方向上方領域は集中的な伝熱が生じ、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
そこで本発明の内燃機関排気系は、排気冷却用アダプタにおいて排気通路の鉛直方向上方領域に対応する冷却水通路の内面において、排気通路側の内面に凹凸を形成した構成としている。このように凹凸が設けられていると冷却水通路の内面から冷却水への熱量の移動が迅速となる。したがって鉛直方向上方領域では鉛直方向下方領域よりも熱量移動が促進され、鉛直方向下方領域に比較して多量の熱量を迅速に冷却水側に移動させることができる。
上述したごとく本発明の内燃機関排気系では、排気冷却用アダプタにて、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、内燃機関排気系にて排気から吸収すべき熱量に偏りが存在しても、排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
請求項25に記載の内燃機関排気系は、内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタが、前記排気ポートの軸線に対して前記排気通路の軸線が鉛直方向下方側に屈曲した状態で配置されている内燃機関排気系であって、前記排気冷却用アダプタにおいて、前記排気通路の鉛直方向上方領域では、前記排気通路の内面に凹凸を形成したことを特徴とする。
排気冷却用アダプタにおける排気通路は、シリンダヘッドの排気ポートに対して、鉛直方向下方に屈曲した状態に配置されている。このため鉛直方向上方領域は排気が吹き当たる。したがって排気冷却用アダプタの排気通路において鉛直方向上方領域は集中的な伝熱が生じ、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
そこで本発明の内燃機関排気系は、排気冷却用アダプタにおいて排気通路の鉛直方向上方領域では、前記排気通路の内面に凹凸を形成した構成としている。このように凹凸が設けられていると排気から排気通路の壁内への熱量の移動が迅速となり、このことにより冷却水への熱量の移動も迅速となる。したがって鉛直方向上方領域では鉛直方向下方領域よりも熱量移動が促進され、鉛直方向下方領域に比較して多量の熱量を迅速に冷却水側に移動させることができる。
上述したごとく本発明の内燃機関排気系では、排気冷却用アダプタにて、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、内燃機関排気系にて排気から吸収すべき熱量に偏りが存在しても、排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
実施の形態1の内燃機関排気系の縦断面図。 (a),(b)前記内燃機関排気系における右バンクの排気冷却用アダプタの構成説明図。 (a)〜(c)同じく右バンクの排気冷却用アダプタの構成説明図。 (a),(b)同じく右バンクの排気冷却用アダプタの構成説明図。 同じく右バンクの排気冷却用アダプタ及びその周辺の縦断面図。 同じく右バンクの排気冷却用アダプタ内のウォータジャケットの空間形状を表す斜視図。 (a),(b)前記内燃機関排気系における左バンクの排気冷却用アダプタの構成説明図。 (a)〜(c)同じく左バンクの排気冷却用アダプタの構成説明図。 (a),(b)同じく左バンクの排気冷却用アダプタの構成説明図。 同じく左バンクの排気冷却用アダプタ及びその周辺の縦断面図。 同じく左バンクの排気冷却用アダプタ内のウォータジャケットの空間形状を表す斜視図。 (a),(b)実施の形態2における右バンクの排気冷却用アダプタの構成とウォータジャケットの空間形状を表す説明図。 (a),(b)実施の形態2における左バンクの排気冷却用アダプタの構成とウォータジャケットの空間形状を表す説明図。 (a),(b)実施の形態3における右バンクの排気冷却用アダプタの構成とウォータジャケットの空間形状を表す説明図。 (a),(b)実施の形態4における右バンクの排気冷却用アダプタとその周辺の構成及びウォータジャケットの空間形状を表す説明図。 実施の形態5における右バンクの排気冷却用アダプタ及びその周辺の縦断面図。 他の実施の形態における排気冷却用アダプタの断面図。
[実施の形態1]
図1は、上述した発明が適用された内燃機関2における排気系4,6の構成を表す縦断面図である。この内燃機関2は車両に搭載されたV型6気筒のガソリンエンジンであり、バンク角60°で配置された2つのバンク8,10を備えている。尚、図1において、右バンク8では第1気筒8aで、左バンク10では第2気筒10aで縦断した状態で示している。
右バンク8における第1気筒8aの燃焼室8b内へは、吸気行程にて吸気系により吸気ポート12及び吸気弁14を介して燃料と共に吸気が混合気として導入される。この混合気は圧縮行程にてピストン8cにより圧縮され、燃焼行程にて点火プラグ8dにより点火されて燃焼する。そして排気行程にて燃焼室8b内の気体が排気として排気弁16から右バンク8側の排気系4へ排出される。右バンク8の他の2つの気筒についても同様にして排気行程にて排気系4へ排気を排出する。
同様にして、左バンク10における第2気筒10aの燃焼室10b内へも、吸気行程にて吸気系により吸気ポート18及び吸気弁20を介して混合気が導入され、圧縮行程にてピストン10cにより圧縮され、燃焼行程にて点火プラグ10dにて点火されて燃焼する。そして排気行程にて燃焼室10b内の気体が排気として排気弁22から左バンク10側の排気系6へ排出される。左バンク10の他の2つの気筒についても同様にして排気行程にて排気系6へ排気を排出する。
ここで右バンク8側の排気系4は、シリンダヘッド24に形成された排気ポート26(右バンク8の全気筒では合計3つの排気ポート)、この排気ポート26の位置でシリンダヘッド24に接続された排気冷却用アダプタ28及びこの排気冷却用アダプタ28に接続された排気分岐管30を備えている。これ以外に右バンク8側の排気系4には排気浄化用触媒などが下流に設けられている。
同様に左バンク10側の排気系6は、シリンダヘッド32に形成された排気ポート34(左バンク10の全気筒では合計3つの排気ポート)、この排気ポート34の位置でシリンダヘッド32に接続された排気冷却用アダプタ36及びこの排気冷却用アダプタ36に接続された排気分岐管38を備えている。これ以外に左バンク10側の排気系6には排気浄化用触媒などが下流に設けられている。
右バンク8の排気系4における排気冷却用アダプタ28の構成を図2〜4に示す。図2の(a)は排気導入口40側から見た斜視図、(b)は排気排出口42側から見た斜視図、図3の(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、図4の(a)は背面図、(b)は右側面図である。尚、図2には、内部のウォータジャケット44の空間形状を破線にて示している。
排気冷却用アダプタ28は図1に示したごとく右バンク8のシリンダヘッド24に開口する排気ポート26と排気分岐管30との間に配置されて、排気ポート26から排出される排気を冷却して排気分岐管30側に排出するものであり、このことにより右バンク8の排気系4での熱害を防止するものである。
