JP2011187540A - 太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】液状の封止接着剤用合成樹脂を用いる場合でも、太陽電池セルを容易に且つ精度良く配置することができる太陽電池モジュールの製造方法を提供する。
【解決手段】太陽電池モジュールの製造方法では、液状の下層紫外線硬化樹脂3Aをバックリフレクタ6上に投入して硬化させて下層封止材層3を形成し、下層封止材層3上に複数の太陽電池セル4を配置した後に上層紫外線硬化樹脂2Aを投入して、上層封止材層2を形成する共にこの上層封止材層2にて太陽電池セル4を封止している。このように、液状の封止接着剤用合成樹脂である上層紫外線硬化樹脂2A及び下層紫外線硬化樹脂3Aを用いる場合であっても、液状の下層紫外線硬化樹脂3Aを硬化させて下層封止材層3を形成した後に太陽電池セル4を配置するため、太陽電池セル4を容易に配置でき、アライメント精度を確保することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、集光型の太陽電池モジュールの製造方法に関する。
従来の太陽電池モジュールとして、太陽電池セルが封止された封止材層を備え、封止材層に設けられた光入射面の反対側に、光入射面から入射した光を反射する集光素子が設けられたものがある。この太陽電池モジュールにおける太陽電池セルは、光を透過する封止接着剤用合成樹脂によって互いに接着されており、封止接着用合成樹脂としては、従来、例えば熱可塑性樹脂が用いられていた。そして、太陽電池モジュールを製造する際には、熱可塑化前の熱可塑性樹脂に太陽電池セルを配置すると共に熱可塑性樹脂の裏面に反射シートを配置し、熱可塑性樹脂を熱可塑化していた。しかしながら、熱可塑性樹脂を用いた場合には、たとえば真空ダイヤフラム式ラミネータ機によって熱可塑化する工程や、熱可塑化した後の冷却が必要となるため、太陽電池モジュールを製造する際におけるタイムタクトが長くなり、太陽電池モジュールの製造効率が低くなるといった問題がある。
この点に関して、例えば特許文献1に記載の太陽電池モジュールの製造方法では、封止接着用合成樹脂として紫外線熱硬化樹脂を用いている。紫外線硬化樹脂は、常温付近温度での成型が可能であり、且つ硬化時間が数分程度と短いため、封止接着剤用合成樹脂として用いることは、太陽電池モジュールを製造する際のタクトタイムの大幅な短縮に有効である。
特開2009−283228号公報
ところで、通常、紫外線硬化樹脂は、常温において液状をなしている。したがって、従来の熱可塑性樹脂のように、封止接着剤用合成樹脂上に太陽電池セルを配置することは容易ではなく、アライメント精度の制御を行うことが困難である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、液状の封止接着剤用合成樹脂を用いる場合でも、太陽電池セルを容易に且つ精度良く配置することができる太陽電池モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法は、第1封止材からなり太陽電池セルが封止された第1封止材層と、第2封止材からなり集光素子が設けられた第2封止材層とから構成される封止材層を備えた太陽電池モジュールの製造方法であって、集光素子の表面に硬化しないない液状の第2封止材を投入し、第2封止材を硬化させて第2封止材層を形成する下地形成工程と、硬化した第2封止材層上に太陽電池セルを配置した後に硬化していない液状の第1封止材を投入し、第1封止材を硬化させて第1封止材層を形成すると共に太陽電池セルを封止する太陽電池セル封止工程とを含むことを特徴とする。
この太陽電池モジュールの製造方法では、液状の第2封止材を集光素子上に投入して硬化させて第2封止材層を形成し、この第2封止材層上に太陽電池セルを配置した後に液状の第1封止材を投入して、第1封止材層を形成すると共にこの第1封止材層にて太陽電池セルを封止している。このように、常温において液状の封止接着剤用合成樹脂である第1及び第2封止材を用いる場合であっても、液状の第2封止部材を硬化させて第2封止材を形成した後に太陽電池セルを配置するため、太陽電池セルを容易に配置でき、アライメント精度を確保することができる。このように、本発明の太陽電池モジュールの製造方法では、液状の封止接着剤用合成樹脂を用いる場合でも、太陽電池セルを容易に且つ精度良く配置することができる。
