JP2011190836A - デファレンシャル装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】デフケースとピニオンシャフトとの接合構造が差動機構の作動に悪影響を与えることのないデファレンシャル装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】駆動トルクが入力され回転可能なデフケース3と、このデフケース3と一体回転可能なピニオンシャフト5と、このピニオンシャフト5に支承されて自転可能であると共にデフケース3の回転によって公転するピニオン7と、このピニオン7と噛み合って相対回転可能な一対のサイドギヤ9,11とからなる差動機構13を備えたデファレンシャル装置1において、デフケース3に、塑性流動によって変形する変形部15を設け、ピニオンシャフト5に、変形部15と係合しデフケース3とピニオンシャフト5とを結合させる係合部17を設けた。
【選択図】図2
【解決手段】駆動トルクが入力され回転可能なデフケース3と、このデフケース3と一体回転可能なピニオンシャフト5と、このピニオンシャフト5に支承されて自転可能であると共にデフケース3の回転によって公転するピニオン7と、このピニオン7と噛み合って相対回転可能な一対のサイドギヤ9,11とからなる差動機構13を備えたデファレンシャル装置1において、デフケース3に、塑性流動によって変形する変形部15を設け、ピニオンシャフト5に、変形部15と係合しデフケース3とピニオンシャフト5とを結合させる係合部17を設けた。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両に適用されるデファレンシャル装置及びその製造方法に関する。
従来、差動機構のピニオンがデフケースと一体回転可能に設けられたピニオンシャフトに支承されたデファレンシャル装置としては、ピニオンシャフトとデフケースとしての差動ケースとの係合部において、ピニオンシャフトの端部近傍に周方向に亘って環状溝を形成し、デフケースの環状溝が臨む位置にピン孔を穿設し、ピン孔にピンを嵌入させてピニオンシャフトの環状溝とピンとを係合し、差動ケースとピニオンシャフトとを一体回転可能にさせたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、デフケースとピニオンシャフトとが一体回転可能に設けられたデファレンシャル装置の他例としては、デフケースの貫通孔に係合されたピニオンシャフトの先端面の外周部に対して溶接し、デフケースとピニオンシャフトとを一体回転可能にしたもの、デフケースの貫通孔の開口部に溶接でピニオンシャフトの抜け止めを行う凸部を形成させ、デフケースとピニオンシャフトとを一体回転可能にしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、上記特許文献1のデファレンシャル装置のように、デフケースとピニオンシャフトとをピンによって一体回転可能に設けてしまうと、デフケースに設けたピニオンシャフトの支持孔の支持面がピンの係合部で十分確保できないので、支持の不安定につながり、差動機構の経時劣化よる作動不良を生じる恐れがあった。
これに対して、上記特許文献2のようなデファレンシャル装置では、デフケースとピニオンシャフトとを溶接によって一体回転可能としており、デフケースとピニオンシャフトとの一体構造に関してピンの使用を排除している。
しかしながら、上記特許文献2のようなデファレンシャル装置では、ピンの使用に関する問題を解決することができるが、溶接による一体化ではデフケースとピニオンシャフトとの溶接部において、加熱による支持部分の変形や、溶接スパッタが差動機構のギヤ部や支持部に噛み込み、作動不良を生じる恐れがあった。
そこで、この発明は、デフケースとピニオンシャフトとの接合構造が差動機構の作動に悪影響を与えることのないデファレンシャル装置及びその製造方法の提供を目的としている。
本発明は、駆動トルクが入力され回転可能なデフケースと、このデフケースと一体回転可能なピニオンシャフトと、このピニオンシャフトに支承されて自転可能であると共に前記デフケースの回転によって公転するピニオンと、このピニオンと噛み合って相対回転可能な一対のサイドギヤとからなる差動機構を備えたデファレンシャル装置であって、前記デフケースと前記ピニオンシャフトとのいずれか一方には、塑性流動によって変形する変形部が設けられ、他方には、前記変形部と係合し前記デフケースと前記ピニオンシャフトとを結合させる係合部が設けられていることを特徴とする。