このような排気冷却用アダプタ28はアルミニウム合金や鉄合金などの金属材料により鋳造されたものであり、排気上流側に排気導入口40が開口するシリンダヘッド側接続面46を形成している。排気導入口40は、右バンク8のシリンダヘッド24における排気ポート26の位置と数とに対応して3つが直線状に配列して設けられている。
排気下流側は排気排出口42が開口する排気分岐管側接続面48を形成している。排気排出口42は排気導入口40に対応して3つが直線状に配列して設けられている。
これら排気導入口40と排気排出口42とはそれぞれ排気冷却用アダプタ28内に形成された3つの排気通路50にて接続されている。
排気冷却用アダプタ28には、シリンダヘッド側接続面46の周辺部に、排気冷却用アダプタ28自身をシリンダヘッド24側のアダプタ接続面24aにボルト締結するためのボルト締結部46aが形成されている。このボルト締結部46aに形成されているボルト挿通孔46bにボルトを挿通し、シリンダヘッド24側のアダプタ接続面24aに開口している螺入孔に対して螺入することにより、排気冷却用アダプタ28をシリンダヘッド24に固定している。このことによりシリンダヘッド24側の排気ポート26と排気冷却用アダプタ28側の排気通路50とを接続することができる。
更に排気冷却用アダプタ28には、排気分岐管側接続面48の周辺部に、排気分岐管30をボルト締結するためのボルト締結部48aが形成されている。ボルト締結部48aには螺合孔48bが形成されており、排気分岐管30側のフランジ30aに形成された挿通孔を介してボルトが螺合されることで、排気分岐管30が接続される。このことにより排気冷却用アダプタ28側の排気通路50と排気分岐管30側の排気通路30bとを接続することができる。
このようにして内燃機関2に取り付けられている排気冷却用アダプタ28の壁内には排気通路50の周りに、ウォータジャケット44が形成されている。
図5に排気冷却用アダプタ28及びその周辺の縦断面図を示し、図6の斜視図(排気導入口40側から見た斜視図)にウォータジャケット44の空間形状を示す。
図2〜4に示したごとく排気冷却用アダプタ28には鉛直方向下方に冷却水供給部52が設けられ、鉛直方向上方に冷却水排出部54が設けられている。
ウォータジャケット44内へは、冷却水供給部52に形成されている供給口52aから冷却水が導入され、図6にて矢線にて示すごとくウォータジャケット44内を流れた後、冷却水排出部54に形成されている排出口54aから外部の冷却水還流経路に排出される。
このことにより排気通路50の内周面50a,50bを介して高温の排気から伝達される熱量を、ウォータジャケット44の各冷却水通路44a,44b,44c,44dを流れる冷却水にて吸収し、このことにより排気を冷却した後に排気分岐管30側へ送り出している。
ここで図5に一点鎖線にて示したごとく、排気ポート26の軸線Xp1は排気通路50の軸線Xp2とは角度αが存在する。図5に示したごとくに軸線Xp1,Xp2同士が交叉するのではなく、非交叉状態でかつ角度α分の非平行となっていても良い。
本実施の形態では、排気ポート26の軸線Xp1に対して排気通路50の軸線Xp2が角度αにて鉛直方向下方に屈曲した状態となっている。このため排気通路50において鉛直方向上方の内周面50aは、排気ポート26に対向するように斜めに向いている領域を形成している。鉛直方向下方の内周面50bについては、排気ポート26に対向するように斜めに向いている領域ではなく、排気ポート26とは対向せず逆方向を向いている。
このように排気通路50において鉛直方向上方の内周面50aが排気ポート26に向けられた形状であるので、排気ポート26から排気冷却用アダプタ28の排気通路50内に導入された排気は、鉛直方向下方の内周面50bに比較して鉛直方向上方の内周面50aに強く吹き当たる。この状態で高温の排気は内周面50a,50bに伝熱して、自身は冷却され、排気分岐管30側の排気通路30bへ流れ出ることになる。
ウォータジャケット44において、鉛直方向上方の内周面50aに対応して配置されている鉛直方向上方の冷却水通路44aは、鉛直方向下方の内周面50bに対応して配置されている鉛直方向下方の冷却水通路44bに比較して高くされている。すなわち図6に示すごとく鉛直方向上方の冷却水通路44aの高さA1>鉛直方向下方の冷却水通路44bの高さA2とされている。尚、冷却水通路44a〜44dの幅(軸線Xp2方向の長さ)は同一である。
したがって鉛直方向下方の冷却水通路44bに比較して、鉛直方向上方の冷却水通路44aは、その通路容積が大きくされている。
左バンク10の排気系6における排気冷却用アダプタ36の構成を図7〜9に示す。図7の(a)は排気導入口60側から見た斜視図、(b)は排気排出口62側から見た斜視図、図8の(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、図9の(a)は背面図、(b)は右側面図である。尚、図7には、内部のウォータジャケット64の空間形状を破線にて示している。
排気冷却用アダプタ36は図1に示したごとく左バンク10のシリンダヘッド32に開口する排気ポート34と排気分岐管38との間に配置されて、排気ポート34から排出される排気を冷却して排気分岐管38側に排出するものであり、このことにより左バンク10の排気系6での熱害を防止するものである。
このような排気冷却用アダプタ36はアルミニウム合金や鉄合金などの金属材料により鋳造されたものであり、排気上流側に排気導入口60が開口するシリンダヘッド側接続面66を形成している。排気導入口60は、左バンク10のシリンダヘッド32における排気ポート34の位置と数とに対応して3つが直線状に配列して設けられている。
排気下流側は排気排出口62が開口する排気分岐管側接続面68を形成している。排気排出口62は排気導入口60に対応して3つが直線状に配列して設けられている。
これら排気導入口60と排気排出口62とはそれぞれ排気冷却用アダプタ36内に形成された3つの排気通路70にて接続されている。
排気冷却用アダプタ36には、シリンダヘッド側接続面66の周辺部に、排気冷却用アダプタ36自身をシリンダヘッド32側のアダプタ接続面32aにボルト締結するためのボルト締結部66aが形成されている。このボルト締結部66aに形成されているボルト挿通孔66bにボルトを挿通し、シリンダヘッド32側のアダプタ接続面32aに開口している螺入孔に対して螺入することにより排気冷却用アダプタ36をシリンダヘッド32に固定している。このことによりシリンダヘッド32側の排気ポート34と排気冷却用アダプタ36側の排気通路70とを接続することができる。
更に排気冷却用アダプタ36には、排気分岐管側接続面68の周辺部に、排気分岐管38をボルト締結するためのボルト締結部68aが形成されている。ボルト締結部68aには螺合孔68bが形成されており、排気分岐管38側のフランジ38aに形成された挿通孔を介してボルトが螺合されることで、排気分岐管38が接続される。このことにより排気冷却用アダプタ36側の排気通路70と排気分岐管38側の排気通路38bとを接続することができる。
このように内燃機関2に取り付けられている排気冷却用アダプタ36の壁内には排気通路70の周りにウォータジャケット64が形成されている。
図10に排気冷却用アダプタ36及びその周辺の縦断面図を示し、図11の斜視図(排気排出口62側から見た斜視図)にウォータジャケット64の空間形状を示す。
