JP2011193945A - 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 - Google Patents

吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】装着中重くなった場合などにもズレにくく、肌トラブルの発生が起こりにくい装着しやすい吸収性物品を、安価に提供する。
【解決手段】人体の腹側に位置する腹側部11と背側に位置する背側部12とを有する本体部10と、背側部11の幅方向(X方向)の両側端部から突出する左右一対のテープ部20、20と、腹側部11の外面に設けられ、テープ部20、20を着脱自在に係止可能なターゲット部30と、を備える紙おむつ1において、腹側部11及び背側部12は、本体部10の長手方向(Y方向)の端部から突出し、外面に衣類に係止可能な係止部(ファスニングテープ41、51)を備える腹側フラップ40及び背側フラップ50を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品及び吸収性物品の製造方法に関する。
従来、吸収性物品の一つとして使い捨て紙おむつが知られている。
使い捨て紙おむつは、一般的にパンツ型紙おむつ及びテープ式紙おむつが知られている。
このうちテープ式紙おむつは、腰部の両側で分離されて平らに展開可能であり、装着時には人体の背側両側方から延出する一対のテープを、腹側に設けられたターゲット部に着脱自在に止着するものである。
このような従来のテープ式おむつは、装着中に排尿、排便などで重くなった場合の重力方向へのズレ落ちを、腹周りに水平の締め付ける力で防止しようとしているため、ズレ防止に物理的な限界があった。
そこで、例えば、特許文献1、2のように、肩や首に掛け回して吸収体本体を吊り上げて固定することで装着中のズレを防止する吊り上げバンドを持つ紙おむつの技術が開示されている。
特開2009−82737号公報 特開2002−200114号公報
しかしながら、特許文献1、2記載の技術は、吸収体本体とは別に吊り上げバンドを必要とするため、この吊り上げバンドを形成するための新たな設備を導入し、おむつ本体部分とは別に吊り上げバンドを形成する必要があるなど、コスト的にも操業的にも問題があった。
また、装着方法も、肩や首に吊り上げバンドを回す手間が増えるなど、従来のテープ式おむつよりも大掛かりなものとなり、装着しにくいものであった。
また、吊り上げバンドによって、跡付きやカブレなどの肌トラブルが起こる恐れもあった。
本発明の課題は、装着中重くなった場合などにもズレにくく、肌トラブルの発生が起こりにくい装着しやすい吸収性物品を、安価に提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
人体の腹側に位置する腹側部と背側に位置する背側部とを有する本体部と、
前記背側部の幅方向の両側端部から突出する左右一対のテープ部と、
前記腹側部の外面に設けられ、前記テープ部を着脱自在に係止可能なターゲット部と、
を備える吸収性物品において、
前記腹側部及び/又は前記背側部は、前記本体部の長手方向の端部から突出し、外面に衣類に係止可能な係止部を備える腹側フラップ及び/又は背側フラップを備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品において、
前記腹側部は前記腹側フラップを備え、前記背側部は前記背側フラップを備えることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の吸収性物品において、
前記背側フラップは、前記係止部が設けられた凸部を有し、
前記腹側フラップは、前記本体部の幅方向において前記凸部に対応する位置に、前記凸部と同一形状の凹部を有することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、
請求項2に記載の吸収性物品を製造する吸収性物品の製造方法において、
帯状に連続して搬送されるバックシート帯の上面の幅方向略中央部に、搬送方向に所定の間隔で吸収体を配置する吸収体配置工程と、
前記吸収体を配置した前記バックシート帯の上面に、帯状のトップシート帯を接着しておむつ帯とするおむつ帯形成工程と、