また、駆動トルクが入力され回転可能なデフケースと、このデフケースと一体回転可能なピニオンシャフトと、このピニオンシャフトに支承されて自転可能であると共に前記デフケースの回転によって公転するピニオンと、このピニオンと噛み合って相対回転可能な一対のサイドギヤとからなる差動機構を備えたデファレンシャル装置の製造方法であって、前記デフケースと前記ピニオンシャフトとのいずれか一方に塑性流動によって変形する変形部を設け、他方に前記変形部と係合する係合部を設ける第1工程と、前記変形部を塑性流動によって変形させ、前記係合部と係合させて前記デフケースと前記ピニオンシャフトとを結合させる第2工程とを有することを特徴とする。
なお、本発明における「塑性流動」とは、圧力を付与された部材が流動して所望の形状に塑性変形することを示すものとする。さらに、この「塑性流動」においては、圧力を付与すると共に、部材を熱昇温させ、流動作用を助長することが好ましい。
本発明によれば、デフケースとピニオンシャフトとの接合構造を接合時及び経時的に的確に保持可能であり、差動機構の作動に悪影響を与えることのないデファレンシャル装置及びその製造方法を提供できるという効果を奏する。
図1〜図5を用いて本発明の実施の形態に係るデファレンシャル装置について説明する。
(第1実施形態)
図1〜図4を用いて第1実施形態について説明する。
図1〜図4を用いて第1実施形態について説明する。
本実施の形態に係るデファレンシャル装置1は、駆動トルクが入力され回転可能なデフケース3(シャフトを支持する固定体)と、このデフケース3と一体回転可能なピニオンシャフト5と、このピニオンシャフト5に支承されて自転可能であると共にデフケース3の回転によって公転するピニオン7と、このピニオン7と噛み合って相対回転可能な一対のサイドギヤ9,11とからなる差動機構13を備えている。
そして、デフケース3には、塑性流動によって変形する変形部15が設けられ、ピニオンシャフト5には、変形部15と係合しデフケース3とピニオンシャフト5とを結合させる係合部17が設けられている。
また、デファレンシャル装置1の製造方法は、デフケース3に塑性流動によって変形する変形部15を設け、ピニオンシャフト5に変形部15と係合する係合部17を設ける第1工程と、変形部15を塑性流動によって変形させ、係合部17と係合させてデフケース3とピニオンシャフト5とを結合させる第2工程とを有する。
図1〜図4に示すように、差動機構13は、デフケース3と、ピニオンシャフト5と、ピニオン7と、一対のサイドギヤ9,11とを備えている。
デフケース3は、合金鋼の鋳物からなり、軸方向両側に形成されたボス部19,21でそれぞれベアリング(不図示)を介してキャリア(不図示)に回転可能に支持されている。また、デフケース3には、フランジ部25が形成され、リングギヤ(不図示)が固定される。このリングギヤは、動力伝達ギヤ(不図示)と噛み合っており、駆動力が伝達されてデフケース3を回転駆動させると共に、デフケース3の係合孔23に挿通され、両端側の円筒支持面6によって支持されたピニオンシャフト5に駆動力を伝達している。
ピニオンシャフト5は、合金鋼からなり、軸方向の両端部がデフケースの係合孔23に挿通されて支持面6,6によって係合孔23に支持されている。このピニオンシャフト5は、軸方向の一端側の支持面6にデフケース3に形成された変形部15と係合する係合部17が設けられ、変形部15と係合部17とが係合することにより、デフケース3と一体に回転駆動される。
ピニオン7は、ピニオンシャフト5に支承されてデフケース3の回転によって公転する。また、ピニオン7は、一対のサイドギヤ9,11に駆動力を伝達すると共に、噛み合っている一対のサイドギヤ9,11に差回転が生じると回転駆動されるようにピニオンシャフト5に自転可能に支持されている。また、ピニオン7の背面側とデフケース3との間にはピニオン7の公転時に発生する径方向への移動を受ける球面ワッシャ27が配置されている。このピニオン7は、一対のサイドギヤ9,11と噛み合いベベルギヤ式のギヤ組を構成している。
一対のサイドギヤ9,11は、ボス部29,31でデフケース3に相対回転可能に支持され、ピニオン7と噛み合っている。また、サイドギヤ9,11の背面側とデフケース3との間には、ピニオン7との噛み合い反力によるサイドギヤ9,11の軸方向への移動を受けるスラストワッシャ33,35が配置されている。この一対のサイドギヤ9,11の内周側に形成されたスプライン形状の連結部37,39には、車両の左右輪にそれぞれ連結された駆動軸(不図示)が一体回転可能に連結され、左右輪側に駆動力を伝達する。
