JP2011189017A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で部品点数が少なく、量産性に優れ、動作不良や破損等が発生し難く、調理器本体の耳部を真っ直ぐに差し込むだけで、確実かつ強固に着脱式取手を固定することができ、取手のぐらつきが発生せず、固定安定性、安全性、耐久性に優れると共に、簡単な操作で容易に取り外すことができ、着脱作業性、取扱い性に優れる加熱調理器の提供。
【解決手段】調理器本体2が、耳部3に形設された嵌合部を有し、着脱式取手10が、(a)耳部3が挿通される挿通部と、挿通部の下部に形設された支持部材収容部14と、を有し、取手部11の一端に形成又は配設される装着部本体12と、(b)装着部本体12の支持部材収容部に配設され耳部を上方に付勢する弾性支持部20と、弾性支持部20の先端側に形設され耳部の嵌合部に係合する係合部20aと、弾性支持部20の先端側に延設された操作部21と、を有する支持部材17と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、鍋やフライパン等の容器本体に着脱式取手が配設された加熱調理器に関するものである。
鍋やフライパン等の加熱調理器には、持ち運び等のために取手が設けられているが、寸法の異なる加熱調理器を重ねて収納したり、料理の入った加熱調理器を直接、レンジやオーブンで加熱或いは冷蔵庫で保管したりする際に、取手が邪魔にならないように、容器本体に対して取手を着脱自在とする構造が提案されている。
例えば(特許文献1)には、器本体の周面に横向きに張出して設けられると共に係止受け部を形成した取手取付け用の突片と、突片に着脱可能に嵌合する嵌合受け部を形成し係止受け部に係止可能なストッパーを備えた取手とからなる取手装置が開示されている。
また、(特許文献2)には、容器の側壁部に対して取り付け及び取り外し可能に構成された取手本体を有する容器の着脱式取手が開示されている。
実用新案登録第3067853号公報 特開2001−190432号公報
しかしながら上記従来の技術は、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)では、孔(係止受け部)を形成した突片を容器本体側に溶接や螺子止めなどで取り付け、突片を取手の嵌合受け部に差し込み、ストッパーの係止部をばね(付勢手段)の力で孔(係止受け部)に係止して固定するので、取手のぐらつきが発生し易く、固定安定性、取扱い性に欠けるという課題を有していた。
(2)(特許文献2)では、容器本体に突起を設けることなく、直接、容器の側壁部を挟持するだけなので、取手本体を強固に固定することができず、ぐらつきが発生し易く、固定安定性、取扱い性に欠けるという課題を有していた。
また、容器本体がフッ素加工製品等の場合、側壁部を直接、挟持することにより表面を傷付け易く、使用性に欠けるという課題を有していた。
(3)(特許文献2)では、取手本体の構造が複雑で部品点数が多く、可動部の動作不良や破損等が発生し易く、耐久性、量産性に欠けると共に、重量が増して取扱い性に欠けるという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、簡素な構成で部品点数が少なく、量産性に優れ、複雑な可動部を有していないので動作不良や破損等が発生し難く、調理器本体の耳部を真っ直ぐに差し込むだけで、確実かつ強固に着脱式取手を固定することができ、取手のぐらつきが発生せず、かしめや溶接等による固定と同様に固定安定性、安全性、耐久性に優れると共に、簡単な操作で容易に取り外すことができ、着脱作業性、取扱い性に優れる加熱調理器の提供を目的とする。
上記従来の課題を解決するために本発明の加熱調理器は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の加熱調理器は、調理器本体の一側部に形成又は配設された耳部に着脱自在に装着される着脱式取手を有する加熱調理器であって、前記調理器本体が、前記耳部に形設された嵌合部を有し、前記着脱式取手が、(a)中空状に形設され前記耳部が挿通される挿通部と、前記挿通部の下部に形設された支持部材収容部と、を有し、取手部の長手方向の一端に形成又は配設される装着部本体と、(b)前記装着部本体の前記支持部材収容部に配設され前記挿通部に挿通される