JP2011189092A - 物品陳列棚および物品飛び出し防止器具 - Google Patents

物品陳列棚および物品飛び出し防止器具 Download PDF

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Abstract

【課題】物品飛び出し防止機能を高めつつ、棚板上へのアクセス性が悪化しないようにする。
【解決手段】物品陳列棚が、棚板上の物品Wにアクセスするための側方開口を有する。棚板の前端部に、上方へ伸びるストッパ壁30が形成される。ストッパ壁30には、上方に向けて開口されると共に下端部が閉じられた開口部31が形成される。開口部31は、上方に向かうにつれて徐々に幅広くなるように設定されている。開口部31の内周縁部に、左右一対の凸部35(36)が形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、物品陳列棚および物品飛び出し防止器具に関するものである。
例えばビン類等の物品を陳列する物品陳列棚にあっては、その側方開口を通して棚板上の物品にアクセスするようにしたものが多い。棚板上に載置されている物品は、地震等による大きな揺れがあると、側方開口を通して前方(外方)へ飛び出て落下してしまうおそれがある。このような揺れに伴う物品の飛び出し防止のために、特許文献1に記載のように、棚板の前端部から上方へ伸びるストッパ壁を設けることが提案されている。また、非特許文献1には、上記のようなストッパ壁に、左右方向に間隔をあけて、上方に向けて開口されると共に下端部が閉じられた複数の開口部を形成したものが提案されている。そして、上記開口部の形状は、それぞれ方形とされている。
特開2006−88563号公報
特許庁意匠課公知資料番号第HC07031289号
ところで、前述したストッパ壁は、物品飛び出し防止機能を高めるには、その高さを高くすればよいことになるが、この場合は、高いストッパ壁を超えるようにして手を伸ばしつつ棚板上へのアクセスする必要があるため、棚板上へ物品を載置することや、棚板上の物品を取り出すことが面倒になる。また、非特許文献1に記載のように、ストッパ壁に開口部を設けておくことにより、その後方にある物品をより明確に認識し易くなるが、単に高さを高くしただけでは、上述した棚板上でのアクセスの面倒さという問題は依然として残ることになる。また、非特許文献1のものにおいて、開口部の開口幅(左右幅)を大きくして、棚板上の物品へのアクセス性を向上させることも考えられるが、この場合は、開口幅を大きくした分、物品の飛び出し防止機能が低下してしまうことになる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、物品飛び出し防止機能を高めつつ、棚板上へのアクセス性が悪化しないようにした物品陳列棚および物品陳列棚に対して用いる物品飛出し防止器具を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明における物品陳列棚にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
物品が載置される棚板を備え、該棚板上の物品にアクセスするための側方開口を有する物品陳列棚において、
前記棚板の前端部に、上方へ伸びるストッパ壁が形成され、
前記ストッパ壁には、上方に向けて開口されると共に下端部が閉じられた開口部が形成され、
前記開口部は、上方に向かうにつれて徐々に幅広くなるように設定され、
前記開口部の内周縁部には、同一高さ位置において左右一対の凸部が形成されている、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、ストッパ壁の高さを高くしたとしても、開口部の上部が十分に幅広くなっているので、棚板上へのアクセスが悪化することが防止されることになり、物品飛び出し防止機能を高めことと、棚板上へのアクセスの悪化防止とを共に両立させることができる。また、開口部の下部は幅が狭くなっているので、ストッパ壁の強度(剛性)も十分確保されて、棚板上の物品が前方(外方)へ飛び出ようするのを確実に阻止することができる。さらに、開口部は上方に向かうにつれて徐々に幅広くされているために、棚板上に載置されている物品の後方(奥側)に大きな空間があったときに(ストッパ壁の直近にのみ物品が位置していて、その後方に物品が載置されていないとき)、物品が前方へ倒れようとしたときに、物品の下端部が後方へ滑るように移動する機能が発揮されて、物品がストッパ壁を超えて前方へ移動する事態がより確実に防止されることになる。