図7〜9に示したごとく排気冷却用アダプタ36には鉛直方向下方に冷却水供給部72が設けられ、鉛直方向上方に冷却水排出部74が設けられている。
ウォータジャケット64内へは、冷却水供給部72に形成されている供給口72aから冷却水が導入され、図11にて矢線にて示すごとくウォータジャケット64内を流れた後、冷却水排出部74に形成されている排出口74aから外部の冷却水還流経路に排出される。
このことにより排気通路70の内周面70a,70bを介して高温の排気から伝達される熱量を、ウォータジャケット64の各冷却水通路64a,64b,64c,64dを流れる冷却水にて吸収し、このことにより排気を冷却した後に排気分岐管38側へ送り出している。
ここで図10に一点鎖線にて示したごとく、排気ポート34の軸線Xp3は排気通路70の軸線Xp4とは角度βが存在する。図10に示したごとくに軸線Xp3,Xp4同士が交叉するのではなく、非交叉状態でかつ角度β分の非平行となっていても良い。
尚、図5に示したごとく右バンク8の排気冷却用アダプタ28ではシリンダヘッド側接続面46と排気分岐管側接続面48とは平行であったが、左バンク10の排気冷却用アダプタ36では、シリンダヘッド側接続面66と排気分岐管側接続面68とは平行でなく、角度を有し、排気冷却用アダプタ36全体が鉛直方向下向きに湾曲している。このため排気分岐管側接続面68は、シリンダヘッド32側のアダプタ接続面32aよりも更に鉛直方向下方を向いている。したがって角度βは右バンク8の排気冷却用アダプタ28における角度αよりも大きい。
すなわち排気ポート34の軸線Xp3に対して排気通路70の軸線Xp4が角度βにて、右バンク8の排気冷却用アダプタ28より大きく鉛直方向下方に屈曲した状態となっている。しかも排気通路70が鉛直方向下向きに湾曲していることにより、排気通路70において鉛直方向上方の内周面70aは、排気ポート34に対向するように斜めに向いている領域を形成し、右バンク8の排気冷却用アダプタ28における鉛直方向上方の内周面50aよりも対向状態がより強くされている。ここでは排気ポート34の軸線Xp3が鉛直方向上方の内周面70aを通過する程度に対向状態が強くされている。
鉛直方向下方の内周面70bについては、排気ポート34に対向するように斜めに向いている領域ではなく、排気ポート34とは対向せずに逆方向に向いている。
このように排気通路70において鉛直方向上方の内周面70aが排気ポート34に向けられているので、右バンク8の排気冷却用アダプタ28の場合と同様に、排気ポート34から排気冷却用アダプタ36内に導入された排気は、鉛直方向下方の内周面70bに比較して鉛直方向上方の内周面70aに特に強く吹き当たる。この状態で、高温の排気は内周面70a,70bに伝熱して、自身は冷却され、排気分岐管38側の排気通路38bへ流れ出ることになる。
ウォータジャケット64において、鉛直方向上方の内周面70aに対応して配置されている鉛直方向上方の冷却水通路64aは、鉛直方向下方の内周面70bに対応して配置されている鉛直方向下方の冷却水通路64bに比較して、高さは同じであるが、幅が大きくされている。すなわち図11に示すごとく鉛直方向上方の冷却水通路64aの幅A3>鉛直方向下方の冷却水通路64bの幅A4とされている。他の冷却水通路64c,64dについては冷却水通路64aの幅A3と冷却水通路64bの幅A4とを連続して接続する中間の幅とされている。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(1)各バンク8,10用の排気冷却用アダプタ28,36では、いずれも排気通路50,70の内面にて排気の吹き当たりが強い領域(鉛直方向上方の内周面50a,70a)では他の領域(鉛直方向下方の内周面50b,70b)に比較して、排気からの伝熱量が多くなり、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
本実施の形態ではいずれの排気冷却用アダプタ28,36も、鉛直方向上方の内周面50a,70a側では、鉛直方向下方の内周面50b,70b側に比較して、対応するウォータジャケット44,64の部分(冷却水通路44a,64a)の通路容積を、高さや幅により大きくした構成としている。
このように各ウォータジャケット44,64において通路容積に差を設けていることにより、排気通路50,70にて排気の吹き当たりが強い領域では他の領域よりも、各ウォータジャケット44,64にて多量の冷却水を存在させていることになる。
ここで冷却水への熱伝達量Qは式1に示すごとくである。K:熱伝達率、S:熱伝達面積、ΔT:温度差である。
[式1] Q=K・S・ΔT
本実施の形態では、上記式1において、多量の冷却水量により温度差ΔTを大きい状態に維持できることにより熱伝達量Qを大きく維持できるので、多量の熱量を迅速に冷却水側に吸収させることができる。すなわち排気通路50,70の内面にて排気の吹き当たりが強い領域(鉛直方向上方の内周面50a,70a)に対応する冷却水通路44a,64aでは、他の領域(鉛直方向下方の内周面50b,70b)に対応する冷却水通路44b,64bに比較して冷却能力を高くすることで排気全体に対する冷却効率を高めている。
このように本実施の形態の排気冷却用アダプタ28,36では、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する右バンク8の排気系4においても左バンク10の排気系6においても、それぞれの排気経路において排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
(2)特に本実施の形態ではいずれの排気系4,6にても排気冷却用アダプタ28,36はシリンダヘッド24,32の排気ポート26,34に対して、鉛直方向下方に屈曲した状態となるように軸線間の角度(α,β)を設けている。このため排気の吹き当たりが強い領域は排気通路の鉛直方向上方領域となる。
この車両搭載用の内燃機関2においてはシリンダヘッド24,32に形成された排気ポート26,34は燃焼室8b,10bから一旦上方に向かってから水平に近い方向に伸びている。すなわち排気ポート26,34は、上側が、その湾曲形状における外側となっている。したがって、この排気ポート26,34から排出される高温の排気は、排気冷却用アダプタ28,36の排気通路50,70内では、鉛直方向下方領域よりも鉛直方向上方領域に集中し、鉛直方向上方領域に対する伝熱量がより多くなる傾向となる。
したがって前述した鉛直方向上方領域である内周面50a,70aに対する排気の吹き当たりと共に、排気通路50,70において鉛直方向上方の内周面50a,70aには特に集中的に伝熱量が大きくなる。
この鉛直方向上方領域側で、前述したごとくウォータジャケット44,64の通路容積を大きくしているので、冷却水へ多量の熱量をより効果的に吸収させることができ、冷却性能向上がより顕著なものとなる。
(3)左バンク10の排気冷却用アダプタ36は、全体が鉛直方向下向きに湾曲していることにより、排気通路70における鉛直方向上方の内周面70aは、鉛直方向下方の内周面70bよりも面積が大きくされている。更に鉛直方向上方の冷却水通路64aについても鉛直方向下方の冷却水通路64bよりも排気通路70側の内面の面積が大きくされている。