前記調理器本体の前記耳部を上方に付勢する弾性支持部と、前記弾性支持部の先端側に形設され前記耳部の前記嵌合部に係合する係合部と、前記弾性支持部の先端側に延設された操作部と、を有する支持部材と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)着脱式取手の支持部材が、装着部本体の支持部材収容部に配設され挿通部に挿通される調理器本体の耳部を上方に付勢する弾性支持部と、弾性支持部の先端側に形設され耳部の嵌合部に係合する係合部を有するので、挿通部に調理器本体の耳部を挿通した際に、耳部で押された弾性支持部が一旦、下方に弾性変形するが、耳部の嵌合部の位置と支持部材の係合部の位置が一致した時に弾性支持部が復元力によって上方に復元することにより、嵌合部に係合部を係合させて、耳部を確実に保持することができ、装着作業性、固定安定性に優れる。
(2)支持部材が、弾性支持部の先端側に延設された操作部を有するので、操作部を押し下げるだけで弾性支持部を下方に弾性変形させ、耳部の嵌合部から係合部の係合を外して、着脱式取手を容易に取り外すことができ、着脱作業性、操作性に優れる。
(3)支持部材が装着部本体の支持部材収容部に配設されるので、支持部材収容部で支持部材を覆って保護することができ、支持部材の変形や破損、誤動作などを防止することができ、動作の安定性、耐久性に優れる。
ここで、耳部は、調理器本体と一体に成形するものが耐久性、量産性の面から好ましいが、別部材で形成したものを容器本体に螺子止めや溶接などで取付けてもよい。
着脱式取手の装着部本体は、ステンレス,鉄,アルミニウム等の金属で形成したものが好適に用いられる。取手部は、合成樹脂で形成してもよいし、アルミニウム,ステンレス,チタン等の金属で形成してもよい。取手部を合成樹脂で形成する場合は、取手部の一端から装着部本体が突出するように装着部本体の根元側に延設された埋設部を取手部に埋設する。また、取手部を金属で形成する場合は、装着部本体と取手部を初めから一体に形成してもよいし、別々に形成したものを溶接や螺子止め等で固定してもよい。
挿通部は耳部が挿通できればよく、その形状は、耳部の形状に応じて、適宜、選択することができる。尚、挿通部の内寸が耳部の外寸と同等以上であれば、挿通部に耳部を挿通することができるが、挿通部の中空部の幅や高さを耳部の幅や厚さと同程度に形成した場合、挿通部の内周面と耳部の外周面が面接触して、着脱式取手の左右方向の位置ずれや水平軸及び垂直軸周りの回転を防止することができ、固定の安定性に優れる。
また、挿通部の入口側の幅が広く、奥側の幅が狭くなるようにテーパ状に形成し、耳部も挿通部の形状に合わせて根元(調理器本体)側の幅が広く、先端側の幅が狭くなるようにテーパ状に形成すれば、耳部を挿通部に挿通した時に、がたつきが発生せず固定安定性に優れる。
弾性支持部は、耳部を裏面側から弾性支持できるものであればよいが、ステンレス鋼やりん青銅等で板バネ状に形成されたもの等が好適に用いられる。弾性支持部は、支持部材収容部の入口側(調理器本体側)に固定される固定端側が低く、支持部材収容部の奥側(取手部側)に位置する自由端側が高くなるように傾斜して配設される。そして、弾性支持部の自由端側(先端側)に形設される係合部を支持部材収容部より上方の挿通部側に突出させておくことにより、挿通部に挿通される耳部を弾性支持部で上方に付勢することができると共に、係合部を耳部の嵌合部に係合させて耳部を確実に固定できる。
弾性支持部の先端側(自由端側)に形設される係合部と耳部の嵌合部は互いに係合する形状であればよいが、係合部又は嵌合部のいずれか一方を突起状に形成し、他方を凹状若しくは孔状に形成したものが好適に用いられる。尚、係合部又は嵌合部を突起状に形成する場合は、半球、三角形状の山形、截頭円錐、截頭四角錐などのように側面部に球面や傾斜面(テーパ面)を有する形状が好ましい。