前記おむつ帯の下面であって連続する二つの前記吸収体の間となる位置に、前記おむつ帯の幅方向に沿った係止部を形成する係止部形成工程と、
前記係止部を分断する切断線に沿って前記おむつ帯を切断することで、前記背側フラップ及び前記腹側フラップを形成する切断工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、腹側部及び/又は背側部は、上端部から突出し、外面に衣類に係止可能な係止部を備える腹側フラップ及び/又は背側フラップをそれぞれ備えているので、腹側フラップ及び/又は背側フラップは、装着時に、係止部が対向する衣類に係止されるようになっている。
このため、装着中、吸収性物品が重くなってもズレにくく、高い漏れ防止効果を実現することができる。
また、腹側フラップ及び/又は背側フラップは衣類に係止するものであるため、人体を締め付けることがなく、肌トラブルが発生する心配がない。
また、腹側フラップや背側フラップは衣類に係止するだけなので、装着が容易である。
また、腹側フラップや背側フラップを製造するための新たな設備等が必要ないため、安価に製造することができる。
本発明における紙おむつを示す平面展開図である。 図1と裏表を逆にした平面展開図である。 図1の紙おむつの装着の仕方を示す説明図である。 図1の紙おむつの製造方法を示す説明図である。 図4のV−V線における断面模式図である。 図1の紙おむつの製造方法を示すフローチャートである。 図1の紙おむつの別の装着の仕方を示す説明図である。 変形例1の紙おむつを示す平面展開図である。 変形例1の紙おむつの製造方法を示す説明図である。 変形例2の紙おむつを示す平面展開図である。 変形例2の紙おむつの製造方法を示す説明図である。 変形例3の紙おむつを示す平面展開図である。 変形例3の紙おむつの製造方法を示す説明図である。 変形例3の紙おむつの製造方法を示す説明図である。
本実施形態における吸収性物品として使い捨て紙おむつ(以下、紙おむつという。)1を例示して説明する。
なお、以下の説明においては、紙おむつ1の幅方向をX方向とし、幅方向と直交する方向をY方向とする。
図1、2に示すように、紙おむつ1は、紙おむつ本体である本体部10と、本体部10を人体に装着するための止着部(テープ部)20、20と、止着部20を係止させるための被止着部(ターゲット部)30と、紙おむつ1を衣類に係止するための腹側フラップ40及び背側フラップ50と、を備えて構成されている。
紙おむつ1は、止着部20、20を被止着部30に止着することで装着する止着式の紙おむつである。
この紙おむつ1は、装着時に人体の股部を腹側から背側にかけて覆うように形成されている。
具体的には、本体部10の一方の端部が人体の腹側に位置する腹側部11を形成し、他方の端部が人体の背側に位置する背側部12を形成し、腹側部11と背側部12との間が人体の股下に位置する股下部13を形成する。
また、腹側部11において股下部13よりも両外側に延出した腹側延出部111、111と、背側部12において股下部13よりも両外側に延出した背側延出部121、121とは、紙おむつ1が装着された際に胴周り部14を形成する。
なお、この際、背側部12の胴周り方向に沿った縁部中央に、糸ゴム等の弾性部材を幅方向(X方向)に沿って設け、この弾性部材により平面ギャザーが形成して、本体部10を、着用者の胴周りにフィットするように伸縮自在な構成としても良い。
また、股下部13の両縁部は、腹側部11から背側部12に亘って、装着時に人体の脚周りを囲む脚周り部15、15を形成する。この脚周り部15、15には、その湾曲形状に合わせて糸ゴム等の弾性部材151がそれぞれ設けられ、この弾性部材151により平面ギャザーが形成され、着用者の脚周りに伸縮自在にフィットし、横漏れを防止するようになっている。
なお、弾性部材151を、脚周り部15、15の湾曲形状に合わせず、直線状に配置して平面ギャザーを形成することとしても良い。
また、腹側部11及び背側部12のY方向の端部からは、それぞれ、本体部10の外側に向かって突出する突出部位が形成されており、この突出部位が、腹側フラップ40及び背側フラップ50を構成している。
