JP2011189489A - 平面状部材のトリミング装置とトリミング方法 - Google Patents

平面状部材のトリミング装置とトリミング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】設備全体をコンパクトに維持しながら、しかも平面状部材からの所定形状の切り出しを短時間に行えるようにする。
【解決手段】平面状部材(6)を所定形状に沿って切断することで、その平面状部材(6)から所定形状の平面状部分(6a)を切り出すトリミング装置である。作業台(2)の上面(2a)に沿って一方向(X)へ移動可能な2台の支持用移動台(8)を備える。各支持用移動台(8)に一方向(X)と直交する他方向(Y)へ移動可能なトリミングユニット(9)を付設する。支持用移動台(8)とトリミングユニット(9)の移動を制御する制御装置(10)を備える。トリミングユニット(9)は、平面状部材(6)を切断する切断手段を備える。各切断手段は、制御装置(10)の指示に基づく支持用移動台(8)とトリミングユニット(9)の移動により、所定形状に沿って平面状部材(6)を同時に切断できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、透明ガラス等の基板に貼付されたシート部材等の平面状部材のトリミングに関し、さらに詳しくは、設備全体をコンパクトに維持しながら、しかも基板の周縁からはみ出たシート部材の余剰部を切除する等、平面状部材からの所定形状の切り出しを短時間に行える、平面状部材のトリミング装置とトリミング方法に関する。
例えば、光電変換モジュールはガラス基板の片面に接着層を介してバックシートが貼付されているが、このバックシートはそのガラス基板の周囲からはみ出た状態に貼付されたのち、そのはみ出た余剰部が接着剤層とともにカッター等の切断手段で切除される。この余剰部を切除するトリミング装置には、従来、作業台の上面に沿って一方向へ移動可能に設けられた1台の支持用移動台と、この支持用移動台に前記一方向と直交する他方向へ移動可能に設けられた1台のトリミングユニットとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
上記の従来のトリミング装置では、上記のトリミングユニットが上記の作業台上面と直交する回動軸心周りに回動可能な支持部本体を備えており、この支持部本体に、上記の余剰部を切除する切断手段が支持してある。そして、作業台上に基板が載置されたのち、その基板の周縁部が所定の位置検出手段で検出され、その検出結果に基づき、上記の支持用移動台とトリミングユニットの移動および上記の支持部本体の回動が制御されて、上記の切断手段が上記の検出された基板の周縁に沿って移動され、この切断手段により上記の余剰部が切除される。
特開2001−320069号公報
上記の従来技術では、一台のトリミングユニットに設けた切断手段により、基板の全周囲に亘って余剰部が切除される。このトリミングユニットの移動速度は余剰部を確実に切除できるように、シート部材の材質や厚さ、切断手段の切れ味などに応じて適切な値に設定されており、過剰に速く移動させることができない。
また上記の切断手段は基板の一辺に沿ってシート部材を切断したのち、向きを90度変更するなど隣接する辺に沿った姿勢に再調整する必要がある。このため、切断手段が切断する辺の数が多い場合には、この再調整の回数が多くなり、トリミング処理に長時間を要する問題がある。
一方、上記のトリミング処理は、上記の余剰部を確実に切除するため、切断手段を基板の側面に押し当てて移動させる場合があるが、この場合は、基板の各辺の一端から切除を開始しようとすると、切除開始位置で切断手段が基板に追突する虞がある。この追突を防止するためには、上記の切断手段を基板の各辺の中間部でその基板の端縁に押し当て、この中間部から下手側端部までを切断手段で切除するように操作される。この場合、切断手段は各辺の中間部から一方の端部まで切除したのち、その中間部に戻り、その中間部から他方の端部まで切除しなければならない。従って、切断手段は各辺について往復移動することとなり、トリミングユニットは基板の周囲を時計回りと反時計回りとに1周ずつ、合計で2周する必要があり、切断手段の移動距離が長くなるうえ、この切断手段で切断する辺の数も増えて、上記の再調整の回数が多くなる問題がある。
さらに、上記の基板の周縁部に面取り部が形成されていると、この面取り部に付着しているシート部材も切除しなければならない場合がある。しかしながら上記の切断手段はシート部材を直線状の刃物等で切断するため、上記の面取り部への付着部と上記の周縁からはみ出た余剰部とを同時に切除することができない。従って、上記の余剰部を切除したのち、面取り部への付着部に対し同様の処理操作を繰り返さなければならず、この結果、トリミングユニットを基板の周囲に時計回りと反時計回りとに2周ずつ、合計で4周させなければならない場合もある。
これらの理由から、上記の従来のトリミング工程は処理に長時間を要し、作業効率の向上が容易でない問題があった。またこれらの問題点は上記の余剰部を切除するトリミング処理に限らず、平面状部材から所定形状の平面状部分を切り出すトリミング処理において同様の問題があった。
上記の処理時間を短縮するため、例えば1つの製造ラインに複数のトリミング装置を配置し、各トリミング装置で並行してトリミング処理を行うことが考えられる。しかしこの場合は、大きな作業台を備えたトリミング装置を複数設置する必要があることから、設備コストが高くつくうえ、広い設置面積を必要とし、設備全体が大形化する問題があった。
本発明の技術的課題は上記の問題点を解消し、設備全体をコンパクトに維持しながら、しかも基板の周縁からはみ出た余剰部の切除等、平面状部材からの所定形状の切り出しを短時間に行える、平面状部材のトリミング装置とトリミング方法を提供することにある。
本発明は上記の課題を解決するために、例えば本発明の実施の形態を示す図1から図7に基づいて説明すると、次のように構成したものである。