このようなデファレンシャル装置1において、デフケース3とピニオンシャフト5とには、デフケース3とピニオンシャフト5とを一体回転可能にさせるため、それぞれ変形部15と係合部17とが設けられている。
変形部15は、ピニオンシャフト5が挿通された係合孔23の一方の係合孔23の外周縁において、デフケース3の外周面41から隆起するように係合孔23の外周縁に設けられている。この変形部15は、ピニオンシャフト5の軸方向両側に配設された治具43,45によって付与される圧力により、係合部17に対して塑性流動するように成形され、係合部17と係合する。
係合部17は、ピニオンシャフト5の軸方向の変形部15側端部の支持面6の外周において、断面が凹凸形状となるように変形部15と対応する位置にそれぞれ離反して周方向に均等箇所に2つ設けられている。このため、係合部17と係合孔23との間は、塑性流動によって流動する変形部15の収容部47となっている。この係合部17は、塑性流動によって変形部15が収容部47内に流動され、塑性変形した変形部15と係合する。また、係合部17を凹凸形状とすることにより、デフケース3に対するピニオンシャフト5の回転方向、及び軸方向の移動を規制することができる。この係合部17と変形部15との係合により、デフケース3とピニオンシャフト5とを一体回転可能に接合させることができる。
ここで、このようなデファレンシャル装置1におけるデフケース3とピニオンシャフト5との一体接合方法について説明する。
まず、デフケース3の係合孔23の外周縁に変形部15を設け、ピニオンシャフト5の変形部15と対応する位置にピニオンシャフト5の係合部17を設け、デフケース3に対してピニオンシャフト5を組付ける。(第1工程)
次に、デフケース3の変形部15が設けられた外周側に配設された治具43を矢印44のように回転させながら加工治具43と変形部15との当接面に矢印46のように軸方向に圧力を加えて摩擦熱を発生させ変形部15を熱昇温させながら、変形部15を押圧して塑性流動させる。そして、収容部47内に変形部15を流動させ、塑性変形した変形部15と係合部17とを係合させ、デフケース3とピニオンシャフト5とを一体回転可能に接合させる。(第2工程)
このようなデファレンシャル装置1では、変形部15が塑性流動によって変形し係合部17と係合してデフケース3とピニオンシャフト5とが一体回転可能に接合されるので、ピンによる固定や溶接を伴うことなく、デフケース3とピニオンシャフト5とを的確に一体回転可能に設けることができる。
次に、デフケース3の変形部15が設けられた外周側に配設された治具43を矢印44のように回転させながら加工治具43と変形部15との当接面に矢印46のように軸方向に圧力を加えて摩擦熱を発生させ変形部15を熱昇温させながら、変形部15を押圧して塑性流動させる。そして、収容部47内に変形部15を流動させ、塑性変形した変形部15と係合部17とを係合させ、デフケース3とピニオンシャフト5とを一体回転可能に接合させる。(第2工程)
このようなデファレンシャル装置1では、変形部15が塑性流動によって変形し係合部17と係合してデフケース3とピニオンシャフト5とが一体回転可能に接合されるので、ピンによる固定や溶接を伴うことなく、デフケース3とピニオンシャフト5とを的確に一体回転可能に設けることができる。
また、塑性流動によってデフケース3とピニオンシャフト5とが一体回転可能に接合されるので、ピンを設けたときの工程や溶接するときの工程に比べて、少ない工程で、かつ短時間でデフケース3とピニオンシャフト5とを一体回転可能に接合することができる。
従って、デフケース3とピニオンシャフト5との接合構造を接合時及び経時的に的確に保持することができ、差動機構13の作動に悪影響を与えることがない。加えて、デフケース3とピニオンシャフト5との接合構造を簡易化することができる。
また、本実施の形態においては、塑性流動という定義の中で、摩擦昇温を工程内に含むので、より的確な接合状態が得られる。
(第2実施形態)
図5を用いて第2実施形態について説明する。
図5を用いて第2実施形態について説明する。
本実施の形態に係るデファレンシャル装置101は、ピニオンシャフト5には、塑性流動によって変形する変形部103が設けられ、デフケース3には、変形部103と係合しデフケース3とピニオンシャフト5とを結合させる係合部105が設けられている。