また、第1封止材は、第1紫外線硬化樹脂であり、第2封止材は、第2紫外線硬化樹脂であり、第1紫外線硬化樹脂及び第2紫外線硬化樹脂に紫外線を照射して硬化させて第1封止材層及び第2封止材層を形成することが好ましい。紫外線硬化樹脂の硬化時間は、数分程度であり、熱可塑性樹脂に比べて非常に短い。したがって、紫外線樹脂により第1及び第2封止材層を形成することで、太陽電池モジュールを製造する際のタクトタイムを短縮することができる。
本発明によれば、液状の封止接着剤用合成樹脂を用いる場合でも、太陽電池セルを容易に且つ精度良く配置することができる。
本発明の一実施形態に係る太陽電池モジュールの製造方法により製造された太陽電池モジュールの側断面図である。 バックリフレクタの階層構造を示す要部拡大斜視図である。 太陽電池モジュールの製造方法の工程図である。 太陽電池モジュールの製造方法の工程図である。 太陽電池モジュールの製造ラインを示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。また、図面の寸法比率は、実際のものと異なることがある。
図1は、本発明の一実施形態に係る太陽電池モジュールの製造方法により製造された太陽電池モジュールの側断面図である。図1に示すように、本実施形態に係る太陽電池モジュールの製造方法で製造される太陽電池モジュールMは、集光型モジュールであり、封止材層1を備えている。封止材層1は、第1封止材層である上層封止材層2及び第2封止材層である下層封止材層3を有しており、上層封止材層2は、下層封止材層3の上に積層されている。
また、上層封止材層2には、複数の太陽電池セル4が封入されている。この太陽電池セル4は、その受光面が封止材層1の表面に平行となるように配置されている。これらの複数の太陽電池セル4は、セルストリングス5によって電気的に直列に接続されている。また、複数の太陽電池セル4は、封止材層1の表面に沿う方向に互いに離間して配置されている。また、セルストリングス5も上層封止材層2に封入されている。
また、封止材層1の表面は、光が入射する光入射面とされており、封止材層1の裏面は、光反射面とされている。このうち、光入射面は平面状とされており、反射面は凹凸形状とされている。この反射面は、太陽電池セル4と平行でない部分が存在し、光入射面から入射した光が反射して太陽電池セル4に到達する形状とされている。
上層封止材層2及び下層封止材層3は、いずれも紫外線硬化樹脂で構成されている。また、これら上層封止材層2及び下層封止材層3は、いずれも太陽光等の光を透過する透明性を有するアクリル系硬化樹脂によって構成されている。
また、封止材層1の裏面には、集光素子であるバックリフレクタ6が設けられている。バックリフレクタ6としては、たとえば、図2(a)に示すように、金属や樹脂基板に高反射部材が蒸着された反射板を用いることができる。図2(a)に示すバックリフレクタ6Aは、8つの層によって構成されている。そのうち、封止材層1にもっとも近い位置に配置される層がEVAフィルム層61である。EVAフィルム層61の下層としてアクリル系接着層62が形成され、その下層にPET層63が形成されている。このPET層63には、紫外線吸収剤が含有されている。
また、PET層63の下層にはAC層64が形成され、その下層にはAg蒸着層65が形成されている。Ag蒸着層65の下層にはTOPコート層66が形成され、その下層に接着層67が形成されている。そして、接着層67の下層にSUS基板層68が形成されている。SUS基板層68は、たとえばSUS430のステンレス鋼板で形成されている。あるいは、SUS基板層68に代えて、PET基板層を形成することもできる。
また、バックリフレクタ6として、図2(b)に示すアルミ基板を用いたバックリフレクタ6Bを用いることもできる。図2(b)に示すバックリフレクタ6は、3つの層によって構成されている。そのうち、封止材層1にもっとも近い位置に配置される層がEVAフィルム層61である。EVAフィルム層61の下層としてアクリル系接着層62が形成され、その下層にアルミ基板層69が形成されている。アルミ基板層69は、その両面がアルマイト処理されている。
さらに、上層封止材層2の上層には、保護層としてのガラス材層7が形成されている。ガラス材層7は、封止材層1の表面を保護している。保護層としては、封止材層1を保護するとともに、太陽光および紫外線を透過する透明の部材が用いられる。このため、ガラス材のほか、透明樹脂なども好適に用いることができる。