このように伝熱に影響する面積に差を設けていることにより、前記式1において熱伝達面積Sが大きくなるので、熱伝達量Qを大きくすることができ、排気の吹き当たりが強い領域(内周面70a)側では他の領域(内周面70b)側よりも、排気の熱量移動が促進される。したがって他の領域に比較して多量の熱量を迅速に冷却水側に移動させることができる。このため冷却性能向上がより顕著なものとなる。
[実施の形態2]
本実施の形態では、前記図1に示した構成において、右バンク8側には図12の(a)に斜視図にて示す排気冷却用アダプタ128が配置され、左バンク10側には図13の(a)に斜視図にて示す排気冷却用アダプタ136が配置される。図12の(b)及び図13の(b)の各斜視図は、各排気冷却用アダプタ128,136におけるウォータジャケット144,164の空間形状を示す。尚、図12の(a)及び図13の(a)には、内部のウォータジャケット144,164の空間形状を破線にて示している。他の構成は前記実施の形態1と同じである。したがって図1も参照して説明する。
ここで右バンク8側の排気冷却用アダプタ128と左バンク10側の排気冷却用アダプタ136とは、それぞれ冷却水供給部152,172と冷却水排出部154,174との取り付け位置が前記実施の形態1とは異なる。
右バンク8側の排気冷却用アダプタ128の冷却水供給部152は、排気通路150の配列方向一端側における冷却水通路144dに配置されて、供給口152aからの冷却水を、斜め上側に向けてウォータジャケット144内に導入している。冷却水排出部154については他端側の冷却水通路144eと鉛直方向上方の冷却水通路144aとの接続付近に設けられて、排出口154aからウォータジャケット144内の冷却水を排出している。
このため供給口152aから導入された直後の冷却水は、鉛直方向上方の冷却水通路144aと鉛直方向下方の冷却水通路144bとに分流する際に、鉛直方向上方の冷却水通路144aに流れ込む量が大きくなる。この分流の程度は、供給口152aの上下位置や仰角調節により、鉛直方向上方の冷却水通路144aと鉛直方向下方の冷却水通路144bとの高さA1,A2に対応させたものとしている。すなわち「鉛直方向上方の冷却水通路144aでの冷却水流量(g/s)/鉛直方向下方の冷却水通路144bでの冷却水流量(g/s)≒A1/A2」としている。
ここで高さの比(A1/A2)は流路断面積の比に相当する。したがって鉛直方向上方の冷却水通路144aと鉛直方向下方の冷却水通路144bとでは、冷却水の流速(m/s)は同等であるが、冷却水流量(g/s)が、鉛直方向下方の冷却水通路144bに比較して鉛直方向上方の冷却水通路144aの方が大きくされていることになる。
左バンク10側の排気冷却用アダプタ136の冷却水供給部172は、排気通路170の配列方向一端側における冷却水通路164dに配置されている。更に冷却水通路164dにおいては、冷却水供給部172は、排気下流側の上下方向中央付近に配置され、供給口172aからの冷却水を、ほぼ水平方向に向けてウォータジャケット164内に導入している。冷却水排出部174については他端側の冷却水通路164eと鉛直方向上方の冷却水通路164aとの接続付近に設けられて、排出口174aからウォータジャケット164内の冷却水を排出している。
このため供給口172aから導入された直後の冷却水は、鉛直方向上方の冷却水通路164aと鉛直方向下方の冷却水通路164bとに分流する際に、冷却水通路164dが上方に向けて幅が拡大している形状であることから、鉛直方向上方の冷却水通路164aに流れ込む量が大きくなる。この分流の程度は、供給口172aの上下位置や仰角調節により、鉛直方向上方の冷却水通路164aと鉛直方向下方の冷却水通路164bとの幅A3,A4に対応させたものとしている。すなわち、「鉛直方向上方の冷却水通路164aでの冷却水流量/鉛直方向下方の冷却水通路164bでの冷却水流量≒A3/A4」としている。
したがって左バンク10側の排気冷却用アダプタ136についても、鉛直方向上方の冷却水通路164aと鉛直方向下方の冷却水通路164bとでは、冷却水の流速は同等であるが、冷却水流量が、鉛直方向下方の冷却水通路164bに比較して鉛直方向上方の冷却水通路164aの方が大きくされていることになる。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(1)前記実施の形態1にて述べたごとく、右バンク8の排気冷却用アダプタ128及び左バンク10の排気冷却用アダプタ136では、いずれも排気通路150,170の内面にて排気の吹き当たりが強い領域(鉛直方向上方の内周面)では他の領域(鉛直方向下方の内周面)に比較して排気からの伝熱量が多くなる。このため排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
本実施の形態では、上述したごとく、排気冷却用アダプタ128,136は、それぞれ、排気通路150,170における鉛直方向上方の内周面に対応する冷却水通路144a,164aでは、鉛直方向下方の内周面に対応する冷却水通路144b,164bに比較して、冷却水流量を大きくしている。
このようにウォータジャケット144,164の冷却水流量に差を設けていることにより、排気の吹き当たりが強い領域で他の領域よりも冷却水が多量に流れることになる。このため前記式1において温度差ΔTを大きい状態に維持でき、この結果、熱伝達量Qを大きく維持できるので、多量の熱量を迅速に冷却水側に吸収させることができる。すなわち排気通路150,170における鉛直方向上方の内周面に対応する冷却水通路144a,164aでは、鉛直方向下方の内周面に対応する冷却水通路144b,164bに比較して冷却能力を高くすることで排気全体に対する冷却効率を高めている。
このように本実施の形態の排気冷却用アダプタ128,136では、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する右バンク8の排気系においても左バンク10の排気系においても、それぞれの排気経路において排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
更に、本実施の形態でも、前記実施の形態1と同様に排気冷却用アダプタ128,136がシリンダヘッド24,32の排気ポート26,34に対して鉛直方向下方に屈曲した状態となるように配置して、排気から吸収すべき熱量の偏りを積極的に利用して効率的に吸熱しているので、冷却性能向上がより顕著なものとなる。
(2)本実施の形態では、鉛直方向下方の冷却水通路144b,164bの冷却水流量が、鉛直方向上方の冷却水通路144a,164aに比較して、可成り少なくなる可能性がある。このように冷却水流量が鉛直方向下方の冷却水通路144b,164bにて過少となった場合には、排気通路150,170の内面にて排気の吹き当たりが弱い領域に対応していても、内燃機関の運転状態によっては一時的に部分的な冷却水の沸騰を生じることがある。
しかし、この沸騰は、ウォータジャケット144,164内での限られた領域での沸騰であると共に、この沸騰は実際にはサブクール沸騰となることから、前記式1の熱伝達率Kが大きくなったことと同様な状態となり、このようなサブクール沸騰時は冷却能力が急激に高まることになる。