即ち、本発明1は平面状部材のトリミング装置に関し、平面状部材(6)を所定形状に沿って切断することにより、その平面状部材(6)から所定形状の平面状部分(6a)を切り出すトリミング装置であって、作業台(2)の上面(2a)に沿って一方向(X)へ移動可能に設けられた2台の支持用移動台(8)と、この各支持用移動台(8)に前記一方向(X)と直交する他方向(Y)へ移動可能に付設されたトリミングユニット(9)と、上記の支持用移動台(8)及び上記のトリミングユニット(9)の移動を制御する制御装置(10)とを備え、上記の各トリミングユニット(9)は、上記の平面状部材(6)を切断する切断手段(17)をそれぞれ備えており、上記の各切断手段(17)は、上記の制御装置(10)の指示に基づく上記の支持用移動台(8)とトリミングユニット(9)の移動により、前記の所定形状に沿って上記の平面状部材(6)を同時に切断できるように構成されていることを特徴とする。
本発明2は平面状部材のトリミング方法に関し、上記の本発明1のトリミング装置を用いる、上記の平面状部材(6)から所定形状の平面状部分(6a)を切り出すトリミング方法であって、一方の支持用移動台(8)を移動させるときは、他方の支持用移動台(8)を同一方向へ移動させるか、或いは略停止させた状態でこの他方の支持用移動台(8)に付設した上記のトリミングユニット(9)をその支持用移動台(8)に沿って移動させ、それぞれのトリミングユニット(9)を互いに離隔させた状態に維持することを特徴とする。
本発明3は平面状部材のトリミング方法に関し、本発明1のトリミング装置のうち、一方の支持用移動台(8)に1台のトリミングユニット(9)を付設するとともに、他方の支持用移動台(8)に2台のトリミングユニット(9)を付設したトリミング装置を用いる、上記の平面状部材(6)から四角形の平面状部分(6a)を切り出すトリミング方法であって、上記の2台の支持用移動台(8)を第1支持用移動台(8a)と第2支持用移動台(8b)とから構成し、上記の第1支持用移動台(8a)に、第1ユニット(9a)からなる1台のトリミングユニット(9)を付設するとともに、第2支持用移動台(8b)に第2ユニット(9b)と第3ユニット(9c)とからなる2台のトリミングユニット(9)を付設し、上記の第1支持用移動台(8a)に沿って第1ユニット(9a)を移動させる際は、第2支持用移動台(8b)に沿って第2ユニット(9b)と第3ユニット(9c)のいずれかを移動させて、それら各ユニット(9a〜9c)の切断手段(17)で上記の四角形の互いに対向する2辺に沿って上記の平面状部材(6)を切断し、上記の四角形の他の互いに対向する2辺については、上記の第2支持用移動台(8b)を移動させることにより第2ユニット(9b)と第3ユニット(9c)の切断手段(17)で上記の平面状部材(6)を切断することを特徴とする。
各支持用移動台にそれぞれトリミングユニットが付設されており、これらのトリミングユニットは、上記の制御装置にそれぞれ制御されて、上記の所定形状のうちの互いに異なる部分に沿って同時に移動できる。これにより、各トリミングユニットに付設したそれぞれの切断手段が、上記の所定形状の互いに異なる部分で平面状部材を同時に切断できるので、上記の所定形状の全ての範囲が短時間に切り出される。
上記の平面状部材は特定の材質や形状、用途のものに限定されない。例えば、光電変換モジュールに用いられる、基板の一面側に被着されたシート部材等であってもよく、あるいは、ガラス基板等に被着された熱反射膜等の薄膜等であってもよい。この平面状部材がこれら基板に被着されたシート部材である場合、上記の所定形状はこの基板の周縁部で形成され、上記の切断手段がこの所定形状に沿って移動しながらシート部材を切断することにより、この基板の周縁からはみ出た余剰部が切除されて、余剰部を除いたシート部分が切り出される。また上記の平面状部材は、基板に被着されたシート部材に限らず、ガラスや金属、木材、合成樹脂などの板材や、布、合成樹脂フィルム、紙などのシート材であってもよく、上記の切断手段で切断可能な任意の材料のものを対象とすることができる。
なお、上記の平面状部材が基板に被着されたシート部材である場合、これらのシート部材も特定の構造や材質のものに限定されない。例えば接着性を有するシート部材のみからなる1層構造のものであってもよく、或いは、接着性を有する第1シート部材と、この第1シート部材の表面に被着された耐候性向上のための第2シート部材とからなる2層構造のものであってもよい。またシート部材の材質としては、具体的には、例えばシリコン、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリビニルブチラール等の透明な合成樹脂が挙げられる。また上記の第2封止部としては、一枚構造のものと積層構造のものがあるが、一枚構造の第2封止部としては、商品名テドラー等のフッ素系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等からなるシートが使用され、積層構造の第2封止部としては、前記フッ素系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等からなるシートの一面にアルミニューム等の金属フィルムやSiO等の薄膜をラミネートした積層シートであってもよく、アルミニューム合金の薄膜の両面にEVAを積層してなる積層シートや、PETにEVAを積層してなる積層シート等であってもよい。
さらに、上記の基板は透明ガラスに限らず、金属やその他の材質で形成されたものであってもよく、この基板に光電変換要素や電極等を付設したものであってもよい。これらの基板は、通常は四角形に形成されるが、四隅が円弧状など滑らかな曲線に形成されたものであってもよく、さらには、例えば長円形など、周縁が曲線形状であってもよい。またこの基板には、側面と上記の被着面との間に、周縁に沿って面取り部が形成してあってもよい。
上記の所定形状は、四角形のほか、任意の形状に設定することができ、上記の制御手段にその所定形状を入力して設定することも可能である。しかし、上記の平面状部材が上記の基板の一面側に被着されたシート部材であり、基板の周縁からはみ出た余剰部を切除する場合は、その基板の周縁部が上記の所定形状となるので、その基板の形状を計測することで上記の所定形状を設定してもよい。例えば作業台やトリミングユニット等に検出手段を付設しておき、上記のトリミングユニット等の移動に先立って、この検出手段により上記の平面状部材の周縁位置等を検出し、その検出結果に基づき上記の所定形状を設定することができる。