本体部10は、人体との接触面側に設けられる透液性の不織布からなるトップシート10aと、装着時に人体との接触面と反対側の外部側に設けられる不透液性のバックシート10bと、トップシート10aとバックシート10bとの間に介装される吸収体10cと、トップシート10a側の吸収体10cの両側部に、本体部10の長手方向に沿って備えられるギャザーシート10d、10dと、により主に構成される。
トップシート10aは、紙おむつ1を装着した際に人体に接する面に設けられ、体液を受けて、吸収体10cまで輸送する役割を果たす、透液性のシートである。
トップシート10aは、不織布が好適に用いられ、具体的には、例えば、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を繊維素材として、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって加工したものを用い得る。
バックシート10bは、紙おむつ1を装着した際に人体に接する面と反対側の面に設けられ、体液などの紙おむつ1外部への染み出し、漏れ出しを防ぐ役割を果たす、不透液性のシートである。
バックシート10bも、トップシート10aと同様に不織布が好適に用いられる。なお、バックシート10bは、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等の少なくとも遮水性を有するシート材であって、ムレ防止の観点から透湿性を有するシート材であることが好ましい。
なお、トップシート10a及びバックシート10bの間に、ポリエチレンフィルムからなるシート材を挟むこととしても良い。
吸収体10cは、例えば、綿やパルプ等の吸収性素材や、繊維或いはフィルム等のシート状基材と高吸収性ポリマーのような高吸水性樹脂とが組み合わされて形成された吸収体コアが、透液性のクレープ紙、不織布、孔開きシート等のシート材により覆われて構成されている。
高吸水性樹脂としては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸およびその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨欄性ポリマーを部分架橋したもの、あるいはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。
吸収体10cは、単層構造であっても良いし、複数層に分かれた構造でも構わない。吸収体10cは、人体の腹側部11から両脚の間の股下部13を通り背側部12に亘る位置に装着されている。
ギャザーシート10d、10dは、トップシート10a側において、吸収体10cの長手方向に沿った両側部に、腹側部11から背側部12に亘ってそれぞれ備えられている。
このギャザーシート10d、10dの幅方向外側の部分は、吸収体10cの側方でトップシート10aの上面に固着されている。また、このギャザーシート10d、10dの幅方向内側の部分は、トップシート10aに固定されておらず、その長手方向に沿って複数の糸ゴム等の弾性部材16…が略平行に備えられており、断面略く字状及び逆く字状に立ち上がって着用者の体型に合わせて伸縮自在に変形可能な立体ギャザーが形成されている。
左右一対の止着部20、20は、背側部12の背側延出部121、121の左右側方において、それぞれ外側(X方向)に向かって突出し、装着時には、腹側部11のバックシート10b側に設けられた被止着部30に止着可能となっている。
この止着部20、20の基端部は、トップシート10a及びバックシート10bにより狭持されて固着されている。なお、止着部20、20の基端部は、トップシート10aやバックシート10bの内面または外面に貼り付けて固定しても良い。
また、止着部20、20の自由端部は、凸状に突出した形状となっており、当該自由端部の内面側には、面ファスナのオス材の係止要素であるファスニングテープ21が備えられている。
このため、左右一対の止着部20、20の自由端部は、それぞれのファスニングテープ21により、被止着部30に止着できるようになっている。
また、止着部20、20の止着位置を調節することによって、腹周り及び胴周りの締め付け調節を行なうようになっている。
止着部20、20は、トップシート10aと同様の不織布シートやプラスチックシート、プラスチックシートの両面に不織布を積層した不織布積層シートの他、既知の止着テープに用いられているシート材を用いて形成することができる。