したがってウォータジャケット144,164全体まで沸騰するような事態は防止され、一時的な沸騰が生じても、十分に効率的な冷却が継続できる。
更に前記実施の形態1の(3)の効果も生じて、冷却性能向上がより顕著なものとなる。
[実施の形態3]
本実施の形態では、前記図1に示した構成において、右バンク8側には図14の(a)の斜視図に示す排気冷却用アダプタ228が配置されている。尚、左バンク10側については前記実施の形態1と同一の排気冷却用アダプタ36(図7〜11)でも良く、前記実施の形態2と同一の排気冷却用アダプタ136(図13)でも良く、あるいは右バンク8の排気冷却用アダプタ228と同じものとしても良い。
図14の(b)の斜視図はウォータジャケット244の空間形状を示す。尚、図14の(a)には、内部のウォータジャケット244の空間形状を破線にて示している。他の構成は、前記実施の形態1と同じである。したがって図1も参照して説明する。
ここで排気冷却用アダプタ228は、前記実施の形態2の排気冷却用アダプタ128(図12)とは、冷却水供給部252及び冷却水排出部254の取り付け位置は同一である。異なる点は、鉛直方向上方の冷却水通路244aと鉛直方向下方の冷却水通路244bとが、同一の高さA5である点である。
前記実施の形態2にて述べたごとく、右バンク8側の排気冷却用アダプタ228の冷却水供給部252は、排気通路250の配列方向一端側における冷却水通路244dに配置されて、供給口252aからの冷却水を、斜め上側に向けてウォータジャケット244内に導入している。冷却水排出部254については、配列方向他端側の冷却水通路244eと鉛直方向上方の冷却水通路244aとの接続付近に設けられて、排出口254aからウォータジャケット244内の冷却水を排出している。
このため供給口252aから導入された直後の冷却水は、鉛直方向上方の冷却水通路244aへ向かってウォータジャケット244内に冷却水流が放出されるため、鉛直方向上方の冷却水通路244aと鉛直方向下方の冷却水通路244bとに分流する際に、鉛直方向上方の冷却水通路244aでの冷却水流速(m/s)が高速となる。この流速の差の程度は、供給口252aの上下位置や仰角調節により調節している。
以上説明した本実施の形態3によれば、以下の効果が得られる。
(1)前記実施の形態1にて述べたごとく、右バンク8の排気冷却用アダプタ228では、排気通路250の内面にて排気の吹き当たりが強い領域(鉛直方向上方の内周面)では他の領域(鉛直方向下方の内周面)に比較して排気からの伝熱量が多くなり、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
本実施の形態の排気冷却用アダプタ228は、上述したごとく、鉛直方向上方の内周面側の冷却水通路244aでは、鉛直方向下方の内周面側の冷却水通路244bに比較して、冷却水流速を高くしている。
このようにウォータジャケット244の冷却水流速に差を設けていることにより、排気の吹き当たりが強い領域で他の領域よりも単位時間に多量の冷却水が通過するため、前記式1において温度差ΔTを大きい状態に維持できる。この結果、熱伝達量Qを大きく維持できるので、多量の熱量を迅速に冷却水側に吸収させることができる。すなわち鉛直方向上方の内周面側の冷却水通路244aでは、鉛直方向下方の内周面側の冷却水通路244bに比較して冷却能力を高くすることで排気全体に対する冷却効率を高めている。
このように本実施の形態の排気冷却用アダプタ228では、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する排気系において排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
更に、本実施の形態でも、前記実施の形態1と同様に排気冷却用アダプタ228がシリンダヘッド24の排気ポート26に対して鉛直方向下方に屈曲した状態となるように配置しているので、排気から吸収すべき熱量の偏りを積極的に利用して効率的に吸熱できる。このため冷却性能向上がより顕著なものとなる。
(2)本実施の形態では、鉛直方向下方の冷却水通路244bの冷却水流量は、鉛直方向上方の冷却水通路244aに比較して、可成り少なくなる可能性があるが、前記実施の形態2の(2)にて述べたごとく、サブクール沸騰によって冷却能力を高めることができる。
したがってウォータジャケット244全体まで沸騰するような事態は防止され、一時的な沸騰が生じても、十分に効率的な冷却が継続できる。
(3)左バンク10側の排気冷却用アダプタに、前記実施の形態1,2に記載のいずれかの排気冷却用アダプタ36,136を採用することにより、各実施の形態1,2に述べた効果を生じさせることができる。
更に左バンク10側の排気冷却用アダプタにも上述した排気冷却用アダプタ228を採用することにより、上述した効果を生じさせることができる。
[実施の形態4]
本実施の形態では、前記図1に示した構成において、右バンク8側には図15の(a)の断面図に示す排気冷却用アダプタ328が配置されている。尚、左バンク10側については前記実施の形態1と同一の排気冷却用アダプタ36(図7〜11)でも良く、前記実施の形態2と同一の排気冷却用アダプタ136(図13)でも良く、前記実施の形態3と同一の排気冷却用アダプタ228(図14)でも良く、あるいは図15の排気冷却用アダプタ328と同じ構成としても良い。
図15の(b)は排気冷却用アダプタ328内のウォータジャケット344の空間形状を示す。他の構成は前記実施の形態1と同じである。したがって図1も参照して説明する。
ここで排気冷却用アダプタ328は、前記実施の形態1の排気冷却用アダプタ28(図2〜6)とは、冷却水供給部及び冷却水排出部の取り付け位置は同一である。異なる点は、鉛直方向上方の冷却水通路344aと鉛直方向下方の冷却水通路344bとが、前記実施の形態3と同様に、同一の高さA5である点である。
そして排気通路350の内面にて排気の吹き当たりが強い領域(内周面350a)に対応する鉛直方向上方の冷却水通路344aにおいては、排気通路350側の内面に、図15の(b)に破線のハッチングで示すごとく凹凸344xが形成されている。
このような構成のウォータジャケット344に対して、鉛直方向下方に設けた冷却水供給部の供給口352aを介して、冷却水が鉛直方向下方の冷却水通路344bに導入される。このことにより冷却水通路344b内では冷却水は左右にほぼ均等に分かれて流れる。そして冷却水は、鉛直方向上方の冷却水通路344aに至って、排出口354aから外部に排出される。この冷却水流の経路において、鉛直方向上方の冷却水通路344aと鉛直方向下方の冷却水通路344bとは、その容積も、冷却水流量も、冷却水流速も同じに設定されている。
ただし排気通路350の鉛直方向上方の内周面350aに対応する鉛直方向上方の冷却水通路344aにおいては、排気通路350側に凹凸344xが形成されているので、この領域では、排気冷却用アダプタ328の壁部を介する冷却水への熱伝達効率が高くされている。
この凹凸344xの形成は、排気冷却用アダプタ328の鋳造時に、図15の(b)に示したウォータジャケット344と同じ形状の中子を、排気冷却用アダプタ328の鋳造型内に配置することで可能となる。
以上説明した本実施の形態4によれば、以下の効果が得られる。