挿通部に対して耳部をスライドさせて挿抜する際に、係合部や嵌合部が途中で引っ掛かることがなく、スムーズに移動できるためである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の加熱調理器であって、前記着脱式取手の前記支持部材が、前記弾性支持部の根元側を前記装着部本体の前記支持部材収容部に回動自在に保持する回動支持部と、前記弾性支持部の根元側から連設され前記回動支持部を挟んで前記弾性支持部と対称に配置され前記操作部を下方に押し下げた時に前記耳部の根元側を裏面から押圧する押圧部と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)着脱式取手の支持部材が、弾性支持部の根元側を装着部本体の支持部材収容部に回動自在に保持する回動支持部と、弾性支持部の根元側から連設され回動支持部を挟んで弾性支持部と対称に配置され操作部を下方に押し下げた時に耳部の根元側を裏面から押圧する押圧部を有するので、操作部を下方に押し下げ、弾性支持部を下方に弾性変形させて、耳部の嵌合部から係合部の係合を外し、挿通部から耳部を抜き取る際に、回動支持部を中心に支持部材全体を回動させ、押圧部によって耳部の根元側を裏面から押圧することができ、挿通部から耳部が簡単に抜け落ちることを防止でき、誤って操作部を操作した場合でも調理器本体が脱落することがなく、安全性に優れる。
(2)耳部の根元側を裏面から押圧する押圧部を有するので、弾性支持部の係合部が耳部の嵌合部に完全に係合してロックがかかる位置まで耳部を挿入しなくても、挿通部で耳部を保持して調理器本体を移動させることができ、オーブン等への調理器本体の出し入れを簡便に行うことができ、機能性、使用性に優れる。
ここで、支持部材は、全体が略くの字型に形成されたものが好適に用いられる。対称に配置された弾性支持部と押圧部が回動支持部を中心としてシーソーのように上下動(揺動)することにより、耳部の挿抜時に、弾性支持部又は押圧部のいずれかで耳部を押圧、支持することができる。尚、押圧部は上に凸な曲面状(円弧状)に形成することが好ましい。回動支持部の前後のバランスで押圧部側が上方に跳ね上がった場合でも、押圧部の先端側が挿通部の下面(支持部材収容部の上面)よりも低い位置にあることにより、耳部を挿通部に挿通する際に耳部の先端が押圧部に引っ掛かることがなく、スムーズに挿入できるためである。また、耳部を挿通部に挿通することにより、押圧部側が下方に下がり、弾性支持部が上方に移動した際にも、弾性支持部が上に凸な曲面状(円弧状)に形成されていれば、耳部が弾性支持部に引っ掛かることがなく、弾性支持部が速やかに下方に向かって弾性変形し易く、抵抗なく耳部を挿入することができ、装着作業性に優れる。
尚、回動支持部は、支持部材収容部に対して支持部材を回動自在に支持できるものであればよい。
押圧部の材質は、弾性支持部と同様のものが好適に用いられる。尚、弾性支持部と押圧部は、初めから支持部材として一体に形成することが好ましいが、別々に形成したものを組合せて一体化してもよい。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の加熱調理器であって、前記着脱式取手の前記装着部本体が、前記挿通部の上面に穿設され前記挿通部に前記耳部を挿通した時に前記支持部材の前記操作部の先端部を前記挿通部の上面に突出させる操作部突出孔を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1又は2で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)着脱式取手の装着部本体が、挿通部の上面に穿設され挿通部に耳部を挿通した時に支持部材の操作部の先端部を挿通部の上面に突出させる操作部突出孔を有することにより、操作部が操作部突出孔から突出しているか否かを目視で確認するだけで、着脱式取手が耳部に確実に固定されているかどうかを判別することができ、固定の信頼性、安全性に優れる。
(2)操作部突出孔から突出する操作部の先端部以外は装着部本体の支持部材収容部及び挿通部で保護されるため、不意の外力などによる誤動作が発生し難く、安全性、固定の安定性に優れる。
ここで、操作部は初めから支持部材と一体に形成してもよいし、別部材で形成したものを螺子止め等で固定してもよい。
以上のように、本発明の加熱調理器によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、以下のような有利な効果が得られる。