また、デファレンシャル装置101の製造方法は、ピニオンシャフト5に塑性流動によって変形する変形部103を設け、デフケース3に変形部103と係合する係合部105を設ける第1工程と、加工治具43を矢印44のように回転させながら、矢印46のように圧力を加え、変形部103を塑性流動によって変形させ、係合部105と係合させてデフケース3とピニオンシャフト5とを結合させる第2工程とを有する。なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して説明を省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、得られる効果は同一である。
図5に示すように、変形部103は、ピニオンシャフト5の支持面6の延長上で軸方向一端側外周において、組付け状態でデフケース3の外周面41から突出するように端部外周に設けられている。この変形部103は、ピニオンシャフト5の軸方向両側に配設された治具43,45によって付与される圧力により、係合部105に対して塑性流動するように成形され、係合部105と係合する。
係合部105は、デフケース3の変形部103側の係合孔23の外周縁において、デフケース3の外周面41から陥没するように係合孔23の外周縁に変形部103と対応する位置に2つ対向して設けられている。また、係合部105の内周面は凹凸形状となっており、係合部105の内周面とピニオンシャフト5の外周面との間は、塑性流動によって流動する変形部103の収容部107となっている。この係合部105は、塑性流動によって変形部103が収容部107内に流動され、塑性変形した変形部103と係合する。また、係合部105を凹凸形状とすることにより、デフケース3に対するピニオンシャフト5の回転方向、及び軸方向の移動を規制することができる。この係合部105と変形部103との係合により、デフケース3とピニオンシャフト5とを一体回転可能に接合させることができる。
ここで、このようなデファレンシャル装置101におけるデフケース3とピニオンシャフト5との一体接合方法について説明する。
まず、ピニオンシャフト5の一端側に変形部103を設け、デフケース3の変形部103側の係合孔23の外周縁に変形部103と対応する位置に係合部105を設け、デフケース3に対してピニオンシャフト5を組付ける。(第1工程)
次に、デフケース3の外周面41からピニオンシャフト5の変形部103が突出した側に配設された治具43を回転させながら変形部103を押圧し、変形部103に圧力を付与して塑性流動させる。そして、収容部107内に変形部103を流動させ、塑性変形した変形部103と係合部105とを係合させ、デフケース3とピニオンシャフト5とを一体回転可能に接合させる。(第2工程)
このようなデファレンシャル装置101では、変形部103が塑性流動によって変形し係合部105と係合してデフケース3とピニオンシャフト5とが一体回転可能に接合されるので、ピンによる固定や溶接を伴うことなく、デフケース3とピニオンシャフト5とを的確に一体回転可能に設けることができる。
次に、デフケース3の外周面41からピニオンシャフト5の変形部103が突出した側に配設された治具43を回転させながら変形部103を押圧し、変形部103に圧力を付与して塑性流動させる。そして、収容部107内に変形部103を流動させ、塑性変形した変形部103と係合部105とを係合させ、デフケース3とピニオンシャフト5とを一体回転可能に接合させる。(第2工程)
このようなデファレンシャル装置101では、変形部103が塑性流動によって変形し係合部105と係合してデフケース3とピニオンシャフト5とが一体回転可能に接合されるので、ピンによる固定や溶接を伴うことなく、デフケース3とピニオンシャフト5とを的確に一体回転可能に設けることができる。
また、塑性流動によってデフケース3とピニオンシャフト5とが一体回転可能に接合されるので、ピンを設けたときの工程や溶接するときの工程に比べて、少ない工程で、かつ短時間でデフケース3とピニオンシャフト5とを一体回転可能に接合することができる。
従って、デフケース3とピニオンシャフト5との接合構造を接合時及び経時的に的確に保持することができ、差動機構13の作動に悪影響を与えることがない。加えて、デフケース3とピニオンシャフト5との接合構造を簡易化することができる。
また、第1実施形態と同様に、本実施の形態においても、塑性流動という定義の中で、摩擦昇温を工程内に含むことで、より的確な接合状態が得られる。
なお、本発明の実施の形態に係るデファレンシャル装置では、ピニオンシャフトの軸方向一側のみに変形部と係合部とを設けているが、これに限らず、ピニオンシャフトの軸方向両側に変形部と係合部とを設けてもよい。この場合には、加工を両端側から同時に行うことが、加工の安定性と工数削減として好ましく、さらに好ましくは、両端側の治具の回転方向を互いに逆方向とさせると、加工時の被加工部材の保持安定性を増すことができる。
