JP2011186937A - 操作装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 検知パネルが固着されている基板の反りを防止でき、しかも表示装置からの光の透過効率が低下することがない操作装置を提供する。
【解決手段】 操作装置の上ケース3は、基板41と矯正層42が2色成形やインサート成形で一体に形成され、矯正層42と同じ樹脂材料で枠部8が形成されている。基板41の前面には、検知パネル20が粘着層21を介して固着されている。基板41と検知パネル20の下部シート22との熱膨張係数が相違していても、逆側に矯正層42が積層されているため、基板41の反り変形を抑制できる。基板41と矯正層42との積層体と枠部8とが一体に形成されているので、上ケース3全体の強度が高くなり、基板41の反りをさらに抑制しやすくなる。
【選択図】図3
【解決手段】 操作装置の上ケース3は、基板41と矯正層42が2色成形やインサート成形で一体に形成され、矯正層42と同じ樹脂材料で枠部8が形成されている。基板41の前面には、検知パネル20が粘着層21を介して固着されている。基板41と検知パネル20の下部シート22との熱膨張係数が相違していても、逆側に矯正層42が積層されているため、基板41の反り変形を抑制できる。基板41と矯正層42との積層体と枠部8とが一体に形成されているので、上ケース3全体の強度が高くなり、基板41の反りをさらに抑制しやすくなる。
【選択図】図3
Description
本発明は、表示装置からの光を透過でき且つ操作信号を入力するための検知パネルを供えた操作装置に係り、特に、反り変形を防止する機能を高めた操作装置に関する。
以下の特許文献1に、透光性のタッチパネルに関する発明が記載されている。
特許文献1に記載されたタッチパネルは、液晶ディスプレイなどの表示画面に設置される透明保持板の上面に透明接着剤を介して下部電極シートが固定されている。下部電極シートの上に空隙を挟んで上部電極シートが対向している。下部電極シートと上部電極シートはPETフィルムなどの透明フィルムで形成されており、下部電極シートと上部電極シートには、それぞれの対向面に透明電極が形成されている。表示画面を見ながら、上部電極シートを指やペンなどで押すと、上部電極シートが部分的に撓み、上下の透明電極が接触して操作信号が入力される。
特許文献1に記載されたタッチパネルは、液晶ディスプレイなどの表示画面に設置される透明保持板の上面に透明接着剤を介して下部電極シートが固定されている。下部電極シートの上に空隙を挟んで上部電極シートが対向している。下部電極シートと上部電極シートはPETフィルムなどの透明フィルムで形成されており、下部電極シートと上部電極シートには、それぞれの対向面に透明電極が形成されている。表示画面を見ながら、上部電極シートを指やペンなどで押すと、上部電極シートが部分的に撓み、上下の透明電極が接触して操作信号が入力される。
この種のタッチパネルは、透明保持板と下部電極シートとが固着されているため、温度変化などによって、透明保持板に反り変形が生じやすい欠点がある。
そこで、特許文献1に記載されたタッチパネルは、透明保持板の下部電極シートが接着されている上面とは逆側の下面に、透明接着層を介してPETフィルムなどの透明反り矯正シートが接着固定されて、透明保持板の反り変形を抑制できるようにしている。
特許文献1に記載のタッチパネルは、透明保持板に、透明反り矯正シートが透明接着層によって固定されているため、透明接着層の層の数が多くなり、光の透過率を低下させることになって、液晶ディスプレイなどの表示画面の表示品質を劣化させる問題がある。
また、透明保持板と透明反り矯正シートとの間の透明接着層が弾性体であるため、透明反り矯正シートによる矯正機能を必ずしも十分に発揮させることができない。そのため、透明保持板として必要以上に厚いものを使用しなくてはらない場合がある。その結果、タッチパネルが厚くなる問題が生じる。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、表示装置からの表示光の透過率を低下させることがなく、且つ基板の反り変形を防止しやすい構造の操作装置を提供することを目的としている。
また、本発明は、基板と矯正層をケースの一部と一体に形成して基板の強度を高めることができる操作装置を提供することを目的としている。
本発明は、透光性の合成樹脂で形成された基板の表面に、透光性の検知パネルが固着されている操作装置において、
前記基板に、反り変形を抑制する矯正層が設けられており、前記矯正層は、透光性の合成樹脂材料で形成され、前記基板と前記矯正層とが、多色成形またはインサート成形によって密着して形成されていることを特徴とするものである。