特に、ワインの瓶とかビール瓶等のように、断面外周形状が円形(ほぼ円形)の場合に、物品が前方へ倒れつつその下端部が後方へ移動するような機能が効果的に発揮されることになる。勿論、開口部の上方が幅広くされていることにより、物品(に付されているラベル等の各種表示内容)を前方から容易に確認することができる。以上に加えて、開口部の内周縁部には左右一対の凸部を有することから、前方へ倒れようとする物品がこの凸部に当接したとき、凸部による摩擦軽減作用によって、物品の下端部をスムーズに後方へ移動させることができる。とりわけ、物品としての瓶類等にあってはその側面にラベルが貼られていることが多いが、このラベルが紙等の比較的柔らかい材質のときであっても、このラベル部分が凸部に当接したとしても、物品の下端部をスムーズに後方へ移動させることができる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2〜請求項8に記載のとおりである。すなわち、
前記左右一対の凸部が、上下方向に間隔をあけて複数組形成されている、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、物品の開口部内に倒れ込む位置が高くても低くても、上下方向に間隔をあけて設けられた左右一対の凸部のいずれかに当接されて、物品の下端部をスムーズに後方へ移動させることができる。
前記凸部の先端部が丸みを有している、ようにしてある(請求項3対応)。この場合、凸部によって物品が損傷される事態を防止する上で好ましいものとなる。
前記ストッパ壁が、前記棚板の左右方向長さの全長に渡って伸びるように細長く形成され、
前記開口部が、左右方向に間隔をあけて複数形成され、
前記複数の開口部にそれぞれ前記左右一対の凸部が形成されている、
ようにしてある(請求項4対応)。この場合、棚板の左右方向に複数の物品を陳列する物品陳列棚において、請求項1に対応した効果を得ることができる。
前記開口部の形状が、前方から見たときに左右対称形状となる略V字状になるように形成され、
隣り合う前記開口部の間に位置するストッパ壁が、上方に向けて徐々に先細となるようにかつ左右対称形状となるように形成され、
前記ストッパ壁の上端部が、上方に向けて凸なった丸みを有するように形成されている、
ようにしてある(請求項5対応)。この場合、物品が前方へ向けて倒れようとするときに、物品の下端部を開口部のまっすぐ後方に向けて移動させて、物品が左右方向に不用意に傾いてしまわないようにする上で好ましいものとなる。また、開口部の形状を極力簡単(単純)な形状として、製造コスト低減等の上で好ましいものとなる。さらに、ストッパ壁の先端部が丸みを有しているので、このストッパ壁の上端部でもって物品を傷つけてしまう事態を防止する上で好ましいものとなり、また棚板に対して物品を出し入れする際の安全確保の上でも好ましいものとなる。さらに、ストッパ部32の上端部は丸みを有していて平坦面となっていないので、物品Wが横移動しつつストッパ部32の上端部に当接したときであっても、物品Wは直近の開口部31内にすみやかに落とし込まれることになり、ストッパ部32の上端部を超えて物品Wが前方へ飛び出てしまう事態がより確実に防止されることになる。
前記ストッパ壁が、上方に向かうにつれて後方に位置するように傾斜されている、ようにしてある(請求項6対応)。この場合、物品が前方へ倒れようとしたときに、その下端部が後方へ移動しようとする傾向をより高める上で好ましいものとなる。
前記棚板のほぼ全面を覆う方形の基板を備え、
ストッパ壁が前記基板に一体に形成されている、
ようにしてある(請求項7対応)。この場合、基板を棚板上に載置するという簡単な手法によって、ストッパ壁を設置することができる。また、基板を実質的な物品載置面として利用して、物品載置面に不必要な段差が形成されてしまう事態をも防止されることになる。ちなみに、基板が棚板の一部の面積部分にのみ存在するようにした場合は、基板と棚板との間に段差が形成されてしまうことになる。
前記基板の上面には、前記開口部の下端部の後方延長線上において、前後方向に延びるガイド溝が形成されている、ようにしてある(請求項8対応)。この場合、物品が前方へ倒れようとしたときに、ガイド溝によって、物品の下端部をまっすぐ後方へ移動するように案内することができる。