(1)排気通路350の鉛直方向上方の内周面350aでは、前記実施の形態1にて述べたごとく、鉛直方向下方の内周面350bに比較して、排気からの伝熱量が多くなり、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
したがって本実施の形態では、鉛直方向上方の冷却水通路344aにおいて、排気通路350側に凹凸344xを形成している。この凹凸344xを介することにより前記式1においては熱伝達面積Sが大きくできるので熱伝達量Qが大きくなり、このことにより冷却水への熱量の移動が冷却水通路344b側よりも迅速となり、多量の熱量を迅速に冷却水側に移動させることができる。すなわち排気通路350の鉛直方向上方の内周面350aに対応する冷却水通路344aでは、鉛直方向下方の内周面350bに対応する冷却水通路344bに比較して冷却能力を高くすることで排気全体に対する冷却効率を高めている。
このように本実施の形態の排気冷却用アダプタ328では、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する排気系において排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
(2)冷却水通路344a内に形成された凹凸344xでは、内燃機関の運転状態によって一時的な過熱が生じた場合には、前述したサブクール沸騰が生じやすく、この場合には、前記式1の熱伝達率Kが大きくなったのと同様の状態となり、冷却能力を高めることができる。
したがって一時的な過熱が生じたとしてもウォータジャケット344全体まで沸騰するような事態は防止され、十分に効率的な冷却が継続できる。
(3)前述したごとく鋳造用の中子の一部に凹凸を形成することで、前述した鉛直方向上方の冷却水通路344aにおいて排気通路350側に凹凸344xの構成を付加することが容易にできる。
このような中子に形成する凹凸については、中子に用いる鋳砂の粗さを利用して該当位置での面粗度を大とすることで凹凸を実現できるので、中子自体の製造も容易である。
(4)左バンク10側の排気冷却用アダプタについては前記実施の形態3の(3)にて述べたごとくである。
[実施の形態5]
本実施の形態では、前記図1に示した構成において、右バンク8側には図16の断面図に示す排気冷却用アダプタ428が配置されている。尚、左バンク10側については前記実施の形態1と同一の排気冷却用アダプタ36(図7〜11)でも良く、前記実施の形態2と同一の排気冷却用アダプタ136(図13)でも良く、前記実施の形態3と同一の排気冷却用アダプタ228(図14)でも良く、前記実施の形態4と同一の排気冷却用アダプタ328(図15)でも良い。あるいは図16の排気冷却用アダプタ428と同じ構成としても良い。他の構成は、前記実施の形態1と同じである。したがって図1も参照して説明する。
ここで排気冷却用アダプタ428は、前記実施の形態4の排気冷却用アダプタ328(図15)と同じ冷却水供給部及び冷却水排出部の取り付け位置であり、鉛直方向上方の冷却水通路444aと鉛直方向下方の冷却水通路444bとが同一の高さA5である。
本実施の形態の排気冷却用アダプタ428では、排気通路450の内面の内で、図16に破線のクロスハッチングで示すごとく、鉛直方向上方の内周面450aに凹凸450xが形成されている。冷却水通路444a側には凹凸は存在しない。
すなわち排気通路450の内面にて排気の吹き当たりが強い領域である鉛直方向上方の内周面450aに凹凸450xが形成されている。
このような構成のウォータジャケット444に対して、鉛直方向下方に設けた冷却水供給部の供給口を介して、冷却水が鉛直方向下方の冷却水通路444bに導入される。このことにより冷却水通路444b内では冷却水は左右にほぼ均等に分かれて流れる。そして冷却水は、鉛直方向上方の冷却水通路444aに至って、排出口から外部に排出される。この冷却水流の経路において、鉛直方向上方の冷却水通路444aと鉛直方向下方の冷却水通路444bとは、その容積も、冷却水流量も、冷却水流速も同じに設定されている。
ただし鉛直方向上方の冷却水通路444aに対応して、排気通路450における鉛直方向上方の内周面450aには凹凸450xが形成されているので、この領域で排気から排気冷却用アダプタ428の壁部への熱伝達効率が高くなる。この結果、壁部から鉛直方向上方の冷却水通路444a内における冷却水への単位時間当たりの熱伝達量も鉛直方向下方の冷却水通路444b側に比較して大きくなる。
この凹凸450xの形成は、排気冷却用アダプタ428の鋳造時に、排気通路450と同じ形状の中子を、排気冷却用アダプタ428の鋳造型内に配置することで可能となる。
以上説明した本実施の形態5によれば、以下の効果が得られる。
(1)排気通路450の鉛直方向上方の内周面450aでは、前記実施の形態1にて述べたごとく、鉛直方向下方の内周面450bに比較して、排気からの伝熱量が多くなり、排気から吸収しなくてはならない熱量が偏る。
本実施の形態では、排気通路450の鉛直方向上方の内周面450aに凹凸450xを形成している。この凹凸450xを形成することにより前記式1において熱伝達面積Sが大きくでき、このことにより熱伝達量Qを大きくできる。したがって鉛直方向上方の冷却水通路444a内の冷却水に対しても熱量の移動が迅速となり、鉛直方向下方の冷却水通路444b側に比較して多量の熱量を迅速に冷却水側に移動させることができる。
この結果、排気通路450の鉛直方向上方の内周面450aに対応する冷却水通路444aでは、鉛直方向下方の内周面450bに対応する冷却水通路444bに比較して冷却能力を高くしたことと同等となり、このことにより排気全体に対する冷却効率を高めることができる。
このように本実施の形態の排気冷却用アダプタ428では、排気からの伝熱量の偏りを積極的に利用することで効率的に冷却水に吸熱させているので、排気から吸収すべき熱量に偏りが存在する排気系において排気全体に対する冷却性能を高めることができる。
(2)前述したごとく中子に凹凸を形成することで、排気通路450の鉛直方向上方の内周面450aに凹凸450xの構成を付加することが容易にできる。更に前記実施の形態4にて述べたごとく中子に形成する凹凸についても中子に用いる鋳砂の粗さを利用することで凹凸を容易に実現できる。
[その他の実施の形態]
・前記実施の形態3において、冷却水の流速に差を設けるために、冷却水供給部の取り付け位置や方向を調節していた。この代わりに、図17に示すごとく排気冷却用アダプタ528のウォータジャケット544内にオリフィス状の冷却水の絞り機構544fを、鉛直方向下方の冷却水通路544b内に配置して調節しても良い。すなわち図17にて矢線にて示したごとく冷却水が流れるが、絞り機構544fが鉛直方向下方の冷却水通路544b内で冷却水流動の抵抗となって、冷却水の流速を低下させ、このことにより鉛直方向上方の冷却水通路544a内における冷却水の流速が相対的に高まる。このような構成にても前記実施の形態3の効果を生じる。尚、図17の断面図に示した排気冷却用アダプタ528は、4気筒の排気ポートに配置されるものであり、排気通路550が4つ配列されたものを示している。