前記基板に、反り変形を抑制する矯正層が設けられており、前記矯正層は、透光性の合成樹脂材料で形成され、前記基板と前記矯正層とが、多色成形またはインサート成形によって密着して形成されていることを特徴とするものである。
本発明の操作装置は、基板と矯正層が粘着層や接着層を介することなく密着し互いに固定されている。粘着層や接着層が不要になるので、表示装置などから与えられる表示光の透過率を低下させることがない。また、弾性体として機能する粘着層や接着層が設けられておらず、矯正層と基板とが直接に固定されているため、矯正層による反り防止効果を高めることができ、その結果、矯正層を可能な限り薄くすることも可能である。
本発明は、基板が1層で矯正層が1層であれば、2色成形であり、基板と矯正層のいずれかが2層以上であれば、3色成形や4色成形などである。
本発明は、表示装置を覆う透過領域と前記透過領域を囲む枠部とが一体に形成されたケースを有しており、少なくとも前記透過領域が、前記基板と前記矯正層との積層体で形成され、前記枠部が、前記基板と前記矯正層の少なくとも一方と一体に形成されており、前記検知パネルが前記透過領域に固着されているものとして構成できる。
この場合に、前記表示装置が内部に設置され前記表示装置に対向する開口部が形成された下ケースが設けられ、前記ケースの前記枠部が、前記下ケースの前記開口部の縁部に取り付けられている構造とすることができる。
上記のように、基板と矯正層の少なくとも一方を周囲に延長させてケースの枠部を形成することで、矯正層をケースと一体に構成することが可能になる。その結果、取り扱い部品数が少なくなる。また、枠部によって基板と矯正層とが補強されることになり、基板の反りを防止する効果を高めることが可能である。
または、本発明は、前記表示装置が内部に設置され前記表示装置に対向する開口部が形成されたケースが設けられ、前記開口部に、前記基板と前記矯正層との積層体が取り付けられているものであってもよい。
この場合に、前記基板と前記矯正層との積層体で、前記表示装置を覆う透過領域が形成され、前記透過領域の側部に、前記基板と前記矯正層の少なくとも一方で形成された取付け部が設けられており、前記透過領域が前記開口部に設置され、前記取付け部が前記ケースに固定されているものとして構成できる。
または、前記基板と前記矯正層との積層体が平板であり、この平板が前記開口部に取り付けられているものとして構成できる。
本発明は、前記矯正層が前記基板の裏側に設けられ、前記検知パネルの線膨張係数が前記基板よりも小さく且つ前記矯正層の線膨張係数が前記基板よりも小さく、または、前記検知パネルの線膨張係数が前記基板よりも大きく且つ前記矯正層の線膨張係数が前記基板よりも大きいものである。
本発明の前記検知パネルは、透明電極層が形成された透光性の樹脂シートを有しており、前記樹脂シートが前記基板の表面に固着されている。
前記検知パネルは、下部導電層と上部導電層との間に介在する空隙部を有しており、外部からの操作力で、上部導電層と下部導電層とが接触して検知出力が得られるものである。あるいは、前記検知パネルは、フィルム基板に誘電層を介して上部電極層と下部電極層が対向し、指が接近したときにいずれかの電極層と指との間の静電容量による信号の変化を検知する静電容量型であってもよい。
本発明の操作装置は、基板に粘着層や接着層を介在させることなく矯正層が密着して固定されているので、表示装置などから発せられる光の透過率を低下させることがない。また、矯正層が基板に密着して固定されているので、矯正層による反り変形を防止する機能を高めることができる。
基板と矯正層との積層体に枠部を一体に形成してケースの一部とすることができる。または前記積層体とケースに組み込むための取付け部とを一体に形成することができる。この場合に、基板と矯正層との積層体の全体の強度を高めることになり、その結果、基板の反りをさらに防止しやすくなる。
図1に示す操作装置1は、携帯電話、携帯用の情報処理装置、携帯用の記憶装置、携帯用のゲーム装置などとして使用される。
操作装置1は、合成樹脂製の下ケース2と同じく合成樹脂製の上ケース3を有している。下ケース2は、上向きの開口部4を有し、内部に電子回路を実装した回路基板6および表示装置5が設けられている。表示装置5は、背部に照光装置を備えた液晶表示パネルやエレクトロルミネッセンスパネルなどの自己発光型の表示パネルである。
図1に示すように、上ケース3は、中央部の四角形の領域が透過領域7で、透過領域7を囲む領域が枠部8である。枠部8は、透過領域7よりも上側に形成された上部枠部8aと、透過領域7よりも下側に形成された下部枠部8bと、透過領域7よりも左右両側に形成された側部枠部8c,8dを有している。上部枠部8aと下部枠部8bおよび両側の側部枠部8c,8dは、四角形の透過領域7の周囲全周を連続して囲んでいる。