具体的に、不織布シートとしては、例えば、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を繊維素材として、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって加工したものが挙げられる。また、プラスチックシートとしては、ポリプロピレン、ポリエチレン等の樹脂製シートが挙げられる。
被止着部30は、腹側部11における外面であるバックシート10b側に備えられる。
被止着部30は、止着部20、20のファスニングテープ21を係止するためのメス材の係止要素である係止層31を備えて構成される。
係止層31は、係止用不織布により構成されている。係止用不織布とは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンなど、広く知られた汎用性の高い可塑性素材からなる単組成の素材若しくは複合組成の素材を用いることができる。なお、係止層31は、長繊維で構成されるスパンボンド不織布を用いるのが好ましい。これは、短繊維であるポイントボンド不織布やエアスルー不織布では繊維の長さが短いため抜けやすく、強度が不足するからであって、連続長繊維で構成され、カット面からのほつれが少なく、毛羽立ちによる繊維の脱落が少ないスパンボンド不織布が力学的性能や生産性といった点で優れるからである。
腹側フラップ40は、本体部10の腹側部11からY方向に向かって突出した部位に形成されている。即ち、腹側フラップ40は、本体部10から重なり合った状態で延出するトップシート10a及びバックシート10bと、バックシート10b側の外面に設けられたファスニングテープ41と、で構成されている。
具体的に、腹側フラップ40は、本体部10の幅方向(X方向)中央を挟んで、左側に位置する左凸部40aと、右側に位置する右凸部40bと、左凸部40a及び右凸部40bの間に位置する凹部40cと、を備えている。
左凸部40a及び右凸部40bは、左右対称な矩形状であって、それぞれが、例えば、X方向の幅80mm、Y方向の長さ70mmに形成されている。
また、凹部40cも矩形状であって、この凹部40cは背側フラップ50の凸部50a(後述)と同一形状となっている。
左凸部40a及び右凸部40bの外面には、衣類に係止可能な係止部として、面ファスナのオス材の係止要素であるファスニングテープ41がそれぞれ備えられている。
このような腹側フラップ40は、紙おむつ1の装着時には、パンツなどの衣類の外面に着脱可能に係止されることとなる。つまり、左凸部40aが身体の腹の左側に、右凸部40bが身体の腹の右側において、衣類の外面に係止される。
これにより、例えば排尿や排便などにより紙おむつ1が重くなった場合や着用者が激しい動きをした場合でも、ズレにくく、高い漏れ防止効果を期待できることとなる。
背側フラップ50は、腹側フラップ40と逆方向に向かって本体部10から突出した部位に形成されている。即ち、背側フラップ50は、本体部10から重なり合った状態で延出するトップシート10a及びバックシート10bと、バックシート10b側の外面に設けられたファスニングテープ51と、で構成されている。
背側フラップ50は、本体部10の幅方向(X方向)中央に凸部50aを備えている。
凸部50aは、例えば、X方向の幅160mm、Y方向の長さ70mmに形成されている。また、凸部50aは、腹側フラップ40の凹部40cと同一形状となっている。
つまり、腹側フラップ40は、本体部10の幅方向(X方向)において、背側フラップ50の凸部50aに対応する位置に、凸部50aと同一形状の凹部40cを有しており、背側フラップ50の凸部50aと、腹側フラップ40の凹部40cは、互いに補完し合う凹凸形状となっている。
凸部50aの外面には、衣類に係止可能な係止部として、面ファスナのオス材の係止要素であるファスニングテープ51が備えられている。
このような背側フラップ50は、紙おむつ1の装着時には、パンツなどの衣類の外面に着脱可能に係止されることとなっている。これにより、例えば排尿や排便などにより紙おむつ1が重くなった場合や着用者が激しい動きをした場合でも、ズレにくく、高い漏れ防止効果を期待できることとなる。
ここで、紙おむつ1の装着方法について説明する。