・前記各実施の形態にて説明した右バンク用の排気冷却用アダプタと左バンク用の排気冷却用アダプタとは組み合わせは任意である。例えば実施の形態1の右バンク用の排気冷却用アダプタと実施の形態2の左バンク用の排気冷却用アダプタとを組み合わせても良く、この逆でも良い。図14〜17に示した排気冷却用アダプタを左右いずれかのバンク用の排気冷却用アダプタとし、反対側のバンク用の排気冷却用アダプタとして前記実施の形態1,2に述べた排気冷却用アダプタを組み合わせても良い。
・実施の形態1,2では左右バンクで排気冷却用アダプタの構成を違えたが、左右バンクで同一の構成の排気冷却用アダプタを用いても良い。
2…内燃機関、4…右バンク側の排気系、6…左バンク側の排気系、8…右バンク、8a…第1気筒、8b…燃焼室、8c…ピストン、8d…点火プラグ、10…左バンク、10a…第2気筒、10b…燃焼室、10c…ピストン、10d…点火プラグ、12…吸気ポート、14…吸気弁、16…排気弁、18…吸気ポート、20…吸気弁、22…排気弁、24…シリンダヘッド、24a…アダプタ接続面、26…排気ポート、28…排気冷却用アダプタ、30…排気分岐管、30a…フランジ、30b…排気通路、32…シリンダヘッド、32a…アダプタ接続面、34…排気ポート、36…排気冷却用アダプタ、38…排気分岐管、38a…フランジ、38b…排気通路、40…排気導入口、42…排気排出口、44…ウォータジャケット、44a,44b,44c,44d…冷却水通路、46…シリンダヘッド側接続面、46a…ボルト締結部、46b…ボルト挿通孔、48…排気分岐管側接続面、48a…ボルト締結部、48b…螺合孔、50…排気通路、50a,50b…内周面、52…冷却水供給部、52a…供給口、54…冷却水排出部、54a…排出口、60…排気導入口、62…排気排出口、64…ウォータジャケット、64a,64b,64c,64d…冷却水通路、66…シリンダヘッド側接続面、66a…ボルト締結部、66b…ボルト挿通孔、68…排気分岐管側接続面、68a…ボルト締結部、68b…螺合孔、70…排気通路、70a,70b…内周面、72…冷却水供給部、72a…供給口、74…冷却水排出部、74a…排出口、128…右バンク側の排気冷却用アダプタ、136…左バンク側の排気冷却用アダプタ、144…ウォータジャケット、144a,144b,144d,144e…冷却水通路、150…排気通路、152…冷却水供給部、152a…供給口、154…冷却水排出部、154a…排出口、164…ウォータジャケット、164a,164b,164d,164e…冷却水通路、170…排気通路、172…冷却水供給部、172a…供給口、174…冷却水排出部、174a…排出口、228…排気冷却用アダプタ、244…ウォータジャケット、244a,244b,244d,244e…冷却水通路、250…排気通路、252…冷却水供給部、252a…供給口、254…冷却水排出部、254a…排出口、328…排気冷却用アダプタ、344…ウォータジャケット、344a,344b…冷却水通路、344x…凹凸、350…排気通路、350a,350b…内周面、352a…供給口、354a…排出口、428…排気冷却用アダプタ、444…ウォータジャケット、444a,444b…冷却水通路、450…排気通路、450a,450b…内周面、450x…凹凸、528…排気冷却用アダプタ、544…ウォータジャケット、544a,544b…冷却水通路、544f…絞り機構、550…排気通路、Xp1,Xp2,Xp3,Xp4…軸線。

Claims (25)

  1. 内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、
    前記排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域に対応する冷却水通路では、他の領域に対応する冷却水通路に比較して、通路容積を大きくしたことを特徴とする排気冷却用アダプタ。
  2. 内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、
    前記排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域に対応する冷却水通路では、他の領域に対応する冷却水通路に比較して、冷却水流量を大きくしたことを特徴とする排気冷却用アダプタ。
  3. 内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、
    前記排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域又はこの領域に対応する冷却水通路では、他の領域又は他の領域に対応する冷却水通路に比較して、前記排気通路の内面又は前記冷却水通路における排気通路側の内面の面積を、大きくしたことを特徴とする排気冷却用アダプタ。
  4. 内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、
    前記排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域に対応する冷却水通路では、他の領域に対応する冷却水通路に比較して、冷却水流速を高くしたことを特徴とする排気冷却用アダプタ。
  5. 内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、
    前記排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域に対応する冷却水通路では、前記排気通路側の内面に凹凸を形成したことを特徴とする排気冷却用アダプタ。
  6. 内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、
    前記排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域では、前記排気通路の内面に凹凸を形成したことを特徴とする排気冷却用アダプタ。
  7. 内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、
    前記排気ポートと排気冷却用アダプタの前記排気通路との接続は軸線間が非平行状態でなされるものであり、前記排気通路の内面にて前記排気ポートに対向するように斜めに向いている領域に対応する冷却水通路では、他の領域に対応する冷却水通路に比較して、通路容積を大きくしたことを特徴とする排気冷却用アダプタ。
  8. 内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、
    前記排気ポートと排気冷却用アダプタの前記排気通路との接続は軸線間が非平行状態でなされるものであり、前記排気通路の内面にて前記排気ポートに対向するように斜めに向いている領域に対応する冷却水通路では、他の領域に対応する冷却水通路に比較して、冷却水流量を大きくしたことを特徴とする排気冷却用アダプタ。
  9. 内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、
    前記排気ポートと排気冷却用アダプタの前記排気通路との接続は軸線間が非平行状態でなされるものであり、前記排気通路の内面にて前記排気ポートに対向するように斜めに向いている領域又はこの領域に対応する冷却水通路では、他の領域又は他の領域に対応する冷却水通路に比較して、前記排気通路の内面又は前記冷却水通路における排気通路側の内面の面積を、大きくしたことを特徴とする排気冷却用アダプタ。