この太陽電池モジュールMは、アクリル系不飽和結合のラジカル重合反応による硬化を伴う成型方法によって成型される。ここでのラジカル重合反応を下記の化学式に示す。
Figure 2011187540
また、ラジカル重合反応に用いられるラジカル硬化型アクリレートとしては、たとえば下記の化学式で示されるものを例示することができる。
Figure 2011187540
ここで、紫外線硬化による成型方法とは、200〜400nmの波長を持つ紫外線をプレポリマー(紫外線硬化樹脂の主成分)・モノマー(樹脂の粘性調整をする反応希釈剤)・光重合開始剤(紫外線を照射する光重合反応を開始する化合物)・添加剤(充填剤、着色剤、チクソ剤)からなる紫外線硬化樹脂に照射し、短時間(数秒〜数10秒)で硬化させる成型方法である。また、本実施形態において紫外線硬化を行う際の光開始剤としては、ベンゾイルアルキルエーテル、ベンゾフェノン、アセトフェノンなどを用いることができる。
次に、本実施形態に係る太陽電池モジュールMの製造方法について説明する。図3及び図4は、本実施形態に係る太陽電池モジュールの製造方法の製造工程を示す工程図であり、図5は、太陽電池モジュールの製造ラインを示す図である。図5に示すように、太陽電池モジュールMは、ベルトコンベアBによるモジュール製造ライン10により連続的に製造される。図3及び図4に示すように、太陽電池モジュールMを製造する際には、モジュール成型用治具Jが用いられる。モジュール成型用治具Jは、太陽電池モジュールを成型するための型を備えており、モジュール成型用治具Jにおける型の底面は、太陽電池モジュールの反射面に形成する凹凸形状を付与するための凹凸(山形)形状とされている。モジュール成型用治具Jは、ベルトコンベアBにより搬送されて各工程を経る。
さらに、太陽電池モジュールMの製造工程においては、紫外線光源F1,F2が用いられる。紫外線光源F1,F2は、図5に示す第1コンベア式UV照射装置S1及び第2コンベア式UV照射装置S2内に設けられており、第1コンベア式UV照射装置S1及び第2コンベア式UV照射装置S2は、モジュール製造ライン10において所定位置にそれぞれ設置されている。紫外線光源F1,F2は、モジュール成型用治具Jにおける型の内側に収容される硬化前の封止部材等に紫外線を照射する。紫外線光源F1,F2としては、たとえばメタルハライトランプや高圧水銀灯ランプを用いることができる。
図3(a)に示すように、まずモジュール成型用治具Jにおける型の底面に、バックリフレクタ6を配置する。このとき、バックリフレクタ6は、モジュール成型用治具Jにおける型の底面に沿った凹凸形状とされている。
次に、図3(b)に示すように、下地形成工程として、バックリフレクタ6の上層に液状の第2紫外線硬化樹脂(第2封止材)である下層紫外線硬化樹脂3Aをキャストする。この状態で、図3(c)に示すように、第1コンベア式UV照射装置S1における紫外線光源F1において、モジュール成型用治具Jの上方から、キャストされた下層紫外線硬化樹脂3Aに紫外線を照射する。このとき、紫外線を照射する際の紫外線強度は、5000mJ/cmであり、照射時間は1分とする。また、第1コンベア式UV照射装置S1内の温度は常温とする。下層紫外線硬化樹脂3Aは、紫外線が照射されることによって硬化し、下層封止材層3となる。これにより、プリフォーム(下地)が作製される。
下層封止材層3を形成したら、図4(a)に示すように、下層封止材層3上に複数の太陽電池セル4を配置する。この複数の太陽電池セル4は、それぞれセルストリングス5で接続される。このとき、下層封止材層3は硬化しているため、太陽電池セル4の配置を容易に行うことができる。そして、太陽電池セル封止工程として、下層封止材層3の上に液状の第1紫外線硬化樹脂(第1封止材)である上層紫外線硬化樹脂2Aをキャストする。さらに、上層紫外線硬化樹脂2Aの上方にガラス材層7を形成する。
その後、図4(b)に示すように、第2コンベア式UV照射装置S2における紫外線光源F2において、モジュール成型用治具Jの上方から、キャストされた上層紫外線硬化樹脂2Aに紫外線を照射する。このとき、紫外線を照射する際の紫外線強度は、8000mJ/cmであり、照射時間は、5分とする。なお、第2コンベア式UV照射装置S2内の温度は常温とする。上層紫外線硬化樹脂2Aは、紫外線が照射されることによって硬化し、上層封止材層2となる。これにより、太陽電池セル4が上層封止材層2内に封入(封止)される。