前記目的を達成するため、本発明における物品飛び出し防止器具にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項9に記載のように、
物品が載置される棚板を備えると共に該棚板上の物品にアクセスするための側方開口を有する物品陳列棚に対して使用される物品飛び出し防止器具であって、
ストッパ壁と、棚板上に載置されると共に該ストッパ壁の下端部に対して一体的に連なる方形の基板とを有し、
前記ストッパ壁は、前記棚板の左右方向長さの全長に渡って伸びるように細長く形成されると共に上方へ伸びており、
前記ストッパ壁には、左右方向に間隔をあけて、それぞれ上方に向けて開口されると共に下端部が閉じられた複数の開口部が形成され、
前記各開口部は、上方に向かうにつれて徐々に幅広くなるように設定され、
前記各開口部の内周縁部には、同一高さ位置において左右一対の凸部が形成されている、
ようにしてある。上記解決手法によれば、請求項1,請求項4および請求項7に対応した物品飛び出し防止器具を提供することができる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項10以下に記載のとおりである。すなわち、
前記左右一対の凸部が、上下方向に間隔をあけて複数組形成されている、ようにしてある(請求項10対応)。この場合、請求項2に対応した効果を得ることのできる物品飛び出し防止器具が提供される。
前記各開口部の形状が、前方から見たときに左右対称形状となる略V字状になるように形成され、
隣り合う前記開口部の間に位置するストッパ壁が、上方に向けて徐々に先細となるようにかつ左右対称形状に形成され、
前記ストッパ壁の上端部が、上方に向けて凸なった丸みを有するように形成されている、
ようにしてある(請求項11対応)。この場合、請求項5に対応した効果を得ることのできる物品飛び出し防止器具が提供される。
前記ストッパ壁が、上方に向かうにつれて後方に位置するように傾斜されている、ようにしてある(請求項12対応)。この場合、請求項6に対応した効果を得ることのできる物品飛び出し防止器具が提供される。
前記基板の上面には、前記各開口部の下端部の後方延長線上において、前後方向に伸びるガイド溝が左右方向に間隔をあけて複数形成されている、ようにしてある(請求項13対応)。この場合、請求項8に対応した効果を得ることのできる物品飛び出し防止器具が提供される。
前記基板とストッパ壁とが、透明な合成樹脂によって一体成形されている、ようにしてある(請求項14対応)。この場合、ストッパ壁を通して、その後方にある物品を明確に認識することができる。また、合成樹脂によって形成することにより、基板とストッパ壁との一体品を容易かつ安価に製造する上でも好ましいものとなる。
本発明によれば、物品飛び出し防止機能を高めつつ、棚板上へのアクセス性の悪化を防止することができる。また、ストッパ壁の強度(剛性)も十分確保されて、棚板上の物品が前方へ飛び出ようするのを確実に阻止することができる。さらに、物品が前方へ倒れようとしたときに、物品の下端部が後方へ滑るように移動するようにして、物品がストッパ壁を超えて前方へ移動する事態がより確実に防止されることになる。勿論、開口部の上方が幅広くされていることにより、物品(に付されているラベル等の各種表示内容)を前方から容易に確認することができる。
本発明が適用された物品陳列棚の一例をその下端部を省略して示す正面図。 図1の側面断面図。 図1,図2に用いられている物品飛び出し防止器具と、物品が前方へ倒れるときの状態を示す側面図。 図1,図2に用いられている物品飛び出し防止器具の斜視図。 図4に示す物品飛び出し防止器具を前方から見た図。 図5の側面図。 図4に示す物品飛出し防止器具を上方から見た図。 本発明の変形例を示すもので、ストッパ壁の正面図。
図1、図2において、Tは物品陳列棚で、左右一対の側板1と、側板1の後端部同士を連結する奥板2と、天板3とを有する。図示を略すが、物品陳列棚Tは、側板1および奥板2が連結される底板を有している。物品陳列棚Tは、さらに、左右一対の側板1と奥板2とにまたがって、複数の棚板5を有する。複数の棚板5は、上下方向に間隔をあけて位置されて、図1、図2では、上部にある2段分の棚板5が示される。そして、物品陳列棚Tの前方は、棚板5上(の空間)にアクセスするために、側方開口6として開口されている。