透過領域7は、上ケース3の前面3aに位置している。上部枠部8aは、上ケース3の前面3aから上部側面3bまでの領域に形成され、下部枠部8bは、上ケース3の前面3aから下部側面3cまでの領域に形成されている。側部枠部8c,8dは、上ケース3の前面3aから横側面3d,3eまでの領域に形成されている。
図1に示すように、上部枠部8aには受話口11が開口している。上ケース3の裏側には、受話口11に通じる小型スピーカが設けられている。下部枠部8bには、送話口12が開口している。上ケース3の裏側には、送話口12に通じる小型マイクが設けられている。下部枠部8bには2箇所に釦操作領域13,13が形成されている。この操作装置1は、受話口11と送話口12を使用して、携帯電話として使用することが可能である。
図2と図3に示すように、枠部8の下端の全周に嵌合リブ9が突出している。この嵌合リブ9が、下ケース2の開口部4の内周縁部に嵌合して、下ケース2と上ケース3とが嵌合してケースが組み立てられる。
上ケース3の透過領域7は透光性の領域であり、下ケース2に設けられた表示装置5の表示光を透過させることができる。本明細書での透光性とは、透明または半透明など光を透過可能な状態を意味しており、全光線透過率が50%以上で好ましくは80%以上のものを意味している。
一方、枠部8はそのほぼ全域が着色されている。後に説明するように、枠部8には、上ケース3の最表面を覆うカバーシート(装飾シート)30の着色層31の色彩が現れる。
図2と図3に示すように、上ケース3の前面3aに透光性の検知パネル20が取り付けられている。上ケースの前面3aと検知パネル20は、アクリル系などの透光性の粘着剤で形成された粘着層21によって固着されている。ここで、粘着剤または粘着層21は、自らのタック力によって上ケース3と検知パネル20とを固着できるものであり、液体から固体にその状態が硬化する接着剤または接着層と区別される。ただし、前記粘着層21の代わりに接着層が使用されてもよい。
図3に示すように、検知パネル20は、透光性で可撓性の下部シート22と、これに対向する透光性で可撓性の上部シート23を有している。検知パネル20の周囲では、下部シート22と上部シート23との間に、接着剤層で形成されたスペーサ層24が設けられ、下部シート22と上部シート23が空隙25を介して対向している。
下部シート22の対向面には、図7に示すITOなどの透光性の下部導電層22aが形成され、上部シート23の対向面にも、ITOなどの透光性の上部導電層23aが形成されている。下部導電層22aと上部導電層23aは所定の電気抵抗を有している。下部導電層22aのX方向の両端に、下部導電層22aよりも比抵抗が小さい銀ペーストなどで形成されたX電極層22b,22cが設けられている。上部電極層23aのY方向の両端にも、上部電極層23aよりも比抵抗が小さいY電極層23b,23cが設けられている。
検知パネル20動作中は、X電極層22bとX電極層22cの間に電圧が印加され、それとは別のタイミングでY電極層23bとY電極層23cの間に電圧が印加される。上部シート23が押されて撓むと、上部導電層23aと下部導電層22aとが部分的に接触する。図7ではその接触点をPで示している。このとき、下部導電層22aをX方向に分割した抵抗値に対応する電圧がY電極層23b,23cから検出され、上部導電層23aをY方向に分割した抵抗値に対応する電圧がX電極層22b,22cから検出される。これにより、P点のX−Y座標上の位置が検知される。
検知パネル20において、下部導電層22aと上部導電層23aとが対向している検知領域は、図1に示す上ケース3の透過領域7の全域と、下部枠部8bの少なくとも釦操作領域13,13に配置されている。表示装置5からの表示光を見ながら透過領域7のいずれかの箇所を指やペンで押すと、その押圧箇所の座標に応じた操作信号を入力できる。また釦操作部13,13を押すことによっても検知パネル20で操作信号を入力できる。
図2と図3に示すように、上ケース3の最表部には、検知パネル20を覆うカバーシート30が設けられている。カバーシート30は、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの透明な樹脂シートで形成されている。カバーシート30は、上ケース3の前面3aならびに上部側面3bと下部側面3cおよび左右両側の横側面3d,3eの最表部を覆っている。カバーシート30は、アクリル系などの透光性の粘着層32で固定されている。