ここで、紫外線光源F2によってモジュール成型用治具Jの上方から紫外線を照射すると、太陽電池セル4が紫外線を遮り、太陽電池セル4の裏側における紫外線硬化樹脂に紫外線が届かないこととなる。このとき、封止材層1の下面が平面である場合、紫外線が封止材層1の反射面に設けられたバックリフレクタ6に反射したとしても、太陽電池セル4の裏側における紫外線硬化樹脂には届かない。したがって、モジュール成型用治具Jの上方から紫外線光源F2によって紫外線を照射したとしても、紫外線硬化樹脂を全体的に硬化させることが難しくなる。
この点、本実施形態では、封止材層1の反射面および反射面に設けられたバックリフレクタ6は、光入射面から入射した光が反射して太陽電池セル4に到達する凹凸形状とされている。このため、モジュール成型用治具Jの上方から紫外線光源F2によって紫外線を照射した際に、バックリフレクタ6に反射した紫外線が太陽電池セル4の裏側における紫外線硬化樹脂に到達する。したがって、モジュール成型用治具Jの上方から紫外線光源F2によって紫外線を照射しただけで、上層紫外線硬化樹脂2Aを好適に硬化させることができる。
こうして、上層紫外線硬化樹脂2Aを硬化させることにより、上層封止材層2が形成される。ここで、上層紫外線硬化樹脂2Aを硬化させる際に、上層封止材層2に対して下層封止材層3およびガラス材層7が固定される。上記の工程を経ることにより、ガラス材層7、上層封止材層2、下層封止材層3及びバックリフレクタ6が一体化される。
上層紫外線硬化樹脂2Aが硬化することによって上層封止材層2が形成されたら、太陽電池モジュールMが出来上がる。その後、モジュール成型用治具Jから太陽電池モジュールMを取り出す。こうして、図1に示す太陽電池モジュールMが完成する。
従来、太陽電池モジュールの封止材層として用いられるEVA(Ethylene VinylAcetate copolymer:エチレンビニルアセテート)樹脂は、熱可塑性樹脂であるため、モジュール成型するためには、EVA樹脂の溶融温度(85℃〜)以上の熱を加え、樹脂を溶融状態とした上でラミネータ機のダイヤフラムでプレスして所望する形状とする必要がある。EVA樹脂の十分な架橋率(85%〜)を得るためには、ラミネータ機内でのプレス状態を40分程度保持する必要があった。そこで、太陽電池モジュールの封止材層として、硬化時間が数分程度の紫外線硬化樹脂が用いられている。しがしながら、紫外線硬化樹脂は、EVA樹脂とは異なり架橋重合前は液状であるため、セルストリングスのアライメント精度を確保しつつ太陽電池セルを配置するためには、その状態を最適なものとする必要がある。
そこで、本実施形態に係る太陽電池モジュールMの製造方法では、液状の下層紫外線硬化樹脂3Aをバックリフレクタ6上に投入して硬化させて下層封止材層3を形成し、この下層封止材層3上に複数の太陽電池セル4を配置した後に上層紫外線硬化樹脂2Aを投入して、上層封止材層2を形成すると共にこの上層封止材層2にて太陽電池セル4を封止している。このように、常温において液状の封止接着剤用合成樹脂である上層紫外線硬化樹脂2A及び下層紫外線硬化樹脂3Aを用いる場合であっても、液状の下層紫外線硬化樹脂3Aを硬化させて下層封止材層3を形成した後に太陽電池セル4を配置するため、太陽電池セル4を容易に配置でき、アライメント精度を確保することができる。このように、本発明の太陽電池モジュールの製造方法では、液状の封止接着剤用合成樹脂を用いる場合でも、太陽電池セル4を容易に且つ精度良く配置することができる。
また、封止材層1として上層及び下層紫外線硬化樹脂2A,2Bを用いているため、従来必要であった大型のラミネータ装置やキュア炉が不要となると共に、封止材層1を形成する時間を短縮することができる。これにより、太陽電池モジュールMを製造する際のタクトタイムを短縮することができる。したがって、太陽電池モジュールMを効率的に製造することができる。
また、上層及び下層紫外線硬化樹脂2A,2Bを硬化させる際には、たとえば常温常圧下で紫外線硬化樹脂に紫外線を照射すればよく、熱可塑性樹脂のようにバッチ式装置の真空ラミネータ機により真空下に晒す必要がない。このため、紫外線照射を行うためのラインを製造して連続的に紫外線硬化を行うことができるので、効率的な製造とともに、量産にも適した製造方法となる。
また、上層及び下層紫外線硬化樹脂2A,2Bは常温付近の温度で硬化するので、上層及び下層紫外線硬化樹脂2A,2Bを硬化させるために高温下に晒す必要がない。このため、太陽電池セル4やバックリフレクタ6に対する熱ダメージを与えないようにすることができる。したがって、その分、高品質の太陽電池モジュールMを製造することができる。