上記の作業台は、搬入された平面状部材を作業台上面の所定位置に保持できるものであればよく、特定の形状や大きさ、構造のものに限定されない。例えば、長方形や正方形など、任意の形状の板状体を上面に備えたものであってもよく、或いは、水平方向に配置された移送手段や固定手段等で構成することも可能である。但しこの作業台は、上面に沿って上記の基板を容易に移動できるように、移送手段を備えていると好ましく、また、基板を所定位置に固定できる吸着手段等の固定手段を備えると好ましい。上記の移送手段としては、例えば、作業台上面に沿って配置されたコンベアベルトや、基板を浮上できるように作業台の上面からエアを噴出する構成などを挙げることができるが、これらの構成に限定されない。
上記の切断手段は、上記の平面状部材を切断できるものであればよく、特定のものに限定されない。例えば、SK材、好ましくは長寿命を期待できるハイス鋼で作られた金属製カッターや、超音波カッター、ホットカッター等を用いることができる。また、丸鋸、ダイシングカッター、シェアリングカッター、ウォータージェットカッター、レーザー光カッター(YAGレーザー及びCOレーザー等)などを用いることも可能である。この切断手段が金属製カッターなどの板状である場合は、この板状切断手段を上記の所定形状に沿わせて配置してもよいが、例えばこの所定形状に対し、30度以下のあおり角を形成して配置してもよく、この場合は、切除された部分を所定形状の平面状部分から離隔させるスクレーパとして利用できる利点がある。
上記の切断手段が金属製カッターである場合は、アンプ等を用いないで済むので安価にできるとともに、この金属製カッターは切断に伴う発熱をさほど伴わないので、前記あおり角がなくてもよく、優れた切れ味を長期に保持できて好ましい。
一方、上記の切断手段がホットカッターである場合は、そのカッター板の温度は封止部材の材質等によって、例えば100〜700℃の範囲内で任意に設定される。この場合、シート部材の余剰部が切除直後に基板の側面等へ再付着することを防止するためや、シート部材等への熱的影響を防止するために、シート部材と切断手段との接触時間を短くするとよく、この観点から切断手段の移動速度は100mm/秒以上とすることが望ましい。
上記の切断手段は、上記のトリミングユニットに任意の構造を介して支持することができる。しかし、少なくとも1台のトリミングユニットに、上記の作業台上面と直交する回動軸心周りに回動可能な支持部本体を設けて、この支持部本体に上記の切断手段を支持してあると、上記の所定形状が曲線や折曲線であっても、上記のトリミングユニットを所定形状に沿って移動させる際に上記の支持部本体を回動させるだけで、このトリミングユニットに設けた上記の切断手段によりその所定形状に沿って切断することができる。この場合、上記の切断手段により平面状部材を切断する切断ポイントは、上記の回動軸心上に配置すると好ましい。
例えば上記の切断手段が金属製カッターである場合など、線状の刃先を備えた板状切断手段である場合は、刃先を上記の回動軸心と交差させて配置して、その交差する位置に上記の切断ポイントが形成される。これにより、上記の支持部本体の回動に関わらず、常にトリミングユニットに対し所定位置に上記の切断ポイントを維持でき、上記の支持用移動台とトリミングユニットの移動と支持部本体の回動により、上記の切断手段を確実に基板の周縁に沿って移動させることができる。なお上記の刃先の配置位置や旋回中心の設定位置には、上記の切断手段の撓み代程度の誤差があってもよい。
上記のトリミングユニットは、1個の切断手段のみを備えたものであってもよい。しかし、一対の切断手段を、上記の回動軸心を挟んで互いに進行方向の反対側に配置する等、それぞれの刃先が互いに対向する進行方向に向けた状態で備えておき、各切断手段が、それぞれの刃先を突出させた切断姿勢と、その刃先を後退させた後退姿勢とに切換え可能であると、トリミングユニットの進行方向を逆転させた場合に、切断手段の姿勢を変更するだけで平面状部材を切断できるので、好ましい。
例えば、上記の所定形状に沿ってトリミングユニットを往復動させる場合、トリミングユニットを往動させる際に、一方の切断手段を切断姿勢に切換えるとともに他方の切断手段を後退姿勢に切換えておくと、その一方の切断手段で上記の平面状部材が切断される。そして、トリミングユニットを復動させる際に、上記の一方の切断手段を後退姿勢に切換えるとともに他方の切断手段を切断姿勢に切換えておくと、その他方の切断手段で上記の平面状部材が切断される。これにより、トリミングユニットの往動と復動の両動作でそれぞれ平面状部材を切断する際に、支持部本体を回動軸心周りに180度回動させて上記の切断手段の向きを変更する、という動作を省略でき、上記の平面状部材を上記の所定形状に沿って容易に切断できて好ましい。
上記の所定形状は、上記の各切断手段がそれぞれ所定形状の一部を切断することで、その全体が切り出される。このため、上記の1つの切断手段が切断する範囲は、他の切断手段が切断する範囲と接している。一方、上記のトリミングユニットは、平面視で上記の切断手段による切断ポイントを含む一定の面積を占める。このため、互いに異なるトリミングユニットの切断手段により切断している箇所が近接すると、このトリミングユニット同士が接触したり衝突したりするなど、互いに干渉する虞がある。
そこで、上記の各トリミングユニットや上記の各支持用移動台は、例えば上記の本発明2のように操作される。これにより、支持用移動台は互いに対向方向へ移動することがなく、また、トリミングユニットは互いに離隔しているので衝突する虞がない。
なお、上記の一方の支持用移動台を移動させるときに、他方の支持用移動台を略停止させた状態とは、両支持用移動台が互いに干渉しない範囲で、互いに対向する方向へ移動させることがあってもよい。具体的には、例えば、切断手段を所定形状の外側へ離隔した位置とその所定形状との間で移動させる場合や、曲線や折曲げ線からなる所定形状に沿って切断手段で切断する場合などのように、トリミングユニットがX方向へ僅かに移動する場合を含む。
上記のトリミングユニットは各支持用移動台に1台ずつ付設してもよいが、1台の支持用移動台に複数のトリミングユニットを付設してもよい。例えば、上記の一方の支持用移動台に1台のトリミングユニットを付設するとともに、他方の支持用移動台に2台のトリミングユニットを付設することができ、この場合は、例えば上記の本発明3のように操作される。
即ち、上記の第1支持用移動台に沿って第1ユニットを移動させ、第2支持用移動台に沿って第2ユニットと第3ユニットのいずれかを移動させることで、上記の平面状部材は上記の四角形の互いに対向する2辺が、移動している各ユニットの切断手段により同時に切断される。このとき、両支持用移動台は、互いに対向する上記の2辺に沿って配置されており、また、上記の移動している各ユニット以外の残りのユニットは、平面視で上記の所定形状から離隔した退避位置に退避させておくことができる。これにより、各移動用支持台やユニットが互いに衝突したり干渉したりすることが防止される。