(1)着脱式取手の装着時は、装着部本体に形成された挿通部に対して調理器本体の耳部を真っ直ぐに差し込むだけで、弾性支持部によって耳部を支持できると共に、係合部を耳部の嵌合部に係合させて耳部を確実に固定することができ、装着作業性、固定安定性に優れ、着脱式取手を取り外す時には、操作部を下方に押し下げる簡単な操作だけで弾性支持部を弾性変形させて係合部による耳部の固定を解除することができる着脱作業性、操作性に優れた加熱調理器を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果に加えて以下のような有利な効果が得られる。
(1)操作部を下方に押し下げて係合部による耳部の固定を解除した際に、押圧部によって耳部の根元側を裏面から押圧することにより、挿通部から耳部が抜け落ちることを防止でき、誤って操作部を操作した場合でも調理器本体が脱落することのない安全性に優れた加熱調理器を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の効果に加えて以下のような有利な効果が得られる。
(1)着脱式取手の固定状態を目視で簡便に確認することができ、不意の外力などによる誤動作が発生し難い取扱い性、安全性、固定の安定性に優れた加熱調理器を提供することができる。
(a)は実施の形態1における加熱調理器の斜視図(b)実施の形態1における加熱調理器の分解斜視図 (a)実施の形態1における加熱調理器の着脱式取手の要部拡大側面図 (b)は実施の形態1における加熱調理器の着脱式取手の要部拡大平面図 図2(b)のA−A線矢視断面図 実施の形態1における加熱調理器の装着部本体の分解斜視図 (a)実施の形態1における加熱調理器の容器本体への着脱式取手の取付方法を示す要部拡大模式断面図 (b)実施の形態1における加熱調理器の容器本体からの着脱式取手の取外方法を示す要部拡大模式断面図
以下、本発明の実施の形態における加熱調理器について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1(a)は実施の形態1における加熱調理器の斜視図であり、図1(b)は実施の形態1における加熱調理器の分解斜視図であり、図2(a)は実施の形態1における加熱調理器の着脱式取手の要部拡大側面図であり、図2(b)は実施の形態1における加熱調理器の着脱式取手の要部拡大平面図である。
図1及び図2中、1は実施の形態1におけるフライパンや鍋等の加熱調理器、2は加熱調理器1の調理器本体、3は調理器本体2の一側部に形成された加熱調理器1の耳部、10は耳部3に着脱自在に配設される加熱調理器1の着脱式取手、11は合成樹脂で形成された着脱式取手10の取手部、12は取手部11の長手方向の一端に配設された着脱式取手10の装着部本体である。
次に、実施の形態1における加熱調理器の要部の詳細について説明する。
図3は図2(b)のA−A線矢視断面図であり、図4は実施の形態1における加熱調理器の装着部本体の分解斜視図である。
図2及び図3中、3aは調理器本体2の耳部3に穿設された矩形孔状の嵌合部(図3)、13は耳部3の形状に合わせて略台形状の中空状に形成され耳部3が挿通される装着部本体12の挿通部、13aは挿通部13の上面後端側に延設され取手部11に埋設された装着部本体12の埋設部、14は挿通部13の下部に形設された装着部本体12の中空状の支持部材収容部、15aは埋設部13aに円形に穿設された3つの止め孔、15bは埋設部13bに矩形に穿設された1つの止め孔、16は挿通部13の取手部11側の上面に穿設された操作部突出孔、17はバネ性を有するステンレス鋼等で略くの字型に形成され支持部材収容部14に回動自在に保持された着脱式取手12の支持部材、18は支持部材17の折り曲げ位置に形成された回動支持部、18aは回動支持部18に穿設された回動軸挿通孔、19は回動支持部18から耳部3の根元(調理器本体2)側に向かって斜め上方に延設され先端側が挿通部13の下面(支持部材収容部14の上面)よりも低くなるように上に凸な曲面状(円弧状)に形成された支持部材17の押圧部、20は回動支持部18から耳部3の先端(取手部11)側に向かって斜め上方に延設され上に凸な曲面状(円弧状)に形成されて押圧部19と対称に配置された支持部材17の弾性支持部、20aは弾性支持部20の先端側の上面に山形に形設され耳部3の嵌合部3aに係合する係合部、21は弾性支持部20の先端(自由端)側から上方に向かって延設された支持部材17の操作部、22は略半球状に形設された操作部21の先端部、23a,23bは支持部材17の回動軸挿通孔18aに挿設され支持部材収容部14に対して支持部材17を回動自在に保持する一対のリベット等を用いた回動軸である。