さらに、上層及び下層紫外線硬化樹脂2A,2Bを硬化させる際には、紫外線を照射するのみである。このため、たとえばEVA樹脂のような熱可塑性樹脂を硬化させる場合のように、有毒ガスや二酸化炭素の排出をなくし、あるいは非常に少なくすることができる。したがって、太陽電池モジュールMを製造するにあたり、環境保全に優れたクリーンなものとすることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、集光部材の形状を凹凸形状としているが、他の形状とすることもできる。たとえば、波型とすることもできるし、光入射面に対して傾斜する斜面となる形状とすることもできる。
さらには、たとえばパラボラ形状やパラボラ形状に近い形状とすることもできる。また、上記実施形態では、バックリフレクタ6は、全体的に略均一の厚さとされ、全体的な形状が凹凸形状とされているが、封止材層1側の形状のみが光入射面から入射した光が太陽電池セルに到達する形状とされている態様とすることもできる。
また、上記実施形態では、集光部材としてバックリフレクタ6を用いており、下層封止材層3を硬化させる際に下層封止材層3にバックリフレクタ6を固定する態様としているが、他の態様で集光部材を設けることもできる。たとえば、集光部材を形成することなく紫外線硬化樹脂を硬化させて封止材層1を形成し、その裏面に集光部材を蒸着させるなどの方法によって製造することもできる。
この場合、紫外線をモジュール成型用治具の上方から照射して上層封止材層を硬化させるときに、太陽電池セル4の裏側の紫外線硬化樹脂に紫外線が到達しないことが考えられる。そこで、この場合には、モジュール成型用治具の裏面に反射部材を設けておくことができる。モジュール成型用治具の裏面に反射部材を設けておくことにより、太陽電池セル4の裏側の紫外線硬化樹脂に対しても紫外線を到達させることができる。
また、封止材層1を形成した後に集光部材を封止材層1の裏面に設ける場合、モジュール成型用治具として光透過性を有する透明の治具を用いることにより、封止材層1の上下方向から紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させることができる。この場合、モジュール成型用治具の上方のみから紫外線を照射する場合と比較して、より効率的に太陽電池モジュールMを製造することができる。
1…封止材層、2…上層封止材層(第1封止材層)、2A…上層紫外線硬化樹脂(第1封止材、第1紫外線硬化樹脂)、3…下層封止材層(第2封止材層)、3A…下層紫外線硬化樹脂(第2封止材、第2紫外線硬化樹脂)、4…太陽電池セル、6…バックリフレクタ(集光素子)、M…太陽電池モジュール。

Claims (2)

  1. 第1封止材からなり太陽電池セルが封止された第1封止材層と、第2封止材からなり集光素子が設けられた第2封止材層とから構成される封止材層を備えた太陽電池モジュールの製造方法であって、
    前記集光素子の表面に硬化していない液状の前記第2封止材を投入し、当該第2封止材を硬化させて前記第2封止材層を形成する下地形成工程と、
    硬化した前記第2封止材層上に前記太陽電池セルを配置した後に硬化していない液状の前記第1封止材を投入し、当該第1封止材を硬化させて前記第1封止材層を形成すると共に前記太陽電池セルを封止する太陽電池セル封止工程とを含むことを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
  2. 前記第1封止材は、第1紫外線硬化樹脂であり、
    前記第2封止材は、第2紫外線硬化樹脂であり、
    前記第1紫外線硬化樹脂及び前記第2紫外線硬化樹脂に紫外線を照射して硬化させて前記第1封止材層及び前記第2封止材層を形成する請求項1記載の太陽電池モジュールの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2016502286A (ja) * 2012-12-21 2016-01-21 サンパワー コーポレイション 太陽電池モジュールの製造方法
JP2018142597A (ja) * 2017-02-27 2018-09-13 三菱ケミカル株式会社 太陽電池モジュール

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