次に、上記の第1支持用移動台と第1ユニットを、平面視で上記の所定形状から離隔した退避位置に退避させる。そして、上記の第2支持用移動台を移動させることで、上記の第2ユニットと第3ユニットとの各切断手段により、上記の四角形の他の互いに対向する2辺が同時に切断される。このとき、上記の第1支持用移動台と第1ユニットは退避位置に退避させてあり、第2ユニットと第3ユニットとは互いに対向する2辺に沿って移動するだけであるので、各ユニットや支持用移動台が互いに衝突したり干渉したりすることが防止される。
即ち、上記の本発明3によれば、制御装置による簡単な制御で、トリミングユニットや支持用移動台を互いに干渉することなく移動させることができ、しかも、2台のトリミングユニットの切断手段で、平面状部材の定形状に沿った2か所を同時に切断することができ、短時間でトリミング処理ができて好ましい。
本発明の平面状部材のトリミング装置とトリミング方法は、上記のように構成され作用することから、次の効果を奏する。
(1)上記の各支持用移動台に付設されたトリミングユニットは、上記の制御装置にそれぞれ制御されて、上記の所定形状のうちの互いに異なる部分に沿って同時に移動する。この結果、複数のトリミングユニットに付設した切断手段は、それぞれが所定形状のうちの互いに異なる部分で平面状部材を同時に切断することから、その所定形状の全てを短時間で切断することができる。また複数のトリミングユニットのそれぞれの切断手段の姿勢や向き等を、同時に再調整することができる。これらにより、基板の周縁からはみ出たシート部材の余剰部を切除する等、平面状部材から所定形状の平面状部分を切り出すトリミング処理時間を、大幅に短縮することができる。
(2)しかも作業台の上面に沿って移動する支持用移動台を2台とし、この支持用移動台にトリミングユニットを付設した構成であるので、設置面積の大きな作業台を増設する必要がなく、設備全体をコンパクトに維持でき、安価に実施することができる。
本発明の第1実施形態を示す、トリミング装置の平面図である。 本発明の第1実施形態の、トリミング装置の縦断側面図である。 本発明の第1実施形態の、トリミングユニットの断面図である。 本発明の第1実施形態の、支持部本体の正面図である。 本発明の第1実施形態の、切断手順を示す模式図である。 本発明の第2実施形態の、トリミング装置の平面図である。 本発明の第2実施形態の、切断手順を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1と図2に示すように、このトリミング装置(1)は1台の作業台(2)を備えており、矩形に形成された、光電変換モジュールなどの基板(5)が、この作業台(2)の上面(2a)に水平状態に載置される。この作業台上面(2a)には、水平方向に並設した複数の搬送ベルト(3)と真空吸着部(4)とが設けてある。この真空吸着部(4)は、図2の仮想線に示すように上記の搬送ベルト(3)による移送面(3a)よりも上方の吸着位置(U)へ進出して、上記の基板(5)を持ち上げることができる。この真空吸着部(4)の吸着により、上記の基板(5)はその所定位置で移動不能に保持される。またこの真空吸着部(4)は上記の吸着を解除して、その基板(5)の移動を阻害しないように上記の移送面(3a)よりも下方の退避位置(D)へ後退することができる。これにより、上記の基板(5)は搬送ベルト(3)の移送面(3a)に受け止められ、任意の位置や他の工程等へ移送される。
なお、この実施形態では上記の作業台は、移送手段として搬送ベルト(3)を備えた場合について説明したが、本発明ではこの実施形態のものに限定されない。例えば、作業台の上面に多数のエア噴出口を開口して、このエア噴出口から噴出されるエアにより、上記の基板を浮上させて容易に移動できるようにしたものであってもよい。
上記の搬送ベルト(3)で作業台(2)上に搬入された上記の基板(5)は、平面状部材であるシート部材(6)が片面に貼付してある。このシート部材(6)の周縁部には、基板(5)の側面(5a)よりも外側にはみ出た余剰部(7)が形成してある。上記のトリミング装置(1)でこの余剰部(7)を切除することにより、上記のシート部材(6)から基板(5)の形状にされた、その基板(5)の一面側に貼付されたシート部分(6a)が切り出される。
上記の作業台(2)の上方には、作業台上面(2a)に沿って一方向(X)へ移動可能に設けられた2台の支持用移動台(8)が設けてある。この第1支持用移動台(8a)には1台のトリミングユニット(9)が付設してあり、第2支持用移動台(8b)には2台のトリミングユニット(9)が付設してある。第1支持用移動台(8a)に付設した第1ユニット(9a)と、第2支持用移動台(8b)に付設した第2ユニット(9b)と第3ユニット(9c)は、それぞれ前記一方向(X)とは直交する他方向(Y)へ、それぞれを支持する支持用移動台(8)に沿って移動可能に構成されており、これらの各トリミングユニット(9)と上記の各支持用移動台(8)は、作業台(2)の側方に配置された制御装置(10)で移動が制御される。
上記の各トリミングユニット(9)は、上記のシート部材(6)を切断する切断手段(17)をそれぞれ備えている。これらの各切断手段(17)は、上記の制御装置(10)の指示に基づく上記の支持用移動台(8)とトリミングユニット(9)の移動により、前記の基板(5)の周縁に沿って上記のシート部材(6)を切断する。
図3に示すように、上記の各トリミングユニット(9)は下面を開放したカバー(11)と、このカバー(11)の上方に配置されたモータ(12)と、このモータ(12)にギヤ部(13)を介して連動連結され上記のカバー(11)の上壁を貫通する回動軸(14)と、この回動軸(14)の下端に固定された支持部本体(15)と、この支持部本体(15)に支持された旋回部(16)とを備える。上記の回動軸(14)の回動軸心(18)は、上記の作業台上面(2a)と直交しており、この回動軸(14)の回動により、上記の支持部本体(15)は上記の回動軸心(18)周りに回動する。