次に、実施の形態1における加熱調理器の容器本体と着脱式取手の着脱方法について説明する。
図5(a)は実施の形態1における加熱調理器の容器本体への着脱式取手の取付方法を示す要部拡大模式断面図であり、図5(b)は実施の形態1における加熱調理器の容器本体からの着脱式取手の取外方法を示す要部拡大模式断面図である。
図5(a)に示すように、着脱式取手10を容器本体2に取り付ける前は、シーソー状に形成された支持部材17の押圧部19側が下がり、弾性支持部20側が上がった状態となっている。
まず、着脱式取手10の取り付け方法について説明する。
着脱式取手10を容器本体2に取り付ける際には、着脱式取手10の挿通部13の開口端から容器本体2の耳部3を挿通するが、図5(a)に示すように、支持部材17の押圧部19の先端側が挿通部13の下面(支持部材収容部14の上面)よりも低くなるように上に凸な曲面状(円弧状)に形成されているので、例え押圧部19が上方に跳ね上がった状態であっても、耳部3の先端部が押圧部19に引っ掛かることがなく、スムーズに耳部3を挿入することができる。耳部3の挿入を続けると、耳部3の先端部が支持部材17の弾性支持部20に形成された係合部20aの斜面に当接し、支持部材17全体を回動軸23aを中心に回転させると共に、弾性支持部20が下方に弾性変形する。このとき、弾性支持部20が上に凸な曲面状(円弧状)に形成されているので、弾性支持部20が下方に向かって弾性変形し易く、小さな力で無理なく耳部3を挿入することができる。さらに耳部3を奥まで挿通し、耳部3の嵌合部3aの位置と弾性支持部20の係合部20aの位置が一致すると、弾性支持部20が復元力によって上方に変形し、嵌合部3aに係合部20aが係合され、図3の状態となって、着脱式取手10の取り付けが完了する。このとき、押圧部19が耳部3の根元(容器本体2)側の裏面と面接触することにより、耳部3が強固に保持され、ぐらつきを防止する。
次に、着脱式取手10の取り外し方法について説明する。
図5(b)において、操作部21の先端部22を下方に押し下げると、支持部材17の弾性支持部20が下方に弾性変形し、嵌合部3aから係合部20aの係合が外れる。このとき、押圧部19を耳部3の根元(容器本体2)側の裏面に押し付ける方向に力が働くので、挿通部13から耳部3が一気に抜け落ちることがなく、徐々に着脱式取手10をスライドさせながら、安全に耳部3から取り外すことができる。
本実施の形態では、耳部3の嵌合部3aを角孔状に形成し、弾性支持部20の係合部20aを山形の突起状に形成したが、嵌合部3a及び係合部20aの形状はこれに限定されるものではなく、互いに係合する形状であればよい。例えば、嵌合部3aを凹状に形成してもよいし、嵌合部3aを突起状に形成し、係合部20aを孔状若しくは凹状に形成してもよい。
嵌合部3a又は係合部20aを凸状に形成する場合は、三角形状の山形以外に、半球、截頭円錐、截頭四角錐などの形状に形成すことができる。いずれも側面部に傾斜面(テーパ面)や球面を有することにより、挿通部13に対して耳部3をスライドさせて挿抜する際に、嵌合部3aや係合部20aが途中で引っ掛かることがなく、スムーズに移動できる。
以上のように実施の形態1における加熱調理器は構成されているので、以下のような作用が得られる。
(1)着脱式取手の支持部材が、装着部本体の支持部材収容部に配設され挿通部に挿通される調理器本体の耳部を上方に付勢する弾性支持部と、弾性支持部の先端側に形設され耳部の嵌合部に係合する係合部を有するので、挿通部に調理器本体の耳部を挿通した際に、耳部で押された弾性支持部が一旦、下方に弾性変形するが、耳部の嵌合部の位置と支持部材の係合部の位置が一致した時に弾性支持部が復元力によって上方に復元することにより、嵌合部に係合部を係合させて、耳部を確実に保持することができ、装着作業性、固定安定性に優れる。
(2)支持部材が、弾性支持部の先端側に延設された操作部を有するので、操作部を押し下げるだけで弾性支持部を下方に弾性変形させ、耳部の嵌合部から係合部の係合を外して、着脱式取手を容易に取り外すことができ、着脱作業性、操作性に優れる。
(3)支持部材が装着部本体の支持部材収容部に配設されるので、支持部材収容部で支持部材を覆って保護することができ、支持部材の変形や破損、誤動作などを防止することができ、動作の安定性、耐久性に優れる。