各棚板5の前端には、例えば断面L字状の係止具10が固定されている。この係止具10は、対応する棚板5の上面よりも若干上方に伸びる縦壁部10aを有する(図3参照)。この縦壁部10aによって、棚板5上に載置した物品等が滑って側方開口6より落下するのが防止される。このような係止具10は、あらかじめ物品陳列棚Tの付属品として設置されている。なお、地震等の大きな揺れに対しては、係止具10による物品飛び出し防止は期待できないものである。
各棚板5上には、本発明における物品飛出し防止器具Bが設置されている。この物品飛出し防止器具Bは、大別して、基板20とストッパ壁30とを有する。基板20は、棚板5をそのほぼ全面に渡って覆うような大きさとされている。ストッパ壁30は、基板20の前端部から上方に向けて伸びている。ストッパ壁30の高さは、物品W(実施形態ではワインの瓶)の高さの1/5〜1/3程度の高さに設定されている。より具体的には、例えば、物品Wの高さが25〜30cmの場合に、ストッパ壁30の高さは例えば6〜8cmに設定することができる。なお、ストッパ壁30の高さは、物品Wの高さは勿論のことその重量、形状等を考慮して適宜選択できるものである。
上記物品飛び出し防止器具Bの詳細について、図3〜図7をも参照しつつ説明する。まず、ストッパ壁30には、左右方向に等間隔に、複数(実施形態では5つ)の開口部31が形成されている。各開口部31は、上方に向けて開口されると共に、その下端部が閉じられている。各開口部31は、上方に向かうにつれて徐々に幅広くなるように形成され、しかも左右対称形状に形成されている。そして、実施形態では、開口部31は、略V字形状として形成され、その下端部は下に凸となるように湾曲されている(丸みをつけられている)。なお、開口部31の下端位置は、基板20に近い位置とされているが、ストッパ壁30の半分程度の高さ位置でもって閉じられるようにする等、その閉じられた位置(下端位置)は適宜選択できるものである。
開口部31について、その左右内縁部が符合31a、31bで示され、その上方開口部が符合31cで示される。開口部31の最大開口幅(上方開口部31cの幅)は、ストッパ壁30の高さ範囲における物品Wの幅よりも小さくされている。物品Wは、実施形態では、断面外周が円形のワインの瓶とされていて、図3、図4に示すように、外周径が最大となる本体部51と、上端が蓋52によって施蓋された細径の首部53と、首部53と本体部51とを滑らかに連結する肩部54とを有する。そして、開口部31の最大開口幅は、物品Wの本体部51の直径よりも小さく、しかも首部53の直径よりも大きくなうように設定されている。なお、ストッパ壁30の高さは、実施形態では、物品Wの1/4〜1/3程度の高さとされている。
ストッパ壁30のうち、開口部31の左右部分に、物品Wの前方に位置される上方に向けて伸びるストッパ部32が形成されるが、この各ストッパ部32が、実質的に物品Wが前方に向けて飛び出すのを防止するストッパ機能を果たすことになる。そして、各ストッパ部32の下端部同士が連結部33によって左右方向に連結された構造とされる。ストッパ部32は、開口部31とは反対に、上方に向かうにつれて徐々に幅狭となるように形成されている。つまり、各ストッパ部32は、下方にいくほど強度(剛性)が高くなっている。そして、ストッパ部32の上端部は、上に凸となるように丸みを付けられている。より具体的には、ストッパ部32の上端面が、上に凸となるように略半円弧状に形成されている。
上記ストッパ部32は、左右対称形状とされている。そして、もっとも端部に位置する左右一対の端部ストッパ部32は、中間部のストッパ部32の丁度左右半分の形状となるように設定されている。これにより、一対の物品飛出し防止器具Bを左右に並べたときに、隣り合う端部ストッパ部32同士で、中央のストッパ部32と同一形状となるように設定されている(物品飛出し防止器具Bを左右に複数並べて配置することにより、左右方向長さが極めて長い棚板に対して適用できる)。
前記開口部31の内周縁部31a、31bには、同一高さ位置において左右一対の凸部(突起部)35が形成され、この凸部35よりも低い同一高さ位置において左右一対の凸部36が形成されている。この凸部35、36は、わずかな出っ張りとなるもので、後述するように、物品Wが開口部31内に倒れ込んできたときに、内周縁部31a、31bのうち極力小さい接点でもって物品Wと当接させるためのものである(物品Wとの間での摩擦低減)。上方の凸部35は、ストッパ部32の上端部よりも若干低い位置に(近い位置)に形成され、下方の凸部36はこれによりも若干低い位置に設定されて、全体として、上下2組の左右一対の凸部35,36は、ストッパ部32の上端部の近くに位置されている。