上記の旋回部(16)には、上記の余剰部(7)を切除する一対の切断手段(17)が付設してあり、従ってこれらの切断手段(17)は、この旋回部(16)を介して上記の支持部本体(15)に支持されている。各切断手段(17)は金属製カッターからなり、上記の回動軸心(18)を挟んで互いに進行方向の反対側に、それぞれの刃先を互いに対向する進行方向へ向けた状態で配置してある。また各切断手段(17)は、保持部(31)に設けたシリンダ部(32)の駆動により、それぞれの刃先を上記の回動軸心(18)よりも反対側へ突出した切断姿勢(C)と、その回動軸心(18)よりも手前側へ後退した後退姿勢(B)とに切換えることができる。
上記の各切断手段(17)は、上記の刃先が線状となっており、上記の切断姿勢(C)ではこの刃先が上記の回動軸心(18)と交差する状態となっている。さらに上記の旋回部(16)の旋回中心(25)は、この刃先と上記の回動軸心(18)との交点を通過する位置に設定してある。この交差位置が、この刃先で上記のシート部材(6)を切断する切断ポイント(P)に設定されている。この切断ポイント(P)は回動軸心(18)上にあるので、上記の支持用移動台(8)とトリミングユニット(9)が移動し、上記の支持部本体(15)が回動しても、上記のトリミングユニット(9)に対し同じ相対的位置に維持される。従って、このトリミングユニット(9)を前記の基板(5)の周縁に沿って移動させることで、上記の切断手段(17)の刃先に形成された切断ポイント(P)もその基板(5)の周縁に沿って移動し、この切断ポイント(P)の位置でシート部材(6)が切断される。
図4に示すように、上記の支持部本体(15)は上記の回動軸(14)に固定した支持板部(19)と、これに固定した円弧状のガイド支持部(20)とを備えている。このガイド支持部(20)には円弧状ガイド(21)とタイミングベルト(22)とが設けてあり、このタイミングベルト(22)は、上記の円弧状ガイド(21)に沿って配置された受け部材(23)で支持され、両端が張設具(24)に固定してある。上記の円弧状ガイド(21)は、例えばスライドレールが用いられ、上記の切断手段(17)の移動方向に沿った旋回中心(25)を中心に湾曲しており、この旋回中心(25)は上記の回動軸心(18)と直交させてある。
一方、上記の旋回部(16)には、上記の円弧状ガイド(21)で案内されるスライドガイド等のガイド部(26)と、上記のタイミングベルト(22)と噛み合って回転し移動する旋回用ギヤ(27)と、この旋回用ギヤ(27)の両側に配置された一対のテンションプーリ(28)と、上記の旋回用ギヤ(27)を回転させる旋回駆動手段(29)とが設けてある。上記のタイミングベルト(22)は上記の旋回用ギヤ(27)とテンションプーリ(28)との間を通過させてある。このため上記の旋回駆動手段(29)で旋回用ギヤ(27)を回転させると、旋回用ギヤ(27)がタイミングベルト(22)の張設方向へ移動し、旋回部(16)に固定されている上記のガイド部(26)が上記の円弧状ガイド(21)で案内される。これにより旋回部(16)全体が、上記の旋回中心(25)周りに、例えば30度や45度、或いは60度等の所定角度(α)だけ旋回されて、上記の切断手段(17)が、図4の実線で示す垂直姿勢(V)と、仮想線で示す傾斜姿勢(W)とに切り換えられる。
また図4に示すように、上記の旋回部(16)の下端には一対のロールからなる姿勢保持手段(30)が設けてあり、この姿勢保持手段(30)により上記のガイド支持部(20)の下端を挟持してある。なおこのガイド支持部(20)には図示しない近接センサが固定してあり、上記の姿勢保持手段(30)に付設した図示しない指示部材を検出することで、旋回部(16)が所定位置まで旋回移動したことが検出される。なおこの姿勢保持手段(30)は、旋回部側に設けてガイド支持部を支持させたが、これに代えて支持部本体側に設けて旋回部を支持させてもよい。
上記の旋回部は、上記の切断手段を所定の旋回中心周りに旋回できればよく、特定の構造のものに限定されない。例えば、上記の旋回中心を中心に湾曲した円弧状ガイドと、この円弧状ガイドにそって配置された、例えばタイミングベルトなどのラック部材とを上記の支持部本体に設け、上記の円弧状ガイドで案内されるガイド部と、上記のラック部材に噛み合って回転移動する旋回用ギヤと、この旋回用ギヤを回動する旋回駆動手段とを上記の旋回部に設けてもよい。この場合は、上記の旋回駆動手段で上記の旋回用ギヤを回動すると、上記のガイド部が上記の円弧状ガイドに案内され、上記の旋回部が所定の旋回中心の周りを旋回する。これにより、上記の切断手段がこの旋回部と同行して所定の旋回中心の周りを確実に旋回でき、好ましい。なお、上記の円弧状ガイドは、例えばスライドレール等が好ましく用いられ、上記のガイド部は、例えばスライドユニット等が好ましく用いられるが、本発明に用いる円弧状ガイドやガイド部は、これらに限定されない。
次に、上記のトリミング装置により、上記の基板に貼付されたシート部材の余剰部等を切除し、シート部材のうちの基板の一面側に貼付された部分を切り出す、トリミング処理の手順について説明する。
最初に、上記の搬送ベルト(3)により、上記の基板(5)が作業台(2)の上面(2a)に搬入されると、その基板(5)は上記の真空吸着部(4)が上昇して持ち上げられ、その真空吸着部(4)の吸着によりその位置に固定保持される。このとき、この基板(5)の周縁形状は図示しない検出手段で検出され、或いは、上記の移送面(3a)に配置した位置決め手段で搬入の際に基板(5)を受け止めることで位置決めされ、その位置データが上記の制御装置(10)に入力される。上記の検出手段は、例えば上記の基板の四隅の近傍に設けてもよく、或いはいずれかのトリミングユニットの近傍に設けて、このトリミングユニットとともに基板の概略周囲を一周させるように構成してもよい。
次いで、上記の制御装置(10)からの指示で上記の支持用移動台(8)とトリミングユニット(9)及び上記の支持部本体(15)が制御され、そのトリミングユニット(9)が上記の検出された基板(5)の周縁に沿って移動する。各トリミングユニット(9)の切断手段(17)は、基板(5)の側面に沿った垂直姿勢(V)に保持させてあり、回動軸心(18)よりも移動方向下手側に位置する一方の切断手段(17)が切断姿勢(C)に、移動方向上手側に位置する他方の切断手段(17)が後退姿勢(B)にそれぞれ切換えてある。そして上記のトリミングユニット(9)の移動により、この切断姿勢(C)の切断手段(17)で上記のシート部材(6)が切断される。このとき、この切断手段(17)は、上記の余剰部(7)を確実に切除するため、基板(5)の側面(5a)に押し当てた状態にされ、やや撓む場合がある。このためこの切断手段(17)による切除は、切除開始位置で基板(5)に追突しないように、基板(5)の各辺の中間部から開始され、この中間部から下手側端部までが切除される。