(4)着脱式取手の支持部材が、弾性支持部の根元側を装着部本体の支持部材収容部に回動自在に保持する回動支持部と、弾性支持部の根元側から連設され回動支持部を挟んで弾性支持部と対称に配置され操作部を下方に押し下げた時に耳部の根元側を裏面から押圧する押圧部を有するので、操作部を下方に押し下げ、弾性支持部を下方に弾性変形させて、耳部の嵌合部から係合部の係合を外し、挿通部から耳部を抜き取る際に、回動支持部を中心に支持部材全体を回動させ、押圧部によって耳部の根元側を裏面から押圧することができ、挿通部から耳部が簡単に抜け落ちることを防止でき、誤って操作部を操作した場合でも調理器本体が脱落することがなく、安全性に優れる。
(5)耳部の根元側を裏面から押圧する押圧部を有するので、弾性支持部の係合部が耳部の嵌合部に完全に係合してロックがかかる位置まで耳部を挿入しなくても、挿通部で耳部を保持して調理器本体を移動させることができ、オーブン等への調理器本体の出し入れを簡便に行うことができ、機能性、使用性に優れる。
(6)着脱式取手の装着部本体が、挿通部の上面に穿設され挿通部に耳部を挿通した時に支持部材の操作部の先端部を挿通部の上面に突出させる操作部突出孔を有することにより、操作部が操作部突出孔から突出しているか否かを目視で確認するだけで、着脱式取手が耳部に確実に固定されているかどうかを判別することができ、固定の信頼性、安全性に優れる。
(7)操作部突出孔から突出する操作部の先端部以外は装着部本体の支持部材収容部及び挿通部で保護されるため、不意の外力などによる誤動作が発生し難く、安全性、固定の安定性に優れる。
本発明は、簡素な構成で部品点数が少なく、量産性に優れ、複雑な可動部を有していないので動作不良や破損等が発生し難く、調理器本体の耳部を真っ直ぐに差し込むだけで、確実かつ強固に着脱式取手を固定することができ、取手のぐらつきが発生せず、かしめや溶接等による固定と同様に固定安定性、安全性、耐久性に優れると共に、簡単な操作で容易に取り外すことができ、着脱作業性、取扱い性に優れる加熱調理器の提供を行うことができ、鍋やフライパン等の加熱調理器の使い勝手を向上させることができる。
1 加熱調理器
2 調理器本体
3 耳部
3a 嵌合部
10 着脱式取手
11 取手部
12 装着部本体
13 挿通部
13a 埋設部
14 支持部材収容部
15a,15b 止め孔
16 操作部突出孔
17 支持部材
18 回動支持部
18a 回動軸挿通孔
19 押圧部
20 弾性支持部
20a 係合部
21 操作部
22 先端部
23a,23b 回動軸

Claims (3)

  1. 調理器本体の一側部に形成又は配設された耳部に着脱自在に装着される着脱式取手を有する加熱調理器であって、
    前記調理器本体が、前記耳部に形設された嵌合部を有し、
    前記着脱式取手が、(a)中空状に形設され前記耳部が挿通される挿通部と、前記挿通部の下部に形設された支持部材収容部と、を有し、取手部の長手方向の一端に形成又は配設される装着部本体と、(b)前記装着部本体の前記支持部材収容部に配設され前記挿通部に挿通される前記調理器本体の前記耳部を上方に付勢する弾性支持部と、前記弾性支持部の先端側に形設され前記耳部の前記嵌合部に係合する係合部と、前記弾性支持部の先端側に延設された操作部と、を有する支持部材と、を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記着脱式取手の前記支持部材が、前記弾性支持部の根元側を前記装着部本体の前記支持部材収容部に回動自在に保持する回動支持部と、前記弾性支持部の根元側から連設され前記回動支持部を挟んで前記弾性支持部と対称に配置され前記操作部を下方に押し下げた時に前記耳部の根元側を裏面から押圧する押圧部と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記着脱式取手の前記装着部本体が、前記挿通部の上面に穿設され前記挿通部に前記耳部を挿通した時に前記支持部材の前記操作部の先端部を前記挿通部の上面に突出させる操作部突出孔を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。
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