着用者は、紙おむつ1を装着する場合、紙おむつ1の腹側部11を腹側に、背側部12を背側に、股下部13を股下に当接させ、背側部12の背側延出部121、121に設けられた止着部20、20を、腰周りを亘って腹側部11に設けられた被止着部30に係止させることによって紙おむつ1を装着する。
この時点では、腹側フラップ40は、人体の腹部の左右において、腹側部11の端部から上方に突出した状態となっている。また、背側フラップ50は、人体の背中の中央において、背側部12の端部から上方に突出した状態となっている。(図3(a)参照)
次に、着用者は、上記のように紙おむつ1を腰周りに装着した状態で、上から下着などの衣類を身に着ける。このとき、衣類の上端部から、腹側フラップ40及び背側フラップ50が上方に突出している(図3(b)参照)。
次に、腹側フラップ40及び背側フラップ50を外側に折り曲げて、ファスニングテープ41、51を衣類の外面に貼り付ける。これにより、衣類と紙おむつ1とが固定されることとなる(図3(c)参照)。
次に、紙おむつ1の製造方法について説明する。
紙おむつ1は、図4、5に示すように、長手方向(Y方向)に複数が連なった状態のものを、所定の間隔で幅方向(X方向)に切断することにより製造される。
具体的に、その製造方法としては、図6に示すように、吸収体配置工程S1と、おむつ帯形成工程S2と、係止部形成工程S3と、切断工程S4と、等を含んでいる。
吸収体配置工程S1は、帯状に連続して搬送されるバックシート帯100bの上面の幅方向略中央部に、搬送方向に所定の間隔で吸収体10cを配置する工程である。
具体的に、吸収体10cは、配置された吸収体10cを含む紙おむつの本体部となる本体部領域Aの隣に、腹側フラップ40及び背側フラップ50となるフラップ領域Bが設けられる程度の間隔で配置される。
おむつ帯形成工程S2は、吸収体10cを配置したバックシート帯100bの上面に、帯状のトップシート帯100aを接着しておむつ帯100とする工程である。
具体的に、吸収体10cを配置したバックシート帯100bの上面に、トップシート10aを構成する帯状のトップシート帯100aを重ね合わせ、ホットメルト等により接着しておむつ帯100を作製する。なお、このおむつ帯形成工程S2に際して、例えば弾性部材151等のその他の必要な構成部材は、全て必要に応じてトップシート帯100aやバックシート帯100bの所定の位置に配されていることとする。
形成されたおむつ帯100は、本体部領域Aと、フラップ領域Bと、を交互に備えることとなる。
係止部形成工程S3は、おむつ帯100の下面であって連続する二つの吸収体10c、10cの間となる位置に、おむつ帯100の幅方向に沿った係止部Kを形成する工程である。
具体的に、バックシート帯100bの下面において、2つの本体部領域Aの間のフラップ領域Bに、おむつ帯100の幅方向に沿った直線状の係止部Kを形成する。
係止部Kは、例えば、ファスニングテープ材であり、後述の切断工程S4で切断された後には、腹側フラップ40及び背側フラップ50におけるファスニングテープ41及びファスニングテープ51となるものである。
切断工程S4は、係止部Kを分断する切断線Sに沿っておむつ帯100を切断すると共に、背側フラップ50及び腹側フラップ40を形成する工程である。
具体的に、切断線Sは、腹側フラップ40及び背側フラップ50が所望の形状となるように設計されており、この切断線Sに沿っておむつ帯100を切断することで、一の紙おむつの背側フラップ50(50a)と、それに連続する紙おむつの腹側フラップ40(40a、40b)と、が形成される。
より具体的には、切断線Sは、フラップ領域BのX方向の一端部から他端部までの間に、係止部Kを架け渡すように曲折した形状を成す。そして、係止部Kは、この切断線Sに沿って切断され矩形状の腹側フラップ40と背側フラップ50が形成される。
上記のような製造方法により、一度の切断によって、連続する紙おむつの背側フラップ50と腹側フラップ40が形成されるので、製造が大変容易である。
以上のように、本実施形態の紙おむつ1によれば、腹側部11及び背側部12は、上端部から突出し、外面に衣類に係止可能な係止部(ファスニングテープ41、ファスニングテープ51)を備える腹側フラップ40及び背側フラップ50をそれぞれ備えているので、腹側フラップ40及び背側フラップ50は、装着時に、係止部が対向する衣類に係止されるようになっている。