また、加工治具で変形させるデフケース又はピニオンシャフトは、押え側の治具(例えば治具45)との間に互いの回り止めを設けるか、或いは加工時にチャッキングして保持安定性を高めてもよい。
さらに、係合部は、各実施の形態に記載したような2箇所である必要もなく、形状も各実施の形態の形状にとらわれなくともよい。有効な箇所数と形状は、適宜設計事項として設定可能である。
また、本発明のシャフトと固定体との接合関係は、プラネタリーキャリアにシャフトによって支持されたピニオンと、このピニオンに噛み合うサンギヤ、インターナルギヤを備えたプラネタリーギヤ機構のプラネタリーピニオンギヤを支持するシャフトと、このシャフトを支持する固定体としてのプラネタリーキャリアとの間の接合構造及び接合構造の製造方法にも適用することができる。
さらに、2箇所の係合孔とシャフトの両端の円筒支持面6との関係においては、一端側と他端側の支持面の大きさや径などの寸法を異ならせてもよい。
1,101…デファレンシャル装置
3…デフケース(シャフトを支持する固定体)
5…ピニオンシャフト
7…ピニオン
9,11…一対のサイドギヤ
13…差動機構
15,103…変形部
17,105…係合部
3…デフケース(シャフトを支持する固定体)
5…ピニオンシャフト
7…ピニオン
9,11…一対のサイドギヤ
13…差動機構
15,103…変形部
17,105…係合部
Claims (2)
- 駆動トルクが入力され回転可能なデフケースと、このデフケースと一体回転可能なピニオンシャフトと、このピニオンシャフトに支承されて自転可能であると共に前記デフケースの回転によって公転するピニオンと、このピニオンと噛み合って相対回転可能な一対のサイドギヤとからなる差動機構を備えたデファレンシャル装置であって、
前記デフケースと前記ピニオンシャフトとのいずれか一方には、塑性流動によって変形する変形部が設けられ、他方には、前記変形部と係合し前記デフケースと前記ピニオンシャフトとを結合させる係合部が設けられていることを特徴とするデファレンシャル装置 - 駆動トルクが入力され回転可能なデフケースと、このデフケースと一体回転可能なピニオンシャフトと、このピニオンシャフトに支承されて自転可能であると共に前記デフケースの回転によって公転するピニオンと、このピニオンと噛み合って相対回転可能な一対のサイドギヤとからなる差動機構を備えたデファレンシャル装置の製造方法であって、
前記デフケースと前記ピニオンシャフトとのいずれか一方に塑性流動によって変形する変形部を設け、他方に前記変形部と係合する係合部を設ける第1工程と、
前記変形部を塑性流動によって変形させ、前記係合部と係合させて前記デフケースと前記ピニオンシャフトとを結合させる第2工程とを有することを特徴とするデファレンシャル装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010055757A JP2011190836A (ja) | 2010-03-12 | 2010-03-12 | デファレンシャル装置及びその製造方法 |
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JP (1) | JP2011190836A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR3001272A3 (fr) * | 2013-01-22 | 2014-07-25 | Renault Sa | "differentiel de transmission" |
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2010
- 2010-03-12 JP JP2010055757A patent/JP2011190836A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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FR3001272A3 (fr) * | 2013-01-22 | 2014-07-25 | Renault Sa | "differentiel de transmission" |
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