カバーシート30の下面には、枠部8を覆う領域に着色層31が形成されている。着色層31は印刷層や蒸着層などで形成された装飾層である。カバーシート30は、透過領域7においてのみ光を透過でき、枠部8は光が透過せず、着色層31で表現される色彩で装飾されている。
図2と図3に示すように、上ケース3は、検知パネル20が固着されている領域が、基板41と矯正層42との積層体40で構成されている。また、枠部8は、前記矯正層42と一体に連続して形成されている。
基板41は、検知パネル20が固着されている領域の強度を保つためのものであり、透光性で比較的強度の高い合成樹脂材料で形成されている。例えば、基板41はアクリル樹脂や環状オレフィン樹脂で形成されている。矯正層42は、基板41の反り変形を抑制するためのものであり、基板41よりも厚さ寸法が小さく形成されている。
検知パネル20の下部シート22と上部シート23は、ポリカーボネート樹脂やポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂で形成されており、下部シート22が粘着層21を介して基板41に固着されている。矯正層42は、基板41に対して下部シート22が固着されている面と逆側の面に固着されており、下部シート22と熱膨張特性が近似した合成樹脂材料で形成されている。例えば、矯正層42は、ポリカーボネート樹脂で形成されている。つまり、基板41に固着されている下部シート22の線膨張係数が基板41の線膨張係数よりも小さい場合は、矯正層42が、基板41よりも線膨張係数の小さい材料で形成される。逆に、基板41に固着されている下部シート22の線膨張係数が基板41の線膨張係数よりも大きい場合は、矯正層42が、基板41よりも線膨張係数の大きい材料で形成される。
上ケース3は、基板41を構成する合成樹脂材料と、矯正層42および枠部8を構成する合成樹脂材料とで、多色成形されている。図2と図3に示すものは、基板41と矯正層42がそれぞれ1層であるので、2色成形である。
2色成形は、金型のキャビティ内に合成樹脂材料を射出して基板41を形成した後に、キャビティを広げて、矯正層42と枠部8を構成する合成樹脂材料をキャビティ内に射出することで行われる。このとき、基板41は完全に冷却されていないため、基板41を構成する樹脂材料の表面が活性化されており、その結果、粘着層や接着層を設けることなく、基板41と、矯正層42と枠部8とが強固に接合される。粘着層や接着層が不要であるため、表示装置5からの表示光の透過率を高くでき、透過領域7で観察される表示画像の品質の低下を防止できる。
基板41に対して、下部シート22が固着されている面と逆側の面に矯正層42が固着されており、下部シート22と矯正層42の熱特性を基板41と対比して同じ傾向としているため、温度変化による基板41の反り変形を抑制しやすくなる。
矯正層42は基板41に比べて薄いが、2色成形によって矯正層42が枠部8と一体化されているため、基板41と矯正層42との積層体の強度を高めることができる。基板41と矯正層42との積層体40の強度は、矯正層42から一体に延びる枠部8の存在によっても高められている。したがって、基板41の反りをさらに抑制しやすくなる。
図4は、他の実施の形態の上ケース3Aを示している。図4は、図3に示したのと同じ部分の断面図であり、検知パネル20とカバーシート30の図示を省略している。
図4に示す上ケース3Aは、基板41Aと矯正層42Aとの積層体40Aを有しており、枠部8が基板41Aと同じ合成樹脂材料で一体に形成されている。基板41Aと枠部8はアクリル樹脂や環状オレフィン樹脂で形成されており、矯正層42Aは、ポリカーボネート樹脂などで形成されている。基板41Aの板厚寸法よりも矯正層42Aの厚さ寸法が小さい。
図4に示す上ケース3Aは、2色成形によって、基板41Aおよび枠部8が一体に形成され、且つ矯正層42Aが密着して一体に形成されている。下部シート22が固着されていることに起因する基板41Aの反りが、矯正層42Aで抑制される。
また、枠部8が、基板41Aを構成する比較的強度の高い合成樹脂材料で一体に形成されているため、上ケース3Aの全体の強度を高めることができる。枠部8で基板41Aの剛性が補強されるため、これによっても基板41Aの反り変形を抑制しやすくなる。また、矯正層42Aが薄くても、2色成形で基板41Aに強固に密着しているため、矯正層42Aが剥離する可能性が低い。
なお、図4に示す構造の上ケース3Aはインサート成形法によって形成することもできる。