上記の各ユニットの移動は、例えば、図5に示すように次の手順で行われる。
最初に、図5(a)に示す初期状態から、第1ユニット(9a)を第1支持用移動台(8a)に沿ってY方向へ移動させるとともに、第2ユニット(9b)を第2支持用移動台(8b)に沿ってY方向へ移動させる。これにより、上記のシート部材(6)は、上記の基板(5)の各長辺からそれぞれはみ出ている余剰部(7)のうち移動方向下手側部分が、上記の第1ユニット(9a)と第2ユニット(9b)に付設された各切断手段(17)で切除され、上記のトリミング装置(1)が図5(b)の状態となる。
上記の各ユニット(9a・9b)がY方向へ移動する際には、上記の切断手段(17)が基板(5)から外側へ離隔した位置と、基板の側縁位置との間で移動する。しかしそのX方向への移動は僅かであり、両支持用移動台(8a・8b)は常に、上記の基板(5)を挟んで互いに反対側に位置している。そして、上記の第1ユニット(9a)と第2ユニット(9b)はそれぞれ互いに異なる上記の支持用移動台(8)に沿って移動する。このため、上記の各支持用移動台(8)と各トリミングユニット(9)は、互いに干渉することなく、円滑に移動する。
次に、図5(b)に示す状態で、上記の第1ユニット(9a)と第2ユニット(9b)の、上記の一方の切断手段(17)を後退姿勢(B)に切換え、他方の切断手段(17)を切断姿勢(C)に切換える。そして、上記の移動方向とは逆方向へ、第1支持用移動台(8a)に沿って第1ユニット(9a)をY方向へ移動させるとともに、第2支持用移動台(8b)に沿って第2ユニット(9b)をY方向へ移動させる。これにより、上記の基板(5)の長辺に残っている各余剰部(7)が上記の各切断手段(17)でそれぞれ切除され、上記のトリミング装置(1)が図5(c)の状態となる。
次に図5(c)に示す状態で、上記の第2ユニット(9b)の支持部本体(15)を回動軸心(18)周りに90度回動し、上記の切断姿勢(C)にある切断手段(17)の刃先を、上記の基板(5)の短辺に沿った方向に向ける。また、上記の第3ユニット(9c)に付設した一方の切断手段(17)の刃先も、上記の基板(5)の短辺に沿った方向に向けておく。この状態から、第2支持用移動台(8b)をX方向へ移動させる。これにより、上記のシート部材(6)は、上記の基板(5)の各短辺からそれぞれはみ出ている余剰部(7)のうちの移動方向下手側部分が、上記の第2ユニット(9b)と第3ユニット(9c)に付設された各切断手段(17)でそれぞれ切除され、上記のトリミング装置(1)が図5(d)の状態となる。このとき、上記の第1ユニット(9a)は、上記の第2ユニット(9b)と干渉しないようにY方向へ移動させ、基板(5)の長辺の中間部分へ退避させておくと好ましい。
上記の第2ユニットと第3ユニットのX方向への移動の際、第1支持用移動台(8a)は基板(5)から離隔した位置に保持され、第2支持用移動台(8b)のみがX方向へ移動する。また、上記の第2ユニット(9b)と第3ユニット(9c)はこの第2支持用移動台(8b)に沿って僅かに移動するだけであり、基板(5)を挟んで互いに反対側に位置させてある。このため、上記の各支持用移動台(8)と各トリミングユニット(9)は、互いに干渉することなく、円滑に移動することができる。
次に、図5(d)に示す状態で、上記の第2ユニット(9b)と第3ユニット(9c)の、上記の一方の切断手段(17)を後退姿勢(B)に切換え、他方の切断手段(17)を切断姿勢(C)に切換える。そして、上記の移動方向とは逆方向へ、上記の第2支持用移動台(8b)をX方向へ移動させる。これにより、上記の基板(5)の短辺に残っている各余剰部(7)が、上記の各切断手段(17)でそれぞれ切除され、上記のトリミング装置(1)が図5(e)の状態となる。このとき、上記の長辺の中間部分へ退避させていた上記の第1ユニット(9a)は、最初の配設位置へ戻される。
上記の操作により、上記の基板(5)からはみ出た余剰部(7)が全て切除され、基板(5)と同じ形状のシート部分(6a)が切り出される。また、上記の各支持用移動台(8)とトリミングユニット(9)は、それぞれ図5(a)に示す最初の位置に戻っており、トリミング装置(1)は初期状態にされる。
次に、上記の基板(5)と同じ形状のシート部分(6b)から、基板(5)の周縁部に形成された面取り部に付着している部分を、上記と同様の手順で切除する。即ち、上記の各トリミングユニット(9)の上記の旋回部(16)を、それぞれ上記の旋回中心(25)周りに所定角度(α)、例えば45度旋回させる。これにより上記の切断手段(17)は、基板(5)の面取り部に沿った傾斜姿勢(W)となる。この状態で、上記の余剰部(7)を切除する場合と同様、上記の制御装置(10)で制御して上記の各支持用移動台(8)とトリミングユニット(9)を移動させる。この操作により、上記のシート部分(6a)の周縁部のうち、基板(5)の各辺の面取り部へ付着している部分が切除され、上記の各支持用移動台(8)とトリミングユニット(9)が、それぞれ図5(a)に示す最初の位置に戻り、トリミング装置(1)は初期状態にされる。
なお、この第1実施形態では、上記の余剰部(7)を切除してシート部分(6a)を切り出したのち、上記の面取り部に付着した部分も切除するように構成した。しかし本発明では、この面取り部に付着した部分の切除を省略してもよく、この場合は、上記の旋回部や旋回駆動手段などを省略し、上記の切断手段を支持部本体へ直接固定してもよい。
上記の第1実施形態では、シート部材(6)から矩形状のシート部分(6a)を切り出す際、その矩形の互いに対向する2辺に沿ってそれぞれトリミングユニット(9)を同時に移動させた。このため、その所定形状が長方形であっても、各トリミングユニット(9)の切断手段(17)で同時に切断する辺の長さが等しく、各トリミングユニット(9)の移動距離に長短がないので、効率よくシート部分を切り出すことができる。
しかし本発明では、各支持用移動台(8)や各トリミングユニット(9)の移動を制御装置(10)により個別に制御できるので、例えば図6と図7に示す第2実施形態のように、上記の所定形状が長方形である場合、その長辺と短辺とを同時に切断するように構成してもよい。