このため、装着中、紙おむつ1が重くなってもズレにくく、高い漏れ防止効果を実現することができる。
また、腹側フラップ40及び背側フラップ50は衣類に係止するものであるため、人体を締め付けることがなく、肌トラブルが発生する心配がない。
また、腹側フラップ40や背側フラップ50は衣類に係止するだけなので、装着が容易である。
また、腹側フラップ40や背側フラップ50を製造するための新たな設備等が必要ないため、安価に製造することができる。
また、本実施形態の紙おむつ1によれば、背側フラップ50は、ファスニングテープ51が設けられた凸部50aを有し、腹側フラップ40は、本体部10の幅方向(X方向)において凸部50aに対応する位置に、凸部50aと同一形状の凹部40cを有している。
このため、腹側フラップ40と背側フラップ50とは、互いに補完し合う凹凸形状を有しており、このため、製造過程において、一度の切断によって、連続する紙おむつの腹側フラップ40と背側フラップ50とが形成されるので、製造が大変容易となる。
また、腹側フラップ40をこのような形状とすることで、腹部の左右は固定されるが、腹部の中央部は開放されることとなり、腹部を圧迫することがなく装着感が良好である。また、左右で別々に止着位置の調整を行えるため使い勝手が良い。
また、本実施形態の紙おむつ1の製造方法は、吸収体配置工程S1と、おむつ帯形成工程S2と、係止部形成工程S3と、切断工程S4と、を備える製造方法となっている。
このため、一度の切断によって、連続する紙おむつの腹側フラップ40と背側フラップ50とが形成されるので、製造が大変容易である。
また、この係止部Kを製造するための新たな設備等が必要ないため、安価に製造することができる。
なお、上記実施形態においては、着用者は、紙おむつ1の上に衣類を装着した後、腹側フラップ40及び背側フラップ50を折り曲げて、ファスニングテープ41、ファスニングテープ51を衣類に貼り付けて固定することとして説明したが、腹側フラップ40を紙おむつ1の外面に係止させるようにして装着するようにしても良い。
この場合、折り曲げられた腹側フラップ40は、図7(a)に示すように、紙おむつ1外面上の所定の位置に係止される。また、折り曲げられた背側フラップ50は、図7(b)に示すように、衣類の外面に係止される。
このため、装着時に本体部10の腹側部11の腹側延出部111付近で発生しがちなよれを防止し、また、紙おむつ1の装着中に起こる腹側延出部111の内折れを防止し、快適な装着感維持することができる。
なお、腹側フラップ40及び背側フラップ50の形状は、上記実施の形態に例示したものに限定されず適宜変更可能である。具体的に、変形可能な腹側フラップ40及び背側フラップ50の形状を変形例1〜3として例示する。
(変形例1)
変形例1の紙おむつ2は、図8に示すように、腹側フラップ200が、左右対称な略台形状の左凸部200a及び右凸部200bと、その間に設けられた凹部200cと、からなり、背側フラップ300が、略三角形状の凸部300aを有している。
この場合であっても、腹側フラップ200と背側フラップ300とは、互いに補完し合う凹凸形状であり、このため、図9に示すように、製造過程において、おむつ帯100Aを一度切断することによって、連続する紙おむつの背側フラップ300と腹側フラップ200が形成されるので、製造が容易である。
具体的には、切断線Sは、フラップ領域BのX方向の一端部から他端部までの間に、係止部Kを架け渡すように曲折した形状を成す。そして、係止部Kは、この切断線Sに沿って切断され、略台形状の腹側フラップ200(左凸部200a及び右凸部200b)と、略三角形状の背側フラップ300(300a)が形成される。
(変形例2)
変形例2の紙おむつ3は、図10に示すように、腹側フラップ400及び背側フラップ500が同一形状となっている。
具体的に、腹側フラップ400は、左右対称な2つの凸部400a及び400bを備え、背側フラップ500も、左右対称な2つの凸部500a及び500bを備えている。
このような形状は、図11に示すように、おむつ帯100Bのフラップ領域Bの幅方向の3箇所を、楕円形状に打ち抜くことで形成される。なお、図示は省略するが、おむつ帯100Bをその長手方向に沿った2箇所で折り畳んで、幅方向の中央部を1箇所楕円形状に打ち抜くことで形成することとしても良い。