前記各開口部31に対応して、基板20上には、前後方向(物品陳列棚Tの奥行き方向)に直線的に伸びるガイド溝21が形成されている。実施形態では、このガイド溝21は、基板20に開口された孔(前後方向に伸びる長孔)形式として形成されている。このガイド溝21は、対応する開口部31の幅方向中心位置の延長線上に位置するように位置設定されている。なお、ガイド溝21は、孔形式でなく、底部を有する凹部構造することもできる。
前述したような物品飛出し防止器具Bは、例えばアクリル樹脂等の合成樹脂や、アルミニウムやステンレス鋼等の金属によって形成することができる。この場合、基板20とストッパ壁30とを一体成形するのが製造コスト等の観点から好ましいが、基板20とストッパ壁30とを別体に形成した後、これ等を一体化するようにしてもよい。また、物品飛出し防止器具Bは、前方から物品Wの認識をより容易にするために、少なくともストッパ壁30を透明に形成しておくのが好ましい(例えば透明なアクリル樹脂により形成)。
図1,図2に示すように、1つの棚板5上には、左右方向に5個、前後方向に3個の合計12個の物品Wが載置可能となっている。なお、左右方向や前後方向における物品Wの載置数は、物品陳列棚Tの大きさや物品Wの大きさに応じて適宜変更されるもので、例えば左右と前後との物品載置数が例えば5×4,6×4,8×5等、適宜設定できる。なお、ストッパ壁30に形成する開口部31の数は、棚板5上での物品Wの左右方向の載置数に応じて設定されるものである。
上述したような物品飛出し防止器具Bは、棚板5上に基板20を載置することによって物品陳列棚Tに設置される。つまり係止具10によって、物品飛出し防止器具Bそのものの前方への移動が規制された状態とされる。なお、基板20を両面接着テープやねじ等の固定具によって棚板5に固定することもできる(特に係止具10が存在しない場合)。
次に、以上のような構成の作用について説明する。いま、図1,図2に示すように、棚板5上に物品Wが載置され、しかも物品Wは前後方向においては最大数載置されている状態のときを考える。このような状態で、地震等の大きな揺れを受けて、物品Wが物品陳列棚Tの側方開口6より前方へ飛び出るような外力を受けることがある。この場合、物品Wの前方への移動は、物品Wがストッパ壁30(のストッパ部32や連結部33)によって規制されて、物品Wが物品陳列棚Tから落下してしまう事態が防止される。特に、ストッパ部32は、下方に向かうにつれて徐々に幅広くされてその強度が高いので、物品Wからの力を付けてストッパ部32が不用意に変形あるいは破損してしまう事態が確実に防止される。
もっとも前方(ストッパ壁30の直近)に位置する物品Wの後方に物品Wが存在しないときあるいは少ないとき、地震等の大きな揺れによって、物品Wは、その下端部が後方へ移動しつつ前方へ向けて倒れるようになる。この場合、図3、図4に示すように、前方へ向けて倒れようとする物品Wは、開口部31(開口部31を挟む左右のストッパ部32)で受け止められ、しかも開口部31が下方に向かうにつれて徐々に幅狭になっているために、物品Wは、開口部31内において下方へ移動しつつ、その下端部がより大きく後方へ移動することが助長される(図3の実線状態から破線状態を経て一点鎖線状態へと姿勢変化される)。このようにして、前方へ倒れようとする物品Wが側方開口6を通して落下してしまう事態が確実に防止される。
物品Wは、開口部31の内周縁部31a、31bのうち凸部35あるいは36に当接することになるが、凸部35あるいは36によって物品Wとの間での摩擦低減となって、物品Wの下端部が後方へスムーズに移動される。とりわけ、物品Wの側面に柔らかいラベルが貼られているときに、凸部35,36が存在しないと、物品Wが開口部31の内周縁部31a、31bにひっかかったままとなって、物品W(の下端部)の後方への移動が阻害されるおそれがあるが、凸部35,36を設けておくことにより、物品Wをスムーズに後方へ移動させることが可能となる。
また、ガイド溝21によって、前方へ倒れようとする物品Wの下端部を後方へとよりスムーズに案内することになる。特に、物品Wの下端部(の一部)が、ガイド溝にはまり込んで、まっすぐ後方へと移動するように案内されるので、前方へ倒れようとする物品Wが、左右方向に傾いてしまうことも防止されることになる。このことは、左右の物品W同士のぶつかり合いを極力防止する上で好ましいものとなる。また、ストッパ壁30を後方に向けて若干傾斜設定しておくことにより(図3のθで示す角度で、例えばθ=5度〜15度)、物品Wを図3の一点鎖線で示す姿勢へと導く上でより好ましいものとなる。