即ちこの第2実施形態のトリミング装置(1)は、図6に示すように、上記の第1実施形態と同様、作業台(2)の上面(2a)に搬送ベルト(3)と真空吸着部(4)が設けてあり、この作業台上面(2a)に、シート部材(6)を片面に貼付した矩形状の基板(5)が搬入されて配置される。また、上記の作業台(2)の上方に、2台の支持用移動台(8)が設けてある。しかしこの第2実施形態では、上記の第1実施形態とは異なり、各支持用移動台(8)にはそれぞれ1台のみのトリミングユニット(9)が付設してある。このため、上記の第1実施形態に比べてトリミングユニットを1台省略でき、安価に実施することができる。その他の構成は上記の第1実施形態と同様であり、同様に作用するので、説明を省略する。
次に、上記の図6を参照しながら図7を用いて、上記の各トリミングユニット(9)の移動手順を説明する。
最初に、図7(a)に示す初期状態から、第1ユニット(9a)を第1支持用移動台(8a)に沿ってY方向へ移動させるとともに、第2ユニット(9b)を第2支持用移動台(8b)に沿ってY方向へ移動させる。これにより、上記のシート部材(6)は、上記の基板(5)の長辺からはみ出ている余剰部(7)のうちの移動方向下手側部分が、上記の両ユニット(9a・9b)の切断手段(17)でそれぞれ切除され、上記のトリミング装置(1)が図7(b)の状態となる。
このとき、上記の各支持用移動台(8)はX方向へ僅かに移動するだけであって、上記の基板(5)を挟んで互いに反対側に位置させてあり、上記の各トリミングユニット(9)はそれぞれ互いに異なる支持用移動台(8)に沿って移動するので、各支持用移動台(8)と各トリミングユニット(9)は互いに干渉することなく、円滑に移動する。
次に図7(b)に示す状態で、上記の第1ユニット(9a)は、一方の切断手段(17)を後退姿勢(B)に切換え、他方の切断手段(17)を切断姿勢(C)に切換える。また第2ユニット(9b)は、支持部本体(15)を回動軸心(18)周りに90度回動させ、切断姿勢(C)にある切断手段(17)の刃先を、上記の基板(5)の短辺に沿った方向に向ける。この状態で、上記の第1ユニット(9a)を、上記の移動方向とは逆方向へ第1支持用移動台(8a)に沿ってY方向へ移動させ、上記の第2支持用移動台(8b)をX方向へ移動させる。これにより上記のシート部材(6)は、上記の基板(5)の一方の長辺に残っている余剰部(7)が上記の第1ユニット(9a)の切断手段(17)で切除され、上記の基板(5)の一方の短辺からはみ出ている余剰部(7)のうちの移動方向下手側部分が、上記の第2ユニット(9b)の切断手段(17)で切除されて、上記のトリミング装置(1)が図7(c)の状態となる。
ここで、上記の第2ユニット(9b)の切断手段(17)が上記の短辺からはみ出ている余剰部(7)を切除し終わる際に、その第2ユニット(9b)の切断手段(17)と、隣接している長辺に沿って移動している第1ユニット(9a)の切断手段(17)とは、Y方向に並ぶこととなる。このとき、この第2ユニット(9b)と上記の第1支持用移動台(8a)とが干渉してはならず、また、第1ユニット(9a)と第2支持用移動台(8b)とが干渉してはならない。このため図6と図7に示すように、各トリミングユニット(9)はそれを支持する支持用移動台(8)から充分に離隔させて側方へ突出してある。
次に、図7(c)に示す状態で、上記の第1ユニット(9a)の支持部本体(15)をその回動軸心(18)周りに90度回動させ、上記の切断姿勢にある切断手段(17)の刃先を、上記の基板(5)の短辺に沿った方向に向ける。また、上記の第2ユニット(9b)に付設した一方の切断手段(17)を後退姿勢(B)に切換え、他方の切断手段(17)を切断姿勢(C)に切換える。この状態で、上記の両支持用移動台(8)をそれぞれX方向へ移動させる。これにより上記の第2ユニット(9b)の切断手段(17)で、上記の一方の短辺からはみ出ている余剰部(7)の残部が切除され、第1ユニット(9a)の切断手段(17)で、他の短辺からはみ出ている余剰部(7)のうちの移動方向下手側部分が切除されて、上記のトリミング装置(1)が図7(d)の状態となる。
このとき、上記の各支持用移動台(8a・8b)は互いに同一方向へ移動し、各トリミングユニット(9a・9b)は上記の基板(5)を挟んで互いに反対側に配置されているので、各支持用移動台(8)と各トリミングユニット(9)は、互いに干渉することなく円滑に移動する。
次に、図7(d)に示す状態で、上記の第1ユニット(9a)に付設した一方の切断手段(17)を切断姿勢(C)に切換え、他方の切断手段(17)を後退姿勢(B)に切換える。また上記の第2ユニット(9b)の支持部本体(15)をその回動軸心(18)周りに90度回動させる。この状態で、上記の第1支持用移動台(8a)を上記の移動方向とは逆方向のX方向へ移動させ、上記の第2ユニット(9b)を、上記の第2支持用移動台(8b)に沿ってY方向へ移動させる。これにより上記のシート部材(6)は、上記の第1ユニット(9a)の切断手段(17)で、上記の他方の短辺に残っている余剰部(7)が切除され、上記の第2ユニット(9b)の切断手段(17)で、上記の基板(5)の他方の長辺に残っている余剰部(7)が切除されて、上記のトリミング装置(1)が図7(e)の状態となる。
上記の操作により、上記の基板(5)からはみ出た余剰部(7)が全て切除され、基板(5)と同じ矩形状のシート部分(6a)が切り出される。また、上記の各支持用移動台(8)とトリミングユニット(9)は、それぞれ図7(a)に示す最初の位置に戻っており、トリミング装置(1)は初期状態にされる。
上記の実施形態で説明したトリミング装置とトリミング方法は、本発明の技術的思想を具体化するために例示したものであり、各部の形状や寸法、構造、材質、操作手順などをこの実施形態のものに限定するものではなく、本発明の特許請求の範囲内において種々の変更を加え得るものである。
例えば、上記の各実施形態では、搬送ベルトと真空吸着部を水平方向に並設した作業台を用いたが、この作業台は他の構造であってもよく、その形状も矩形や他の任意の形状であってもよい。さらにこの作業台は、搬送ベルトに代えて他の移送手段を備えたものであってもよい。また上記の各実施形態では、支持用移動台を作業台よりも上方に配置したガイドレールに沿って移動させたが、このガイドレールは作業台のいずれの部位に形成したものであってもよく、或いは他の手段で支持用移動台を移動させてもよい。