インサート成形法は、金型の上ケース3Aの形状のキャビティ内に、矯正層42Aをインサートして保持し、前記キャビティ内に基板41Aと枠部8を構成する合成樹脂材料を射出することで行われる。この場合、キャビティ内にインサートされる矯正層42Aは、ポリカーボネート樹脂のフィルムまたはPETフィルムであり、キャビティに射出する合成樹脂材料は、アクリル樹脂または環状オレフィン樹脂である。
インサート成形法で形成された上ケース3Aは、樹脂フィルムなどで形成された矯正層42Aが、基板41Aと枠部8を形成している合成樹脂材料に埋没して密着しているため、接着剤層を使用しなくても、強度を保つことができる。接着層が不要なので、表示装置5の表示品質の低下も抑制できる。
図5は本発明の第2の実施の形態の操作装置101を示している。
この操作装置101は、携帯電話、携帯用の情報処理装置、携帯用の記憶装置、携帯用のゲーム装置、携帯用カメラやビデオ撮影装置などに使用されるものであり、ケース103は薄型で手で保持することができる。
この操作装置101は、携帯電話、携帯用の情報処理装置、携帯用の記憶装置、携帯用のゲーム装置、携帯用カメラやビデオ撮影装置などに使用されるものであり、ケース103は薄型で手で保持することができる。
ケース103は着色された合成樹脂材料で形成されており、その前面103aに開口部104が形成されている。ケース103の内部には、開口部104に対向する液晶表示装置などの自己発光型の表示装置が設けられている。
基板141と矯正層142との積層体140は、前述のように、2色成形法またはインサート成形法によって形成されている。基板141と矯正層142とが積層されている部分が透過領域であり、この透過領域が開口部104に嵌合し、開口部104が塞がれる。また、基板141から側部に向けて一体に延びる取付け部143が形成されている。
基板141の前面に、検知パネル20が取り付けられており、検知パネル20の下部シート22が粘着層21によって基板141に固着されている。検知パネル20の前面には、粘着層32を介して透光性のカバーシート130が固着されている。カバーシート130には、スペーサ層24の上を覆う着色層131が形成されている。着色層131は、開口部104の内周縁に沿って枠状に形成されている。
基板141と矯正層142との積層体140は、検知パネル20とカバーシート130と共に、ケース103の開口部104に内側から嵌着される。このとき取付け部143が、ケース103の内側の位置決め面103bに嵌着されて位置決めされる。
図5に示す操作装置101は、基板141と矯正層142が、2色成形法またはインサート成形法により、粘着層や接着層を介することなく固着されている。よって、ケース103の内部に設けられる表示装置からの表示光は、粘着層や接着層で光透過率を減少させられることなく、矯正層142と基板141を透過して表示される。
矯正層142は、基板141に密着して固定されているため、基板141の強度を高めることができ、反り変形を効果的に抑止できるようになる。また、取付け部143が基板141と一体に形成されているため、取付け部143によって基板141と矯正層142との積層体140の強度を高めることができ、基板141のそりをさらに防止しやすくなる。
図6(A)(B)は、さらに他の実施の形態の操作装置101A,101Bを示している。操作装置101A,101Bは、ケース103に開口部104が開口し、開口部104と対向する内部に表示装置が設けられている。
図6(A)では、平板形状の基板141Aと矯正層142Aとが積層された積層体140Aが、開口部104に嵌着されている。基板141Aと矯正層142Aは2色成形法で形成されている。
図6(B)では、基板141Bと矯正層142Bとが積層された、平板形状の積層体140Bが開口部104に嵌着されている。基板141Bと矯正層142Bは、インサート成形法で形成されている。
なお、図3と図4に示す枠体8や、図5に示す取付け部143を、基板を構成する樹脂材料および矯正層を構成する樹脂材料との多層構造にしてもよい。ただし、強度を高めるためには基板を構成する合成樹脂材料などの1層の構造とすることが好ましい。
また、矯正層は、1層構成ではなく2層以上の構成とすることも可能である。また、矯正層を基板の厚さ方向の中央部に埋設させることも可能である。
1 操作装置
2 下ケース
3,3A 上ケース
4 開口部
5 表示装置
7 透過領域
8 枠部
20 検知パネル
21 粘着層
22 下部シート
23 上部シート
30 カバーシート
31 着色層
41,41A 基板
42,42A 矯正層
101,101A,101B 操作装置
103 ケース
104 開口部
141,141A,141B 基板
142,142A,142B 矯正層
143 取付け部
2 下ケース
3,3A 上ケース
4 開口部
5 表示装置