ストッパ部32の上端部が、上方に向けて凸となるように丸みをつけられているので(水平な平坦面とされていないので)、前方へ移動しようとする物品Wは、ストッパ部32の上端部を乗り越えようとしたとき、すみやかに近くの開口部312側へと落とし込まれて、ストッパ壁30を超えて物品が飛び出してしまうことが防止される。なお、このような効果は、凸部35,36を設けた効果と共に、車載型の地震再現装置を用いた実験によって確認されている。
棚板5上の物品Wを取り出す際には、側方開口6を通して、ストッパ壁30を乗り越えるように手指を伸ばし、物品Wを把持して取り出せばよい。開口部31が、上方に向かうにつれて徐々に幅広くされているので、同じ高さであれば、開口部31を有しない場合に比して、スムーズに物品Wを取り出すことができる。棚板5上への物品Wを載置する場合も、側方開口6を通して、ストッパ壁30を乗り越えるようにして物品Wを棚板5上に載置すればよい。実施形態では、ストッパ壁30(のストッパ部32)の上端部に丸みをつけてあるので、ストッパ壁30上を手指が通過する際に、手指を傷つけないようにする上で好ましいものとなる。凸部35,36の先端部も丸みを付けられているので、凸部35,36に当接する物品Wそのものやその側面に貼られたラベルの損傷防止の上でも好ましいものとなる。
図8は、本発明の変形例を示すものである。図8の変形例においては、前記実施形態では上下2組の凸部35,36を設けたが、1組の左右一対の凸部35のみを設けるようにしてある。なお、左右一対の凸部は、35の1組のみ、35と36の2組に限らず、上下方向に間隔をあけて3組以上設けることもできる。凸部35(36)を多く設ける場合、開口部31の内周縁部31a、31bのほぼ全長に渡って波形に形成するような態様とすることができる(波形の山の部分が凸部を構成する)。
以上実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば次のような場合をも含むものである。基板20を有しない場合であってもよく、この場合は、例えば固定具を用いてストッパ壁30を棚板5に固定するようにすればよく、またガイド溝21を形成する場合は、棚板5の上面に直接形成すればよい(ストッパ壁30の棚板5への固定のために、ストッパ壁30の下端から後方に短く伸びるフランジ部を有するように形成して、このフランジ部でもって棚板5に対する固定を行うようにするのが好ましい)。ストッパ壁30を棚板5と一体成形するようにしてもよい。
物品Wとしては、断面外周形状が円形(ほぼ円形の場合を含む)の場合に限らず、適宜の断面外周形状のものを含むものである。また、物品Wとしては、大きな揺れによって飛び出しが問題となる適宜の物品が対象となるものであり、飲料(飲食)用に限らず、例えば各種産業用液体が充填された容器(例えばエンジンオイルが充填されたカン)等であってもよく、また液体が充填される容器に限らないものである。開口部31の最大開口幅を、物品Wの最大幅よりも大きく設定してもよい(開口部31は、物品Wの最大幅よりも小さい幅部分を有すればよい)。物品陳列棚Tは、物品Wの出し入れ口となる側方開口6を、1面にのみ有する場合に限らず、例えば正面(前面)と背面(後面)の両方に有するものや、3面以上有するものであってもよい。ストッパ壁30が1つの開口部31のみを有するものであってもよい(特に物品Wが左右に複数配列されない棚の場合)。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明は、地震等があったときに、物品陳列棚からの物品飛び出し防止用として利用価値の高いものとなる。
T:物品陳列棚
B:物品飛出し防止器具
W:物品
5:棚板
6:側方開口
10:係止具
20:基板
21:ガイド溝
30:ストッパ壁
31:開口部
31a、31b:内縁部
31c:上方開口
32:ストッパ部
33:連結部
35,36:凸部

Claims (14)

  1. 物品が載置される棚板を備え、該棚板上の物品にアクセスするための側方開口を有する物品陳列棚において、
    前記棚板の前端部に、上方へ伸びるストッパ壁が形成され、
    前記ストッパ壁には、上方に向けて開口されると共に下端部が閉じられた開口部が形成され、