また、上記の各実施形態では金属製カッターからなる一対の切断手段を用いたが、本発明では1個の切断手段のみを用いてもよい。また上記の切断手段は超音波カッターや鋸、ダイシングカッター、シェアリングカッター、ウォータージェットカッター、レーザー光カッターなど、平面状部材を切断できる任意の手段を用いることができる。
さらに、上記の各実施形態では各辺の中間部から移動方向下手側端部までを切断手段で切断した。しかし本発明では、トリミングユニットの一回の移動で、その切断手段が各辺の一端から他端までを切断するように構成してもよい。
さらに上記の各実施形態では、平面状部材として基板に貼付されたシート部材を用いたが、この基板や平面状部材は特定の形状や材質のものに限定されず、例えば熱線反射膜等を貼付した板ガラスなど、光電変換モジュール以外の基板であってもよく、上記のシート部材は一層からなるものであってもよい。上記の平面状部材から切り出す所定形状が、矩形や四角形に限定されないことは、いうまでもない。
本発明の、平面状部材のトリミング装置とトリミング方法は、設備全体をコンパクトに維持しながら、しかも基板の周縁からはみ出たシート部材の余剰部を切除する等、平面状部材からの所定形状の切り出しを短時間に行えるので、光電変換モジュール等の基板に貼付されたシート部材のトリミング装置として特に好適であるが、他の用途の基板に貼付されたシート部材やその他の平面部材のトリミングにも好適である。
1…トリミング装置
2…作業台
2a…作業台上面
5…基板
5a…基板(5)の側面
6…平面状部材(シート部材)
6a…平面状部分(シート部分)
7…余剰部
8…支持用移動台
8a…第1支持用移動台
8b…第2支持用移動台
9…トリミングユニット
9a…第1ユニット
9b…第2ユニット
9c…第3ユニット
10…制御装置
15…支持部本体
17…切断手段
18…回動軸心
B…後退姿勢
C…切断姿勢
P…切断ポイント
X…一方向
Y…一方向と直交する他方向

Claims (7)

  1. 平面状部材(6)を所定形状に沿って切断することにより、その平面状部材(6)から所定形状の平面状部分(6a)を切り出すトリミング装置であって、
    作業台(2)の上面(2a)に沿って一方向(X)へ移動可能に設けられた2台の支持用移動台(8)と、この各支持用移動台(8)に前記一方向(X)と直交する他方向(Y)へ移動可能に付設されたトリミングユニット(9)と、上記の支持用移動台(8)及び上記のトリミングユニット(9)の移動を制御する制御装置(10)とを備え、
    上記の各トリミングユニット(9)は、上記の平面状部材(6)を切断する切断手段(17)をそれぞれ備えており、
    上記の各切断手段(17)は、上記の制御装置(10)の指示に基づく上記の支持用移動台(8)とトリミングユニット(9)の移動により、前記の所定形状に沿って上記の平面状部材(6)を同時に切断できるように構成されていることを特徴とする、平面状部材のトリミング装置。
  2. 上記の平面状部材(6)は、基板(5)の一面側に被着されたシート部材からなり、上記の所定形状はこの基板(5)の周縁部で形成され、上記の切断手段(17)はこの所定形状に沿って移動しながら上記のシート部材を切断することにより、この基板(5)の周縁からはみ出た余剰部(7)を切除する、請求項1に記載の平面状部材のトリミング装置。
  3. 上記の少なくとも1台のトリミングユニット(9)は、上記の作業台上面(2a)と直交する回動軸心(18)周りに回動可能な支持部本体(15)を備えており、上記の切断手段(17)はこの支持部本体(15)に支持してあり、この切断手段(17)により平面状部材(6)を切断する切断ポイント(P)は、上記の回動軸心(18)上に配置してある、請求項1または請求項2に記載の平面状部材のトリミング装置。
  4. 上記のトリミングユニット(9)は、一対の切断手段(17)を、それぞれの刃先が互いに対向する進行方向に向けた状態で備えており、各切断手段(17)は、それぞれの刃先を突出させた切断姿勢(C)と、その刃先を後退させた後退姿勢(B)とに切換え可能である、請求項1から3のいずれか1項に記載の平面状部材のトリミング装置。
  5. 上記の一方の支持用移動台(8)に1台のトリミングユニット(9)を付設するとともに、他方の支持用移動台(8)に2台のトリミングユニット(9)を付設した、請求項1から4のいずれか1項に記載の平面状部材のトリミング装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のトリミング装置(1)を用いる、上記の平面状部材(6)から所定形状の平面状部分(6a)を切り出すトリミング方法であって、
    一方の支持用移動台(8)を移動させるときは、他方の支持用移動台(8)を同一方向へ移動させるか、或いは略停止させた状態でこの他方の支持用移動台(8)に付設した上記のトリミングユニット(9)をその支持用移動台(8)に沿って移動させ、
    それぞれのトリミングユニット(9)を互いに離隔させた状態に維持することを特徴とする、平面状部材のトリミング方法。
  7. 請求項5に記載のトリミング装置を用いる、上記の平面状部材(6)から四角形の平面状部分(6a)を切り出すトリミング方法であって、
    上記の2台の支持用移動台(8)を第1支持用移動台(8a)と第2支持用移動台(8b)とから構成し、
    上記の第1支持用移動台(8a)に、第1ユニット(9a)からなる1台のトリミングユニット(9)を付設するとともに、第2支持用移動台(8b)に第2ユニット(9b)と第3ユニット(9c)とからなる2台のトリミングユニット(9)を付設し、
    上記の第1支持用移動台(8a)に沿って第1ユニット(9a)を移動させる際は、第2支持用移動台(8b)に沿って第2ユニット(9b)と第3ユニット(9c)のいずれかを移動させて、それら各ユニット(9a〜9c)の切断手段(17)で上記の四角形の互いに対向する2辺に沿って上記の平面状部材(6)を切断し、
    上記の四角形の他の互いに対向する2辺については、上記の第2支持用移動台(8b)を移動させることにより第2ユニット(9b)と第3ユニット(9c)の切断手段(17)で上記の平面状部材(6)を切断することを特徴とする、平面状部材のトリミング方法。
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