7 透過領域
8 枠部
20 検知パネル
21 粘着層
22 下部シート
23 上部シート
30 カバーシート
31 着色層
41,41A 基板
42,42A 矯正層
101,101A,101B 操作装置
103 ケース
104 開口部
141,141A,141B 基板
142,142A,142B 矯正層
143 取付け部
Claims (8)
- 透光性の合成樹脂で形成された基板の表面に、透光性の検知パネルが固着されている操作装置において、
前記基板に、反り変形を抑制する矯正層が設けられており、前記矯正層は、透光性の合成樹脂材料で形成され、前記基板と前記矯正層とが、多色成形またはインサート成形によって密着して形成されていることを特徴とする操作装置。 - 表示装置を覆う透過領域と前記透過領域を囲む枠部とが一体に形成されたケースを有しており、少なくとも前記透過領域が、前記基板と前記矯正層との積層体で形成され、前記枠部が、前記基板と前記矯正層の少なくとも一方と一体に形成されており、前記検知パネルが前記透過領域に固着されている請求項1記載の操作装置。
- 前記表示装置が内部に設置され前記表示装置に対向する開口部が形成された下ケースが設けられ、前記ケースの前記枠部が、前記下ケースの前記開口部の縁部に取り付けられている請求項2記載の操作装置。
- 前記表示装置が内部に設置され前記表示装置に対向する開口部が形成されたケースが設けられ、前記開口部に、前記基板と前記矯正層との積層体が取り付けられている請求項1記載の操作装置。
- 前記基板と前記矯正層との積層体で、前記表示装置を覆う透過領域が形成され、前記透過領域の側部に、前記基板と前記矯正層の少なくとも一方で形成された取付け部が設けられており、前記透過領域が前記開口部に設置され、前記取付け部が前記ケースに固定されている請求項4記載の操作装置。
- 前記基板と前記矯正層との積層体が平板であり、この平板が前記開口部に取り付けられている請求項4記載の操作装置。
- 前記矯正層が前記基板の裏側に設けられ、前記検知パネルの線膨張係数が前記基板よりも小さく且つ前記矯正層の線膨張係数が前記基板よりも小さく、または、前記検知パネルの線膨張係数が前記基板よりも大きく且つ前記矯正層の線膨張係数が前記基板よりも大きい請求項1ないし6のいずれかに記載の操作装置。
- 前記検知パネルは、透明電極層が形成された透光性の樹脂シートを有しており、前記樹脂シートが前記基板の表面に固着されている請求項1ないし7のいずれかに記載の操作装置。
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JP2010053539A Withdrawn JP2011186937A (ja) | 2010-03-10 | 2010-03-10 | 操作装置 |
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JP (1) | JP2011186937A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016117440A1 (ja) * | 2015-01-21 | 2016-07-28 | シャープ株式会社 | 変形矯正装置、及びパネル部材の貼り合わせ方法 |
JP2019040407A (ja) * | 2017-08-25 | 2019-03-14 | ホシデン株式会社 | 樹脂積層体およびこれを備えたタッチ入力装置 |
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2010
- 2010-03-10 JP JP2010053539A patent/JP2011186937A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2016117440A1 (ja) * | 2015-01-21 | 2016-07-28 | シャープ株式会社 | 変形矯正装置、及びパネル部材の貼り合わせ方法 |
JPWO2016117440A1 (ja) * | 2015-01-21 | 2017-10-12 | シャープ株式会社 | 変形矯正装置、及びパネル部材の貼り合わせ方法 |
JP2019040407A (ja) * | 2017-08-25 | 2019-03-14 | ホシデン株式会社 | 樹脂積層体およびこれを備えたタッチ入力装置 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120925 |
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