(変形例3)
変形例3の紙おむつ4は、図12に示すように、腹側フラップ600が2つの凸部(600a及び600b)からなり、背側フラップ700が3つの凸部(700a、700b、700c)から形成されている。
このような形状は、図13に示すように、おむつ帯100Cをその長手方向に沿った2つの折り線により折り畳んで、その後、図14に示すように、所定の形状で切断することで形成することができる。
具体的には、切断線Sは、フラップ領域BのX方向の一端部から他端部までの間に、係止部Kを架け渡すように曲折した形状を成す。そして、係止部Kは、この切断線Sに沿って切断されるため、切断後のおむつ帯100Cを広げると、腹側フラップ600が2つの凸部(600a及び600b)を有し、背側フラップ700が3つの凸部(700a、700b、700c)を有する形状が形成される。
なお、上記した実施形態及び変形例においては、紙おむつが腹側フラップ及び背側フラップの何れも備えた構成を例示して説明したが、腹側フラップ及び背側フラップの何れか一方のみを備えることとしても良い。
また、上記した実施形態及び変形例においては、腹側フラップ及び背側フラップが本体部と一体となった構成を例示して説明したが、腹側フラップ及び背側フラップを別体としても良い。
また、上記した実施形態及び変形例においては、腹側フラップ及び背側フラップは折り曲げて衣類に係止するものとして説明したが、折り曲げずに、人体の背及び腹に当たる部分の衣類の内側に係止することも可能である。
1 紙おむつ(吸収性物品)
10 本体部
10a トップシート
10b バックシート
10c 吸収体
10d ギャザーシート
11 腹側部
12 背側部
13 股下部
14 胴周り部
15 脚周り部
20 止着部(テープ部)
21 ファスニングテープ
30 被止着部(ターゲット部)
40 腹側フラップ
40a 左凸部
40b 右凸部
40c 凹部
41 ファスニングテープ(係止部)
50 背側フラップ
50a 凸部
51 ファスニングテープ(係止部)
100 おむつ帯
100a トップシート帯
100b バックシート帯
A 本体部領域
B フラップ領域
K 係止部
S 切断線

Claims (4)

  1. 人体の腹側に位置する腹側部と背側に位置する背側部とを有する本体部と、
    前記背側部の幅方向の両側端部から突出する左右一対のテープ部と、
    前記腹側部の外面に設けられ、前記テープ部を着脱自在に係止可能なターゲット部と、
    を備える吸収性物品において、
    前記腹側部及び/又は前記背側部は、前記本体部の長手方向の端部から突出し、外面に衣類に係止可能な係止部を備える腹側フラップ及び/又は背側フラップを備えることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記腹側部は前記腹側フラップを備え、前記背側部は前記背側フラップを備えることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記背側フラップは、前記係止部が設けられた凸部を有し、
    前記腹側フラップは、前記本体部の幅方向において前記凸部に対応する位置に、前記凸部と同一形状の凹部を有することを特徴とする請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 請求項2に記載の吸収性物品を製造する吸収性物品の製造方法において、
    帯状に連続して搬送されるバックシート帯の上面の幅方向略中央部に、搬送方向に所定の間隔で吸収体を配置する吸収体配置工程と、
    前記吸収体を配置した前記バックシート帯の上面に、帯状のトップシート帯を接着しておむつ帯とするおむつ帯形成工程と、
    前記おむつ帯の下面であって連続する二つの前記吸収体の間となる位置に、前記おむつ帯の幅方向に沿った係止部を形成する係止部形成工程と、
    前記係止部を分断する切断線に沿って前記おむつ帯を切断することで、前記背側フラップ及び前記腹側フラップを形成する切断工程と、
    を備えることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
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