    前記開口部は、上方に向かうにつれて徐々に幅広くなるように設定され、
    前記開口部の内周縁部には、同一高さ位置において左右一対の凸部が形成されている、
    ことを特徴とする物品陳列棚。
  2. 請求項1において、
    前記左右一対の凸部が、上下方向に間隔をあけて複数組形成されている、
    ことを特徴とする物品陳列棚。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記凸部の先端部が丸みを有している、ことを特徴とする物品陳列棚
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    前記ストッパ壁が、前記棚板の左右方向長さの全長に渡って伸びるように細長く形成され、
    前記開口部が、左右方向に間隔をあけて複数形成され、
    前記複数の開口部にそれぞれ前記左右一対の凸部が形成されている、
    ことを特徴とする物品陳列棚。
  5. 請求項4において、
    前記開口部の形状が、前方から見たときに左右対称形状となる略V字状になるように形成され、
    隣り合う前記開口部の間に位置するストッパ壁が、上方に向けて徐々に先細となるようにかつ左右対称形状となるように形成され、
    前記ストッパ壁の上端部が、上方に向けて凸なった丸みを有するように形成されている、
    ことを特徴とする物品陳列棚。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、
    前記ストッパ壁が、上方に向かうにつれて後方に位置するように傾斜されている、ことを特徴とする物品陳列棚。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、
    前記棚板のほぼ全面を覆う方形の基板を備え、
    ストッパ壁が前記基板に一体に形成されている、
    ことを特徴とする物品陳列棚。
  8. 請求項7において、
    前記基板の上面には、前記開口部の下端部の後方延長線上において、前後方向に延びるガイド溝が形成されている、ことを特徴とする物品陳列棚。
  9. 物品が載置される棚板を備えると共に該棚板上の物品にアクセスするための側方開口を有する物品陳列棚に対して使用される物品飛び出し防止器具であって、
    ストッパ壁と、棚板上に載置されると共に該ストッパ壁の下端部に対して一体的に連なる方形の基板とを有し、
    前記ストッパ壁は、前記棚板の左右方向長さの全長に渡って伸びるように細長く形成されると共に上方へ伸びており、
    前記ストッパ壁には、左右方向に間隔をあけて、それぞれ上方に向けて開口されると共に下端部が閉じられた複数の開口部が形成され、
    前記各開口部は、上方に向かうにつれて徐々に幅広くなるように設定され、
    前記各開口部の内周縁部には、同一高さ位置において左右一対の凸部が形成されている、
    ことを特徴とする物品飛び出し防止器具。
  10. 請求項9において、
    前記左右一対の凸部が、上下方向に間隔をあけて複数組形成されている、
    ことを特徴とする物品飛び出し防止器具。
  11. 請求項9または請求項10において、
    前記各開口部の形状が、前方から見たときに左右対称形状となる略V字状になるように形成され、
    隣り合う前記開口部の間に位置するストッパ壁が、上方に向けて徐々に先細となるようにかつ左右対称形状に形成され、
    前記ストッパ壁の上端部が、上方に向けて凸なった丸みを有するように形成されている、
    ことを特徴とする物品飛び出し防止器具。
  12. 請求項9ないし請求項11のいずれか1項において、
    前記ストッパ壁が、上方に向かうにつれて後方に位置するように傾斜されている、ことを特徴とする物品飛び出し防止器具。
  13. 請求項9ないし請求項12のいずれか1項において、
    前記基板の上面には、前記各開口部の下端部の後方延長線上において、前後方向に伸びるガイド溝が左右方向に間隔をあけて複数形成されている、ことを特徴とする物品飛び出し防止器具。
  14. 請求項9ないし請求項13のいずれか1項において、
    前記基板とストッパ壁とが、透明な合成樹脂によって一体成形されている、ことを特徴とする物品飛び出し防止器具。
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