  10. 内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、
    前記排気ポートと排気冷却用アダプタの前記排気通路との接続は軸線間が非平行状態でなされるものであり、前記排気通路の内面にて前記排気ポートに対向するように斜めに向いている領域に対応する冷却水通路では、他の領域に対応する冷却水通路に比較して、冷却水流速を高くしたことを特徴とする排気冷却用アダプタ。
  11. 請求項4又は10に記載の排気冷却用アダプタにおいて、前記他の領域に対応する冷却水通路に冷却水の絞り機構を設けて冷却水流速を低下させることで、相対的に、前記排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域又は前記排気通路の内面にて前記排気ポートに対向するように斜めに向いている領域に対応する冷却水通路の冷却水流速を高くしたことを特徴とする排気冷却用アダプタ。
  12. 内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、
    前記排気ポートと排気冷却用アダプタの前記排気通路との接続は軸線間が非平行状態でなされるものであり、前記排気通路の内面にて前記排気ポートに対向するように斜めに向いている領域に対応する冷却水通路では、前記排気通路側の内面に凹凸を形成したことを特徴とする排気冷却用アダプタ。
  13. 内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、
    前記排気ポートと排気冷却用アダプタの前記排気通路との接続は軸線間が非平行状態でなされるものであり、前記排気通路の内面にて前記排気ポートに対向するように斜めに向いている領域では、前記排気通路の内面に凹凸を形成したことを特徴とする排気冷却用アダプタ。
  14. 請求項5又は12に記載の排気冷却用アダプタにおいて、前記冷却水通路は中子を用いて鋳造により形成されたものであり、この中子の表面形状により前記冷却水通路の内面における凹凸が形成されたものであることを特徴とする排気冷却用アダプタ。
  15. 請求項6又は13に記載の排気冷却用アダプタにおいて、前記排気通路は中子を用いて鋳造により形成されたものであり、この中子の表面形状により前記排気通路の内面における凹凸が形成されたものであることを特徴とする排気冷却用アダプタ。
  16. 内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、
    前記排気通路の内面にて排気の吹き当たりが強い領域に対応する冷却水通路では、他の領域に対応する冷却水通路に比較して、冷却能力を高くしたことを特徴とする排気冷却用アダプタ。
  17. 内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置され、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタであって、
    前記排気ポートと排気冷却用アダプタの前記排気通路との接続は軸線間が非平行状態でなされるものであり、前記排気通路の内面にて前記排気ポートに対向するように斜めに向いている領域に対応する冷却水通路では、他の領域に対応する冷却水通路に比較して、冷却能力を高くしたことを特徴とする排気冷却用アダプタ。
  18. 請求項1〜17のいずれか一項に記載の排気冷却用アダプタを、シリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に配置したことを特徴とする内燃機関排気系。
  19. 内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタが、前記排気ポートの軸線に対して前記排気通路の軸線が鉛直方向下方側に屈曲した状態で配置されている内燃機関排気系であって、
    前記排気冷却用アダプタにおいて、前記排気通路の鉛直方向上方領域に対応する冷却水通路では、鉛直方向下方領域に対応する冷却水通路に比較して、通路容積を大きくしたことを特徴とする内燃機関排気系。
  20. 内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタが、前記排気ポートの軸線に対して前記排気通路の軸線が鉛直方向下方側に屈曲した状態で配置されている内燃機関排気系であって、
    前記排気冷却用アダプタにおいて、前記排気通路の鉛直方向上方領域に対応する冷却水通路では、鉛直方向下方領域に対応する冷却水通路に比較して、冷却水流量を大きくしたことを特徴とする内燃機関排気系。
  21. 内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタが、前記排気ポートの軸線に対して前記排気通路の軸線が鉛直方向下方側に屈曲した状態で配置されている内燃機関排気系であって、
    前記排気冷却用アダプタにおいて、前記排気通路の鉛直方向上方領域又はこの領域に対応する冷却水通路では、鉛直方向下方領域又はこの領域に対応する冷却水通路に比較して、前記排気通路の内面又は前記冷却水通路における排気通路側の内面の面積を、大きくしたことを特徴とする内燃機関排気系。
  22. 内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタが、前記排気ポートの軸線に対して前記排気通路の軸線が鉛直方向下方側に屈曲した状態で配置されている内燃機関排気系であって、
    前記排気冷却用アダプタにおいて、前記排気通路の鉛直方向上方領域に対応する冷却水通路では、鉛直方向下方領域に対応する冷却水通路に比較して、冷却水流速を高くしたことを特徴とする内燃機関排気系。
  23. 請求項22に記載の内燃機関排気系において、前記排気冷却用アダプタは、前記鉛直方向下方領域に対応する冷却水通路に冷却水の絞り機構を設けて冷却水流速を低下させることで、相対的に、前記鉛直方向上方領域に対応する冷却水通路における冷却水流速を高くしたことを特徴とする内燃機関排気系。
  24. 内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタが、前記排気ポートの軸線に対して前記排気通路の軸線が鉛直方向下方側に屈曲した状態で配置されている内燃機関排気系であって、
    前記排気冷却用アダプタにおいて、前記排気通路の鉛直方向上方領域に対応する冷却水通路では、前記排気通路側の内面に凹凸を形成したことを特徴とする内燃機関排気系。
  25. 内燃機関のシリンダヘッドに形成された排気ポートと排気分岐管との間に、壁内に形成された冷却水通路に冷却水を流すことで内部の排気通路を通過する排気を冷却する排気冷却用アダプタが、前記排気ポートの軸線に対して前記排気通路の軸線が鉛直方向下方側に屈曲した状態で配置されている内燃機関排気系であって、
    前記排気冷却用アダプタにおいて、前記排気通路の鉛直方向上方領域では、前記排気通路の内面に凹凸を形成したことを特徴とする内燃機関排気系。
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